JP7236628B2 - 樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法 - Google Patents

樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7236628B2
JP7236628B2 JP2019120637A JP2019120637A JP7236628B2 JP 7236628 B2 JP7236628 B2 JP 7236628B2 JP 2019120637 A JP2019120637 A JP 2019120637A JP 2019120637 A JP2019120637 A JP 2019120637A JP 7236628 B2 JP7236628 B2 JP 7236628B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
reinforcing member
groove
resin panel
extension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019120637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021006370A (ja
Inventor
素晴 藤井
隆司 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Co Ltd filed Critical Kyoraku Co Ltd
Priority to JP2019120637A priority Critical patent/JP7236628B2/ja
Publication of JP2021006370A publication Critical patent/JP2021006370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7236628B2 publication Critical patent/JP7236628B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法に関する。
従来から、補強部材で補強された芯材を樹脂部材で覆った樹脂製パネルが開示されている。例えば特許文献1の樹脂製パネルは、芯材と補強部材(補強材)が互いに一体化された内装材を有し、内装材の外面にパリソンもしくは樹脂シートの内面を溶着させている。この樹脂製パネルでは、芯材の内側に設けた溝部に、芯材の一方面側から補強部材を配置させる構成が例示されている。補強部材は溝部内の突起に係合して固定されている。
特許第5678406号
しかし、特許文献1の芯材の内側の溝部に補強部材を配置した例では、補強部材の長尺方向の両端部を溝部内の突起により支持しているため、屈曲等させた複雑な形状の補強部材を安定して配置し固定することが難しい場合がある。
本発明は、内装する部材の形状自由度を向上させた樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の樹脂製パネルは、本体部と、前記本体部に形成されて補強部材を配置させる溝部と、を備え、前記溝部は、第1延設部と、前記第1延設部から屈曲部を介して連通する第2延設部と、前記第1延設部側において前記本体部の一方面側を開口させた第1係止部と、前記第2延設部側において前記本体部の他方面側を開口させた第2係止部と、前記第1係止部及び前記第2係止部の間に形成される貫通孔と、を有する、ことを特徴とする。
本発明の樹脂製パネルの製造方法であって、前記樹脂製パネルは、本体部と、前記本体部に形成される溝部と、前記溝部に配置される補強部材と、を備え、前記溝部は、第1延設部と、前記第1延設部から屈曲部を介して連通する第2延設部と、前記第1延設部側において前記本体部の一方面側を開口させた第1係止部と、前記第2延設部側において前記本体部の他方面側を開口させた第2係止部と、前記第1係止部及び前記第2係止部の間に形成される貫通孔と、を有し、前記補強部材は、前記第1延設部に対応する第1支持部と、前記第2延設部に対応して前記第1支持部に対して屈曲した前記貫通孔よりも狭幅の第2支持部と、を有し、前記第2支持部を前記本体部の前記第1係止部側から前記貫通孔に挿通させる挿通工程と、前記補強部材を傾倒させて、前記第1支持部を前記第1係止部に配置させる第1配置工程と、前記補強部材を傾倒させて、前記第2支持部を前記第2係止部に配置させる第2配置工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、内装する部材の形状自由度を向上させた樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る樹脂製パネルの斜視図である。 本発明の実施形態に係る芯材の平面側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る芯材の裏面側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る芯材の屈曲した溝部周辺を示した平面図である。 