JP4882312B2 - フッ素樹脂被覆部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置に用いられる加熱ベルトや加熱ロール(加圧ベルトや加圧ロールを含む)等に好適なフッ素樹脂被覆部材の製造方法に関する
従来、電子写真プロセスを利用した複写機等においては、記録シート上に形成された未定着トナー像を定着して永久画像にする必要があり、その定着法として溶剤定着法、圧力定着法、および加熱定着法が知られている。溶剤定着法は、溶剤蒸気が発散し、臭気や衛生上の問題が多いという欠点を有している。一方、圧力定着法についても、他の定着法と比べて定着性が悪いという欠点を有している。いずれも広くは実用化されていないのが現状である。それゆえ、未定着トナー像の定着には、一般に加熱によってトナーを溶融させ、記録シート(記録材)上に融着させる加熱定着法が広く採用されている。
従来、加熱定着法に用いる加熱定着装置としては、円筒状芯金の内部にヒーターランプを備え、その外周面に耐熱性離型層を形成した加熱ロールと、この加熱ロール(定着ロール)に対し圧接配置され、円筒状芯金の外周面に耐熱弾性体層を形成した加圧ロールとで構成されており、これら両ロール間に、1〜15kg/cm2、好ましくは3〜10kg/cm2の圧力を印加し、未定着トナー像の形成された普通紙等の支持体を挿通させて定着を行う加熱定着ロール方式のものが知られている。 この方式に使用される加熱ロール型定着装置は、他の加熱定着法である熱風定着方式やオーブン定着方式のものと比べて、熱効率が高い為、低電力で、高速性に優れ、しかも、紙詰まりによる火災の危険性も少ないこと等から、現在最も広く利用されている。
近年、この様な加熱ロール型定着装置において定着速度の高速化要求があり、これを満足するには、定着速度に応じてニップ領域の幅、即ちニップ幅を大きくする必要がある。ニップ幅を大きくする為の方法としては、ロール間の荷重を大きくする方法、定着ロールの弾性層の層厚を厚くする方法、または定着ロールと加圧ロールのロール径を大きくする方法等がある。しかしながら、これらの方法で対応できる定着速度には限界があり、それ以上の高速定着領域においては、加熱ロール/ベルト型定着装置、または加熱ベルト/ロール型定着装置が開発されている。
上記の加熱ロール/ベルト型定着装置、または加熱ベルト/ロール型定着装置に用いる定着部品(ロール、ベルト)は、主に大きく2つに類別される。すなわち、1)基材上に、プライマーを介してシリコーンゴムやフッ素ゴム等を薄く被覆したシリコーンゴム被覆部品、またはフッ素ゴム被覆部品と、2)基材上にプライマーを介してテトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体(以下「PFA」という)やポリテトラフルオロエチレン(以下「PTFE」という)等のフッ素樹脂をコーティングしたフッ素樹脂被覆部品とに分けられる。
これらの定着部品のうち、シリコーンゴム被覆部品は、その材料内部にフリーオイルと呼ばれるシリコーンオイルが含まれ、これらが離型性に対し、多大な影響を持ち、フリーオイルの多いもの程、高離型性を示す。しかしながら、一方でフリーオイルの存在は、ゴム強度の低下や、またフリーオイルが放出されることにより、ベルト外形が変化するという問題を有している。
一方、フッ素ゴム被覆部品は、非常に丈夫で耐摩耗性が高く、また弾性を有しているので高画質適性において優れている。しかしながら、フッ素ゴムは、それ自体が離型剤オイルとして通常使用されるポリジメチルシロキサンオイル(シリコーンオイル)を撥く性質を有するので、トナー像との間にオイルの離型層が形成されにくい。そのためフッ素ゴムとポリジメチルシロキサンオイル(シリコーンオイル)との組み合わせではカラートナーの様な低融点、高発色トナーに対して離型性が悪く使用することができない。この点を改善するものとして、ポリジメチルシロキサンオイルの一部をメルカプト基:−SH2またはアミノ基:−NH2で置換した変性シリコーンオイルを使用することが提案されている。この場合、上記のメルカプト基またはアミノ基の官能基が、フッ素ゴムの中に含まれる金属酸化物(MgO,PbO等)や二重結合と反応し、シリコーンオイルの分子レベルの膜がベルト表面に形成され、これが離型層となって定着部品表面を高離型性表面に改質する。
しかしながら、この高離型表面改質性を有するシリコーンオイルは、同時に複写シートや、両面コピー時の給紙ロール表面をも高離型化してしまう為、得られる複写シートに文房具テープ類を付着させることができなかったり、給紙ロールにより円滑に給紙が行われなかったりするという問題点を有している。そのために、使用する変性シリコーンオイルの量を減らしたり、または、変性シリコーンオイルを殆ど使用しないことが検討されているが、この様な場合、ベルト表面にフッ素ゴムが持つゴム特有の粘着性が現れ定着時にコピー用紙表面と、フッ素ゴム被覆表面とが粘着して、定着後にコピー用紙がフッ素ゴム表面から剥離できないという問題が発生する場合がある。この問題は、前記コピー用紙が、特にその表面がコート剤により処理された表面平滑性が高いコート紙である場合により顕著になる。
