JP6929384B2 - 口紅容器 - Google Patents

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Description

本発明は、回動操作により口紅を繰り出す口紅容器に関し、とくに、硬度が柔らかい口紅を収納する口紅容器に関するものである。本願は、2017年12月27日に日本に出願された日本国特願2017−250775号と、2018年3月30日に日本に出願された日本国特願2018−069860号とに基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
口紅などの棒状化粧料を収納する円筒状の繰出容器は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この繰出容器は、容器本体と、容器本体に装着するキャップとを備え、容器本体は、棒状化粧料を収納する中皿体と、中皿体を回転不能かつ上下動可能に収容する内筒体(中筒体)と、内筒体の外周面に沿って回動することにより、中皿体を上下動する外筒体とを備える。この繰出容器では、キャップを外した後、内筒体を把持しながら、外筒体を回動させることにより、内筒体から棒状化粧料を中皿体の上下動により出没させて使用する。
また、棒状化粧品(口紅)を必要以上に繰り出してしまうことによる棒状化粧品の折損等の事故を防止する繰出容器も、従来から知られている(例えば、特許文献2参照)。この繰出容器では、カバー(キャップ)を外すと、化粧品受皿(中皿体)と螺筒の螺合体がばねにより上方に規定量押し上げられるようにして、棒状化粧品の繰り出し量を適正量に定めることができる。また、少量繰出し操作部材を付設したことにより、棒状化粧品が消耗したときは、少量繰出し操作部材の累進操作により簡単に棒状化粧品の消耗分を補充できる。
日本国特開2004−000343号公報 日本国実公昭64−000838号公報
しかし、最近の傾向として、繰出容器に収納される口紅は、硬度が柔らかくなる方向に進んでいる。そのため、上記特許文献1記載の繰出容器では、使用者が、容器から口紅を出し過ぎてしまい、口紅を根元から折ってしまうことがある。また、上記特許文献2記載の繰出容器では、当初の口紅の繰り出し量を、化粧するには充分であるがそれ以上不必要に繰り出し過ぎないように抑えて、口紅の折損等の事故を防止できるが、当初の口紅の繰り出し量を調節できない。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、使用開始時に使用者が誤って口紅を出し過ぎて、口紅が折れたりすることを防止できる口紅容器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の第1の態様として、容器本体と、容器本体に装着するキャップとを備える口紅容器であって、容器本体は、口紅を収納し、螺合ピンが設けられた中皿体と、中皿体を回転不能かつ上下動可能に案内する中筒体と、中皿体の螺合ピンと螺合する螺旋溝が形成され、中筒体の外周面に沿って回動することにより中皿体を上下動する内筒体と、内筒体の外周面に内周面が螺合される外筒体とを備え、外筒体を回動することにより、中皿体と内筒体の一方が定位置に繰り上がるとともに、一方が定位置に達した後は、外筒体を回動することにより、中皿体と内筒体の他方が繰り上がる口紅容器、という手段を採用する。
本発明の第2の態様として、上記第1の態様において、螺合する外筒体と内筒体との間の作動抵抗は、螺合する中皿体の螺合ピンと内筒体の螺旋溝との間の作動抵抗よりも大きい口紅容器、という手段を採用する。本発明の第3の態様として、上記第1の態様において、螺合する外筒体と内筒体との間の作動抵抗は、螺合する中皿体の螺合ピンと内筒体の螺旋溝との間の作動抵抗よりも小さい口紅容器、という手段を採用する。本発明の第4の態様として、上記第1または2の態様において、内筒体は、外筒体に螺合するねじ部を備え、螺旋溝のピッチがねじ部のピッチよりも大きい口紅容器、という手段を採用する。本発明の第5の態様として、上記第1または3の態様において、内筒体は、外筒体に螺合するねじ部を備え、螺旋溝のピッチがねじ部のピッチよりも小さい口紅容器、という手段を採用する。本発明の第6の態様として、上記第1〜5のいずれか1つの態様において、内筒体は、螺旋溝の上端部に設けられ、内筒体の中心軸線に沿う方向に直交する方向に沿う平面部分を有する口紅容器、という手段を採用する。本発明の第7の態様として、上記第2、4、及び6の態様において、内筒体は、外筒体に螺合するねじ部を備え、ねじ部に干渉突起が形成されている口紅容器、という手段を採用する。本発明の第8の態様として、上記第7の態様において、干渉突起は、間欠的に形成されている口紅容器、という手段を採用する。第9の態様として、上記第7または8の態様において、干渉突起は、径方向に弾性変形可能な弁動部に形成されている口紅容器、という手段を採用する。
