JP3115532B2 - 分電盤 - Google Patents

分電盤

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JP3115532B2
JP3115532B2 JP08137111A JP13711196A JP3115532B2 JP 3115532 B2 JP3115532 B2 JP 3115532B2 JP 08137111 A JP08137111 A JP 08137111A JP 13711196 A JP13711196 A JP 13711196A JP 3115532 B2 JP3115532 B2 JP 3115532B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分岐回路の電力使
用状況を発光表示する表示機能を備えた分電盤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】分電盤は、屋内に引き入れた電気の振り
分けと、電気機器への過電流の流入を遮断する機能を有
するが、かかる供給電流の遮断により正常に使用してい
た電気機器が不意に停止すると、機器に修復困難なダメ
ージや故障を誘発する原因等を与えることがある。その
ため、ブレーカの動作がある程度予測できるように、ブ
レーカを流れる負荷電流の大きさを発光表示する機能を
備えた分電盤が提案されていた。
【0003】例えば、図17(A)に示すものは、電力
線の引き込み部に設置された電力検出部L1〜L3の出
力を分圧し、この分圧電圧V1〜V5によって発光ダイ
オードD1〜D5を段階的に駆動し、電流の大きさを点
灯したダイオードの数によって判知できるようにしたも
のである(実開昭57−72725号公報)。また、同
図(B)に示すものは、分電盤のブレーカBに電流検出
素子Iを組み込み、この検出素子Iの出力を液晶表示部
Sに表示し、電流の大きさを表示された数値によって判
知できるようにしたものである(実開平3−11730
4号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の内、
前者は分電盤の分岐回路数が多い場合に、各分岐ブレー
カに接続する分圧回路の設置スペースがかさばって分電
盤が大型化し、回路も複雑になるという問題があった。
後者は分電盤の設置場所によっては液晶表示が見難くな
ることがあり、また、数値による表示では、計測値と定
格値との相対的な差を直観的に判断し難く、視覚効果も
低いという問題があった。
【0005】また、これらは単にその時点における負荷
電流の大きさを表示しているに過ぎないため、分岐回路
の所定期間内の積算使用電力や全分岐回路の電力使用の
状況、或いは分岐回路同士の電力使用状況の差異等の電
気機器を安全に使用するための有用な情報を同時に一目
で判知することができなかった。とりわけ、分岐回路数
が多いと、発光ダイオードや液晶表示部が分電盤上で密
集して配列させやすく、効果的な表示効果が得られなか
った。
【0006】本発明者等は、かかる問題点に着眼し、電
気機器を適正に接続してブレーカの遮断動作を未然に防
止すべく、発光表示機能を有する分電盤において、分電
盤を必要以上に大型化せずに、多数の分岐回路の電力使
用状況を一目で判知可能とした視覚効果の高い分電盤を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、主幹ブレーカと、分岐回路に対応して設けられた複
数個の分岐ブレーカを有する本発明の分電盤は、ブレー
カを流れる電流値を検出する電流検出素子と、電流検出
素子の出力を受けて分岐回路の使用電力を演算処理出力
する信号処理手段と、上記信号処理手段の出力を受けて
各分岐回路の電力使用状況を各分岐回路毎に多段乃至連
続変化して表示する表示出力手段とを具備し、分電盤の
蓋面に分岐回路と同数個の表示出力手段を放射状に配設
し、信号処理手段で求めた分岐回路の使用電力を各表示
出力手段に放射状に発光表示させるようにしたことを特
徴としてなるものである。上記表示出力手段としては、
例えば所定の電力の変化によって段階的に、或いは電力
の連続的な変化に伴って連続的に発光色や輝度を変える
発光素子等を用いることができる。かかる構成によれ
ば、各分岐回路の電力使用状況を一目で直観的に判知す
ることができる。
【0008】また、主幹ブレーカと、分岐回路に対応し
て設けられた複数個の分岐ブレーカを有する本発明の分
