JP2000158471A - 中空構造物における遮断・補強方法 - Google Patents
中空構造物における遮断・補強方法Info
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/02—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles
- B29C44/12—Incorporating or moulding on preformed parts, e.g. inserts or reinforcements
- B29C44/18—Filling preformed cavities
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中空パネルのような中空構造物の断面形状に
対応する形状の発泡性材料を成形する必要性を解消し
て、中空構造物の制振・防音や剛性を高めるためのコス
トを軽減する。 【解決手段】 中空構造物1の中空室6の長手方向に直
交する方向の仕切板32を有する仕切部材30を中空室
6の長手方向に所要とする間隔を隔てて取り付け、仕切
板32の間に発泡室8を区画形成する仕切部材取付工程
と、発泡室8に対し未発泡の粒状発泡性材料20を所要
量だけ投入する投入工程と、発泡室8において未発泡の
粒状発泡性材料20を外部加熱によって発泡させ、発泡
体とすることで中空室6を遮断し、かつ剛性を高める発
泡工程と、を備えている。
対応する形状の発泡性材料を成形する必要性を解消し
て、中空構造物の制振・防音や剛性を高めるためのコス
トを軽減する。 【解決手段】 中空構造物1の中空室6の長手方向に直
交する方向の仕切板32を有する仕切部材30を中空室
6の長手方向に所要とする間隔を隔てて取り付け、仕切
板32の間に発泡室8を区画形成する仕切部材取付工程
と、発泡室8に対し未発泡の粒状発泡性材料20を所要
量だけ投入する投入工程と、発泡室8において未発泡の
粒状発泡性材料20を外部加熱によって発泡させ、発泡
体とすることで中空室6を遮断し、かつ剛性を高める発
泡工程と、を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空構造物にお
ける遮断・補強方法に関し、主として複数枚のパネルに
よって中空の箱形閉じ断面に構成された車両ボディのピ
ラー、ロッカーパネル、ルーフサイドパネル等の中空パ
ネルの制振・防音や剛性等を高めるための中空構造物に
おける遮断・補強方法に関する。
ける遮断・補強方法に関し、主として複数枚のパネルに
よって中空の箱形閉じ断面に構成された車両ボディのピ
ラー、ロッカーパネル、ルーフサイドパネル等の中空パ
ネルの制振・防音や剛性等を高めるための中空構造物に
おける遮断・補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、中空の箱形閉じ断面に構成され
た車両ボディのピラーのような中空パネルの制振・防音
や剛性等を高めるために、まず、中空パネルの断面形状
に対応する大きさ形状の単体の発泡性材料が射出成形等
によって成形される。一方、前記発泡性材料を保持して
中空パネルの中空室に取り付けるためのホルダー体が射
出成形等によって成形される。前記したように、別々に
成形されたホルダー体に対し発泡性材料が位置決めされ
て組み付けられる。その後、中空パネルの中空室の所要
位置にホルダ体と共に発泡性材料がセットされる。ここ
で、発泡性材料が外部加熱によって発泡し、発泡体なる
ことで、中空パネルの中空室が、前記発泡体によって所
要とする長さの範囲にわたって遮断されることで、中空
パネルの制振・防音や剛性を高めるようになっている。
た車両ボディのピラーのような中空パネルの制振・防音
や剛性等を高めるために、まず、中空パネルの断面形状
に対応する大きさ形状の単体の発泡性材料が射出成形等
によって成形される。一方、前記発泡性材料を保持して
中空パネルの中空室に取り付けるためのホルダー体が射
出成形等によって成形される。前記したように、別々に
成形されたホルダー体に対し発泡性材料が位置決めされ
て組み付けられる。その後、中空パネルの中空室の所要
位置にホルダ体と共に発泡性材料がセットされる。ここ
で、発泡性材料が外部加熱によって発泡し、発泡体なる
ことで、中空パネルの中空室が、前記発泡体によって所
要とする長さの範囲にわたって遮断されることで、中空
パネルの制振・防音や剛性を高めるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両ボディ
のピラー、ロッカーパネル、ルーフサイドパネル等の中
空パネルは、各部分ごとに断面形状や大きさがそれぞれ
異なるばかりでなく、車種ごとに断面形状や大きさがそ
れぞれ異なる。このため、中空パネルの断面形状に対応
するホルダー体や発泡性材料をそれぞれ別々に成形する
ために、その成形型の制作費が膨大となる。さらに、多
種類のホルダー体や発泡性材料を製作して管理すること
も困難となり、中空パネルの制振・防音や剛性を高める
ためのコストが高くなる等の問題点があった。
のピラー、ロッカーパネル、ルーフサイドパネル等の中
空パネルは、各部分ごとに断面形状や大きさがそれぞれ
異なるばかりでなく、車種ごとに断面形状や大きさがそ
れぞれ異なる。このため、中空パネルの断面形状に対応
するホルダー体や発泡性材料をそれぞれ別々に成形する
ために、その成形型の制作費が膨大となる。さらに、多
種類のホルダー体や発泡性材料を製作して管理すること
も困難となり、中空パネルの制振・防音や剛性を高める
ためのコストが高くなる等の問題点があった。
【0004】この発明の目的は、前記問題点に鑑み、中
空パネルのような中空構造物の断面形状に対応する形状
の発泡性材料を成形する必要性を解消して、中空構造物
