JP7185559B2 - 定着部材、定着装置及び電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、加熱定着ローラに用いられるフッ素樹脂を含む離型層の耐摩耗性の低さが、カーボンブラックの如き充填剤をフッ素樹脂と共に含む離型層により改善できることが記載されている。しかしながら、かかる充填剤は、フッ素樹脂よりも離型性が悪いため、充填剤を含まない離型層と比較して離型性が劣ることも記載されている。
また、本発明の他の態様は、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資する定着装置の提供に向けたものである。さらに、本発明の他の態様は、高品位な電子写真画像を形成することができる電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
また、本発明の他の態様によれば、該定着部材を備える定着装置及び該定着装置を備える電子写真画像形成装置が提供される。
このような損失正接の値を示す離型層は、外部から受けた力を散逸させ、一旦変形しても、容易に元の形状に復元する力が強いと考えられる。そのため、高い耐傷付き性を達成し得るものと考えられる。
そして、この状態において、含フッ素高分子化合物が、PFAの結晶性を低下させると共に、非晶領域とも相互作用している場合、離型層の、周波数10Hz、温度180℃における損失正接が、5.0×10-2以上3.0×10-1以下という高い値を有し得るものと考えられる。
図1(A)及び図1(B)は、各々本発明に係る定着部材の異なる態様を示す断面図である。図1(A)は、エンドレスベルト形状を有する定着部材(以下、「定着ベルト11」とも称する。)であり、図1(B)は、ローラ形状の定着部材(以下、「定着ローラ12」とも称する。)を示す。
図1(A)及び図1(B)に係る定着部材は、基材13と、その周囲を被覆してなる弾性層14と、その表面を被覆してなる離型層15とを有する。なお、離型層15は、弾性層14の周面に不図示の接着層で接着されていてもよい。
基材13の材質としては、アルミニウム、鉄、ステンレス、ニッケルの如き金属及び合金、並びに、ポリイミドの如き耐熱性樹脂が用いられる。
弾性層14を構成する材料としては、シリコーンゴム、フッ素ゴムの如き耐熱性ゴムを用いることが好ましく、中でも付加硬化型のシリコーンゴムであることが好ましい。
離型層15は、PFAを含み、かつ、周波数10Hz、温度180℃における損失正接が、5.0×10-2以上3.0×10-1以下である。当該損失正接は、特には、7.0×10-2以上2.0×10-1以下であることが好ましい。前記したように、このような損失正接の値を示す離型層15は、外部から受けた力を散逸させ、一旦変形しても、容易に元の形状に復元する力が強いと考えられる。そのため、高い耐傷付き性を達成し得るものと考えられる。
そして、このような物性を備えた離型層15は、離型層15中のPFAのポリマー鎖の分子運動性を増加させることで達成することができる。すなわち、カーボンブラックの如き充填剤を離型層15に含有させなくとも、上記の物性を備えた離型層15とすることができる。そのため、上記の物性を示す離型層15においては、フッ素樹脂本来の高いトナー離型性を維持し得るものとなる。
離型層15の厚みとしては、定着部材の使用時の表面の摩耗の抑制の観点から、3μm以上、特には、10μm以上が好ましい。また、定着部材としての厚み方向の熱伝導性の低下の抑制の観点から、50μm以下、特には、30μm以下が好ましい。
(工程1)ペレット状のPFAを、含フッ素高分子化合物と撹拌混合して、混合物を得る。
(工程2)該混合物を、二軸押し出し機を用いて、PFAの融点(280℃)以上450℃以下の温度で溶融混練しつつ押し出して、PFA及び含フッ素高分子化合物の溶融混練物(以降、「溶融混練物」と称する。)を得る。
(工程3)溶融混練物をペレット化し、ペレットを押し出し成型機にてチューブ状に押し出し成型し、離型層用チューブを得る。
