JP7247526B2 - キャップ、液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キャップ、液体噴射装置に関する。
例えば特許文献1のように、液体噴射部の一例である記録ヘッドのノズルから液体の一例であるインクを噴射して印刷する液体噴射装置の一例であるプリンターがある。プリンターは、ノズル内のインクの蒸発を抑制するキャップの一例である放置キャップ装置を備える。
放置キャップ装置は、リップ部の一例である上端が開口し、上端が記録ヘッドに接触して記録ヘッドとの間に空間を形成する。放置キャップ装置と記録ヘッドとにより形成される空間は、大気連通部の一例である連通路により大気に開放される。
特開2013-193340号公報
ノズルから液体を噴射すると、噴射された液体は飛散し、放置キャップ装置内に付着することがある。液体が連通口の一例である開口部から連通路に浸入すると、放置キャップ装置と記録ヘッドとにより形成される空間は、大気に非連通となってしまう。そのため、放置キャップは、開口部の周辺を容易に清掃できる構成が望まれていた。
こうした課題は、放置キャップ装置を備えるプリンターに限らず、キャップ、及びキャップを備える液体噴射装置についても、生じる虞があった。
上記課題を解決するキャップは、リップ部と、前記リップ部を縁とする開口を部材で覆った場合に該部材と空間を形成する凹部を構成する内底壁及び大気連通壁と、を備え、前記大気連通壁は、前記内底壁より前記開口側の位置に、前記開口側から視認可能に設けられ、前記大気連通壁には、前記空間を大気に開放する大気連通部の連通口が前記開口側に向かって形成されている。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体が噴射されるノズルが設けられたノズル面を有する液体噴射部と、キャップを有するキャッピング装置と、閉位置と開位置をとるように構成される開閉部材と、を備え、前記キャップは、前記ノズル面に接触可能なリップ部と、前記リップ部が前記ノズル面に接触して前記リップ部を縁とする開口を前記ノズル面が覆った場合に前記ノズルを含む空間を形成する凹部を構成する内底壁及び大気連通壁と、を有し、前記大気連通壁は、前記内底壁より前記開口側の位置に設けられ、前記大気連通壁には、前記空間を大気に開放する大気連通部の連通口が形成され、前記閉位置に位置する前記開閉部材は、前記キャッピング装置を覆い、前記開位置に位置する前記開閉部材は、前記大気連通壁にアクセス可能とする。
液体噴射装置の一実施形態を示す模式図。 液体噴射部の模式底面図。 液体噴射装置の構成要素の配置を模式的に示す平面図。 保湿装置の模式平面図。 メンテナンスユニットの模式平面図。 キャッピング装置の模式平面図。 図6における7-7線矢視断面模式図。 キャッピング位置に位置する放置キャップの模式断面図。
以下、キャップと液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。本実施形態の液体噴射装置は、液体の一例であるインクを噴射することによって記録用紙などの媒体に文字、写真などの画像を印刷するインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、液体噴射装置11は、筐体12と、支持台13と、搬送ユニット14と、乾燥ユニット15と、印刷ユニット16と、第1ガイド軸17aと、第2ガイド軸17bと、を備える。液体噴射装置11は、筐体12の一部を構成する開閉部材12aを備える。開閉部材12aは、軸を中心として揺動可能に設けてもよい。開閉部材12aは、閉位置CPと開位置OPをとるように構成される。筐体12は、支持台13、乾燥ユニット15、印刷ユニット16などの構成要素を収容する。支持台13、第1ガイド軸17a、及び第2ガイド軸17bは、媒体STの幅方向となるX軸方向に延びる。
本実施形態の液体噴射装置11は、液体噴射装置11の動作状態を表示するように構成される報知部18を備える。報知部18は、液体噴射装置11の動作状態を表示することにより、液体噴射装置11の動作状態をユーザーに報知する。本実施形態の報知部18は、筐体12に取り付けられる。報知部18は、動作状態を表示する画面を介して液体噴射装置11を操作できるように構成されてもよい。報知部18は、例えば、情報を表示するための表示画面と、操作するためのボタンとを含んで構成される。
支持台13は、媒体STを支持する。搬送ユニット14は、シート状の媒体STを搬送方向Y1の上流から下流へ搬送する。印刷ユニット16は、液体を用いて媒体STに印刷する。印刷ユニット16は、支持台13上に設定される印刷位置において、搬送される媒体STに向けて液体を噴射する。Y軸方向は、印刷位置での媒体STの搬送方向Y1と一致する。乾燥ユニット15は、媒体STに付いた液体の乾燥を促進する。X軸及びY軸は、Z軸と交差する。本実施形態のZ軸方向は重力方向であり、液体の噴射方向である。
本実施形態の搬送ユニット14は、支持台13より搬送方向Y1の上流に配置される第1搬送ローラー対19a、第1案内板20a、及び供給リール21aを有する。本実施形態の搬送ユニット14は、支持台13より搬送方向Y1の下流に配置される第2搬送ローラー対19b、第2案内板20b、及び巻取リール21bを有する。搬送ユニット14は、第1搬送ローラー対19a及び第2搬送ローラー対19bを回転させる搬送モーター22を有する。
本実施形態において、媒体STは、供給リール21aにロール状に巻かれたロールシートRSから繰り出される。第1搬送ローラー対19a及び第2搬送ローラー対19bが媒体STを挟んだ状態で回転すると、媒体STは、第1案内板20a、支持台13、及び第2案内板20bの表面に沿って搬送される。印刷済みの媒体STは、巻取リール21bに巻き取られる。媒体STは、ロールシートRSから繰り出される媒体STに限らず、単票状の媒体STでもよい。
本実施形態の印刷ユニット16は、キャリッジ23とキャリッジモーター24とを有する。キャリッジ23は、第1ガイド軸17a及び第2ガイド軸17bに支持される。キャリッジ23は、キャリッジモーター24の駆動により、第1ガイド軸17a及び第2ガイド軸17bに沿って支持台13の上方で往復移動する。
液体噴射装置11は、往復移動するキャリッジ23に追従して変形可能な複数本の第1供給チューブ25aと、キャリッジ23に取り付けられた接続部26と、を有する。第1供給チューブ25aの上流端は、液体供給源27に接続される。第1供給チューブ25aの下流端は、接続部26に接続される。液体供給源27は、液体を補充可能なタンクでもよいし、筐体12に対して着脱可能なカートリッジでもよい。
