JP6882672B2 - 樹脂製パネル及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂製パネル及びその製造方法に関する。
特許文献1には、強度を高めることができるとともに、大きさに係わらず成形後の歪みの発生を抑制することができる積層板及びその製造方法が開示されている。ここで、特許文献1では、強度を高めるために、H形鋼を補強部材として利用している。
特開2008−247003号公報
しかし、H形鋼は、その形状故に、補強対象部材の側縁を保護することができない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、保護対象部材の側縁を保護する事が可能な樹脂製パネル及びその製造方法を提供するものである。
本発明によれば、パネル部を備える樹脂製パネルであって、前記パネル部は、中空の樹脂成形体と、スペーサー部材と、補強部材を備え、前記スペーサー部材及び前記補強部材は、前記樹脂成形体内に配置され、前記補強部材は、上アームと、下アームと、連結部を備え、前記上アームと前記下アームは、それぞれの幅方向の中央からずれた位置において前記連結部によって連結されており、前記スペーサー部材は、上面と、前記上面に対向する下面と、前記上面及び下面を連結する連結面を備え、前記補強部材は、前記上アームと前記下アームがそれぞれ前記上面側及び前記下面側に位置するように配置される、樹脂製パネルが提供される。
本発明に係るパネル部は、中空の樹脂成形体と、スペーサー部材と、補強部材を備える。スペーサー部材及び補強部材は、樹脂成形体内に配置される。補強部材は、上アームと、下アームと、連結部を備える。上アームと下アームは、それぞれの幅方向の中央からずれた位置において連結部によって連結されている。スペーサー部材は、上面と、上面に対向する下面と、上面及び下面を連結する連結面を備える。そして、補強部材は、上アームと下アームがそれぞれ上面側及び下面側に位置するように配置される。これにより、保護対象部材であるスペーサー部材の側縁(連結面)を保護することができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記連結部は、前記上アームと前記下アームのそれぞれの縁において前記上アームと前記下アームを連結するように構成される。
好ましくは、前記連結部は、前記下アームに対して傾斜するように構成される。
好ましくは、前記スペーサー部材は、前記上アームと前記下アームによって挟持されることによって前記補強部材が前記スペーサー部材に装着されている。
好ましくは、前記スペーサー部材の前記上面は、上面側取付構造を備え、前記スペーサー部材の前記下面は、下面側取付構造を備え、前記上面側取付構造は、前記上アームを取り付け可能に構成され、前記下面側取付構造は、前記下アームを取り付け可能に構成され、且つ、前記上面側取付構造と異なる形状である。
好ましくは、前記スペーサー部材は、基部及び突出部を備え、前記突出部は、前記基部の幅方向に突出し、前記補強部材は、前記上アームと前記下アームがそれぞれ前記突出部の上面側及び前記突出部の下面側に位置するように配置される。
好ましくは、前記基部の側面側に、前記突出部の側面を保護する側面保護部が設けられる。
好ましくは、前記樹脂製パネルは、一対の前記パネル部を備え、前記一対のパネル部は、ヒンジ部を介して連結される。
好ましくは、前記一対のパネル部は、表皮材により前記樹脂成形体同士が連結され、前記連結箇所においてコンプレッションされた樹脂及び前記表皮材により、前記ヒンジ部が形成される。
好ましくは、前記一対のパネル部は、前記連結箇所における前記樹脂成形体の厚みがその他の箇所における前記樹脂成形体の厚みよりも薄く形成される。
他の観点では、垂下工程と、インサート工程と、型締め工程を備え、前記垂下工程では、第1及び第2金型の間に第1及び第2樹脂シートを垂下させ、前記インサート工程では、構造体を第1又は第2樹脂シートに固着させ、前記型締め工程では、第1及び第2金型を型締めし、前記構造体は、スペーサー部材と、補強部材を備え、前記スペーサー部材及び前記補強部材は、前記第1及び第2樹脂シート間に配置され、前記補強部材は、上アームと、下アームと、連結部を備え、前記上アームと前記下アームは、それぞれの幅方向の中央からずれた位置において前記連結部によって連結されており、前記スペーサー部材は、上面と、前記上面に対向する下面と、前記上面及び下面を連結する連結面を備え、前記補強部材は、前記上アームと前記下アームがそれぞれ前記上面側及び前記下面側に位置するように配置される、樹脂製パネルの製造方法が提供される。
