JP7195317B2 - Sting調節剤化合物、ならびに製造及び使用する方法 - Google Patents

Sting調節剤化合物、ならびに製造及び使用する方法 Download PDF

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Description

本開示は、STING(インターフェロン遺伝子の刺激因子)調節剤/アゴニストとして有用であり得る化合物、合成方法ならびにがん及び他の疾患の予防または治療のための使用方法に関する。
STINGは、環状ジヌクレオチドを認識し、結合するERに局在する膜貫通型受容体である。STINGによって認識される天然リガンドには、細菌/原虫由来の環状ジヌクレオチド(CDN)、上流のcGAS(環状GMP-AMP合成酵素)によって合成される2’,3’cGAMPなどが含まれる。Trends in Immunology 35,88-93(2014)を参照されたい。天然リガンド2’,3’cGAMPは、ピロホスファターゼ/ホスホジエステラーゼであるENPP1(エクト-ヌクレオチドピロホスファターゼ/ホスホジエステラーゼ)によって分解されること、及び他のCDNは、他のホスホジエステラーゼによって分解されることが報告されている。Nat Chem Biol 10,1043-1048(2014);Cell Res 25,539-550(2015);及びBiochemistry 55,837-849(2016)を参照されたい。これらの天然リガンドによるSTING活性化は、TBK1(TANK結合キナーゼ1)及びIRF3(インターフェロン調節因子3)のリン酸化反応を誘導し、NFkB及びI型インターフェロン(IFN)応答をそれぞれもたらす。Trends in Immunology 35,88-93(2014)を参照されたい。
がん細胞増殖制御に対するSTINGの作用は、遺伝子組換えマウスを使用した試験で実証される。STING欠損及びIRF3欠損マウスは、野生型マウスと比較して、制御されない腫瘍増殖を示すことが報告された。Immunity 41,830-842(2014)を参照されたい。また、腫瘍同種移植マウスにおけるがん細胞増殖は、放射線療法によって抑制されたが、STING及びIFNAR1(インターフェロン(アルファ及びベータ)受容体1、下流シグナルによって産生されるI型IFNの受容体)を遺伝的に欠損したマウスでは、放射線療法による効果が低下したことも報告された。Immunity 41,843-852(2014)を参照されたい。上記の証拠を総合すると、STINGは、がん細胞増殖を抑制するのに重要な役割を果たすと考えられる。そのため、STINGアゴニストは、抗がん剤として使用され得る。例えば、WO2015/074145、WO2015/077354、WO2015/185565、WO2016/096174、WO2016/096577、WO2016/120305、WO2016/145102、WO2017/027645、WO2017/027646、WO2017/075477、WO2017/093933、WO2017/106740、WO2017/123657、WO2017/123669、及びWO2017/161349を参照されたい。また、STINGの活性化は、自然及び適応免疫の両方を活性化するSTINGの能力により、従来のワクチンの免疫効果を増強し得る。Ther Adv Vaccines 1,131-143(2013)を参照されたい。このように、STINGアゴニストはまた、様々なワクチンのための補助剤として使用され得る。
国際公開第2015/074145号 国際公開第2015/077354号 国際公開第2015/185565号 国際公開第2016/096174号 国際公開第2016/096577号 国際公開第2016/120305号 国際公開第2016/145102号 国際公開第2017/027645号 国際公開第2017/027646号 国際公開第2017/075477号 国際公開第2017/093933号 国際公開第2017/106740号 国際公開第2017/123657号 国際公開第2017/123669号 国際公開第2017/161349号
Trends in Immunology 35,88-93(2014) Nat Chem Biol 10,1043-1048(2014) Cell Res 25,539-550(2015) Biochemistry 55,837-849(2016) Immunity 41,830-842(2014) Immunity 41,843-852(2014)
本開示は、がん及び他の疾患の予防または治療のための薬剤として有用であり得るSTING作動活性を有する式(I)の新規化合物を提供する。
本開示は、式(I)の化合物:
Figure 0007195317000001

またはその薬学的に許容可能な塩(式中:
は、-SHまたは-OHであり;
は、-SHまたは-OHであり;
は、-O-、-S-、または-CH-であり;
は、-O-、-S-、-NH-、または-NR-であり、Rは、C-Cアルキルであり;
は、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり;
は、水素またはフルオロであり;
は、水素であり;Rは、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり;またはR及びRは、一緒になって-CHO-を形成し;
は、水素またはフルオロであり;
は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
環Aは、N、O、もしくはSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有する任意に置換された5もしくは6員単環式ヘテロアリール環、またはN、O、もしくはSから選択される1~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9もしくは10員二環式ヘテロアリール環であり;環Aは、環内に少なくとも1個のN原子を含み、Yは、環Aの炭素原子に結合しており;
環Bは、N、O、またはSから選択される2~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9または10員二環式ヘテロアリール環であり;環Bは、環内に少なくとも2個のN原子を含む)を提供する。
本開示はまた、(a)式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、及び(b)薬学的に許容可能な担体を含む薬学的組成物を提供する。
本開示はさらに、対象における免疫応答を誘導する方法であって、それを必要とする対象に治療的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与すること含む、方法を提供する。
本開示は、対象におけるSTING依存性I型インターフェロン産生を誘導する方法であって、それを必要とする対象に治療的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、方法を提供する。
本開示は、対象における細胞増殖障害を治療する方法であって、それを必要とする対象に治療的有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、方法を提供する。
本開示はまた、抗原及び式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含むワクチン組成物を提供する。本開示はさらに、対象における疾患を治療する方法であって、それを必要とする対象に治療的有効量のワクチン組成物を投与することを含む、方法を提供する。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
式Iの化合物:
Figure 0007195317000002


またはその薬学的に許容可能な塩(式中:
は、-SHまたは-OHであり;
は、-SHまたは-OHであり;
は、-O-、-S-、または-CH -であり;
は、-O-、-S-、-NH-、または-NR -(式中、R は、C -C アルキルである)であり;
は、水素、フルオロ、-OH、-NH 、-OR 、または-NHR であり;
は、水素またはフルオロであり;
は、水素であり;R は、水素、フルオロ、-OH、-NH 、-OR 、または-NHR であり;またはR 及びR は、一緒になって-CH O-を形成し;
は、水素またはフルオロであり;
は、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルであり;
環Aは、N、O、もしくはSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有する任意に置換された5もしくは6員単環式ヘテロアリール環、またはN、O、もしくはSから選択される1~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9もしくは10員二環式ヘテロアリール環であり;環Aは、前記環内に少なくとも1個のN原子を含み、Y は、環Aの炭素原子に結合しており;
環Bは、N、O、またはSから選択される2~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9または10員二環式ヘテロアリール環であり;環Bは、前記環内に少なくとも2個のN原子を含む)。
(項目2)
式II:
Figure 0007195317000003


を有する項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目3)
及びX は、-SHであり;
各ホスホロチオエート結合の前記リン原子は、キラルであり、独立して、R またはS である、項目1もしくは2に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目4)
及びX は、-SHであり;
各ホスホロチオエート結合の前記リン原子は、R である、項目3に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目5)
及びX は、-OHである、項目1もしくは2に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目6)
及びX の一方は、-OHであり、他方は、-SHであり;
前記ホスホロチオエート結合の前記リン原子は、キラルであり、R またはS である、項目1もしくは2に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目7)
は、-O-である、項目1~6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目8)
は、-CH -である、項目1~6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目9)
は、-O-である、項目1~8のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目10)
は、-NH-または-NR -である、項目1~8のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目11)
は、水素、フルオロ、-OH、または-OCH CF であり、R は、水素またはフルオロである、項目1~10のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目12)
は、水素であり;
は、水素、フルオロ、または-OHであり;
は、水素またはフルオロである、項目1~11のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目13)
は、フルオロまたは-OHであり;
は、水素またはフルオロであり;
、R 、及びR は、水素である、項目1~10のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目14)
式(IV):
Figure 0007195317000004


を有する項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩
(式中、R 及びR は、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCH CF である)。
(項目15)
式(IV-A):
Figure 0007195317000005


を有する項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩
(式中、R 及びR は、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCH CF である)。
(項目16)
式(IV-B):
Figure 0007195317000006


を有する項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩
(式中、R 及びR は、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCH CF である)。
(項目17)
式(IV-C):
Figure 0007195317000007


を有する項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩
(式中、R 及びR は、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCH CF である)。
(項目18)
式(V):
Figure 0007195317000008


を有する項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩
(式中、R 及びR は、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCH CF である)。
(項目19)
式(V-A):
Figure 0007195317000009


を有する項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩
(式中、R 及びR は、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCH CF である)。
(項目20)
式(V-B):
Figure 0007195317000010


を有する項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩
(式中、R 及びR は、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCH CF である)。
(項目21)
式(V-C):
Figure 0007195317000011


を有する項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩
(式中、R 及びR は、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCH CF である)。
(項目22)
各ホスホロチオエート結合の前記リン原子は、キラルであり、独立して、R またはS である、項目14~16及び18~20のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目23)
環Aは、1~3個のN原子を含有する任意に置換された6員単環式ヘテロアリール環である、項目1~22のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目24)
環Aは、
Figure 0007195317000012

であり;
各R 10 は、独立して、水素、ハロゲン、-OH、-NH 、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、C -C シクロアルキル、-OR 11 、-NHR 11 、-CN、-NO 、または-C(O)NHR 12 であり;
11 は、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルであり;
12 は、水素、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルであり;
mは、0、1、または2である、項目23に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目25)
各R 10 は、独立して、水素、フルオロ、クロロ、-OH、-NH 、-CH 、-CF 、-OCH 、-CN、-NO 、または-C(O)NH である、項目24に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目26)
環Aは:
Figure 0007195317000013

である、項目22に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目27)
環Aは、
Figure 0007195317000014

であり;
各R 13 は、独立して、水素、ハロゲン、-OH、-NH 、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、C -C シクロアルキル、-OR 11 、-NHR 11 、-CN、-NO 、または-C(O)NHR 12 であり;
11 は、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルであり;
12 は、水素、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルであり;
nは、0、1、または2である、項目1~13または18~22のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目28)
各R 13 は、独立して、水素、フルオロ、クロロ、-OH、-NH 、-CH 、-CF 、-OCH 、-CN、-NO 、または-C(O)NH である、項目27に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目29)
環Aは:
Figure 0007195317000015

である、項目28に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目30)
環Aは、任意に置換された5員単環式ヘテロアリール環である、項目1~22のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目31)
環Bは、3~5個のN原子を含有する任意に置換された9員二環式ヘテロアリール環であり;
前記Y 含有5員環は、環Bの窒素原子に結合している、項目1~30のいずれか1
項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目32)
環Bは:
Figure 0007195317000016

であり;
、Z 、Z 、及びZ は、それぞれ独立して、NまたはCR 20 であり;
21 は、水素またはC -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、もしくはC -C シクロアルキルであり;
23 は、水素または-NH であり;
20 、R 22 、及びR 24 は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、-OH、-NH 、-CN、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルである、項目31に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目33)
、Z 、Z 、及びZ は、それぞれ独立して、N、CH、またはCFであり;
21 は、水素または-CH であり;
22 及びR 24 は、それぞれ独立して、水素、-NH 、または-CH である、項目32に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目34)
環Bは:
Figure 0007195317000017

から選択される、項目33に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目35)
環Bは:
Figure 0007195317000018

である、項目34に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目36)
環Aまたは環Bが置換されている場合、前記置換基は、ハロゲン、-OH、-CN、-NO 、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、C -C シクロアルキル、-OR 11 、-SR 12 、-N(R 12 、-NR 12 C(O)R 12 、-C(O)R 12 、-C(O)OR 12 、-C(O)N(R 12 、または-SO N(R 12 であり;または2つの隣接する置換基は、前記介在する環原子と一緒になって、4~8員環を形成し;
11 は、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルであり;
12 は、水素、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルである、項目1~23のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目37)
式(VI):
Figure 0007195317000019

を有する項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩(式中
は、-SHまたは-OHであり;
は、-SHまたは-OHであり;
は、-O-、-S-、-NH-、または-NMe-であり;
は、水素、フルオロ、-OH、または-OR であり;
は、水素またはフルオロであり;
は、水素であり;R は、水素、フルオロ、または-OHであり;
は、水素またはフルオロであり;
は、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルであり;
各R 10 は、独立して、水素、ハロゲン、-OH、-NH 、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、C -C シクロアルキル、-OR 11 、-NHR 11 、-CN、-NO 、または-C(O)NHR 12 であり;
11 は、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルであり;
12 は、水素、C -C アルキル、ハロ(C -C )アルキル、またはC -C シクロアルキルであり;
mは、0、1、または2であり;
は、N、CH、またはCFであり;
21 は、水素または-CH であり;
22 は、水素、-NH 、または-CH である)。
(項目38)
は、-O-である、項目37に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目39)
は、-NH-である、項目37に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目40)
及びX は、-SHであり、各ホスホロチオエート結合の前記リン原子は、キラルであり、独立して、R またはS である、項目37~39のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目41)
及びX は、-OHである、項目37~39のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目42)
及びX の一方は、-OHであり、他方は、-SHであり、前記ホスホロチオエート結合の前記リン原子は、キラルであり、R またはS である、項目37~39のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目43)
、R 、及びR は、水素である、項目37~42のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目44)
は、水素、フルオロ、-OH、または-OCH CF である、項目37~43のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目45)
は、水素、フルオロ、または-OHである、項目44に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目46)
は、水素、フルオロ、または-OHである、項目37~45のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目47)
は、水素またはフルオロである、項目46に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目48)
mは、0である、項目37~47のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目49)
は、Nである、項目37~48のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目50)
21 は、水素である、項目37~49のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目51)
22 は、-NH である、項目37~50のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目52)
前記化合物は、表1から選択される、項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目53)
前記化合物は:
Figure 0007195317000020


Figure 0007195317000021


Figure 0007195317000022


Figure 0007195317000023


Figure 0007195317000024


Figure 0007195317000025

、及び
Figure 0007195317000026

から選択される、項目1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
(項目54)
(a)項目1~53のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、及び(b)薬学的に許容可能な担体を含む、薬学的組成物。
(項目55)
対象における免疫応答を誘導する方法であって、それを必要とする前記対象に治療的有効量の項目1~53のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与すること含む、前記方法。
(項目56)
対象におけるSTING依存性I型インターフェロン産生を誘導する方法であって、それを必要とする前記対象に治療的有効量の項目1~53のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、前記方法。
(項目57)
対象における細胞増殖障害を治療する方法であって、それを必要とする前記対象に治療的有効量の項目1~53のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、前記方法。
(項目58)
前記細胞増殖障害は、がんである、項目57に記載の方法。
(項目59)
治療的有効量の第2の治療剤を前記対象に投与することをさらに含む、項目57または58に記載の方法。
(項目60)
抗原及び項目1~53のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む、ワクチン組成物。
(項目61)
対象における疾患を治療する方法であって、それを必要とする前記対象に治療的有効量の項目60に記載のワクチン組成物を投与することを含む、前記方法。
本開示の詳細な説明
定義
本明細書では、「ハロゲン原子」の例には、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「芳香族」には、以下及び本明細書で一般的に記載されるアリール及びヘテロアリール基が含まれる。
用語「脂肪族」または「脂肪族基」は、本明細書で使用される場合、直鎖もしくは分岐状C1-12炭化水素、または完全に飽和しているか、もしくは1つ以上の不飽和単位を含有するが芳香族ではない環状C1-12炭化水素(本明細書では「炭素環」、「脂環式」、「シクロアルキル」、または「シクロアルケニル」とも称される)を意味する。例えば、好適な脂肪族基には、線状、分岐状または環状のアルキル、アルケニル、アルキニル基及びそれらのハイブリッド、例えば(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、または(シクロアルキル)アルケニルが含まれる。様々な実施形態では、脂肪族基は、1~12、1~10、1~8、1~6、1~5、1~4、1~3、または1~2個の炭素原子を有する。
単独でまたはより大きな部分の一部として使用される用語「脂環式」、「炭素環」、「カルボシクリル」、「カルボシクロ」、または「炭素環式」は、3~約14個の環炭素原子を有する飽和または部分不飽和環状脂肪族環系を指す。
単独でまたはより大きな部分の一部として使用される用語「アルキル」は、直鎖または分岐鎖飽和C-C12炭化水素基を指す。様々な実施形態では、アルキル基は、1~12個、1~10個、1~8個、1~6個、1~5個、1~4個、1~3個、または1~2個の炭素原子を有し得る。「C-Cアルキル」の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1-エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル及び2-エチルブチルが含まれる。
用語「シクロアルキル」は、約3~約10個の環炭素原子の飽和環系を指す。様々な実施形態では、アルキル基は、3~8個、3~7個、または3~6個、3~5個の炭素原子を有し得る。「C-Cシクロアルキル」の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルが含まれる。
用語「ハロアルキル」は、場合により、1個以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基を指す。本明細書で使用される場合、用語「ハロゲン」または「ハロ」は、F、Cl、Br、またはIを意味する。本明細書では、「ハロ(C-C)アルキル」の例には、1~7個、典型的には1~5個のハロゲン原子を有するC1-6アルキル基が含まれる。その具体的な例には、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、2-ブロモエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、2,2-ジフルオロプロピル、3,3,3-トリフルオロプロピル、4,4,4-トリフルオロブチル、5,5,5-トリフルオロペンチル、及び6,6,6-トリフルオロヘキシルが含まれる。
用語「ヘテロ原子」は、酸素、硫黄、窒素、リン、またはケイ素(窒素、硫黄、リン、またはケイ素の任意の酸化形態;任意の塩基性窒素の四級化形態または;複素環式環の置換可能な窒素、例えば、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおけるものなど)、NH(ピロリジニルにおけるものなど)またはNR(N置換ピロリジニルにおけるものなど)を含む)の1つ以上を指す。
用語「アリール」は、1~3個の芳香族環を含むC6-14芳香族炭化水素部分を指す。少なくとも1つの実施形態では、アリール基は、C6-10アリール基である。アリール基には、限定されないが、任意に置換されたフェニル、ナフチル、またはアントラセニルが含まれる。所定の実施形態では、アリール基は、本明細書に記載されるように任意に置換されていてもよい。本明細書で使用される用語「アリール」にはまた、アリール環が1つ以上の脂環式または複素環式環と縮合してテトラヒドロナフチル、インデニル、インダニル、またはインドリニル環などの任意に置換された環状構造を形成する基が含まれる。用語「アリール」は、用語「アリール基」、「アリール環」、及び「芳香族環」と互換的に使用され得る。
用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアリ~(heteroar-)」は、5、6、9、または10個の環原子などの5~14個の環原子を有し;環状配列において共有される6、10、または14個のπ電子を有し;炭素原子に加えて1~5個のヘテロ原子を有する基を指す。ヘテロアリール基は、単、二、三、または多環式、例えば、単、二、または三環式、例えば単または二環式であり得る。「ヘテロアリ」の実体の文脈では、用語「ヘテロ原子」は、窒素、酸素、または硫黄を指し、窒素または硫黄の任意の酸化形態、及び塩基性窒素の任意の四級化形態を含む。例えば、ヘテロアリールの窒素原子は、塩基性窒素原子であり得、また、対応するN-オキシドに任意に酸化され得る。ヘテロアリールがヒドロキシ基によって置換されている場合、それはまた、その対応する互変異性体を含む。用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアリ~」にはまた、本明細書で使用される場合、ヘテロ芳香族環が1つ以上のアリール、脂環式、または複素環脂肪族環に融合されている基が含まれる。ヘテロアリール基の非限定的な例には、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H-キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、及びピリド[2,3-b]-1,4-オキサジン-3(4H)-オンが含まれる。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」、または「ヘテロ芳香族」と互換的に使用され得る。所定の実施形態では、ヘテロアリール基は、本明細書に記載されるように任意に置換されていてもよい。
本明細書で使用される場合、用語「複素環」、「ヘテロシクリル」、「複素環式基」、及び「複素環式環」は、互換的に使用され、安定した3~8員単環式または7~10員二環式複素環式部分であって、飽和または部分不飽和のいずれかであり、炭素原子に加えて1個以上、例えば1~4個のヘテロ原子(上記で定義されている)を有するものを指す。複素環の環原子に関連して使用される場合、用語「窒素」には置換された窒素が含まれる。例として、酸素、硫黄または窒素から選択される0~3個のヘテロ原子を有する飽和または部分不飽和環において、窒素は、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおけるものなど)、NH(ピロリジニルにおけるものなど)、またはNR(N置換ピロリジニルにおけるものなど)であり得る。
複素環式環は、そのペンダント基に、安定な構造をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子において結合し得、環原子のいずれかが任意に置換されていてもよい。そのような飽和または部分不飽和複素環式基の例には、限定されないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピペリジニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、及びチアモルホリニルが含まれる。ヘテロシクリル基は、単、二、三、または多環式、例えば、単、二、または三環式、例えば、単または二環式であり得る。用語「ヘテロシクリルアルキル」は、ヘテロシクリルによって置換されたアルキル基を指し、アルキル及びヘテロシクリル部分は、独立して、任意に置換されていてもよい。また、複素環式環にはまた、複素環式環が1個以上のアリール環と縮合した基が含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「部分不飽和」は、環原子間に少なくとも1つの二重または三重結合を含む環状部分を指す。用語「部分不飽和」は、複数の不飽和部位を有する環を包含することが意図されているが、本明細書で定義される芳香族(例えば、アリールまたはヘテロアリール)部分を含むことは意図されていない。用語「部分不飽和」は、環原子間に少なくとも1つの二重または三重結合を含む互変異性体を有する環を包含することが意図されている。例えば、カルボニル基を含む環は、エノール互変異性体として存在し、それ故、「部分不飽和」ともみなされる。
アリール(アラルキル、アラルコキシ、アリールオキシアルキルなどを含む)またはヘテロアリール(ヘテロアラルキル及びヘテロアリールアルコキシなどを含む)基は、1つ以上の置換基を含有し得、それ故、「任意に置換されて」いてもよい。上記及び本明細書で定義された置換基に加えて、アリールまたはヘテロアリール基の不飽和炭素原子上の好適な置換基はまた、-ハロ、-NO、-CN、-R、-C(R)=C(R、-C≡C-R、-OR、-SR°、-S(O)R°、-SOR°、-SO、-SON(R、-N(R、-NRC(O)R、-NRC(S)R、-NRC(O)N(R、-NRC(S)N(R、-N(R)C(=NR)-N(R、-N(R)C(=NR)-R°、-NRCO、-NRSOR°、-NRSON(R、-O-C(O)R、-O-CO、-OC(O)N(R、-C(O)R、-C(S)R°、-CO、-C(O)-C(O)R、-C(O)N(R、-C(S)N(R2、-C(O)N(R)-OR、-C(O)N(R)C(=NR)-N(R、-N(R)C(=NR)-N(R)-C(O)R、-C(=NR)-N(R、-C(=NR)-OR、-N(R)-N(R、-C(=NR)-N(R)-OR、-C(R°)=N-OR、-P(O)(R、-P(O)(OR、-O-P(O)-OR、及び-P(O)(NR)-N(R(式中、Rは、独立して、水素または任意に置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリール、脂環式、またはヘテロシクリル基であるか、またはRの2つの独立した存在は、それらの介在する原子(複数可)と一緒になって任意に置換された5~7員アリール、ヘテロアリール、脂環式、またはヘテロシクリルを形成する)を含み、一般にこれらから選択される。いくつかの実施形態では、Rは、独立して、水素、C1-6脂肪族、またはC3-6脂環式である。各R°は、独立して、任意に置換された脂肪族、アリール、ヘテロアリール、脂環式、またはヘテロシクリル基である。
脂肪族もしくはヘテロ脂肪族基、または非芳香族炭素環式もしくは複素環式環は、1個以上の置換基を含有し得、それ故、「任意に置換されて」いてもよい。上記及び本明細書で別段定義されない限り、脂肪族もしくはヘテロ脂肪族基、または非芳香族炭素環式もしくは複素環式環の飽和炭素上の好適な置換基は、アリールまたはヘテロアリール基の不飽和炭素について上記に挙げられたものから選択され、また、以下のものを含む:=O、=S、=C(R*)、=N-N(R*)、=N-OR*、=N-NHC(O)R*、=N-NHCOR°=N-NHSOR°または=N-R*(式中、R°は、上記で定義されており、各R*は、独立して、水素または任意に置換されたC1-6脂肪族基から選択される)。
上記及び本明細書で定義された置換基に加えて、非芳香族複素環式環の窒素上の任意の置換基はまた、以下のものを含み、一般にこれらから選択される:-R、-N(R、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)C(O)R、-C(O)CHC(O)R、-S(O)、-S(O)N(R、-C(S)N(R、-C(=NH)-N(R、または-N(R)S(O)(式中、各Rは、上記で定義されている)。ヘテロアリールまたは非芳香族複素環式環の環窒素原子はまた酸化されて、対応するN-ヒドロキシまたはN-オキシド化合物を形成し得る。酸化された環窒素原子を有するそのようなヘテロアリールの非限定的な例は、N-オキシドピリジルである。
上記で詳述したように、いくつかの実施形態では、R(または本明細書及び特許請求の範囲で同様に定義される任意の他の可変要素)の2つの独立した存在は、それらの介在する原子(複数可)と一緒になって3~13員脂環式、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する3~12員ヘテロシクリル、6~10員アリール、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1~5個のヘテロ原子を有する5~10員ヘテロアリールから選択される単環式または二環式環を形成する。
明確性のために、本明細書に記載の全ての2価の基は、可変要素が現れる式または構造の対応する左から右への読み込みで、左から右へ読まれることが意図されている。
(または本明細書及び特許請求の範囲において同様に定義される任意の他の可変要素)の2つの独立した存在が、それらの介在する原子(複数可)と一緒になる場合に形成される例示的な環には、a)同じ原子に結合し、その原子と一緒になって環、例えば、N(Rを形成する(Rの両方の存在は、窒素原子と一緒になってピペリジン-1-イル、ピペラジン-1-イル、またはモルホリン-4-イル基を形成する)R(または本明細書及び特許請求の範囲において同様に定義される任意の他の可変要素)の2つの独立した存在;及びb)異なる原子に結合し、それらの原子の両方と一緒になって環を形成する(例えば、フェニル基がORの2つの存在で置換されている場合
Figure 0007195317000027
、Rのこれらの2つの存在は、それらが結合している酸素原子と一緒になって縮合6員酸素含有環:
Figure 0007195317000028
を形成する)R(または本明細書及び特許請求の範囲において同様に定義される任意の他の可変要素)の2つの独立した存在が含まれるが、これらに限定されない。R(または本明細書及び特許請求の範囲において同様に定義される任意の他の可変要素)の2つの独立した存在がそれらの介在する原子(複数可)と一緒になる場合に様々な他の環(例えば、スピロ及び架橋環)が形成され得ること及び上記で詳述した例は限定することが意図されていないことが理解される。
別段記述されない限り、本明細書で示される構造はまた、構造の全ての立体異性(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、及び幾何(または配座))形態、例えば、各不斉中心についてのR及びS配置、(Z)及び(E)二重結合異性体、ならびに(Z)及び(E)配座異性体を含むことを意味する。そのため、単一の立体化学異性体ならびに本化合物のエナンチオマー、ジアステレオマー、及び幾何(または配座)混合物は、本開示の範囲内である。別段記述されない限り、本明細書で開示される化合物の全ての互変異性形態は、本開示の範囲内である。また、別段記述されない限り、本明細書で示される構造はまた、1つ以上の同位体濃縮原子の存在下でのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置き換え、または13C-もしくは14C-濃縮炭素による炭素の置き換えが存在する本構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。そのような化合物は、非限定的例として、バイオアッセイにおける分析ツールまたはプローブとして有用である。
開示される化合物が少なくとも1個のキラル中心を有する場合、本開示は、対応する光学異性体を含まないかまたは実質的に含まない1つのエナンチオマー、阻害剤のラセミ混合物、及びその対応する光学異性体に対して1つのエナンチオマーで濃縮された混合物を包含することを理解されたい。混合物が、その光学異性体に対して1つのエナンチオマーで濃縮されている場合、混合物は、例えば、少なくとも50%、75%、80%、85%、90%、95%、99%、または99.5%のエナンチオマー過剰率を含有する。
本開示のエナンチオマーは、当業者に知られている方法によって、例えば、例えば結晶化によって分離され得るジアステレオ異性体塩の形成;例えば結晶化、気液もしくは液体クロマトグラフィによって分離され得るジアステレオ異性誘導体もしくは複合体の形成;1つのエナンチオマーとエナンチオマー特異的試薬との選択的反応、例えば、酵素的エステル化;またはキラル環境における、例えばキラル支持体、例えば、結合キラルリガンドを有するシリカ上での、もしくはキラル溶媒の存在下での気液もしくは液体クロマトグラフィによって分割され得る。所望のエナンチオマーが上述の分離手順のうちの1つによって別の化合物に転化される場合、所望のエナンチオマー形態を遊離するためにさらなる工程が必要となる。代替的には、特定のエナンチオマーは、光学的に活性な試薬、基質、触媒もしくは溶媒を使用する不斉合成によって、または不斉変換により1つのエナンチオマーを他のものに転化することによって合成され得る。
開示される化合物が少なくとも2個のキラル中心を有する場合、本開示は、他のジアステレオマーを含まないかまたは実質的に含まないジアステレオマー、他のジアステレオマー対を含まないかまたは実質的に含まないジアステレオマー対、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマー対の混合物、1つのジアステレオマーが他のジアステレオマー(複数可)に対して濃縮されたジアステレオマーの混合物、ならびに1つのジアステレオマー対が他のジアステレオマー対(複数可)に対して濃縮されたジアステレオマー対の混合物を包含する。混合物が、他のジアステレオマーまたはジアステレオマー対(複数可)に対して1つのジアステレオマーまたはジアステレオマー対(複数可)で濃縮されている場合、その混合物は、例えば、少なくとも50%、75%、80%、85%、90%、95%、99%または99.5%のモル過剰率で、その化合物の他のジアステレオマーまたはジアステレオマー対(複数可)に対して、示されているまたは言及されているジアステレオマーまたはジアステレオマー対(複数可)で濃縮されている。
ジアステレオ異性体対は、当業者に知られている方法、例えば、クロマトグラフィまたは結晶化によって分離され得、各対内の個々のエナンチオマーは、上記のとおりに分離され得る。本明細書で開示される化合物の調製において使用される前駆体のジアステレオマー対をクロマトグラフィで分離するための具体的な手順は、本明細書において実施例で提供される。
式(I)の化合物
本開示は、式(I)の化合物:
Figure 0007195317000029

またはその薬学的に許容可能な塩(式中:
は、-SHまたは-OHであり;
は、-SHまたは-OHであり;
は、-O-、-S-、または-CH-であり;
は、-O-、-S-、-NH-、または-NR-であり、Rは、C-Cアルキルであり;
は、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり;
は、水素またはフルオロであり;
は、水素であり;Rは、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり;またはR及びRは、一緒になって-CHO-を形成し;
は、水素またはフルオロであり;
は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
環Aは、N、O、もしくはSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有する任意に置換された5もしくは6員単環式ヘテロアリール環、またはN、O、もしくはSから選択される1~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9もしくは10員二環式ヘテロアリール環であり;環Aは、環内に少なくとも1個のN原子を含み、Yは、環Aの炭素原子に結合しており;
環Bは、N、O、またはSから選択される2~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9または10員二環式ヘテロアリール環であり;環Bは、環内に少なくとも2個のN原子を含む)を提供する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-A)、(I-B)、(I-C)、または(I-D)によって表される:
Figure 0007195317000030

(式中、Y、Y、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(I-E)または(I-F)によって表される:
Figure 0007195317000031

(式中、X、X、Y、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000032

(式中
は、-SHまたは-OHであり;
は、-SHまたは-OHであり;
は、-O-、-S-、または-CH-であり;
は、-O-、-S-、-NH-、または-NR-であり、Rは、C-Cアルキルであり;
は、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり;
は、水素またはフルオロであり;
は、水素であり;Rは、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり;またはR及びRは、一緒になって-CHO-を形成し;
は、水素またはフルオロであり;
は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
環Aは、N、O、もしくはSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有する任意に置換された5もしくは6員単環式ヘテロアリール環、またはN、O、もしくはSから選択される1~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9もしくは10員二環式ヘテロアリール環であり;環Aは、環内に少なくとも1個のN原子を含み、Yは、環Aの炭素原子に結合しており;
環Bは、N、O、またはSから選択される2~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9または10員二環式ヘテロアリール環であり;環Bは、環内に少なくとも2個のN原子を含む)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II-A)または(II-B)によって表される:
Figure 0007195317000033

(式中、Y、Y、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II-AA)または(II-BB)によって表される:
Figure 0007195317000034

(式中、Y、Y、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II-C)または(II-D)によって表される:
Figure 0007195317000035

(式中、X、X、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。いくつかの実施形態では、X及びXの両方が、-OHである。いくつかの実施形態では、X及びXの両方が、-SHである。いくつかの実施形態では、Xは、-OHであり、Xは、-SHである。いくつかの実施形態では、Xは、-SHであり、Xは、-OHである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II-E)または(II-F)によって表される:
Figure 0007195317000036

(式中、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II-EE)または(II-FF)によって表される:
Figure 0007195317000037

(式中、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II-G)または(II-H)によって表される:
Figure 0007195317000038

(式中、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II-GG)または(II-HH)によって表される:
Figure 0007195317000039

(式中、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II-J)または(II-K)によって表される:
Figure 0007195317000040

(式中、X、X、Y、Y、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。いくつかの実施形態では、X及びXの両方が、-OHである。いくつかの実施形態では、X及びXの両方が、-SHである。いくつかの実施形態では、Xは、-OHであり、Xは、-SHである。いくつかの実施形態では、Xは、-SHであり、Xは、-OHである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(II-L)または(II-M)によって表される:
Figure 0007195317000041

(式中、R、R、R、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。いくつかの実施形態では、X及びXの両方が、-OHである。いくつかの実施形態では、X及びXの両方が、-SHである。いくつかの実施形態では、Xは、-OHであり、Xは、-SHである。いくつかの実施形態では、Xは、-SHであり、Xは、-OHである。いくつかの実施形態では、R、R、及びRは、水素であり;R及びRは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFである。いくつかの実施形態では、R、R、及びRは、水素であり;Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり;Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、R、R、及びRは、水素であり;Rは、水素または-OHであり;Rは、水素またはフルオロである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(III)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000042

(式中
は、-SHまたは-OHであり;
は、-SHまたは-OHであり;
は、-O-、-S-、または-CH-であり;
は、-O-、-S-、-NH-、または-NR-であり、Rは、C-Cアルキルであり;
は、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり;
は、水素またはフルオロであり;
は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
環Aは、N、O、もしくはSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有する任意に置換された5もしくは6員単環式ヘテロアリール環、またはN、O、もしくはSから選択される1~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9もしくは10員二環式ヘテロアリール環であり;環Aは、環内に少なくとも1個のN原子を含み、Yは、環Aの炭素原子に結合しており;環Bは、N、O、またはSから選択される2~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9または10員二環式ヘテロアリール環であり;環Bは、環内に少なくとも2個のN原子を含む)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(III-A)によって表される:
Figure 0007195317000043

(式中、X、X、Y、Y、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(IV)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000044

(式中、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、フルオロである。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、水素である。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、フルオロである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(IV-A)もしくは(IV-B)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000045

(式中、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、フルオロである。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、水素である。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、フルオロである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(IV-C)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000046

(式中、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、フルオロである。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、水素である。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、フルオロである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(V)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000047

(式中、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、フルオロである。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、水素である。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、フルオロである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(V-A)もしくは(V-B)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000048

(式中、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、フルオロである。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、水素である。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、フルオロである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(V-C)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000049

(式中、R、R、環A、及び環Bは、本明細書に記載の意味を有する)。いくつかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OCHCFであり、Rは、水素、フルオロ、または-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、フルオロである。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、水素である。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、フルオロである。
以下の意味は、式(I)、(I-A)、(I-B)、(I-C)、(I-D)、(I-E)、(I-F)、(II)、(II-A)、(II-B)、(II-AA)、(II-BB)、(II-C)、(II-D)、(II-E)、(II-F)、(II-EE)、(II-FF)、(II-G)、(II-H)、(II-GG)、(II-HH)、(II-J)、(II-K)、(II-L)、(II-M)、(III)、(III-A)、(IV)、(IV-A)、(IV-B)、(IV-C)、(V)、(V-A)、(V-B)、及び(V-C)のいずれかのために記載されている。以下の意味はまた、本明細書で以下に記載される式(VI)、(VI-A)、(VI-B)、(VI-C)、(VI-D)、(VI-E)、(VI-F)、(VI-G)、(VI-H)、(VII)、(VII-A)、(VII-B)、(VII-C)、及び(VII-D)のいずれかに適用される。
いくつかの実施形態では、X及びXは、-SHであり、各ホスホロチオエート結合のリン原子は、キラルであり、独立して、RまたはSである。
いくつかの実施形態では、X及びXは、-SHであり、各ホスホロチオエート結合のリン原子は、Rである。
いくつかの実施形態では、X及びXは、-OHである。
いくつかの実施形態では、X及びXの一方は、-OHであり、他方は、-SHであり、ホスホロチオエート結合のリン原子は、キラルであり、RまたはSである。
いくつかの実施形態では、Yは、-O-、-S-、または-CH-である。いくつかの実施形態では、Yは、-O-、または-S-である。いくつかの実施形態では、Yは、-O-である。いくつかの実施形態では、Yは、-S-である。いくつかの実施形態では、Yは、-CH-である。
いくつかの実施形態では、Yは、-O-、-S-、-NH-、または-NR-であり、Rは、C-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Yは、-O-である。いくつかの実施形態では、Yは、-NH-である。いくつかの実施形態では、Yは、-NMe-である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり、Rは、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFである。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロまたは-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロである。いくつかの実施形態では、Rは、-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、-OCHCFである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、またはフルオロである。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロである。
いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、水素である。いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、フルオロである。いくつかの実施形態では、Rは、-OHであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロであり、Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素であり;Rは、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり、Rは、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R及びRは、一緒になって-CHO-を形成する。いくつかの実施形態では、R及びRは、一緒になって-CHO-を形成し、-CHO-の炭素原子は、Rが直接接続している炭素原子に直接接続している。
いくつかの実施形態では、R及びRの両方が、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、Rは、フルオロである。いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、Rは、-OHである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素またはフルオロである。いくつかの実施形態では、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロである。
いくつかの実施形態では、R、R、Rは全て、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、Rは、フルオロであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、Rは、水素であり、Rは、フルオロである。いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、R及びRの両方が、フルオロである。
いくつかの実施形態では、環Aは、N、O、もしくはSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有する任意に置換された5もしくは6員単環式ヘテロアリール環、またはN、O、もしくはSから選択される1~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9もしくは10員二環式ヘテロアリール環であり;環Aは、環内に少なくとも1個のN原子を含み、Yは、環Aの炭素原子に結合している。
いくつかの実施形態では、環Aは、1~3個のN原子を含有する任意に置換された6員単環式ヘテロアリール環である。いくつかの実施形態では、環Aは、ピリジニルなどの、1個のN原子を含有する任意に置換された6員単環式ヘテロアリール環である。いくつかの実施形態では、環Aは、ピリダジニル、ピリミジニル、及びピラジニルなどの、2個のN原子を含有する任意に置換された6員単環式ヘテロアリール環である。いくつかの実施形態では、環Aは、1,2,4-トリアジニル、1,3,5-トリアジニル、チミニル、及びウラシリルなどの、3個のN原子を含有する任意に置換された6員単環式ヘテロアリール環である。
いくつかの実施形態では、環Aは、
Figure 0007195317000050

(式中:
各R10は、独立して、水素、ハロゲン、-OH、-NH、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、C-Cシクロアルキル、-OR11、-NHR11、-CN、-NO、または-C(O)NHR12であり;
11は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
12は、水素、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
mは、0、1、または2である)である。
いくつかの実施形態では、mは、0である。
いくつかの実施形態では、各R10は、独立して、水素、フルオロ、クロロ、-OH、-NH、-CH、-CF、-OCH、-CN、-NO、または-C(O)NHである。
いくつかの実施形態では、各R10は、独立して、水素、フルオロ、クロロ、-CN、またはC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、R10は、フルオロである。いくつかの実施形態では、R10は、クロロである。いくつかの実施形態では、R10は、-CNである。いくつかの実施形態では、R10は、-CHである。いくつかの実施形態では、R10は、-C(O)NHである。
いくつかの実施形態では、環Aは、
Figure 0007195317000051

(式中:
各R13は、独立して、水素、ハロゲン、-OH、-NH、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、C-Cシクロアルキル、-OR11、-NHR11、-CN、-NO、または-C(O)NHR12であり;
11は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
12は、水素、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
nは、0、1、または2である)である。
いくつかの実施形態では、nは、0である。
いくつかの実施形態では、各R13は、独立して、水素、フルオロ、クロロ、-OH、-NH、-CH、-CF、-OCH、-CN、-NO、または-C(O)NHである。
任意に置換された6員単環式ヘテロアリール環の例には、以下が含まれるがこれらに限定されない:
Figure 0007195317000052
いくつかの実施形態では、環Aは、N、O、またはSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有する任意に置換された5員単環式ヘテロアリール環である。5員単環式ヘテロアリール環の例には、ピロリル、フラニル、チオフェニル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,5-オキサジザオリル、1,2,3,-オキサジザオリル、1,3,4-チアジアゾリル、及び1,2,5-チアジザオリルが含まれるがこれらに限定されない。
任意に置換された5員単環式ヘテロアリール環の例にはまた、以下が含まれ得る:
Figure 0007195317000053
いくつかの実施形態では、環Aは、N、O、またはSから選択される1~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9または10員二環式ヘテロアリール環である。いくつかの実施形態では、環Aは、少なくとも2個のN原子を含有する任意に置換された9員二環式ヘテロアリール環である。いくつかの実施形態では、環Aは、ピリミジン環を含む任意に置換された9員二環式ヘテロアリール環である。
任意に置換された9員二環式ヘテロアリール環の例には、以下が含まれるがこれらに限定されない:
Figure 0007195317000054
いくつかの実施形態では、環Aは、
Figure 0007195317000055
などの、非芳香族環に縮合した6員単環式ヘテロアリール環(例えば、ピリミジン環)を含み得る。
いくつかの実施形態では、環Bは、N、O、またはSから選択される2~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9または10員二環式ヘテロアリール環である。いくつかの実施形態では、環Bは、環内に少なくとも2個のN原子を含む。例えば、WO2017/027645及びWO2017/027646は、様々な9員二環式ヘテロアリール環を記載している。WO2017/027645及びWO2017/027646は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、環Bは、3~5個のN原子を含有する任意に置換された9員二環式ヘテロアリール環であり;Y含有5員環は、環Bの窒素原子に結合している。
いくつかの実施形態では、環Bは:
Figure 0007195317000056
であり;
、Z、Z、及びZは、それぞれ独立して、NまたはCR20であり;
21は、水素またはC-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、もしくはC-Cシクロアルキルであり;
23は、水素または-NHであり;
20、R22、及びR24は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、-OH、-NH、-CN、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、Z、Z、Z、及びZは、それぞれ独立して、N、CH、またはCFであり;R21は、水素または-CHであり;R22及びR24は、それぞれ独立して、水素、-NH、または-CHである。
いくつかの実施形態では、環Bは、以下の構造を有する9員二環式ヘテロアリール環である:
Figure 0007195317000057

