JP7206038B2 - 繰出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、繰出容器に関する。
従来から、下記特許文献1に示されるような繰出容器が知られている。この繰出容器は、容器本体と、容器本体内に収容され、かつ棒状の内容物を保持する保持部と、を備えている。容器本体は、下筒と、下筒に対して容器軸回りに回転可能に設けられた上筒と、を有している。
この繰出容器では、下筒と上筒とを相対的に回転させることで、保持部を上昇させて内容物を露出させ、この内容物を使用することができる。また、保持部のうち、内容物を保持する部分(本体部)を有底筒状に形成することで、内容物が保持部から不意に脱落することを防止している。
特開2014-188260号公報
上記特許文献1に記載の繰出容器では、内容物の残量が少なくなったときに、本体部の内側の内容物を使い切ることが容易ではなかった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、内容物を容易に使い切ることができる繰出容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る繰出容器は、上筒および前記上筒に対して容器軸回りに回転可能に設けられた下筒を有する容器本体と、棒状の内容物を保持し、かつ前記容器本体内に収容され、前記上筒に対する前記容器軸回りの回転が規制された保持部と、を備え、前記保持部は、前記内容物の下端部を径方向外側から囲繞する保持筒部を有する第1保持部材と、前記内容物の下端面をその下方から支持する下皿を有する第2保持部材と、を備え、前記第2保持部材には、前記下皿の下方に位置して上下方向に延びる案内軸と、前記案内軸から下方に延びる円柱状の非案内部と、前記非案内部の下端に位置し、外径が前記非案内部よりも大きい抜け止め部と、が形成され、前記第1保持部材には、周方向に間隔を空けて配置された複数の規制片と、それぞれの前記規制片から径方向外側に向けて突出し、前記第1保持部材の前記容器本体に対する所定量以上の上昇を規制する上昇規制部と、前記第2保持部材に形成された係止突起に嵌合される係止部と、が形成され、前記上昇規制部は、前記第1保持部材の下端部に位置し、前記下筒には、前記保持部が前記上筒とともに前記下筒に対して前記容器軸回りに回転したとき、前記案内軸と係合して前記第2保持部材に上方へ向けた力を作用させる係合部が形成され、前記係止突起および前記係止部による、前記第2保持部材の前記第1保持部材に対する上昇規制の強度をF1とし、前記上昇規制部による、前記第1保持部材の前記容器本体に対する上昇規制の強度をF2とするとき、F1<F2であり、前記抜け止め部の外径は前記係合部の内径よりも大きい
上記第1の態様によれば、第1保持部材の保持筒部および第2保持部材の下皿によって、内容物を確実に保持することができる。また、上筒と下筒とを容器軸回りに相対回転させると、保持部が上筒とともに回転し、係合部が案内軸に係合することで、第2保持部材に上方へ向けた力が作用する。このとき、第1保持部材の係止部に第2保持部材の係止突起が嵌合しているため、第1保持部材および第2保持部材が一体となって上昇する。
第1保持部材が容器本体に対して所定量上昇すると、上昇規制部によって、第1保持部材のそれ以上の上昇が規制される。この状態でさらに回転操作を続けると、第2保持部材の第1保持部材に対する上昇規制の強度F1が、第1保持部材の容器本体に対する上昇規制の強度F2よりも小さいため、係止部および係止突起による上昇規制が解除される。従って、下皿を有する第2保持部材が、保持筒部を有する第1保持部材に対して上昇することで、内容物が保持筒部から上方に向けて押し出され、内容物を容易に使い切ることが可能となる。
ここで、前記第2保持部材には、前記下皿と前記案内軸とを接続する接続部が形成され、前記係止突起は前記接続部から径方向外側に突出していてもよい。
この場合、案内軸に作用する上方へ向けた力を、係止突起にスムーズに伝えることができる。
また、前記係止突起は、径方向外側に向けて凸となる曲面状に形成されていてもよい。
この場合、係止突起が係止部を上方に乗り越える際に要する力が小さくなる。従って、F1<F2となる構成を容易に実現することができる。
本発明の上記態様によれば、内容物を容易に使い切ることができる繰出容器を提供することができる。
本実施形態に係る繰出容器の縦断面図である。 キャップを外し、保持部を上昇させた状態における繰出容器の縦断面図である。 (a)は図2のA-A断面矢視図である。(b)は図2のB-B断面矢視図である。 図2の状態から、第2保持部材を第1保持部材に対して上昇させた状態を示す縦断面図である。 第2保持部材の下皿近傍の側面図である。
