JP6003302B2 - 包装用箱 - Google Patents

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Description

本発明は内部に物品を収める包装用箱であって、数段で積み重ねたときの上下箱間でずれが生じ難くなるようにした包装用箱に関するものである。
従来から胴部の断面が八角形状となっている段ボール製の包装用箱が流通していて、この包装用箱には例えば特許文献1に示されているように段ボール製の一枚のブランクから製函されているものがある。この特許文献1で示されている包装用箱を得るためのブランクは、胴部周り方向に沿って四面の側面板と四面の傾斜側面板とが一面ずつ交互に並んで連接した八面の面板とこの八面の面板の連接方向端部に位置する糊代とからなる胴部形成部と、前記面板それぞれの面板連接方向に直交する方向で対向する辺の内の一方の辺(底面側の辺)に連接されたフラップからなる底面形成部と、前記面板それぞれの他方の辺(天面側の辺)に連接されたフラップからなる天面形成部とを備えている。
そして、製函に際しては、製函機における断面八角形状のマンドレルにブランクの胴部形成部を巻き付けて、胴部平断面が八角形状となるように胴部における側面板と傾斜側面板との間の連接部位を折り出し、また、この巻き付ける時点で胴部形成部における糊代とこの糊代とは反対側の対応部とを貼り合わせるサイド貼りを行なっている。さらにこの公報掲載の技術では、胴部断面を八角形状とした後にマンドレルに胴部が巻き付いている状態のまま一方の端部、例えば天面形成部の各フラップの折り倒しと貼り合わせをして天面を閉鎖し、他方の端部が開放された箱を形成している。この後に商品を挿入してから残りの端部における各フラップの折り倒しと貼り付けをして底面を閉鎖していた。
また、特許文献2に示されているように胴部断面を八角形状とした包装用箱にあっては、商品を収納した複数の箱をその上下の向きを揃えて積み重ねて棒積みの販売形態とした際、最上段で取り出し口を展開した箱への商品の出し入れ操作や振動などで上下箱の間にズレが生じ難くなるように、傾斜側面板の上部に上方に凸の突片を設けるとともに、その傾斜側面板の下部には凹みを設けて、下位側の箱の突片が上位側の箱の凹みに嵌まる工夫が提案されている。
具体的に特許文献2で示されている胴部を八角形状とした箱の天面では、対向する一対であって幅広とされた側面板の上辺に連接の二枚のフラップを天面閉鎖フラップとして折り倒している。そして、対向するもう一対であって細幅とされた側面板の上辺に連接の二枚のフラップを前記天面閉鎖フラップの端部に跨るように折り倒して重ね合わせており、天部閉鎖フラップに重なる一対のフラップが平らな係止板部として形成されている。
箱の底面の閉鎖では四枚の底面閉鎖フラップにより閉鎖している。細幅の側面板の下辺に連接の二枚のフラップを底面閉鎖フラップでの先折りする内フラップとして折り倒し、その後に広幅の側面板の下辺に連接の二枚のフラップを底面閉鎖フラップでの外フラップとして前記内フラップの下になるように折り倒している。この底面での広幅の側面板の下辺に連接のフラップ(外フラップ)の端辺隅部の切り欠き形状が、天面の係止板部の形状に合致していて、底面の外フラップが折り倒されて突き合わせの配置となることで、先に折り倒しされた内フラップの下面側に平たい凹み部分が形成され、その凹み部分の上下対応位置と平面形状とを前記係止板部に対応する。そして、例えば上下の向きを揃えて箱を上下に積み重ねるようにすれば、下位の箱の天面の係止板部が、上位の箱の底面の凹み部分に入り込むようになり、これによって、上下の箱の間でズレが生じないようにしていた。
特許第3304991号公報 意匠登録第1144557号公報
上述したように箱の天面に、一対のフラップの折り倒しにより平たい係止部分を形成するとともに、その平たい係止部分に対応した凹み部分を底面に形成した箱は、棒積みした際の上下の箱の間の横ズレを防止する機能を有する点では優れている。
