JP6999149B2 - プラスチック製段ボール箱 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチック製段ボールからなる箱に関する。
特許文献1の図1、図2には、プラスチック製段ボール箱を構成する1枚の横長のブランクが開示されている。このブランクでは、横寸法の長い2枚の第1側板部と横寸法の短い2枚の第2側板部が縦罫線を介して交互に連なり、第1側板部の上下に横罫線を介して長フラップが連なり、第2側板部の上下に横罫線を介して短フラップが連なっている。
ブランクの横方向一端側に位置する第1側板部の側縁には、縦罫線を介して接合片が連なっている。ブランクの横方向他端側に位置する第2側板部の側縁部は接合代として提供される。
上記接合片を上記接合代に熱溶着等の手段で接合することにより、段ボール箱が形成される。
特許文献1の図3、図4には、プラスチック製段ボール箱を構成する2枚のブランクが開示されている。各ブランクは、縦罫線を介して連なる第1側板部および第2側板部と、第1側板部の上下に横罫線を介して連なる2枚の長フラップと、第2側板部に横罫線を介して連なる2枚の短フラップとを有している。第1側板部の側縁には縦罫線を介して接合片が連なっており、第2側板部の側縁部が接合代として提供される。
一方のブランクの接合片を他方のブランクの接合代に溶着し、当該他方のブランクの接合片を当該一方のブランクの接合代に溶着することにより段ボール箱が形成される。
特許文献2は、3枚のブランクにより構成されるプラスチック製段ボール箱を開示している。主たるブランクは、底板部と一対の第1側板部とを有し、他の2枚のブランクはそれぞれ第2側板部として提供される。第2側板部の3つの辺には接合片が形成されている。これら接合片を、主たるブランクの底板部と一対の第1側板部の縁部に溶着することにより、上部が開口した段ボール箱が得られる。
上記溶着部の厚さは、底板部および第1側板部の他の部位と等しくなっている。
特開2005-200092号公報 特開2008-222255号公報
通常のプラスチック製段ボール箱は、製造後に折り畳まれて多数積層され、この積層状態で保管したり運搬したりすることが求められている。
特許文献1のプラスチック製段ボール箱では、ブランクの接合片を接合代にどのようにして溶着するか不明瞭であるが、溶着部に糊代があるため、一般的な溶着方法では、溶着部を内向きに折り畳むことができないので、溶着部は段ボールを折り畳んだときに中央部分に位置することとなる。溶着部の厚さは他の部位の2倍近くになっているため、折り畳んだ段ボールを積み重ねると、中央部分だけが高い不安定な積重ねになるので、段ボールが崩れてきたり、紐・ロープ等でまとめるのが困難である。このように、段ボールを安定して効率良く積み重ねることができなかった。
特許文献2のプラスチック製段ボール箱は、3枚のブランクを溶着した固定箱であり、折り畳むことができない。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その一態様は、2枚のブランクにより構成されるプラスチック製段ボール箱において、
各ブランクは、それぞれ四角形をなして横に連なる第1側板部および第2側板部と、上記第1側板部の上下に連なる第1フラップと、上記第2側板部の上下に連なる第2フラップとを備えており、上記第1側板部と上記第2側板部が主縦罫線で区切られ、上記第1側板部と上記第1フラップが第1横罫線で区切られ、上記第2側板部と上記第2フラップが第2横罫線で区切られており、
さらに各ブランクは、上記第1側板部における上記第2側板部の反対側の側縁に連なって縦方向に延びる接合片を備え、上記第1側板部と上記接合片が副縦罫線で区切られ、上記第2側板部における上記第1側板部の反対側の側縁部が接合代として提供されており、上記主縦罫線、上記副縦罫線、上記第1、第2横罫線が、段ボール箱の内面に形成された直線状の溝により構成されており、
一方のブランクの上記接合片が他方のブランクの上記接合代の外面に溶着されており、当該他方のブランクの上記接合片が当該一方のブランクの上記接合代の外面に溶着されており、上記接合片と上記接合代の溶着部の厚さが上記第2側板部の他の部位と等しく、上記副縦罫線の溝が上記溶着部に隣接してその内側に配置されていることを特徴とする。
