JP7203601B2 - 繰出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、繰出容器に関する。
従来、例えば特許文献1の繰出容器が知られている。繰出容器は、外装筒と、外装筒内に配置され外装筒と一体に回転する螺旋筒と、螺旋筒内に挿入される収容筒と、収容筒内に配置される保持筒と、保持筒に保持される例えば口紅等の棒状内容物と、を備える。螺旋筒は、内周面に螺旋溝を有し、収容筒は、縦孔を有する。保持筒は、縦孔を通して螺旋溝に挿入される突起部を有する。
繰出容器を使用する際は、収容筒に対して外装筒を周方向に回転させることにより、収容筒の開口部から棒状内容物を使用に適した位置まで突出させる。使用後は、収容筒に対して外装筒を周方向に回転させることにより、収容筒内に棒状内容物を収容する。
特開2005-66113号公報
従来の繰出容器では、棒状内容物を使用に適した位置まで突出させたり収容筒内に収容する操作を簡素化し、かつ棒状内容物の突出量を微調整できるようにする点に改善の余地があった。
上記事情に鑑み、本発明は、棒状内容物を使用に適した位置まで突出させたり収容筒内に収容する操作を簡素化でき、かつ棒状内容物の突出量を微調整できて、操作性を改善できる繰出容器を提供することを目的の一つとする。
本発明の繰出容器の一つの態様は、上下方向に延びる外装筒と、前記外装筒の内部に配置され、内周面に、周方向に向かうに従い上下方向に延びる螺旋溝を有し、前記外装筒と上下方向への相対移動が許容され、周方向への相対移動が規制された螺旋筒と、前記螺旋筒の内部に挿入され、上下方向に延びる縦孔を有する収容筒と、前記収容筒の内部に配置され、前記縦孔を通して前記螺旋溝に挿入される突起部を有し、前記螺旋筒と周方向に相対回転可能な保持筒と、前記保持筒に保持され、前記収容筒の上端開口部から上側に突出可能な棒状内容物と、前記外装筒の内部に配置され、前記螺旋筒に対して下側から接触する回転部材と、前記外装筒の内部に挿入され、前記外装筒よりも下側に突出する部分を有し、前記回転部材に対して下側から接触可能なノック部材と、前記螺旋筒、前記保持筒および前記回転部材を下側へ付勢する付勢部材と、前記外装筒に対して前記ノック部材を上側に押し込むノック操作により、前記回転部材、前記螺旋筒、前記保持筒および前記棒状内容物を上下動させて、前記棒状内容物が前記収容筒から上側に突出する使用位置、および、前記棒状内容物が前記使用位置よりも下側に配置される待機位置のいずれかに保持するノック機構と、を備え、前記回転部材は、前記螺旋筒の下端に対して下側から接触する大径部を有し、前記使用位置において、前記収容筒の下端部は、前記大径部内に配置される
本発明の繰出容器はノック機構を備えるので、ノック部材をノック操作することにより、回転部材、螺旋筒、保持筒および棒状内容物が上下動し、棒状内容物が使用位置および待機位置のいずれかに保持される。つまりノック操作によって、収容筒に対して棒状内容物を上下方向に大きく移動させることができる。このため、棒状内容物を使用に適した位置まで突出させたり収容筒内に収容する操作を簡素化できる。
また、収容筒と外装筒とを周方向に相対的に回動させる回動操作により、保持筒の突起部が螺旋筒の螺旋溝内を相対的に移動し、これにより、収容筒に対して棒状内容物を少しずつ上下動させることができる。つまり上記回動操作によって、収容筒に対する棒状内容物の上下位置を少しずつ変化させて、棒状内容物の突出量を微調整できる。なお、棒状内容物の突出量を微調整する回動操作は、棒状内容物が使用位置および待機位置のいずれに保持された状態において行ってもよい。
以上より本発明によれば、繰出容器の操作性が改善される。
上記繰出容器は、前記外装筒に対する前記ノック部材の上側への移動を規制可能なロック機構を備えることが好ましい。
この場合、ノック部材の誤操作が抑制される。
本発明の一つの態様の繰出容器によれば、棒状内容物を使用に適した位置まで突出させたり収容筒内に収容する操作を簡素化でき、かつ棒状内容物の突出量を微調整できて、操作性を改善できる。
