JPH1067116A - インクジェット方式の画像形成装置 - Google Patents

インクジェット方式の画像形成装置

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Publication number
JPH1067116A
JPH1067116A JP22695496A JP22695496A JPH1067116A JP H1067116 A JPH1067116 A JP H1067116A JP 22695496 A JP22695496 A JP 22695496A JP 22695496 A JP22695496 A JP 22695496A JP H1067116 A JPH1067116 A JP H1067116A
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JP
Japan
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cap
ink
recording head
suction
carriage
Prior art date
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Pending
Application number
JP22695496A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiro Ishise
達弘 石瀬
Koji Suzuki
孝司 鈴木
Takaaki Sekiyama
隆明 関山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH1067116A publication Critical patent/JPH1067116A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 装置の小型化と各部材の移動、位置精度の向
上を図り、記録ヘッドの確実なメンテナンスが行えるよ
うにする。 【解決手段】 記録ヘッドの回復動作をする少なくとも
1つのキャップ部材9aは、キャップ内を大気に連通す
る大気開放口95aを有し、キャップキャリッジ10に
は大気開放口95aを開閉する封止部材50が配設され
る。封止部材50はねじりコイルばねにより大気開放口
95a方向に付勢されると共に、封止部材50はスライ
ダ部材57のストッパー59に係合して、スプリング1
3により、大気開放口95aを開放させる位置にある。
キャップキャリッジ10が、吸引位置にあるとき、封止
部材50は大気開放口95aを閉塞させる位置に回動し
て大気開放口95aの閉塞を行ない、吸引手段を作動さ
せ、記録ヘッドからインクを吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型プリンタ等の
画像形成装置に係り、特に用紙等の記録媒体にインクを
飛翔させることで画像を形成するインクジェット方式の
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記インクジェット方式の画像形
成装置は、例えば、用紙等の記録媒体を一定の方向に搬
送する搬送部材と、記録媒体の搬送経路に対向すると共
に記録媒体の搬送方向と垂直な方向に移動可能に配設さ
れ、記録媒体の搬送経路に向かってノズルからインクを
飛翔させる記録ヘッドと、ヘッドを搭載するキャリッジ
とを有するものが広く普及している。また、記録ヘッド
のキャリッジとしては、イエローインク、マゼンタイン
ク、シアンインク及びブラックインクを飛翔させること
ができるフルカラー用のものが一般的である。それぞれ
の記録ヘッドは、キャリッジに固定して配設され、画像
情報に応じてインクを吐出するノズル部と、キャリッジ
に着脱可能に配設され、ノズルにインクを供給するイン
クタンクと、で構成されているものが一般的である。
【0003】そして、インクジェット方式の画像形成装
置は、搬送部材で記録媒体を搬送し、且つ、記録媒体搬
送方向に直交して往復動作するキャリッジに搭載する記
録ヘッドから、画像情報に応じてインクを飛翔させるこ
とで、記録媒体上に所定の画像を形成する。このよう
に、インクジェット方式の画像形成装置は、インクを使
用し、更にインクをノズルから飛翔させることで画像を
形成するよう構成されることから、画像品質を維持する
上で下記の問題があった。 (1) 非画像形成時において、ノズルに収容されてい
るインクが乾燥し易い。乾燥が発生するとインクの粘度
が変化して(例えば、増粘する)、その結果インクの飛
翔の仕方が変化してしまい、所望の画像を形成すること
ができなくなってしまった。 (2) インクの乾燥が更に進行すると、ノズル内に増
粘したインクが詰ってしまったり、ノズル内に異物や空
気が混入してしまったりすることにより、インクが飛翔
しなくなってしまった。 (3) 環境条件の変化によりノズルからインクが漏れ
てしまったり、ノズルの開口縁の周囲を含む先端にイン
クが付着してしまった。この状態が発生するとインクの
飛翔の仕方、方向が変化し、所望の画像を形成すること
ができなくなってしまった。
【0004】そこで、従来よりインクジェット方式の画