の制振・防音や剛性を高めるためのコストを軽減するこ
とができる中空構造物における遮断・補強方法を提供す
ることである。
空パネルのような中空構造物の断面形状に対応する形状
の発泡性材料を成形する必要性を解消して、中空構造物
の制振・防音や剛性を高めるためのコストを軽減するこ
とができる中空構造物における遮断・補強方法を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る中空構造物における遮断・補
強方法は、中空構造物の中空室の長手方向に直交する方
向の仕切板を有する仕切部材を前記中空室の長手方向に
所要とする間隔を隔てて取り付け、前記仕切板の間に発
泡室を区画形成する仕切部材取付工程と、前記発泡室に
対し未発泡の粒状発泡性材料を所要量だけ投入する投入
工程と、前記発泡室において前記未発泡の粒状発泡性材
料を外部加熱によって発泡させ、発泡体とすることで前
記中空室を遮断し、かつ剛性を高める発泡工程とを備え
ている。
に、請求項1の発明に係る中空構造物における遮断・補
強方法は、中空構造物の中空室の長手方向に直交する方
向の仕切板を有する仕切部材を前記中空室の長手方向に
所要とする間隔を隔てて取り付け、前記仕切板の間に発
泡室を区画形成する仕切部材取付工程と、前記発泡室に
対し未発泡の粒状発泡性材料を所要量だけ投入する投入
工程と、前記発泡室において前記未発泡の粒状発泡性材
料を外部加熱によって発泡させ、発泡体とすることで前
記中空室を遮断し、かつ剛性を高める発泡工程とを備え
ている。
【0006】したがって、断面形状や大きさが異なる多
種類の中空構造物に対し、その中空室の断面形状や大き
さに対応する仕切板を有する仕切部材をそれぞれ製作
し、粒状発泡性材料は同一構造のものを用いることがで
きる。このため、従来と異なり、多種類の中空構造物に
対応する発泡性材料をそれぞれ製作して管理する必要性
を解消することができるとともに、発泡性材料をそれぞ
れ成形するための成形型が不要となる。
種類の中空構造物に対し、その中空室の断面形状や大き
さに対応する仕切板を有する仕切部材をそれぞれ製作
し、粒状発泡性材料は同一構造のものを用いることがで
きる。このため、従来と異なり、多種類の中空構造物に
対応する発泡性材料をそれぞれ製作して管理する必要性
を解消することができるとともに、発泡性材料をそれぞ
れ成形するための成形型が不要となる。
【0007】請求項2の発明に係る中空構造物における
遮断・補強方法は、請求項1に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、中空構造物は、車両ボディ
を構成するための複数のパネルによって中空の閉じ断面
に形成された中空パネルである。したがって、車両ボデ
ィを構成する多種類の中空パネルの制振・防音や剛性を
低コストで高めることができる。
遮断・補強方法は、請求項1に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、中空構造物は、車両ボディ
を構成するための複数のパネルによって中空の閉じ断面
に形成された中空パネルである。したがって、車両ボデ
ィを構成する多種類の中空パネルの制振・防音や剛性を
低コストで高めることができる。
【0008】請求項3の発明に係る中空構造物における
遮断・補強方法は、請求項2に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、中空パネルを構成する複数
のパネルが中空の閉じ断面に結合される前に、所定のパ
ネルの内側に対し仕切部材を所要とする間隔を隔てて取
り付ける仕切部材取付工程を行う。したがって、複数の
パネルが結合される前に、所定の内側に仕切部材が所要
とする間隔を隔てて正確にかつ確実に取り付けることが
できる。
遮断・補強方法は、請求項2に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、中空パネルを構成する複数
のパネルが中空の閉じ断面に結合される前に、所定のパ
ネルの内側に対し仕切部材を所要とする間隔を隔てて取
り付ける仕切部材取付工程を行う。したがって、複数の
パネルが結合される前に、所定の内側に仕切部材が所要
とする間隔を隔てて正確にかつ確実に取り付けることが
できる。
【0009】請求項4の発明に係る中空構造物における
遮断・補強方法は、請求項3に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、中空パネルを構成している
複数のパネルのうちの所定のパネルには未発泡の粒状発
泡性材料が発泡室に投入される投入孔が貫設されてい
る。したがって、複数のパネルが結合されて中空パネル
が構成された後、投入孔から発泡室内に粒状発泡性材料
が投入されるため、中空パネルが上下方向に延びている
場合においても、その発泡室に対し、粒状発泡性材料を
所要だけ不足なく投入することができる。
遮断・補強方法は、請求項3に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、中空パネルを構成している
複数のパネルのうちの所定のパネルには未発泡の粒状発
泡性材料が発泡室に投入される投入孔が貫設されてい
る。したがって、複数のパネルが結合されて中空パネル
が構成された後、投入孔から発泡室内に粒状発泡性材料
が投入されるため、中空パネルが上下方向に延びている
場合においても、その発泡室に対し、粒状発泡性材料を
所要だけ不足なく投入することができる。
【0010】請求項5の発明に係る中空構造物における
遮断・補強方法は、請求項2に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、中空パネルを構成する複数
のパネルが中空の閉じ断面に結合される前に、所定のパ
ネルの内側に対し仕切部材を所要とする間隔を隔てて取