本発明の一実施形態の繰出容器を示す縦断面図であり、棒状内容物が待機位置に配置された状態を表す。 外装筒の下端部を示す縦断面図である。 回転部材を示す斜視図である。 ノック部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の繰出容器を示す縦断面図であり、棒状内容物が使用位置に配置された状態を表す。 本発明の一実施形態の繰出容器を示す縦断面図であり、使用位置の棒状内容物を、回動操作により上下方向に移動した状態を表す。 ロック機構を説明する断面斜視図であり、外装筒に対するノック部材の上側への移動が許容された状態を表す。 ロック機構を説明する断面斜視図であり、外装筒に対するノック部材の上側への移動が規制された状態を表す。
以下、本発明の一実施形態の繰出容器10について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、繰出容器10は、中心軸Oを有する外装筒1と、外装筒1の内部に配置される螺旋筒2と、螺旋筒2の内部に挿入される収容筒3と、収容筒3の内部に配置される保持筒4と、保持筒4に保持される棒状内容物5と、外装筒1の内部に配置される回転部材6と、外装筒1の内部に挿入されるノック部材7と、介装リング13と、付勢部材8と、リング部材12と、キャップ14と、ノック機構9と、ロック機構11と、を備える。
外装筒1、螺旋筒2、収容筒3、保持筒4、棒状内容物5、回転部材6、ノック部材7、介装リング13、付勢部材8、リング部材12およびキャップ14は、中心軸Oを共通軸として互いに同軸に配置されている。
本実施形態では、中心軸Oが延びる方向(中心軸Oに沿う方向)を上下方向と呼ぶ。図1に示すように、棒状内容物5とノック部材7とは、上下方向において互いに異なる位置に配置される。上下方向のうち、棒状内容物5からノック部材7に向かう方向を下側と呼び、ノック部材7から棒状内容物5に向かう方向を上側と呼ぶ。上下方向は、軸方向と言い換えてもよい。上側は、軸方向一方側と言い換えてもよく、下側は、軸方向他方側と言い換えてもよい。
上下方向から見た平面視で、中心軸Oに直交する方向を径方向と呼ぶ。径方向のうち、中心軸Oに近づく方向を径方向内側と呼び、中心軸Oから離れる方向を径方向外側と呼ぶ。
中心軸O回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。周方向のうち、中心軸O回りの所定の回転方向を周方向一方側と呼び、これとは反対の回転方向を周方向他方側と呼ぶ。
外装筒1は、上下方向に延びる筒状である。外装筒1は、外装筒1の内周面に、図示しない複数のリブを有する。複数のリブは、上下方向に延び、周方向に互いに間隔をあけて配置される。本実施形態では、外装筒1の外径が、上下方向に沿って一定である。外装筒1のうち下端部は、下端部以外の部分よりも径方向の厚さ(肉厚)が大きい。すなわち、外装筒1のうち下端部の内径は、下端部以外の部分の内径よりも小さい。
図1および図2に示すように、外装筒1は、縦溝1aと、第1傾斜面1bと、周溝1cと、を有する。縦溝1a、第1傾斜面1bおよび周溝1cは、外装筒1の下端部に配置される。
縦溝1aは、外装筒1の内周面において径方向外側に窪み、上下方向に延びる。縦溝1aの下端は、外装筒1の下端よりも上側に位置する。縦溝1aの上端は、上側に向けて開口する。縦溝1aは、外装筒1の内周面の下端部に、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。
第1傾斜面1bは、外装筒1の内周面のうち、下端部と下端部以外の部分との境界に位置する段部に配置される。第1傾斜面1bは、上側を向く。第1傾斜面1bは、周方向へ向かうに従い上下方向に向けて傾斜して延びる。具体的に、第1傾斜面1bは、周方向一方側へ向かうに従い下側へ延びる。第1傾斜面1bは、外装筒1に複数設けられる。第1傾斜面1bは、周方向に隣り合う縦溝1a同士の間に、それぞれ配置される。
第1傾斜面1bは、一対の傾斜面1b1,1b2から形成されており、一対の傾斜面1b1,1b2のうち周方向他方側に位置する傾斜面1b1の下端(つまり周方向一方端)と、周方向一方側に位置する傾斜面1b2の上端(つまり周方向他方端)とは、垂壁1dを介して繋がる。垂壁1dは、上下方向に延び周方向他方側を向く。