一方、特許文献2の箱を概略的に図示した図11に表現されているように、箱aの天面bは二枚のフラップcを先に折り倒して突き合わせ状の配置とし、その突き合わせ部分となっている端辺の隅部それぞれの上に折り重なるようにして係止板部を形成する略台形のフラップdを折り倒しているものであるため、つぎの問題がある。この天面において上方からの荷重に対し、係止部分となるフラップdの折り元部分、即ち、細幅の側面板の上辺となる部分X1には、それに抗する強度を期待することができる。しかし、前記下位のフラップcには、これを下方からの支えとなる板材が存在しないことから、天面中央の部分X2に向かうに従って上方荷重に対する強度の低下が著しいという問題がある。
上記天面でのフラップの重ね合わせ部分については通常の箱と同様にホットメルト接着剤による接合が行なわれるが、長手側のフラップを短手側のフラップが下支えした状態で貼り合わされる通常の箱とは異なるため、また、下位のフラップの突き合わせ部分の両側部それぞれを上位のフラップの折り元に乗せることもできないため、接着剤による貼り合わせが行なわれているといえども天面中央に向かうにしたがって強度が低下する度合いが高い。
また、箱の凹み部分の内周面に表われる端面は包材の切断面であり、同様に係止部分の外周面に表われる端面も包材の切断面であることから、複数段に積み重ねる棒積みの際、下位の箱の係合部分と上位の箱の凹み部分との係合状態を解き難く、上位の箱を持ち上げるときに下位の箱を連れ伴なうことも生じる。係合部分と凹み部分との係合がしっかりしていることそれ自体は不具合ではないが、その箱を棒積みした状態では上下の箱の間に隙間が無く、積み重ねた箱を上下に引き分けることが煩雑になるという問題があった。
そこで本発明は上記事情に鑑み、天面に平たい係止部分があるとともに底面にその係止部分に応じた平たい凹み部分があり、積み重ねの際に上位の箱の凹み部分に下位の箱の平たい係止部分が入り込むことで上下の箱の間のズレを防止するという構造の利点を活かしつつ、天面中央の上方からの荷重に対する強度低下を極力小さくするとともに、棒積みした形態から箱間を開き易くすることを課題とし、取り扱い容易な包装用箱を提供することを目的とするものである。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、対向する一対の天面内フラップにこの一対の天面内フラップの対向方向に直交する方向で対向する一対の天面外フラップを重ね合わせて箱天面が閉鎖され、対向する一対の底面内フラップにこの一対の底面内フラップの対向方向に直交する方向で対向する一対の底面外フラップを重ね合わせて箱底面が閉鎖され、前記箱天面には係止板部が設けられているとともに、前記箱底面には前記係止板部に対応した位置にして係止凹部が設けられていて、箱積み重ね時に下位箱の前記係止板部が上位箱の前記係止凹部に嵌まる包装用箱において、
前記係止板部を、天面外フラップそれぞれの隅部の近傍に板片を重ね合わせて設けるとともに、天面外フラップの前記隅部それぞれに、該天面外フラップの角を欠いてなる切り欠き状部を設けていて、天面外フラップの前記切り欠き状部と天面内フラップの上面とで凹み領域を箱天面の周辺に達しさせている凹み部が該箱天面に設けられ、前記箱積み重ね時における上下箱の間の前記切り欠き状部の位置に、外方に連通する空所が形成される構成とされ、
前記係止凹部は、底面外フラップそれぞれの隅部を含んで切り欠かされて形成されており、係止板部に対応する係止板部対応領域と、係止板部対応領域から箱底面の周辺に亘って位置し前記係止板部対応領域より領域幅を箱外方に向けて漸次狭くなる凹み領域とから形成されていることを特徴とする包装用箱を提供して、上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
そして、本発明において、上記係止板部は、天面外フラップそれぞれの角を切り起こした板片を天面外フラップの上面に接着してなるものであることが良好である。
(請求項3の発明)
また、本発明において、上記係止板部の板片は、半切れ線部を介して天面外フラップに連接しているものであることが良好である。
(請求項の発明)