図1Aは樹脂製パネル90の斜視図である。図1Bは図1Aにおける点P1〜P3を通る面の断面図である。 図2Aは図1から表皮材70と樹脂成形体50を除いた斜視図である。図2Bは図2Aにおける点Q1〜Q3を通る面の断面図である。 図2の領域Xの部分拡大図である。 樹脂製パネル90の製造方法で利用可能な成形機1の一例を示す図である。 第1及び第2金型21,22及び第1及び第2樹脂シート23a,bの近傍の、図4のA−A線断面の拡大図である。ここで、図4は、図5のB−B線断面から見た図に対応する。 図5の状態から第1及び第2樹脂シート23a,bを減圧吸引した様子を表す図である。 スペーサー部材30を第1樹脂シート23aに固着した状態を表す図である。 第1及び第2金型21,22を型締めした状態を表す断面図である。 第1及び第2金型21,22から取り出した樹脂製パネル90のヒンジ部91周辺の拡大断面図である。 ヒンジ部91により2つのパネル部60が回動する様子を表す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.樹脂製パネル90
図1〜図3に示すように、本発明の一実施形態に係る樹脂製パネル90は、パネル部60を備える。本実施形態では、一対のパネル部60を備え、これらがヒンジ部91を介して連結される。具体的には、対向して配置された一対のパネル部60は、表皮材70により樹脂成形体50が連結され、連結箇所においてコンプレッションされた樹脂及び表皮材70によりヒンジ部91が形成される。表皮材70は、例えば、不織布である。
2.パネル部
次に、パネル部60について説明する。本実施形態では、パネル部60は、中空の樹脂成形体50と、スペーサー部材30と、補強部材40を備える。以下、各要素について説明する。
<樹脂成形体50>
樹脂成形体50は、中空の成形体である。本実施形態では、樹脂成形体50は、表壁50Fと、表壁50Fに対向する裏壁50Rと、表壁50Fと裏壁50Rを連結する連結壁50Cを備える。表壁50F、裏壁50R及び連結壁50Cは、樹脂により形成される。また、表壁50F、裏壁50R及び連結壁50Cの厚さはそれぞれ、後述するスペーサー部材30の厚さの1/10以下が好ましい。本実施形態では、スペーサー部材30及び補強部材40が樹脂成形体50内に配置され、表壁50Fにより一対のパネル部60が連結される。また、一対のパネル部60は、連結箇所における樹脂成形体50の厚みがその他の箇所における樹脂成形体50の厚みよりも薄く形成される。
<スペーサー部材30>
本実施形態では、スペーサー部材30は発泡体である。図2及び図3に示すように、スペーサー部材30は、上面31と、上面31に対向する下面32と、上面31及び下面32を連結する連結面33cを備える。
スペーサー部材30は、基部37及び突出部33を備える。突出部33は、基部37の幅方向に突出する。基部37は、第1上面31aと、第1上面31aに対向する第1下面32aを備える。突出部33は、第2上面31bと、第2上面31bに対向する第2下面32bを備える。第1上面31a及び第2上面31bは、上側立壁33aにより連結される。また、第1下面32a及び第2下面32bは、下側立壁33bにより連結される。このように、本実施形態では、第1上面31a及び第2上面31bにより上面31が構成され、第1下面32a及び第2下面32bにより下面32が構成される。
本実施形態では、連結面33cは、第2上面31b及び第2下面32bを連結する。また、第1上面31a、第2上面31b及び上側立壁33aにより、後述する上アーム41を取り付け可能に構成される上面側取付構造34が構成される。さらに、第1下面32a、第2下面32b及び下側立壁33bにより、後述する下アーム42を取り付け可能に構成される下面側取付構造35が構成される。また、下面側取付構造35は、上面側取付構造34と異なる形状である。図3の例では、下側立壁33bの方が、上側立壁33aよりも基部37の内部側に位置している。
また、本実施形態では、スペーサー部材30の基部37は、両側面において、突出部33側に突出する側面保護部38を備える。これにより、突出部33の両側面が保護される。なお、側面保護部38は、少なくとも一方の側面に設けられることが好ましい。
