(本開示に係る一態様を発明するに至った経緯)
上記特許文献1においては、省エネ支援装置は、省エネ支援を行う対象となる電気機器システムの稼動状況に関するデータと、他の電気機器システムの稼動状況に関するデータとを比較した応答データをクライアントに送信し、省エネアドバイスを提供する。ここで、省エネアドバイスとは、例えば、「夜間のエアコンの使用時間が多いようです。就寝時は、エアコンを切ることにより消費電力量を抑える事ができる可能性があります」(特許文献1の図11参照)というものである。
同様に、上記特許文献2においては、システムのセンター装置は、複数の空調機器の使用状況データと特定の空調機器の使用状況データとを比較し、省エネアドバイスを提供する。ここで、省エネアドバイスとは、例えば、「冷房時の設定温度を少し低めに設定しましょう」(特許文献2の図3参照)というものである。
しかし、特許文献1及び特許文献2のいずれの装置も、比較の結果を提示するに止まっている。使用者は、比較の結果に基づき、自分の使用電力量が他人の使用電力量よりも多いことは認識できるものの、比較の結果が示す自分の使用電力量と他人の使用電力量との差が、自分の生活に当てはめたときに、どの程度の大きさであるのかを実感して把握することができないという問題がある。
例えば、特許文献1では、夜間において、特定の使用者のエアコンの使用電力量が他の使用者のエアコンの使用電力量より多い場合、その多い程度に対応するカテゴリーに基づいた省エネアドバイスが特定の使用者に提示される。そのため、省エネ支援を行う対象となる特定の使用者の生活に当てはめたときに、特定の使用者のエアコンの使用電力量と他の使用者のエアコンの使用電力量との差分が、特定の使用者においてどの程度の大きさであるのかを特定の使用者は実感して把握できない。
同様に、例えば、特許文献2では、特定の使用者のエアコンの使用電力量が他の使用者のエアコンの使用電力量より多い場合、その多い程度に対応するカテゴリーに基づいた省エネアドバイスが提示される。そのため、特定の使用者の生活に当てはめたときに、特定の使用者のエアコンの使用電力量と他の使用者のエアコンの使用電力量との差分が、特定の使用者においてどの程度の大きさであるのかを特定の使用者は実感して把握できない。
そのため、特定の使用者の使用電力量と他の使用者の使用電力量とに差分がある場合、その差分の大小に関わらず、概括的な省エネアドバイスを提示しても、対象となる特定の使用者にとってその差分がどの程度の大きさであるのかを伝えることができず、省エネ効果が促進されないという問題が生じる。
また、特許文献1及び特許文献2の場合、個々の家電機器及び使用電力量の比較結果のカテゴリーに対応させて予め複数の省エネアドバイスをメモリに保存しておき、特定の使用者の使用電力量と他の使用者の使用電力量との比較結果に応じて、メモリからいずれか一の省エネアドバイスを読み出す。そのため、複数の省エネアドバイスはどのユーザに対しても当てはまるタイプの省エネアドバイスとならざるを得ないという問題がある。また、個々の家電機器及び使用電力量の比較結果のカテゴリーに対応させて予め複数の省エネアドバイスをメモリに保存しているので、メモリ容量を占有するという問題がある。個々の家電機器の数が増加すれば、それに対応させて多数の省エネアドバイスを準備する必要がある。また、使用電力量の比較結果のカテゴリーを細かく分類すれば、それに対応させて複数の省エネアドバイスを準備する必要がある。従って、省エネアドバイスの数が増加すれば、メモリ容量も増加する必要がある。
以上の課題を解決するために、本発明者らは、以下の態様に係る発明を想到するに至った。
すなわち、本発明の一態様に係る情報提供方法は、複数のユーザIDの各々に対応させて家電機器に関するログ情報を管理する情報管理システムにおける情報提供方法であって、ネットワークを介して前記複数のユーザIDの各々に対応する使用電力量を示す情報を前記複数のユーザIDの各々と対応づけて入力し、前記複数のユーザIDの中の一のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値と、前記複数のユーザIDの中の他のユーザIDに対応する使用電力量の前記所定期間と同一期間での第2累積値との差分値を生成し、前記差分値を、前記一のユーザIDに対応する家電機器の中の第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値を生成し、前記所定期間において前記他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した前記一のユーザIDに対応する使用電力量の前記差分値は、前記差分値を前記第1の家電機器の使用時間に換算した前記第1換算値に相当する旨を示した表示データを生成し、前記一のユーザIDに対応する情報端末機器に対して前記表示データを送信する。
上記態様は、自分の使用電力量と他人の使用電力量とに差分がある場合、その差分をカテゴリー化して概括的な省エネアドバイスを提示するものではない。即ち、上記態様によれば、一のユーザに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値と、他のユーザに対応する使用電力量の所定期間での第2累積値との差分値が、一のユーザの家電機器の中のある一の家電機器の使用時間に換算される。
これにより、自分の使用電力量と他人の使用電力量との差分値が単に提示されるのではなく、差分値が一のユーザの家電機器の中のある一の家電機器の使用時間に換算されて提示されるので、一のユーザが使用しているある一の家電機器の使用時間として、一のユーザは差分値を認識できる。
換算された使用時間は、差分値の変化に対応して逐次変動する。従って、換算された使用時間は、他のユーザとの間で共用できない一のユーザにおいて固有の値となる。また、使用時間は、使用電力量と比べた場合、一般のユーザが生活の中で実感しやすいパラメータである。また、差分値が、複数の家電機器の個々の使用時間に換算されるのではなく、ある一の家電機器の使用時間に換算される。従って、差分値を示す使用電力量が特定の家電機器の使用時間に置き換えられた場合には、差分値がどの程度の使用時間に相当するかを示すことができる。
そのため、使用電力量に関する差分値が、対象となる特定の個人の生活においてどの程度の大きさであるかを、ある一の家電機器及びある一の家電機器の使用時間という個々のユーザにおいて個別具体的に特定されるパラメータを用いて、一のユーザに固有の情報として提供できる。これにより、どの家電機器に対してどの程度の使用時間を削減すれば省エネにつながるかを、一のユーザに容易に把握させることができる。即ち、一のユーザの生活に合致した具体的な家電機器及びその家電機器の使用時間に換算された値が示されるので、どの家電機器についてどの程度の使用時間を削減すれば差分値が縮まるかがより分かりやすく示唆される。そのため、ユーザに対して具体的な省エネ行動を促すことができる。
また、上記態様では、個々の家電機器及び使用電力量の比較結果のカテゴリーに対応させて省エネアドバイスに関する複数の情報が予め準備されることはない。本態様では、一のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値と、他のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第2累積値との差分値が、一のユーザIDに対応する家電機器の中の第1の家電機器の使用時間に換算されて提示される。そのため、その都度換算された、第1の家電機器の使用時間が提示されるので、個々の家電機器の数の増加及び使用電力量の比較結果をどのようにカテゴリー化するかに関わらず、メモリ容量の増大を防止できる。例えば、表示データが生成される際に、表示データの共通部分はテンプレート化し、第1の家電機器及び第1の家電機器の使用時間という個別に変化するパラメータ部分は可変とすれば、メモリ容量の増加を大幅に防止できる。
また、上記態様において、例えば、前記第1累積値が前記第2累積値より大きい場合に前記表示データを生成してもよい。
即ち、第1累積値が第2累積値より大きい場合に、一のユーザIDに対応する家電機器の使用電力量の所定期間での第1累積値と、他のユーザIDに対応する家電機器の使用電力量の所定期間での第2累積値との差分値が、一のユーザの家電機器の中の第1の家電機器の使用時間に換算されて、一のユーザに提示されることになる。
また、上記態様において、例えば、前記表示データは、前記第1累積値及び前記第2累積値を含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記差分値を電気料金に換算した第1電気料金値を生成し、前記表示データは、前記第1電気料金値を含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記第1累積値を電気料金に換算した第2電気料金値及び前記第2累積値を電気料金に換算した第3電気料金値を生成し、前記表示データは、前記第2電気料金値及び前記第3電気料金値を含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記他のユーザIDに対応する住居は、前記一のユーザIDに対応する住居から所定範囲内にあってもよい。
また、上記態様において、例えば、前記他のユーザIDに対応する住居の住居人構成は、前記一のユーザIDに対応する住居の住居人構成と同一であってもよい。
また、上記態様において、例えば、前記他のユーザIDに対応する住居の間取りは、前記一のユーザIDに対応する住居の間取りと同一であってもよい。
また、上記態様において、例えば、前記他のユーザIDは、複数の他のユーザIDを含み、前記第2累積値は、前記複数の他のユーザIDの各々に対応する家電機器の使用電力量の前記所定期間での累積値を平均した平均値であってもよい。
また、上記態様において、例えば、前記第1の家電機器は、前記所定期間において前記一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量が多い家電機器を含んでもよい。
この場合、差分値は、複数の家電機器の個々の使用時間に換算されるのではなく、一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量の多いある一の家電機器の使用時間に換算される。例えば、一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量の多い家電機器がエアコンである場合、差分値は、エアコンの使用時間に換算される。また、例えば、一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量の多い家電機器がテレビである場合、差分値は、テレビの使用時間に換算される。
そのため、差分値を示す使用電力量が、一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量の多い家電機器(上記の例ではエアコン又はテレビ等)の使用時間に置き換えられた場合に、差分値が一のユーザIDに対応する家電機器においてどの程度の使用時間に相当するか示すことができる。
その結果、使用電力量に関する差分値が、対象となる一のユーザの生活においてどの程度の大きさであるかを、最も使用電力量の多い家電機器及び最も使用電力量の多い家電機器の使用時間という一のユーザIDに対して個別具体的に特定されるパラメータを用いて、一のユーザに固有の情報として提供できる。
これにより、最も使用電力量の多い家電機器というパラメータを用いることで、どの家電機器に特化して使用時間の短縮を図れば、一つの省エネ行動によって全体の省エネに、より効率的に貢献するかを容易に把握させることができる。例えば、一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量の多い家電機器がエアコンである場合、エアコンの使用時間を削減することによって、他の家電機器の使用時間を削減するよりも効率的に、全体の省エネに貢献できることを認識させることができる。即ち、一のユーザの生活に合致した具体的な家電機器及びその家電機器の使用時間に換算された値が示されるので、どの家電機器についてどの程度の使用時間を削減すれば差分値が効果的に縮まるかがより分かりやすく示唆される。そのため、ユーザに対して具体的な省エネ行動を促すことができる。
また、上記態様において、例えば、前記第1の家電機器は、前記所定期間において前記一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用時間が長い家電機器を含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記差分値を前記第1の家電機器の消費電力で除算した除算値を前記第1換算値として生成してもよい。
また、上記態様において、例えば、前記第1の家電機器は、空調器、テレビ又は照明機器を含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記第1換算値が所定の上限値を超えた場合、前記差分値の一部分を前記第1の家電機器の使用時間に換算した第2換算値を生成し、前記差分値の残りの部分を前記一のユーザIDに対応する家電機器の中の第2の家電機器の使用時間に換算した第3換算値を生成し、前記差分値は、前記差分値の一部分を前記第1の家電機器の使用時間に換算した前記第2換算値及び前記差分値の残りの部分を前記第2の家電機器の使用時間に換算した前記第3換算値に相当する旨を示した前記表示データを生成してもよい。
差分値を示す使用電力量が一つの家電機器の使用時間に置き換えられた場合に、置き換えられた使用時間は、所定期間における一つの家電機器の使用時間としては長すぎる場合がある。例えば、第1の家電機器がエアコンであり、差分値が例えば一ヶ月間におけるエアコンの使用時間に置き換えられた場合に、置き換えられた使用時間は、一ヶ月間におけるエアコンの使用時間としては長すぎる場合がある。この場合、一ヶ月間エアコンを全く使用しなかったとしても、置き換えた使用時間が余ることも生じ得る。これでは、特定のユーザに対して個別具体的な家電機器及びその使用時間というパラメータを提示して省エネ行動を促しても、提示したパラメータが現実的ではないため、省エネ行動を促進する結果にはならないこともあり得る。
しかしながら、本態様によると、第1換算値が所定の上限値を超えた場合、例えば、第1換算値が一つの家電機器の使用時間としては長すぎる場合には、他の家電機器の使用時間も用いることにより、差分値を示す使用電力量が、複数の家電機器に分散されるので、どの家電機器に対してどの程度の使用時間を削減すれば効率的に省エネに寄与するのかを、現実的な指針として提示することができる。例えば、一のユーザの使用電力量と他のユーザの使用電力量との差分値が、例えば、エアコンの使用時間とテレビの使用時間とに分散されて換算されることにより、エアコンの使用時間をどれだけ削減し、テレビの使用時間をどれだけ削減すれば、差分値が縮まるかを、現実的な指針として一のユーザに提示できる。
