JP7309285B2 - 繰出し容器 - Google Patents

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Description

本発明は、固形内容物を収納する繰出し容器に関する。
従来、例えば、口紅、リップクリーム、スティックアイシャドー等の化粧料、薬剤またはスティック糊などの、塗布対象物に塗布可能な固形内容物を収納する容器として、繰出し容器が知られている。
例えば特許文献1には、一端が繰出し口となる円筒状のケース体と、ケース体の内部に回り止めされた状態で配置された繰出し部材と、ケース体の他端に軸線を中心として相対回転自在に装着された操作体と、外周面に雄ねじを備え、操作体に回り止めされた状態で連結されてケース体の内側に配置された軸体と、雄ねじにねじ結合する雌ねじを内周面に備え、軸体の外側に配置されるとともに繰出し部材に一体に連結された可動筒体と、を有する繰出し容器が記載されている。
この繰出し容器によれば、操作体をケース体に対して軸線を中心として一方側に相対回転させることにより、繰出し部材をケース体の内部で軸線に沿って繰出し方向に移動させて、固形内容物をケース体から繰り出して使用することができる。また、使用後には、操作体をケース体に対して軸線を中心として繰出し時とは反対の他方側に相対回転させることで、繰出し部材を軸線に沿って繰り入れ方向に移動させて、固形内容物をケース体の内部に繰り入れて保護することができる。
特開2018-15417号公報
しかし、上記従来の繰出し容器のように、操作体をケース体に対して繰出し時とは反対方向に相対回転させることで、内容物をケース体の内部に繰り入れることができるようにした構成では、例えば比較的柔らかい口紅など、ケース体の内部に繰り入れることが困難な硬さの固形内容物を収納した場合に、操作体がケース体に対して繰出し時とは反対方向に相対回転されると、固形内容物が形状の崩れや破断などの損傷を生じてしまうおそれがある、という問題があった。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、比較的軟らかい固形内容物の収納に適した繰出し容器を提供することにある。
本発明の繰出し容器は、一端が繰出し口となる円筒状のケース体と、前記ケース体の内部に回り止めされた状態で軸線方向に摺動自在に配置された繰出し部材と、前記ケース体の他端に軸線を中心として相対回転自在に装着された操作体と、外周面に雄ねじを備え、前記操作体に回り止めされた状態で連結されて前記繰出し部材よりも前記他端側において前記ケース体の内部に配置された軸体と、前記雄ねじにねじ結合する雌ねじを内周面に備え、前記軸体の外側に配置されるとともに前記繰出し部材に設けられた嵌合筒部に嵌合固定された可動筒体と、前記嵌合筒部よりも前記ケース体の他端側において前記可動筒体の外側に設けられ、前記操作体の前記ケース体に対する軸線を中心とした一方側への相対回転を許容し、軸線を中心とした他方側への相対回転を阻止するラチェット機構部と、前記操作体と一体に設けられ、前記嵌合筒部と前記ラチェット機構部との間の部分において前記ケース体の内周面に弾性的に接して、前記操作体が前記ケース体に対して軸線を中心として相対回転したときに、前記操作体と前記ケース体との間に摺動抵抗を付与する摺動抵抗付与部と、を有し、前記摺動抵抗付与部が、前記操作体と一体に設けられ、前記操作体から前記可動筒体と前記ケース体との間において前記ケース体の一端側に向けて延びる柱部と、前記柱部に一体に連ねて設けられ、前記可動筒体と前記ケース体との間に配置される円筒状の支持体と、前記支持体に一体に連ねて設けられ、前記支持体から前記ケース体の一端側に向けて延びる弾性変形自在の弾性片と、前記弾性片に径方向外向きに突出して設けられ、前記弾性片を径方向内側に向けて弾性変形させた状態で前記ケース体の内周面に接する摺動突起部と、を有することを特徴とする。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記ラチェット機構部が、前記操作体に一体に設けられ、前記可動筒体と前記ケース体との間で径方向に弾性変形自在の爪部と、前記ケース体の内周面に一体に設けられ、前記操作体が前記ケース体に対して軸線を中心として他方側に相対回転したときに前記爪部を係止する係止面と、前記ケース体の内周面に一体に設けられ、前記操作体が前記ケース体に対して軸線を中心として一方側に相対回転したときに、前記係止面を乗り越えるように前記爪部を案内する乗越え面と、を有するのが好ましい。