本発明の他の態様は、1枚の横長のブランクにより構成されるプラスチック製段ボール箱において、
上記ブランクは、それぞれ四角形をなして交互に横に連なる第1側板部と第2側板部を2枚ずつ備えるとともに、上記第1側板部の上下に連なる第1フラップと、上記第2側板部の上下に連なる第2フラップとを備えており、上記第1側板部と上記第2側板部が主縦罫線で区切られ、上記第1側板部と上記第1フラップが第1横罫線で区切られ、上記第2側板部と上記第2フラップが第2横罫線で区切られており、
上記ブランクの横方向一端側に位置する上記第1側板部の側縁には、縦方向に延びる接合片が連なり、上記第1側板部と上記接合片が副縦罫線で区切られ、上記ブランクの横方向他端側に位置する上記第2側板部の側縁部が、接合代として提供されており、上記主縦罫線、上記副縦罫線、上記第1、第2横罫線が、段ボール箱の内面に形成された直線状の溝により構成されており、
上記接合片が上記接合代の外面に溶着されており、上記接合片と上記接合代の溶着部の厚さが上記第2側板部の他の部位と等しく、上記副縦罫線の溝が上記溶着部に隣接してその内側に配置されている。
上記2つの態様では、溶着部の厚さが第2側板部の他の部位と等しく、この溶着部に隣接する副縦罫線で第1、第2側板部を重ねるようにして折り曲げることができる。そのため、段ボール箱を折り畳んでも、溶着部で局所的に膨らまず、段ボール箱全体が略均一な厚さになる。その結果、折り畳んだ多数の段ボール箱を効率良く積層することができるとともに、この積層状態を安定して維持することができる。
好ましくは、上記第1フラップは、上記副縦罫線の延長線から上記第1フラップと同一平面をなして延出された延出縁部を有する。
上記構成によれば、段ボール箱のフラップを折り畳んで底部と蓋部とを塞ぎ、段ボール箱を直方体形状にした状態において、第1フラップの延出縁部により、底部と蓋部において溶着部が配置される隅部での密閉性を高めることができる。より詳しく説明すると、溶着部を含む第2側板部の側縁部が副縦罫線から外にはみ出しているため、第1フラップの側縁が副縦罫線の延長線上にあると、第1側板部と第2側板部が交わる隅部を第1フラップが確実に覆うことができないが、延出縁部を形成したことにより、この隅部を確実に覆うことができるのである。
好ましくは、上記接合片は上記第1側板部の縦寸法より短く、上記接合片の端縁と上記第1フラップの延出縁部の端縁と上記第1側板部の側縁により、凹部が形成されている。
上記構成によれば、凹部を形成したことにより、延出縁部を有する第1フラップを抵抗なく折り曲げることができる。
好ましくは、上記凹部において、上記第1側板部の側縁と上記接合片の端縁が交わる隅部、および上記第1側板部の側縁と上記延出縁部の端縁が交わる隅部は、凹曲線をなしている。
上記構成によれば、凹部の隅部に力が集中しないので、この隅部から裂けるのを防ぐことができる。
好ましくは、上記第2フラップにおける上記接合代側の側縁は、上記第2側板部に隣接した部分を除き、上記接合代の側縁の延長線から後退することにより、切欠部を形成しており、上記第2側板部に隣接した部分が上記接合代の側縁の延長線上に位置することにより、上記第2フラップは隅閉塞部を有する。
上記構成によれば、溶着時に長いアイロンバーを用いても、第2フラップの切欠部ではアイロンバーとの接触を回避でき、溶融される面領域を減じることができる。また、第2フラップの側縁部において第2側板部の近傍部を隅閉塞部として残したので、段ボール箱を直方体に組み立てた状態で、隅部での密閉性を確保することができる。
本発明によれば、プラスチック製段ボール箱を折り畳んだ状態で効率良く、安定して積み重ねることができる。
