JP6164155B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、包装容器に関する。
従来、運搬に適した包装容器として、包装箱を連結した連結箱が使用される場合がある。この連結箱(包装容器)としては、2個の包装箱の一側面同士を突き合わせて連結するものが知られていた(特許文献1参照)。この連結箱(包装容器)は、搬送先で小分けにすることができるので、小口流通で特に利用される。
連結箱を構成する各包装箱は、組立式のものである(図4参照)。包装箱を組み立てる際には、段ボールシートを折り曲げ線に沿って環状に折り曲げると共に、継ぎ代(継ぎ代片)を側壁の裏面にホットメルトなどの接着剤で接着する(段落0035参照)。
特開2013−249132号公報(段落0035、図4等)
組立式の包装箱は、封かん時に継ぎ代(継ぎ代片)の接着不良が発生することがある。その為、製造現場ではその調整に苦慮していた。この問題は、連結箱を構成する各包装箱についても同様である。
また、競争力の強化や環境問題が叫ばれる中で、包装箱においても製造コストの削減およびCO排出量の削減が強く望まれている。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、継ぎ代の接着不良の発生がない上に材料の使用量を従来よりも削減できる包装容器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る包装容器は、複数個の包装箱と、これらを連結する連結手段とからなる。
少なくとも一つの包装箱は、底板と、前記底板に連設された前後一対の端壁と、一方の前記端壁に連設された頂板と、前記底板に連設された左右一対の下部側壁と、前記頂板に連設された左右一対の上部側壁とからなる。
前記各端壁には、左右一対のフラップが連設されている。右側の前記フラップは、右側の前記下部側壁および前記上部側壁に接着されている。左側の前記フラップは、左側の前記下部側壁および前記上部側壁に接着されている。前記頂板には他方の前記端壁に接着するための継ぎ代片がなく、かつ、他方の前記端壁には前記頂板に接着するための継ぎ代片がない。
他方の前記端壁は、隣接する他の前記包装箱の周面に突き合わされている。前記頂板は、前記連結手段を介して、隣接する他の前記包装箱の頂板に連結されている。
本発明に係る包装容器においては、一対の端壁のうち一方の端壁は頂板に連設されているが、他方の端壁は頂板に連設されていない。しかしながら、頂板は、隣接する包装箱に連結手段を用いて連結されているので、外部からの負荷に耐え得る強度を有する。
したがって、包装容器を構成する各包装箱は、頂板と他方の端壁とを接合する継ぎ代片が不要となり、その分の材料の使用量が削減できる。その為、この包装箱を利用した包装容器によれば、継ぎ代片での接着不良の発生がない上に製造コストの削減およびCO排出量の削減を実現可能である。
包装容器は、二つの包装箱と、これらを連結する連結手段とからなるのがよい。
前記各包装箱は、底板と、前記底板に連設された前後一対の端壁と、一方の前記端壁に連設された頂板と、前記底板に連設された左右一対の下部側壁と、前記頂板に連設された左右一対の上部側壁とからなる。
前記各端壁には、左右一対のフラップが連設されている。右側の前記フラップは、右側の前記下部側壁および前記上部側壁に接着されている。左側の前記フラップは、左側の前記下部側壁および前記上部側壁に接着されている。前記頂板には他方の前記端壁に接着するための継ぎ代片がなく、かつ、他方の前記端壁には前記頂板に接着するための継ぎ代片がない。
前記両包装箱の他方の前記端壁同士が突き合わされており、一方の前記包装箱の前記頂板と、他方の前記包装箱の前記頂板とが、前記連結手段を介して連結されている。
前記連結手段は、粘着テープであり、両前記頂板に跨って前記連結手段を貼り付けるのがよい。
上記のようにすると、各包装箱の非接合部分(頂板と他方の端壁との境界部分)が隣接するので、頂板同士を連結手段により連結すると、非接合部分を覆い隠すことができる。このため、非接合部分を塞ぐ粘着テープ等を別途用意する必要がない。
前記両包装箱の一方の前記端壁には、手持ち穴が形成されているのがよい。
上記のようにすると、包装容器の対向する面にそれぞれ手持ち穴が形成される。その為、包装容器の持ち運びが容易となる。
本発明によれば、継ぎ代の接着不良の発生がない上に材料の使用量を従来よりも削減できる。
