JPH0643069B2 - ヒンジ部が一体成形された合成樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents

ヒンジ部が一体成形された合成樹脂成形品及びその製造方法

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JPH0643069B2
JPH0643069B2 JP2248178A JP24817890A JPH0643069B2 JP H0643069 B2 JPH0643069 B2 JP H0643069B2 JP 2248178 A JP2248178 A JP 2248178A JP 24817890 A JP24817890 A JP 24817890A JP H0643069 B2 JPH0643069 B2 JP H0643069B2
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基裕 小嶋
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、ヒンジ部が一体成形された合成樹脂成形品及
びその製造方法に係り、特に、ヒンジ部の強度が効果的
に向上せしめられた合成樹脂成形品及びその製造方法に
関するものである。
(背景技術) 従来から、第9図に示す如き、蓋体等の本体部2と、該
本体部2を適当な固定部材に取付固定する取付部4と、
それら本体部2と取付部4とを互いに屈曲可能に結合す
るヒンジ部6とが、一体成形されてなる合成樹脂製の成
形品8が知られている。このような成形品8にあって
は、それら本体部2、取付部4及びヒンジ部6を一部材
として取り扱うことが出来ることから、搬送や組付けに
際して、便宜が得られるものである。
しかしながら、かかる成形品8においては、前記本体部
2と前記取付部4とは、それぞれ厚肉に形成される一
方、前記ヒンジ部6は、良好な可撓性が得られるよう
に、充分に薄肉に形成されることとなっているため、ま
た、屈曲の際の応力が、該ヒンジ部6に集中するため、
所謂「ヒンジ切れ」が生じ易く、製品寿命が短いといっ
た問題があり、特に、ブロー成形を用いて成形した場合
には、「ヒンジ切れ」が多発していたのである。
このため、従来から、ヒンジ部6の両端部に厚肉部10
を設けることにより、ヒンジ部6の強度補強が為されて
いるが、充分な効果が得られていなかったのである。
そして、本発明者が調査したところ、第10図に示すよ
うに、成形品8を使用する前の段階で、ヒンジ部6の両
端部に微小な切込み12が入っていて、そのために、ヒ
ンジ部6の強度が低下せしめられていることが判った。
そしてまた、この切込み12は、成形時にヒンジ部6の
廻りに生じるバリ14(図中、一点鎖線で示す)を取り
除く際に形成されることが判ったのである。
(解決課題) このような事情を背景として、本発明は為されたもので
あり、その解決課題とするところは、ヒンジ部が一体に
成形さてなる合成樹脂成形品にして、ヒンジ部の強度が
効果的に向上せしめられ、「ヒンジ切れ」が良好に防止
され得る合成樹脂成形品を提供することにある。また、
本発明は、そのように合成樹脂成形品を有利に製造する
ことをも、その目的とするものである。
(解決手段) そして、上記課題を解決するため、本発明にあっては、
第一の成形部分と、第二の成形部分と、それら第一、第
二の成形部分を互いに屈曲可能に結合するヒンジ部とが
一体成形されてなる合成樹脂成形品にして、前記ヒンジ
部の両側部に、前記第一の成形部分及び前記第二の成形
部分に跨がるように、薄肉状の補強片が一体に形成され
てなる合成樹脂成形品を、その要旨とするものである。
また、本発明は、第一の成形部分と、第二の成形部分
と、それら第一、第二の成形部分を互いに屈曲可能に結
合するヒンジ部とが一体成形されてなり、前記ヒンジ部
の両側部に、薄肉状の補強片が、前記第一の成形部分及
び前記第二の成形部分に跨がるように形成された合成樹
脂成形品を製造するに際して、成形時に前記ヒンジ部の
周辺に形成されたバリを、前記第一の成形部分及び第二
の成形部分に跨がった範囲で残して、その他の部分を除
去することにより、該バリにて前記薄肉状の補強片を形
成する合成樹脂成形品の製造方法をも、その要旨とする
ものである。
(実施例) 以下に、本発明をより具体的に明らかにするために、本
発明に従う合成樹脂成形品の一具体例を挙げ、図面に基
づいて詳細に説明することとする。