また、本発明において、箱胴部の平断面形状を八角形とすることが可能である。
(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、閉鎖された天面は、天面外フラップの両端部がこの天面外フラップの下に位置している天面内フラップにて支えられているので、天面の周辺から天面の中央に至るに従って上方荷重に抗する強度が低下する度合いが小さくなるという効果を奏し、棒積みが適正に行なえる利点を加えて優れた効果を有するものとなる。
また、複数の箱を棒積みしたとき、上下の箱の間で、空所の天面周辺に対応する部分が隙間として表われることとなる。その隙間に指先を差し入れて上下の箱の間を押し広げるようにすれば、係止板部の切断面と係止凹部の切断面との接合関係が解け易くなり、係止板部と係止凹部との係合が簡単に外れて上位の箱を取り扱うときに下位の箱が共連れされるのを防止し易くなる。
さらに係止凹部は、底面外フラップそれぞれの隅部を含んで切り欠かされて形成されており、係止板部に対応する係止板部対応領域と、係止板部対応領域から箱底面の周辺に亘って位置し前記係止板部対応領域より領域幅を箱外方に向けて漸次狭くなる凹み領域とから形成されているので、重ね合わされている上下の箱が横方向のズレをより一層防止し易くなる。
(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、係止板部の作成が頗る簡単になる。
(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、天面外フラップに連接されている板片を半切れ線部から折り返すことで、半切れのための切断面を端面として立たせた扁平な板片が形成され、棒積みした際の上位の箱の係止凹部の内周面により一層係止し易くなる。
(請求項の発明の効果)
請求項の発明によれば、箱胴部に箱上下方向に立つ折り部分が八か所存在することとなり、上方荷重に対しての強度が頗る向上する
本発明に係る包装用箱の一例を斜め上方から見た状態で示す説明図である。 箱積み重ねの際の上位の箱の箱底面と下位の箱の箱天面とを示す説明図である。 一例の包装用箱を得るためのブランクを示す説明図である。 一例での係止板部を示す説明図である。 係止板部と係止凹部との重ね合わせを断面で概略的に示す説明図である。 係止板部形成部での板片の折りを示すもので、板片折り前の状態を示す説明図である。 同じく係止板部形成部での板片の折りを示すもので、板片の折りを示す説明図である。 同じく係止板部形成部での板片の折りを示すもので、係止板部形成部と治具とが離れる状態を示す説明図である。 同じく係止板部形成部での板片の折りを示すもので、倒し治具の待機と糊塗布とを示す説明図である。 同じく係止板部形成部での板片の折りを示すもので、板片の折り込みを示す説明図である。 従来例を示す説明図である。
つぎに本発明を図1から図10に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は段ボールを包材として製函された包装用箱である。この包装用箱1は図1に示すように胴部2の平断面形状を八角形とし、箱天面3及び箱底面4も平面形状が胴部2の平断面形状に応じる八角形にして閉鎖されている。そして、図2に示すように包装用箱1は複数の箱を上下に積み重ねる棒積みをしたときに、上位箱の箱底面と下位箱の箱天面との間で横方向のズレが生じないように設けられているものであって、前記箱天面3には天面中央を間にして対称に配置された平たい一対の係止板部5を備え、箱底面4には底面中央を間にして対称に配置された平たく凹んだ一対の係止凹部6を備えている。係止板部5と係止凹部6とは箱の高さ方向に対応する位置にして、後述するように複数の箱1を上下に積み重ねたときにこの係止板部5と係止凹部6とを係止させ合うことで前述のズレを防ぐようにしているものである。
(ブランク)
