JP2000230945A - 分電盤 - Google Patents

分電盤

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JP2000230945A
JP2000230945A JP11030787A JP3078799A JP2000230945A JP 2000230945 A JP2000230945 A JP 2000230945A JP 11030787 A JP11030787 A JP 11030787A JP 3078799 A JP3078799 A JP 3078799A JP 2000230945 A JP2000230945 A JP 2000230945A
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power
measuring device
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power measuring
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JP11030787A
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Shigeo Kosaka
茂雄 小坂
Tadaharu Tsuchimoto
忠晴 土本
Masahiko Kagawa
雅彦 香川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既設の分電盤本体にも容易に取り付けることの
できる電力測定器を備えた分電盤を提供する。 【解決手段】主幹開閉器1の二次側には複数の分岐開閉
器2が接続される。各分岐開閉器2は略直方体状であっ
て、短幅方向に並べて2列に並設されている。変流器3
は主幹開閉器1の二次側に流れる電流を検出する。電力
測定器4は、主幹開閉器1の二次側から電源電圧を検出
し、その電源電圧と変流器3の検出した電流とから使用
電力量を演算し、使用電力量の積算値が所定値に達する
とパルス信号をカウンタ5に1パルス出力する。カウン
タ5は電力測定器4から入力されたパルス信号を計数し
て現在までの使用電力量の積算値を求め、電力表示部5
aに表示する。ここで、電力測定器4のケース42は、
分岐開閉器2を短幅方向に2個並べた寸法と略等しい寸
法に形成されており、複数の分岐開閉器2と共に並べて
配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分電盤に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、国際標準化機構(ISO)により
環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14
001が定められ、地球環境に対する環境負荷を低減す
る一つの方法として、各事業所において事業所内に設け
られている個々の分電盤の毎月の使用電力量を測定し、
使用電力量を低減するという活動が行われている。
【0003】使用電力量を測定するためには、例えば特
開平10−145913号公報に示されるような誘導円
板形の電力積算計を、既に設置されている分電盤内に取
り付けて、毎月の使用電力量を測定することが考えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、誘導円
板形の電力積算計は外形寸法が大きいため、既設の分電
盤の収納スペースによっては、分電盤の内部に電力積算
計を納めることができず、分電盤の箱体をより大型のも
のに変更する必要があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、既設の分電盤本体に
も取り付けることのできる電力測定器を備えた分電盤を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、主幹開閉器と、主幹開閉器の
二次側に接続された複数の分岐開閉器と、主幹開閉器と
複数の分岐開閉器との間に設けられ主幹開閉器の二次側
に流れる電流を検出する変流器と、主幹開閉器の二次側
から電源電圧を検出し、この電源電圧と変流器の検出し