本発明の口紅容器は、口紅を収納し、螺合ピンが設けられた中皿体と、中皿体を回転不能かつ上下動可能に案内する中筒体と、中皿体の螺合ピンと螺合する螺旋溝が形成され、中筒体の外周面に沿って回動することにより中皿体を上下動する内筒体と、内筒体の外周面に内周面を螺合される外筒体とを備え、外筒体を回動することにより口紅を定位置まで繰り出すとともに、口紅が定位置に達した後は、外筒体をより強い力で回動することにより口紅が少しずつ繰り出される。これにより、使用開始時に使用者が誤って口紅を出し過ぎることがなく、口紅が折れたりすることを防止できる。また、本発明の口紅容器は、内筒体のねじ部に干渉突起が形成されている。そのために、外筒体の内周面と内筒体の外周面とが螺合する際の作動抵抗は、中皿体の螺合ピンと内筒体の螺旋溝とが螺合する際の作動抵抗よりも安定的に大きくすることができる。その結果、使用開始時に、外筒体を回動すると、内筒体が外筒体と一体で回動し、中皿体を定位置まで繰り上げることができる。
本発明の第1実施形態の口紅容器を示す側面断面図である。 第1実施形態の口紅容器における外筒体および内筒体を示す図で、(a)は外筒体の正面断面図、(b)は外筒体の正面図、(c)は内筒体の正面断面図、(d)は内筒体の正面図である。 第1実施形態の口紅容器における中筒体を示す図で、(a)は側面断面図、(b)は正面図である。 第1実施形態の口紅容器における装着筒および中皿体を示す図で、(a)は装着筒の側面断面図、(b)は中皿体の側面断面図、(c)は中皿体の正面図である。 第1実施形態の口紅容器において、口紅を定位置まで繰り出したときの状態を示す図で、(a)は側面断面図、(b)は正面断面図である。 第1実施形態の口紅容器において、使用時の状態を示す図で、(a)は口紅を定位置で消耗したときの側面断面図、(b)は(a)の状態から口紅を繰り出したときの側面断面図である。 第1実施形態の口紅容器において、内筒体を繰り上げた状態で口紅の先端部を容器本体内に戻したときの側面断面図である。 第1実施形態の変形例の口紅容器において、口紅を定位置まで繰り出したときの状態を示す側面断面図である。 第1実施形態の変形例の口紅容器において、使用時の状態を示す図で、(a)は口紅を定位置で消耗したときの側面断面図、(b)は(a)の状態から口紅を繰り出したときの側面断面図である。 本発明の第2実施形態の口紅容器を示す側面断面図である。 第2実施形態の外筒体および内筒体を示す図で、(a)は外筒体の正面断面図、(b)は内筒体の正面断面図である。 第2実施形態の外筒体および内筒体を示す図で、(a)は内筒体の正面図、(b)は外筒体と螺合する内筒体の断面拡大図である。 第2実施形態の外筒体および内筒体を示す図で、(a)は内筒体の正面図、(b)は外筒体と螺合する内筒体の断面拡大図である。 第2実施形態の変形例である外筒体および内筒体を示す図で、(a)は内筒体の正面図、(b)は(a)のX−X矢視断面図、(c)は外筒体と螺合する内筒体の断面拡大図である。 第2実施形態の変形例である外筒体および内筒体を示す図で、(a)は内筒体の正面図、(b)は(a)のY−Y矢視断面図、(c)は外筒体と螺合する内筒体の断面拡大図である。 第2実施形態の変形例である内筒体を示す図で、(a)は図14の(a)を変形した内筒体の正面図、(b)は図15の(a)を変形した内筒体の正面図である。 第2実施形態の口紅容器において、口紅を定位置まで繰り出したときの側面断面図である。 第1実施形態及び第2実施形態の別の変形例である内筒体及び外筒体を示す図で、(a)外筒体に対して内筒体を定位置まで繰り下げたときの状態を示す正面断面図、(b)は内筒体の正面断面図である。
次に、本発明の口紅容器について、各実施形態を示した図面を参照して説明する。本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。なお、以下の説明において、図1において、上下方向を「軸線方向」とし、左右方向を「水平方向」又は「軸線方向に直交する方向」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とし、左方向を「正面」とし、右方向を「背面」とする。なお、軸線方向は、後述する容器本体B(外筒体D、内筒体E、中筒体F、および中皿体G)の中心軸線に沿う方向でもある。
(第1実施形態)
本発明に係る第1実施形態の口紅容器Aを図1から図7を参照して説明する。図1において、口紅容器Aは、回動操作することにより、口紅kを繰り出す容器本体Bと、容器本体Bの上部を覆うように、着脱自在に装着されるキャップCとを備える。容器本体Bは、有底円筒状の外筒体Dと、外筒体Dの内周面に外周面が螺合される内筒体Eと、内筒体Eを回転可能に支持する中筒体Fと、口紅kを収納し、中筒体F内に回転不能かつ上下動可能に収容される中皿体Gとを備える。
図2の(a)および(b)に示すように、外筒体Dは、軸線(上下)方向に延びる円筒状の外周壁1と、外周壁1の下端部から内方に延設される円板状の底壁2とを有する。外周壁1の内周面には、雌ねじ部3が、後述する内筒体Eの螺旋溝23と比べて、周方向に対して緩やかな傾斜を備え、かつ小さいピッチを備えるように螺設されている。
図1に示すように、外筒体Dの上部には、装着筒10が取り付けられている。装着筒10は、図4の(a)に示すように、外筒体Dの外周壁1のうち内周面の上部に回動不能に嵌挿される差し込み筒部11と、装着筒10の略中間部から外方に突出するフランジ部12と、フランジ部12より上部がキャップCにより着脱されるキャップ装着部13と、キャップ装着部13の上端部から縮径する環状突条14とを有する。装着筒10の内側には、シール筒16が回動不能に取り付けられている。シール筒16は、弾性材料からなり、シール筒16の内周面の上端が、中筒体Fの外周面に気密に、かつ摺動可能に接触している。