電盤は、ブレーカに流れる電流値を検出する電流検出素
子と、電流検出素子の出力を受けて分岐回路の使用電力
を演算処理出力する信号処理手段と、複数個の発光素子
を列状に配置した線状発光部と発光ランプを有する表示
出力手段とを具備し、分電盤の蓋面に分岐回路と同数個
の表示出力手段を放射状に配設し、信号処理手段で求め
た分岐回路の使用電力を各表示出力手段に放射状に発光
表示させるようにしたことを特徴としてなるものであ
る。
【0009】上記構成によれば、各分岐回路の使用電力
が線状発光部にバーグラフ状に表示され、数値を読み取
るよりも直観的に電力使用状況を判知することができ、
また、表示出力手段を放射状を配設したので、各分岐回
路に対応した多数の線状発光部を小面積内に整然と収め
ることができ、回路全体の電力使用状況を同時に一目で
容易に判知することができる。なお、分岐回路の使用電
力は、演算処理手段において種々の算出方法で求めるこ
とができるが、使用電力に代え、電力使用状況を判別す
る情報として各回路の使用電流等を演算処理出力し、表
示等してもよい。
【0010】上記構成において、信号処理手段と電気的
に接続された操作スイッチを蓋面に設置することによ
り、表示出力手段の発光表示動作を分電盤の外側より制
御することができ、この操作スイッチは放射状に配設さ
れた表示出力手段の略中心部に設けることにより、パネ
ル面内に表示部材を集約的に配置することができる。
【0011】信号処理手段に設けたメモリに演算処理出
力された各分岐回路の使用電力を随時記録し、所定期間
内の使用電力の積算値を発光表示させることにより、継
続的に電力使用の多い分岐回路を容易に判別できる。こ
の表示動作は、操作スイッチを操作し、適宜表示を切り
替えて行うことができる。
【0012】また、信号処理手段に比較部を設け、予め
設定された所定電力と、演算処理出力された分岐回路の
使用電力とを比較し、何れか一つの分岐回路の使用電力
が所定電力以上となったときに、当該分岐回路に対応す
る表示出力手段のみを発光表示させることにより、ブレ
ーカが動作する可能性のある供給電流過多の分岐回路を
判別することができ、供給電流が遮断される前に、電気
機器の使用を停止する等の対策を講ずることが可能とな
る。
【0013】さらに、予め設定された所定電力と、演算
処理出力された全分岐回路の使用電力の合計とを比較
し、使用電力の合計が所定電力以上となったときに、表
示出力手段、好ましくは全ての表示出力手段を発光表示
させることにより、回路全体で供給電流が遮断される可
能性のあることを判別することができ、ブレーカが動作
するに至る前に何らかの対策を講ずることが可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を説明する。図1〜図13は本発明の第1実
施例を示しており、本例の分電盤10は、ブレーカ等の
配電部品が収納された本体20と、発光表示機能を備え
た蓋体50により構成されている。
【0015】先ず、本体20の構成について説明する。
この本体20は、図2及び図3に示すように、前面を開
口した適宜な奥行きを有する略正方形の箱型に形成され
ており、主幹ブレーカ25、電力分岐バー28、分岐ブ
レーカ32等の配電部品と処理基板23等を収納し、壁
等の躯体面に全体を露出させ、或いは適宜な深さに埋め
込んで設置されている。
【0016】本体20に収納される各配電部品は、図4
に示すように、本体20の底板21上に固定された箱型
の取付け台22に取り付けられている。この取付け台2
2は、取付け面22aを底板21から適宜な高さに設
け、その下方に形成された空間部内に処理基板23やワ
イヤハーハーネス24等を多段に収納できる構造として
ある。
【0017】主幹ブレーカ25は、図2に示すように、
本体20の略中央部に設置されており、その電源側端子
に電力量計を経て本体20内に導線された単相3線式の
電力線26が接続され、負荷側端子には電線27を介
し、電力分岐バー28が接続されている。
【0018】電力分岐バー28は、電力線26と対応す
る三つの母線29,30,31よりなり、各母線は、図
5に示すように、母線29,30が長尺導電板の一側部
にネジ孔を有する接続端子29a,30aを等間隔毎に
突設した形状に形成され、母線31が長尺導電板の一側
部に適宜な長さの差し込み片31aを等間隔毎に突設し
た櫛歯状に形成されている。これら母線は、互いに所定
間隔離間させて平行状態を保ったまま適宜折り曲げて本
体20内に配設されており、この内、母線29,30