本発明の実施形態に係る図2に示した芯材の直線状の溝部におけるV-V断面図である。 本発明の実施形態に係る図2に示した芯材の屈曲した溝部におけるVI-VI組合せ断面図である。 本発明の実施形態に係る芯材の補強部材を配置した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るサンドイッチ部材を成形する樹脂供給装置及び金型を示す図である。 本発明の実施形態に係る樹脂製パネルの製造方法を示す図であり、(a)は型枠を溶融樹脂シートに当接させた状態を示し、(b)は溶融樹脂シートを金型内に賦形させて芯材を配置した状態を示す。 本発明の実施形態に係る樹脂製パネルの製造方法を示す図であり、第1金型及び第2金型を型締めした状態を示す。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示す樹脂製パネル1は、全体が略長矩形平板状に形成される。樹脂製パネル1は、内部に芯材3と補強部材4,6とを含む内装材2を有し、内装材2の外周面を表皮材5により覆った成形体である。補強部材4,6は、鉄製パイプ材や棒状態等により形成される。図1の樹脂製パネル1では、補強部材4,6の一部が支持用突起12として表皮材5に覆われて突出している。本実施形態の樹脂製パネル1は、ベッドのサイドレールを形成した例を示しているが、例えばベッドボトムや自動車の荷室ボード等のその他の構造部材として形成することができる。
樹脂製パネル1は、平板部11と、平板部11の短手方向の一方側の側縁部から突出した二本の支持用突起12とを有する。また、樹脂製パネル1の短手方向の他方側には複数の開口部13が形成される。平板部11には、開口部13と支持用突起12との間に両面を凹状に窪ませた薄肉部14が形成される。樹脂製パネル1は、支持用突起12をベッドの側方に設けられた差込孔に差し込むことで、差込式のサイドレールとして使用することができる。
図2及び図3は、それぞれ芯材3の平面側及び裏面側から見た斜視図である。また、図4は芯材3の溝部33周辺を示した平面図である。芯材3は、本体部31と、本体部31に形成されて補強部材4,6(図1も参照)を配置させる溝部32,33と、本体部31に形成された複数の開口部34と、を備える。溝部32,33は横断面視において略円形筒状に形成される。本実施形態の本体部31は、長矩形略平板状の熱可塑性樹脂等の材料により形成することができる。
芯材3は、発泡剤を添加した樹脂により形成することができる。芯材3を形成する材料としては、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、イソプレンペンテン、メチルペンテン等のオレフィン類の単独重合体或いは共重合体であるポリオレフィン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、エチレン-エチルアクリレート共重合体等のアクリル誘導体、ポリカーボネート、エチレン-酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン-プロピレン-ジエン類等のターポリマー、アクリロニトリル-スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール、熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性樹脂、及びフェノール樹脂、メラニン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、熱硬化性ポリイミド等の熱硬化性樹脂が挙げられる。
また、発泡剤としては、物理発泡剤、化学発泡剤及びそれらの混合物のいずれを用いてもよい。物理発泡剤としては、空気、炭酸ガス、窒素ガス、水等の無機系物理発泡剤、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の有機系物理発泡剤、及び、それらの超臨界流体を用いることができる。
本体部31の一方面31a側及び他方面31b側の両表面には、複数のエア溝311が格子状に形成される。エア溝311は芯材3を表皮材5(後述の第1溶融樹脂シート51や第2溶融樹脂シート52)で覆う際に空気の逃げ部として機能し、芯材3と表皮材5との間に空気が残留する等して溶着不良が発生することを低減できる。
図2及び図3に示すように、溝部32は直線状に形成され、溝部33は屈曲するように形成される。また各溝部32,33は、本体部31の略短手方向に亘って形成される。溝部32は、本体部31の一方端側に開口した開口部321を有し、開口部321とは反対側の他方端側に本体部31内で終端した終端部322(図3参照)を有する。
溝部32の溝幅は全長に亘って略同幅に形成されている。溝部32は、一方面31a側を開口させるように配置した複数の係止部323を有し(図3参照)、他方面31b側を開口させるように配置した係止部324を有する(図2参照)。係止部323の底部を形成する懸架部323aは他方面31b側に配置され、係止部324の底部を形成する懸架部324aは一方面31a側に配置される。係止部323及び係止部324は、一方面31a側及び他方面31b側に交互に二箇所ずつ形成される。