像形成装置では、非画像形成時に記録ヘッドのノズルに
メンテナンス部材であるキャップ部材を被覆して、イン
クの乾燥を防止すると共に、ポンプ部材によってノズル
内から異物等を吸引し、更に、ノズルの先端に付着した
インクはワイパー部材で除去することにより、これらの
問題を解決していた。しかし、上記メンテナンス作業は
記録ヘッドキャリッジの往復運動を妨げないようにしつ
つ、これらの問題を解決しなければならなかった。すな
わち、キャップ部材の動作は、記録ヘッドの往復運動の
経路に干渉しない位置においてしなければならなかっ
た。この要望により、キャップ部材は、ヘッドの往復運
動を妨げない位置からノズルを被覆する位置まで移動さ
せられ、定位置に位置決めされると共に、ポンプ部材は
記録ヘッド往復運動を妨げない位置から、ノズルと連結
される位置までキャップが移動する定位置において位置
決めされた状態でポンピング動作をする必要があった。
また、ワイパー部材は、ヘッドの往復運動を妨げない位
置からノズルに接触する位置まで移動されて位置決めで
きるように構成する必要があった。さらに、キャップ部
材は記録ヘッドへの当接により、また当接状態での保管
中に環境の変化により、キャップ内の圧力が変動する。
このキャップ内の圧力の変動によりノズルへ空気を押し
込んだり、ノズル内のインクがあふれたりする不都合が
生じた。そこで、キャップ部材には大気に通ずる大気開
放口を設け、キャップ内の圧力変動に対処していた。し
かし、大気開放口はポンピング作動時においては閉じて
いなければならない。つまり、大気開放口には開閉機構
を配設する必要があり、従来のこの種装置においてはソ
レノイド等の大気開放口の開閉機構専用の駆動部材によ
り開放口の開閉を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
ジェット方式の画像形成装置では、印字機構に加えてこ
れら各メンテナンス部材、およびそれらの駆動部材を設
ける必要があるがために、装置の小型化は大きな問題で
あった。そこで、この発明はキャップ部材の大気開放口
の開閉を駆動源を必要とせず記録ヘッドの移動に連動し
て実行させることにより、装置の小型化と各部材の移
動、位置精度の向上を図り、記録ヘッドの確実なメンテ
ナンス作業の達成を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインクを吐出す
るノズル部を有する記録ヘッドと、該記録ヘッドのノズ
ル部を覆うと共に、大気に開口する開放口を有するキャ
ップ部材と、前記記録ヘッドのノズル部から、キャップ
部材を通してインクを吸引する吸引手段とを有するイン
クジェット方式の画像形成装置は、大気の開放口を封止
する位置と開放口を開放する位置に移動可能に設けられ
た封止部材と、封止部材を前記開放口を封止する位置方
向に移動させる加圧力を与える第1の加圧部材(例え
ば、封止部材をキャップ部材の開放口方向に付勢するね
じりコイルばね)と、封止部材に係合することにより封
止部材の封止位置方向への移動を規制する封止部材移動
規制手段と、第1の加圧部材の加圧力に対抗して、封止
部材移動規制手段に封止部材を開放位置方向に移動させ
る力を加える第2の加圧部材(例えば、封止部材移動規
制手段を封止部材に係合させる方向に付勢するばね)
と、吸引手段により吸引動作をする際に、キャップ部材
を吸引位置に移動させるキャップ部材移動手段と、封止
部材移動規制手段に当接することによりキャップ部材が
吸引位置に移動した際に封止部材移動規制手段の移動を
規制する当接部材とを有し、キャップ部材がノズルから
のインク吸引位置に移動した際に、当接部材に当接して
封止部材移動規制手段の移動が規制されることにより、
封止部材は封止部材移動規制手段からの規制が解かれ
て、第1の加圧部材の加圧力により封止部材が回動して
開放口を封止する位置に移動する構成を具備する。
【0007】キャップ部材と封止部材は同一部材(キャ
リッジ)上に配設されると共に、第2の加圧部材は封止
部材移動規制手段とキャリッジとを連結し、通常はキャ
リッジは自由位置にあって、キャップ部材の開放口を開
放させ、キャップ部材の移動に連動して封止部材を回動
させて開放口を封止する構成となっている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
のインクジェット記録装置の実施の形態を詳細に説明す
る。図3は本実施の形態に係るインクジェット方式の画
像形成装置を示し、図1はメンテナンス部分の説明図、
図4はメンテナンスステーションの斜視図である。イン
クジェット記録装置は、記録媒体Pを矢印の方向に搬送
する記録媒体搬送部材1と、記録媒体Pの搬送経路に対
向し、且つ記録媒体Pの搬送方向と直交する方向(主走
査方向)に延設された1組のガイド部材2と、ガイド部
材2により支持された記録ヘッドキャリッジ3と、ガイ
ド部材2の下部であって記録媒体搬送経路に干渉しない
位置に配設されたメンテナンスステーション4と、これ
らを一体に保持するハウジング5等を有する。また、記
録ヘッドキャリッジ3にはフレキシブル基板に形成され
た信号線を通じて画像情報が送られるようになってい
る。また、記録ヘッドキャリッジ3は非印字領域である
メンテナンスステーション4に対向する位置がホームポ