周溝1cは、外装筒1の内周面において径方向外側に窪み、周方向に延びる。周溝1cは、周方向において縦溝1aの下端部と接続される。周溝1cは、縦溝1aの下端部から周方向一方側へ向けて延びる。本実施形態では、周溝1cの下端の上下方向の位置が、縦溝1aの下端の上下方向の位置と同じである。
図1に示すように、螺旋筒2は、上下方向に延びる筒状である。本実施形態では、螺旋筒2が、外装筒1内に嵌合する。螺旋筒2の上端部は、外装筒1の上端部よりも下側に位置する。螺旋筒2の下端部は、外装筒1の下端部よりも上側に位置する。螺旋筒2は、螺旋筒2の外周面に、図示しない複数の溝を有する。複数の溝は、上下方向に延び、周方向に互いに間隔をあけて配置される。螺旋筒2の複数の溝には、外装筒1の複数のリブが挿入される。これにより螺旋筒2は、外装筒1と上下方向への相対移動が許容され、周方向への相対移動が規制される。
螺旋筒2は、螺旋筒2の内周面に螺旋溝2aを有する。螺旋溝2aは、周方向に向かうに従い上下方向に延びる螺旋状である。
収容筒3は、上下方向に延びる筒状である。収容筒3は、その少なくとも下端部が、螺旋筒2内に挿入される。収容筒3の下端部は、外装筒1の下端部よりも上側に位置し、螺旋筒2内に配置される。収容筒3の上端部は、外装筒1の上端部よりも上側に位置する。収容筒3は、螺旋筒2と周方向に相対回転可能である。
収容筒3は、外周突起3aと、縦孔3bと、を有する。
外周突起3aは、収容筒3の外周面から径方向外側に突出する。外周突起3aは、収容筒3の外周面において周方向に延びていてもよいし、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられてもよい。外周突起3aは、上下方向において、収容筒3の上端部と下端部との間の中間部分に配置される。外周突起3aは、外装筒1の上端よりも下側に位置する。本実施形態では、収容筒3のうち、外周突起3aの上側に位置する部分の径方向の厚さ(肉厚)が、外周突起3aの下側に位置する部分の径方向の厚さよりも大きい。
縦孔3bは、収容筒3を径方向に貫通する。縦孔3bは、スリット状である。縦孔3bは、外周突起3aの下側に配置されて上下方向に延び、収容筒3の下端開口縁に開口する。縦孔3bは、収容筒3に少なくとも1つ設けられる。縦孔3bは、収容筒3の下側部分に、周方向に互いに間隔をあけて複数(本実施形態では、対向する位置に2つ)配置される。
保持筒4は、上下方向に延びる筒状である。保持筒4は、収容筒3内に上下摺動可能に配置される。保持筒4は、収容筒3の内部に収容される。保持筒4は、棒状内容物5を、保持筒4から上側に突出させた状態で保持する。
保持筒4は、仕切り壁4aと、突起部4bと、を有する。
仕切り壁4aは、保持筒4の内部空間を上下方向に仕切る。本実施形態では仕切り壁4aが、保持筒4の上側部分に配置される。仕切り壁4aは板状であり、その上面は棒状内容物5の下端面と接触する。
突起部4bは、保持筒4の外周面から径方向外側に突出する。本実施形態では、突起部4bが、径方向に延びる円柱状である。突起部4bは、保持筒4に少なくとも1つ設けられる。本実施形態では突起部4bが、保持筒4の下端部に、周方向に互いに間隔をあけて2つ対向配置されるが、3つ以上設けてもよい。突起部4bの数は、縦孔3bの数と対応している(同数である)。
突起部4bは、縦孔3bを通して螺旋溝2aに挿入される。突起部4bは、縦孔3bを径方向に貫通し、突起部4bの径方向外端部は、螺旋溝2a内に配置される。突起部4bは、縦孔3b内を上下方向に移動可能である。突起部4bが縦孔3b内に挿入されることで、保持筒4は、収容筒3と周方向への相対回転が規制される。また保持筒4は、収容筒3と上下方向への相対移動が許容されている。
保持筒4は、螺旋筒2と周方向に相対回転可能である。保持筒4と螺旋筒2とが周方向に相対回転させられたときに、突起部4bは、螺旋溝2aに沿って螺旋溝2a内を移動可能である。すなわち保持筒4は、螺旋筒2と周方向に相対回転しつつ、上下方向に相対移動する。