(工程4)基材上に形成してなる弾性層の外表面を、離型層用チューブで被覆する。
離型層の作製に係る(工程1)~(工程4)について、含フッ素高分子化合物としてPFPEを用いた方法を以下に詳細に述べる。
PFAのペレット及びPFPEを所定の量比にて、攪拌機中で撹拌、混合してPFA及びPFPEの混合物を得る。ここでの撹拌条件は特に限定されるものではないが、例えば加熱、特にPFAのガラス転移点(100℃)以上のPFA及びPFPEのポリマー鎖の運動性を高めた状態で撹拌、混合することが好ましい。また、PFAペレットをパウダー状に粉砕し、比表面積を高め、PFPEとの接触面積を高めた状態で混合することがより好ましい。
工程1で得られた混合物のペレットを二軸押出機に投入し、PFAの融点以上の温度、例えば、280℃以上450℃以下に加熱して、PFAを溶融させつつ、所定の条件で混練する。特に、PFAのポリマー鎖の運動性を高め、PFPEとの相互作用を高めるために330℃以上、さらに350℃以上で加熱することがより好ましい。また、熱分解を抑制するため、420℃以下で加熱することが好ましい。
また、効果的にせん断を加えるため、L/D(L:スクリュ長さ、D:スクリュ直径)は10以上100以下であることが好ましい。また、スクリュ回転数は100~1000rpmが好ましく、混練エレメント中に溝や切り欠きを設けたスクリュを用いることがより好ましい。
工程2で得られた溶融混練物を切断することでペレット化し、得られたペレットを押し出し成型機にてチューブ状に成型し、離型層用チューブを得る。
測定は、例えば以下の方法で行うことができる。
離型層と同じ組成の測定試料(厚み30~200μm、幅5mm、長さ20mm)を用意する。引張用治具に測定試料を装着し、チャック間距離10mm、周波数10Hz、振幅0.03mmの正弦波を用い、測定温度を30℃から250℃まで昇温速度5.0℃/分で昇温させ、温度180℃における値を算出する。
作製した離型層用チューブの内面を予めナトリウム処理、エキシマレーザ処理、アンモニア処理等することにより、表面を活性化し、接着性を向上させる。弾性層上に接着剤を塗布し、接着剤の外面に離型層用チューブを被覆し、積層する。被覆方法は特に限定されないが、接着材を潤滑剤として被覆する方法や、離型層用チューブを拡張し、被覆する方法を用いることができる。被覆後、余剰の接着剤を扱き出し、除去する。さらに、電気炉などの加熱手段によって接着剤を硬化、接着させ、必要に応じて端部を加工することで、本発明における定着部材を作製することができる。
PFAの例としては、例えば、パーフルオロメチルビニルエーテル(CF2=CF-O-CF3)、パーフルオロエチルビニルエーテル(CF2=CF-O-CF2CF3)及びパーフルオロプロピルビニルエーテル(CF2=CF-O-CF2CF2CF3)から選択される少なくとも一つと、テトラフルオロエチレンとの共重合体が挙げられる。
PFA中におけるPAVEの含有割合としては、分子鎖中に1モル%以上5モル%以下が好ましく、特には、3モル%以上5モル%以下が好ましい。PFA中におけるPAVEの含有割合を、このような範囲とすることで、含フッ素高分子化合物との溶融混練時の樹脂粘度を下げることができ、含フッ素高分子化合物との相互作用を、より一層高めることができる。
・「451HP-J」「959HP-Plus」「350-J」「950HP-Plus」(いずれも商品名、三井・デュポンフロロケミカル社製)
・「P-66P」、「P-66PT」、「P-802UP」(いずれも商品名、AGC社製)
・「AP-230」「AP-231SH」等(いずれも商品名、ダイキン社製)
・「6502N」(商品名、スリーエム社製)
含フッ素高分子化合物としては、例えば、パーフルオロポリエーテル(PFPE)を挙げることができる。
具体的には、例えば、下記構造式(1)で示される構造を有するPFPEが挙げられる。かかるPFPEの中でも、PFAの融点でオイル状となるPFPEが、特に好適に用いられる。
