JP6908846B2 - 構造体及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、構造体及び製造方法に関する。
特許文献1には、スペーサー部材が、樹脂成形体内に配置された構造体が開示されている。かかる構造体は、スペーサー部材の外壁と樹脂成形体の内壁が略同一形状となっている。
特開2016−124108号公報
ところで、構造体を製造する際に、構造体の内部の空気が膨張することによる成形不良を防止するために、樹脂成形体に穴を開けて内部の空気を排出する場合がある。
しかし、かかる穴を設けることにより、構造体の美観が損なわれることになる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、樹脂成形体の内壁近傍までスペーサー部材を設定した場合でも、空気溜まりを排出可能な構造体及び製造方法を提供するものである。
本発明によれば、中空の樹脂成形体と、スペーサー部材を備え、前記スペーサー部材は、前記樹脂成形体内に配置され、前記樹脂成形体は、パーティングラインを備え、前記パーティングライン上に孔が設けられる、構造体が提供される。
本発明に係る構造体は、中空の樹脂成形体がパーティングラインを備える。そして、パーティングライン上に孔が設けられる。構造体は、かかる孔から空気を排出することができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記樹脂成形体は、上面と、前記上面と対向する下面と、前記上面及び前記下面を連結する連結面を備え、前記孔は、前記連結面の角部に設けられる。
好ましくは、前記スペーサー部材の周縁部は、前記樹脂成形体の内壁に沿った形状となっている。
好ましくは、前記スペーサー部材は、上面と、前記上面と対向する下面と、前記上面及び前記下面を連結する連結面を備え、前記スペーサー部材の連結面に、前記スペーサー部材の上面及び下面を結ぶノッチが設けられる。
好ましくは、前記ノッチは、前記孔を通じて、前記樹脂成形体内の空気が排出可能に構成される。
好ましくは、中空の捨て袋と、中空の空気排出経路を備え、前記空気排出経路は、前記孔と前記捨て袋を接続するように構成され、前記捨て袋は、空気排出孔を備える。
好ましくは、コーナー材を備え、前記コーナー材は、前記角部に取付けられ、且つ、前記孔を封止するように構成される。
他の観点によれば、垂下工程と、インサート工程と、型締工程を備え、前記垂下工程では、第1及び第2金型の間に第1及び第2樹脂シートを垂下させ、前記インサート工程では、スペーサー部材を第1樹脂シートに固着させ、前記型締工程では、第1及び第2金型を型締めして成形体を形成し、前記スペーサー部材は、第1及び第2樹脂シート間に配置され、前記型締工程において前記成形体のパーティングライン上に設けられた孔を通じて、前記成形体内の空気が排出可能になっている、構造体の製造方法が提供される。
好ましくは、第1及び第2金型は、前記成形体を形成するための成形体形成部と、前記孔に連通される捨て袋を形成するための捨て袋形成部を備え、前記型締工程の後、第1及び第2金型から前記成形体を取り出し、前記成形体に形成された前記捨て袋を切断する工程を備える。
好ましくは、前記型締工程において、第1及び第2樹脂シートと前記スペーサー部材の間に存在する空気を、前記捨て袋を介して排出する。
好ましくは、前記型締工程において、第1及び第2金型により前記スペーサー部材の角部を溶解させる。
本発明の一実施形態に係る構造体50の斜視図である。 図1の領域X1の部分拡大図である。 図1のA−A断面図である。 図3の領域Y1の部分拡大図である。なお、図4において、スペーサー部材30のハッチングは省略し、その外縁を点線で図示している。 構造体50の製造に用いるスペーサー部材30の斜視図である。 図5の領域Z1を上方から見た部分拡大図である。 構造体50の製造方法で利用可能な成形機1の一例を示す図である。 第1金型21の斜視図である。 捨て袋形成部21e1s周辺の拡大図である。 第2金型22の斜視図である。 捨て袋形成部22e1周辺の拡大図である。 