JP7057496B2 - 構造体及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、構造体及びその製造方法に関する。
特許文献1には、インサート部材が設置された金型によって樹脂シートを吸引することによって、インサート部材と樹脂シートを一体成形する技術が開示されている。
特開2014-79901号公報
特許文献1のような成形では、樹脂シートがインサート部材の外形に沿って賦形されることが望ましいが、インサート部材の形状によっては、樹脂シートがインサート部材の外形に追従しない場合がある。このような場合、インサート部材の固定強度が弱くなってしまう場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、インサート部材への樹脂シートの追従性を高めることができる、構造体の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、インサート工程と、成形工程を備える、構造体の製造方法であって、前記インサート工程では、金型にインサート部材を設置し、前記成形工程では、溶融状態の樹脂シートの成形を行い、前記インサート部材は、貫通孔を備え、前記成形工程では、前記貫通孔を通じた減圧によって前記樹脂シートを吸引する、方法が提供される。
本発明では、インサート部材に設けられた貫通孔を通じた減圧によって樹脂シートを吸引するので、インサート部材への樹脂シートの追従性を高めることができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記金型は、前記金型のキャビティの内面に係合凸部を備え、前記インサート部材は、係合凹部を備え、前記インサート工程では、前記係合凹部を前記係合凸部に係合させることによって、前記金型に前記インサート部材を設置し、前記貫通孔は、前記係合凹部に連通するように設けられる、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記インサート部材は、前記金型のキャビティの内面に設けられた凹部に収容されて設置される、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記インサート部材は、一対の柱部と、これらを連結するブリッジ部を備え、前記柱部は、前記ブリッジ部よりも前記樹脂シートの方向に突出し、前記貫通孔は、前記ブリッジ部に設けられる、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記インサート部材は、基部と、前記基部から前記樹脂シートに向かって突出する突起を備え、前記貫通孔は、前記突起に隣接した位置において前記基部に設けられるか、又は前記突起の側面に設けられる、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記突起は、屈曲部を有する、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記インサート部材は、柱部を備え、前記柱部は、収容凹部を備え、前記収容凹部には、別の部材が挿入される、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記金型は、第1及び第2金型を備え、前記樹脂シートは、第1及び第2樹脂シートを備え、前記インサート部材は、第1金型に設置され、前記インサート部材は、柱部を備え、前記成形工程では、第1及び第2樹脂シートは、それぞれ、第1及び第2金型によって成形され、かつ前記柱部の先端に対向する部位において、第1及び第2樹脂シートが溶着された溶着部が形成される、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記柱部の先端に、前記溶着部の表面に沿った方向に突出する突出部が設けられている、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記インサート部材は、中空部を有し、前記貫通孔は、前記中空部に連通されており、前記中空部には、第2貫通孔が連通されており、前記成形工程では、第2貫通孔、前記中空部及び前記貫通孔を通じた減圧によって前記樹脂シートを吸引する、方法である。
本発明の別の観点によれば、樹脂成形体と、インサート部材を備える、構造体であって、前記樹脂成形体は、樹脂壁を備え、前記インサート部材は、貫通孔を備え、前記樹脂壁は、前記貫通孔の縁に密着している、構造体が提供される。