また、上記態様において、例えば、前記第1の家電機器は、前記所定期間において前記一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量が多い家電機器を含み、前記第2の家電機器は、前記所定期間において前記一のユーザIDに対応する家電機器の中で2番目に使用電力量が多い家電機器を含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記第1の家電機器は、前記所定期間において前記一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用時間が長い家電機器を含み、前記第2の家電機器は、前記所定期間において前記一のユーザIDに対応する家電機器の中で2番目に使用時間が長い家電機器を含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記第1の家電機器は、空調器、テレビ又は照明機器を含み、前記第2の家電機器は、空調器、テレビ又は照明機器を含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記所定期間は1ケ月であってもよい。
また、上記態様において、例えば、前記所定期間は1週間であってもよい。
また、上記態様において、例えば、前記第1の家電機器は、所定の部屋に設置された家電機器を含んでもよい。
この場合、第1の家電機器が提示されるだけではなく、第1の家電機器が設置されている部屋も提示される。これにより、第1の家電機器がどこの部屋の家電機器であるかをユーザに提示することができる。例えば、第1の家電機器がエアコンである場合、エアコンは複数の部屋に設置されている場合がある。このような場合でも、第1の家電機器はどの部屋に設置された家電機器であるかが提示されるので、どの部屋のどの家電機器に対してどの程度の使用時間を削減すれば省エネにつながるかを、ユーザに容易に把握させることができる。即ち、ユーザの生活に合致した具体的な家電機器及びその家電機器の使用時間に換算された値が示されるので、どの部屋のどの家電機器についてどの程度の使用時間を削減すれば差分値が縮まるかがより分かりやすく示唆される。そのため、ユーザに対して具体的な省エネ行動を促すことができる。
また、上記態様において、例えば、前記所定の部屋はリビングルームを含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記家電機器に関するログ情報は、前記家電機器の使用時間を示す情報を含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記家電機器に関するログ情報は、前記家電機器の各日の使用時間帯を示す情報を含んでもよい。
また、上記態様において、例えば、前記第1の家電機器は、電源オン状態が一日中継続する種別の家電機器を含まなくてもよい。
電源オン状態が一日中継続する種別の家電機器の使用時間に差分値を換算したとしても、このような種別の家電機器の使用時間を削減することはできない。そのため、電源オン状態が一日中継続する種別の家電機器は第1の家電機器から除外することが好ましい。
また、上記態様において、例えば、前記電源オン状態が一日中継続する種別の家電機器は、冷蔵庫を含んでもよい。
本発明の他の態様に係る情報提供方法は、複数のユーザIDの各々に対応させて家電機器に関するログ情報を管理する情報管理システムにおける情報提供方法であって、ネットワークを介して前記複数のユーザIDの各々に対応する使用電力量を示す情報を前記複数のユーザIDの各々と対応づけて入力し、前記複数のユーザIDの中の一のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値と、前記複数のユーザIDの中の他のユーザIDに対応する使用電力量の前記所定期間と同一期間での第2累積値との差分値を生成し、前記差分値の一部分を、前記一のユーザIDに対応する家電機器の中の第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値を生成し、前記差分値の残りの部分を、前記一のユーザIDに対応する家電機器の中の第2の家電機器の使用時間に換算した第2換算値を生成し、前記所定期間において前記他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した前記一のユーザIDに対応する使用電力量の前記差分値は、前記差分値の一部分を前記第1の家電機器の使用時間に換算した前記第1換算値及び前記差分値の残りの部分を前記第2の家電機器の使用時間に換算した前記第2換算値に相当する旨を示した表示データを生成し、前記一のユーザIDに対応する情報端末機器に対して前記表示データを送信する。
上記他の態様によれば、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した一のユーザIDに対応する使用電力量の差分値が、第1の家電機器の使用時間及び第2の家電機器の使用時間を用いて提示される。この場合、差分値を示す使用電力量が、第1の家電機器の使用時間と第2の家電機器の使用時間とに分散されて換算される。例えば、一のユーザの使用電力量と他のユーザの使用電力量との差分値が、例えば、エアコンの使用時間とテレビの使用時間とに分散されて換算されることにより、エアコンの使用時間をどれだけ削減し、テレビの使用時間をどれだけ削減すれば、差分値が縮まるかを現実的な指針として一のユーザに提示できる。
また、上記他の態様においても、個々の家電機器及び使用電力量の比較結果のカテゴリーに対応させて省エネアドバイスに関する複数の情報が予め準備されることはない。本態様では、一のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値と、他のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第2累積値との差分値が、一のユーザIDに対応する家電機器の中の第1の家電機器及び第2の家電機器の使用時間に換算されて提示される。そのため、その都度換算された、第1の家電機器及び第2の家電機器の使用時間が提示されるので、個々の家電機器の数の増加及び使用電力量の比較結果をどのようにカテゴリー化するかに関わらず、メモリ容量の増大を防止できる。例えば、表示データが生成される際に、表示データの共通部分はテンプレート化し、第1の家電機器、第2の家電機器、第1の家電機器の使用時間及び第2の家電機器の使用時間という個別に変化するパラメータ部分は可変とすれば、メモリ容量の増加を大幅に防止できる。
上記他の態様において、例えば、前記第1の家電機器は、前記所定期間において前記一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量が多い家電機器を含み、前記第2の家電機器は、前記所定期間において前記一のユーザIDに対応する家電機器の中で2番目に使用電力量が多い家電機器を含んでもよい。
上記他の態様において、例えば、前記第1の家電機器は、前記所定期間において前記一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用時間が長い家電機器を含み、前記第2の家電機器は、前記所定期間において前記一のユーザIDに対応する家電機器の中で2番目に使用時間が長い家電機器を含んでもよい。
本発明の他の態様に係る情報管理システムは、複数のユーザIDの各々に対応させて家電機器に関するログ情報を管理する情報管理サーバと、前記複数のユーザIDの各々に対応する情報端末機器とを備える情報管理システムであって、前記情報管理サーバは、ネットワークを介して前記複数のユーザIDの各々に対応する使用電力量を示す情報を前記複数のユーザIDの各々と対応づけて入力する入力部と、前記複数のユーザIDの中の一のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値と、前記複数のユーザIDの中の他のユーザIDに対応する使用電力量の前記所定期間と同一期間での第2累積値との差分値を生成する差分値生成部と、前記差分値を、前記一のユーザIDに対応する家電機器の中の第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値を生成する換算値生成部と、前記所定期間において前記他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した前記一のユーザIDに対応する使用電力量の前記差分値は、前記差分値を前記第1の家電機器の使用時間に換算した前記第1換算値に相当する旨を示した表示データを生成する表示データ生成部と、前記一のユーザIDに対応する情報端末機器に対して前記表示データを送信する送信部と、を備え、前記複数のユーザIDの各々に対応する情報端末機器は、前記表示データを受信する受信部と、前記表示データを表示する表示部と、前記受信部及び前記表示部を制御する制御部と、を備える。
本発明の他の態様に係る情報端末機器は、上記他の態様である情報管理システムに接続される情報端末機器である。
本発明の他の態様に係る情報端末機器は、複数のユーザIDの各々に対応させて家電機器に関するログ情報を管理する情報管理サーバと、前記複数のユーザIDの各々に対応する情報端末機器とを備える情報管理システムにおける情報端末機器であって、前記情報管理サーバにおいて生成された表示データを受信する受信部と、前記表示データを表示する表示部と、前記受信部及び前記表示部を制御する制御部と、を備え、前記複数のユーザIDの中の一のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値と、前記複数のユーザIDの中の他のユーザIDに対応する使用電力量の前記所定期間と同一期間での第2累積値との差分値が前記情報管理サーバにおいて生成され、前記差分値を、前記一のユーザIDに対応する家電機器の中の第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値が前記情報管理サーバにおいて生成され、前記表示データは、前記所定期間において前記他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した前記一のユーザIDに対応する使用電力量の前記差分値は、前記差分値を前記第1の家電機器の使用時間に換算した前記第1換算値に相当する旨を示す。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る情報管理システムの全体構成を示す図である。
図1に示す情報管理システム1は、サーバ2、ホームエネルギーマネージメントシステム(HEMS)制御装置3、ユーザ端末4及び家電機器5を備える。
情報管理システム1は、複数のユーザIDの各々に対応させて家電機器5に関するログ情報を管理する。
サーバ2は、ネットワーク6を介してHEMS制御装置3及びユーザ端末4と通信可能に接続されている。サーバ2は、各ユーザの各家庭に設置されたHEMS制御装置3から家電機器5のログ情報を取得し、取得したログ情報をユーザIDに対応させて記憶する。なお、ネットワーク6は、例えばインターネットである。
サーバ2は、ネットワーク6を介して様々な機器と連携する仮想化サーバである。サーバ2は、主に通常のデータベース管理ツール等で扱うことが困難な巨大なデータ(ビッグデータ)等を管理する。
サーバ2は、集積したログ情報を一定の単位でサービスプロバイダ(不図示)に提供する。ここで、一定の単位とは、サーバ2が集積した情報を整理してサービスプロバイダに提供することのできる単位でもよいし、サービスプロバイダが要求する単位でもよい。また、一定の単位で提供するとしているが、一定の単位でなくてもよく、状況に応じて提供する情報量が変化してもよい。ログ情報は、必要に応じてサービスプロバイダが保有するサーバに保存される。
そして、サービスプロバイダは、ログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、ユーザに提供する。サービスが提供されるユーザは、家電機器5を使用するユーザでもよいし、外部のユーザでもよい。ユーザへのサービス提供方法としては、例えば、サービスプロバイダから直接ユーザへ提供されてもよい。また、ユーザへのサービス提供方法としては、例えば、サーバ2を再度経由して、ユーザにサービスが提供されてもよい。また、サーバ2は、ログ情報をユーザに提供するサービスに適合する情報に整理し、サービスプロバイダに提供してもよい。
また、サービス提供方法としては、家電機器5にサービス内容をフィードバックすることでサービスをユーザに提供してもよいし、ユーザ端末4にサービス内容を表示することでサービスをユーザに提供してもよい。
住居7a,7b,7cは、それぞれユーザA,B,Cが居住する住居である。住居7a,7b,7cには、それぞれHEMS制御装置3、ユーザ端末4及び家電機器5が配置されている。
HEMS制御装置3は、ネットワーク6を介してサーバ2及びユーザ端末4と通信可能に接続されている。HEMS制御装置3は、住居内に配置された家電機器5からログ情報を収集し、収集したログ情報をサーバ2へ送信する。
ユーザ端末4は、ネットワーク6を介してサーバ2及びHEMS制御装置3と通信可能に接続されている。ユーザ端末4は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末又は携帯電話機等で構成される。
家電機器5は、例えば、エアコン5a、冷蔵庫5b、照明機器5c及びテレビ5d等を含み、住居7a内に配置された種々の電気機器で構成される。家電機器5は、無線又は有線によりHEMS制御装置3に接続される。家電機器5は、HEMS制御装置3へログ情報を送信する。
図2は、図1に示すサーバのハードウエア構成を示す図である。
図2に示すサーバ2は、CPU(中央演算処理装置)21、ROM(リードオンリーメモリ)22、RAM(ランダムアクセスメモリ)23、通信部24、入力部25、出力部26及び記憶部27を備える。サーバ2は、複数のユーザIDの各々に対応させて家電機器に関するログ情報を管理する情報管理サーバの一例である。
CPU21は、サーバ2内の各部を制御する。ROM22は、サーバ2内の各部の機能を動作させるプログラムを記憶している。RAM23は、サーバ2内で処理されるデータを一時的に記憶する。通信部24は、HEMS制御装置3によって送信されたログ情報を受信するとともに、ユーザ端末4へ種々のデータを送信する。
入力部25は、例えば、キーボード及びマウスなどで構成され、ユーザによる種々の情報の入力を受け付ける。出力部26は、例えば、液晶表示装置又はプリンタなどで構成され、種々の情報を外部に出力する。記憶部27は、半導体メモリ、ハードディスクドライブ又は光ディスクドライブなどで構成され、種々のデータを記憶する。
図3は、図1に示すユーザ端末のハードウエア構成を示す図である。
図3に示すユーザ端末4は、CPU(中央演算処理装置)41、ROM(リードオンリーメモリ)42、RAM(ランダムアクセスメモリ)43、通信部44、入力部45、表示部46及び記憶部47を備える。ユーザ端末4は、複数のユーザIDの各々に対応する情報端末機器の一例である。
CPU41は、制御部の一例であり、通信部44及び表示部46などのユーザ端末4内の各部を制御する。ROM42は、ユーザ端末4内の各部の機能を動作させるプログラムを記憶している。RAM43は、ユーザ端末4内で処理されるデータを一時的に記憶する。通信部44は、サーバ2において生成された表示データを受信するとともに、サーバ2へ種々のデータを送信する。
入力部45は、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネルなどで構成され、ユーザによる種々の情報の入力を受け付ける。表示部46は、例えば、液晶表示装置などで構成され、受信した表示データを表示する。記憶部47は、半導体メモリ、ハードディスクドライブ又は光ディスクドライブなどで構成され、種々のデータを記憶する。
図4は、図1に示すサーバ2のソフトウエア構成を示す図である。