り付ける仕切部材取付工程と、これら仕切部材の相対す
る仕切板の間に発泡室を区画形成して、その発泡室に対
し未発泡の粒状発泡性材料を所要量だけ投入する投入工
程と、を行う。したがって、中空パネルに対し、粒状発
泡性材料を投入するための投入孔を貫設し、その投入孔
を塞ぎキャップ等によって塞ぐ必要性を解消することが
できる。
遮断・補強方法は、請求項2に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、中空パネルを構成する複数
のパネルが中空の閉じ断面に結合される前に、所定のパ
ネルの内側に対し仕切部材を所要とする間隔を隔てて取
り付ける仕切部材取付工程と、これら仕切部材の相対す
る仕切板の間に発泡室を区画形成して、その発泡室に対
し未発泡の粒状発泡性材料を所要量だけ投入する投入工
程と、を行う。したがって、中空パネルに対し、粒状発
泡性材料を投入するための投入孔を貫設し、その投入孔
を塞ぎキャップ等によって塞ぐ必要性を解消することが
できる。
【0011】請求項6の発明に係る中空構造物における
遮断・補強方法は、請求項1に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、未発泡の粒状発泡性材料
は、その粒径、又は短手方向寸法が3mm〜20mmの
範囲に設定されている。したがって、粒状発泡性材料が
発泡する際、その発泡ガスが発泡体から逃げて所望とす
る発泡倍率で発泡しなくなったり、加熱発泡に要する時
間が長くなるという不具合を防止することができ、粒状
発泡性材料を所望とする発泡倍率で良好に発泡させ、発
泡不良による不具合を解消することができる。
遮断・補強方法は、請求項1に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、未発泡の粒状発泡性材料
は、その粒径、又は短手方向寸法が3mm〜20mmの
範囲に設定されている。したがって、粒状発泡性材料が
発泡する際、その発泡ガスが発泡体から逃げて所望とす
る発泡倍率で発泡しなくなったり、加熱発泡に要する時
間が長くなるという不具合を防止することができ、粒状
発泡性材料を所望とする発泡倍率で良好に発泡させ、発
泡不良による不具合を解消することができる。
【0012】請求項7の発明に係る中空構造物における
遮断・補強方法は、請求項1に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、未発泡の粒状発泡性材料
は、金属接着性樹脂、発泡剤、繊維状物質等が混合され
た高剛性の発泡性材料によって形成されている。したが
って、外部加熱によって発泡し高剛性の発泡体となる粒
状発泡性材料が用いられることで、中空構造物の制振・
防音や剛性がより一層、良好に高められる。
遮断・補強方法は、請求項1に記載の中空構造物におけ
る遮断・補強方法において、未発泡の粒状発泡性材料
は、金属接着性樹脂、発泡剤、繊維状物質等が混合され
た高剛性の発泡性材料によって形成されている。したが
って、外部加熱によって発泡し高剛性の発泡体となる粒
状発泡性材料が用いられることで、中空構造物の制振・
防音や剛性がより一層、良好に高められる。
【0013】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この発明の実施
の形態1を図1〜図5にしたがって説明する。図1と図
2において、中空構造物としての車両ボディのピラー、
ロッカーパネル、ルーフサイドパネル等の中空パネル1
は、インナパネル2とアウタパネル4とが、これら両パ
ネル2、4のフランジ3、5においてスポット溶接され
て結合されることで、中空の箱形閉じ断面に形成され
る。この実施の形態1の中空構造物の遮断・補強方法
は、仕切部材取付工程と、投入工程と、発泡工程とを順
に備えている。
の形態1を図1〜図5にしたがって説明する。図1と図
2において、中空構造物としての車両ボディのピラー、
ロッカーパネル、ルーフサイドパネル等の中空パネル1
は、インナパネル2とアウタパネル4とが、これら両パ
ネル2、4のフランジ3、5においてスポット溶接され
て結合されることで、中空の箱形閉じ断面に形成され
る。この実施の形態1の中空構造物の遮断・補強方法
は、仕切部材取付工程と、投入工程と、発泡工程とを順
に備えている。
【0014】仕切部材取付工程は、インナパネル2とア
ウタパネル4とがスポット溶接によって結合される前に
行われる。すなわち、仕切部材取付工程において、図5
に示すように、インナパネル2とアウタパネル4とのう
ち一方、例えば、アウタパネル4の内面に一対の仕切部
材30が所要とする間隔を隔てて取り付けられる。仕切
部材30は、鉄板等の平板状金属板の折り曲げ加工によ
って形成され、アウタパネル4の内面に平行する取付板
31と、その取付板31の一端部に直角状に折り曲げら
れかつ中空室6の長手方向に直交する仕切板32とを備
えている。そして、一対の仕切部材30は、その取付板
31においてアウタパネル4の内面に所要とする間隔を
隔ててスポット溶接等によって固定されることで、一対
の仕切部材30の仕切板32の間には発泡室8が区画形
成される。
ウタパネル4とがスポット溶接によって結合される前に
行われる。すなわち、仕切部材取付工程において、図5
に示すように、インナパネル2とアウタパネル4とのう
ち一方、例えば、アウタパネル4の内面に一対の仕切部
材30が所要とする間隔を隔てて取り付けられる。仕切
部材30は、鉄板等の平板状金属板の折り曲げ加工によ
って形成され、アウタパネル4の内面に平行する取付板
31と、その取付板31の一端部に直角状に折り曲げら
れかつ中空室6の長手方向に直交する仕切板32とを備
えている。そして、一対の仕切部材30は、その取付板
31においてアウタパネル4の内面に所要とする間隔を
