JP7239825B2 - 構造体及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、風呂蓋や、車両の荷室に設置されるフロアボード等として利用可能な樹脂成形体(例:樹脂性パネル)を有する構造体及びその製造方法に関する。
特許文献1には、樹脂成形体の表壁と裏壁の間にコア体が配置された構造体が開示されている。この構造体には、ヒンジ部が設けられている。
特開2013-067148号公報
特許文献1のような構造体は、一対の樹脂シートの間にコア材を配置した状態で分割金型を閉じて、一対の樹脂シート及びコア材を圧縮することによってヒンジ部を形成している。
このような方法でヒンジ部を形成する場合、ヒンジ部での樹脂成形体の肉厚が非常に薄くなり、図15の写真の白丸で示すように、ヒンジ部1cにおいて、コア材から形成されるコア体が透けてしまう場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ヒンジ部でコア体が透けることが抑制可能な構造体を提供するものである。
本発明によれば、樹脂成形体とコア体を有する構造体であって、前記構造体は、第1及び第2本体部と、ヒンジ部を備え、第1及び第2本体部は、前記ヒンジ部で互いに回動可能に連結されており、前記樹脂成形体は、表壁と裏壁を備え、前記コア体は、第1及び第2本体部と前記ヒンジ部をまたぐように、前記表壁と前記裏壁の間に配置され、前記ヒンジ部の長手方向の端部近傍の端部領域では、前記コア体が存在していないか、又は前記コア体の厚さが前記ヒンジ部の前記端部領域以外の部位よりも薄くなっている、構造体が提供される。
ヒンジ部の長手方向の端部近傍では、樹脂成形体の表壁及び裏壁の肉厚が特に薄くなってコア体の透けが生じやすい。そして、本発明の構造体では、ヒンジ部の長手方向の端部近傍の端部領域では、コア体が存在していないか、又はコア体の厚さがヒンジ部の前記端部領域以外の部位よりも薄くなっている。このため、本発明によれば、コア体の透けが抑制される。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の構造体であって、前記ヒンジ部は、第1及び第2薄肉部と、厚肉部を備え、前記厚肉部は、第1及び第2薄肉部よりも肉厚が大きい部位であり、第1及び第2薄肉部及び厚肉部は、前記ヒンジ部の長手方向に沿って延び、前記厚肉部は、前記ヒンジ部の幅方向において、第1及び第2薄肉部によって挟まれている、構造体である。
好ましくは、構造体の製造方法であって、前記構造体は、第1及び第2本体部と、ヒンジ部を備え、第1及び第2本体部は、前記ヒンジ部で互いに回動可能に連結されており、前記方法は、押出工程と、インサート工程と、賦形工程と、型締め工程を備え、前記押出工程では、第1及び第2金型の間に第1及び第2樹脂シートを押し出し、前記インサート工程では、前記第1及び第2樹脂シートの間にコア材を挿入し、前記賦形工程では、第1及び第2樹脂シートをそれぞれ第1及び第2金型の内面に沿って賦形し、前記型締め工程では、第1及び第2金型を型締めし、前記コア材は、第1及び第2本体部に配置される第1及び第2本体コア部と、前記ヒンジ部に配置されるヒンジコア部を備え、第1及び第2本体コア部は、前記ヒンジコア部によって互いに連結されており、前記コア材は、前記ヒンジコア部の端部近傍の端部領域に、前記ヒンジコア部が切り欠かれた切欠部を有するか、又は前記ヒンジコア部が薄肉化された薄肉部を有し、前記型締め工程では、第1及び第2樹脂シート及び前記ヒンジコア部は、前記ヒンジ部となる部位において第1及び第2金型によって圧縮されて溶着される、構造体の製造方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記ヒンジ部は、第1及び第2薄肉部と、厚肉部を備え、前記厚肉部は、第1及び第2薄肉部よりも肉厚が大きい部位であり、第1及び第2薄肉部及び厚肉部は、前記ヒンジ部の長手方向に沿って延び、前記厚肉部は、前記ヒンジ部の幅方向において、第1及び第2薄肉部によって挟まれている、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記ヒンジコア部の肉厚は、3~10mmである、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、第1及び第2樹脂シートは、肉厚が0.5~1.5mmである、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記コア材は、前記切欠部を有する、方法である。