印刷ユニット16は、液体が噴射されるノズル28が設けられたノズル面29を有する液体噴射部30を備える。液体噴射部30は、ノズル面29が支持台13もしくは支持台13に支持される媒体STに対向するようにキャリッジ23に搭載される。印刷ユニット16は、キャリッジ23に保持される構成要素として、液体供給路31と、貯留部32と、貯留部32を保持する貯留部保持体33と、貯留部32に接続される流路アダプター34と、を有する。液体噴射部30は、キャリッジ23の下部に保持される。貯留部32は、キャリッジ23の上部に保持される。液体供給路31は、液体供給源27から供給された液体を液体噴射部30に供給する。
貯留部32は、液体供給路31と液体噴射部30との間で液体を一時貯留する。液体噴射装置11は、複数の貯留部32を備えてもよい。貯留部32は、少なくとも液体の種類ごとに設けられる。液体の種類としては、色材を含むインク、色材を含まないストレージリキッド、インクの定着を促進させる処理液などがある。複数の貯留部32がそれぞれ色の異なるカラーインクを貯留する場合、カラー印刷が可能になる。
カラーインクの色には、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイトなどがある。カラー印刷は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色で行ってもよいし、シアン、マゼンタ、イエローの3色で行ってもよい。シアン、マゼンタ、イエローの3色に、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトイエロー、オレンジ、グリーン、グレーなどのうち少なくとも1色を追加してカラー印刷を行ってもよい。各インクは、防腐剤を含んでもよい。
ホワイトインクは、透明又は半透明のフィルムである媒体ST、濃色の媒体STに印刷をする際に、カラー印刷する前の下地印刷に使用できる。下地印刷は、ベタ印刷、又は塗り潰し印刷とも呼ばれることがある。
貯留部32は、差圧弁35を有する。差圧弁35は、いわゆる減圧弁である。すなわち、差圧弁35は、液体噴射部30で液体が消費されることにより、差圧弁35と液体噴射部30との間の液圧が大気圧より低い所定の負圧を下回ると開弁する。このとき、差圧弁35は、貯留部32から液体噴射部30に向かう液体の流動を許容する。
差圧弁35は、貯留部32から液体噴射部30に向けて液体が流動することにより、差圧弁35と液体噴射部30との間の液圧が上記所定の負圧に戻ると閉弁する。このとき、差圧弁35は、貯留部32から液体噴射部30に向かう液体の流動を停止させる。差圧弁35は、差圧弁35と液体噴射部30との間の液圧が高くなっても開弁することはない。そのため、差圧弁35は、貯留部32から液体噴射部30への液体の流動を許容し、液体噴射部30から貯留部32への液体の流動を抑制する一方向弁、いわゆる逆止弁として機能する。
液体供給路31は、接続部26に上流端が接続される第2供給チューブ25bを有する。第2供給チューブ25bの下流端は、貯留部32よりも上方となる位置で、流路アダプター34に接続される。液体は、第1供給チューブ25a、第2供給チューブ25b、及び流路アダプター34を順に通って、貯留部32に供給される。
本実施形態の乾燥ユニット15は、発熱機構36と、送風機構37と、を有する。発熱機構36は、キャリッジ23の上方に位置する。液体噴射部30は、キャリッジ23が発熱機構36と支持台13との間で往復移動しているときに、支持台13上に停止した媒体STに対して液体を噴射する。
発熱機構36は、X軸方向に延びる発熱部材38及び反射板39を有する。発熱部材38は、例えば赤外線ヒーターである。発熱機構36は、発熱部材38から赤外線等の熱である輻射熱を発し、図1において1点鎖線の矢印で示すエリアにある媒体STを加熱する。送風機構37は、発熱機構36が加熱するエリアに送風し、媒体STの乾燥を促進する。
キャリッジ23は、貯留部32と発熱機構36との間に、発熱機構36からの伝熱を遮る遮熱部材40を有してもよい。遮熱部材40は、例えばステンレススチール又はアルミニウムなどの熱伝導性のよい金属材料で形成される。遮熱部材40は、少なくとも貯留部32の上面を覆うことが好ましい。
液体噴射装置11は、液体噴射装置11で実行される各種動作を制御する制御部41を備える。制御部41は、例えばコンピューター及びメモリーを含む処理回路等から構成され、メモリーに記憶されたプログラムに従って搬送モーター22やキャリッジモーター24などを制御する。
図2に示すように、液体噴射部30は、複数のノズル28が形成されるノズル形成部材43と、ノズル形成部材43の一部を覆うカバー部材44と、を備えてもよい。カバー部材44は、例えばステンレス鋼などの金属により構成される。カバー部材44には、カバー部材44をZ軸方向に貫通する複数の貫通孔44aが形成されている。カバー部材44は、貫通孔44aからノズル28が露出するように、ノズル形成部材43においてノズル28が形成される側を覆う。ノズル面29は、ノズル形成部材43と、カバー部材44と、を含んで形成される。具体的には、ノズル面29は、貫通孔44aから露出するノズル形成部材43と、カバー部材44とにより構成される。
液体噴射部30には、液体を噴射するノズル28の開口が一方向に一定の間隔で多数並び、ノズル列を構成する。本実施形態では、ノズル28の開口は、搬送方向Y1に並び、第1ノズル列L1~第12ノズル列L12を構成する。1つのノズル列を構成するノズル28は、同じ種類の液体を噴射する。1つのノズル列を構成するノズル28のうち、搬送方向Y1の上流に位置するノズル28と、搬送方向Y1の下流に位置するノズル28は、X軸方向に位置をずらして形成されている。
第1ノズル列L1~第12ノズル列L12は、2列ずつX軸方向に接近して並ぶ。本実施形態では、互いに接近して並ぶ2つのノズル列をノズル群という。液体噴射部30には、第1ノズル群G1~第6ノズル群G6がX軸方向に一定の間隔で配置される。
具体的には、第1ノズル群G1は、マゼンタインクを噴射する第1ノズル列L1とイエローインクを噴射する第2ノズル列L2を含む。第2ノズル群G2は、シアンインクを噴射する第3ノズル列L3とブラックインクを噴射する第4ノズル列L4を含む。第3ノズル群G3は、ライトシアンインクを噴射する第5ノズル列L5とライトマゼンタインクを噴射する第6ノズル列L6を含む。第4ノズル群G4は、処理液を噴射する第7ノズル列L7および第8ノズル列L8を含む。第5ノズル群G5は、ブラックインクを噴射する第9ノズル列L9とシアンインクを噴射する第10ノズル列L10を含む。第6ノズル群G6は、イエローインクを噴射する第11ノズル列L11とマゼンタインクを噴射する第12ノズル列L12を含む。
