JP7246273B2 - 繰出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、繰出容器に関する。
従来、例えば特許文献1の繰り出し容器が知られている。この繰り出し容器は、外筒体と、外筒体内に配置され外筒体と一体に回転する螺筒体と、螺筒体内に挿入される内筒体と、内筒体内に配置される受皿体と、受皿体に保持される例えば口紅やスティックファンデーション等の棒状化粧料と、を備える。螺筒体は、内周面に螺溝を有し、内筒体は、上下方向に延びるガイド孔を有する。受皿体は、ガイド孔を通して螺溝に挿入される螺合ピンを有する。
繰り出し容器を使用する際は、内筒体に対して外筒体を周方向に回転させることにより、内筒体の上端開口部から棒状化粧料を使用に適した位置まで突出させる。使用後は、内筒体に対して外筒体を周方向に回転させることにより、内筒体内に棒状化粧料を収容する。
特開2005-66113号公報
従来の繰出容器では、棒状化粧料等の棒状内容物を、使用に適した位置まで突出させたり容器内に収容する操作を簡素化し、かつ棒状内容物の突出量を微調整できるようにする点に改善の余地があった。
上記事情に鑑み、本発明は、棒状内容物を使用に適した位置まで突出させたり容器内に収容する操作を簡素化でき、かつ棒状内容物の突出量を微調整できて、操作性を改善できる繰出容器を提供することを目的の一つとする。
本発明の繰出容器の一つの態様は、上下方向に延びる外装筒と、前記外装筒内に配置され、前記外装筒の上端開口部から上側に突出可能な棒状内容物と、前記棒状内容物を保持し、前記外装筒と上下方向の相対移動が許容され、周方向への相対移動が規制された中皿部材と、前記外装筒内に配置され、前記中皿部材と螺着される回転部材と、前記外装筒に取り外し可能に装着され、前記外装筒の上端開口部を塞ぐキャップと、前記回転部材および前記中皿部材を下側へ付勢する付勢部材と、前記外装筒に対して前記回転部材および前記中皿部材を上側に押し込むノック操作により、前記回転部材、前記中皿部材および前記棒状内容物を上下動させて、前記棒状内容物が前記外装筒から上側に突出する使用位置、および、前記棒状内容物が前記使用位置よりも下側に配置される待機位置のいずれかに保持するノック機構と、を備え、前記キャップは、前記回転部材の下端部に係止可能な係止部を有し、前記ノック機構は、前記外装筒内に配置されるカムリングを有し、前記カムリングと前記回転部材との上下方向の相対移動が規制され、周方向の相対移動は許容され、前記カムリングは、前記ノック操作により前記外装筒に対して上下動し、かつ周方向一方側へ回動する
本発明の繰出容器は、ノック機構を備えるので、ノック操作を行うことにより、回転部材、中皿部材および棒状内容物が上下動し、棒状内容物が使用位置および待機位置のいずれかに保持される。つまりノック操作によって、外装筒に対して棒状内容物を上下方向に大きく移動させることができる。このため、棒状内容物を使用に適した位置まで突出させたり外装筒内に収容したりする操作を簡素化できる。
また、キャップの係止部を回転部材の下端部に係止し、キャップを周方向に回転操作することで、外装筒および中皿部材に対して、キャップとともに回転部材を周方向に回転させることができる。この回転操作により、回転部材と中皿部材とのねじ込み量が変化し、中皿部材とともに棒状内容物を少しずつ上下動させることができる。すなわち、外装筒に対する棒状内容物の上下方向の位置を少しずつ変化させて、棒状内容物の突出量を微調整できる。なお、棒状内容物の突出量を微調整する回転操作は、棒状内容物が使用位置および待機位置のいずれに保持された状態において行ってもよい。
以上より本発明によれば、繰出容器の操作性が改善される。
また本発明では、回転部材が外装筒内に配置される。このため、キャップが回転部材の下端部に係止されていない状態では、回転部材を上側へ押し込む力や周方向に回転させる力が容器外部から作用することを抑制でき、意図せず棒状内容物が外装筒から突出したり繰り出されたりすることを抑えられる。また、繰出容器の使用者以外の子供等が回転部材を周方向に回転させるなどのいたずら操作が防止されるので、繰出容器にチャイルドレジスタンス機能を付与することができる。
また、キャップを回転部材に係止した状態で繰出容器を使用するため、使用時にキャップを置く場所等に困らない。
上記繰出容器において、前記キャップは有頂筒状であり、前記係止部は、前記キャップの周壁の下端部に設けられ、前記キャップが上下反転したキャップ倒立姿勢で、前記係止部が、前記回転部材の下端部に係止されることが好ましい。
この場合、係止部がキャップの周壁の下端部に設けられるので、例えば上記構成と異なり係止部がキャップの頂壁等に設けられる場合と比べて、係止部を目立ちにくくすることができる。このため、繰出容器の外観を良好に維持できる。
上記繰出容器において、前記キャップの周壁の下端部が、前記キャップ倒立姿勢で、前記外装筒内に摺動自在に嵌合することが好ましい。