本発明の第1実施形態をなすプラスチック製段ボール箱用のブランクを示し、(A)は平面図であり、(B)は図1(A)におけるB部の拡大図である。 図1のブランクを2枚組み合わせて段ボール箱を形成する工程を順に説明する概略断面図であり、(A)は溶着前、(B)は溶着後の状態を示す。 (A)~(E)は、上記2枚のブランクを溶着する工程を順を追って示す図2の右下部の拡大断面図である。 (A)は図3(A)を右から見た図であり、(B)は図3(B)を右から見た図である。 組立てられた上記段ボール箱を示す斜視図である。 (A)は図5におけるA部の拡大斜視図であり、(B)は図5におけるB部の拡大斜視図である。 (A)は図5においてA’方向から見た側面図であり、(B)は図5においてB’方向から見た側面図である。 (A)は図7(A)におけるA部の拡大側面図であり、(B)は図7(B)におけるB部の拡大側面図である。 上記段ボール箱の折り畳み状態を示す要部拡大断面図である。 上記段ボール箱の上部の斜視図であり、短フラップを折り畳んだ状態を示す。 (A)は図10におけるA部の拡大斜視図であり、(B)は図10におけるB部の拡大斜視図である。 上記段ボール箱の上部の斜視図であり、長フラップを折り畳んだ状態を示す。 図12におけるA部の拡大斜視図である。 図13に示す部位を上方から見た拡大平面図である。 本発明の第2実施形態をなすプラスチック製段ボール箱用のブランクを示す平面図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図14を参照しながら説明する。図5に示す本実施形態のプラスチック製段ボール箱1(以下、単に段ボール箱と言う)は、ブランク10を2枚用いて製造され、最終形状が直方体をなす。
2枚のブランク10は同形状をなし、図1に示すように均一厚さの平板形状のプラスチック製段ボールを裁断し、罫線加工することにより形成される。図示しないが、段ボールは、平坦なシート状の2つの表層と、これら表層間に配置された多数の仕切壁とを有して、中空をなしている。これら仕切壁は一方向に延び、この延び方向と直交する方向に多数並べられている。この仕切壁の延び方向(目方向)を図1においてマークMで模式的に示す。マークMにおける直線の延び方向が目方向である。
以下、ブランク10について詳述する。理解を容易にするため、段ボール箱1として用いられた時の位置関係を基準に、「縦」、「横」、「上」、「下」の用語を用いて説明する。マークMで示す目方向は縦方向である。
ブランク10は、横寸法の長い側板部11(第1側板部)と、これより短い側板部12(第2側板部)とを横に連ね、側板部11の上下に長フラップ13,13(第1フラップ)を連ね、側板部12の上下に短フラップ14,14(第2フラップ)を連ねることにより、構成されている。これら側板部11,12は四角形をなし、フラップ13,14も略四角形をなしている。
ブランク10には、側板部11,12を区切る縦罫線15(主縦罫線)と、側板部11と上下の長フラップ13とを区切る横罫線16(第1横罫線)と、側板部12と上下の短フラップ14を区切る横罫線17(第2横罫線)が形成されている。
罫線15~17は、ブランク10の一方の面(後述のようにして組み立てられた段ボール箱1の内側となる面)に熱バーを押し付けて溶融させて断面がV字状もしくはU字状の溝を形成し、他方側を残すことにより、形成される。この罫線15~17において、ブランク10は小さな力で山折りに折り曲げ可能である。
横罫線16と横罫線17は、同一直線上にはなく、横罫線16がブランク10の厚さ分だけ長フラップ13側に偏倚している。
長フラップ13と短フラップ14との間には、細いスリット18が形成されている。このスリット18は、縦罫線15の延長線15x上にあり、その奥端が横罫線17に達するまで延びている。
ブランク10は、横方向の一端側において、側板部11の側縁(側板部12の反対側の側縁)に連なる接合片20を有している。この接合片20は縦に延び、その長さは、側板11の縦寸法より短く、側板部12の縦寸法(横罫線17,17間の距離)と等しい。側板部11と接合片20とは、縦罫線21により区切られている。図3には、この縦罫線21を構成する直線状の溝の断面形状が示されている。
ブランク10の横方向の他端側において、側板部12の側縁部(側板部11の反対側の側縁部)は、接合代12aとして提供される。この接合代12aの長さは側板部12の縦寸法と等しく、その幅は接合片20の幅よりブランク10の厚み分だけ小さい。
図1(A)、(B)に示すように、長フラップ13の側縁部(短フラット14の反対側の側縁部)は、縦罫線21の延長線21x(図1(B)において想像線で示す)から、長フラップ13と同一平面をなして延出している。以下、この側縁部を延出縁部13aと言う。延出縁部13aの突出量Pは、ブランク10の厚み以下であり、例えばブランクの厚みが5~6mmの場合、突出量Pは2~4mmである。