図4に示すサーバ2は、通信部101、ユーザ情報管理部102、消費電力量データ管理部103、比較対象世帯選択部104、消費電力量比較部105、機器選択部106、想定使用時間算出部107、表示データ生成部108、ユーザ情報データベース111、消費電力量履歴データベース112、基準消費電力データベース113、機器使用履歴データベース114及び表示データテンプレートデータベース115を備える。
通信部101は、図2の通信部24で実現される。ユーザ情報管理部102、消費電力量データ管理部103、比較対象世帯選択部104、消費電力量比較部105、機器選択部106、想定使用時間算出部107及び表示データ生成部108は、図2のCPU21で実現される。ユーザ情報データベース111、消費電力量履歴データベース112、基準消費電力データベース113、機器使用履歴データベース114及び表示データテンプレートデータベース115は、図2の記憶部27で実現される。
通信部101は、各住居に配置された家電機器5のログ情報及び各住居の消費電力量データを受信する。通信部101は、ネットワーク6を介して複数のユーザIDの各々に対応する使用電力量を示す情報を複数のユーザIDの各々と対応づけて入力する。
図5は、消費電力量データの一例を示す図である。図5に示すように、HEMS制御装置3は、消費電力量データをユーザID及び日付とともに送信する。消費電力量データは、毎日1回送信され、住居内で1日に消費された電力量を示す。ユーザIDは、家庭毎(住居毎)に予め付与される。
また、HEMS制御装置3は、ログ情報を、ユーザID、家電機器の種類を表す機器種類及び家電機器を識別するための機器IDとともに送信する。ログ情報は、家電機器の使用開始日時及び使用終了日時を表す。すなわち、家電機器に関するログ情報は、家電機器の各日の使用時間帯を示す情報を含む。HEMS制御装置3は、家電機器の使用終了時に、当該家電機器の使用開始日時及び使用終了日時を表すログ情報を送信する。
なお、HEMS制御装置3は、家電機器の使用開始時に、当該家電機器の使用開始日時を表すログ情報を送信し、家電機器の使用終了時に、当該家電機器の使用終了日時を表すログ情報を送信してもよい。また、HEMS制御装置3は、家電機器の使用開始日時及び使用終了日時を表すログ情報を送信するのではなく、ユーザによって家電機器が使用された時間を表すログ情報を送信してもよい。すなわち、家電機器に関するログ情報は、家電機器の使用時間を示す情報を含んでもよい。また、HEMS制御装置3は、各家電機器のログ情報を記憶しておき、所定時間毎に各家電機器のログ情報を一括して送信してもよい。また、HEMS制御装置3は、各家電機器のログ情報を記憶しておき、各家電機器のログ情報を消費電力量データとともに毎日1回送信してもよい。
通信部101は、受信したログ情報を機器使用履歴データベース114に記憶する。
図6は、機器使用履歴データベースに記憶される機器使用履歴の一例を示す図である。図6に示すように、機器使用履歴データベース114は、ユーザID、機器種類、機器ID、設置場所及び機器使用履歴をそれぞれ対応付けて記憶する。設置場所は、住居内において機器IDに対応する家電機器が設置されている部屋名を表す。機器使用履歴は、家電機器が使用された日時を表し、使用開始日時と使用終了日時とを含む。
ユーザID、機器種類、機器ID及び設置場所は、例えばユーザ端末4によって入力され、サーバ2に送信される。通信部101は、ユーザ端末4から送信されたユーザID、機器種類、機器ID及び設置場所を機器使用履歴データベース114に予め記憶しておき、新たな家電機器が配置されると、機器使用履歴データベース114の内容を更新する。また、通信部101は、受信したログ情報に基づいて機器使用履歴を更新する。
ユーザ情報管理部102は、ユーザ情報データベース111に記憶されるユーザ情報を管理する。ユーザ情報データベース111は、ユーザID毎にユーザ情報を記憶する。
図7は、ユーザ情報データベースに記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。図7に示すように、ユーザ情報データベース111は、ユーザID、世帯構成、郵便番号、住宅種類、及び使用機器種類/台数をそれぞれ対応付けて記憶する。
世帯構成は、ユーザIDに対応する住居の居住者における成年者及び未成年者の数を示す情報である。住宅種類は、ユーザIDに対応する住居が戸建てと集合住宅とのいずれであるかを示す情報である。使用機器種類/台数は、ユーザIDに対応する住居に配置されている家電機器の種類と台数とを示す情報である。
ユーザ情報は、例えばユーザ端末4によって入力され、サーバ2に送信される。ユーザ情報管理部102は、ユーザ端末4から送信されたユーザ情報をユーザ情報データベース111に予め記憶しておき、新たな家電機器が配置されると、ユーザ情報データベース111のユーザ情報の内容を更新する。
消費電力量データ管理部103は、各家電機器から取得した消費電力量データを管理する。消費電力量データ管理部103は、通信部101によって受信された消費電力量データを消費電力量履歴データベース112に記憶する。消費電力量履歴データベース112は、ユーザID毎に消費電力量の履歴を記憶する。
図8は、消費電力量履歴データベースに記憶される消費電力量履歴の一例を示す図である。図8に示すように、消費電力量履歴データベース112は、ユーザIDに対応する住居の月毎の消費電力量を記憶する。
比較対象世帯選択部104は、複数のユーザIDの中から、比較対象となる世帯のユーザIDを選択する。ここで、比較対象世帯選択部104は、省エネに関するアドバイスを提供するユーザIDに対応する住居の住居人構成と同じ住居人構成であるユーザIDを、比較対象となる世帯のユーザIDとして選択する。
なお、比較対象世帯選択部104は、省エネに関するアドバイスを提供するユーザIDに対応する住居から所定範囲内にあるユーザIDを、比較対象となる世帯のユーザIDとして選択してもよい。また、比較対象世帯選択部104は、省エネに関するアドバイスを提供するユーザIDに対応する住居の住宅種類(間取り)と同じ住宅種類(間取り)であるユーザIDを、比較対象となる世帯のユーザIDとして選択してもよい。
消費電力量比較部105は、複数のユーザIDの中の一のユーザID(省エネに関するアドバイスを提供するユーザID)に対応する使用電力量の所定期間での第1累積値と、複数のユーザIDの中の他のユーザID(比較対象となる世帯のユーザID)に対応する使用電力量の所定期間と同一期間での第2累積値とを比較する。
なお、第2累積値は、複数の他のユーザIDの各々に対応する家電機器の使用電力量の所定期間での累積値を平均した平均値であることが好ましい。すなわち、消費電力量比較部105は、複数の他のユーザIDの各々に対応する家電機器の使用電力量の所定期間での累積値を平均した平均値を第2累積値として算出する。
機器選択部106は、一のユーザID(省エネに関するアドバイスを提供するユーザID)に対応する家電機器の中の第1の家電機器を選択する。ここで、第1の家電機器は、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量が多い家電機器を含む。例えば、第1の家電機器は、空調器、テレビ又は照明機器を含む。なお、機器選択部106は、消費電力量比較部105によって第1累積値が第2累積値より大きいと判断された場合、第1の家電機器を選択する。また、第1の家電機器は、所定の部屋に設置された家電機器を含んでもよい。所定の部屋は、例えばリビングルームを含む。
想定使用時間算出部107は、複数のユーザIDの中の一のユーザID(省エネに関するアドバイスを提供するユーザID)に対応する使用電力量の所定期間での第1累積値と、複数のユーザIDの中の他のユーザID(比較対象となる世帯のユーザID)に対応する使用電力量の所定期間と同一期間での第2累積値との差分値を生成する。なお、所定期間は、例えば1ヶ月である。また、所定期間は、例えば1週間、半月、半年又は1年であってもよい。さらに、所定期間は、当月の1日目から現在の日までの期間であってもよく、前月又はユーザが指定する月であってもよい。
また、想定使用時間算出部107は、生成した差分値を、一のユーザIDに対応する家電機器の中の第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値を生成する。想定使用時間算出部107は、生成した差分値を第1の家電機器の基準消費電力で除算した除算値を第1換算値として生成する。なお、基準消費電力とは、家電機器の1時間当たりの消費電力を表す。
基準消費電力データベース113は、1時間当たりの消費電力を基準消費電力として家電機器の種類毎に記憶する。
図9は、基準消費電力データベースに記憶される基準消費電力の一例を示す図である。図9に示すように、基準消費電力データベース113は、機器種類と基準消費電力とを対応付けて記憶している。基準消費電力は、家電機器が1時間当たりに消費する電力である。例えば、エアコンの基準消費電力は、0.13kWであり、冷蔵庫の基準消費電力は、0.034kWであり、照明機器の基準消費電力は、0.05kWであり、テレビの基準消費電力は、0.1kWである。
表示データ生成部108は、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した一のユーザIDに対応する使用電力量の差分値は、差分値を第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値に相当する旨を示した表示データを生成する。
また、表示データ生成部108は、差分値を電気料金に換算した第1電気料金値を生成してもよい。表示データは、第1電気料金値を含んでもよい。また、表示データ生成部108は、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と一のユーザIDに対応する使用電力量との差分に対応する第1電気料金値は、差分値を第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値に相当する旨を示した表示データを生成してもよい。
また、表示データは、第1累積値及び第2累積値を含んでもよい。表示データ生成部108は、第1累積値を電気料金に換算した第2電気料金値及び第2累積値を電気料金に換算した第3電気料金値を生成してもよい。表示データは、第2電気料金値及び第3電気料金値を含んでもよい。
さらに、表示データ生成部108は、第1累積値が第2累積値より大きい場合に表示データを生成してもよい。
通信部101は、一のユーザIDに対応するユーザ端末4に対して表示データを送信する。
表示データテンプレートデータベース115は、複数のユーザIDの中の一のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値が、複数のユーザIDの中の他のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間と同一期間での第2累積値よりも大きい場合に表示する第1の表示データテンプレートと、複数のユーザIDの中の一のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値が、複数のユーザIDの中の他のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間と同一期間での第2累積値以下である場合に表示する第2の表示データテンプレートとを記憶する。
表示データ生成部108は、第1累積値と第2累積値との大小関係に応じた表示データテンプレートを表示データテンプレートデータベース115から読み出す。
続いて、本発明の実施の形態1に係る情報管理システム1の処理の流れについて説明する。
図10は、本発明の実施の形態1に係る情報管理システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。図10において、HEMS制御装置3aは、省エネに関するアドバイスの提供を所望するユーザAの住宅に設置されており、HEMS制御装置3bは、ユーザAの住宅とは異なるユーザBの住宅に設置されている。また、ユーザ端末4は、ユーザAによって所有される。
まず、HEMS制御装置3aは、ユーザAの住宅に配置された各家電機器のログ情報及びユーザAの住宅の消費電力量データを所定のタイミングでサーバ2へ送信する(ステップS1)。サーバ2は、HEMS制御装置3aによって送信されたログ情報及び消費電力量データを受信する。
また、HEMS制御装置3bは、ユーザBの住宅に配置された各家電機器のログ情報及びユーザBの住宅の消費電力量データを所定のタイミングでサーバ2へ送信する(ステップS2)。サーバ2は、HEMS制御装置3bによって送信されたログ情報及び消費電力量データを受信する。なお、ユーザBの住宅に配置されたHEMS制御装置3bだけでなく、他のユーザの住宅に配置されたHEMS制御装置も、ログ情報及び消費電力量データを所定のタイミングでサーバ2へ送信する。
なお、HEMS制御装置3a及びHEMS制御装置3bは、ログ情報及び消費電力量データを同時に送信しているが、ログ情報及び消費電力量データを異なるタイミングで送信してもよい。
次に、ユーザ端末4は、表示データ要求をサーバ2へ送信する(ステップS3)。表示データ要求は、ユーザAを特定するためのユーザIDを含む。サーバ2は、ユーザ端末4によって送信された表示データ要求を受信する。
次に、サーバ2は、表示データを生成する(ステップS4)。このとき、サーバ2は、比較対象世帯を選択する処理、消費電力量を比較する処理、差分値から使用時間に換算される家電機器を選択する処理、想定使用時間を算出する処理、及び表示データを生成する処理を行う。
すなわち、サーバ2は、複数のユーザIDの中の一のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値と、複数のユーザIDの中の他のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間と同一期間での第2累積値との差分値を生成する。そして、サーバ2は、生成した差分値を、一のユーザIDに対応する家電機器の中の第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値を生成する。そして、サーバ2は、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した一のユーザIDに対応する使用電力量の差分値は、差分値を第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値に相当する旨を示す表示データを生成する。
また、サーバ2は、生成した差分値を電気料金に換算した第1電気料金値を生成する。サーバ2は、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と一のユーザIDに対応する使用電力量との差分に対応する第1電気料金は、差分値を第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値に相当する旨を示す表示データを生成する。
次に、サーバ2は、生成した表示データをユーザ端末4へ送信する(ステップS5)。ユーザ端末4は、サーバ2によって送信された表示データを受信する。
次に、ユーザ端末4は、受信した表示データを表示する(ステップS6)。
続いて、本発明の実施の形態1に係るサーバ2の概略処理について説明する。
図11は、本発明の実施の形態1に係るサーバ2の概略処理について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS11において、通信部101は、ユーザ端末4によって送信された表示データの取得を要求するための表示データ要求を受信する。なお、上述したように、表示データ要求は、ユーザを特定するためのユーザIDを含む。
