JP7233774B2 - リグニンの精製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リグニン調製の技術分野に属し、リグニンの精製方法に関する。
従来のリグニンは、一般的に、アルカリパルプ化により得られた黒液を更に処理して得られるものであり、アルカリパルプ化は、高温高圧の条件で原料を処理し、リグニンは蒸煮薬液に溶解し、パルプ化過程において汚染がひどく、試薬コストが高価で、調製された工業用リグニンは、不純物が多いことに加え、そのリグニンの含有量が低く、純度が低く、相対分子質量が小さく、分散度が高く、成分が複雑であり、水に溶解し、熱可塑特性が悪い等の特点も、その下流の応用を阻害する。一方、有機溶媒を用いる方法で植物繊維原料からリグニンを抽出することは環境に優しい技術であり、一定の条件で、有機溶媒は植物原料内のリグニンを分解し、リグニン、セルロースを効率的に分離するという目的を達成することができる。溶媒法により調製されたリグニンは、分離しやすくて反応活性が良いが、得られた粗リグニンは分離過程において、リグニンにいずれも一部のヘミセルロース、各種のイオンおよび不純物が付着され、その下流の応用に一定の影響を与える。
リグニンは、収量がセルロースに次ぐ天然高分子生成物であり、全世界で、毎年、植物の成長により1500億トンのリグニンが生産できると推定されるが、粗抽出リグニンには、リグニン成分に加え、大量の糖類および灰分が更に含まれ、これらの物質の存在は、リグニンの保管にも使用にも悪影響を与える。例えば、その中に糖類が存在することで、粗リグニンは保管時に吸湿しやすくなり、コンクリート添加剤として用いられる場合、凝固遅延により早期の強度が低くなり、合成接着剤の場合、接着剤の接着強度および硬化時間にいずれもさまざまな程度の影響を与える。リグニンの性能を向上させるために、粗抽出リグニンを精製する必要がある。更に、関連するリグニン製品に複数種の無機塩、ヘミセルロース、オリゴ糖等の不純物が含まれ、色も深く、且つ、これらの不純物は工業用リグニン由来製品の性能にも様々な影響を与え、科学的な精製を行って製品の純度を向上させないと、応用は制限される。
CN101845064Aは、工業用リグニンの精製方法を開示し、まず、シリカゲルを秤量してクロマトグラフィーカラム(Chromatography column)に充填し、精製する工業用リグニンを水に溶解し、工業用リグニン溶液をクロマトグラフィーカラム中のシリカゲルの最上層に注ぎ、シリカゲルに侵入した後、シリカゲルの頂部に1層のシリカゲルを敷き、脱イオン水を加えて溶出し、溶出液を色分布でそれぞれ受け取り、褐色の溶出液を第2容器に受け取り、褐色の溶出液の前の淡色部分を第1容器に受け取った後、シリカゲルカラムに酸性溶液を加えてカラム内のシリカゲルが白色になるまで洗浄し、酸性溶液の溶出液を第3容器に受け取り、第2容器内の褐色部分の溶出液を蒸発すれば精製後のリグニン製品となった。CN103910766Aは、分離および精製によりポプラ酢酸リグニンを調製する方法を開示し、該方法は、酢酸および塩酸を蒸煮試薬とし、常圧および109℃の条件でポプラ木粉を蒸煮した後、水中で沈殿させる方法を用いて溶出されたリグニンを回収し、得られた粗リグニンをエチルエーテルで洗浄し、その後、アルカリ溶液を用いて処理し、且つ膜分離でポプラ酢酸リグニンを得た。CN103497295Bは、工業用アルカリリグニン変性フェノール樹脂のその場での超音波重合調製方法に関し、そのステップは、質量分率が5%~10%の工業用アルカリリグニン溶液を、アルカリ溶解、酸沈殿、遠心、洗浄、乾燥等の過程を経て精製したアルカリリグニンを得ることである。しかし、上記関連技術はステップが煩雑で、操作が複雑であり、幅広く応用しにくく、収率および純度を更に向上させる必要がある。且つ、上記特許は主に工業用リグニンを原料として精製し、その方法は、溶媒型リグニンに応用されず、関連技術において、新たな有機溶媒型リグニンの精製方法についてはほぼ報告されていない。
そのため、簡潔で効率的なリグニン精製方法を提供し、不純物を除去し、リグニンの下流の応用範囲を広げ、広い応用の見通しおよび巨大な市場価値を有する。
以下は、本明細書で詳細に説明する主題の概要である。本概要は、特許請求の範囲を制限するものではない。