図2の(c)および(d)に示すように、内筒体Eは、外筒体Dの外周壁1の高さよりも低い円筒状の本体部21を備える。すなわち、本体部21は、軸線方向に外筒体Dよりも短い。本体部21は、本体部21の下部の外周面に螺設され、外筒部Dの雌ねじ部3と螺合する雄ねじ部22と、本体部21の内周面に形成される2条の螺旋溝23と、本体部21の上部の外周面に形成され、内筒体Eが外筒体Dの内周面に沿って繰り上げられた際に、装着筒10の差し込み筒部11との干渉を避けるための上部縮径部24とを有する。上部縮径部24は、本体部21の下部よりも縮径されている。また、2条の螺旋溝23は、外筒体Dの雌ねじ部3と螺合する雄ねじ部22のピッチよりも大きなピッチを備えるように形成される傾斜部分23aと、傾斜部分23aの傾斜上端部に形成される水平部分23bとからなる。傾斜部分23aは、本体部21の周方向に対して傾斜して延在している。傾斜上端部は、傾斜部分23aが延在する方向における傾斜部分23aの一端部であり、他端部よりも上側に位置する端部である。水平部分23は、水平方向に沿う平面部分であり、内筒体Eの中心軸線に沿う方向に直交する方向に沿う平面部分でもあり、本体部21の周方向に平行な方向に沿う平面部分でもある。なお、本実施形態では、2条の螺旋溝23は、外筒体Dの雌ねじ部3と螺合する雄ねじ部22のピッチよりも大きなピッチを備えるように形成されているが、これに限定されない。後述するように、外筒体Dの雌ねじ部3と内筒体Eの雄ねじ部22とが螺合する際の作動抵抗が、中皿体Gの螺合ピン45と内筒体Eの螺旋溝23とが螺合する際の作動抵抗よりも小さい場合には、2条の螺旋溝23は、外筒体Dの雌ねじ部3と螺合する雄ねじ部22のピッチよりも小さなピッチを備えるように形成されていても構わない。
図1に示すように、中筒体Fは、中間部の係止突部34によってシール筒16の内側に抜け止めされた状態で、内筒体Eに対して回動自在に設けられている。中間部は、中間体Fのうち軸線方向の略中間に位置している部分であり、係止突部34は、中間部から径方向外側に向けて突設されている。図3に示すように、中筒体Fは、中間部の係止突部34より上部に位置する収納筒部31と、係止突部34より下部に位置するガイド筒部32とを備える。ガイド筒部32には、軸線方向に延び、対向する2本のスリット部33が形成されている。2本のスリット部33は、ガイド筒部32の径方向に対向している。
図1および図4の(b)および(c)に示すように、中皿体Gは、上部に位置し、口紅kを収納する円筒状の皿側壁41と、皿側壁41の下端部から内方に形成され、中心部が開口するリング状の皿底壁42と、口紅kの下部を中皿体Gに保持するために、皿側壁41の内周面から径方向に突設されているとともに、軸線方向に延びる複数本の収納リブ43と、皿側壁41の下端部から垂設され、中筒体Fのガイド筒部32の内周面に外周面が摺接する円筒状の案内筒壁44とを有する。
さらに、案内筒壁44の下端部の外周面には、中筒体Fのガイド筒部32に形成されたスリット部33を貫通し、内筒体Eの螺旋溝23と螺合する2個の螺合ピン45が突設されている。螺合ピン45は、案内筒壁44から径方向外側に向けて突設されている。ここで、外筒体Dの雌ねじ部3と内筒体Eの雄ねじ部22とが螺合する際の作動抵抗と、中皿体Gの螺合ピン45と内筒体Eの螺旋溝23とが螺合する際の作動抵抗とは、一方が他方よりも大きくなるように設定されている。
図1に示すように、キャップCは、周縁から中心に向けて膨らみを有する円板状の頂壁51と、頂壁51の外縁から垂設される円筒状の側周壁52とを備える。側周壁52は、内周面が装着筒10のキャップ装着部13の外周面に接触して装着筒10に嵌合する内径を備えるように形成されている。
次に、本実施形態の使用方法と作用効果について図面を参照しながら説明する。口紅kを使用する際には、図1に示す口紅容器Aの容器本体BからキャップCを外した後、中筒体Fの収納筒部31を手指で把持しながら、外筒体Dの外周壁1を中筒体Fに対して(外筒体Dを軸線方向の下側から見て)時計回りに回動させる。このとき、外筒体Dの雌ねじ部3と内筒体Eの雄ねじ部22とが螺合する際の作動抵抗が、中皿体Gの螺合ピン45と内筒体Eの螺旋溝23とが螺合する際の作動抵抗よりも大きくなるように設定されている場合には、使用開始時に、内筒体Eは、外筒体Dと一体で回動する。
そして、内筒体Eが外筒体Dと一体で回動すると、中皿体Gは、内筒体Eの螺旋溝23に螺合する螺合ピン45が、中筒体Fのスリット部33に沿って繰り上がり始めるとともに、繰り上がり始める。やがて、図5の(b)に示すように、中皿体Gの螺合ピン45は、内筒体Eの回動に伴い、螺旋溝23の傾斜部分23aの傾斜上端部まで繰り上がると、傾斜部分23aから連続する水平部分23bにより、中皿体Gは、定位置で繰り上がりを停止する。これにより、図5の(a)に示すように、口紅kの先端部は、中筒体Fの収納筒部31から突出し、口紅kを使用することができる。なお、螺旋溝23の水平部分23bは、内筒体Eの本体部21に貫通された開口部を形成してもよい。