本発明の第1実施形態の構造体1の斜視図である。 図1中の領域Aの拡大図である。 図3Aは、図1の構造体1の平面図であり、図3Bは、図3A中のI-I断面図であり、図3Cは、図3A中のII-II断面図である。 図4Aは、図3B中の領域Aの拡大図であり、図4Bは、図4A中の領域Bの拡大図である。 図5Aは、図3C中の領域Aの拡大図であり、図5Bは、図5A中の領域Bの拡大図である。 コア材4の斜視図である。 図6中の領域Aの拡大図である。 本発明の第1実施形態の構造体1の製造に利用可能な成形機10の構成図(金型21,31及びその近傍の部材については断面図)である。 金型21,31の間に樹脂シート23,33を押し出した状態を示す断面図である。 図9の状態から、樹脂シート23,33を金型21,31の内面に沿って賦形した後の状態を示す断面図である。 図10の状態から、コア材4を樹脂シート23に貼り付けた後の状態を示す断面図である。 図11の状態から金型21,31を型締めした後の状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の構造体1の製造に用いるコア材4の斜視図である。 図13中の領域Aの拡大図である。 ヒンジ部1cにおいて、コア体3が透けている状態を示す写真である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
1-1.構造体の構造
図1~図7に示すように、本発明の第1実施形態の構造体1は、樹脂成形体2と、コア体3を有する。構造体1は、第1及び第2本体部1a,1bと、ヒンジ部1cを備える。本体部1a,1bは、ヒンジ部1cで互いに回動可能に連結されている。
本実施形態では、構造体1は、樹脂製パネルであり、本体部1a,1bは、パネル形状の成形体である。
ヒンジ部1cは、第1及び第2薄肉部1c1,1c2と、厚肉部1c3を備える。厚肉部1c3は、薄肉部1c1,1c2よりも肉厚が大きい部位である。薄肉部1c1,1c2及び厚肉部1c3は、細長い形状であり、ヒンジ部1cの長手方向に沿って延びている。厚肉部1c3は、ヒンジ部1cの幅方向において、薄肉部1c1,1c2によって挟まれている。
図2に示すように、厚肉部1c3は、断面が略三角形状であり、厚肉部1c3の厚さは、厚肉部1c3の幅方向の端に向かって徐々に小さくなっている。このため、厚肉部1c3は、スムーズに薄肉部1c1,1c2に連結される。
薄肉部1c1,1c2の最薄部の厚さは、例えば0.001~0.5mmであり、具体的には例えば、0.001、0.01、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。厚肉部1c3の最厚部の厚さは、0.1~3mmであり、具体的には例えば、0.1、0.5、1、1.5、2、3mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
薄肉部1c1,1c2は厚肉部1c3よりも肉厚が小さいので、本体部1a,1bをヒンジ部1cで折り曲げたときに、薄肉部1c1,1c2において選択的に折り曲がりやすい。薄肉部1c1,1c2はヒンジ部1c全体に比べて幅が狭いので、薄肉部1c1,1c2に形成される折れ線が蛇行していても、あまり目立たない。このため、本実施形態によれば、ヒンジ部1cに形成される折れ線の蛇行による外観の悪化が抑制される。
ところで、本体部1a,1bをヒンジ部1cで折り曲げたときに、薄肉部1c1,1c2が均等に折れ曲がるとは限らず、薄肉部1c1,1c2の折れ曲がりが偏る場合がある。このような場合、薄肉部1c1,1c2で割れが生じやすくなるという問題がある。このような割れの発生を防ぐべく、本実施形態では、図2に示すように、厚肉部1c3は、ヒンジ部1cの長手方向の端部には到達しないように設けられている。