本発明の繰出し容器は、上記構成において、前記支持体に、それぞれ前記摺動突起部を備えた複数の前記弾性片が、周方向に等間隔に並べて設けられているのが好ましい。
本発明によれば、比較的軟らかい固形内容物の収納に適した繰出し容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である繰出し容器の縦断面図である。 図1に示す繰出し容器の要部を拡大して示す拡大断面図である。 図1に示す繰出し容器の底面図である。 図2に示す操作体の正面図である。 図2に示す操作体の側面図である。 ラチェット機構部の構成を説明するための説明図である。 摺動抵抗付与部の構成を説明するための説明図である。 固形内容物を繰り出した状態の繰出し容器の縦断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態である繰出し容器1をより具体的に例示説明する。
なお、本明細書においては、上下方向は繰出し容器1の軸線Oに沿う方向とし、上は、固形内容物が繰り出される方向とする、また、径方向は、繰出し容器1の軸線Oを通るとともに軸線Oに垂直な方向を意味するものとする。
図1に示すように、本発明の一実施の形態である繰出し容器1はケース体10を有している。ケース体10は軸線Oに沿って延びる円筒状となっており、その上側となる一端は繰出し口10aとなっている。本実施の形態では、繰出し口10aは、軸線Oに垂直な方向に対して斜めに傾斜しているが、軸線Oに垂直であってもよい。
ケース体10は、その内部に固形内容物2を収納することができる。固形内容物2としては、例えば、口紅、リップクリーム、スティックアイシャドー等の化粧料、薬剤またはスティック糊などの、塗布対象物に塗布可能なものを採用することができる。本実施の形態では、固形内容物2は、略円柱状の口紅である。なお、固形内容物2とは、形状を留めておける程度の堅さを有する内容物を意味し、例えば半練り状のものなど、ある程度の柔らかさのものを含む。ケース体10に収納された固形内容物は、繰出し口10aにおいてケース体10の外部に露出している。
ケース体10に、繰出し口10aを覆うオーバーキャップ3を着脱自在に装着した構成とすることもできる。本実施の形態では、オーバーキャップ3は、周壁部3aと頂壁部3bとを備えた有頂円筒状となっており、ケース体10の繰出し口10aを含む上端から所定範囲の覆うように構成されている。ケース体10に装着された状態において、オーバーキャップ3の頂壁部3bと繰出し口10aとの間には上下方向に間隔が空けられており、固形内容物2が繰出し口10aから若干吐出した状態においても、頂壁部3bを固形内容物2に触れさせることなくオーバーキャップ3をケース体10に装着して、固形内容物2の当該突出部分を保護することができるようになっている。
ケース体10の内部には、繰出し部材11が設けられている。繰出し部材11は、ケース体10の内部に、回り止めされた状態で軸線Oの方向に摺動自在に配置されている。
本実施の形態では、繰出し部材11は、円筒状の周壁部11aと周壁部11aの端部を閉塞する底壁部11bとを備えた有底円筒状となっており、周壁部11aの外周面においてケース体10の内周面に対して摺動可能となっている。また、ケース体10の内周面には軸線Oに平行に上下方向に延びる一対のレール部10bが設けられており、繰出し部材11は、周壁部11aの外周面に設けられた一対の案内溝11cが、それぞれ対応するレール部10bに摺動自在に係合することで、ケース体10に回り止めされた状態で軸線Oに沿う上下方向に摺動自在となっている。