<補強部材40>
本実施形態では、補強部材40は金属製の部材である。補強部材40は、上アーム41と、下アーム42と、連結部43を備える。上アーム41と下アーム42は、それぞれの幅方向の中央からずれた位置において連結部43によって連結されている。本実施形態では、連結部43は、上アーム41と下アーム42のそれぞれの縁において上アーム41と下アーム42を連結するように構成される。そして、補強部材40は、上アーム41と下アーム42がそれぞれ上面31側及び下面32側に位置するように配置される。ここで、スペーサー部材30及び補強部材40により、構造体65が構成される。
また、連結部43は、下アーム42が連結部43に対して傾斜するように構成される。例えば、下アーム42と連結部43がなす角度θが90.5〜135度になるテーパーTP形状に構成される。角度θは、好ましくは、91〜125度、さらに好ましくは、91.5〜115度、さらに好ましくは、92〜105度である。具体的には例えば、90.5、91、91.5、92、92.5、93、93.5、94、94.5、95、96、97、98、99、100、105、110、115、120、125、130、135度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
本実施形態では、側面視において、下アーム42の根本から下アーム42の先端までの距離D2の方が、下アーム42の根本から上アーム41の先端までの距離D1より大きく構成される。また、上アーム41と下アーム42の先端にはそれぞれ、上側爪41aと下側爪42aが設けられる。そして、上アーム41と下アーム42で突出部33を挟んだ状態で、上側爪41aを第2上面31b及び上側立壁33aに当接させ、下アーム42を第2下面32b及び下側立壁33bに当接させることにより、補強部材40をスペーサー部材30に装着する。ここで、かかる装着は、突出部33の少なくとも一部が上アーム41及び下アーム42に圧入されることにより、補強部材40がスペーサー部材30から抜け落ちることを防止している。
本実施形態では、上面側取付構造34に上アーム41を取り付け、下面側取付構造35に下アーム42を取り付ける。これにより、スペーサー部材30は、上アーム41と下アーム42に挟持されることによって、補強部材40がスペーサー部材30に装着される。本実施形態では、補強部材40は、上アーム41と下アーム42がそれぞれ突出部33の上面31(第2上面31b)側及び突出部33の下面32(第2下面32b)側に位置するように配置される。
かかる構成により、上アーム41により第1上面31aが覆われ、下アーム42により第2下面32bが覆われ、連結部43により連結面33cが覆われる。このように、本実施形態では、補強部材40は、上アーム41及び下アーム42の側面視における中央CLより離間した位置において、連結部43が連結面33cを覆うように構成される。
ここで、図3に示すように、本実施形態では、上アーム41及び下アーム42はそれぞれ、上面側取付構造34及び下面側取付構造35と相補的な形状である。換言すると、上面側取付構造34及び下面側取付構造35はそれぞれ、互いに長さが異なる上アーム41と下アーム42に対応した形状となる。これにより、補強部材40を逆向きに取り付けてしまい、テーパーTPが逆向きになることを物理的に防止することができる。
3.成形機1の構成
次に、図4及び図5を用いて、本発明の一実施形態の樹脂製パネル90の製造方法の実施に利用可能な成形機1について説明する。ここで、図5は図4のA−A線を通る平面の断面図(つまり、図44の上側から見た断面図)であり、図4は図5のB−B線を通る平面に対応する図である。
成形機1は、樹脂供給装置2と、Tダイ18と、第1及び第2金型21,22を備える。樹脂供給装置2は、ホッパー12と、押出機13と、アキュームレータ17を備える。押出機13とアキュームレータ17は、連結管25を介して連結される。アキュームレータ17とTダイ18は、連結管27を介して連結される。以下、各構成について詳細に説明する。
<ホッパー12,押出機13>