液体噴射部30には、搬送方向Y1の両側に突出する複数の凸部30aが形成されている。複数の凸部30aは、X軸方向において同じ位置に位置する2つの凸部30aが対をなす。対をなす凸部30aは、X軸方向にノズル群と同じ間隔で設けられる。
液体噴射装置11は、キャリッジ23の下部に保持される整風部45を備えてもよい。整風部45は、支持台13もしくは支持台13に支持される媒体STと対向する対向部46を備えてもよい。換言すると、対向部46は、液体噴射部30を搭載して移動するキャリッジ23に設けられている。対向部46は、カバー部材44が構成するノズル面29とZ軸方向において同じ位置に位置してもよい。整風部45は、X軸方向において液体噴射部30の両側に設けると、X軸方向に往復移動する液体噴射部30周辺の気流を整えやすくできる。搬送方向Y1における対向部46の両端は、凸部30aよりも外側に位置する。
図3に示すように、液体噴射部30がX軸方向に移動可能な移動領域は、液体噴射部30が液体をノズル28から媒体STに対して噴射して印刷する噴射領域JAと、噴射領域JAの外側の非印刷領域LA及びメンテナンス領域RAとを含む。非印刷領域LA及びメンテナンス領域RAは、噴射領域JAのX軸方向の両外側に位置して噴射領域JAと隣り合う。噴射領域JAは、最大幅の媒体STに対して、液体噴射部30が液体を噴射できる領域である。印刷ユニット16が縁なし印刷機能を有する場合、噴射領域JAは、最大幅の媒体STよりもX軸方向に若干広い領域となる。発熱機構36が媒体STを加熱する加熱領域HAは、噴射領域JAと重なる。
液体噴射装置11は、非印刷領域LAに設けられる保湿装置48と、メンテナンス領域RAに設けられるメンテナンスユニット49と、を備える。メンテナンスユニット49は、噴射領域JAに近い位置に配置されるものから順に、液体収集装置50、ワイピング装置51、吸引装置52、及びキャッピング装置53を有する。キャッピング装置53は、液体収集装置50より噴射領域JAから離れた位置に設けられている。キャッピング装置53の上方は、液体噴射部30のホームポジションHPとなる。ホームポジションHPは、液体噴射部30の移動の始点となる。
開閉部材12aは、メンテナンス領域RAに設けられる。開閉部材12aは、X軸方向においてキャッピング装置53と位置を揃えて設けられる。閉位置CPに位置する開閉部材12aは、キャッピング装置53を覆う。開閉部材12aが開位置OPに位置すると、筐体12の外からキャッピング装置53を視認可能となる。
次に、保湿装置48について説明する。
図4に示すように、保湿装置48は、保湿キャップ55と、保湿液供給部56と、接続流路57と、保湿用保持体58と、保湿用保持体58を上下に移動させる保湿用モーター59と、を有する。接続流路57は、保湿キャップ55と保湿液供給部56とを接続する。保湿液供給部56は、接続流路57を介して保湿キャップ55内に保湿液を供給する。保湿用保持体58は、保湿キャップ55及び保湿液供給部56を保持する。
保湿用モーター59により保湿用保持体58が上下に移動すると、保湿キャップ55及び保湿液供給部56がともに上下に移動する。これにより、保湿キャップ55は、液体噴射部30に接触する接触位置と、液体噴射部30から離れる退避位置とを移動する。
保湿キャップ55は、液体噴射部30が非印刷領域LAで停止している場合に、接触位置に移動し、ノズル28の開口を囲うように液体噴射部30に接触する。このように、保湿キャップ55がノズル28の開口を囲うメンテナンスを保湿キャッピングという。保湿キャッピングは、キャッピングの一種である。保湿キャッピングにより、ノズル28の乾燥が抑制される。
次に、メンテナンスユニット49が備える液体収集装置50、ワイピング装置51、吸引装置52、及びキャッピング装置53について説明する。
図5に示すように、液体収集装置50は、液体噴射部30のメンテナンスを目的としてノズル28から排出される液体を収集する。液体噴射部30は、ノズル28の目詰まりを予防及び解消する目的で、液体を廃液として噴射する。このメンテナンスをフラッシングという。
液体収集装置50は、液体噴射部30がフラッシングのために噴射した液体を受容する液体受容部61と、液体受容部61の開口を覆うための蓋部材62と、蓋部材62を移動させる蓋用モーター63と、を備える。液体収集装置50は、複数の液体受容部61と、複数の蓋部材62と、を備えてもよい。液体噴射部30は、液体の種類によって液体受容部61を選択してもよい。本実施形態では、噴射領域JA側の液体受容部61が液体噴射部30からフラッシングとして噴射される複数のカラーインクを受容し、ワイピング装置51側の液体受容部61が液体噴射部30からフラッシングとして噴射される処理液を受容する。また、液体受容部61は、保湿液を収容してもよい。
蓋部材62は、蓋用モーター63により、液体受容部61の開口を覆う被覆位置と、液体受容部61の開口を露出させる露出位置と、の間で移動する。フラッシングを行わない時には、蓋部材62が被覆位置に移動することにより、収容する保湿液や受容した液体の乾燥を抑制する。
ワイピング装置51は、液体噴射部30を払拭するシート状の払拭部材65と、払拭部材65を収容するケース66と、搬送方向Y1に延びる一対のレール67と、ケース66を移動させる払拭用モーター68と、を有する。ケース66には、払拭用モーター68の動力を伝達する動力伝達機構69が設けられる。動力伝達機構69は、例えばラックアンドピニオン機構により構成される。ケース66は、払拭用モーター68の動力によりレール67上を搬送方向Y1に往復移動する。
ケース66は、繰出軸70a、押圧ローラー70b、及び巻取軸70cを回転可能に支持する。ケース66は、押圧ローラー70bの上方に開口を有する。繰出軸70aは、払拭部材65を繰り出し、巻取軸70cは、使用済みの払拭部材65を巻き取る。押圧ローラー70bは、繰出軸70aと巻取軸70cの間の払拭部材65を押し上げ、ケース66の開口から払拭部材65を突出させる。
ケース66は、払拭用モーター68の正転により、図5に示す上流位置から搬送方向Y1の下流に向かって移動して下流位置に至る。その後、ケース66は、払拭用モーター68の逆転により下流位置から上流位置に移動する。払拭部材65は、ケース66が上流位置から下流位置に移動する過程と、ケース66が下流位置から上流位置に移動する過程と、のうち少なくとも一方の過程で液体噴射部30をワイピングしてもよい。ワイピングとは、払拭部材65によって払拭するメンテナンスである。
動力伝達機構69は、払拭用モーター68が正転するときには払拭用モーター68と巻取軸70cとを切り離し、払拭用モーター68が逆転するときには払拭用モーター68と巻取軸70cとを接続してもよい。巻取軸70cは、払拭用モーター68が逆転する動力によって回転してもよい。巻取軸70cは、ケース66が下流位置から上流位置へ移動するときに、払拭部材65を巻き取ってもよい。