繰出し部材11の下面には、周壁部11aと同軸の円筒状の嵌合筒部11dが一体に設けられている。
固形内容物2は、繰出し口10aと繰出し部材11との間においてケース体10に収納されており、その一部は繰出し部材11の内部に配置されている。繰出し部材11は、図1に示す位置からケース体10に対して軸線Oに沿って繰出し口10aの側に向けて上方に移動することで、ケース体10の内部に収納されている固形内容物2を繰出し口10aの側に向けて押して、繰出し口10aから外部に繰り出すことができる。
ケース体10の繰出し口10aとは反対側の他端には、操作体12が装着されている。操作体12は、ケース体10に対して、軸線Oを中心として相対回転自在となっている。
図2に示すように、本実施の形態では、操作体12は、ケース体10と同軸に配置された円筒状の操作体本体部12aと、操作体本体部12aの上端からケース体10の内部に向けて突出する円筒状の装着筒体部12bとを有しており、装着筒体部12bの外周面から径方向外側に向けて突出して設けられた円環状の係止突起12cがケース体10の内周面に設けられた円環状の係止溝10cに係止されることで、ケース体10に対して軸線Oを中心として相対回転自在となっている。なお、操作体本体部12aは、ケース体10と同一の外径寸法となっている。
図1に示すように、操作体12には、軸体13が回り止めされた状態で連結されている。軸体13が外周面に雄ねじ13aを備えた、所謂スクリューロッドである。操作体12に連結された軸体13は、繰出し部材11よりも他端側(下方側)においてケース体10の内部に配置されている。
図2に示すように、本実施の形態では、軸体13の下端には連結板14が一体に設けられている。連結板14は、その外周面から径方向外側に向けて突出して設けられた係止突起14aが操作体12の操作体本体部12aの下端側の内周面に設けられた円環状の係止溝12dに係止されることで、操作体12に装着されている。また、図3に示すように、連結板14は、その一部に切欠き部14bを有するD字状となっており、切欠き部14bが操作体12の操作体本体部12aの内周面に設けられた回止め突起12eに係合することで、操作体12に対して軸線Oを中心とした方向について回り止めされている。このように、軸体13は、連結板14とともに操作体12に対して軸線Oを中心とした方向について回り止めされている。したがって、操作体12がケース体10に対して軸線Oを中心として相対回転すると、軸体13も操作体12とともにケース体10及びケース体10に回り止めされている繰出し部材11に対して軸線Oを中心として相対回転する。
図1に示すように、軸体13の外側には、可動筒体15が配置されている。可動筒体15は、軸体13の雄ねじ13aにねじ結合する雌ねじ15aを内周面に備えており、繰出し部材11に設けられた嵌合筒部11dに嵌合固定されている。
図2に示すように、本実施の形態では、可動筒体15は、その下方側の一部にのみ雌ねじ15aが設けられている。また、可動筒体15は、繰出し部材11の側を向く上端側に設けられた係止突起15bが嵌合筒部11dの内周面に設けられた円環状の係止溝11eに係止されるとともに、嵌合筒部11dとの間にスプライン部16が設けられることにより、嵌合筒部11dに回り止めされた状態で嵌合固定されている。したがって、可動筒体15は、繰出し部材11とともにケース体10に回り止めされた状態で、軸線Oに沿う上下方向に移動自在となっている。
図1に示すように、嵌合筒部11dよりもケース体10の他端側(下端側)における可動筒体15の外側には、ラチェット機構部20が設けられている。ラチェット機構部20は、操作体12の10ケース体に対する軸線Oを中心とした一方側への相対回転を許容し、軸線Oを中心とした他方側への相対回転を阻止するように作動する。
図2に示すように、本実施の形態では、ラチェット機構部20は、操作体12の側に設けられた一対の爪部21と、ケース体10の側に設けられた歯車部22とを有している。