このように、口紅容器Aを使用する際に、使用者が誤って外筒体Dを一気に回動したとしても、図1、および図5の(a)および(b)に示す初期状態(使用開始状態)では、内筒体Eの螺旋溝23の傾斜部分23aのピッチが大きいことから、口紅kを収納する中皿体Gは、ストレスなく図5の(a)および(b)に示す位置まで上昇する。しかし、中皿体Gをさらに上昇させるために内筒体Eを外筒体Dに対して上昇させるには、外筒体Dを初期状態より大きい力で回動する必要があるため、口紅kを中筒体Fの収納筒部31から出し過ぎて折ってしまうことを防止できる。以上のように、図2の(c)に示す内筒体Eの本体部21の内周面に形成される螺旋溝23の軸線方向の長さ(高さ)を調整することにより、初期状態での口紅kの最大繰り出し量を設定することができる。なお、内筒体Eに形成される螺旋溝23や外筒体Dに形成される雌ねじ部3のピッチの大きさは、自由に設定することが可能で、繰り出す口紅kの量(長さ)に応じて適宜選択することができる。
次に、口紅kを使用後、図5の(a)および(b)に示す状態から口紅kの先端部を中筒体Fの収納筒部31内に収納した状態に戻す際には、外筒体Dの外周壁1を中筒体Fに対して(外筒体Dを軸線方向の下側から見て)反時計回りに回動する。このとき、内筒体Eは、外筒体Dの内周面上で繰り上がっていない。すなわち、内筒体Eは、外筒体Dの底壁部2に接している。そのために、外筒体Dの雌ねじ部3と、雄ねじ部22により螺合された内筒体Eは、外筒体Dと一体で回動する。すると、中皿体Gの螺合ピン45は、内筒体Eの螺旋溝23に螺合する際の作動抵抗が小さいことにより、中皿体Gは、スムースに中筒体Fのスリット部33に沿って下降し、口紅kの先端部を収納筒部31内に戻すことができる。
次に、図6の(a)に示すように、口紅kを中筒体Fから繰り出して使用することにより口紅kが消耗した場合について説明する。この場合には、中筒体Fの収納筒部31を手指で把持しながら、外筒体Dの外周壁1を中筒体Fに対して(外筒体Dを軸線方向の下側から見て)時計回りに回動しようとしても、内筒体Eのうち螺旋溝23の上端部である水平部分23bに中皿体Gの螺合ピン45が係合している。そのために、内筒体Eは、初期状態と同等の力で外筒体Dを回動しても、これ以上回動できない。しかし、初期状態より大きい力で外筒体Dを回動すると、内筒体Eは、雄ねじ部22と螺合する外筒体Dの雌ねじ部3の回動によって、外筒体Dの内周面に沿って回転を規制されながら少しずつ繰り上がる。すなわち、内筒体Eは、外筒体Dの底壁部2から離間する。
これと同時に、図6の(b)に示すように、口紅kを収納する中皿体Gは、中筒体Fのスリット部33に沿って繰り上がる。これにより、口紅kの先端部は、中筒体Fの収納筒部31から突出し、口紅kを使用することができる。さらに、口紅kを使用することにより口紅kが消耗した場合には、図6の(a)および(b)で説明したように、外筒体Dをさらに回動することにより、図7に示すように、内筒体Eの上端が中筒体Fの係止突部34に当接する上限位置まで内筒体Eを繰り上げることができる。
口紅kを使用後、図6の(b)に示す状態から口紅kの先端部を中筒体Fの収納筒部31内に収納した状態に戻す際には、外筒体Dの外周壁1を中筒体Fに対して(外筒体Dを軸線方向の下側から見て)反時計回りに回動する。このとき、内筒体Eは、中皿体Gの螺合ピン45により回動が規制されないために、外筒体Dの雌ねじ部3と雄ねじ部22により螺合される内筒体Eは、外筒体Dと一体で回動する。そのため、内筒体Eが外筒体Dの内周面に沿って繰り下がることは、ほとんどない。すると、中皿体Gの螺合ピン45は、内筒体Eの螺旋溝23に、中皿体Gの螺合ピン45と内筒体Eの螺旋溝23が螺合する際の作動抵抗が外筒体Dの雌ねじ部3と内筒体Eの雄ねじ部22とが螺合する際の作動抵抗よりも小さくなるように螺合されていることにより、中皿体Gは、スムースに中筒体Fのスリット部33に沿って下降し、口紅kの先端部を収納筒部31内に戻すことができる。
(変形例)
次に、本発明に係る第1実施形態の変形例を図8から図9の(a)及び(b)を参照して説明する。第1実施形態の変形例として、外筒体Dの雌ねじ部3と内筒体Eの雄ねじ部22とが螺合する際の作動抵抗が、中皿体Gの螺合ピン45と内筒体Eの螺旋溝23とが螺合する際の作動抵抗よりも小さくなるように設定されている場合を説明する。このような場合には、図1に示す口紅容器Aの容器本体BからキャップCを外した後、中筒体Fの収納筒部31を手指で把持しながら、外筒体Dの外周壁1を中筒体Fに対して(外筒体Dを軸線方向の下側から見て)時計回りに回動すると、内筒体Eは、雄ねじ部22と螺合する外筒体Dの雌ねじ部3の回動によって、外筒体Dの内周面に沿って、回転を規制されながら繰り上がる。