ホッパー12は、原料樹脂11を押出機13のシリンダ13a内に投入するために用いられる。原料樹脂11の形態は、特に限定されないが、通常は、ペレット状である。原料樹脂は、例えばポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂であり、ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などが挙げられる。原料樹脂11は、ホッパー12からシリンダ13a内に投入された後、シリンダ13a内で加熱されることによって溶融されて溶融樹脂になる。また、シリンダ13a内に配置されたスクリューの回転によってシリンダ13aの先端に向けて搬送される。スクリューは、シリンダ13a内に配置され、その回転によって溶融樹脂を混練しながら搬送する。スクリューの基端にはギア装置が設けられており、ギア装置によってスクリューが回転駆動される。シリンダ13a内に配置されるスクリューの数は、1本でもよく、2本以上であってもよい。
<アキュームレータ17、Tダイ18>
原料樹脂と発泡剤が溶融混練されてなる発泡樹脂は、シリンダ13aの樹脂押出口から押し出され、連結管25を通じてアキュームレータ17内に注入される。アキュームレータ17は、シリンダ17aとその内部で摺動可能なピストン17bを備えており、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが貯留可能になっている。そして、シリンダ17a内に発泡樹脂が所定量貯留された後にピストン17bを移動させることによって、連結管27を通じて発泡樹脂をTダイ18内に設けられたスリットから押し出して垂下させて第1及び第2樹脂シート23a,23bを形成する。
<第1及び第2金型21,22>
第1及び第2樹脂シート23a,23bは、第1及び第2金型21,22間に導かれる。図7に示すように、第1金型21には、多数の減圧吸引孔(不図示)が設けられており、第1樹脂シート23aを減圧吸引して第1金型21のキャビティ21bに沿った形状に賦形することが可能になっている。キャビティ21bは、凹部21cを有する形状になっており、凹部21cを取り囲むようにピンチオフ部21dが設けられている。第2金型22には、多数の減圧吸引孔(不図示)が設けられており、第2樹脂シート23bを減圧吸引して第2金型22のキャビティ22bに沿った形状に賦形することが可能になっている。キャビティ22bは、凹部22cを有する形状になっており、凹部22cにピン24が設けられる。そして、凹部22cを取り囲むようにピンチオフ部21dが設けられている。ここで、減圧吸引孔は、極小の孔であり、一端が第1及び第2金型21,22内部を通ってキャビティ21b,22bの内面にまで連通されてり、他端が減圧装置に接続されている。
4.樹脂製パネル90の製造方法
ここで、図5〜図8を用いて、本発明の一実施形態の樹脂製パネル90の製造方法について説明する。本実施形態の方法は、垂下工程と、賦形工程と、インサート工程と、型締め工程を備える。以下、詳細に説明する。
4.1 垂下工程
垂下工程では、図5に示すように、不図示のジグ80を用いて、構造体65を第1及び第2金型21,22間に配置する。ここで、本実施形態では、構造体65は、スペーサー部材30と、補強部材40を備える。補強部材40は、上アーム41と、下アーム42と、連結部43を備える。上アーム41と下アーム42は、それぞれの幅方向の中央からずれた位置において連結部43によって連結されている。スペーサー部材30は、上面31と、上面31に対向する下面32と、上面31及び下面32を連結する連結面33cを備える。そして、補強部材40は、上アーム41と下アーム42がそれぞれ上面31側及び下面32側に位置するように配置される。
なお、図2及び図4に示すように、本実施形態では、鉛直方向に沿って補強部材40の長手方向が配置されるので、スペーサー部材30の側面保護部38により、補強部材40が鉛直方向に落下することを防止することができる。
そして、第1及び第2金型21,22間に、溶融状態の発泡樹脂をTダイ18のスリットから押し出して垂下させて形成した第1及び第2樹脂シート23a,23bを垂下する。ここで、スペーサー部材30及び補強部材40は、第1及び第2樹脂シート23a,23b間に配置される。本実施形態では、Tダイ18から押し出された第1及び第2樹脂シート23a,23bをそのまま使用するダイレクト真空成形が行われるので、第1及び第2樹脂シート23a,23bは、成形前に室温にまで冷却されて固化されることがなく、固化された第1及び第2樹脂シート23a,23bが成形前に加熱されることもない。ここで、図5では、垂下工程中において、第1及び第2樹脂シート23a,23bの間に構造体65を図示しているが、垂下工程では、構造体65を他の場所に待機させておいてもよい。