次に、ステップS12において、比較対象世帯選択部104は、複数のユーザIDの中から、比較対象となる世帯のユーザIDを選択する比較対象世帯選択処理を実行する。なお、比較対象世帯選択処理の詳細については後述する。
次に、ステップS13において、消費電力量比較部105は、通信部101によって受信されたユーザIDに対応する当月の消費電力量Pを消費電力量履歴データベース112から取得する。消費電力量比較部105は、消費電力量履歴データベース112から、通信部101によって受信されたユーザIDを含むレコードを取得し、取得したレコードから当月の消費電力量Pを取得する。
次に、ステップS14において、消費電力量比較部105は、比較対象世帯選択部104によって選択された全ての比較対象世帯のユーザIDに対応する当月の消費電力量を消費電力量履歴データベース112から取得する。消費電力量比較部105は、消費電力量履歴データベース112から、比較対象世帯選択部104によって選択された全ての比較対象世帯のそれぞれのユーザIDを含むレコードを取得し、取得した各レコードから当月の消費電力量を取得する。
次に、ステップS15において、消費電力量比較部105は、全ての比較対象世帯の平均消費電力量Pavを算出する。
なお、本実施の形態では、消費電力量比較部105は、消費電力量比較部105は、全ての比較対象世帯の平均消費電力量Pavを算出しているが、本発明は特にこれに限定されない。消費電力量比較部105は、全ての比較対象世帯のうちの一部の比較対象世帯の平均消費電力量Pavを算出してもよい。例えば、消費電力量比較部105は、消費電力量履歴データベース112から取得された全ての比較対象世帯の消費電力量のうち、消費電力量が最も少ない方から順に10件の平均消費電力量Pavを算出してもよい。
次に、ステップS16において、消費電力量比較部105は、受信されたユーザIDに対応する消費電力量Pが、比較対象世帯のユーザIDに対応する平均消費電力量Pavより大きいか否かを判断する。ここで、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きくないと判断された場合、すなわち消費電力量Pが平均消費電力量Pav以下であると判断された場合(ステップS16でNO)、ステップS19において、表示データ生成部108は、表示データを生成する表示データ生成処理を実行する。なお、表示データ生成処理の詳細については後述する。
一方、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きいと判断された場合(ステップS16でYES)、ステップS17において、機器選択部106は、一のユーザID(省エネに関するアドバイスを提供するユーザID)に対応する家電機器の中の第1の家電機器を選択する機器選択処理を実行する。なお、機器選択処理の詳細については後述する。
次に、ステップS18において、想定使用時間算出部107は、複数のユーザIDの中の一のユーザID(受信されたユーザID)に対応する使用電力量の所定期間での第1累積値(消費電力量P)と、複数のユーザIDの中の他のユーザID(比較対象世帯のユーザID)に対応する使用電力量の所定期間と同一期間での第2累積値(平均消費電力量Pav)との差分値を生成するとともに、差分値を、一のユーザIDに対応する家電機器の中の第1の家電機器の使用時間に換算した第1換算値を生成する想定使用時間算出処理を実行する。なお、想定使用時間算出処理の詳細については後述する。
次に、ステップS19において、表示データ生成部108は、表示データを生成する表示データ生成処理を実行する。
次に、ステップS20において、通信部101は、表示データ生成部108によって生成された表示データをユーザ端末4へ送信する。
続いて、図11のステップS12における比較対象世帯選択処理の詳細について説明する。
図12は、本発明の実施の形態1における比較対象世帯選択処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS21において、比較対象世帯選択部104は、通信部101によって受信されたユーザIDに対応する世帯構成Fをユーザ情報データベース111から取得する。比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111から、通信部101によって受信されたユーザIDを含むレコードを取得し、取得したレコードから世帯構成Fを取得する。
次に、ステップS22において、比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111の最初のレコードの世帯構成Fcを取得する。比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111から最初のレコードを取得し、取得したレコードから世帯構成Fcを取得する。
次に、ステップS23において、比較対象世帯選択部104は、世帯構成Fが世帯構成Fcと同じであるか否かを判断する。ここで、世帯構成Fが世帯構成Fcと同じではないと判断された場合(ステップS23でNO)、ステップS25の処理へ移行する。
一方、世帯構成Fが世帯構成Fcと同じであると判断された場合(ステップS23でYES)、ステップS24において、比較対象世帯選択部104は、世帯構成Fと同じ世帯構成Fcを有する現在のレコードのユーザIDを記憶する。なお、取得した現在のレコードのユーザIDが、受信されたユーザIDと同じである場合、比較対象世帯選択部104は、取得した現在のレコードのユーザIDを記憶しない。また、現在のレコードのユーザIDは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS25において、現在のレコードがユーザ情報データベース111の最後のレコードであるか否かを判断する。ここで、現在のレコードがユーザ情報データベース111の最後のレコードではないと判断された場合(ステップS25でNO)、ステップS26において、比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111の次のレコードの世帯構成Fcを取得する。比較対象世帯選択部104は、現在のレコードの次のレコードをユーザ情報データベース111から取得し、取得したレコードから世帯構成Fcを取得する。その後、比較対象世帯選択部104は、ステップS23の処理に戻り、ステップS23以降の処理を行う。
一方、現在のレコードがユーザ情報データベース111の最後のレコードであると判断された場合(ステップS25でYES)、ステップS27において、比較対象世帯選択部104は、記憶している全てのユーザIDの世帯を比較対象世帯として選択する。その後、比較対象世帯選択部104は、比較対象世帯選択処理を終了する。
以上の説明では、受信されたユーザIDに対応する住居の住居人構成(世帯構成)に基づいて比較対象世帯を選択しているが、本発明は特にこれに限定されず、受信されたユーザIDに対応する住居から所定範囲内にあるか否かに基づいて比較対象世帯を選択してもよい。以下に説明する実施の形態1における比較対象世帯選択処理の第1の変形例では、受信されたユーザIDに対応する住居から所定範囲内にあるか否かに基づいて比較対象世帯が選択される。
図13は、本発明の実施の形態1における比較対象世帯選択処理の第1の変形例の詳細について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS31において、比較対象世帯選択部104は、通信部101によって受信されたユーザIDに対応する郵便番号Nをユーザ情報データベース111から取得する。比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111から、通信部101によって受信されたユーザIDを含むレコードを取得し、取得したレコードから郵便番号Nを取得する。
次に、ステップS32において、比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111の最初のレコードの郵便番号Ncを取得する。比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111から最初のレコードを取得し、取得したレコードから郵便番号Ncを取得する。
次に、ステップS33において、比較対象世帯選択部104は、郵便番号Nが郵便番号Ncと同じであるか否かを判断する。ここで、郵便番号Nが郵便番号Ncと同じではないと判断された場合(ステップS33でNO)、ステップS35の処理へ移行する。
一方、郵便番号Nが郵便番号Ncと同じであると判断された場合(ステップS33でYES)、ステップS34において、比較対象世帯選択部104は、郵便番号Nと同じ郵便番号Ncを有する現在のレコードのユーザIDを記憶する。なお、取得した現在のレコードのユーザIDが、受信されたユーザIDと同じである場合、比較対象世帯選択部104は、取得した現在のレコードのユーザIDを記憶しない。また、現在のレコードのユーザIDは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS35において、現在のレコードがユーザ情報データベース111の最後のレコードであるか否かを判断する。ここで、現在のレコードがユーザ情報データベース111の最後のレコードではないと判断された場合(ステップS35でNO)、ステップS36において、比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111の次のレコードの郵便番号Ncを取得する。比較対象世帯選択部104は、現在のレコードの次のレコードをユーザ情報データベース111から取得し、取得したレコードから郵便番号Ncを取得する。その後、比較対象世帯選択部104は、ステップS33の処理に戻り、ステップS33以降の処理を行う。
一方、現在のレコードがユーザ情報データベース111の最後のレコードであると判断された場合(ステップS35でYES)、ステップS37において、比較対象世帯選択部104は、記憶している全てのユーザIDの世帯を比較対象世帯として選択する。その後、比較対象世帯選択部104は、比較対象世帯選択処理を終了する。
なお、本実施の形態1の第1の変形例では、比較対象世帯選択部104は、受信されたユーザIDに対応する郵便番号に基づいて比較対象世帯を選択しているが、本発明はこれに限定されず、比較対象世帯選択部104は、受信されたユーザIDに対応する住居から所定範囲内にあるか否かを判断することが可能な情報に基づいて比較対象世帯を選択すればよい。例えば、比較対象世帯選択部104は、受信されたユーザIDに対応する電話番号又は住所に基づいて比較対象世帯を選択してもよい。また、例えば、比較対象世帯選択部104は、受信されたユーザIDに対応する住居の位置座標から所定範囲内にある住居のユーザIDを比較対象世帯として選択してもよい。このとき、位置座標は、GPS(Global Positioning System)等により取得される。
以上の説明では、受信されたユーザIDに対応する住居から所定範囲内にあるか否かに基づいて比較対象世帯を選択しているが、本発明は特にこれに限定されず、受信されたユーザIDに対応する住居の住宅種類(間取り)に基づいて比較対象世帯を選択してもよい。以下に説明する実施の形態1における比較対象世帯選択処理の第2の変形例では、受信されたユーザIDに対応する住居の住宅種類(間取り)に基づいて比較対象世帯が選択される。
図14は、本発明の実施の形態1における比較対象世帯選択処理の第2の変形例の詳細について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS41において、比較対象世帯選択部104は、通信部101によって受信されたユーザIDに対応する住宅種類Hをユーザ情報データベース111から取得する。なお、本実施の形態における住宅種類は、戸建て住宅及び集合住宅のいずれかである。比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111から、通信部101によって受信されたユーザIDを含むレコードを取得し、取得したレコードから住宅種類Hを取得する。
次に、ステップS42において、比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111の最初のレコードの住宅種類Hcを取得する。比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111から最初のレコードを取得し、取得したレコードから住宅種類Hcを取得する。
次に、ステップS43において、比較対象世帯選択部104は、住宅種類Hが住宅種類Hcと同じであるか否かを判断する。ここで、住宅種類Hが住宅種類Hcと同じではないと判断された場合(ステップS43でNO)、ステップS45の処理へ移行する。
一方、住宅種類Hが住宅種類Hcと同じであると判断された場合(ステップS43でYES)、ステップS44において、比較対象世帯選択部104は、住宅種類Hと同じ住宅種類Hcを有する現在のレコードのユーザIDを記憶する。なお、取得した現在のレコードのユーザIDが、受信されたユーザIDと同じである場合、比較対象世帯選択部104は、取得した現在のレコードのユーザIDを記憶しない。また、現在のレコードのユーザIDは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS45において、現在のレコードがユーザ情報データベース111の最後のレコードであるか否かを判断する。ここで、現在のレコードがユーザ情報データベース111の最後のレコードではないと判断された場合(ステップS45でNO)、ステップS46において、比較対象世帯選択部104は、ユーザ情報データベース111の次のレコードの住宅種類Hcを取得する。比較対象世帯選択部104は、現在のレコードの次のレコードをユーザ情報データベース111から取得し、取得したレコードから住宅種類Hcを取得する。その後、比較対象世帯選択部104は、ステップS43の処理に戻り、ステップS43以降の処理を行う。
一方、現在のレコードがユーザ情報データベース111の最後のレコードであると判断された場合(ステップS45でYES)、ステップS47において、比較対象世帯選択部104は、記憶している全てのユーザIDの世帯を比較対象世帯として選択する。その後、比較対象世帯選択部104は、比較対象世帯選択処理を終了する。
なお、本実施の形態1の第2の変形例では、比較対象世帯選択部104は、受信されたユーザIDに対応する住居の住宅種類が戸建て住宅及び集合住宅のいずれであるかに基づいて比較対象世帯を選択しているが、本発明はこれに限定されない。比較対象世帯選択部104は、受信されたユーザIDに対応する住居の間取り構成が同じであるかに基づいて比較対象世帯を選択してもよい。この場合、間取り構成とは、リビング、キッチン、洋室及び和室などの部屋の種類と、それぞれの種類の部屋の数とを表す。また、比較対象世帯選択部104は、受信されたユーザIDに対応する住居の部屋数が同じであるかに基づいて比較対象世帯を選択してもよい。さらに、比較対象世帯選択部104は、受信されたユーザIDに対応する住居の土地の面積が同じであるかに基づいて比較対象世帯を選択してもよい。さらにまた、比較対象世帯選択部104は、受信されたユーザIDに対応する住居の延べ床面積が同じであるかに基づいて比較対象世帯を選択してもよい。
続いて、図11のステップS17における機器選択処理の詳細について説明する。