第1及び第2金型21,22及び第1及び第2樹脂シート23a,23bの近傍の拡大図である。 図12の状態からを第1及び第2金型21,22を第1及び第2樹脂シート23a,23bに近づけた状態を表す図である。 図13の状態から第1及び第2樹脂シート23a,23bを減圧吸引した様子を表す図である。 スペーサー部材30を第1樹脂シート23aに固着した状態を表す図である。 第1及び第2金型21,22を型締めした状態を表す断面図である。 図16の状態における第1及び第2金型21,22の別方向から見た断面図である。 第1及び第2金型21,22から取り出した構造体50の斜視図である。 図18の領域X2の部分拡大図である。 図18のA−A断面図である。 図20からスペーサー部材30を省略した側面断面図である。 図21の領域Y2の部分拡大図である。 図1のB−B断面図のうち、ノッチ32近傍の部分拡大図である。 図6の領域Z2の部分拡大図に、孔41を通る平面の樹脂成形体40を仮想的に図示した概念図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.構造体50
図1〜図4に示すように、本発明の一実施形態に係る構造体50は、中空の樹脂成形体40と、スペーサー部材30を備える。樹脂成形体40には、パーティングラインPLが形成される。スペーサー部材30は、樹脂成形体40内に配置される。また、パーティングラインPLには、孔41が設けられる。
具体的には、図2〜図4に示すように、樹脂成形体40は、上面46uと、上面46uと対向する下面46bと、上面46u及び下面46bを連結する連結面46cを備える。そして、孔41は、連結面46cの角部45に設けられる。
図1に示すように、構造体50は、コーナー材34を備える。本実施形態では、構造体50の角部45にコーナー材34が取付けられる。また、コーナー材34は、孔41を封止するように構成される。なお、図1では、コーナー材34を外した状態を図示している。
図4に示すように、スペーサー部材30の周縁部35は、樹脂成形体40の内壁に沿った形状となっている。また、孔41と周縁部35の間に、パーティングラインPLに沿った方向(図1参照)に空気の流路47が形成される。
2.スペーサー部材30
次に、構造体50の製造に用いるスペーサー部材30について説明する。スペーサー部材30は、例えば発泡倍率25〜60倍のビーズ発泡体であり、成形後の厚さが15〜25mmとなるものを用いることができる。発泡倍率は、好ましくは、30〜55倍、さらに好ましくは、40〜50倍である。図5及び図6に示すように、スペーサー部材30は、上面33uと、上面33uと対向する下面33bと、上面33u及び下面33bを連結する連結面33cを備える。また、上面33uには、互いに直交する溝31が設けられる。そして、スペーサー部材30の連結面33cに、上面33u及び下面33bを結ぶノッチ32が設けられる。本実施形態では、ノッチ32は、上面33u及び下面33bを結びつつ、溝31と接続している。また、ノッチ32は、孔41を通じて、樹脂成形体40内の空気を流路47に向けて排出可能に構成される。本実施形態では、ノッチ32は平面視においてV字形状の切込である。また、ノッチ32の幅は4〜10mmが好ましい。かかる溝31及びノッチ32は、スペーサー部材30と樹脂成形体40の間に形成される空気溜まりを排出するものである。溝31及びノッチ32の作用については、図16において後述する。
かかるスペーサー部材30は、スペーサー部材30よりも大きな発泡体の上側から、ノッチ32の形状に対応した形状のカッターで発泡体を切断することにより形成することができる。これにより、スペーサー部材30を形成する際に、あわせてノッチ32を形成することができ、製造工数を削減することができる。
3.成形機1の構成
次に、図7〜図12を用いて、本発明の一実施形態の構造体50の製造方法の実施に利用可能な成形機1について説明する。
成形機1は、樹脂供給装置2と、Tダイ18と、第1及び第2金型21,22を備える。樹脂供給装置2は、ホッパー12と、押出機13と、アキュームレータ17を備える。押出機13とアキュームレータ17は、連結管25を介して連結される。アキュームレータ17とTダイ18は、連結管27を介して連結される。以下、各構成について詳細に説明する。