(式中、R20、R21、R22、R23、及びR24は、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、R20は、水素またはフルオロである。いくつかの実施形態では、R21は、水素または-CHであり、R22は、水素、-NH、または-CHである。いくつかの実施形態では、R23は、水素または-NHであり、R24は、水素、-NH、または-CHである。
いくつかの実施形態では、環Bは:
Figure 0007195317000058
から選択される。
いくつかの実施形態では、環Bは:
Figure 0007195317000059
である。
本明細書に開示される化合物における環A及び環Bは、任意に置換されていてよい。環Aまたは環Bが置換されている場合、置換基は、ハロゲン、-OH、-CN、-NO、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、C-Cシクロアルキル、-OR11、-SR12、-N(R12、-NR12C(O)R12、-C(O)R12、-C(O)OR12、-C(O)N(R12、及び-SON(R12からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基であり;または2つの隣接する置換基は、介在する環原子と一緒になって4~8員環を形成し;R11は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;R12は、水素、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、環A及び環Bは、フルオロ、クロロ、-OH、-CN、-NO、-CH、-OCH、-NH、-NHMe、-NMe、または-C(O)NHから独立して選択される1つ以上の置換基によって任意に置換されていてよい。
いくつかの実施形態では、環Aまたは環B上の2つの隣接する置換基は、介在する環原子と一緒になって4~8員環を形成し、その4~8員環は、飽和または部分不飽和の脂環式または複素環式環であり得る。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(VI)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000060

(式中:
は、-SHまたは-OHであり;
は、-SHまたは-OHであり;
は、-O-、-S-、-NH-、または-NMe-であり;
は、水素、フルオロ、-OH、または-ORであり;
は、水素またはフルオロであり;
は、水素であり;Rは、水素、フルオロ、または-OHであり;またはR及びRは、一緒になって-CHO-を形成し;
は、水素またはフルオロであり;
は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
各R10は、独立して、水素、ハロゲン、-OH、-NH、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、C-Cシクロアルキル、-OR11、-NHR11、-CN、-NO、または-C(O)NHR12であり;
11は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
12は、水素、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
mは、0、1、または2であり;
は、N、CH、またはCFであり;
21は、水素または-CHであり;
22は、水素、-NH、または-CHである)。
いくつかの実施形態では、X及びXは、-SHであり;各ホスホロチオエート結合のリン原子は、キラルであり、独立して、RまたはSである。
いくつかの実施形態では、X及びXは、-SHであり;各ホスホロチオエート結合のリン原子は、Rである。
いくつかの実施形態では、X及びXは、-OHである。
いくつかの実施形態では、X及びXの一方は、-OHであり、他方は、-SHであり;ホスホロチオエート結合のリン原子は、キラルであり、RまたはSである。
いくつかの実施形態では、Yは、-O-である。いくつかの実施形態では、Yは、-NH-または-NMe-である。
いくつかの実施形態では、Zは、Nである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり、Rは、水素またはフルオロである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素であり;Rは、水素、フルオロ、または-OHであり;Rは、水素またはフルオロである。
いくつかの実施形態では、R及びRは、一緒になって-CHO-を形成し;Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、R、R、及びRは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロまたは-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロまたは-OHである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロまたは-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、水素またはフルオロである。
いくつかの実施形態では、mは、0である。
いくつかの実施形態では、R21は、水素である。
いくつかの実施形態では、R22は、-NHである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(VI-A)~(VI-D)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000061

(式中、R、R、R10、R21、R22、Z、及びmは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(VI-E)~(VI-H)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000062

(式中、R、R、R10、R21、R22、Z、及びmは、本明細書に記載の意味を有する)。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(VII)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000063

(式中:
は、-SHまたは-OHであり;
は、-SHまたは-OHであり;
は、-NH-または-NMe-であり;
は、水素、フルオロ、-OH、または-ORであり;
は、水素またはフルオロであり;
は、水素であり;Rは、水素、フルオロ、または-OHであり;またはR及びRは、一緒になって-CHO-を形成し;
は、水素またはフルオロであり;
は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
各R13は、独立して、水素、ハロゲン、-OH、-NH、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、C-Cシクロアルキル、-OR11、-NHR11、-CN、-NO、または-C(O)NHR12であり;
11は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
12は、水素、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
nは、0、1、または2であり;
は、N、CH、またはCFであり;
21は、水素または-CHであり;
22は、水素、-NH、または-CHである)。
いくつかの実施形態では、X及びXは、-SHであり;各ホスホロチオエート結合のリン原子は、キラルであり、独立して、RまたはSである。
いくつかの実施形態では、X及びXは、-SHであり;各ホスホロチオエート結合のリン原子は、Rである。
いくつかの実施形態では、X及びXは、-OHである。
いくつかの実施形態では、X及びXの一方は、-OHであり、他方は、-SHであり;ホスホロチオエート結合のリン原子は、キラルであり、RまたはSである。
いくつかの実施形態では、Yは、-NH-である。
いくつかの実施形態では、Zは、Nである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり、Rは、水素またはフルオロである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素であり;Rは、水素、フルオロ、または-OHであり;Rは、水素またはフルオロである。
いくつかの実施形態では、R及びRは、一緒になって-CHO-を形成し;Rは、水素である。
いくつかの実施形態では、R、R、及びRは、水素である。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFである。いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロまたは-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、フルオロまたは-OHである。
いくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロまたは-OHである。いくつかの実施形態では、Rは、水素またはフルオロである。
いくつかの実施形態では、nは、0である。
いくつかの実施形態では、R21は、水素である。
いくつかの実施形態では、R22は、-NHである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、式(VII-A)~(VII-D)またはその薬学的に許容可能な塩によって表される:
Figure 0007195317000064
Figure 0007195317000065