一対の爪部21は、それぞれ、操作体12と一体に設けられている。より具体的には、図4~図6に示すように、一対の爪部21は、それぞれ、操作体12の装着筒体部12bの上端から突出する脚部21aと、脚部21aに支持されるとともに脚部21aに対して軸線Oを中心とした周方向に延びる湾曲片21bと、湾曲片21bの先端から径方向外側に向けて延びる爪片21cとを一体に備えている。それぞれの爪片21cの湾曲片21bとは反対側を向く面は、軸線O及び径方向に平行(軸線Oを中心とした周方向に垂直)である。一対の爪部21は、それぞれ、湾曲片21bが脚部21aを支点として湾曲度合いを強める方向に弾性変形することで、可動筒体15とケース体10との間で、爪片21cが径方向の内外方向に変位するように弾性変形することができる。
一方、歯車部22は、図6に示すように、ケース体10の内周面に一体に設けられた複数(8つ)の係止面22aと、ケース体10の内周面に一体に設けられた複数(8つ)の乗越え面22bと、を有している。それぞれの係止面22aは、操作体12がケース体10に対して軸線Oを中心として他方側に相対回転したときに、爪片21cに係合して爪部21を係止することで、操作体12のケース体10に対する軸線Oを中心とした他方側への相対回転を阻止するように構成されている。それぞれの乗越え面22bは、隣り合う2つの係止面22aの間で、一方の係止面22aの径方向外側部分から他方の係止面22aの径方向内側部分に向けて湾曲して延びており、操作体12がケース体10に対して軸線Oを中心として一方側に相対回転したときに、係止面22aを乗り越えるように爪部21の爪片21cを案内することで、操作体12のケース体10に対する軸線Oを中心とした一方側への相対回転を許容するように構成されている。
なお、ラチェット機構部20に設けられる爪部21及び係止面22aないし乗越え面22bの数は、種々変更可能である。
図1に示すように、本実施の形態の繰出し容器1は、操作体12がケース体10に対して軸線Oを中心として相対回転したときに、操作体12とケース体10との間に摺動抵抗を付与する摺動抵抗付与部30を備えた構成とすることができる。摺動抵抗付与部30は、操作体12と一体に設けられて、嵌合筒部11dとラチェット機構部20との間の部分において、ケース体10の内周面に弾性的に接することで、操作体12がケース体10に対して軸線Oを中心として相対回転したときに、操作体12とケース体10との間に摺動抵抗を付与するように構成されている。
図2、図4、図5に示すように、本実施の形態では、摺動抵抗付与部30は、一対の柱部31、支持体32、4つの弾性片33及び4つの摺動突起部34を備えた構成とされている。
より具体的には、一対の柱部31は、それぞれ操作体12の装着筒体部12bの上端に、一対の脚部21aの間において一体に連ねて設けられている。図2に示すように、一対の柱部31は、操作体12から可動筒体15とケース体10との間においてケース体10の一端側に向けて上方に延びている。一対の柱部31の上端は脚部21aよりも上方に位置している。
図2、図4、図5に示すように、支持体32は、操作体12と同軸の円筒状となっており、一対の柱部の上端に一体に連ねて設けられている。図2に示すように、支持体32は、可動筒体15とケース体10との間に配置されている。
図2、図4、図5に示すように、4つの弾性片33は、それぞれ細長い板状となっており、支持体32の上端に、周方向に等しい間隔を空けて一体に連ねて設けられている。図2に示すように、それぞれの弾性片33は、支持体32からケース体10の一端側(上端側)に向けて延びており、支持体32を支点として径方向に弾性変形自在となっている。
なお、柱部31、支持体32及び弾性片33は、それぞれケース体10の内周面に対して間隔を空けて配置されている。