好ましくは、前記記載の構造体であって、前記インサート部材は、一対の柱部と、これらを連結するブリッジ部を備え、前記柱部は、前記ブリッジ部よりも前記樹脂壁の方向に突出し、前記貫通孔は、前記ブリッジ部に設けられる、構造体である。
好ましくは、前記記載の構造体であって、前記インサート部材は、基部と、前記基部から前記樹脂壁に向かって突出する突起を備え、前記貫通孔は、前記突起に隣接した位置において前記基部に設けられるか、又は前記突起の側面に設けられる、構造体である。
好ましくは、前記記載の構造体であって、前記突起は、屈曲部を有する、構造体である。
好ましくは、前記記載の構造体であって、前記インサート部材は、柱部を備え、前記柱部は、収容凹部を備え、前記収容凹部には、別の部材が挿入される、構造体である。
好ましくは、前記記載の構造体であって、前記樹脂壁は、互いに対向する表壁及び裏壁を備え、前記インサート部材は、柱部を備え、前記柱部の先端に対向する部位において、前記表壁及び前記裏壁が溶着された溶着部が形成される、構造体である。
好ましくは、前記記載の構造体であって、前記柱部の先端に、前記溶着部の表面に沿った方向に突出する突出部が設けられている、構造体である。
本発明の第1実施形態の樹脂製パネル1の斜視図である。 図1の分解斜視図である。 インサート部材7斜視図である。 図4Aは、図1の3点Xを通る断面図であり、図4Bは、図4A中の領域Aの拡大図である。 本発明の第1実施形態の樹脂製パネル1の製造に利用可能な成形機10の一例を示す図である。 図5の金型21にインサート部材7を設置した状態を示す断面図である。 図6の状態から樹脂シート23a,23bを減圧吸引した後の状態を示す断面図である。 図7の状態から樹脂シート23aにコア材3を溶着した後の状態を示す断面図である。 図8の状態から金型21,22を閉じた後の状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の樹脂製パネル1を示し、図10Aは斜視図、図10Bは断面斜視図である。 図10中のインサート部材7の断面図である。 本発明の第2実施形態の樹脂製パネル1の製造に利用可能な金型21,22を示す断面図である。 図12の金型21にインサート部材7を設置した状態を示す断面図である。 図13の状態から樹脂シート23a,23bを減圧吸引した後の状態を示す断面図である。 図14の状態から樹脂シート23aにコア材3を溶着した後の状態を示す断面図である。 図15の状態から金型21,22を閉じた後の状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
本実施形態では、特許請求の範囲の「構造体」は、樹脂製パネル1である。
1-1.樹脂製パネル1
図1~図4に示すように、本発明の一実施形態に係る樹脂製パネル1は、平面視において矩形状の樹脂成形体2に覆われたパネルである。
図4に示すように、樹脂製パネル1は、中空の樹脂成形体2と、コア材3を備え、コア材3は樹脂成形体2内に配置される。コア材3の両面は、樹脂成形体2に密着している。コア材3は、一例では、発泡体で形成され、コア材3の両面は、樹脂成形体2に溶着されている。
樹脂成形体2は、表壁2fと、裏壁2rを備える。表壁2fと裏壁2rは、間隔をおいて対向している。表壁2fと裏壁2rの周囲は、周囲壁2sによって繋がれている。樹脂成形体2を構成する壁が特許請求の範囲の「樹脂壁」に相当する。
コア材3には、コア材3を貫通する穴部3aが設けられている。穴部3aに対向する位置において、表壁2fは、裏壁2rに向かって凹む凹部2f1を備える(図2を参照)。凹部2f1には、インサート部材7が配置されている。凹部2f1は、インサート部材7の外形に沿った形状になっている。
インサート部材7は、一対の柱部7aと、これらを連結するブリッジ部7bを備える。図4Bに示すように、柱部7aに対向する位置において、表壁2fと裏壁2rが溶着されて溶着部2wとなっている。柱部7aは、ブリッジ部7bよりも溶着部2wの方向に突出している。柱部7aの先端は、平坦になっていて溶着部2wに当接している。柱部7aの先端には、溶着部2wの表面に沿った方向に突出する突出部7a1が設けられている。
図3に示すように、ブリッジ部7bには、係合凹部7b1及び貫通孔7b2が設けられている。係合凹部7b1は、製造時に金型の係合凸部を係合させてインサート部材7を金型に設置するために用いられる。貫通孔7b2は、係合凹部7b1に連通するように設けられている。貫通孔7b2は、ブリッジ部7bの底面及び側面に設けられている。ブリッジ部7bの底面及び各側面には、貫通孔7b2が複数個(本実施形態では3つ)ずつ設けられている。貫通孔7b2の1つは、ブリッジ部7bの長手方向の中央に設けられ、残りの2つは、それぞれ、柱部7aに隣接した位置に設けられている。