図3は本包装用箱1をブランク7の形態で示している。なお、図3ではブランク7での箱外方側となる面を示している。ブランク7は胴部形成部8、箱天面形成部9、箱底面形成部10とからなる。胴部形成部8は上述したように胴部2が断面八角形としながら、通常の胴部平断面形状が四角形状の箱における胴部をサイド貼りして形成する場合と同様にサイド貼りが行なえるように、八面の面板を一連に連接しているとともにその連接方向の端部に糊代11も連接している。
本実施の形態の箱1において胴部2の平断面形状は長方形状の四隅を隅切りした形状で、前記面板は、四面の側面板12、13、14、15と四面の傾斜側面板16、17、18、19とであり、胴部周り方向に沿って側面板12、13、14、15と傾斜側面板16、17、18、19とが一面ずつ交互に並んで折り罫を介して連接され、糊代11も連接方向の端部である側面板15の側辺に折り罫を介して連接されている。
本実施の形態の包装用箱1では、箱幅方向の寸法が箱前後方向の寸法より大きくなっており、側面板12、14の幅寸法(連接方向)が側面板13、15の幅寸法より広いものとされている。
(箱天面形成部)
箱天面形成部9は、対の平たい係止板部5を備えて八角形に閉じられた箱天面3を得る部分であって、側面板12、13、14、15の上辺に折り罫を介して連接されたフラップからなるものである。広幅の側面板12、14の上辺には、胴部平断面の八角形に応じた八角形の半面となる形状の天面外フラップ20、21が連接され、細幅の側面板13、15の上辺には、この側面板13、15よりやや幅広とした天面内フラップ22、23が連接されている。
天面内フラップ22、23は折り元側の両端部それぞれが角を斜めに落とした形状とされ、八角形である胴部2での側面板13の両側にある傾斜側面板16、17、側面板15の両側にある傾斜側面板18、19の上辺部分に掛からないように設けられている。一方、天面外フラップ20、21では、折り倒した天面内フラップ22、23の上に折り倒され、それぞれを天面内フラップ22、23に接合させた状態において、この天面外フラップ20、21の折り元側の角を斜めに落とした形状の両端部それぞれが傾斜側面板16、17、18、19の上辺部分に乗った状態で僅かに側方に張り出るように設けられている。
ブランク7の形態において、天面外フラップ20、21それぞれの箱天面の周辺側となる隅部(外辺の両端部側)には、係止板部形成部24が設けられていて、この係止板部形成部24は、天面外フラップ20、21それぞれの箱天面の周辺となる側辺の位置を一端として折り元中央側に向けて延びる切り込み線25と天面外フラップ20、21の外辺(折り元とは反対の自由端縁側)の位置を一端として外辺に直交方向に延びる箱内面側となる片面から包材を貫通しない状態にして刃が入れられた半切れ線26とで囲んでなるものである。
(箱底面形成部)
箱底面形成部10は、対の平たい係止凹部6を備えて八角形に閉じられた箱底面4を得る部分であり、側面板12、13、14、15の下辺に折り罫を介して連接されたフラップからなるものである。広幅の側面板12、14の下辺に底面外フラップ2、2が連接され、細幅の側面板13、15の下辺にこの側面板13、15よりやや幅広とした底面内フラップ29、30が連接されている。図示されているように前記底面外フラップ2、2にあっては、その外辺側(折り元とは反対の自由端縁側)の両隅部に切り欠き状の係止凹部形成部31が設けられている。
底面外フラップ27、28と底面内フラップ29、30とそれぞれの折り元側の両端部の形状は、天面外フラップ20、21、天面内フラップ22、23と同様である。即ち、底面内フラップ29、30は折り元側の端部それぞれが角を斜めに切り落とした形状とされ、傾斜側面板16、17、18、19の下辺部分に掛からないように設けられている。底面外フラップ27、28は折り倒した底面内フラップ29、30の上(箱外方側)に折り倒され、その底面内フラップ29、30に接合させた状態において、この底面外フラップ27、28の折り元側の角を斜めに切り落とした形状の端部それぞれが、傾斜側面板16、17、18、19の下辺部分に乗った状態で僅かに側方に張り出るように設けられている。
(箱天面)