図5は、図2に示した溝部32のV-V断面図である。係止部323及び係止部324との間には、本体部31の板厚方向に貫通した貫通部326が形成される。溝部32の貫通部326における溝幅は、係止部323,324よりも広く形成される。また、貫通部326は、係止部323,324よりも、溝方向(溝部32の延設方向)の長さが短くなるように形成される。係止部324の一つは開口部321に隣接しており、この係止部324の内壁には、突起部325が対向して二組設けられる(対向する他方の突起部は不図示)。溝部32には、円柱棒状の補強部材6を開口部321側から挿入して配置することができ、補強部材6は、係止部323,324によって本体部31の板厚方向への動きが規制され、溝部32の内壁や突起部325によって溝幅方向への動きが規制される。
溝部33は、図2に示すように、第1延設部331と、第1延設部331から屈曲部333を介して連通する第2延設部332と、を有する。第1延設部331及び第2延設部332は直線状に形成される。また、溝部33は、屈曲部333において、本体部31の板厚方向に貫通した貫通孔334を有する(図4及び図6も参照)。第1延設部331は本体部31の一方端側に開口した開口部335を有する。また、第2延設部332は開口部335とは反対側の他方端側に本体部31内で終端した終端部336を有する。
また、溝部33は、第1延設部331側において本体部31の一方面31a側を開口させるように配置した第1係止部337と、第2延設部332側において本体部31の他方面31b側を開口されるように配置した第2係止部338と、を有する。第1係止部337及び第2係止部338は、凹状に形成される。第1係止部337の底部を形成する懸架部337aは他方面31b側に配置され、第2係止部338の底部を形成する懸架部338aは一方面31a側に配置される。また、溝部33には、補強部材4を第1係止部337に係止固定させる第1圧入部331aと、補強部材4を第2係止部338に係止固定させる第2圧入部332aとを形成している。
図6は、図2に示した溝部33のVI-VI組合せ断面図である。第1圧入部331a及び第2圧入部332aは、本体部31の板厚方向に貫通している。また、第1圧入部331aの内壁には第1突起部331a1が対向して形成されるとともに、第2圧入部332aの内壁には第2突起部332a1が対向して形成される。第1突起部331a1は本体部31の一方面31a側に設けられる。また、第2突起部332a1は本体部31の他方面31b側に設けられる。
また図2のA部拡大図に示すように、第2延設部332の終端部336にも、補強部材4の端部側を第2係止部338に係止固定させる第3圧入部336aが形成される。第3圧入部336aも本体部31の板厚方向に貫通している。第3圧入部336aの内壁には第3突起部336a1が対向して形成される。第3突起部336a1は本体部31の板厚方向に対して他方面31b側に設けられる。
図4及び図6に示すように、第1圧入部331a及び第2圧入部332aは、溝部33の軸線方向に延設される。第1係止部337、第1圧入部331a、第2係止部338及び第2圧入部332aは、本体部31の平面視において軸線方向にずれて配置される。また、第1突起部331a1及び第2突起部332a1の長さは、第1圧入部331a及び第2圧入部332aの貫通孔よりも溝部33の軸線方向に短尺に形成される。第1圧入部331a及び第2圧入部332aの幅は、溝部33の軸線方向の両端が拡幅している。
図4に示すように、第1延設部331の内壁の溝幅W1は長尺方向に亘って略同幅に形成される。この溝幅W1は補強部材4の外径と略同じ又はやや大径となるように形成される。一方、第2延設部332の内壁の溝幅W2は、屈曲部333側においては第1延設部331と略同幅であるが、終端部336側へ向かうに従い拡幅するようにテーパ状に形成される。これにより、補強部材4の折り曲げ角度のばらつきを吸収して、補強部材4を第1延設部331及び第2延設部332内に収容することができる。
また第1延設部331のうち対向する第1突起部331a1間の間隙W3の幅と、第2延設部332のうち対向する第2突起部332a1間及び対向する第3突起部336a1間の間隙W4の幅とは、略同じである。
図2及び図3に戻り、本体部31の略長手方向に長尺に形成される開口部34は、溝部32,33の各両側に配置される。芯材3には、本体部31全体の板厚よりも薄くなるように一方面31a側及び他方面31b側の両表面を窪ませた薄肉部35が形成される。
図7は、補強部材4を配置した芯材3の溝部33周辺の斜視図である。補強部材4は、芯材3よりも剛性の高い材料を用いることができ、例えば、非発泡樹脂や金属により形成することができる。溝部33に配置される補強部材4は、屈曲部333の屈曲角度に対応して屈曲しており、長尺方向に亘って略同径の円柱棒状に形成される。補強部材4は、溝部33の第1延設部331に対応した第1支持部41と、第2延設部332に対応して屈曲部43を介して連設される第2支持部42とを含む。本実施形態の第1支持部41は一端側が本体部31の開口部335から突出するように第1延設部331よりも長尺に形成される。第1支持部41及び第2支持部42は同じ長さに形成してもよい。
