JP7225863B2 - 偏光板離型用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
本発明は、かかる従来技術の欠点を解消することにある。すなわち、フィルムに添加した無機粒子由来の凝集異物を低減しつつ、加工適性とフィルムヘイズを好適な範囲に調整した離型フィルムを提供することにある。
[I]フィルム全体に対するカルシウム元素含有量が280重量ppm以上450重量ppm以下、リン元素含有量が25重量ppm以上33重量ppm以下、アルカリ金属元素含有量が5重量ppm以上9重量ppm以下であって、フィルムヘイズが7%以上13%以下である偏光板離型用ポリエステルフィルム。
[II]2層以上からなる積層ポリエステルフィルムであって、少なくとも一方の表層(層A)の当該層に対するカルシウム元素含有量が1500重量ppm以上2500重量ppm以下、リン元素含有量が25重量ppm以上35重量ppm以下、アルカリ金属元素含有量が7重量ppm以上12重量ppm以下であり、少なくとも一つの層(層B)の当該層に対するカルシウム元素含有量が130重量ppm以上270重量ppm以下、リン元素含有量が20重量ppm以上30重量ppm以下、アルカリ金属元素含有量が2重量ppm以上7重量ppm以下である[I]に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
[III]フィルムの全厚みに占める層Aの厚み比率が1%以上15%以下であり、層Bの厚み比率が85%以上99%以下である[II]に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
[IV]層Aの算術平均粗さRaが20nm以上34nm以下である[II]または[III]に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
[V]3層からなる積層ポリエステルフィルムであって、両表層(層A、層A’)の各層に対するカルシウム元素含有量が1500重量ppm以上2500重量ppm以下、リン元素含有量が25重量ppm以上35重量ppm以下、アルカリ金属元素含有量が7重量ppm以上12重量ppm以下であり、内層(層B)の当該層に対するカルシウム元素含有量が130重量ppm以上270重量ppm以下、リン元素含有量が20重量ppm以上30重量ppm以下、アルカリ金属元素含有量が2重量ppm以上7重量ppm以下である[I]に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
[VI]フィルムの全厚みに占める表層(層A、層A’)の厚み比率が、いずれも1%以上15%以下であり、内層(層B)の厚み比率が70%以上98%以下である[V]に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
[VII]少なくとも一方の表層の算術平均粗さRaが20nm以上34nm以下である[V]または[VI]に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
ポリエステル樹脂の固有粘度は、重合の終点をポリマーの攪拌トルクで判定することができる。攪拌トルクが高い場合には、ポリマーの溶融粘度が高く、固有粘度も高くなる。目標とする固有粘度になるように重合装置の終点判定攪拌トルクを設定すればよい。本発明ではフィルムのIVが0.60以上0.70以下となるように終点判定の攪拌トルクを設定することが好ましい。この範囲とすることで、表面粗さの制御がしやすく、好ましい。
(工程1)ポリエステル樹脂をシート状に溶融押出し、前記シート状に溶融押出したポリエステル樹脂を18~50℃のキャスティングロール上で1~15秒接触させて冷却固化せしめて厚み180~1400μmの未延伸ポリエステルフィルムを得る工程行程。
(工程2)(工程1)で得られた未延伸ポリエステルフィルムを、長手方向に延伸倍率が2.5~5倍で延伸した後、冷却をして一軸延伸ポリエステルフィルムを得る工程。