図1(B)に示すように、長フラップ13の延出縁部13aの端縁と接合片20の端縁と側板部11の側縁11aにより、凹部30が形成されている。この凹部30において、接合片20の端縁と側板部11の側縁11aが交わる隅部31、および延出縁部13aの端縁と側板部11の側縁11aとが交わる隅部32は、凹曲線をなしている。
短フラップ14において、接合代12a側の側縁(長フラップ13の反対側の側縁)は、側板部12の近傍部を除いて、側板部12の側縁の延長線から後退しており、切欠部14aとなっている。短フラップ14の側縁において側板部12の近傍部は、側板部12の側縁の延長線上にあり、後述する隅閉塞部14bとして残されている。
上記構成をなすブランク10を2枚用いて段ボール箱1を製造する。概略を説明すると、図2に示すように、2枚のブランク10を、それぞれ縦罫線15で折り曲げて側板11,12を直角にした状態で、互いに突き合わせる。この状態で接合片20を側板部12の接合代12aの外面に溶着することにより、段ボール1が得られる。
上記溶着工程を図3を参照しながら詳述する。図2(A)に示す2枚のブランク10の突き合わせ状態では、図3(A)に示すように、一方のブランク10の側板部11と接合片20が支持台50と折曲台51に接している。この接合片20の根元部20a(縦罫線21に隣接する部位)の一方の面(縦罫線21を構成する溝が形成されている側の面)に、他方のブランク10の側板部12の接合代12aの側縁が、直角をなして突き当たっている。この突き当り状態で、縦罫線21の溝は接合代12aに隣接するとともに接合代12aよりの内側に位置している。接合片20において根元部20aより先端側の主部20bは接合代12aから外側に突出している。
図3(A)および後述する図3(E)には、参考のために、長フラップ13の延出縁部13aの位置が想像線で示されている。
次に、図3(B)に示すように、直角をなす2つの加熱面52a,52bを有するアイロンバー52を、接合片20、側板部12の接合代12aに対して傾斜方向から近づけて押し付けることにより、これら接合片20、接合代12aの一方の面を溶融する。これにより、図3(C)に示すように、接合代12aは厚さTaに減じられ、接合片20の主部20bは厚さTbに減じられる。厚さTa、Tbの和は、ブランク10の他の部位の厚さTと略等しい。この工程では、接合片20の根元部20aも一部溶融される。
上記溶融完了から間を置かず、折曲台51を移動させ、図3(D)に示すように、接合片20の主部20bを直角に折り曲げ、その溶融面を接合代12aの溶融面に接合し、両者を一体化する。
上記のようにして、図3(E)に示すように、接合片20の主部20bと側板部12の接合代12aが溶着される。この溶着部を符号25で示す。溶着部25の幅は接合代12aと等しく、溶着部25の厚さは、側板部12の他の部位の厚さTと略等しい。これにより、溶着部25の内面は側板部12の内面と面一をなし、溶着部25の外面は側板部12の外面と面一をなしている。図3(E)において溶着された面領域25aを破線で示す。
縦罫線21が上記溶着部25に隣接し溶着部25の内側に配置されていることは、本実施形態において重要な特徴となる。なお、ここでの隣接は、縦罫線21の溝の側面と溶着部25(側板部12)の内面とが連続している場合は勿論のこと、若干離れている場合、溝の一部を溶着部25が覆う場合も含む。
上記溶着に関連して、短フラップ14の側縁に切欠部14aを形成した理由を説明する。図2(A)、図3(A)に示すブランク10,10の突き合わせ状態では、図4(A)に示すように、短フラップ14の側縁部において、隅閉塞部14bだけが接合代12aに対応した位置にある。
図4(B)に示すように、アイロンバー52は長尺であるため、接合代12aを溶融する際、短フラップ14の隅閉塞部14bの外面も溶融してしまう。しかし、短フラップ14には切欠部14aが形成されているので、短フラップ14の側縁部全長の溶融を回避することができ、溶融される領域を最小限に抑えることができる。