は、図6に示すように、互いに隣接させて立て並べると
共に互いの接続端子29a,30aを両母線間に水平に
折り曲げて配設され、母線31は分岐ブレーカ32の下
方位置に配設されている。各母線には主幹ブレーカ25
との接続により、それぞれ母線29に100V、母線3
0に0V(中性極)、母線31には母線30を基準と
し、母線29と逆相の100Vの電圧が印加されてい
る。
【0019】分岐ブレーカ32は、図2に示すように、
電力分岐バー28の両側部に分岐回路数と同数個並置さ
れ、各ブレーカの一方の電源側端子32aに、図6に示
す如き、適宜な長さの導電板の両端を折り返して形成し
た接続片33を固着し、他方の端子32bに電力分岐バ
ー28の母線31の突片31aを接続し、負荷側端子
(図示せず)には分岐回路と接続した負荷ケーブルを各
々接続して設置されている。
【0020】分岐ブレーカ32と電力分岐バー28との
接続は、適宜な長さの導電板よりなる分岐切替えバー3
4を介して行われ、分岐切替えバー34を母線29の接
続端子29aに接続したときには(図6(A))、分岐
回路の電源電圧が200Vに設定され、分岐切替えバー
34を母線30の接続端子31aに接続したときには
(同図(B))、分岐回路の電源電圧が100Vに設定
されるようになっている。
【0021】また、各分岐ブレーカ32には、ブレーカ
内を流れる電流値を検出するための電流検出素子35
が、ブレーカの電源側から負荷側に直列に接続されてい
る。本例では電流検出素子35として電流トランスが用
いられており、図7に示すように、分岐ブレーカ32に
隣接設置された素子固定板36で位置固定され、リード
線を介して処理基板23に設けられた信号処理部40と
電気的に接続してある。
【0022】上記素子固定板36は、同図に示すよう
に、例えば塩化ビニル樹脂のような絶縁性のプラスチッ
クを用い、射出成形により、複数個の電流検出素子35
を立て並べることのできる適宜な長さ及び幅を有する底
板36aと、底板36aの両側部に略垂直に立ち上げて
設けた挟着板36b,36cとにより略U字状に折曲し
て、厚み0.5〜1.5mm程度の肉厚で一体に形成さ
れている。
【0023】さらに詳しくは、両挟着板36b,36c
は、底板36aに立て並べる電流検出素子35の設置位
置に設けられ、電流検出素子35の正背両面に接面し得
るように両挟着板36b,36cを適宜な高さで立ち上
げて形成されており、底板36aには電流検出素子35
の支持端子35a,35aが挿通される孔部36d,3
6dが形成されている。挟着板36cは、ブレーカ32
に母線32を接続した際に、母線31が電流検出素子3
5に触れないように十分高く形成されており、また、そ
の先端部には、電流検出素子35の連通孔35bに挿通
し得るように、凸状に形成された係止片36eが固定板
36の内方に折り曲げられて設けてある。この固定板3
6は、ブレーカ32の設置数に応じて適宜な長さに設け
ることができる。
【0024】電流検出素子35の取付けは、支持端子3
5a,35aを固定板36の孔部36d,36dに挿通
して支持し、孔部35bを分岐ブレーカ32の電源側接
続端子32aの端子接続口と略重なり合うように位置決
めすると共に係止片36eを当該孔部35bに挿通して
係止する。そして、母線31の櫛歯状の突片31aを分
岐ブレーカ32の端子接続口に挿入する際に、突片31
aを上記孔部36dに貫通させる。すると、この突片3
1aに係止片36eが押圧されて孔部36d内で撓み、
この撓んだ部分によって生じる弾発力によって電流検出
素子35が下方に押圧され、固定板36上に揺動不能に
固定することができる。
【0025】電流検出素子35の検出信号は、上記処理
基板23内に設けられた信号処理手段40に入力され処
理される。この信号処理手段40は、図8に示すよう
に、入力部41、制御部42、メモリ43等で構成され
ており、入力部41は電流検出素子35の検出信号を電
圧変換し、適宜な電圧値に増幅・補正処理を行なうもの
である。また、制御部42は入力部41の出力信号を演
算処理すると共に、この演算処理値及び後述の操作スイ
ッチ54の出力信号に基づいて蓋体50に設けた表示出
力手段59に表示指令を出力したり、メモリ43との間
で信号の送受信を行ったりするものである。符号44は
計時手段である。
【0026】制御部42は、入力部41からの出力信号
をデジタル信号に変換するA/D変換器46と演算部4
7と比較部48とを有して構成されており、演算部47
