JP4154176B2 - 棒状化粧料の収納皿 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、棒状化粧料繰出容器、とくに繰出容器の棒状化粧料収納皿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の棒状化粧料繰出容器の化粧料収納皿においては、口紅等の棒状化粧料が収納皿から抜け落ちるのを防止するために、収納皿内周面に収容された棒状化粧料を保持する係止用リブが設けられている。
係止用リブとして、縦リブ、または横リブ、縦リブと横リブを設けた収納皿は、従来より周知であり、また、ハの字形の傾斜リブを設けた収納皿も従来より知られている(例えば特開2001−258639号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、係止用リブが縦リブのみでは、棒状化粧料が収納皿から抜け易いという問題があった。
横リブのみでは、棒状化粧料は収納皿から抜け難いが、棒状化粧料が収納皿内でわずかに空回りしたり、棒状化粧料が係止リブに保持される部分で折れ易いという問題があった。
また、縦リブと横リブを設けたものは、棒状化粧料が収納皿から抜けたり、収納皿内で空回りしにくいが、棒状化粧料が横リブに保持される部分で折れ易いという問題は解決できなかった。
【0004】
ハの字形の傾斜リブを設けたものは、棒状化粧料の把持を強くすることはできるが、傾斜リブ両端の上下方向の高さは大きくはなく、またハの字形に配置されているので、棒状化粧料が折れ易いという問題は解決できなかった。
【0005】
また、横リブ、傾斜リブを設けたものでは、収納皿内に棒状化粧料を装填する際に、棒状化粧料の側面を傷つけるという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決することを課題とし、口紅等の棒状化粧料を収納皿からの抜け落ちや、折れを防止しながら安定に保持するようにした化粧料収納皿を具えた棒状化粧料繰出容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、棒状化粧料繰出容器の収納皿として、棒状化粧料を保持する係止部材を設けた収納皿を具えた棒状化粧料繰出容器において、係止部材が、弾性係止片と、該弾性係止片下端の傾斜端縁に設けた一対の係止爪とを具えており、係止爪は、収納皿の内周面から出没自在であり、収納皿に対して傾斜して配設されていることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
具体的な実施形態として、棒状化粧料を保持する係止部材を設けた収納皿を具えた棒状化粧料繰出容器において、係止部材が、弾性係止片と、該弾性係止片下端の傾斜端縁に設けた一対の係止爪とを具えており、前記一対の係止爪は、収納皿に対して傾斜して配設されており、係止爪の先端が、収納皿の内周面から引き込み、係止爪の基端が外周面から突出した状態で成形されており、棒状化粧料を装填した収納皿を繰出容器内に組み込んだときに、係止爪が収納皿の内周面より突出するようにされていることを特徴とする構成を採用する。
【0009】
また、係止爪の実施態様として、係止部材の一対の係止爪が、上下方向に段違いに配設されていることを特徴とする構成を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは、口紅、リップクリーム、スティックアイシャドー、その他の棒状化粧料繰出容器であり、Bは回転操作筒、Cは回転操作筒Bと一体に回転する螺旋案内筒、Dは案内スリーブ、Eは棒状化粧料の収納皿体、Fはキャップである。
aは、収納皿体Eに装填された中身である。
【0011】
回転操作筒Bと螺旋案内筒C、案内スリーブDによって棒状化粧料の繰出機構が形成されており、繰出機構の構成、機能は、従来公知のものであるので、以下繰出機構については簡単に説明する。
【0012】
回転操作筒Bの上端には、嵌着筒1が取着されており、嵌着筒1の中間部外周には、回転操作筒Bの上面に接合するフランジ2が突設されている。
フランジ2の上方には、キャップFが嵌着され、嵌着筒1内周には、保持筒3が装着されている。
保持筒3は、案内スリーブDを回転自在に支持するとともに、その上下動を阻止するようにしている。
【0013】
螺旋案内筒Cは、係合部を介して回転操作筒Bと一体に廻動されるようになっており、その内周には螺旋溝4が刻設されている。
【0014】
案内スリーブDの中間部には、保持筒3の下端に係合する膨出環5が突設され、下方には縦方向に延びる一対のスリット6が穿設されており、収納皿体Eを上下に案内するようにしている。
【0015】
収納皿体Eは、基筒10とその上部の収納皿11とからなっており、基筒10外周の下端部には、嵌合突起12が突設されている。