本発明の第1実施形態に係る包装容器を示した外観斜視図である。 包装容器を構成する包装箱を示した外観斜視図である。 包装容器に使用するブランクシートを示した図である。 包装容器を構成する包装箱を開封した状態を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る包装容器の製造方法を示した図であり、(a)は第1工程を示し、(b)は第2工程を示す。 本発明の第2実施形態に係る包装容器に使用するブランクシートを示した図である。 本発明の第2実施形態に係る包装容器を構成する包装箱を開封した状態を示した図である。 本発明の第3実施形態に係る包装容器に使用するブランクシートを示した図である。 本発明の第3実施形態に係る包装容器を構成する包装箱を開封した状態を示した図である。 本発明の第4実施形態に係る包装容器に使用するブランクシートを示した図である。 本発明の第4実施形態に係る包装容器を構成する包装箱を開封した状態を示した図である。
以下、本発明の実施形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、参照する図面において、本発明を構成する部材の寸法は、説明を明確にするために誇張して表現されている場合がある。また、図面における前後左右方向は、便宜上設定したものであり、包装箱の構成を特定するものではない。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
≪第1実施形態に係る包装容器の構成≫
包装容器1は、図1に示すように、二つの包装箱2a,2bと、包装箱2a,2bを連結する連結手段3と、を備えて構成されている。
包装箱2a,2bは同じ構成である。その為、以下では、包装箱2a,2bを区別しないで説明する場合に「包装箱2」と呼ぶ場合がある。また、包装箱2a,2bを区別して説明する場合に、符号に「a」,「b」を付す場合がある。包装箱2bは、包装箱2aに対して上下方向をそのままの状態で左右が逆になるように配置されている。
<包装箱>
包装箱2は、図2に示すように、ラップラウンド方式の直方体の箱であり、底板10と、前後の端壁11,12と、左右の側壁13,14と、頂板15と、を備えている。なお、ここでは被包装物の記載を省略しているが、例えば、缶詰め製品、瓶詰め製品などの被包装物が包装箱2に収容される。
包装箱2は、図3に示すように、一枚の段ボール製のシートを切り抜いたブランクシートS1を各折線(罫線)L1〜L7において谷折りまたは山折りすることで形成される。図3に示すブランクシートS1は、組み立てた場合における外面側が見えるように配置されている。
ブランクシートS1の各折線L1〜L7は、ブランクシートS1の表面を押し込んで形成された線状の溝である。また、ブランクシートS1のミシン目M11〜M13は、切れ込みを断続的に形成した線状の部位であり、ミシン目M11〜M13の切れ込みはブランクシートS1を貫通している。このミシン目M11〜M13は、ブランクシートS1の一部を切り離すときの境界線となる部位である。
底板10は、図3に示すように、正方形に形成されている。なお、底板10は、前後方向よりも左右方向が大きい(またはその逆でも可能)長方形に形成されてもよい。底板10の前縁部には、折線L1を介して前側の端壁11(以下、「前端壁11」という。)が連設されている。
前端壁11は、図2に示すように、組立後において底板10の前縁部から上方に向けて立ち上げられている。前端壁11は、底板10に対して直角に形成されている。
前端壁11の略中央部には、手持ち穴用の切り抜き部H1が形成されている。切り抜き部H1は、上下方向に対して左右方向が長い十字状のミシン目M11と、ミシン目M11を取り囲むよう形成されるひし形状のミシン目M12とからなる。切り抜き部H1は、切り抜かれることによって、手持ち穴となる。
前端壁11の左右両縁部には、図2に示すように、それぞれ折線L2を介して前側の内フラップ16が連設されている。
前側の内フラップ16,16は、前端壁11の左右両縁部から後方に向けて折り曲げられている。前側の内フラップ16,16は、前端壁11に対して直角に形成されている。
底板10の後縁部には、折線L3を介して後側の端壁12(以下、「後端壁12」という。)が連設されている。後端壁12の外形は、前端壁11の外形と同じ形状である。
後端壁12は、底板10の後縁部から上方に向けて立ち上げられていて、底板10を挟んで前端壁11と対向している。後端壁12は、底板10に対して直角に形成されている。