吸引装置52は、吸引キャップ72と、吸引キャップ72をZ軸方向に往復移動させる吸引用モーター73と、を備える。吸引装置52は、吸引キャップ72内にクリーニング液を供給するクリーニング液供給機構74と、吸引キャップ72内の液体を排出する排出機構75と、を備える。
液体噴射部30が噴射する液体が水性インクの場合、クリーニング液は純水としてもよいし、防腐剤、界面活性剤、保湿剤などの添加物を添加した水としてもよい。液体噴射部30が噴射する液体が溶剤インクの場合、クリーニング液は溶剤としてもよい。
吸引キャップ72は、全てのノズル28をまとめて囲む構成としてもよいし、少なくとも1つのノズル群を囲む構成としてもよいし、ノズル群を構成するノズル28のうち一部のノズル28を囲む構成としてもよい。本実施形態の吸引装置52は、1つのノズル群を形成するノズル28のうち、搬送方向Y1の上流に位置するノズル28に対応する吸引キャップ72と、搬送方向Y1の下流に位置するノズル28に対応する吸引キャップ72と、を備える。吸引装置52は、2つの吸引キャップ72を収容する桶76を備えてもよい。搬送方向Y1において桶76の両側には、突出部77を設けてもよい。突出部77には、上方が開口して凹む位置決め部78を設けてもよい。
吸引用モーター73は、吸引キャップ72及び桶76を接触位置と退避位置との間で移動させる。接触位置は、吸引キャップ72が液体噴射部30に接触する位置である。退避位置は、吸引キャップ72が液体噴射部30から離れる位置である。
吸引用モーター73が、退避位置に位置する吸引キャップ72及び桶76を接触位置に移動させると、吸引装置52の位置決め部78に液体噴射部30の凸部30aが挿入される。吸引キャップ72は、凸部30aと位置決め部78が係合することによりX軸方向及びY軸方向に位置決めされる。
キャッピング装置53は、キャップの一例である放置キャップ80と、放置用保持体81と、放置用保持体81を上下に移動させる放置用モーター82と、を有する。放置用モーター82により放置用保持体81が上下に移動すると、放置キャップ80が上下に移動する。放置キャップ80は、図7に示す離隔位置から図8に示すキャッピング位置に移動し、ホームポジションHPで停止している液体噴射部30のノズル面29に接触する。
キャッピング位置に位置する放置キャップ80は、第1ノズル群G1~第6ノズル群G6を構成するノズル28の開口を囲う。このように、放置キャップ80がノズル28の開口を囲うメンテナンスを放置キャッピングという。放置キャッピングは、キャッピングの一種である。放置キャッピングにより、ノズル28の乾燥が抑制される。
放置キャップ80は、全てのノズル28をまとめて囲む構成としてもよいし、少なくとも1つのノズル群を囲む構成としてもよいし、ノズル群を構成するノズル28のうち一部のノズル28を囲む構成としてもよい。本実施形態のキャッピング装置53は、12個の放置キャップ80を有する。1つの放置キャップ80は、1つのノズル群を構成するノズル28のうち、搬送方向Y1の上流に位置するノズル28、もしくは搬送方向Y1の下流に位置するノズル28に対応する。搬送方向Y1の上流に位置する放置キャップ80と、搬送方向Y1の下流に位置する放置キャップ80は、配置される向きが異なるが、構成は同じである。
図6に示すように、放置キャップ80は、ノズル面29に接触可能な環状のリップ部84と、リップ部84を上端としてリップ部84の内側に凹む凹部85と、を有する。凹部85の開口面積は、貫通孔44aの開口面積よりも大きい。そのため、放置キャップ80がキャッピング位置に位置すると、リップ部84は、カバー部材44が構成するノズル面29に接触する。
凹部85は、外周壁86、傾斜側壁87、内底壁88、側壁89、及び大気連通壁90を含んで構成してもよい。凹部85を形成する壁である内底壁88、大気連通壁90、側壁89、及び傾斜側壁87のうち少なくとも1つの壁と、外周壁86の少なくとも一部と、リップ部84は、弾性部材で一体形成してもよい。外周壁86、傾斜側壁87、内底壁88、側壁89、及び大気連通壁90は、リップ部84を縁とする凹部85の開口側から視認可能に設けられる。
外周壁86は、リップ部84に繋がる壁であり、凹部85の開口を形成する。外周壁86は、傾斜側壁87、内底壁88、側壁89、及び大気連通壁90の外側を囲む。外周壁86は、リップ部84よりも下方の位置で傾斜側壁87、内底壁88、側壁89、及び大気連通壁90と交差する。
大気連通壁90には、連通口91が凹部85の開口側に向かって形成されている。すなわち、連通口91は、凹部85の開口が覆われていない状態では、凹部85の開口から視認できるように形成されている。大気連通壁90は、内底壁88より凹部85の開口側の位置に設けられる。
放置キャップ80を複数設ける場合は、連通口91が搬送方向Y1の中央寄りの位置に位置するように放置キャップ80を設けると、連通口91の周囲を清掃しやすくなる。本実施形態では、1つのノズル群を覆う2つの放置キャップ80のうち搬送方向Y1の上流に位置する放置キャップ80は、大気連通壁90が内底壁88より搬送方向Y1の下流に位置するように配置される。搬送方向Y1の下流に位置する放置キャップ80は、大気連通壁90が内底壁88より搬送方向Y1の上流に位置するように配置される。放置キャップ80は、ノズル28の鉛直下方となる位置に傾斜側壁87が位置するように配置してもよい。
図7に示すように、内底壁88は、搬送方向Y1において、側壁89と傾斜側壁87との間に位置する。大気連通壁90、側壁89、及び傾斜側壁87は、搬送方向Y1において内底壁88とリップ部84との間に位置する。
外周壁86は、内底壁88、大気連通壁90、側壁89、及び傾斜側壁87と、リップ部84と、をZ軸方向につなぐ。側壁89は、搬送方向Y1において大気連通壁90と内底壁88との間に位置し、大気連通壁90と内底壁88とをつなぐ。リップ部84、大気連通壁90、および内底壁88は、階段状に連続して設けてもよい。傾斜側壁87は、内底壁88とリップ部84とを大気連通壁90を介さずにつないでもよい。
内底壁88は、大気連通壁90、側壁89、傾斜側壁87よりも凹部85の開口からZ軸方向に離れた下方に設けられる。水平面に対する内底壁88の傾きは、水平面に対する傾斜側壁87の傾きよりも小さい。本実施形態の内底壁88は、水平面に沿うように形成される。傾斜側壁87と内底壁88とで形成される第1内角θ1は、側壁89と内底壁88とで形成される第2内角θ2より大きい。
