JP6764746B2 - 発泡構造体、樹脂製パネル - Google Patents

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Description

本発明は、発泡構造体及び樹脂製パネルに関する。
従来から、樹脂製パネルが、自動車用、建材用、スポーツ・レジャー用等、多用途に用いられてきた。樹脂製パネルは、発泡樹脂からなる1若しくは複数の発泡体を含む発泡構造体を表皮材シートで覆った積層体である。
発泡構造体の剛性及び強度を向上させるために、2つの発泡体の間に補強材を介在させることが知られている(例えば引用文献1)。
特開2015−164763号公報
2つの発泡体の間に補強材を介在させた発泡構造体の表面に表皮材を成形する場合、その成形工程において、補強材が発泡体に対して相対移動してしまうと、表皮材の成形ができない不具合、あるいは成形後の表皮材の外観不良を招来する。
かかる観点から、本開示の目的は、2つの発泡体の間に補強材を介在させた発泡構造体において、補強材の発泡体に対する相対移動を確実に防止することである。
本開示の第1の観点は、所定量の隙間を介して互いに対向する長尺状の一対の板状部を有する補強材と、
発泡体と、を備え、
前記発泡体は、
おもて面又は裏面に形成され、前記補強材が配置される収容部と、
前記収容部において、前記補強材の長手方向両端のうち少なくともいずれか一端側から内方に向かって補強材の前記隙間内に突出し、補強材と嵌合する嵌合部と、を有し、
前記収容部は、少なくともその一部に底面を有しており、前記補強材は当該底面上に載置され、
前記嵌合部は、補強材の前記隙間内に突出した部分の先端から補強材の前記一端に向かうにつれて、前記一対の板状部が対向する方向の厚さが増加していることを特徴とする。
前記発泡構造体において、前記発泡体は、補強材の長手方向において、補強材の両端のうち少なくともいずれか一方の端に対向する壁面を有するストッパを備えてもよい。
前記発泡構造体において、前記発泡体は、おもて面及び裏面のうち前記収容部が形成されている面とは反対側の面に、隆起部が形成されていてもよい。
本開示の第2の観点は、上述した発泡構造体を表皮材シートで覆った樹脂製パネルである。
2つの発泡体の間に補強材を介在させた発泡構造体において、補強材の発泡体に対する相対移動を確実に防止することができる。
実施形態の樹脂製パネルの裏側の斜視図。 実施形態の内装材の裏側の斜視図。 実施形態の内装材の表側の斜視図。 実施形態の内装材に組み込まれる補強材の斜視図。 実施形態の発泡体の表側の斜視図。 図5のG1部分及びG2部分の拡大図。 実施形態の発泡体のG1部分及びG2部分の平面図。 図7に示すA−A,B−B,D−D,E−Eの断面図。 図7に示すC−C,F−Fの断面図。 実施形態の内装材を組み立てる方法を説明する図。 実施形態の樹脂製パネルの表皮材を成形する工程を説明する図。 実施形態の樹脂製パネルの表皮材を成形する工程を説明する図。 変形例において図7に示すC−Cの断面図。 変形例に係る発泡体を説明する図。
以下、本発明の一実施形態である樹脂製パネル1、及び、樹脂製パネル1に内装されている内装材10について説明する。樹脂製パネル1用の内装材10は、本発明の発泡構造体の一例である。
(1)樹脂製パネル1、及び樹脂製パネル1用の内装材10
先ず、図1〜4を参照して、本実施形態の樹脂製パネル1及び内装材10の構成について説明する。図1は、本実施形態の樹脂製パネル1の裏側の斜視図である。図2は、本実施形態の内装材10の裏側の斜視図である。図3は、本実施形態の内装材10の表側の斜視図である。図4は、内装材10に組み込まれる補強材3の斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る樹脂製パネル1の表面は熱可塑性樹脂の表皮材シートSによって構成されており、その内部には内装材10が内装されている。つまり、樹脂製パネル1は、熱可塑性樹脂の表皮材シートSによって、内装材10が覆われた構造となっている。
図1に示すように、本実施形態における例示的な樹脂製パネル1では、裏側において略直方体の基部11の上に隆起部12が形成された形態となっている。