この場合、外装筒内に嵌合することによってキャップの姿勢が安定し、キャップのノック操作や回転操作が安定する。このため、繰出容器の操作性が向上する。
上記繰出容器において、前記中皿部材は、前記棒状内容物を保持する保持部と、前記保持部の下側に配置され、上下方向に延びる雌ネジ筒と、を有し、前記回転部材は、前記雌ネジ筒と螺着し上下方向に延びる雄ネジ軸と、前記雄ネジ軸の下側に配置される底板と、を有し、前記底板は、前記係止部に係止される被係止部を有することが好ましい。
この場合、中皿部材の雌ネジ筒と、回転部材の雄ネジ軸とのねじ込み量を変化させることにより、中皿部材とともに棒状内容物が安定して上下動する。つまり、棒状内容物の上下方向の位置を安定して微調整できる。
また、回転部材の底板に被係止部が設けられるので、被係止部に対して、キャップの係止部を係止しやすい。
上記繰出容器において、前記底板は、前記雄ネジ軸よりも外径が大きく、前記被係止部は、前記底板の外周部に配置されることが好ましい。
この場合、底板の外径が雄ネジ軸の外径よりも大きく、被係止部が底板の外周部に配置されるので、キャップを回転操作して底板を回転させる際の力を小さく抑えることができる。このため、繰出容器の操作性が向上する。
本発明の一つの態様の繰出容器によれば、棒状内容物を使用に適した位置まで突出させたり容器内に収容する操作を簡素化でき、かつ棒状内容物の突出量を微調整できて、操作性を改善できる。
(a)本発明の一実施形態の繰出容器を示す縦断面図である。(b)本発明の一実施形態の繰出容器を示す下面図である。 外装筒の本体筒部を示す縦断面図(部分側面図)である。 外装筒の先端筒部を示す縦断面図(部分側面図)である。 カムリングを示す縦断面図(部分側面図)である。 キャップを示す縦断面図(部分側面図)である。 本発明の一実施形態の繰出容器を示す縦断面図であり、棒状内容物が待機位置に配置された状態を表す。 本発明の一実施形態の繰出容器を示す縦断面図であり、棒状内容物が使用位置に配置された状態を表す。 ノック機構の作用を説明する図である。 本発明の一実施形態の繰出容器を示す縦断面図であり、キャップの回転操作により、使用位置の棒状内容物を上下方向に移動した状態を表す。 本発明の一実施形態の繰出容器を示す縦断面図であり、棒状内容物が待機位置に配置された状態を表す。 (a)本発明の一実施形態の繰出容器の変形例を示す縦断面図である。(b)本発明の一実施形態の繰出容器の変形例を示す下面図である。 キャップを示す縦断面図(部分側面図)である。 本発明の一実施形態の繰出容器の変形例を示す縦断面図であり、棒状内容物が待機位置に配置された状態を表す。
以下、本発明の一実施形態の繰出容器10について、図1~図10を参照して説明する。
図1(a)、(b)に示すように、繰出容器10は、中心軸Oを有する外装筒1と、外装筒1内に配置される棒状内容物2と、棒状内容物2を保持する中皿部材3と、外装筒1内に配置され、中皿部材3と螺着される回転部材4と、外装筒1に取り外し可能に装着されるキャップ5と、カムリング6と、付勢部材7と、ノック機構8と、を備える。
外装筒1、棒状内容物2、中皿部材3、回転部材4、キャップ5、カムリング6および付勢部材7は、中心軸Oを共通軸として互いに同軸に配置されている。
本実施形態では、中心軸Oが延びる方向(中心軸Oに沿う方向)を上下方向と呼ぶ。図1に示すように、棒状内容物2と回転部材4とは、上下方向において互いに異なる位置に配置される。上下方向のうち、棒状内容物2から回転部材4に向かう方向を下側と呼び、回転部材4から棒状内容物2に向かう方向を上側と呼ぶ。上下方向は、軸方向と言い換えてもよい。上側は、軸方向一方側と言い換えてもよく、下側は、軸方向他方側と言い換えてもよい。
上下方向から見た平面視で、中心軸Oに直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向のうち、中心軸Oに近づく方向を径方向内側と呼び、中心軸Oから離れる方向を径方向外側と呼ぶ。
中心軸O回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。周方向のうち、中心軸O回りの所定の回転方向を周方向一方側と呼び、これとは反対の回転方向を周方向他方側と呼ぶ。本実施形態において、周方向一方側は、中心軸Oを上側から下側へ向けて見て、中心軸Oを中心とする反時計回りの方向である。周方向他方側は、中心軸Oを上側から下側へ向けて見て、中心軸Oを中心とする時計回りの方向である。
外装筒1は、上下方向に延びる筒状である。外装筒1は、本体筒部11と、先端筒部12と、を有する。
図2に示すように、本体筒部11は、上下方向に延びる円筒状である。本体筒部11の外径は、上下方向の全長にわたって一定である。本体筒部11は、上下方向の両端部の各内径に比べて、上下方向の両端部間に位置する中間部分の内径が小さい。本体筒部11の内周面のうち、上端部と中間部分との境界部分には、上側を向く第1境界面11gが形成される。第1境界面11gは、中心軸Oを中心とする円形リング状の平面である。本体筒部11の内周面のうち、中間部分と下端部との境界部分には、下側を向く第2境界面11hが形成される。第2境界面11hは、中心軸Oを中心とする円形リング状の平面である。