上記フランク7から製函される包装用箱1において、箱天面3は上述したように胴部2で対向する細幅の側面板13、15の上辺に連接されて折り倒されていて側面板13、15の対向方向と同方向に対向位置する一対の上記天面内フラップ22、23と、胴部2で対向する広幅の側面板12、14の上辺に連接されていて、前記天面内フラップ22、23の対向方向に直交する方向に対向するように配置されて前記天面内フラップ22、23の上に重ね合わせて接着した上記天面外フラップ20、21とで閉鎖されている。
このように箱天面3での各フラップの重ね合わせ部分については、長手のフラップ(天面外フラップ20、21)を短手のフラップ(天面内フラップ22、23)が下支えした状態で貼り合わされる通常の箱と同様の接合が行なわれているので、箱天面3の中央に向かうにしたがって強度が低下する度合いは小さく、従来技術のような箱天面3の中央に向けての強度低下の度合いが高いという不具合は生じないものである。
箱天面3の上記係止板部5は、上述したように箱天面3の中央を間にして天面外フラップ20、21の合わせ目(互いの自由端面を突き揃えるようにした部分)に沿った方向、即ち、天面外フラップ20と天面外フラップ21との対向方向と直交する方向に対向配置され、箱天面3の中央側ではなく周辺側に寄った位置に設けられている。上記係止板部形成部24での切り込み線25と半切れ線26とで囲まれた板片32を半切れ線26の位置で折り返して天面外フラップ20、21の上面に接着されていて、天面外フラップ20、21の上面から平たい板状にして凸となる係止板部5が形成されている。
係止板部5は、天面外フラップ20、21の角の部分に位置していた板片32それぞれを半切り線26の部分を折り部として箱外方に折り返され、並び合った状態で対の板片32それぞれが天面外フラップに重ね合わされているものであるので、板片32の厚さ分(包材の厚さ分)だけ天面外フラップ20、21の表面から凸となっている。折り倒されている天面外フラップ20、21とは外辺が突き合わされていて、同一側の角にある板片32、32を折り返してこの板片32、32を天面外フラップ20、21の対向方向に隣接させ、かつ天面外フラップの外辺側が密に接合させている。密に接合して隣り合う板片32は、箱天面3の中央側の端面(切断面)が揃えられていて、本実施の形態では、隣接して接合し合う板片32の並びにより平面形状を、天面中央から天面周辺に向けて開く形の台形とした係止板部5を形成しており、この台形の係止板部5が上述のように箱天然中央を間にして対向配置している。さらに係止板部5の三方の端面であるところの箱天面中央側の端面、切り込み線25による切断面、さらに前記半切れ線26の切断面それぞれは切り立った端面とされている。そして、半切れ線26での折り返しにて箱天面3の周辺に向く端面が切断面として切り立つ端面であるので、この係止板部5での半切れ線26の折り元側の端部の平面形状が鋭角になり、係止効果が頗る高い形状としている。
上記係止板部5は上述したように角の部分の板片32を折り返してなるものであることから、箱天面3では係止板片5の折り返しの部分(半切れ線の位置)から箱天面3の周辺に達する部分までの範囲では天面外フラップ20、21が存在しておらず、下位の天面内フラップ22、23の上面が表出している。このように天面外フラップ20、21の隅部それぞれに、この天面外フラップ20、21の角を欠いた状態となって天面内フラップ22、23が表出する切り欠き状部33を設けており、隣り合う切り欠き状部33と天面内フラップ22の上面及び、隣り合う切り欠き状部33と天面内フラップ23の上面とで、凹み領域を箱天面3の周辺にまで達しさせている凹み部34が係止板部5の位置に連続するようにして箱天面3に設けられている(図4参照)。