4.2 賦形工程
次に、図6に示すように、第1及び第2金型21,22の両方によって第1及び第2樹脂シート23a,23bを減圧吸引して第1及び第2金型21,22のキャビティ21bに沿った形状に賦形する。この際に、表皮材70は、第1樹脂シート23aによって第1金型21に押し付けられ、第1樹脂シート23aに一体成形される。ここで、表皮材70が第1樹脂シート23aに溶着されたり、表皮材70に第1樹脂シート23aの樹脂が滲み込むことによって表皮材70が第1樹脂シート23aから離れなくなったりすることによって一体成形される。また、この時点までに、ジグ80を一対の構造体65にセットする。本実施形態では、ジグ80は、補強部材40の連結部43のテーパーTP形状に対応するテーパーTP形状を備える。これにより、一対の構造体65を配置するときに、ジグ80のテーパーTP形状に対して補強部材40の連結部43を当接させることにより、構造体65の位置決めが容易になる。また、ジグ80は、支持部材81に支持される。そして、支持部材81の両端に設けられた吸盤82により、構造体65(スペーサー部材30)が吸引されることにより、スペーサー部材30が支持される。
4.3 インサート工程
インサート工程では、図7に示すように、ジグ80により、構造体65を移動させ、第1樹脂シート23aに溶着させる。ここで、本実施形態では、スペーサー部材30は発泡体であるので、第1樹脂シート23aの熱によって発泡体が溶融されることによってスペーサー部材30が第1樹脂シート23aに溶着される。その後、ジグ80を図中の右方向に後退させる。ここで、本実施形態では、補強部材40がテーパーTP形状となっているために、ジグ80の後退がスムーズになるという副次的な効果を奏する。
4.4 型締工程
型締工程では、図8に示すように、第1及び第2金型21,22を型締めする。このとき、第2金型22のピン24により、一対のパネル部60の表壁50Fを形成する第1及び第2樹脂シート23a,23bが圧縮され、第1及び第2樹脂シート23a,23bの厚さがその他の箇所における第1及び第2樹脂シート23a,23bよりも薄くなる。これが、連結箇所においてコンプレッションされた樹脂に相当する。
かかる型締めにより、第1樹脂シート23aが表壁50Fに、第2樹脂シート23bが裏壁50Rとなる。また、ピン24の周囲における第2樹脂シート23bにより、表壁50Fと裏壁50Rを連結する連結壁50Cが形成される。また、一対のパネル部60の連結箇所の近傍において、補強部材40と連結壁50Cの間に空間SP(図9参照)が形成される。これにより、第1及び第2金型21,22のキャビティ21b,22bに沿った形状の成形体が得られる。
そして、第1及び第2金型21,22から成形体を取り出し、ピンチオフ部21d,22dの外側のバリ26を除去することによって、樹脂製パネル90が得られる。ここで、本実施形態では、本実施形態では、樹脂製パネル90を構成する樹脂成形体50の一縁の形状をテーパーTP形状(ピン24により規定される形状)に設計しており、補強部材40のテーパーTP形状は樹脂成形体50のテーパーTP形状と略同じテーパー角度(角度θ:図9参照)としている。これにより、補強部材40を樹脂製パネル90の一縁の近傍(一縁ぎりぎり)にまで挿入することができる。かかる構成とすることで、図8に示される型締工程の際に、連結壁50C近傍に相当する樹脂とピン24の接触面積が増大するので、樹脂に対するピン24からの押圧力を均一にすることができる。
5.ヒンジ部91
次に、図9及び図10を用いて、樹脂製パネル90のヒンジ部91について説明する。上述の通り、ピン24により圧縮された第1及び第2樹脂シート23a,23bにより、一対のパネル部60の連結箇所における表壁50Fが形成される。これにより、一対のパネル部60の表壁50Fは、連結箇所においてその他の箇所よりも厚さが薄くなる。そして、連結箇所における表壁50Fを覆うように、表皮材70により一対のパネル部60が連結されている。これにより、図10に示すように、表皮材70及び連結箇所における表壁50Fがヒンジ部91として振る舞うことができる。したがって、本実施形態の樹脂製パネル90を車載用のデッキボードに適用した場合には、2つのパネル部60をまとめて開く態様に加え、ヒンジ部91を堺に一方のパネル部60のみを開くことが可能になる。