た電流とから使用電力量を演算し、使用電力量の積算値
が所定値に達するとパルス信号を発生する電力測定器
と、電力測定器の発生したパルス信号を計数して求めた
現在までの使用電力量の積算値を表示するカウンタとが
分電盤本体の内部に収納された分電盤において、各分岐
開閉器は略直方体状であって、短幅方向に並べて分電盤
本体に並設されており、上記電力測定器のケースは略直
方体状であって、その外形寸法は短幅方向に並設された
分岐開閉器の複数個分の寸法と略同じ寸法に形成された
ことを特徴とし、複数の分岐開閉器は短幅方向に並べて
並設されており、電力測定器のケースの外形寸法は、短
幅方向に並設された分岐開閉器の複数個分の寸法と略同
じ寸法に形成されているので、電力測定器を分岐開閉器
の短幅方向に並べて並設することができるから、分電盤
に配設された複数の分岐開閉器の内、予備の分岐開閉器
を複数個取り外してできた場所に電力測定器を取り付け
ることができ、分電盤本体を大型のものに変更すること
なく、既設の分電盤にも電力測定器を容易に取り付ける
ことができる。
【0007】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、分電盤本体は、前面が開口した箱体と、箱体の前
面を覆う蓋体とで構成され、分岐開閉器における蓋体と
対向する面には内部接点を開閉させるハンドルが設けら
れており、短幅方向に並設された複数の分岐開閉器の前
記ハンドルが設けられた面を露出させる窓孔を上記蓋体
に設け、上記電力測定器のケースに上記窓孔内に臨ませ
る突台部を設けるとともに、該突台部に電力測定器への
通電状態を点灯状態により表示する通電表示用の発光素
子を設けたことを特徴とし、既設の分電盤に配設されて
いる分岐開閉器を複数個取り外してできた場所に電力測
定器を取り付けると、電力測定器の突台部が蓋体に設け
られた窓孔から露出するので、蓋体を開けることなく突
台部に設けられた通電表示用の発光素子を視認すること
ができ、電力測定器への通電状態を容易に確認すること
ができる。
【0008】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、上記パルス信号を出力する毎に点灯する出力表示
用の発光素子を上記突台部に設けたことを特徴とし、請
求項2の発明と同様に、既設の分電盤に配設されている
分岐開閉器を複数個取り外してできた場所に電力測定器
を取り付けると、電力測定器の突台部が蓋体に設けられ
た窓孔から露出するので、蓋体を開けることなく突台部
に設けられた出力表示用の発光素子を視認することがで
き、電力測定器がパルス信号を出力するたびに、出力表
示用の発光素子が点灯するので、電力測定器の動作が正
常か否かを容易に判別することができる。
【0009】請求項4の発明では、請求項1乃至3の発
明において、電力測定器のケースの一端側に上記変流器
からの入力線が接続される入力端子が設けられ、他端側
にパルス信号を出力する出力端子が設けられたことを特
徴とし、電力測定器を主幹開閉器に並べて配設する際
に、入力端子が設けられたケースの一端側を主幹開閉器
の二次側、出力端子が設けられた他端側を主幹開閉器の
一次側として配設すれば、変流器は主幹開閉器の二次側
に配置されているので、変流器からの入力線を電力測定
器の入力端子に接続しやすくなり、配線作業性が向上す
る。
【0010】請求項5の発明では、請求項1乃至4の発
明において、分電盤本体は、前面が開口した箱体と、箱
体の前面を覆う蓋体とで構成され、上記カウンタは使用
電力量の積算値を表示する電力表示部を有し、該電力表
示部を露出させる開口窓を上記蓋体に設けたことを特徴
とし、蓋体に設けた開口窓からカウンタの電力表示部が
露出するので、蓋体を開けることなく電力表示部を視認
することができ、使用電力量の積算値を容易に読み取る
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】(実施形態1)本実施形態の分電盤を図1
乃至図10を参照して説明する。
【0013】この分電盤は、図8に示すように2本の電
圧極及び1本の中性極からなる単相三線式配線路に介在
する主幹開閉器1と、主幹開閉器1の二次側(負荷側)
に接続された複数の分岐開閉器2と、主幹開閉器1の二