本発明の目的は、リグニンの物理化学特性および不純物の成分から出発し、互いに組み合わせて段階的に精製し、簡潔で効率的であり、収率および純度を著しく向上させ、広い応用の見通しおよび巨大な市場価値を有するリグニンの精製方法を提供することを含む。
この目的を達成するために、本発明は以下の技術案を講じる。
第1態様において、本発明は、
(1)粗抽出したリグニンを精製溶媒に入れ、超音波振動して一次生成物を得るステップと、
(2)一次生成物を遠心処理し、上清液および固体沈殿を取得し、固体沈殿を精製溶媒で洗浄濾過し、濾液と上清液とを混合させて二次生成物を得るステップと、
(3)二次生成物を恒温水中で撹拌処理し、三次生成物を得るステップと、
(4)三次生成物に蒸留水を加え、撹拌した後に濾過膜で濾過し、分画沈殿を得るステップと、
(5)分画沈殿を洗浄して乾燥し、精製後のリグニンを得るステップと、
を含むリグニンの精製方法を提供する。
好ましくは、前記粗抽出したリグニンは、有機溶媒を用いて植物繊維原料から抽出したリグニンであり、有機酸系リグニン、アルコール系リグニン、エーテル系リグニン、フェノール系リグニン、エステル系リグニン、またはケトン系リグニンを含んでもよいが、これらに限定されず、エタノールリグニン、有機酸系リグニン、アセトンリグニン、または高沸点アルコールリグニンのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせであることが好ましい。
好ましくは、前記有機酸系リグニンは酢酸リグニンである。
好ましくは、前記高沸点アルコールリグニンはエチレングリコールリグニンおよび/または1,4-ブチレングリコールリグニンである。
本発明において、発明者は、長期間の生産時間の過程において、関連技術におけるリグニンの抽出精製プロセスの利点および欠点を深く調べ、有機溶媒を用いて植物繊維原料から抽出したリグニンを原料とし、精製溶媒を広く選別し、超音波振動、遠心濾過、恒温水撹拌および膜濾過乾燥のステップと組み合わせて順に段階的に精製し、各ステップは不可欠であるとともに順序を逆転できず、各ステップを効率的に組み合わせて相乗的に効果を増やし、リグニン内の不純物を強力に除去することができ、高い精製収率を有するとともにリグニンの純度を著しく向上させ、広い応用の見通しおよび巨大な市場価値を有する。
好ましくは、前記精製溶媒は有機溶媒であり、有機酸、アルコール系、エーテル系、エステル系、またはジオキサンのうちのいずれか1種を含む。
好ましくは、前記精製溶媒の質量濃度は30%~100%であり、例えば、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%であってもよく、100%であることが好ましい。
好ましくは、前記一次生成物の質量濃度は0.1%~90%であり、例えば、0.1%、1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、または90%であってもよく、30%~90%であることが好ましく、80%~90%であることが好ましい。
好ましくは、前記有機酸はプロピオン酸、酪酸、ギ酸、または酢酸を含む。
好ましくは、前記アルコール系は、メタノール、プロパノール、グリセリン、イソブタノール、エタノール、またはn-ブタノールを含み、メタノールまたはエタノールであることが好ましい。
好ましくは、前記エーテル系はエチルエーテルを含む。
好ましくは、前記エステル系は酢酸エチルまたは酢酸ブチルを含む。
好ましくは、前記酢酸リグニンは酢酸で精製される。
好ましくは、前記エタノールリグニンはメタノールで精製される。
好ましくは、前記アセトンリグニンはエチルエーテルで精製される。
好ましくは、前記エチレングリコールリグニンは酢酸エチルで精製される。
好ましくは、前記1,4-ブチレングリコールリグニンはエタノールで精製される。
好ましくは、ステップ(1)に記載の超音波振動の温度は20~80℃であり、例えば、20℃、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、または80℃であってもよく、40~60℃であることが好ましい。