これと同時に、図8に示すように、口紅kを収納する中皿体Gは、中筒体Fに沿って繰り上がることによって、口紅kの先端部は、中筒体Fの収納筒部31から突出し、口紅kを使用することができる。さらに、口紅kを使用することにより、図9の(a)に示すように、口紅kが消耗した場合には、外筒体Dをさらに回動することにより、図9の(b)に示すように、中皿体Gの螺合ピン45は、内筒体Eの回動に伴い、螺旋溝23の傾斜部分23aの傾斜上端部まで繰り上げることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態を図10から図13及び図17を参照して説明する。第2実施形態として、使用開始時に、口紅容器Aを回動させると、確実に中皿体Gが先に繰り上がり、その後、必要に応じて内筒体Eが繰り上がるように、外筒体Dに対する内筒体Eの作動抵抗を安定させるために、第1実施形態の外筒体Dおよび内筒体Eの構成を変更した場合を説明する。以下、第1実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付し、外筒体Dおよび内筒体Eにおける変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図10において、口紅容器Aは、回動操作することにより、口紅kを繰り出す容器本体Bと、容器本体Bの上部を覆うように、着脱自在に装着されるキャップCとを備える。容器本体Bは、有底円筒状の外筒体Daと、外筒体Daの内周面に外周面が螺合される内筒体Eaと、内筒体Eaを回転可能に支持する中筒体Fと、口紅kを収納し、中筒体F内に回転不能かつ上下動可能に収容される中皿体Gとを備える。
図11の(a)に示すように、外筒体Daは、軸線方向に延びる円筒状の外周壁6と、外周壁6の下端部から内方に延設される底壁7とを有し、外周壁6の内周面には、ねじ山部8が、後述する内筒体Eaのねじ溝部72と螺合するように、下端部から上部の途中まで形成されている。図10に示すように、外筒体Daの上部には、装着筒60が取り付けられている。装着筒60の内側には、シール筒61が回動不能に取り付けられている。シール筒61は、弾性材料からなり、シール筒61の内周面の上端が、中筒体Fの外周面に気密にかつ摺動可能に接触している。
図11の(b)に示すように、内筒体Eaは、外筒体Daの外周壁6の高さよりも低い円筒状の本体部71と、本体部71の外周面の下端部から上端部まで螺設され、外筒体Daのねじ山部8と螺合するねじ溝部72(ねじ部)と、本体部71を径方向に貫通して形成される2条の螺旋溝73とを有する。また、2条の螺旋溝73は、外筒体Daのねじ山部8と螺合するねじ溝部72のピッチよりも大きなピッチで形成される傾斜部分73aと、傾斜部分73aの傾斜上端部に形成される水平部分73bとからなる。水平部分73bは、水平方向に沿う平面部分であり、内筒体Eaの中心軸線に沿う方向に直交する方向に沿う平面部分でもあり、本体部71の周方向に平行な方向に沿う平面部分でもある。
図12の(a)および(b)に示すように、本体部71の外周面に螺設されたねじ溝部72には、ねじ溝部72と、外筒体Daのねじ山部8とが螺合する際の作動抵抗を増大するために、本体部71の下端部から1周だけ、ねじ溝部72の上面に沿って干渉突起74が形成されている。すなわち、干渉突起74は、ねじ溝部72の上面から下方に向けて突出するとともに、ねじ溝部72のうち本体部71の下端部から始まる1周分に上面に沿って延在する干渉突起である。ただし、本実施形態では、干渉突起74は、ねじ溝部72の上面に沿って形成されているが、これに限定されない。干渉突起74は、ねじ溝部72のどの部分に形成されていてもよく、例えば、図13の(a)および(b)に示すように、干渉突起74は、ねじ溝部72の底面に沿って形成されていてもよい。すなわち、干渉突起74は、ねじ溝部72の底面から本体部71の径方向外方に向けて突出するとともに、ねじ溝部72のうち本体部71の下端部から1周分に、ねじ溝部72の底面に沿って延在する干渉突起でもよい。また、ねじ溝部72の上面と下面とに交互に設けられていてもよい。すなわち、干渉突起74は、ねじ溝部72の上面から下方に向けて突出する第1干渉突起と、ねじ溝部72の下面から上方に向けて突出する第2干渉突起とを備え、ねじ溝部72のうち本体部71の下端部から始まる1周分に、第1干渉突起および第2干渉突起がねじ溝部72の上面と下面とに交互に設けられている干渉突起でもよい。
さらに、本実施形態では、干渉突起74は、本体部71の下端部から始まるねじ溝部72の1周分だけに設けられている。これは、内筒体Eaが外筒体Daの内周面に沿って繰り上がる際に、図11の(a)に示すように、外筒体Daのねじ山部8が外周壁6の内周面の上端まで螺設されていないためである。これは、外筒体Daの成型に当たって、螺設されるねじ山部8の周回数を少なくする方が製造し易いからである。しかしながら、外筒体Daのねじ山部8を外周壁6の内周面の上端まで螺設するのであれば、干渉突起74は、ねじ溝部72の全長のうちどの部分に形成されていても構わない。また、干渉突起74は、ねじ溝部72に沿って、連続して形成される必要はなく、間欠に形成されていてもよい。
図10に示すように、中筒体Fは、中間部の係止突部34によってシール筒61の内側に抜け止めされた状態で、内筒体Eaに対して回動自在に設けられている。中間部は、中間体Fの軸線方向の略中間に位置している。中筒体Fは、中間部の係止突部34より上部に位置する収納筒部31と、係止突部34より下部に位置するガイド筒部32とを備える。ガイド筒部32には、軸線方向に延び、対向する2本のスリット部33が形成されている。2本のスリット部33は、ガイド筒部32の径方向に対向している。