上記問題の発生を防止するために、使用する変性シリコーンオイルの量を減らしたり、または、変性シリコーンオイルを殆ど使用しない定着条件においても、コピー用紙に対する高い離型性及び粘着性の低い表面を有する定着部品が求められている。このような定着部品は定着時に変性シリコーンオイルの寄与が少ない場合においても、トナーと定着部品との間の付着力の小さいことや、コピー用紙と定着部品表面との間の粘着力が小さいことが要求される。
このような要求を実現するために、定着部品表面に設ける表面層材料としてフッ素樹脂材料が使用されているケースが増えてきている。この様な定着部品表面に設けられているフッ素樹脂材料としては、フッ素樹脂を加熱溶融、押し出し加工することにより作られたフッ素樹脂チューブ材料とフッ素樹脂粉末を溶液中に分散させた塗料を基材上へ塗布・乾燥・焼成することにより作られたフッ素樹脂コート材料とがある。
上記のフッ素樹脂チューブ材料とフッ素樹脂コート材料には、それぞれ長所、短所が挙げられる。フッ素樹脂チューブ材料は、材料特性としてはバルクのフッ素樹脂に近い、即ち耐磨耗性等も高いという長所を持っているが、加工方法の制約により、種々の形状に加工することが困難であると言う短所を持っている。
一方、フッ素樹脂コート材料は、塗布技術により、種々の形状に加工することが容易であると言う長所を持っているが、材料特性としては、粉末の焼成体である為、バルクのフッ素樹脂と比較して耐磨耗性等が低いと言う短所を持っている。
一方、前述した様に、近年、定着装置において定着速度の高速化要求があり、これを満足するには、定着速度に応じてニップ領域の幅、即ちニップ幅を大きくする必要がある。ニップ幅を大きくする為の方法としては、ロール間の荷重を大きくする方法、定着ロールの弾性層の層厚を厚くする方法、または定着ロールと加圧ロールのロール径を大きくする方法、さらには、加熱ロール/ベルト型定着装置、または加熱ベルト/ロール型定着装置の開発が進められている。この様に高速化を追求した場合、定着部品に対するストレスが大きくなる。特に、定着部品の表面層材料としてのフッ素樹脂材料の磨耗に対するストレスが大きくなることが明らかになっている。この様な高ストレス条件下にて、定着部品の表面層材料としてフッ素樹脂コート材料を使用した場合、表面層材料の磨耗故障による問題が多発することが明らかである。
この問題を解決する手段の一つとして、フッ素樹脂塗装面を常温にて加圧ロールを用いて、平滑化加工を施した後にフッ素樹脂塗装面を熱処理する方法(例えば、特許文献1参照。)、や、フッ素樹脂塗装面を250〜300℃にて軟化させた後、加圧ロールを用いて、平滑化加工を施す方法(例えば、特許文献2参照。)などがあるが、これらの方法では、処理温度がフッ素樹脂の融点より低い為、フッ素樹脂コート膜の密度を十分に上げることが出来ない上、加圧ロールを用いて圧力をかける際に定着部品表面に均一に圧力をかけることが出来ないと言う欠点を有していた。
また、フッ素樹脂塗装面をその融点以上の温度に加熱された加熱体に加圧接触させ、この加熱体の表面もしくは前記塗装面を転動させて加熱する方法(例えば、特許文献3参照。)や円柱基材上にフッ素樹脂粉体を塗布した後、その基材の外径より僅かに大きい内径を持つ円筒に挿入し、両者の熱膨張率の差を利用して加圧、加熱する方法(例えば、特許文献4又は5参照。)などがあるが、これらの方法では、加圧ロールや加圧部材(円筒)を用いて圧力をかける際に定着部品表面に均一に圧力をかけることが出来ない為、フッ素樹脂コート膜の密度を均一に上げることが出来ないと言う欠点を有していた。
特公平3−80277号公報 特開2004−109529号公報 特公平7−43556号公報 特開平11−5059号公報 特開2001−277266号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、フッ素樹脂コート材料の持つ種々の形状に加工することが容易であると言う長所を生かしながらバルクのフッ素樹脂と同等の高耐磨耗性を実現できるフッ素樹脂被覆部材の製造方法を提供することを目的とする。
基体と、前記基体上に設けられた平均粒径が異なる2種のフッ素樹脂粒子を焼結して得られた離型層と、を少なくとも有し、前記離型層の膜密度が98%以上であり、且つ前記離型層の膜厚が20〜60μmであるフッ素樹脂被覆部材の製造方法であって、基体上に平均粒径が異なる2種のフッ素樹脂粒子を少なくとも含むフッ素樹脂塗料を塗布する工程と、熱間静水圧加工装置を用いて前記フッ素樹脂粒子を融点以上の温度で加圧する工程と、を少なくとも有するフッ素樹脂被覆部材の製造方法である。
> 前記フッ素樹脂塗料が、フィラーをさらに含む<>に記載のフッ素樹脂被覆部材の製造方法である。
> 前記基体が、円筒状芯金である<>又は<>に記載のフッ素樹脂被覆部材の製造方法である。
> 前記基体が、無端ベルトである<>又は<>に記載のフッ素樹脂被覆部材の製造方法である。
本発明によれば、フッ素樹脂コート材料の持つ種々の形状に加工することが容易であると言う長所を生かしながらバルクのフッ素樹脂と同等の高耐磨耗性を実現できるフッ素樹脂被覆部材の製造方法を提供できる。