次側に接続され二次側に流れる電流を検出する変流器3
と、主幹開閉器1の二次側から電源電圧を検出し、この
電源電圧と変流器3の検出した電流とに基づいて使用電
力量を演算して、使用電力量の積算値が所定値に達する
とパルス信号を1パルス出力する電力測定器4と、電力
測定器4から入力されたパルス信号を計数して求めた使
用電力量の積算値を後述の電力表示部5aに表示させる
カウンタ5とを備えている。また電力測定器4は、分電
盤の外部に設けられた外部回路6にも信号を出力してお
り、外部回路6により遠隔から使用電力量をモニタする
こともできる。
【0014】電力測定器4のブロック図を図9に、回路
図を図10に示す。電力測定器4は、主幹開閉器1の二
次側から電源電圧を検出し、この電源電圧と変流器3の
検出した電流値とに基づいて使用電力量を演算する演算
手段8と、演算手段8の演算した使用電力量の積算値が
所定値に達するとパルス信号を発生する信号出力手段9
とで構成される演算回路部7と、主幹開閉器1の二次側
の一方の電圧極と中性極とから電源供給されて演算回路
部7の動作電源を生成する電源回路部10とを有してい
る。電源回路部10では、主幹開閉器1の二次側の一方
の電圧極と中性極とから電源電圧が、フィルタ11を介
してダイオードD1及びコンデンサC1からなる整流回
路12に入力され、電源電圧が半波整流される。整流回
路12の脈流電圧は例えば三端子レギュレータよりなる
定電圧回路13で定電圧化され、上述の演算回路部7に
電源供給される。ここに、通電表示用の発光素子として
の発光ダイオードLED1には抵抗を介して定電圧回路
13の出力電圧Vccが印加されており、電力測定器4の
通電時には発光ダイオードLED1が点灯するので、発
光ダイオードLED1の点灯状態から電力測定器4への
通電状態を容易に判別することができる。
【0015】演算回路部7は抵抗R1,R2、可変抵抗
器VR1およびコンデンサC2からなる電圧検出手段7
aを有しており、電圧検出手段7aは主幹開閉器1の二
次側の一方の電圧極と中性極とに接続され、電源電圧を
所定の分圧比で分圧してマイクロコンピュータ(以下マ
イコンと略す)IC1に出力する。またマイコンIC1
には変流器3の検出値が入力されており、マイコンIC
1は変流器3が検出した電流と電圧検出手段7aが検出
した電源電圧とから使用電力量を演算し、その積算値を
演算する。そして、使用電力量の積算値が所定の電力量
に達すると、マイコンIC1は出力ポートF1からロー
レベルのパルス信号を1パルス出力するとともに、現在
までの積算値をリセットする。ここで、マイコンIC1
から上述の演算手段8および信号出力手段9が構成され
る。なお、図10中の16はマイコンIC1に動作クロ
ックを与えるクロック回路である。
【0016】マイコンIC1の出力ポートF1は、入力
端子間が互いに接続されたNANDゲートNAND1の
入力端子に接続される。NANDゲートNAND1の出
力端子はNANDゲートNAND2の一方の入力端子に
接続される。NANDゲートNAND2の他方の入力端
子には、定電圧回路13の出力電圧VccとマイコンIC
1の最低動作電圧との高低を比較する比較回路14の出
力端子が接続されている。NANDゲートNAND2の
出力端子は、入力端子間が互いに接続されたNANDゲ
ートNAND3の入力端子に接続され、NANDゲート
NAND3の出力端子はNPN形トランジスタTr1の
ベースに接続されている。
【0017】而して、マイコンIC1が出力ポートF1
からNANDゲートNAND1にローレベルのパルス信
号を1パルス出力すると、NANDゲートNAND1の
出力がハイレベルとなる。ここで、定電圧回路13の出
力電圧VccがマイコンIC1の最低動作電圧以上にな
り、マイコンIC1が安定に動作できる電圧範囲(以
下、安定動作範囲という)内であれば、比較回路14は
ハイレベルの信号を出力する。したがって、出力電圧Vc
cが安定動作範囲内となり、比較回路14がNANDゲ
ートNAND2にハイレベルの信号を出力している状態
で、マイコンIC1が出力ポートF1からローレベルの
パルス信号を出力し、NANDゲートNAND1がNA
NDゲートNAND2にハイレベルの信号を出力する
と、その出力はローレベルとなり、NANDゲートNA