貫通孔7b2は、係合凹部7b1の側面及び底面のそれぞれに連通するように設けられている。貫通孔7b2は、係合凹部7b1に向かって断面積が小さくなる錐形状である。これによって、樹脂製パネル1の外面に露出する貫通孔7b2の面積が小さくなり、貫通孔7b2が目立ちにくい。貫通孔7b2は、製造時に、貫通孔7b2を通じた減圧によって樹脂シートを吸引して樹脂シートをインサート部材7に密着させるために用いられる。このため、表壁2fは、貫通孔7b2の縁に密着している。
柱部7aには、収容凹部7a2が設けられている。収容凹部7a2には、別の部材が挿入される。本実施形態では、ナット8が圧入される。
インサート部材7は、例えば樹脂の射出成形体である。インサート部材7は、樹脂成形体2と同じ材料で形成してもよいが、樹脂成形体2よりも剛性が高い材料で形成することが好ましい。例えば、樹脂成形体2がポリプロピレンで形成されている場合、インサート部材7は、PPよりも剛性が高い樹脂であるABSで形成することが好ましい。剛性が高い材料でインサート部材7を形成することによって、インサート部材7に別の部材を挿入する場合に、その保持強度を高めることができる。また、第2実施形態にように突出部1bをインサート部材7で形成する場合に、突出部1bの強度を高めることができる。
ナット8は、インサート部材7よりも剛性が高い材料(例えば金属や強化プラスチック)で形成することが好ましい。ナット8を樹脂成形体2に直接固定すると、ナット8と樹脂成形体2の間の固定強度が不十分になりやすいが、インサート部材7を介してナット8を樹脂成形体2に固定することによって、ナット8を樹脂成形体2に対して強固に固定することが可能になる。また、インサート部材7に雌ねじを設けると雌ねじが損傷されやすいが、インサート部材7よりも剛性が高い材料で形成されたナット8を挿入することによって雌ねじの損傷を抑制することができる。
1-2.成形機の構成
次に、図5を用いて、本発明の一実施形態の樹脂製パネル1の製造方法の実施に利用可能な成形機10について説明する。
成形機10は、樹脂供給装置14と、Tダイ18と、第1及び第2金型21,22を備える。樹脂供給装置14は、ホッパー12と、押出機13と、アキュームレータ17を備える。押出機13とアキュームレータ17は、連結管25を介して連結される。アキュームレータ17とTダイ18は、連結管27を介して連結される。以下、各構成について詳細に説明する。
<ホッパー12,押出機13>
ホッパー12は、原料樹脂11を押出機13のシリンダ13a内に投入するために用いられる。原料樹脂11の形態は、特に限定されないが、通常は、ペレット状である。原料樹脂は、例えばポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂であり、ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体及びその混合物などが挙げられる。原料樹脂11は、ホッパー12からシリンダ13a内に投入された後、シリンダ13a内で加熱されることによって溶融されて溶融樹脂になる。また、シリンダ13a内に配置されたスクリューの回転によってシリンダ13aの先端に向けて搬送される。スクリューは、シリンダ13a内に配置され、その回転によって溶融樹脂を混練しながら搬送する。スクリューの基端にはギア装置が設けられており、ギア装置によってスクリューが回転駆動される。
<アキュームレータ17、Tダイ18>
原料樹脂は、シリンダ13aの樹脂押出口から押し出され、連結管25を通じてアキュームレータ17内に注入される。アキュームレータ17は、シリンダ17aとその内部で摺動可能なピストン17bを備えており、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが貯留可能になっている。そして、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが所定量貯留された後にピストン17bを移動させることによって、連結管27を通じて溶融樹脂11aをTダイ18内に設けられたスリットから押し出して垂下させて溶融状態の第1及び第2樹脂シート23a,23bを形成する。
<金型21,22>
樹脂シート23a,23bは、金型21,22間に導かれる。