<その他>
本発明は、以下の態様でも実施可能である。
・上アーム41と下アーム42の厚さ又は形が異なるようにする。そして、かかる厚さ又は形に対応した(相補的な)形状の上面側取付構造34及び下面側取付構造35を設ける。これにより、補強部材40をスペーサー部材30に逆向きに装着することを物理的に防止できる。
・薄板形状の上アーム41及び下アーム42の形状を複数設け、薄板形状に対応したスリットにより上面側取付構造34及び下面側取付構造35を形成する。
1 :成形機
2 :樹脂供給装置
11 :原料樹脂
11a :溶融樹脂
12 :ホッパー
13 :押出機
13a :シリンダ
17 :アキュームレータ
17a :シリンダ
17b :ピストン
18 :Tダイ
21 :第1金型
21b :キャビティ
21c :凹部
21d :ピンチオフ部
22 :第2金型
22b :キャビティ
22c :凸部
22d :ピンチオフ部
23a :第1樹脂シート
23b :第2樹脂シート
24 :ピン
25 :連結管
26 :バリ
60 :パネル部
30 :スペーサー部材
31 :上面
31a :第1上面
31b :第2上面
32 :下面
32a :第1下面
32b :第2下面
33 :突出部
33a :上側立壁
33b :下側立壁
33c :連結面
34 :上面側取付構造
35 :下面側取付構造
37 :基部
38 :側面保護部
40 :補強部材
41 :上アーム
42 :下アーム
41a :上側爪
42a :下側爪
43 :連結部
50 :樹脂成形体
50F :表壁
50R :裏壁
50C :連結壁
60 :パネル部
65 :構造体
70 :表皮材
80 :ジグ
81 :支持部
82 :吸盤
90 :樹脂製パネル
91 :ヒンジ部

Claims (13)

  1. パネル部を備える樹脂製パネルであって、
    前記パネル部は、中空の樹脂成形体と、スペーサー部材と、補強部材を備え、
    前記スペーサー部材及び前記補強部材は、前記樹脂成形体内に配置され、
    前記補強部材は、上アームと、下アームと、連結部を備え、
    前記上アームと前記下アームは、それぞれの幅方向の中央からずれた位置において前記連結部によって連結されており、
    前記スペーサー部材は、上面と、前記上面に対向する下面と、前記上面及び前記下面を連結する連結面を備え、
    前記補強部材は、前記上アームと前記下アームがそれぞれ前記上面側及び前記下面側に位置するように配置され
    前記連結部は、前記下アームに対して傾斜するように構成される、樹脂製パネル。
  2. 前記連結部は、前記上アームと前記下アームのそれぞれの縁において前記上アームと前記下アームを連結するように構成される、請求項1に記載の樹脂製パネル。
  3. 前記スペーサー部材は、前記上アームと前記下アームによって挟持されることによって前記補強部材が前記スペーサー部材に装着されている、請求項1又は請求項2に記載の樹脂製パネル。
  4. 前記スペーサー部材の前記上面は、上面側取付構造を備え、
    前記スペーサー部材の前記下面は、下面側取付構造を備え、
    前記上面側取付構造は、前記上アームを取り付け可能に構成され、
    前記下面側取付構造は、前記下アームを取り付け可能に構成され、且つ、前記上面側取付構造と異なる形状である、請求項1〜請求項の何れか1つに記載の樹脂製パネル。
  5. 前記スペーサー部材は、基部及び突出部を備え、
    前記突出部は、前記基部の幅方向に突出し、
    前記補強部材は、前記上アームと前記下アームがそれぞれ前記突出部の上面側及び前記突出部の下面側に位置するように配置される、請求項1〜請求項の何れか1つに記載の樹脂製パネル。
  6. 前記基部の側面側に、前記突出部の側面を保護する側面保護部が設けられる、請求項に記載の樹脂製パネル。
  7. 前記樹脂製パネルは、一対の前記パネル部を備え、
    前記一対のパネル部は、ヒンジ部を介して連結される、請求項1〜請求項の何れか1つに記載の樹脂製パネル。
  8. 前記一対のパネル部は、表皮材により前記樹脂成形体同士が連結され、
    前記連結箇所においてコンプレッションされた樹脂及び前記表皮材により、前記ヒンジ部が形成される、請求項に記載の樹脂製パネル。