ジションとして設定されており、印字領域と非印字領域
とを矢印X−Y方向に移動し、キャリッジ3のホームポ
ジション位置での存在をホームポジションセンサ7で検
出するようになっている。
【0009】記録ヘッドキャリッジ3は、1組のガイド
部材2上を移動可能に配設されたヘッドキャリッジフレ
ーム3aと、フレーム3aの下面(上記記録媒体搬送経
路に対向する側面)よりも下に突出するように配設され
た2つのノズル部、第1のノズル部3b,第2のノズル
部3cと、フレーム3aに対して着脱可能に配設され、
各ノズル部3b,3cにインクを供給する2つのインク
タンク、第1のインクタンク3d,第2のインクタンク
3eとからなる。また、第1のタンク3dに対応する第
1のノズル部3bには画像情報に応じてインクを飛翔さ
せる第1のノズル3fが形成されると共に、第1のノズ
ル部3bに接続された第1のインクタンク3dは黒色イ
ンクが供給される。他方、第2のタンク3eに対応する
第2のノズル部3cには画像情報に応じてインクを飛翔
させる3つのノズル3g,3h,3iが形成されると共
に、第2のノズル部3cに接続されたインクタンク3e
は各ノズル3g,3h,3iに対してそれぞれイエロー
インク、マゼンタインク、シアンインクをそれぞれ供給
する構成となっている。
【0010】メンテナンスステーション4は、ステーシ
ョン本体4aと、ステーション本体4aから排出される
インクを吸収保持する排インク吸収体4bとから成る。
ステーション本体4aは、ユニットハウジング8と、ユ
ニットハウジング8に取り付けられたキャップ部材9と
により構成されている。ステーション本体4aは2つの
キャップ部材9a,9bを有し、それらはキャップキャ
リッジ10上に保持されている。各キャップ部材9は、
スポンジで形成されたインク保持体91a,91bを収
容したゴム製のキャップ93a,93bで形成されてい
る。キャップ93a,93bの側壁には、キャップ内部
と外部とを貫通する大気開放口95a,95bが穿孔さ
れている。第1のキャップ部材9aには大気開放口95
aを開閉する封止部材50が配設される。
【0011】キャップキャリッジ10は、図6に示すよ
うに2つのキャップ部材9a,9bを支持する支持底部
10aと、その一辺両端に配設された一対のアーム部1
0bと、支持底板10aの下に配設されたガイド部10
cと、支持底板10aの下部であってガイド部10cに
隣接して配設された支点部10dを有する。アーム部1
0bがユニットハウジング8のガイド溝81に係合し、
ガイド部10cがユニットハウジング8の係合部83に
係合される。キャップキャリッジ10の支点部10dに
はカムフオロワ11aを取り付けたL字アーム11を接
続する。そして、カム12aを回動させると、カムフオ
ロワ11aを押圧してスプリング11bの付勢力に抗し
てL字アーム11が支点から回動する。L字アーム11
の回動によりキャップキャリッジ10はユニットハウジ
ング8のガイド溝81および係合部83に案内されて、
姿勢を一定に保ったまま上下に移動する。以後、カム1
2aが形成された部材をカム駆動伝達部材12と呼ぶ。
このように構成されるキャップキャリッジ10は、さら
に記録ヘッドキャリッジ3方向上下に移動すると共に、
記録ヘッドキャリッジ3の移動方向と同じ方向(水平方
向)にユニットハウジング8内を移動可能に配設されて
いる。
【0012】次に、キャップキャリッジ10と記録ヘッ
ドキャリッジ3の移動機構を説明する(図6、7参
照)。記録ヘッドキャリッジ3は2つのノズル部3b,
3cに隣接した位置に2つの凸部、印字領域側の第1の
凸部34aと、非印字領域側の第2の凸部34bを配設
する。そして、キャップキャリッジ10にはヘッド側の
2つの凸部34a,34bの移動経路に対応する位置に
係合ピン14が配設されている。さらに、ステーション
本体4aには係合ピン14の近傍に上下方向に移動可能
な固定ピン15が配設されている。なお、固定ピン15
は、ユニットハウジング8との間に挿入されたバネ16
により上方に付勢されると共に、カム駆動伝達部材12
のギアの溝部(図示せず)と係合してその高さを設定さ
れる構成となっている。
【0013】次に、記録ヘッド3に対するキャップ部材
9の位置関係を説明する。 印字位置 キャップキャリッジ10が最も下がった状態で、キャッ
プキャリッジ10のキャップ部材9、および係合ピン1
4は記録ヘッド3に干渉せず、記録ヘッド3は自由に印
字領域、非印字領域を移動可能である。 キャッピング準備位置 カム駆動伝達部材12を回動させて、キャップキャリッ
ジ10を上昇させる。記録ヘッド3とキャップ部材9は
接触していないが、係合ピン14が記録ヘッドキャリッ
ジ3の第1の凸部34aに係合する高さ(位置)とな
る。そして、係合ピン14が第1の凸部34aに係合し
た状態でキャリッジ10は記録ヘッド3の移動に追従す
る。 キャッピング位置 キャップキャリッジ10をさらに上昇させ、キャップ部
材9a,9bをノズル部3b,3cに圧接させる。この
状態でノズル部3b,3cはキャップ部材9a,9bに
よりキャッピングされる。また、キャップ部材9a,9
bをノズル部3b,3cに圧接させる際に、固定ピン1
5を上昇させて非印字領域側の第2の凸部34bと係合
させることにより、2つの凸部34a,34bの間に係