ではA/D変換器46でデジタル変換された信号に基づ
き、交流電流の実効値算出処理を行なう。すなわち、図
9に示すように、各電流検出素子35で検出された分岐
ブレーカ32の電流値は、入力処理部41を介してA/
D変換器42で量子化され、演算部47内の処理ステッ
プ47aにて二乗演算される。二乗された量子化データ
はメモリ43に一旦保存されるが、処理ステップ47b
において一定時間内の保存データが取り出されてその平
均値が算出され、さらに処理ステップ47cにおいて平
均値の平方根を算出し、これがデジタル処理により求め
た交流電流の実効値となる。
【0027】算出された実効値は、メモリ43に各分岐
回路に対応させて随時記録されるが、表示出力手段59
に電力使用状況を表示する際に、電力に換算する等し
て、表示情報に応じて処理される。
【0028】このようなデジタル処理部は、ソフトウエ
ア上で、或いは1チップ内のファームウエア又はハード
ウエア上で処理することができ、交流電流の実効値をデ
ジタルで算出することで、実効値変換用のアナログ部品
が不要となって実装スペースや素子の調整作業等が省略
化され、誤差の少ない正確且つ安定した結果を得ること
ができる。勿論、アナログ部品で回路を構成してもよ
い。
【0029】また、比較部48は、演算部47で算出
し、換算された各分岐回路32の使用電力と、予め設定
された所定の電力とを随時比較し、使用電力が設定され
た電力に対して所定の条件に達すると、後述の蓋体50
に設けられた表示出力手段59に駆動信号を出力し、蓋
面にブレーカが遮断動作する危険のある旨を警告表示せ
しめるものである。比較部48は、演算部47と同様、
ハードウエア上又はソフトウエア上の適宜な構成を採用
することができる。
【0030】次に、発光表示機能を備えた蓋体50の構
成について説明する。この蓋体50は、図1及び図3に
示すように、本体20の開口を閉塞し得るように略正方
形の箱型に形成されており、蓋面51の裏側に発光素子
や押圧スイッチ等が装填された処理基板52,53を収
納し、一側端部が本体20の一側端部に蝶番(図示せ
ず)によって回動自在に支持されて、本体20の開口を
開閉し得るように設けてある。
【0031】蓋体50に収納された各処理基板52,5
3は、図3に示すように、蓋体50の裏面に突設したス
ペーサ上に取り付けられており、図示されないハーネス
を介して、前記信号処理部40と接続してある。
【0032】処理基板52は、図10に示すように、押
圧式の操作スッチ54を備え、蓋体50の中央部に形成
された開口55に取り付けられている。この操作スイッ
チは、表示出力手段59の点灯と消灯の指示及び表示情
報の切替え操作信号を信号処理手段40に入力するため
のものである。
【0033】処理基板53は、図11に示すように、複
数個の発光素子56を列状に並べてなる線状発光部57
と発光ランプ58とからなる表示出力手段59を備え、
上記開口55を中心として放射状に配置され、且つ分岐
回路数と同数個形成された蓋体50に開口60,60,
・・・に取付けられている。この表示出力手段59は、
各分岐回路の電力使用状況を表示するためのものであ
り、図1に示す如く、蓋体50の中心側に位置する各線
状発光部57に各分岐回路の電力使用状況がバーグラフ
状に発光表示され、その外側に位置する各発光ランプ5
8に分岐回路が通電状態にあるか否かが発光表示される
ようになっている。なお、符号61は、表示モード案内
ランプである。
【0034】また、蓋体50の表面には、装飾用の透光
性フィルム62が貼着してある。このフィルムは、図1
に示すように、操作スイッチ54の周囲に放射状に延び
る線模様を介して使用室名等を書き込みやラベル貼着等
により表示させることのできる太長矩形状の表示部62
aを表し、その外側の線模様部分を線状発光部57の透
光部62bとなし、さらに外側に発光ランプ58の透光
面62cを円形に設けて形成されている。
【0035】次に、上記構成よりなる本例分電盤の作用
を説明する。先ず、組立てについては、躯体面に電力線
26を敷設し、この躯体面に本体20の筐体のみを露出
させ或いは適宜埋め込んで取り付ける。そして、内部に
取付け底板21を設置し、これに処理基板23を取付
け、その上から取付け台22を取付け、取付け台22に
主幹ブレーカ25、分岐ブレーカ32、端子台、電源ト
ランス等の配電部品を取り付け、各部品を電気配線す
る。所要の部品を取付け底板21に予め取付けておき、
これを本体20内に装着してもよい。