(工程3)(工程2)で得られた一軸延伸ポリエステルフィルムを、幅方向に延伸倍率が3~6倍、かつ、幅方向の延伸倍率が長手方向の延伸倍率よりも高い延伸倍率で延伸した後、冷却をして、二軸延伸ポリエステルフィルムを得る工程。
(工程4)前記二軸延伸ポリエステルフィルムを、熱処理温度が180~230℃にて熱処理して、二軸配向ポリエステルフィルムを得る工程。
・(工程1)未延伸フィルムの作成
ポリエステル樹脂を、必要に応じて乾燥し、押出機に供給し溶融押出する。フィルムの固有粘度を上述の範囲とするためには、押出機に供給するポリエステル樹脂の平均固有粘度は0.55~0.64dl/gであることが好ましく、より好ましくは0.55~0.62dl/gである。また押出機に供給するポリエステル樹脂の固有粘度のバラツキは0.002~0.030dl/gであることが好ましく、より好ましくは0.005~0.030である。なお、押出機に供給するポリエステル樹脂の固有粘度のバラツキは、後述する測定方法により求められるものであり、原料として押出機に供給するポリエステル樹脂から無作為に抽出する50サンプルについて固有粘度の測定を行い、得られた値の標準偏差σとして算出されるものである。原料として供給するポリエステル樹脂の固有粘度に一定のバラツキを有さしめることで、フィルムの結晶の面配向指数を高くしつつ、配向角を小さくすることが可能となる。原料として供給するポリエステル樹脂の固有粘度のバラツキが0.002dl/g未満であると、結晶の面配向指数χi値が低くなるため輝点欠点を低減できない場合がある。一方、原料として供給するポリエステル樹脂の固有粘度のバラツキが0.030dl/gを超えると、得られる二軸配向ポリエステルフィルムの特性が安定しない上、配向角が高くなり、偏光板をクロスニコル法で検査する際の光漏れが大きくなり検査の阻害となる場合がある。原料として供給するポリエステル樹脂のバラツキを上記の範囲とする方法は、特に限られるものでは無い。原料として供給するポリエステル樹脂の重合をバッチ式重合方法で得る場合は、連続式重合方法で得る場合に比べて、固有粘度のバラツキは大きくなる。
・(工程2)一軸延伸フィルムの作成
前記(工程1)で得られた未延伸フィルムを、長手方向に延伸倍率が2.5~5.0倍で延伸、冷却することによって、一軸延伸ポリエステルフィルムを得る。長手方向への延伸は、90~130℃の延伸温度で1段階的に、もしくは多段階的に分けて延伸することが好ましい。ボーイング現象およびフィルム長手方向の厚みムラを抑える観点から、延伸温度は100~120℃、延伸倍率は3~4倍がより好ましく、延伸ムラおよびキズを防止する観点から延伸は2段階以上に分けて行うことが好ましい。また、長手方向延伸により幅方向の収縮が生じるが、この延伸工程から冷却工程におけるフィルムの幅縮みは15%以下であることが好ましい。フィルムの幅縮みが15%を超えるとフィルムの蛇行や幅変動が生じる、またはフィルムの幅方向の面配向の均一性が悪化するため、5m幅にわたって結晶の面配向指数χi値を6.0以上とすることが困難になる場合がある。フィルムの幅縮みは、長手方向延伸を行う前のフィルム端部の厚みプロファイルを調整したり、延伸張力をニップロールなどで調整したりすることで制御することができる。
なお、ここで示したフィルムの幅縮みは、長手方向延伸工程直前のフィルム幅と延伸・冷却を終えた後のフィルム幅との差を長手方向延伸工程直前のフィルム幅で除することで算出される。
(工程2)における冷却工程におけるフィルム温度は25~45℃であると、次の(工程行程3)における幅方向の延伸を安定して行う上で好ましい。
・(工程3)二軸延伸フィルムの作成
前記(工程2)で得られた一軸延伸ポリエステルフィルムを、幅方向に延伸倍率が3.0~6.0倍、かつ、幅方向の延伸倍率が長手方向の延伸倍率よりも高い延伸倍率で延伸する。幅方向の延伸は、90~130℃の延伸温度で延伸することが好ましい。延伸温度が90℃よりも低く、延伸倍率が6.0倍よりも高くなると配向角は低減する傾向にあるが、フィルムが破断しやすくなる、また結晶の面配向指数χi値が低くなる。延伸温度は100~120℃、延伸倍率は4.0~5.0倍であるとより好ましい。また、配向角を低くするためには、幅方向の延伸倍率が、長手方向の延伸倍率よりも高いことが好ましい。幅方向の延伸倍率より長手方向延伸倍率を高くすると、フィルム内の分子配向が長手方向側に傾くため、配向角バラツキを抑制することが困難となる。