合ピン14及び固定ピン15を挿入させて、記録ヘッド
キャリッジ3の引出防止ができる構成となっている。ま
た、第1のキャップ部材9aに配設する封止部材50
は、キャップキャリッジ10上に配設され、キャップキ
ャリッジ10が記録ヘッドキャリッジ3に押されて非印
字領域方向に移動することにより大気開放口95aを封
止する構成となっている。
【0014】次に、第1のキャップ部材9aの大気開放
口95aに隣接して配設され、大気開放口95aを封止
する封止部材50を説明する(図2参照)。第1のキャ
ップ部材9aの大気開放口95aを開閉する封止部材5
0は、回動軸55を中心に回動自在にキャップキャリッ
ジ10上に配設されている。封止部材50はねじりコイ
ルばねにより矢印R方向(大気開放口95aを封止する
方向)に付勢されている。キャップキャリッジ10はス
ライド部材57に沿ってユニットハウジング8間を走査
方向に移動可能となっている。そして、キャップキャリ
ッジ10はスライド部材57との間に配設されるスプリ
ング13により、封止部材50のねじりコイルばねのば
ね力に対抗する力で印字方向に付勢されている。キャッ
プキャリッジ10はスプリング13で付勢されている位
置、図2(a)の位置が自由位置(印字位置)となって
いる。スライド部材57のキャップ部材9に対応する先
端には、封止部材50に係合するストッパー59を配設
する。キャップキャリッジ10がスプリング13の付勢
力によりスライド部材57に沿って印字方向に移動する
とき、封止部材50に係合して、ねじりばねの付勢力に
抗して封止部材50を大気開放口95aを開放する方向
に回動させ、キャップ部9aの大気開放口95aを開放
させている。
【0015】キャップキャリッジ10が上昇してキャッ
プ部材95が記録ヘッド3に当接し、キャップキャリッ
ジ10側の係合ピン14とヘッド側の凸部34aが係合
するキャッピング準備位置をとると、キャップキャリッ
ジ10はスプリング13の付勢力に抗して記録ヘッド3
の移動に連動し、非印字領域方向に移動する。キャップ
キャリッジ10の移動に伴って、封止部材50は回動軸
55を中心に大気開放口95aを封止する方向に回動す
る。さらにキャップキャリッジ10が非印字領域方向に
移動すると、封止部材50はストッパー59から開放さ
れ、封止部材50のねじりコイルばね力により回動し大
気開放口95aを押圧して閉塞する。キャップ9a内は
大気と遮断される。この状態でポンプを作動させると記
録ノズル部からのインクの吸引が実行される。
【0016】次に、キャップキャリッジ10が降下移動
して記録ヘッド3とキャップ部9aとの当接が解除され
たとき、スプリング13が復帰してキャップキャリッジ
10は自由状態となり対向するハウジング8に当接して
印字位置に移動する(図2a参照)と共に、キャップキ
ャリッジ10に取り付けられている封止部材50はスラ
イド部材57のストッパー59に係合して、大気開放口
95aを開放する方向に回動される。このように、封止
部材50は通常(キャップ部材9aが記録ヘッドから離
間している状態)はストッパー59によりねじりコイル
ばねの付勢力に抗して大気開放口95aを開放する位置
に係止され、キャッピング状態となりキャップキャリッ
ジ10が記録ヘッドキャリッジ3の移動と共に押されて
矢印Y方向(非印字領域方向)に移動することによって
大気開放口95aを閉塞するように構成されている。こ
のように、封止部材50は格別な駆動機構を設けること
なしに、キャップキャリッジの移動を規制するスプリン
グ13の付勢力と、封止部材50のねじりばねの回動力
により、大気開放口95aの開閉が記録ヘッドキャリッ
ジ3の移動に連動して適時に実行できる。
【0017】次に、図8において、ノズル部のノズル面
をクリーニングするワイパー部材60を説明する。ワイ
パー部材60はゴムブレード65を有する。そして、ス
テーション本体4aとの間に設けられたバネ63により
ワイパ−部材60は上方(記録ヘッド3方向)へ付勢さ
れている。通常はカム駆動伝達部材12によりバネ63
の付勢力に抗して下方に押し下げられ、ブレード65は
記録ヘッド3のノズル部から離れている。そして、記録
ヘッドキャリッジ3の移動にあわせて、カム駆動伝達部
材12が回動し、バネ63の付勢力により、ワイパー部
材60をブレード65先端がノズル部3b,3cの移動
経路位置に干渉する位置に移動させる。記録ヘッドキャ
リッジ3の非印字領域と印字領域との移動により、各ノ
ズル3b,3cの先端にブレード65が当接して、ノズ
ル面に付着するインクを払拭させることができる。
【0018】次にポンプ部材20の構成、および排イン
クの吸引機構を説明する(図9〜12参照)。ポンプ部
材20は、上部に2つのインク吸引口21a,21bが
形成されるシリンダ29と、シリンダ29の内部に嵌挿
されるピストン20Pよりなる。シリンダ29に形成さ
れるインク吸引口は、第1のキャップ部材9aに接続さ
れる第1のインク吸引口21aと、第2のキャップ部材
9bに接続される第2のインク吸引口21bとする。シ
リンダ29の中央下部にはインク排出口23が形成され
ている。第1のインク吸引口21aはシリンダ中央部近
くに配設し、第2のインク吸引口21bはシリンダ端部
付近に配設する。すなわち、シリンダ29の端部から第
1のインク吸引口21aの距離L1は長く、第2のイン