後端壁12の左右両縁部には、それぞれ折線L4を介して後側の内フラップ17が連設されている。後側の内フラップ17,17は、前側の内フラップ16,16と同じ形状である。
後側の内フラップ17,17は、後端壁12の左右両縁部から前方に向けて折り曲げられていて、後端壁12を挟んで対向している。後側の内フラップ17,17は、後端壁12に対して直角に形成されている。
後端壁12の両端部(両内フラップ17,17との連設部分)には、後端壁12を開口するための左右一対のミシン目M13,M13が形成されている。このミシン目M13,M13の各切れ込みは、「く」の字状(幅広の「V」字状)に屈曲しており、後端壁12に入り込んでいる。
底板10の左右両縁部には、それぞれ折線L5を介して下側の外フラップ18が連設されている。下側の外フラップ18,18は、左側の側壁13(以下、「左側壁13」という)および右側の側壁14(以下、「右側壁14」という)の下半分(下部側壁)となる部位である。
下側の外フラップ18,18は、底板10の左右両縁部から上方に向けて立ち上がっていて、底板10を挟んで対向している。下側の外フラップ18,18は、底板10に対して直角に形成されている。各外フラップ18の高さは、前端壁11および後端壁12の高さの半分に形成されている。
下側の外フラップ18は、前側の内フラップ16および後側の内フラップ17の外面に接着剤によって接合される。
前端壁11の上縁部には、折線L6を介して頂板15が連設されている。頂板15は、前端壁11の上縁部から後方に向けて折り曲げられていて、底板10の上方に位置している。頂板15は、底板10と同じ形状であり、前端壁11に対して直角に形成されている。
頂板15の左右両縁部には、それぞれ折線L7を介して上側の外フラップ19が連設されている。上側の外フラップ19,19は、左側壁13および右側壁14の上半分(上部側壁)となる部位である。
上側の外フラップ19,19は、頂板15の左右両縁部から下方に向けて垂れ下がっていて、頂板15を挟んで対向している。上側の外フラップ19,19は、頂板15に対して直角に形成されている。各外フラップ19の高さは、前端壁11および後端壁12の高さの半分に形成されている。
上側の外フラップ19は、前側の内フラップ16および後側の内フラップ17の外面に接着剤によって接合される。左側の上下の外フラップ18,19によって左側壁13が形成され、右側の上下の外フラップ18,19によって右側壁14が形成される。
頂板15の後縁部には、後端壁12に接合するための継ぎ代片がなく、かつ、後端壁12の上縁部には、頂板15に接合するための継ぎ代片がない。つまり、頂板15の後縁および後端壁12の上縁は、図3に示すように、包装箱2の素となるブランクシートS1の端縁である。その為、図2に示すように、包装箱2の頂板15と後端壁12との間には、頂板15の後縁と後端壁12の上縁とが突き合わされただけで接合されていない非接合部20が形成される。
非接合部20は、包装箱2を開封するために利用される。まず、図2に示す非接合部20に手の指を入れて後端壁12をα1方向に引き下げる。それに伴い、後端壁12の上縁からミシン目M13に沿って徐々に後端壁12と左右の側壁13,14とが離間する。これにより、後端壁12は、図4に示すように、左右の側壁13,14から切り離されて後方に立ち上げられ、包装箱2の後側が開口する。包装箱2の後側が開口することで、包装箱2の内部に収容される図示しない被包装物の取り出しが可能となる。なお、ミシン目M13,M13の各切れ込みの屈曲に合わせて、切断縁部は緩やかな波線形状となる。
<連結手段>
連結手段3は、図1に示すように、包装箱2aを隣接する他の包装箱2bに連結するためのものである。連結手段3は、頂板15を介して各包装箱2を連結することができれば構成は特に限定されないが、包装箱2の連結を比較的容易に解除できるものがより望ましい。連結手段3としては、例えば、粘着性のテープ、面ファスナー、ポリプロピレン製の紐、ステープラーの針などを用いることができる。本実施形態では、連結手段3として紙やフィルム等の基材に粘着剤(接着剤)を塗布した粘着性のテープ(粘着テープ)を想定している。
本実施形態において、連結手段3は、頂板15a,15bの後縁部同士(頂板15a,15bに跨って)に貼り付けられる。図3では、連結手段3が取り付けられる範囲を連結領域21として表している。連結領域21の面積や形状は、連結手段3が包装箱2を連結する力や被包装物を含めた包装箱2の質量などを考慮して選択されるのがよい。連結領域21は、例えば、頂板15の後縁全域に渡って幅が数センチ程度あればよく、より望ましくは、上側の外フラップ19,19の下縁まであるのがよい。