図3Bに示すように、樹脂成形体2は、表壁2fと、裏壁2rを備える。表壁2fと裏壁2rは、間隔をおいて対向している。表壁2fと裏壁2rの周囲は、周囲壁2sによって繋がれている。
図3~図5に示すように、表壁2fと裏壁2rの間にはコア体3が設けられている。コア体3は、本体部1a,1bとヒンジ部1cをまたぐように設けられている。コア体3は、表壁2fと裏壁2rの間のスペースを確保したり、構造体1の強度や断熱性を高めたりする目的で配置される部材であり、好ましくは、発泡体で構成される。
ところで、図4に示すように、ヒンジ部1cでは、裏壁2rの肉厚が非常に薄い。これは、後述のように、ヒンジ部1cを形成する際に樹脂シート33が引き伸ばされた後に圧縮されるからである。ヒンジ部1cの長手方向の端部近傍では、樹脂シート33は、ヒンジ部1cの形成のために引き伸ばされることに加えて、周囲壁2sの形成のためにも引き伸ばされる。このため、ヒンジ部1cの長手方向の端部近傍では、裏壁2rの肉厚が特に薄くなって、図15に示すように、コア体3が透けてしまって外観が悪化しやすい。また、本実施形態のように、ヒンジ部1cが薄肉部1c1,1c2と厚肉部1c3を有する場合、薄肉部1c1,1c2において、裏壁2rの肉厚が特に薄くなりやすいので、コア体3の透けが特に生じやすく、本発明を適用する技術的意義が顕著である。
このような問題を解決するために、本実施形態では、図3及び図5に示すように、ヒンジ部1cの長手方向の端部近傍の端部領域Rではコア体3が存在せず、表壁2fと裏壁2rが溶着されて一体化されるように構成している。このように、コア体3の透けが生じやすい領域にコア体3が存在しないように構成しているので、コア体3の透けが抑制される。
後述するように、構造体1は、図6~図7に示すコア材4を、図8に示す樹脂シート23,33で挟んで、ヒンジ部1cにおいて、樹脂シート23,33及びコア材4を圧縮することによって形成することができる。
図6~図7に示すように、コア材4は、第1及び第2本体コア部4a,4bとこれらを連結するヒンジコア部4cを備える。本体コア部4a,4bが本体部1a,1bに配置され、ヒンジコア部4cがヒンジ部1cに配置される。コア材4は、ヒンジコア部4cの端部近傍の端部領域に、ヒンジコア部4cが切り欠かれた切欠部4dを有している。このようなコア材4を用いることによって、ヒンジ部1cの端部領域Rにコア材4が存在しない構成が実現される。ヒンジコア部4cの肉厚は、例えば3~10mmである。この肉厚が薄すぎるとコア材4がヒンジコア部4cで割れやすく、この肉厚が厚すぎるとヒンジ部1cでのコア体3の透けが生じやすくなる。この肉厚は、具体的には例えば、3、4、5、6、7、8、9、10mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。(ヒンジコア部4cの肉厚)/(第1及び第2本体コア部の肉厚)の値は、0.1~0.6が好ましく、具体的には例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この値が小さすぎると、コア材4がヒンジコア部4cで割れやすく、この値が大きすぎるとヒンジ部1cでのコア体3の透けが生じやすくなる。
端部領域Rの長さは、コア体3の透けが生じないように適宜設定されるが、(端部領域Rの長さ)/(本体部1a,1bの厚さ)の値が0.5~5.0が好ましく、1.0~3.0がさらに好ましい。この値が小さすぎるとコア体3の透けの抑制が不十分となる場合があり、この値が大きすぎると、コア材4がヒンジコア部4cで折れやすくなる。この値は、具体的には例えば、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。本体部1a,1bの厚さは、例えば5~30mmであり、10~25mmが好ましく、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この厚さが薄すぎると、構造体1の強度が不十分になる場合があり、この厚さが厚すぎると、構造体1が重くなりすぎる場合があることに加えて、製造時にヒンジ部1c近傍での樹脂シート23,33の伸びが大きくなりすぎて、ヒンジ部1cでコア体3が透けやすくなる。