ND3の出力がハイレベルとなって、トランジスタTr
1がオンする。
【0018】トランジスタTr1のコレクタにはフォト
カプラPC1,PC2の入力端子が接続されており、ト
ランジスタTr1がオンすると、フォトカプラPC1,
PC2の一次側の発光ダイオード(図示せず)に電流が
流れて二次側のフォトトランジスタ(図示せず)がオン
し、カウンタ5にパルス信号が1パルス出力される。こ
のように、電力測定器4は使用電力量の積算値が所定値
に達するとカウンタ5へパルス信号を1パルス出力して
いるので、カウンタ5は電力測定器4からのパルス信号
を計数することにより、測定開始時から現在までの使用
電力量の積算値を検出することができる。また、トラン
ジスタTr1がオンすると、出力表示用の発光素子とし
ての発光ダイオードLED2に電流が流れて、発光ダイ
オードLED2が点灯するので、発光ダイオードLED
2の点灯状態から電力測定器4の動作が正常か否かを容
易に判別することができる。
【0019】なお、定電圧回路13の出力電圧Vccがマ
イコンIC1の最低動作電圧よりも低くなると、比較回
路14の出力はローレベルとなるので、NANDゲート
NAND1の出力に関係なくNANDゲートNAND2
の出力はハイレベル、NANDゲートNAND3の出力
はローレベルとなり、トランジスタTr1はオフ状態と
なる。したがって、電源の立ち上がり時や停電時など定
電圧回路13の出力電圧VccがマイコンIC1の最低動
作電圧よりも低くなる場合には、出力制御回路15がカ
ウンタ5へのパルス信号の出力を停止させているので、
マイコンIC1の動作が不安定となって、カウンタ5へ
の出力信号がばたついたりするのを防止でき、使用電力
量を正確に検出することができる。
【0020】次にこの分電盤の構造について図1乃至図
7を参照して説明する。この分電盤は、前面が開口した
箱体21と、箱体21の開口22を開閉自在に覆う扉2
3とで構成される分電盤本体20を有しており、扉23
は箱体21にそれぞれ開閉自在に取り付けられた蓋体た
る中蓋23aと外蓋23bとで構成される。なお、図1
では中蓋23aを省略して図示している。箱体21底面
における箱体2の短幅方向の両側部には、長尺状の一対
のフレーム24a,24bが箱体21の長手方向に沿っ
て配設されている。各フレーム24a,24bには複数
のねじ孔25が所定の間隔で設けられており、略矩形状
の2枚の背板部材26a,26bが図1中上下に並べて
フレーム24a,24bにねじ止めされている。
【0021】図1中上側の背板部材26aには主幹開閉
器1およびカウンタ5が箱体21の短幅方向に並べて取
り付けられている。なお主幹開閉器1は一次側(電源
側)を図1中上側、二次側(負荷側)を図1中下側にし
て配設されている。一方、図1中下側の背板部材26b
の略中央には、箱体21の上下方向に沿って長尺状の3
本の導電バー27a〜27cが、箱体21の短幅方向に
並べて配設されている。各導電バー27a〜27cは、
中性極の導電バー27cを中央として、中性極の導電バ
ー27cの両側に電圧極の導電バー27a,27bが配
設されており、中性極の導電バー27cと電圧極の導電
バー27a,27bとは高さをずらして配設されてい
る。また、各導電バー27a〜27cは、導電材料から
形成された連結バー28a〜28cを介して主幹開閉器
1の二次側の接続端子にそれぞれ電気的に接続されてい
る。
【0022】背板部材26aには主幹開閉器1の二次側
端子と対向するようにして変流器3が取り付けられてい
る。図7に示すように、変流器3のケース35は前後面
が開口した断面略矩形状の筒体36と、筒体36の前後
面を塞ぐ側板37とで構成される。筒体36の底面には
取付ねじを挿通させるねじ挿通孔36aが設けられた舌
片36bが一対設けられており、ねじ挿通孔36aに挿
通した取付ねじによりケース35は背板部材26aにね
じ止めされる。各側板37には連結バー28a〜28c
をそれぞれ挿通させる開口孔37a〜37cが設けられ
ており、側板37はねじ38を用いて筒体36にねじ止
めされている。ケース35の内部には開口孔37a,3
7bの奥方に磁性材料から形成されたコア39,39が
それぞれ収納されており、各コア39,39には開口孔