放置キャップ80は、凹部85内に形成される連通口91と、凹部85外に形成される開放口92とを連通させる大気連通部93を備える。大気連通部93は、キャップ部材94と、キャップ部材94に形成された挿入孔95に、側面に溝96が形成された剛性部材97を嵌め込むことにより形成してもよい。大気連通部93は、溝96を挿入孔95の内面で塞いで形成してもよい。溝96の幅は、連通口91の直径よりも小さくしてもよい。溝96は、蛇行するように形成してもよい。大気連通部93は、連通口91よりも凹部85の開口から離れた位置に設けられる。
図8に示すように、キャッピング位置に位置する放置キャップ80は、リップ部84がノズル面29に接触し、凹部85の開口を部材の一例である液体噴射部30のノズル面29が覆う。キャッピング状態では、凹部85の開口側に向かって形成される連通口91がノズル面29と対向する。凹部85は、放置キャップ80がキャッピング位置に位置する場合に、液体噴射部30との間にノズル28を含む空間99を形成する。大気連通部93は、空間99を大気に開放する。
放置キャップ80がキャッピング位置に位置する間、リップ部84はノズル面29に接触し、空間99が形成された状態となる。大気連通壁90は、空間99が形成された状態においてカバー部材44と対向してもよい。リップ部84がノズル面29に接触した状態において、連通口91は、ノズル28の鉛直下方となる位置とは異なる位置に形成されてもよい。大気連通壁90、側壁89、内底壁88は、ノズル28の鉛直下方となる位置とは異なる位置に位置してもよい。
次に、撥液性について説明する。
ノズル面29、吸引キャップ72、及び放置キャップ80の撥液性は、それぞれ異なっていてもよい。ノズル面29は、ノズル形成部材43により構成される部分と、カバー部材44により構成される部分で撥液性が異なっていてもよい。例えば、ノズル形成部材43により構成されるノズル面29は、カバー部材44により構成されるノズル面29より撥液性を高くしてもよい。本実施形態では、撥液性が高く、濡れ性が低いものから順に、ノズル形成部材43により構成されるノズル面29、吸引キャップ72、放置キャップ80、カバー部材44により構成されるノズル面29とする。
ノズル形成部材43により構成されるノズル面29には、撥液処理を施してもよい。ノズル形成部材43により構成されるノズル面29と、液体の一例であるインクの液滴と、で形成される接触角は、90度以上としてもよい。撥液処理では、アルキル基を含むポリオルガノシロキサンを主材料とする薄膜下地層と、フッ素を含む長鎖高分子基を有する金属アルコキシドからなる撥液膜層を形成してもよい。
カバー部材44は、ステンレス鋼で形成し、撥液処理を施さなくてもよい。カバー部材44により構成されるノズル面29と、インクの液滴と、で形成される接触角は50度未満としてもよい。
吸引キャップ72は、撥液性を有するフッ素系エラストマーにより形成してもよい。フッ素系エラストマーには、例えば信越化学工業製SHIN-ETSU SIFEL(登録商標)やデュポン製カルレッツ(登録商標)等がある。吸引キャップ72は、接触位置に位置する場合にノズル面29に接触するリップ部、及びノズル面29との間に空間を形成する凹部をフッ素系エラストマーにより形成し、撥液性を持たせてもよい。フッ素系エラストマーで形成された表面とインクの液滴とで形成される接触角は、約60度である。吸引キャップ72のリップ部及び凹部の表面は、鏡面仕上げをすることにより表面の凸凹による撥液性低下を抑制してもよい。鏡面仕上げは、例えば表面粗さRa2.0以下:JIS規格JIS B 0601の算出平均粗さとしてもよい。
放置キャップ80は、フッ素系エラストマーより撥液性が低く、濡れ性が高いスチレン系エラストマーにより形成してもよい。スチレン系エラストマーには、例えばリケンテクノス製LEOSTOMER(登録商標)等がある。放置キャップ80は、リップ部84及び凹部85をスチレン系エラストマーにより形成してもよい。スチレン系エラストマーで形成された表面とインクの液滴とで形成される接触角は、60度より小さい。
放置キャップ80内には、ノズル28からの噴射に伴って飛散した液体や、ノズル28から漏れた液体が入ることがある。液体には、例えばインクのようにグリセリンを含むものがある。放置キャップ80は、インクが入った状態でノズル面29に接触して空間99を形成すると、グリセリンがノズル28内のインクから水分を吸収し、ノズル28内のインクを増粘させてしまうことがある。そのため、放置キャップ80は、凹部85に付着した液体を、凹部85の濡れ性を利用して外に排出してもよい。
具体的には、放置キャップ80は、液体の這い上がり現象を利用して液体を排出してもよい。濡れ性が高い面に付着した液体は、面に沿って濡れ拡がり、鉛直方向の上方へも移動する。放置キャップ80は、吸引キャップ72よりも濡れ性が高い。リップ部84が接触するノズル面29は、放置キャップ80よりも濡れ性が高い。放置キャップ80内に付着した液体は、濡れ拡がってリップ部84と接触するノズル面29へ移動する。これにより、放置キャップ80内から液体を排出できる。放置キャップ80によるキャッピングを解除した後、ワイピング装置51は、ノズル面29をワイピングし、ノズル面29に移動した液体を払拭してもよい。
放置キャップ80は、凹部85を構成する壁ごとに撥液性を異ならせてもよい。撥液性は、表面の粗さを変えることにより異ならせてもよい。例えば、傾斜側壁87の表面と液体の液滴で形成される接触角は、側壁89の表面と液体の液滴で形成される接触角より小さくしてもよい。傾斜側壁87の表面の濡れ性を、側壁89の表面の濡れ性よりも高くすると、内底壁88に付着した液体は、傾斜側壁87側へ誘導されやすくなる。外周壁86の濡れ性を傾斜側壁87の濡れ性よりも高くすると、傾斜側壁87に付着した液体は、外周壁86側へ誘導されやすくなる。
本実施形態の作用について説明する。
図3に示すように、開閉部材12aを開位置OPに位置させると共に、液体噴射部30をホームポジションHPとは異なる位置に位置させると、筐体12の外側から放置キャップ80が有する凹部85の開口にアクセス可能となる。
図6に示すように、大気連通壁90は、凹部85の開口からアクセス可能である。そのため、開位置OPに位置する開閉部材12aは、ユーザーが大気連通壁90にアクセスすることを可能とする。すなわち、ユーザーは、連通口91が形成される大気連通壁90を容易に清掃できる。ユーザーは、ノズル28と対向して液体が付着しやすい傾斜側壁87を清掃してもよい。ユーザーは、凹部85を構成する外周壁86、内底壁88、側壁89、及びリップ部84を清掃してもよい。
本実施形態の効果について説明する。