【0036】蓋体50は、その裏面側に処理基板52,
53を固定し、蓋面51に透光性フィルム62を貼付け
ておく。そして、蓋体50の一側端部を蝶番を介して本
体20の一側端部に回動自在に支持させると組立ては完
了する。組立て手順は上記のものに限定されない。
【0037】次に、予め諸元データを分電盤10に設定
しておく。設定は、演算処理部42及び比較部48にお
けるデータ処理に必要なパラメータを入力し、メモリ4
3に記憶させて行なう。
【0038】本例では、操作スイッチ54の操作によっ
て、操作した時点における各分岐回路の使用電力と、当
該操作した日までの各分岐回路の月間の使用電力とを表
示出力すると共に、分岐回路の使用電力量が定格の80
%を越えた時、及び各分岐回路の使用電力の合計値が定
格の80%を越えた時に、自動的に警告表示が表示出力
されるように設定してある。これら諸設定は、分電盤1
0内に設けたディップスイッチやテンキースイッチ等の
適宜な入力手段によって行われてもよい。
【0039】次に、使用状態における動作を説明する。
分電盤10を使用中、電流検出素子35で各分岐ブレー
カ32に流れる電流値を検出し、検出信号を入力部41
に入力して信号補正・増幅した後、制御部42に入力す
る。制御部42では、入力信号をA/D変換器46でデ
ジタル信号に変換し、この信号から演算部47にて電流
の実効値を算出し、これを各分岐回路に対応させてメモ
リ43に随時記録し、必要に応じ電力に換算する。
【0040】操作スイッチ54が1回押圧され、操作信
号が信号処理手段40に入力されると、その時点におけ
る各分岐回路の使用電力値を表示データに変換し、これ
を表示出力手段59に出力し、対応する線状発光部57
を発光せしめる。
【0041】この場合、図12(A)に示すように、線
状発光部57は全発光素子が点灯したときのフルスケー
ルを定格電力(例えば4kw)として、分岐回路の電流
実効値がバーグラフ状に例えば緑色で表示され、使用電
力が大きくなるに従って蓋面51の中心側から外側へ表
示が伸び、現時点の使用電力の変化を表示の伸縮によっ
てリアルタイムで表示する。また、これと同時に、対応
する分岐回路の発光ランプ58が例えば緑色に点灯す
る。負荷が接続されておらす、電力使用のない分岐回路
に対応する線状発光部57及び発光ランプ58は消灯し
たままである。
【0042】そして、発光開始後、所定時間が経過する
と、信号処理部40からの表示指令信号が停止し、点灯
していた線状発光部57及び発光ランプ58は自動的に
消灯する。これらの点灯・消灯動作に伴い、案内ランプ
61も点灯・消灯動作する。なお、使用電力に代えて、
電流実効値を表示してもよい。
【0043】図12(A)に示す表示出力状態から、さ
らに操作スイッチ54を押圧すると、演算部47はメモ
リー43から当該月の使用電力を逐次読み出してこれを
分岐回路別に積算し、同図(B)に示すように、この積
算データを表示出力手段59に発光出力する表示モード
に切り替わる。
【0044】この場合、線状発光部57には、分岐回路
の月間使用電力の積算値が、前記表示出力状態とは異な
る色、例えば赤色でバーグラフ状に表示される。バーグ
ラフのフルスケールは月間の定格電力の積算値であり、
このモードのときは、バーグラフは伸び縮みしない。ま
た、バーグラフが表示されている分岐回路に対応した発
光ランプ58が緑色に点灯する。
【0045】この状態から、さらに操作スイッチ54を
押圧するか、又は表示が切り替わってから所定時間が経
過すると、点灯していた線状発光部57及び発光ランプ
58は自動的に消灯する。
【0046】さらに、信号処理手段40の比較部48に
おいて、各分岐回路の使用電力が、予め設定された電力
に対して所定の条件、本例では定格の80%に達する
と、蓋面51の表示は、ブレーカが遮断動作する危険の
ある旨を知らせる警告表示モードに自動的に切り替わ
る。
【0047】この場合、何れか一つの分岐回路の使用電
力が定格の80%を越えた時は、図13(A)に示すよ
うに、該当する分岐回路の線状発光部57及び発光ラン
プ58のみが自動的に発光せしめられる。
【0048】また、全分岐回路の使用電力の合計値が定
格の80%を越えた時には、同図(B)に示すように、
全発光ランプ58とその時点で電力使用のある分岐回路
に対応した線状発光部57が自動的に発光せしめられ
る。両警告表示は、使用電力が所定値より小さくなった
とき等に、表示指令信号が停止し、消灯する。