好ましくは、ステップ(1)に記載の超音波振動の時間は10~200minであり、例えば、10min、20min、50min、70min、90min、110min、130min、150min、170min、190min、または200minであってもよく、50~150minであることが好ましい。
好ましくは、ステップ(2)に記載の遠心の回転数は6000~20000r/minであり、例えば、6000r/min、7000r/min、8000r/min、9000r/min、10000r/min、11000r/min、12000r/min、13000r/min、14000r/min、15000r/min、16000r/min、17000r/min、18000r/min、19000r/min、または20000r/minであってもよく、8000~15000r/minであることが好ましい。
好ましくは、ステップ(3)に記載の恒温水の温度は20~80℃であり、例えば、20℃、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、または80℃であってもよく、40~60℃であることが好ましい。
好ましくは、ステップ(3)に記載の撹拌の時間は10~300minであり、例えば、10min、30min、50min、70min、90min、110min、130min、150min、170min、190min、210min、230min、250min、270min、290min、または300minであってもよく、50~200minであることが好ましい。
好ましくは、ステップ(3)に記載の撹拌とは、恒温水の環境において一定の回転数で撹拌することを意味し、回転数が10~1000s-1であり、撹拌機または高速分散機により達成できる。
好ましくは、ステップ(4)に記載の三次生成物と蒸留水との固液比は1:(1~10)であり、例えば、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、または1:10であってもよく、1:(3~7)であることが好ましい。
好ましくは、ステップ(4)に記載の濾過膜の分画分子量は1000よりも大きい。
本発明は、濾過装置を限定せず、限外濾過装置または一般的な濾過装置であってもよく、主な目的は一部の不純物を分画して精製する作用を果たすことであり、濾過膜は、分画分子量1000以上の濾過膜であることが好ましく、分画分子量1000~10000の濾過膜であることが好ましい。
好ましくは、ステップ(5)に記載の洗浄用の洗剤は水であり、割合を限定せず、きれいに洗浄することを結果とする。
好ましい技術案として、リグニンの精製方法は、具体的に、
(1)粗抽出したリグニンを質量濃度が30%~100%の精製溶媒に入れ、20~80℃で10~200min超音波振動し、濃度0.1%~90%の一次生成物を取得するステップであって、
精製溶媒は、有機酸、アルコール系、エーテル系、エステル系、またはジオキサンのうちのいずれか1種を含み、前記粗抽出したリグニンは、有機溶媒を用いて植物繊維原料から抽出したリグニンであり、有機酸系リグニン、アルコール系リグニン、エーテル系リグニン、フェノール系リグニン、エステル系リグニン、またはケトン系リグニンのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されないステップと、
(2)一次生成物を6000~20000r/minの回転数で遠心処理し、上清液および固体沈殿を取得し、固体沈殿を精製溶媒で洗浄濾過し、濾液と上清液とを混合させて二次生成物を取得するステップと、
(3)二次生成物を20~80℃の恒温水中で10~1000s-1の剪断速度で10~300min撹拌処理し、三次生成物を取得するステップと、
(4)固液比1:(1~10)の割合に従って三次生成物に蒸留水を加え、1~10min撹拌した後、分画分子量が1000よりも大きい濾過膜で濾過し、分画沈殿を取得するステップと、
(5)分画沈殿を洗浄して乾燥し、精製後のリグニンを得るステップと、
を含む。
第2態様において、本発明は、第1態様に記載の方法で精製されるリグニンを提供する。
関連技術と比べ、本発明は、少なくとも以下のような有益な効果を有する。