図15は、本発明の実施の形態1における機器選択処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS51において、機器選択部106は、受信されたユーザIDを含むレコードを機器使用履歴データベース114から取得する。
次に、ステップS52において、機器選択部106は、取得したレコードから、最初の機器種類dを選択する。
次に、ステップS53において、機器選択部106は、選択した機器種類dに対応する基準消費電力Psdを基準消費電力データベース113から取得する。
次に、ステップS54において、機器選択部106は、選択した機器種類dに属する最初の機器IDを選択する。
次に、ステップS55において、機器選択部106は、選択した機器IDに対応する機器の当月の総使用時間Tidを算出する。機器選択部106は、選択した機器IDに対応する機器の当月の全ての使用時間を機器使用履歴データベース114から取得し、取得した全ての使用時間を合計することにより、総使用時間Tidを算出する。
次に、ステップS56において、機器選択部106は、選択した機器IDに対応する機器の想定消費電力量Pidを算出して記憶する。機器選択部106は、算出した機器IDの総使用時間Tidに、取得した機器種類dに対応する基準消費電力Psdを乗算することにより、想定消費電力量Pidを算出する。算出した想定消費電力量Pidは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS57において、機器選択部106は、選択した機器IDが、選択した機器種類dの中の最後の機器IDであるか否かを判断する。ここで、選択した機器IDが、選択した機器種類dの中の最後の機器IDではないと判断された場合(ステップS57でNO)、ステップS58において、機器選択部106は、選択した機器種類dに属する次の機器IDを選択する。その後、機器選択部106は、ステップS55の処理に戻り、ステップS55以降の処理を行う。
一方、選択した機器IDが、選択した機器種類dの中の最後の機器IDであると判断された場合(ステップS57でYES)、ステップS59において、機器選択部106は、選択した機器種類dが、取得したレコードの中の最後の機器種類であるか否かを判断する。ここで、選択した機器種類dが、取得したレコードの中の最後の機器種類ではないと判断された場合(ステップS59でNO)、ステップS60において、機器選択部106は、取得したレコードから、次の機器種類dを選択する。その後、機器選択部106は、ステップS53の処理に戻り、ステップS53以降の処理を行う。
一方、選択した機器種類dが、取得したレコードの中の最後の機器種類であると判断された場合(ステップS59でYES)、ステップS61において、機器選択部106は、全ての機器の想定消費電力量Pidを比較し、想定消費電力量Pidの最も大きい機器の機器IDを想定使用機器Dとして選択する。その後、機器選択部106は、機器選択処理を終了する。
続いて、図11のステップS18における想定使用時間算出処理の詳細について説明する。
図16は、本発明の実施の形態1における想定使用時間算出処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS71において、想定使用時間算出部107は、機器選択部106によって選択された想定使用機器Dの機器種類に対応する基準消費電力Psを基準消費電力データベース113から取得する。
次に、ステップS72において、想定使用時間算出部107は、受信されたユーザIDに対応する当月の消費電力量Pと、全ての比較対象世帯の平均消費電力量Pavとの差分値である消費電力量差Pdiffを算出する。想定使用時間算出部107は、受信されたユーザIDに対応する当月の消費電力量Pから、全ての比較対象世帯の平均消費電力量Pavを減算することにより、消費電力量差Pdiffを算出する。
次に、ステップS73において、想定使用時間算出部107は、算出した消費電力量差Pdiffを、取得した基準消費電力Psで除算することにより、想定使用時間Tを算出する。その後、想定使用時間算出部107は、想定使用時間算出処理を終了する。
続いて、図11のステップS19における表示データ生成処理の詳細について説明する。
図17は、本発明の実施の形態1における表示データ生成処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS81において、表示データ生成部108は、通信部101によって受信されたユーザIDの当月の電気料金Eを算出する。表示データ生成部108は、受信されたユーザIDに対応する当月の消費電力量Pに所定の電気料金単価を乗算することにより、受信されたユーザIDの当月の電気料金Eを算出する。なお、所定の電気料金単価は、例えば記憶部27に予め記憶されている。
次に、ステップS82において、表示データ生成部108は、比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavを算出する。表示データ生成部108は、全ての比較対象世帯の平均消費電力量Pavに所定の電気料金単価を乗算することにより、比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavを算出する。
次に、ステップS83において、表示データ生成部108は、受信されたユーザIDに対応する消費電力量Pが、比較対象世帯のユーザIDに対応する平均消費電力量Pavより大きいか否かを判断する。ここで、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きいと判断された場合(ステップS83でYES)、ステップS84において、表示データ生成部108は、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きい場合に表示される第1の表示データテンプレートを表示データテンプレートデータベース115から取得する。
次に、ステップS85において、表示データ生成部108は、受信されたユーザIDに対応する消費電力量Pと比較対象世帯のユーザIDに対応する平均消費電力量Pavとの差分値である消費電力量差Pdiff、及び受信されたユーザIDの当月の電気料金Eと比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavとの差分値である電気料金差Ediffを算出する。表示データ生成部108は、受信されたユーザIDに対応する消費電力量Pから、比較対象世帯のユーザIDに対応する平均消費電力量Pavを減算することにより、消費電力量差Pdiffを算出する。また、表示データ生成部108は、受信されたユーザIDの当月の電気料金Eから、比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavを減算することにより、電気料金差Ediffを算出する。
次に、ステップS86において、表示データ生成部108は、想定使用機器Dに対応する設置場所PL及び機器種類Dxを機器使用履歴データベース114から取得する。
次に、ステップS87において、表示データ生成部108は、取得した第1の表示データテンプレートに対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff、電気料金差Ediff、想定使用機器Dの設置場所PL、想定使用機器Dの機器種類Dx及び想定使用時間Tをそれぞれ当てはめた表示データを生成する。その後、表示データ生成部108は、表示データ生成処理を終了する。
一方、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きくないと判断された場合、すなわち消費電力量Pが平均消費電力量Pav以下であると判断された場合(ステップS83でNO)、ステップS88において、表示データ生成部108は、消費電力量Pが平均消費電力量Pav以下である場合に表示される第2の表示データテンプレートを表示データテンプレートデータベース115から取得する。
次に、ステップS89において、表示データ生成部108は、比較対象世帯のユーザIDに対応する平均消費電力量Pavと受信されたユーザIDに対応する消費電力量Pとの差分値である消費電力量差Pdiff、及び比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavと受信されたユーザIDの当月の電気料金Eとの差分値である電気料金差Ediffを算出する。表示データ生成部108は、比較対象世帯のユーザIDに対応する平均消費電力量Pavから、受信されたユーザIDに対応する消費電力量Pを減算することにより、消費電力量差Pdiffを算出する。また、表示データ生成部108は、比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavから、受信されたユーザIDの当月の電気料金Eを減算することにより、電気料金差Ediffを算出する。
次に、ステップS90において、表示データ生成部108は、取得した第2の表示データテンプレートに対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff及び電気料金差Ediffをそれぞれ当てはめた表示データを生成する。その後、表示データ生成部108は、表示データ生成処理を終了する。
なお、消費電力量Pが平均消費電力量Pavと同じである場合、表示データ生成部108は、消費電力量Pが平均消費電力量Pavと同じである場合に表示される表示データテンプレートを表示データテンプレートデータベース115から取得してもよい。この場合、表示データ生成部108は、取得した表示データテンプレートに対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff及び電気料金差Ediffをそれぞれ当てはめた表示データを生成してもよい。
図18は、本実施の形態1において、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きい場合に生成される表示データの一例を示す図である。
図18に示す表示データ201には、第1の表示データテンプレート301に対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff、電気料金差Ediff、想定使用機器Dの設置場所PL、想定使用機器Dの機器種類Dx及び想定使用時間Tがそれぞれ当てはめられている。
例えば、第1の表示データテンプレート301には、“今月の電気代をみんなとくらべてみよう”という文章と、“みんなよりWWWWのXXXX YYYY時間分多くの電気を使っています。電気の使い方を見直してみましょう!”という文章とが含まれる。“WWWW”には、想定使用機器Dの設置場所PLが当てはめられ、“XXXX”には、想定使用機器Dの機器種類Dxが当てはめられ、“YYYY”には、想定使用時間Tが当てはめられる。
また、図18に示す例では、消費電力量Pとして“460”(kWh)が当てはめられ、電気料金Eとして“10,120”(円)が当てはめられ、平均消費電力量Pavとして“365”(kWh)が当てはめられ、平均電気料金Eavとして“8,030”(円)が当てはめられ、消費電力量差Pdiffとして“95”(kWh)が当てはめられ、電気料金差Ediffとして“2,090”(円)が当てはめられ、設置場所PLとして“リビング”が当てはめられ、機器種類Dxとして“エアコン”が当てはめられ、想定使用時間Tとして“731”(時間)が当てはめられている。
このように、表示データ201は、所定期間において他のユーザID(比較対象世帯)に対応する使用電力量(平均消費電力量Pav)と比較した一のユーザIDに対応する使用電力量(消費電力量P)の差分値(消費電力量差Pdiff)は、差分値(消費電力量差Pdiff)を想定使用機器Dの使用時間に換算した第1換算値(想定使用時間T)に相当する旨を示す。そのため、ユーザは、自分の使用電力量と他人の使用電力量との差が、自分の生活に当てはめたときに、どの程度の大きさであるのかを実感して把握することができる。また、ユーザ自身の使用電力量と他人の使用電力量との差が、ユーザ自身が保有する特定の家電機器の使用時間に換算して提示されるので、ユーザに対して省エネを促すことができる。
図19は、本実施の形態1において、消費電力量Pが平均消費電力量Pav以下である場合に生成される表示データの一例を示す図である。
図19に示す表示データ202には、第2の表示データテンプレート302に対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff及び電気料金差Ediffがそれぞれ当てはめられている。
例えば、第2の表示データテンプレート302には、“今月の電気代をみんなとくらべてみよう”という文章と、“みんなよりZZZZ円電気代がお得です。この調子で省エネにつとめましょう!”という文章とが含まれる。“ZZZZ”には、電気料金差Ediffが当てはめられる。
また、図19に示す例では、消費電力量Pとして“308”(kWh)が当てはめられ、電気料金Eとして“6,780”(円)が当てはめられ、平均消費電力量Pavとして“365”(kWh)が当てはめられ、平均電気料金Eavとして“8,030”(円)が当てはめられ、消費電力量差Pdiffとして“57”(kWh)が当てはめられ、電気料金差Ediffとして“1,250”(円)が当てはめられている。
図20は、本実施の形態1において、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きい場合に生成される表示データの第1の変形例を示す図である。
図20に示す表示データ203には、第1の表示データテンプレート303に対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff、電気料金差Ediff、想定使用機器Dの設置場所PL、想定使用機器Dの機器種類Dx及び想定使用時間Tがそれぞれ当てはめられている。
図20に示す第1の表示データテンプレート303が図18に示す第1の表示データテンプレート301と異なる点は、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きいことが不等号で表されている点である。表示データ203の中央部には、消費電力量Pと平均消費電力量Pavとの大小関係を表す不等号が示される。
図21は、本実施の形態1において、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きい場合に生成される表示データの第2の変形例を示す図である。
図21に示す表示データ204には、第1の表示データテンプレート304に対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff、電気料金差Ediff、想定使用機器Dの設置場所PL、想定使用機器Dの機器種類Dx及び想定使用時間Tがそれぞれ当てはめられている。
図21に示す第1の表示データテンプレート304が図18に示す第1の表示データテンプレート301と異なる点は、電気料金E及び平均電気料金Eavが所定のオブジェクト画像の数で表され、電気料金差Ediffが所定のオブジェクト画像の表示態様を変化させることで表される点である。表示データ204では、例えば、丸画像の数によって電気料金E及び平均電気料金Eavが表され、1つの丸画像が1000円を表している。また、電気料金差Ediffに対応する丸画像の色を平均電気料金Eavに対応する丸画像の色と異ならせることによって電気料金差Ediffが表される。