図2、図4、図5に示すように、4つの摺動突起部34は、それぞれ対応する弾性片33の先端の外側を向く面に一体に設けられ、それぞれ当該面から径方向外向きに突出している。図2に示すように、それぞれの摺動突起部34は、支持体32を支点として弾性片33を径方向内側に向けて弾性変形させた状態で、ケース体10の内周面に接している。このように、摺動突起部34はケース体10の内周面に弾性的に接しており、これにより、操作体12がケース体10に対して軸線Oを中心として相対回転したときに、操作体12とケース体10との間に摺動抵抗が付与される。摺動抵抗付与部30が操作体12とケース体10との間に付与する摺動抵抗は、固形内容物2をケース体10から繰り出す際の操作性等を鑑みて、予め実験等を行って適度な値に設定することができる。
本実施の形態では、操作体12と摺動抵抗付与部30を構成する柱部31、支持体32、弾性片33及び摺動突起部34は、合成樹脂材料の射出成形により一体に形成されている。
上記構成を有する本実施の形態の繰出し容器1は、図8に示すように、オーバーキャップ3をケース体10から取り外した状態で、ケース体10を一方の手などで保持しつつ他方の手などで軸線Oを中心とした一方側に操作体12を回転操作するなどして、操作体12をケース体10に対して軸線Oを中心とした一方側に相対回転させることで、固形内容物2をケース体10の繰出し口10aから外部に繰り出すことができる。
すなわち、操作体12をケース体10に対して軸線Oを中心とした一方側に相対回転させると、操作体12とともに軸体13がケース体10に対して軸線Oを中心とした一方側に相対回転する。軸体13に設けられた雄ねじ13aにねじ結合する雌ねじ15aを備えた可動筒体15は、嵌合筒部11dに嵌合固定されて繰出し部材11とともにケース体10に回り止めされているので、軸体13がケース体10に対して軸線Oを中心とした一方側に相対回転すると、雄ねじ13aにねじ結合する雌ねじ15aを備えた可動筒体15は、雄ねじ13aと雌ねじ15aのねじ作用によりケース体10の内部を軸線Oに沿って繰出し口10aの側に向けて上方に移動する。可動筒体15が上方に移動すると、これに嵌合固定された繰出し部材11も上方に移動する。これにより、固形内容物2は、上方に移動する繰出し部材11により下側から上側に向けて押され、繰出し口10aからケース体10の外部に繰り出される。固形内容物2のケース体10からの繰出し量(突出量)は、操作体12を相対回転させる量によって調整することができる。よって、操作体12をケース体10に対して軸線Oを中心とした一方側に所望の量だけ相対回転させることで、ケース体10の繰出し口10aから、所望の量の固形内容物2を繰り出して、使用することができる。
一方、操作体12を、ケース体10に対して軸線Oを中心として、固形内容物2の繰出し時とは反対側となる他方側に相対回転させると、ラチェット機構部20により当該相対回転が阻止される。したがって、操作体12が不意にケース体10に対して軸線Oを中心とした他方側に相対回転するように操作されても、固形内容物2の下端側部分を支持する繰出し部材11が下方に向けて移動することはなく、これにより、固形内容物2がケース体10の内部に繰り入れられることが防止される。したがって、例えば比較的柔らかい口紅など、ケース体10の内部に繰り入れることが困難な硬さの固形内容物2を収納した場合であっても、操作体12が不意にケース体10に対して軸線Oを中心とした他方側に相対回転するように操作されて、固形内容物2が形状の崩れや破断などの損傷を生じることを防止することができる。
このように、本実施の形態の繰出し容器1では、操作体12のケース体10に対する軸線Oを中心とした一方側への相対回転を許容し、軸線Oを中心とした他方側への相対回転を阻止するラチェット機構部20を設けるようにしたので、例えば比較的柔らかい口紅など、ケース体10の内部に繰り入れることが困難な硬さの固形内容物2を収納した場合であっても、操作体12により繰出し部材11が固形内容物2をケース体10の内部に繰り入れるように作動することを防止して、固形内容物2が形状の崩れや破断などの損傷を生じることを防止することができる。