本発明の二軸配向ポリエステルフィルムを製造するに際し、長手方向の延伸の後に幅方向延伸後を行う。幅方向延伸後に長手方向延伸を行うと、最初の幅方向延伸後に分子が主に幅方向に強く配向するが、その後に長手方向延伸を行うと長手方向にも配向してしまい、配向角が高くなってしまうためである。
フィルムの幅縮み速度 =(W1-W2)/W1 × 1/T1 式(1)
また、(工程3)の冷却工程においてフィルムは温度が低下した状態である程度の時間を経ることが好ましい。この理由としては、以下のように推測している。前述したように冷却工程では幅縮みをする際に配向緩和が起こっていると考えられるが、フィルムを冷却することによって配向緩和を止めるには一定の時間が必要であると推測される。そのため、冷却工程の通過時間が不十分であると配向緩和を抑制できないため、ボーイング現象を抑制する効果が少ないと推測している。本発明の二軸配向ポリエステルフィルムを製造するに際して、冷却工程の通過時間は、10秒間以上が好ましく、更に好ましくは15秒間以上である。冷却工程の通過時間の上限は特に限定されないが、60秒間以下である
と生産性が良好となるため好ましい。
・(工程4)二軸延伸フィルムの熱処理
前記(工程3)で得られた二軸延伸ポリエステルフィルムを、熱処理することによって、二軸配向ポリエステルフィルムを得る。熱処理温度は180~230℃が好ましく、さらに好ましくは180~215℃、とくに好ましくは185~210℃である。熱処理温度が180℃未満では熱処理が不十分となり、150℃30分間熱処理した後のフィルム長手方向の熱収縮率を2.5~7.0%、フィルム幅方向の熱収縮率を2.5~8.0%の範囲に収めることが困難となる場合がある。熱処理温度が230℃より高いと、ボーイングが発生しやすくなり配向角を上述の範囲に制御することが困難となるため好ましくない。
また、上記熱処理においては、必要に応じて弛緩処理を行ってもよい。弛緩処理は、幅方向・長手方向いずれの方向について行っても良く、幅方向・長手方向を同時に行っても、それぞれ別に行っても良い。弛緩率は、フィルムの全幅に対して好ましくは1~20%、さらに好ましくは1~15%であると、熱寸法安定性の優れたフィルムを得るのに有効である。
カルシウム、リン、アルカリ金属元素の含有量については、ポリエステルフィルムを細かく裁断した後、溶融プレス機で円柱状に成型し、理学電機(株)製蛍光X線分析装置(型番:3270)を用いて測定した。
JIS K7105(1981)に準じ、フィルム長手方向4cm×フィルム幅方向3.5cmの寸法に切り出したものをサンプルとし、ヘイズメータ(スガ試験機製HGM-2DP(C光用))を用いて測定する。フィルム幅方向に対して均等に3点測定し、その平均値を測定結果とした。
表面からエッチングしながらXPS(X線光電子光法)、IR(赤外分光法)あるいはコンフォーカル顕微鏡などで、その粒子濃度のデプスプロファイルを測定する。片面に積層したフィルムにおける表層では、表面という空気-樹脂の界面のために粒子濃度は低く、表面から遠ざかるにつれて粒子濃度は高くなる。本発明の片面に積層したフィルムの場合は、深さ[I]で一旦極大値となった粒子濃度がまた減少し始める。この濃度分布曲線をもとに極大値の粒子濃度の1/2になる深さ[II](ここで、II>I)を積層厚さとした。さらに、無機粒子などが含有されている場合には、二次イオン質量分析装置(SIMS)を用いて、フィルム中の粒子のうち最も高濃度の粒子の起因する元素とポリエステルの炭素元素の濃度比(M+/C+)を粒子濃度とし、層(A)の表面からの深さ(厚さ)方向の分析を行う。そして上記同様の手法から積層厚さを得る。
三次元微細表面形状測定器(小坂製作所製ET-350K)を用いて測定し、得られたフィルム表面の線形プロファイル曲線より、JIS・B0601-1994に準じ、算術平均粗さRaを求めた。以下に示す条件で測定を行った。