1-2.成形機10
次に、図8~図12を用いて、本発明の第1実施形態の構造体の製造方法の実施に利用可能な成形機10について説明する。成形機10は、一対の樹脂シート形成装置20と、第1及び第2金型21,31を備える。各樹脂シート形成装置20は、ホッパー12と、押出機13と、アキュームレータ17と、Tダイ18を備える。押出機13とアキュームレータ17は、連結管25を介して連結される。アキュームレータ17とTダイ18は、連結管27を介して連結される。
以下、各構成について詳細に説明する。
<ホッパー12,押出機13>
ホッパー12は、原料樹脂11を押出機13のシリンダ13a内に投入するために用いられる。原料樹脂11の形態は、特に限定されないが、通常は、ペレット状である。原料樹脂は、例えばポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂であり、ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体及びその混合物などが挙げられる。原料樹脂11は、ホッパー12からシリンダ13a内に投入された後、シリンダ13a内で加熱されることによって溶融されて溶融樹脂11aになる。また、シリンダ13a内に配置されたスクリューの回転によってシリンダ13aの先端に向けて搬送される。スクリューは、シリンダ13a内に配置され、その回転によって溶融樹脂を混練しながら搬送する。スクリューの基端にはギア装置が設けられており、ギア装置によってスクリューが回転駆動される。
<アキュームレータ17、Tダイ18>
溶融樹脂11aは、シリンダ13aの樹脂押出口から押し出され、連結管25を通じてアキュームレータ17内に注入される。アキュームレータ17は、シリンダ17aとその内部で摺動可能なピストン17bを備えており、シリンダ17a内に溶融樹脂が貯留可能になっている。そして、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが所定量貯留された後にピストン17bを移動させることによって、連結管27を通じて溶融樹脂11aをTダイ18内に設けられたスリットから押し出して溶融状態の第1及び第2樹脂シート23,33を形成する。
<金型21,31>
樹脂シート23,33は、金型21,31の間に押し出される。図9に示すように、金型21,31は、キャビティ21a,31aを有し、キャビティ21a,31aを取り囲むようにピンチオフ部21b,31bが設けられている。キャビティ21a,31a内には、減圧吸引孔(図示せず)が設けられており、減圧吸引孔を通じて樹脂シート23,33を減圧吸引して金型21,31の内面に沿った形状に賦形することが可能になっている。減圧吸引孔は、極小の孔であり、一端が金型21,31内部を通ってキャビティ21a,31aの内面にまで連通されており、他端が減圧装置に接続されている。
金型31には、ヒンジ部1cを形成する凸条31cが設けられている。凸条31cは、細長い突部であり、凸条31cの長手方向が樹脂シート23,33の押出方向に非平行になるように構成されることが好ましく、凸条31cの長手方向が樹脂シート23,33の押出方向に直交するように構成されることがさらに好ましい。この場合、ヒンジ部1cの長手方向に沿った樹脂シート23,33の厚さの変化が抑制される。図9に示すように、凸条31cの先端には、薄肉部1c1,1c2に対応する先端面31c1と、厚肉部1c3に対応する溝31c2が設けられている。
1-3.構造体の製造方法
ここで、図8~図12を用いて、本発明の一実施形態の構造体の製造方法について説明する。本実施形態の方法は、押出工程と、賦形工程と、インサート工程と、型締め工程を備える。以下、詳細に説明する。
(1)押出工程