図2および図8に示すように、本体筒部11は、縦溝11aと、第1傾斜面11bと、カム位置合わせ溝11cと、下壁部11dと、挿入溝11iと、を有する。縦溝11a、第1傾斜面11bおよびカム位置合わせ溝11cは、本体筒部11の上下方向の中間部分に配置される。
縦溝11aは、本体筒部11の内周面において径方向外側に窪み、上下方向に延びる。縦溝11aの下端には、下壁部11dが形成される。下壁部11dは、縦溝11aの下端のうち、少なくとも周方向一方側の端部に配置される。また縦溝11aの下端部には、挿入溝11iが接続される。挿入溝11iは、縦溝11a内と、本体筒部11の下端部内とを連通する。挿入溝11iには、繰出容器10の組み立て時に、後述するカムリング6のカム部6cが挿入される。このカム部6cは、挿入溝11iを通して縦溝11a内に配置される。縦溝11aの上端は、上側に向けて開口する。縦溝11aは、本体筒部11の内周面に、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。
第1傾斜面11bは、本体筒部11の内周面のうち、上下方向の中間部分に形成された段部11eに配置される。第1傾斜面11bは、上側を向く。第1傾斜面11bは、周方向へ向かうに従い上下方向に向けて傾斜して延びる。具体的に、第1傾斜面11bは、周方向一方側へ向かうに従い下側へ延びる。第1傾斜面11bは、本体筒部11に複数設けられる。第1傾斜面11bは、周方向に隣り合う縦溝11a同士の間に、それぞれ配置される。
第1傾斜面11bは、一対の傾斜面11b1,11b2を有する。一対の傾斜面11b1,11b2のうち周方向他方側に位置する傾斜面11b1の下端(つまり周方向一方端)と、周方向一方側に位置する傾斜面11b2の上端(つまり周方向他方端)とは、垂壁11fを介して繋がる。垂壁11fは、上下方向に延び周方向他方側を向く。
図2に示すように、カム位置合わせ溝11cは、本体筒部11の内周面のうち、上下方向の中間部分における上端部に配置される。カム位置合わせ溝11cは、本体筒部11の内周面において径方向外側に窪み、上下方向に延びる。カム位置合わせ溝11cの上端は、第1境界面11gに開口する。
図1(a)に示すように、先端筒部12は、下端部が本体筒部11内に嵌合し、上側部分が本体筒部11よりも上側に突出した姿勢で、本体筒部11に組付けられる。先端筒部12は、上下方向に延びる円筒状である。
図3に示すように、先端筒部12は、外フランジ12aと、内フランジ12bと、供回り規制突起12cと、カム位置合わせリブ12dと、第2傾斜面12eと、第3傾斜面12fと、を有する。
外フランジ12aは、先端筒部12の下端部に配置される。外フランジ12aは、先端筒部12の外周面から径方向外側に拡がる。図1(a)に示すように、本体筒部11と先端筒部12とが組み立てられたときに、外フランジ12aは、本体筒部11の上端部内に配置され、外フランジ12aの下面は、本体筒部11の第1境界面11gと接触する。
図3に示すように、内フランジ12bは、先端筒部12の下端部に配置される。内フランジ12bは、先端筒部12の内周面から径方向内側に拡がる。本実施形態では、内フランジ12bの上下方向の位置が、外フランジ12aの上下方向の位置よりも下側である。
供回り規制突起12cは、内フランジ12bの内周面から径方向内側に突出する。供回り規制突起12cは、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。
カム位置合わせリブ12dは、先端筒部12の外周面のうち、下端部に配置される。カム位置合わせリブ12dは、先端筒部12の外周面において径方向外側に突出し、上下方向に延びる。カム位置合わせリブ12dは、外フランジ12aよりも下側に配置される。本実施形態では、カム位置合わせリブ12dの上端が、外フランジ12aの下面と繋がる。
図1(a)に示すように、先端筒部12が本体筒部11に組付けられたときに、カム位置合わせリブ12dは、カム位置合わせ溝11cに挿入される。カム位置合わせリブ12dとカム位置合わせ溝11cとが係止されることにより、本体筒部11と先端筒部12との周方向の相対移動が規制され、かつ本体筒部11と先端筒部12とが周方向に位置合わせされる。詳しくは、図8に示すように、本体筒部11の縦溝11aおよび第1傾斜面11bと、先端筒部12の第2傾斜面12eおよび第3傾斜面12fとが、周方向に位置合わせされる。
図3および図8に示すように、第2傾斜面12eは、先端筒部12の下端面に配置される。第2傾斜面12eは、下側を向く。第2傾斜面12eは、周方向へ向かうに従い上下方向に向けて傾斜して延びる。具体的に、第2傾斜面12eは、周方向一方側へ向かうに従い上側へ延びる。第2傾斜面12eは、先端筒部12に複数設けられる。複数の第2傾斜面12eは、先端筒部12の下端面において、周方向に互いに間隔をあけて配置される。