補強部材4の外径は、第1延設部331の内径(溝幅W2)と略同幅であって、第2延設部332及び貫通孔334よりも狭幅に形成される。また、補強部材4の外径は、溝部33の内壁に形成された第1突起部331a1、第2突起部332a1及び第3突起部336a1よりも広幅に形成される。
図1に示した樹脂製パネル1において、表皮材5は、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、エンジニアリングプラスチックなどから形成される。本実施形態では、表皮材5によって補強部材4,6の突出部分を含めた内装材2の略全周を覆うように構成される(図1参照)。なお、表皮材5は、補強部材4,6の開口部335,321から外出した一部を露出させて、その他の内装材2の部分を覆うように構成してもよい。
次に、樹脂製パネル1の製造方法について説明する。まず芯材3及び補強部材4を含む内装材2の製造手順について説明する。補強部材4の挿通工程では、図7の二点鎖線で示すように、補強部材4の第2支持部42を、本体部31の第1係止部337側から貫通孔334に本体部31に対して垂直或いは斜めに挿通させる。
配置工程では、二点鎖線で示した補強部材4を矢印方向(本体部31側の方向)に傾倒させて、実線の補強部材4に示すように、第1支持部41を第1係止部337に配置させる(第1配置工程)。また、補強部材4を傾倒させると、第2支持部42が第2係止部338に配置される(第2配置工程)。第1支持部41及び第2支持部42はいずれか一方を先に対応する係止部337,338に配置させてもよいし同時に配置させてもよい。補強部材4を傾倒させる際は、第2支持部42が第2延設部332に向かうように適宜補強部材4を回動させる。また、第1突起部331a1及び第2突起部332a1は可撓性を有して僅かに変形可能である。そのため、補強部材4が第1突起部331a1及び第2突起部332a1を乗り超えて、補強部材4を第1係止部337及び第2係止部338の懸架部337a,338a側へ圧入配置させることができる。これにより、補強部材4の第1支持部41は、一方面31a側においては第1突起部331a1に係止されて第1係止部337からの脱出が規制される。一方、補強部材4の第2支持部42は、他方面31b側においては第2突起部332a1に係止されて第2係止部338からの脱出が規制される。懸架部337a,338a及び突起部331a1,332a1,336a1は、図6の断面視に示す第1延設部331及び第2延設部332のそれぞれにおいて、3カ所以上設けて補強部材4を固定することが好ましい。図6の例では、第1延設部331は2カ所の懸架部337aと1カ所の突起部331a1が設けられて補強部材4を3点固定により固定することができる。また、第2延設部332は2カ所の懸架部338aと2カ所の突起部332a1,336a1が設けられて補強部材4を4点固定により固定することができる。これにより、第1延設部331及び第2延設部332は補強部材4を強固に固定することができる。
なお、図2及び図3に示した直線状の溝部32には、直線状に形成された円柱棒状の補強部材6を配置させることができる。この場合、挿通工程では、補強部材6を本体部31の側方に形成された溝部32の開口部321から挿通させる。そして配置工程では、補強部材6を溝部32の終端部322(図3も参照)まで溝部32の軸線方向に沿って移動させる。補強部材6は、一方面31a側及び他方面31b側に設けられた係止部323,324及び溝部32の内壁により囲われて、溝部32からの脱落が防止される(補強部材6を溝部32に挿入した図は省略)。このように、芯材3に補強部材4,6を内包させて樹脂製パネル1の内装材2が形成される。
内装材2を表皮材5で覆った樹脂製パネル1は、図8に示す樹脂成形装置60により形成される。樹脂成形装置60は、対向して配置された2台の樹脂供給装置61(第1樹脂供給装置61A、第2樹脂供給装置61B)により、それぞれ第1樹脂材である第1溶融樹脂シート51、及び第2樹脂材である第2溶融樹脂シート52を成形する。樹脂供給装置61の下方には、金型80(第1金型81、第2金型82)が配置される。
樹脂供給装置61は、樹脂材料の供給口とされるホッパー65と、油圧モータ68に接続されて内部に配置されるスクリューによりホッパー65から供給された材料を溶融、混錬する押出機66と、を有する。押出機66は、プランジャ72を備えるアキュムレータ70と接続される。溶融、混錬された樹脂材料は、押出機66によりアキュムレータ70に送られる。樹脂材料は、アキュムレータ70で高圧とされてTダイ71に送られる。そして、適宜のタイミングでTダイ71のダイスリットが開かれて、ローラ79により送り出された第1溶融樹脂シート51及び第2溶融樹脂シート52が形成される。
第1金型81及び第2金型82は、対向して配置される。第1金型81及び第2金型82の外周には、型枠83,84が設けられる。第1金型81には、第1金型81のキャビティ81a内に囲われた空間を減圧する真空ポンプ(不図示)が設けられる。同様に、第2金型82にも、第2金型82のキャビティ82a内に囲われた空間を減圧する真空ポンプ(不図示)が設けられる。