ク吸引口21bの距離L2は短く構成されている。シリ
ンダ29内に配設されるピストン20Pはシリンダ29
の内周面に当接する大きさに形成される。ピストン20
Pはその中心部分に貫通孔26が形成されたピストンヘ
ッド22と、貫通孔26よりも小径に形成されたピスト
ンロッド24から成る。貫通孔26の径をd1、ピスト
ンロッド24の径をd2、ピストンロッド24に嵌装さ
れるテ−パリング241の径をd3としたとき、d2<d
1≒d3の関係となっている。
【0019】ピストンヘッド22は、その周面の両端部
分に一対のゴム製のピストンパッキン25A,25Bが
配設され、シリンダ29内に第1のポンプ室100A
と、第2のポンプ室100Bを形成する。ピストンヘッ
ド22の側面には貫通孔26とシリンダ空間に連通する
インク流出口27を形成する。ピストンロッド24は、
ピストンヘッド22の貫通孔26を塞ぐ大きさに形成さ
れた一対の貫通孔閉塞板28A,28Bを有している。
この2つの貫通孔閉塞板28A、28Bの間隔L3はピ
ストンヘッド22の貫通孔26の長さL4より若干長い
間隔で配設されている。また、各貫通孔閉塞板28A、
28Bの貫通孔に対向する側面にはそれぞれシリコンゴ
ム製のシール部材が配設されている。また、ピストンロ
ッド24は駆動伝達アーム19を介してカム駆動伝達部
材12のカムに連結されている。
【0020】ポンプ部材20のインク吸引口21(第1
のインク吸引口21a、第2のインク吸引口21b)と
各キャップ部材9a,9bとはインク吸引路であるホ−
ス55で接続されている。このように1つのポンプ部材
20により各キャップ部材9a,9b内のインクが吸引
されるようになっている。また、ポンプ部材20の排出
口23に排インク吸収体4bを連絡させて排出インクを
吸収させるように構成されている。このように構成され
るポンプ部材20は、ピストンロッド24がカム駆動伝
達部材12の回動に追従して矢印V方向に引っ張られる
ことで、インク吸引口21aからインクを第1のポンプ
室100Aに吸引する。この時、ピストンの第2ポンプ
室100Bに収容されていた排インクは、貫通孔26及
びインク流出口27を介してインク排出口23から排出
される。また、ポンプ部材20は、ピストンロッド24
が矢印W方向に押し戻されることで、第2のインク吸引
口21bからインクを第2のポンプ室100Bに吸引
し、且つ、ピストン20Pの第1のポンプ室100Aに
収容されていた排インクを貫通孔26及びインク流出口
27を介してインク排出口23から排出する。
【0021】ここで、このポンプ部材20は、第1のイ
ンク吸引口21aが、シリンダ29の中央寄りに形成さ
れ、ピストンヘッド22がある程度移動した時に、シリ
ンダ29内とキャップ部材9を介して記録ヘッド3とが
連通するように構成されているので、第1のポンプ室1
00Aが形成する吸引圧力は、図13に実線(a)で示
すように、非常に高い圧力が瞬時に作用する急激的な吸
引波形を示す。他方、第2のインク吸引口21bは、シ
リンダ29の端部寄りに配設されて、常時シリンダ29
内とキャップ部材9が連通しているので、第2のポンプ
室100Bが形成する吸引波形は、図13に破線(b)
で示すように、ピストンヘッド22の移動にあわせて徐
々に減圧する緩慢な吸引波形を示す。
【0022】ポンプ部材20の排出口23に排インク吸
収体4bを連絡させて排出インクを吸収させるように構
成されている。次に、排インク処理構造を図14により
説明する。ポンプ排出口23より排出された排インク
は、パイプ部41を通って排インク排出口43へ排出さ
れる。排出口43近傍にはジョイント用吸収体44が配
設され、一度この吸収体44に吸収された後、排インク
吸収体44bに移行し、その後インク吸収体4bに移行
する。ジョイント用吸収体44と排出口23はホルダー
45内に設けられたリブ47により強制的に間隙が形成
されて、ジョイント用吸収体44の目詰まり、排出不良
を防止する構成となっている。
【0023】このように、カム駆動伝達部材12には、
キャップキャリッジ10を上下移動させるためのキャッ
ピング用カム12a、固定ピン15を上下移動させるた
めのギアの溝部、ポンプ20を駆動するためのポンピン
グ用カム、ワイパー部材60を上下移動させるためのワ
イピング用カム等を備えている。カム駆動伝達部材12
には回転位相センサ用の検出板を備えている。カム駆動
伝達部材12は、モータの回転をギア列により伝達され
て各部材用のカムを回転する構成となっている。
【0024】すなわち、これら各カム及び溝は、図15
に示すように、カム駆動伝達部材12の検出板で検出す
る所定の回転位相に対して各部材を移動(駆動)させる
ように形成されている。カムの回転角度と各部材の移動
を説明すると、カムの回転位相350〜10°には全て
の部材(9a,9b,14,15,60)が退避位置に
ある。カムの回転位相30〜50°にはキャップキャリ
ッジ10をハーフポジションまで上昇させるキャップ位
置決めモードが割り付けられ、カムの回転位相70〜1
20°にはキャリッジを停止させてキャップ部材等9
a,9b,14及び固定ピン15を上昇させるキャリッ
ジ停止モードが割り付けられ、カムの回転位相120〜
200°にはキャップ部材等9a,9b,14及び固定