【0049】図14は本発明の第2実施例を示し、第1
実施例と同一の部材には同一の符号を付してこれを説明
すれば、本例の分電盤11は、主幹ブレーカ25,分岐
ブレーカ32等が配設される本体70及び発光表示機能
を備えた蓋体80を盆型に形成したものである。
【0050】本体70には、図15に示すように、中心
部に主幹ブレーカ25が設置され、その周囲に分岐ブレ
ーカ32が放射状に設置されており、これらブレーカの
配設位置に対応させて蓋体80の蓋面81に開閉式の操
作窓82,83が設けてあり、蓋体80を本体70に装
着したまま、操作窓82,83を開けて各ブレーカ2
3,32の投入及び開放操作を行えるようになってい
る。
【0051】また、蓋体80の蓋面81には、その中心
部に押圧式又は赤外焦電センサ等の非接触式の操作スイ
ッチ54が配設されており、この操作スイッチ54を中
心として、分岐回路の使用電力をバーグラフ表示する線
状発光部57a,57bと、各回路の電力使用の有無を
点灯表示する表示ランプ58とが放射状に配設してあ
る。
【0052】本例の分電盤11も、第1実施例と同様、
操作スイッチ54の操作によって各分岐回路の電力使用
状況を蓋面81に表示し、図16に示すように、現時点
の消費電力値を線状発光部57aに、月間の累積使用電
力を線状発光部57bに夫々バーグラフ状に発光表示す
るように設けてあり、また、分岐回路の使用電力が定格
の80%を越えた時、及び全回路の使用電力の合計が定
格の80%を越えた時に、自動的に発光ランプ58に赤
色の警告表示が発光表示されるように設定されている。
【0053】なお、各実施例の警告表示モードにおい
て、ブレーカが遮断動作する危険のある旨を使用者に判
知させ、より認識性を高めて注意を喚起すべく、線状発
光部57や発光ランプ58を点滅させたり、これらの点
灯と連動させて注意音等を発生させたりしてもよい。
【0054】また、上記各本実施例では表示出力手段を
線状発光部により構成したが、これに代え、例えば所定
の電力の変化によって段階的に、或いは電力の連続的な
変化に伴って連続的に発光色や輝度を変える発光素子等
の、分岐回路の電力使用状況を表示する適宜な表示手段
を用いることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明の分電盤によれば、各分岐回路の
電力使用状況が線状発光部にバーグラフ状に表示される
ので、数値を読み取るよりも直観的に電力使用の状況を
判知することができ、また、このバーグラフ状の表示を
蓋面に放射状に配設することにより、全分岐回路の電力
使用状況を一目で容易に認識することができる。従っ
て、これら表示を見て、各分岐回路で電気機器が適正に
接続されているかが容易に確認でき、ブレーカの遮断動
作に伴う供給電流の遮断によって誘発される電気機器の
故障等を未然に防ぐことができる。
【0056】さらに、何れか一つの分岐回路の使用電力
が所定電力以上となったときに、当該分岐回路に対応す
る表示出力手段のみを発光表示させ、或いは分岐回路の
使用電力の合計が所定電力以上となったときに、少なく
とも一つ、好ましくは全ての表示出力手段を発光表示さ
せることにより、ブレーカの動作の予測が可能となり、
供給電流が遮断される前に、電気機器の使用を停止する
等の何らかの対策を講ずることができる。
【0057】また、表示出力手段を蓋面に放射状に配設
することにより、分岐回路数が多い場合でも、パネル面
上に表示出力部を集約的に、且つ見やすく収めることが
でき、而も表示出力部の発光出力がデジタル信号によっ
て駆動制御されるので、回路の簡素化・小型化が図ら
れ、分電盤をコンパクトに形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分電盤の一実施例の外観図である。
【図2】図1の分電盤の本体内部配線図である。
【図3】図1の分電盤の側断面図である。
【図4】本体の内部部品配置状態を示す分解斜視図であ
る。
【図5】電力分岐バーの外観図である。
【図6】分岐ブレーカと電力分岐バーとの接続方法を示
す図であり、(A)は分岐回路電圧を200Vに設定し
た場合、(B)は100Vに設定した場合を夫々示して
いる。
【図7】(A)は電流検出素子の取付け状態を示す図、
(B)は電流検出素子固定板の一部破断外観図である。
【図8】本発明の分電盤の信号系統図である。
【図9】図8の信号処理部の信号系統図である。
【図10】蓋体の要部拡大断面図である。
【図11】蓋体の要部拡大断面図である。