嵌合突起12は、案内スリーブDのスリット5に摺動自在に嵌合し、先端部は、螺旋案内筒Cの螺旋溝3に嵌合される。
【0016】
図2に示すように、収納皿11の内周面には、縦リブ13が突設されており、隣り合う縦リブ13の間で収納皿11の壁面を切欠いて両側に切込み端14a,14bとし、下端を傾斜端縁15とした弾性係止片16が形成されている。
【0017】
弾性係止片16の下端には、内方に突出する上下一対の係止爪17a,17bが設けられており、係止爪17は、傾斜端縁15に沿って延び、上下に段違いになっている。
縦リブ13と係止爪17a,17bによって、棒状化粧料の係止用リブが形成されている。
【0018】
図3、4に示すように、収納皿体Eの成形時には、係止爪17a,17bの内端は、収納皿11の内周面と面一となっており、弾性係止片16の下端外周は、収納皿11の外周から突出した形状に成形している。
【0019】
繰出容器を組み立てたときには、棒状化粧料を装填した収納皿体Eは、案内スリーブD内に嵌挿され、案内スリーブDの内周面が、突出した弾性係止片16の下端外周に当接して、係止爪17を内周面より突出させて口紅等の側面に喰い込ませ、保持させることになる。
【0020】
次に、本発明の繰出容器の使用態様と作用効果について説明する。
繰出容器の使用にあたって、キャップFを取り外し、案内スリーブDを把持して回転操作筒Bを廻動させると、回転操作筒Bと一体に廻動する螺旋案内筒Cが廻動され、螺旋溝4に係合する嵌合突起12を通じて収納皿体Eは上下動する。
【0021】
棒状化粧料の使用にあたって、化粧料は、上下に段違いに配設された傾斜する係止爪17a,17bによって保持されているから、塗る時に、化粧料が廻動したり、折れることはない。
【0022】
また、棒状化粧料の収納皿11への装填は、従来公知の差込み式、または充填式によって行われるが、装填時には、係止爪17が収納皿11の内周面より後退した状態であるので、係止爪17が棒状化粧料の装填を邪魔することはなく、棒状化粧料の側面に傷を付けることはない。
【0023】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
収納皿に形成された係止爪が、収納皿体を繰出容器への組み込み時に収納皿内に突出するので、口紅等の棒状化粧料を収納皿からの抜け落ちや破損を防止しながら安定に保持できる。
【0024】
また、収納皿に設ける係止用リブの係止爪の位置として、収納皿に対して上下方向に段違いに設けているので、口紅等の棒状化粧料を折るおそれがない。
【0025】
収納皿体への化粧料の装填時に、収納皿に形成された係止爪が、収納皿の内面から後退するので、従来の充填式、差し込み式のいずれであっても、装填の妨げにならず、装填する化粧料の側面を傷つけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明繰出容器の断面図である。
【図2】収納皿体の説明図で、(a)は上面図、(b)は断面図である。
【図3】収納皿体の成形時の説明図で、(a)は上面図、(b)は断面図である。
【図4】図3(a)のA−A線における弾性係止片の切断端面図で、(a)は成形時、(b)は繰出容器への組込み時の図である。
【符号の説明】
A 棒状化粧料繰出容器
a 中身
B 回転操作筒
C 螺旋案内筒
D 案内スリーブ
E 収納皿体
F キャップ
1 嵌着筒
2 フランジ
3 保持筒
4 螺旋溝
5 膨出環
6 スリット
10 基筒
11 収納皿
12 嵌合突起
13 縦リブ
14a,b 切込み端
15 傾斜端縁
16 弾性係止片
17a,b 係止爪
Claims (3)
- 棒状化粧料を保持する係止部材を設けた収納皿を具えた棒状化粧料繰出容器において、
係止部材が、弾性係止片と、該弾性係止片下端の傾斜端縁に設けた一対の係止爪とを具えており、
係止爪は、収納皿の内周面から出没自在であり、収納皿に対して傾斜して配設されていることを特徴とする棒状化粧料繰出容器の収納皿。 - 棒状化粧料を保持する係止部材を設けた収納皿を具えた棒状化粧料繰出容器において、
係止部材が、弾性係止片と、該弾性係止片下端の傾斜端縁に設けた一対の係止爪とを具えており、
前記一対の係止爪は、収納皿に対して傾斜して配設されており、
係止爪の先端が、収納皿の内周面から引き込み、係止爪の基端が外周面から突出した状態で成形されており、
棒状化粧料を装填した収納皿を繰出容器内に組み込んだときに、係止爪が収納皿の内周面より突出するようにされていることを特徴とする棒状化粧料繰出容器の収納皿。 - 係止部材の一対の係止爪が、上下方向に段違いに配設されていることを特徴とする請求項1または2記載の棒状化粧料繰出容器の収納皿。
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