ピン15を上昇させた状態でポンプ20を駆動させるバ
キューム(吸引)モードが割り付けられ、カムの回転位
相280〜350°にはキャップ部材等9a,9b,1
4及び固定ピン15を退避させた状態でポンプ20を駆
動させる、キャップ内バキュームモードが割り当てら
れ、更に、カムの回転位相320〜330°にはワイパ
ー部材60を上昇させるワイピングモードが割り当てら
れている。
【0025】次に1つのポンプによるインクの吸引、排
出作用を詳述する。 第1のポンプ室100Aのインク吸引工程、及び第
2のポンプ室100Bのインク排出工程 ロッド24が図示矢印V方向に移動を始めると、第1の
ポンプ室100Aのシールパッキン28Aがピストンヘ
ッド22とロッド24に押し潰され第1のポンプ室10
0Aが密閉状態になる。ロッド24の移動にともないピ
ストンパッキン25Aも移動を開始し、第1のポンプ室
100Aを大気圧から徐々に減圧してゆく。所定の圧力
に達したときにノズルにつながっている第1の吸引口2
1aを連通させ、第1のノズル部3bのノズル3f面に
所定の吸引圧をかけノズル3f内の増粘したインク、異
物、空気を急激的に吸引する。このとき、同時にポンプ
室100Bでは、貫通孔閉塞板28Bが押し潰された状
態から自由状態に戻り、僅かに生じる隙間を利用してポ
ンプ室100B内に吸引されたインクを排出口23側に
移動させ、さらに、排インク吸収体4bへ順次移行させ
ていく。
【0026】 ポンプ室100Aの排出工程及びポン
プ室100Bの吸引工程 ロッド24が矢印W方向に移動を始めると貫通孔閉塞板
28Aがピストンヘッド22とロッド24に押し潰され
た状態から自由状態に戻り、僅かに生じるすき間を利用
して第1のポンプ室100A内に吸引されたインクを排
出口23側に移動させ、さらに、排インク吸収体4bへ
順次移行させていく。このとき、同時に第2のポンプ室
100Bでは、ピストンパッキン25Bがパッキンホル
ダーとロッド24に押し潰されポンプ室Bを密閉状態と
する。ロッドの移動に伴いピストンパッキン25Bも移
動を開始する。しかし、ポンプ室100Bは第2のノズ
ル部9bにつながっている吸引口21bをシリンダ29
の短部近くに形成してポンプ室内とキャップ部材9bが
連通しているので、ピストン20Pの移動に伴い徐々に
減圧されていくとともにキャップ内からのインクの吸引
を行う。
【0027】ここで、インクの吸引仕様を説明する。 ノズル吸引時の吸引仕様(第1のポンプ室を使用) 第1のポンプ室100Aに封止部材50で大気開放口9
5aを封止したキャップ部材9aを連結。ポンプ室10
0Aを密閉状態にしてピストン20Pを移動させ、ポン
プ室を大気圧から徐々に減圧していき所定の圧力に達し
たときにノズルにつながっている吸引口21aが連通し
て、急激的な吸引波形を形成させる。このときノズル部
3bまたは3c面には急激な吸引圧がかけられ、ノズル
内の増粘したインク、異物、空気が吸引される。この吸
引仕様は所定の圧力に達した状態で吸引を行うため、無
用なインク吸引をせずに効率よく回復動作を行うことが
できる。 キャップ内空吸引時の仕様(第1、および第2のポン
プ室を使用) 第2のポンプ室100Bに大気開放口95bを開放した
状態のキャップ部材9bを連結,ポンプ室100Bとノ
ズルにつながっている吸引口とを連通させた状態で、ピ
ストンパッキンを移動させ、徐々に減圧していく。この
時、キャップ内に残留したインクは、ピストンパッキン
の移動とともに、ポンプ室に移動していく。キャップ部
材内に残留しているインクを回収するには比較的低い圧
力で徐々に吸引してゆく波形の方が効率良く吸収される
ことが実験により確認されている。
【0028】以上のように、ポンプ部材20は1個のポ
ンプにより上記2つの吸引仕様に対応できる。以上の構
成よりなる本実施の形態によるインクジェット記録装置
の、記録ヘッド3の移動と封止部材50の関係を含めた
インク吸引作用を説明する。 A 第1の記録ヘッド部3bからの吸引………図16
(a〜e)参照 キャップキャリッジ10は印字位置にあり、記録ヘッド
3は非印字領域方向Yに移動している。キャップキャリ
ッジ10が上昇する。このとき、キャリッジ10の係合
ピン14は第1の凸部34aと第2の凸部34の中間に
あるようにする。記録ヘッド3の移動に合わせて、キャ
ップキャリッジ10の係合ピン14が記録ヘッド3の凸
部34aに干渉する位置まで上昇させる。…(a、b) 記録ヘッド3の第1の凸部34aとキャップキャリッジ
10の係合ピン14とを係合させた状態で、キャップキ
ャリッジ10は記録ヘッド3に引かれて矢印Y方向に移
動する。…(c、d キャップとヘッドの位置決め) さらにキャップキャリッジ10が上昇し記録ヘッド3と
キャップ部材9が接触する。…この位置はキャップ保管
時と同様
【0029】ノズル部3b(黒BK用)を第1のキャッ
プ部材9aで,ノズル部3c(カラ−TC用)を第2の
キャップ部材9bで被覆する。この状態でさらに記録ヘ
ッド3を非印字領域方向Yに移動させる。記録ヘッド3
の移動に伴ってノズル部に連結する(被覆する)キャッ
プキャリッジ10も矢印方向Yに移動し、第1のキャッ
プ部材9aの大気開放口95aは封止部材50で封止さ
れる。この状態でポンプ部材20を作動させると、第1
の吸引口21aに連結する黒BK用ノズル部3bからは