第3傾斜面12fは、先端筒部12の下端面に配置される。第3傾斜面12fは、下側を向く。第3傾斜面12fは、周方向へ向かうに従い上下方向に向けて傾斜して延びる。具体的に、第3傾斜面12fは、周方向一方側へ向かうに従い下側へ延びる。第3傾斜面12fは、先端筒部12に複数設けられる。複数の第3傾斜面12fは、先端筒部12の下端面において、周方向に互いに間隔をあけて配置される。
第2傾斜面12eと第3傾斜面12fとは、先端筒部12の下端面に、周方向に交互に配列される。第2傾斜面12eと第3傾斜面12fとにより、先端筒部12の下端面には、上側に窪む山型の凹部が形成される。
図1(a)に示すように、棒状内容物2は、例えば丸棒状であり、上下方向に延びる。棒状内容物2は、例えば、口紅、リップクリーム、スティックアイシャドーなどの化粧料、薬剤および糊等である。棒状内容物2は、例えば、油分を多く含む柔らかい材料等で構成される。
図7に示すように、棒状内容物2は、後述するノック機構8のノック操作により、先端筒部12の上端開口部から上側に突出する。つまり棒状内容物2は、外装筒1の上端開口部から上側に突出可能である。
図1(a)に示すように、中皿部材3は、外装筒1内に配置される。中皿部材3は、外装筒1と上下方向の相対移動が許容され、周方向への相対移動が規制される。
中皿部材3は、保持部3aと、雌ネジ筒3bと、を有する。保持部3aと雌ネジ筒3bとは、単一の部材により一体に形成される。
保持部3aは、棒状内容物2を保持する。保持部3aは、中心軸Oを中心とする有底筒状である。保持部3aの周壁は、先端筒部12内に摺動自在に挿入される。保持部3aの周壁の内周面は、棒状内容物2の外周面の下端部と接触する。保持部3aの底壁の下面は、先端筒部12の内フランジ12bの上面と接触する。保持部3aの底壁の上面は、棒状内容物2の下面と接触する。
雌ネジ筒3bは、保持部3aの下側に配置され、上下方向に延びる。雌ネジ筒3bは、中心軸Oを中心とする円筒状である。雌ネジ筒3bの外径は、保持部3aの外径よりも小さい。雌ネジ筒3bは、雌ネジ部3cと、供回り規制溝3dと、を有する。
雌ネジ部3cは、雌ネジ筒3bの内周面に形成される。雌ネジ部3cは、雌ネジ筒3bの上下方向の下端部以外の部分に配置される。
供回り規制溝3dは、雌ネジ筒3bの外周面に配置される。供回り規制溝3dは、雌ネジ筒3bの外周面から径方向内側に窪み、上下方向に延びる。供回り規制溝3dは、雌ネジ筒3bの外周面に、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。
供回り規制溝3d内には、先端筒部12の供回り規制突起12cが挿入される。供回り規制溝3dと供回り規制突起12cとが係止されることにより、先端筒部12(外装筒1)と中皿部材3との、周方向の相対移動が規制される。供回り規制突起12cは、供回り規制溝3d内を上下方向に相対的に移動可能である。これにより、先端筒部12(外装筒1)と中皿部材3との、上下方向の相対移動が許容される。
回転部材4は、外装筒1内に収容される。回転部材4は、上下方向に延びる軸状である。回転部材4は、雄ネジ軸4aと、底板4bと、を有する。雄ネジ軸4aと底板4bとは、単一の部材により一体に形成される。
雄ネジ軸4aは、中心軸Oを中心とする円柱状である。雄ネジ軸4aは、雌ネジ筒3bと螺着し上下方向に延びる。雄ネジ軸4aは、雄ネジ部4cと、係止周溝4dと、を有する。
雄ネジ部4cは、雄ネジ軸4aの外周面に形成される。雄ネジ部4cは、雄ネジ軸4aの上下方向の下端部以外の部分に配置される。雄ネジ部4cは、中皿部材3の雌ネジ部3cと螺着する。
係止周溝4dは、雄ネジ軸4aの下端部に配置される。係止周溝4dは、雄ネジ軸4aの外周面から径方向内側に窪み周方向に延びる溝である。係止周溝4dは、中心軸Oを中心とする環状である。
底板4bは、中心軸Oを中心とする円板状である。底板4bは、雄ネジ軸4aの下側に配置される。底板4bは、雄ネジ軸4aよりも外径が大きい。底板4bは、本体筒部11(外装筒1)の下端部内に配置される。
図1(a)、(b)に示すように、底板4bは、被係止部4eを有する。被係止部4eは、キャップ5の後述する係止部5aに係止される。被係止部4eは、底板4bの外周部に配置される。被係止部4eは、底板4bの外周部に、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。本実施形態では複数の被係止部4eが、底板4bの外周部に、周方向に等ピッチで配列する。
被係止部4eは、凹部4fと、被係止突起4gと、を有する。
凹部4fは、底板4bの外周面から径方向内側に窪む凹状である。凹部4fは、底板4bを上下方向に貫通する。凹部4fの周方向の長さ(幅)は、底板4bの下面から上側へ向かうに従い小さくなる。