また、本実施の形態の繰出し容器1では、ラチェット機構部20を、嵌合筒部11dよりもケース体10の他端側(下方側)において可動筒体15の外側に設けるようにしたので、繰出し部材11と可動筒体15とを一体に形成することができず嵌合筒部11dにおいて互いに連結させた構成とした場合であっても、ラチェット機構部20を、嵌合筒部11dの移動経路よりも下方側のスペースを効果的に用いて配置することで、ラチェット機構部20が設けられた繰出し容器1を小型化ないし細径化することができる。
さらに、本実施の形態の繰出し容器1では、図6に示すように、ラチェット機構部20を、爪部21、係止面22a及び乗越え面22bを有する構成としたので、簡単な構成でラチェット機構部20を設けることができる。これにより、ラチェット機構部20が設けられた繰出し容器1を、小型化することができるとともに、そのコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態の繰出し容器1では、操作体12とラチェット機構部20を構成する爪部21とを一体に形成するようにしたので、ラチェット機構部20が設けられた繰出し容器1の部品点数の増加を最小限として、そのコストをさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態の繰出し容器1では、嵌合筒部11dとラチェット機構部20との間に摺動抵抗付与部30を設け、操作体12がケース体10に対して軸線Oを中心として相対回転したときに、操作体12とケース体10との間に適度な摺動抵抗が付与されるようにしたので、操作体12をケース体10に対して軸線Oを中心として相対回転させる際の繰出し部材11による固形内容物2の押し圧を安定化させて、操作体12の操作性を高めることができる。
また、本実施の形態の繰出し容器1では、摺動抵抗付与部30を、嵌合筒部11dとラチェット機構部20との間のスペースに配置するようにしたので、嵌合筒部11dの移動経路よりも下方側のスペースを効果的に用いて摺動抵抗付与部30を配置することができる。これにより、摺動抵抗付与部30が設けられた繰出し容器1を小型化ないし細径化することができる。
さらに、本実施の形態の繰出し容器1では、摺動抵抗付与部30を、柱部31、支持体32、弾性片33及び摺動突起部34を一体に備えた構成としたので、簡単な構成で摺動抵抗付与部30を設けることができる。これにより、摺動抵抗付与部30が設けられた繰出し容器1を、小型化することができるとともに、そのコストを低減することができる。
さらに、本実施の形態の繰出し容器1では、摺動抵抗付与部30を、支持体32に、それぞれ摺動突起部34を備えた複数(4つ)の弾性片33を、周方向に等間隔に並べて設けた構成としたので、操作体12とケース体10との間に、周方向に均一に安定して摺動抵抗が生じるようにして、操作体12の操作性をさらに高めることができる。
さらに、本実施の形態の繰出し容器1では、摺動抵抗付与部30を操作体12と一体に設けるようにしたので、摺動抵抗付与部30が設けられた繰出し容器1の部品点数の増加を最小限として、そのコストをさらに低減することができる。
さらに、本実施の形態の繰出し容器1では、ラチェット機構部20を構成する爪部21と摺動抵抗付与部30とを、操作体12と一体に設けるようにしたので、ラチェット機構部20と摺動抵抗付与部30とが設けられた繰出し容器1の部品点数の増加を最小限として、そのコストをさらに低減することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、前記実施の形態では、ラチェット機構部20を、爪部21、係止面22a及び乗越え面22bを有する構成としたが、これに限らず、操作体12のケース体10に対する軸線Oを中心とした一方側への相対回転を許容し、軸線Oを中心とした他方側への相対回転を阻止することができる構成であれば、その構成は種々変更可能である。
また、前記実施の形態では、摺動抵抗付与部30を、柱部31、支持体32、弾性片33及び摺動突起部34を一体に備えた構成としたが、これに限らず、ケース体10の内周面に弾性的に接して、操作体12がケース体10に対して軸線Oを中心として相対回転したときに、操作体12とケース体10との間に摺動抵抗を付与することができる構成であれば、その構成は種々変更可能である。