先ず、第1図には、ブロー成形手法により、成形され
た、本発明に従う構造を有する自動車用コンソールボッ
クスの蓋部材16の全体が、概略的に示されている。そ
して、該蓋部材16は、略直方体形状を呈する第一の成
形部分としての本体部18と、該本体部18の短辺側の
側方に位置し、該本体部18の幅の1/2程度の幅を有
する、第二の成形部分としての矩形板状の取付部20
と、それら本体部18と取付部20とを互いに屈曲可能
に結合せしめるヒンジ部22とからなっており、それら
が一体成形されているのである。そして、該蓋部材16
は、前記取付部20にて所定のコンソールボックス本体
に取り付けられて、前記ヒンジ部22の可撓性に基づい
て、前記本体部18がコンソールボックス本体に対して
開閉し得るようになっているのである。
そして、第2図に示されているように、本実施例の蓋部
材16にあっては、前記ヒンジ部22の両側部が、前記
本体部18の側壁と前記取付部20の側壁とにより形成
される90°を為す角部の頂点部分に位置せしめられて
おり、かかるヒンジ部22の両側部には、該両側部から
延び出すように、それぞれ、薄肉状の補強片24,24
が一体に設けられているのである。該補強片24,24
は、第3図に示されるように、略直角三角形を為し、斜
辺部の両側部が円弧状に切り取られた形状を呈してい
て、その直角の角部にて、前記ヒンジ部22の側部に結
合し、また、この角部を挟む二辺のうちの一辺にて前記
取付部20に結合すると共に、他の一辺にて前記本体部
18に結合しているのである。
つまり、このような蓋部材16では、本体部18を開閉
操作することによって、ヒンジ部22にかかる応力が、
前記補強片24,24の変形、伸び、撓み等によって、
良好に分散され得るところから、ヒンジ部22の負担が
減って、該ヒンジ部22の破断が極めて効果的に防止さ
れ得るのである。加えて、このような構成を採用する場
合には、蓋部材16の作成時に、ヒンジ部22に切込み
が入る恐れが全くないため、ヒンジ部22自体の強度が
良好に保全され得て、このことによっても、「ヒンジ切
れ」が効果的に防止され得るのである。
しかも、かかる補強片24,24は、薄肉状に形成され
るため、ヒンジ部22の動きを阻害する恐れがなく、ま
た、本体部18、取付部20及びヒンジ部22と同時に
一体成形されるところから、該補強片24,24を設け
ることによって生産性を低下させる恐れも全くないので
ある。
因みに、本実施例と同様な構成を有する蓋部材16と、
第9図に示す如き、従来通りの構成の蓋部材8(比較
例)とを用いて、落球衝撃強度を測定したところ、下記
第1表に示す結果が得られ、本発明に従う合成樹脂成形
品が高い強度を有することを確認することが出来た。な
お、蓋部材16,8は、取付部20,4の幅方向が、上
下方向となるように所定の治具に固定して、上面となっ
た本体部18,2の側壁面に、荷重:Fを加えるように
為した(第4図、第5図参照)。また、ヒンジ部22,
6の厚みは0.25mmであり、特に比較例では、ヒンジ部6
の両端部3mmに厚肉部10(肉厚:0.5mm)を設けた。
なお、該補強片24の具体的な形状や大きさ、厚み等
は、特に限定されるものではなく、蓋部材16等の各種
成形品の大きさや形状、ヒンジ部22にかかる応力の大
きさ等に応じて、またヒンジ部22の動きを阻害しない
ようにして、適宜に決定されることとなる。
而して、かかる補強片24,24を備えた蓋部材16
は、以下の方法に従うことによって、極めて簡便に且つ
有利に製造することが出来るのである。
すなわち、蓋部材16をブロー成形する際には、通常、
金型の合せ面に薄肉状のバリが生じるところから(第1
0図参照)、ヒンジ部22の周辺に形成された該バリ
を、本体部18及び取付部20に跨がった範囲で所望の
寸法形状に残し、その他の部分を切り取り、除去するこ
とによって、ヒンジ部22、本体部18及び取付部20
に跨がって一体成形された補強片24を、極めて簡便
に、形成することが出来るのである。
そしてまた、この方法は、金型の変更や製造工程の複雑
化を伴うことがなく、また、補強片24の寸法形状の変
更を極めて容易に行なうことが可能である等、多くの利
点を有するのである。
以上、本発明に従う合成樹脂成形品の一例、及びその有
利な製造法について詳述したが、本発明が、そのような
実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでな
いことは、言うまでもないところである。また、本発明
には、上記の実施例の他にも、本発明の趣旨を逸脱しな