(式中、R、R、R13、R21、R22、Z、及びnは、本明細書に記載の意味を有する)。
式(I)の化合物の代表的な例が表1に示されている。
Figure 0007195317000066
Figure 0007195317000067
Figure 0007195317000068
Figure 0007195317000069
表1では、いくつかの構造は、複数の化合物に相当する。これらの場合、化合物は互いのジアステレオ異性体である。
表1における化合物はまた、以下の化学名によって特定され得る:
Figure 0007195317000070
Figure 0007195317000071
Figure 0007195317000072
Figure 0007195317000073
Figure 0007195317000074
Figure 0007195317000075
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Figure 0007195317000077
Figure 0007195317000078
Figure 0007195317000079
Figure 0007195317000080
Figure 0007195317000081
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Figure 0007195317000107
Figure 0007195317000108
式(I)の化合物が2つのホスホロチオエート結合を含む場合、各リン原子は、RまたはSであり得る。このように、キラルリン原子に関してその化合物には4つのジアステレオマー、すなわち、R、R、S、及びSが存在する。表1に挙げられた各化合物番号(例えば、I-1a、I-1b、またはI-1c)は、単一のジアステレオマーを指す。化合物中のホスホロチオエート結合の絶対立体化学は決定されておらず、化合物番号は、4つのあり得るジアステレオマーのうちの1つを指す。
化合物(I)が塩の形態である場合、その塩は典型的には、薬理学的に許容可能な塩である。例には、無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、及び塩基性または酸性のアミノ酸との塩が含まれる。
無機塩基との塩の有用な例には、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩及びアンモニウム塩が含まれる。
有機塩基との塩の有用な例には、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン[トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン]、tert-ブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジシクロヘキシルアミン及びN,N-ジベンジルエチレンジアミンとの塩が含まれる。
無機酸との塩の有用な例には、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸及びリン酸との塩が含まれる。
有機酸との塩の有用な例には、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸及びp-トルエンスルホン酸との塩が含まれる。
塩基性アミノ酸との塩の有用な例には、アルギニン、リジン及びオルニチンとの塩が含まれる。
酸性アミノ酸との塩の有用な例には、アスパラギン酸及びグルタミン酸との塩が含まれる。
式(I)の化合物が塩の形態である場合、一実施形態では、塩は、トリエチルアミンまたはナトリウムとの塩である。いくつかの実施形態では、塩は、ナトリウムとの塩である。いくつかの実施形態では、塩は、トリエチルアミンとの塩である。
一般的合成方法及び中間体
本開示の化合物は、当業者に知られている方法によって及び/または以下に示されるスキーム及び合成例の参照によって調製され得る。例えば、Org.Lett.,2010,12(14),pp3269-3271;WO2017/075477(A1)を参照されたい。出発材料及び中間体は、商用源から購入されるか、公表された手順を介して調製されるか、または以下に例示される。例示的な合成経路は、以下のスキーム、及び実施例で説明されている。
スキーム1:環状ジホスフェートを調製するための一般的経路
Figure 0007195317000109
スキーム1は、エチルチオ-テトラゾールのようなマイルドな酸の存在下で2’位にホスホロアミダイト官能性を有する適切に保護された化合物iiにカップリングされたシクロペンタン由来の適切に保護されたH-ホスホネートi(Rはシリル保護ヒドロキシル、水素、フルオロであるか、またはRと一緒になってOCHを形成し、RはHであり、Rは水素またはフルオロである)から式vの化合物を調製するための一般的経路を示している。得られた亜リン酸エステルは、t-ブチル過酸化水素または他の酸化剤で酸化される。保護基がジメトキシトリチルエーテルである場合はAcOH/水でのまたは保護基がシリル系(R及びOPGがOSi(iPr)OSi(iPr)Oを介して接続されている)である場合はTFA/水での5’酸素上の保護基の除去は、ホスフェートエステルiiiを提供する。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシドまたは他のカップリング剤での化合物iiiの処理、それに続くヨウ素またはマイルドな酸化剤での酸化は、保護された環状ジホスフェートivを提供する。ホスフェートならびに環A及びBからの保護基の除去は、エタノール中でのメチルアミンでの処理によって達成される。任意のシリル系保護基の除去は、フッ化水素-トリエチルアミンで達成され、十分に脱保護された環状ジホスフェート化合物vをもたらす。
スキーム2:環状ジホスホロチオエートを調製するための一般的経路
Figure 0007195317000110
スキーム2は、エチルチオ-テトラゾールのようなマイルドな酸の存在下でまたは4,5-ジシアノイミダゾールを用いて2’位にホスホロアミダイト官能性を有する適切に保護された化合物iiにカップリングされたシクロペンタン由来の適切に保護されたH-ホスホネートi(Rはシリル保護ヒドロキシル、水素もしくはフルオロであるか、またはRと一緒になってOCHを形成し、RはHであり、Rは水素またはフルオロである)から式viiiのジホスホロチオエート化合物を調製するための一般的経路を示している。得られた亜リン酸エステルは、硫黄移動試薬(((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオンまたはビス(フェニルアセチル)ジスルフィドなど)を使用してホスホロチオエートに酸化される。保護基がジメトキシトリチルエーテルである場合はAcOH/水でのまたは保護基がシリル系(R及びOPGがOSi(iPr)OSi(iPr)Oを介して接続されている)である場合はTFA/水での5’酸素上の保護基の除去は、ホスホロチオエートviを提供する。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシドまたはジフェニルクロロホスホスフェートでの化合物viの処理、それに続く硫黄移動試薬(3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシドまたは3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オンなど)での処理は、環状ジホスホロチオエートviiを提供する。チオホスフェートならびに環A及びBからの保護基の除去は、エタノール中でのメチルアミンでの処理によって達成される。任意のシリル系保護基の除去は、フッ化水素-トリエチルアミンで達成され、十分に脱保護された環状ジホスホロチオエート化合物viiiをもたらす。
スキーム3:環状ジホスフェートまたは環状ジホスホロチオエートを調製するための代替経路
Figure 0007195317000111
スキーム3は、式IIの化合物の調製のための代替経路を示している。X及びXが両方ともOHである場合、H-ホスホネートixは、エチルチオ-テトラゾールのようなマイルドな酸の存在下でシクロペンタン由来の適切に保護されたホスホロアミダイト×(式中、Rはシリル保護ヒドロキシル、水素、フッ素であるか、またはRと一緒になってOCHを形成し、RはHである)とカップリングする。得られた亜リン酸エステルは、t-ブチル過酸化水素または他の酸化剤で酸化される。保護基がジメトキシトリチルエーテルである場合はAcOH/水でのまたは保護基がシリル系である場合はTFA/水での5’酸素上の保護基の除去は、ホスフェートエステルxiを提供する。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシドまたは他のカップリング剤での化合物xiの処理、それに続くヨウ素またはマイルドな酸化剤での酸化は、保護された環状ジホスフェートxiiを提供する。ホスフェートならびに環A及びBからの保護基の除去は、エタノール中でのメチルアミンでの処理によって達成される。任意のシリル系保護基の除去は、フッ化水素-トリエチルアミンで達成され、十分に脱保護された環状ジホスフェート化合物II(X及びXは両方ともOHである)をもたらす。
式IIの化合物(X及びXはSHである)は、同様の手法で調製され得る。H-ホスホネートixは、エチルチオ-テトラゾールのようなマイルドな酸の存在下でシクロペンタン由来の適切に保護されたホスホロアミダイト×(式中、Rはシリル保護ヒドロキシル、水素、フッ素であるか、またはRと一緒になってOCHを形成し、RはHである)とカップリングする。得られた亜リン酸エステルは、硫黄移動試薬(((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオンなど)を使用してホスホロチオエートに酸化される。保護基がジメトキシトリチルエーテルである場合はAcOH/水でのまたは保護基がシリル系である場合はTFA/水での5’酸素上の保護基の除去は、ホスホロチオエートxiを提供する。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシドまたは他のカップリング剤での化合物xiの処理、それに続く硫黄移動試薬(3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシドまたは3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オンなど)での処理は、環状ジホスホロチオエートxiiを提供する。ホスホロチオエートならびに環A及びBからの保護基の除去は、エタノール中でのメチルアミンでの処理によって達成される。任意のシリル系保護基の除去は、フッ化水素-トリエチルアミンで達成され、十分に脱保護された環状ジホスホロチオエート化合物II(X及びXは両方ともSHである)をもたらす。
スキーム4:環状モノホスホロチオエートを調製するための経路
Figure 0007195317000112
スキーム4は、モノホスホロチオエート(XがSHであり、XがOHである化合物II)の合成を示している。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシドまたはジフェニルクロロホスホスフェートでの化合物iiiの処理、それに続く硫黄移動試薬(3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシドまたは3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オンなど)での処理は、環状モノホスホロチオエートxiiiを提供する。ホスフェートならびに環A及びBからの保護基の除去は、エタノール中のメチルアミン及び/またはtert-ブチルアミンでの処理によって達成される。任意のシリル系保護基の除去は、フッ化水素-トリエチルアミンで達成され、十分に脱保護された環状モノホスホロチオエート化合物II(XはSHであり、XはOHである)をもたらす。
スキーム5:環状モノホスホロチオエートを調製するための代替経路
Figure 0007195317000113
スキーム5は、モノホスホロチオエート(XがOHであり、XがSHである化合物II)の合成を示している。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシドまたは他のカップリング剤での化合物xi(XはOである)の処理、それに続く硫黄移動試薬(3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシドまたは3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オンなど)での処理は、環状モノホスホロチオエートxii(XはSHである)を提供する。ホスフェートならびに環A及びBからの保護基の除去は、エタノール中でのメチルアミンでの処理によって達成される。任意のシリル系保護基の除去は、フッ化水素-トリエチルアミンで達成され、十分に脱保護された環状モノホスホロチオエート化合物II(XはOHであり、XはSHである)をもたらす。
スキーム6:環状モノホスホロチオエートを調製するための別の方法
Figure 0007195317000114
スキーム6は、モノホスホロチオエート(XがOHであり、XがSHである化合物II)の合成を示している。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシドまたは他のカップリング剤での化合物viの処理、それに続くヨウ素または他のマイルドな酸化剤での酸化は、環状モノホスホロチオエートxivを提供する。チオホスフェートならびに環A及びBからの保護基の除去は、エタノール中でのメチルアミンでの処理によって達成される。任意のシリル系保護基の除去は、フッ化水素-トリエチルアミンで達成され、十分に脱保護された環状モノホスホロチオエート化合物II(XはOHであり、XはSHである)をもたらす。
スキーム7:ヘテロアリールN及びO連結シクロペンタンH-ホスホネートの合成
Figure 0007195317000115
スキーム7は、シクロペンタンH-ホスホネート中間体i(Rはシリル保護ヒドロキシル、水素、フルオロであるか、またはRと一緒になってOCHを形成し、RはHであり、Rは水素またはフルオロである)の調製のための一般的経路を示している。シクロペンタンxv(PGはトリチル、ベンジル、またはシリル誘導体などの適切な保護基である)は、塩基性条件下で(LDA、DIPEA、KCO、またはKOtBuなどの塩基を使用して)複素環式ハライドxviと反応して中間体xviiを提供する。いくつかの例では、中間体xviiにおける複素環Aは、炭素上のパラジウムまたはPd(OH)での水素化を使用して還元される塩素で置換されていてもよい。YがNHであるいくつかの例では、Yは、MeIなどのハロゲン化アルキル及びNaHなどの塩基を使用してアルキル化され得る。次いでアルコール保護基は、酸(TFAまたはHClなど)またはフッ素源(TBAFなど)を使用して除去されてジオールxviiiを提供する。次いで第一級アルコールが塩基(DBU、NEt、またはpyrなど)の存在下でジメトキシトリチル基で一時的に保護され、ジフェニルホスファイト及び塩基(EtNまたはpyrなど)を使用してH-ホスホネートが導入され、ジメトキシトリチル基がマイルドな酸(AcOHまたはDCAなど)を使用して除去されて化合物iを提供する。第一級アルコールがベンジル基で保護されている例では、三塩化ホウ素を使用して脱保護が実施されて化合物iを生成する。
スキーム8:ヘテロアリールO連結シクロペンタン中間体の代替的合成
Figure 0007195317000116
スキーム8は、YがOである場合のxviiの調製のための代替的一般的方法を示している。シクロペンタンxv(YがOである)は安息香酸、トリフェニルホスフィン及びDIADなどの光延反転条件下で処理される。ベンゾエート基は、炭酸カリウムなどのマイルドな塩基性条件下で除去されて反転したアルコールxxiを提供する。トリフェニルホスフィン及びジアゾジカルボキシレート試薬(DEAD、DIADまたはDBADなど)を使用する標準的な条件下でのヘテロ芳香族アルコールxxiiでのその後の光延反応は、化合物xviiを提供する。
スキーム9:シクロペンタンホスホロアミダイトの合成
Figure 0007195317000117
スキーム9は、シクロペンタンホスホロアミダイトxを調製するための一般的スキームを示している。テトラゾール及びN-メチルイミダゾールなどの条件下でシクロペンタンxxiii及び2-シアノエチルN,N,N’,N’-テトライソプロピルホスホロジアミダイトxxivが組み合わされる。
スキーム10:H-ホスホネートの調製のための一般経路
Figure 0007195317000118
スキーム10は、水性TFA/ピリジンの存在下で、続いてtert-ブチルアミンなどの塩基での処理でH-ホスホネートに転化される2’位にホスホロアミダイト官能性を有する化合物iiから式ixの化合物を調製するための経路を示している。次いで第一級アルコールがAcOHなどのマイルドな酸性条件を使用して脱保護される。
スキーム11:ホスホロアミダイトの調製のための一般的経路
Figure 0007195317000119
スキーム11は、ホスホロアミダイト中間体ii(PGはトリチルなどの適切な保護基であるか、またはR及びOPGはOSi(iPr)OSi(iPr)Oを介して接続されている)の調製のための一般的経路を示している。アルコールxxv及び2-シアノエチルN,N,N’,N’-テトライソプロピルホスホロジアミダイトxxivは、テトラゾール及びN-メチルイミダゾールなどの条件下で組み合わされる。
式(I)の化合物の使用方法
本開示の化合物は、STING調節/作動活性を示す。本開示の所定の化合物は、効力発現、薬物動態(例えば、吸収、分布、代謝、排泄)、溶解性(例えば、水溶性)、他の薬剤との相互作用(例えば、薬物代謝酵素阻害作用)、安全性(例えば、急性毒性、慢性毒性、遺伝毒性、生殖毒性、心臓毒性、がん原性、中枢毒性)及び/または安定性(例えば、化学的安定性、酵素に対する安定性)の点でも優れ得、薬剤として有用であり得る。
本開示の化合物は、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒト)におけるSTING活性を増大させるために使用され得る。
本開示の化合物は、STINGによって影響を受け得る疾患(本明細書では、時に「STING関連疾患」と略記される)、例えば、がん、例えば、大腸癌(例えば、結腸直腸癌、直腸癌、肛門癌、家族性結腸直腸癌、遺伝性非ポリポーシス結腸直腸癌、消化管間質腫瘍)、肺癌(例えば、非小細胞肺癌、小細胞肺癌、悪性中皮腫)、中皮腫、膵臓癌(例えば、膵管腺癌、膵内分泌腫瘍)、咽頭癌、喉頭癌、食道癌、胃癌(例えば、乳頭腺癌、粘液腺癌、腺扁平上皮癌)、十二指腸癌、小腸癌、乳癌(例えば、浸潤性乳管癌、非浸潤性乳管癌、炎症性乳癌)、卵巣癌(例えば、上皮性卵巣癌、性腺外胚細胞腫瘍、卵巣性胚細胞腫瘍、卵巣低悪性度潜在的腫瘍)、精巣腫瘍、前立腺癌(例えば、ホルモン依存性前立腺癌、ホルモン非依存性前立腺癌、去勢抵抗性前立腺癌)、肝臓癌(例えば、肝細胞癌、原発性肝臓癌、肝外胆管癌)、甲状腺癌(例えば、甲状腺髄様癌)、腎臓癌(例えば、腎細胞癌(例えば、明細胞腎細胞癌)、腎盂と尿管の移行上皮癌)、子宮癌(例えば、子宮頚部癌、子宮体部癌、子宮肉腫)、妊娠性絨毛癌、脳腫瘍(例えば、髄芽細胞腫、神経膠腫、松果体星細胞腫瘍、毛様細胞性星細胞腫、びまん性星細胞腫、未分化星細胞腫、下垂体腺腫)、網膜芽細胞腫、皮膚癌(例えば、基底細胞腫、悪性黒色腫)、肉腫(例えば、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、軟組織肉腫、紡錘細胞肉腫)、悪性骨腫瘍、膀胱癌、血液癌(例えば、多発性骨髄腫、白血病(例えば、急性骨髄性白血病)、悪性リンパ腫、ホジキン病、慢性骨髄増殖性疾患)、原発不明癌を予防または治療するための薬剤;癌増殖抑制剤;癌転移抑制剤;アポトーシス促進剤;前癌病変(例えば、骨髄異型性症候群)の治療のための薬剤などの薬剤として使用され得る。
所定の実施形態では、本開示の化合物は、大腸癌、乳癌、皮膚癌、悪性リンパ腫または肺癌のための薬剤として使用され得る。
本開示の化合物は、哺乳動物(典型的にはヒト)に、そのまままたは薬剤としての薬理学的に許容可能な担体との混合物で経口または非経口で投与され得る。
本開示の化合物を含有する薬剤(以下、時に「本開示の薬剤」と省略される)を以下に詳細に説明する。本開示の薬剤の剤形の例には、錠剤(例えば、糖衣錠、フィルムコート錠、舌下錠、バッカル錠、口腔内崩壊錠)、丸剤、顆粒、粉末、カプセル(例えば、軟カプセル、マイクロカプセル)、シロップ、エマルション、懸濁液、フィルム(例えば、口腔崩壊性フィルム、口腔粘膜接着性フィルム)などの経口調製物が含まれる。また、本開示の薬剤の剤形の例には、注射剤、点滴剤、経皮吸収型製剤(例えば、イオントフォレシス経皮吸収型製剤)、座薬、軟膏、経鼻製剤、肺製剤、点眼剤などの非経口調製物が含まれる。その上、本開示の薬剤は、即時放出製剤、持続放出製剤(例えば、持続放出マイクロカプセル)などの放出制御製剤であり得る。
本開示の薬剤の剤形として、ナノ粒子調製物及びバクテリア由来の膜を使用した調製物も使用され得る。
本開示の薬剤は、製剤の分野で一般的に使用されているそれ自体知られている方法(例えば、米国薬局方などに記載されている方法)に従って調製され得る。また、本開示の薬剤は、必要に応じて製剤の分野で一般的に使用されている賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤、界面活性剤、懸濁剤、乳化剤、着色剤、防腐剤、芳香剤、矯味剤、安定剤、増粘剤などの添加剤の好適量を含有し得る。薬理学的に許容可能な担体の例には、これらの添加剤が含まれる。
例えば、錠剤は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤などを使用して調製され得、丸剤または顆粒は、賦形剤、結合剤及び崩壊剤を使用して調製され得る。粉末またはカプセルは、賦形剤などを使用して調製され得、シロップは、甘味剤などを使用して調製され得、エマルションまたは懸濁液は、懸濁剤、界面活性剤、乳化剤などを使用して調製され得る。
有用な賦形剤の例には、ラクトース、スクロース、グルコース、デンプン、スクロース、結晶性セルロース、粉末甘草、マンニトール、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウム及び硫酸カルシウムが含まれる。
有用な結合剤の例には、5~10重量%のデンプン液状ペースト、10~20重量%のアラビアゴム溶液またはゼラチン溶液、1~5重量%のトラガカント溶液、カルボキシメチルセルロース溶液、アルギン酸ナトリウム溶液及びグリセリンが含まれる。
有用な崩壊剤の例には、デンプン及び炭酸カルシウムが含まれる。
有用な滑沢剤の例には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム及び精製タルクが含まれる。
有用な甘味剤の例には、グルコース、フルクトース、転化糖、ソルビトール、キシリトール、グリセリン及び単純シロップが含まれる。
有用な界面活性剤の例には、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート80、ソルビタンモノ脂肪酸エステル及びステアリン酸ポリオキシル40が含まれる。
有用な懸濁剤の例には、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース及びベントナイトが含まれる。
有用な乳化剤の例には、アラビアゴム、トラガカント、ゼラチン及びポリソルベート80が含まれる。
例えば、本開示の薬剤が錠剤である場合、例えば、賦形剤(例えば、ラクトース、スクロース、デンプン)、崩壊剤(例えば、デンプン、炭酸カルシウム)、結合剤(例えば、デンプン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース)または滑沢剤(例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール6000)が本開示の化合物に添加され、混合物がそれ自体知られている方法に従って圧縮成形され、次いで必要に応じて、成形された生成物は、味のマスキング、腸特性または持続性の目的のためにそれ自体知られている方法に従ってコーティングされて錠剤が得られる。コーティングのためのコーティング剤として、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリオキシエチレングリコール、Tween80、Pluronic F68、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシメチルセルロースアセテートスクシネート、Eudragit(Rohm,DEによって製造されたメタクリル酸-アクリル酸コポリマー)及び顔料(例えば、酸化鉄赤、二酸化チタン)が使用され得る。
注射の例には、静脈内注射ならびに皮下注射、皮内注射、筋肉内注射、腹腔内注射、点滴注射、腫瘍内注射などが含まれる。
そのような注射剤は、それ自体知られている方法に従って、または本開示の化合物を滅菌された水性または油性液体に溶解、懸濁または乳化することによって調製される。水性液体の例には、生理食塩水、グルコースまたは他の補助薬(例えば、D-ソルビトール、D-マンニトール、塩化ナトリウム)を含有する等張液などが含まれる。水性液体は、アルコール(例えば、エタノール)、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール)、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリソルベート80、HCO-50)などの好適な可溶化剤を含有し得る。油性液体の例には、ゴマ油、大豆油などが含まれる。油性液体は、可溶化剤を含有し得る。可溶化剤の例には、安息香酸ベンジル、ベンジルアルコールなどが含まれる。また、注射剤は、緩衝液(例えば、リン酸緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝液)、平滑化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸プロカイン)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミン、ポリエチレングリコール)、防腐剤(例えば、ベンジルアルコール、フェノール)などとブレンドされ得る。調製された注射剤は、一般にアンプルに充填され得る。
本開示の薬剤中の本開示の化合物の含有量は、薬学的製剤の形態に応じて異なるが、それは一般に、製剤全体に対して、約0.01~約100重量%、典型的には約2~約85重量%、または約5~約70重量%である。
本開示の薬剤中の添加剤の含有量は、薬学的製剤の形態に応じて異なるが、それは一般に、製剤全体に対して、約1~約99.9重量%、典型的には約10~約90重量%である。
本開示の化合物の1日用量は、患者の病態及び体重、化合物の種類、投与経路などに応じて異なるが、例えば、がんの治療のために患者に経口投与する場合、成人(体重約60kg)に対する1日用量は、本開示の化合物として、約1~約1000mg、典型的には約3~約300mg、または約10~約200mgであり、これは単回投与で与えられ得るか、または1日2または3回で投与され得る。
本開示の化合物が非経口で投与される場合、それは一般に、液体(例えば、注射剤)の形態で投与される。本開示の化合物の用量は、投与の対象、対象臓器、症状、投与方法などに応じて異なるが、それは、例えば、体重1kgに対して、約0.01mg~約100mg、典型的には約0.01~約50mg、または約0.01~約20mgであり、これは典型的には静脈内注射によって与えられる。
本開示はまた、(a)患者における免疫応答を誘導する、または(b)患者におけるSTING依存性サイトカイン産生を誘導する(i)ことにおける、(ii)ための薬剤として、または(iii)ための薬剤の調製における使用のための本開示の化合物を含む。これらの使用では、本開示の化合物は、任意に1つ以上の第2の治療剤と組み合わせて用いられ得る。
本明細書で使用される場合、用語「免疫応答」は、次のもの:特異的免疫応答、非特異的免疫応答、特異的及び非特異的両方の応答、自然応答、一次免疫応答、適応免疫応答、二次免疫応答、記憶免疫応答、免疫細胞活性化、免疫細胞増殖、免疫細胞分化、及びサイトカイン発現のうちの任意の1つ以上に関する。
一実施形態では、本明細書に開示される式(I)の化合物は、対象におけるSTING依存型I型インターフェロン産生を誘導するために使用され得る。式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩は、活性剤と薬剤の作用部位との接触を生成する手段によって投与され得る。それらは、個々の治療剤としてまたは治療剤の組み合わせで、医薬品と併せて使用するために利用可能な従来の手段によって投与され得る。それらは、単独で投与され得るが、典型的には、選択された投与経路及び標準的な薬学的慣行に基づいて選択された薬学的担体と共に投与される。
本開示の化合物はまた、任意の所与の抗原に対して上昇した免疫応答を改善し、及び/またはそれを必要とする患者、特にヒトにおける反応原性/毒性を低減するための補助剤として使用され得る。このように、本開示の化合物は、例えば、保護のレベルまたは持続時間を増加させることによって及び/または抗原量の減少を可能にすることによって、免疫応答を改変するために、特に増強するために、ワクチン組成物と組み合わせて使用され得る。式(I)の化合物及びその薬学的に許容可能な塩は、ウイルス感染症の予防または治療に有用な1つ以上のワクチンまたは免疫原性抗原と組み合わせて使用され得る。
本開示はまた、抗原及び式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含むワクチン組成物を提供する。
本開示の化合物は、他の薬剤と同時に使用され得る。具体的には、本開示の化合物は、ホルモン療法剤、化学療法剤、免疫療法剤、細胞増殖因子または細胞増殖因子受容体の作用を阻害する薬剤などの薬剤と一緒に使用され得る。以下では、本開示の化合物と組み合わせて使用され得る薬物は、併用薬と略記される。
「ホルモン療法剤」の例には、ホスフェストロール、ジエチルスチルベストロール、クロロトリアニセン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、酢酸クロルマジノン、酢酸シプロテロン、ダナゾール、アリルエストレノール、ゲストリノン、メパルトリシン、ラロキシフェン、オルメロキシフェン、レボルメロキシフェン、抗エストロゲン(例えば、クエン酸タモキシフェン、クエン酸トレミフェン)、ピル製剤、メピチオスタン、テストロラクトン、アミノグルテチミド、LH-RHアゴニスト(例えば、酢酸ゴセレリン、ブセレリン、リュープロレリン、酢酸リュープロレリン)、ドロロキシフェン、エピチオスタノール、スルホン酸エチニルエストラジオール、アロマターゼ阻害剤(例えば、塩酸ファドロゾール、アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ボロゾール、フォルメスタン)、抗アンドロゲン(例えば、フルタミド、ビカルタミド、ニルタミド、エンザルタミド)、5α-レダクターゼ阻害剤(例えば、フィナステリド、エプリステリド、デュタステリド)、副腎皮質ホルモン薬(例えば、デキサメタゾン、プレドニゾロン、ベタメタゾン、トリアムシノロン)、アンドロゲン合成阻害剤(例えば、アビラテロン)、レチノイド及びレチノイドの代謝を遅らせる薬物(例えば、リアロゾール)、甲状腺ホルモン、及びそれらのDDS(ドラッグデリバリーシステム)製剤が含まれる。
「化学療法剤」の例には、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗がん性抗生物質及び植物由来抗がん剤が含まれる。
「アルキル化剤」の例には、ナイトロジェンマスタード、塩酸ナイトロジェンマスタード-N-オキシド、クロラムブチル、シクロホスファミド、イホスファミド、チオテパ、カルボコン、トシル酸インプロスルファン、ブスルファン、塩酸ニムスチン、ミトブロニトール、メルファラン、ダカルバジン、ラニムスチン、リン酸エストラムスチンナトリウム、トリエチレンメラミン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ピポブロマン、エトグルシド、カルボプラチン、シスプラチン、ミボプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、アルトレタミン、アンバムスチン、塩酸ジブロスピジウム、フォテムスチン、プレドニムスチン、プミテパ、リボムスチン、テモゾロミド、トレオスルファン、トロフォスファミド、ジノスタチンスチマラマー、アドゼレシン、システムスチン、ビゼレシン、及びそれらのDDS製剤が含まれる。
「代謝拮抗剤」の例には、メルカプトプリン、6-メルカプトプリンリボシド、チオイノシン、メトトレキサート、ペメトレキセド、エノシタビン、シタラビン、シタラビンオクフォスフェート、塩酸アンシタビン、5-FU薬(例えば、フルオロウラシル、テガフール、UFT、ドキシフルリジン、カルモフール、ガロシタビン、エミテフール、カペシタビン)、アミノプテリン、ネルザラビン、ロイコボリンカルシウム、タブロイド、ブトシン、カルシウムフォリネート、カルシウムレボフォリネート、クラドリビン、エミテフール、フルダラビン、ゲムシタビン、ヒドロキシカルバミド、ペントスタチン、ピリトレキシム、イドクスウリジン、ミトグアゾン、チアゾフリン、アンバムスチン、ベンダムスチン、及びそれらのDDS製剤が含まれる。
「抗がん性抗生物質」の例には、アクチノマイシンD、アクチノマイシンC、マイトマイシンC、クロモマイシンA3、塩酸ブレオマイシン、硫酸ブレオマイシン、硫酸ペプロマイシン、塩酸ダウノルビシン、塩酸ドキソルビシン、塩酸アクラルビシン、塩酸ピラルビシン、塩酸エピルビシン、ネオカルチノスタチン、ミスラマイシン、ザルコマイシン、カルチノフィリン、ミトタン、塩酸ゾルビシン、塩酸ミトキサントロン、塩酸イダルビシン、及びそれらのDDS製剤(例えば、ドキソルビシン内包PEGリボゾーム)が含まれる。
「植物由来抗がん剤」の例には、エトポシド、リン酸エトポシド、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、硫酸ビンデシン、テニポシド、パクリタキセル、ドセタキセル、カバジタキセル、ビノレルビン、及びそれらのDDS製剤が含まれる。
「免疫療法剤(BRM)」の例には、ピシバニール、クレスチン、シゾフィラン、レンチナン、ウベニメクス、インターフェロン、インターロイキン、マクロファージコロニー刺激因子、顆粒球コロニー刺激因子、エリスロポエチン、リンホトキシン、BCGワクチン、Corynebacterium parvum、レバミゾール、ポリサッカライドK、プロコダゾール、抗CTLA4抗体(例えば、イピリムマブ、トレメリムマブ)、抗PD-1抗体(例えば、ニボルマブ、ペムブロリズマブ)、及び抗PD-L1抗体が含まれる。
「細胞増殖因子または細胞増殖因子受容体の作用を阻害する薬剤」における「細胞増殖因子」の例には、細胞増殖を促進する任意の物質が含まれ、これは、通常は、20,000以下の分子量を有するペプチドであって、受容体に結合することによって低濃度でそれらの作用を示すことが可能なものであり、それには、(1)EGF(上皮成長因子)またはEGFと実質的に同一の活性を保有する物質[例えば、TGFα]、(2)インスリンまたはインスリンと実質的に同一の活性を保有する物質[例えば、インスリン、IGF(インスリン様成長因子)-1、IGF-2]、(3)FGF(線維芽細胞増殖因子)またはFGFと実質的に同一の活性を保有する物質[例えば、酸性FGF、塩基性FGF、KGF(ケラチノサイト成長因子)、FGF-10]、ならびに(4)他の細胞増殖因子[例えば、CSF(コロニー刺激因子)、EPO(エリスロポエチン)、IL-2(インターロイキン-2)、NGF(神経成長因子)、PDGF(血小板由来成長因子)、TGFβ(トランスフォーミング増殖因子β)、HGF(肝細胞増殖因子)、VEGF(血管内皮増殖因子)、ヘレグリン、アンジオポエチン]が含まれる。
「細胞増殖因子受容体」の例には、上記の細胞増殖因子に結合可能な任意の受容体が含まれ、それには、EGF受容体、ヘレグリン受容体(例えば、HER3)、インスリン受容体、IGF受容体-1、IGF受容体-2、FGF受容体-1またはFGF受容体-2、VEGF受容体、アンジオポエチン受容体(例えば、Tie2)、PDGF受容体などが含まれる。
「細胞増殖因子または細胞増殖因子受容体の作用を阻害する薬剤」の例には、EGF阻害剤、TGFα阻害剤、ヘレグリン阻害剤、インスリン阻害剤、IGF阻害剤、FGF阻害剤、KGF阻害剤、CSF阻害剤、EPO阻害剤、IL-2阻害剤、NGF阻害剤、PDGF阻害剤、TGFβ阻害剤、HGF阻害剤、VEGF阻害剤、アンジオポエチン阻害剤、EGF受容体阻害剤、HER2阻害剤、HER4阻害剤、インスリン受容体、IGF-1受容体阻害剤、IGF-2受容体阻害剤、FGF受容体-1阻害剤、FGF受容体-2阻害剤、FGF受容体-3阻害剤、FGF受容体-4阻害剤、VEGF受容体阻害剤、Tie-2阻害剤、PDGF受容体阻害剤、Abl阻害剤、Raf阻害剤、FLT3阻害剤、c-Kit阻害剤、Src阻害剤、PKC阻害剤、Smo阻害剤、ALK阻害剤、ROR1阻害剤、Trk阻害剤、Ret阻害剤、mTOR阻害剤、オーロラ阻害剤、PLK阻害剤、MEK(MEK1/2)阻害剤、MET阻害剤、CDK阻害剤、Akt阻害剤、ERK阻害剤、PI3K阻害剤などが含まれる。より具体的には、抗VEGF抗体(例えば、ベバシズマブ、ラムクルマブ)、抗HER2抗体(例えば、トラスツズマブ、ペルツズマブ)、抗EGFR抗体(例えば、セツキシマブ、パニツムマブ、マツズマブ、ニモツズマブ)、抗HGF抗体、イマチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、ダサチニブ、ラパチニブ、バタラニブ、イブルチニブ、ボスチニブ、カルボザチニブ、クリゾチニブ、アレクチニブ、ビスモデギブ、アキシチニブ、モテサニブ、ニロチニブ、6-[4-(4-エチルピペラジン-1-イルメチル)フェニル]-N-[1(R)-フェニルエチル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(AEE-788)、バンデタニブ、テムシロリムス、エベロリムス、エザスタウリン、トザセルチブ、2-[N-[3-[4-[5-[N-(3-フルオロフェニル)カルバモイルメチル]-1H-ピラゾール-3-イルアミノ]キナゾリン-7-イルオキシ]プロピル]-N-エチルアミノ]エチルホスフェート(AZD-1152)、4-[9-クロロ-7-(2,6-ジフルオロフェニル)-5H-ピリミド[5,4-d][2]ベンズアゼピン-2-イルアミノ]安息香酸、N-[2-メトキシ-5-[(E)-2-(2,4,6-トリメトキシフェニル)ビニルスルホニルメチル]フェニル]グリシンナトリウム塩(ON-1910Na)、ボラセルチブ、セルメチニブ、トラメチニブ、N-[2(R),3-ジヒドロキシプロポキシ]-3,4-ジフルオロ-2-(2-フルオロ-4-ヨードフェニルアミノ)ベンズアミド(PD-0325901)、ボスチニブ、レゴラフェニブ、アファチニブ、イデラリシブ、セリチニブ、ダブラフェニルなどが使用され得る。
上記の薬物に加えて、L-アスパラギナーゼ、L-アルギナーゼ、アルギニンデイミナーゼ、アセグラトン、塩酸プロカルバジン、プロトポルフィリン-コバルト錯塩、水銀ヘマトポルフィリン-ナトリウム、トポイソメラーゼI阻害剤(例えば、イリノテカン、トポテカン、インドテカン、インジミテカン)、トポイソメラーゼII阻害剤(例えば、ソブゾキサン)、分化誘導剤(例えば、レチノイド、ビタミンD)、他の血管新生阻害剤(例えば、フマギリン、サメ抽出物、COX-2阻害剤)、α-遮断薬(例えば、塩酸タムスロシン)、ビスホスホン酸(例えば、パミドロネート、ゾレドロネート)、サリドマイド、レナリドマイド、ポマリドマイド、アザシチジン、デシタビン、プロテアソーム阻害剤(例えば、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ)、NEDD8阻害剤(例えば、ペボネジスタット)、UAE阻害剤、PARP阻害剤(例えば、オラパリブ、ニラパリブ、ベリパリブ)、抗CD20抗体(例えば、リツキシマブ、オビヌツズマブ)、抗CCR4抗体(例えば、モガムリズマブ)などの抗腫瘍抗体、抗体薬物複合体(例えば、トラスツマブエムタンシン、ブレンツキシマブベドチン)なども併用薬として使用され得る。
本開示の化合物及び併用薬を組み合わせることによって、(1)本開示の化合物または併用薬の単独投与と比較して用量が低減され得る、(2)患者の病態(軽度の場合、重度の場合など)に応じて、本開示の化合物と組み合わされる薬物が選択され得る、(3)治療期間がより長く設定され得る、(4)持続した治療効果が設計され得る、(5)本開示の化合物及び併用薬の併用によって相乗効果が得られ得る、などの優れた効果が達成され得る。
本明細書では、組み合わせて使用される本開示の化合物及び併用薬は、「本開示の組み合わせ剤」と称される。
本開示の組み合わせ剤の使用のため、本開示の化合物及び併用薬の投与時期は限定されず、本開示の化合物及び併用薬は、投与対象に同時に投与され得るか、または異なる時間で投与され得る。時間間隔を空けて投与される場合、間隔は、投与される有効成分、剤形及び投与方法に応じて異なり、例えば、併用薬が最初に投与される場合、併用薬の投与後1分~3日、典型的には10分~1日、または15分~1時間の時間範囲内で本開示の化合物が投与され得る。本開示の化合物が最初に投与される場合、併用薬は、本開示の化合物の投与後1分~1日、典型的には10分~6時間、または15分~1時間の時間範囲内で投与される。併用薬の投薬量は、臨床的に設定される用量に応じて決定され得、投与対象、投与経路、疾患、組み合わせなどに応じて適切に選択され得る。
本開示の化合物及び併用薬の併用の投与様式の例には以下の方法が含まれる:(1)本開示の化合物及び併用薬を同時に製造して単一の調製物を得、次いでこれを投与する。(2)本開示の化合物及び併用薬を別々に製造して2種類の調製物を得、これらを同一の投与経路によって同時に投与する。(3)本開示の化合物及び併用薬を別々に製造して2種類の調製物を得、これらを同一の投与経路によって異なる時期で投与する。(4)本開示の化合物及び併用薬を別々に製造して2種類の調製物を得、これらを異なる投与経路によって同時に投与する。(5)本開示の化合物及び併用薬を別々に製造して2種類の調製物を得、これらを異なる投与経路によって異なる時期で投与する(例えば、本開示の化合物及び併用薬をこの順序で、または逆の順序で投与する)。
併用薬の用量は、その臨床用量に応じて適切に決定され得、本開示の化合物及び併用薬の比は、投与対象、投与経路、対象疾患、症状、組み合わせなどに応じて適切に決定され得る。例えば、投与対象がヒトである場合、本開示の化合物1重量部に対して、併用薬は0.01~100(重量部)で使用される。
さらに、本開示の化合物または本開示の組み合わせ剤は、非薬物療法と同時に使用され得る。正確には、本開示の化合物または本開示の組み合わせ剤は、(1)手術、(2)アンジオテンシンIIなどを使用する昇圧療法、(3)遺伝子療法、(4)温熱療法、(5)凍結療法、(6)レーザー焼灼及び(7)放射線療法などの非薬物療法と組み合され得る。
例えば、上記手術などの前もしくは後、またはその2種もしくは3種の併用治療の前もしくは後に、本開示の化合物または本開示の組み合わせ剤を使用することによって、抵抗性の出現の防止、無病生存期間の延長、がんの転移または再発の抑制、延命などの効果が得られ得る。
また、本開示の化合物または本開示の組み合わせ剤による治療を支援療法:(i)様々な感染病の合併症に対する抗生物質(例えば、パンスポリンなどのβ-ラクタム型、クラリスロマイシンなどのマクロライド型)の投与、(ii)栄養障害の改善のための高カロリー輸液、アミノ酸製剤または総合ビタミン製剤の投与、(iii)疼痛緩和のためのモルヒネの投与、(iv)悪心、嘔吐、食欲不振、下痢、白血球減少、血小板減少、ヘモグロビン濃度低下、脱毛、肝障害、腎障害、DIC、発熱などの副作用を改善する薬学的薬剤の投与ならびにv)がんなどの多剤耐性を抑制するための薬学的薬剤の投与と組み合わせることが可能である。
一実施形態では、本開示は、2つ以上の別々の薬学的組成物を含み、その少なくとも1つが式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含有するキットを提供する。本開示のキットは、異なる剤形、例えば、経口及び非経口の投与のため、異なる投薬間隔での別々の組成物の投与のため、または別々の組成物の互いに対する滴定のために使用され得る。コンプライアンスを補助するため、本開示のキットは典型的には、投与のための指示を含む。
例証
以下の実施例に示されるように、所定の例示的な実施形態では、化合物は、以下の一般的な手順に従って調製される。一般的な方法は、本開示の所定の化合物の合成を示しているが、以下の一般的な方法、及び当業者に知られている他の方法は、本明細書に記載されているように、全ての化合物ならびにこれらの化合物の各々のサブクラス及び種に適用され得ることが理解される。
定義
AA アンモニウムアセテートを使用するLCMS法
Ac アセテート
ACN アセトニトリル
atm 気圧
aq 水性
BBN ボラビシクロ(3.3.1)ノナン
Bn ベンジル
Boc tert-ブトキシカルボニル
(Bpin)ビス(ピナコラト)ジボロン
tBu tert-ブチル
Bz ベンゾイル
C セルシウス
DBAD ジ-tert-ブチルアゾジカルボキシレート
DBU 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス-7-エンジクロロ酢酸
DCA ジクロロ酢酸
DCE ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DEAD ジエチルアゾジカルボキシレート
DIAD ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4-ジメチルアミノピリジン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DMTr 4,4’-ジメトキシトリチル
Et エチル
EtOH エタノール
EtOAc エチルアセテート
FA ギ酸を使用するLCMS法
h 時間
Int 中間体
HPLC 高圧液体クロマトグラフィ
HRMS 高分解能質量分析
IC50 抑制濃度50%
IPA イソプロピルアルコール
IPC ジイソピノカンフェニル
LCMS 液体クロマトグラフィ質量分析
LDA リチウムジイソプロピルアミド
LHMDS リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
m/z 質量対電荷
MHz メガヘルツ
Me メチル
MeOH メタノール
min 分
mL ミリリットル
MS 質量スペクトル
nBu n-ブタン
NMP 1-メチル-2-ピロリジノン
NMR 核磁気共鳴
PE 石油エーテル
Ph フェニル
psi ポンド毎平方インチ
pyr ピリジン
rt 室温
SFC 超臨界流体クロマトグラフィ
T3P 2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスホリナン-2,4,6-トリオキシド
TDA-1 トリス[2-(2-メトキシエトキシ)エチル]アミン
TBAF フッ化テトラブチルアンモニウム
TBS tert-ブチルジメチルシリル
TBTU O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
TIDPSi 1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサン
TIPS トリイソプロピルシリル
THF テトラヒドロフラン
UPLC 超高性能液体クロマトグラフィ
キサントホス 4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン
分析方法
NMR条件:
H NMRスペクトルは、別段記述されない限り、400MHzのBruker分光計で実行した。31P NMRスペクトルは、別段記述されない限り、400MHzのBruker分光計で実行し、Hデカップリングで取得した。
LCMS条件:
LCMSスペクトルは、逆相C18カラムを使用して、Micromass質量分析計に接続されたHewlett-Packard HP1100またはAgilent 1100シリーズLCシステムで記録した。化合物を最良に特性化するために様々な勾配及び実行時間を選択した。移動相は、ACN/水またはMeOH/水勾配をベースとし、0.1%のギ酸(FAとして示されている方法)または10mMのアンモニウムアセテート(AAとして示されている方法)のいずれかを含有していた。使用された溶媒勾配の一例は、1mL/分の流速で16.5分の実行での100%の移動相A(移動相A=99%の水+1%のACN+0.1%のギ酸)から100%の移動相B(移動相B=95%のACN+5%の水+0.1%のギ酸)であった。
いくつかの場合では、LCMSスペクトルは、Agilent 6130質量分析計に接続されたたAgilent 1290 Infinity UPLCシステム、Waters Acquity SQ質量分析計に接続されたWaters Acquity UPLCシステム、または逆相C18カラムを使用してWaters Micromass ZQ質量分析計に接続されたAgilent 1100シリーズHPLCシステムで記録した。化合物を最良に特性化するために様々な勾配及び実行時間を選択した。移動相は、ACN/水またはMeOH/水勾配をベースとし、0.1%のギ酸(FAとして示されている方法)または10mMのアンモニウムアセテート(AAとして示されている方法)のいずれかを含有していた。使用された溶媒勾配の一例は、0.5mL/分の流速で5分の実行での95%の移動相A(移動相A=99%の水+1%のACN+0.1%のギ酸)から100%の移動相B(移動相B=95%のACN+5%の水+0.1%のギ酸)であった。
分取HPLC:
分取HPLCは、200~400nmに設定されたUV/可視155検出器誘発分画収集で322ポンプによって作動するGilson機器を使用して水-ACN勾配で溶出する18×150mmのSunfire C-18カラムを使用して行われる。マスゲート分画収集は、Agilent 1100LC/MSD機器で行われる。
当業者は、勾配、カラム長、流速の変更が可能であること、及び分析されている化学種に応じて、いくつかの条件が他のものよりも化合物特性化にとってより好適であり得ることを認識する。
分取SFC:
分取SFCは、10、20または30mm×250mmのChiralPakカラム(典型的にはIA、IB、IC、ID、IE及びIF)、10または20mm×250mmのPhenomenex Lux Cellulose-4、または0.3%のジエチルアミンまたは0.3%のTEAまたは0.3%のギ酸を含有するかいかなる酸または塩基添加剤も有しない適切な百分率の超臨界二酸化炭素及びアルコールで溶出する2-エチルピリジンカラムを使用して行われる。10~100mL/分の範囲の流速及び40℃のカラム温度を有するアイソクラティック条件が典型的である。分取SFCは、200~400nmに設定されたUV/可視誘発分画収集及び10MPaに設定された背圧調節でA Jasco SFC分取精製システムで行われる。
当業者は、勾配、カラム長、流速の変更が可能であること、及び分析されている化学種に応じて、いくつかの条件が他のものよりも化合物特性化にとってより好適であり得ることを認識する。
実施例1
(1R,3R,4S)-3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-4-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンタノール、中間体2
Figure 0007195317000120
工程1:シクロペンタ-1,3-ジエン
3a,4,7,7a-テトラヒドロ-1H-4,7-メタノインデン(800g、6.05mmol)を180℃で希釈してシクロペンタ-1,3-ジエン(300g、75%)を白色の液体として得、これをさらなる精製をせずに次の工程に使用した。H NMR (クロロホルム-d) δ 6.58 (d, J = 4.4 Hz, 2 H), 6.47 (d, J = 4.4 Hz, 2 H), 2.99 (s, 2 H)。
工程2:(1S,2R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)シクロペント-3-エノール
THF(2.00L)中のシクロペンタ-1,3-ジエン(100g、1.51mol)の溶液を-5℃に冷却した。NaH(鉱油中60%、50.3g、1.26mol)を少しずつ添加し、得られた混合物を-5℃で2時間撹拌した。反応混合物を-60℃に冷却し、((クロロメトキシ)メチル)ベンゼン(236g、1.51mol)を窒素雰囲気下で滴下して添加した。-60℃で2.5時間撹拌した後、THF(500mL)中のビス((1R,2S,3R,5R)-2,6,6-トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ボラン(229g、799mmol)を滴下して添加した。反応混合物を0℃に温め、3.5時間撹拌した。次いでNaOH(水中3.00M、500mL、1.51mol)を添加し、続いてH(水中30%、400mL、3.93mol)を0℃で滴下して添加した。反応混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物を飽和NaSO(1.00L)でクエンチした。有機相を分離し、水相をEtOAc(2×1.00L)で抽出した。組み合わせた有機相を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE中3~10%のEtOAc)によって精製して所望の生成物(1S,2R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)シクロペント-3-エノール(40.0g、13%)を黄色の油として得た。H NMR (CDCl) δ 7.26-7.39 (m, 5H), 5.74 (dq, J = 6.2, 2.3 Hz, 1H), 5.56 (dq, J = 6.2, 2.1 Hz, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.32 (dt, J = 7.0, 4.1 Hz, 1H), 3.57 (dd, J = 9.1, 5.3 Hz, 1H), 3.30 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.80-2.95 (m, 1H), 2.64-2.76 (m, 1H), 2.25-2.35 (m, 1H), 1.87-1.98 (br, 1H)。
工程3:(((1S,2R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)シクロペント-3-エン-1-イル)オキシ)トリイソプロピルシラン
DMF(600mL)中の(1S,2R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)シクロペント-3-エノール(60.0g、293mmol)の溶液にTIPSCl(84.6g、439mmol)、イミダゾール(79.6g、1.17mol)及びDMAP(1.78g、14.6mmol)を順次添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で20℃で16時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO(500mL)でクエンチし、EtOAc(3×250mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(2×250mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残渣を得、これをシリカゲルクロマトグラフィ(100%PE)によって精製して所望の生成物(((1S,2R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)シクロペント-3-エン-1-イル)オキシ)トリイソプロピルシラン(70.0g、66%)を無色の液体として得た。H NMR (CDCl) δ 7.29-7.38 (m, 5H), 5.68-5.77 (m, 2H), 4.54 (s, 2H), 4.40 (dt, J = 6.7, 3.3 Hz, 1H), 3.43 (ddd, J = 16.8, 9.2, 6.0 Hz, 2H), 2.86-2.93 (m, 1H), 2.69 (ddq, J = 16.7, 6.4, 1.9 Hz, 1H), 2.33 (dsxt, J = 16.7, 1.9 Hz, 1H), 1.05-1.08 (m, 21H)。
工程4:(1R,3R,4S)-3-((ベンジルオキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンタン-1-オール、中間体1
9-BBN(THF中0.500M、440mL、220mmol)の溶液をTHF(800mL)中の(((1S,2R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)シクロペント-3-エン-1-イル)オキシ)トリイソプロピルシラン(40.0g、110mmol)の溶液に窒素雰囲気下で-10℃で滴下して添加した。反応混合物を室温まで徐々に温め、18時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、水(3.50L)中のオキソン(338g、550mmol)の溶液で処理し、2時間撹拌した。水相をEtOAc(3×1.0L)で抽出し、組み合わせた有機相を飽和NaHCO(1.0L)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(50/1/0.1~10/1/0.1のPE/EtOAc/NH・HO)によって精製して(1R,3R,4S)-3-((ベンジルオキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンタン-1-オール(中間体1)(14.6g、35%)を無色の油として得た。H NMR (CDCl) δ 7.29-7.39 (m, 5H), 4.51-4.62 (m, 2H), 4.42 (ddd, J = 6.4, 4.4 Hz, 1H), 4.33 (spt, J = 3.0 Hz, 1H), 3.59 (dd, J = 8.9, 4.3 Hz, 1H), 3.51 (dd, J = 8.9, 4.1 Hz, 1H), 2.36 (ddd, J = 13.8, 10.0, 6.0 Hz, 1H), 2.13-2.24 (m, 1H), 1.97-2.06 (m, 1H), 1.79-1.90 (m, 1H), 1.64-1.77 (m, 1H), 1.41-1.62 (m, 1H), 1.02-1.08 (m, 21H)。
工程5:(1R,3R,4S)-3-((ベンジルオキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチルアセテート
DCM(280mL)中の(1R,3R,4S)-3-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンタノール(18.0g、5.28mmol)、TEA(7.92mL、56.9mmol)及びDMAP(289mg、2.37mmol)の混合物にAcO(5.37mL、56.9mmol)を0℃で滴下して添加した。反応混合物を室温に温め、20時間撹拌し、次いでDCM(500mL)で希釈し、1MのHCl(50mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(PE中1~5%のEtOAc)によって精製して(1R,3R,4S)-3-((ベンジルオキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチルアセテート(17.1g、86%)を無色の油として提供した。H NMR (CDCl) δ 7.28-7.37 (m, 5H), 5.19-5.27 (m, 1H), 4.47-4.55 (m, J = 2.4 Hz, 2H), 4.29 (q, J = 5.2 Hz, 1H), 3.50 (dd, J = 9.3, 5.6 Hz, 1H), 3.42 (dd, J = 9.2, 6.7 Hz, 1H), 2.39 (dt, J = 15.9, 8.2 Hz, 1H), 2.12-2.24 (m, 1H), 2.00-2.06 (m, 1H), 1.99 (s, 3H), 1.89-1.96 (m, 1H), 1.48-1.60 (m, 1H), 1.04 (s, 21H)。
工程6:(1R,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチルアセテート
MeOH(400mL)中の(1R,3R,4S)-3-((ベンジルオキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチルアセテート(17.1g、40.6mmol)及びPd(OH)(炭素上に10重量%、6.27g、4.06mmol)の混合物を40psiの水素下で25℃で18時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮して(1R,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチルアセテート(13.1g、98%)を無色の油として得、これをさらなる精製をせずに使用した。H NMR (CDCl) δ 5.25 (dddd, J = 7.2, 4.8 Hz, 1H), 4.31 (q, J = 6.2 Hz, 1H), 3.64-3.75 (m, 2H), 2.39 (dt, J = 14.3, 8.3 Hz, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.94-2.16 (m, 2H), 1.71 (m, 1H), 1.63 (m, 1H), 1.42 (ddd, J = 13.7, 7.8, 4.8 Hz, 1H), 1.09 (s, 21H)。
工程7:(1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチルアセテート
DCM(200mL)中の(1R,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチルアセテート(12.7g、38.4mmol)の溶液にTBSCl(7.52g、49.9mmol)及びイミダゾール(3.91g、57.5mmol)を順次添加した。得られた混合物を25℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、DCM(150mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE中5%のEtOAc)によって精製して(1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチルアセテート(15.6g、93%)を無色の油として得た。H NMR (CDCl) δ 5.14-5.22 (m, 1H), 4.25 (q, J = 5.2 Hz, 1H), 3.49-3.58 (m, 2H), 2.27 (dt, J = 14.2, 8.3 Hz, 1H), 1.97-2.01 (m. 1H), 1.99 (s, 3H), 1.78-1.91 (m, 1H), 1.39-1.53 (m, 1H), 1.34-1.48 (m, 1H), 1.01 (s, 21H), 0.86 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
工程8:(1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)
シクロペンタノール、中間体2
(1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチルアセテート(16.0g、35.9mmol)の溶液に、MeOH(200mL)中のKCO(9.92g、71.8mmol)を添加し、反応混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、水を添加し(200mL)、次いでDCM(3×200mL)で抽出した。組み合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE中2.5~5%のEtOAc)によって精製して(1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンタノール(中間体2)(10.9g、67%)を無色の油として提供した。H NMR (CDCl) δ 4.31-4.37 (m, 1H), 4.17 (spt, J = 3.0 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 9.8, 3.8 Hz, 1H), 3.53 (dd, J = 9.8, 3.8 Hz, 1H), 2.16-2.27 (m, 1H), 1.99-2.07 (m, 1H), 1.89-1.98 (m, 1H), 1.65-1.75 (m, 1H), 1.37 (dquin, J = 13.8, 2.0 Hz, 1H), 0.97 (s, 21H), 0.82 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
実施例2
[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸、中間体6
Figure 0007195317000121
工程1:tert-ブチル-[[(1R,2S,4R)-4-(6-クロロピリミジン-4-イル)オキシ-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メトキシ]-ジメチル-シラン、中間体3
中間体2(3.55g、8.81mmol)をTHF(80.0mL、983mmol)に溶解し、次いでLDA(THF/ヘキサン中1.00M、12.3mL、12.3mmol)を撹拌しながら溶液に添加した。4,6-ジクロロピリミジン(1.51g、10.1mmol)をアルゴンの雰囲気下で添加した。反応混合物を1時間撹拌し、次いで60℃で一晩加熱した。溶液を飽和水性NHCl(40mL)に注いだ。この混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わせた有機相を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~25%のEtOAc)によって精製してtert-ブチル-[[(1R,2S,4R)-4-(6-クロロピリミジン-4-イル)オキシ-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メトキシ]-ジメチル-シラン(3.25g、72%)を無色の粘着性固体として提供した。H NMR (CDCl) δ 8.53 (s, 1H), 6.66 (s, 1H), 5.44-5.58 (m, 1H), 4.33 (q, J = 5.1 Hz, 1H), 3.46-3.63 (m, 2H), 2.40 (dt, J = 14.9, 7.9 Hz, 1H), 2.04-2.17 (m, 2H), 1.94-2.02 (m, 1H), 1.53 (dt, J = 12.2, 5.5 Hz, 1H), 1.03 (s, 21H), 0.85 (s, 9H), -0.03-0.04 (m, 6H)。
工程2:tert-ブチル-ジメチル-[[(1R,2S,4R)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メトキシ]シラン、中間体4
中間体3(3.25g、6.31mmol)をDIPEA(2.25mL、12.6mmol)及びエチルアセテート(40.0mL)に溶解した。パラジウム(炭素上に10重量%、335mg、0.316mmol)を反応混合物に添加した。水素のバルーンを取り付け、反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応混合物を濾過し、固体をメタノールで洗浄した。濾液を濃縮した。残渣をEtOAc(60mL)に溶解し、水(2×10mL)で洗浄した。有機相を濃縮してtert-ブチル-ジメチル-[[(1R,2S,4R)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メトキシ]シラン(中間体4)(2.93g、96%)を得、これをさらなる精製をせずに使用した。H NMR (CDCl) δ 8.73 (s, 1H), 8.36 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 5.49-5.56 (m, 1H), 4.34 (q, J = 5.0 Hz, 1H), 3.58 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 2.42 (dt, J = 14.3, 8.0 Hz, 1H), 2.04-2.18 (m, 2H), 2.00 (dt, J = 13.4, 5.5 Hz, 1H), 1.49-1.59 (m, 1H), 1.04 (s, 21H), 0.85 (s, 9H), -0.03-0.03 (m, 6H)。
工程3:(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペンタノール
中間体4(2.92g、6.07mmol)を水(10.0mL)及びメタノール(10.0mL)の混合物に溶解した。TFA(20.0mL、261mmol)を室温で撹拌しながら溶液に徐々に添加した。反応混合物を50℃で4時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(0.1%のギ酸を有する水中0~100%のACN)によって精製して(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペンタノール(1.00g、78%)を粘着性の油として提供した。LCMS(FA):m/z=211.1(M+H)。
工程4:(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペンタノール、中間体5
(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペンタノール(779mg、3.71mmol)をピリジン(20.6mL、254mmol)に溶解し、次いでDMTrCl(1.40g、4.08mmol)を添加し、反応混合物を45℃で1時間撹拌した。追加のDMTrCl(634mg、1.85mmol)を添加し、混合物を3時間加熱した。MeOH(5mL)を添加し、混合物を10分間撹拌した。混合物を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機相を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中20~100%のEtOAc)によって精製して(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペンタノール(中間体5)(1.37g、72%)を黄色の固体として提供した。LCMS(FA):m/z=531.3(M+H)。
工程5:[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸
ピリジン(20.0mL、247mmol)中の中間体5(1.70g、3.31mmol)の溶液にジフェニルホスファイト(1.27mL、6.62mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で室温で1.5時間撹拌した。次いで水(40.0mL、2.22mol)を添加した。透明な溶液は乳白色に迅速に変わり、それを室温で1時間撹拌し、透明な溶液を得た。反応混合物をEtOAc及びブラインで希釈し、次いでEtOAcで抽出した。組み合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、NaSOを使用して乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮した。残渣をトルエンから濃縮して[(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸(1.91g、100%)を得、これをさらなる精製をせずに使用した。
工程6:[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸、中間体6
[(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸(1.91g、3.31mmol)に水(2.0mL、110mmol)及び酢酸(7.6mL、130mmol)を添加した。混合物を超音波処理し、得られた鮮やかな橙色の反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで反応混合物をトルエンから濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~100%のMeOH)によって精製して[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸(中間体6)(908mg、76%)を得た。LCMS(FA):m/z=275.0(M+H), H NMR (MeOD) δ 8.84 (s, 1H), 8.49 (dd, J = 6.2, 0.7 Hz, 1H), 7.62 (s, 0.5 H) 6.98 (dd, J = 6.2, 1.0 Hz, 1H,) 5.99 (s, 0.5H), 5.65 (ddd, J = 6.7, 4.8, 2.0 Hz, 1H), 4.72 (dd, J = 9.4, 6.2 Hz, 1H), 3.58 - 3.69 (m, 2H), 2.44 - 2.59 (m, 1H), 2.23 - 2.37 (m, 3H,) 1.63 - 1.76 (m, 1H)。31P NMR (MeOD) δ 4.37 (s, 1P)。
実施例3
中間体4に代えて表に示された出発材料(実施例5で記載されたように調製された中間体9)を用いて、実施例2に記載されたように工程3から開始して以下に挙げられた化合物(中間体7)を調製した。
Figure 0007195317000122
実施例4
tert-ブチル-ジメチル-[[(1R,2S,4R)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メトキシ]シラン、中間体4の代替的調製
Figure 0007195317000123
工程1:(1S,3R,4S)-3-[(ベンジルオキシ)メチル]-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチルベンゾエート
THF(250mL)中の中間体1(25.0g、66.0mmol)、安息香酸(9.70g、79.2mmol)及びPPh(20.7g、79.2mmol)の混合物にDIAD(16.0g、79.2mmol)を窒素の雰囲気下で0℃で滴下して添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣をEtOAc(350mL)で希釈し、ブライン(2×150mL)で洗浄した。有機相を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して残渣を得た。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(PE中1~10%のEtOAc)によって精製して(1S,3R,4S)-3-[(ベンジルオキシ)メチル]-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチルベンゾエート(28g、88%)を淡黄色の油として得た。H NMR (CDCl) δ 8.05 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.53 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.40 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.35-7.20 (m, 5H), 5.34 (sept, J = 3.6 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 4.22 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 3.50 (ddd, J = 5.2, 9.6, 26.4 Hz, 2H), 2.42 (m, 2H), 2.15 (m, 1H), 1.95 (m, 2H), 1.00 (m, 21 H)。
工程2:(1S,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチルベンゾエート
MeOH(560mL)中の(1S,3R,4S)-3-[(ベンジルオキシ)メチル]-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチルベンゾエート(28.0g、58.0mmol)の溶液にPd(OH)/C(20%w/w、4.10g、5.80mmol)を添加した。得られた混合物を40psiの水素下で室温で18時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、MeOH(3×150mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して所望の生成物(1S,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチルベンゾエート(22.0g、97%)を無色の油として得、これをさらなる精製をせずに直接用いた。
工程3:(1S,3R,4S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチルベンゾエート
DCM(600mL)中の(1S,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチルベンゾエート(44.0g、112mmol)の溶液にTBSCl(21.8g、145mmol)及びイミダゾール(11.4g、168mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を水(500mL)でクエンチし、DCM(2×600mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(800mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE中1~30%のEtOAc)によって精製して(1S,3R,4S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチルベンゾエート(50g、88%)を無色の油として得た。H NMR (CDCl) δ 8.00-7.94 (m, 2H), 7.48-7.42 (m, 1H), 7.36-7.31 (m, 2H), 5.26 (tt, J = 7.0, 3.7 Hz, 1H), 4.23-4.14 (m, 1H), 3.62-3.46 (m, 2H), 2.35 (dt, J = 13.9, 6.8 Hz, 1H), 2.21 (tt, J = 9.8, 4.9 Hz, 1H), 2.04-1.93 (m, 1H), 1.91-1.76 (m, 2H), 0.97 (d, J = 1.9 Hz, 21H), 0.81 (s, 9H), -0.04 (d, J = 1.0 Hz, 6H)。
工程4:(1S,3R,4S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタノール、中間体8
MeOH(650mL)中の(1S,3R,4S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチルベンゾエート(50.0g、98.6mmol)の溶液にKCO(20.3g、147mmol)を添加した。反応混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(600mL)でクエンチした。混合物をDCM(3×600mL)で抽出し、組み合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE中1~5%のEtOAc)によって精製して(1S,3R,4S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタノール(中間体8)(25.2g、63%)を淡黄色の油として提供した。LCMS(FA):m/z=403.5(M+H)。
工程5:tert-ブチル-ジメチル-[[(1R,2S,4R)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メトキシ]シラン、中間体4
中間体8(5.00g、12.4mmol)、PPh(3.74g、14.3mmol)及び4(3H)-ピリミドン(1.46g、14.9mmol)をアルゴンの雰囲気下でTHF(100mL)に溶解した。溶液を0℃に冷却した。DEAD(2.15mL、13.7mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、セライトに吸着させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~15%のEtOAc)によって精製してtert-ブチル-ジメチル-[[(1R,2S,4R)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メトキシ]シラン(中間体4)(5.18g、83%)を提供した。LCMS(FA):m/z=481.3(M+H), H NMR (DMSO-d) δ 8.75 (s, 1H,) 8.48 (d, J = 5.8 Hz, 1H,) 6.85 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 5.46 (m, 1H), 4.34 (m, 1H), 3.58 (m, 2H), 2.31 - 2.44 (m, 1H), 1.94 - 2.11 (m, 3H,) 1.44 - 1.53 (m, 1H), 1.04 (s, 21H) 0.84 (s, 9H,) 0.00 (d, J = 3.1 Hz, 6H)。
実施例5
4(3H)-ピリミドンに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例4に記載されたように工程5から開始して以下に挙げられた化合物(中間体9)を調製した。
Figure 0007195317000124
実施例6
[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸、中間体6の代替的調製
Figure 0007195317000125
工程1:{(1R,2S,4R)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メタノール
中間体4(5.98g、12.4mmol)をEtOH(50.0mL)に取り込んだ。EtOH(50.0mL)中のHCl(12.0mol/L、2.07mL、24.9mmol)の溶液を添加した。反応混合物を40℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和水性重炭酸ナトリウムで希釈し、濃縮してEtOHを除去した。水性残渣をEtOAcで抽出し、組み合わせた有機相を水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~60%のEtOAc)によって精製して{(1R,2S,4R)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メタノール(3.03g、66%)を提供した。LCMS(FA):m/z=367.2(M+H)。
工程2:4-({(1R,3R,4S)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}オキシ)ピリミジン
DCM(100mL)中の{(1R,2S,4R)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メタノール(3.03g、8.26mmol)の溶液にDBU(3.70mL、24.8mmol)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、DMTrCl(5.60g、16.5mmol)を添加した。次いで反応混合物を室温に温め、一晩撹拌した。水を添加し、混合物をDCMで抽出した。組み合わせた有機相を水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~50%のEtOAc)によって精製して4-({(1R,3R,4S)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}オキシ)ピリミジン(5.30g、96%)を提供した。LCMS(FA):m/z=669.4(M+H)。
工程3:(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンタノール 中間体5
THF(25mL)中の4-({(1R,3R,4S)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}オキシ)ピリミジン(5.30g、7.90mmol)の溶液にTBAF(1.00mol/L、9.50mL、9.50mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。ブラインを添加し、混合物をEtOAcで抽出した。組み合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~70%のEtOAc)によって精製して(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンタノール(2.80g、69%)を提供した。LCMS(FA):m/z=513.3(M+H)。
工程4[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸、中間体6
中間体5(1.44g、2.81mmol)をピリジン(12.0mL)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、ジフェニルホスファイト(1.08mL、5.62mmol)に1分にわたって徐々に添加した。反応混合物を室温に温め、20分間撹拌した。反応混合物を冷却して0℃に戻し、水(2.77mL、154mmol)を添加した。反応混合物を室温に温め、30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、トルエン(2×50mL)から濃縮した。残渣を酢酸(6.45mL、112mmol)及び水(1.70mL)に取り込み、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~100%のMeOH)によって精製して[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸(中間体6)(600mg、78%)を提供した。LCMS(FA):m/z=275.2(M+H), H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.84 (s, H), 8.49 (dd, J = 6.24, 0.7 Hz, 1H), 7.62 (s, 0.5H), 6.98 (dd, J = 6.2, 1.0 Hz, 1H), 5.99 (s, 0.5H), 5.65 (ddd, J = 6.7, 4.8, 2.0Hz, 1H,) 4.72 (dd, J = 9.4, 6.2 Hz, 1H), 3.58 - 3.69 (m, 2H), 2.44 - 2.59 (m, 1H), 2.23 - 2.37 (m, 3H), 1.63 - 1.76 (m, 1H)。31P NMR (MeOD) δ 4.37 (s, 1P)。
実施例6A
[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸;N,N-ジエチルエタンアミン、中間体6の代替的調製
Figure 0007195317000126
工程1:4-(((1R,3R,4S)-3-((ベンジルオキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)オキシ)-6-クロロピリミジン
中間体1(4.00g、10.6mmol)をTHF(80.0mL)に溶解し、反応混合物を0℃に冷却した。カリウムtert-ブトキシド(2.25g、19.0mmol)を添加し、反応混合物を0℃で10分間撹拌した。4,6-ジクロロピリミジン(2.52g、16.9mmol)を溶液に添加し、反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物をHCl(0.2M、80mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗4-(((1R,3R,4S)-3-((ベンジルオキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)オキシ)-6-クロロピリミジンを黄色の油として得、これをさらなる精製をせずに次の工程で使用した。
工程2:(1S,2R,4R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-4-((6-クロロピリミジン-4-イル)オキシ)シクロペンタン-1-オール
粗4-(((1R,3R,4S)-3-((ベンジルオキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)オキシ)-6-クロロピリミジンにHClの溶液(ジオキサン中4.0M、30.0mL、120mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を完全に蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(20~83.3%のEtOAc:ヘキサン)によって精製して標記化合物を無色の油として提供した(2.32g、66%)。LCMS(FA):m/z=335.1(M+H)。
工程3:(1S,2R,4R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンタン-1-オール、中間体149
(1S,2R,4R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-4-((6-クロロピリミジン-4-イル)オキシ)シクロペンタン-1-オール(1.21g、3.62mmol,)及びTEA(1.47g、14.5mmol)をMeOH(40.0mL)に溶解した。パラジウム(炭素上に10%、192mgの量?)を添加し、混合物をHの雰囲気下で室温で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、EtOAcに溶解し、水(2×10mL)で洗浄した。有機相を乾燥させ、濃縮して標記化合物(1.04g、96%)を提供した。LCMS(AA):m/z=301.2(M+H)。
工程4:[(1S,2R,4R)-2-(ベンジルオキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸;N,N-ジエチルエタンアミン
(1S,2R,4R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンタン-1-オール(1.03g、3.42mmol)をピリジン(15.0mL)に溶解し、ジフェニルホスファイト(1.31mL、6.85mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。水(5.00mL)を添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をメタノール(20mL)及びTEA(5mL)の混合物に溶解した。溶媒を蒸発させ、残渣を真空下で乾燥させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(0%~60%のMeOH/DCM)によって精製して[(1S,2R,4R)-2-(ベンジルオキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸;N,N-ジエチルエタンアミン(1.63g、84%)を提供した。LCMS(FA):m/z=165.2(M+H)。
工程5:[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸;N,N-ジエチルエタンアミン、中間体6
[(1S,2R,4R)-2-(ベンジルオキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸;N,N-ジエチルエタンアミン(1.50g、3.22mmol)をDCM(20mL)に溶解し、混合物を0℃に冷却した。三塩化ホウ素(DCM中1.0M、12.9mL、12.9mmol)をシリンジポンプを介して0℃で滴下して添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いでMeOH(10mL)で0℃でクエンチした。溶媒を蒸発させ、残渣をトルエンから濃縮した。MeOH(15mL)及びTEA(5mL)を残渣に添加し、5分間撹拌した後、溶媒を完全に蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(10~50%のMeOH/DCM)によって精製して中間体6をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。(699mg、58%)。H NMR (MeOD) δ 8.72 (s, 1H), 8.42 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.56 (s, 0.5H), 6.86 (dd, J = 6.0, 1.0 Hz, 1H), 6.01 (s, 0.5H), 5.54 - 5.62 (m, 1H), 4.49 - 4.68 (m, 1H), 3.63 - 3.72 (m, 1H), 3.55 - 3.63 (m, 1H), 3.20 (d, J = 7.4 Hz, 6H), 2.42 - 2.58 (m, 1H), 2.16 - 2.33 (m, 3H), 1.59 - 1.74 (m, 1H), 1.31 (t, J = 7.34 Hz, 9H)。31P NMR (MeOD) δ 3.52 (s, 1 P)。
実施例6B
[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸;アンモニエート、中間体6の代替的合成
Figure 0007195317000127
工程1:[(1S,2R,4R)-2-(ベンジルオキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸
(1S,2R,4R)-2-((ベンジルオキシ)メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンタン-1-オール(中間体149)(5.14g、17.1mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×約50mL)。ピリジン(70.0mL)を添加し、反応混合物を窒素の雰囲気下で0℃に冷却した。ジフェニルホスファイト(4.91mL、25.7mmol)を滴下して添加し、反応混合物を室温に温め、40分間撹拌した。水(8.0mL)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をトルエン(2×約10mL)から濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(0~60%のMeOH/DCM)によって精製して[(1S,2R,4R)-2-(ベンジルオキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸(5.26g、71%)を提供した。LCMS(FA):m/z=365.2(M+H)。
工程2:[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸;アンモニエート、中間体6
DCM(80.0mL)中の[(1S,2R,4R)-2-(ベンジルオキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸(5.21g、13.0mmol)の溶液を0℃に冷却した。三塩化ホウ素(DCM中1.0M、52.0mL、52.0mmol)を徐々に添加し、反応物を0℃で30分間撹拌した。エタノール(18.9mL、325mmol)を添加し、反応混合物を0℃で5分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をメタノール(10mL)に溶解した。アンモニア(メタノール中7.0M、22.0mL、156mmol)を添加し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(0~75%のMeOH/DCM)によって精製し、続いてシリカゲルクロマトグラフィ(0~100%のEtOAc/DCM)によってさらに精製して[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸;アンモニエート、中間体6アンモニウム塩(2.60g、62%)を提供した。H NMR (DMSO-d) δ 8.75 (s, 1H), 8.48 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 7.32 (br s, 4.5H), 6.89 (dd, J = 1.1, 5.9 Hz, 1H), 5.87 (s, 0.5H), 5.44 - 5.36 (m, 1H), 4.38 (qd, J = 6.8, 10.5 Hz, 1H), 4.12 (br s, 1H), 3.44 - 3.36 (m, 2H), 2.32 (ddd, J = 7.2, 8.4, 13.8 Hz, 1H), 2.10 - 1.95 (m, 3H), 1.38 (ddd, J = 5.1, 8.7, 13.8 Hz, 1H)。
実施例7
N-(6-{[(1R,3S,4R)-3-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}ピリミジン-4-イル)ベンズアミド、中間体12
Figure 0007195317000128
N-(6-クロロ-4-ピリミジニル)-ベンズアミド(2.10g、9.01mmol)をNMP(10mL)に溶解した。DIPEA(6.75mL、38.7mmol)を添加し、続いて(1S,2R,4R)-4-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール塩酸塩(1.30g、7.76mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波照射下で150℃で6時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、濃縮してN-(6-{[(1R,3S,4R)-3-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}ピリミジン-4-イル)ベンズアミド(中間体12、2.50g、98%)を得、これをさらなる精製をせずに使用した。
実施例8
(1R,2S,3R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-2-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタノール、中間体14
Figure 0007195317000129
工程1:(1S,2R,3R,5R)-3-(ヒドロキシメチル)-5-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1,2-ジオール
4-クロロピリミジン(572mg、4.79mmol)をNMP(10mL)及びDIPEA(3.04mL、17.4mmol)の混合物に溶解した。(1R,2S,3R,4R)-2,3-ジヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)-1-アミノシクロペンタン塩酸塩(800mg、4.36mmol)を添加した。反応混合物を150℃でマイクロ波照射下で4時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、濃縮して(1S,2R,3R,5R)-3-(ヒドロキシメチル)-5-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1,2-ジオールを提供し、これをさらなる精製をせずに使用した。
工程2:(1S,2R,3R,5R)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-5-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1,2-ジオール
(1S,2R,3R,5R)-3-(ヒドロキシメチル)-5-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1,2-ジオール(1.96g、8.70mmol)を乾燥ピリジン(約20mL)から濃縮し、次いでピリジン(30.0mL)に溶解した。DMTrCl(4.47g、13.1mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、水で希釈した。混合物をEtOAcで抽出し、次いで有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~100%のEtOAc、続いてEtOAc中0~20%のMeOH)によって精製して(1S,2R,3R,5R)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-5-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1,2-ジオール(1.10g、24%)を提供した。LCMS(FA):m/z=528.3(M+H)。