なお、表示データは、ユーザの住居に配置された複数の家電機器のそれぞれに対する電気料金を含んでもよい。以下、ユーザの住居に配置された複数の家電機器のそれぞれに対する電気料金を含む表示データを生成する処理について図22〜図26を用いて説明する。
図22は、本発明の実施の形態1における表示データ生成処理の変形例の詳細について説明するための第1のフローチャートであり、図23は、本発明の実施の形態1における表示データ生成処理の変形例の詳細について説明するための第2のフローチャートであり、図24は、本発明の実施の形態1における表示データ生成処理の変形例の詳細について説明するための第3のフローチャートであり、図25は、本発明の実施の形態1における表示データ生成処理の変形例の詳細について説明するための第4のフローチャートである。
まず、ステップS91において、表示データ生成部108は、受信されたユーザIDを含むレコードを機器使用履歴データベース114から取得する。
次に、ステップS92において、表示データ生成部108は、取得したレコードから、最初の機器種類dを選択する。
次に、ステップS93において、表示データ生成部108は、選択した機器種類dに属する最初の機器IDを選択する。
次に、ステップS94において、表示データ生成部108は、選択した機器IDに対応する機器の当月の全ての使用時間を取得する。
次に、ステップS95において、表示データ生成部108は、取得した当月の全ての使用時間を、機器種類毎の使用時間の総和を示す総使用時間Tdに加算する。なお、使用時間Tdは、機器種類毎にRAM23に一時的に記憶される。表示データ生成部108は、取得した当月の全ての使用時間をRAM23に記憶されている総使用時間Tdに加算し、RAM23に記憶されている総使用時間Tdを更新する。
次に、ステップS96において、表示データ生成部108は、選択した機器IDが、選択した機器種類dの中の最後の機器IDであるか否かを判断する。ここで、選択した機器IDが、選択した機器種類dの中の最後の機器IDではないと判断された場合(ステップS96でNO)、ステップS97において、表示データ生成部108は、選択した機器種類dに属する次の機器IDを選択する。その後、表示データ生成部108は、ステップS94の処理に戻り、ステップS94以降の処理を行う。
一方、選択した機器IDが、選択した機器種類dの中の最後の機器IDであると判断された場合(ステップS96でYES)、ステップS98において、表示データ生成部108は、選択した機器種類dに対応する基準消費電力Psdを基準消費電力データベース113から取得する。
次に、ステップS99において、表示データ生成部108は、選択した機器種類dの想定消費電力量Pdを算出して記憶する。表示データ生成部108は、選択した機器種類dの総使用時間Tdに、取得した機器種類dに対応する基準消費電力Psdを乗算することにより、想定消費電力量Pdを算出する。算出した想定消費電力量Pdは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS100において、表示データ生成部108は、選択した機器種類dが、取得したレコードの中の最後の機器種類であるか否かを判断する。ここで、選択した機器種類dが、取得したレコードの中の最後の機器種類ではないと判断された場合(ステップS100でNO)、ステップS101において、表示データ生成部108は、取得したレコードから、次の機器種類dを選択する。その後、表示データ生成部108は、ステップS93の処理に戻り、ステップS93以降の処理を行う。
一方、選択した機器種類dが、取得したレコードの中の最後の機器種類であると判断された場合(ステップS100でYES)、ステップS102において、表示データ生成部108は、記憶されている全ての機器種類の想定消費電力量Pdのうち、想定消費電力量Pdが大きい順に3つの機器種類D1,D2,D3を記憶する。
次に、ステップS103において、表示データ生成部108は、機器種類D1,D2,D3の想定電気料金E1,E2,E3と、機器種類D1,D2,D3以外の他の機器種類の合計想定電気料金Erとを算出する。表示データ生成部108は、機器種類D1,D2,D3の各想定消費電力量Pdに所定の電気料金単価を乗算することにより、機器種類D1,D2,D3の想定電気料金E1,E2,E3を算出する。また、表示データ生成部108は、受信されたユーザIDに対応する当月の消費電力量Pに所定の電気料金単価を乗算することにより、受信されたユーザIDの当月の電気料金Eを算出する。そして、表示データ生成部108は、電気料金Eから想定電気料金E1,E2,E3を減算することにより、他の機器種類の合計想定電気料金Erを算出する。
次に、ステップS104において、表示データ生成部108は、比較対象世帯選択部104によって選択された比較対象世帯の中から、最初のユーザIDを選択する。
次に、ステップS105において、表示データ生成部108は、選択したユーザIDを含むレコードを機器使用履歴データベース114から取得する。
次に、ステップS106において、表示データ生成部108は、取得したレコードから、最初の機器種類dを選択する。
次に、ステップS107において、表示データ生成部108は、選択した機器種類dに属する最初の機器IDを選択する。
次に、ステップS108において、表示データ生成部108は、選択した機器IDに対応する機器の当月の全ての使用時間を取得する。
次に、ステップS109において、表示データ生成部108は、取得した当月の全ての使用時間を、機器種類毎の使用時間の総和を示す総使用時間Tdに加算する。なお、使用時間Tdは、機器種類毎にRAM23に一時的に記憶される。表示データ生成部108は、取得した当月の全ての使用時間をRAM23に記憶されている総使用時間Tdに加算し、RAM23に記憶されている総使用時間Tdを更新する。
次に、ステップS110において、表示データ生成部108は、選択した機器IDが、選択した機器種類dの中の最後の機器IDであるか否かを判断する。ここで、選択した機器IDが、選択した機器種類dの中の最後の機器IDではないと判断された場合(ステップS110でNO)、ステップS111において、表示データ生成部108は、選択した機器種類dに属する次の機器IDを選択する。その後、表示データ生成部108は、ステップS108の処理に戻り、ステップS108以降の処理を行う。
一方、選択した機器IDが、選択した機器種類dの中の最後の機器IDであると判断された場合(ステップS110でYES)、ステップS112において、表示データ生成部108は、選択した機器種類dに対応する基準消費電力Psdを基準消費電力データベース113から取得する。
次に、ステップS113において、表示データ生成部108は、選択した機器種類dの想定消費電力量Pdを算出し、既に記憶されている想定消費電力量Pdに加算する。表示データ生成部108は、選択した機器種類dの総使用時間Tdに、取得した機器種類dに対応する基準消費電力Psdを乗算することにより、想定消費電力量Pdを算出する。算出した想定消費電力量Pdは、例えばRAM23に一時的に記憶される。表示データ生成部108は、算出した想定消費電力量PdをRAM23に記憶されている想定消費電力量Pdに加算し、RAM23に記憶されている想定消費電力量Pdを更新する。
次に、ステップS114において、表示データ生成部108は、選択した機器種類dが、取得したレコードの中の最後の機器種類であるか否かを判断する。ここで、選択した機器種類dが、取得したレコードの中の最後の機器種類ではないと判断された場合(ステップS114でNO)、ステップS115において、表示データ生成部108は、記憶されている想定消費電力量Pdを比較対象世帯の数で除算することにより、機器種類dの平均想定消費電力量Pdavを算出して記憶する。算出した平均想定消費電力量Pdavは、機器種類毎に例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS116において、表示データ生成部108は、取得したレコードから、次の機器種類dを選択する。その後、表示データ生成部108は、ステップS107の処理に戻り、ステップS107以降の処理を行う。
一方、選択した機器種類dが、取得したレコードの中の最後の機器種類であると判断された場合(ステップS114でYES)、ステップS117において、表示データ生成部108は、選択したユーザIDが、比較対象世帯の中の最後のユーザIDであるか否かを判断する。ここで、選択したユーザIDが、比較対象世帯の中の最後のユーザIDではないと判断された場合(ステップS117でNO)、ステップS118において、表示データ生成部108は、比較対象世帯の中から、次のユーザIDを選択する。その後、表示データ生成部108は、ステップS105の処理に戻り、ステップS105以降の処理を行う。
一方、選択したユーザIDが、比較対象世帯の中の最後のユーザIDであると判断された場合(ステップS117でYES)、ステップS119において、表示データ生成部108は、記憶されている全ての平均想定消費電力量Pdavのうち、平均想定消費電力量Pdavが大きい順に3つの機器種類D1av,D2av,D3avを記憶する。
次に、ステップS120において、表示データ生成部108は、機器種類D1av,D2av,D3avの平均想定電気料金E1av,E2av,E3avと、機器種類D1av,D2av,D3av以外の他の機器種類の合計平均想定電気料金Eravとを算出する。表示データ生成部108は、機器種類D1av,D2av,D3avの各平均想定消費電力量に所定の電気料金単価を乗算することにより、機器種類D1av,D2av,D3avの平均想定電気料金E1av,E2av,E3avを算出する。また、表示データ生成部108は、全ての比較対象世帯の平均消費電力量Pavに所定の電気料金単価を乗算することにより、比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavを算出する。そして、表示データ生成部108は、平均電気料金Eavから平均想定電気料金E1av,E2av,E3avを減算することにより、他の機器種類の合計平均想定電気料金Eravを算出する。
次に、ステップS121において、表示データ生成部108は、通信部101によって受信されたユーザIDの当月の電気料金Eを算出する。表示データ生成部108は、受信されたユーザIDに対応する当月の消費電力量Pに所定の電気料金単価を乗算することにより、受信されたユーザIDの当月の電気料金Eを算出する。
次に、ステップS122において、表示データ生成部108は、比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavを算出する。表示データ生成部108は、全ての比較対象世帯の平均消費電力量Pavに所定の電気料金単価を乗算することにより、比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavを算出する。なお、ステップS120において既に平均電気料金Eavが算出されている場合、ステップS122の処理は省略してもよい。また、表示データ生成部108は、ステップS120より前に当該ステップS122の処理を行ってもよい。
ステップS123〜ステップS126の処理は、図17に示すステップS83〜ステップS86の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS127において、表示データ生成部108は、取得した第1の表示データテンプレートに対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff、電気料金差Ediff、想定使用機器Dの設置場所PL、想定使用機器Dの機器種類Dx、想定使用時間T、機器種類D1,D2,D3、想定電気料金E1,E2,E3、合計想定電気料金Er、機器種類D1av,D2av,D3av、平均想定電気料金E1av,E2av,E3av、及び合計平均想定電気料金Eravをそれぞれ当てはめた表示データを生成する。その後、表示データ生成部108は、表示データ生成処理を終了する。
ステップS128及びステップS129の処理は、図17に示すステップS88及びステップS89の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS130において、表示データ生成部108は、取得した第2の表示データテンプレートに対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff、電気料金差Ediff、機器種類D1,D2,D3、想定電気料金E1,E2,E3、合計想定電気料金Er、機器種類D1av,D2av,D3av、平均想定電気料金E1av,E2av,E3av、及び合計平均想定電気料金Eravをそれぞれ当てはめた表示データを生成する。その後、表示データ生成部108は、表示データ生成処理を終了する。
なお、上記の例では、想定消費電力量が大きい順に3つの機器種類が表示されるが、本発明は特にこれに限定されず、想定消費電力量が大きい順に2つの機器種類が表示されてもよく、想定消費電力量が大きい順に4つ以上の機器種類が表示されてもよい。
図26は、本実施の形態1において、複数の家電機器のそれぞれに対する電気料金を含む表示データの一例を示す図である。なお、図26に示す表示データ205は、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きい場合に生成される表示データである。
図26に示す表示データ205には、第1の表示データテンプレート305に対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff、電気料金差Ediff、想定使用機器Dの設置場所PL、想定使用機器Dの機器種類Dx、想定使用時間T、機器種類D1,D2,D3、想定電気料金E1,E2,E3、合計想定電気料金Er、機器種類D1av,D2av,D3av、平均想定電気料金E1av,E2av,E3av、及び合計平均想定電気料金Eravがそれぞれ当てはめられている。
図26に示す第1の表示データテンプレート305が図18に示す第1の表示データテンプレート301と異なる点は、機器種類D1,D2,D3、想定電気料金E1,E2,E3、合計想定電気料金Er、機器種類D1av,D2av,D3av、平均想定電気料金E1av,E2av,E3av、及び合計平均想定電気料金Eravが表示される点である。電気料金Eの内訳として、機器種類D1,D2,D3の想定電気料金E1,E2,E3が表示され、機器種類D1,D2,D3以外の他の機器種類の合計想定電気料金Erが表示される。また、平均電気料金Eavの内訳として、機器種類D1av,D2av,D3avの平均想定電気料金E1av,E2av,E3avが表示され、機器種類D1av,D2av,D3av以外の他の機器種類の合計平均想定電気料金Eravが表示される。
図26に示す例では、機器種類D1として“エアコン”が当てはめられ、機器種類D2として“照明機器”が当てはめられ、機器種類D3として“冷蔵庫”が当てはめられ、想定電気料金E1として“1,820”(円)が当てはめられ、想定電気料金E2として“1,484”(円)が当てはめられ、想定電気料金E3として“1,424”(円)が当てはめられ、合計想定電気料金Erとして“5,392”(円)が当てはめられている。また、機器種類D1avとして“エアコン”が当てはめられ、機器種類D2avとして“冷蔵庫”が当てはめられ、機器種類D3avとして“照明機器”が当てはめられ、平均想定電気料金E1avとして“1,420”(円)が当てはめられ、平均想定電気料金E2avとして“1,320”(円)が当てはめられ、平均想定電気料金E3avとして“1,250”(円)が当てはめられ、合計平均想定電気料金Eravとして“2,720”(円)が当てはめられている。