以下、本発明のフッ素樹脂被覆部材及びその製造方法並びに定着装置について詳細に説明する。
<フッ素樹脂被覆部材及びその製造方法>
本発明のフッ素樹脂被覆部材は、基体と、前記基体上に設けられた平均粒径が異なる2種のフッ素樹脂粒子を焼結して得られた離型層と、を少なくとも有し、前記離型層の膜密度を98%以上、且つ前記離型層の膜厚が20〜60μmとしたものである。
離型層の膜密度を98%以上とすることにより、平均粒径が異なる2種のフッ素樹脂粒子を焼結して得られた離型層の耐摩耗性をバルクのフッ素樹脂を加工して得られる離型層の耐摩耗性と同等にすることができる。離型層の膜密度が98%未満であると、フッ素樹脂粒子同士の結合力が弱くなり、離型層の強度や耐磨耗性の低下が起こることがある。
離型層の膜密度は98.5%以上が好ましく、99%以上がさらに好ましい。
本発明に係る膜密度の測定方法は、膜(50x50mm)を作成(基材上より剥離)し、その膜の重量を測定すると同時に、その膜を水中に沈めることにより、体積を測定するというものである。膜比重(D)を下記式により算出する。
膜比重(D)= 膜の重量(W)/膜の体積(V)
次に、膜密度(%)を下記式により算出する。
膜密度(%)=膜比重(D)/離型層構成材料の真比重
本発明のフッ素樹脂被覆部材は、定着装置を構成する加熱部材及び/又は加圧部材として好適に使用可能である。
本発明に係る基体の形状、素材等は特に限定されるものではないが、本発明のフッ素樹脂被覆部材を定着装置を構成する加熱部材及び/又は加圧部材として用いる場合、該基体として円筒状芯金又は無端ベルトが用いられる。
円筒状芯金としては、金属製パイプを使用することができる。材質としては、Fe、Al、Cu等が挙げられる。円筒状芯金の外径及び肉厚はその使用目的により適宜選択される。
例えば、定着装置として使用する際の所望Nip幅に基づいて外径を決定することができる。また、例えば加熱部材として使用する際には、円筒状芯金の肉厚は加熱部材のウォームアップタイム短縮の観点から、定着装置として使用する際の所望Nip圧力に耐えうる範囲で最低とすることが望ましい。
無端ベルトとしては、該無端ベルトを張架する支持ロールや圧力ロールを巻回するのに適した強度を有するものであればよく、例えば、高分子フィルム、金属フィルム、セラミックスフィルム、ガラス繊維フィルムあるいはこれらいずれか2種以上を複合して得られた複合化フィルムを使用することができる。
上記の高分子フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル類、ポリカーボネイト類、ポリイミド類、ポリフッ化ビニルやポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系ポリマー類、ナイロン等のポリアミド類、ポリスチレンやポリアクリル類、ポリエチレンやポリプロピレン類、ポリ酢酸セルロース類等のセルロース変性物類、ポリサルホン類、ポリキシリレン類、ポリアセタール類等のシート状あるいはクロス状成形物等を挙げることができ、更には汎用高分子シートにフッ素系、シリコーン系、架橋性ポリマー等の耐熱樹脂層を積層して得られた高分子複合化物を挙げることができる。
これらの中でも、無端ベルトは、耐熱性樹脂からなることが好適である。
また、このような高分子フィルムは、金属、セラミックス等で形成される耐熱層と複合化してもよく、また、内部に粒状、針状、繊維状等のカーボンブラック、グラファイト、アルミナ、シリコーン、カーバイト、ボロンナイトライド等の熱伝導性向上剤を添加したり、必要に応じて内部もしくは表面に導電化剤、帯電防止剤、剥離剤、補強剤等の添加剤を添加、もしくは適用してもよい。
更に、上記の高分子フィルムの他に、例えばコンデンサー紙、グラシン紙等の紙類や、セラミックス系フィルムや、ガラス繊維でクロス状に成形したガラス繊維フィルムや、ステンレスフィルムや、ニッケルフィルム等の金属フィルムが使用できる。
本発明のフッ素樹脂被覆部材は、離型層と基体との間の接着力を得る為に、基体上に接着剤としてのプライマー層を塗布することもできる。
プライマー層を構成する材料としては、プライマー:902YL(三井デュポンフロロケミカル社製)、PRM067(三井デュポンフロロケミカル社製)等が挙げられる。
プライマー層の厚みは、0.05〜2.0μmが好ましく、0.1〜0.5μmがさらに好ましい。
本発明のフッ素樹脂被覆部材は、後述する加熱部材と加圧部材とにより形成されるニップ域を所定幅に調節可能なように、離型層と基体との間に弾性体層を設けてもよい。弾性体層は、シリコーンゴムやフッソゴム等に代表される耐熱性ゴムにより形成することができる。
本発明のフッ素樹脂被覆部材に使用される平均粒径が異なる2種のフッ素樹脂粒子としては、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体(以下「PFA」という)やポリテトラフルオロエチレン(以下「PTFE」という)等のフッ素樹脂粉体が挙げられる。