工程3:(1R,2S,3R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-2-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタノール及び(1S,2R,3R,5R)-3-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-5-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1-オール、中間体14
(1S,2R,3R,5R)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-5-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1,2-ジオール(1.11g、2.10mmol)をトルエン(3×50mL)から濃縮し、次いで室温でピリジン(50.0mL)に取り込んだ。TBSCl(1.60g、10.5mmol)及びイミダゾール(578mg、8.40mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中40~80%のEtOAc)によって精製して中間体14(339mg、25%)を提供した。H NMR (DMSO-d) δ 8.32 (s, 1H), 7.97 (br d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.34-7.42 (m, 2H), 7.26-7.32 (m, 3H), 7.17-7.26 (m, 6H), 6.87 (d, J = 8.7 Hz, 4H), 6.40 (br d, J = 4.6 Hz, 1H), 4.11 (br d, J = 4.8 Hz, 1H), 3.76 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 3.72 (s, 6H), 3.64 (q, J = 5.0 Hz, 1H), 3.03 (dd, J = 8.8, 5.1 Hz, 1H), 2.93 (dd, J = 8.9, 6.0 Hz, 1H), 2.03-2.21 (m, 2H), 1.22 (m, 1H), 0.79 (s, 9H), 0.00 (s, 3H), -0.05 (s, 3H)(第1の溶出ピークとして)及び位置異性体である中間体15(422mg、31%) H NMR (DMSO-d) δ 8.37 (s, 1H), 8.01 (br s, 1H,) 7.19 - 7.40 (m, 10H), 6.85 - 6.91 (m, 4H), 6.45 (br d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.42 (br d, J = 5.8 Hz, 1H), 3.97 - 4.23 (br s, 1H), 3.79 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 3.73 (s, 6H,) 3.61 (q, J = 5.9 Hz, 1H), 3.06 (dd, J = 8.9, 5.3 Hz, 1H), 2.90 (dd, J = 8.8, 7.1 Hz, 1H), 2.28 - 2.40 (m, 1H), 2.14 (m, 1H), 1.02 - 1.21 (m, 1H), 0.78 (s, 9H), -0.02 (s, 3H), -0.07 (s, 3H)(第2の溶出ピークとして)。
実施例9
中間体13に代えて表に示された出発材料を用いて、実施例8に記載されたように工程1から開始して以下に挙げられた化合物(中間体16)を調製した。
Figure 0007195317000130
実施例10
(1S,2R,4R)-4-{[6-(ベンゾイルアミノ)ピリミジン-4-イル]オキシ}-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体20
Figure 0007195317000131
工程1:N-[6-[(1R,3R,4S)-3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-4-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペントキシ]ピリミジン-4-イル]ベンズアミド
中間体3(2.90g、5.23mmol)、ベンズアミド(1.58g、13.07mmol)、酢酸パラジウム(II)(58.7mg、0.261mmol)及びキサントホス(302mg、0.523mmol)をDMSO(30.0mL)に溶解し、次いで炭酸カリウム(1.63g、10.5mmol)を添加した。反応混合物をアルゴンの雰囲気下で密封し、150℃で30分間加熱した。冷却された反応混合物を水(300mL)に注ぎ、EtOAc(3×120mL)で抽出した。組み合わせた有機相を濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~35%のEtOAc)によって精製してN-[6-[(1R,3R,4S)-3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-4-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペントキシ]ピリミジン-4-イル]ベンズアミド(2.62g、83%)を提供した。H NMR (CDCl) δ 8.47 (br s, 1H), 8.43 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.84-7.89 (m, 2H), 7.61-7.65 (m, 1H), 7.56 (tt, J = 7.4, 2.1 Hz, 1H), 7.45-7.52 (m, 2H), 5.50 (dddd, J = 7.2, 5.2 Hz, 1H), 4.33 (q, J = 5.1 Hz, 1H), 3.52-3.64 (m, 2H), 2.42 (dt, J = 14.6, 8.0 Hz, 1H), 2.02-2.18 (m, 3H), 1.58-1.51 (m, 1 H), 1.03 (s, 21H), 0.85 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
工程2:N-[6-[(1R,3S,4R)-3-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペントキシ]ピリミジン-4-イル]ベンズアミド
N-[6-[(1R,3R,4S)-3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-4-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペントキシ]ピリミジン-4-イル]ベンズアミド(2.92g、4.87mmol)を水(10.0mL)及びTFA(20.0mL)に溶解した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで濃縮した。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性ギ酸(0.1%)中10~100%のACN)によって精製してN-[6-[(1R,3S,4R)-3-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペントキシ]ピリミジン-4-イル]ベンズアミド(1.28g、80%)を提供した。LCMS(FA):m/z=330.2(M+H)。
工程3:N-[6-[(1R,3R,4S)-3-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-ヒドロキシ-シクロペントキシ]ピリミジン-4-イル]ベンズアミド
N-[6-[(1R,3S,4R)-3-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペントキシ]ピリミジン-4-イル]ベンズアミド(1.28g、3.89mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し、次いでピリジン(25mL)に取り込んだ。DMTrCl(1.33g、3.89mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。追加のDMTrCl(666mg、1.95mmol)を反応混合物に添加し、撹拌を3時間継続した。MeOH(5mL)を添加し、混合物を10分間撹拌し、次いで水(80mL)に注いだ。混合物をEtOAc(3×80mL)で抽出した。組み合わせた有機相を濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中30~100%のEtOAc)によって精製してN-[6-[(1R,3R,4S)-3-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-ヒドロキシ-シクロペントキシ]ピリミジン-4-イル]ベンズアミド(1.73g、70%)を提供した。LCMS(FA):m/z=632.4(M+H)。
工程4:[(1S,2R,4R)-4-(6-ベンズアミドピリミジン-4-イル)オキシ-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]シクロペントキシ]ホスフィン酸、中間体19
ピリジン(14.9mL)中のN-[6-[(1R,3R,4S)-3-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-ヒドロキシ-シクロペントキシ]ピリミジン-4-イル]ベンズアミド(1.00g、1.58mmol)の溶液にジフェニルホスファイト(0.609mL、3.17mmol)を添加した。反応混合物を室温でアルゴンの雰囲気下で2時間撹拌した。水(29.9mL)を添加し、黄色の反応混合物を室温で1時間撹拌した。ACN(15mL)を添加して微粒子を溶解し、撹拌を5分間継続した。ブライン(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(2×60mL)で抽出した。組み合わせた有機相を水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をトルエン(3×10mL)から濃縮し、さらなる精製をせずに次の工程に直接用いた。
工程5:(1S,2R,4R)-4-{[6-(ベンゾイルアミノ)ピリミジン-4-イル]オキシ}-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体20
[(1S,2R,4R)-4-(6-ベンズアミドピリミジン-4-イル)オキシ-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]シクロペントキシ]ホスフィン酸(1.06g、1.52mmol)を水(1.42mL)及び酢酸(5.70mL、99.40mmol)に取り込んだ。反応混合物を1分間超音波処理し、得られた鮮やかな橙色の溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物をトルエン(2×10mL)から濃縮した。次いで残渣をセライトに吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~60%のMeOH)によって精製して(1S,2R,4R)-4-{[6-(ベンゾイルアミノ)ピリミジン-4-イル]オキシ}-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル水素ホスホネート(中間体20、630mg、71%)を提供した。LCMS(FA):m/z=394.1(M+H), H NMR (DMSO-d) δ 11.07 (br s, 1H), 8.58 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.03 - 7.97 (m, 2H), 7.65 - 7.58 (m, 1H), 7.56 - 7.48 (m, 3H), 7.31 (s, 0.5H), 5.92 - 5.85 (m, 1.5H), 5.43 - 5.34 (m, 1H), 4.43 - 4.33 (m, 1H), 3.46 - 3.35 (m, 2H), 2.36 - 2.25 (m, 1H), 2.09 - 1.95 (m, 3H), 1.42 - 1.31 (m, 1H) 31P NMR (DMSO-d) δ 1.53 (s, 1P)。
実施例11
中間体18に代えて表に示された出発材料を用いて、実施例10に記載されたように工程3から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000132
Figure 0007195317000133
実施例12
N-[6-[(1R,3R,4S)-3-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-ヒドロキシ-シクロペントキシ]ピリミジン-4-イル]ベンズアミドに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例10に記載されたように工程4から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000134
Figure 0007195317000135
実施例13
(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピラジン-2-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体25
Figure 0007195317000136
工程1:(1S,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタノール
EtOH(70.0mL)中のHCl(水中12.0M、0.750mL、9.00mmol)の溶液を0℃に冷却し、EtOH(70.0mL)中の中間体8(1.65g、4.10mmol)の溶液を徐々に添加した。反応混合物を室温に温め、1時間撹拌した。水(10.0mL)及び重炭酸ナトリウム(1.80g、21.4mmol)を添加し、反応混合物を室温で5分間撹拌した。混合物を濃縮し、トルエンから濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~95%のMeOH)によって精製して(1S,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタノール(870mg、74%)を提供した。LCMS(FA):m/z=289.2(M+H)。
工程2:(1S,3R,4S)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタノール
(1S,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタノール(865mg、3.00mmol)をピリジン(20.0mL)に取り込み、0℃に冷却した。ピリジン(10.0mL)中のDMTrCl(1.13g、3.17mmol)の溶液を添加し、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。追加部分のDMTrCl(150mg、0.421mmol)を添加し、反応混合物を室温に温め、15分間撹拌した。MeOH(20.0mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をトルエン(2×50mL)から濃縮し、セライトに吸着させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~15%のEtOAc)によって精製して(1S,3R,4S)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタノール(1.77g、61%)を提供した。H NMR (DMSO-d) δ 7.36 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.30 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.21 (d, J = 8.8 Hz, 5H), 6.88 (d, J = 8.8 Hz, 4H), 4.52 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.03-4.08 (m, 1H), 3.87 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 3.73 (s, 6H), 3.14 (dd, J = 8.7, 4.3 Hz, 1H), 2.83 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 2.20 (quin, J = 7.0 Hz, 2H), 1.87 (ddd, J = 12.1, 7.8, 3.2 Hz, 1H), 1.64 (ddd, J = 13.3, 8.9, 6.6 Hz, 1H), 1.42 (quin, J = 5.8 Hz, 1H), 0.82-0.96 (m, 21H)。
工程3:2-({(1R,3R,4S)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}オキシ)ピラジン
(1S,3R,4S)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタノール(1.35g、2.28mmol)、2-ヒドロキシピラジン(330mg、3.43mmol)、及びトリフェニルホスフィン(752mg、2.87mmol)をTHF(22.8mL)に取り込んだ。反応混合物を0℃に冷却し、DBAD(660mg、2.87mmol)を添加した。反応混合物を室温に温め、1時間撹拌した。MeOHを添加し(10.0mL)、混合物を濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ[ヘキサン中0~90%のEtOAc(0.5%のTEAを有する))によって精製して2-({(1R,3R,4S)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}オキシ)ピラジン(1.53g、85%)を提供した。LCMS(AA):m/z=669.4(M+H)。
工程4:(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピラジン-2-イルオキシ)シクロペンタノール
THF(29.0mL)中の2-({(1R,3R,4S)-3-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}オキシ)ピラジン(2.40g、3.59mmol)の溶液にTBAF(THF中1.00M、4.50mL、4.50mmol)を添加した。反応混合物を室温で1.25時間撹拌した。追加部分のTBAF(THF中1.00M、4.00mL、4.00mmol)を添加し、撹拌を2時間継続した。反応混合物を濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~5%のMeOH(0.5%のTEAを有する))によって精製して(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピラジン-2-イルオキシ)シクロペンタノール(1.68g、91%)を提供した。LCMS(AA):m/z=513.3(M+H)。
工程5:(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピラジン-2-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート
(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピラジン-2-イルオキシ)シクロペンタノール(1.04g、2.03mmol)をピリジン(8.90mL)に取り込み、0℃に冷却した。ジフェニルホスファイト(0.796mL、4.14mmol)を1分間にわたって徐々に添加した。反応混合物を室温に温め、30分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、TEA(2.00mL、14.2mmol)を添加し、続いて水(2.00mL)を添加した。反応混合物を室温に温め、30分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をトルエン(2×50mL)から濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ[DCM中0~5%のMeOH(0.5%のTEAを有する))]によって精製して(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピラジン-2-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート(985mg、72%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(AA):m/z=575.2(M-H)。
工程6:(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピラジン-2-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体25
(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピラジン-2-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート(988mg、1.46mmol)を水(1.2mL)及び酢酸(5.6mL)に取り込んだ。反応混合物を2分間超音波処理し、次いで反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をトルエンから濃縮し、真空下で1時間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中10~80%のMeOH)によって精製して(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピラジン-2-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート(中間体25、348mg、64%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(AA):m/z=275.1(M+H), H NMR (DMSO-d) δ 10.52 (br s, 1H), 8.24 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 8.13 - 8.20 (m, 2H), 7.35 (s, 0.5H), 5.88 (s, 0.5H), 5.29 - 5.37 (m, 1H), 4.42 (dq, J = 10.4, 6.7 Hz, 1H), 3.36 - 3.48 (m, 2H), 3.03 (q, J = 7.2 Hz, 6H), 2.28 - 2.37 (m, 1H), 1.97 - 2.11 (m, 3H), 1.40 (m, 1H), 1.18 (t, J = 7.27 Hz, 9H)。31P NMR (DMSO-d) δ 1.41 (s, 1P)。
実施例13A
実施例13における(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピラジン-2-イルオキシ)シクロペンタノールに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例13に記載されたように工程5から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000137
Figure 0007195317000138
実施例14
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、化合物I-10
Figure 0007195317000139
工程1:[(1S,2R,4R)-2-[[[(2R,3R,4R,5R)-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(2-メチルプロパノイルアミノ)-6-オキソ-1H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-(2-シアノエトキシ)ホスホリル]オキシメチル]-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸
中間体6(175mg、0.638mmol)及びN-[9-[(2R,3R,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(743mg、0.766mmol)の混合物を乾燥ACN(3×15mL)から濃縮した。次いで残渣をアルゴン下でACN(2.34mL)に懸濁した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(249mg、1.91mmol)を乾燥ACN(3×10mL)から濃縮し、ACN(1.06mL)に溶解し、アルゴンの雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で50分間撹拌した。tert-ブチルヒドロペルオキシド(ノナン中5.5M、0.35mL、1.91mmol)を添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。反応混合物を水(0.353mL)中のチオ硫酸ナトリウム(353mg、2.23mmol)の添加によってクエンチした。溶媒を蒸発させ、次いで真空下で2分間放置した。残渣を酢酸(2.53mL、44.2mmol)及び水(0.63mL)の混合物に溶解した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いでトルエンから濃縮し、濃縮した。残渣をトルエンで再度濃縮し、次いでシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製して[(1S,2R,4R)-2-[[[(2R,3R,4R,5R)-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(2-メチルプロパノイルアミノ)-6-オキソ-1H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-(2-シアノエトキシ)ホスホリル]オキシメチル]-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸(372mg、65%)を得た。LCMS(FA):m/z=857.3(M+H)。
工程2:N-{9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド
[(1S,2R,4R)-2-[[[(2R,3R,4R,5R)-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(2-メチルプロパノイルアミノ)-6-オキソ-1H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-(2-シアノエトキシ)ホスホリル]オキシメチル]-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸(370mg、0.432mmol)を乾燥ACN(3×15mL)から濃縮し、次いで真空下で15分間放置した。残渣をアルゴン雰囲気下でピリジン(8.64mL)に溶解した。次いで2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(291mg、1.51mmol)を添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。水を添加し(0.272mL)、続いてヨウ素(143mg、0.561mmol)を添加した。混合物を室温でアルゴン下で8分間撹拌した。水(0.5mL)中のチオ硫酸ナトリウム(91.5mg、0.561mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌した。乾燥トルエンを添加し(15mL)、濃縮した。残渣をトルエン(2×15mL)から濃縮した。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製してN-{9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド(366mg、99%)を提供した。LCMS(FA):m/z=855.3(M+H)。
工程3:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン
N-{9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド(366mg、0.428mmol)をメチルアミン(EtOH中33%、12.8mL、103mmol)に取り込み、混合物を室温で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。次いで残渣をシリカゲルに乾燥担持し、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~80%のMeOH)によって精製して2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン(159mg、51%)を白色の固体として提供した。LCMS(FA):m/z=732.3(M+H)。
工程4:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン-N,N-ジエチルエタンアミン(1:2)、化合物I-10
ピリジン(1.09mL)中の2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン(159mg、0.217mmol)の懸濁液にトリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.175mL、1.09mmol)を添加し、次いでTEA(2.72mL、19.3mmol)を添加した。反応混合物をプロピレンチューブ内に密封し、50℃で4時間激しく撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(6.4mL)で希釈し、次いでCaCl(水中0.339M、6.4mL、2.17mmol)を添加した。混濁白色混合物を室温で30分間撹拌した。懸濁液をセライトを通して濾過し、セライトを水(5×5mL)で洗浄した。透明な水性濾液を濃縮して固体残渣とした。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗残渣を缶(25mL)内で懸濁し、次いでセライトに吸着させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中10%のACN)によって精製して2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン-N,N-ジエチルエタンアミン(I-10)(70mg、39%)を提供した。LCMS(FA):m/z=618.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.63 (s, 1H), 8.40 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 6.78 (dd, J = 6.1, 1.1 Hz, 1H), 5.99 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.31-5.43 (m, 2H), 4.77-4.87 (m, 1H), 4.62 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.38 (q, J = 2.3 Hz, 1H), 4.14-4.19 (m, 2H), 3.95 (dt, J = 10.6, 3.4 Hz, 1H), 3.82 (dt, J = 10.6, 6.5 Hz, 1H), 3.15 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.33-2.56 (m, 3H), 2.20-2.31 (m, 1H), 1.54-1.68 (m, 1H), 1.23 (t, J = 7.3 Hz, 18H)。31P NMR (DO) δ -0.57 (s, 1P), -0.65 (s, 1P)。
実施例15
中間体6に代えて表に示されたH-ホスホネートを用いて、実施例14に記載されたように工程1から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。別段記述されない限り、化合物はN,N-ジエチルエタンアミン塩である。
Figure 0007195317000140
Figure 0007195317000141
Figure 0007195317000142
Figure 0007195317000143
Figure 0007195317000144
Figure 0007195317000145
Figure 0007195317000146
Figure 0007195317000147
Figure 0007195317000148
Figure 0007195317000149
Figure 0007195317000150
Figure 0007195317000151
Figure 0007195317000152
Figure 0007195317000153
実施例16
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン;
ジアステレオマー1(I-5a)、ジアステレオマー2(I-5b)、ジアステレオマー3(I-5c)、ジアステレオマー4(I-5d)
Figure 0007195317000154
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体26
中間体6(487mg、1.78mmol)及びN-[9-[(2R,3R,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(2.24g、2.31mmol)の混合物をACNに溶解し、乾燥するまで3回濃縮した。次いで残渣をアルゴン下でACN(6.51mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(694mg、5.33mmol)をACNに溶解し、濃縮し(3×10mL)、ACN(3mL)に溶解し、反応混合物に添加した。得られた反応混合物を室温で40分間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(437mg、2.13mmol)を固体として添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、次いで残渣を真空下で10分間乾燥させた。残渣を酢酸(7.0mL)及び水(1.8mL)の混合物に溶解し、簡易的に超音波処理し、次いで室温で1時間撹拌した。反応混合物を乾燥トルエンで希釈し、乾燥するまで蒸発させて(3×15mL)黄色の油を得た。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製して中間体26(971mg、63%)を2つのジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(FA):m/z=873.3(M+H)。
工程2:N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、及び
N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、及び
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、及び
N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体27a-d
中間体26(969mg、1.11mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、真空下で10分間乾燥させ、次いで窒素雰囲気下でピリジン(22mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(717mg、3.89mmol)を添加した。反応混合物を室温で45分間撹拌した。水を添加し(0.70mL、38.9mmol)、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(269mg、1.33mmol)を添加し、反応混合物を室温で窒素下で60分間撹拌した。追加部分の3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(67.0mg、0.331mmol)を添加し、撹拌を10分間継続した。トルエンを添加し、混合物を濃縮し、次いでトルエン(3×25mL)から濃縮して4つのジアステレオマー(2つのメジャー及び2つのマイナー)の混合物を提供した。粗混合物をシリカゲルに吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製した。中間体27a-cが混合物(520mg、53%)として溶出し、中間体27dを清浄に得た(230mg、23%)。LCMS(FA):m/z=887.3(M+H)。
工程3:2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、中間体28a-c
中間体27a-c(473mg、0.533mmol)の混合物をメチルアミン(EtOH中33%、16mL、129mmol)に溶解し、反応混合物を窒素の雰囲気下で室温で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。この粗混合物のUPLC/MSは、所望の生成物質量を有する3つのピーク(1つはメジャーのピーク)を示した。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中10~100%のACN)によって精製して中間体28a(27mg、7%)、中間体28b(55mg、11%)及び中間体28c(131mg、32%)を得た。LCMS(AA):m/z=764.2(M+H)。
工程2からの中間体27d(227mg、0.256mmol)を上記の手順と類似した様式で処理して中間体28d(150mg、77%)を提供した。
工程4:2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-5a-d
中間体28c(131mg、0.172mmol)をピリジン(0.86mL)に取り込んで懸濁液を得た。トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.14mL、0.86mmol)を添加し、続いてTEA(2.1mL)を添加した。反応混合物をプロピレンチューブ内に密封し、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を水(3.21mL)で希釈し、次いで水中のCaClの溶液(水中0.556M、3.2mL、1.72mmol)を添加した。混濁白色混合物を室温で60分間撹拌した。懸濁液をセライトを通して濾過し、セライトを水(5×5mL)で洗浄した。透明な水性濾液を濃縮して固体残渣とした。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗化合物をセライトに吸着させ、逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中10%のACN)によって精製して透明なI-5cをN,N-ジエチルエタンアミン塩(78mg、53%)として提供した。LCMS(AA)m/z=650.1(M+H)。
工程5:(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-2,10-ビス(チオエート)2,10-ジオキシド、または
(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-2,10-ビス(チオエート)2,10-ジオキシド、または
(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-2,10-ビス(チオエート)2,10-ジオキシド、または
(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-2,10-ビス(チオエート)2,10-ジオキシド、(I-5c)
800mgのBio-Rad BT AG 50W-X8樹脂、100~200メッシュの水素形態を水(8mL)中でスラリー化し、次いでガラスカラム(0.5インチ×6インチ)に装填し、過剰の水を重力によって排出した。NaOH(水中1N、8mL)を重力によりカラムを通過させた。次いでカラムを重力により水(16mL)ですすいだ。pH紙を使用して最終部分の水が中性であることを確認した。I-5cのビス-N,N-ジエチルエタンアミン塩(40.5mg、0.0475mmol)を1mLの水に溶解し、カラム内に装填し、さらに1mLの水を使用してバイアルをカラム上にすすいだ。カラムを10mLの水で溶出させ、シンチレーションバイアルにおいて2つの画分で収集し、1つ目は約8mLで、2つ目の画分は約4mLであった。UPLC/MSにより、1つ目の画分(約8mL)のみが生成物を含有していたので、この画分を一晩凍結乾燥させてI-5cの二ナトリウム塩(31.0mg、94%)を得た。LCMS(AA):m/z=650.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.63 (s, 1H), 8.39 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 6.75 (dd, J = 6.0, 0.9 Hz, 1H), 5.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.46 (td, J = 9.3, 3.9 Hz, 1H), 5.35-5.42 (m, 1H), 4.98 (quin, J = 6.7 Hz, 1H), 4.63-4.69 (m 1H), 4.43 (br d, J = 1.5 Hz, 1H), 4.34 (ddd, J = 11.6, 9.0, 2.4 Hz, 1H), 4.09 (dd, J = 12.1, 2.2 Hz, 1H), 3.95-4.03 (m, 1H), 3.81-3.90 (m, 1H), 2.37-2.60 (m, 3H), 2.29 (dt, J = 13.8, 6.6 Hz, 1H), , 1.55-1.72 (m, 1H)。31P NMR (DO) δ 54.13 (s, 1P), 52.59 (s, 1P)。
実施例16A
中間体28cに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例16に記載されたように工程4から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。N,N-ジエチルエタンアミン塩が得られた場合、実施例16の工程5は実施されなかった。
Figure 0007195317000155
Figure 0007195317000156
Figure 0007195317000157
化合物I-5b及びI-5dを分離して単離したが、NMR及びMSによるさらなる分析は、I-5b及びI-5dが同じ化合物であることを示していた。
実施例16B
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-5c
の代替的合成
Figure 0007195317000158
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネートまたは
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体84
中間体6アンモニウム塩(3.40g、11.7mmol)及び中間体90(13.0g、16.4mmol)の混合物を乾燥ACNに溶解し、濃縮した(3×100mL)。これを乾燥トルエン(100mL)で繰り返し、混合物を真空下で30分間最終乾燥させた。DMF(19mL)及びDCE(77mL)を添加して懸濁液を提供した。分離フラスコにおいて、4,5-ジシアノイミダゾール(2.90g、24.5mmol)を乾燥ACNに溶解し、乾燥するまで濃縮した(2×50mL);これを乾燥トルエン(50mL)で繰り返し、次いで得られた混合物をDMF(4.4mL)及びDCE(17.6mL)に溶解し、窒素の雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。ビス(フェニルアセチル)ジスルフィド(3.89g、12.9mmol)を固体として添加し、反応混合物を90分間撹拌した。DCEを蒸発させ、混合物をEtOAc(240mL)、THF(120mL)及び1:1の水性飽和NaHCO溶液/水(120mL)で希釈した。有機相を分離し、水相にEtOAc(240mL)、THF(120mL)、及びブライン(40mL)を添加した。有機相を分離し、水相をEtOAc(250mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。メタノール及びDCMの混合物(10%のMeOH、100mL)を油性混合物に添加し、沈殿物を濾過し、DCM(5×5mL)で洗浄した。濾液を蒸発させ、粗生成物をセライトに吸着させ、2回に分けてシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中5~40%のMeOH)によって精製して中間体84を第1の溶出ピーク(4.95、40%)として得た。LCMS(AA):m/z=1001.1(M+H)。
工程2:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネートまたは
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体85
中間体85を実施例49の工程2に記載の手順に従って中間体84から調製した。LCMS(AA):m/z=1019.2(M+H)。
工程3:N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド
中間体85(5.36g、5.26mmol)を乾燥ACNに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×30mL)、真空下で10分間乾燥させ、次いで窒素雰囲気下でピリジン(105mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(3.40g、18.4mmol)を添加した。反応混合物を室温で45分間撹拌した。水を添加し(3.32mL、184mmol)、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(1.60g、7.89mmol)を添加し、反応混合物を室温で窒素下で1時間15分撹拌した。混合物を濃縮し、EtOAc(240mL)及び5%のNaHCO(80mL)で希釈し、次いで抽出した。相を分離し、水相をブライン(25mL)で希釈し、次いでEtOAc(240mL次いで200mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(60mL)で洗浄し、次いでNaSOで乾燥させ、蒸発させて粗生成物を微量のマイナーのジアステレオマーを含有する単一のメジャーのジアステレオマーとして得た。粗物質をセライトに吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~10%のMeOH)によって精製して中間体86(2.01g、37%)を得た。LCMS(AA):m/z=1033.2(M+H)。
工程4:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、中間体87
中間体86(2.01g、1.95mmol)を窒素の雰囲気下でメチルアミンの溶液(EtOH中33%、58.4mL、469mmol)に溶解し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。この時間の後、別の部分のメチルアミン(EtOH中33%、15.0mL、120mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、出発材料をLCMSによって確認した。さらなるメチルアミン(EtOH中33%、10.0mL、80.3mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌し、そのときに、別の部分のメチルアミン(EtOH中33%、10.0mL、80.3mmol)を添加し、反応混合物を18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いで真空下で10分間放置した。粗物質をセライトに吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中2~40%のMeOH)によって精製して中間体87(1.07g、60.4%)を得た。LCMS(AA):m/z=910.1(M+H)。
工程5:2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-5c
中間体87(553mg、0.608mmol)をピリジン(3.04mL、37.6mmol)に取り込んで懸濁液を得た。トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.505mL、3.04mmol)を添加し、続いてTEA(7.60mL、54.0mmol)を添加した。反応混合物をプロピレンチューブ内に密封し、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を水(11.4mL、632mmol)で希釈した。次いで水(11.4mL)中のCaCl(1.05g、9.12mmol)の溶液を添加した。混濁白色混合物を室温で60分間撹拌した。懸濁液をセライトを通して濾過し、セライトを水(7×5mL)で洗浄した。わずかに混濁した水性濾液を再度セライトを通して濾過し、次いで濃縮して固体残渣とした。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗化合物をセライトに吸着させ、逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~15%のACN)によって精製して透明なI-5cをビス-N,N-ジエチルエタンアミン塩(430mg、83.1%)として提供した。LCMS(AA):m/z=650.0(M+H)。
実施例17
(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル2-シアノエチルジイソプロピルホスホロアミダイト、中間体31
Figure 0007195317000159
工程1:N-{(1R,3R,4S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}ピリミジン-4-アミン
NMP(8.00mL)中の4-クロロピリミジン(916mg、7.68mmol)の溶液にDIPEA(3.35mL、19.2mmol)を室温で添加した。次いで(1R,3R,4S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタンアミン(2.57g、6.40mmol)を添加し、反応混合物を5分間撹拌した。反応混合物をマイクロ波照射下で150℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水を添加し、次いでEtOAcで抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~100%のEtOAc)によって精製してN-{(1R,3R,4S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}ピリミジン-4-アミン(870mg、28%)を提供した。LCMS(FA):m/z=480.4(M+H)。
工程2:(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタノール
N-{(1R,3R,4S)-3-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-4-[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}ピリミジン-4-アミン(860mg、1.79mmol)をHCl(EtOH中1.25M、2.00mL、2.50mmol)及びTFA(2.00mL、26.0mmol)に溶解した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで50℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣をピリジン(3×15mL)から濃縮した。粗化合物をさらなる精製をせずに次の工程で直接使用した。
工程3:(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタノール、中間体30
ピリジン(10.0mL)中の(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタノール(375mg、1.79mmol)の溶液にDMTrCl(705mg、2.06mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAcに取り込んだ。この溶液をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc中0~15%のMeOH)によって精製して(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタノール(中間体30、490mg、53%)を提供した。LCMS(FA):m/z=512.3(M+H)。
工程4:(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル2-シアノエチルジイソプロピルホスホロアミダイト、中間体31
中間体30(870mg、1.70mmol)を乾燥ACNに溶解し、乾燥するまで濃縮した。残渣をDMF(2.2mL)に取り込んだ。1-メチルイミダゾール(83.7mg、1.07mmol)及び1H-テトラゾール(ACN中0.45M、4.50mL、2.04mmol)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、次いで2-シアノエチルN,N,N’,N’-テトライソプロピルホスホロジアミダイト(1.22mL、3.83mmol)を滴下して添加した。次いで反応混合物を室温に温め、16時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、飽和水性NaHCO溶液(10mL)で洗浄した。水相をEtOAc(2×60mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮した。この粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~100%のEtOAc、0.5%のTEAを有する)によって精製して(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル2-シアノエチルジイソプロピルホスホロアミダイト(中間体31、880mg、73%)をジアステレオマーの混合物として提供した。H NMR (DMSO-d) δ 8.38 - 8.41 (m, 1H), 7.99 - 8.03 (m, 1H), 7.36 - 7.43 (m, 3H), 7.28 - 7.34 (m, 2H), 7.20 - 7.28 (m, 5H), 6.85 - 6.92 (m, 4H), 6.39 - 6.43 (m, 1H), 4.10 - 4.26 (m, 1H), 3.73 - 3.76 (m, 6H), 3.62 - 3.72 (m, 1H), 3.46 - 3.59 (m, 4H), 3.09 - 3.15 (m, 1H), 2.86 - 3.02 (m, 1H), 2.72 - 2.77 (m, 1H), 2.61 - 2.66 (m, 1H), 2.29 - 2.42 (m, 1H), 2.16 - 2.27 (m, 1H), 2.00 - 2.15 (m, 1H), 1.64 - 1.75 (m, 1H), 1.25 - 1.38 (m, 1H), 1.00-1.22 (m, 12H)。31P NMR (DMSO-d) δ 146.69 (s, 0.5P), 146.39 (s, 0.5P)。
実施例18
中間体30に代えて表に示された出発材料を用いて、実施例17に記載されたように工程4から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000160
Figure 0007195317000161
実施例18A
(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタノールに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例17に記載されたように工程3から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000162
Figure 0007195317000163
Figure 0007195317000164
Figure 0007195317000165
実施例19
中間体29に代えて表に示された出発材料を用いて、実施例17に記載されたように工程1から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000166
実施例20
(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート、中間体34
Figure 0007195317000167
ACN(5mL)中の(2R,3R,4R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル2-シアノエチルジイソプロピルホスホロアミダイト(1.00g、1.03mmol)の溶液に水(40.0μL、2.22mmol)及びピリジントリフルオロアセテート(235mg、1.22mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。tert-ブチルアミン(5.00mL、47.6mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸(3.81mL、66.6mmol)及び水(800μL、4.44mmol)に溶解した。得られた橙色の反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、ACN(2×25mL)及びトルエン(2×25mL)から濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~40%のMeOH/EtOH[1:1])によって精製して(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート(中間体34)をtert-ブチルアミン塩(375mg、68%)として提供した。LCMS(FA):m/z=532.2(M+H)。H NMR (DMSO-d) δ 8.29 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 5.86 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.80 (s, 1H), 5.17 - 5.09 (m, 1H), 5.06 - 4.96 (m, 1H), 4.34 (dd, J = 1.4, 4.7 Hz, 1H), 3.92 - 3.87 (m, 1H), 3.61 - 3.46 (m, 2H), 3.17 (s, 1H), 2.81 - 2.72 (m, 1H), 1.23 - 1.19 (m, 9H), 1.12 (d, J = 6.2 Hz, 6H), 0.90 (s, 9H), 0.14 (d, J = 4.5 Hz, 6H)。31P NMR (DMSO-d) δ -0.95 (s, 1P)。
実施例21
2-シアノエチルジイソプロピルホスホロアミダイト出発材料に代えて表に示された出発材料を用いて、実施例20に記載されたように以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000168
実施例22
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、化合物I-6
Figure 0007195317000169
工程1:(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-({[(S)-(2-シアノエトキシ){[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル]オキシ}ホスホリル]オキシ}メチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート、及び
(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-({[(R)-(2-シアノエトキシ){[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル]オキシ}ホスホリル]オキシ}メチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート、中間体36
中間体31(630mg、0.885mmol)及び中間体34(360mg、0.677mmol)の混合物を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×25mL)。次いで残渣を窒素の雰囲気下でACN(2.63mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(265mg、2.03mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、ACN(1.20mL)に取り込み、反応混合物に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。tert-ブチルヒドロペルオキシド(ノナン中5.50M、0.370mL、2.03mmol)を添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。反応混合物を水(0.398mL、22.1mmol)中のチオ硫酸ナトリウム(375mg、2.37mmol)の添加によってクエンチした。反応混合物を濃縮し、真空で2分間乾燥させた。残渣を酢酸(2.85mL、49.8mmol)及び水(0.713mL、39.6mmol)の混合物に溶解した。反応混合物を2分間超音波処理し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をトルエンで希釈し、濃縮した。残渣をトルエンから濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~70%のMeOH)によって精製して中間体36(320mg、53%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(AA):m/z=856.4(M+H)。
工程2:N-{9-[(2S,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-(2-シアノエトキシ)-10-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、及び
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-(2-シアノエトキシ)-10-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体37
中間体36(300mg、0.351mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、次いで真空下で15分間乾燥させた。残渣をアルゴン雰囲気下でピリジン(7.99mL、98.7mmol)に溶解し、次いで2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(236mg、1.23mmol)を添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。水(0.221mL、12.3mmol)及びヨウ素(116mg、0.456mmol)を添加し、撹拌を8分間継続した。水(0.5mL)中のチオ硫酸ナトリウム(74.3mg、0.456mmol)を添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌した。トルエン(15mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をトルエン(15mL)から濃縮し、真空で15分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~100%のMeOH)によって精製して中間体37(170mg、57%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(AA):m/z=854.3(M+H)。
工程3:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン
中間体37をメチルアミン(EtOH中33%、5.87mL、47.1mmol)に取り込み、反応混合物を室温で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~100%のMeOH)によって精製して2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン(135mg、95%)を提供した。LCMS(FA):m/z=731.3(M+H)。
工程4:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-6
ピリジン(0.896mL、11.1mmol)中の2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン(131mg、0.179mmol)の懸濁液にトリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.149mL、0.896mmol)を添加し、次いでTEA(2.14mL、15.2mmol)を添加した。反応混合物をプロピレンチューブ内に密封し、50℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(3.21mL)で希釈し、次いで水(3.21mL)中のCaCl(207mg、2.17mmol)を添加した。混濁白色混合物を室温で60分間撹拌した。次いで懸濁液をセライトを通して濾過し、セライトを水(5×5mL)で洗浄した。透明な水性濾液を濃縮して固体残渣とした。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗残渣をACN(25mL)に懸濁し、セライトに吸着させた。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中10~100%のACN)によって精製して2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンをN,N-ジエチルエタンアミン(I-6、73mg、50%)として提供した。LCMS(AA):m/z=617.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.50 (br s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.95 (br s, 1H), 6.59 (br s, 1H), 5.99 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.37 (td, J = 8.7, 4.2 Hz, 1H), 4.73-4.80 (m, 1H), 4.61 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.47 (br s, 1H), 4.39 (q, J = 2.2 Hz, 1H), 4.11-4.23 (m, 2H), 3.95 (dt, J = 10.6, 2.7 Hz, 1H), 3.75-3.84 (m, 1H), 3.16 (q, J = 7.3 Hz, 8H), 2.35-2.48 (m, 2H), 2.23 (br d, J = 6.2 Hz, 2H), 1.37 (s, 1H), 1.24 (t, J = 7.3 Hz, 12H);31P NMR (DO) δ -0.72 (s, 1P), -0.79 (s, 1P)。
実施例22A
中間体31に代えて表に示された出発材料を用いて、実施例22に記載されたように工程1から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。別段記述されない限り、化合物はN,N-ジエチルエタンアミン塩である。
Figure 0007195317000170
Figure 0007195317000171
実施例23
4-{[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、または
4-{[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、または
4-{[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、または
4-{[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、I-4aまたはI-4b
Figure 0007195317000172
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-[(5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ]シクロペンチル水素ホスホネート、及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-[(5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ]シクロペンチル水素ホスホネート、中間体38a及び38b
N-[9-[(2R,3R,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(1.57g、1.62mmol)及び中間体35(500mg、1.35mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×50mL)、真空下で1時間乾燥させ、次いでアルゴンの雰囲気下でACN(5.0mL)に懸濁した。これとは別に、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(526mg、4.04mmol)をACN(3×20mL)から濃縮し、真空下で1時間乾燥させ、ACN(3.0mL)に溶解し、反応混合物に添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(346mg、1.62mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を真空下で1時間乾燥させた。残渣に酢酸(5.41mL)及び水(1.3mL)を添加し、反応混合物を室温で40分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をトルエンから濃縮し、真空下で乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中20~50%のMeOH)によって精製して第1の溶出ピークとして中間体38a(264mg、21%)及び第2の溶出ピーク中の不純混合物として中間体38b(670mg、52%)を提供した。LCMS(FA):m/z=897.3(M+H)。
工程2:N-(9-{(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-14-[(5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ]-2-オキシド-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル)-2-メチルプロパンアミド、または
N-(9-{(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-14-[(5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ]-2-オキシド-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル)-2-メチルプロパンアミド、または
N-(9-{(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-14-[(5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ]-2-オキシド-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル)-2-メチルプロパンアミド、または
N-(9-{(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-14-[(5-シアノピリミジン-4-イル)アミノ]-2-オキシド-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル)-2-メチルプロパンアミド、中間体39a
中間体38a(260mg、0.290mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、真空下で1時間乾燥させ、ピリジン(6.00mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(187mg、1.02mmol)を反応混合物に添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌した。水(0.18mL、10.2mmol)及び3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(70.4mg、0.348mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。トルエンを添加し、反応混合物を濃縮し、トルエン(2×20mL)から乾燥するまで濃縮した。ジアステレオマーの粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中10~40%のMeOH)によって精製して中間体39a(180mg、68%)を第2の溶出ピークとして提供した。LCMS(AA):m/z=911.2(M+H)。
工程3:4-{[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、または
4-{[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、または
4-{[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、または
4-{[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、中間体40a
中間体39a(207mg、0.2272mmol)をメチルアミン(EtOH中33%、6.00mL、48.2mmol)に窒素の雰囲気下で溶解し、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中10~100%のACN)によって精製して不純生成物を提供し、これをシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中30~70%のMeOH)によってさらに精製して中間体40a(78mg、44%)を提供した。LCMS(AA):m/z=788.1(M+H)。
工程4:4-{[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、または
4-{[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、または
4-{[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、または
4-{[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(2-アミノ-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-14-イル]アミノ}ピリミジン-5-カルボニトリル、I-4a
中間体40a(77mg、0.098mmol)をプロピレンチューブ内でTEA(0.300mL、2.96mmol)に懸濁した。トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.080mL、0.489mmol)を添加し、反応混合物を50℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(1.5mL)中のCaCl(109mg、0.977mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。追加部分の塩化カルシウム(33.0mg、0.296mmol)を添加し、撹拌を1時間継続した。懸濁液をセライトを通して濾過し、セライトを水で洗浄した。透明な水性濾液を濃縮して固体残渣とした。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中10~30%のACN)によって精製してI-4aをN,N-ジエチルエタンアミン塩(27mg、32%)として提供した。LCMS(AA):m/z=674.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.51 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 5.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.42 (td, J = 8.8, 4.1 Hz, 1H), 4.88 (quin, J = 5.5 Hz, 1H), 4.51-4.56 (m, 2H), 4.41 (br d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.31 (ddd, J = 11.3, 8.5, 2.6 Hz, 1H), 3.95-4.10 (m, 2H), 3.75-3.86 (m, 1H), 3.12 (q, J = 7.4 Hz, 9H), 2.25-2.46 (m, 3H), 2.13-2.24 (m, 1H), 1.31-1.43 (m, 1H), 1.20 (t, J = 7.3 Hz, 14H)。31P NMR (DO) δ 54.02 (s, 1P), 52.63 (s, 1P)。
実施例23A
中間体38aに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例23に記載されたように工程2から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000173
Figure 0007195317000174
実施例23B
中間体35に代えて表に示されたH-ホスホネートを用いて、実施例23に記載されたように工程1から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000175
Figure 0007195317000176
Figure 0007195317000177
実施例24
(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート、中間体43
Figure 0007195317000178
工程1:9-[(2R,3R,4S,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン
イノシン(5.40g、20.1mmol)を真空下で5時間50℃で乾燥させ、次いで窒素の雰囲気下でピリジン(104mL)に取り込んだ。DMTrCl(4.10g、12.1mmol)を添加し、反応混合物を室温で10分間撹拌した。別の部分のDMTrCl(4.10g、12.1mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。MeOH(10mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAc及び水で希釈した。相を分離し、水相をEtOAcで抽出した。組み合わせた有機相を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~10%のMeOH)によって精製して9-[(2R,3R,4S,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン(7.02g、62%)を提供した。LCMS(FA):m/z=571.2(M+H)。
工程2:9-[(2R,3R,4R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-3-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、中間体41、及び
9-[(2R,3R,4S,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、中間体42
9-[(2R,3R,4S,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン(6.80g、11.9mmol)、TBSCl(2.81g、18.5mmol)、及びイミダゾール(2.43g、35.3mmol)を窒素の雰囲気下でピリジン(152mL)に取り込んだ。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで濃縮し、EtOAc及び水で希釈した。相を分離し、水相をEtOAcで抽出した。組み合わせた有機相を水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をトルエンから濃縮し、次いでシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~70%のEtOAc)によって精製して9-[(2R,3R,4R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-3-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン(中間体41)(3.19g、39%)を第1の溶出ピークとして(LCMS(FA):m/z=685.3(M+H), H NMR (DMSO-d) δ 12.40 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.39-7.44 (m, 2H), 7.22-7.35 (m, J = 8.9, 1.6 Hz, 7H), 6.88 (dd, J = 9.0, 2.9 Hz, 4H), 5.95 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.17 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.72 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.20 (q, J = 5.5 Hz, 1H), 4.12 (q, J = 4.2 Hz, 1H), 3.76 (s, 6H), 3.29 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 0.79 (s, 9H), 0.00 (s, 3H), -0.09 (s, 3H))及び9-[(2R,3R,4S,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン(中間体42)(1.77g、22%)を第2の溶出ピークとして(LCMS (FA): m/z = 685.4 (M+H), H NMR (DMSO-d) δ: 12.39 (br s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.32-7.38 (m, 2H), 7.19-7.29 (m, 7H), 6.81-6.86 (m, 4H), 5.86-5.89 (m, 1H), 5.42-5.45 (m, 1H), 4.65-4.70 (m, 1H), 4.36-4.40 (m, 1H), 3.99-4.03 (m, 1H), 3.73 (s, 6H), 3.25-3.28 (m, 1H), 3.09-3.16 (m, 1H), 0.82 (s, 9H), 0.06 (s, 3H), 0.02 (s, 3H))提供した。
工程3:(2R,3R,4R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート
ピリジン(42.5mL)中の中間体42(3.08g、4.50mmol)の溶液にアルゴンの雰囲気下でジフェニルホスファイト(1.73mL、9.01mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水(85.2mL)を添加し、白色の反応混合物を室温で1時間撹拌して無色の溶液を得た。反応混合物を濃縮し、トルエン(3×10mL)から濃縮して(2R,3R,4R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート(3.37g、99%)を得、これをさらなる精製をせずに次の工程で直接使用した。
工程4:(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート、中間体43
(2R,3R,4R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート(3.37g、4.50mmol)に水(4.21mL、234mmol)及び酢酸(16.8mL、294mmol)を添加した。反応混合物を超音波処理し、得られた鮮やかな橙色の溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物をトルエン(2×10mL)から濃縮し、セライトに吸着させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~70%のMeOH)によって精製して(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート(中間体43)(1.85g、58%)を白色の固体として提供した。LCMS(FA):m/z=447.2(M+H)。H NMR (DMSO-d) δ 12.30 (br s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 6.35 (d, J = 580.1 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.97 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.90 (ddd, J = 11.0, 6.7, 5.0 Hz, 1H), 4.25 (dd, J = 4.6, 2.2 Hz, 1H), 3.78 (q, J = 2.1 Hz, 1H), 3.43-3.53 (m, 1H), 3.33-3.42 (m, 1H), 0.76 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。31P NMR (DMSO-d) δ -0.51 (s, 1P)。
実施例25
9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-9a-d
Figure 0007195317000179
工程1:(2R,3R,4R,5R)-5-({[(R)-{[(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル]オキシ}(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート、及び
(2R,3R,4R,5R)-5-({[(S)-{[(1S,2R,4R)-2-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル]オキシ}(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)テトラヒドロフラン-3-イル水素ホスホネート、中間体44
中間体43(873mg、1.80mmol)及び中間体32(1.67g、2.34mmol)の混合物をACN(3×10mL)から濃縮し、真空で1時間乾燥させ、次いでアルゴンの雰囲気下でACN(6.59mL)及びTHF(1.00mL)に懸濁した。これとは別に、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(703mg、5.40mmol)をACN(3×10mL)から濃縮し、ACN(3.00mL)に溶解し、次いで反応混合物に添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(442mg、2.15mmol)を反応混合物に添加し、撹拌を45分間室温で継続した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。残渣を酢酸(7.13mL)及び水(1.78mL)に取り込んた。反応混合物を2分間超音波処理し、次いで室温で1時間撹拌した。反応混合物をトルエン(2×10mL)から濃縮し、セライトに吸着させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~60%のMeOH)によって精製して中間体44(1.17g、70%)を2つのジアステレオマーの混合物として提供し、これをさらなる精製をせずに用いた。LCMS(FA):m/z=788.3(M+H)。
工程2:3-{[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-オキシド-7-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルファニル-2-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-2-イル]オキシ}プロパンニトリル、及び
3-{[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-オキシド-7-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルファニル-2-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-2-イル]オキシ}プロパンニトリル、及び
3-{[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-オキシド-7-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルファニル-2-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-2-イル]オキシ}プロパンニトリル、及び
3-{[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-オキシド-7-(6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルファニル-2-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-2-イル]オキシ}プロパンニトリル、中間体45a-d
中間体44(1.17g、1.26mmol)を乾燥ピリジンに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、真空下で10分間乾燥させ、次いでアルゴンの雰囲気下でピリジン(25.3mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(815mg、4.42mmol)を添加し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。追加部分の2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(100mg、0.542mmol)を添加し、撹拌を室温で15分間継続した。水を添加し(0.796mL)、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(306mg、1.51mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。追加部分の3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(77.0mg、0.380mmol)を添加し、撹拌を室温で20分間継続した。反応混合物を濃縮し、トルエン(2×10mL)から濃縮し、セライトに吸着させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製した。中間体45a-bが混合物(640mg、46%)として溶出し、続いて中間体45c-dの混合物(500mg、32%)が溶出した。LCMS(FA):m/z=802.2(M+H)。
工程3:9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、中間体46a-d
中間体45a-b(640mg、0.583mmol)の混合物をメチルアミン(EtOH中33%、29.0mL、233mmol)に溶解し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、セライトに吸着させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中10~100%のACN)によって精製して中間体46a(92mg、20%)及び中間体46b(32mg、7%)を提供した。LCMS(FA):m/z=749.2(M+H)。
中間体45c-dの混合物を上記の手順と類似した様式で処理して中間体46c(74mg、24%)及び中間体46d(82mg、26%)を提供した。
工程4:9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-9b
プロピレンチューブ内のピリジン(0.915mL)及びTEA(2.29mL)中の中間体46b(137mg、0.183mmol)の懸濁液にトリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.152mL、0.915mmol)を添加した。チューブをキャップし、密封し、反応混合物を50℃で8時間撹拌し、次いで室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(3.43mL)で希釈し、水(3.43mL)中のCaCl(212mg、1.83mmol)の溶液を添加した。混濁白色反応混合物を2分間超音波処理し、室温で1時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、セライトを水(5×3mL)で洗浄した。濾液を濃縮してオフホワイト色の固体を得た。HFは19F NMRによって観察されなかった。残渣をトルエン(3×5mL)から濃縮し、セライトに吸着させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~20%のACN)によって精製してI-9b(99mg、61%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(AA):m/z=635.2(M+H)。H NMR (DO) H NMR (DO) δ: 8.68 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.44 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 6.88 (dd, J = 6.1, 1.0 Hz, 1H), 6.29 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.44-5.51 (m, 1H), 5.33 (ddd, J = 10.0, 8.4, 4.2 Hz, 1H), 4.87-4.94 (m, 2H), 4.51-4.54 (m, J = 2.4 Hz, 1H), 4.40 (ddd, J = 12.0, 10.0, 1.7 Hz, 1H), 4.02-4.15 (m, 2H), 3.83 (dt, J = 10.5, 7.9 Hz, 1H), 3.20 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.47-2.57 (m, 3H), 2.36-2.47 (m, 1H), 1.53-1.64 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 18H)。31P NMR (DO) δ 54.31 (s, 1P), 53.13 (s, 1P)。
実施例25A
中間体46bに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例25に記載されたように工程4から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000180
Figure 0007195317000181
Figure 0007195317000182
実施例26
2-アミノ-9-[(2R,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS)-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS)-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS)-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS)-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-1a-c
Figure 0007195317000183
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ){[(2R,3R,5S)-2-(2-{[(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ){[(2R,3R,5S)-2-(2-{[(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル)-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-イル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体47
中間体6(250mg、0.912mmol)及びN’-[9-[(2R,3R,5S)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-N,N-ジメチル-ホルムアミジン(1.00g、1.21mmol)の混合物を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×15mL)。残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(3.42mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(364mg、2.80mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×15mL)、ACN(1.55mL)に溶解し、反応混合物に添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(229mg、1.12mmol)を添加し、撹拌を室温で45分間継続した。反応混合物を濃縮し、次いで真空で10分間乾燥させた。残渣を酢酸(3.70mL)及び水(0.925mL)の混合物に溶解した。反応混合物を2分間超音波処理し、次いで室温で30分間撹拌した。トルエン(15mL)を添加し、反応混合物を濃縮し、次いでトルエン(2×15mL)から濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~100%のMeOH)によって精製して中間体47をジアステレオマーの混合物(420mg、63%)として提供した。LCMS(FA):m/z=728.2(M+H)。