<ホッパー12,押出機13>
ホッパー12は、原料樹脂11を押出機13のシリンダ13a内に投入するために用いられる。原料樹脂11の形態は、特に限定されないが、通常は、ペレット状である。原料樹脂は、例えばポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂であり、ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などが挙げられる。原料樹脂11は、ホッパー12からシリンダ13a内に投入された後、シリンダ13a内で加熱されることによって溶融されて溶融樹脂になる。また、シリンダ13a内に配置されたスクリューの回転によってシリンダ13aの先端に向けて搬送される。スクリューは、シリンダ13a内に配置され、その回転によって溶融樹脂を混練しながら搬送する。スクリューの基端にはギア装置が設けられており、ギア装置によってスクリューが回転駆動される。シリンダ13a内に配置されるスクリューの数は、1本でもよく、2本以上であってもよい。
<アキュームレータ17、Tダイ18>
溶融樹脂11aは、シリンダ13aの樹脂押出口から押し出され、連結管25を通じてアキュームレータ17内に注入される。アキュームレータ17は、シリンダ17aとその内部で摺動可能なピストン17bを備えており、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが貯留可能になっている。そして、シリンダ17a内に発泡樹脂が所定量貯留された後にピストン17bを移動させることによって、連結管27を通じて発泡樹脂をTダイ18内に設けられたスリットから押し出して垂下させて第1及び第2樹脂シート23a,23bを形成する。
<第1及び第2金型21,22>
第1及び第2樹脂シート23a,23bは、第1及び第2金型21,22間に導かれる。図8に示すように、第1金型21には、多数の減圧吸引孔(不図示)が設けられており、第1樹脂シート23aを減圧吸引して第1金型21のキャビティ21bに沿った形状に賦形することが可能になっている。キャビティ21bは、凹部21cを有する形状になっており、凹部21cを取り囲むようにピンチオフ部21dが設けられている。本実施形態では、ピンチオフ部21dの一部は、後述する捨て袋42の形状に対応した形状の捨て袋形成部21e1を構成する。捨て袋形成部21e1は、孔41に連通される捨て袋42を形成するためのものである。
図9に示すように、捨て袋形成部21e1は、空気排出経路形成部21e2を介して凹部21cと接続される。また、捨て袋形成部21e1は、後述する空気排出孔43を形成するピンが挿通されるピン挿通孔21fを備える。換言すると、ピン挿通孔21fを介して、空気を排出するためのピンが出し入れされる。ここで、キャビティ21b及び凹部21cのうち、捨て袋形成部21e1及び空気排出経路形成部21e2以外の部分が成形体形成部21gに相当する。成形体形成部21gは、成形体50p(図18参照)を形成するためのものである。
図10に示すように、第2金型22には、多数の減圧吸引孔(不図示)が設けられており、第2樹脂シート23bを減圧吸引して第2金型22のキャビティ22bに沿った形状に賦形することが可能になっている。キャビティ22bは、凹部22cを有する形状になっており、凹部22cを取り囲むようにピンチオフ部22dが設けられている。本実施形態では、ピンチオフ部22dの一部は、後述する捨て袋42の形状に対応した形状の捨て袋形成部22e1を構成する。捨て袋形成部22e1は、孔41に連通される捨て袋42を形成するためのものである。
図11に示すように、捨て袋形成部22e1は、空気排出経路形成部22e2を介して凹部22cと接続される。ここで、キャビティ22b及び凹部22cのうち、捨て袋形成部22e1及び空気排出経路形成部22e2以外の部分が成形体形成部22gに相当する。成形体形成部22gは、成形体50p(図18参照)を形成するためのものである。