以下、本実施形態の繰出容器について図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、本発明は以下の実施形態に限定されない。
図1に示すように、繰出容器1は、有底筒状の容器本体2と、容器本体2の内部に収容された保持部4と、容器本体2の開口部を閉塞するキャップ5と、を備える。保持部4は、内容物を保持する。内容物としては、例えば化粧料(口紅、リップクリームもしくはスティックアイシャドーなど)、薬剤または糊などが棒状に形成されてなる棒状体が用いられる。
(方向定義)
ここで本実施形態では、容器本体2の中心軸線を容器軸Oという。また、容器軸Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿う容器本体2の底部側を下方といい、開口部側を上方という。
また、上下方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
(容器本体)
容器本体2は、有底筒状の下筒3と、下筒3の上方に配置された上筒50と、を備えている。下筒3および上筒50は、容器軸O回りに相対回転可能となっている。
下筒3は、有底筒状の下本体筒10と、下本体筒10の内部に固定された内筒部20と、を備えている。本実施形態では、下本体筒10と内筒部20とが別体に形成されているが、これらは一体に形成されていてもよい。
下本体筒10の外径は、有頂筒状に形成されたキャップ5の外径と略同等である。図2に示すように、下本体筒10の周壁11における下端部には、径方向内側に向けて突出する抜け止め11aが形成されている。周壁11の上端部には、外径が周壁11よりも小さい小径部12が形成されている。小径部12は、キャップ5が容器本体2に取り付けられた際、キャップ5によって囲繞される。このとき、キャップ5の下端面は、周壁11の上端面に当接若しくは近接する。
小径部12の内周面には、径方向外側に向けて窪む溝部13が形成されている。溝部13は、小径部12の内周面の全周にわたって形成されている。
内筒部20は、容器軸Oと同軸上に配置された案内筒部21と、案内筒部21の下端部から径方向外側に向けて延びる環状の固定部22と、を有している。固定部22は、下本体筒10の抜け止め11aにアンダーカット嵌合している。また、固定部22は、下本体筒10の周壁11内に圧入されて嵌合されている。これにより、内筒部20が下本体筒10に固定されている。なお、内筒部20および下本体筒10の両方または一方に、両部材10、20の容器軸O回りの相対的な回転を規制する規制部を設けることで、両部材10、20の回転を規制してもよい。案内筒部21の上端部には、後述する案内軸43と係合する係合部23が形成されている。案内筒部21は、案内軸43の上下動を案内する役割を有している。
上筒50は、小径部12と同等の外径を有する上本体筒51と、上本体筒51から下方に向けて延びる摺動筒52と、を有している。摺動筒52の外径は、上本体筒51の外径および小径部12の外径よりも小さい。摺動筒52の内径は、上本体筒51の内径よりも小さい。図2および図3(b)に示すように、摺動筒52の内周面には、径方向外側に向けて窪み、かつ上下方向に延びる第1縦溝52aが形成されている。第1縦溝52aは、摺動筒52の上下方向における全長にわたって形成されている。第1縦溝52aは、摺動筒52の内周面に、周方向に等間隔を空けて複数(本実施形態では4つ)形成されている。
摺動筒52の上下方向中央部には、径方向外側に向けて突出する摺動突起53が形成され、摺動筒52の下端部には、径方向外側に向けて突出する下側突起54が形成されている。摺動突起53は、下筒3の溝部13内に位置している。摺動突起53および下側突起54は、上下方向に互いに離れて配置されている。摺動突起53および下側突起54は、摺動筒52の外周面の全周にわたって周方向に延びている。摺動突起53および下側突起54が下筒3に対して摺動することで、上筒50が下筒3に対して回転する際に、上筒50の下筒3に対する傾きを小さく抑えてスムーズに回転させることができる。
(保持部)
保持部4は、第1保持部材30と、第2保持部材40と、を備えている。
第1保持部材30は、内容物の下端部を径方向外側から囲繞して支持する保持筒部31と、保持筒部31の下端部から径方向内側に向けて延びる環状の係止部32と、係止部32から下方に向けて延びる下筒部33と、を有している。