実施形態の樹脂製パネル1において、表皮材シートとなる表皮材シートSは、その樹脂材料を限定しないが、樹脂製パネル1の剛性を確保するために非発泡樹脂から形成されることが好ましい。例えば、成形性を考慮して、表皮材シートSは、主材料であるポリプロピレン(PP)にポリスチレン(PS)とスチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体樹脂(SEBS)を混合させてもよい。
図2及び図3に示すように、内装材10は、樹脂製パネル1の基部11に対応する発泡部21〜23と、樹脂製パネル1の隆起部12に対応する発泡部25とからなる発泡体2と、発泡体2に嵌合された2本の補強材3とを含む複合構造体である。発泡部21と発泡部22の間、及び、発泡部22と発泡部23の間にそれぞれ補強材3が介在している。
図2に示すように、発泡体2の裏面2bには、発泡部21〜23の裏面から隆起した発泡部25が形成されている。図3に示すように、発泡体2のおもて面2aは、略平坦な面となっている。
図4に示すように、補強材3は、所定量の隙間を介して互いに対向する長尺状の一対の第1の板状部31および第2の板状部32と、第1の板状部31および第2の板状部32を連結する連結板33と、を含む。図4に示す例では、補強材3の断面がH形状(H形リインフォース)となっている。
第1の板状部31の両端には第2の板状部32に向かって突出する突起311が設けられており、第2の板状部32の両端には第1の板状部31に向かって突出する突起321が設けられている。
補強材3の材料は特に限定するものではないが、樹脂製パネル1の強度を確保するために、好ましくはアルミニウムなどの金属製あるいは硬質のプラスチック製である。補強材3は、例えば押出成形によって成形される。
補強材3の断面形状は図示のものに限られず、例えばC形、コ字形、角形パイプ状あるいは円形パイプ状等であってもよく、各発泡体に嵌合して一体化可能な形状であれば適宜のものでよい。
実施形態の樹脂製パネル1において、発泡部21〜23,25は例えば熱可塑性樹脂を用いて成形される。その樹脂材料は限定しないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンや、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のアクリル誘導体のいずれか、又は2種類以上の混合物を含む。発泡部21〜23,25の発泡倍率は特に限定するものではないが、例えば1.5〜60倍の範囲であり、代表的には20倍や30倍、好ましくは10〜45倍であり、より好ましくは15〜35倍である。なお、発泡倍率とは、発泡前の混合樹脂の密度を、発泡後の発泡樹脂の見かけ密度で割った値である。
実施形態の樹脂製パネル1において、発泡部21〜23,25に使用されうる発泡剤としては、公知の物理発泡剤、化学発泡剤及びその混合物が挙げられる。例えば、物理発泡剤としては、空気、炭酸ガス、窒素ガス等の無機系物理発泡剤、及びブタン、ペンタン、ヘキサン、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の有機系物理発泡剤を適用できる。また、化学発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド(ADCA)、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン−3,3’−ジスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、トリヒドラジノトリアジン又はアゾビスイソブチロニトリルなどの有機発泡剤、クエン酸、シュウ酸、フマル酸、フタル酸、リンゴ酸、酒石酸、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸、ショウノウ酸、エチレンジアミン四酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ニトリロ酸などのポリカルボン酸と、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウムアルミニウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウムなどの無機炭酸化合物の混合物や、クエン酸ニ水素ナトリウム、シュウ酸カリウムなどのポリカルボン酸の塩が無機発泡剤として挙げられる。