押出工程では、図8~図9に示すように、金型21,31の間に樹脂シート23,33を押し出す。樹脂シート23,33の肉厚は、特に限定されないが、0.5~1.5mmが好ましい。このように肉厚が小さい場合に、コア体3の透けが生じやすいので、本発明を適用する技術的意義が顕著である。この肉厚は、具体的には例えば、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
(2)賦形工程
賦形工程では、図9~図10に示すように、金型21,31によって樹脂シート23,33の減圧吸引を行って樹脂シート23、33を金型21,31の内面に沿った形状に賦形する。本実施形態では、樹脂シート23と金型21の間、及び樹脂シート33と金型31の間には、表皮材などの別の部材が配置されていないので、樹脂シート23,33は、それぞれ、金型21,31に直接接触するように賦形される。なお、樹脂シート23側に表皮材を一体成形してもよく、この場合、金型21と樹脂シート23の間に表皮材を配置した状態で樹脂シート23を賦形する。
(3)インサート工程
インサート工程では、図10~図11に示すように、コア材4を樹脂シート23に溶着させる。コア材4が発泡体で構成されている場合、樹脂シート23の熱によって発泡体が溶融されることによってコア材4の一方の面4fが樹脂シート23に溶着される。コア材4の他方の面4rは、図12に示す型締めの際に樹脂シート33に溶着される。
(4)型締め工程
型締め工程では、図11~図12に示すように、金型21,31の型締めを行う。これによって、ピンチオフ部21b,31bに沿って樹脂シート23,33が互いに溶着されて、一対の金型21,31によって形成されるキャビティの内面に沿った形状の構造体1が得られる。樹脂シート23,33によって樹脂成形体2が形成され、コア材4によってコア体3が形成される。凸条31cと金型21との間において、樹脂シート23,33及びヒンジコア部4cが圧縮されて溶着されてヒンジ部1cが形成される。凸条31cの先端面31c1で圧縮された部位が薄肉部1c1,1c2となり、溝31c2に対向する部位が厚肉部1c3となる。ピンチオフ部21b,31bの外側がバリ41となる。
ヒンジコア部4cが樹脂シート23,33で挟まれた部位から形成されるヒンジ部1cは、図4に示すように、コア体3が表壁2fと裏壁2rで挟まれた構造になる。一方、切欠部4dに対応する部位から形成されるヒンジ部1cは、図5に示すように、表壁2fと裏壁2rが直接溶着して一体化した構造となる。この部位が端部領域Rとなる。
この後は、金型21,31を開いて構造体1を取り出し、バリ41を除去にすることによって、図1に示す構造体1が得られる。
2.第2実施形態
図13~図14を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に類似しており、コア材4の構成の違いが主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。
本実施形態では、コア材4は、切欠部4dの代わりに、ヒンジコア部4cが薄肉化された薄肉部4eを備える。ヒンジコア部4cの端部近傍においてヒンジコア部4cを薄肉化することによって、コア体3の透けを抑制することができる。また、切欠部4dを設けるとヒンジコア部4cの強度が低くなりすぎる場合があるが、切欠部4dの代わりに薄肉部4eを設けることによって強度低下が抑制される。
(薄肉部4eの厚さ)/(薄肉部4e以外でのヒンジコア部4cの厚さ)の値は、例えば0.1~0.9であり、0.2~0.8が好ましい。この値は、具体的には例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。この値が小さすぎると、薄肉部4eが破損されやすく、この値が大きすぎると、コア体3の透けが抑制されない場合がある。
このような構造のコア材4を用いて得られる構造体1では、ヒンジ部1cの長手方向の端部近傍の端部領域Rでは、コア体3の厚さがヒンジ部1cの端部領域R以外の部位よりも薄くなる。
1 :構造体
1a :第1本体部
1b :第2本体部
1c :ヒンジ部
1c1 :第1薄肉部
1c2 :第2薄肉部
1c3 :厚肉部