金型21には、多数の減圧吸引孔(不図示)が設けられており、樹脂シート23aを減圧吸引して金型21のキャビティ21bの内面21b1に沿った形状に賦形することが可能になっている。金型21減圧吸引孔の断面積は、通常、係合凹部7b1側での貫通孔7b2よりも小さい。キャビティ21bを取り囲むようにピンチオフ部21dが設けられている。金型21には、吸引ノズル21eが設けられている。吸引ノズル21eは、その先端がキャビティ21bの内面21b1から突出するように設けられており、吸引ノズル21eの先端によって係合凸部21fが構成される。係合凸部21fには、減圧吸引孔21f1が設けられている。
金型22には、多数の減圧吸引孔(不図示)が設けられており、樹脂シート23bを減圧吸引して金型22のキャビティ22bの内面22b1に沿った形状に賦形することが可能になっている。キャビティ22bを取り囲むようにピンチオフ部22dが設けられている。
1-3.樹脂製パネル1の製造方法
次に、図5~図9を用いて、本発明の第1実施形態の樹脂製パネル1の製造方法について説明する。本実施形態の方法は、インサート工程と、成形工程を備える。以下、詳細に説明する。
(1)インサート工程
図5~図6に示すように、インサート工程では、金型21にインサート部材7を設置する。具体的には、金型21の係合凸部21fにインサート部材7の係合凹部7b1を係合させる。この状態で、係合凸部21fの減圧吸引孔21f1と、係合凹部7b1の貫通孔7b2が連通する。
(2)成形工程
成形工程では、溶融状態の樹脂シート23a,23bを成形する。成形工程は、例えば、垂下工程、賦形工程、コア材溶着工程、型閉じ工程を備える。
(2-1)垂下工程
垂下工程では、図6に示すように、金型21,22間に、溶融樹脂11aをTダイ18のスリットから押し出して垂下させて形成した樹脂シート23a,23bを垂下する。本実施形態では、Tダイ18から押し出された樹脂シート23a,23bをそのまま使用するダイレクト真空成形が行われるので、樹脂シート23a,23bは、成形前に室温にまで冷却されて固化されることがなく、固化された樹脂シート23a,23bが成形前に加熱されることもない。
(2-2)賦形工程
賦形工程では、図6~図7に示すように、金型21,22によって樹脂シート23a、23bを減圧吸引して樹脂シート23a,23bを賦形する。金型21では、樹脂シート23aは、キャビティ21bの内面21b1及びインサート部材7の外形に沿った形状に賦形される。樹脂シート23bは、キャビティ22bの内面22b1に沿った形状に賦形される。樹脂シート23a,23bを賦形するタイミングは、ずれていてもよく、例えば、コア材溶着工程の後に樹脂シート23bを賦形したり、型締め工程において樹脂シート23bを賦形したりしてもよい。
従来は、インサート部材7には貫通孔が設けられておらず、インサート部材7の形状によっては、インサート部材7の外形に沿って樹脂シート23aを賦形することが容易ではなかった。一方、本実施形態では、インサート部材7に設けられた貫通孔7b2を通じた減圧によって樹脂シート23aの吸引を行うので、インサート部材7への樹脂シート23aの追従性を高めることができる。本実施形態のように、インサート部材7が一対の柱部7aと、これらを連結するブリッジ部7bで構成されている場合には、ブリッジ部7bにおいて、樹脂シート23aの追従性が特に悪くなりやすい。このため、ブリッジ部7bに貫通孔7b2を設けて追従性を改善させることの技術的意義が特に大きい。
また、樹脂シート23aは、柱部7aの先端に設けられた突出部7a1に沿って賦形されるので、柱部7aが樹脂シート23aから分離されにくい。
(2-3)コア材溶着工程
コア材溶着工程では、図7~図8に示すように、コア材3を樹脂シート23aに溶着させる。コア材3は、不図示の治具を用いて、樹脂シート23a,23bの間に配置し、樹脂シート23aに向かって移動させることによって、樹脂シート23aに溶着させる。治具は、治具に設けられた吸盤等により、コア材3を吸引することで、コア材3を支持する。コア材3は、コア材3の穴部3aにインサート部材7が挿入されるように配置する。
本実施形態では、コア材3は発泡体であるので、樹脂シート23aの熱によって発泡体が溶融されることによってコア材3が樹脂シート23aに溶着される。その後、治具を図中の右方向に後退させる。
コア材3を樹脂シート23a,23bの間に配置するタイミングは限定されず、垂下工程又は賦形工程において樹脂シート23a,23bの間に配置してもよい。また、コア材3を樹脂シート23bに先に溶着させてもよい。
(2-4)型閉じ工程
型閉じ工程では、図8~図9に示すように、金型21,22を閉じる。これにより、ピンチオフ部21d,22dに隣接した部位において樹脂シート23a,23bが互いに溶着されて樹脂成形体2が形成される。また、この際に、柱部7aの先端に対応する部位において樹脂シート23a,23bが圧縮及び溶着されて溶着部2wが形成される。柱部7aの先端が溶着部2wに当接しており、柱部7aの先端に突出部7a1が設けられている分だけ、柱部7aが溶着部2wに当接する面積が大きくなっており、その分、強度が高められる。