隔ててスポット溶接等によって固定されることで、一対
の仕切部材30の仕切板32の間には発泡室8が区画形
成される。
【0015】また、仕切部材30の仕切板32は、中空
室6の断面形状よりも適宜に小さい平板状をなし、中空
室6の内周壁面と仕切板32の外周縁との間には、中空
室6側から発泡室8に向けて塗料が円滑に流入し、後述
する未発泡の粒状発泡性材料20は通過不能な程度の隙
間が設けられている。なお、仕切部材30は、スポット
溶接の他、ビス、係止クリップ、磁石、接着剤等の取付
手段によって取り付けてもよい。さらに、仕切部材30
は平板状金属板の他、耐熱性合成樹脂等によって形成し
てもよい。
室6の断面形状よりも適宜に小さい平板状をなし、中空
室6の内周壁面と仕切板32の外周縁との間には、中空
室6側から発泡室8に向けて塗料が円滑に流入し、後述
する未発泡の粒状発泡性材料20は通過不能な程度の隙
間が設けられている。なお、仕切部材30は、スポット
溶接の他、ビス、係止クリップ、磁石、接着剤等の取付
手段によって取り付けてもよい。さらに、仕切部材30
は平板状金属板の他、耐熱性合成樹脂等によって形成し
てもよい。
【0016】前記したように、アウタパネル4の内面に
一対の仕切部材30が固定された後、インナパネル2と
アウタパネル4とが、これら両パネル2、4のフランジ
3、5においてスポット溶接されて結合されることで、
中空の箱形閉じ断面をなす中空パネル1が形成される。
また、インナパネル2の所定位置には、未発泡の粒状発
泡性材料20が発泡室8内に投入可能な大きさの投入孔
7が貫設される。この投入孔7はインナパネル2とアウ
タパネル4とが結合される前にインナパネル2に貫設さ
れてもよく、結合後、インナパネル2に貫設されてもよ
い。
一対の仕切部材30が固定された後、インナパネル2と
アウタパネル4とが、これら両パネル2、4のフランジ
3、5においてスポット溶接されて結合されることで、
中空の箱形閉じ断面をなす中空パネル1が形成される。
また、インナパネル2の所定位置には、未発泡の粒状発
泡性材料20が発泡室8内に投入可能な大きさの投入孔
7が貫設される。この投入孔7はインナパネル2とアウ
タパネル4とが結合される前にインナパネル2に貫設さ
れてもよく、結合後、インナパネル2に貫設されてもよ
い。
【0017】インナパネル2とアウタパネル4とが結合
されて中空パネル1が形成された後、投入工程が行われ
る。この投入工程において、図2に示すように、未発泡
の粒状発泡性材料20が所要量だけインナパネル2の投
入孔7から発泡室8内に投入される。この未発泡の粒状
発泡性材料20は、金属接着性樹脂、発泡剤、ガラス繊
維のような繊維状物質等が混合され、110℃〜190
℃前後の温度によって発泡し高剛性の発泡体となる発泡
性材料より形成されることが望ましい。さらに、未発泡
の粒状発泡性材料20を形成する発泡性材料としては、
金属接着性樹脂(例えば、EMA、EEM、EBM)、
発泡剤(例えば、アゾジカルボンアミド、オキシビス、
ジニトロソペンタメチレンテトラミン)、繊維状物質
(例えば、ガラス繊維、有機繊維)等が混合され、発泡
倍率が約2倍〜5倍程度で高剛性の発泡体となる発泡性
材料が用いられるのが一層望ましい。このような金属接
着性及び高剛性の発泡体となる発泡性材料としては、例
えば、特開平8−208871号に開示されている。
されて中空パネル1が形成された後、投入工程が行われ
る。この投入工程において、図2に示すように、未発泡
の粒状発泡性材料20が所要量だけインナパネル2の投
入孔7から発泡室8内に投入される。この未発泡の粒状
発泡性材料20は、金属接着性樹脂、発泡剤、ガラス繊
維のような繊維状物質等が混合され、110℃〜190
℃前後の温度によって発泡し高剛性の発泡体となる発泡
性材料より形成されることが望ましい。さらに、未発泡
の粒状発泡性材料20を形成する発泡性材料としては、
金属接着性樹脂(例えば、EMA、EEM、EBM)、
発泡剤(例えば、アゾジカルボンアミド、オキシビス、
ジニトロソペンタメチレンテトラミン)、繊維状物質
(例えば、ガラス繊維、有機繊維)等が混合され、発泡
倍率が約2倍〜5倍程度で高剛性の発泡体となる発泡性
材料が用いられるのが一層望ましい。このような金属接
着性及び高剛性の発泡体となる発泡性材料としては、例
えば、特開平8−208871号に開示されている。
【0018】また、粒状発泡性材料20は、その粒径、
又は短手方向寸法が3mm〜20mmの範囲に設定され
た粒状(ペレット等も含む)で、回転移動し易い形状、
例えば、球形、楕円形、円柱形等に形成されたのものが
用いられることが望ましい。粒状発泡性材料20とし
て、回転移動し易い形状のものが用いられることで、発
泡室8に対し、粒状発泡性材料20が一側に片寄ること
なく略均一に投入することが容易となり、投入作業性が
よい。粒状発泡性材料20の粒径、又は短手方向寸法が
3mm以下である場合、発泡の際、発泡体25から発泡
ガスが逃げやすく、所望とする発泡倍率で発泡しなくな
ることがある。また、粒状発泡性材料20の粒径、又は
短手方向寸法が20mm以上である場合、加熱発泡に要
する時間が長くなるとともに、所望とする発泡倍率で発
泡しなくなることがある。また、図7と図8に示すよう
に、粒径、又は短手方向寸法が3mm〜20mmの粒状
発泡性材料20は、スクリュウ式押出機50の押出口5
1から押出された材料20aが回転カッター装置60の
切断刃61によって寸断されることで容易に得られる。
又は短手方向寸法が3mm〜20mmの範囲に設定され
た粒状(ペレット等も含む)で、回転移動し易い形状、
例えば、球形、楕円形、円柱形等に形成されたのものが
用いられることが望ましい。粒状発泡性材料20とし
て、回転移動し易い形状のものが用いられることで、発
泡室8に対し、粒状発泡性材料20が一側に片寄ること