≪第1実施形態に係る包装容器の製造方法≫
図5を参照して、第1実施形態に係る包装容器1の製造方法について説明する。
ラップラウンド方式により、2枚のブランクシートS1(図3参照)から包装箱2a,2bを作成する(図5(a)参照)。この包装箱2a,2bには、被包装物(図示せず)が内部に収容されている。
続いて、図5(a)に示すように、包装箱2bを包装箱2aに対して上下方向をそのままの状態で左右が逆になるように回転させ、互いの後端壁12a,12bが当接するように配置する。これにより、各包装箱2a,2bの非接合部20(図2参照)が隣接する。なお、2枚のブランクシートS1の配置等を工夫することで、包装箱2a,2bを作成した時点で既に互いの後端壁12a,12bが当接することも可能である。その場合には、包装箱2bを回転させる必要がない。
続いて、連結手段3としての粘着テープを用意する。そして、図5(b)に示すように、包装箱2a,2bが当接する部分(後端壁12a,12bが突き合わさる部分)を、一方の上側の外フラップ19から頂板15を介して他方の上側の外フラップ19まで連結手段3を貼り付ける。これにより、図1に示す包装容器1の製造が完了する。
この包装容器1は、各包装箱2a,2bの非接合部20(図2参照)が隣接するので、頂板15a,15bの後縁部同士を連結手段3により連結することによって、非接合部20を覆い隠すことができる。この為、非接合部20を塞ぐ粘着テープ等を別途用意する必要がない。また、この包装容器1によれば、両切り抜き部H1a,H1bを切り抜くことによって、手持ち穴が対向する面に一つずつ形成されることになる。この為、両手持ち穴に指を掛けて持つことによって、包装容器1の搬送が容易になる。
包装容器1は、連結手段3を剥がすことによって連結が解除されて、二つの包装箱2a,2bに分離される。そして、ミシン目M13,M13(図2参照)を境にして後端壁12を左右の側壁13,14から切り離し、包装箱2を開放する。これによって、包装箱2から被包装物の取り出しが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る包装容器1においては、一対の端壁のうち一方の端壁(前端壁11)は頂板15に連設されているが、他方の端壁(後端壁12)は頂板15に連設されていない。しかしながら、頂板15は、隣接する包装箱2に連結手段3を用いて連結されているので、外部からの負荷に耐え得る強度を有する。
したがって、包装容器1を構成する各包装箱2は、頂板15と他方の端壁(後端壁12)とを接合する継ぎ代片が不要となり、その分の材料の使用量が削減できる。その為、この包装箱2を利用した包装容器1によれば、継ぎ代片での接着不良の発生がない上に製造コストの削減およびCO排出量の削減を実現可能である。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る包装容器(図示せず)は、第1実施形態に係る包装容器1(図1参照)と同様に、2つの包装箱2B(図7参照)を連結したものである。包装箱2BのブランクシートS2を図6に示す。ブランクシートS2の後端壁12には、底板10との連設部分にミシン目M21が形成されている。ミシン目M21の各切れ込みは、「く」の字状(幅広の「V」字状)に屈曲しており、後端壁12に入り込んでいる。ミシン目M21は、後端壁12の中央を境にして切れ込みの方向が逆になっている。それ以外の構造は、第1実施形態に係るブランクシートS1(図3参照)と同様である。
包装箱2Bを開封した状態を図7に示す。包装箱2Bのミシン目M21は、後端壁12の非接合部20と対向する位置に、非接合部20と平行して形成されている。包装箱2Bは、左右どちらからでも開封可能である。ここでは、左側からの開封作業を例に挙げて説明し、右側からの開封作業については左側と同様なので説明を省略する。
まず、左側壁13の接合を解除する。具体的には、接着剤による接着力に抗して、左側の外フラップ18,19を内フラップ16,17から離間させる。これによって、左側壁13の接合が解除される。続いて、内フラップ17を掴んで、後端壁12をα2方向に引き下げる。後端壁12は、ミシン目M21(図6参照)に沿って底板10から離間し、ミシン目M21の切れ込みの方向が変わる中央部まで開口する(図7参照)。以上で包装箱2Bの開封作業が完了する。