平均粒径が異なる2種のフッ素樹脂粒子の平均粒径としては、0.1〜30μmが好ましく、より好ましくは、0.1〜15μm、さらに好ましくは0.1〜10μmである。
なお、本発明において「平均粒径」とは特に指定のない限り体積平均粒子径のことをいう。
また、耐久性(膜厚確保)に優れた表面を得るため、離型層は粒径の異なる2種のフッ素樹脂粒子から形成される。
うねりのない、平滑な離型層(表面層)を形成する観点からは溶融粘度の低く及び/又は融けやすい小粒径フッ素樹脂粒子を使用することがよいが、小粒径フッ素樹脂粒子のみを使い、1回の製膜工程で20μm以上の厚みの塗膜(表面層)を形成しようとすると、クラックを生じるという問題がある。表面層(フッ素樹脂膜)の厚みが小さすぎると、長期の使用により摩耗して耐久性が損なわれることがある。
粒径の異なる2種のフッ素樹脂粒子(大粒径フッ素樹脂粒子及び小粒径フッ素樹脂微粒子)の粒径、配合比を適宜調節することにより、1回の製膜工程で表面層(フッ素樹脂膜)の膜厚を約60μm程度まで確保でき、低コスト化が実現可能である。
ここで、配合する大粒径フッ素樹脂粒子の平均粒径が3μmより小さく、配合する大粒径フッ素樹脂粒子の量が小粒径フッ素樹脂微粒子100質量部当たり、5質量部より少ない場合、表面層(フッ素樹脂膜)にクラックが生じやすくなる。
一方、大粒径フッ素樹脂粒子の平均粒径が15μmより大きく、30質量部より多い場合、焼成の際に大粒径フッ素樹脂粒子が完全に融けられず表面層(フッ素樹脂膜)表面に融けきれない大粒径フッ素樹脂によるうねり(鈍角凸)を生じることがある。
また、これら粒径の異なる2種のフッ素樹脂粒子は、小粒径フッ素樹脂微粒子の380℃での溶融粘度が35×104ポイズ(3.5×104Pa・s)以下の範囲にあり、大粒径フッ素樹脂粒子が15×104ポイズ(1.5×104Pa・s)以下の範囲にあることが好ましい。これにより、表面層のうねりを改善することができる。
さらに表面層のうねりをより改善する観点から、粒径の異なる2種のフッ素樹脂粒子は、共に380℃での溶融粘度が15×104ポイズ(1.5×104Pa・s)以下の範囲にあることが好ましく、より好ましくは10×104ポイズ(1.0×104Pa・s)以下、最も好ましくは5×104ポイズ(0.5×104Pa・s)以下である。フッ素樹脂粒子の380℃での溶融粘度が15×104ポイズを超えると、融けたフッ素樹脂が広がることができず、表面層の表面にうねりが発生することがある。
本発明に係る離型層は、フィラーをさらに含んでいてもよい。離型層に配合されるフィラーは、金属酸化物微粒子、ケイ酸塩鉱物、カーボンブラック、窒素化合物及びマイカからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
その中でも、より好ましくはBaSO4、ゼオライト、酸化ケイ素、酸化スズ、酸化銅、酸化鉄、酸化ジルコニウム、ITO(錫ドープ酸化インジウム)、窒化珪素、窒化ホウ素、窒化チタン及びマイカからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、更に好ましくは、BaSO4、ゼオライト及びマイカからなる群より選ばれる少なくとも1種である。さらにより好ましくは、BaSO4あるいはゼオライトであり、特に好ましいのはBaSO4である。
フィラーの配合割合は適宜設定することができるが、好ましくは平均粒径が異なる2種のフッ素樹脂粒子100質量部当たり1質量部以上30質量部以下、より好ましくは1質量部以上20質量部以下の範囲に設定される。フィラーの配合割合が、1質量部より低くなるとフッ素樹脂のもつ高離型性により、トナーや用紙の離型には非常に優れるものの、剥離爪等の接触物に対する耐摩耗性が劣る為、表面磨耗や傷等が発生しやすくなる為、定着装置関連の故障が発生しやすくなることがある。また、30質量部より多くなると、均一な分散状態が得られ難く、膜厚むらになるだけでなく、フッ素樹脂のもつ高離型性が低下し、トナーオフセットが発生しやすくなり、また、表面層の粗さや、グロスなどの表面性が低下し、加圧ベルト(定着ベルト)として用いた場合、表面層の粗さ、グロスなどの表面性低下により画像のグロス低下、画像あれなどが発生することがある。
フィラーの平均粒径は、0.1μm以上15μm以下であることが好ましく、より好ましくは1μm以上10μm以下であり、更に好ましくは2μm以上8μm以下である。平均粒径が1μm以上10μm以下であり、15μm以上の粒子が25質量%以下の範囲にあることが好ましい。特に、表面層に鋭角な突起の発生を抑制するため、フィラーは、その平均粒径が1μm以上10μm以下であり、15μm以上の粒子が5質量%以下の範囲にあることが好ましく、より好ましくは15μm以上の粒子は3質量%以下の範囲にあることである。
フィラーの平均粒径が、0.1μmより小さくなると、粉末の表面積が大きくなり、フィラーをPFAへ添加、分散することが困難になることがある。10μmより大きくなると、フィラーを添加したPFAからなる表面層が粗くなりすぎるという問題が発生することがある。また、フィラー中15μm以上の粒子は5質量%の範囲を超えると、大粒径のフィラーがとげのような鋭角な突起になりやすく、この鋭角な突起が画像(両面印字時)に突き刺さり、白抜け状の画像ディフェクトが発生することがある。