上記のように2枚のブランク10を溶着することにより、図5、図7に示す段ボール箱1が得られる。この段ボール箱1は、図5の状態から矢印Fで示すように力を加えることにより折り畳むことができる。この時、図9に示すように、溶着部25近傍の縦罫線21で山折りに折り曲げることが可能となり、側板部11,12は図5に示す交差角度90°から0°になるように重ねることができる。従って、折り畳んだ際に溶着部を端側に位置させることが可能となる。他方、縦罫線15では、側板部11,12の交差角度が90°から180°になり、側板部11,12が同一平面上に配置される。
上記のようにして、段ボール箱1が折り畳まれた状態では、ブランク10の約2倍の厚さとなるが、溶着部25の厚さが側板部12の他の部位と等しいので、段ボール箱1はほぼ全域にわたって均一の厚さとなる。そのため、折り畳んだ段ボール箱1を多数積層しても、一部が盛り上がることがなく、効率良く安定して積層することができる。
また、仮に溶着部の厚さが、成型上の誤差により他の部位より多少厚くなってしまったとしても、溶着部は折り畳んだ状態では端側に位置しているので、中央部分が盛り上がること無く、安定して積重ねることができる。
段ボール箱1に内容物を収容する場合には、折り畳み状態から図5、図7に示す状態に戻し、下側の2枚の短フラップ14を90°折り曲げた後で長フラップ13を90°折り曲げる。2枚の長フラップ13の先端縁同士が直線をなして接合した状態で、長フラップに粘着テープを貼って底部を形成する。この状態で段ボール箱1に内容物を収容し、図10に示すように上側の2枚の短フラップ14を折り曲げた後で、図12に示すように2枚の長フラップ13を折り曲げる。この状態で2枚の長フラップ13の先端縁に粘着テープを貼って蓋部を形成する。
段ボール箱1の蓋部での閉塞状態、特に角部での閉塞状態について説明する。なお、段ボール箱1の底部での閉塞状態は蓋部と同様であるので説明を省略する。
図10、図11に示すように、短フラップ14,14を折り曲げた状態(閉じた状態)において、短フラップ14の一方の側縁には切欠部14aが形成されているが、隅閉塞部14bが残されているので、段ボール箱1の隅部を塞ぐことができる。
短フラップ14,14を閉じ、図12に示すように長フラップ13,13を折り曲げて閉じた状態では、長フラップ13の延出縁部13aにより、高い密閉性を確保することができる。詳述すると、溶着部25を含む側板部12の側縁部は、副縦罫線21の外側に位置している。長フラップ13の側縁が副縦罫線21の延長線上にあると、第1側板部11と第2側板部12が交わる隅部を、長フラップ13が良好に覆うことができない。しかし、本実施形態では、長フラップ13に延出縁部13aを形成したことにより、図13、図14に示すように、この隅部を良好に覆うことができる。
図15は、本発明の第2実施形態に係るブラケット10Aを示す。このブラケット10Aは横長に形成され、1枚で段ボール箱を構成する。第1実施形態に対応する構成部には同番号を付してその説明を省略する。
ブラケット10Aは、交互に横に連なる側板部11と側板部12を2枚ずつ備えている。側板部11と側板部12は縦罫線15により区切られている。第1側板部11の上下には横罫線16を介して長フラップ13が連なり、第2側板部12の上下には横罫線17を介して短フラップ14が連なっている。
ブランク10Aの横方向一端側において、側板部11の側縁には、縦罫線21を介して接合片20が連なっている。ブランク10Aの横方向他端側において、側板部12の側縁部は接合代12aとして提供される。
上記接合片20を接合代12aに溶着することにより、段ボール箱が得られる。他の特徴は第1実施形態と同様であるから、説明を省略する。
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の形態を採用可能である。例えば、横寸法の長い側板部を第2側板部とし、横寸法の短い側板部を第1側板部とし、長フラップを第2フラップとし、短フラップを第1フラップとしてもよい。
段ボール箱の最終形状は立方体であってもよい。
本発明は、プラスチック製段ボール箱に適用できる。
10,10A ブランク
11 第1側板部
12 第2側板部
12a 接合代
13 第1フラップ
13a 延出縁部