被係止突起4gは、凹部4fの径方向外側を向く内周部に設けられる。被係止突起4gは、凹部4fの内周部から径方向外側に突出し、周方向に延びるリブ状である。被係止突起4gは、凹部4fの内周部の下端部に配置される。
図1(a)および図5に示すように、キャップ5は、上下方向に延びる有頂筒状である。キャップ5の下端部の外径は、下端部以外の部分の外径よりも小さい。キャップ5の下端部は、本体筒部11の上端部内に嵌合する。キャップ5内には、先端筒部12の下端部以外の部分つまり外フランジ12aよりも上側の部分が、摺動自在に挿入される。これによりキャップ5の下端部は、径方向において本体筒部11と先端筒部12との間に挟まれる。キャップ5は、先端筒部12の上端開口部と、本体筒部11の上端開口部とを塞ぐ。つまりキャップ5は、外装筒1の上端開口部を塞ぐ。キャップ5は、外装筒1に対して着脱可能に装着される。
キャップ5は、回転部材4の下端部に係止可能な係止部5aを有する。係止部5aは、キャップ5の周壁の下端部に設けられる。係止部5aは、キャップ5の周壁の下端部に、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。本実施形態では複数の係止部5aが、キャップ5の周壁の下端部に、周方向に等ピッチで配列する。
図6に示すように、キャップ5が上下反転したキャップ倒立姿勢で、係止部5aは、回転部材4の下端部に係止される。またキャップ5の周壁の下端部は、図7に示すように、キャップ倒立姿勢で、本体筒部11の下端部内つまり外装筒1内に、摺動自在に嵌合する。なお以下の説明では、「キャップ倒立姿勢」を単に「倒立姿勢」と省略する場合がある。
図5に示すように、係止部5aは、凸部5bと、係止突起5cと、を有する。
凸部5bは、キャップ5の周壁の下端部において下側に突出する凸状である。凸部5bの周方向の長さ(幅)は、下側へ向かうに従い小さくなる。図6に示すように、キャップ5が上下反転したキャップ倒立姿勢で、凸部5bは、凹部4fに挿入され、凹部4fに対して下側および周方向から係止される。
図5に示すように、係止突起5cは、凸部5bの径方向内側を向く内周部に設けられる。係止突起5cは、凸部5bの内周部から径方向内側に突出し、周方向に延びるリブ状である。係止突起5cは、凸部5bの内周部の下端部に配置される。図6に示すように、キャップ5が上下反転したキャップ倒立姿勢において、凸部5bが凹部4fに挿入されたときに、係止突起5cは、被係止突起4gに対して上側から係止される。
図1(a)および図4に示すように、カムリング6は、上下方向に延びる筒状である。カムリング6は、本体筒部11(外装筒1)内に配置される。
カムリング6は、周壁部6aと、底壁部6bと、カム部6cと、を有する。周壁部6a、底壁部6bおよびカム部6cは、単一の部材により一体に形成される。
周壁部6aは、中心軸Oを中心とする円筒状である。図1(a)に示すように、周壁部6aの上端部は、本体筒部11の上下方向の中間部分の内部に配置される。周壁部6aの上端部以外の部分は、本体筒部11の下端部内に配置される。周壁部6a内には、雌ネジ筒3bが摺動自在に挿入される。
底壁部6bは、中心軸Oを中心とする円板状である。底壁部6bは、本体筒部11の下端部内に配置される。底壁部6bは、周壁部6aの下端部に接続される。底壁部6bの内周部は、周壁部6aの内周面よりも径方向内側に突出する。底壁部6bの内周部は、回転部材4の係止周溝4d内に挿入される。底壁部6bの内周部が係止周溝4d内に挿入されることにより、カムリング6と回転部材4との上下方向の相対移動が規制され、周方向の相対移動は許容される。底壁部6bの外周部は、周壁部6aの外周面よりも径方向外側に突出する。底壁部6bの外周面は、本体筒部11の下端部の内周面と、周方向全周にわたって対向する。
図6に示すように、倒立姿勢とされたキャップ5の係止部5aが、回転部材4の下端部に係止されたときに、底壁部6bの下面は、係止部5aと接触する。
図4に示すように、カム部6cは、周壁部6aの上端部に配置される。カム部6cは、周壁部6aの外周面から径方向外側に突出する。カム部6cの上端部は、周壁部6aの上端開口部よりも上側に突出する。カム部6cは、周壁部6aの上端部に、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。
図1(a)および図8に示すように、カム部6cは、本体筒部11の縦溝11a内に配置され、後述するノック機構8のノック操作により、縦溝11a内から離脱可能である。
図4および図8に示すように、カム部6cは、第4傾斜面6dと、第5傾斜面6eと、第6傾斜面6fと、を有する。
第4傾斜面6dは、カム部6cの上端面に配置される。第4傾斜面6dは、上側を向く。第4傾斜面6dは、周方向へ向かうに従い上下方向に向けて傾斜して延びる。具体的に、第4傾斜面6dは、周方向一方側へ向かうに従い上側へ延びる。