図10に示すように、中皿体Gは、上部に位置し、口紅kを収納する円筒状の皿側壁41と、皿側壁41の下端部から内方に形成され、中心部が開口するリング状の皿底壁42と、口紅kの下部を中皿体Gに保持するために、皿側壁41の内周面から径方向に突設されているとともに、軸線方向に延びる複数本の収納リブ43と、皿側壁41の下端部から垂設され、中筒体Fのガイド筒部32の内周面に外周面が摺接する円筒状の案内筒壁44とを有する。さらに、案内筒壁44の下端部の外周面には、中筒体Fのガイド筒部32に形成されたスリット部33を貫通し、内筒体Eaの螺旋溝73と螺合する2個の螺合ピン45が突設されている。
また、中皿体Gに収納される口紅kに含まれる揮発成分の揮散を防止するとともに、摩耗粉や塵などの進入を防止するために、図10に示すように、中筒体Fの収納筒部31の上端部に、内カバー50が装着されている。図10に示すように、キャップCは、周縁から中心に向けて膨らみを有する円板状の頂壁51と、頂壁51の外縁から垂設される円筒状の側周壁52とを備え、側周壁52は、内周面が装着筒60の外周面に接触するように装着筒60に嵌合されている。頂部51の膨らみは、上方に膨出している。
次に、本実施形態の使用方法と作用効果について図面を参照しながら説明する。口紅kを使用する際には、図10に示す口紅容器Aの容器本体BからキャップCを外す。さらに、中筒体Fから内カバー50を外した後、中筒体Fの収納筒部31を手指で把持しながら、外筒体Daの外周壁6を中筒体Fに対して(外筒体Dを軸線方向の下側から見て)時計回りに回動すると、外筒体Daのねじ山部8と内筒体Eaのねじ溝部72とが螺合する際の作動抵抗は、図12および図13に示すように、内筒体Eaのねじ溝部72に干渉突起74が形成されているために、中皿体Gの螺合ピン45と内筒体Eaの螺旋溝73とが螺合する際の作動抵抗よりも確実に大きくすることができる。これにより、使用開始時に、内筒体Eaは、外筒体Daと一体で回動する。
さらに、内筒体Eaが外筒体Daと一体で回動すると、中皿体Gは、内筒体Eaの螺旋溝73に螺合する螺合ピン45が、中筒体Fのスリット部33に沿って繰り上がり始めるとともに、繰り上がり始める。やがて、中皿体Gの螺合ピン45は、内筒体Eaの回動に伴い、螺旋溝73の傾斜部分73aから連続する水平部分73bまで繰り上がる。これにより、中皿体Gは、定位置で繰り上がりを停止し、図17に示すように、口紅kの先端部は、中筒体Fの収納筒部31から突出し、口紅kを使用することができる。
以上のように、本実施形態では、内筒体Eaのねじ溝部72に干渉突起74が形成されている。そのために、外筒体Daのねじ山部8と内筒体Eaのねじ溝部72とが螺合する際の作動抵抗は、中皿体Gの螺合ピン45と内筒体Eaの螺旋溝73とが螺合する際の作動抵抗よりも安定的に大きくすることができる。なお、内筒体Eaのねじ溝部72に形成される干渉突起74の形状や大きさは、必要とする作動抵抗の大きさに応じて適宜設定することができる。
(変形例)
次に、本発明に係る第2実施形態の変形例1を、図14から図16を参照して説明する。第2実施形態の変形例として、内筒体Eaのねじ溝部72に形成される干渉突起74に換えて、図14の(a)〜(c)に示すように、ねじ溝部72に沿う隙間s1によって上下端が分離された薄肉の弁動部76と、弁動部76の中央部に形成された干渉突起77とが設けられた内筒体Eaについて説明する。すなわち、本体部71は、ねじ溝部72に沿って延在する隙間s1を備え、薄肉の弁動部76は、本体部71のうち隙間s1を形成する上面及び下面から上下端が分離されるように形成されるとともに、ねじ溝部72が延在する方向に延在し、干渉突起77は、ねじ溝部72が延在する方向における弁動部76の中央部に弁動部76の径方向外側に向けて突出している。本変形例では、弁動部76は、ねじ溝部72に沿って横方向に形成されているが、これに限定されない。弁動部は、図15の(a)〜(c)に示すように、ねじ溝部72と交差して縦方向に形成された弁動部78でもよい。この場合には、薄肉の弁動部78は、ねじ溝部72と交差する縦方向に沿う隙間s2によって左右端が分離され、弁動部78のねじ溝部72と交差する位置に干渉突起79が形成されている。すなわち、本体部71は、ねじ溝部72と交差する縦方向に沿って延在する隙間s2を備え、薄肉の弁動部78は、本体部71のうち隙間s2を形成する周方向に対向する2つの面から左右端が分離されるように形成されるとともに、ねじ溝部72と交差する縦方向に延在し、干渉突起77は、弁動部78のねじ溝部72と交差する位置に干渉突起79が形成されている。