なく略均一に投入することが容易となり、投入作業性が
よい。粒状発泡性材料20の粒径、又は短手方向寸法が
3mm以下である場合、発泡の際、発泡体25から発泡
ガスが逃げやすく、所望とする発泡倍率で発泡しなくな
ることがある。また、粒状発泡性材料20の粒径、又は
短手方向寸法が20mm以上である場合、加熱発泡に要
する時間が長くなるとともに、所望とする発泡倍率で発
泡しなくなることがある。また、図7と図8に示すよう
に、粒径、又は短手方向寸法が3mm〜20mmの粒状
発泡性材料20は、スクリュウ式押出機50の押出口5
1から押出された材料20aが回転カッター装置60の
切断刃61によって寸断されることで容易に得られる。
【0019】未発泡の粒状発泡性材料20が所要量だけ
インナパネル2の投入孔7から発泡室8内に投入された
後、図1に示すように、インナパネル2の投入孔7に塞
ぎキャップ10が嵌込まれ、投入孔7が塞がれる。この
塞ぎキャップ10は、耐熱性合成樹脂、ゴム等より形成
され、投入孔7を塞ぐ頭部10aと、投入孔7に対し押
し込まれることで弾性的に係合するクリップ部10bと
を一体に備えている。インナパネル2の投入孔7が塞ぎ
キャップ10によって塞がれた後、発泡工程が行われ
る。
インナパネル2の投入孔7から発泡室8内に投入された
後、図1に示すように、インナパネル2の投入孔7に塞
ぎキャップ10が嵌込まれ、投入孔7が塞がれる。この
塞ぎキャップ10は、耐熱性合成樹脂、ゴム等より形成
され、投入孔7を塞ぐ頭部10aと、投入孔7に対し押
し込まれることで弾性的に係合するクリップ部10bと
を一体に備えている。インナパネル2の投入孔7が塞ぎ
キャップ10によって塞がれた後、発泡工程が行われ
る。
【0020】この発泡工程において、外部からの加熱、
例えば、前記中空パネル1を有する車両ボディの焼付塗
装の際の外部加熱によって未発泡の粒状発泡性材料20
が、発泡し高剛性の発泡体25となる(図3及び図4参
照)。この発泡体25は発泡室8内に充満するととも
に、その発泡体25の周縁部は中空室6の内周壁面に確
実かつ良好に密着する。これによって、中空パネル1の
制振・防音や剛性が効率よく高められる。
例えば、前記中空パネル1を有する車両ボディの焼付塗
装の際の外部加熱によって未発泡の粒状発泡性材料20
が、発泡し高剛性の発泡体25となる(図3及び図4参
照)。この発泡体25は発泡室8内に充満するととも
に、その発泡体25の周縁部は中空室6の内周壁面に確
実かつ良好に密着する。これによって、中空パネル1の
制振・防音や剛性が効率よく高められる。
【0021】前記したように、この実施の形態1の中空
構造物の遮断・補強方法は、中空パネル1の中空室6の
長手方向に直交する方向の仕切板32を有する一対の仕
切部材30を中空室6の長手方向に所要とする間隔を隔
てて取り付け、両仕切板32の間に発泡室8を区画形成
する仕切部材取付工程と、発泡室8に対し未発泡の粒状
発泡性材料20を所要量だけ投入する投入工程と、発泡
室8に投入された未発泡の粒状発泡性材料20が外部加
熱によって発泡する発泡工程とを順に備え、中空パネル
1の制振・防音や剛性を高めている。
構造物の遮断・補強方法は、中空パネル1の中空室6の
長手方向に直交する方向の仕切板32を有する一対の仕
切部材30を中空室6の長手方向に所要とする間隔を隔
てて取り付け、両仕切板32の間に発泡室8を区画形成
する仕切部材取付工程と、発泡室8に対し未発泡の粒状
発泡性材料20を所要量だけ投入する投入工程と、発泡
室8に投入された未発泡の粒状発泡性材料20が外部加
熱によって発泡する発泡工程とを順に備え、中空パネル
1の制振・防音や剛性を高めている。
【0022】したがって、断面形状や大きさが異なる多
種類の中空パネル1に対し、その中空室6の断面形状や
大きさに対応する仕切板32を有する仕切部材30をそ
れぞれ製作し、粒状発泡性材料20は同一構造のものを
用いることができる。このため、従来と異なり、多種類
の中空パネル1に対応する発泡性材料をそれぞれ製作し
て管理する必要性を解消することができるとともに、発
泡性材料をそれぞれ成形するための成形型が不要とな
る。この結果、中空パネル1の制振・防音や剛性を低コ
ストで高めることができる。
種類の中空パネル1に対し、その中空室6の断面形状や
大きさに対応する仕切板32を有する仕切部材30をそ
れぞれ製作し、粒状発泡性材料20は同一構造のものを
用いることができる。このため、従来と異なり、多種類
の中空パネル1に対応する発泡性材料をそれぞれ製作し
て管理する必要性を解消することができるとともに、発
泡性材料をそれぞれ成形するための成形型が不要とな
る。この結果、中空パネル1の制振・防音や剛性を低コ
ストで高めることができる。
【0023】また、この実施の形態1において、インナ
パネル2とアウタパネル4とが結合される前に、インナ
パネル2とアウタパネル4とのうち一方、例えば、アウ
タパネル4の内面に一対の仕切部材30が所要とする間
隔を隔てて取り付けられ仕切部材取付工程が行われる。
このため、中空パネル1の中空室6の所望とする位置に
仕切部材30を正確にかつ確実に取り付けることができ
る。また、この実施の形態1において、インナパネル2
(アウタパネル4であってもよい)に粒状発泡性材料2
0が投入可能な投入孔7が貫設されている。そして、イ
ンナパネル2とアウタパネル4とが結合されて中空パネ
ル1が構成された後、投入孔7から発泡室8内に粒状発
泡性材料20が投入されて投入工程が行われる。このた
め、中空パネル1が上下方向に延びている場合において
も、その発泡室8に対し、粒状発泡性材料20を所要量
だけ不足なく投入することができる。
パネル2とアウタパネル4とが結合される前に、インナ
パネル2とアウタパネル4とのうち一方、例えば、アウ
タパネル4の内面に一対の仕切部材30が所要とする間
隔を隔てて取り付けられ仕切部材取付工程が行われる。