【図12】(A)は各分岐回路の現時点の電力使用状況
を表示したとき、(B)は各分岐回路の月間の累積の電
力使用状況を表示したときの蓋面の表示出力状態を示す
図である。
【図13】(A)は分岐回路の一つが所定電力を越えた
とき、(B)は全回路の合計が所定電力を越えたときの
蓋面の表示出力状態を示す図である。
【図14】本発明の分電盤の他の実施例の外観図であ
る。
【図15】図14の分電盤の本体のブレーカ配置状態及
び蓋体の操作窓の配置状態を示す略図である。
【図16】図11の分電盤の発光表示出力状態を説明す
るための図である。
【図17】(A),(B)はそれぞれ従来の分電盤を示
す図である。
【符号の説明】
10,11 分電盤 20,70 本体 50,80 蓋体 25 主幹ブレーカ 32 分岐ブレーカ 35 電流検出素子 36 素子固定板 40 信号処理手段 41 入力部 42 制御部 43 メモリ 51,81 蓋面 54 操作スイッチ 57 線状発光部 58 発光ランプ 59 表示出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−37285(JP,A) 特開 昭59−172911(JP,A) 特開 平3−243126(JP,A) 特開 平4−26307(JP,A) 特開 平7−230590(JP,A) 実開 昭58−145007(JP,U) 実開 昭60−69512(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02B 1/40 - 1/44

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主幹ブレーカと、分岐回路に対応して設
    けられた複数個の分岐ブレーカを有する分電盤におい
    て、ブレーカを流れる電流値を検出する電流検出素子
    と、電流検出素子の出力を受けて分岐回路の使用電力を
    演算処理出力する信号処理手段と、上記信号処理手段の
    出力を受けて各分岐回路の電力使用状況を各分岐回路毎
    に多段乃至連続変化して表示する表示出力手段とを具備
    し、分電盤の蓋面に分岐回路と同数個の表示出力手段を
    放射状に配設し、信号処理手段で求めた分岐回路の使用
    電力を各表示出力手段に放射状に発光表示させるように
    したことを特徴とする分電盤。
  2. 【請求項2】 主幹ブレーカと、分岐回路に対応して設
    けられた複数個の分岐ブレーカを有する分電盤におい
    て、ブレーカを流れる電流値を検出する電流検出素子
    と、電流検出素子の出力を受けて分岐回路の使用電力を
    演算処理出力する信号処理手段と、複数個の発光素子を
    列状に配置した線状発光部を有する表示出力手段とを具
    備し、分電盤の蓋面に分岐回路と同数個の表示出力手段
    を放射状に配設し、信号処理手段で求めた分岐回路の使
    用電力を各表示出力手段に放射状に発光表示させるよう
    にしたことを特徴とする分電盤。
  3. 【請求項3】 信号処理手段と電気的に接続された操作
    スイッチを蓋面に設置し、分電盤の外側から、表示出力
    手段の発光表示動作を制御できるように構成した請求項
    1又は2に記載の分電盤。
  4. 【請求項4】 放射状に配設された表示出力手段の略中
    心部に操作スイッチを設けた請求項3に記載の分電盤。
  5. 【請求項5】 操作スイッチを操作して、操作時点にお
    ける分岐回路の使用電力と、所定期間内の積算使用電力
    とを切り替えて発光表示させるようにした請求項3又は
    4に記載の分電盤。
  6. 【請求項6】 演算処理出力された分岐回路の使用電力
    と、予め設定された所定の電力とを信号処理手段で比較
    し、何れか一つの分岐回路の使用電力が上記所定電力以
    上となったときに、当該分岐回路に対応する表示出力手
    段のみを発光表示させるようにした請求項1〜5の何れ
    かに記載の分電盤。
  7. 【請求項7】 演算処理出力された全分岐回路の使用電
    力の合計と、予め設定された所定の電力とを信号処理手
    段で比較し、上記使用電力の合計が所定電力以上となっ
    たときに、表示出力手段を発光表示させるようにした請
    求項1〜6の何れかに記載の分電盤。
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