本発明に係る精製方法は簡潔で効率的であり、有機溶媒により抽出したリグニン内のヘミセルロース、各種のイオンおよび不純物を効果的に除去し、高い精製収率を有するとともにリグニンの純度を著しく向上させ、収率が80%以上に達し、灰分が低く、純度が90%以上に達し、操作のステップが簡単であり、コストを節約し、環境汚染が小さく、応用および普及の価値を有する。
詳細な説明を閲読し理解することで、他の態様も理解できる。
本発明に用いられる技術的手段およびその効果を更に説明するために、以下、具体的な実施形態により本発明の技術案を更に説明するが、本発明は実施例の範囲内に限定されるものではない。
[実施例1]
(1)酢酸を用いて粗抽出したリグニンを質量濃度が60%の酢酸に入れて溶液に調製し、60℃で100min超音波振動し、リグニンの質量濃度が80%の一次生成物を得た。
(2)一次生成物を10000r/minの回転数で遠心処理し、上清液および固体沈殿を取得し、固体沈殿を質量濃度が60%の酢酸で洗浄濾過し、濾液と上清液とを混合させて二次生成物を取得した。
(3)二次生成物を60℃の恒温水中で800s-1の剪断速度で150min撹拌処理し、三次生成物を取得した。
(4)固液比1:5の割合に従って三次生成物に蒸留水を加え、5min撹拌してリグニンを沈殿させ、沈殿を含む混合液を濾過膜装置に入れ、分画分子量2000の濾過膜で濾過し、分画沈殿を取得した。
(5)分画沈殿を洗浄してから真空乾燥オーブンで乾燥した後、固形分85%以上のリグニン製品を取得した。
[実施例2]
(1)エタノールを用いて粗抽出したリグニンを質量濃度が90%のメタノールに入れ、20℃で200min超音波振動し、リグニンの質量濃度が60%の一次生成物を取得した。
(2)一次生成物を8000r/minの回転数で遠心処理し、上清液および固体沈殿を取得し、固体沈殿を質量濃度が90%のメタノールで洗浄濾過し、濾液と上清液とを混合させて二次生成物を取得した。
(3)二次生成物を20℃の恒温水中で10-1の剪断速度で300min撹拌処理し、三次生成物を取得した。
(4)固液比1:1の割合に従って三次生成物に蒸留水を加え、10min撹拌してリグニンを沈殿させ、沈殿を含む混合液を濾過膜装置に入れ、分画分子量1000の濾過膜で濾過し、分画沈殿を取得した。
(5)分画沈殿を洗浄してから真空乾燥オーブンで乾燥した後、固形分85%以上のリグニン製品を取得した。
[実施例3]
(1)高沸点アルコール(1,4-ブチレングリコール)を用いて粗抽出したリグニンを質量濃度が95%のエタノールに入れ、80℃で10min超音波振動し、リグニンの質量濃度が30%の一次生成物を取得した。
(2)一次生成物を15000r/minの回転数で遠心処理し、上清液および固体沈殿を取得し、固体沈殿を質量濃度が95%のエタノールで洗浄濾過し、濾液と上清液とを混合させて二次生成物を取得した。
(3)二次生成物を80℃の恒温水中で1000-1の剪断速度で10min撹拌処理し、三次生成物を取得した。
(4)固液比1:10の割合に従って三次生成物に蒸留水を加え、1min撹拌してリグニンを沈殿させ、分画分子量5000の濾過膜で濾過し、分画沈殿を取得した。
(5)分画沈殿を洗浄してから真空乾燥オーブンで乾燥した後、固形分が85%以上のリグニン製品を取得した。
[実施例4]
(1)アセトンを用いて粗抽出したリグニンを質量濃度が100%のエチルエーテルに入れ、20~80℃で80min超音波振動し、リグニンの質量濃度が90%の一次生成物を取得した。
(2)一次生成物を6000r/minの回転数で遠心処理し、上清液および固体沈殿を取得し、固体沈殿を質量濃度が100%のエチルエーテルで洗浄濾過し、濾液と上清液とを混合させて二次生成物を取得した。
(3)二次生成物を40℃の恒温水中で500-1の剪断速度で100min撹拌処理し、三次生成物を取得した。
(4)固液比1:3の割合に従って三次生成物に蒸留水を加え、8min撹拌してリグニンを沈殿させ、分画分子量8000の濾過膜で濾過し、分画沈殿を取得した。
(5)分画沈殿を洗浄してから真空乾燥オーブンで乾燥した後、固形分85%以上のリグニン製品を取得した。
[実施例5]
(1)エチレングリコールを用いて粗抽出したリグニンを質量濃度が100%の酢酸エチルに入れ、60℃で100min超音波振動し、リグニンの質量濃度が80%の一次生成物を取得した。