増粘したインク等の異物を吸引することができる。この
ときのポンプの吸引波形は急激的な波形であって、ノズ
ル吸引時の吸引仕様が使用される。…(e) 第1のポンプ室Aに吸引されたインクは、ポンプ部材2
0の復帰時、排出される。
【0030】第2の吸引口21bに連結するカラー用ノ
ズル部3c側においては、ノズル部3bからの吸引時、
第2のポンプ室100Bから吸引インクが排出される。
その後、ピストン20Pの移動に合わせた大気開放口9
5bが開口した状態での吸引が行われる。この時のポン
プの吸引波形は緩慢な波形であって、キャップ内吸引時
の吸引仕様による比較的低い圧力で徐々にキャップ内の
インクをポンプ室に吸引する。
【0031】B 第2の記録ヘッド部3cからの吸引…
……図16(f〜i) キャップキャリッジ10は印字位置にあり、記録ヘッド
3は非印字領域方向Yに移動している。キャップキャリ
ッジ10が上昇する。このとき、キャリッジ10の係合
ピン14は第2の凸部34の外側にあるようにする。記
録ヘッド3の移動に合わせて、キャップキャリッジ10
の係合ピン14が記録ヘッド3の第2の凸部34bに干
渉する位置まで上昇する。…(f) 記録ヘッド3の第2の凸部34bとキャップキャリッジ
10の係合ピン14とを係合させた状態で、キャップキ
ャリッジ10は記録ヘッド3に引かれて矢印Y方向に移
動する。…(g キャップとヘッドの位置決め) さらにキャップキャリッジ10が上昇し記録ヘッド3と
キャップ部材9が接触する。ノズル部3c(カラーTC
用)を第1のキャップ部材9aで被覆する。この状態で
さらに記録ヘッド3を非印字領域方向Yに移動させる。
記録ヘッド3の移動に伴ってノズル部に連結する(被覆
する)キャップキャリッジ10も矢印方向Yに移動し、
第1のキャップ部材9aの大気開放口95aは封止部材
50で封止される。…h
【0032】この状態でポンプ部材20を作動させる
と、第1の吸引口21aに連結するノズル部3c(カラ
ーTC用)からは増粘したインク等の異物を吸引するこ
とができる。このときのポンプの吸引波形は急激的な波
形であって、ノズル吸引時の吸引仕様が使用される。…
(i) このとき、第2のポンプ室100Bに連結されるキャッ
プ部材9bはピストン20Pが復帰時、緩慢な吸引波形
によるキャップ内残留インクの吸引が実行される。
【0033】C キャップ部材からの吸引…(a) 各キャップ部材9a,9bにノズル部3b,3cが対向
されるように記録ヘッドキャリッジ3の位置決めをす
る。この状態でポンプ部材20を動作させることで、ノ
ズル部3b(黒BK用)、ノズル部3c(カラーTC
用)の各ノズル3f,3g,3h,3iから飛翔させた
インクを各キャップ部材9a,9bで受け、キャップ部
材内のインクをポンプ部材20にて吸引する。さらに、
ポンプ20の作動とワイピング(ブレードの上下運動)
をみると、記録ヘッドがホームポジションにあるとき、
ブレード65は退避状態からヘッドに当接位置へと上昇
し、ヘッドが印字側に移動するとき、ノズル表面を拭き
取る。そして、ブレード65が退避位置にあるとき、記
録ヘッド3はホームポジションに移動するのであるが、
ブレード65が退避位置から当接位置に移動すると同時
にポンプ部材20が作動し、キャップ内の残留インクを
回収し、ブレード65の退避、当接可能状態への動作と
共に、キャップ内の空吸引を同時に行うようにすること
によりメンテナンス動作時間の短縮が可能となる。
【0034】ここで、吸引ポンプの作動とインクの吸引
のタイミングを図17のタイミングチャートにより説明
する。第1のポンプ室100Aに連絡する第1の吸引口
21aに連結する第1のキャップ9aは大気開放口を閉
塞した状態で記録ヘッド部3b,3cを被覆したとき、
急激的に負圧となり、記録ヘッドからの吸引を実行し、
インクの流入と共に急激に大気となる。また、記録ヘッ
ド部に連結しないとき、第1のキャップ部9aからのキ
ャップ内吸引を実行する。そして、この間第2のポンプ
室100B内の吸引されたインクは排出口から排出され
る。第2のポンプ室100Bに連絡する第2の吸引口2
1bに連結する第2のキャップ9bは、大気開放口を開
放した状態で記録ヘッド部3cを被覆する。ピストン移
動と共に徐々に負圧となり、キャップ部9bからのキャ
ップ内吸引が実行される。この間第1のポンプ室100
A内の吸引されたインクは排出口から排出される。
【0035】このように、本実施形態のインクジェット
方式の画像形成装置は、1つのモータ(パルスモータ)
で、キャップ部材9a,9b,ワイパー部材60、キャ
リッジ位置固定部材15を、記録ヘッドキャリッジ3の
移動経路に対して進退させて位置決めすると共に、キャ
ップの大気開放口封止部材50による大気開放口を閉塞
し、吸引タイミングにポンプ部材20を作動させるよう
にしているので、各部材毎に個別に駆動手段を設ける必
要がなく、装置の小型化が達成される。さらに記録ヘッ
ドへのキャップ部材9当接時、および保管時には大気開
放口を開放し、ノズルからの吸引を実行するキャッピン
グ位置においては封止部材を回動させて大気開放口を閉
塞するので、確実な記録ヘッドのメンテナンスが記録ヘ
ッドの移動に合わせて実行でき、インクの吐出不良によ
る画像形成不良を解消することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のインクジェット