37a,37bと連通する貫通孔39a,39aが設け
られている。また変流器3のケース35からは3本の出
力電線40が引き出されており、出力電線40の端部に
はコネクタ41が結線されている。而して、変流器3を
主幹開閉器1の二次側に取り付けて、主幹開閉器1の二
次側端子と導電バ−27a〜27cとの間を連結バー2
8a〜28cを介して接続すると、貫通孔39a,39
a内に連結バー28a,28cが配置され、主幹開閉器
1の二次側に流れる電流を検出することができる。
【0023】主幹開閉器1の二次側には上述の連結バー
28a〜28c及び導電バー27a〜27cを介して複
数の分岐開閉器2が接続されている。分岐開閉器2のケ
ース30は略直方体状であって、JIS規格で規格化さ
れた電灯分電盤用協約形配線用遮断器の単位寸法に形成
されている(JIS C 8370参照)。ケース30
の長手方向における一側には、電圧極の導電バー27
a,27bの内の一方と中性極の導電バー27cとにそ
れぞれ接続される一対の電源側端子31が設けられ、他
側には負荷が接続される一対の負荷側端子32が設けら
れている。複数の分岐開閉器2は、電源側端子31を導
電バー27a〜27c側にして導電バー27a〜27c
の両側に、ケース30の短幅方向に並べて二列に配設さ
れている。各分岐開閉器2の一対の電源側端子31は、
導電性材料から形成された分岐バー29を介して電圧極
の導電バー27a,27bの内の一方と中性極の導電バ
ー27cとにそれぞれ電気的に接続され、AC100V
の電圧が供給されている。また、ケース30の前面には
突台部33が設けられ、この突台部33に内部接点を開
閉させるハンドル34が設けられている。また、図6
(b)に示すように、ケース30の長手方向の両側面に
は背板部材26bに設けられた係止手段(図示せず)と
係止離脱自在に係止する係止凹所49が設けられてお
り、係止手段と係止凹所49とを係止させることによ
り、分岐開閉器2は背板部材26bに取り付けられる。
【0024】一方、電力測定器4のケース42は、図3
及び図4に示すように略直方体状に形成されており、長
手方向における略中央には前方に突出する突台部43が
設けられている。突台部43は前面が略矩形状に形成さ
れており、この突台部43に上述の発光ダイオードLE
D1,LED2が配設されている。ケース42の長手方
向における一端側には変流器3の出力信号が入力される
3極の入力端子44aが設けられており、ケース42の
長手方向における他端側には電圧極の導電バー27a及
び中性極の導電バー27cに電線47を介して電気的に
接続される2個の電源端子44bと、カウンタ5や外部
回路6に電気的に接続される2個1組の出力端子44c
が2組設けられている。なお、各端子44a〜44cは
ねじ端子から構成されている。また、図6(a)に示す
ようにケース42の長手方向における両側面にも、背板
部材26bに設けられた係止手段(図示せず)と係止離
脱自在に係止する係止凹所50が一対づつ設けられてお
り、係止手段と係止凹所50とを係止させることによ
り、電力測定器4は背板部材26bに取り付けられる。
【0025】ここで、電力測定器4のケース42は端子
44b,44cが設けられた側を導電バー27a〜27
c側にして分岐開閉器2の短幅方向に並べて配設されて
いる。電力測定器4の各入力端子44aには、端部にコ
ネクタ46が結線された3本の電線45が接続されてお
り、上述のコネクタ41とコネクタ46とを接続するこ
とにより、変流器3の出力が電力測定器4に入力され
る。また、2個の出力端子44bは電線48を介してカ
ウンタ5に電気的に接続されている。
【0026】ところで、図6(a)(b)に示すよう
に、電力測定器4のケース42の短幅方向寸法W1は分
岐開閉器2の短幅方向寸法W2を2倍した寸法と略等し
い寸法に形成され、長手方向寸法L1は分岐開閉器2の
長手方向寸法L2以下に形成されており、ケース42の
外形寸法は分岐開閉器2を短幅方向に2個並べた寸法と
略等しくなっている。しかも、電力測定器4のケース4
2に設けられた係止凹所50は、ケース42の長手方向
における取付ピッチX1が、分岐開閉器2の長手方向に
おける係止凹所49の取付ピッチX2と略同じ寸法に形
成されており、ケース42の各側面に設けられた2個の