この実施の形態では、係止板部5を天面外フラップ20、21の外辺側の角それぞれに切り込み線25と半切れ線26とで囲まれた領域に板片32を形成し、これを半切れ線26の位置で折り返し、天面外フラップ20、21の対向方向に隣り合う対の板片32により係止板部5を形成している。しかし、係止板部5はこの実施の形態に限定されるものではなく、例えば、係止板部5を天面外フラップ20、21の外辺側の角それぞれは切り欠き状として上記凹み部34が得られるようにし、また、別成形の板片を、天面外フラップ20、21それぞれの箱天面の周辺側となる隅部の近傍に重ね合わせて接着させて係止板部5を形成することも可能である。そして、この場合、係止板部5と上記凹み部34との位置が連続する必要はないものである。さらに、係止板部5は、箱天面3の中央を中心にして対称位置関係にあればよく、天面外フラップ20、21それぞれの箱天面の周辺側となる両方の隅部の近傍で板片32を並べることは必ずしも必要は無い。勿論、箱天面3の係止板部5と箱底面4の係止凹部6とは箱上下方向での位置は対応させるようにする必要はある。
(箱底面)
箱底面4は上述したように胴部2で対向する細幅の側面板13、15の下辺に連接されて折り倒されていて側面板13、15の対向方向と同方向に対向位置する一対の底面内フラップ29、30と、胴部2で対向する広幅の側面板12、14の下辺に連接されていて、底面内フラップ29、30の対向方向に直交する方向に対向するように配置されて底面内フラップ29、30の上(箱外方側)に重ね合わせて接着した上記底面外フラップ27、28とで閉鎖されている。
箱底面4の係止凹部6は箱上下方向で上記係止板部5に対応する位置に形成されている。そして、本実施の形態にあっては上述したように箱底面4の中央を間にして底面外フラップ27と底面外フラップ28との対向方向と直交する方向に対向配置されていて、ブランク7で示す底面外フラップ27、28の両隅部の係止凹部形成部31が底面内フラップ29、30に重ねて形成されており、隣り合う対の係止凹部形成部31とこの部分に表出する底面内フラップ29、30とからなるものである。
係止凹部6それぞれは、複数の箱1を積み重ねたときに下位の箱の係止板部5が嵌まることができるように係止板部5の形状に対応する係止板部対応領域35とこの係止板部対応領域35に連続して箱底面4の周辺に及ぶ凹み領域36とで平たく凹んだ形態にして構成されている。なお、係止板部5については上述したように各種のバリエーションを想定できるものであるから、係止凹部6の係止板部対応領域35は係止板部5のバリエーションごとに対応するように形成される。
また、係止凹部6はこの係止凹部6に嵌まる係止板部5との係合状態をより確実にするための工夫が設けられていて、上記係止板部対応領域35と凹み領域36との境界は係止板部対応領域35の幅(底面外フラップの対向方向)とし、係止板部対応領域35に連続する凹み領域36の幅(底面外フラップの対向方向)は前記境界から箱底面4の周辺に向けて(箱外方に向けて)進むに従って漸次狭くしている(図2)。図5に示すように上位の箱1の箱底面4の対の係止凹部6それぞれに、下位の箱1の箱天面3の係止板部5を嵌め込んだ状態で上下の箱の間に横ズレを生じさせる振動などが加わったとしても、一対の係止板部5と一対の係止凹部6との係合で横ズレを防止できるが、前記凹み領域36の内端面に係止板部5の角が係止することになるので、横ズレをより確実に防止できる。
本実施の形態の上記箱天面3においては係止板部5に上記切り欠き状部33、即ち、凹み部34が連続していて、この凹み部34が箱天面3の周辺の位置(天面内フラップの折り元に対応する位置)まで及んでいる。そのため、複数の箱1を棒積みした際、上下箱の間の前記切り欠き状部33の位置に、図5に示すように外方に連通する空所37が形成されるようになり、積み重ねた箱1を上下に分ける際、前記空所37に指先などを差し入れて上下に押し広げるようにすることにより、係止板部5と係止凹部6との端面同士の係合が外れて上下の箱1の分離が簡単に行なえるようになる。
商品の収容を伴なう包装用箱の製函としては、ブランク7の胴部形成部8を胴貼りして扁平な胴部を形成し、その胴部をまず四角形状に起こして後、傾斜側面板の部分を折り曲げて胴部の形状を八角形状にする。そして、箱天面或いは箱底面の何れかを閉鎖して商品を収容し、その後に他方の面を閉鎖して本包装用箱を得る手順を経る。前述した製函は一例である。この製函に際して上記係止板部5での板片の重ね合わせはブランクの形態の時点で行なうのが好ましい。その一例を図6〜図10に示す。なお、一つの係止板部形成部のみを示しているが、他の係止板部形成部も同様に折りと貼りとの加工が施されるものである。