また、フィラーとして、導電性粒子を用いることもできる。電子写真装置の各種条件によっては定着装置に導電性の付与が要求される場合が有り、この場合は、フッ素樹脂にフィラーとして導電性粒子を配合することができる。導電性粒子としては上記特定のフィラー以外の粒子を用いることもできる。フィラーとして、導電性粒子を用いる場合、導電性付与の目的やフッ素樹脂による離型性維持の観点と導電性粒子の分散の問題から、フッ素樹脂粒子100質量部当たり、1質量部以上10質量部以下が好適である。
本発明のフッ素樹脂被覆部材は、基体上にフッ素樹脂粒子を少なくとも含むフッ素樹脂塗料を塗布する工程と、熱間静水圧加工装置を用いて前記フッ素樹脂粒子を融点以上の温度で加圧する工程と、を少なくとも有するフッ素樹脂被覆部材の製造方法により製造することができる。
本発明に係るフッ素樹脂塗料の基体上への塗布方法としては、従来一般的に使用されている方法で、湿式法としてスプレー塗布、ディップ塗布が、乾式法として静電塗布などが用いられる。
湿式法(スプレー塗布、ディップ塗布)の場合には液状のフッ素樹脂塗料が用いられる。液状のフッ素樹脂塗料に使用される液状分散媒体としては、通常、水を用いるが、所望により有機溶媒を用いてもよく、あるいは、塗布後の乾燥を容易にするために、水とアルコール等の有機溶媒との混合物を用いることもできる。
フッ素樹脂粒子及び必要に応じて用いられるフィラーを液状媒体中に分散させるために、界面活性剤を使用することが好ましい。界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤及びノニオン系界面活性剤が好ましい。これらの界面活性剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。これらの中でも、ノニオン系界面活性剤が特に好ましい。界面活性剤の使用量は特に限定されないが、通常は、フッ素樹脂粒子及び必要に応じて用いられるフィラーを液状媒体中に均一に分散し得る量比で用いられる。
また、膜厚の制御および塗布を容易にするため、増粘剤を使用することもできる。増粘剤の使用量は特に限定されない。塗布を容易にするために塗布方法によって増粘剤の使用量を調整することができる。
また、湿式法(スプレー塗布、ディップ塗布)にて塗布された表面層の乾燥温度としては使用した液状分散媒体が揮発する温度で、50℃〜200℃が好ましく、より好ましくは60℃〜180℃、さらに好ましくは70℃〜150℃である。
乾式法(静電塗布)には固体(粉体)のフッ素樹脂塗料が用いられる。粉体のフッ素樹脂塗料としては、上述したフッ素樹脂粒子を用いることができる。必要に応じて該フッ素樹脂粒子に上述のフィラーを混合して使用することもできる。
基体とフッ素樹脂塗料との間に逆電位を与え、静電気力により基体上にフッ素樹脂塗料を付着・塗布することができる。
本発明で使用される熱間静水圧加工装置(HIP)は、不活性ガス(Ar、N2など)を圧力媒体として、加熱下において加圧処理を施すものである。この方法によれば、従来の熱間プレス加工法と比較して、種々の形状の基体を加熱下において均一加圧することが可能である。
本発明で使用される熱間静水圧加工装置の加熱温度としては、フッ素樹脂の融点以上の温度が好ましく、より好ましくは融点+10℃以上、さらに好ましくは融点+20℃以上である。加熱温度が、フッ素樹脂の融点未満の場合は、フッ素樹脂が十分に溶融せず、所望の膜密度を得ることができないことがある。
フッ素樹脂塗料がフィラーを含む場合、加熱温度の上限は、フッ素樹脂の融点+100℃以下の温度が好ましく、より好ましくは融点+70℃以下、さらに好ましくは融点+50℃以下であり、加熱温度の下限はフッ素樹脂の融点以上の温度が好ましく、より好ましくは融点+10℃以上、さらに好ましくは融点+20℃以上である。加熱温度が、フッ素樹脂の融点+100℃よりも高い場合は、離型層に分散していたフィラーが移動し、フィラー同士の凝集が発生する事により、所望の膜特性(表面粗さ、摩擦係数、耐磨耗性、導電性等)を得ることができないことがある。
また、本発明で使用される熱間静水圧加工装置の圧力としては、100MPa以上が好ましく、より好ましくは200MPa以上、さらに好ましくは300Mpa以上である。圧力が、100MPa以下の場合は、フッ素樹脂を十分に加圧することが出来ず、所望の膜密度を得ることができないことがある。
<定着装置>
本発明の定着装置は、加熱部材と前記加熱部材に圧接する加圧部材とを含む一対の定着ユニットを有し、前記加熱部材と前記加圧部材とにより形成されるニップ域に未定着トナー像を保持する記録材を通過させ、熱および圧力によって定着を行なう定着装置であって、前記加熱部材及び前記加圧部材の少なくとも一方が本発明のフッ素樹脂被覆部材を用いたものである。
加熱部材及び加圧部材の少なくとも一方に本発明のフッ素樹脂被覆部材を用いることにより、定着装置の故障の発生を減らすことができる。