第5傾斜面6eは、カム部6cの上端面に配置される。第5傾斜面6eは、上側を向く。第5傾斜面6eは、カム部6cの上端面において、第4傾斜面6dの周方向一方側に隣接して配置される。第5傾斜面6eは、周方向へ向かうに従い上下方向に向けて傾斜して延びる。具体的に、第5傾斜面6eは、周方向一方側へ向かうに従い下側へ延びる。
第4傾斜面6dと第5傾斜面6eとにより、カム部6cの上端面には、上側に突出する山型の凸部が形成される。この凸部は、上述した第2傾斜面12eと第3傾斜面12fとによって形成される山型の凹部と、係合可能である。
第6傾斜面6fは、カム部6cの下端面に配置される。第6傾斜面6fは、下側を向く。第6傾斜面6fは、周方向へ向かうに従い上下方向に向けて傾斜して延びる。具体的に、第6傾斜面6fは、周方向一方側へ向かうに従い下側へ延びる。
図1(a)に示すように、付勢部材7は、例えばコイルスプリング等の弾性部材である。付勢部材7は、上下方向に延びる。付勢部材7は、本体筒部11(外装筒1)内に配置される。付勢部材7は、径方向において、外装筒1と雌ネジ筒3bとの間に配置される。付勢部材7の上端部は、先端筒部12の下端部内に配置される。付勢部材7の上端は、先端筒部12の内フランジ12bに対して下側から接触する。付勢部材7の下端部は、複数のカム部6cの径方向内側に位置する。付勢部材7の下端は、カムリング6の周壁部6aの上端開口部に対して上側から接触する。
本実施形態では付勢部材7が、外装筒1に対して、カムリング6、回転部材4および中皿部材3を直接的又は間接的に下側へ付勢する。
図6~図10に示すように、ノック機構8は、外装筒1に対して回転部材4および中皿部材3を上側に押し込むノック操作により、回転部材4、中皿部材3および棒状内容物2を上下動させて、棒状内容物2が外装筒1から上側に突出する使用位置、および、棒状内容物2が前記使用位置よりも下側に配置される待機位置のいずれかに保持する。
具体的に本実施形態では、キャップ倒立姿勢とされたキャップ5の係止部5aを回転部材4の下端部に係止し、キャップ5を介して回転部材4、カムリング6および中皿部材3を上側に押し込むノック操作を行うことにより、ノック機構8は、回転部材4、カムリング6、中皿部材3および棒状内容物2を上下動させて、棒状内容物2が先端筒部12の上端開口部から上側に突出する使用位置、および、棒状内容物2が前記使用位置よりも下側に配置される待機位置のいずれかに保持する。
なお本実施形態では、図6および図10が「待機位置」を示し、図7および図9が「使用位置」を示す。
ノック機構8は、上述した第4傾斜面6d、第5傾斜面6eおよび第6傾斜面6fを含むカムリング6と、縦溝11aと、第1傾斜面11bと、第2傾斜面12eと、第3傾斜面12fと、を有する。
ノック機構8の作用(機能)等について説明する。
図6に示すように、倒立姿勢とされたキャップ5の係止部5aが回転部材4の被係止部4eに係止された状態の待機位置では、図6および図8に示すように、縦溝11a内に、カムリング6のカム部6cが配置される。この待機位置において、付勢部材7の上下方向の付勢力よりも大きな力でキャップ5を上側に向けて押し込む(ノック操作する)と、キャップ5が回転部材4およびカムリング6を押し上げ、回転部材4およびカムリング6とともに中皿部材3および棒状内容物2が、外装筒1に対して上側へ移動する。
このとき、縦溝11a内からカム部6cが上側に離脱し、キャップ5の上側への押し込み力により、カム部6cの第4傾斜面6dが先端筒部12の第2傾斜面12eに接触し、かつ第2傾斜面12e上を摺動することで、外装筒1に対して、カムリング6が周方向一方側へ回動する。そしてカム部6cの第5傾斜面6eが先端筒部12の第3傾斜面12fに接触することにより、カムリング6の周方向一方側への回動が停止する。
この状態から、キャップ5の上側への押し込み操作を解除すると、付勢部材7の下側への付勢力により、外装筒1に対してカムリング6が下側へ移動する。このとき、カム部6cの第6傾斜面6fが、本体筒部11の第1傾斜面11bのうち、周方向他方側に位置する傾斜面11b1に接触し、かつこの傾斜面11b1上を摺動することで、外装筒1に対して、カムリング6がさらに周方向一方側へ回動する。そしてカム部6cの周方向一方側を向く側面が垂壁11fに接触することにより、カムリング6の周方向一方側への回動が停止し、図7に示す使用位置となる。
図7に示す使用位置(第1の使用位置)から、外装筒1に対してキャップ5を周方向に回転させる回転操作を行うと、キャップ5とともに回転部材4が回転し、回転部材4と中皿部材3とのねじ込み量が変化して、回転部材4と中皿部材3とが上下方向に相対的に移動する。これにより、外装筒1に対して、中皿部材3および棒状内容物2が上方に移動し、図9に示す使用位置(第2の使用位置)となる。また、外装筒1に対してキャップ5を上記回転操作とは逆向きの周方向に回転させると、中皿部材3および棒状内容物2が下方に移動する。
本実施形態では、棒状内容物2を下降させた後、または上昇させたままの姿勢において、下記のノック操作を行うことができる。