また、構造式(1)中の各繰り返し単位の存在順序は、構造式(1)における記載の順序に限定されるものではない。さらに、各繰り返し単位は、構造式(1)で表されるPFPE中の複数個所に存在しても良い。すなわち、構造式(1)で表されるPFPEはブロックコポリマーであってもよく、ランダムコポリマーであってもよい。
・構造式(2)で示される構造を有するPFPE(例えば、「Demnum S200」、「Demnum S100」(いずれも商品名;ダイキン社製)):
・構造式(3)で表される構造を有するPFPE(例えば、「Krytox GPL107」、「Krytox GPL106」(いずれも商品名;ケマーズ社製)):
・構造式(4)で表されるPFA(例えば、「Fomblin M60」、「Fomblin M30」(いずれも商品名、ソルベイ社製)):
本発明の一態様に係る熱定着装置は、加熱用の回転体と、該加熱用の回転体と定着ニップ部を形成するように配置されてなる加圧用の回転体とを具備する。加熱用の回転体と加圧用の回転体との組み合わせの例としては、例えば、加熱ローラと該加熱ローラに対向配置されてなる弾性加圧ローラ、加熱フィルムと該加熱フィルムに当接配置された弾性加圧ローラ、加熱ベルトと該加熱ベルトに当接配置された弾性加圧ローラ、加熱ベルトと該加熱ベルトと当接配置された加圧ベルト、が挙げられる。
図2は、加熱用の定着ベルト11及び弾性加圧ローラ19を具備する熱定着装置の長手方向に直交する方向の断面図である。
図3は、加熱用の定着ローラ12と、該定着ローラ12に対向配置された弾性加圧ローラ19と、定着ローラ12の加熱手段であるヒータ20と、を具備する熱定着装置の長手方向に直交する方向の断面図である。
画像形成装置としては、電子写真方式を用いた複合機、コピー、ファックス、プリンタなどがある。ここではカラーレーザープリンタを例に用い、画像形成装置の全体構成について概略説明する。
(離型層の作製)
分子鎖中にPAVEを1.2モル%含有するPFA-1及びPFPE-1を、PFA及びPFPEの合計質量に対するPFPEの質量の比(以下、「PFPE/(PFA+PFPE)」と称する。)が0.10となるように撹拌機中で混合・撹拌して、PFA及びPFPEの混合物を得た。
該混合物を二軸押出機に投入し、スクリュ直径:46mm、スクリュ回転数:180rpm、シリンダー温度:350℃~420℃の条件で混練を行った。押出した組成物を冷却、切断することにより、PFA/PFPEペレットを作製した。
さらに、得られたフッ素樹脂チューブから別途測定サンプル2を採取し、オーブン中で、温度180℃、200時間加熱した。加熱後の測定サンプル2について、前記した方法に従って、周波数10Hz、温度180℃における動的粘弾性(以下、「tanδ2」と称する。)を測定した。
基材として、内径30mm、幅400mm、厚さ40μmのニッケル電鋳製のエンドレスベルト形状を有する基材を用意した。この基材の外周面にプライマー処理を施した。
次いで、弾性層の表面に、付加硬化型シリコーンゴム接着剤(商品名:SE1819CV、東レ・ダウコーニング社製の「A液」及び「B液」を等量混合)を厚さがおよそ20μm程度になるように略均一に塗布した。
次に、離型層として、上記で作製したフッ素樹脂チューブを被せ、該フッ素樹脂チューブの上からベルト表面を均一に扱くことにより、過剰の接着剤を弾性層とフッ素樹脂チューブの間から扱き出した。
そして、温度200℃に設定した電気炉に、弾性層及び該弾性層の周面にフッ素樹脂チューブを被覆してなる基材を入れ、1時間加熱して、接着剤を硬化させてフッ素樹脂チューブを弾性層上に接着し、両端を切断して、幅が343mmの定着ベルトを得た。この定着ベルトについて、後述のように耐傷付き性の評価(評価1)、離型層の表面自由エネルギーの測定(評価2)、及び電子写真画像における光沢ムラの評価(評価3)を行った。
フッ素樹脂チューブの作製に用いるPFA種及びPFPE種を表3に示すように変えた以外は、実施例1に係るフッ素樹脂チューブと同様に各実施例に係るフッ素樹脂チューブを作製した(なお、PFA-2は分子鎖中にPAVEを4.3モル%含有する)。各フッ素樹脂チューブについて、実施例1と同様に、tanδ1、貯蔵弾性率E’、及びtanδ2を測定した。