係止凹所50の取付ピッチY1は、短幅方向に並設され
た2個の分岐開閉器2の係止凹所49の取付ピッチY2
と略同じ寸法に形成されているので、既設の分電盤に電
力測定器4を追加する場合でも、予備の分岐開閉器2が
2個以上あれば、予備の分岐開閉器2を2個取り外した
場所に電力測定器4を取り付けることができ、既設の分
電盤にも電力測定器4を容易に取り付けることができ、
分電盤の月当たりの使用電力量を管理することにより、
使用電力量の低減を図ることができる。
【0027】また、内側の中蓋23aには2列に並設さ
れた分岐開閉器2及び電力測定器4の突台部33,43
を露出させる略矩形状の窓孔51,51と、カウンタ5
の電力表示部5aを露出させる開口窓52と、主幹開閉
器1前面のハンドル1aが設けられた部位を露出させる
開口窓53とが設けられている。したがって、外側の外
蓋23bを開けると窓孔51,51および開口窓52,
53を介して、分岐開閉器2及び電力測定器4の突台部
33,43や、カウンタ5の電力表示部5aや、主幹開
閉器1におけるハンドル1aが設けられた部位が露出す
るので、中蓋23aを開けることなく主幹開閉器1や分
岐開閉器2のハンドル1a,34を操作したり、電力測
定器4のLED1,LED2の点灯状態やカウンタ5の
電力表示部5aを視認して、電力測定器4への通電状態
や動作状態や現在までの使用電力量を容易に確認でき
る。また、中蓋23aにより導電バー27a〜27cや
連結バー28a〜28cや内部配線を覆っているので、
分電盤の見栄えを良くするとともに、感電などの事故を
防止することもできる。
【0028】(実施形態2)本実施形態の分電盤を図1
1乃至図13を参照して説明する。尚、図12では中蓋
23aを省略して図示している。実施形態1の分電盤で
は、短幅方向に並設された複数の分岐開閉器2の短幅方
向に電力測定器4を並設しているが、本実施形態では、
主幹開閉器1の側方に電力測定器4を配設している。な
お、分電盤の基本的な構成は実施形態1と同様であるの
で、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し
て、その説明を省略する。
【0029】電力測定器4のケース42は略直方体状に
形成されており、長手方向における一端側に変流器3か
らの入力線が接続される入力端子44aが設けられると
ともに、他端側に主幹開閉器1の二次側から電源電圧が
供給される電源端子44bと、パルス信号をカウンタ5
や外部回路に出力する出力端子44cとが設けられてい
る。また、主幹開閉器1は略直方体状であって、長手方
向における一端側に一次側の接続端子が設けられ、他端
側に二次側の接続端子が設けられており、一次側を図1
2中上側、二次側を図12中下側にして背板部材26a
に取り付けられている。ここで、電力測定器4はケース
42の長手方向を図12中の上下方向とし、入力端子4
4aが設けられた一端側を主幹開閉器1の二次側、電源
端子44b及び出力端子44cが設けられた他端側を主
幹開閉器1の一次側に近接させて、主幹開閉器1と並べ
て背板部材26aに取り付けられている。
【0030】ところで、変流器3は主幹開閉器2の二次
側から電流を検出しており、主幹開閉器1の二次側に配
置されているので、入力端子44aが設けられたケース
42の一端側を主幹開閉器1の二次側に近づけて配置す
ることによって、変流器3と入力端子44aとの距離を
短くすることができ、変流器3からの入力線を電力測定
器4の入力端子44aに接続しやすくなり、配線作業性
が向上する。また、カウンタ5は、電線48が図12中
上方の部位から引き出されるように電力測定器4と並べ
て背板部材26aに取り付けられており、電力測定器4
のケース42は出力端子44cが設けられた他端部を図
12中上側にして背板部材26aに取り付けられている
ので、電線48が引き出されるカウンタ5の部位と出力
端子55cとの間隔を短くすることができ、電力測定器
4とカウンタ5との間の配線作業性が向上する。また電
力測定器4の突台部43は、電力表示部5aの設けられ
たカウンタ5の部位とともに、中蓋23aに設けられた
開口窓52’から露出しているので、中蓋23aを開け
ることなく電力測定器4のLED1,LED2の点灯状
態やカウンタ5の電力表示部5aを視認して、電力測定