なお、本実施の形態1では、機器選択処理において、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量が多い家電機器が選択されるが、本発明はこれに限定されず、機器選択処理において、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用時間が長い家電機器が選択されてもよい。以下、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用時間が長い家電機器が選択される機器選択処理について図27を用いて説明する。
図27は、本発明の実施の形態1における機器選択処理の変形例の詳細について説明するためのフローチャートである。
ステップS191〜ステップS198の処理は、図15に示すステップS51、ステップS52、ステップS54、ステップS55、ステップS57〜ステップS60の処理と同じであるので説明を省略する。
選択した機器種類dが、取得したレコードの中の最後の機器種類であると判断された場合(ステップS197でYES)、ステップS199において、機器選択部106は、全ての機器種類の総使用時間Tdを比較し、総使用時間Tdの最も長い機器の機器IDを想定使用機器Dとして選択する。その後、機器選択部106は、機器選択処理を終了する。
(実施の形態2)
実施の形態1では、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した一のユーザIDに対応する使用電力量の差分値は、差分値を想定使用機器(第1の家電機器)の使用時間に換算した想定使用時間(第1換算値)に相当する旨を示した表示データが生成される。しかしながら、この想定使用時間が非常に長い時間である場合、ユーザは、想定使用時間がどの程度の長さであるのかを実感することができない可能性がある。
そこで、実施の形態2では、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した一のユーザIDに対応する使用電力量の差分値を、複数の家電機器の各想定使用時間に換算する。
図28は、本発明の実施の形態2に係るサーバ2のソフトウエア構成を示す図である。
図28に示すサーバ2は、通信部101、ユーザ情報管理部102、消費電力量データ管理部103、比較対象世帯選択部104、消費電力量比較部105、機器選択部106、想定使用時間算出部121、表示データ生成部122、ユーザ情報データベース111、消費電力量履歴データベース112、基準消費電力データベース113、機器使用履歴データベース114及び表示データテンプレートデータベース115を備える。
なお、実施の形態2における情報管理システムの構成については、実施の形態1における情報管理システムの構成と同じである。また、実施の形態2におけるサーバ2について、実施の形態1におけるサーバ2と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
想定使用時間算出部121は、第1換算値が所定の上限値を超えた場合、差分値の一部分を第1の家電機器の使用時間に換算した第2換算値を生成する。また、想定使用時間算出部121は、差分値の残りの部分を一のユーザIDに対応する家電機器の中の第2の家電機器の使用時間に換算した第3換算値を生成する。
なお、第1の家電機器は、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用電力量が多い家電機器を含む。また、第2の家電機器は、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で2番目に使用電力量が多い家電機器を含む。
さらに、第1の家電機器は、空調器、テレビ又は照明機器を含むことが好ましい。また、第2の家電機器は、空調器、テレビ又は照明機器のいずれかを含むことが好ましい。
表示データ生成部122は、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した一のユーザIDに対応する使用電力量の差分値は、差分値の一部分を第1の家電機器の使用時間に換算した第2換算値及び差分値の残りの部分を第2の家電機器の使用時間に換算した第3換算値に相当する旨を示した表示データを生成する。
また、表示データ生成部122は、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と一のユーザIDに対応する使用電力量との差分に対応する第1電気料金値は、差分値の一部分を第1の家電機器の使用時間に換算した第2換算値及び差分値の残りの部分を第2の家電機器の使用時間に換算した第3換算値に相当する旨を示した表示データを生成する。
表示データテンプレートデータベース115は、複数のユーザIDの中の一のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間での第1累積値が、複数のユーザIDの中の他のユーザIDに対応する使用電力量の所定期間と同一期間での第2累積値よりも大きく、かつ第1累積値が所定の上限値を越えた場合に表示する第1の表示データテンプレートと、第1累積値が第2累積値以下である場合に表示する第2の表示データテンプレートと、第1累積値が第2累積値よりも大きく、かつ第1累積値が所定の上限値を越えない場合に表示する第3の表示データテンプレートとを記憶する。
本発明の実施の形態2に係るサーバ2の概略処理については、図11に示す本発明の実施の形態1に係るサーバ2の概略処理と同じである。以下、実施の形態1とは異なる想定使用時間算出処理及び表示データ生成処理について説明する。
図29は、本発明の実施の形態2における想定使用時間算出処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS141において、想定使用時間算出部121は、機器選択部106によって選択された想定使用機器Dの機器種類に対応する基準消費電力Psを基準消費電力データベース113から取得して記憶する。取得した基準消費電力Psは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS142において、想定使用時間算出部121は、受信されたユーザIDに対応する当月の消費電力量Pと、全ての比較対象世帯の平均消費電力量Pavとの差分値である消費電力量差Pdiffを算出して記憶する。想定使用時間算出部121は、受信されたユーザIDに対応する当月の消費電力量Pから、全ての比較対象世帯の平均消費電力量Pavを減算することにより、消費電力量差Pdiffを算出する。算出した消費電力量差Pdiffは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS143において、想定使用時間算出部121は、算出した消費電力量差Pdiffを、取得した基準消費電力Psで除算することにより、想定使用時間Tを算出して記憶する。算出した想定使用時間Tは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS144において、想定使用時間算出部121は、算出した想定使用時間Tが所定の閾値期間Tthより大きいか否かを判断する。所定の閾値期間Tthは、例えば720時間である。所定の閾値期間Tthは、予め記憶部27に記憶されている。ここで、想定使用時間Tが所定の閾値期間Tth以下であると判断された場合(ステップS144でNO)、想定使用時間算出部121は、想定使用時間算出処理を終了する。
なお、所定の閾値期間Tthは、例えば1ヶ月間(所定期間)のうちの想定使用機器Dが使用された期間であることが好ましい。所定の閾値期間Tthは、例えば当月又は前月のうちの想定使用機器Dが使用された期間であってもよい。また、所定の閾値期間Tthは、1年前の当月と同じ月の想定使用機器Dが使用された期間であってもよい。さらに、所定の閾値期間Tthは、1年間の各月の想定使用機器Dが使用された期間の平均であってもよい。
一方、想定使用時間Tが所定の閾値期間Tthより大きいと判断された場合(ステップS144でYES)、ステップS145において、想定使用時間算出部121は、消費電力量差Pdiffから、所定の閾値期間Tthの間、想定使用機器Dが使用された場合の想定消費電力量(基準消費電力Ps×所定の閾値期間Tth)を減算し、減算した値を新たな消費電力量差Pdiffとして記憶する。算出した新たな消費電力量差Pdiffは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS146において、想定使用時間算出部121は、機器選択部106によって選択された全ての機器の想定消費電力量から、現在選択されている想定使用機器Dの次に当月の想定消費電力量が大きい機器の機器IDを、新たな想定使用機器Dとして選択して記憶する。選択した新たな想定使用機器Dは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
次に、ステップS147において、想定使用時間算出部121は、選択した新たな想定使用機器Dの機器種類に対応する基準消費電力Psを基準消費電力データベース113から取得して記憶する。取得した基準消費電力Psは、例えばRAM23に一時的に記憶される。その後、想定使用時間算出部121は、ステップS143の処理に戻り、ステップS143以降の処理を行う。
図30は、本発明の実施の形態2における表示データ生成処理の詳細について説明するためのフローチャートである。
ステップS151〜ステップS153の処理は、図17に示すステップS81〜ステップS83の処理と同じであるので説明を省略する。
ステップS153において消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きいと判断された場合(ステップS153でYES)、表示データ生成部122は、想定使用時間Tが所定の閾値期間Tthより大きいか否かを判断する。ここで、想定使用時間Tが所定の閾値期間Tth以下であると判断された場合(ステップS154でNO)、ステップS155において、表示データ生成部122は、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きく、かつ想定使用時間Tが所定の閾値期間Tth以下である場合に表示される第1の表示データテンプレートを表示データテンプレートデータベース115から取得する。なお、第1の表示データテンプレートは、実施の形態1で説明した第1の表示データテンプレートと同じである。
ステップS156〜ステップS158の処理は、図17に示すステップS85〜ステップS87の処理と同じであるので説明を省略する。
一方、想定使用時間Tが所定の閾値期間Tthより大きいと判断された場合(ステップS154でYES)、ステップS159において、表示データ生成部122は、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きく、かつ想定使用時間Tが所定の閾値期間Tthより大きい場合に表示される第3の表示データテンプレートを表示データテンプレートデータベース115から取得する。
次に、ステップS160において、表示データ生成部122は、受信されたユーザIDに対応する消費電力量Pと比較対象世帯のユーザIDに対応する平均消費電力量Pavとの差分値である消費電力量差Pdiff、及び受信されたユーザIDの当月の電気料金Eと比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavとの差分値である電気料金差Ediffを算出する。表示データ生成部122は、受信されたユーザIDに対応する消費電力量Pから、比較対象世帯のユーザIDに対応する平均消費電力量Pavを減算することにより、消費電力量差Pdiffを算出する。また、表示データ生成部122は、受信されたユーザIDの当月の電気料金Eから、比較対象世帯の当月の平均電気料金Eavを減算することにより、電気料金差Ediffを算出する。
次に、ステップS161において、表示データ生成部108は、全ての想定使用機器Dに対応する設置場所PL1,PL2及び機器種類Dx1,Dx2を機器使用履歴データベース114から取得する。
次に、ステップS162において、表示データ生成部122は、取得した第3の表示データテンプレートに対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff、電気料金差Ediff、全ての想定使用機器Dの設置場所PL1.PL2、全ての想定使用機器Dの機器種類Dx1,Dx2、所定の閾値期間Tth、及び最後に選択された想定使用機器の想定使用時間Tをそれぞれ当てはめた表示データを生成する。その後、表示データ生成部122は、表示データ生成処理を終了する。
ステップS163〜ステップS165の処理は、図17に示すステップS88〜ステップS90の処理と同じであるので説明を省略する。
図31は、本実施の形態2において、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きく、かつ想定使用時間Tが所定の閾値期間Tthより大きい場合に生成される表示データの一例を示す図である。
図31に示す表示データ206には、第3の表示データテンプレート306に対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff、電気料金差Ediff、想定使用機器Dの設置場所PL1,PL2、想定使用機器Dの機器種類Dx1,Dx2、所定の閾値期間Tth及び想定使用時間Tがそれぞれ当てはめられている。
なお、機器種類Dx1は、想定消費電力量が最も大きい機器の機器種類であり、機器種類Dx2は、想定消費電力量が2番目に大きい機器の機器種類である。想定使用時間Tは、想定消費電力量が2番目に大きい機器の想定使用時間である。また、所定の閾値期間Tthは、例えば720時間に設定されている。
例えば、第3の表示データテンプレート306には、“今月の電気代をみんなとくらべてみよう”という文章と、“みんなよりEEEEのAAAA 1ヶ月分(BBBB時間)とFFFFのCCCC DDDD時間分多くの電気を使っています。電気の使い方を見直してみましょう!”という文章とが含まれる。“EEEE”には、想定消費電力量が最も大きい想定使用機器Dの設置場所PL1が当てはめられ、“AAAA”には、想定消費電力量が最も大きい想定使用機器Dの機器種類Dx1が当てはめられ、“BBBB”には、所定の閾値期間Tthが当てはめられる。また、“FFFF”には、想定消費電力量が2番目に大きい想定使用機器Dの設置場所PL2が当てはめられ、“CCCC”には、想定消費電力量が2番目に大きい想定使用機器Dの機器種類Dx2が当てはめられ、“DDDD”には、最後に選択された想定消費電力量が2番目に大きい想定使用機器Dの想定使用時間Tが当てはめられる。
また、図31に示す例では、消費電力量Pとして“460”(kWh)が当てはめられ、電気料金Eとして“10,120”(円)が当てはめられ、平均消費電力量Pavとして“365”(kWh)が当てはめられ、平均電気料金Eavとして“8,030”(円)が当てはめられ、消費電力量差Pdiffとして“95”(kWh)が当てはめられ、電気料金差Ediffとして“2,090”(円)が当てはめられている。