X方向測定長さ:0.5mm、X方向送り速度:0.1mm/秒。
Y方向送りピッチ:5μm、Y方向ライン数:40本。
カットオフ:0.25mm。
触針圧:0.02mN。
高さ(Z方向)拡大倍率:5万倍。
反射検査器での易検査性を評価する機器に、照明手段としてLEDライト(アトー製 HBLF-L1400)、受光手段として分解能100μmのCCDカメラ(ヒューテック製 PCTME8040)を複数配置し、反射光の照射角度と検出角度を40°になるよう設置した反射検査器を使用した。反射検査器のLEDライトの出力およびカメラの検出感度を変えずにフィルムを検査した際、カメラが検出する映像信号を最大明度の場合が255、最小明度の場合が0となるように256分割した出力値で評価し、ベース出力値が127±20の範囲に収まるかで判定した。装置の概略図を図1に示す。
○:ベース信号出力値が127±20の範囲内である(明欠点・暗欠点の両方が正常に検査できる)。
×:ベース信号出力値が127±20の範囲外である(明欠点・暗欠点のどちらかが正常に検査できない)。
透過検査器での易検査性を評価する機器に、照明手段としてLEDライト(ヒューテック社製 FLS-L3200)、受光手段として分解能70μmのCCDカメラ(ヒューテック社製 DCFMB1A80)を複数配置し、透過光が直接カメラに進入するよう設置した透過検査器を使用した。透過検査器のLEDライトの出力およびカメラの検出感度を変えずにフィルムを検査した際、カメラが検出する映像信号を最大明度の場合が1023、最小明度の場合が0となるように1024分割した出力値で評価し、ベース出力値が512±40の範囲に収まるかで判定した。装置の概略図を図2に示す。
○:ベース信号出力値が512±40の範囲内である(明欠点・暗欠点の両方が正常に検査できる)。
×:ベース信号出力値が512±40の範囲外である(明欠点・暗欠点のどちらかが正常に検査できない)。
輝点欠点とは、クロスニコル検査において検知されるフィルム中の欠陥による光漏れのことを指し、輝点欠点を評価する機器として、照明手段としてLEDライト(アトー製 HBLF-WSL1500、HBLF-WSL700)および角度調整が可能な第1の偏光板が設けられ、受光手段として分解能50μmのCCDカメラ(ヒューテック製 GMFMB3B80)と角度調整が可能な第2の偏光板を組み合わせて複数配置されているクロスニコル検査器を使用した。クロスニコル検査器のカメラの検出感度を変えずにフィルム1000mを検査し、検出サイズ100μm以上の輝点欠点個数を測定した。装置の概要を図3に示す。
前述の輝点欠点個数をクロスニコル検査での易検査性の指標としてそれぞれ評価した。(○以上を合格とした)。
○:200μm以上の輝点が0.6個/m2以下である。
△:200μm以上の輝点が0.6~1.0個/m2である。
×:200μm以上の輝点が1.0個/m2以上である。
テレフタル酸とエチレングリコールのスラリー(エチレングリコール/テレフタル酸のモル比が1.05~1,30)を255℃で、水を留出しながらエステル化反応を行う。エステル化反応終了後、ポリエステル組成物に対し、三酸化二アンチモンを0.0207質量%(0.693mol/t相当)、酢酸マンガンを0.014質量%(0.281mol/t相当)、リン酸を0.014質量%(1.428mol/t相当)、水酸化カリウム水溶液を0.0005質量%(0.09mol/t相当)となるように添加し、引き続いて、真空下、290℃まで加熱、昇温して重縮合反応を行い、固有粘度0.70のポリエステルペレットを得た。
層Aの炭酸カルシウム添加量を変えた以外は実施例1と同様に実施し、3層からなる二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた結果を表1にまとめた。
層Aのリン酸添加量を変えた以外は実施例1と同様に実施し、3層からなる二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた結果を表1にまとめた。