ここで、減圧吸引孔は、極小の孔であり、一端が第1及び第2金型21,22内部を通ってキャビティ21b,22bの内面にまで連通されてり、他端が減圧装置に接続されている。
4.構造体50の製造方法
次に、図12〜図22を用いて、本発明の一実施形態の構造体50の製造方法について説明する。本実施形態の方法は、垂下工程と、賦形工程と、インサート工程と、型締工程を備える。以下、詳細に説明する。
4.1 垂下工程
垂下工程では、図12に示すように、不図示の治具を用いて、スペーサー部材30を第1及び第2金型21,22間に配置する。治具は、治具に設けられた吸盤等により、スペーサー部材30を吸引することで、スペーサー部材30を支持する。
そして、第1及び第2金型21,22間に、溶融状態の発泡樹脂をTダイ18のスリットから押し出して垂下させて形成した第1樹脂シート23aを垂下する。本実施形態では、Tダイ18から押し出された第1及び第2樹脂シート23a,23bをそのまま使用するダイレクト真空成形が行われるので、第1及び第2樹脂シート23a,23bは、成形前に室温にまで冷却されて固化されることがなく、固化された第1及び第2樹脂シート23a,23bが成形前に加熱されることもない。ここで、図12では、垂下工程中において、第1及び第2樹脂シート23a,23bの間にスペーサー部材30を図示しているが、垂下工程では、スペーサー部材30を他の場所に待機させておいてもよい。
4.2 賦形工程
次に、図13に示すように、第1及び第2金型21,22を第1及び第2樹脂シート23a,23bに近づける。そして、図14に示すように、第1及び第2金型21,22によって第1及び第2樹脂シート23a,23bを減圧吸引して第1及び第2金型21,22のキャビティ21b,22bに沿った形状に賦形する。また、この時点までに、スペーサー部材30を不図示の治具にセットする。治具は、治具に設けられた吸盤等により、スペーサー部材30を吸引することで、スペーサー部材30を支持する。
4.3 インサート工程
次に、図14に示すように、不図示の治具により、スペーサー部材30を移動させ、第1樹脂シート23aに固着させる。ここで、本実施形態では、スペーサー部材30は発泡体であるので、第1樹脂シート23aの熱によって発泡体が溶融されることによってスペーサー部材30が第1樹脂シート23aに固着される。
4.4 型締工程
型締工程では、図16及び図17に示すように、第1及び第2金型21,22を型締めする。これにより、第1及び第2金型21,22のキャビティ21b,22bに沿った形状の構造体50(第1構造体に相当)が得られる。
ここで、本実施形態では、図22に示すように、スペーサー部材30の角部Cと第1及び第2金型21,22が干渉するように構成される。そして、型締工程において、溶融状態のスペーサー部材30の角部Cを第1及び第2金型21,22で押し潰して溶解させることにより、スペーサー部材30の周縁部35が樹脂成形体40の内壁に沿った形状となる。
5. 捨て袋42
次に、図18〜図22を用いて、捨て袋42について説明する。型締工程後、第1及び第2金型21,22から取り出した成形体50p(図18参照)は、中空の捨て袋42と、中空の空気排出経路44を備える。これは、第1及び第2金型21,22の捨て袋形成部21e1,22e1及び空気排出経路形成部21e2,21e2により形成されるものである。また、型締工程において、第1金型21のピン挿通孔21fから出力されるピンにより、捨て袋42に空気排出孔43が形成される。
図19に示すように、空気排出経路44は、孔41と捨て袋42を接続するように構成される。また、捨て袋42は、空気排出孔43を備える。つまり、本実施形態では、スペーサー部材30と樹脂成形体40の間に形成された空気溜まりが流路47を通って孔41から排出され、空気排出経路44を通って捨て袋42まで到着する。そして、捨て袋42内の空気が、空気排出孔43から成形体50p(構造体50)の外部に排出される。
6. 空気の排出
次に、インサート工程及び型締工程において、スペーサー部材30と第1及び第2樹脂シート23a,23bの間に形成される空気溜まりを外部に排出する機能について説明する。