また、各実施例に係るフッ素樹脂チューブを用いた以外は、実施例1と同様に各実施例に係る定着ベルトを作製した。これらの定着ベルトを、後述の評価1、評価2及び評価3に供した。
フッ素樹脂チューブの作製に用いたPFAとPFPEとの混合比率(PFPE/(PFA+PFPE))を表3に示すように変えた以外は、実施例4に係るフッ素樹脂チューブと同様に各実施例に係るフッ素樹脂チューブを作製した。各フッ素樹脂チューブについて、実施例1と同様に、tanδ1、貯蔵弾性率E’、及びtanδ2を測定した。
また、各実施例に係るフッ素樹脂チューブを用いた以外は、実施例1と同様に各実施例に係る定着ベルトを作製した。これらの定着ベルトを、後述の評価1、評価2及び評価3に供した。
<評価1:耐傷付き性の評価>
搬送される紙が定着部材と接する際、紙端部のバリに起因する傷(紙コバ傷)が発生しやすく、紙コバ傷発生位置より幅の広い紙を使用した場合に画像不良が発生する。
このため、連続通紙耐久後の定着画像を観察することにより、耐傷性の評価を行った。実施例及び比較例で作製した定着部材を電子写真画像形成装置(商品名:imageRUNNER-ADVANCE C5051、キヤノン株式会社製)に搭載し、ハンマーミル紙(International paper社製、坪量75g/m2)を1000枚連続通紙した。その後、高グロス紙であるOKトップコート紙(王子製紙社製、157g/m2)を用いてBkトナーの定着画像を、紙のほぼ全面に100%濃度で形成した。この定着画像を評価用画像とし、レターサイズ紙幅の画像レベルを目視で観察して、下記の基準に基づき画像影響を評価した。
ランクA:定着部材の離型層の傷に起因する画像欠陥が見られない。
ランクB:定着部材の離型層の傷に起因する光沢差が認められる。
ランクC:定着部材の離型層の傷に起因する、部分的にトナーの未定着部もしくは顕著な光沢差が認められる。
離型層の表面自由エネルギーは、非特許文献1に記載されている「北崎・畑の方法」で算出することができる。すなわち、まず、水、n-ヘキサデカン、ジヨードメタンを標準液体として、定着ベルトの離型層の接触角を測定した(測定環境:温度23℃、相対湿度55%)。次いで、各接触角の測定結果を用いて、非特許文献1の第131ページの「2.Forks式の拡張」~「3.高分子固体の表面張力とその成分」の記載に従って、「拡張Fowkesの式」から表面自由エネルギーを求めた。
測定には接触角計(商品名:DM-501、協和界面科学製)を使用し、表面自由エネルギー解析には解析ソフトウェア(商品名:FAMAS、協和界面科学製)を使用した。
ラフ紙上に存在する凹凸に対する定着部材の追従性を、ラフ紙上に形成された定着ベタ画像において、光沢ムラが見られるか否かによって評価した。
作製した定着部材を電子写真画像形成装置(商品名:imageRUNNER-ADVANCE C5051、キヤノン株式会社製)に搭載し、A4サイズのラフ紙(商品名:Business4200、Xerox社製、厚さ102μm、坪量75g/m2)に、シアントナーとマゼンタトナーの二次色からなる定着画像を、紙のほぼ全面に100%濃度で形成した。この定着画像を評価用画像とし、5名の被験者によって目視観察を行い、下記の基準に基づき評価した。
ランクA:光沢ムラが少ないと判断した者が4名以上。
ランクB:光沢ムラが少ないと判断した者が3名。
ランクC:光沢ムラが少ないと判断した者が2名以下。
PFPE-1を用いない以外は、実施例1と同様にフッ素樹脂チューブを作製した。このフッ素樹脂チューブについて、実施例1と同様に、tanδ1、貯蔵弾性率E’、及びtanδ2を測定した。
また、このフッ素樹脂チューブを用いた以外は、実施例1と同様に定着ベルトを作製した。この定着ベルトを、評価1、評価2及び評価3に供した。
PFPE-1を用いない以外は、実施例4と同様にフッ素樹脂チューブを作製した。このフッ素樹脂チューブについて、実施例1と同様に、tanδ1、貯蔵弾性率E’、及びtanδ2を測定した。