層Aのリン酸二水素ナトリウム添加量を変えた以外は実施例1と同様に実施し、3層からなる二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた結果を表1にまとめた。
層Bの炭酸カルシウム添加量を変えた以外は実施例1と同様に実施し、3層からなる二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた結果を表1にまとめた。
層Bのリン酸添加量を変えた以外は実施例1と同様に実施し、3層からなる二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた結果を表1にまとめた。
層Bのリン酸二水素ナトリウム添加量を変えた以外は実施例1と同様に実施し、3層からなる二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた結果を表1にまとめた。
層Aおよび層A’の厚み比率を変えた以外は実施例1と同様に実施し、3層からなる二軸配向ポリエステルフィルムを得た。得られた結果を表1にまとめた。
2:照明手段
3:受光手段
4:信号処理手段
5:検査対象のフィルム
6:照明手段
7:受光手段
8:信号処理手段
9:検査対象のフィルム
10:第1の偏光フィルター
11:第2の偏光フィルター
12:照明手段
13:受光手段
14:信号処理手段
Claims (6)
- フィルム全体に対するカルシウム元素含有量が280重量ppm以上450重量ppm以下、リン元素含有量が25重量ppm以上33重量ppm以下、アルカリ金属元素含有量が5重量ppm以上9重量ppm以下であって、2層以上からなる積層ポリエステルフィルムであり、少なくとも一方の表層(層A)の当該層に対するカルシウム元素含有量が1500重量ppm以上2500重量ppm以下、リン元素含有量が25重量ppm以上35重量ppm以下、アルカリ金属元素含有量が7重量ppm以上12重量ppm以下であり、少なくとも一つの層(層B)の当該層に対するカルシウム元素含有量が130重量ppm以上270重量ppm以下、リン元素含有量が20重量ppm以上30重量ppm以下、アルカリ金属元素含有量が2重量ppm以上7重量ppm以下であり、フィルムヘイズが7%以上13%以下である偏光板離型用ポリエステルフィルム。
- フィルムの全厚みに占める層Aの厚み比率が1%以上15%以下であり、層Bの厚み比率が85%以上99%以下である請求項1に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
- 層Aの算術平均粗さRaが20nm以上34nm以下である請求項1または2に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
- 3層からなる積層ポリエステルフィルムであって、両表層(層A、層A’)の各層に対するカルシウム元素含有量が1500重量ppm以上2500重量ppm以下、リン元素含有量が25重量ppm以上35重量ppm以下、アルカリ金属元素含有量が7重量ppm以上12重量ppm以下であり、内層(層B)の当該層に対するカルシウム元素含有量が130重量ppm以上270重量ppm以下、リン元素含有量が20重量ppm以上30重量ppm以下、アルカリ金属元素含有量が2重量ppm以上7重量ppm以下である請求項1に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
- フィルムの全厚みに占める表層(層A、層A’)の厚み比率が、いずれも1%以上15%以下であり、内層(層B)の厚み比率が70%以上98%以下である請求項4に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
- 少なくとも一方の表層の算術平均粗さRaが20nm以上34nm以下である請求項4または5に記載の偏光板離型用ポリエステルフィルム。
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