棒状内容物5は、例えば丸棒状であり、上下方向に延びる。棒状内容物5は、例えば、化粧料(口紅、リップクリーム、スティックアイシャドーなど)、薬剤および糊等である。棒状内容物5は、例えば、油分を多く含む柔らかい材料等で構成される。
棒状内容物5の下端部は、保持筒4の上端部内に嵌合する。棒状内容物5は、保持筒4と固定される。棒状内容物5は、収容筒3の上側部分内に配置される。棒状内容物5は、収容筒3と周方向に相対回転不能であり、かつ上下方向に相対移動可能である。図5および図6に示すように、棒状内容物5は、収容筒3の上端開口部から上側に突出可能である。
図1および図3に示すように、回転部材6は、上下方向に延びる筒状または柱状等である。本実施形態では回転部材6が、筒状である。回転部材6は、外装筒1内に収容される。回転部材6は、外装筒1の下側部分内に配置される。回転部材6は、螺旋筒2に対して下側から接触する。回転部材6は、外装筒1と上下方向に相対移動可能である。
回転部材6は、大径部6aと、小径部6bと、リブ部6cと、第2傾斜面6dと、を有する。
大径部6aは、上下方向に延びる有底筒状である。大径部6aは、回転部材6において最も外径が大きい部分である。大径部6aの外周面は、外装筒1の内周面と摺接する。大径部6aの内径は、収容筒3の下端部の外径以上となっている。大径部6aの上端は、螺旋筒2の下端に対して、下側から接触する。
小径部6bは、上下方向に延びる筒状である。小径部6bは、大径部6aの下側に配置される。小径部6bは、大径部6aよりも外径および内径が小さい。小径部6bは、大径部6aの底壁の内周部から垂下設される。
リブ部6cは、小径部6bの外周面から径方向外側に突出し、上下方向に延びる。リブ部6cの上端は、大径部6aの底壁と接続される。リブ部6cの下端は、小径部6bの下端よりも下側に位置する。本実施形態では、リブ部6cの径方向外側を向く外側面の径方向位置と、大径部6aの外周面の径方向位置とが、互いに略同じである。リブ部6cは、回転部材6に複数設けられる。複数のリブ部6cは、小径部6bの外周面に、周方向に互いに間隔をあけて配置される。
リブ部6cは、外装筒1の縦溝1a内に挿入される。リブ部6cは、縦溝1a内から上側に離脱可能である。リブ部6cが縦溝1a内から離脱したときに、回転部材6は、外装筒1に対して周方向に回転可能である。
第2傾斜面6dは、リブ部6cの下端面に配置される。第2傾斜面6dは、下側を向く。第2傾斜面6dは、周方向へ向かうに従い上下方向に向けて傾斜して延びる。具体的に、第2傾斜面6dは、周方向一方側へ向かうに従い下側へ延びる。第2傾斜面6dは、回転部材6に複数設けられる。第2傾斜面6dは、複数のリブ部6cに1つずつ設けられる。
リブ部6cが縦溝1aから上側に離脱したときに、後述するノック部材7および付勢部材8の作用により、回転部材6が外装筒1に対して周方向一方側に回転させられることで、第2傾斜面6dは、第1傾斜面1bに対して上側から対向する。この状態から第2傾斜面6dは、第1傾斜面1bと接触し、第1傾斜面1b上を周方向一方側かつ下側に向けて摺接可能である。
図1および図4に示すように、ノック部材7は、上下方向に延びる筒状または柱状等である。本実施形態ではノック部材7が、有底筒状である。ノック部材7は、回転部材6の下側に配置される。ノック部材7は、回転部材6に対して下側から接触可能である。ノック部材7は、少なくとも上端部が外装筒1内に配置される。ノック部材7の上端部は、外装筒1の下端部内に嵌合する。ノック部材7は、外装筒1よりも下側に突出する部分を有する。ノック部材7は、外装筒1と上下方向に相対移動可能である。
ノック部材7は、凸部7aと、第3傾斜面7bと、第4傾斜面7cと、を有する。
凸部7aは、ノック部材7の外周面から径方向外側に突出し、上下方向に延びる。凸部7aは、ノック部材7の上端部に配置される。凸部7aは、ノック部材7の外周面の上端部に、周方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。凸部7aは、外装筒1の縦溝1a内および周溝1c内のいずれかに配置される。