図5、図6及び図20〜図22に示すように、成形体50p(構造体50)は、スペーサー部材30の周縁部35が樹脂成形体40の内壁に沿った形状となっている。これにより、孔41を設けない構造体の場合には、樹脂成形体40の内壁の周囲を周縁部35が封止することにより、スペーサー部材30と第1及び第2樹脂シート23a,23bの間に形成された空気溜まりが外部に排出されなくなってしまう。
しかし、本発明の一実施形態の成形体50p(構造体50)は、樹脂成形体40のパーティングラインPL上に孔41が設けられる。また、図23に示されるように、上面33uに溝31が設けられ、スペーサー部材30にノッチ32が設けられる。これにより、図22〜図24中の矢印で示されるように、インサート工程の際には、スペーサー部材30と第1樹脂シート23aの間に形成された空気溜まりが溝31及びノッチ32を通って流路47に流れ、孔41から排出される。そして、かかる空気は、空気排出経路44を通って捨て袋42まで到達し、空気排出孔43から構造体50の外部に排出される。
また、型締工程の際には、インサート工程において残留していたスペーサー部材30と第1樹脂シート23aの間の空気と、スペーサー部材30と第2樹脂シート23bの間の空気が、溝31及びノッチ32を通って流路47に流れ、孔41から排出される。そして、かかる空気は、空気排出経路44を通って捨て袋42まで到達し、空気排出孔43から成形体50p(構造体50)の外部に排出される。換言すると、型締工程において、第1及び第2樹脂シート23a,23bとスペーサー部材30の間に存在する空気を、捨て袋42を介して排出する
そして、図18に示される成形体50pに形成された空気排出経路44及び捨て袋42を切断することにより、パーティングラインPL上に孔41が設けられた構造体50を得ることができる。
換言すると、本発明の一実施形態の構造体50の製造方法は、
垂下工程と、インサート工程と、型締工程を備え、
垂下工程では、第1及び第2金型21,22の間に第1及び第2樹脂シート23a,23bを垂下させ、
インサート工程では、スペーサー部材30を第1樹脂シート23aに固着させ、
型締工程では、第1及び第2金型21,22を型締めして成形体50pを形成し、
スペーサー部材30は、第1及び第2樹脂シート23a,23b間に配置され、
型締工程において成形体50pのパーティングライン上に設けられた孔41を通じて、成形体50p内の空気が排出可能になっている。
また、本発明の一実施形態の構造体50の製造方法はさらに、
第1及び第2金型21,22は、成形体50pを形成するための成形体形成部21g,22gと、孔41に連通される捨て袋42を形成するための捨て袋形成部21e1,22e1を備え、
型締工程の後、第1及び第2金型21,22から成形体50pを取り出し、
成形体50pに形成された捨て袋42を切断し、構造体50を形成する工程を備える。
また、捨て袋形成部21e1には、ピンが刺さるように構成される。
また、構造体50は、孔41が角部45に形成されるが、コーナー材34を角部45に取付けて孔41を封止することにより、美観が低下することを防止することができる。また、コーナー材34により孔41が封止されるので、構造体50は、例えば風呂蓋として用いることが好適である。
以上説明した製造方法により、樹脂成形体40の内壁近傍までスペーサー部材30を設定した場合でも、空気溜まりを排出可能な構造体50が実現される。
<その他>
・空気排出経路44を設けず、孔41と捨て袋42を直接接続する構成としてもよい。
・溝31を下面33bに設けてもよい。
1 :成形機
2 :樹脂供給装置
11 :原料樹脂
11a :溶融樹脂
12 :ホッパー
13 :押出機
13a :シリンダ
17 :アキュームレータ
17a :シリンダ
17b :ピストン
18 :Tダイ
21 :第1金型
21b :キャビティ
21c :凹部
21d :ピンチオフ部
21e1:捨て袋形成部
21e2:空気排出経路形成部
21f :ピン挿通孔
21g :成形体形成部
22 :第2金型
22b :キャビティ
22c :凸部
22d :ピンチオフ部
22e1:捨て袋形成部
22e2:空気排出経路形成部