工程2:N’-{9-[(2R,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS)-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-N,N-ジメチルイミドホルムアミド、または
N’-{9-[(2S,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS)-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-N,N-ジメチルイミドホルムアミド、または
N’-{9-[(2R,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS)-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-N,N-ジメチルイミドホルムアミド、または
N’-{9-[(2S,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS)-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-N,N-ジメチルイミドホルムアミド、中間体48a-c
中間体47(410mg、0.563mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、真空で10分間乾燥させ、窒素雰囲気下でピリジン(11.3mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(364mg、1.97mmol)を添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。水(0.355mL)を添加し、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(137mg、0.676mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。追加部分の3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(40mg、0.197mmol)を添加し、撹拌を10分間継続した。トルエン(10mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をトルエン(3×10mL)から濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製して中間体48a-b(290mg、69%)及び中間体48c(40mg、10%)の不純混合物を提供した。中間体48a-bの混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によってさらに精製して中間体48a-bの純粋な混合物(160mg)を提供した。LCMS(AA):m/z=742.3(M+H)。
工程3:2-アミノ-9-[(2R,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS)-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS)-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS)-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS)-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-1a-b
中間体48a-bの混合物(150mg、0.202mmol)を水酸化アンモニウム(30%、1.00mL)及びメチルアミン(EtOH中33%、1.00mL)に取り込んだ。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~20%のACN)によって精製してI-1a(29mg、17%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として(LCMS(AA):m/z=634.1(M+H);H NMR (DO) δ 8.64 (s, 1H), 8.40 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 6.87 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.86 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 5.37-5.48 (m, 2H), 4.96-5.06 (m, 1H), 4.56-4.64 (m, 1H), 4.25 (td, J = 11.3, 2.1 Hz, 1H), 3.97-4.08 (m, 2H), 3.85-3.94 (m, 1H), 3.15 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.35-2.67 (m, 6H), 1.55-1.72 (m, 1H), 1.23 (t, J = 7.3 Hz, 18H);31P NMR (DO) δ 57.15 (s, 1P), 54.61 (s, 1P))及びI-1b(28mg、16%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として(LCMS (AA): m/z = 634.1 (M+H);H NMR (DO) δ 8.64 (br s, 1H), 8.40 (br d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.97 (br s, 1H), 6.82 (br d, J = 5.7 Hz, 1H), 5.84-5.91 (m, 1H), 5.34-5.45 (m, 2H), 4.85-4.97 (m, 1H), 4.53-4.64 (m, 1H), 4.29-4.42 (m, 1H), 3.96-4.10 (m, 2H), 3.83-3.95 (m, 1H), 3.15 (q, J = 7.1 Hz, 12H), 2.65 (br d, J = 4.4 Hz, 1H), 2.25-2.59 (m, 5H), 1.69 (br s, 1H), 1.23 (t, J = 7.2 Hz, 18H);31P NMR (DO) δ 54.89 (s, 1P), 53.29 (s, 1P))提供した。
実施例26A
中間体48a-bに代えて表に示された出発材料(中間体48c)を用いて、実施例26に記載されたように工程3から開始して以下に挙げられた化合物(I-1c)を調製した。
Figure 0007195317000184
Figure 0007195317000185
実施例27
2-シアノエチル(6aR,8R,9R,9aR)-8-(5-フルオロ-3-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イルジイソプロピルホスホロアミダイト、中間体52
Figure 0007195317000186
工程1:7-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]-5-フルオロ-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、中間体50
7-((2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル)-5-フルオロ-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン(1.54g、5.40mmol)をDMF(16.9mL)に取り込み、炭酸カリウム(1.12g、8.10mmol)を添加した。懸濁液を0℃に冷却し、ヨードメタン(0.471mL、7.56mmol)を添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで室温に温め、一晩撹拌した。反応混合物を半分に濃縮し、次いで水(10mL)を添加した。1MのHClを添加して反応混合物をpH5に調整した。反応混合物を濃縮し、セライトに吸着させた。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~10%のACN)によって精製して7-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]-5-フルオロ-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン(中間体50)(1.44g、89%)を提供した。LCMS(FA):m/z=300.1(M+H)。
工程2:5-フルオロ-7-[(6aR,8R,9R,9aS)-9-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-8-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、中間体51
7-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]-5-フルオロ-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンを乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×25mL)、窒素の雰囲気下でピリジン(15.8mL)及びDMF(7.80mL)に取り込んだ。TIPDSiCl(1.65mL、5.16mmol)を滴下して添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をトルエン(2×30mL)から濃縮し、残渣をEtOAc(180mL)と水(70mL)との間で分配した。相を分離し、有機相を水(70mL)及びブライン(70mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をセライトに吸着させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~70%のEtOAc)によって精製して5-フルオロ-7-[(6aR,8R,9R,9aS)-9-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-8-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン(中間体51)(2.25g、86%)を提供した。LCMS(FA):m/z=542.3(M+H)。
工程3:2-シアノエチル(6aR,8R,9R,9aR)-8-(5-フルオロ-3-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イルジイソプロピルホスホロアミダイト、中間体52
中間体51(2.91g、5.37mmol)をトルエン(3×20mL)から濃縮し、アルゴンの雰囲気下でDMF(8.31mL)に溶解した。2-シアノエチルN,N,N’,N’-テトライソプロピルホスホロアミダイト(3.84mL、12.1mmol)、1-メチルイミダゾール(0.257mL、3.22mmol)及び1H-テトラゾール(ACN中0.45M、14.6mL、6.50mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。EtOAc(25mL)を添加し、続いて飽和水性NaCOを添加した。相を分離し、水相をEtOAcで抽出した。組み合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をジオールカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中10~40%のEtOAc)によって精製して中間体52(3.7g、93%)をジアステレオマーの混合物として提供した。H NMR (DMSO-d) δ 8.24 - 8.18 (m, 1H), 7.26 - 7.14 (m, 1H), 6.11 - 5.97 (m, 1H), 4.49 - 4.63 (m, 2 H), 4.07 - 4.16 (m, 1 H), 3.92 - 4.04 (m, 2 H), 3.54 - 3.92 (m, 4 H), 3.44 - 3.48 (m, 3 H), 2.71 - 2.81 (m, 2 H), 1.12 - 1.23 (m, 11 H), 1.00 - 1.09 (m, 29 H);31P NMR (DMSO-d) δ 151.04 (s, 0.5P), 149.78 (s, 0.5P)。
実施例28
中間体50に代えて表に示された出発材料を用いて、実施例27に記載されたように工程2から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000187
Figure 0007195317000188
Figure 0007195317000189
Figure 0007195317000190
Figure 0007195317000191
実施例29
5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、I-3a,I-3b
Figure 0007195317000192
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ){[(6aR,8R,9R,9aR)-8-(5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ){[(6aR,8R,9R,9aR)-8-(5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体54
中間体6(660mg、2.41mmol)及び中間体53(2.28g、3.13mmol)の混合物を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(4×25mL)、次いで真空下で1時間乾燥させた。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(8.82mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(940mg、7.22mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×25mL)、ACN(4.01mL)に溶解し、反応混合物に添加した。反応混合物を室温で1.25時間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(593mg、2.89mmol)を添加し、撹拌を室温で90分間継続した。反応混合物をシリカゲルに吸着させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製して中間体54(720mg、32%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(FA):m/z=933.3(M+H)。
工程2:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-2-(5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-2-(5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体55
中間体54(720mg、0.772mmol)をTHF(8.00mL)及び水(2.00mL)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、TFA(2.00mL、26.0mmol)を滴下して添加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。炭酸ナトリウム(5.00mL)を少量ずつ添加し、続いて水及びEtOAcを添加した。反応混合物を室温に温め、EtOAc中に抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中10~80%のMeOH)によって精製して中間体55(380mg、52%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(FA):m/z=952.3(M+H)。
工程3:3-{[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリル、または
3-{[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリル、または
3-{[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリル、または
3-{[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(5-フルオロ-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリル、中間体56a及び中間体56b
中間体55(400mg、0.421mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×15mL)、真空下で15分間乾燥させ、次いでアルゴンの雰囲気下でピリジン(8.41mL)に取り込んだ。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(272mg、1.47mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。水(0.265mL、14.72mmol)を添加し、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(102mg、0.505mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。追加部分の3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(135mg、0.668mmol)を添加し、撹拌を15分間継続した。反応混合物をトルエンで希釈し、濃縮して粗化合物を2つのメジャーの及び2つのマイナーのジアステレオマーの混合物として得た。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中の5~50%のMeOH)によって精製して2つのメジャーのジアステレオマー、すなわち、中間体56a及び中間体56bを提供し、各々さらなる精製を必要とした。中間体56aを追加の不純材料と組み合わせ、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中5~15%のMeOH)によって精製して中間体56a(118mg、20%)を提供した。中間体56bを追加の不純材料と組み合わせ、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中5~15%のMeOH)によって精製して中間体56b(250mg、58%)を提供した。LCMS(FA):m/z=965.3(M+H)。
工程4:5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン
中間体56b(250mg、0.259mmol)を窒素の雰囲気下でメチルアミン(EtOH中33%、7.77mL、62.4mmol)に取り込んだ。反応混合物を室温で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカに吸着させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中10~40%のACN)によって精製して中間体57b((75mg、32%)を提供した。LCMS(AA):m/z=912.2(M+H)。
中間体56aを上記の手順と類似した様式で処理して中間体57a(46mg、41%)を提供した。LCMS(AA):m/z=912.2(M+H)。
工程5:5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、I-3b
ポリプロピレンバイアルに中間体57b(75.0mg、0.0822mmol)、ピリジン(0.411mL、5.08mmol)、トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.109mL、0.658mmol)及びTEA(1.03mL、7.30mmol)を添加した。バイアルを密封し、反応混合物を50℃で一晩激しく撹拌しながら加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(1.54mL)を添加し、続いて水(1.54mL)中のCaCl(190mg、1.65mmol)の溶液を滴下して添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いでセライトを通して濾過し、水(5mL)ですすいだ。追加部分のCaCl(190mg、1.65mmol)を濾液に添加し、それを室温で15分間撹拌した。混合物をセライトを通して再度濾過し、セライトを水(5×5mL)ですすいだ。濾液を濃縮した。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~12%のACN)によって精製してI-3b(21mg、30%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(AA):m/z=652.2(M+H)。H NMR (DMSO-d) δ 12.06 (br d, J = 2.9 Hz, 1H), 9.36 (br s, 2H), 8.76 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.87 (dd, J = 5.9, 1.0 Hz, 1H), 6.25 (dd, J = 8.1, 1.0 Hz, 1H), 5.47 (quin, J = 6.1 Hz, 1H), 4.99 (dt, J = 8.3, 4.4 Hz, 1H), 4.88 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.80-4.87 (m, 1H), 4.58 (t, J = 2.9 Hz, 1H), 4.08 (br s, 1H), 4.05 (dd, J = 11.0, 3.4 Hz, 1H), 3.89 (t, J = 10.8 Hz, 1H), 3.58-3.67 (m, 1H), 3.49 (q, J = 10.0 Hz, 1H), 3.04 (br q, J = 7.1 Hz, 12H), 2.25-2.42 (m, 3H), 2.12 (dt, J = 13.7, 5.6 Hz, 1H), 1.23-1.33 (m, 1H), 1.14 (t, J = 7.3 Hz, 18H)。31P NMR (DMSO-d) δ 53.08 (s, 1P), 47.24 (s, 1P)。
実施例29A
中間体57bに代えて表に示された出発材料(中間体57a)を用いて、実施例29に記載されたように工程5から開始して以下に挙げられた化合物(I-3a)を調製した。
Figure 0007195317000193
Figure 0007195317000194
実施例30
5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、I-12a、I-12b
Figure 0007195317000195
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ){[(6aR,8R,9R,9aR)-8-(5-フルオロ-3-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ){[(6aR,8R,9R,9aR)-8-(5-フルオロ-3-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体58
中間体6(654mg、2.39mmol)及び中間体52(2.30g、3.10mmol)の混合物を組み合わせ、乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×50mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(8.74mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(932mg、7.16mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×20mL)、残渣をACN(3.98mL)に溶解し、窒素の雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(587mg、2.86mmol)を反応混合物に添加し、撹拌を45分間室温で継続した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~70%のMeOH)によって精製して中間体58(1.10g、49%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(AA):m/z=948.4(M+H)。
工程2:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-2-(5-フルオロ-3-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-2-(5-フルオロ-3-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体59
中間体58(1.08g、1.14mmol)をTHF(12.0mL)及び水(3.0mL)に取り込み、0℃に冷却した。TFA(3.0mL、39.6mmol)を滴下して添加し、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。炭酸ナトリウム(5.20g、61.6mmol)を、続いて水及びEtOAcを少量ずつ添加した。反応混合物を室温に温め、EtOAc中に抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~80%のMeOH)によって精製して中間体59(900mg、82%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(FA):m/z=965.3(M+H)。
工程3:3-{[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(5-フルオロ-3-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリル、または
3-{[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-7-(5-フルオロ-3-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリル、または
3-{[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(5-フルオロ-3-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリル、または
3-{[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-7-(5-フルオロ-3-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリル、中間体60a及び60b
中間体59(890mg、0.922mmol)をACN(3×20mL)と共沸させ、真空下で10分間乾燥させ、窒素の雰囲気下でピリジン(18.4mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(596mg、3.23mmol)を添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。水(0.581mL)を添加し、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(224mg、1.11mmol)を添加し、次いで撹拌を室温で1時間継続した。追加部分の3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(55.0mg、0.273mmol)を添加し、撹拌を10分間継続した。反応混合物を濃縮し、トルエンから濃縮して2つのメジャーの及び2つのマイナーのジアステレオマーの粗混合物を提供した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製してメジャーのジアステレオマーの1つである中間体60a(265mg、29%)(LCMS(FA):m/z=979.3(M+H))及びマイナーのジアステオマーと混合された他方のメジャーのジアステオマーである中間体60b(300mg、33%)(LCMS(FA):m/z=979.2(M+H))を提供した。
工程4:5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、中間体61b
中間体60b(293mg、0.299mmol)をメチルアミン(EtOH中33%、8.98mL、72.1mmol)に溶解し、反応混合物を窒素の雰囲気下で室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中5~40%のACN)によって精製して中間体61b(119mg、43%)を提供した。LCMS(AA):m/z=926.1(M+H)。
工程5:5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、または
5-フルオロ-7-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3-メチル-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、I-12b
中間体61b(119mg、0.128mmol)をプロピレンチューブ内でピリジン(0.642mL)及びTEA(1.61mL)に懸濁した。トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.107mL、0.642mmol)を添加し、チューブを密封し、反応混合物を50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(1.62mL)を添加し、続いて水(1.62mL)中の塩化カルシウム(150mg、1.30mmol)の溶液を滴下して添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いでセライトを通して濾過し、セライトを水(5×3mL)ですすいだ。濾液を濃縮して白色の固体を得た。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~20%のACN)によって精製してI-12b(87mg、74%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(AA):m/z=666.3(M+H)。H NMR (DO) δ 8.60 (s, 1H), 8.36 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.37 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.78 (dd, J = 6.1, 0.6 Hz, 1H), 6.35 (dd, J = 7.9, 0.6 Hz, 1H), 5.39 (spt, J = 2.6 Hz, 1H), 5.05 (ddd, J = 9.3, 8.5, 4.1 Hz, 1H), 4.83-4.93 (m, 1H), 4.66 (br d, J = 4.1 Hz, 1H), 4.38 (br d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.30 (ddd, J = 11.4, 10.4, 1.2 Hz, 1H), 3.93-4.05 (m, 2H), 3.77 (ddd, J = 10.8, 7.2 Hz, 1H), 3.52 (s, 3H), 3.12 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.38-2.52 (m, 3H), 2.28-2.38 (m, 1H), 1.47-1.60 (m, 1H), 1.20 (t, J = 7.3 Hz, 18H)。31P NMR (DO) δ 54.26 (s, 1P), 52.75 (s, 1P)。
実施例30A
中間体60bに代えて表に示された出発材料(中間体60a)を用いて、実施例30に記載されたように工程5から開始して以下に挙げられた化合物(I-12a)を調製した。
Figure 0007195317000196
Figure 0007195317000197
実施例31
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-2a-b
Figure 0007195317000198
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート、または
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート
中間体23であるN,N-ジエチルエタンアミン塩(804mg、2.15mmol)及びN-[9-[(2R,3R,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(2.71g、2.79mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×100mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(7.00mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(694mg、5.33mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×25mL)、ACN(3.50mL)に溶解し、反応混合物に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(529mg、2.58mmol)を添加し、撹拌を室温で45分間継続した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。次いで残渣を酢酸(7.05mL)及び水(1.76mL)に溶解し、2分間超音波処理し、室温で1.5時間撹拌した。トルエンを添加し(15mL)、反応混合物を濃縮し、次いでトルエン(2×15mL)から濃縮した。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製して第1の溶出ピークとして中間体62a(490mg、26%)(LCMS(AA):m/z=872.3(M+H))及び第2の溶出ピークとして中間体62b(490mg、26%)(LCMS(AA):m/z=872.3(M+H))を提供した。
工程2:N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、または
N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、または
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、または
N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体63a
中間体62a(470mg、0.539mmol)をACN(3×20mL)と共沸させ、真空で10分間乾燥させ、次いで窒素の雰囲気下でピリジン(10.0mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(348mg、1.89mmol)を添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。水(0.340mL)を添加し、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(131mg、0.647mmol)を添加し、次いで撹拌を室温で30分間継続した。追加部分の3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(32.0mg、0.158mmol)を添加し、撹拌をさらに30分間継続した。トルエンを添加し(15mL)、反応混合物を濃縮し、次いでトルエン(2×15mL)から濃縮してメジャー及びマイナーのジアステレオマーの混合物を提供した。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製してメジャーのジアステレオマーである中間体63a(430mg、90%)を提供した。LCMS(AA):m/z=886.2(M+H)。
工程3:2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、中間体64a
中間体63a(430mg、0.485mmol)を窒素の雰囲気下でメチルアミン(EtOH中33%、14.6mL)に溶解し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~60%のMeOH)によって精製して中間体64a(145mg、39%)を提供した。LCMS(AA):m/z=763.2(M+H)。
工程4:2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-2a
ポリプロピレンチューブにおいて、中間体64a(131mg、0.172mmol)をピリジン(0.858mL)に懸濁した。トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.143mL、0.8587mmol)を添加し、続いてTEA(2.14mL)を添加した。反応混合物を50℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(3.21mL)を添加し、続いて水(3.21mL)中の塩化カルシウム(199mg、1.72mmol)の溶液を滴下して添加した。反応混合物を室温で90分間撹拌し、次いでセライトを通して濾過し、セライトを水(5×5mL)ですすいだ。濾液を濃縮して白色の固体を得た。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~12%のACN)によって精製してI-2a(75mg、51%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(FA):m/z=649.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.50 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.94-8.01 (m, 1H), 6.55 (br s, 1H), 6.02 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.55 (ddd, J = 10.5, 8.4, 4.2 Hz, 1H), 4.98 (quin, J = 7.0 Hz, 1H), 4.68 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.43-4.52 (m, 2H), 4.40 (ddd, J = 12.0, 7.9, 2.9 Hz, 1H), 4.13 (ddd, J = 11.9, 3.2, 1.3 Hz, 1H), 4.00 (ddd, J = 10.1, 3.7, 2.1 Hz, 1H), 3.85-3.94 (m, 1H), 3.20 (q, J = 7.3 Hz, 10H), 2.40-2.54 (m, 2H), 2.23-2.35 (m, 2H), 1.44 (s, 1H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 15H)。31P NMR (DO) δ 51.83 (s, 1P), 50.55 (s, 1P)。
工程5:I-2aナトリウム塩(ML960450)
実施例16の工程5に記載の手順に従ってI-2aから標記化合物を調製した。LCMS(AA):m/z=649.2.H NMR (DO) δ 8.46 (s, 1H), 8.03 - 7.95 (m, 2H), 6.50 (br s, 1H), 6.01 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.55 (ddd, J = 4.1, 8.4, 10.5 Hz, 1H), 5.02 - 4.94 (m, 1H), 4.68 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.49 - 4.46 (m, 1H), 4.43 - 4.35 (m, 2H), 4.12 (ddd, J = 1.3, 3.1, 11.9 Hz, 1H), 4.03 - 3.97 (m, 1H), 3.90 (td, J = 5.3, 10.5 Hz, 1H), 2.53 - 2.41 (m, 2H), 2.36 - 2.21 (m, 2H), 1.48 - 1.37 (m, 1H);31P NMR (DO) δ 53.93 (s, 1P), 52.65 (s, 1P)。
実施例31A
中間体62aに代えて表に示された出発材料(中間体62b)を用いて、実施例31に記載されたように工程2から開始して以下に挙げられた化合物(I-2b)を調製した。
Figure 0007195317000199
実施例31B
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-2a
の代替的合成
Figure 0007195317000200
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネートまたは
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体123
中間体23(1.30g(80%純粋)、3.80mmol)及び中間体90(3.94g、4.95mmol)の混合物を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×6mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(6.50mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(1.49g、11.4mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×3mL)、ACN(3.00mL)に溶解し、反応混合物に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。
((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(938mg、4.57mmol)を添加し、撹拌を室温で1時間継続した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中5~80%のMeOH)によって精製して標記化合物をジアステレオマーの混合物として提供した。混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DMC中40%のMeOH)によってさらに精製して所望の化合物を第1の溶出するジアステレオマー(2.08g、55%)として提供した。LCMS(AA):m/z=1000.3(M+H)。
工程2~5:2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-2a
標記化合物を実施例60の工程2~5に記載の手順に従って中間体123から調製して標記化合物をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。
実施例32
(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(チアゾロ[5,4-d]ピリミジン-7-イルアミノ)シクロペンタノール、中間体65
Figure 0007195317000201
7-クロロチアゾロ[5,4-d]ピリミジン(1.00g、5.54mmol)をEtOH(5.17mL)に溶解した。DIPEA(2.30mL、13.2mmol)を添加し、続いて(1S,2R,4R)-4-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール塩酸塩(1.40g、8.40mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波照射下で125℃で20分間加熱した。反応混合物を濃縮し、粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~15%のMeOH)によって精製して中間体65(1.10g、75%)を提供した。LCMS(AA):m/z=267.0(M+H)。
実施例33
3-[[(1R,3S,4R)-3-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ]-1-メチル-ピラジン-2-オン、中間体67
Figure 0007195317000202
工程1:3-(((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)アミノ)-1-メチルピラジン-2(1H)-オン
ACN(100mL)中の(1R,3R,4S)-3-{[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]メチル}-4-{[トリス(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}シクロペンタン-1-アミン(9.60g、23.8mmol)の溶液に3-クロロ-1-メチル-1,2-ジヒドロピラジン-2-オン(3.09g、21.4mmol)及びKCO(9.86g、71.4mmol)を室温で添加した。混合物を120℃で加熱し、16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(10:1~5:1のPE/EtOAc)によって精製して標記化合物(8.00g、66%)を無色の油として提供した。H NMR (MeOD) δ 6.78 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.33 - 4.49 (m, 2H), 3.57 - 3.70 (m, 2H), 3.46 (s, 3H), 2.40 (dt, J = 13.2, 8.1 Hz, 1H), 2.02 - 2.16 (m, 2H), 1.78 - 1.90 (m, 1H), 1.24 - 1.33 (m, 1H), 1.08 (s, 21H), 0.91 (s, 9H), 0.07 (s, 6H)。
工程2:3-[[(1R,3S,4R)-3-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ]-1-メチル-ピラジン-2-オン、中間体67
3-(((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)アミノ)-1-メチルピラジン-2(1H)-オン(8.00g、15.6mmol)の溶液にMeOH(50mL)中4MのHClを室温で添加した。反応混合物を濃縮し、残渣をMeOH(10mL)に溶解した。pHを飽和NaHCO溶液の添加によって8に調整した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(50:1~10:1のDCM/MeOH)によって精製して標記化合物(3.60g、97%)を白色の固体として提供した。H NMR (MeOD) δ 6.77 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 4.38 (quin, J = 7.4 Hz, 1H), 4.06 - 4.13 (m, 1H), 3.53 - 3.68 (m, 2H), 3.46 (s, 3H,) 2.40 (dt, J = 13.2, 7.8 Hz, 1H), 1.98 - 2.07 (m, 2H), 1.87 (dt, J = 13.6, 7.0 Hz, 1H), 1.30 - 1.39 (m, 1H)。
実施例34
(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]シクロペンタノール、中間体69
Figure 0007195317000203
工程1:(1S,2R,4R)-4-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール
IPA(100mL)中の(1S,2R,4R)-4-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール塩酸塩(5.1g、24.0mmol)、4-クロロ-5-フルオロピリミジン(4.77g、36.0mmol)及びDIEA(9.30、72.0mmol)の混合物を80℃で4時間加熱した。混合物を濃縮し、粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中4~10%のMeOH)によって精製して(1S,2R,4R)-4-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(2.55g、48%)を提供した。H NMR (DMSO-d) δ 8.24 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.53 (br d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.44 - 4.66 (m, 3H), 3.84 - 3.97 (m, 1H), 3.37 - 3.47 (m, 1H), 3.28 - 3.33 (m, 1H), 2.15 (dt, J = 13.1, 7.7 Hz, 1H), 1.65 - 1.89 (m, 3H) 1.23 (dt, J = 12.84, 8.7 Hz, 1H)。
工程2:(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]シクロペンタノール、中間体69
DCM(25mL)中の(1S,2R,4R)-4-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(2.50g、11.0mol)及びTEA(1.82mL、13.1mmol)の混合物にDCM(5mL)中のDMTrCl(3.72g、11.0mmol)を0℃で添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(PE/EtOAc=2:1~1:1)によって精製して(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]シクロペンタノール(中間体69)を白色の固体(2.0g、34%)として提供した。H NMR (CDCl) δ 8.31 - 8.46 (m, 1H), 7.99 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.37 - 7.44 (m, 2H), 7.27 - 7.34 (m, 6H), 7.19 - 7.24 (m, 1H), 6.83 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 4.94 (br d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.55 - 4.70 (m, 1H), 4.14 - 4.21 (m, 1H), 3.79 (s, 6H), 3.36 (dd, J = 9.2, 5.3 Hz, 1H,) 3.06 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.34 - 2.47 (m, 2H), 2.13 - 2.27 (m, 2H), 1.87 (dt, J = 14.0, 7.0 Hz, 1H), 1.10 - 1.20 (m,1H)。
実施例35
(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[(2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ]シクロペンタノール、中間体71
Figure 0007195317000204
工程1:(1S,2R,4R)-4-((6-クロロ-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1-オール
4,6-ジクロロ-2-メチルピリミジン(4.36g、26.8mmol)をIPA(100mL)に溶解した。DIPEA(14.7mL、89.4mmol)を添加し、続いて(1S,2R,4R)-4-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール塩酸塩(5.0g、29.8mmol)を添加した。反応混合物を80℃で4時間加熱した。反応混合物を濃縮し、粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(1:1のEtOAc/MeOH)によって精製して(1S,2R,4R)-4-((6-クロロ-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1-オール(2.3g、30%)を提供した。H NMR (MeOD) δ 6.27 (br s, 1H), 4.61 (br s, 1H), 4.00 - 4.12 (m, 1H), 3.45 - 3.67 (m, 2H), 2.28 - 2.46 (m, 4H), 1.93 - 2.10 (m, 2H), 1.67 - 1.84 (m,1H), 1.14 - 1.34 (m, 1H)。
工程2:(1S,2R,4R)-2-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-((6-クロロ-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)シクロペンタン-1-オール
DCM(3mL)中の(1S,2R,4R)-4-((6-クロロ-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1-オール(200mg、0.776mmol)及びTEA(0.129mL、0.931mmol)の混合物にDCM(1.0mL)中のDMTrCl(262mg、0.776mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで反応混合物を同じスケールで実行した別の反応物と組み合わせ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE/EtOAc=2:1~1:1)によって精製して(1S,2R,4R)-2-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-((6-クロロ-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)シクロペンタン-1-オール(600mg、69%)を白色の固体として提供した。H NMR (CDCl) δ 7.37 - 7.43 (m, 2H), 7.20 - 7.33 (m, 8H), 6.80 - 6.88 (m, 4H), 6.02 (br s, 1H), 5.07 (br s, 1H), 4.17 (br d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.79 (s, 6H), 3.36 (br dd, J = 8.8, 4.82 Hz, 1H), 3.06 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 2.43 (s, 3H), 2.30 - 2.40 (m, 2H), 2.05 - 2.22 (m, 2H), 1.84 (dt, J = 13.5, 6.6 Hz, 1H), 1.07 - 1.17 (m, 1H)。
工程3:(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[(2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ]シクロペンタノール、中間体71
(1S,2R,4R)-2-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-((6-クロロ-2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ)シクロペンタン-1-オール(3.00g、5.35mmol)をDIEA(1.76g、10.7mmol)及びEtOAc(50mL)の混合物に溶解した。Pd/C(1.26g)を溶液に添加した。水素のバルーンを取り付け、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を水(50mL×3)で洗浄し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc)によって精製して(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[(2-メチルピリミジン-4-イル)アミノ]シクロペンタノール中間体71(2.2g、78%)を白色の泡状固体として提供した。H NMR (CDCl) δ 8.08 (br d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.27 - 7.33 (m, 6H), 7.19 - 7.25 (m, 1H), 6.78 - 6.90 (m, 4H), 6.05 (br d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.89 (br d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.08 - 4.27 (m, 2H), 3.79 (s, 6H), 3.34 (dd, J = 9.0, 5.0 Hz, 1H), 3.05 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 2.33-2.45 (m, 1H), 2.45 (s, 3H), 2.28 - 2.40 (m, 1H), 2.06 - 2.23 (m, 2H), 1.83 (dt, J = 13.6, 6.8 Hz, 1H), 1.07 - 1.17 (m, 1H)。
実施例36
(1S,2S,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-(ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イルアミノ)シクロペンタノール、中間体73
Figure 0007195317000205
工程1:(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1-オール
1H,4H-ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-オン(1.30g、9.25mmol)及びベンゾトリアゾール(2.76g、23.1mmol)を組み合わせ、ACN(13.0mL)に懸濁した。次いでTEA(3.87mL、27.8mmol)を添加し、続いて塩化ホスホリル(1.29mL、13.9mmol)を滴下して添加した。反応混合物を80℃で6時間加熱し、室温に冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣をTHF(95mL)に溶解し、0℃に冷却した。(1S,2R,4R)-4-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(1.21g、9.25mmol)及びDIPEA(10.8mL、62.0mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc中0~15%のMeOH)によって精製し、続いてシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~20%のMeOH)によってさらに精製して(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1-オール(375mg、16%)を提供した。LCMS(FA):m/z=250.1(M+H)。
工程2:(1S,2S,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-(ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イルアミノ)シクロペンタノール、中間体73
(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1-オール(580mg、2.33mmol)を乾燥ピリジン(3×20mL)から濃縮した。ピリジン(19.4mL)を添加し、反応混合物を0℃に冷却した。DMTr-Cl(756mg、2.21mmol)を少量ずつ添加し、反応混合物を0℃で20分間撹拌し、次いで室温で一晩撹拌した。メタノール(10mL)を添加し、反応混合物を10分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~6%のMeOH)によって精製して(1S,2S,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-(ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イルアミノ)シクロペンタノール、(827mg、64%)を提供した。LCMS(FA):m/z=550.2(M-H)。
実施例37
(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[メチル(1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]シクロペンタノール、中間体76
Figure 0007195317000206
工程1:N-((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)-4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-アミン、中間体75
THF(200mL)中の2,4-ジクロロ-1,3,5-トリアジン(9.68g、64.6mmol)及びDIPEA(12.8g、99.4mmol)の溶液を0℃に冷却し、THF(200mL)中の(1R,3R,4S)-3-{[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]メチル}-4-{[トリス(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}シクロペンタン-1-アミン(20.0g、49.7mmol)を徐々に添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(500mL)で希釈し、DCM(100mL×3)で抽出し、次いでブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE/EtOAc=20:1~15:1)によって精製して標記化合物(11.7g、45.7%)を黄色の油として提供した。H NMR (CDCl) δ 8.10 - 8.36 (m, 1H), 5.89 - 6.18 (m, 1H), 4.37 - 4.55 (m, 1H), 4.24 (quin, J = 4.7 Hz, 1H), 3.46 - 3.71 (m, 2H), 2.24 - 2.39 (m, 1H), 2.00 - 2.10 (m, 1H), 1.89 - 2.00 (m, 1H), 1.70 (dq, J = 12.6, 6.1 Hz, 1H), 1.21 - 1.31 (m, 1H), 0.96 (m, 21H), 0.82 (s, 9 H), -0.02 - 0.03 (m, 6H)。
工程2:N-((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン
N-((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)-4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-アミン(11.7g、22.7mmol)及びTEA(4.59g、45.4mmol)をMeOH(120mL)に溶解し、10重量%のPd/C(4.82g、4.54mmol)を添加した。混合物をH(15psi)下で室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM:MeOH=100:1~50:1)によって精製して標記化合物(8.0g、73.3%)を無色の油として提供した。H NMR (CDCl) δ 8.56 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 5.82 (br d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.48 - 4.62 (m, 1H), 4.33 (q, J = 4.7 Hz, 1H), 3.68 - 3.76 (m, 1H), 3.59 (dd, J = 10.3, 4.5 Hz, 1H,) 2.41 (dt, J = 13.2, 8.5 Hz, 1H), 2.01 - 2.20 (m, 2H), 1.78 (dt, J = 12.9, 6.34 Hz, 1H), 1.33 (dt, J = 13.3, 6.5 Hz, 1H), 1.02 - 1.08 (m, 21H), 0.90 - 0.95 (m, 9H), 0.09 (m, 6H)。
工程3:N-((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)-N-メチル-1,3,5-トリアジン-2-アミン
DMF(80ml)中のN-((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(8.0g、16.6mmol)の溶液に60%のNaH(995mg、24.9mmol)を0℃で少しずつ添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。MeI(0.925mL、14.9mmol)を0℃で添加し、次いで反応混合物を0℃で20分間撹拌した。氷冷された水(100mL)を添加し、反応混合物をEtOAcで抽出した(3×100mL)。組み合わせた有機相をブライン(100mL×4)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(0~10%のEtOAc/PE)によって精製して標記化合物(7.0g、85%)を無色の油として提供した。H NMR (CDCl) δ 8.50 (br d, J = 3.5 Hz, 2H), 5.48 (quin, J = 8.9 Hz, 1H), 4.25 - 4.35 (m, 1H), 3.54 - 3.74 (m, 2H), 3.00 (s, 3H), 1.97 - 2.13 (m, 2H), 1.79 - 1.94 (m, 2H), 1.47 - 1.57 (m, 1H), 1.04 - 1.09 (m, 21H), 0.88 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
工程4:(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(メチル(1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ)シクロペンタン-1-オール
4MのHCl/メタノール(100ml)中のN-((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)-N-メチル-1,3,5-トリアジン-2-アミン(7.0g、14.1mmol)の溶液を窒素の雰囲気下で室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を(EtOAc/MeOH=100/1~10:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して標記化合物(2.05g、64.8%)を無色の油として提供した。H NMR (DMSO-d) δ 8.52 (s, 2H), 5.25 - 5.40 (m, 1H), 4.65 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.55 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 3.92 (dq, J = 6.8, 3.4 Hz, 1H), 3.34 - 3.49 (m, 2H), 2.93 (s, 3H), 1.78 - 1.93 (m, 3H), 1.55 - 1.67 (m, 1H), 1.36 (m, 1H)。
工程5:(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[メチル(1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]シクロペンタノール、中間体76
DCM(100mL)中の(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(メチル(1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ)シクロペンタン-1-オール(2.0g、8.91mmol)及びTEA(1.34g、13.3mmol)の溶液にDMTr-Cl(3.89g、11.5mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。粗残渣を20%~60%のEtOAc/PEで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して標記化合物(同じスケールの別のバッチと組み合わせて、2.0g、21%)を黄色の固体として提供した。H NMR (CDCl) δ 8.50 (br s, 2H), 7.37 - 7.44 (m, 2H), 7.27 - 7.34 (m, 6H), 7.19 - 7.25 (m, 1H), 6.84 (d, J = 8.3 Hz, 4H), 5.41 - 5.52 (m, 1H), 4.09 - 4.17 (m, 1H), 3.80 (s, 6H), 3.38 (dd, J = 9.00, 5.0 Hz, 1H), 3.09 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 2.96 (s, 3H), 2.55 (br d, J = 4.0 Hz, 1H), 2.13 - 2.24 (m, 1H), 1.89 - 2.09 (m, 3H), 1.29 - 1.40 (m, 1H)。
実施例38
(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンタノール、中間体78
Figure 0007195317000207
工程1:[(1R,2S,4R)-4-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メタノール
中間体75(4.50g、8.73mmol)をエタノール(45mL)に溶解し、反応混合物を0℃に冷却した。エタノール(15mL)中のHCl(12M、1mL)の溶液を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。TEA(6mL)を添加し、溶媒を蒸発させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(10~50%のEtOAc/PE)によって精製して[(1R,2S,4R)-4-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メタノール(3.30g、94%)を提供した。H NMR CDCl) δ 8.44 - 8.25 (m, 1H), 6.22 (br d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.64 - 4.53 (m, 1H), 4.41 - 4.33 (m, 1H), 3.83 - 3.66 (m, 2H), 2.52 - 2.41 (m, 1H), 2.24 - 2.16 (m, 1H), 2.14 - 2.03 (m, 1H), 1.93 - 1.82 (m, 1H), 1.72 (br s, 1H), 1.44 - 1.35 (m, 1H), 1.30 - 1.23 (m, 1H), 1.12 - 1.02 (m, 18H)。
工程2:[(1R,2S,4R)-4-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メタノール
[(1R,2S,4R)-4-[(4-クロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メタノール(3.30g、8.22mmol)をメタノール(15mL)及びTEA(997mg、9.86mmol)に溶解した。炭素上の10%パラジウム(84mg、0.822mmol)を添加し、反応混合物を水素下(15psi)で室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(20:1~2:1のEtOAc/PE)によって精製して[(1R,2S,4R)-4-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メタノール(3.00g、95%)を提供した。H NMR (CDCl) δ 8.58 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 5.93 (br d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.56 (qd, J = 7.0, 14.0 Hz, 1H), 4.36 (q, J = 5.5 Hz, 1H), 3.81 - 3.67 (m, 2H), 2.47 (td, J = 8.5, 13.5 Hz, 1H), 2.23 - 2.14 (m, 1H), 2.14 - 2.05 (m, 1H), 1.92 - 1.84 (m, 1H), 1.79 (t, J = 4.2 Hz, 1H), 1.59 (s, 2H), 1.36 (td, J = 6.6, 13.4 Hz, 1H), 1.07 (s, 18H)。
工程3及び4:(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンタノール、中間体78
実施例6の工程2及び3に記載の手順に従って[(1R,2S,4R)-4-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)-2-トリイソプロピルシリルオキシ-シクロペンチル]メタノールから標記化合物を調製した。H NMR (CDCl) δ 8.56 (s, 1 H), 8.45 (s, 1H), 7.35 - 7.45 (m, 2H), 7.27 - 7.33 (m, 6H), 7.18 - 7.25 (m, 1H), 6.83 (d, J = 8.8 Hz, 4H), 5.40 (br d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.48 - 4.57 (m, 1H), 4.14 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 3.79 (s, 6H), 3.34 (dd, J = 9.0, 5.0 Hz, 1H), 3.05 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 2.32 - 2.42 (m, 2H), 2.10 - 2.24 (m, 2H), 1.84 (dt, J = 13.7, 7.0 Hz, 1H), 1.08 - 1.17 (m, 1H)。
実施例38A
中間体75に代えて表に示された出発材料を用いて、実施例38に記載されたように工程1、3、及び4に従って以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000208
実施例39
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-2,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-2,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-19a、I-19b
Figure 0007195317000209
工程1:N-{9-[(5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、または
N-{9-[(5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体124a及び中間体124b
中間体62a(120mg、0.138mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、真空下で10分間乾燥させ、アルゴンの雰囲気下でピリジン(5.00mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(92.6mg、0.482mmol)を添加し、反応混合物を45分間撹拌した。水(0.087mL、4.82mmol)及びヨウ素(45.5mg、0.180mmol)を添加し、撹拌を室温で10分間継続した。水(0.5mL)中のチオ硫酸ナトリウム(29.2mg、0.179mmol)を添加し、撹拌を室温で15分間継続した。トルエン(15mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をトルエン(15mL)から濃縮し、次いで真空下で15分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~100%のMeOH)によって精製して中間体124a(90mg、75%)を提供した。LCMS(AA):m/z=870.3(M+H)。
中間体62b(125mg、0.143mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、真空下で10分間乾燥させ、アルゴンの雰囲気下でピリジン(5.00mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(96.5mg、0.502mmol)を添加し、反応混合物を45分間撹拌した。水(0.0904mL、5.02mmol)及びヨウ素(47.4mg、0.186mmol)を添加し、撹拌を室温で10分間継続した。水(0.5mL)中のチオ硫酸ナトリウム(30.4mg、0.186mmol)を添加し、撹拌を室温で15分間継続した。トルエン(15mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をトルエン(15mL)から濃縮し、次いで真空で15分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~80%のMeOH)によって精製して中間体124b(82mg、66%)を提供した。LCMS(AA):m/z=870.3(M+H)。
工程2:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、中間体125aまたは中間体125b
中間体124a(90mg、0.1035mmol)をメチルアミン(EtOH中33%、3.10mL、24.9mmol)に溶解し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~60%のMeOH)によって精製して中間体125a(62mg、80%)を提供した。LCMS(AA):m/z=747.2(M+H)。
中間体124b(80mg、0.0920mmol)をメチルアミン(EtOH中33%、2.76mL、22.2mmol)に溶解し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~60%のMeOH)によって精製して中間体125b(60mg、87%)を提供した。LCMS(AA):m/z=747.2(M+H)。
工程3:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-2,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-2,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-19aまたはI-19b
ポリプロピレンチューブにおいて、中間体125a(60mg、0.0804mmol)をピリジン(0.402mL、4.97mmol)に溶解し、トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.0668mL、0.402mmol)を添加し、続いてTEA(1.00mL、7.10mmol)を添加した。反応混合物を密封し、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水(2.0mL)で希釈した。次いで水(2.00mL)中のCaCl(111mg、0.964mmol)を添加した。混濁白色混合物を室温で1.5時間撹拌した。懸濁液をセライトを通して濾過し、セライトを水(5×5mL)で洗浄した。透明な水性濾液を濃縮して固体残渣を得、真空で30分間乾燥させた。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~10%のACN)によって精製してI-19aをN,N-ジエチルエタンアミン塩(38mg、57%)として提供した。LCMS(AA):m/z=633.2(M+H)。H NMR (DO) δ 8.49 (br s, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.00 (br s, 1H), 6.60 (br s, 1H), 6.04 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.57 - 5.47 (m, 1H), 4.70 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 4.43 (br d, J = 2.4 Hz, 2H), 4.27 - 4.15 (m, 2H), 4.05 - 3.98 (m, 1H), 3.92 - 3.83 (m, 1H), 3.20 (q, J = 7.3 Hz, 10H), 2.52 - 2.42 (m, 2H), 2.33 - 2.20 (m, 2H), 1.45 - 1.36 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 15H);31P NMR (DO) δ 53.02 (s, 1P), -0.79 (s, 1P)。
ポリプロピレンチューブにおいて、中間体125b(60mg、0.0804mmol)をピリジン(0.402mL、4.97mmol)に溶解し、トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.0668mL、0.402mmol)を添加し、続いてTEA(1.00mL、7.10mmol)を添加した。反応混合物を密封し、50℃で8時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(2.0mL)で希釈した。水(2.00mL)中のCaCl(111mg、0.964mmol)を添加した。混濁白色混合物を室温で1.5時間撹拌した。懸濁液をセライトを通して濾過し、セライトを水(5×5mL)で洗浄した。透明な水性濾液を濃縮して固体残渣を得、真空で30分間乾燥させた。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~10%のACN)によって精製してI-19bをN,N-ジエチルエタンアミン塩(22mg、33%)として提供した。LCMS(AA):m/z=633.2(M+H)。 H NMR (DO) δ 8.45 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.93 (br d, J = 5.7 Hz, 1H), 6.62 (br d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.99 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.48 (ddd, J = 4.0, 8.3, 12.7 Hz, 1H), 4.86 - 4.80 (m, 1H), 4.57 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.47 - 4.36 (m, 2H), 4.20 - 4.11 (m, 2H), 3.97 - 3.85 (m, 2H), 3.15 (q, J = 7.3 Hz, 10H), 2.52 - 2.38 (m, 2H), 2.32 - 2.10 (m, 2H), 1.34 - 1.26 (m, 1H), 1.23 (t, J = 7.3 Hz, 15H)31P NMR (DO) δ 57.47 (s, 1P), -0.86 (s, 1P)。
実施例40
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-18
Figure 0007195317000210
工程1:[(1S,2R,4R)-2-[[[(2R,3R,4R,5R)-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(2-メチルプロパノイルアミノ)-6-オキソ-1H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-(2-シアノエトキシ)ホスホリル]オキシメチル]-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸
中間体23のTEA塩を実施例47から工程4及び5を使用して中間体30から調製した。
[(1S,2R,4R)-2-[[[(2R,3R,4R,5R)-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(2-メチルプロパノイルアミノ)-6-オキソ-1H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-(2-シアノエトキシ)ホスホリル]オキシメチル]-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸、中間体126を中間体23-TEA塩及びN-[9-[(2R,3R,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミドから実施例14の工程1に記載されているように調製した。LCMS(AA):m/z=856.3(M+H)。
工程2:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-18
実施例31の工程2~4に記載の手順を使用して[(1S,2R,4R)-2-[[[(2R,3R,4R,5R)-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(2-メチルプロパノイルアミノ)-6-オキソ-1H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-(2-シアノエトキシ)ホスホリル]オキシメチル]-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸、中間体126から標記化合物を調製した。単一のジアステレオマーが観察され、工程2で単離された。LCMS(AA):m/z=633.2(M+H);H NMR (DO) δ 8.48 (br s, 1H), 8.04 - 7.96 (m, 2H), 6.53 (br s, 1H), 6.01 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.45 (dt, J = 4.2, 8.6 Hz, 1H), 4.98 (quin, J = 6.7 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 4.48 (br s, 1H), 4.45 - 4.36 (m, 2H), 4.17 - 4.10 (m, 1H), 3.99 (br d, J = 10.3 Hz, 1H), 3.89 - 3.81 (m, 1H), 3.20 (q, J = 7.3 Hz, 11H), 2.51 - 2.40 (m, 2H), 2.39 - 2.22 (m, 2H), 1.50 - 1.41 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 16H);31P NMR (DO) δ = 51.83 (s, 1P), -3.21 (s, 1P)。
実施例41
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-10-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-10-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-21
Figure 0007195317000211
工程1:(1R,2S,3R,5R)-5-({[(2-シアノエトキシ)({(2R,3S,4R,5R)-4-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホリル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体129
実施例14の工程1に記載の手順に従って中間体99及び中間体83から標記化合物を調製して中間体129を提供した。LCMS(AA):m/z=762.2(M+H)。
工程2:N-{9-[(2S,5R,7R,8S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-15,16-ジフルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、または
N-{9-[(2R,5R,7R,8S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-15,16-ジフルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体130
実施例52の工程2に記載の手順に従って中間体129から標記化合物を調製して中間体130を提供した。単一の異性体が観察され、単離された。LCMS(AA):m/z=776.2(M+H)。
工程3:N-{9-[(2S,5R,7R,8S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-10-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、または
N-{9-[(2R,5R,7R,8S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-10-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体131
ACN(0.50mL)中の中間体130(44.0mg、0.057mmol)の溶液を0℃に冷却し、t-ブチルアミン(8.30mg、0.012mmol)を添加した。反応混合物を0℃で2.5時間撹拌し、次いで室温に温め、18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性重炭酸アンモニウム(5mM)中10~100%のACN)によって精製して中間体131を白色の固体(5.4mg、13%)として提供した。LCMS(AA):m/z=723.1(M+H)。
工程4:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-10-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-10-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンI-21
中間体131(5.40mg、0.007mmol)を窒素の雰囲気下でメチルアミン(エタノール中33%、0.093mL、0.747mmol)に溶解した。反応混合物を室温で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、次いでトリエチルアンモニウム緩衝液に溶解し、濃縮した(3×5mL)。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~15%のACN)によって精製してI-21をN,N-ジエチルエタンアミン塩(3.3mg、59%)として提供した。LCMS(AA):m/z=653.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.61-8.73 (m, 1H), 8.05-8.17 (m, 1H), 7.96 (s, 1H), 6.57-6.72 (m, 1H), 6.07 (d, J=8.6 Hz, 1H), 5.62 (dtd, J=27.0, 9.1, 3.3 Hz, 1H), 5.45 (dd, J=53.6, 3.3 Hz, 1H), 5.19 (dd, J=51.6, 3.2 Hz, 1H), 4.76-4.96 (m, 2H), 4.53 (ddd, J=11.5, 6.6, 3.2 Hz, 2H), 4.09-4.18 (m, 1H), 3.95-4.08 (m, 2H), 3.20 (d, J=7.3 Hz, 6H), 2.53-2.67 (m, 2H), 1.62-1.74 (m, 1H), 1.28 (t, I = 7.3 Hz, 9H)。31P NMR (DO) δ: 54.62 (s, 1P), -1.59 (s, 1P)。
実施例42
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-20a及びI-20b
Figure 0007195317000212
工程1:(1R,2S,3R,5R)-5-({[(R)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネートまたは
(1R,2S,3R,5R)-5-({[(S)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体132a及び中間体132b
中間体23に代えて中間体83を用いて、実施例31の工程1に記載の手順に従って標記化合物を調製して第1の溶出ピークとして中間体132a(LCMS(AA):m/z=890.3(M+H))及び第2の溶出ピークとして中間体132b(LCMS(AA):m/z=890.3(M+H))を提供した。
工程2~4:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-20a
実施例31の工程2~4に記載の手順に従って中間体132aから標記化合物を調製した。LCMS(AA):m/z=667.0(M+H)。H NMR (DO) δ 8.41 (s, 1H), 7.99 (br d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 6.34 (br s, 1H), 5.91 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.58 (ddd, J = 4.2, 8.5, 10.4 Hz, 1H), 5.19 - 5.03 (m, 1H), 4.96 - 4.81 (m, 1H), 4.60 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 4.44 - 4.37 (m, 2H), 4.32 - 4.23 (m, 1H), 4.10 - 3.99 (m, 2H), 3.94 - 3.88 (m, 1H), 3.14 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.62 - 2.49 (m, 2H), 1.60 - 1.51 (m, 1H), 1.22 (t, J = 7.3 Hz, 18H);31P NMR (DO) δ = 54.45 (s, 1P), 52.40 (s, 1P)。
工程2~4:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-20b
実施例31の工程2~4に記載の手順に従って中間体132bから標記化合物を調製した。LCMS(AA):m/z=667.0(M+H)。H NMR (DO) δ 8.47 (s, 1H), 7.92 (br d, J = 6.2 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 6.54 (br d, J = 6.4 Hz, 1H), 5.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.62 (ddd, J = 4.0, 8.4, 12.3 Hz, 1H), 5.19 (d, J = 52.7 Hz, 1H), 5.04 - 4.89 (m, 1H), 4.57 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 4.45 - 4.33 (m, 3H), 4.12 - 4.06 (m, 1H), 4.03 - 3.89 (m, 2H), 3.13 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.70 - 2.50 (m, 2H), 1.57 (br d, J = 15.2 Hz, 1H), 1.21 (t, J = 7.3 Hz, 18H);31P NMR (DO) δ 54.51 (s, 1P)。
実施例43
2-アミノ-7-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンまたは
2-アミノ-7-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンまたは
2-アミノ-7-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンまたは
2-アミノ-7-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、I-31a及びI-31b
Figure 0007195317000213
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体135
中間体6(598mg、2.06mmol)及び中間体114(1.83g、2.30mmol)の混合物を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×10mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(7.52mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(801mg、6.15mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×6mL)、残渣をACN(3.42mL)に溶解し、アルゴンの雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(505mg、2.46mmol)を反応混合物に添加し、撹拌を45分間室温で継続した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~80%のMeOH)によって精製して中間体135(206mg、10%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(FA):m/z=1000.4(M+H)。
工程2:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-[2-(イソブチリルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-[2-(イソブチリルアミノ)-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体136
中間体135(204mg、0.20mmol)をTHF(2.3mL)及び水(0.57mL)に取り込み、0℃に冷却した。TFA(0.57mL、7.50mmol)を滴下して添加し、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。炭酸ナトリウム(930mg、11.0mmol)を少量ずつ添加し、続いて水及びEtOAcを添加した。反応混合物を室温に温め、EtOAc中に抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~60%のMeOH)によって精製して中間体136(155mg、75%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(FA):m/z=1018.4(M+H)。