次に、金型21,22から成形体を取り出し、ピンチオフ部21d,22dの外側のバリ26を除去する。その後、収容凹部7a2にナット8を圧入することによって、図1に示す樹脂製パネル1が得られる。
貫通孔7b2は、そのままにしておいてもよく、貫通孔7b2に樹脂などを流入させて貫通孔7b2を閉塞してもよく、係合凹部7b1に別の部材を挿入することによって貫通孔7b2を閉塞してもよい。
2.第2実施形態
2-1.樹脂製パネル1
図10~図11を用いて、本発明の第2実施形態の樹脂製パネル1について説明する。本実施形態の樹脂製パネル1は、第1実施形態と類似しており、インサート部材7の構造の違いが主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。
本実施形態では、樹脂製パネル1は、パネル部1aと、突出部1bを備える。突出部1bは、パネル部1aから突出している。突出部1bは、インサート部材7によって構成されている。樹脂シートの成形によって、突出部1bを形成しようとすると、樹脂シートを非常に厚くする必要があり、樹脂製パネル1の重量増大につながるが、本実施形態では、突出部1bをインサート部材7で構成しているので、樹脂製パネル1の重量増大が抑制される。
インサート部材7は、基部7cと、基部7cから表壁2fに向かって突出する突起7dを備える。突起7dには、屈曲部7eが設けられている。インサート部材7は、樹脂シートを突起7dの外形に沿って賦形させることによって、表壁2fに係合させるように構成されているが、樹脂シートが突起7dの外形に追従して賦形されない場合があり、その場合、インサート部材7の接合強度が低下してしまう。一方、本実施形態では、突起7dに隣接した位置において基部7cに貫通孔7c1が設けられている。製造時には、貫通孔7c1を通じた減圧によって樹脂シートを吸引して樹脂シートをインサート部材7に密着させる。このため、本実施形態では、表壁2fが突起7dの外形に追従した形状になっており、インサート部材7が表壁2fに強固に接合されている。
インサート部材7には、一対の突起7dが設けられており、一対の突起7dは、屈曲部7eにおいて互いに離れる方向に屈曲されている。
インサート部材7は、中空部7fと、第2貫通孔7gを有する。貫通孔7c1は、中空部7fに連通されている。貫通孔7gは、基部7cに対向する部位において、中空部7fに連通するように設けられている。このため、貫通孔7g、中空部7f及び貫通孔7c1を通じた減圧によって樹脂シートを吸引することが可能になっている。
インサート部材7は、好ましくは樹脂で形成され、ブロー成形や、射出成形品又は切削品の貼り合わせによって形成可能である。
2-2.樹脂製パネル1の製造方法
次に、図12~図16を用いて、本発明の第1実施形態の樹脂製パネル1の製造方法について説明する。本実施形態の樹脂製パネル1の製造方法は、第1実施形態に類似しているが、金型21の形状の違いが主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。
(1)インサート工程
図12~図13に示すように、インサート工程では、金型21にインサート部材7を設置する。本実施形態では、金型21には係合凸部21fが設けられておらず、インサート部材7を収容する収容凹部21gが設けられている。このため、インサート工程では、インサート部材7を収容凹部21gに収容することによって、金型21にインサート部材7を設置する。
(2)成形工程
成形工程では、樹脂シート23a,23bを成形する。成形工程は、例えば、垂下工程、賦形工程、コア材溶着工程、型閉じ工程を備える。
(2-1)垂下工程
垂下工程では、図13に示すように、金型21,22間に樹脂シート23a,23bを垂下する。
(2-2)賦形工程
賦形工程では、図13~図14に示すように、金型21,22によって樹脂シート23a、23bを減圧吸引して樹脂シート23a,23bを賦形する。インサート部材7においては、貫通孔7g、中空部7f、貫通孔7c1を通じて樹脂シート23aが吸引される。
従来は、樹脂シート23aが突起7dの外形に沿った形状に賦形されにくかったが、本実施形態では、突起7dに隣接した位置に貫通孔7c1が設けられているので、突起7dへの樹脂シート23aの追従性が改善される。これによって、インサート部材7の接合強度が向上する。なお、貫通孔7c1は、突起7dの側面に設けてもよい。