まず、材料供給工程において、樹脂供給装置61は、第1溶融樹脂シート51及び第2溶融樹脂シート52を、第1金型81及び第2金型82の間に垂下して配置させる(図8参照)。
賦形工程では、型枠83を第1溶融樹脂シート51に向けて移動させて第1溶融樹脂シート51のシート面に当接させる(図9(a)参照)。そして、型枠83と第1金型81とを相対的に近づけるとともに、第1溶融樹脂シート51、キャビティ81a、及び型枠83とで形成される空間内を減圧して、第1溶融樹脂シート51をキャビティ81aに賦形させる(図9(b)も参照)。
第1金型81と対向する第2金型82側も同様に、型枠84を第2溶融樹脂シート52に向けて移動させて第2溶融樹脂シート52のシート面に当接させる(図9(a)参照)。そして、型枠84と第2金型82とを相対的に近づけるとともに、第2溶融樹脂シート52、キャビティ82a、及び型枠84とで形成される空間内を減圧して、第2溶融樹脂シート52をキャビティ82aに賦形させる(図9(b)も参照)。
インサート工程では、材料供給工程から賦形工程の間に図示しないロボットハンド等で支持した内装材2を、第1溶融樹脂シート51及び第2溶融樹脂シート52を賦形させた第1金型81及び第2金型82間に配置させる(図9(b)参照)。
そして、一方の金型である第1金型81のキャビティ81aに、内装材2を挿入する(図9(b)の2点鎖線参照)。内装材2の芯材3は、第1溶融樹脂シート51と接触する際に図2等に示したエア溝311から残留エアが排出されとともに、温度の高い状態の第1溶融樹脂シート51と接触する部分が溶けて、第1溶融樹脂シート51と溶着して接続される。
型締工程では、第1溶融樹脂シート51を第1金型81のキャビティ81a内に賦形した状態で内装材2が挿入された第1金型81と、第2金型82とを相対的に接近させて、環状のピンチオフ部81b,82b同士が当接するまで型締めする(図10参照)。第1溶融樹脂シート51と第2溶融樹脂シート52は、内装材2を挟み込むようにして外周縁のピンチオフ部81b,82bに沿って互いに溶着されて表皮材5として形成される。内装材2の芯材3と、第2溶融樹脂シート52とが接する部分は、芯材3が溶けて溶着される。これにより、表皮材5に形成された囲繞部53内には補強部材4,6を含む芯材3が第1溶融樹脂シート51及び第2溶融樹脂シート52により覆われて、樹脂製パネル1が形成される。
そして、取出工程にて、第1金型81及び第2金型82を型開きさせて、金型81,82内から成形された樹脂製パネル1が取り出される。なお、図示はしないが、第1金型81及び第2金型82のキャビティ81a,82a内には、開口部34に対応した複数のピンチオフ部が設けられ、第1金型81及び第2金型82の型締めにより複数の開口部13(図1参照)を形成することができる。
以上のように、本実施形態の樹脂製パネル1は、屈曲した補強部材4を容易に芯材3の溝部33内に配置することができ、芯材3の補強が必要な任意の領域等に補強部材4を配置させることができる。補強部材4は、芯材3の一方面31a側及び他方面31b側の両側から第1係止部337及び第2係止部338の各懸架部337a,338aにより囲われるため、溝部33からの脱落が防止される。そして、補強部材4を覆う第1係止部337及び第2係止部338の各懸架部337a,338aが、芯材3の一方面31a側及び他方面31b側の両側に配置され、樹脂シート(第1溶融樹脂シート51,第2溶融樹脂シート52)が懸架部337a,338aと溶着できるため、補強部材4を芯材3の両面側から強固に固定することができる。このように、内装する部材の形状自由度を向上させつつ補強部材4と芯材3との固定を確実に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は各実施形態により限定されることは無く、種々の変更を加えて実施することができる。例えば、本実施形態では、貫通孔334を屈曲部333に設けたが、貫通孔334を溝部33のうちの第1係止部337及び第2係止部338の間に形成して、第1延設部331又は第2延設部332の途中に設ける構成としてもよい。この場合も、貫通孔334に対して一端側である開口部335側の第1係止部337は本体部31の一方面31a側を開口させるように設け、貫通孔に対して他端側である終端部336側の第2係止部338は本体部31の他方面31b側を開口させるように設けることで、補強部材4を溝部33に配置させる際、貫通孔334に挿通させた補強部材4を傾倒させて第1支持部41を第1延設部331に配置させ、第2支持部42を第2延設部332に配置させることができる。
また、溝部33に配置させる補強部材4は、屈曲部43を一箇所に設けた例について説明したが、屈曲部43は二箇所以上に設けた構成としてもよい。この場合、溝部33は補強部材4の形状に対応させて屈曲部333を複数設けることができる。
また、補強部材4,6は、本実施形態で説明した円柱棒状の他、角柱状に形成したり筒状やH鋼状のその他の長尺棒状に形成してもよい。
1 樹脂製パネル 2 内装材
3 芯材 4 補強部材
5 表皮材 6 補強部材