工程3:N-{7-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-4-オキソ-4,7-ジヒドロ-3H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{7-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-4-オキソ-4,7-ジヒドロ-3H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{7-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-4-オキソ-4,7-ジヒドロ-3H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{7-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-4-オキソ-4,7-ジヒドロ-3H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体137
中間体136(154mg、0.15mmol)を乾燥ピリジン(3×5mL)から濃縮し、真空下で10分間乾燥させ、アルゴンの雰囲気下でピリジン(3.03mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(97.7mg、0.53mmol)を添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。水(0.10mL)を添加し、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(37.7mg、0.18mmol)を添加し、次いで撹拌を室温で1時間継続した。追加部分の3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(36.3mg、36.0mol)を添加し、撹拌を10分間継続した。反応混合物を濃縮し、トルエンから濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~40%のMeOH)によって精製してわずかに不純の中間体137(204mg)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(FA):m/z=1032.3(M+H)。
工程4:2-アミノ-7-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンまたは
2-アミノ-7-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンまたは
2-アミノ-7-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンまたは
2-アミノ-7-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オン、中間体138a及び138b
中間体137(216mg、0.21mmol)をメチルアミン(EtOH中33%、10.4mL、83.7mmol)に溶解し、反応混合物を窒素の雰囲気下で室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中10~100%のACN)によって精製して第2の溶出ピークとして中間体138a(67mg、34%)(LCMS(AA):m/z=909.4(M+H))及び第3の溶出ピークとして中間体138b(22mg、11%)(LCMS(AA):m/z=909.4(M+H))を提供した。
工程5:2-アミノ-7-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンまたは
2-アミノ-7-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンまたは
2-アミノ-7-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンまたは
2-アミノ-7-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,7-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-オンI-31a
中間体138a(67.0mg、0.07mmol)をプロピレンチューブ内でピリジン(0.37mL)及びTEA(0.92mL)に懸濁した。トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.06mL、0.37mmol)を添加し、チューブを密封し、反応混合物を50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(1.38mL)を添加し、続いて水(1.38mL)中の塩化カルシウム(170mg、1.47mmol)の溶液を滴下して添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いでセライトを通して濾過し、セライトを水(5×3mL)ですすいだ。濾液を濃縮して白色の固体を得た。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~15%のACN)によって精製してI-31a(37mg、56%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(AA):m/z=648.9(M+H);H NMR (DO) δ 8.69 (s, 1H), 8.46 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.94 (dd, J = 1.0, 6.0 Hz, 1H), 6.55 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 6.20 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.53 - 5.47 (m, 1H), 5.33 - 5.25 (m, 1H), 5.13 - 5.06 (m, 1H), 4.59 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.40 (br s, 1H), 4.36 - 4.27 (m, 1H), 4.14 - 4.01 (m, 2H), 3.93 - 3.86 (m, 1H), 3.20 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.58 - 2.48 (m, 4H), 1.67 - 1.57 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 18H);31P NMR (DO) δ 58.48 (s, 1P), 54.33 (s, 1P)。
実施例43A
中間体138aに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例43に記載されたように工程5から開始して以下に挙げられた化合物(I-31b)を調製した。
Figure 0007195317000214
実施例44
3-[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン I-37a、I-37b及びI-37c
Figure 0007195317000215
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ){[(6aR,8R,9S,9aR)-2,2,4,4-テトライソプロピル-8-(7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ){[(6aR,8R,9S,9aR)-2,2,4,4-テトライソプロピル-8-(7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体139
中間体6(350mg、1.28mmol)及び中間体116(1.10g、1.55mmol)の混合物を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×10mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(4.78mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(510mg、3.92mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×5mL)、残渣をACN(2.18mL)に溶解し、アルゴンの雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(321mg、1.56mmol)を反応混合物に添加し、撹拌を1.5時間室温で継続した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~75%のMeOH)によって精製して中間体139(904mg、77%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(FA):m/z=915.4(M+H)。
工程2:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ){[(1S,2R,3R,5R)-3-(ヒドロキシメチル)-2-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-5-(7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)シクロペンチル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ){[(1S,2R,3R,5R)-3-(ヒドロキシメチル)-2-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-5-(7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)シクロペンチル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体140
中間体139(903mg、0.99mmol)をTHF(9.03mL)及び水(2.05mL)に取り込み、0℃に冷却した。TFA(2.05mL、27.1mmol)を滴下して添加し、反応混合物を0℃で2.5時間撹拌した。炭酸ナトリウム(3.12g、37.1mmol)を、続いて水を少量ずつ添加した。混合物を5分間撹拌し、次いで室温に温め、EtOAc中に抽出した。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィによって精製して中間体140(580mg、63%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(FA):m/z=933.3(M+H)。
工程3:3-{[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-7-(7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリルまたは
3-{[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-7-(7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリルまたは
3-{[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-7-(7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリルまたは
3-{[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-7-(7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-10-イル]オキシ}プロパンニトリル、中間体141a、141b及び141c
ジフェニルクロロホスフェート(2.77mL、13.3mmol)をピリジン(36.7mL,)に-35℃で添加した。中間体140(550mg、0.59mmol)を乾燥ピリジン(2×5mL)から濃縮し、DCM(14.7mL)及びピリジン(7.33mL)に取り込み、20分にわたって反応混合物に添加した。反応混合物を-35℃で40分間撹拌した。3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン(220mg、1.31mmol)及び水(0.29mL)を-30℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。水中のチオ硫酸ナトリウム(2.93mg、18.0mmol)を0℃で添加し、反応混合物を室温で5分間撹拌した。揮発性溶媒を蒸発によって除去し、粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性重炭酸アンモニウム(5mM)中10~100%のACN)によって精製して第1の溶出するわずかに不純の生成物として中間体141a(90mg、16%)、第2の溶出するジアステレオマーの混合物として中間体141b(1つのメジャー及び1つのマイナー、60mg、11%)及び第3の溶出するわずかに不純の生成物として中間体141c(181mg、32%)を提供した。LCMS(FA):m/z=947.3(M+H)。
工程4:3-[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン、中間体142a
中間体141a(110mg、0.12mmol)を窒素の雰囲気下でメチルアミン(EtOH中33%、1.31mL、10.5mmol)に溶解し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性重炭酸アンモニウム(5mM)中10~100%のACN)によって精製して中間体142a(42mg、40%)を提供した。LCMS(AA):m/z=894.2(M+H)。
工程5:3-[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン 中間体142b
中間体142aを中間体141aと同じ手法で処理した。逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性重炭酸アンモニウム(5mM)中10~100%のACN)によって精製して中間体142bを第2の溶出ピークとして提供した。LCMS(AA):m/z=894.2(M+H)。
工程6:3-[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]エトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン 中間体142c
中間体141cを中間体141aと同じ手法で処理した。逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性重炭酸アンモニウム(5mM)中10~100%のACN)によって精製して中間体142cを第2の溶出ピークとして提供した。LCMS(AA):m/z=894.2(M+H)。
工程7:3-[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
3-[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン I-37a、I-37b及びI-37c
中間体138aに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例43に記載されたように工程5から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000216
Figure 0007195317000217
Figure 0007195317000218
実施例45
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15R,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15R,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15R,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15R,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-35a、I-35b、I-35c及びI-35d
Figure 0007195317000219
工程1:(1R,2R,3R,5R)-5-({[(R)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1R,2R,3R,5R)-5-({[(S)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体143a及び143b
(1R,2R,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート(中間体81)(447mg、1.53mmol)及びN-[9-[(2R,3R,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(1.79g、1.84mmol)を組み合わせ、乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×20mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(6.11mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(652mg、5.01mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、次いでACN(2.78mL)に溶解し、アルゴンの雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(410mg、2.00mmol)を添加し、撹拌を室温で45分間継続した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。残渣を酢酸(6.62mL、115mmol)及び水(1.65mL)に溶解し、室温で30分間撹拌した。トルエン(15mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をトルエン(2×15mL)から濃縮し、次いで真空で10分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中25~45%のMeOH、DCM中0~40%のMeOH及びDCM中25~40%のMeOH)によって3回精製して第1の溶出ピークで中間体143a(310mg、39%)及び第2の溶出ピークで中間体143b(350mg、44%)を提供した。LCMS(AA):m/z=890.3(M+H)。
工程2:N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15R,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15R,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15R,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15R,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体144a、144b、144c及び144d
ジフェニルクロロホスフェート0.70mL、3.37mmol)を-30℃でピリジン(12.0mL)に添加した。DCM(8.00mL)及びピリジン(2.00mL)中の中間体143a(150mg、0.17mmol)の溶液を反応混合物に添加した。反応混合物を-35℃で40分間撹拌した。3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン(56.7mg、0.34mmol)及び水(0.12mL)を-30℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。水中のチオ硫酸ナトリウム(675mg、0.41mmol)を0℃で添加し、反応混合物を室温で5分間撹拌した。揮発性溶媒を蒸発によって除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~90%のMeOH及びDCM中0~25%のMeOH)、続いて逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中10~65%のACN)によって2回精製して第1の溶出ピークにおける不純混合物として中間体144a(50mg、33%)、及び第2の溶出ピークとして中間体144b(103mg、68%)を提供した。LCMS(AA):m/z=904.2(M+H)。
工程1からの中間体143b(343mg、0.39mmol)を上記手順と類似した様式で処理して第1の溶出ピークとして中間体144c(180mg、52%)及び第2の溶出ピークとして中間体144d(10mg、2.9%)を提供した。
工程3:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15R,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-15-フルオロ-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15R,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-15-フルオロ-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15R,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-15-フルオロ-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15R,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-15-フルオロ-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、中間体145a
中間体144a(100mg、0.11mmol)を窒素の雰囲気下でメチルアミン(EtOH中33%、3.32mL、26.7mmol)に溶解し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中10~45%のACN)によって精製して中間体145a(48mg、67%)を提供した。LCMS(AA):m/z=781.2(M+H)。
工程4:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15R,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15R,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15R,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15R,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン,I-35a
ポリプロピレンチューブにおいて、中間体145a(58mg、0.07mmol)をピリジン(0.45mL)に懸濁した。トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(45.0μL、0.27mmol)を添加し、続いてTEA(0.67mL)を添加した。反応混合物を50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(1.30mL)を添加し、続いて水(1.00mL)中の塩化カルシウム(238mg、2.06mmol)の溶液を滴下して添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いでセライトを通して濾過し、セライトを水(5×5mL)ですすいだ。濾液を濃縮して白色の固体を得た。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~10%のACN)によって精製してI-35a(6.48mg、10%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(AA):m/z=667.2(M+H);H NMR (DO) δ 8.61 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.06 - 7.97 (m, 1H), 6.85 - 6.73 (m, 1H), 6.05 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.42 - 5.25 (m, 2H), 4.87 - 4.79 (m, 1H), 4.71 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 4.46 - 4.42 (m, 1H), 4.27 - 4.06 (m, 3H), 3.85 (q, J = 9.3 Hz, 1H), 3.17 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.65 - 2.53 (m, 1H), 2.44 - 2.33 (m, 1H), 1.61 - 1.55 (m, 1H) 1.24 (t, J = 7.3 Hz, 18H) ;31P NMR (DO) δ 54.63 (s, 1P), 52.99 (s, 1P)。
実施例45A
中間体144aに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例45に記載されたように工程3から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000220
Figure 0007195317000221
Figure 0007195317000222
実施例46
5-アミノ-3-[(2S,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2S,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2R,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2R,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン、I-25a及びI-25b
Figure 0007195317000223
工程1:(1R,2S,3R,5R)-5-({[(S)-({(1R,2R,4S)-4-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-2-[5-(イソブチリルアミノ)-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンチル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1R,2S,3R,5R)-5-({[(R)-({(1R,2R,4S)-4-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-2-[5-(イソブチリルアミノ)-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンチル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体146a及び146b
[(1R,2S,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸、N,N-ジエチルエタンアミン塩(中間体83)(420mg、1.07mmol)及び中間体98(1.20g、1.40mmol)を組み合わせ、乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×20mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(3.70mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(348mg、2.68mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、次いでACN(1.80mL)に溶解し、窒素の雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(264mg、1.28mmol)を添加し、撹拌を室温で45分間継続した。反応混合物を蒸発させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~100%のACN)によって精製して第1の溶出ピークとして中間体146a(260mg、23%)及び第2の溶出ピークとして中間体146b(250mg、22%)とした。LCMS(AA):m/z=1061.1(M-H)。
工程2:(1R,2S,3R,5R)-5-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(1R,2R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-2-[5-(イソブチリルアミノ)-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンチル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネートまたは
(1R,2S,3R,5R)-5-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(1R,2R,4S)-4-(ヒドロキシメチル)-2-[5-(イソブチリルアミノ)-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]シクロペンチル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート(中間体147a及び147b)
中間体146a(260mg、0.25mmol)を酢酸(4.46mL)及び水(1.12mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をトルエンから濃縮した(3回)。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~45%のACN)によって精製して中間体147a(140mg、75%)を提供した。LCMS(AA):m/z=759.0(M+H)。
中間体146bを上記と同じ手法で処理して中間体147bを提供した。LCMS(AA):m/z=759.0(M+H)。
工程3:N-{3-[(2S,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR)-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{3-[(2S,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR)-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{3-[(2R,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR)-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{3-[(2R,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR)-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル}-2-メチルプロパンアミド(中間体148a及び148b)
中間体147a(140mg、0.19mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×約5mL)、真空下で10分間乾燥させ、次いで窒素雰囲気下でピリジン(2.66mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(124mg、0.65mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。水を添加し(0.12mL)、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン(47.0mg、0.28mmol)を添加し、反応混合物を室温で窒素下で2.5時間撹拌した。トルエンを添加し、混合物を濃縮し、次いでトルエン(3×25mL)から濃縮した。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~50%のACN)によって精製して中間体148a(40mg、28%)を提供した。LCMS(AA):m/z=773.0(M+H)。
中間体147b(100mg、0.13mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×約2mL)、真空下で10分間乾燥させ、次いで窒素雰囲気下でピリジン(1.90mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(88.7mg、0.46mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。水を添加し(83.0μL、4.61mmol)、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(40mg、0.20mmol)を添加し、反応混合物を室温で窒素下で2.5時間撹拌した。トルエンを添加し、混合物を濃縮し、次いでトルエン(3×25mL)から濃縮した。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~50%のACN)によって精製して中間体148b(90mg、88%)を提供した。LCMS(AA):m/z=773.0(M+H)。
工程4:5-アミノ-3-[(2S,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2S,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2R,5S,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタ[d][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2R,5S,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-4H-5,8-メタノシクロペンタd][1,3,7,9,2,8]テトラオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン、I-25a及びI-25b
中間体148a(30mg、39.0mol)をメチルアミン(EtOH中33%、1.16mL、9.32mmol)に溶解し、反応混合物を室温で90分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、1%のACNを有する10mMのトリエチルアンモニウムアセテート(50mL)を添加し、蒸発させた(2回)。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~12%のACN)によって精製してI-25aをN,N-ジエチルエタンアミン塩(12mg、35%)として提供した。LCMS(AA):m/z=650.0(M+H);H NMR (DO) δ 8.37 (s, 1H), 7.92 (br d, J = 5.7 Hz, 1H), 6.44 (br d, J = 6.6 Hz, 1H), 5.29 - 5.19 (m, 1H), 5.04 (dd, J = 3.9, 49.5 Hz, 1H), 4.95 - 4.88 (m, 1H), 4.81 - 4.69 (m, 2H), 4.34 - 4.22 (m, 1H), 4.14 (ddd, J = 3.4, 7.4, 10.3 Hz, 1H), 3.92 (br s, 2H), 3.80 (dt, J = 4.6, 9.7 Hz, 1H), 3.05 (q, J = 7.3 Hz, 10H), 2.45 - 2.34 (m, 3H), 2.21 - 1.98 (m, 3H), 1.56 - 1.45 (m, 1H), 1.13 (t, J = 7.3 Hz, 15H);31P NMR (DO) δ 54.62 (s, 1P), 51.97 (s, 1P)。
中間体148bを上記の手順と類似した様式で処理してI-25bをN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(AA):m/z=650.0(M+H);H NMR (DO) δ 8.44 (s, 1H), 7.92 (br d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 5.44 (td, J = 8.3, 16.4 Hz, 1H), 5.21 - 4.85 (m, 4H), 4.40 - 4.31 (m, 1H), 4.15 - 4.01 (m, 3H), 3.99 - 3.90 (m, 2H), 3.13 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.68 - 2.56 (m, 1H), 2.50 - 2.39 (m, 1H), 2.32 - 2.08 (m, 3H), 1.60 - 1.51 (m, 1H), 1.20 (t, J = 7.3 Hz, 18H);31P NMR (DO) δ 54.56 (s, 1P), 53.85 (s, 1P)。
実施例47
[(1R,2R,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸、中間体81
Figure 0007195317000224
工程1:(1R,2R,3R,5R)-3-((6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1-オール
4,6-ジクロロピリミジン(1.13g、7.56mmol)をNMP(7.77mL)及びDIPEA(3.30mL、18.9mmol)に溶解した。(1R,2R,3R,5R)-3-アミノ-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1-オール塩酸塩(中間体80、1.17g、6.30mmol)を添加した。反応混合物を150℃でマイクロ波照射下で1時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、濃縮して(1R,2R,3R,5R)-3-((6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1-オールを提供し、これをさらなる精製をせずに使用した。
工程2:(1R,2R,3R,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-3-((6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2-フルオロシクロペンタン-1-オール
(1R,2R,3R,5R)-3-((6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1-オール(1.60g、6.11mmol)を乾燥トルエン(3×約15mL)から濃縮した。ピリジン(16mL)を添加し、DMTr-Cl(2.97g、8.78mmol)を少量ずつ添加し、反応混合物を室温で2日間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を飽和NaHCOとEtOAcとの間で分配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~5%のMeOH)によって精製して(1R,2R,3R,5R)-3-((6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1-オール(3.72g、92%)を黄色の油として提供した。LCMS(FA):m/z=564.2(M+H)。
工程3:(1R,2R,3R,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1-オール
(1R,2R,3R,5R)-3-((6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1-オール(3.70g、6.56mmol)をメタノール(50mL)に溶解した。水酸化パラジウム(炭素上に20%、138mg、0.20mmol)を添加し、続いてTEA(2.74mL、19.7mmol)を添加した。混合物を40psiの水素下で2時間撹拌した。パラジウム(炭素上に10%、500mg)を添加し、混合物を40psiの水素下でさらに1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させて粗(1R,2R,3R,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1-オールを提供し、これをさらなる精製をせずに使用した。LCMS(FA):m/z=530.2(M+H)。
工程4:[(1R,2R,3R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸
ピリジン(23.0mL)中の(1R,2R,3R,5R)-5-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンタン-1-オール(3.50g、6.61mmol)の溶液にジフェニルホスファイト(2.55mL、13.3mmol)を添加した。反応混合物を室温でアルゴン下で30分間撹拌した。TEA(4.6mL、33.1mmol)を添加し、反応混合物を5分間撹拌してから、水(79.7mL)を添加した。撹拌を10分間継続した。反応混合物をEtOAc及びブラインで希釈し、抽出した。次いで水相をEtOAcで抽出した(2回)。組み合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、NaSOを使用して乾燥させ、濾過し、乾燥するまで濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製して[(1R,2R,3R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸をN,N-ジエチルエタンアミン塩(1.36g、35%)として提供した。LCMS(FA):m/z=594.2(M+H)。
工程5:[(1R,2R,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸、中間体81
DCM(10.0mL)中の[(1R,2R,3R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸、N,N-ジエチルエタンアミン塩(1.30g、1.87mmol)の溶液に水(0.17mL)及びDCM(10.0mL)中のDCA(0.72mL、8.78mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリエチルシラン(15.0mL、91.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで溶媒を蒸発させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中の0~90%のMeOH)によって精製して[(1R,2R,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸(485mg、82%)を提供した。LCMS(FA):m/z=292.1(M+H);H NMR (DMSO-dwith DO) δ 8.72 (s, 1H), 8.09 (br d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.39 (s, 0.5H), 6.79 (br d, J = 6.72 Hz, 1H), 5.88 (s, 0.5H), 4.82 - 5.06 (m, 1H), 4.48 - 4.69 (m, 1H), 4.22 - 4.41 (m, 1H), 3.39 - 3.50 (m, 2H), 2.09 - 2.19 (m, 1H), 2.01 - 2.09 (m, 1H), 1.51 (br d, J = 11.0 Hz, 1H);31P NMR (DMSO-d) δ 2.64 (s, 1P)。
実施例47A
中間体80に代えて表に示された出発材料を用いて、実施例47に記載されたように工程1から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000225
Figure 0007195317000226
実施例47B
[(1R,2S,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸、N,N-ジエチルエタンアミン塩、中間体155
Figure 0007195317000227
工程1:(1R,2S,3R,5R)-3-[(4,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール
塩化シアヌル(6.45g、35.0mmol)をTHF(2.0L)に溶解し、-78℃に冷却した。この溶液にDMSO(12mL)及びDIPEA(9.15mL、52.5mmol)に溶解した[(1R,2S,3R,4R)-2-フルオロ-3-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アンモニウムクロライド(中間体82、3.25g、17.5mmol)の溶液を滴下して添加した。反応混合物を-78℃で4時間撹拌した。反応混合物をジオキサン中4MのHCl(17.5mL、70mmol)の添加によってクエンチし、徐々に室温に温めた。反応混合物を乾燥するまで濃縮し、残渣を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~100%のACN)によって精製して(1R,2S,3R,5R)-3-[(4,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(3.87g、75%)を提供した。LCMS(AA):m/z=297.0(M+H)。
工程2:(1R,2S,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンタノール
(1R,2S,3R,5R)-3-[(4,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(3.87g、13.0mmol)及び酢酸ナトリウム(3.21g、39.0mmol)をエタノール(80mL)に溶解した。パラジウム(炭素上に10%、690mg、0.65mmol)を添加し、混合物を50psiの水素下でさらに3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を乾燥するまで蒸発させた。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc中0~50%のMeOH)によって精製して(1R,2S,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンタノール(2.63g、89%)を提供した。LCMS(AA):m/z=229.1(M+H)。
工程3:(1R,2S,3R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-2-フルオロ-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンタノール
実施例47の工程2に記載の手順に従って室温で2時間撹拌して(1R,2S,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンタノール(2.62g、11.5mmol)から標記化合物を調製した。シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~100%のEtOAc)によって精製して(1R,2S,3R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-2-フルオロ-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンタノール(4.79g、79%)を提供した。LCMS(AA):m/z=531.2(M+H)。
工程4:[(1R,2S,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸
0℃に冷却されたピリジン(80.0mL)中の(1R,2S,3R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-2-フルオロ-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンタノール(4.78g、9.0mmol)の溶液にジフェニルホスファイト(3.46mL、18.0mmol)を添加した。反応混合物を室温に温め、アルゴン下で2時間撹拌した。次いで溶液を0℃に冷却し、水(5.0mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を乾燥するまで濃縮し、残渣を乾燥トルエン(2×15mL)から濃縮した。次いで得られた残渣を水(5.5mL)及びAcOH(21mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。次いで溶液を乾燥するまで濃縮し、粗生成物をメタノール(10mL)及びTEA(2mL)に再溶解し、5分間撹拌した。次いで溶液を濃縮し、粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~100%のMeOH)によって精製して(1R,2S,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸をN,N-ジエチルエタンアミン塩(2.22g、63%)として提供した。LCMS(AA):m/z=293.1(M+H);H NMR (MeOD) δ 8.53 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.62 (s, 0.5H), 6.06 (s, 0.5H), 4.83 (dt, J = 51.4, 4.0 Hz, 1H), 4.58 - 4.39 (m, 2H), 3.72 - 3.65 (m, 2H), 3.15 (q, J = 7.3 Hz, 6H), 2.46 - 2.29 (m, 2H), 1.51 - 1.44 (m, 1H), 1.29 (t, J = 7.3 Hz, 9H);31P NMR (MeOD) δ 3.44 (s, 1P)。
実施例48
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-2,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-2,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-23a及びI-23b
Figure 0007195317000228
工程1:N-{9-[(5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-2-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体88a、中間体88b
中間体26(730mg、0.84mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、次いで真空下で15分間放置した。残渣をアルゴン雰囲気下でピリジン(30mL)に溶解した。次いで2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(563mg、2.93mmol)を添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。水(0.53mL)を添加し、続いてヨウ素(276mg、1.09mmol)を添加した。反応混合物を室温でアルゴン雰囲気下で8分間撹拌した。水(0.5mL)中のチオ硫酸ナトリウム(177mg、1.09mmol)を添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌した。乾燥トルエンを添加し(15mL)、濃縮した。残渣を乾燥トルエン(2×15mL)から濃縮した。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~50%のACN)によって精製して第1の溶出ピークとして中間体88a(81mg、11%)及び第2の溶出ピークとして中間体88b(111mg、15%)を提供した。LCMS(AA):m/z=871.2(M+H)。
工程2及び3:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-2,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-2,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-23a
実施例14の工程3及び4に記載の手順に従って中間体88aからI-23aを調製した。LCMS(AA):m/z=634.1(M+H);H NMR (DO) δ 8.65 (s, 1H), 8.41 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 6.89 (dd, J = 1.0, 6.1 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.47 - 5.39 (m, 2H), 4.94 - 4.86 (m, 1H), 4.58 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.39 - 4.36 (m, 1H), 4.18 - 4.13 (m, 2H), 4.06 (q, J = 9.7 Hz, 1H), 3.88 - 3.82 (m, 1H), 3.16 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.54 - 2.43 (m, 3H), 2.42 - 2.32 (m, 1H), 1.63 - 1.54 (m, 1H), 1.23 (t, J = 7.3 Hz, 18H);31P NMR (DO) δ58.91 (s, 1P), -0.65 (s, 1P)。
工程2及び3:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-2,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-2,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-23b
実施例14の工程3及び4に記載の手順に従って中間体88bからI-23bを調製した。LCMS(AA):m/z=634.1(M+H);H NMR (DO) δ 8.69 (s, 1H), 8.45 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 6.86 (dd, J = 6.1, 1.1 Hz, 1H), 6.05 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.53 - 5.41 (m, 2H), 4.88 - 4.82 (m, 2H), 4.44 - 4.41 (m, 1H), 4.26 - 4.14 (m, 2H), 4.08 - 4.01 (m, 1H), 3.95 - 3.87 (m, 1H), 3.19 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.58 - 2.44 (m, 3H), 2.35 - 2.27 (m, 1H), 1.70 - 1.63 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 18H);31P NMR (DO) δ 52.93 (s, 1P), -0.62 (s, 1P)。
実施例48A
中間体26に代えて表に示された中間体を用いて、実施例48に記載されたように工程1から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000229
Figure 0007195317000230
実施例49
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-17
Figure 0007195317000231
工程1:(1R,2S,4S)-2-({[(2-シアノエトキシ)({(6aS,8S,9S,9aS)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホリル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体91
中間体6(500mg、1.82mmol)及び中間体90(1.87g、2.36mmol)の混合物を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×30mL)、モレキュラーシーブ(1.50g)を添加し、次いで混合物を窒素の雰囲気下でACN(10mL)に懸濁した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(709mg、5.45mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、ACN(5.00mL)に溶解し、窒素の雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で50分間撹拌した。tert-ブチルヒドロキシド(0.99mL、5.45mmol))を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~40%のMeOH)によって精製して(1R,2S,4S)-2-({[(2-シアノエトキシ)({(6aS,8S,9S,9aS)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホリル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体91(1.40g、70%)を白色の固体として得た。HRMS:m/z=985.4592(M+H)。
工程2:(1R,2S,4S)-2-({[(2-シアノエトキシ)({(2S,3S,4S,5S)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホリル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体92
THF/水(4/1、16.6mL)中の中間体91(1.00g、1.01mmol)の溶液を0℃に冷却し、TFA(2.18mL、33.3mmol)を滴下して添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。炭酸ナトリウムをpHが7になるまで少量ずつ添加し、次いで反応混合物を室温に温めた。水(20mL)及びEtOAc(20mL)を添加した。相を分離した後、水層を追加部分のEtOAcで洗浄した(2回)。組み合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、蒸発させた。粗物質を400mgのスケールで行われた別の反応から得られたものと組み合わせ、混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製して中間体92(770mg、54%)を提供した。HRMS:m/z=1003.3994(M+H)。
工程3:N-{9-[(2S,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、または
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体93
中間体92(530mg、0.528mmol)を乾燥ピリジン(3×約10mL)から濃縮し、真空下で10分間乾燥させ、次いで窒素雰囲気下でピリジン(13.2mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(339mg、1.84mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水を添加し(0.331mL、18.4mmol)、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(126mg、0.633mmol)を添加し、反応混合物を室温で窒素下で30分間撹拌した。混合物を濃縮して粗生成物を単一のメジャーのジアステレオマーとして得、これを逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(0~100%のACN(0.1%のTEA/水を有する))によって精製し、次いで凍結乾燥させて中間体93を白色の固体(310mg、52%)として得た。H NMR (DMSO-d) δ 13.65 - 13.28 (m, 1H), 12.34 - 12.18 (m, 1H), 8.77 - 8.73 (m, 1H), 8.48 - 8.44 (m, 1H), 8.20 (s, 1H), 6.81 - 6.67 (m, 1H), 6.09 - 5.92 (m, 2H), 5.51 - 5.39 (m, 1H), 4.91 - 4.76 (m, 1H), 4.75 - 4.66 (m, 1H), 4.38 - 4.20 (m, 2H), 4.17 - 3.75 (m, 5H), 3.73 - 3.60 (m, 1H), 3.44 - 3.36 (m, 1H), 3.03 - 2.94 (m, 1H), 2.86 - 2.79 (m, 1H), 2.44 - 2.25 (m, 4H), 2.21 - 2.05 (m, 1H), 1.52 - 1.37 (m, 1H), 1.10 - 0.98 (m, 34H)。
工程4:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10-ヒドロキシ-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10-ヒドロキシ-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、中間体94
中間体93(310mg、0.304mmol)をメチルアミン(EtOH中33%、10.0mL、20.0mmol)に溶解し、反応混合物を窒素の雰囲気下で15℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、120mgのスケールで実行した反応物と組み合わせた。粗混合物をシリカゲルに吸着させ、分取HPLC(ACN/水(0.1%のNHOH/0.1%のNHHCOを有する))によって精製して中間体94をアンモニウム塩(253mg、65%)として得た、H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 10.70 - 10.62 (m, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.49 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.40 - 7.06 (m, 5H), 6.93 (dd, J = 0.9, 5.9 Hz, 1H), 6.66 - 6.53 (m, 1H), 5.89 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.52 - 5.44 (m, 1H), 5.40 - 5.31 (m, 1H), 4.86 - 4.78 (m, 1H), 4.72 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.22 - 4.17 (m, 1H), 4.02 (br t, J = 9.9 Hz, 1H), 3.85 - 3.75 (m, 3H), 2.42 - 2.14 (m, 5H), 1.42 - 1.30 (m, 1H), 1.09 - 0.98 (m, 28H), 0.91 - 0.82 (m, 2H)。
工程5:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,12aR,14R,15aS,16R)-10,16-ジヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン I-17
中間体94(117mg、0.128mmol)をピリジン(0.644mL)に取り込んで懸濁液を得た。トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.171mL、1.03mmol)を添加し、続いてTEA(1.64mL、11.6mmol)を添加した。反応混合物をプロピレンチューブ内に密封し、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を水(2.46mL)で希釈し、水(2.46mL)中のCaCl(297mg、2.57mmol)の溶液を添加した。混濁白色混合物を室温で60分間撹拌した。懸濁液をセライトを通して濾過し、セライトを水(5×5mL)で洗浄した。透明な水性濾液を濃縮して固体残渣とした。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗化合物をセライトに吸着させ、逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~10%のACN)によって精製して透明なI-17をN,N-ジエチルエタンアミン塩(50mg、47%)として提供した。LCMS(AA):m/z=634.0(M+H)。H NMR (DO) δ 8.59 (s, 1H), 8.35 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 6.70 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.38 - 5.29 (m, 2H), 4.95 (quin, J = 6.8 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 4.42 - 4.37 (m, 1H), 4.35 - 4.27 (m, 1H), 4.06 (br dd, J = 2.8, 12.0 Hz, 1H), 3.95 - 3.89 (m, 1H), 3.78 (td, J = 5.5, 10.7 Hz, 1H), 3.14 - 3.07 (m, 16H), 2.55 - 2.30 (m, 3H), 2.25 (td, J = 7.0, 14.2 Hz, 1H), 1.64 - 1.56 (m, 1H), 1.19 (t, J = 7.3 Hz, 24H)。31P NMR (DO) δ 54.13 (s, 1P), -0.80 (s, 1P)。
実施例49A
中間体92に代えて表に示された中間体を用いて、実施例49に記載されたように工程3、4、及び5に従って以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000232
Figure 0007195317000233
実施例50
(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-(1,2,5-チアジアゾール-3-イルオキシ)シクロペンタノール、中間体95
Figure 0007195317000234
工程1:(1S,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンタン-1-オール
メタノール(650mL)中の中間体8(16.1g、40.0mmol)の溶液を濃塩酸(6.7mL、80mmol)及びメタノール(650mL)の混合物に0℃で徐々に添加した。反応混合物を室温に温め、1時間撹拌した。水(50mL)及び重炭酸ナトリウム(15.0g、178mmol)を添加し、反応混合物を室温で10分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~5%のMeOH)によって精製して標記化合物(2.6g、23%)を提供した。LCMS(AA):m/z=289.2(M+H)。
工程2:(1S,3R,4S)-3-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンタン-1-オール
ピリジン(30mL)中の(1S,3R,4S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンタン-1-オール(2.60g、9.01mmol)の溶液を0℃に冷却し、ピリジン(15.0mL)中のDMTrCl(4.02g、11.3mmol)の溶液を添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで室温に温め、1時間撹拌した。MeOH(20mL)を添加し、溶媒を蒸発させ、次いでトルエン(2×50mL)から濃縮した。粗残渣をDCM(100mL)及び飽和NaHCO溶液(30mL)で希釈した。相を分離した後、水相をDCM(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(0:1~1:1のEtOAc:ヘキサン(0.5%のTEAを有する))によって精製して標記化合物(4.3g、81%)を泡状の固体として得た。LCMS(AA):m/z=589.3(M-H)。
工程3:3-(((1R,3R,4S)-3-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)オキシ)-1,2,5-チアジアゾール
(1S,3R,4S)-3-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンタン-1-オール(1.50g、2.54mmol)、1,2,5-チアジアゾール-3(2H)-オン(311mg、3.05mmol)、及びトリフェニルホスフィン(766mg、2.92mmol)をTHF(30mL)に溶解し、反応混合物を0℃に冷却した。DEAD(0.440mL、2.79mmol)を滴下して添加し、反応混合物を室温に温め、一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(0%~15%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して標記化合物(1.38g、81%)を淡黄色の油として提供した。LCMS(FA):m/z=673.3(M-H)。
工程4:(1S,2R,4R)-2-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-(1,2,5-チアジアゾール-3-イルオキシ)シクロペンタノール、中間体95
0℃のTHF(9.0mL)中の3-(((1R,3R,4S)-3-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)オキシ)-1,2,5-チアジアゾール(1.26g、1.87mmol)の溶液にフッ化テトラブチルアンモニウム水和物(626mg、2.24mmol)を添加した。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌した。ブラインを添加し、反応混合物をEtOAc中に抽出し(2回)、水及びブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(10%~50%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して標記化合物(866mg、90%)を白色の固体として提供した。LCMS(AA):m/z=517.1(M-H)。
実施例51
N-[3-[(1R,2R,4S)-2-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル]-2-メチル-プロパンアミド、中間体97
Figure 0007195317000235
工程1:(1R,2R,4S)-2-[(2,5-ジアミノ-6-メチル-ピリミジン-4-イル)アミノ]-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール
n-BuOH(250mL)中の(1R,2R,4S)-2-アミノ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール塩酸塩(30.0g、228mmol)の溶液に4,6-ジクロロピリミジン-2,5-ジアミン(61.2g、342mmol)及びTEA(50mL)を添加した。得られた懸濁液を窒素雰囲気下で48時間加熱して還流させた。溶媒を真空中で蒸発させ、暗色の残渣をそれぞれ250mLのDCMと水との間で分配した。水相を200mLの部分のDCMで2回洗浄した。次いで水溶液をDowex SBR(OH-)イオン交換樹脂とpH=7となるまで混合した。樹脂を濾過によって除去し、塩基性濾液を蒸発させた。残渣をシリカでのクロマトグラフィ(EtOAc:MeOH 10:1)によって精製して(1R,2R,4S)-2-[(2,5-ジアミノ-6-メチル-ピリミジン-4-イル)アミノ]-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノールを黄色の油(48.0g、77%)として提供した。H NMR (DMSO-d) δ 6.36 (d, J = 6.6 Hz, 1H,) 5.62 (br s, 2H), 4.77 (br s, 1H), 4.54 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 3.96 - 4.10 (m, 1H), 3.78 - 3.92 (m, 2H), 3.20 - 3.35 (m, 3H), 2.14 (quin, J = 7.3 Hz, 2H), 1.59 - 1.68 (m, 1H), 1.43 - 1.56 (m, 1H), 1.03 - 1.18 (m, 1H)。
工程2:(1R,2R,4S)-2-(5-アミノ-7-クロロ-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール
水(500mL)及び氷酢酸(110mL)中の(1R,2R,4S)-2-[(2,5-ジアミノ-6-メチル-ピリミジン-4-イル)アミノ]-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(48.0g、175mmol)の溶液を窒素下で0℃に冷却した。これに水(50mL)中の硝酸ナトリウム(15.6g、227mmol)の溶液を10分にわたって滴下して添加した。混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をシリカでのクロマトグラフィ(EtOAc:MeOH=10:1)によって精製して(1R,2R,4S)-2-(5-アミノ-7-クロロ-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノールを黄色の固体(42.0g、84%)として提供した。H NMR (DMSO-d) δ 7.59 (br s, 2H), 5.14 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.68 - 4.78 (m, 1H), 4.61 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.43 - 4.54 (m, 1H), 3.38 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.29 - 2.39 (m, 1H), 2.14 - 2.26 (m, 1H), 1.79 - 1.94 (m, 2H), 1.63 - 1.75 (m, 1H)。
工程3:5-アミノ-3-[(1R,2R,4S)-2-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン
1NのHCl(200mL)中の(1R,2R,4S)-2-(5-アミノ-7-クロロ-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(42.0g、147mmol)の溶液を5時間加熱して還流させた。溶媒を真空中で濃縮して5-アミノ-3-[(1R,2R,4S)-2-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンを黄色の固体(35g、90%)として提供した。H NMR (DMSO-d) δ 10.91 (s, 1H), 6.90 (s, 2H), 4.58 (dt, J = 9.9, 7.6 Hz, 1H), 4.45 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 3.36 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 3.23-3.60 (br s, 2H), 2.24 - 2.34 (m, 1H), 2.11 - 2.23 (m, 1H), 1.74 - 1.90 (m, 2H), 1.59 - 1.71 (m, 1H)。
工程4:5-アミノ-3-[(1R,2R,4S)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]シクロペンチル]-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン
DMF(200mL)中の5-アミノ-3-[(1R,2R,4S)-2-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン(23g、86.3mmol)の懸濁液にTBSCl(38.8g、258mmol)及びイミダゾール(17.5g、258mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を水(600mL)に注ぎ、EtOAc(200mL×2)で抽出し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィ(PE:EtOAc=1:1)によって精製して5-アミノ-3-[(1R,2R,4S)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]シクロペンチル]-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンを白色の固体(38g、89%)として提供した。H NMR (CDCl) δ 11.83 (br s, 1H), 6.70 (br s, 2H), 4.81 (dt, J = 10.5, 7.7 Hz, 1H), 4.63 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 3.62 (br d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.48 (m, 1H), 2.31 (m, 1H), 2.18 (m, 1H), 1.97 (m, 1H), 1.82 (m, 1H), 0.92 (s, 9H), 0.74 (s, 9H), 0.09 (s, 6H), -0.14 (s, 3H), -0.22 (s, 3H)。
工程5:N-[3-[(1R,2R,4S)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]シクロペンチル]-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル]-2-メチル-プロパンアミド
イソ酪酸無水物(150mL)中の5-アミノ-3-[(1R,2R,4S)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]シクロペンチル]-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン(38.0g、76.8mmol)の懸濁液を120℃で3時間加熱し、次いで室温に冷却した。PE(300mL)を添加し、混合物を0.5時間撹拌し、次いで濾過した。固体をEtOAc(100mL)でトリチュレートし、減圧下で乾燥させてN-[3-[(1R,2R,4S)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]シクロペンチル]-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル]-2-メチル-プロパンアミドを白色の固体(37g、85%)として提供した。H NMR (CDCl) δ 12.29 (br s, 1H), 8.39 (s, 1H), 5.07 (dt, J = 10.8, 7.6 Hz, 1H), 4.92 (q, J = 7.3 Hz, 1H), 3.91 (m, 2H), 2.93 (m, 1H), 2.77 (m, 1H), 2.54 (m, 2H), 2.29 (dt, J = 13.4, 6.7 Hz, 1H), 2.10 (ddd, J = 13.3, 9.4, 7.3 Hz, 1H), 1.60 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 1.21 (s, 9H), 1.02 (s, 9H), 0.37 (s, 6H), 0.15 (s, 3H), 0.00 (s, 3H)。
工程6:N-[3-[(1R,2R,4S)-2-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル]-2-メチル-プロパンアミド、中間体97
N-[3-[(1R,2R,4S)-2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]シクロペンチル]-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル]-2-メチル-プロパンアミド(42.0g、74.3mmol)及び4NのHCl/ジオキサン(20mL)の溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を1gのスケールで行われた同じ反応物と組み合わせた。組み合わせた混合物を濃縮し、EtOAc(100mL)でトリチュレートし、濾過して?N-[3-[(1R,2R,4S)-2-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル]-2-メチル-プロパンアミド、中間体97を白色の固体(23g、92%)として提供した。H NMR (500MHz, DMSO-d) δ 12.27 (s, 1H), 11.95 (s, 1H), 5.28 (m, 1H), 4.76 (dt, J = 10.2, 7.5 Hz, 1H), 4.56 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 3.45 (m, 2H), 2.85 (m, 1H), 2.35 (m, 2H), 1.95 (m, 2H), 1.76 (m, 1H), 1.17 (d, J = 6.7 Hz, 6H)。
実施例52
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-22a及びI-22b
Figure 0007195317000236
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3S,4R,5R)-4-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3S,4R,5R)-4-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体100
[(1S,2R,4R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-ピリミジン-4-イルオキシ-シクロペントキシ]ホスフィン酸(中間体6、56.0mg、0.204mmol)及びN-[9-[(2R,3S,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-4-フルオロ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(中間体99、224mg、0.261mmol)の混合物を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×20mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(0.765mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(81.6mg、0.627mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、次いでACN(0.348mL)に溶解し、窒素の雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(51.4mg、0.250mmol)を反応混合物に添加し、撹拌を室温で45分間継続した。反応混合物を濃縮し、真空下?で10分間乾燥させた。残渣を酢酸(0.829mL、14.5mmol)及び水(0.207mL、11.5mmol)に溶解し、2分間超音波処理し、次いで室温で30分間撹拌した。トルエン(15mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をトルエン(2×15mL)から濃縮し、次いで真空で10分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~100%のMeOH)によって精製して中間体100(120mg、77%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(AA):m/z=761.1(M+H)。
工程2:N-{9-[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、及び
N-{9-[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、及び
N-{9-[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、及び
N-{9-[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体101
ジフェニルクロロホスフェート(0.546mL、2.63mmol)をピリジン(8.00mL、98.9mmol)に-35℃で添加した。中間体100(100mg、0.131mmol)をピリジン(2×5mL)から濃縮し、DCM(5.33mL)に取り込み、反応混合物に添加した。ピリジン(1.33mL、16.5mmol)を反応混合物に添加し、撹拌を-35℃で40分間継続した。3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン(44.2mg、0.263mmol)及び水(0.0947mL、5.26mmol)を-35℃で添加した。反応混合物を室温に温め、1時間撹拌した。水(0.500mL)中のチオ硫酸ナトリウム(107mg、0.657mmol)を0℃で添加し、反応混合物を室温で5分間撹拌した。揮発性溶媒を蒸発によって除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製して中間体101をジアステレオマーの不純混合物として提供し、これをさらなる精製をせずに用いた。
工程3:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-22a及びI-22b
中間体101(100mg、0.1291mmol)にメチルアミン(EtOH中33%、0.643mL、5.16mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10 mM)中0%~100%のACN)によって精製して不純生成物を提供し、これを逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中10~100%のACN)によってさらに精製してI-22aのN,N-ジエチルエタンアミン塩を第1の溶出するメジャーの生成物(3.5mg、3%)として(LCMS(FA):m/z=652.1(M+H), H NMR (DO) δ 8.54 (s, 1H), 8.29 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 6.75 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.27-5.38 (m, 2H), 4.87-5.01 (m, 1H), 4.28 (t, J = 12.1 Hz, 1H), 3.86-4.06 (m, 2H), 3.75 (m,1H), 3.05 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.25-2.48 (m, 5H), 1.42-1.55 (m, 1H ), 1.13 (t, J = 7.3 Hz, 18H), 31P NMR (DO) δ 58.59 (s, 1P), 54.01 (s, 1P));及びI-22bのN,Nジエチルエタンアミンを第2の溶出するメジャーの生成物(6.8mg、5%)として(LCMS (FA): m/z = 652.1 (M+H), H NMR (DO) δ 8.52 (s, 1H), 8.28 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 6.65 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 5.91 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.20-5.34 (m, 2H), 4.86 (quin, J = 6.8 Hz, 1H), 4.28 (ddd, J = 11.2, 8.7, 2.3 Hz, 1H), 3.96 (br d, J = 12.3 Hz, 1H), 3.85 (br s, 1H), 3.69-3.80 (m, 1H), 3.02 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.24-2.47 (m, 4H), 2.10-2.22 (m, 1H), 1.42-1.60 (m, 1H), 1.10 (t, J = 7.3 Hz, 18H), 31P NMR (DO) δ 54.08 (s, 1P), 53.20 (s, 1P))提供した。
実施例53
2-アミノ-9-[(5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、または
2-アミノ-9-[(5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン I-24a及びI-24b
Figure 0007195317000237
工程1:(1R,2S,3R,5R)-5-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3S,4R,5R)-4-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1R,2S,3R,5R)-5-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3S,4R,5R)-4-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体102
[(1R,2S,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸(中間体83、330mg、0.841mmol)及びN-[9-[(2R,3S,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-4-フルオロ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(中間体99、950mg、1.11mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×20mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(2.90mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(274mg、2.10mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、次いでACN(1.40mL)に溶解し、窒素の雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(207mg、1.01mmol)を添加し、撹拌を室温で45分間継続した。反応混合物を濃縮し、真空で10分間乾燥させた。残渣を酢酸(3.50mL、60.0mmol)及び水(0.860mL、48.0mmol)に溶解し、2分間超音波処理し、次いで室温で1.5時間撹拌した。トルエン(15mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をトルエン(2×15mL)から濃縮し、次いで真空で10分間乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製して中間体102(620mg、95%)をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(AA):m/z=778.2(M+H)。
工程2:N-{9-[(5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-15,16-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-15,16-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド
中間体102(100mg、0.129mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、真空下で10分間乾燥させ、アルゴンの雰囲気下でピリジン(4.17mL)に溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(86.5mg、0.450mmol)を添加し、反応混合物を45分間撹拌した。水(0.081mL、4.50mmol)及びヨウ素(42.5mg、0.167mmol)を添加し、撹拌を室温で10分間継続した。水(0.5mL)中のチオ硫酸ナトリウム(27.2mg、0.167mmol)を添加し、撹拌を室温で15分間継続した。トルエン(15mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をトルエン(15mL)から濃縮し、次いで真空で15分間乾燥させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~30%のACN)によって精製して第1の溶出ジアステレオマーとして中間体103a(30mg、30%)及び第2の溶出ジアステレオマーとして中間体103b(40mg、40%)を提供した。LCMS(AA):m/z=776.2(M+H)。
工程3:2-アミノ-9-[(5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン I-24a
中間体103a(30mg、0.039mmol)をメチルアミンの溶液(EtOH中33%、1.16mL、9.32mmol)に溶解し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、1%のACNを有する10mMのトリエチルアンモニウムアセテート(10mL)を添加し、蒸発させた(2回)。残渣をセライトに吸着させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~10%のACN)によって精製してTEA塩としてのI-24a(8mg、28%)とした。LCMS(AA):m/z=653.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.36 (br d, J = 3.3 Hz, 1H), 7.83 (br d, J = 5.7 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 6.47 - 6.38 (m, 1H), 5.91 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.70 - 5.54 (m, 1H), 5.32 (dd, J = 3.1, 53.8 Hz, 1H), 4.99 (dd, J = 1.0, 51.8 Hz, 1H), 4.74 - 4.65 (m, 1H), 4.32 - 4.21 (m, 1H), 4.21 - 4.13 (m, 1H), 4.10 - 4.02 (m, 1H), 3.94 - 3.82 (m, 2H), 3.03 (q, J = 7.3 Hz, 6H), 2.57 - 2.39 (m, 3H), 1.47 - 1.39 (m, 1H), 1.10 (t, J = 7.3 Hz, 9H)。31P NMR (DO) δ = 55.13 (s, 1P), -1.50 (s, 1P)。
工程4:2-アミノ-9-[(5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-10-スルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-24b
中間体103bを上記の手順と類似した様式で処理してI-24bをN,Nジエチルエタンアミン塩(4mg、12%)として提供した。LCMS(AA):m/z=653.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.45 (s, 1H), 8.08 (br d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 6.48 - 6.40 (m, 1H), 6.05 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.85 - 5.70 (m, 1H), 5.50 (dd, J = 53.8, 3.3 Hz, 1H), 5.13 (d, J = 52.0 Hz, 1H), 4.82 - 4.68 (m, 1H), 4.38 - 4.29 (m, 2H), 4.26 - 4.19 (m, 1H), 4.12 - 4.06 (m, 1H), 4.01 - 3.96 (m, 1H), 3.25 - 3.15 (m, 4H), 2.67 - 2.55 (m, 3H), 1.64 - 1.54 (m, 1H), 1.33 - 1.23 (m, 6H);31P NMR (DO) δ 53.14 (s, 1P), -1.49 (s, 1P)。
実施例54
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-38a及びI-38b
Figure 0007195317000238
工程1:(1R,2S,3R,5R)-5-({[(R)-({(2R,3S,4R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-フルオロ-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1R,2S,3R,5R)-5-({[(S)-({(2R,3S,4R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-4-フルオロ-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート 中間体104a及び中間体104b
[(1R,2S,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペントキシ]ホスフィン酸(中間体83、383mg、0.976mmol)及びN-[9-[(2R,3S,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-4-フルオロ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(中間体99、1.08g、1.26mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×20mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(3.35mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(318mg、2.44mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×10mL)、次いでACN(1.67mL)に溶解し、窒素の雰囲気下で反応混合物に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(241mg、1.17mmol)を添加し、撹拌を室温で45分間継続した。反応混合物を15%のn-ブタノール/水(250mL)と水(100mL)との間で分配した。有機相を分離し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~50%のACN)によって精製して第1の溶出ピークとして中間体104a(233mg、22%)及び第2の溶出ピークとして中間体104b(277mg、26%)を提供した。LCMS(FA):m/z=1078.3(M-H)。