2 :樹脂成形体
2f :表壁
2r :裏壁
2s :周囲壁
3 :コア体
4 :コア材
4a :第1本体コア部
4b :第2本体コア部
4c :ヒンジコア部
4d :切欠部
4e :薄肉部
4f :面
4r :面
10 :成形機
11 :原料樹脂
12 :ホッパー
13 :押出機
13a :シリンダ
17 :アキュームレータ
17a :シリンダ
17b :ピストン
18 :Tダイ
20 :樹脂シート形成装置
21 :第1金型
21a :キャビティ
21b :ピンチオフ部
23 :第1樹脂シート
25 :連結管
27 :連結管
31 :第2金型
31a :キャビティ
31b :ピンチオフ部
31c :凸条
31c1 :先端面
31c2 :溝
33 :第2樹脂シート
41 :バリ

Claims (7)

  1. 樹脂成形体とコア体を有する構造体であって、
    前記構造体は、第1及び第2本体部と、ヒンジ部を備え、
    第1及び第2本体部は、前記ヒンジ部で互いに回動可能に連結されており、
    前記樹脂成形体は、表壁と裏壁を備え、
    前記コア体は、第1及び第2本体部と前記ヒンジ部をまたぐように、前記表壁と前記裏壁の間に配置され、
    前記ヒンジ部の長手方向の端部近傍の端部領域では、前記コア体が存在していないか、又は前記コア体の厚さが前記ヒンジ部の前記端部領域以外の部位よりも薄くなっている、構造体。
  2. 請求項1に記載の構造体であって、
    前記ヒンジ部は、第1及び第2薄肉部と、厚肉部を備え、
    前記厚肉部は、第1及び第2薄肉部よりも肉厚が大きい部位であり、
    第1及び第2薄肉部及び厚肉部は、前記ヒンジ部の長手方向に沿って延び、
    前記厚肉部は、前記ヒンジ部の幅方向において、第1及び第2薄肉部によって挟まれている、構造体。
  3. 構造体の製造方法であって、
    前記構造体は、第1及び第2本体部と、ヒンジ部を備え、
    第1及び第2本体部は、前記ヒンジ部で互いに回動可能に連結されており、
    前記方法は、押出工程と、インサート工程と、賦形工程と、型締め工程を備え、
    前記押出工程では、第1及び第2金型の間に第1及び第2樹脂シートを押し出し、
    前記インサート工程では、前記第1及び第2樹脂シートの間にコア材を挿入し、
    前記賦形工程では、第1及び第2樹脂シートをそれぞれ第1及び第2金型の内面に沿って賦形し、
    前記型締め工程では、第1及び第2金型を型締めし、
    前記コア材は、第1及び第2本体部に配置される第1及び第2本体コア部と、前記ヒンジ部に配置されるヒンジコア部を備え、
    第1及び第2本体コア部は、前記ヒンジコア部によって互いに連結されており、
    前記コア材は、前記ヒンジコア部の端部近傍の端部領域に、前記ヒンジコア部が切り欠かれた切欠部を有するか、又は前記ヒンジコア部が薄肉化された薄肉部を有し、
    前記型締め工程では、第1及び第2樹脂シート及び前記ヒンジコア部は、前記ヒンジ部となる部位において第1及び第2金型によって圧縮されて溶着される、構造体の製造方法。
  4. 請求項3に記載の方法であって、
    前記ヒンジ部は、第1及び第2薄肉部と、厚肉部を備え、
    前記厚肉部は、第1及び第2薄肉部よりも肉厚が大きい部位であり、
    第1及び第2薄肉部及び厚肉部は、前記ヒンジ部の長手方向に沿って延び、
    前記厚肉部は、前記ヒンジ部の幅方向において、第1及び第2薄肉部によって挟まれている、方法。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の方法であって、
    前記ヒンジコア部の肉厚は、3~10mmである、方法。
  6. 請求項3~請求項5の何れか1つに記載の方法であって、
    第1及び第2樹脂シートは、肉厚が0.5~1.5mmである、方法。
  7. 請求項3~請求項6の何れか1つに記載の方法であって、
    前記コア材は、前記切欠部を有する、方法。
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