表皮材シートS及び発泡部21〜23,25は、剛性及び強度を増加させる目的で、ガラスフィラーを混入した樹脂材料を用いて成形するようにしてもよい。
ガラスフィラーとしては、ガラス繊維、ガラスクロスやガラス不織布などのガラス繊維布、ガラスビーズ、ガラスフレーク、ガラスパウダー、ミルドガラスなどが挙げられる。ガラスの種類としては、Eガラス、Cガラス、Aガラス、Sガラス、Dガラス、NEガラス、Tガラス、クオーツ、低誘電率ガラス、高誘電率ガラスなどが挙げられる。
なお、ガラスフィラーに限らず、剛性を上げるためのタルク、炭酸カルシウム、珪灰石(Wollastonite)、マグネシウム系材料等の無機フィラー、カーボンファイバー等を混入させてもよい。
(2)内装材10の詳細構造
次に、図5〜図9を参照して、本実施形態の内装材10の詳細構造について説明する。
(2−1)発泡体2の構成
以下では先ず、発泡体2の構成について図5〜9を参照して説明する。
図5は、本実施形態の発泡体2の表側の斜視図である。図6は、図5のG1部分及びG2部分の拡大図である。図7は、本実施形態の発泡体2のG1部分及びG2部分の平面図である。図8は、図7に示すA−A,B−B,D−D,E−Eの断面図である。図9は、図7に示すC−C,F−Fの断面図である。
なお、発泡体2は、例えばビーズ法型内発泡成形法によって成形される。ビーズ法型内発泡成形法による成形例については、例えば特開2014−128938号公報を参照されたい。
図5に示すように、発泡体2のおもて面には一端から他端に亘って直線状の収容部201,202が形成されている。本実施形態の例では、収容部201,202はともに同一形状である。収容部201は発泡部21と発泡部22の間に形成され、収容部202は発泡部22と発泡部23の間に形成され、各収容部は、図4に示した補強材3(H形リインフォース)を発泡体2に配置するために設けられている。
図6及び図7を参照すると、発泡体2において収容部201の両端近傍のG1部及びG2部には、補強材3の長手方向の一端と嵌合する嵌合部213,223と、補強材3の長手方向の他端と嵌合する嵌合部217,227とが形成されている。また、発泡体2のG1部及びG2部には、補強材3がその長手方向において発泡体2から脱落することを確実に防止するためにストッパ215,225,219,229が形成されている。
図7において、収容部201の底面230は、補強材3を載置する面であり、補強材3の第2の板状部32と当接する面である。
以下、図8及び図9の断面図を参照してより詳細に説明する。図8及び図9では、補強材3が発泡体2に組み込まれたときの補強材3の位置を仮想線で示してある。なお、以下の説明では収容部201について言及するが、収容部202は収容部201と同一形状である。
図8のA−A断面及びD−D断面に示すように、発泡体2の収容部201には、互いに対向する側面211,221と、底面230とが形成されている。側面211は底面230と発泡部21のおもて面21aとの間に介在し、側面221は底面230と発泡部22のおもて面22aの間に介在している。
補強材3が発泡体2と嵌合した状態では、補強材3の第2の板状部32は底面230に当接し、補強材3の第1の板状部31及び第2の板状部32の両側面が側面211,221に当接する。
収容部201の深さは、補強材3が収容部201の底面230に当接した状態において発泡部21,22のおもて面21a,22aと補強材3の第1の板状部31の上面とが概ね同一平面となるように設定することが好ましいが、その限りではない。
図6(a)及び図8のB−B断面に示すように、嵌合部213,223は、収容部201の側面211,221から互いに対向する方向に突出して形成されており、補強材3の第1の板状部31と第2の板状部32の間の隙間内に位置することで補強材3の長手方向の一端と嵌合する。
図6(b)及び図8のE−E断面に示すように、嵌合部217,227は、収容部201の側面211,221から互いに対向する方向に突出して形成されており、補強材3の第1の板状部31と第2の板状部32の間の隙間内に位置することで補強材3の長手方向の他端と嵌合する。