第3傾斜面7bは、ノック部材7の上端面に配置される。第3傾斜面7bは、上側を向く。第3傾斜面7bは、周方向へ向かうに従い上下方向に向けて傾斜して延びる。具体的に、第3傾斜面7bは、周方向一方側へ向かうに従い下側へ延びる。第3傾斜面7bは、ノック部材7に複数設けられる。複数の第3傾斜面7bは、ノック部材7の上端面において、周方向に互いに間隔をあけて配置される。
リブ部6cが縦溝1a内に配置されたときに、第3傾斜面7bは、第2傾斜面6dに対して下側から接触可能である。リブ部6cが縦溝1a内から上側に離脱したときに、後述する付勢部材8の作用により、第3傾斜面7b上を第2傾斜面6dが周方向一方側かつ下側に向けて摺接することで、ノック部材7および外装筒1に対して、回転部材6が周方向一方側に回転させられる。
第4傾斜面7cは、ノック部材7の上端面に配置される。第4傾斜面7cは、上側を向く。第4傾斜面7cは、周方向へ向かうに従い上下方向に向けて傾斜して延びる。具体的に、第4傾斜面7cは、周方向一方側へ向かうに従い上側へ延びる。第4傾斜面7cは、ノック部材7に複数設けられる。複数の第4傾斜面7cは、ノック部材7の上端面において、周方向に互いに間隔をあけて配置される。
第3傾斜面7bと第4傾斜面7cとは、ノック部材7の上端面に、周方向に交互に配列される。
図1に示すように、介装リング13は、外装筒1内に収容される。介装リング13は、円形リング板状である。介装リング13は、径方向において、外装筒1と収容筒3との間に配置される。介装リング13は、外装筒1および収容筒3に対して、上下方向に移動可能である。介装リング13の下面は、螺旋筒2の上端面と接触する。
付勢部材8は、例えばコイルスプリング等の弾性部材である。付勢部材8は、上下方向に延びる。付勢部材8は、外装筒1内に収容される。付勢部材8は、径方向において、外装筒1と収容筒3との間に配置される。付勢部材8の上端は、収容筒3の外周突起3aに対して下側から接触する。付勢部材8の下端は、介装リング13の上面と接触する。本実施形態では付勢部材8が、収容筒3に対して、介装リング13、螺旋筒2、保持筒4および回転部材6を下側へ向けて付勢する。
リング部材12は、上下方向に延びる筒状である。リング部材12は、外装筒1の上端部内に嵌合する部分を有する。リング部材12内には、収容筒3が嵌合する。リング部材12は、外装筒1に対する収容筒3の少なくとも上側への移動を規制する。
リング部材12は、第1リング部12aと、第2リング部12bと、フランジ部12cと、を有する。
第1リング部12aは、上下方向に延びる筒状である。第1リング部12aは、外装筒1の上端部内に嵌合する下側部分と、外装筒1の上端よりも上側に位置する上側部分と、を有する。第1リング部12aの上側部分には、キャップ14が着脱可能に外嵌される。
第2リング部12bは、上下方向に延びる筒状である。第2リング部12bは、第1リング部12aの下側部分内に嵌合する。第2リング部12bの下端は、収容筒3の外周突起3aに対して上側から接触する。これにより、リング部材12に対する収容筒3の上側への移動が規制される。
フランジ部12cは、第1リング部12aの外周面から径方向外側に突出し、周方向に延びる。フランジ部12cは、円形リング板状である。フランジ部12cの下面は、外装筒1の上端面に接触する。フランジ部12cの上面には、キャップ14の下端面が接触する。本実施形態では、フランジ部12cの外径と、外装筒1の外径およびキャップ14の外径とが、互いに略同じである。
キャップ14は、上下方向に延びる有頂筒状である。キャップ14は、リング部材12に着脱可能に外嵌される。キャップ14は、棒状内容物5、収容筒3およびリング部材12の各一部を覆う。本実施形態ではキャップ14が、棒状内容物5および収容筒3のうちリング部材12よりも上側に突出する各部分と、第1リング部12aの上側部分と、を覆う。