14 第2フラップ
14a 切欠部
14b 隅閉塞部
15 主縦罫線
16 第1横罫線
17 第2横罫線
20 接合片
21 副縦罫線
25 溶着部
30 凹部
31,32 隅部

Claims (4)

  1. 2枚のブランクにより構成されるプラスチック製段ボール箱において、
    各ブランクは、それぞれ四角形をなして横に連なる第1側板部および第2側板部と、上記第1側板部の上下に連なる第1フラップと、上記第2側板部の上下に連なる第2フラップとを備えており、
    上記第1側板部と上記第2側板部が主縦罫線で区切られ、上記第1側板部と上記第1フラップが第1横罫線で区切られ、上記第2側板部と上記第2フラップが第2横罫線で区切られており、
    さらに各ブランクは、上記第1側板部における上記第2側板部の反対側の側縁に連なって縦方向に延びる接合片を備え、上記第1側板部と上記接合片が副縦罫線で区切られ、上記第2側板部における上記第1側板部の反対側の側縁部が接合代として提供されており、
    上記主縦罫線、上記副縦罫線、上記第1、第2横罫線が、段ボール箱の内面に形成された直線状の溝により構成されており、
    一方のブランクの上記接合片が他方のブランクの上記接合代の外面に溶着されており、当該他方のブランクの上記接合片が当該一方のブランクの上記接合代の外面に溶着されており、
    上記接合片と上記接合代の溶着部の厚さが上記第2側板部の他の部位と等しく、上記副縦罫線の溝が上記溶着部に隣接してその内側に配置されており、
    上記第1フラップは、上記副縦罫線の延長線から上記第1フラップと同一平面をなして延出された延出縁部を有し、かつ、上記接合片は上記第1側板部の縦寸法より短く、上記接合片の端縁と上記第1フラップの延出縁部の端縁と上記第1側板部の側縁により、凹部が形成されていることを特徴とするプラスチック製段ボール箱
  2. 1枚の横長のブランクにより構成されるプラスチック製段ボール箱において、
    上記ブランクは、それぞれ四角形をなして交互に横に連なる第1側板部と第2側板部を2枚ずつ備えるとともに、上記第1側板部の上下に連なる第1フラップと、上記第2側板部の上下に連なる第2フラップとを備えており、
    上記第1側板部と上記第2側板部が主縦罫線で区切られ、上記第1側板部と上記第1フラップが第1横罫線で区切られ、上記第2側板部と上記第2フラップが第2横罫線で区切られており、
    上記ブランクの横方向一端側に位置する上記第1側板部の側縁には、縦方向に延びる接合片が連なり、上記第1側板部と上記接合片が副縦罫線で区切られ、上記ブランクの横方向他端側に位置する上記第2側板部の側縁部が、接合代として提供されており、
    上記主縦罫線、上記副縦罫線、上記第1、第2横罫線が、段ボール箱の内面に形成された直線状の溝により構成されており、
    上記接合片が上記接合代の外面に溶着されており、上記接合片と上記接合代の溶着部の厚さが上記第2側板部の他の部位と等しく、上記副縦罫線の溝が上記溶着部に隣接してその内側に配置されており、
    上記第1フラップは、上記副縦罫線の延長線から上記第1フラップと同一平面をなして延出された延出縁部を有し、かつ、上記接合片は上記第1側板部の縦寸法より短く、上記接合片の端縁と上記第1フラップの延出縁部の端縁と上記第1側板部の側縁により、凹部が形成されていることを特徴とするプラスチック製段ボール箱。
  3. 上記凹部において、上記第1側板部の側縁と上記接合片の端縁が交わる隅部、および上記第1側板部の側縁と上記延出縁部の端縁が交わる隅部は、凹曲線をなしていることを特徴とする請求項1または2に記載のプラスチック製段ボール箱。
  4. 上記第2フラップにおける上記接合代側の側縁は、上記第2側板部に隣接した部分を除き、上記接合代の側縁の延長線から後退することにより、切欠部を形成しており、上記第2側板部に隣接した部分が上記接合代の側縁の延長線上に位置することにより、上記第2フラップは隅閉塞部を有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のプラスチック製段ボール箱。
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