(2)一次生成物を20000r/minの回転数で遠心処理し、上清液および固体沈殿を取得し、固体沈殿を質量濃度が100%の酢酸エチルで洗浄濾過し、濾液と上清液とを混合させて二次生成物を取得した。
(3)二次生成物を60℃の恒温水中で500-1の剪断速度で100min撹拌処理し、三次生成物を取得した。
(4)固液比1:8の割合に従って三次生成物に蒸留水を加え、5min撹拌し、分画分子量が1000よりも大きい濾過膜で濾過し、分画沈殿を取得した。
(5)分画沈殿を洗浄してから真空乾燥オーブンで乾燥した後、固形分85%以上のリグニン製品を取得した。
[比較例1]
実施例1と比べ、超音波振動のステップを採用しなかった以外は実施例1の条件と同じである。
[比較例2]
実施例2と比べ、恒温水撹拌のステップを採用しなかった以外は実施例2の条件と同じである。
[比較例3]
実施例3と比べ、遠心濾過のステップを採用しなかった以外は実施例3の条件と同じである。
[比較例4]
実施例1と比べ、酢酸をホルムアルデヒドに置き換えた以外は実施例1の条件と同じである。
[比較例5]
実施例4と比べ、濾過膜で濾過しなかった以外は実施例4の条件と同じである。
[比較例6]
実施例5と比べ、ステップ(1)で溶液に調製した後、ステップ(3)の恒温水撹拌をステップ(1)の超音波振動の前に変更した以外は実施例5の条件と同じである。
[実験検出]
実施例および比較例における精製したリグニンの純度、収率および灰分を検出した。
収率は、精製前後の絶乾質量により求められ、純度は、紫外分光光度法または赤外分光法により検出され、灰分の検出方法は、800℃で3h焼成して灰分を計算することであった。
結果を表1に示した。
Figure 0007233774000001
表1から分かるように、実施例1~5は、本発明に係る技術案に従って有機溶媒を用いて抽出した粗抽出リグニンを精製し、収率がいずれも80%よりも高く、生成物の純度がいずれも90%よりも高く、灰分が低かった一方、比較例1、2、3および5の形態はいずれか1種のステップを欠き、比較例4は本発明に係る精製溶媒を使用せず、比較例6の精製ステップは逆順となり、生成物の純度や収率がいずれも著しく低減し、灰分が増加し、下流の応用に適せず、精製の目的を達成できない。そのため、本発明に係る精製方法は、各ステップは不可欠であるとともに順序を逆転できず、互いに組み合わせて効率的な精製を相乗的に実現する。
上記をまとめ、本発明は、リグニンの精製方法を提供し、有機溶媒を用いる方法で植物繊維原料から抽出したリグニンを特定の溶媒に入れ、超音波振動、遠心濾過、恒温水撹拌および膜濾過乾燥のステップと合わせて順に段階的に精製し、各ステップは不可欠であるとともに順序を逆転できず、各ステップを効率的に組み合わせて相乗的に効果を増やし、リグニン内の不純物を強力に除去することができ、高い精製収率を有するとともにリグニンの純度を著しく向上させ、広い応用の見通しおよび巨大な市場価値を有する。
本発明は上記実施例により本発明の詳細な方法を説明するが、本発明は上記詳細な方法に限定するものではなく、即ち、本発明は上記詳細な方法に依存して実施しなければならないことを意味しないことを、出願人より声明する。

Claims (21)

  1. (1)粗抽出したリグニンを精製溶媒に入れ、20~80℃で10~200min超音波振動して一次生成物を得るステップと、
    (2)一次生成物を6000~20000r/minの回転数で遠心処理し、上清液および固体沈殿を取得し、固体沈殿を精製溶媒で洗浄濾過し、濾液と上清液とを混合させて二次生成物を得るステップと、
    (3)二次生成物を20~80℃の恒温水中で10~1000s-1の剪断速度で10~300min撹拌処理し、三次生成物を得るステップと、
    (4)三次生成物に蒸留水を加え、撹拌した後に濾過膜で濾過し、分画沈殿を得るステップと、
    (5)分画沈殿を洗浄して乾燥し、精製後のリグニンを得るステップと、
    を含む、リグニンの精製方法。
  2. 前記粗抽出したリグニンは、有機溶媒を用いて植物繊維原料から抽出したリグニンであり、有機酸系リグニン、アルコール系リグニン、エーテル系リグニン、フェノール系リグニン、エステル系リグニン、またはケトン系リグニンを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記粗抽出したリグニンは、エタノールリグニン、有機酸系リグニン、アセトンリグニン、または高沸点アルコールリグニンのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記有機酸系リグニンは酢酸リグニンである、請求項2に記載の方法。