ノック機構9は、外装筒1に対してノック部材7を上側に押し込むノック操作により、回転部材6、螺旋筒2、保持筒4および棒状内容物5を上下動させて、棒状内容物5が収容筒3から上側に突出する使用位置、および、棒状内容物5が前記使用位置よりも下側に配置される待機位置のいずれかに保持する。本実施形態では、図1が「待機位置」を示し、図5および図6が「使用位置」を示す。
ノック機構9は、上述した縦溝1aと、第1傾斜面1bと、リブ部6cと、第2傾斜面6dと、凸部7aと、第3傾斜面7bと、を有する。
ノック機構9の作用(機能)等について説明する。
図1に示す待機位置において、縦溝1a内には、リブ部6cおよび凸部7aが配置される。この待機位置において、キャップ14を取り外し、付勢部材8の上下方向の付勢力よりも大きな力でノック部材7を上側に向けて押し込む(ノック操作する)と、ノック部材7が回転部材6を押し上げ、回転部材6とともに螺旋筒2、介装リング13、保持筒4および棒状内容物5が、収容筒3および外装筒1に対して上側へ移動する。
このとき、縦溝1a内からリブ部6cが上側に離脱し、付勢部材8の下側への付勢力およびノック部材7の上側への押し込み力により、第3傾斜面7b上を第2傾斜面6dが摺動することで、ノック部材7および外装筒1に対して、回転部材6が周方向一方側へ回動する。この状態から、ノック部材7の上側への押し込み操作を解除すると、付勢部材8の下側への付勢力で回転部材6が下側へ移動する。このとき、第2傾斜面6dが第1傾斜面1bの傾斜面1b1上を摺動して、回転部材6がさらに周方向一方側へ回動することで、リブ部6cの周方向一方側を向く側面が垂壁1dに接触し、図5に示す使用位置となる。図5において、収容筒3の下端部は、回転部材6の大径部6a内に配置される。
図5に示す使用位置(第1の使用位置)から、収容筒3に対して外装筒1を周方向に回動させる回動操作を行うと、外装筒1とともに螺旋筒2が回動し、螺旋溝2a内を突起部4bが相対的に移動する。これにより、収容筒3に対して保持筒4および棒状内容物5が上下方向に移動し、図6に示す使用位置(第2の使用位置)となる。
繰出容器10を使用した後は、必要に応じて、収容筒3に対して外装筒1を周方向に回動させる回動操作を行う。次いで、付勢部材8の上下方向の付勢力よりも大きな力でノック部材7を上側に向けて押し込む。このとき、リブ部6cの下端が垂壁1dの上端よりも上側に移動し、付勢部材8の下側への付勢力およびノック部材7の上側への押し込み力により、第3傾斜面7b上を第2傾斜面6dが摺動することで、ノック部材7および外装筒1に対して、回転部材6が周方向一方側へ回動する。この状態から、ノック部材7の上側への押し込み操作を解除すると、付勢部材8の下側への付勢力で回転部材6が下側へ移動する。このとき、第2傾斜面6dが第1傾斜面1bの傾斜面1b2上を摺動して、回転部材6がさらに周方向一方側へ回動することで、リブ部6cが縦溝1a内に挿入され、図1に示す待機位置となる。
ロック機構11は、外装筒1に対するノック部材7の上側への移動を規制可能である。
図7は、外装筒1に対するノック部材7の上側への移動が許容された状態を示す。図8は、外装筒1に対するノック部材7の上側への移動が規制された状態を示す。
ロック機構11は、上述した周溝1cと、凸部7aと、を有する。
ロック機構11の作用(機能)について説明する。図7において、凸部7aは、縦溝1a内に配置されている。この状態において、ノック部材7は、外装筒1に対して上側へ押し込み操作(ノック操作)可能である。図7の状態から、外装筒1に対してノック部材7を周方向一方側に回動させると、図8に示すように、凸部7aが周溝1c内に配置される。この状態において、ノック部材7は、外装筒1に対して上側へ押し込み操作不能である。図8に示す規制状態で、さらにキャップ14を装着すると、外装筒1と収容筒3との相対回転も規制されるため、ノック機構9による上下動も、回転操作による上下動も生じず、予期せず棒状内容物5が破損したり、周囲を汚損する等の不具合が防止される。
図8の規制状態から、外装筒1に対してノック部材7を周方向他方側に回動させることで、ロック機構11による規制状態が解除される。