(1)連通口91が形成される大気連通壁90は、内底壁88よりも開口側の位置に設けられる。そのため、連通口91が内底壁88もしくは内底壁88よりも開口から離れた位置に形成される場合に比べ、連通口91の周囲を清掃しやすくできる。大気連通壁90は、開口側から視認可能であり、連通口91は、開口側に向かって形成されている。したがって、ユーザーは、開口から連通口91の位置を確認しながら、連通口91の周辺を容易に清掃できる。
(2)例えば、リップ部84と大気連通壁90の間、もしくは大気連通壁90と内底壁88の間に窪みがあると清掃がしにくい。その点、リップ部84、大気連通壁90、および内底壁88は、階段状に連続するため、大気連通壁90の周辺も容易に清掃することができる。
(3)傾斜側壁87と内底壁88とで形成される内角は、側壁89と内底壁88とで形成される内角より大きい。そのため、内底壁88に液体が付着した場合、液体は、側壁89よりも傾斜側壁87を這い上がりやすい。したがって、液体が側壁89を介して大気連通壁90に這い上がる虞を低減できる。
(4)例えば、凹部85を形成する壁とリップ部84とを別々に形成すると、部材の継ぎ目に液体が付着し、清掃しにくくなる虞がある。その点、凹部85を形成する壁とリップ部84が一体形成されているため、リップ部84および凹部85を容易に清掃できる。凹部85とリップ部84とを形成する部材は、弾性部材である。そのため、凹部85と、凹部85の開口を覆うノズル面29と、の密着性を高めることができる。
(5)連通口91が形成される大気連通壁90は、開閉部材12aが開位置OPに位置する場合にアクセス可能となる。大気連通壁90は、凹部85を構成する内底壁88よりも開口側の位置に設けられる。そのため、大気連通壁90が内底壁88と同じ位置もしくは内底壁88よりも開口から離れた位置に設けられる場合に比べ、大気連通壁90にアクセスしやすくできる。ユーザーは、大気連通壁90に形成される連通口91の周辺を容易に清掃できる。
(6)連通口91は、ノズル28の鉛直下方となる位置とは異なる位置に形成される。そのため、ノズル28から液体が落ちた場合でも、連通口91から大気連通部93に液体が浸入する虞を低減できる。
(7)液体噴射部30がノズル28から液体を噴射すると、微細な液体が霧状に飛翔して周囲に付着することがある。ノズル形成部材43をカバー部材44で覆う場合、ノズル形成部材43には、カバー部材44よりも液体が付着しやすい。その点、リップ部84がカバー部材44と接触して空間99を形成するとき、大気連通壁90は、カバー部材44と対向する。そのため、ノズル形成部材43から液体が落ちた場合でも、連通口91から大気連通部93に液体が浸入する虞を低減できる。
(8)放置キャップ80を有するキャッピング装置53は、液体収集装置50より噴射領域JAから離れた位置に設けられる。そのため、キャッピング装置53を噴射領域JAに近い位置に設ける場合に比べ、放置キャップ80に液体が付着する虞を低減できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・液体噴射装置11は、液体収集装置50を備えない構成としてもよい。液体噴射部30は、メンテナンスを目的としてノズル28から排出される液体を、吸引キャップ72や払拭部材65により収集してもよい。
・キャッピング装置53は、非印刷領域LAに設けてもよい。キャッピング装置53は、液体収集装置50より噴射領域JAに近い位置に設けてもよい。
・貫通孔44aの開口面積は、凹部85の開口面積よりも大きくしてもよい。貫通孔44aとリップ部84は、貫通孔44a内にリップ部84が収まる形状としてもよい。空間99は、リップ部84がノズル形成部材43に接触して形成してもよい。液体噴射部30は、カバー部材44を備えない構成としてもよい。ノズル面29は、ノズル形成部材43の表面としてもよい。
・大気連通壁90は、放置キャップ80がキャッピング位置に位置する状態において、ノズル形成部材43と対向してもよい。大気連通壁90は、放置キャップ80がキャッピング位置に位置する状態において、ノズル形成部材43とカバー部材44の双方に対向してもよい。連通口91は、放置キャップ80がキャッピング位置に位置する状態において、ノズル28の鉛直下方となる位置に形成してもよい。
・凹部85を形成する外周壁86、傾斜側壁87、内底壁88、側壁89、及び大気連通壁90のうち、少なくとも1つの壁と、リップ部84は、別の部材で構成してもよい。外周壁86、傾斜側壁87、内底壁88、側壁89、及び大気連通壁90のうち、少なくとも1つの壁と、リップ部84は、弾性部材とは異なる部材で形成してもよい。例えば、リップ部84を弾性部材で形成し、外周壁86を剛性部材で形成してもよい。リップ部84、外周壁86、傾斜側壁87、内底壁88、側壁89を弾性部材で形成し、大気連通壁90を剛性部材で形成してもよい。
・放置キャップ80は、水平面に対する内底壁88と傾斜側壁87の傾きを同じにしてもよい。すなわち、第1内角θ1は、180度としてもよい。キャッピング状態の放置キャップ80において、ノズル28と対向する面は、水平面としてもよい。第2内角θ2は、90度未満としてもよい。内底壁88は、水平面に対して傾けて設けてもよい。
・第2内角θ2は、90度以上としてもよい。内底壁88は、側壁89から傾斜側壁87に向かって下り斜面としてもよい。
・放置キャップ80は、側壁89を設けない構成とし、大気連通壁90は、外周壁86から内底壁88に向かって下り斜面としてもよい。大気連通壁90は、側壁89から外周壁86に向かって下り斜面としてもよい。連通口91は、リップ部84を含む平面と非平行の大気連通壁90に、凹部85の開口側に向かって形成してもよい。
・リップ部84と大気連通壁90、もしくは大気連通壁90と内底壁88は、非連続としてもよい。例えば、リップ部84と大気連通壁90との間、もしくは大気連通壁90と内底壁88との間には、窪みや突起を設けてもよい。
・開閉部材12aは、閉位置CPにおいてキャッピング装置53の鉛直上方を覆う位置まで延ばしてもよい。そして、開閉部材12aが開位置OPに位置すると、筐体12の鉛直上方からキャッピング装置53を視認可能となるようにしてもよい。
・開閉部材12aは、液体収集装置50、ワイピング装置51、吸引装置52、及びキャッピング装置53にアクセスできるようにX軸方向においてメンテナンスユニット49と位置を揃えて設けてもよい。
・液体噴射装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する装置がある。液体噴射装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体噴射装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する装置であってもよい。液体噴射装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する装置であってもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