保持筒部31の外径は、上本体筒51の内径よりも小さく、摺動筒52の内径よりも大きい。図2および図3(a)に示すように、保持筒部31の内周面には、径方向内側に向けて突出し、かつ上下方向に延びる第2縦リブ31aが形成されている。第2縦リブ31aは、周方向に等間隔を空けて2つ形成されている。なお、第2縦リブ31aの数は1または3以上であってもよい。
図2に示すように、下筒部33の外径は、摺動筒52の内径よりも小さい。図3(b)に示すように、下筒部33の下端部には、上下方向に延びるスリットSが、周方向に等間隔を空けて複数形成されている。各スリットSは、下筒部33を径方向に貫通している。これにより、下筒部33の下端部には、複数の規制片34が設けられている。規制片34は、周方向に等間隔を空けて複数形成されている。下筒部33の外周面には、径方向外側に向けて突出し、かつ上下方向に延びる第1縦リブ35が形成されている。第1縦リブ35は、下筒部33および規制片34の上下方向における全長にわたって形成されている。第1縦リブ35は、周方向に等間隔を空けて複数配置されている。第1縦リブ35の数は規制片34の数と同じである。各第1縦リブ35の周方向における幅は、各規制片34の周方向における幅よりも小さい。各第1縦リブ35は、各規制片34の外周面の周方向における中央部に位置している。なお、周方向において、各第1縦リブ35の幅と各規制片34の幅とが互いに同等であってもよい。
各規制片34の下端部には、径方向外側に向けて突出する上昇規制部34aが形成されている。すなわち、上昇規制部34aは、周方向に等間隔を空けて複数形成されている。なお、上昇規制部34aの数は適宜変更してもよい。上昇規制部34aの下面は、下方に向かうに従って漸次径方向内側に向かう傾斜面となっている。上昇規制部34aの上面は、容器軸Oと直交する方向に延びており、摺動筒52の下端面と上下方向で対向している。このように上昇規制部34aは、縦断面視または側面視において、略三角形状に形成されている。上昇規制部34aの径方向外端部は、摺動筒52の内周面よりも、径方向外側に位置している。
容器本体2に保持部4を組み付ける場合、上本体筒51の上端開口部から、第1保持部材30の下端部を挿入する。このとき、上昇規制部34aの傾斜面が摺動筒52の上端開口部に当接し、規制片34は径方向内側に倒れるように弾性変形する。その後、上昇規制部34aが摺動筒52を下方に通過することに伴って、規制片34が径方向外側に向けて復元変形する。このように、規制片34は径方向に弾性変形可能となっている。
第2保持部材40は、内容物の下端面をその下方から支持する下皿41と、下皿41から下方に向けて延びる接続部42と、接続部42から下方に向けて延びる案内軸43と、案内軸から下方に延びる非案内部44と、非案内部44の下端に形成された抜け止め45と、を有している。
下皿41は、略円板状に形成されている。図2および図3(a)に示すように、下皿41の外周面には、径方向内側に窪み、かつ上下方向に延びる第2縦溝41aが形成されている。第2縦溝41aは、周方向に等間隔を空けて、第2縦リブ31aと同数形成されている。第2縦リブ31aが第2縦溝41a内に位置することで、第1保持部材30と第2保持部材40との容器軸O回りの相対的な回転が規制されている。
接続部42は、下皿41と案内軸43とを接続している。接続部42は、下皿41よりも外径が小さい円柱状に形成されている。接続部42の外径は、係止部32の内径よりも小さい。上下方向において、接続部42は係止部32と同等の位置に配置されている。接続部42は、係止部32の径方向内側に、その上方から挿通されている。接続部42の下端部には、径方向外側に向けて突出する係止突起42aが形成されている。図5に示すように、係止突起42aは、径方向外側に向けて凸となる曲面状に形成されている。係止突起42aは、周方向に等間隔を空けて複数(本実施形態では2つ)形成されている。係止突起42aは、係止部32に嵌合している。本実施形態では、係止突起42aは、係止部32にアンダーカット嵌合している。係止部32が、係止突起42aと下皿41とによって上下方向で挟まれることで、第1保持部材30と第2保持部材40との相対的な上下動が規制されている。なお、第2保持部材40を第1保持部材30に対して上方に移動させるように所定の大きさの力を加えると、係止突起42aは係止部32を上方に乗り越える。
案内軸43は、下皿41の下方に位置し、上下方向に延びている。図5に示すように、案内軸43の表面には雄ネジ部が形成されている。また、下筒3の係合部23は、案内軸43の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部となっている(図2参照)。案内軸43が下筒3に対して容器軸O回りに回転すると、この案内軸43と係合部23とが螺合することで、案内軸43に上方または下方に向けた力が作用する。なお、案内軸43および係合部23の相対回転に伴って案内軸43が上下動する構成であれば、案内軸43および係合部23の形状は適宜変更してもよい。例えば、円柱状の案内軸43に上下方向に延びる螺旋状の溝を形成し、この螺旋溝の内側に位置する突起を係合部23としてもよい。