い限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解さ
れるべきである。
例えば、前記実施例では、自動車用コンソールボックス
の蓋部材16について説明したが、本発明は、その他、
ヒンジ部22を一体成形されてなる様々な製品及び部品
に適用され得るものであり、自動車用グラブボックスの
蓋部材や各種の物入れの蓋部材等に好適に適用され得る
のである。
また、補強片24の寸法形状も、前記実施例のものに対
して限定されるものではなく、第6図や第7図に示され
る如き形状を採用することが可能であり、更に、第8図
に示されている如く、ヒンジ部22を挟んで結合される
第一の成形部分26と第二の成形部分28の結合形態が
変わっても、本発明の適用に何等の不都合をも生じな
い。要するに、ヒンジ部22の両側部に、第一の成形部
分26と第二の成形部分28に跨がるように、薄肉状の
補強片24が一体に形成されれば良いのである。また更
に、本発明に従う合成樹脂成形において、必要に応じ
て、ヒンジ部22の両端部に、従来から設けられている
補強のための厚肉部を設けても差し支えない。
そして、前記実施例では、ブロー成形品を例にとって説
明したが、射出成形やスタンピング成形等、各種手法に
も応用可能なことは言うまでもないところである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従う合成樹脂
成形品にあっては、ヒンジ部の両側部に補強片が一体に
設けられる構成を有するため、従来のように、バリの除
去作業によって、ヒンジ部に切込みが入ることがなく、
且つ前記補強片によって、ヒンジ部にかかる応力が効果
的に分散されて、ヒンジ部の負担が軽減せしめられ得る
のである。従って、「ヒンジ切れ」の問題が極めて効果
的に防止され、合成樹脂成形品全体の寿命を引き延ばす
ことが可能となったのである。
そしてまた、本発明手法に従って、前記合成樹脂成形品
を製造する場合には、該成形品の成形時に生じるバリを
利用して、前記補強片を形成するため、金型の変更が不
要で、製造工程が複雑化されることもなく、更には補強
片の寸法形状の変更が容易に為され得るのであり、極め
て簡便且つ有利に目的とする合成樹脂成形品を得ること
が出来るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う構造を有する自動車用コンソー
ルボックスの蓋部材を示す斜視図であり、そして、第2
図は、第1図に示される蓋部材の一部を示す平面説明図
であり、第3図は、第2図の一部を拡大して示す拡大説
明図である。 また、第4図及び第5図は、ヒンジ部の強度測定の方法
を示す説明図であり、それぞれ、第4図は実施例、第5
図は比較例に対応する。更に、第6図乃至第8図は、そ
れぞれ本発明に従う合成樹脂成形品の他の例を示す説明
図である。 そして、第9図は、従来の自動車用コンソールボックス
の蓋部材を示す斜視図であり、第10図は、第9図の一
部を拡大して示す説明図である。 16:蓋部材、18:本体部 20:取付部、22:ヒンジ部 24:補強片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の成形部分と、第二の成形部分と、そ
    れら第一、第二の成形部分を互いに屈曲可能に結合する
    ヒンジ部とが一体成形されてなる合成樹脂成形品にし
    て、 前記ヒンジ部の両側部に、前記第一の成形部分及び前記
    第二の成形部分に跨がるように、薄肉状の補強片が一体
    に形成されてなることを特徴とするヒンジ部が一体成形
    された合成樹脂成形品。
  2. 【請求項2】第一の成形部分と、第二の成形部分と、そ
    れら第一、第二の成形部分を互いに屈曲可能に結合する
    ヒンジ部とが一体成形されてなり、前記ヒンジ部の両側
    部に、薄肉状の補強片が、前記第一の成形部分及び前記
    第二の成形部分に跨がるように形成された合成樹脂成形
    品を製造するに際して、 成形時に前記ヒンジ部の周辺に形成されたバリを、前記
    第一の成形部分及び第二の成形部分に跨がった範囲で残
    して、その他の部分を除去することにより、該バリにて
    前記薄肉状の補強片を形成することを特徴とするヒンジ
    部が一体成形された合成樹脂成形品の製造方法。
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