キャップは、リップ部と、前記リップ部を縁とする開口を部材で覆った場合に該部材と空間を形成する凹部を構成する内底壁及び大気連通壁と、を備え、前記大気連通壁は、前記内底壁より前記開口側の位置に、前記開口側から視認可能に設けられ、前記大気連通壁には、前記空間を大気に開放する大気連通部の連通口が前記開口側に向かって形成されている。
この構成によれば、連通口が形成される大気連通壁は、内底壁よりも開口側の位置に設けられる。そのため、連通口が内底壁もしくは内底壁よりも開口から離れた位置に形成される場合に比べ、連通口の周囲を清掃しやすくできる。大気連通壁は、開口側から視認可能であり、連通口は、開口側に向かって形成されている。したがって、ユーザーは、開口から連通口の位置を確認しながら、連通口の周辺を容易に清掃できる。
キャップにおいて、前記リップ部、前記大気連通壁、および前記内底壁は、階段状に連続して設けられていてもよい。
例えば、リップ部と大気連通壁の間、もしくは大気連通壁と内底壁の間に窪みがあると清掃がしにくい。その点、この構成によれば、リップ部、大気連通壁、および内底壁は、階段状に連続するため、大気連通壁の周辺も容易に清掃することができる。
キャップは、前記大気連通壁と前記内底壁とをつなぐ側壁と、前記内底壁と前記リップ部とを前記大気連通壁を介さずにつなぐ傾斜側壁と、を備え、前記傾斜側壁と前記内底壁とで形成される内角は、前記側壁と前記内底壁とで形成される内角より大きくてもよい。
この構成によれば、傾斜側壁と内底壁とで形成される内角は、側壁と内底壁とで形成される内角より大きい。そのため、内底壁に液体が付着した場合、液体は、側壁よりも傾斜側壁を這い上がりやすい。したがって、液体が側壁を介して大気連通壁に這い上がる虞を低減できる。
キャップにおいて、前記凹部を形成する壁と前記リップ部は、弾性部材で一体形成されていてもよい。
例えば、凹部を形成する壁とリップ部とを別々に形成すると、部材の継ぎ目に液体が付着し、清掃しにくくなる虞がある。その点、この構成によれば、凹部を形成する壁とリップ部が一体形成されているため、リップ部および凹部を容易に清掃できる。凹部とリップ部とを形成する部材は、弾性部材である。そのため、凹部と、凹部の開口を覆う部材と、の密着性を高めることができる。
液体噴射装置は、液体が噴射されるノズルが設けられたノズル面を有する液体噴射部と、キャップを有するキャッピング装置と、閉位置と開位置をとるように構成される開閉部材と、を備え、前記キャップは、前記ノズル面に接触可能なリップ部と、前記リップ部が前記ノズル面に接触して前記リップ部を縁とする開口を前記ノズル面が覆った場合に前記ノズルを含む空間を形成する凹部を構成する内底壁及び大気連通壁と、を有し、前記大気連通壁は、前記内底壁より前記開口側の位置に設けられ、前記大気連通壁には、前記空間を大気に開放する大気連通部の連通口が形成され、前記閉位置に位置する前記開閉部材は、前記キャッピング装置を覆い、前記開位置に位置する前記開閉部材は、前記大気連通壁にアクセス可能とする。
この構成によれば、連通口が形成される大気連通壁は、開閉部材が開位置に位置する場合にアクセス可能となる。大気連通壁は、凹部を構成する内底壁よりも開口側の位置に設けられる。そのため、大気連通壁が内底壁と同じ位置もしくは内底壁よりも開口から離れた位置に設けられる場合に比べ、大気連通壁にアクセスしやすくできる。ユーザーは、大気連通壁に形成される連通口の周辺を容易に清掃できる。
液体噴射装置は、前記リップ部が前記ノズル面に接触した状態において、前記連通口は、前記ノズルの鉛直下方となる位置とは異なる位置に形成されてもよい。
この構成によれば、連通口は、ノズルの鉛直下方となる位置とは異なる位置に形成される。そのため、ノズルから液体が落ちた場合でも、連通口から大気連通部に液体が浸入する虞を低減できる。
液体噴射装置において、前記ノズル面は、前記ノズルが形成されるノズル形成部材と、前記ノズルが露出するように貫通孔を有して前記ノズル形成部材において前記ノズルが形成される側を覆うカバー部材と、を含んで形成され、前記空間は、前記リップ部が前記カバー部材に接触して形成され、前記大気連通壁は、前記空間が形成された状態において前記カバー部材と対向してもよい。
液体噴射部がノズルから液体を噴射すると、微細な液体が霧状に飛翔して周囲に付着することがある。ノズル形成部材をカバー部材で覆う場合、ノズル形成部材には、カバー部材よりも液体が付着しやすい。その点、この構成によれば、リップ部がカバー部材と接触して空間を形成するとき、大気連通壁は、カバー部材と対向する。そのため、ノズル形成部材から液体が落ちた場合でも、連通口から大気連通部に液体が浸入する虞を低減できる。
液体噴射装置は、前記液体噴射部のメンテナンスを目的として前記ノズルから排出される前記液体を収集する液体収集装置をさらに備え、前記キャッピング装置と前記液体収集装置が設けられるメンテナンス領域は、前記液体噴射部が前記液体を前記ノズルから媒体に対して噴射する噴射領域と隣り合い、前記キャッピング装置は、前記液体収集装置より前記噴射領域から離れた位置に設けられていてもよい。
この構成によれば、キャップを有するキャッピング装置は、液体収集装置より噴射領域から離れた位置に設けられる。そのため、キャッピング装置を噴射領域に近い位置に設ける場合に比べ、キャップに液体が付着する虞を低減できる。
11…液体噴射装置、12…筐体、12a…開閉部材、13…支持台、14…搬送ユニット、15…乾燥ユニット、16…印刷ユニット、17a…第1ガイド軸、17b…第2ガイド軸、18…報知部、19a…第1搬送ローラー対、19b…第2搬送ローラー対、20a…第1案内板、20b…第2案内板、21a…供給リール、21b…巻取リール、22…搬送モーター、23…キャリッジ、24…キャリッジモーター、25a…第1供給チューブ、25b…第2供給チューブ、26…接続部、27…液体供給源、28…ノズル、29…ノズル面、30…液体噴射部、30a…凸部、31…液体供給路、32…貯留部、33…貯留部保持体、34…流路アダプター、35…差圧弁、36…発熱機構、37…送風機構、38…発熱部材、39…反射板、40…遮熱部材、41…制御部、43…ノズル形成部材、44…カバー部材、44a…貫通孔、45…整風部、46…対向部、48…保湿装置、49…メンテナンスユニット、50…液体収集装置、51…ワイピング装置、52…吸引装置、53…キャッピング装置、55…保湿キャップ、56…保湿液供給部、57…接続流路、58…保湿用保持体、59…保湿用モーター、61…液体受容部、62…蓋部材、63…蓋用モーター、65…払拭部材、66…ケース、67…レール、68…払拭用モーター、69…動力伝達機構、70a…繰出軸、70b…押圧ローラー、70c…巻取軸、72…吸引キャップ、73…吸引用モーター、74…クリーニング液供給機構、75…排出機構、76…桶、77…突出部、78…位置決め部、80…キャップの一例である放置キャップ、81…放置用保持体、82…放置用モーター、84…リップ部、85…凹部、86…外周壁、87…傾斜側壁、88…内底壁、89…側壁、90…大気連通壁、91…連通口、92…開放口、93…大気連通部、94…キャップ部材、95…挿入孔、96…溝、97…剛性部材、99…空間、θ1…第1内角、θ2…第2内角、CP…閉位置、G1~G6…第1ノズル群~第6ノズル群、HA…加熱領域、HP…ホームポジション、JA…噴射領域、L1~L12…第1ノズル列~第12ノズル列、LA…非印刷領域、OP…開位置、RA…メンテナンス領域、RS…ロールシート、ST…媒体、Y1…搬送方向。