また、このフッ素樹脂チューブを用いた以外は、実施例1と同様に定着ベルトを作製した。この定着ベルトを、評価1、評価2及び評価3に供した。
分子鎖中のPAVEの含有量を高め9.8モル%としたPFA-3のペレットを特開2004-161921号公報に記載された方法で調製した。このペレットを用いた以外は、実施例1に係るフッ素樹脂チューブと同様にフッ素樹脂チューブを作製した。このフッ素樹脂チューブについて、実施例1と同様に、tanδ1、貯蔵弾性率E’、及びtanδ2を測定した。
また、このフッ素樹脂チューブを用いた以外は、実施例1と同様に定着ベルトを作製した。この定着ベルトを、評価1、評価2及び評価3に供した。
特開2003-82187号公報に記載された方法に従って、PFA-1にカーボンブラックを5.0重量%分散させたフッ素樹脂のペレットを調製した。このペレットを用いた以外は、実施例1に係るフッ素樹脂チューブと同様にフッ素樹脂チューブを作製した。このフッ素樹脂チューブについて、実施例1と同様に、tanδ1、貯蔵弾性率E’、及びtanδ2を測定した。
また、このフッ素樹脂チューブを用いた以外は、実施例1と同様に定着ベルトを作製した。この定着ベルトを、評価1、評価2及び評価3に供した。
12 定着ローラ
13 基材
14 弾性層
15 離型層
16 ベルトガイド部材
17 セラミックヒータ
18 加圧用剛性ステイ
19 弾性加圧ローラ
19a 芯金
19b 弾性層
19c 表層
20 ヒータ
21 帯電装置
22 スキャナユニット
23 現像ユニット
24 一次転写ローラ
25 クリーニングユニット
26 ローラ
27 ローラ
28 ローラ
29 給送カセット
30 給送ローラ
31 分離パッド
32 レジストローラ対
33 二次転写ローラ
34 搬送ベルト
35 定着部
36 排出ローラ対
37 排出トレイ
38 中間転写体
39 電子写真感光体ドラム(感光体ドラム)
40 レーザープリンタ
G 未定着トナー
N 定着ニップ部
P 記録媒体
V 搬送速度
T1 一次転写部
T2 二次転写部
Y イエロー
M マゼンタ
C シアン
K ブラック
Claims (12)
- 基材と、弾性層と、離型層と、をこの順に有する定着部材であって、
該離型層は、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体を含み、
該離型層の周波数10Hz、180℃における損失正接が5.0×10-2以上3.0×10-1以下であることを特徴とする定着部材。 - 前記離型層がさらにパーフルオロポリエーテルを含む請求項1記載の定着部材。
- 前記パーフルオロポリエーテルの含有量が前記テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体及び前記パーフルオロポリエーテルの合計量に対して1質量%以上40質量%以下である請求項2~4のいずれか一項に記載の定着部材。
- 前記離型層の周波数10Hz、180℃における貯蔵弾性率E’が5.0MPa以上60MPa以下である請求項1~5のいずれか一項に記載の定着部材。
- 前記離型層の周波数10Hz、180℃における損失正接が7.0×10-2以上3.0×10-1以下である請求項1~6のいずれか一項に記載の定着部材。
- 前記離型層の周波数10Hz、180℃における貯蔵弾性率E’が10MPa以上30MPa以下である請求項1~7のいずれか一項に記載の定着部材。
- 前記定着部材が、エンドレスベルト形状を有する定着ベルトである請求項1~8のいずれか一項に記載の定着部材。
- 請求項1~9のいずれか一項に記載の定着部材と、該定着部材の加熱手段と、を備えている定着装置。
- 前記定着部材が、エンドレスベルト形状を有する定着ベルトであり、前記加熱手段が、該定着ベルトの内周面に接して配置されているヒータである請求項10に記載の定着装置。
- 請求項10又は11に記載の定着装置を備えている電子写真画像形成装置。
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