方式の画像形成装置は、キャップ部材の大気開放口の開
閉を駆動源を必要とせず記録ヘッドの移動に連動して実
行させることにより、装置の小型化と各部材の移動、位
置精度の向上を図り、記録ヘッドの確実なメンテナンス
作業の達成を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインクジェット記録装置のメン
テナンス部の概要説明図。
【図2】 封止部材の作動説明図。
【図3】 インクジェット記録装置の全体斜視図。
【図4】 メンテナンスステーションの斜視図。
【図5】 記録ヘッドとメンテナンス部材の動作説明
図。
【図6】 記録ヘッドとメンテナンス部材の動作説明
図。
【図7】 記録ヘッドとメンテナンス部材の動作説明側
面図。
【図8】 クリーニングブレードの動作説明図。
【図9】 ポンプ部材の構成説明図。
【図10】 シリンダの側面図。
【図11】 ポンプの動作説明図。
【図12】 ポンプの動作説明図ポンプの正面図。
【図13】 吸引波形を示すグラフ。
【図14】 インク吸収部材の断面図。
【図15】 カムの回転角と各部材の作動タイミングチ
ャート。
【図16】 記録ヘッドとメンテナンス部材の作動説明
図。
【図17】 メンテナンス部の吸引タイミングチャー
ト。
【符号の説明】
1 記録媒体搬送部材、 3 記録ヘッドキャリッジ、
3f,3g,3h,3i ノズル、 9a,9b キ
ャップ部材、 10 キャップキャリッジ、12 カム
駆動伝達部材、 13 スプリング、 14 係合部
材、 15 キャリッジ位置固定部材、 20 ポンプ
部材、 50 封止部材、 55 回動軸、 57 ス
ライド部材、 59 ストッパー、60 ワイパー部
材、 95大気開放口、 100 ポンプ室。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するノズル部を有する記録
    ヘッドと、該記録ヘッドのノズル部を覆うキャップ部材
    と、前記記録ヘッドのノズル部から、前記キャップ部材
    を通してインクを吸引する吸引手段とを有するインクジ
    ェット方式の画像形成装置において、 前記キャップ部材に設けられた開放口と、該開放口を封
    止する位置と開放口開放する位置に移動可能に設けられ
    た封止部材と、該封止部材を前記開放口を封止する位置
    方向に移動させる加圧力を与える第1の加圧部材と、前
    記封止部材に係合することにより封止部材の封止位置方
    向への移動を規制する封止部材移動規制手段と、前記第
    1の加圧部材の加圧力に対抗して、該封止部材移動規制
    手段に封止部材を開放位置方向に移動させる力を加える
    第2の加圧部材と、前記吸引手段により吸引動作をする
    際に、前記キャップ部材を吸引位置に移動させるキャッ
    プ部材移動手段と、前記キャップ部材が吸引位置に移動
    した際に前記封止部材移動規制手段の移動を規制する当
    接部材とを有し、 前記キャップ部材がノズルからのインク吸引位置に移動
    した際に、前記封止部材移動規制手段が前記当接部材に
    当接し位置移動が規制されることにより、前記封止部材
    は封止部材移動規制手段からの規制を解かれ、第1の加
    圧部材の加圧力により開放口を封止する位置に移動する
    よう構成されてなるインクジェット方式の画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の加圧部材は封止部材をキャップ部
    材の開放口方向に付勢するばねであり、第2の加圧部材
    は封止部材移動規制手段を封止部材に係合する方向に付
    勢するばねである請求項1記載のインクジェット方式の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 キャップ部材と封止部材は同一キャリッ
    ジ上に配設されると共に、封止部材移動規制手段と該キ
    ャリッジは第2の加圧部材で連結されて位置が規制され
    ている請求項1記載のインクジェット方式の画像形成装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306037A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Seiko Epson Corp 記録ヘッド吐出特性維持装置、記録装置および液体噴射装置
CN100430233C (zh) * 2004-08-30 2008-11-05 精工爱普生株式会社 记录装置和液体喷射装置
US8480215B2 (en) 2010-03-17 2013-07-09 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and atmospheric air opening method
JP2020078885A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 セイコーエプソン株式会社 キャップ、液体噴射装置

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