図2に示すように、非案内部44は、円柱状に形成されている。非案内部44の表面には、雄ネジ部などの第2保持部材40を上下動させる形状が形成されていない。このため、非案内部44と係合部23との上下方向における位置が一致した状態で両者を回転させても、第2保持部材40には上下方向の力が作用しない。抜け止め45は、外径が非案内部44よりも大きい円柱状に形成されている。抜け止め45の外径は、係合部23の内径よりも大きい。
(作用)
次に、以上のように構成された繰出容器1の作用について説明する。なお、以降の説明では、上筒50と下筒3とを容器軸O回りに相対的に回転させる操作を、単に「回転操作」という。回転操作の際には、例えば上筒50を把持しながら、下筒3を上筒50に対して容器軸O回りに回転させてもよい。
図1に示す状態の繰出容器1を使用する場合、まず、キャップ5を容器本体2から取り外す。
次に、回転操作を行う。このとき、内筒部20は下本体筒10に固定されているため、内筒部20と下本体筒10とは相対的に回転しない。一方、上筒50と第1保持部材30との相対的な回転は、第1縦リブ35および第1縦溝52aによって規制されている。また、第1保持部材30と第2保持部材40との相対的な回転は、第2縦リブ31aおよび第2縦溝41aによって規制されている。従って、上筒50とともに、第1保持部材30および第2保持部材40が、下筒3の内筒部20に対して、容器軸O回りに相対的に回転する。
第2保持部材40が内筒部20に対して容器軸O回りに回転することで、係合部23と案内軸43とが係合(螺合)し、第2保持部材40に上方へ向けた力が作用する。このとき、係止突起42aが係止部32にアンダーカット嵌合しているため、第2保持部材40の第1保持部材30に対する上昇が規制される。従って、第1保持部材30および第2保持部材40が一体となって上昇する。第1保持部材30および第2保持部材40の上昇量は、上筒50の下筒3に対する回転量によって調整可能である。従って、使用者は、所望の量だけ第1保持部材30および第2保持部材40を上昇させ、内容物を使用することができる。
第1保持部材30が所定量上昇すると、図2に示すように、上昇規制部34aの上面が摺動筒52の下面に当接する。これにより、第1保持部材30の容器本体2に対する所定量以上の上昇が規制される(図2参照)。
ここで本実施形態では、係止突起42aおよび係止部32による、第2保持部材40の第1保持部材30に対する上昇規制の強度をF1とする。また、上昇規制部34aおよび摺動筒52による、第1保持部材30の容器本体2に対する上昇規制の強度をF2とする。
より詳しくは、強度F1とは、第1保持部材30と第2保持部材40とを上下方向に互いに離間させるような力を加えた際に、係止突起42aが係止部32を上方に乗り越える際に要する力の大きさである。すなわち、強度F1とは、第2保持部材40の第1保持部材30に対する上昇規制を解除するために必要な力である。
強度F2とは、第1保持部材30と上筒50とを上下方向に互いに離間させるような力を加えた際に、上昇規制部34aの摺動筒52に対するアンダーカット嵌合が解除される力の大きさである。すなわち、強度F2とは、第1保持部材30の容器本体2に対する上昇規制を解除するために必要な力である。
このとき、本実施形態では、F1<F2となっている。このため、図2に示す状態からさらに回転操作を行うと、上昇規制部34aの摺動筒52に対するアンダーカット嵌合が解除されるより先に、係止突起42aの係止部32に対するアンダーカット嵌合が解除される。そして、係止突起42aが係止部32を上方に乗り越える際に、クリック感が生じる。以降は、回転操作に伴って第2保持部材40が第1保持部材30に対して上昇するため、保持筒部31の内側に位置する内容物を、下皿41によって上方に押し出すことができる。
さらに回転操作を行うと、図4に示すように、下皿41の上面が、保持筒部31の上端開口部と上下方向において略同等、若しくはそれよりも上方の位置まで上昇する。これにより、使用者は、保持筒部31の内側に位置していた内容物を、容易に使い切ることができる。
このとき、第2保持部材40の非案内部44と係合部23とが上下方向において同等の位置に位置するため、回転操作を行っても第2保持部材40に上昇力が作用せず、空転する状態となる。また、非案内部44の下端には抜け止め45が形成されているため、第2保持部材40が第1保持部材30から不意に脱落してしまうことが抑えられる。