以上のように、包装箱2Bのミシン目M21は、後端壁12の非接合部20と対向する位置に形成されている。その為、ミシン目を左右一対にせずとも、後端壁12の片側のみにミシン目を形成することで後端壁12を開口することができる。
また、包装箱2Bは、左右の側壁13,14および後端壁12が開口する。したがって、第1実施形態に係る包装箱2に比べて開口面積を大きく取ることができ、被包装物の取り出しがより容易となる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係る包装容器(図示せず)は、第1実施形態に係る包装容器1(図1参照)と同様に、2つの包装箱2C(図9参照)を連結したものである。包装箱2CのブランクシートS3を図8に示す。ブランクシートS3の後端壁12には、両端部(両内フラップ17,17との連設部分)から離れた位置にミシン目M31,M31が略平行に形成されている。ミシン目M31,M31の各切れ込みは、「く」の字状(幅広の「V」字状)に屈曲しており、互いが内側に向かって入り込んでいる。それ以外の構造は、第1実施形態に係るブランクシートS1と同様である。
包装箱2Cを開封した状態を図9に示す。包装箱2Cのミシン目M31,M31は、折線L3から後端壁12を介して非接合部20に至るように形成されている。以下、包装箱2Cの開封作業について説明する。まず、後端壁12の上縁中央を掴んで、α3方向に引き下げる。後端壁12の中央部分は、ミシンM31,M31(図8参照)に沿って離間し、底板10に到達するまで開口する(図9参照)。以上で包装箱2Cの開封作業が完了する。
以上のように、包装箱2Cは、後端壁12の一部が開口する。したがって、第1実施形態に係る包装箱2に比べて後端壁12全体が開口しないので、容器としての強度がより高い。なお、従来の包装箱においては、頂板と後端壁とが継ぎ代片を介して接合される。したがって、本実施形態のように、ミシン目M31,M31を、折線L3から後端壁12を介して非接合部20に至るように形成することができない。仮に、包装箱2Cのように開口しようとした場合、継ぎ代片との連設部分にもミシン目を形成する必要があるので、ミシン目の形状が複雑になると共に、開封作業が本実施形態よりも複雑となる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係る包装容器(図示せず)は、第1実施形態に係る包装容器1(図1参照)と同様に、2つの包装箱2D(図11参照)を連結したものである。包装箱2DのブランクシートS4を図10に示す。ブランクシートS4の頂板15には、両端部(両外フラップ19,19との連設部分)から離れた位置にミシン目M41,M41が略平行に形成されている。ミシン目M41,M41の各切れ込みは、「く」の字状(幅広の「V」字状)に屈曲しており、互いが内側に向かって入り込んでいる。それ以外の構造は、第1実施形態に係るブランクシートS1と同様である。
包装箱2Dを開封した状態を図11に示す。包装箱2Dのミシン目M41,M41は、折線L6の近くから頂板15を介して非接合部20に至るように形成されている。以下、包装箱2Dの開封作業について説明する。まず、頂板15の上縁中央を掴んで、α4方向に引き下げる。頂板15の中央部分は、ミシン目M41,M41(図10参照)に沿って離間し、ミシン目M41,M41が形成されている部分まで開口する(図11参照)。以上で包装箱2Dの開封作業が完了する。
以上のように、包装箱2Dは、頂板15の一部が開口する。したがって、後端壁12から取り出しづらい被包装物の場合に有用である。なお、従来の包装箱においては、頂板と後端壁とが継ぎ代片を介して接合される。したがって、本実施形態のように、ミシン目M41,M41を、折線L6近くから頂板15を介して非接合部20に至るように形成することができない。仮に、包装箱2Dのように開口しようとした場合、継ぎ代片にもミシン目を形成する必要があるので、ミシン目の形成が複雑になると共に、開封作業が本実施形態よりも複雑となる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。以下では、第1実施形態の変形例を示すが、他の実施形態についても同様である。
(包装容器の構成)
実施形態に係る包装容器1は、図1に示すように、同様の構造の二つの包装箱2a,2bを連結する場合を説明した。しかしながら、一方を実施形態で説明した頂板15と後端壁12とを接合する継ぎ代片がない包装箱2として、他方を頂板と後端壁とを接合する継ぎ代片がある従来の包装箱としてもよい。すなわち、包装容器1は、連結される包装箱の内の少なくとも一つを実施形態で説明した包装箱2にすることも可能である。