このため、中空パネル1の中空室6の所望とする位置に
仕切部材30を正確にかつ確実に取り付けることができ
る。また、この実施の形態1において、インナパネル2
(アウタパネル4であってもよい)に粒状発泡性材料2
0が投入可能な投入孔7が貫設されている。そして、イ
ンナパネル2とアウタパネル4とが結合されて中空パネ
ル1が構成された後、投入孔7から発泡室8内に粒状発
泡性材料20が投入されて投入工程が行われる。このた
め、中空パネル1が上下方向に延びている場合において
も、その発泡室8に対し、粒状発泡性材料20を所要量
だけ不足なく投入することができる。
【0024】また、粒状発泡性材料20は、その粒径、
又は短手方向寸法が3mm〜20mmの範囲に設定され
た粒状のものが用いられている。このため、粒状発泡性
材料20が発泡する際、その発泡ガスが発泡体25から
逃げて所望とする発泡倍率で発泡しなくなったり、加熱
発泡に要する時間が長くなるという不具合を防止するこ
とができ、所望とする発泡倍率で良好に発泡し、発泡不
良による不具合が解消される。また、この実施の形態1
において、金属接着性樹脂、発泡剤、ガラス繊維のよう
な繊維状物質等が混合され、外部加熱(110℃〜19
0℃前後の温度)によって発泡し高剛性の発泡体となる
粒状発泡性材料20が用いられることで、中空パネル1
の制振・防音や剛性が良好に高められる。
又は短手方向寸法が3mm〜20mmの範囲に設定され
た粒状のものが用いられている。このため、粒状発泡性
材料20が発泡する際、その発泡ガスが発泡体25から
逃げて所望とする発泡倍率で発泡しなくなったり、加熱
発泡に要する時間が長くなるという不具合を防止するこ
とができ、所望とする発泡倍率で良好に発泡し、発泡不
良による不具合が解消される。また、この実施の形態1
において、金属接着性樹脂、発泡剤、ガラス繊維のよう
な繊維状物質等が混合され、外部加熱(110℃〜19
0℃前後の温度)によって発泡し高剛性の発泡体となる
粒状発泡性材料20が用いられることで、中空パネル1
の制振・防音や剛性が良好に高められる。
【0025】(実施の形態2)次に、この発明の実施の
形態2を図6にしたがって説明する。この実施の形態2
の中空構造物の遮断・補強方法においても、仕切部材取
付工程と、投入工程と、発泡工程とを順に備えている。
この実施の形態2においては、インナパネル2とアウタ
パネル4とが、その相互のフランジ3、5がスポット溶
接されて結合される前に、仕切部材取付工程と投入工程
とがそれぞれ行われる。すなわち、図6に示すように、
仕切部材取付工程においては、実施の形態1と同様にし
て、インナパネル2とアウタパネル4との一方、例え
ば、アウタパネル4の内面に一対の仕切部材30が、そ
の取付板31において所要とする間隔を隔ててスポット
溶接等によって固定される。これによって一対の仕切部
材30の仕切板32の間には発泡室8が区画形成され
る。
形態2を図6にしたがって説明する。この実施の形態2
の中空構造物の遮断・補強方法においても、仕切部材取
付工程と、投入工程と、発泡工程とを順に備えている。
この実施の形態2においては、インナパネル2とアウタ
パネル4とが、その相互のフランジ3、5がスポット溶
接されて結合される前に、仕切部材取付工程と投入工程
とがそれぞれ行われる。すなわち、図6に示すように、
仕切部材取付工程においては、実施の形態1と同様にし
て、インナパネル2とアウタパネル4との一方、例え
ば、アウタパネル4の内面に一対の仕切部材30が、そ
の取付板31において所要とする間隔を隔ててスポット
溶接等によって固定される。これによって一対の仕切部
材30の仕切板32の間には発泡室8が区画形成され
る。
【0026】仕切部材取付工程の後、投入工程が行われ
る。この投入工程において、一対の仕切部材30の仕切
板32によって区画形成された発泡室8の上方開口部か
ら、その発泡室8内に所要量の粒状発泡性材料20が投
入される。したがって、この実施の形態2では、インナ
パネル2またはアウタパネル4に粒状発泡性材料20に
対する投入孔7を貫設し、その投入孔7を塞ぎキャップ
10によって塞ぐ必要性が解消される。
る。この投入工程において、一対の仕切部材30の仕切
板32によって区画形成された発泡室8の上方開口部か
ら、その発泡室8内に所要量の粒状発泡性材料20が投
入される。したがって、この実施の形態2では、インナ
パネル2またはアウタパネル4に粒状発泡性材料20に
対する投入孔7を貫設し、その投入孔7を塞ぎキャップ
10によって塞ぐ必要性が解消される。
【0027】ここで、インナパネル2とアウタパネル4
とが、その相互のフランジ3、5がスポット溶接されて
結合され、中空パネル1が形成される。インナパネル2
とアウタパネル4とが結合された後は、実施の形態1と
同様にして発泡工程が行われる。したがって、この実施
の形態2においても、中空パネル1の制振・防音や剛性
が効率よく高められる。さらに、断面形状や大きさが異
なる多種類の中空パネル1に対し、その中空室6の断面
形状や大きさに対応する仕切板32を有する仕切部材3
0をそれぞれ製作し、粒状発泡性材料20は同一構造の
ものを用いることができる。但し、この実施の形態2に
おいて、インナパネル2とアウタパネル4とが略水平状
態を保って結合される。これによって、発泡室8に投入
された粒状発泡性材料20が不測に落下する不具合が防
止される。
とが、その相互のフランジ3、5がスポット溶接されて
結合され、中空パネル1が形成される。インナパネル2
とアウタパネル4とが結合された後は、実施の形態1と
同様にして発泡工程が行われる。したがって、この実施
の形態2においても、中空パネル1の制振・防音や剛性
が効率よく高められる。さらに、断面形状や大きさが異
なる多種類の中空パネル1に対し、その中空室6の断面