図9のC−C断面に示すように、嵌合部213は、補強材3の長手方向に沿って形成された板状部分であり、補強材3の一端から補強材3の第1の板状部31及び第2の板状部32の間の隙間内に突出し、補強材3と嵌合する。
嵌合部213のおもて面213aは、補強材3の長手方向と略平行、すなわち、第1の板状部31の上面、及び第2の板状部32の底面と略平行である。嵌合部213の裏面213bは、補強材3の上記隙間内に突出した部分の先端面213tから補強材3の一端に向かうにつれて傾斜している。そのため、嵌合部213は、補強材3の上記隙間内に突出した部分の先端面213tから補強材3の一端に向かうにつれて、第1の板状部31及び第2の板状部32が対向する方向の厚さが増加している。
図9のF−F断面に示すように、嵌合部217は、補強材3の長手方向に沿って形成された板状部分であり、補強材3の一端から補強材3の第1の板状部31及び第2の板状部32の間の隙間内に突出し、補強材3と嵌合する。
嵌合部217のおもて面217a及び裏面217bは、補強材3の長手方向と略平行、すなわち、第1の板状部31の上面、及び第2の板状部32の底面と略平行である。つまり、嵌合部217は、補強材3の上記隙間内に突出した部分の先端面217tから補強材3の一端に向かう方向において厚さが略一定となるように形成されている。
図9のC−C断面に示すように、ストッパ215は、嵌合部213の先端面213tとは反対側の端において、補強材3の一端に対向する壁面215wを有する。図示しないが、ストッパ225についても同様の壁面を有する。
図9のF−F断面に示すように、ストッパ219は、嵌合部217の先端面217tとは反対側の端において、補強材3の一端に対向する壁面219wを有する。図示しないが、ストッパ229についても同様の壁面を有する。
嵌合部223及びストッパ225の断面形状は、図9のC−C断面と同じである。嵌合部227及びストッパ229の断面形状は、図9のF−F断面と同じである。
(2−2)内装材10の組み立て
次に、上述した発泡体2を基に、内装材10を組み立てる方法について、図10を参照して説明する。
図10は、本実施形態の内装材10を組み立てる方法を説明する図であり、(a),(b)の順に、補強材3を発泡体2に嵌合させる手順を示している。
内装材10を組み立てるには、発泡体2を成形した後、発泡体2のおもて面が上方を向くように発泡体2を配置する。
そして、図10(a)に示すように、補強材3の一端が斜め下方となるように補強材3を傾け、当該一端において補強材3の第1の板状部31及び第2の板状部32の間の隙間に発泡体2の嵌合部217,227が挿入されるように、補強材3を発泡体2に押し当てる。それによって、補強材3の一端が発泡体2の嵌合部217,227と嵌合する。
次いで、図10(b)に示すように、補強材3の嵌合されていない他端において補強材3の第1の板状部31及び第2の板状部32の間の隙間に発泡体2の嵌合部213,223が挿入されるように、補強材3を位置決めする。それによって、補強材3の他端が発泡体2の嵌合部213,223と嵌合する。
図9のC−C断面に示したように、補強材3の他端が発泡体2の嵌合部213,223に嵌合した状態では、嵌合部213,223が補強材3の第1の板状部31と第2の板状部32の間の隙間内に突出した状態となる。
このとき、嵌合部213は、補強材3の第1の板状部31及び第2の板状部32の隙間内に突出した部分の先端面213tから補強材3の一端に向かうにつれて、第1の板状部31及び第2の板状部32が対向する方向の厚さが増加している。嵌合部223についても同様である。そのため、補強材3の第2の板状部32が、嵌合部213の裏面213bと収容部201の底面230(図8参照)の間で挟持され、かつ嵌合部223の裏面(図示せず)と収容部201の底面230の間で挟持されることから、補強材3がその長手方向で位置決めされる。
さらに、本実施形態の発泡体2では、ストッパ215,225,219,229によって、補強材3が発泡体2から脱落することが確実に防止される。特に、図9のF−F断面に示すように、嵌合部217は底面230との間で第2の板状部32を挟持しないが、仮に補強材3が嵌合部217の側に移動した場合であってもストッパ219によって補強材3が発泡体2から脱落することはない。
図10には、収容部201に補強材3を配置させる場合について示しているが、収容部202に対しても同様に、補強材3を配置する。その結果、2本の補強材3が発泡体2に嵌合し、内装材10が完成する。