22g :成形体形成部
23a :第1樹脂シート
23b :第2樹脂シート
25 :連結管
26 :バリ
27 :連結管
30 :スペーサー部材
31 :溝
32 :ノッチ
33u :上面
33b :下面
33c :連結面
34 :コーナー材
35 :周縁部
40 :樹脂成形体
41 :孔
42 :捨て袋
43 :空気排出孔
44 :空気排出経路
45 :角部
46u :上面
46b :下面
46c :連結面
47 :流路
50 :構造体
50p :成形体
C :角部
PL :パーティングライン

Claims (10)

  1. 中空の樹脂成形体と、スペーサー部材を備え、
    前記スペーサー部材は、前記樹脂成形体内に配置され、
    前記樹脂成形体は、パーティングラインを備え、
    前記パーティングライン上に孔が設けられ
    前記スペーサー部材は、上面と、前記上面と対向する下面と、前記上面及び前記下面を連結する連結面を備え、
    前記スペーサー部材の連結面に、前記スペーサー部材の上面及び下面を結ぶノッチが設けられる、構造体。
  2. 前記ノッチは、前記孔を通じて、前記樹脂成形体内の空気が排出可能に構成される、請求項1に記載の構造体。
  3. 中空の樹脂成形体と、スペーサー部材と、中空の捨て袋と、中空の空気排出経路を備え、
    前記スペーサー部材は、前記樹脂成形体内に配置され、
    前記樹脂成形体は、パーティングラインを備え、
    前記パーティングライン上に孔が設けられ、
    前記空気排出経路は、前記孔と前記捨て袋を接続するように構成され、
    前記捨て袋は、空気排出孔を備える、構造体。
  4. 前記樹脂成形体は、上面と、前記上面と対向する下面と、前記上面及び前記下面を連結する連結面を備え、
    前記孔は、前記樹脂成形体の前記連結面の角部に設けられる、請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の構造体。
  5. 中空の樹脂成形体と、スペーサー部材と、コーナー材を備え、
    前記スペーサー部材は、前記樹脂成形体内に配置され、
    前記樹脂成形体は、パーティングラインを備え、
    前記パーティングライン上に孔が設けられ、
    前記樹脂成形体は、上面と、前記上面と対向する下面と、前記上面及び前記下面を連結する連結面を備え、
    前記孔は、前記連結面の角部に設けられ、
    前記コーナー材は、前記角部に取付けられ、且つ、前記孔を封止するように構成される、構造体。
  6. 前記スペーサー部材の周縁部は、前記樹脂成形体の内壁に沿った形状となっている、請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の構造体。
  7. 垂下工程と、インサート工程と、型締工程を備え、
    前記垂下工程では、第1及び第2金型の間に第1及び第2樹脂シートを垂下させ、
    前記インサート工程では、スペーサー部材を第1樹脂シートに固着させ、
    前記型締工程では、第1及び第2金型を型締めして成形体を形成し、
    前記スペーサー部材は、第1及び第2樹脂シート間に配置され、
    前記型締工程において前記成形体のパーティングライン上に設けられた孔を通じて、前記成形体内の空気が排出可能になっている、構造体の製造方法。
  8. 第1及び第2金型は、前記成形体を形成するための成形体形成部と、前記孔に連通される捨て袋を形成するための捨て袋形成部を備え、
    前記型締工程の後、第1及び第2金型から前記成形体を取り出し、
    前記成形体に形成された前記捨て袋を切断する工程を備える、請求項7に記載の方法。
  9. 前記型締工程において、第1及び第2樹脂シートと前記スペーサー部材の間に存在する空気を、前記捨て袋を介して排出する、請求項8に記載の方法。
  10. 前記型締工程において、第1及び第2金型により前記スペーサー部材の角部を溶解させる、請求項7請求項9の何れか1つに記載の方法。
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