(2-3)コア材溶着工程
コア材溶着工程では、図14~図15に示すように、コア材3を樹脂シート23aに溶着させる。コア材3は、コア材3の収容凹部3bにインサート部材7が挿入されるように配置する。
(2-4)型閉じ工程
型閉じ工程では、図15~図16に示すように、金型21,22を閉じる。これにより、ピンチオフ部21d,22dに隣接した部位において樹脂シート23a,23bが互いに溶着されて樹脂成形体2が形成される。
次に、金型21,22から成形体を取り出し、ピンチオフ部21d,22dの外側のバリ26を除去することによって、図10に示す樹脂製パネル1が得られる。
貫通孔7gは、そのままにしておいてもよく、貫通孔7gに樹脂などを流入させて貫通孔7gを閉塞してもよい。
3.その他実施形態
・コア材3は省略可能である。
・樹脂シートは、1枚であってもよい。
・樹脂シートは、筒状であってもよい。
・固化後に再加熱して溶融状態とした樹脂シートを成形してもよい。
1 :樹脂製パネル
1a :パネル部
1b :突出部
2 :樹脂成形体
2f :表壁
2f1 :凹部
2r :裏壁
2s :周囲壁
2w :溶着部
3 :コア材
3a :穴部
3b :収容凹部
7 :インサート部材
7a :柱部
7a1 :突出部
7a2 :収容凹部
7b :ブリッジ部
7b1 :係合凹部
7b2 :貫通孔
7c :基部
7c1 :貫通孔
7d :突起
7e :屈曲部
7f :中空部
7g :第2貫通孔
8 :ナット
10 :成形機
11 :原料樹脂
11a :溶融樹脂
12 :ホッパー
13 :押出機
13a :シリンダ
14 :樹脂供給装置
17 :アキュームレータ
17a :シリンダ
17b :ピストン
18 :Tダイ
21 :第1金型
21b :キャビティ
21b1 :内面
21d :ピンチオフ部
21e :吸引ノズル
21f :係合凸部
21f1 :減圧吸引孔
21g :収容凹部
22 :第2金型
22b :キャビティ
22b1 :内面
22d :ピンチオフ部
23a :第1樹脂シート
23b :第2樹脂シート
25 :連結管
26 :バリ
27 :連結管

Claims (7)

  1. 樹脂成形体と、インサート部材を備える、構造体であって、
    前記樹脂成形体は、樹脂壁を備え
    記樹脂壁は、間隔をおいて対向する表壁と裏壁を備え、
    前記表壁は、前記裏壁に向かって凹む凹部を備え、
    前記インサート部材は、前記凹部内に配置され、
    前記インサート部材は、柱部を備え、
    前記柱部に対向する位置において、前記表壁と前記裏壁が溶着されて溶着部となり、
    前記柱部には、別の部材を収容可能な収容凹部が設けられており、
    前記収容凹部には、ナットが収容されている、構造体
  2. 請求項1に記載の構造体であって、
    前記ナットは、前記収容凹部内に圧入されている、構造体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の構造体であって、
    前記表壁側の表面において、前記インサート部材と前記表壁は、面一になっている、構造体。
  4. 請求項1請求項3の何れか1つに記載の構造体であって、
    前記柱部の先端に、前記溶着部の表面に沿った方向に突出する突出部が設けられている、構造体。
  5. インサート工程と、成形工程を備える、構造体の製造方法であって、
    前記インサート工程では、金型にインサート部材を設置し、
    前記成形工程では、溶融状態の樹脂シートの成形を行い、
    記金型は、第1及び第2金型を備え、
    前記樹脂シートは、第1及び第2樹脂シートを備え、
    前記インサート部材は、第1金型に設置され、
    前記インサート部材は、柱部を備え、
    前記成形工程では、第1及び第2樹脂シートは、それぞれ、第1及び第2金型によって成形され、かつ前記柱部の先端に対向する部位において、第1及び第2樹脂シートが溶着された溶着部が形成され
    前記インサート部材は、柱部を備え、
    前記柱部は、別の部材を収容可能な収容凹部を備え、
    前記収容凹部内にナットを収容する工程を備え、方法
  6. 請求項5に記載の方法であって、
    前記柱部の先端に、前記溶着部の表面に沿った方向に突出する突出部が設けられている、方法。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の方法であって、
    前記ナットは、前記収容凹部内に圧入される、方法。
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