JP7252639B2 - 収容容器を作成する方法及びその方法により作成された収容容器 - Google Patents
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Description
前記コテが押し当てられる位置であって、前記外側壁の内側には、当該外側壁の板厚を内側から外側に減じた厚さを持つ薄肉部と当該外側壁の板厚のまま前記薄肉部を縦方向に横切るリブを具備する窪み部が設けられ、前記窪み部はさらに、前記コテが差し込まれる範囲を包含し、かつ前記薄肉部は外側壁の高さ途中から下縁部まで続いており、そのうえ前記リブの幅が前記コテの径よりも小さくされているコーナー部材を、前記各コーナーで隣接する前記フレーム部材の上から被せ、
前記コテが前記リブにかかるように前記リブの位置に前記コテを差し込み、前記箱体、フレーム部材、コーナー部材を一体的に溶着させて、前記窪み部の位置にコテ跡を残すことを特徴とする。
また、本発明の収容容器は、熱可塑性樹脂からなる中空板材を上部に開口を有する箱状に折曲げた箱体と、前記開口の縁周りに被せられた断面U字型のフレーム部材と、前記開口の各コーナーで隣接するフレーム部材の上から被せられ、外側壁と内側壁とこれらの上辺を橋渡し状に連結して形成された断面がU字型の溝体を主要部とするコーナー部材と、を備え、前記箱体、フレーム部材、コーナー部材が重なった位置にコテを押し当ててこれらを一体的に溶着されてなる収容容器において、
前記コテが押し当てられる位置であって、前記外側壁の内側には、当該外側壁の板厚を内側から外側に減じた厚さを持つ薄肉部と当該外側壁の板厚のまま前記薄肉部を縦方向に横切るリブを具備する窪み部が設けられ、前記窪み部はさらに、前記コテが差し込まれる範囲を包含し、かつ前記薄肉部は外側壁の高さ途中から下縁部まで続いており、そのうえ前記リブの幅が前記コテの径よりも小さくされているコーナー部材が、前記各コーナーで隣接する前記フレーム部材の上から被せられており、
前記箱体、フレーム部材、コーナー部材を一体的に溶着させることにより前記コーナー部材の窪み部の範囲内に残された前記コテが押し当てられたコテ跡には、前記コテが抜けて溶融した熱可塑性樹脂が表面張力により周囲に広がった孔と、溶融した後に前記肉薄部と前記フレーム部材の間に流れて硬化した熱可塑性樹脂が形成されていることを特徴とする。
図1Aは収容容器1の外観であり、図1Bはプラスチック段ボールの展開状態を示す図、図1Cは組立途中を示した図である。
収容容器1は、プラスチック段ボール2と、フレーム部材3と、コーナー部材4と、必要に応じて取手部材5とを具備している。プラスチック段ボール2は、中芯とライナーで構成され、内部に空洞がある中空板材である。プラスチック段ボール2と、フレーム部材3と、コーナー部材4と、取手部材5を構成する材料は、将来的なリサイクルを考慮して、同一素材の熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィン系のプラスチックを統一して用いるのが良い。
図2を用いて、コーナー部材4について説明する。コーナー部材4は、射出成形により一体的に形成されたプラスチック部品である。図2A、図2Bにコーナー部材4の斜視図を示す。コーナー部材4は、四隅の各コーナーにおいてシングルフレーム3aとそれに隣接するダブルフレーム3bを上から嵌合するため、平面視においてL型である。また、コーナー部材4は断面がU字型の溝体を主要部としており、溝体の上側に延長壁部4bが必要に応じて設けられる。コーナー部材4の主要部たる溝体の溝の形状は、外側壁4aと内側壁4cと、これらの上辺を橋渡し状に連結して形成されている。コーナー部材4は、溝の間隔d1、d2において左右が対称になる2種類のものがある。そして、コーナー部材4の上面には、延長壁部4bは、外側壁4aの上縁部に沿って突状に延在して形成される。延長壁部4bは、収容容器1を複数段に重ねるときに、上側におかれる収容容器1の底面部2aの周囲を囲み支持する。
図3は、コテ10による溶着の様子を示している。図3Aは、基台11a、ガイド11b、コテ10からなる溶着台11を示している。コテ10は、超音波溶着のコテを用いる(電熱線によるコテでも良い)。超音波溶着では、コテ10の先端部を20kHzの超音波周波数で振動させ加熱する。基台11a上に設けられたガイド11bは、底面部2aが突き当てられコテ10が差し込まれる底面部2aからの高さを規定する。また、コテ10の基台11aから高さは、コテ10が差し込まれる横方向の距離を規定する。溶着台11を利用することにより、ガイド11bに底面部2aを突き当てて、コテ10側にスライドさせることにより、コーナー部材4に設けられた窪み部6の正確な位置にコテ10を差し込むことができる。また、窪み部6の位置はコーナー部材4に共通であり、また、コテ10の差し込み位置は高度な正確性を必要としないため、ある程度熟練してくれば、手持ちのコテを用いても、ある程度正確に窪み部6の位置にコテ10を差し込むことができる。