形状や大きさに対応する仕切板32を有する仕切部材3
0をそれぞれ製作し、粒状発泡性材料20は同一構造の
ものを用いることができる。但し、この実施の形態2に
おいて、インナパネル2とアウタパネル4とが略水平状
態を保って結合される。これによって、発泡室8に投入
された粒状発泡性材料20が不測に落下する不具合が防
止される。
【0028】なお、前記実施の形態1及び2において、
中空パネル1はインナパネル2とアウタパネル4との2
枚のパネルが結合されて構成されているが、2枚以上の
パネルが結合されて中空パネルが構成される場合もあ
る。さらに、仕切部材30も2つ以上設けてもよい。ま
た、中空構造物としては、車両ボディのピラー、ロッカ
パネル、ルーフサンドパネル等の中空パネル1の他、建
築物、船舶等の建造物を構成する中空構造物であっても
よい。
中空パネル1はインナパネル2とアウタパネル4との2
枚のパネルが結合されて構成されているが、2枚以上の
パネルが結合されて中空パネルが構成される場合もあ
る。さらに、仕切部材30も2つ以上設けてもよい。ま
た、中空構造物としては、車両ボディのピラー、ロッカ
パネル、ルーフサンドパネル等の中空パネル1の他、建
築物、船舶等の建造物を構成する中空構造物であっても
よい。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
多種類の中空構造物に対応する発泡性材料をそれぞれ射
出成形等によって製作して管理する必要性を解消するこ
とができるとともに、発泡性材料をそれぞれ成形するた
めの成形型が不要となるため、中空構造物の制振・防音
や剛性を低コストで高めることができる。
多種類の中空構造物に対応する発泡性材料をそれぞれ射
出成形等によって製作して管理する必要性を解消するこ
とができるとともに、発泡性材料をそれぞれ成形するた
めの成形型が不要となるため、中空構造物の制振・防音
や剛性を低コストで高めることができる。
【図1】この発明の実施の形態1の仕切部材取付工程及
び投入工程を経て中空パネルの発泡室に粒状発泡性材料
が投入された状態を示す縦断面図である。
び投入工程を経て中空パネルの発泡室に粒状発泡性材料
が投入された状態を示す縦断面図である。
【図2】同じく図1のII−II線に基づく横断面図で
ある。
ある。
【図3】同じく発泡工程において粒状発泡性材料が発泡
し発泡体となった状態を示す縦断面図である。
し発泡体となった状態を示す縦断面図である。
【図4】同じく図3のIV−IV線に基づく横断面図で
ある。
ある。
【図5】同じくインナパネルとアウタパネルとが結合さ
れる前の仕切部材取付工程を示す斜視図である。
れる前の仕切部材取付工程を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態2を示し、インナパネル
とアウタパネルとが結合される前の仕切部材取付工程と
投入工程を示す斜視図である。
とアウタパネルとが結合される前の仕切部材取付工程と
投入工程を示す斜視図である。
【図7】粒状発泡性材料の押出成形機を簡略して断面図
である。
である。
【図8】同じく押出成形機の押出口から押出された材料
を寸断するカッタを示す説明図である。
を寸断するカッタを示す説明図である。
1 中空パネル(中空構造物) 2 インナパネル 4 アウタパネル 6 中空室 7 投入孔 8 発泡室 20 粒状発泡性材料 25 発泡体 30 仕切部材 32 仕切板
Claims (7)
- 【請求項1】 中空構造物の中空室の長手方向に直交す
る方向の仕切板を有する仕切部材を前記中空室の長手方
向に所要とする間隔を隔てて取り付け、前記仕切板の間
に発泡室を区画形成する仕切部材取付工程と、 前記発泡室に対し未発泡の粒状発泡性材料を所要量だけ
投入する投入工程と、 前記発泡室において前記未発泡の粒状発泡性材料を外部
加熱によって発泡させ、発泡体とすることで前記中空室
を遮断し、かつ剛性を高める発泡工程とを備えている中
空構造物における遮断・補強方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の中空構造物における遮
断・補強方法において、中空構造物は、車両ボディを構
成するための複数のパネルによって中空の閉じ断面に形
成された中空パネルである中空構造物における遮断・補
強方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の中空構造物における遮
断・補強方法において、中空パネルを構成する複数のパ
ネルが中空の閉じ断面に結合される前に、所定のパネル
の内側に対し仕切部材を所要とする間隔を隔てて取り付
ける仕切部材取付工程を行う中空構造物における遮断・
補強方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の中空構造物における遮
断・補強方法において、中空パネルを構成している複数
のパネルのうちの所定のパネルには未発泡の粒状発泡性
材料が発泡室に投入される投入孔が貫設されている中空
構造物における遮断・補強方法。 - 【請求項5】 請求項2に記載の中空構造物における遮
断・補強方法において、中空パネルを構成する複数のパ
ネルが中空の閉じ断面に結合される前に、所定のパネル
の内側に対し仕切部材を所要とする間隔を隔てて取り付
ける仕切部材取付工程と、これら仕切部材の相対する仕
切板の間に発泡室を区画形成して、その発泡室に対し未
発泡の粒状発泡性材料を所要量だけ投入する投入工程
と、を行う中空構造物における遮断・補強方法。 - 【請求項6】 請求項1に記載の中空構造物における遮
断・補強方法において、未発泡の粒状発泡性材料は、そ
の粒径、又は短手方向寸法が3mm〜20mmの範囲に
設定されている中空構造物における遮断・補強方法。 - 【請求項7】 請求項1に記載の中空構造物における遮