  5. 前記高沸点アルコールリグニンはエチレングリコールリグニンおよび/または1,4-ブチレングリコールリグニンである、請求項3に記載の方法。
  6. 前記精製溶媒は有機溶媒であり、有機酸、アルコール系、エーテル系、エステル系、またはジオキサンのうちのいずれか1種を含み、前記有機酸はプロピオン酸、酪酸、ギ酸、または酢酸を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記精製溶媒の質量濃度は30%~100%である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記一次生成物の質量濃度は30%~90%である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記アルコール系は、メタノール、プロパノール、グリセリン、イソブタノール、エタノール、またはn-ブタノールを含む、請求項6に記載の方法。
  10. 前記エーテル系はエチルエーテルを含む、請求項6に記載の方法。
  11. 前記エステル系は酢酸エチルまたは酢酸ブチルを含む、請求項6に記載の方法。
  12. 前記酢酸リグニンは酢酸で精製される、請求項4に記載の方法。
  13. 前記エタノールリグニンはメタノールで精製される、請求項3に記載の方法。
  14. 前記アセトンリグニンはエチルエーテルで精製される、請求項3に記載の方法。
  15. 前記1,4-ブチレングリコールリグニンはエタノールで精製される、請求項5に記載の方法。
  16. 前記エチレングリコールリグニンは酢酸エチルで精製される、請求項5に記載の方法。
  17. ステップ(1)に記載の超音波振動の温度は40~60℃であり、
    ステップ(1)に記載の超音波振動の時間は50~150minである、請求項1に記載の方法。
  18. ステップ(2)に記載の遠心の回転数は8000~15000r/minである、請求項1に記載の方法。
  19. ステップ(3)に記載の恒温水の温度は40~60℃であり、
    ステップ(3)に記載の撹拌の時間は50~200minである、請求項1に記載の方法。
  20. ステップ(4)に記載の三次生成物と蒸留水との固液比は1:(3~7)であり、
    ステップ(4)に記載の濾過膜の分画分子量は1000よりも大きい、請求項1に記載の方法。
  21. 1)粗抽出したリグニンを質量濃度が30%~100%の精製溶媒に入れ、20~80℃で10~200min超音波振動し、濃度が0.1%~90%の一次生成物を取得するステップであって、
    精製溶媒は、有機酸、アルコール系、エーテル系、エステル系、またはジオキサンのうちのいずれか1種を含み、前記粗抽出したリグニンは、有機溶媒を用いて植物繊維原料から抽出したリグニンであり、有機酸系リグニン、アルコール系リグニン、エーテル系リグニン、フェノール系リグニン、エステル系リグニン、またはケトン系リグニンのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせを含むステップと、
    (2)一次生成物を6000~20000r/minの回転数で遠心処理し、上清液および固体沈殿を取得し、固体沈殿を精製溶媒で洗浄濾過し、濾液と上清液とを混合させて二次生成物を取得するステップと、
    (3)二次生成物を20~80℃の恒温水中で10~1000s-1の剪断速度で10~300min撹拌処理し、三次生成物を取得するステップと、
    (4)固液比1:(1~10)の割合に従って三次生成物に蒸留水を加え、1~10min撹拌し、分画分子量が1000よりも大きい濾過膜で濾過し、分画沈殿を取得するステップと、
    (5)分画沈殿を洗浄して乾燥し、精製後のリグニンを得るステップと、
    を含む、請求項1に記載の方法。
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