さらに、前記実施の形態では、摺動抵抗付与部30を、支持体32に、それぞれ摺動突起部34を備えた4つの弾性片33が、周方向に等間隔に並べて設けられた構成としたが、これに限らず、弾性片33の数や配置は任意に設定することができる。
さらに、前記実施の形態の繰出し容器1は、摺動抵抗付与部30が設けられない構成とすることもできる。
1 繰出し容器
2 固形内容物
3 オーバーキャップ
3a 周壁部
3b 頂壁部
10 ケース体
10a 繰出し口
10b レール部
10c 係止溝
11 繰出し部材
11a 周壁部
11b 底壁部
11c 案内溝
11d 嵌合筒部
11e 係止溝
12 操作体
12a 操作体本体部
12b 装着筒体部
12c係止突起
12d 係止溝
12e 回止め突起
13 軸体
13a 雄ねじ
14 連結板
14a 係止突起
14b 切欠き部
15 可動筒体
15a 雌ねじ
15b 係止突起
16 スプライン部
20 ラチェット機構部
21 爪部
21a 脚部
21b 湾曲片
21c 爪片
22 歯車部
22a 係止面
22b 乗越え面
30 摺動抵抗付与部
31 柱部
32 支持体
33 弾性片
34 摺動突起部
O 軸線

Claims (3)

  1. 一端が繰出し口となる円筒状のケース体と、
    前記ケース体の内部に回り止めされた状態で軸線方向に摺動自在に配置された繰出し部材と、
    前記ケース体の他端に軸線を中心として相対回転自在に装着された操作体と、
    外周面に雄ねじを備え、前記操作体に回り止めされた状態で連結されて前記繰出し部材よりも前記他端側において前記ケース体の内部に配置された軸体と、
    前記雄ねじにねじ結合する雌ねじを内周面に備え、前記軸体の外側に配置されるとともに前記繰出し部材に設けられた嵌合筒部に嵌合固定された可動筒体と、
    前記嵌合筒部よりも前記ケース体の他端側において前記可動筒体の外側に設けられ、前記操作体の前記ケース体に対する軸線を中心とした一方側への相対回転を許容し、軸線を中心とした他方側への相対回転を阻止するラチェット機構部と、
    前記操作体と一体に設けられ、前記嵌合筒部と前記ラチェット機構部との間の部分において前記ケース体の内周面に弾性的に接して、前記操作体が前記ケース体に対して軸線を中心として相対回転したときに、前記操作体と前記ケース体との間に摺動抵抗を付与する摺動抵抗付与部と、を有し、
    前記摺動抵抗付与部が、
    前記操作体と一体に設けられ、前記操作体から前記可動筒体と前記ケース体との間において前記ケース体の一端側に向けて延びる柱部と、
    前記柱部に一体に連ねて設けられ、前記可動筒体と前記ケース体との間に配置される円筒状の支持体と、
    前記支持体に一体に連ねて設けられ、前記支持体から前記ケース体の一端側に向けて延びる弾性変形自在の弾性片と、
    前記弾性片に径方向外向きに突出して設けられ、前記弾性片を径方向内側に向けて弾性変形させた状態で前記ケース体の内周面に接する摺動突起部と、を有することを特徴とする、繰出し容器。
  2. 前記ラチェット機構部が、
    前記操作体に一体に設けられ、前記可動筒体と前記ケース体との間で径方向に弾性変形自在の爪部と、
    前記ケース体の内周面に一体に設けられ、前記操作体が前記ケース体に対して軸線を中心として他方側に相対回転したときに前記爪部を係止する係止面と、
    前記ケース体の内周面に一体に設けられ、前記操作体が前記ケース体に対して軸線を中心として一方側に相対回転したときに、前記係止面を乗り越えるように前記爪部を案内する乗越え面と、を有する、請求項1に記載の繰出し容器。
  3. 前記支持体に、それぞれ前記摺動突起部を備えた複数の前記弾性片が、周方向に等間隔に並べて設けられている、請求項1または2に記載の繰出し容器。
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