なお、上述した内装材10の組立方法では、最初に発泡体2の嵌合部217,227を補強材3の一端に挿入し、その後に発泡体2の嵌合部213,223を補強材3の他端に挿入するようにしたが、この順序は入れ替えてもよい。
本実施形態の補強材3の嵌合方法は、発泡体2の裏面2bにおいて隆起する発泡部25(図2参照)が形成されている場合に好適である。すなわち、発泡体のおもて面及び裏面のうち少なくともいずれか一方に隆起部がある場合、隆起部の厚さが相対的に大きくなる。そのため、仮に発泡体を隆起部で割断してから補強材を嵌合させる方法を採ったとしたならば、厚さが大きい隆起部を2分させることになるため、隆起部の局所的な剛性の低下が避けられない。それに対して本実施形態では、隆起部である発泡部25で発泡体2を割断することなく、補強材3を嵌合させることができるため、発泡部25における局所的な剛性の低下を回避することができる。
(3)樹脂製パネル1の成形方法
次に、図11、12を参照して、内装材10を表皮材シートSで覆う樹脂製パネル1を、金型を用いて成形する方法について説明する。図11、12はそれぞれ、本実施形態の樹脂製パネル1の表皮材シートSを成形する工程を説明する図である。
図11を参照すると、型締装置70は、押出装置(図示せず)から鉛直下方に押し出された溶融樹脂シートP,Pに対して略直交する方向に、開位置と閉位置との間で移動させられる一対の分割金型71A,71Bを有する。一対の分割金型71A,71Bは、各々に対応する形成面72A,72Bを対向させた状態で配置される。形成面72Aは、発泡体2のおもて面と裏面に対応した形状となっている。
一対の分割金型71A,71Bの各々において、各々に対応する形成面72A,72Bの上下端近傍には、ピンチオフ部74A,74Bが形成されている。このピンチオフ部74A,74Bはそれぞれ、形成面72A,72Bのまわりに環状に形成され、対向する分割金型71B,71Aに向かって突出する。これにより、一対の分割金型71A,71Bを型締する際、それぞれのピンチオフ部74A,74Bの先端部が当接し、溶融樹脂シートP,Pの周縁にパーティングラインが形成されるようになっている。
一対の分割金型71A,71Bには、形成面72A,72Bの周囲において、形成面72A,72Bから突出可能に摺動部75A,75Bが設けられている。摺動部75A,75Bは、形成面72A,72Bから突出した状態において、その端面を溶融樹脂シートP,Pに接触させ、それによって溶融樹脂シートP,Pと一対の分割金型71A,71Bの形成面72A,72Bとの間に密閉空間を形成するために設けられている。
一対の分割金型71A,71Bには、真空チャンバ(図示せず)が内蔵されている。真空チャンバは、真空ポンプ及び真空タンク(いずれも図示せず)と接続されている。真空チャンバと形成面72A,72Bの間には、真空吸引のための連通路(図示せず)が設けられている。
一対の分割金型71A,71Bは、金型駆動装置(図示せず)によって、開位置と閉位置の間を移動可能となるように駆動される。開位置では、一対の分割金型71A,71Bの間に、2枚の連続した溶融樹脂シートP,Pが、互いに間隔を隔てて配置可能となっている。2枚の溶融樹脂シートP,Pは、成形後に、樹脂製パネル1における表皮材シートSとなる。閉位置では、一対の分割金型71A,71Bのピンチオフ部74A,74Bが当接する。
次に、樹脂製パネル1の成形方法について説明する。
先ず、図11に示したように、押出装置から溶融樹脂シートP,Pが鉛直下方に押し出され、一対の分割金型71A,71Bの形成面72A,72Bの間に供給される。この時点で、一対の分割金型71A,71Bは開位置にある。
次に、形成面72A,72Bの周囲にある摺動部75A,75Bを突出させて、その端面を溶融樹脂シートP,Pに接触させる。これにより、溶融樹脂シートP,Pと一対の分割金型71A,71Bの形成面72A,72Bとの間に密閉空間が形成される。そして、真空チャンバと形成面72A,72Bの間に設けられた連通路によって、密閉空間内の空気を吸引する。この吸引により、2枚の溶融樹脂シートP,Pがそれぞれ、一対の分割金型71A,71Bの形成面72A,72Bに押圧させられ、図12に示すように、形成面72A,72Bに沿った形状、すなわち、樹脂製パネル1の略外形に賦形(形成)される。