11 平板部 12 支持用突起
13 開口部 14 薄肉部
31 本体部 31a 一方面
31b 他方面 32 溝部
33 溝部 34 開口部
35 薄肉部 41 第1支持部
42 第2支持部 43 屈曲部
51 第1溶融樹脂シート 52 第2溶融樹脂シート
53 囲繞部 60 樹脂成形装置
61 樹脂供給装置 61A 第1樹脂供給装置
61B 第2樹脂供給装置 65 ホッパー
66 押出機 68 油圧モータ
70 アキュムレータ 71 Tダイ
72 プランジャ 79 ローラ
80 金型 81 第1金型
81a キャビティ 81b ピンチオフ部
82 第2金型 82a キャビティ
82b ピンチオフ部 83 型枠
84 型枠 311 エア溝
321 開口部 322 終端部
323 係止部 323a 懸架部
324 係止部 324a 懸架部
325 突起部 326 貫通部
331 第1延設部 331a 第1圧入部
331a1 第1突起部 332 第2延設部
332a 第2圧入部 332a1 第2突起部
333 屈曲部 334 貫通孔
335 開口部 336 終端部
336a 第3圧入部 336a1 第3突起部
337 第1係止部 337a 懸架部
338 第2係止部 338a 懸架部
W1,W2 溝幅 W3,W4 間隙

Claims (8)

  1. 本体部と、前記本体部に形成されて補強部材を配置させる溝部と、を備え、
    前記溝部は、
    第1延設部と、
    前記第1延設部から屈曲部を介して連通する第2延設部と、
    前記第1延設部側において前記本体部の一方面側を開口させた第1係止部と、
    前記第2延設部側において前記本体部の他方面側を開口させた第2係止部と、
    前記第1係止部及び前記第2係止部の間に形成される貫通孔と、
    を有する、
    ことを特徴とする樹脂製パネル。
  2. 前記溝部の内壁には、前記補強部材を前記第1係止部に係止固定させる第1突起部が形成されるとともに、前記補強部材を前記第2係止部に係止固定させる第2突起部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製パネル。
  3. 前記第1係止部、前記第1突起部、前記第2係止部及び前記第2突起部は、前記本体部の平面視においてずれて配置されることを特徴とする請求項2に記載の樹脂製パネル。
  4. 前記貫通孔は、前記屈曲部に形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の樹脂製パネル。
  5. 前記第1延設部は、前記第2延設部とは反対側の一方端側に前記本体部から開口した開口部を有し、
    前記第2延設部は、前記第1延設部とは反対側の他方端側に前記本体部内で終端した終端部を有し、
    前記終端部には、前記補強部材を前記第2係止部に係止固定させる第3突起部が対向して形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の樹脂製パネル。
  6. 前記第2延設部の溝幅は、前記第1延設部の溝幅よりも拡幅してテーパ状に形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の樹脂製パネル。
  7. 前記補強部材は、前記第1延設部に対応する第1支持部と、前記第2延設部に対応して前記第1支持部に対して屈曲した前記貫通孔より狭幅の第2支持部と、を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の樹脂製パネル。
  8. 樹脂製パネルの製造方法であって、
    前記樹脂製パネルは、本体部と、前記本体部に形成される溝部と、前記溝部に配置される補強部材と、を備え、
    前記溝部は、第1延設部と、前記第1延設部から屈曲部を介して連通する第2延設部と、前記第1延設部側において前記本体部の一方面側を開口させた第1係止部と、前記第2延設部側において前記本体部の他方面側を開口させた第2係止部と、前記第1係止部及び前記第2係止部の間に形成される貫通孔と、を有し、
    前記補強部材は、前記第1延設部に対応する第1支持部と、前記第2延設部に対応して前記第1支持部に対して屈曲した前記貫通孔よりも狭幅の第2支持部と、を有し、
    前記第2支持部を前記本体部の前記第1係止部側から前記貫通孔に挿通させる挿通工程と、
    前記補強部材を傾倒させて、前記第1支持部を前記第1係止部に配置させる第1配置工程と、
    前記補強部材を傾倒させて、前記第2支持部を前記第2係止部に配置させる第2配置工程と、
    を含むことを特徴とする樹脂製パネルの製造方法。
JP2019120637A 2019-06-28 2019-06-28 樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法 Active JP7236628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019120637A JP7236628B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019120637A JP7236628B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021006370A JP2021006370A (ja) 2021-01-21