係止板部形成部での板片の重ね合わせに際して、ブランク7は胴部形成部8の長手方向に直交する方向に搬送ライン上を移動する。そして、図6と図7に示すように天面外フラップ20の箱外方となる片面側であって、係止板部形成部24の領域以外にして半切れ線26の近傍位置に受け治具38が対応位置し、その状態で、箱内方となる片面側から折り治具39が降りて係止板部形成部24の板片32を半切れ線26の位置から折り曲げる。
ブランク7が搬送により板片32を折り込んだ受け治具38の主体部分と折り治具39とが離れ、前記受け治具38の延長された板状受け部40が板片32の近傍位置で天面外フラップ20の隅部を支える(図8)。
折り倒されている板片32に糊塗布41を行なうとともに、板片の32を天面外フラップ20の箱外方側の片面に折り倒す倒し治具42がその板片32の折り元側に進み出てくるように設けられている(図9)。
そして、上記受け治具38の板状受け部40を折り元側に当てた状態で倒し治具42による板片32の折り倒しが行なわれ、板状受け部40と倒し治具42とで板片32の折り倒し状態を保持し、さらに板片32の自由端側の部分を天面外フラップ20に押し付ける圧着43が行なわれ(図10)、板片32が接着した状態のブランク7が搬送方向に移動することで前記板状受け部40と倒し治具42とがブランク7から離れて、板片32の天面外フラップ20への貼り合わせが完了する。
実施の形態においては胴部を平断面八角形のものとして示したが、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、胴部が一般的な平断面四角形のものとした包装用箱であってもよい。
1…包装用箱
2…胴部
3…箱天面
4…箱底面
5…係止板部
6…係止凹部
12、13、14、15…側面板
16、17、18、19…傾斜側面板
20、21…天面外フラップ
22、23…天面内フラップ
27、28…底面外フラップ
29、30…底面内フラップ
32…板片
33…切り欠き状部
34…凹み部
37…空所

Claims (4)

  1. 対向する一対の天面内フラップにこの一対の天面内フラップの対向方向に直交する方向で対向する一対の天面外フラップを重ね合わせて箱天面が閉鎖され、対向する一対の底面内フラップにこの一対の底面内フラップの対向方向に直交する方向で対向する一対の底面外フラップを重ね合わせて箱底面が閉鎖され、前記箱天面には係止板部が設けられているとともに、前記箱底面には前記係止板部に対応した位置にして係止凹部が設けられていて、箱積み重ね時に下位箱の前記係止板部が上位箱の前記係止凹部に嵌まる包装用箱において、
    前記係止板部を、天面外フラップそれぞれの隅部の近傍に板片を重ね合わせて設けるとともに、天面外フラップの前記隅部それぞれに、該天面外フラップの角を欠いてなる切り欠き状部を設けていて、天面外フラップの前記切り欠き状部と天面内フラップの上面とで凹み領域を箱天面の周辺に達しさせている凹み部が該箱天面に設けられ、前記箱積み重ね時における上下箱の間の前記切り欠き状部の位置に、外方に連通する空所が形成される構成とされ、
    前記係止凹部は、底面外フラップそれぞれの隅部を含んで切り欠かされて形成されており、係止板部に対応する係止板部対応領域と、係止板部対応領域から箱底面の周辺に亘って位置し前記係止板部対応領域より領域幅を箱外方に向けて漸次狭くなる凹み領域とから形成されていることを特徴とする包装用箱。
  2. 上記係止板部は、天面外フラップそれぞれの角を切り起こした板片を天面外フラップの上面に接着してなるものである請求項1に記載の包装用箱。
  3. 上記係止板部の板片は、半切れ線部を介して天面外フラップに連接している請求項1または2に記載の包装用箱。
  4. 箱胴部の平断面形状が八角形である請求項1からの何れか一項に記載の包装用箱。
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