以下、本発明の定着装置を図面を参照しつつ説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の第一実施形態に係る定着装置である加熱ロール型定着装置の概略構成図を示す。図1に示す加熱ロール型定着装置は、定着ユニットとして、加熱ロール1及び加圧ロール2が対向して設けられ、圧接してニップが形成されている。
加熱ロール1は、内部にヒーターランプ1dを有する金属製の中空芯金コア1aに弾性体層1b及びフッ素樹脂よりなる離型層1cが順次形成された本発明のフッ素樹脂被覆部材である。加熱ロール1の外周には、加熱ロール1表面をクリーニングするためのクリーニング装置5と、加熱ロール1表面に補助的な加熱を行う外部加熱装置6と、定着後の記録媒体3を剥離するための剥離爪7と、加熱ロール1表面の温度を制御するための温度センサー8が設けられている。
加圧ロール2は、内部にヒーターランプ2dを有する金属製の中空芯金コア2aに弾性体層2bおよび離型層2cが順次形成されてなる。加圧ロール2の外周には、定着後の記録媒体3を剥離するための剥離爪7と、加圧ロール2表面の温度を制御するための温度センサー8が設けられている。
加熱ロール1と加圧ロール2とが形成するニップ域に、未定着トナー4が形成された記録材3を通過させることで、未定着トナー4を定着させることができる。
第一実施形態に係る定着装置においては、加熱ロール1として本発明のフッ素樹脂被覆部材を用いたが、加圧ロール2に本発明のフッ素樹脂被覆部材を用いてもよいし、加熱ロール1及び加圧ロール2の両方に本発明のフッ素樹脂被覆部材を用いてもよい。
図2は、本発明の第二実施形態に係る定着装置である加熱ロール・ベルト型定着装置の概略構成図を示す。第二実施形態に係る加熱ロール・ベルト型定着装置は、加熱ロールと、加熱ロールに圧接する加圧ベルトと、を含む一対の定着ユニットを有し、加熱ロールと加圧ベルトとにより形成されるニップ域に未定着トナー像を保持する記録材を通過させ、熱および圧力によって定着を行なう装置である。
図2に示す加熱ロール・ベルト型定着装置は、定着ユニットとして、加熱ロール1および加圧ベルト13が対向して設けられ、加圧ベルト13として本発明のフッ素樹脂被覆部材が用いられる。加圧ベルト13はその周内部に配置された加圧パッド12(加圧部材)と加圧ロール11(加圧部材)により加熱ロール1に押圧され、圧接してニップが形成されている。加圧パッド12(加圧部材)は加圧ベルト13との当接部(加圧部)の形状がパッド状であり、更に、該当接部ないしその近傍がゴム状の弾性部を含むものであってもよい。
なお、本発明において、「当接部の形状がパッド状」とは、加圧パッド12が、加圧ベルト13に対して当接する部分の形状が、加熱ロール1と、加圧ロール11と2本の支持ロール10とにより張架された加圧ベルト13の内周面との間にほぼ隙間無く密着するような形状をいう。また、「当接部ないしその近傍」という場合の近傍とは、加圧パッド12の前記当接部に対し、弾性部により弾性を付与し得る程度の部分を差し、一概には言えないものの、好ましくは、前記当接部及び当接部から垂直方向に10mm迄の範囲の加圧パッド12をいう。更に、「該当接部ないしその近傍がゴム状の弾性部を含む」とは、当接部ないしその近傍の少なくと一部が弾性を有する材料からなることをいう。ゴム状弾性部は、シリコーンゴムやフッ素ゴム等に代表される耐熱性ゴムをいう。
加圧パッド12は、記録材の進行方向に沿って、異なる硬度の複数の加圧部を有していてもよい。この場合、例えば、片方がゴム状弾性部材からなる加圧部と、もう片方が金属等の硬い圧力付与部材からなる加圧部と、で構成される場合が多く好適である。また、加圧パッド12は、異なる硬度の複数の加圧部で構成される場合、ニップ領域の圧力は記録材突入側より記録材排出側が高くなるほうが、記録材(特に薄い記録材)の剥離性が向上され好適である。例えば、加圧パッド12における記録材突入側の加圧部をゴム状弾性部材から構成させ、記録材排出側の加圧部を金属等の硬い圧力付与部材から構成させることで、好適に、ニップ領域の圧力を記録材突入側より記録材排出側が高くなるようにさせることができる。
加圧パッド12と加圧ベルト13内面との摺動性を向上させる為に、耐熱性樹脂やフッ素樹脂で構成されたシートを摺動シート介して、加圧パッド12を配置してもよい。
加熱ロール1は、内部にヒーターランプ1dを有する金属製の中空芯金属コア1aに弾性体層1bおよび離型層1eが順次形成されて構成されている。これらの金属コア1aや、弾性体層1bおよび離型層1eは、従来公知の材料により構成することができる。
加圧ベルト13は、2本の支持ロール10と1本の加圧ロール11とにより張架されており、支持ロール10の一方は内部にヒーターランプ2dを有する。4は、普通紙等の記録材3上に形成された未定着トナー像である。
加熱ロール1の周辺には、ロール表面をクリーニングするためのクリーニング装置5、加熱ロール1を表面から加熱するための外部加熱装置6、定着後の用紙を剥離するための剥離爪7、加熱ロール1表面の温度を制御するための温度センサー8が設けられている。