図3Bにおいて、リブ8が裏側に存在する外側壁4aに対向してコテ10が配置される。一方、収容容器1側は、外側壁4a、シングルフレーム3a(若しくはダブルフレーム3b)、プラスチック段ボール2、シングルフレーム3a(若しくはダブルフレーム3b)、内側壁4cの順で重なっている。コテ10は、この重なった位置に押し当てられて、これらの部材を溶着するのである。
図4に他の実施例を示す。
図4A、4Bは、リブ8を設けない場合の実施例であって、他の構成は先の実施例と同じである。電気抵抗加熱のコテを用いる場合には、窪み部6は薄肉部7のみで構成しても良い。ただし、この例においては、コテが差し込まれる範囲を包含する大きな範囲で薄肉部7が外側壁4aの下縁側に存在することになり、収容容器1の製品としての強度が低下するという問題がある。
2 プラスチック段ボール
2a 底面部
2b 長辺側壁部
2c 短辺側壁部
2d シロ部
2e 取手取付け穴
2f 切り取り部
3 フレーム部材
3a シングルフレーム
3b ダブルフレーム
4 コーナー部材
4a 外側壁
4b 延長壁部
4c 内側壁
5 取手部材
5a 締結部材
6 窪み部
7 薄肉部
8 リブ
10 コテ
11 溶着台
11a 基台
11b ガイド
12 補強ブリッジ
Claims (2)
- 熱可塑性樹脂からなる中空板材を上部に開口を有する箱状に折曲げた箱体と、前記開口の縁周りに被せられた断面U字型のフレーム部材と、前記開口の各コーナーで隣接するフレームの上から被せられ、外側壁と内側壁とこれらの上辺を橋渡し状に連結して形成された断面がU字型の溝体を主要部とするコーナー部材と、を備え、前記箱体、フレーム部材、コーナー部材が重なった位置にコテを押し当ててこれらを一体的に溶着して収容容器を作成する収容容器の作成方法において、
前記コテが押し当てられる位置であって、前記外側壁の内側には、当該外側壁の板厚を内側から外側に減じた厚さを持つ薄肉部と当該外側壁の板厚のまま前記薄肉部を縦方向に横切るリブを具備する窪み部が設けられ、前記窪み部はさらに、前記コテが差し込まれる範囲を包含し、かつ前記薄肉部は外側壁の高さ途中から下縁部まで続いており、そのうえ前記リブの幅が前記コテの径よりも小さくされているコーナー部材を、前記各コーナーで隣接する前記フレーム部材の上から被せ、
前記コテが前記リブにかかるように前記リブの位置に前記コテを差し込み、前記箱体、フレーム部材、コーナー部材を一体的に溶着させて、前記窪み部の位置にコテ跡を残すことを特徴とする収容容器を作成する方法。
- 熱可塑性樹脂からなる中空板材を上部に開口を有する箱状に折曲げた箱体と、前記開口の縁周りに被せられた断面U字型のフレーム部材と、前記開口の各コーナーで隣接するフレーム部材の上から被せられ、外側壁と内側壁とこれらの上辺を橋渡し状に連結して形成された断面がU字型の溝体を主要部とするコーナー部材と、を備え、前記箱体、フレーム部材、コーナー部材が重なった位置にコテを押し当ててこれらを一体的に溶着されてなる収容容器において、
前記コテが押し当てられる位置であって、前記外側壁の内側には、当該外側壁の板厚を内側から外側に減じた厚さを持つ薄肉部と当該外側壁の板厚のまま前記薄肉部を縦方向に横切るリブを具備する窪み部が設けられ、前記窪み部はさらに、前記コテが差し込まれる範囲を包含し、かつ前記薄肉部は外側壁の高さ途中から下縁部まで続いており、そのうえ前記リブの幅が前記コテの径よりも小さくされているコーナー部材が、前記各コーナーで隣接する前記フレーム部材の上から被せられており、
前記箱体、フレーム部材、コーナー部材を一体的に溶着させることにより前記コーナー部材の窪み部の範囲内に残された前記コテが押し当てられたコテ跡には、前記コテが抜けて溶融した熱可塑性樹脂が表面張力により周囲に広がった孔と、溶融した後に前記肉薄部と前記フレーム部材の間に流れて硬化した熱可塑性樹脂が形成されていることを特徴とする収容容器。
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JP2020102925A JP7252639B2 (ja) | 2020-06-15 | 2020-06-15 | 収容容器を作成する方法及びその方法により作成された収容容器 |
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JPH1142710A (ja) * | 1997-07-25 | 1999-02-16 | Ikeda Bussan Co Ltd | 溶着用合成樹脂部品及びその溶着方法 |
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2020
- 2020-06-15 JP JP2020102925A patent/JP7252639B2/ja active Active
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