器4への通電状態や動作状態や現在までの使用電力量を
容易に確認できる。また、中蓋23aにより導電バー2
7a〜27cや連結バー28a〜28cや内部配線を覆
っているので、分電盤の見栄えを良くするとともに、感
電などの事故を防止することもできる。
【0031】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、主幹
開閉器と、主幹開閉器の二次側に接続された複数の分岐
開閉器と、主幹開閉器と複数の分岐開閉器との間に設け
られ主幹開閉器の二次側に流れる電流を検出する変流器
と、主幹開閉器の二次側から電源電圧を検出し、この電
源電圧と変流器の検出した電流とから使用電力量を演算
し、使用電力量の積算値が所定値に達するとパルス信号
を発生する電力測定器と、電力測定器の発生したパルス
信号を計数して求めた現在までの使用電力量の積算値を
表示するカウンタとが分電盤本体の内部に収納された分
電盤において、各分岐開閉器は略直方体状であって、短
幅方向に並べて分電盤本体に並設されており、上記電力
測定器のケースは略直方体状であって、その外形寸法は
短幅方向に並設された分岐開閉器の複数個分の寸法と略
同じ寸法に形成されたことを特徴とし、複数の分岐開閉
器は短幅方向に並べて並設されており、電力測定器のケ
ースの外形寸法は、短幅方向に並設された分岐開閉器の
複数個分の寸法と略同じ寸法に形成されているので、電
力測定器を分岐開閉器の短幅方向に並べて並設すること
ができるから、分電盤に配設された複数の分岐開閉器の
内、予備の分岐開閉器を複数個取り外してできた場所に
電力測定器を取り付けることができ、分電盤本体を大型
のものに変更することなく、既設の分電盤にも電力測定
器を容易に取り付けることができるという効果がある。
【0032】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、分電盤本体は、前面が開口した箱体と、箱体の前面
を覆う蓋体とで構成され、分岐開閉器における蓋体と対
向する面には内部接点を開閉させるハンドルが設けられ
ており、短幅方向に並設された複数の分岐開閉器の前記
ハンドルが設けられた面を露出させる窓孔を上記蓋体に
設け、上記電力測定器のケースに上記窓孔内に臨ませる
突台部を設けるとともに、該突台部に電力測定器への通
電状態を点灯状態により表示する通電表示用の発光素子
を設けたことを特徴とし、既設の分電盤に配設されてい
る分岐開閉器を複数個取り外してできた場所に電力測定
器を取り付けると、電力測定器の突台部が蓋体に設けら
れた窓孔から露出するので、蓋体を開けることなく突台
部に設けられた通電表示用の発光素子を視認することが
でき、電力測定器への通電状態を容易に確認できるとい
う効果がある。
【0033】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記パルス信号を出力する毎に点灯する出力表示用
の発光素子を上記突台部に設けたことを特徴とし、請求
項2の発明と同様に、既設の分電盤に配設されている分
岐開閉器を複数個取り外してできた場所に電力測定器を
取り付けると、電力測定器の突台部が蓋体に設けられた
窓孔から露出するので、蓋体を開けることなく突台部に
設けられた出力表示用の発光素子を視認することがで
き、電力測定器がパルス信号を出力するたびに、出力表
示用の発光素子が点灯するので、電力測定器の動作が正
常か否かを容易に判別できるという効果がある。
【0034】請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明
において、電力測定器のケースの一端側に上記変流器か
らの入力線が接続される入力端子が設けられ、他端側に
パルス信号を出力する出力端子が設けられたことを特徴
とし、電力測定器を主幹開閉器に並べて配設する際に、
入力端子が設けられたケースの一端側を主幹開閉器の二
次側、出力端子が設けられた他端側を主幹開閉器の一次
側として配設すれば、変流器は主幹開閉器の二次側に配
置されているので、変流器からの入力線を電力測定器の
入力端子に接続しやすくなり、配線作業性が向上すると
いう効果がある。
【0035】請求項5の発明は、請求項1乃至4の発明
において、分電盤本体は、前面が開口した箱体と、箱体