工程2:(1R,2S,3R,5R)-5-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3S,4R,5R)-4-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネートまたは
(1R,2S,3R,5R)-5-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3S,4R,5R)-4-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体105a
中間体104a(233mg、0.216mmol)を酢酸(4.00mL)及び水(1.00mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をトルエンから濃縮した(3回)。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~30%のACN)によって精製して中間体150a(81mg、48%)を提供した。LCMS(FA):m/z=778.2(M+H)。
工程3及び4:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8S,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8S,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15,16-ジフルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルアミノ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-38a
実施例52の工程2及び3に記載の手順に従って中間体105aから標記化合物を調製した。LCMS(AA):m/z=669.1(M+H)。 H NMR (MeOD) δ 8.57 (br s, 1H), 7.94 - 7.78 (m, 2H), 6.78 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.92 - 5.72 (m, 2H), 5.28 (d, J = 55.8 Hz, 1H), 5.09 (d, J = 52.5 Hz, 1H), 4.57 - 4.38 (m, 3H), 4.09 (br d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.00 (br d, J = 9.3 Hz, 1H), 3.89 (br d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.58 - 2.41 (m, 3H), 1.58 - 1.48 (m, 1H)。31P NMR (MeOD) δ = 55.86 (s, 1P), 55.44 (s, 1P)。
実施例54A
中間体104aに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例54に記載されたように工程2から開始して以下に挙げられた化合物(I-38b)を調製した
Figure 0007195317000239
Figure 0007195317000240
実施例55
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニル-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6SH-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニル-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6SH-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニル-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6SH-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニル-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6SH-プリン-6-オン、I-32a及びI-32b
Figure 0007195317000241
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ){[(2R,3R,4R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)テトラヒドロフラン-3-イル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ){[(2R,3R,4R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)テトラヒドロフラン-3-イル]オキシ}ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体108
中間体23に代えて中間体6を、N-[9-[(2R,3R,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミドに代えて中間体107を用いて、実施例31の工程1に記載の手順に従って標記化合物を調製して中間体108をジアステレオマーの混合物として提供した。LCMS(AA):m/z=841.2(M+H)。
工程2:N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィド-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィド-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィド-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィド-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体109a、中間体109b
実施例31の工程2に記載の手順に従って中間体108から標記化合物を調製した。シリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc中0~80%のMeOH)による精製により第1の溶出生成物として中間体109a及び第2の溶出生成物として中間体109bが提供された。LCMS(AA):m/z=855.2(M+H)。
工程3:2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィド-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィド-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィド-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィド-16-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン I-32a及びI-32b
中間体109a(63mg、0.074mmol)をメチルアミン(EtOH中33%、0.734mL、5.90mmol)に取り込み、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0%~55%のACN)によって精製して不純生成物を提供し、これを逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中10~100%のACN)によってさらに精製してI-32aをN,N-ジエチルエタンアミン塩(45mg、62%)として提供した、LCMS(AA):m/z=732.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.69 (s, 1H), 8.45 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 6.93 (dd, J = 1.1, 6.1 Hz, 1H), 6.05 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.59 - 5.47 (m, 2H), 5.14 - 5.07 (m, 1H), 4.63 - 4.57 (m, 1H), 4.54 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.52 - 4.23 (m, 3H), 4.18 - 4.08 (m, 2H), 3.89 (td, J = 2.9, 10.5 Hz, 1H), 3.20 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.60 - 2.46 (m, 4H), 1.69 - 1.59 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 18H)。31P NMR (DO) δ 59.19 (s, 1P), 54.12 (s, 1P)。
中間体109bを上記の手順と類似した様式で処理してI-32bをN,Nジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(AA):m/z=732.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.69 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 6.87 (dd, J = 1.0, 6.1 Hz, 1H), 6.04 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.61 - 5.51 (m, 1H), 5.46 (td, J = 3.0, 6.1 Hz, 1H), 5.05 - 4.95 (m, 1H), 4.66 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.63 - 4.58 (m, 1H), 4.55 - 4.25 (m, 3H), 4.13 (ddd, J = 1.7, 4.3, 12.2 Hz, 1H), 4.06 - 3.98 (m, 1H), 3.90 (td, J = 7.1, 10.4 Hz, 1H), 3.20 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.61 - 2.46 (m, 3H), 2.43 - 2.34 (m, 1H), 1.70 - 1.59 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 18H)。31P NMR (DO) δ 54.18 (s, 1P), 53.39 (s, 1P)。
実施例56
2-アミノ-9-{(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-{(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-{(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-{(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-34a及びI-34b
Figure 0007195317000242
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]シクロペンチル水素ホスホネートまたは
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]シクロペンチル水素ホスホネート、中間体110a及び110b
N-[9-[(2R,3R,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(1.35g、1.39mmol)及び中間体70(350mg、1.20mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×50mL)、真空下で1時間乾燥させ、次いでアルゴンの雰囲気下でACN(4.78mL)に懸濁した。これとは別に、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(510mg、3.92mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×20mL)、真空下で1時間乾燥させ、ACN(2.18mL)に溶解し、反応混合物に添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(321mg、1.56mmol)を添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を真空下で10分間乾燥させた。残渣に酢酸(5.18mL)及び水(1.3mL)を添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をトルエンから濃縮し、真空下で乾燥させた。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中25~50%のMeOH)によって精製して中間体110a及び中間体110bの混合物を提供し、これをシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~85%のMeOH)によってさらに精製して第1の溶出ピークとして中間体110a(340mg、32%)及び第2の溶出ピークとして中間体110b(161mg、15%)を提供した。LCMS(FA):m/z=890.3(M+H)。
工程2:N-(9-{(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2-オキシド-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル)-2-メチルプロパンアミドまたは
N-(9-{(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2-オキシド-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル)-2-メチルプロパンアミドまたは
N-(9-{(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2-オキシド-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル)-2-メチルプロパンアミドまたは
N-(9-{(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2-オキシド-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル)-2-メチルプロパンアミド、中間体111a
ピリジン(22mL)中のジフェニルクロロホスフェート(2.15g、8.00mmol)の溶液を-30℃でDCM(8.8mL)及びピリジン(4.4mL)中の中間体110a(330mg、0.37mmol)の溶液に-30℃で20分にわたって滴下して添加した。得られた混合物を-35℃で40分間撹拌した。3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン(132mg、0.78mmol)及び水(0.176mL)を-30℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。水中のチオ硫酸ナトリウム(1.76g、10.8mmol)を0℃で添加し、反応混合物を室温で5分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗残渣を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中10~100%のACN)によって精製して中間体111a(179mg、53%)を提供した。LCMS(FA):m/z=904.3(M+H)。
工程3:2-アミノ-9-{(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-{(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-{(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-{(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、中間体112a
実施例23の工程3について記載した条件を使用して中間体111aから標記化合物を調製した。LCMS(FA):m/z=781.3(M+H)。
工程4:2-アミノ-9-{(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-{(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-{(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-{(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-14-[(5-フルオロピリミジン-4-イル)アミノ]-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル}-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-34a
実施例23の工程4について記載した条件を使用して中間体112aから標記化合物を調製した。LCMS(AA):m/z=667.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.24 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.95 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.01 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.52 (dt, J = 4.1, 8.9 Hz, 1H), 5.00 (td, J = 6.4, 12.9 Hz, 1H), 4.54 - 4.43 (m, 3H), 4.43 - 4.35 (m, 1H), 4.16 - 4.10 (m, 1H), 4.09 - 4.03 (m, 1H), 3.95 - 3.88 (m, 1H), 3.20 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.54 - 2.41 (m, 2H), 2.30 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.51 - 1.40 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 18H)。31P NMR (DO) δ 53.95 (s, 1P), 52.55 (s, 1P)。
実施例56A
中間体110aに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例56に記載されたように工程2から開始して以下に挙げられた化合物(I-34b)を調製した
Figure 0007195317000243
Figure 0007195317000244
実施例57
N-[7-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]-4-オキソ-3H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド、中間体113
Figure 0007195317000245
工程1:N-[7-[(3aR,4R,6R,6aR)-6-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-2,2-ジメチル-3a,4,6,6a-テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル]-4-クロロ-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド
ACN(500mL)中の[(3aR,4R,6R,6aR)-4-クロロ-2,2-ジメチル-3a,4,6,6aテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-6-イル]メトキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン(53.9g、167mmol)の溶液をACN(100mL)中のN-(4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)イソブチルアミド(20.0g、83.7mmol)、粉末化KOH(9.37g、167mmol)、及びTDA-1(13.3mL、41.8mmol)の激しく撹拌された懸濁液に添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を同じスケールで行われた別の反応物と組み合わせ、濾過した。有機相を飽和NHCl溶液(500mL)でクエンチし、DCM(1L×3)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(20:1~7:1のPE:EtOAc)によって精製して標記化合物を黄色の油(37.5g、38.4%)として提供した。H NMR (DMSO-d) δ 10.72 - 10.77 (m, 1H), 7.66 - 7.76 (m, 1H), 6.57 - 6.69 (m, 1H), 6.21 - 6.26 (m, 1H), 5.42 - 5.48 (m, 1H), 5.25 - 5.31 (m, 1H), 4.73 - 4.76 (m, 1H), 4.37 - 4.41 (m, 1H), 4.16 - 4.20 (m, 1H), 4.08 - 4.14 (m, 1H), 3.62 - 3.71 (m, 2H), 2.75 - 2.85 (m, 1H), 1.51 - 1.57 (m, 3H), 1.35 (s, 3H), 1.09 - 1.14 (m, 6H)。
工程2:N-[7-[(3aR,4R,6R,6aR)-6-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-2,2-ジメチル-3a,4,6,6a-テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル]-4-メトキシ-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド
MeOH(80mL)中のN-[7-[(3aR,4R,6R,6aR)-6-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-2,2-ジメチル-3a,4,6,6a-テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル]-4-クロロ-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(47.5g、90.4mmol)の混合物にNaOMe(24.3g、135mmol、MeOH中30%)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を1NのHClの添加によってpH7に調整した。水(60mL)を添加し、混合物をDCM(600mL×3)で抽出した。組み合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(20:1~4:1のPE:EtOAc)によって精製して標記化合物を無色の油(37.0g、55%)として提供した。生成物を精製をせずに次の工程で直接使用した。
工程3:N-[7-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]-4-メトキシ-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド
N-[7-[(3aR,4R,6R,6aR)-6-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-2,2-ジメチル-3a,4,6,6a-テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル]-4-メトキシ-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(37.0g、49.7mmol)を室温でTFA/HO(9:1、150mL)に添加した。溶液を30分間撹拌した。揮発性物質を真空中で除去し、残渣をMeOHで数回共蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM/MeOH20:1~5:1)によって精製して標記化合物を粘着質の固体(18.0g、72.5%)として提供した、H NMR (DMSO-d) δ 10.22 (s, 1H), 7.48 (d, J=3.5 Hz, 1H), 6.49 (d, J=3.5 Hz, 1H), 6.07 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.40 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.10 (dd, J = 4.9, 3.0 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.87 (br d, J = 3.1 Hz, 1H), 3.55 (m 2H), 2.80 - 2.92 (m, 1H), 1.06 - 1.12 (m, 6H)。
工程4:N-[7-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]-4-オキソ-3H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド、中間体113
ACN(180mL)中のN-[7-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]-4-メトキシ-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(18.0g、36.0mmol)の溶液にNaI(8.09g、54.0mmol)及びMeSiCl(6.06g、55.8mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、分取HPLCによって精製して標記化合物を黄色の固体(5.34g、40.9%)として提供した。H NMR (MeOD) δ 7.29 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.41 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.28 (dd, J = 5.1, 4.1 Hz, 1H), 4.03 (q, J = 3.7 Hz, 1H), 3.80 - 3.86 (m, 1H), 3.71 - 3.78 (m, 1H), 2.67 - 2.78 (m, 1H), 1.24 (d, J = 6.8 Hz, 6H)。
実施例58
3-[(1R,2S,3R,4R)-2,3-ジヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン、中間体115
Figure 0007195317000246
工程1:(1R,2S,3R,5R)-3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1,2-ジオール
20mLのマイクロ波バイアルに(1R,2S,3R,4R)-2,3-ジヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)-1-アミノシクロペンタン塩酸塩(1.66g、9.04mmol)、5-アミノ-4,6-ジクロロピリミジン(1.78g、10.9mmol)、1-ブタノール(8.0mL)、及びDIPEA(3.15mL、22.6mmol)を添加した。反応混合物を150℃でマイクロ波照射下で30分間加熱した。反応混合物を同じスケールのさらに2つのバッチと組み合わせ、溶媒を蒸発させ、次いでトルエン(3×150mL)から濃縮して標記化合物を提供し、これをさらなる精製をせずに使用した。LCMS(FA):m/z=275.1(M+H)。
工程2:3-[(1R,2S,3R,4R)-2,3-ジヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン
(1R,2S,3R,5R)-3-((5-アミノ-6-クロロピリミジン-4-イル)アミノ)-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタン-1,2-ジオール(7.45g、27.1mmol)をEtOAc(100mL)、メタノール(100mL)、酢酸(20.0mL)及び水(40mL)に懸濁した。硝酸ナトリウム(2.80g、41.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で7時間撹拌し、次いで72℃で16時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をトルエン(2×100mL)から濃縮した。粗化合物をシリカゲルクロマトグラフィ(1:0~4:1のDCM:MeOH)によって精製して標記化合物(中間体115、5.40g、75%)を提供した。LCMS(FA):m/z=268.2(M+H)。
実施例59
N-[3-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル]-2-メチル-プロパンアミド、中間体117
Figure 0007195317000247
工程1:[(2R,3R,4R,5R)-5-(5-アミノ-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)-3,4-ジベンゾイルオキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチルベンゾエート
乾燥ACN(27.0mL)中の8-アザグアニン(980mg、6.44mmol)の懸濁液にアルゴン下でN,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(3.93g、19.3mmol)、[(2R,3R,4R,5S)-5-アセトキシ-3,4-ジベンゾイルオキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチルベンゾエート(3.56g、7.06mmol)及びトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(2.86g、12.9mmol)を順次添加した。反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで80℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣をEtOAcと飽和NaHCO溶液との間で分配し、相を分離した。有機相を水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をセライトに吸着させた。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(0~7%のMeOH/DCM)によって精製して[(2R,3R,4R,5R)-5-(5-アミノ-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)-3,4-ジベンゾイルオキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチルベンゾエートを黄色の固体(2.30g、57%)として提供した。LCMS(AA):m/z=597.2(M+H)。
工程2:[(2R,3R,4R,5R)-3,4-ジベンゾイルオキシ-5-[5-(2-メチルプロパノイルアミノ)-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]テトラヒドロフラン-2-イル]メチルベンゾエート
[(2R,3R,4R,5R)-5-(5-アミノ-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル)-3,4-ジベンゾイルオキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチルベンゾエート(2.30g、3.70mmol)を乾燥トルエン(3×20mL)から濃縮し、次いでイソ酪酸無水物(1.02mL、73mmol)を添加し、反応混合物を120℃で16時間加熱した。追加のイソ酪酸無水物(6.10mL、37mmol)を添加し、加熱を4時間継続し、次いで混合物を室温に冷却した。EtOAcを添加し、混合物を1:1の水/ブライン、飽和NaHCO及びブラインで洗浄した。有機抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(0~60%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して[(2R,3R,4R,5R)-3,4-ジベンゾイルオキシ-5-[5-(2-メチルプロパノイルアミノ)-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]テトラヒドロフラン-2-イル]メチルベンゾエートを黄色のフォーム(2.29g、89%)として提供した。LCMS(AA):m/z=667.2(M+H)。
工程3:N-[3-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル]-2-メチル-プロパンアミド、中間体117
[(2R,3R,4R,5R)-3,4-ジベンゾイルオキシ-5-[5-(2-メチルプロパノイルアミノ)-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]テトラヒドロフラン-2-イル]メチルベンゾエート(4.70g、7.0mmol)をTHF(32mL)及びMeOH(25mL)に溶解し、反応混合物を0℃に冷却した。NaOH溶液(1.0N、25mL、25mmol)を添加し、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、トルエンから濃縮し(3回)、セライトに吸着させた。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~100%のACN)によって精製してN-[3-[(2R,3R,4S,5R)-3,4-ジヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]-7-オキソ-6H-トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル]-2-メチル-プロパンアミド、中間体117を白色の固体(2,14g、86%)として提供した。LCMS(AA):m/z=355.1(M+H)。
実施例60
5-アミノ-3-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン、I-30a I-30b I-30c I-30d
Figure 0007195317000248
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[5-(イソブチリルアミノ)-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[5-(イソブチリルアミノ)-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート、中間体119a及び119b
中間体6のTEA塩(345mg、0.919mmol)及び中間体118(947mg、1.19mmol)の混合物を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮した(3×約5mL)。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(3.37mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(359mg、2.76mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×約2mL)、ACN(1.69mL)に溶解し、反応混合物に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。
((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(226mg、1.10mmol)を添加し、撹拌を室温で1時間継続した。反応混合物を濃縮し、残渣をDCMに溶解し、飽和NaHCOで洗浄した。水相を分離し、DCMでさらに抽出した(3回)。組み合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc中5~50%のMeOH)によって精製して第1の溶出ジアステレオマーの中間体119aをわずかに不純の淡黄色の固体(267mg、29%)として及び第2の溶出ジアステレオマーの中間体119bを白色の固体(269mg、29%)として提供した。LCMS(AA):m/z=1002.3(M+H)。
工程2:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-[5-(イソブチリルアミノ)-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-[5-(イソブチリルアミノ)-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-3-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンチル水素ホスホネート 中間体120a及び120b
中間体119a(412mg、0.411mmol)をTHF(4.60mL)及び水(1.20mL)に取り込んだ。溶液を0℃に冷却し、TFA(1.20mL、15.0mmol)を滴下して添加した。反応混合物を0℃で90分間撹拌した。炭酸ナトリウム(1.87g、22.2mmol)を、続いて水及びEtOAcを少量ずつ添加した。反応混合物を室温に温め、EtOAc中に抽出した(3回)。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をセライトに吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc中0~20%のMeOH)によって精製して中間体120a(243mg、58%)を提供した。LCMS(AA):m/z=1020.3(M+H)。
中間体120aについて上記で記載された手順に従って中間体119bから中間体120bを調製した。LCMS(AA):m/z=1020.3(M+H)。
工程3:N-{3-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{3-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{3-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{3-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-7-オキソ-6,7-ジヒドロ-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体121a、121b、121c及び121d
中間体120a(240mg、0.224mmol)を乾燥アセトニトリルに溶解し、乾燥するまで濃縮し(3×15mL)、真空下で15分間乾燥させ、次いでアルゴンの雰囲気下でピリジン(4.56mL)に取り込んだ。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(158mg、0.823mmol)を添加した。反応混合物を室温で45分間撹拌した。水(0.15mL、8.23mmol)を添加し、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(71.4mg、0.353mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をトルエンで希釈し、濃縮して1つのメジャーの及び1つのマイナーのジアステレオマーの粗混合物を得た。残渣をEtOAcに溶解し、5%のNaHCO溶液を添加した。相を分離し水相をEtOAcで抽出した(3回)。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗混合物をセライトに吸着させ、シリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc中0~10%のMeOH)によって精製して中間体121a及び121bをジアステレオマーの混合物(181mg、74%)として提供した。LCMS(AA):m/z=1034.3(M+H)。
中間体121a及び121bについて上記で記載した手順に従って中間体120bから中間体121c及び121dを調製した。シリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc中0~10%のMeOH)による精製により第1の溶出ジアステレオマーとして中間体121c、及び第2の溶出ジアステレオマーとして中間体121dが提供された。LCMS(AA):m/z=1034.3(M+H)。
工程4:5-アミノ-3-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン、中間体122a、122b、122c及び122d
中間体121a及び121b(180mg、0.174mmol)の混合物をメチルアミン(EtOH中33%、1.73mL、13.9mmol)に窒素の雰囲気下で取り込んだ。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、セライトに吸着させた。粗物質を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中20~55%のACN)によって精製して第1の溶出ジアステレオマーとして中間体122a(14mg、9%)及び第2の溶出ジアステレオマーとして中間体122b(105mg、66%)を提供した。LCMS(AA):m/z=911.3(M+H)。
中間体121cを上記の手順と類似した様式で処理して中間体122cを提供した。LCMS(AA):m/z=911.3(M+H)。
中間体121dを上記の手順と類似した様式で処理して中間体122dを提供した。LCMS(AA):m/z=911.3(M+H)。
工程5:5-アミノ-3-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オンまたは
5-アミノ-3-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15aS,16R)-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-3,6-ジヒドロ-7H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-7-オン、I-30a
ポリプロピレンバイアルに中間体122a(14mg、0.016mmol)、ピリジン(0.078mL、0.963mmol)、トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.013mL、0.078mmol)及びTEA(0.195mL、1.38mmol)を添加した。バイアルを密封し、反応混合物を50℃で一晩激しく撹拌しながら加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(0.292mL)を添加し、続いて水(0.292mL)中のCaCl(27mg、0.234mmol)の溶液を滴下して添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いでセライトを通して濾過し、最後に水(7×2mL)ですすいだ。濾液を濃縮し、フッ素の除去を19F NMRによって確認した。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~30%のACN)によって精製してI-30a(0.97mg、7%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(AA):m/z=651.2(M+H)。H NMR (MeOD) δ 8.60 (s, 1H), 8.30 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.98 - 5.87 (m, 1H), 5.52 - 5.41 (m, 1H), 4.98 - 4.87 (m, 2H), 4.27 - 4.18 (m, 1H), 4.13 - 4.04 (m, 1H), 3.91 - 3.81 (m, 1H), 3.80 - 3.68 (m, 1H), 3.02 (q, J = 7.2 Hz, 10H), 2.54 - 2.30 (m, 5H), 1.52 - 1.40 (m, 1H), 1.17 (t, J = 7.5 Hz, 15H)。31P NMR (MeOD) δ 54.50 (s, 1P), 53.72 (s, 1P)。
実施例60A
中間体122aに代えて表に示された出発材料を用いて、実施例60に記載されたように工程5から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000249
Figure 0007195317000250
Figure 0007195317000251
実施例60B
中間体6に代えて示されたH-ホスホネートを、中間体118に代えて示されたホスホロアミダイトを、中間体120a及び120bに代えて中間体カラムにおける化合物を用いて、実施例60に記載されたように工程1から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000252
Figure 0007195317000253
Figure 0007195317000254
Figure 0007195317000255
実施例61
(1R,2R,3R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンタノール、中間体150
Figure 0007195317000256
工程1:(R)-4-ベンジル-3-(ペント-4-エノイル)オキサゾリジン-2-オン
乾燥THF(1.25L)中の(R)-4-ベンジルオキサゾリジン-2-オン(125g、705mmol)の溶液にn-BuLi(296mL、740mmol)を-40℃で窒素雰囲気下で滴下して添加した。反応混合物を-40℃で30分間撹拌し、次いで-65℃に冷却した。分離フラスコにおいて、塩化ピバロイル(118g、986mmol)を乾燥THF(1.80L)中の4-ペンタン酸(91.7g、916mmol)及びTEA(127g、1.26mol)の溶液に-65℃で窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで-65℃に冷却した。この反応混合物に(R)-4-ベンジルオキサゾリジン-2-オン反応混合物を添加し、得られた混合物を-65℃で30分間撹拌し、次いで室温に温め、16時間撹拌した。反応混合物を飽和水性NHCl溶液(2.00L)に注ぎ、EtOAcで抽出した(3×1.00L)。組み合わせた有機相をブライン(2.00L)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を同じスケールで行われた別の反応物と組み合わせ、シリカゲルクロマトグラフィ(1:20~1:5のEtOAc(PE中))によって精製して(R)-4-ベンジル-3-(ペント-4-エノイル)オキサゾリジン-2-オンを黄色の油(250g、67%)として提供した。H NMR (CDCl) δ 7.28 - 7.38 (m, 3H), 7.22 (br d, J = 7.1 Hz, 2H), 5.90 (ddt, J = 16.9, 10.3, 6.5, 6.5 Hz, 1H), 5.00 - 5.18 (m, 2H,) 4.63 - 4.74 (m, 1H), 4.13 - 4.27 (m, 2H), 3.31 (dd, J = 13.4, 2.9 Hz, 1H), 2.96 - 3.19 (m, 2H), 2.77 (dd, J = 13.2, 9.8 Hz, 1H), 2.47 (q, J = 7.0 Hz, 2H)。
工程2:(4R)-3-[(2S,3S,4E)-2-アリル-3-ヒドロキシ-5-フェニルペント-4-エノイル]-4-ベンジル-1,3-オキサゾリジン-2-オン
EtOAc(2.53L)中の(R)-4-ベンジル-3-(ペント-4-エノイル)オキサゾリジン-2-オン(126.5g、485mmol)、MgCl(4.61g、48.5mmol)、EtN(98.1g、970mmol)、TMSCl(78.9g、727mmol)、及びNaSbF(37.5g、145mmol)の溶液に(2E)-3-フェニルプロプ-2-エナール(83.2g、630mmol)を室温で窒素の雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を同じスケールで行われた別の反応物と組み合わせ、セライトのパッドを通して濾過した。フィルターケーキをEtOAc(1.00L×3)で洗浄した。組み合わせた濾液を乾燥するまで濃縮した。MeOH(5.00L)及びTFA(20mL)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をTEAでpH=8に調整し、次いで濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(1:20~1:5のEtOAc(PE中))によって精製して(4R)-3-[(2S,3S,4E)-2-アリル-3-ヒドロキシ-5-フェニルペント-4-エノイル]-4-ベンジル-1,3-オキサゾリジン-2-オン(311g、81%)を黄色の油として提供した。H NMR (CDCl) δ 7.37 - 7.43 (m, 2H), 7.33 (br t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.27 (br s, 4H,) 7.16 (br d, J = 7.3 Hz, 2H), 6.69 (br d, J = 15.9 Hz, 1H), 6.33 (dd, J = 15.9, 6.1 Hz, 1H), 5.75 - 5.90 (m, 1H), 5.00 - 5.19 (m, 2H), 4.63 - 4.73 (m, 1H), 4.54 (q, J = 6.3 Hz, 1H), 4.30 - 4.39 (m, 1H), 4.13 - 4.20 (m, 2H), 3.26 (br dd, J = 13.4, 2.4 Hz, 1H), 2.93 (br d, J = 8.1 Hz, 1H), 2.42 - 2.68 (m, 3H)。
工程3:(4R)-4-ベンジル-3-{[(1S,2S)-2-ヒドロキシシクロペント-3-エン-1-イル]カルボニル}-1,3-オキサゾリジン-2-オン
DCM(3.11L)中の(4R)-3-[(2S,3S,4E)-2-アリル-3-ヒドロキシ-5-フェニルペント-4-エノイル]-4-ベンジル-1,3-オキサゾリジン-2-オン(156g、395mmol)の溶液に(1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン)ジクロロ(フェニルメチレン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(3.35g、3.95mmol、グラブス第2世代触媒)を室温で窒素雰囲気下で添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を同じスケールで行われた別の反応物と組み合わせ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(1:20~1:2のEtOAc(PE中))によって精製して(4R)-4-ベンジル-3-{[(1S,2S)-2-ヒドロキシシクロペント-3-エン-1-イル]カルボニル}-1,3-オキサゾリジン-2-オン(180g、79%)を淡黄色の固体として提供した、H NMR (MeOD) δ 7.21 - 7.37 (m, 5H), 5.83 - 5.90 (m, 1H), 5.76 (dd, J = 5.6, 2.2 Hz, 1H), 5.27 (br s, 1H), 4.71 - 4.80 (m, 1H), 4.22 - 4.35 (m, 2H), 4.09 (ddd, J = 9.2, 5.9, 4.8 Hz, 1H), 3.17 (dd, J = 13.6, 3.1 Hz, 1H), 2.85 - 3.02 (m, 2H), 2.34 - 2.46 (m, 1H)。
工程4:(1R,5S)-5-(ヒドロキシメチル)シクロペント-2-エン-1-オール
THF(1.35L)中の(4R)-4-ベンジル-3-{[(1S,2S)-2-ヒドロキシシクロペント-3-エン-1-イル]カルボニル}-1,3-オキサゾリジン-2-オン(90.0g、313mmol)の溶液にMeOH(22.0g、688mmol)及びLiBH(14.9g、688mmol)を0℃で窒素の雰囲気下で添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を水性NaOH(10%、500mL)でクエンチした。反応混合物をEtOAcで抽出した(5×1.0L)。組み合わせた有機相をブライン(1.0L×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を同じスケールで行われた別の反応物と組み合わせ、シリカゲルクロマトグラフィ(PE中5~50%のEtOAc)によって精製した。組み合わせた水相を濃縮し、(1:5~1:2のEtOAc(PE中))で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製した。カラムからの生成物を組み合わせて(1R,5S)-5-(ヒドロキシメチル)シクロペント-2-エン-1-オール(58g、81%)を黄色の油として提供した。H NMR (CDCl) δ 5.91 (td, J = 2.3, 1.1 Hz, 1H), 5.78 (dd, J = 4.9, 2.0 Hz, 1H), 4.73 (br s, 1 H) 3.62 - 3.82 (m, 2 H) 2.55 - 2.68 (m, 1 H) 2.21 -2.34 (m, 1 H) 1.95 - 2.04 (m, 1 H)。
工程5:(1R,2R,3R,5S)-3-(ヒドロキシメチル)-6-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-オール
DCM(520mL)中の(1R,5S)-5-(ヒドロキシメチル)シクロペント-2-エン-1-オール(36.0g、315mmol)の溶液にmCPBA(101g、472mmol)を0℃で窒素の雰囲気下で添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。懸濁液をセライトのパッドを通して濾過し、フィルターケーキをDCM(30mL×3)で洗浄した。濾液を組み合わせ、セライト(100g)を添加し、次いで乾燥するまで濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(1:2のEtOAc:PE~EtOAc~1:10のMeOH:EtOAc)によって精製して(1R,2R,3R,5S)-3-(ヒドロキシメチル)-6-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-オール(15.0g、36.6%)を黄色の固体として提供した。H NMR (DMSO-d) δ 4.82 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 4.44 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 3.81 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 3.49 - 3.43 (m, 1H), 3.33 (s, 3H), 1.97 - 1.90 (m, 1H), 1.56 - 1.41 (m, 2H)。
工程6:(1R,2S,3S,5R)-2-(メトキシメトキシ)-3-[(メトキシメトキシ)メチル]-6-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン
0℃の無水DCM(500mL)中の(1R,2R,3R,5S)-3-(ヒドロキシメチル)-6-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-オール(17.8g、136mmol)の溶液にDIEA(105g、816mmol)を添加し、続いてMOM-Cl(65.6g、816mmol)を添加した。反応混合物を室温で15時間撹拌した。水(100mL)を添加し、混合物をDCM(100mL×2)で抽出し、水次いでブラインで洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(1:10~1:3のEtOAc(PE中))によって精製し、次いでシリカゲルクロマトグラフィ(1:10~1:3のEtOAc(PE中))によってさらに精製して(1R,2S,3S,5R)-2-(メトキシメトキシ)-3-[(メトキシメトキシ)メチル]-6-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン(14.0g、38%)を黄色の油として提供した。H NMR (CDCl) δ 4.80 - 4.77 (m, 1H), 4.74 - 4.69 (m, 1H), 4.59 (s, 2H), 3.95 (dd, J = 1.2, 7.8 Hz, 1H), 3.57 (dd, J = 1.4, 2.8 Hz, 1H), 3.54 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 3.44 - 3.42 (m, 1H), 3.41 (s, 3H), 3.32 (s, 3H), 2.16 (dd, J = 7.9, 13.9 Hz, 1H), 2.00 - 1.90 (m, 1H), 1.70 - 1.61 (m, 1H)。
工程7:(1R,2S,3R,4R)-2-ヒドロキシ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチルアセテート
AcOH(300mL)中の(1R,2S,3S,5R)-2-(メトキシメトキシ)-3-[(メトキシメトキシ)メチル]-6-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン(14g、64.1mmol)の溶液にKOAc(31.3g、320mmol)及びTi(OiPr)(18.2g、64.1mmol)を添加した。反応混合物を90℃で3時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、セライトを通して濾過し、水(500mL×2)で洗浄した。NaHCOの飽和溶液を添加してpHを7に調整した。混合物をEtOAc(500mL×2)で抽出し、ブラインによって洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(1:5~1:2のEtOAc(PE中))によって精製し、次いで1g及び2gのスケールで行われた追加の反応物を組み合わせ、シリカゲルクロマトグラフィ(1:10~1:2のEtOAc(PE中))によって再精製して(1R,2S,3R,4R)-2-ヒドロキシ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチルアセテートを無色の油(7.4g、34%)として提供した。H NMR (CDCl) δ 4.97 - 4.91 (m, 1H), 4.71 - 4.64 (m, 2H), 4.58 (s, 2H), 4.01 - 3.95 (m, 1H), 3.88 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 3.50 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 3.37 (s, 3H), 3.32 (s, 3H), 2.83 (br d, J = 4.2 Hz, 1H), 2.42 - 2.26 (m, 2H), 2.02 (s, 3H), 1.39 - 1.29 (m, 1H)。
工程8:({(1R,2S,3S,5S)-5-アセトキシ-2-(メトキシメトキシ)-3-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチル}オキシ)(オキソ)酢酸
EtO(35.7mL)中の(1R,2S,3R,4R)-2-ヒドロキシ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチルアセテート(992mg、3.56mmol)の溶液を窒素の雰囲気下で0℃に冷却し、塩化オキサリル(DCM中2.0M、3.56mL、7.12mmol)を滴下して添加した。反応混合物を室温に温め、一晩撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、水(6.40mL、355mmol)を滴下して添加し、次いで室温に温め、1時間撹拌した。混合物を水とEtOAcとの間で分配し、EtO中に抽出し(2回)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させて粗({(1R,2S,3S,5S)-5-アセトキシ-2-(メトキシメトキシ)-3-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチル}オキシ)(オキソ)酢酸(1.42g)を透明な油として提供し、これを精製をせずに使用した。
工程9:(1R,2R,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチルアセテート及び
(1R,2S,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチルアセテート
ゴム隔膜が装着された100mLの丸底フラスコに({(1R,2S,3S,5S)-5-アセトキシ-2-(メトキシメトキシ)-3-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチル}オキシ)(オキソ)酢酸(1.25g、3.57mmol)、[4,4’-ビス(1,1-ジメチルエチル)-2,2’-ビピリジン-N1,N1’]ビス[3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジニル-N]フェニル-C]イリジウム(III)ヘキサフルオロホスフェート(40.0mg、0.036mmol)、リン酸水素二ナトリウム(1.01g、7.14mmol)、N-フルオロ-N’-クロロメチル-トリエチレンジアミン-ビス(テトラフルオロボレート)(5.69g、16.1mmol)、アセトン(27.5mL)及び水(7.0mL)を添加した。反応混合物を窒素で脱気し、アルゴンのバルーンを取り付けた。フラスコを2つのKessil(登録商標)LEDイルミネーター(モデルH150blue)の間に配置し、反応混合物を2時間撹拌した。水を添加し、混合物をEtO中に抽出した(3回)。有機相を水、飽和NaHCO及びブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中10%~50%のEtOAc)によって精製して(1R,2R,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチルアセテート及び(1R,2S,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチルアセテートをジアステレオマーの混合物(578mg、58%)として提供した。H NMR (MeOD) δ 5.17 - 5.04 (m, 1H), 4.98 - 4.89 (m, 0.5H), 4.84 - 4.76 (m, 0.5H), 4.74 - 4.66 (m, 2H), 4.65 - 4.60 (m, 2H), 4.13 - 3.99 (m, 0.5H), 3.95 - 3.86 (m, 0.5H), 3.63 - 3.51 (m, 2H), 3.40 - 3.34 (m, 6H), 2.46 - 2.11 (m, 2H), 2.08 - 2.06 (m, 1.5H), 2.06 - 2.03 (m, 1.5H), 1.71 - 1.62 (m, 0.5H), 1.56 - 1.44 (m, 0.5H)。
工程10:(1R,2R,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンタノール及び
(1R,2S,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンタノール
メタノール(35.0mL)中の(1R,2R,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチルアセテート及び(1R,2S,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチルアセテート(1.42g、5.07mmol)の溶液に炭酸カリウム(135mg、0.977mmol)を添加した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、その後さらに炭酸カリウム(233mg、1.69mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。メタノールを蒸発させ、残渣をEtOAcと水との間で分配し、EtOAc中に抽出した。組み合わせた有機相を水及びブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(10%~90%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して(1R,2R,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンタノール及び(1R,2S,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンタノールをジアステレオマーの混合物(475mg、39%)として提供した。H NMR (DMSO-d) δ 5.13 (d, J = 4.2 Hz, 0.5H), 5.02 (d, J = 5.0 Hz, 0.5H), 4.75 - 4.67 (m, 1H), 4.67 - 4.58 (m, 2H), 4.57 - 4.55 (m, 2H), 4.10 - 3.93 (m, 1H), 3.92 - 3.76 (m, 1H), 3.56 - 3.47 (m, 1H), 3.46 - 3.38 (m, 1H), 3.29 - 3.26 (m, 3H), 3.26 - 3.25 (m, 3H), 2.22 - 2.10 (m, 1H), 2.05 - 1.94 (m, 1H), 1.43 - 1.32 (m, 0.5H), 1.32 - 1.20 (m, 0.5H)。
工程11:4-クロロ-6-({(1R,2S,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチル}オキシ)ピリミジン
THF(14.5mL)中の(1R,2R,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンタノール及び(1R,2S,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンタノール(1.19g、4.99mmol)をTHF(43.5mL)中の水素化ナトリウム(392mg、15.5mmol)の懸濁液に0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。THF(23mL)中の4,6-ジクロロピリミジン(1.02g、6.85mmol)の溶液を添加し、反応混合物を0℃で4時間撹拌した。反応混合物を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。組み合わせた有機相をブラインで洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(0%~40%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して4-クロロ-6-({(1R,2S,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチル}オキシ)ピリミジンを第1の溶出ジアステレオマー(584mg、33%)として提供した。LCMS(FA):m/z=351.1(M+H)。
工程12:(1R,2R,3R,5R)-3-[(6-クロロピリミジン-4-イル)オキシ]-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール
THF(10.0mL)中の4-クロロ-6-({(1R,2S,3R,4R)-2-フルオロ-3-(メトキシメトキシ)-4-[(メトキシメトキシ)メチル]シクロペンチル}オキシ)ピリミジン(270.5mg、0.771mmol)の溶液にHCl溶液(6N、2.0mL)を添加した。反応混合物を60℃で2時間加熱した。混合物を濃縮し、粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性重炭酸アンモニウム(5mM)中10~100%のACN)によって精製して(1R,2R,3R,5R)-3-[(6-クロロピリミジン-4-イル)オキシ]-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(185mg、91%)を提供した。LCMS(AA):m/z=263.1(M+H)。
工程13:(1R,2R,3R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-3-[(6-クロロピリミジン-4-イル)オキシ]-2-フルオロシクロペンタノール
4,4’-ジメトキシトリチルクロライド(543mg、1.59mmol)をピリジン(12mL)中の(1R,2R,3R,5R)-3-[(6-クロロピリミジン-4-イル)オキシ]-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール(379mg、1.44mmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0%~100%のEtOAx)によって精製して(1R,2R,3R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-3-[(6-クロロピリミジン-4-イル)オキシ]-2-フルオロシクロペンタノール(550mg、68%)を白色の粉末として提供した。H NMR (MeOD) δ 8.58 - 8.54 (m, 1H), 7.43 - 7.38 (m, 2H), 7.30 - 7.20 (m, 6H), 7.19 - 7.13 (m, 1H), 6.91 - 6.86 (m, 1H), 6.83 - 6.77 (m, 4H), 5.52 - 5.40 (m, 1H), 4.86 (td, J = 3.5, 52.0 Hz, 1H), 4.17 - 4.11 (m, 1H), 3.75 - 3.71 (m, 6H), 3.22 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 2.59 - 2.48 (m, 1H), 2.35 - 2.24 (m, 1H), 1.59 - 1.50 (m, 1H)。
工程14:(1R,2R,3R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンタノール、中間体150
(1R,2R,3R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-3-[(6-クロロピリミジン-4-イル)オキシ]-2-フルオロシクロペンタノール(548mg、0.973mmol)及びトリエチルアミン(0.41mL、2.91mmol)をメタノール(40mL)に溶解した。パラジウム(炭素上に10%、6.0mg)を溶液に添加し、反応混合物を室温で2時間水素の雰囲気下とした。反応混合物をセライトを通して濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を蒸発させ、残渣をDCM(50mL)に溶解し、次いで水(2×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して(1R,2R,3R,5R)-5-{[ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ]メチル}-2-フルオロ-3-(ピリミジン-4-イルオキシ)シクロペンタノール、中間体150(494mg、96%)を白色の固体として提供した。LCMS(AA):m/z=531.2(M+H)。
実施例62
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-16-ヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2,10-ジスルファニルデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-39a(ML01168516)及びI-39b(ML01168514)
Figure 0007195317000257
工程1:(1S,2R,4R)-2-({[(R)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート、または
(1S,2R,4R)-2-({[(S)-({(2R,3R,4R,5R)-4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-5-(ヒドロキシメチル)-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)(2-シアノエトキシ)ホスホロチオイル]オキシ}メチル)-4-(ピリミジン-4-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート
N,N-ジエチルエタンアミン塩としての中間体151(265mg、0.67mmol)及びN-[9-[(2R,3R,4R,5R)-5-[[ビス(4-メトキシフェニル)-フェニル-メトキシ]メチル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-[2-シアノエトキシ-(ジイソプロピルアミノ)ホスファニル]オキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]-6-オキソ-1H-プリン-2-イル]-2-メチル-プロパンアミド(850mg、0.88mmol)を組み合わせ、ACN(3×10mL)から濃縮した。次いで残渣をアルゴンの雰囲気下でACN(2.46mL)に溶解した。分離フラスコにおいて、5-(エチルチオ)-1H-テトラゾール(263mg、2.02mmol)をACNに溶解し、次いで濃縮し(3×5mL)、ACN(1.13mL)に再度溶解し、反応混合物に添加した。反応混合物を室温で50分間撹拌した。((ジメチルアミノ-メチリデン)アミノ)-3H-1,2,4-ジチアゾリン-3-チオン(166mg、0.81mmol)を添加し、撹拌を室温で45分間継続した。反応混合物を濃縮し、真空下で10分間乾燥させた。次いで残渣を酢酸(2.70mL)及び水(0.67mL)に溶解し、2分間超音波処理し、室温で1時間撹拌した。トルエンを添加し(15mL)、反応混合物を濃縮し、次いでトルエン(2×15mL)と共沸させた。粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)によって精製して中間体152をジアステレオマーの混合物(490mg、65%)として提供した。LCMS(AA):m/z=891.2(M+H)。
工程2:N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体153a及び153b
中間体152(490mg、0.44mmol)をACN(3×20mL)から濃縮し、真空下で10分間乾燥させ、次いでピリジン(8.90mL)に窒素の雰囲気下で溶解した。2-クロロ-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサホスホリナン2-オキシド(284mg、1.54mmol)を添加し、反応混合物を室温で45分間撹拌した。水(0.28mL)を添加し、続いて3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(131mg、0.647mmol)を添加し、次いで撹拌を室温で30分間継続した。追加部分の3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン1,1-ジオキシド(134mg、0.66mmol)を添加し、撹拌をさらに1時間継続した。トルエンを添加し(15mL)、反応混合物を濃縮し、次いでトルエン(2×15mL)から濃縮した。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~100%のACN)によって精製して第1の溶出ピークとして中間体153a(100mg、25%)(LCMS(AA):m/z=905.2(M+H))及び第2の溶出ピークとして中間体153b(120mg、30%)(LCMS(AA):m/z=905.2(M+H))を提供した。
工程3:N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-15-フルオロ-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-15-フルオロ-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-15-フルオロ-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミドまたは
N-{9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-16-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-15-フルオロ-10-ヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド、中間体154a
中間体153a(100mg、0.11mmol)を窒素の雰囲気下でメチルアミン(EtOH中33%、3.3mL)に溶解し、反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、真空下で10分間乾燥させた。粗化合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~60%のACN)によって精製して中間体154a(53mg、61%)を提供した。LCMS(AA):m/z=782.1(M+H)。
工程4:2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-10,16-ジヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-10,16-ジヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2S,5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-10,16-ジヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンまたは
2-アミノ-9-[(2R,5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-10,16-ジヒドロキシ-2-オキシド-14-(ピリミジン-4-イルオキシ)-2-スルファニル-10-スルフィドデカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-39a
ポリプロピレンチューブにおいて、中間体154a(55mg、0.07mmol)をピリジン(0.35mL)に懸濁した。トリエチルアミン三フッ化水素酸塩(0.059mL、0.35mmol)を添加し、続いてTEA(0.88mL)を添加した。反応混合物を50℃で20時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(1.32mL)を添加し、続いて水(1.32mL)中の塩化カルシウム(122mg、1.06mmol)の溶液を滴下して添加した。反応混合物を室温で60分間撹拌し、次いでセライトを通して濾過し、セライトを水(5×5mL)ですすいだ。濾液を濃縮して白色の固体を得た。HFは19F NMRによって観察されなかった。粗混合物を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~15%のACN)によって精製してI-39a(35mg、57%)をN,N-ジエチルエタンアミン塩として提供した。LCMS(FA):m/z=668.1(M+H)。H NMR (DO) δ 8.73 (s, 1H), 8.46 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 6.87 (dd, J = 1.0, 6.0 Hz, 1H), 6.03 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.56-5.29 (m, 3H), 5.01-4.90 (m, 1H), 4.63 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.51-4.43 (m, 2H), 4.18-4.13 (m, 1H), 4.08-3.94 (m, 2H), 3.20 (q, J = 7.3 Hz, 12H), 2.68-2.58 (m, 2H), 1.72-1.62 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 18H);31P NMR (DO) δ 57.04 (s, 1P), 54.39 (s, 1P)。
実施例62A
中間体153aに代えて表に示された出発材料(中間体153b)を用いて、実施例62に記載されたように工程3から開始して以下に挙げられた化合物(I-39b)を調製した。
Figure 0007195317000258
Figure 0007195317000259
実施例63
2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン
Figure 0007195317000260
工程1:(1R,2S,3R,5R)-5-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホリル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1R,2S,3R,5R)-5-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホリル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート
モレキュラーシーブを添加せずに実施例49の工程1に記載の手順に従って(1R,2S,3R,5R)-2-フルオロ-5-(ヒドロキシメチル)-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート(中間体155、440mg、1.12mmol)及び中間体90(1.16g、1.45mmol)から標記化合物を調製した。シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~50%のMeOH)による精製により所望の生成物がジアステレオマーの混合物(1.01g、81%)として提供された。LCMS(AA):m/z=1003.3(M+H)。
工程2:(1R,2S,3R,5R)-5-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホリル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート及び
(1R,2S,3R,5R)-5-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(2R,3R,4R,5R)-5-(ヒドロキシメチル)-4-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]テトラヒドロフラン-3-イル}オキシ)ホスホリル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート
実施例49の工程2に記載の手順に従って室温で2.5時間撹拌して(1R,2S,3R,5R)-5-({[(S)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホリル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート及び(1R,2S,3R,5R)-5-({[(R)-(2-シアノエトキシ)({(6aR,8R,9R,9aR)-8-[2-(イソブチリルアミノ)-6-オキソ-1,6-ジヒドロ-9H-プリン-9-イル]-2,2,4,4-テトライソプロピルテトラヒドロ-6H-フロ[3,2-f][1,3,5,2,4]トリオキサジシロシン-9-イル}オキシ)ホスホリル]オキシ}メチル)-2-フルオロ-3-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)シクロペンチル水素ホスホネート(1.00g、1.0mmol)から中間体160を調製した。シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0~80%のMeOH)による精製により所望の生成物がジアステレオマーの混合物(0.74g、73%)として提供された。LCMS(AA):m/z=1021.4(M+H)。
工程3:N-{9-[(5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-ヒドロキシ-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド及び
N-{9-[(5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-ヒドロキシ-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド
実施例48の工程1に記載の手順に従って中間体160(578mg、0.57mmol)から標記化合物を調製した。逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~100%のACN)による精製により所望の生成物がジアステレオマーの混合物(387mg、67%)として提供された。LCMS(AA):m/z=1019.3(M+H)。
工程4:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10-ジヒドロキシ-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン
実施例14の工程3に記載の手順に従って室温で3時間撹拌してN-{9-[(5R,7R,8R,10S,12aR,14R,15S,15aR,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-ヒドロキシ-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド及びN-{9-[(5R,7R,8R,10R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-10-(2-シアノエトキシ)-15-フルオロ-2-ヒドロキシ-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-6-オキソ-6,9-ジヒドロ-1H-プリン-2-イル}-2-メチルプロパンアミド(385mg、0.38mmol)から標記化合物を調製した。逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性アンモニウムアセテート(10mM)中0~100%のACN)による精製により所望の化合物(239mg、71%)が提供された。LCMS(AA):m/z=896.3(M+H)。
工程5:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンN,N-ジエチルエタンアミン
実施例14の工程4に記載の手順に従って50℃で一晩撹拌して2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10-ジヒドロキシ-16-[(3-ヒドロキシ-1,1,3,3-テトライソプロピルジシロキサニル)オキシ]-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン(223mg、0.25mmol)から標記化合物を調製した。逆相フラッシュカラムクロマトグラフィ(水性トリエチルアンモニウムアセテート(10mM)中0~20%のACN)による精製により2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オンがN,N-ジエチルエタンアミン塩(35mg、17%)として提供された。LCMS(AA):m/z=636.2(M+H)。
工程6:2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン、I-40
実施例16の工程5に記載の手順に従って2-アミノ-9-[(5R,7R,8R,12aR,14R,15S,15aR,16R)-15-フルオロ-2,10,16-トリヒドロキシ-2,10-ジオキシド-14-(1,3,5-トリアジン-2-イルアミノ)デカヒドロ-5,8-メタノシクロペンタ[l][1,3,6,9,11,2,10]ペンタオキサジホスファシクロテトラデシン-7-イル]-1,9-ジヒドロ-6H-プリン-6-オン(32mg、0.038mmol)のN,N-ジエチルエタンアミン塩から標記化合物のビス-ナトリウム塩を調製した。収集された材料の一晩の凍結乾燥によりI-40が二ナトリウム塩(25mg、98%)として提供された。LCMS(FA):m/z=636.3(M+H)。H NMR (DO) δ 8.58 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 5.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.53 - 5.46 (m, 1H), 5.13 (d, J = 52.3 Hz, 1H), 4.75 - 4.65 (m, 1H), 4.62 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 4.42 - 4.34 (m, 2H), 4.28 - 4.18 (m, 2H), 4.01 - 3.91 (m, 2H), 2.59 - 2.48 (m, 2H), 1.66 - 1.57 (m, 1H)。31P NMR (DO) δ -0.95 (s, 1P), -1.30 (s, 1P)。
実施例63A
中間体155に代えて表に示されたH-ホスホネートを用いて、実施例63に記載されたように工程1から開始して以下に挙げられた化合物を調製した。
Figure 0007195317000261
Figure 0007195317000262
実施例64
6-(((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)アミノ)ピリミジン-4(3H)-オン、中間体156
Figure 0007195317000263
工程1:4-(ベンジルオキシ)-6-クロロピリミジン
THF(300mL)中のフェニルメタノール(20.2g、187mmol)の撹拌溶液に60%のNaH(11.0g、276mmol)をN雰囲気下で少しずつ添加した。得られた懸濁液を15℃で20分間撹拌した。THF(40mL)中の4,6-ジクロロピリミジン(28.0g、134mmol)の溶液を0℃で滴下して添加し、混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次いで15℃で12時間撹拌した。反応混合物を飽和水性NHCl(300mL)でクエンチし、EtOAc(300mL×2)で抽出した。組み合わせた有機相をブライン(300mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE~PE/EtOAc=50/1)によって精製して標記化合物(29.4g、71%)を黄色の油として提供した。H NMR (CDCl) δ 8.60 (s, 1H), 7.49 - 7.32 (m, 5H), 6.82 (s, 1H), 5.45 (s, 2H)。
工程2:6-(ベンジルオキシ)-N-((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)ピリミジン-4-アミン
EtOH(300mL)中の4-(ベンジルオキシ)-6-クロロピリミジン(15.0g、67.9mmol)の溶液に(1R,3R,4S)-3-{[(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ]メチル}-4-{[トリス(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}シクロペンタン-1-アミン(28.6g、71.2mmol)及びTEA(15mL、108mmol)を添加した。反応混合物を100℃に加熱し、60時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(PE~PE/EtOAc=10/1)によって精製して標記化合物(25.0g、63%)を黄色の油として提供した。
工程3:6-(((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)アミノ)ピリミジン-4(3H)-オン、中間体156
6-(ベンジルオキシ)-N-((1R,3R,4S)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)ピリミジン-4-アミン(25g、42.6mmol)をMeOH(426mL)に溶解し、Pd/C(5重量%、1.00g、0.469mmol)をAr雰囲気下で添加した。混合物をHでパージ及びフラッシュし(3回)、次いで15℃でH下(40psi)で4時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、MeOHですすぎ、濾液を濃縮して標記化合物(20.4g、97%)を提供した。LCMS(FA):m/z=496.3(M+H)。
実施例65
生物学的プロトコル及びSTING結合アッセイデータ
STINGのクローニング、発現、及び精製
残基140~379(H232R)をコードするヒトSTING(アクセッション番号GB:BC047779)DNAを、N末端HIS及びC末端Aviタグ付き融合タンパク質、ならびにHISタグとSTINGの間のrTEV切断部位としてpET28にクローニングした。配列をE.coli発現系を使用して組換えタンパク質の発現前に確認した。
発現のため、STING発現ベクターをBL21(DE3)細胞中に形質転換した。IPTGを添加し、16℃で20時間発現させることによって発現を誘導した。
精製のため、STINGをニッケル親和性樹脂(Thermo Scientific#25215)によって精製し、続いてTEV酵素切断及びSuperdex 200カラム(GE Healthcare#28-9893-35)精製をした。部位特異的インビトロビオチン化のため、精製されたAviタグ付きSTINGタンパク質をビオチン(SUPELCO#47868)、ATP(SIGMA#A7699)及びBirA酵素とインキュベートし、続いてSuperdex 200カラム(GE Healthcare#28-9893-35)を介してさらなる精製をした。ビオチン化は、質量分析によって確認した。
ヒトSTING TR-FRETアッセイ
白色384ウェルマイクロタイタープレート(Greiner 784075)のウェルにDMSO中の40nLの試験化合物を添加した。フルオレセイン標識リガンド(c[G(2’,5’)p-2’-Fluo-AHC-A(3’,5‘)p]-Biolog C195、100nM最終)及びTb標識ストレプトアビジン(ストレプトアビジン-Tb クリプテート-CisBio 610SATLB)を含有する2uLのSTINGアッセイ緩衝液(PBS、0.01%のBSA)を添加した。次いで、STINGタンパク質(100nM最終)を含有する2uLのSTINGアッセイ緩衝液を添加し、混合物を室温で60分間インキュベートした。次いで、プレートをBMG PheraStar Plusリーダー(LanthaScreenモジュール)で読み取った。
上述のアッセイ方法のため、様々な濃度での試験化合物の阻害率を、未処理の及びDMSOのみで処理した試料に対して計算した。化合物濃度対阻害率曲線を適合してIC50値を生成した。当業者は、単一濃度での阻害率またはIC50値のいずれかとして生成される値が実験的変動を受けることを理解する。
THP-1 Dual Luciaレポーター遺伝子アッセイ条件
THP1-Dual(商標)細胞(InvivoGen#thpd-nfis)は、5つのインターフェロン(IFN)刺激応答要素と組み合わせたISG54(インターフェロン刺激遺伝子)最小プロモーターの制御下で、分泌ルシフェラーゼレポーター遺伝子であるLuciaルシフェラーゼ遺伝子の安定的融合によってヒトTHP-1単球細胞株から誘導された。実験の日に、増殖培地(RPMI1640、2mMのL-グルタミン、25mMのHEPES、10%の熱不活性化ウシ胎児血清、100μg/mLのNormocin(商標)、100U/mL-100μg/mLのPen-Strep、10μg/mLのブラスチシジン、及び100μg/mLのゼオシン)中でウェル当たり7500細胞/25μlの密度で黒色384ウェルプレート(Corning356697)に播種した。細胞プレートに62.5nLの試験化合物を投薬し、次いで37℃で20時間インキュベートした。インキュベーションの終了時に、15μL/ウェルのQUANTI-Luc(商標)(InvivoGen#rep-qlc1)を添加し、LeadSeekerを使用して発光を直ちに測定した。
上述のアッセイ方法について、様々な濃度での試験化合物の発光シグナル誘導率を、未処理の及びDMSOのみで処理した試料に対して計算した。化合物濃度対パーセントシグナル誘導曲線をEC50値を生成するために適合した。当業者は、EC50値として生成された値が実験的変動を受けることを理解する。
上記で詳述したように、本開示の化合物は、STINGを調節する。所定の実施形態では、本開示の化合物は、以下の表に示されるIC50及びEC50値を有するSTINGアゴニストである。
Figure 0007195317000264
Figure 0007195317000265
Figure 0007195317000266
所定の実施形態が例示され、説明されているが、以下の特許請求の範囲で定義されているように、そのより広い観点で技術から逸脱することなく、当該技術分野の通常の技術に従って、変更及び改変がそこでなされ得ることが理解されるべきである。
本開示は、本出願に記載された特定の実施形態に関して限定されるものではない。当業者には明らかであるように、改変及び変形が、その趣旨及び範囲から逸脱することなくなされ得る。本明細書に列挙されたものに加えて、本開示の範囲内で機能的に均等な方法及び組成物は、前述の説明から当業者に明らかである。そのような改変及び変形は、添付の特許請求の範囲に入ることが意図されている。本開示は、そのような特許請求の範囲が権利を有する均等物の完全な範囲とともに、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。本開示は、当然に変化し得る特定の方法、試薬、化合物組成物、または生物学的システムに限定されないことを理解されたい。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを記述する目的のためのものであり、限定することは意図されていないことも理解されたい。
本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、発行済み特許、及び他の文書は、各々の個々の刊行物、特許出願、発行済み特許、または他の文書が、その全体が参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。参照により組み込まれる文章に含まれる定義は、本開示の定義と矛盾する範囲で除外される。