以上説明した本実施形態の繰出容器10は、ノック機構9を備えるので、ノック部材7をノック操作することにより、回転部材6、螺旋筒2、保持筒4および棒状内容物5が上下動し、棒状内容物5が使用位置および待機位置のいずれかに保持される。つまりノック操作によって、収容筒3に対して棒状内容物5を上下方向に大きく移動させることができる。このため、棒状内容物5を使用に適した位置まで突出させたり収容筒3内に収容する操作を簡素化できる。
また、収容筒3と外装筒1とを周方向に相対的に回動させる回動操作により、保持筒4の突起部4bが螺旋筒2の螺旋溝2a内を相対的に移動し、これにより、収容筒3に対して棒状内容物5を少しずつ上下動させることができる。つまり上記回動操作によって、収容筒3に対する棒状内容物5の上下位置を少しずつ変化させて、棒状内容物5の突出量を微調整できる。なお、棒状内容物5の突出量を微調整する回動操作は、棒状内容物5が使用位置および待機位置のいずれに保持された状態において行ってもよい。
以上より本実施形態によれば、繰出容器10の操作性が改善される。
また本実施形態では、外装筒1に対するノック部材7の上側への移動を規制可能なロック機構11が備えられるので、ノック部材7の誤操作が抑制される。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
前述の実施形態では、介装リング13が設けられる一例を挙げたが、介装リング13は設けられなくてもよい。この場合、付勢部材8の下端が、螺旋筒2の上端に直接接触する。
前述の実施形態では、付勢部材8の上端が、収容筒3の外周突起3aに対して下側から接触し、付勢部材8が、収容筒3に対して螺旋筒2、保持筒4および回転部材6を下側へ付勢する例を挙げたが、これに限らない。付勢部材8の上端が、例えば、外装筒1の内周面から径方向内側に突出する図示しない内周突起に対して下側から接触し、付勢部材8が、外装筒1に対して螺旋筒2、保持筒4および回転部材6を下側へ付勢してもよい。
また、ノック機構9およびロック機構11が有する各構成要素は、前述の実施形態で説明した例に限らない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…外装筒、2…螺旋筒、2a…螺旋溝、3…収容筒、3b…縦孔、4…保持筒、4b…突起部、5…棒状内容物、6…回転部材、7…ノック部材、8…付勢部材、9…ノック機構、10…繰出容器、11…ロック機構

Claims (2)

  1. 上下方向に延びる外装筒と、
    前記外装筒の内部に配置され、内周面に、周方向に向かうに従い上下方向に延びる螺旋溝を有し、前記外装筒と上下方向への相対移動が許容され、周方向への相対移動が規制された螺旋筒と、
    前記螺旋筒の内部に挿入され、上下方向に延びる縦孔を有する収容筒と、
    前記収容筒の内部に配置され、前記縦孔を通して前記螺旋溝に挿入される突起部を有し、前記螺旋筒と周方向に相対回転可能な保持筒と、
    前記保持筒に保持され、前記収容筒の上端開口部から上側に突出可能な棒状内容物と、
    前記外装筒の内部に配置され、前記螺旋筒に対して下側から接触する回転部材と、
    前記外装筒の内部に挿入され、前記外装筒よりも下側に突出する部分を有し、前記回転部材に対して下側から接触可能なノック部材と、
    前記螺旋筒、前記保持筒および前記回転部材を下側へ付勢する付勢部材と、
    前記外装筒に対して前記ノック部材を上側に押し込むノック操作により、前記回転部材、前記螺旋筒、前記保持筒および前記棒状内容物を上下動させて、前記棒状内容物が前記収容筒から上側に突出する使用位置、および、前記棒状内容物が前記使用位置よりも下側に配置される待機位置のいずれかに保持するノック機構と、を備え
    前記回転部材は、前記螺旋筒の下端に対して下側から接触する大径部を有し、
    前記使用位置において、前記収容筒の下端部は、前記大径部内に配置される、
    繰出容器。
  2. 前記外装筒に対する前記ノック部材の上側への移動を規制可能なロック機構を備える、
    請求項1に記載の繰出容器。
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