繰出容器10を使用した後は、図10に示すように、付勢部材7の上下方向の付勢力よりも大きな力でキャップ5を上側に向けて押し込む。このとき、図8において、カム部6cの下端が垂壁11fの上端よりも上側に移動し、カムリング6が周方向一方側へ移動可能な状態となる。さらにキャップ5を上側へ押し込むことにより、カム部6cの第4傾斜面6dが先端筒部12の第2傾斜面12eに接触し、かつ第2傾斜面12e上を摺動することで、外装筒1に対して、カムリング6が周方向一方側へ回動する。そしてカム部6cの第5傾斜面6eが先端筒部12の第3傾斜面12fに接触することにより、カムリング6の周方向一方側への回動が停止する。
この状態から、キャップ5の上側への押し込み操作を解除すると、付勢部材7の下側への付勢力により、外装筒1に対してカムリング6が下側へ移動する。このとき、カム部6cの第6傾斜面6fが、本体筒部11の第1傾斜面11bのうち、周方向一方側に位置する傾斜面11b2に接触し、かつこの傾斜面11b2上を摺動することで、外装筒1に対して、カムリング6がさらに周方向一方側へ回動する。そしてカム部6cは、他方の傾斜面11b2の周方向一方側に隣接する縦溝11a内に挿入され、カム部6cの下端が下壁部11dに接触して、図10に示す待機位置となる。
なお図1(a)に示すように、キャップ5が正立姿勢で外装筒1に装着された状態において、先端筒部12の上端と、キャップ5の頂壁の下面との間の上下方向の距離は、ノック操作によって中皿部材3が上昇する距離よりも大きくされている。これにより、たとえ誤って回転部材4が上側に押し込まれても、棒状内容物2がキャップ5の頂壁に接触することは抑制される。
以上説明した本実施形態の繰出容器10は、ノック機構8を備えるので、ノック操作を行うことにより、回転部材4、中皿部材3および棒状内容物2が上下動し、棒状内容物2が使用位置および待機位置のいずれかに保持される。つまりノック操作によって、外装筒1に対して棒状内容物2を上下方向に大きく移動させることができる。このため、棒状内容物2を使用に適した位置まで突出させたり外装筒1内に収容したりする操作を簡素化できる。
また、キャップ5の係止部5aを回転部材4の下端部に係止し、キャップ5を周方向に回転操作することで、外装筒1および中皿部材3に対して、キャップ5とともに回転部材4を周方向に回転させることができる。この回転操作により、回転部材4と中皿部材3とのねじ込み量が変化し、中皿部材3とともに棒状内容物2を少しずつ上下動させることができる。すなわち、外装筒1に対する棒状内容物2の上下方向の位置を少しずつ変化させて、棒状内容物2の突出量を微調整できる。なお、棒状内容物2の突出量を微調整する回転操作は、棒状内容物2が使用位置および待機位置のいずれに保持された状態において行ってもよい。
以上より本実施形態によれば、繰出容器10の操作性が改善される。
また本実施形態では、回転部材4が外装筒1内に配置される。このため、キャップ5が回転部材4の下端部に係止されていない状態では、回転部材4を上側へ押し込む力や周方向に回転させる力が容器外部から作用することを抑制でき、意図せず棒状内容物2が外装筒1から突出したり繰り出されたりすることを抑えられる。また、繰出容器10の使用者以外の子供等が回転部材4を周方向に回転させるなどのいたずら操作が防止されるので、繰出容器10にチャイルドレジスタンス機能を付与することができる。
また、キャップ5を回転部材4に係止した状態で繰出容器10を使用するため、使用時にキャップ5を置く場所等に困らない。
また本実施形態では、係止部5aが、キャップ5の周壁の下端部に設けられ、キャップ5が上下反転したキャップ倒立姿勢で、係止部5aが、回転部材4の下端部に係止される。
この場合、係止部5aがキャップ5の周壁の下端部に設けられるので、例えば上記構成と異なり係止部5aがキャップ5の頂壁等に設けられる場合と比べて、係止部5aを目立ちにくくすることができる。このため、繰出容器10の外観を良好に維持できる。
また本実施形態では、キャップ5の周壁の下端部が、キャップ倒立姿勢で、外装筒1内に摺動自在に嵌合する。
この場合、外装筒1内に嵌合することによってキャップ5の姿勢が安定し、キャップ5のノック操作や回転操作が安定する。このため、繰出容器10の操作性が向上する。
また本実施形態では、中皿部材3の雌ネジ筒3bと、回転部材4の雄ネジ軸4aとのねじ込み量を変化させることにより、中皿部材3とともに棒状内容物2が安定して上下動する。つまり、棒状内容物2の上下方向の位置を安定して微調整できる。
また、回転部材4の底板4bに被係止部4eが設けられるので、被係止部4eに対して、キャップ5の係止部5aを係止しやすい。
また本実施形態では、底板4bの外径が雄ネジ軸4aの外径よりも大きく、被係止部4eが底板4bの外周部に配置されるので、キャップ5を回転操作して底板4bを回転させる際の力を小さく抑えることができる。このため、繰出容器10の操作性が向上する。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