  9. 前記一対のパネル部は、前記連結箇所における前記樹脂成形体の厚みがその他の箇所における前記樹脂成形体の厚みよりも薄く形成される、請求項又は請求項に記載の樹脂製パネル。
  10. パネル部を備える樹脂製パネルであって、
    前記パネル部は、中空の樹脂成形体と、スペーサー部材と、補強部材を備え、
    前記スペーサー部材及び前記補強部材は、前記樹脂成形体内に配置され、
    前記補強部材は、上アームと、下アームと、連結部を備え、
    前記上アームと前記下アームは、それぞれの幅方向の中央からずれた位置において前記連結部によって連結されており、
    前記スペーサー部材は、上面と、前記上面に対向する下面と、前記上面及び前記下面を連結する連結面を備え、
    前記補強部材は、前記上アームと前記下アームがそれぞれ前記上面側及び前記下面側に位置するように配置され、
    前記スペーサー部材の前記上面は、上面側取付構造を備え、
    前記スペーサー部材の前記下面は、下面側取付構造を備え、
    前記上面側取付構造は、前記上アームを取り付け可能に構成され、
    前記下面側取付構造は、前記下アームを取り付け可能に構成され、且つ、前記上面側取付構造と異なる形状である、樹脂製パネル。
  11. パネル部を備える樹脂製パネルであって、
    前記パネル部は、中空の樹脂成形体と、スペーサー部材と、補強部材を備え、
    前記スペーサー部材及び前記補強部材は、前記樹脂成形体内に配置され、
    前記補強部材は、上アームと、下アームと、連結部を備え、
    前記上アームと前記下アームは、それぞれの幅方向の中央からずれた位置において前記連結部によって連結されており、
    前記スペーサー部材は、上面と、前記上面に対向する下面と、前記上面及び前記下面を連結する連結面を備え、
    前記補強部材は、前記上アームと前記下アームがそれぞれ前記上面側及び前記下面側に位置するように配置され、
    前記スペーサー部材は、基部及び突出部を備え、
    前記突出部は、前記基部の幅方向に突出し、
    前記補強部材は、前記上アームと前記下アームがそれぞれ前記突出部の上面側及び前記突出部の下面側に位置するように配置され、
    前記基部の側面側に、前記突出部の側面を保護する側面保護部が設けられる、樹脂製パネル。
  12. パネル部を備える樹脂製パネルであって、
    前記パネル部は、中空の樹脂成形体と、スペーサー部材と、補強部材を備え、
    前記スペーサー部材及び前記補強部材は、前記樹脂成形体内に配置され、
    前記補強部材は、上アームと、下アームと、連結部を備え、
    前記上アームと前記下アームは、それぞれの幅方向の中央からずれた位置において前記連結部によって連結されており、
    前記スペーサー部材は、上面と、前記上面に対向する下面と、前記上面及び前記下面を連結する連結面を備え、
    前記補強部材は、前記上アームと前記下アームがそれぞれ前記上面側及び前記下面側に位置するように配置され、
    前記樹脂製パネルは、一対の前記パネル部を備え、
    前記一対のパネル部は、ヒンジ部を介して連結される、樹脂製パネル。
  13. 垂下工程と、インサート工程と、型締め工程を備え、
    前記垂下工程では、第1及び第2金型の間に第1及び第2樹脂シートを垂下させ、
    前記インサート工程では、構造体を第1又は第2樹脂シートに固着させ、
    前記型締め工程では、第1及び第2金型を型締めし、
    前記構造体は、スペーサー部材と、補強部材を備え、
    前記スペーサー部材及び前記補強部材は、前記第1及び第2樹脂シート間に配置され、
    前記補強部材は、上アームと、下アームと、連結部を備え、
    前記上アームと前記下アームは、それぞれの幅方向の中央からずれた位置において前記連結部によって連結されており、
    前記スペーサー部材は、上面と、前記上面に対向する下面と、前記上面及び前記下面を連結する連結面を備え、
    前記補強部材は、前記上アームと前記下アームがそれぞれ前記上面側及び前記下面側に位置するように配置され
    前記連結部は、前記下アームに対して傾斜するように構成される、樹脂製パネルの製造方法。
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