以上説明したように、本実施形態の繰出容器1によれば、第1保持部材30の保持筒部31および第2保持部材40の下皿41によって、内容物の下端部を確実に保持することができる。そして、内容物の残量が少なくなったときに、保持筒部31の内側の内容物を下皿41によって上方に押し出して、内容物を容易に使い切ることができる。
また、係止突起42aが径方向外側に向けて凸となる曲面状に形成されているため、係止突起42aが係止部32を上方に乗り越える際に要する力が小さくなる。これにより、F1<F2となる構成を容易に実現することができる。
また、係止突起42aが、下皿41と案内軸43とを接続する接続部42に形成されている。このため、案内軸43に作用する上方へ向けた力が、係止突起42aにスムーズに伝えられ、係止突起42aの係止部32に対するアンダーカット嵌合をより確実に解除することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、係止突起42aを曲面状に形成することでF1<F2としたが、他の方法を用いてもよい。例えば、係止突起42aの数を上昇規制部34aの数よりも少なくすることで、F1<F2としてもよい。あるいは、係止突起42aの係止部32に対する径方向の掛かり量を、上昇規制部34aの摺動筒52に対する径方向の掛かり量よりも小さくすることで、F1<F2としてもよい。また、環状に形成された係止部32の下端開口縁に、下方に向かうに従って漸次拡径するテーパ面を形成することで、F1<F2としてもよい。
特に、強度F1と強度F2との差が大きいほど、上述した作用効果をより確実に得ることができる。従って、上記した変形例を適宜組み合わせて、強度F1と強度F2との差を大きくしてもよい。
また、前記実施形態では、係止突起42aが接続部42に形成されていたが、例えば係止突起42aが下皿41から径方向外側に突出していてもよい。この場合、案内軸43が下皿41から下方に向けて延びていてもよく、第2保持部材40が接続部42を有していなくてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…繰出容器 2…容器本体 3…下筒 4…保持部 10…下本体筒 20…内筒部 23…係合部 30…第1保持部材 31…保持筒部 32…係止部 34a…上昇規制部 40…第2保持部材 41…下皿 42…接続部 42a…係止突起 43…案内軸 50…上筒

Claims (3)

  1. 上筒および前記上筒に対して容器軸回りに回転可能に設けられた下筒を有する容器本体と、
    棒状の内容物を保持し、かつ前記容器本体内に収容され、前記上筒に対する前記容器軸回りの回転が規制された保持部と、を備え、
    前記保持部は、
    前記内容物の下端部を径方向外側から囲繞する保持筒部を有する第1保持部材と、
    前記内容物の下端面をその下方から支持する下皿を有する第2保持部材と、を備え、
    前記第2保持部材には、前記下皿の下方に位置して上下方向に延びる案内軸と、前記案内軸から下方に延びる円柱状の非案内部と、前記非案内部の下端に位置し、外径が前記非案内部よりも大きい抜け止め部と、が形成され、
    前記第1保持部材には、周方向に間隔を空けて配置された複数の規制片と、それぞれの前記規制片から径方向外側に向けて突出し、前記第1保持部材の前記容器本体に対する所定量以上の上昇を規制する上昇規制部と、前記第2保持部材に形成された係止突起に嵌合される係止部と、が形成され、
    前記上昇規制部は、前記第1保持部材の下端部に位置し、
    前記下筒には、前記保持部が前記上筒とともに前記下筒に対して前記容器軸回りに回転したとき、前記案内軸と係合して前記第2保持部材に上方へ向けた力を作用させる係合部が形成され、
    前記係止突起および前記係止部による、前記第2保持部材の前記第1保持部材に対する上昇規制の強度をF1とし、
    前記上昇規制部による、前記第1保持部材の前記容器本体に対する上昇規制の強度をF2とするとき、
    F1<F2であり、
    前記抜け止め部の外径は前記係合部の内径よりも大きい、繰出容器。
  2. 前記第2保持部材には、前記下皿と前記案内軸とを接続する接続部が形成され、前記係止突起は前記接続部から径方向外側に突出している、請求項1に記載の繰出容器。
  3. 前記係止突起は、径方向外側に向けて凸となる曲面状に形成されている、請求項2に記載の繰出容器。
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