断・補強方法において、未発泡の粒状発泡性材料は、金
属接着性樹脂、発泡剤、繊維状物質等が混合された高剛
性の発泡性材料によって形成されている中空構造物にお
ける遮断・補強方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10333168A JP2000158471A (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 中空構造物における遮断・補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10333168A JP2000158471A (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 中空構造物における遮断・補強方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000158471A true JP2000158471A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18263063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10333168A Pending JP2000158471A (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 中空構造物における遮断・補強方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000158471A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003061934A1 (en) * | 2002-01-22 | 2003-07-31 | Dow Global Technologies Inc. | Reinforced structural body and manufacturing method therefor |
JP2011208132A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-10-20 | Sekisui Plastics Co Ltd | 複合構造部材、その製造方法、自動車用部材及び自動車ドアパネル |
EP2117909B1 (de) | 2006-12-22 | 2017-07-05 | Sika Technology AG | Verstärkungssystem zur verstärkung eines hohlraumes eines bauelements |
WO2020174992A1 (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 本田技研工業株式会社 | 車体補強構造 |
-
1998
- 1998-11-24 JP JP10333168A patent/JP2000158471A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003061934A1 (en) * | 2002-01-22 | 2003-07-31 | Dow Global Technologies Inc. | Reinforced structural body and manufacturing method therefor |
EP2117909B1 (de) | 2006-12-22 | 2017-07-05 | Sika Technology AG | Verstärkungssystem zur verstärkung eines hohlraumes eines bauelements |
US10427722B2 (en) | 2006-12-22 | 2019-10-01 | Sika Technology Ag | Reinforcing system for reinforcing a cavity of a structural element |
EP2117909B2 (de) † | 2006-12-22 | 2020-04-01 | Sika Technology AG | Verstärkungssystem zur verstärkung eines hohlraumes eines bauelements |
JP2011208132A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-10-20 | Sekisui Plastics Co Ltd | 複合構造部材、その製造方法、自動車用部材及び自動車ドアパネル |
WO2020174992A1 (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 本田技研工業株式会社 | 車体補強構造 |
CN113272208A (zh) * | 2019-02-28 | 2021-08-17 | 本田技研工业株式会社 | 车身增强结构 |
JPWO2020174992A1 (ja) * | 2019-02-28 | 2021-09-30 | 本田技研工業株式会社 | 車体補強構造 |
JP7073573B2 (ja) | 2019-02-28 | 2022-05-23 | 本田技研工業株式会社 | 車体補強構造 |
US11691675B2 (en) | 2019-02-28 | 2023-07-04 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle body reinforcement structure |
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