また、図31に示す例では、リビングが、想定消費電力量が最も大きい想定使用機器Dの設置場所PL1として選択され、エアコンが、想定消費電力量が最も大きい想定使用機器Dの機器種類Dx1として選択され、キッチンが、想定消費電力量が2番目に大きい想定使用機器Dの設置場所PL2として選択され、冷蔵庫が、想定消費電力量が2番目に大きい想定使用機器Dの機器種類Dx2として選択されている。そのため、設置場所PL1として“リビング”が当てはめられ、機器種類Dx1として“エアコン”が当てはめられ、所定の閾値期間Tthとして“720”(時間)が当てはめられ、設置場所PL2として“キッチン”が当てはめられ、機器種類Dx2として“冷蔵庫”が当てはめられ、想定使用時間Tとして“41”(時間)が当てはめられている。
このように、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した一のユーザIDに対応する使用電力量の差分値が、複数の家電機器の各想定使用時間に換算されるので、ユーザは、想定使用時間がどの程度の長さであるのかを実感することができる。
なお、本実施の形態2では、機器選択処理及び想定使用時間算出処理において、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で、最も使用電力量が多い家電機器と2番目に使用電力量が多い家電機器とが選択されるが、本発明はこれに限定されず、機器選択処理及び想定使用時間算出処理において、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で、最も使用時間が長い家電機器と2番目に使用時間が長い家電機器とが選択されてもよい。なお、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用時間が長い家電機器が選択される機器選択処理は、図27に示す機器選択処理と同じである。
以下、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で、最も使用時間が長い家電機器と2番目に使用時間が長い家電機器とが選択される想定使用時間算出処理について図32を用いて説明する。
図32は、本発明の実施の形態2における想定使用時間算出処理の変形例の詳細について説明するためのフローチャートである。
ステップS231〜ステップS235の処理は、図29に示すステップS141〜ステップS145の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS236において、想定使用時間算出部121は、機器選択部106によって選択された全ての機器の総使用時間Tdから、現在選択されている想定使用機器Dの次に当月の総使用時間Tdが長い機器の機器IDを、新たな想定使用機器Dとして選択して記憶する。選択した新たな想定使用機器Dは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
ステップS237の処理は、図29に示すステップS147の処理と同じであるので説明を省略する。
なお、実施の形態2では、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した一のユーザIDに対応する使用電力量の差分値を、2つの家電機器の各想定使用時間に換算しているが、本発明は特にこれに限定されず、差分値を3つ以上の家電機器の各想定使用時間に換算してもよい。
(実施の形態3)
例えばエアコン及び照明機器は、省エネを実現するため、使用を控えることが可能である。しかしながら、例えば冷蔵庫は、常に稼動しているため、使用を控えることができない。そのため、冷蔵庫のような使用時間を削減することができない家電機器が想定使用機器として選択され、冷蔵庫の想定使用時間が表示されたとしても、ユーザは、想定使用時間がどの程度の長さであるのかを実感することができない。
そこで、実施の形態3では、使用時間を削減することができない家電機器を選択対象から外す。
図33は、本発明の実施の形態3に係るサーバ2のソフトウエア構成を示す図である。
図33に示すサーバ2は、通信部101、ユーザ情報管理部102、消費電力量データ管理部103、比較対象世帯選択部104、消費電力量比較部105、機器選択部106、想定使用時間算出部121、表示データ生成部122、ユーザ情報データベース111、消費電力量履歴データベース112、基準消費電力データベース113、機器使用履歴データベース114、表示データテンプレートデータベース115及び非選択機器データベース116を備える。
なお、実施の形態3における情報管理システムの構成については、実施の形態1,2における情報管理システムの構成と同じである。また、実施の形態3におけるサーバ2について、実施の形態1,2におけるサーバ2と同じ構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
非選択機器データベース116は、機器種類が、差分値を使用時間に換算する第1の家電機器として選択可能であるか否かを示す非選択機器フラグを記憶する。想定使用機器(第1の家電機器)は、電源オン状態が一日中継続する種別の家電機器を含まない。電源オン状態が一日中継続する種別の家電機器は、例えば冷蔵庫を含む。
図34は、非選択機器データベースに記憶される非選択機器フラグの一例を示す図である。図34に示すように、非選択機器データベース116は、機器種類と、想定使用機器として選択可能であるか否かを示す非選択機器フラグとを対応付けて記憶する。
想定使用機器として選択可能である機器種類には、値が“0”である非選択機器フラグが対応付けられ、想定使用機器として選択できない機器種類には、値が“1”である非選択機器フラグが対応付けられる。
図34に示す例では、冷蔵庫に対応する非選択機器フラグが、想定使用機器として選択できない値“1”となっており、エアコン、照明機器及びテレビに対応する非選択機器フラグが、想定使用機器として選択可能な値“0”となっている。
本発明の実施の形態3に係るサーバ2の概略処理については、図11に示す本発明の実施の形態1に係るサーバ2の概略処理と同じであり、本発明の実施の形態3に係るサーバ2の表示データ生成処理については、図30に示す本発明の実施の形態2に係るサーバ2の表示データ生成処理と同じである。以下、実施の形態1,2とは異なる想定使用時間算出処理について説明する。
図35は、本発明の実施の形態3における想定使用時間算出処理の詳細について説明するための第1のフローチャートであり、図36は、本発明の実施の形態3における想定使用時間算出処理の詳細について説明するための第2のフローチャートである。
まず、ステップS171において、想定使用時間算出部121は、機器選択部106によって選択された想定使用機器Dの機器種類に対応する非選択機器フラグの値を非選択機器データベース116から取得する。
次に、ステップS172において、想定使用時間算出部121は、取得した非選択機器フラグの値が1であるか否かを判断する。ここで、非選択機器フラグの値が1であると判断された場合(ステップS172でYES)、ステップS173において、想定使用時間算出部121は、機器選択部106によって選択された全ての機器の想定消費電力量から、現在選択されている想定使用機器Dの次に当月の想定消費電力量が大きい機器の機器IDを、新たな想定使用機器Dとして選択して記憶する。選択した新たな想定使用機器Dは、例えばRAM23に一時的に記憶される。その後、想定使用時間算出部121は、ステップS171の処理に戻り、ステップS171以降の処理を行う。
一方、非選択機器フラグの値が1ではないと判断された場合、すなわち非選択機器フラグの値が0であると判断された場合(ステップS172でNO)、ステップS174において、想定使用時間算出部121は、現在選択されている想定使用機器Dの機器種類に対応する基準消費電力Psを基準消費電力データベース113から取得して記憶する。取得した基準消費電力Psは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
ステップS175〜ステップS179の処理は、図29に示すステップS142〜ステップS146の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS180において、想定使用時間算出部121は、選択した新たな想定使用機器Dの機器種類に対応する非選択機器フラグの値を非選択機器データベース116から取得する。
次に、ステップS181において、想定使用時間算出部121は、取得した非選択機器フラグの値が1であるか否かを判断する。ここで、非選択機器フラグの値が1であると判断された場合(ステップS181でYES)、想定使用時間算出部121は、ステップS179の処理に戻り、ステップS179以降の処理を行う。
一方、非選択機器フラグの値が1ではないと判断された場合、すなわち非選択機器フラグの値が0であると判断された場合(ステップS181でNO)、ステップS182において、想定使用時間算出部121は、選択した新たな想定使用機器Dの機器種類に対応する基準消費電力Psを基準消費電力データベース113から取得して記憶する。取得した基準消費電力Psは、例えばRAM23に一時的に記憶される。その後、想定使用時間算出部121は、ステップS176の処理に戻り、ステップS176以降の処理を行う。
図37は、本実施の形態3において、消費電力量Pが平均消費電力量Pavより大きく、かつ想定使用時間Tが所定の閾値期間Tthより大きい場合に生成される表示データの一例を示す図である。
図37に示す表示データ207には、第3の表示データテンプレート307に対して、消費電力量P、電気料金E、平均消費電力量Pav、平均電気料金Eav、消費電力量差Pdiff、電気料金差Ediff、想定使用機器Dの設置場所PL1,PL3、想定使用機器Dの機器種類Dx1,Dx3、所定の閾値期間Tth及び想定使用時間Tがそれぞれ当てはめられている。
なお、機器種類Dx1は、想定消費電力量が最も大きい機器の機器種類であり、機器種類Dx3は、想定消費電力量が3番目に大きい機器の機器種類である。想定使用時間Tは、想定消費電力量が3番目に大きい機器の想定使用時間である。また、所定の閾値期間Tthは、例えば720時間に設定されている。
例えば、第3の表示データテンプレート307には、“今月の電気代をみんなとくらべてみよう”という文章と、“みんなよりEEEEのAAAA 1ヶ月分(BBBB時間)とFFFFのCCCC DDDD時間分多くの電気を使っています。電気の使い方を見直してみましょう!”という文章とが含まれる。“EEEE”には、想定消費電力量が最も大きい想定使用機器Dの設置場所PL1が当てはめられ、“AAAA”には、想定消費電力量が最も大きい想定使用機器Dの機器種類Dx1が当てはめられ、“BBBB”には、所定の閾値期間Tthが当てはめられる。また、“FFFF”には、想定消費電力量が3番目に大きい想定使用機器Dの設置場所PL3が当てはめられ、“CCCC”には、想定消費電力量が3番目に大きい想定使用機器Dの機器種類Dx3が当てはめられ、“DDDD”には、最後に選択された想定消費電力量が3番目に大きい想定使用機器Dの想定使用時間Tが当てはめられる。
また、図37に示す例では、消費電力量Pとして“460”(kWh)が当てはめられ、電気料金Eとして“10,120”(円)が当てはめられ、平均消費電力量Pavとして“365”(kWh)が当てはめられ、平均電気料金Eavとして“8,030”(円)が当てはめられ、消費電力量差Pdiffとして“95”(kWh)が当てはめられ、電気料金差Ediffとして“2,090”(円)が当てはめられている。
また、図37に示す例では、リビングが、想定消費電力量が最も大きい想定使用機器Dの設置場所PL1として選択され、エアコンが、想定消費電力量が最も大きい想定使用機器Dの機器種類Dx1として選択され、キッチンが、想定消費電力量が2番目に大きい想定使用機器Dの設置場所PL2として選択され、冷蔵庫が、想定消費電力量が2番目に大きい想定使用機器Dの機器種類Dx2として選択され、リビングが、想定消費電力量が3番目に大きい想定使用機器Dの設置場所PL3として選択され、テレビが、想定消費電力量が3番目に大きい想定使用機器Dの機器種類Dx3として選択されている。冷蔵庫の想定消費電力量は2番目に大きいが、冷蔵庫の非選択機器フラグは1に設定されているため、冷蔵庫が想定使用機器として第3の表示データテンプレート307に当てはめられることはない。
そのため、設置場所PL1として“リビング”が当てはめられ、機器種類Dx1として“エアコン”が当てはめられ、所定の閾値期間Tthとして“720”(時間)が当てはめられ、設置場所PL3として“リビング”が当てはめられ、機器種類Dx3として“テレビ”が当てはめられ、想定使用時間Tとして“14”(時間)が当てはめられている。
このように、所定期間において他のユーザIDに対応する使用電力量と比較した一のユーザIDに対応する使用電力量の差分値は、電源オン状態が一日中継続する種別の家電機器の想定使用時間に換算されないので、ユーザは、想定使用時間がどの程度の長さであるのかをより実感することができる。
なお、本実施の形態3では、機器選択処理及び想定使用時間算出処理において、所定期間において一のユーザIDに対応する選択可能な家電機器の中で、最も使用電力量が多い家電機器と2番目に使用電力量が多い家電機器とが選択されるが、本発明はこれに限定されず、機器選択処理及び想定使用時間算出処理において、所定期間において一のユーザIDに対応する選択可能な家電機器の中で、最も使用時間が長い家電機器と2番目に使用時間が長い家電機器とが選択されてもよい。なお、所定期間において一のユーザIDに対応する家電機器の中で最も使用時間が長い家電機器が選択される機器選択処理は、図27に示す機器選択処理と同じである。
以下、所定期間において一のユーザIDに対応する選択可能な家電機器の中で、最も使用時間が長い家電機器と2番目に使用時間が長い家電機器とが選択される想定使用時間算出処理について図38及び図39を用いて説明する。
図38は、本発明の実施の形態3における想定使用時間算出処理の変形例の詳細について説明するための第1のフローチャートであり、図39は、本発明の実施の形態3における想定使用時間算出処理の変形例の詳細について説明するための第2のフローチャートである。
ステップS211及びステップS212の処理は、図35に示すステップS171及びステップS172の処理と同じであるので説明を省略する。
非選択機器フラグの値が1であると判断された場合(ステップS212でYES)、ステップS213において、想定使用時間算出部121は、機器選択部106によって選択された全ての機器の総使用時間Tidから、現在選択されている想定使用機器Dの次に当月の総使用時間Tidが長い機器の機器IDを、新たな想定使用機器Dとして選択して記憶する。選択した新たな想定使用機器Dは、例えばRAM23に一時的に記憶される。その後、想定使用時間算出部121は、ステップS211の処理に戻り、ステップS211以降の処理を行う。
ステップS214〜ステップS218の処理は、図35及び図36に示すステップS174〜ステップS178の処理と同じであるので説明を省略する。
次に、ステップS219において、想定使用時間算出部121は、機器選択部106によって選択された全ての機器の総使用時間Tidから、現在選択されている想定使用機器Dの次に当月の総使用時間Tidが長い機器の機器IDを、新たな想定使用機器Dとして選択して記憶する。選択した新たな想定使用機器Dは、例えばRAM23に一時的に記憶される。
ステップS220〜ステップS222の処理は、図36に示すステップS180〜ステップS182の処理と同じであるので説明を省略する。
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。