図14の(a)〜(c)および図15の(a)〜(c)に示す弁動部76、78は、両端が本体部71と連結されている。すなわち、弁動部76は、ねじ溝部72が延在する方向における両端が本体部71に連結されており、弁動部78は、ねじ溝部72と交差する縦方向における両端が本体部71に連結されている。ただし、弁動部は、図16の(a)および(b)に示すように、片側だけが本体部71と連結され、他側が隙間s1またはs2によって分離された片持ち構造の弁動部76a、78aであっても構わない。すなわち、弁動部は、図16の(a)に示すように、ねじ溝部72が延在する方向における両端のうち、一端が本体部71と連結され、他端が隙間s1によって分離されて本体部71に連結されていない弁動部76aであってもよく、図16の(b)に示すように、ねじ溝部72と交差する縦方向における両端のうち、一端が本体部71と連結され、他端が隙間s2によって分離されて本体部71に連結されていない弁動部78aであってもよい。弁動部76、76a、78、78aは、内筒体Eaに少なくとも1箇所形成されていれば作動抵抗を安定させることができるが、複数の弁動部が内筒体Eaの周上の互いに対向する位置に形成されていることがより好ましい。すなわち、ねじ溝部72が延在する方向に延在する複数の弁動部76、76aが、内筒体Eaの外周面において、ねじ溝部72が延在する方向に互いに対向する位置に形成されることが好ましく、ねじ溝部72と交差する縦方向に延在する複数の弁動部78、78aが、内筒体Eaの外周面において、径方向に互いに対向する位置に形成することが好ましい。また、本変形例では、干渉突起74の代わりに弁動部76、76a、78、78aに支持された干渉突起77、77a、79、79aを内筒体Eaに形成しているが、干渉突起74と、弁動部76、76a、78、78aに支持された干渉突起77、77a、79、79aとを併用しても構わない。
次に、本変形例の使用方法と作用効果について図面を参照しながら説明する。外筒体Daのねじ山部8と内筒体Eaのねじ溝部72とが螺合する際の作動抵抗は、図14〜図16に示すように、内筒体Eaのねじ溝部72に干渉突起77、77a、79、79aを有する薄肉の弁動部76、76a、78、78aが形成されていることにより、干渉突起77、77a、79、79aに外筒体Daのねじ山部8が当接すると、弁動部76、76a、78、78aの弾性変形により干渉突起77、77a、79、79aが径方向に押圧される。これにより、外筒体Daのねじ山部8と内筒体Eaのねじ溝部72とが螺合する際に、適度な作動抵抗を付与することができる。
以上のように、本変形例では、外筒体Daのねじ山部8と内筒体Eaのねじ溝部72とに寸法誤差があっても、作動抵抗を付与する干渉突起77、77a、79、79aは、弾性変形可能な弁動部76、76a、78、78aに支持されることにより、径方向に出没させることができる。これにより、外筒体Daのねじ山部8と内筒体Eaのねじ溝部72とが螺合する際に、適度な作動抵抗を付与しつつ、両者をスムースに螺合させることができる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。
本発明の口紅容器は、外筒体D、Daに設けられた係合部と、内筒体E、Eaに設けられ、係合部に係合可能な被係合部とを備え、係合部と被係合部を係合することにより外筒体D、Daと内筒体E、Eaとの相対回転を規制するストッパー装置を備えてもよい。例えば、係合部は、図18の(a)に示すように、外筒体D、Daの外周壁1、6の内周面のうち下端部に設けられたリブ80であり、被係合部は、図18の(a)および(b)に示すように、内筒体E、Eaの本体部21、71の外周面のうち下端部に設けられ、リブ80と係合可能な段部82でもよい。
より詳しく説明すると、リブ80は、ねじ山部8の螺旋方向における両端部のうち下側に位置する一端部(下端部)の近くに形成され、外周壁6の内周面から径方向内側に向けて突出している突起である。ねじ山部8の螺旋方向とは、ねじ山部8自体の螺旋形状に沿う方向を意味する。リブ80は、図18の(a)に示すように、ねじ山部8の螺旋方向に沿って延在している突起である。一例として
リブ80のような突起を説明しているが、リブ80の代わりに別の形状を有する突起を設けてもよい。後述するように内筒体E、Eaを繰り下げることにより段部82の側面83に当接可能な突起であるならば、突起の形状は限定されない。そのため、リブ80の代わりに、ねじ山部8の螺旋方向に沿って延在しない突起を設けてもよい。
段部82は、内筒体E、Eaの本体部71をその下端面から上方に向けて凹むように切り欠いて形成されている切り欠きである。段部82は、内筒体E、Eaが繰り下がるように回転する方向に向く側面83と、側面83の上端からねじ溝部72の螺旋方向に沿って延在し、下方を向く上面84とを備える。ねじ溝部72の螺旋方向とは、ねじ溝部72自体の螺旋形状に沿う方向を意味する。段部80は、図18の(a)および(b)に示す形状を有する切り欠きである。一例として段部80のような切り欠きを説明しているが、段部80の代わりに別の形状を有する切り欠きを設けてもよい。後述するように、内筒体E、Eaを繰り下げることによりリブ80に当接可能な側面を備える切り欠きであるならば、切り欠きの形状は限定されない。そのため、段部80の代わりに、内筒体E、Eaの本体部21、71を径方向に貫通せずに、本体部21、71の外周面から径方向内側に向けて凹む形状を有する切り欠きを設けてもよい。