Claims (31)

  1. の化合物:
    Figure 0007195317000267


    またはその薬学的に許容可能な塩(式中:
    は、-SHまたは-OHであり;
    は、-SHまたは-OHであり;
    は、-O-、-S-、または-CH-であり;
    は、-O-、-S-、-NH-、または-NR-(式中、Rは、C-Cアルキルである)であり;
    は、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり;
    は、水素またはフルオロであり;
    は、水素であり;Rは、水素、フルオロ、-OH、-NH、-OR、または-NHRであり;またはR及びRは、一緒になって-CHO-を形成し;
    は、水素またはフルオロであり;
    は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
    環Aは、N、O、もしくはSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有する任意に置換された5もしくは6員単環式ヘテロアリール環、またはN、O、もしくはSから選択される1~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9もしくは10員二環式ヘテロアリール環であり;環Aは、前記環内に少なくとも1個のN原子を含み、Yは、環Aの炭素原子に結合しており;
    環Bは、N、O、またはSから選択される2~5個のヘテロ原子を含有する任意に置換された9または10員二環式ヘテロアリール環であり;環Bは、前記環内に少なくとも2個のN原子を含む)。
  2. II
    Figure 0007195317000268

    で表される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩
    (式中:X 、X 、Y 、Y 、R 、R 、R 、R 、R 、環Aおよび環Bは、請求項1の定義に同じである)
  3. 及びXは、-SHであり;
    各ホスホロチオエート結合の前記リン原子は、キラルであり、独立して、RまたはSである、請求項1もしくは2に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  4. 及びXは、-SHであり;
    各ホスホロチオエート結合の前記リン原子は、Rである、請求項3に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  5. は、-O-である、請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  6. は、-O-である、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  7. は、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり、Rは、水素またはフルオロである、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  8. は、水素であり;
    は、水素、フルオロ、または-OHであり;
    は、水素またはフルオロである、請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  9. は、フルオロまたは-OHであり;
    は、水素またはフルオロであり;
    、R、及びRは、水素である、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  10. 式(IV):
    Figure 0007195317000269

    で表される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩
    (式中、R及びRは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、-OH、または-OCHCFであり、
    環Aおよび環Bは、請求項1の定義に同じである)。
  11. 各ホスホロチオエート結合の前記リン原子は、キラルであり、独立して、RまたはSである、請求項10に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  12. 環Aは、1~3個のN原子を含有する任意に置換された6員単環式ヘテロアリール環である、請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  13. 環Aは、下式で表される基
    Figure 0007195317000270

    である、請求項11に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  14. 環Bは、3~5個のN原子を含有する任意に置換された9員二環式ヘテロアリール環であり;
    前記Y含有5員環は、環Bの窒素原子に結合している、請求項1~11および13のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  15. 環Bは、下式で表される基
    Figure 0007195317000271

    から選択される、請求項14に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  16. 環Bは、下式で表される基
    Figure 0007195317000272

    である、請求項15に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  17. 式(VI):
    Figure 0007195317000273

    で表される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩(式中
    は、-SHまたは-OHであり;
    は、-SHまたは-OHであり;
    は、-O-、-S-、-NH-、または-NMe-であり;
    は、水素、フルオロ、-OH、または-ORであり;
    は、水素またはフルオロであり;
    は、水素であり;Rは、水素、フルオロ、または-OHであり;
    は、水素またはフルオロであり;
    は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
    各R10は、独立して、水素、ハロゲン、-OH、-NH、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、C-Cシクロアルキル、-OR11、-NHR11、-CN、-NO、または-C(O)NHR12であり;
    11は、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
    12は、水素、C-Cアルキル、ハロ(C-C)アルキル、またはC-Cシクロアルキルであり;
    mは、0、1、または2であり;
    は、N、CH、またはCFであり;
    21は、水素または-CHであり;
    22は、水素、-NH、または-CHである)。
  18. は、-O-である、請求項17に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  19. 及びXは、-SHであり、各ホスホロチオエート結合の前記リン原子は、キラルであり、独立して、RまたはSである、請求項17および18のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  20. 、R、及びRは、水素である、請求項17~19のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  21. は、水素、フルオロ、または-OHである、請求項17~20のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  22. は、水素またはフルオロである、請求項17~21のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  23. mは、0である、請求項17~22のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  24. は、Nである、請求項17~23のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  25. 21は、水素である、請求項17~24のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  26. 22は、-NHである、請求項17~25のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  27. 前記化合物は、下式で表される化合物
    Figure 0007195317000274


    Figure 0007195317000275


    Figure 0007195317000276


    Figure 0007195317000277


    Figure 0007195317000278


    Figure 0007195317000279

    、及び
    Figure 0007195317000280

    から選択される、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
  28. (a)請求項17~27のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、及び(b)薬学的に許容可能な担体を含む、薬学的組成物。
  29. 対象における細胞増殖障害を治療するための組成物であって、治療的有効量の請求項17~27のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む、前記組成物。
  30. 前記細胞増殖障害は、がんである、請求項29に記載の組成物。
  31. 抗原及び請求項17~27のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む、ワクチン組成物。
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