次に、マニピュレータ(図示せず)を用いて一対の分割金型71A,71Bの間で、上述したようにして組み立てた内装材10を位置決めし、図12に示すように、側方より一方の分割金型(図12では、分割金型71B)に押し付けるようにして挿入する。これにより、内装材10が一方の溶融樹脂シートPに溶着される。
このとき、上述したように、内装材10では、補強材3がその長手方向で位置決めされていることから補強材3の長手方向が鉛直方向となるように内装材10が配置された状態であっても補強材3が内装材10から脱落することを防止できる。
その後、一対の分割金型71A,71Bを開位置から閉位置まで移動させて、型締する。これにより、一方の溶融樹脂シートP(図面右側)に対して溶着されていた内装材10は、他方の溶融樹脂シートP(図面左側)に対しても溶着される。さらに、一対の分割金型71A,71Bのピンチオフ部74A,74Bにおいて、一対の溶融樹脂シートP,Pの周縁が溶着させられ、パーティングラインPLが形成される。
最後に、一対の分割金型71A,71Bを再び開位置に移動させ、成形した樹脂製パネル1を形成面72A,72Bから離間させ、パーティングラインPLまわりに形成されたバリを、カッター等で切断して除去する。以上で、内装材10を表皮材シートSで覆った構造の樹脂製パネル1が完成する。
なお、上述した樹脂製パネル1の成形方法では、吸引により溶融樹脂シートPを一対の分割金型71A,71Bの形成面72A,72Bに押圧させる場合について説明したが、その限りではない。溶融樹脂シートPに空気等の流体を吹き付けることによって溶融樹脂シートPを一対の分割金型71A,71Bの形成面72A,72Bに押圧させるようにしてもよい(ブロー成形)。
以上、本発明の各実施形態について詳細に説明したが、本発明の樹脂製パネル及び発泡構造体は上記各実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのは勿論である。
図9のC−C断面に示した嵌合部213では、補強材3の第1の板状部31及び第2の板状部32の隙間内に突出した部分の先端面213tから補強材3の一端に向かうにつれて、裏面213bが傾斜している場合について例示したが、その限りではない。補強材3の第1の板状部31及び第2の板状部32の隙間内に突出した部分の先端面213tから補強材3の一端に向かうにつれて、嵌合部の厚さが増加していればよく、傾斜面は裏面213bに限られない。
例えば、図13(a)に示す変形例の嵌合部213Aのように、補強材3の第1の板状部31及び第2の板状部32の隙間内に突出した部分の先端面213Atから補強材3の一端に向かうにつれて、おもて面213Aa及び裏面213Abの両方が傾斜していてもよい。図13(b)に示す変形例の嵌合部213Bのように、補強材3の第1の板状部31及び第2の板状部32の隙間内に突出した部分の先端面213Btから補強材3の一端に向かうにつれて、おもて面213Baが傾斜していてもよい。
上述した実施形態では、図6及び図9に示したように、嵌合部とストッパが連結している場合について説明したが、その限りではない。嵌合部とストッパは離間して形成されていてもよい。その場合、図6において、例えば嵌合部213,223が収容部201の側面から突出する位置を収容部201の中央により近い位置としてもよい。
上述した実施形態では、発泡体2にストッパ215,219,225,229が形成されている場合について説明したが、少なくともいずれか1つのストッパを設けなくてもよく、あるいは、ストッパを全く設けなくてもよい。ストッパを設けない場合であっても、嵌合部によって補強材3が保持されている限り、補強材3が位置決めされるため、補強材3が発泡体2から離脱する可能性は極めて低い。
上述した実施形態では、図6及び図7に示したように、収容部201の両端の側に嵌合部を設けた場合について説明したが、その限りではない。収容部201のいずれか一端の側のみに嵌合部を設けてもよい。その場合でも、収容部201の一端の側の嵌合部によって補強材3が保持されていれば、補強材3が位置決めされうる。
上述した実施形態において、底面230を挟んで対向する一対の嵌合部(例えば、嵌合部213と嵌合部223)のうちいずれか一方の嵌合部のおもて面及び/又は裏面を傾斜面としてもよいし、その両方の嵌合部のおもて面及び/又は裏面を傾斜面としてもよい。