その場合、本実施体に係る一方の包装箱2の後端壁12を隣接する他方の包装箱の周面(前端壁、後端壁、左側壁、右側壁の何れか一つ)に突き合わせるように配置する。そして、後端壁12の上縁と頂板15の後縁との間に形成される非接合部20を覆い隠すように、連結手段3を用いて頂板同士を連結する。
また、包装容器1は、三つ以上の包装箱2a,2b,・・・を連結してもよい。その場合、すべての包装箱を実施形態で説明した頂板15と後端壁12とを接合する継ぎ代片がない包装箱2とすることができる。また、連結される三つ以上の包装箱の内の少なくとも一つを実施形態で説明した包装箱2にすることも可能である。
また、包装容器1は、各実施形態の包装箱2,2B,2C,2Dのうちで何れか2つを組み合わせて構成されてもよい。
(連結方法)
また、実施形態に係る包装容器1は、図1に示すように、連結手段3を用いて片側の外フラップ19から頂板15を介して対向する側の外フラップ19まで連結していた。しかしながら、底板10や下側の外フラップ18,18をさらに連結するようにしてもよい。このようにすると、包装箱2a,2b同士が連結する力がさらに大きくなり、搬送中に連結が解除する可能性がさらに低くなる。同様に、頂板15,15を介して互いの前端壁11,11同士を連結することも可能である。
1 包装容器
2a,2b,2,2B,2C,2D 包装箱
3 連結手段
10 底板
11 前端壁(一方の端壁)
12 後端壁(他方の端壁)
13 左側壁
14 右側壁
15 頂板
16 前側の内フラップ
17 後側の内フラップ
18 下側の外フラップ(下部側壁)
19 上側の外フラップ(上部側壁)
20 非接合部
21 連結領域
S1〜S4 ブランクシート
L1〜L7 折線
M11〜M13,M21,M31,M41 ミシン目
H1 切り抜き部

Claims (4)

  1. 連結手段を用いて複数個の包装箱を連結した包装容器であって、
    少なくとも一つの前記包装箱は、
    底板と、
    前記底板に連設された前後一対の端壁と、
    一方の前記端壁に連設された頂板と、
    前記底板に連設された左右一対の下部側壁と、
    前記頂板に連設された左右一対の上部側壁と、を備えており、
    前記各端壁には、左右一対のフラップが連設されており、
    右側の前記フラップは、右側の前記下部側壁および前記上部側壁に接着されており、
    左側の前記フラップは、左側の前記下部側壁および前記上部側壁に接着されており、
    前記頂板には他方の前記端壁に接着するための継ぎ代片がなく、かつ、他方の前記端壁には前記頂板に接着するための継ぎ代片がなく、
    他方の前記端壁は、隣接する他の前記包装箱の周面に突き合わされており、
    前記頂板は、前記連結手段を介して、隣接する他の前記包装箱の頂板に連結されている、ことを特徴とする包装容器。
  2. 連結手段を用いて二つの包装箱を連結した包装容器であって、
    前記各包装箱は、
    底板と、
    前記底板に連設された前後一対の端壁と、
    一方の前記端壁に連設された頂板と、
    前記底板に連設された左右一対の下部側壁と、
    前記頂板に連設された左右一対の上部側壁と、を備えており、
    前記各端壁には、左右一対のフラップが連設されており、
    右側の前記フラップは、右側の前記下部側壁および前記上部側壁に接着されており、
    左側の前記フラップは、左側の前記下部側壁および前記上部側壁に接着されており、
    前記頂板には他方の前記端壁に接着するための継ぎ代片がなく、かつ、他方の前記端壁には前記頂板に接着するための継ぎ代片がなく、
    前記両包装箱の他方の前記端壁同士が突き合わされており、
    一方の前記包装箱の前記頂板と、他方の前記包装箱の前記頂板とが、前記連結手段を介して連結されている、ことを特徴とする包装容器。
  3. 前記連結手段は、粘着テープであり、
    両前記頂板に跨って前記連結手段を貼り付ける、ことを特徴とする請求項2に記載の包装容器。
  4. 前記両包装箱の一方の前記端壁には、手持ち穴が形成されている、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の包装容器。
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