Claims (7)

  1. リップ部と、
    前記リップ部を縁とする開口を部材で覆った場合に該部材と空間を形成する凹部を構成
    する内底壁及び大気連通壁と、
    前記大気連通壁と前記内底壁とをつなぐ側壁と、
    前記内底壁と前記リップ部とを前記大気連通壁を介さずにつなぐ傾斜側壁と、
    を備え、
    前記大気連通壁は、前記内底壁より前記開口側の位置に、前記開口側から視認可能に設
    けられ、
    前記大気連通壁には、前記空間を大気に開放する大気連通部の連通口が前記開口側に向
    かって形成されており、
    前記傾斜側壁と前記内底壁とで形成される内角は、前記側壁と前記内底壁とで形成され
    る内角より大きいことを特徴とするキャップ。
  2. 前記リップ部、前記大気連通壁、および前記内底壁は、階段状に連続して設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記凹部を形成する壁と前記リップ部は、弾性部材で一体形成されていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のキャップ。
  4. 液体が噴射されるノズルが設けられたノズル面を有する液体噴射部と、
    キャップを有するキャッピング装置と、
    を備え、
    前記キャップは、
    前記ノズル面に接触可能なリップ部と、
    前記リップ部を縁とする開口を前記ノズル面が覆った場合に前記ノズルを含む空間を形
    成する凹部を構成する内底壁、大気連通壁および側壁と、を有し、
    前記側壁は、前記内底壁と前記大気連通壁とをつなぎ、
    前記大気連通壁は、前記内底壁より前記開口側の位置に、前記開口側から視認可能に設
    けられ、
    前記大気連通壁には、前記空間を大気に開放する大気連通部の連通口が前記開口側に向
    かって形成され、
    前記連通口の前記開口側には、前記連通口を正面視したときに遮るものがなく、
    前記リップ部が前記ノズル面に接触した状態において、前記連通口は、前記ノズルの鉛
    直下方となる位置とは異なる位置にあり、
    前記ノズル面は、
    前記ノズルが形成されるノズル形成部材と、
    前記ノズルが露出するように貫通孔を有して前記ノズル形成部材において前記ノズルが
    形成される側を覆うカバー部材と、
    を含んで形成され、
    前記空間は、前記リップ部が前記カバー部材に接触して形成され、
    前記大気連通壁は、前記空間が形成された状態において前記カバー部材と対向すること
    を特徴とする液体噴射装置。
  5. 閉位置に移動させることによって前記キャッピング装置が覆われ、開位置に移動させる
    ことによってユーザーによる前記大気連通壁へのアクセスが可能となる開閉部材を更に備
    えることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  6. 液体が噴射されるノズルが設けられたノズル面を有する液体噴射部と、
    キャップを有するキャッピング装置と、
    を備え、
    前記キャップは、
    前記ノズル面に接触可能なリップ部と、
    前記リップ部が前記ノズル面に接触して前記リップ部を縁とする開口を前記ノズル面が
    覆った場合に前記ノズルを含む空間を形成する凹部を構成する内底壁及び大気連通壁と、
    を有し、
    前記大気連通壁は、前記内底壁より前記開口側の位置に設けられ、
    前記大気連通壁には、前記空間を大気に開放する大気連通部の連通口が形成され、
    前記ノズル面は、
    前記ノズルが形成されるノズル形成部材と、
    前記ノズルが露出するように貫通孔を有して前記ノズル形成部材において前記ノズルが
    形成される側を覆うカバー部材と、
    を含んで形成され、
    前記空間は、前記リップ部が前記カバー部材に接触して形成され、
    前記大気連通壁は、前記空間が形成された状態において前記カバー部材と対向すること
    を特徴とする液体噴射装置。
  7. 液体が噴射されるノズルが設けられたノズル面を有する液体噴射部と、
    キャップを有するキャッピング装置と、
    前記液体噴射部のメンテナンスを目的として前記ノズルから排出される前記液体を収集
    する液体収集装置と、
    を備え、
    前記キャップは、
    前記ノズル面に接触可能なリップ部と、
    前記リップ部を縁とする開口を前記ノズル面が覆った場合に前記ノズルを含む空間を形
    成する凹部を構成する内底壁、大気連通壁および側壁と、を有し、
    前記側壁は、前記内底壁と前記大気連通壁とをつなぎ、
    前記大気連通壁は、前記内底壁より前記開口側の位置に、前記開口側から視認可能に設
    けられ、
    前記大気連通壁には、前記空間を大気に開放する大気連通部の連通口が前記開口側に向
    かって形成され、
    前記連通口の前記開口側には、前記連通口を正面視したときに遮るものがなく、
    前記リップ部が前記ノズル面に接触した状態において、前記連通口は、前記ノズルの鉛
    直下方となる位置とは異なる位置にあり、
    前記キャッピング装置と前記液体収集装置が設けられるメンテナンス領域は、前記液体
    噴射部が前記液体を前記ノズルから媒体に対して噴射する噴射領域と隣り合い、
    前記キャッピング装置は、前記液体収集装置より前記噴射領域から離れた位置に設けら
    れていることを特徴とする液体噴射装置。
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