の前面を覆う蓋体とで構成され、上記カウンタは使用電
力量の積算値を表示する電力表示部を有し、該電力表示
部を露出させる開口窓を上記蓋体に設けたことを特徴と
し、蓋体に設けた開口窓からカウンタの電力表示部が露
出するので、蓋体を開けることなく電力表示部を視認す
ることができ、使用電力量の積算値を容易に読み取るこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の分電盤の中蓋を取り外した状態を
示す正面図である。
【図2】同上の分電盤の外蓋を開いた状態を示す正面図
である。
【図3】同上の分電盤に用いる電力測定器を示す外観斜
視図である。
【図4】同上の分電盤に用いる電力測定器を示す正面図
である。
【図5】同上の分電盤に用いる電力測定器の取付状態を
示す図である。
【図6】(a)は同上の分電盤に用いる電力測定器の下
面図であり、(b)は同上の分電盤に用いる分岐開閉器
の下面図である。
【図7】同上の分電盤に用いる変流器の外観斜視図であ
る。
【図8】同上の分電盤の回路図である。
【図9】同上の分電盤に用いる電力測定器のブロック図
である。
【図10】同上の分電盤に用いる電力測定器の具体回路
図である。
【図11】実施形態2の分電盤に用いる電力測定器の取
付状態を示す図である。
【図12】同上の分電盤の中蓋を取り外した状態を示す
正面図である。
【図13】同上の分電盤の外蓋を開いた状態を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 主幹開閉器 2 分岐開閉器 3 変流器 4 電力測定器 5 カウンタ 5a 電力表示部 42 ケース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主幹開閉器と、主幹開閉器の二次側に接続
    された複数の分岐開閉器と、主幹開閉器と複数の分岐開
    閉器との間に設けられ主幹開閉器の二次側に流れる電流
    を検出する変流器と、主幹開閉器の二次側から電源電圧
    を検出し、この電源電圧と変流器の検出した電流とから
    使用電力量を演算し、使用電力量の積算値が所定値に達
    するとパルス信号を発生する電力測定器と、電力測定器
    の発生したパルス信号を計数して求めた現在までの使用
    電力量の積算値を表示するカウンタとが分電盤本体の内
    部に収納された分電盤において、各分岐開閉器は略直方
    体状であって、短幅方向に並べて分電盤本体に並設され
    ており、上記電力測定器のケースは略直方体状であっ
    て、その外形寸法は短幅方向に並設された分岐開閉器の
    複数個分の寸法と略同じ寸法に形成されたことを特徴と
    する分電盤。
  2. 【請求項2】分電盤本体は、前面が開口した箱体と、箱
    体の前面を覆う蓋体とで構成され、分岐開閉器における
    蓋体と対向する面には内部接点を開閉させるハンドルが
    設けられており、短幅方向に並設された複数の分岐開閉
    器の前記ハンドルが設けられた面を露出させる窓孔を上
    記蓋体に設け、上記電力測定器のケースに上記窓孔内に
    臨ませる突台部を設けるとともに、該突台部に電力測定
    器への通電状態を点灯状態により表示する通電表示用の
    発光素子を設けたことを特徴とする請求項1記載の分電
    盤。
  3. 【請求項3】上記パルス信号を出力する毎に点灯する出
    力表示用の発光素子を上記突台部に設けたことを特徴と
    する請求項2記載の分電盤。
  4. 【請求項4】電力測定器のケースの一端側に上記変流器
    からの入力線が接続される入力端子が設けられ、他端側
    にパルス信号を出力する出力端子が設けられたことを特
    徴とする請求項1乃至3記載の分電盤。
  5. 【請求項5】分電盤本体は、前面が開口した箱体と、箱
    体の前面を覆う蓋体とで構成され、上記カウンタは使用
    電力量の積算値を表示する電力表示部を有し、該電力表
    示部を露出させる開口窓を上記蓋体に設けたことを特徴
    とする請求項1乃至4記載の分電盤。
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