JP7236628B2 true JP7236628B2 (ja) 2023-03-10

Family

ID=74165402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019120637A Active JP7236628B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7236628B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010174577A (ja) 2009-01-31 2010-08-12 Kyoraku Co Ltd 樹脂製パネルおよびその製造方法
JP2014156229A (ja) 2013-02-18 2014-08-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鉄道車両用腰掛の袖仕切りおよびその製造方法並びに袖仕切りを備えた鉄道車両
JP2016130432A (ja) 2015-01-14 2016-07-21 キョーラク株式会社 樹脂製パネル
JP2019098739A (ja) 2017-11-29 2019-06-24 キョーラク株式会社 樹脂製パネル及びその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010174577A (ja) 2009-01-31 2010-08-12 Kyoraku Co Ltd 樹脂製パネルおよびその製造方法
JP2014156229A (ja) 2013-02-18 2014-08-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鉄道車両用腰掛の袖仕切りおよびその製造方法並びに袖仕切りを備えた鉄道車両
JP2016130432A (ja) 2015-01-14 2016-07-21 キョーラク株式会社 樹脂製パネル
JP2019098739A (ja) 2017-11-29 2019-06-24 キョーラク株式会社 樹脂製パネル及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021006370A (ja) 2021-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5869559B2 (ja) 押出材のオーバーモールディング
KR102386740B1 (ko) 발포 구조체, 수지제 패널, 수지제 패널의 제조 방법, 수지적층체의 제조 방법 및 발포체
JP6519272B2 (ja) 樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法
JP7236628B2 (ja) 樹脂製パネル及び樹脂製パネルの製造方法
KR102333843B1 (ko) 수지제 패널 및 제조 방법, 구조체 및 그 제조 방법
KR20200111668A (ko) 구조체의 제조 방법
JPH1071628A (ja) 中空構造物における中空室遮断具とその製造方法
JP2010012687A (ja) シートパッドの成形方法
CN108698301B (zh) 树脂面板
KR102308337B1 (ko) 수지제 패널 및 제조 방법
JPWO2018147278A1 (ja) シート芯材
JP2013233680A (ja) 金型及び発泡成形体の製造方法
JP6681569B2 (ja) 発泡構造体、樹脂製パネル
JP6908832B2 (ja) 樹脂製パネル及びその製造方法
JP4717982B2 (ja) 車両用シート及び車両用シートの製造方法
JP7496114B2 (ja) 複合成形品の製造方法
JP6882672B2 (ja) 樹脂製パネル及び製造方法
JP3541428B2 (ja) 表皮一体発泡型ヘッドレストおよびその製造方法
JP7174228B2 (ja) 構造体及び構造体の製造方法
JP7250242B2 (ja) 成形体及び成形体の製造方法
CN110430788B (zh) 车辆用座椅芯材、车辆用座椅芯材的成形用模具以及车辆用座椅芯材的制造方法
JP6647359B1 (ja) 車両用シート部材及びその製造方法
JP2000158471A (ja) 中空構造物における遮断・補強方法
JP6908836B2 (ja) 樹脂製パネル及び製造方法
JPH0310025Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220309

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7236628

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150