成形した発泡体を割断し、割断して得られた2つの発泡部を補強材3の一方及び他方から挿入することで、補強材3を発泡体2に嵌合させてもよい。そのような変形例に係る発泡体を図14に示す。図14は、変形例に係る発泡体を説明する図であり、(a)は発泡体の平面図の一部を示し、(b)は(a)のH−H断面を示す。図14(b)では、割断後に配置される補強材3を仮想線で示してある。
図14に示す変形例では、収容部201は、発泡部21の端部から突出する突出部241と、発泡部22の端部から突出する突出部242と、突出部241及び突出部242の間に介在する薄肉部243とを有する。発泡体を成形した後に薄肉部243において発泡体を割断し、突出部241を補強材3の長手方向に沿って補強材3の一方に挿入し、突出部242を補強材3の長手方向に沿って補強材3の他方に挿入する。その結果、補強材3が発泡体2に嵌合される。
嵌合部の形状は、補強材の断面形状に応じて適宜変更されることは言うまでもない。つまり、補強材の断面形状がC形、コ字形、角形パイプ状あるいは円形パイプ状等の場合、嵌合部の補強材内の隙間に位置する部分の先端面から補強材の一端に向かうにつれて、嵌合部の厚みが大きくなるか、あるいは嵌合部と補強材との間の面圧が高くなるように、嵌合部の形状が設定されうる。
1…樹脂製パネル
11…基部
12…隆起部
S…表皮材シート
10…内装材(発泡構造体の例)
2…発泡体
2a…おもて面
2b…裏面
21〜23,25…発泡部
21a,22a…おもて面
21b,22b…裏面
201,202…収容部
211,221…側面
230…底面
213,217,223,227,213A,213B…嵌合部
213a,217a,213Aa,213Ba…おもて面
213b,217b,213Ab,213Bb…裏面
213t,217t,213At,213Bt…先端面
215,219,225,229…ストッパ
215w,229w…壁面
3…補強材
31…第1の板状部
311…突出部
32…第2の板状部
321…突出部
33…連結部
70…型締装置
71A,71B…分割金型
72A,72B…形成面
74A,74B…ピンチオフ部
75A,75B…摺動部
P…溶融樹脂シート

Claims (4)

  1. 所定量の隙間を介して互いに対向する長尺状の一対の板状部を有する補強材と、
    発泡体と、を備え、
    前記発泡体は、
    おもて面又は裏面に形成され、前記補強材が配置される収容部と、
    前記収容部において、前記補強材の長手方向両端のうち少なくともいずれか一端側から内方に向かって補強材の前記隙間内に突出し、補強材と嵌合する嵌合部と、を有し、
    前記収容部は、少なくともその一部に底面を有しており、前記補強材は当該底面上に載置され、
    前記嵌合部は、補強材の前記隙間内に突出した部分の先端から補強材の前記一端に向かうにつれて、前記一対の板状部が対向する方向の厚さが増加していることを特徴とする、
    発泡構造体。
  2. 前記発泡体は、補強材の長手方向において、補強材の両端のうち少なくともいずれか一方の端に対向する壁面を有するストッパを備えたことを特徴とする、
    請求項1に記載された発泡構造体。
  3. 所定量の隙間を介して互いに対向する長尺状の一対の板状部を有する補強材と、
    発泡体と、を備え、
    前記発泡体は、
    おもて面又は裏面に形成され、前記補強材が配置される収容部と、
    補強材の両端のうち少なくともいずれか一端から補強材の前記隙間内に突出し、補強材と嵌合する嵌合部と、を有し、
    前記嵌合部は、補強材の前記隙間内に突出した部分の先端から補強材の前記一端に向かうにつれて、前記一対の板状部が対向する方向の厚さが増加しており、
    前記発泡体は、おもて面及び裏面のうち前記収容部が形成されている面とは反対側の面に、隆起部が形成されていることを特徴とする、
    発泡構造体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載された発泡構造体を表皮材シートで覆った樹脂製パネル。
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