このようなリブ80(突起、係合部)を備える外筒体D、Da及び段部82(切り欠き、被係合部)を備える内筒体E、Eaによれば、外筒体D、Daに対して内筒体E、Eaを繰り下げることにより、段部82を形成する側面83を、延在するリブ80に沿う方向におけるリブ80の両端のうち上側に位置する一端(上端)81に、徐々に近づけて当接させることができる。これにより、外筒体D、Daのリブ80(突起、係合部)と、内筒体E、Eaの段部82(切り欠き、被係合部)とを係合させることができるため、外筒体D、Daと内筒体E、Eaとの相対回転を規制することができる。さらに、リブ80(突起、係合部)が、ねじ山部8の螺旋方向における両端部のうち下側に位置する一端部(下端部)の近くに形成されている。これにより、内筒体E、Eaの本体部21、71と、外筒体D、Daの底壁2、7とが軸線方向で所定の距離離間している位置において、内筒体E、Eaの繰り下げを停止させることができる。その結果、次に、外筒体D、Daに対して内筒体E、Eaが繰り上がる際に、内筒体E、Eaの本体部21、71と、外筒体D、Daの底壁2、7とが軸線方向で所定の距離離間している状態から内筒体E、Eaが繰り上がるため、内筒体E、Eaの本体部21、71と、外筒体D、Daの底壁2、7とが面接触することにより外筒体D、Daに対して内筒体E、Eaが繰り上がり難くなること、を防止することができる。なお、上記の所定の距離は、種々の条件を考慮して、外筒体D、Daの軸線方向におけるリブ80(突起、係合部)の位置を調節することにより適宜設定される。
上述した実施形態及び変形例に示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。例えば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態及び変形例に示した各構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の口紅容器は、使用開始時に使用者が誤って口紅を出し過ぎて、口紅が折れたりすることを防止できるので、最近の硬度が柔らかい口紅を収納する口紅容器として好適に利用できる。
A 口紅容器
B 容器本体
C キャップ
D、Da 外筒体
E、Ea 内筒体
F 中筒体
G 中皿体
k 口紅
s1、s2 隙間
1、6 外周壁
2、7 底壁
3 雌ねじ部
8 ねじ山部
10、60 装着筒
11 差し込み筒部
12 フランジ部
13 キャップ装着部
14 環状突条
16、61 シール筒
21、71 本体部
22 雄ねじ部(ねじ部)
23、73 螺旋溝
23a、73a 傾斜部分
23b、73b 水平部分(平面部分)
24 上部縮径部
31 収納筒部
32 ガイド筒部
33 スリット部
34 係止突部
41 皿側壁
42 皿底壁
43 収納リブ
44 案内筒壁
45 螺合ピン
50 内カバー
51 頂壁
52 側周壁
72 ねじ溝部(ねじ部)
74、77、77a、79、79a 干渉突起
76、76a、78、78a 弁動部
80 リブ(突起、係合部)
81 上端
82 段部(切り欠き、被係合部)
83 側面
84 上面

Claims (10)

  1. 容器本体と、前記容器本体に装着するキャップとを備える口紅容器であって、
    前記容器本体は、
    口紅を収納し、螺合ピンが設けられた中皿体と、
    前記中皿体を回転不能かつ上下動可能に案内する中筒体と、
    前記中皿体の前記螺合ピンと螺合する螺旋溝が形成され、前記中筒体の外周で回動することにより前記中皿体を上下動する内筒体と、
    前記内筒体の外周面に内周面が螺合される外筒体と、
    を備え、
    前記外筒体を回動することにより、前記中皿体と前記内筒体の一方が定位置に繰り上がるとともに、前記一方が定位置に達した後は、前記外筒体を回動することにより、前記中皿体と前記内筒体の他方が繰り上がる口紅容器。
  2. 前記外筒体と前記内筒体とが螺合する際の作動抵抗は、前記中皿体の前記螺合ピンと前記内筒体の前記螺旋溝とが螺合する際の作動抵抗よりも大きい請求項1に記載の口紅容器。
  3. 前記外筒体と前記内筒体とが螺合する際の作動抵抗は、前記中皿体の前記螺合ピンと前記内筒体の前記螺旋溝とが螺合する際の作動抵抗よりも小さい請求項1に記載の口紅容器。
  4. 前記内筒体は、前記外筒体に螺合するねじ部を備え、
    前記螺旋溝のピッチが前記ねじ部のピッチよりも大きい請求項1または2に記載の口紅容器。
  5. 前記内筒体は、前記外筒体に螺合するねじ部を備え、
    前記螺旋溝のピッチが前記ねじ部のピッチよりも小さい請求項1または3に記載の口紅容器。
  6. 前記内筒体は、前記螺旋溝の上端部に設けられ、前記内筒体の中心軸線に沿う方向に直交する方向に沿う平面部分を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の口紅容器。
  7. 前記内筒体は、前記外筒体に螺合するねじ部を備え、
    前記ねじ部に干渉突起が形成されている請求項2または6に記載の口紅容器。
  8. 前記ねじ部に干渉突起が形成されている請求項4に記載の口紅容器。
  9. 前記干渉突起は、前記ねじ部に沿って間欠的に形成されている請求項7または8に記載の口紅容器。
  10. 前記干渉突起は、径方向に弾性変形可能な弁動部に形成されている請求項7から9のいずれか1項に記載の口紅容器。
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