図2に示す定着装置では、未定着トナー像4を表面に保持する記録材3が、矢印A方向に、不図示の搬送手段及び加圧ベルト13により搬送されて、矢印B方向に回転駆動される加熱ロール1と、加圧ベルト13とが圧接し形成されたニップ領域に挿通される。この際、記録材3の未定着トナー像4が形成された面と、加熱ロール1の表面とが、向き合うように記録材3が挿通される。このニップ領域を記録材3が通過した際に、熱及び圧力が記録材3に加えられることにより、未定着トナー像4が、記録材3に定着される。定着後の記録材はニップ領域を通過後、剥離爪7により加熱ロール1から剥離され、加熱ロール・ベルト型定着装置から排出される。このようにして定着処理がなされる。
第二実施形態に係る定着装置においては、加圧ベルト13として本発明のフッ素樹脂被覆部材を用いたが、加熱ロール1に本発明のフッ素樹脂被覆部材を用いてもよいし、加熱ロール1及び加圧ベルト13の両方に本発明のフッ素樹脂被覆部材を用いてもよい。
図3は、第二実施形態の変形例であるフリーベルト型定着装置の概略構成図を示す。図3に示すフリーベルト型定着装置は、加熱ロール・ベルト型定着装置において、より一層の小型化、省エネ化と高速化の両立を狙った装置であり、ベルトを張架する為の支持ロールや加圧ローラをもたず、ベルト走行ガイド23に沿ってガイドされ、加熱ロール20からの駆動力を受けることで加圧ベルト21を従動させており、このようなベルト型定着装置は、支持ロールや加圧ロールをもつタイプ(図2に示す定着装置)と区別する為に、フリーベルト型定着装置と呼ばれる。
図3に示すフリーベルト型定着装置は、定着ユニットとして、加熱ロール20および加圧ベルト21が対向して設けられ、加圧ベルト21として、上記特定の離型層21cが設けられてなる本発明のフッ素樹脂被覆部材を備える。加圧ベルト21は、その周内部に配置された加圧パッド22(加圧部材)により加熱ロール20に押圧され、圧接してニップが形成されつつ上述のようにベルト走行ガイド23に沿ってガイドされ、加熱ロール20からの駆動力を受けることで従動される。
加圧パッド22(加圧部材)は、記録材の進行方向に沿って、異なる硬度の2つの加圧部22a、22bを有する。加圧パッド22における記録材突入側の加圧部22aをゴム状弾性部材から構成させ、記録材排出側の加圧部22bを金属等の硬い圧力付与部材から構成させ、ニップ領域の圧力を記録材突入側より記録材排出側が高くさせている。この構成により、記録材(特に薄い記録材)の剥離性が向上される。加圧部22a、22bは、ホルダ22cにより支持され、テフロン(登録商標)を含むガラス繊維シートやフッ素樹脂シートなどの低摩擦層22dを介して加圧ベルト21内周面から加熱ロール20を押圧している。
加熱ロール20は、内部にヒーターランプ24を有する金属製の中空芯金属コア20aに弾性体層20bおよび離型層20cが順次形成されて構成されている。これらの金属コア20aや、弾性体層20bおよび離型層20cは、従来公知の材料により構成することができる。
加熱ロール20の周辺には、定着後の用紙を剥離するための剥離ブレード28、ロール表面の温度を制御するための温度センサー25が設けられている。
図3に示す定着装置では、図2に示す定着装置と同様に、未定着トナー像27を表面に保持する記録材26が、矢印A方向に、不図示の搬送手段により搬送されて、矢印B方向に回転駆動される加熱ロール20と、加圧ベルト21とが圧接し形成されたニップ領域に挿通される。この際、記録材26の未定着トナー像27が形成された面と、加熱ロール20の表面とが、向き合うように記録材26が挿通される。このニップ領域を記録材26が通過した際に、熱及び圧力が記録材26に加えられることにより、未定着トナー像27が、記録材26に定着される。定着後の記録材はニップ領域を通過後、剥離ブレード28により加熱ロール20から剥離され、フリーベルト型定着装置から排出される。このようにして定着処理が成される。
本発明の加熱ロール・ベルト型定着装置において、加熱ロールと加圧ベルトとにより形成されるニップ域に、未定着トナー像を保持する記録材が通過する時間(ニップ時間)は、0.030秒以上でることが望ましい。このニップ時間が0.030秒より小さい場合、良好な定着性と、紙しわやカールの発生防止との両立が困難になる為、その分定着温度を上げる必要があり、エネルギーの浪費、部品の耐久性低下、装置の温昇を招き、好ましくない。なお、NIP時間の上限は特に限定されるものではないが、定着処理能力と装置・部材の大きさの兼ね合いから、0.5秒以下が好ましい。
図4は、本発明の第三実施形態に係る定着装置である加熱ベルト・ロール型定着装置の概略構成図を示す。第三実施形態に係る加熱ベルト・ロール型定着装置は、加熱ベルトと、加熱ベルトに圧接する加圧ロールと、を含む一対の定着ユニットを有し、加熱ベルトと加圧ロールとにより形成されるニップ域に未定着トナー像を保持する記録材を通過させ、熱および圧力によって定着を行なう装置であり、この加熱ベルト、加圧ロールとして、本発明のフッ素樹脂被覆部材を備える。