前述の実施形態では、キャップ5の係止部5aが、凸部5bおよび係止突起5cを有し、回転部材4の被係止部4eが、凹部4fおよび被係止突起4gを有する例を挙げたが、これに限らない。
図11~図13は、前述の実施形態の繰出容器10の変形例を示す。この変形例では、図12に示すように、係止部5aが、キャップ5に1つ設けられる。係止部5aは、リブ5dと、一対の係止面5eと、を有する。
リブ5dは、キャップ5の周壁の下端部において下側に突出し、周方向に円弧状に延びる。一対の係止面5eは、リブ5dの周方向の両端部に配置され、周方向かつ上側を向く傾斜面に形成される。
この変形例では、図11(a)、(b)に示すように、被係止部4eが回転部材4の底板4bに1つ設けられる。被係止部4eは、切り欠き部4hと、一対の被係止面4iと、を有する。
切り欠き部4hは、底板4bの外周部の一部を切り欠くように形成され、周方向に円弧状に延びる。一対の被係止面4iは、底板4bの外周部の周方向の両端部、すなわち切り欠き部4hの周方向の両端部に配置され、周方向かつ上側を向く傾斜面に形成される。
図13に示すように、キャップ5が上下反転したキャップ倒立姿勢で、リブ5dは、切り欠き部4hに挿入される。このとき、リブ5dは、本体筒部11の下端部内に配置される。また一対の係止面5eは、一対の被係止面4iにそれぞれ接触する。各係止面5eは、各被係止面4iに対して、周方向かつ上側から係止される。これによりキャップ5の係止部5aが、回転部材4の下端部に係止される。なお、図13に2点鎖線で示すように、キャップ5を中心軸Oに対して傾けた姿勢とすることで、係止部5aと被係止部4eとを容易に係止することができる。
この変形例においても、前述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、ノック機構8が有する各構成要素は、前述の実施形態で説明した例に限らない。すなわち、前述の実施形態で説明したノック機構8とは構造が異なるノック機構を、本発明に採用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…外装筒、2…棒状内容物、3…中皿部材、3a…保持部、3b…雌ネジ筒、4…回転部材、4a…雄ネジ軸、4b…底板、4e…被係止部、5…キャップ、5a…係止部、7…付勢部材、8…ノック機構、10…繰出容器

Claims (5)

  1. 上下方向に延びる外装筒と、
    前記外装筒内に配置され、前記外装筒の上端開口部から上側に突出可能な棒状内容物と、
    前記棒状内容物を保持し、前記外装筒と上下方向の相対移動が許容され、周方向への相対移動が規制された中皿部材と、
    前記外装筒内に配置され、前記中皿部材と螺着される回転部材と、
    前記外装筒に取り外し可能に装着され、前記外装筒の上端開口部を塞ぐキャップと、
    前記回転部材および前記中皿部材を下側へ付勢する付勢部材と、
    前記外装筒に対して前記回転部材および前記中皿部材を上側に押し込むノック操作により、前記回転部材、前記中皿部材および前記棒状内容物を上下動させて、前記棒状内容物が前記外装筒から上側に突出する使用位置、および、前記棒状内容物が前記使用位置よりも下側に配置される待機位置のいずれかに保持するノック機構と、を備え、
    前記キャップは、前記回転部材の下端部に係止可能な係止部を有し、
    前記ノック機構は、前記外装筒内に配置されるカムリングを有し、
    前記カムリングと前記回転部材との上下方向の相対移動が規制され、周方向の相対移動は許容され、
    前記カムリングは、前記ノック操作により前記外装筒に対して上下動し、かつ周方向一方側へ回動する、
    繰出容器。
  2. 前記キャップは有頂筒状であり、
    前記係止部は、前記キャップの周壁の下端部に設けられ、
    前記キャップが上下反転したキャップ倒立姿勢で、前記係止部が、前記回転部材の下端部に係止される、
    請求項1に記載の繰出容器。
  3. 前記キャップの周壁の下端部が、前記キャップ倒立姿勢で、前記外装筒内に摺動自在に嵌合する、
    請求項2に記載の繰出容器。
  4. 前記中皿部材は、
    前記棒状内容物を保持する保持部と、
    前記保持部の下側に配置され、上下方向に延びる雌ネジ筒と、を有し、
    前記回転部材は、
    前記雌ネジ筒と螺着し上下方向に延びる雄ネジ軸と、
    前記雄ネジ軸の下側に配置される底板と、を有し、
    前記底板は、前記係止部に係止される被係止部を有する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の繰出容器。
  5. 前記底板は、前記雄ネジ軸よりも外径が大きく、
    前記被係止部は、前記底板の外周部に配置される、
    請求項4に記載の繰出容器。
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