図4に示す加熱ベルト・ロール型定着装置において、30は、耐熱性ベースフィルム(例えばポリイミドフィルム等)の基体上に離型層を形成した、本発明のフッ素樹脂被覆部材としての加熱ベルトである。加熱ベルト30に接するように加圧ロール31が配され、加熱ベルト30と加圧ロール31との間にニップ部を形成している。加圧ロール31は、基体31a上にシリコーンゴム等による弾性体層31bを形成し、さらにその上層に離型層31cを形成した、本発明のフッ素樹脂被覆部材である。
加熱ベルト30内側には、加圧ロール31と対向する位置に、例えば鉄製の圧力ロール33aと、逆T字型をした圧力印加部材33bと、潤滑剤を含浸させた金属パッド33cとからなる加圧部材33が配され、圧力印加部材33bが圧力ロール33aを介して加熱ベルト30を加圧ロール31に押しつけ、前記ニップ部にニップ圧が加わるようになっている。このとき圧力印加部材33bは、金属パッド33cが圧力ロール33aの内面を滑りながらニップ圧を印加している。なお、圧力ロール33aの内面には潤滑性のある耐熱オイルがコーティングされていることが好ましい。
さらに加熱ベルト30の内側には、加熱ベルト30のニップ部を加熱するためのヒータランプ32が配されている。
圧力ロール33aの矢印D方向への回転に従動して加熱ベルト30は矢印B方向に回転し、それにつれて加圧ロール31も矢印C方向に従動回転する。未定着トナー像34が形成された記録材35は矢印A方向に、上記定着装置のニップ部に挿通され、加熱溶融および加圧されトナー像が定着される。
なお、本例においては、加熱ベルト30と加圧ロール31との双方が本発明のフッ素樹脂被覆部材である場合について説明したが、加熱ベルト30と加圧ロール31のうちの一方のみが本発明のフッ素樹脂被覆部材である場合でも、本発明の効果は発揮される。もちろん、双方が本発明のフッ素樹脂被覆部材であることが好ましい。
図5は、本発明の第四実施形態に係る定着装置である加熱ベルト型定着装置の概略構成図を示す。第四実施形態に係る加熱ベルト型定着装置は、加熱ベルトと、加熱ベルトに圧接する加圧ベルトと、を含む一対の定着ユニットを有し、加熱ベルトと加圧ベルトとにより形成されるニップ域に未定着トナー像を保持する記録材を通過させ、熱および圧力によって定着を行なう装置であり、この加熱ベルト、加圧ベルトとして、本発明のフッ素樹脂被覆部材を備える。
図5に示す加熱ベルト型定着装置において、加熱ベルト40、ヒータランプ42および加圧部材43(圧力ロール43a、圧力印加部材43b及び金属パッド43c)の構成は、図4における定着装置の加熱ベルト30、ヒータランプ32および加圧部材33(圧力ロール33a、圧力印加部材33b及び金属パッド33c)の構成と同一である。従って、加熱ベルト40は、本発明のフッ素樹脂被覆部材である。
加熱ベルト40に面で接するように加圧ベルト49が配され、加熱ベルト40と加圧ベルト49との間にニップ部を形成している。加圧ベルト49は、加熱ベルト40と同様の構成、即ち、本発明のフッ素樹脂被覆部材である。加圧ベルト49の内側には、加圧部材43と対向する位置にシリコーンゴム等からなる加圧ロール48が配され、前記ニップ部にニップ圧が加わるようになっている。
圧力ロール43aの矢印D方向への回転に従動して加熱ベルト40は矢印B方向に回転し、それにつれて加圧ベルト49も矢印C方向に従動回転する。未定着トナー像44が形成された記録材45は矢印A方向に、上記定着装置のニップ部に挿通され、加熱溶融および加圧されトナー像が定着される。
なお、本例においては、加熱ベルト40と加圧ベルト49との双方が本発明のフッ素樹脂被覆部材である場合について説明したが、加熱ベルト40と加圧ベルト49のうちの一方のみが本発明のフッ素樹脂被覆部材である場合でも、本発明の効果は発揮される。もちろん、双方が本発明のフッ素樹脂被覆部材であることが好ましい。
<画像形成装置>
以下、本発明の定着装置を備えた画像形成装置(本発明の画像形成装置)について、図面を参照して、説明する。本発明の画像形成装置は、少なくとも、記録媒体に未定着トナー像を担持させるトナー像形成部と、本発明の定着装置と、を備えるものである。
−第一実施形態−
図6は、本発明の第一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図を示す。図6に示す画像形成装置200は、電子写真感光体207と、電子写真感光体207を接触帯電方式により帯電させる帯電装置208と、帯電装置208に接続された電源209と、帯電装置208により帯電される電子写真感光体207を露光して静電潜像を形成する露光装置2
10と、露光装置210により形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像装置211と、現像装置211により形成されたトナー像を被転写媒体に転写する転写装置212と、クリーニング装置213と、除電器214と、本発明の定着装置215とを備える。なお、図6には示していないが、トナーを現像装置211に供給するトナー供給装置も備えている。また、本実施形態とは別の実施形態において、除電器214が設けられていなくてもよい。
電子写真感光体207と、帯電装置208と、電源209と、露光装置210と、現像装置211と、転写装置212と、クリーニング装置213と、除電器214と、によりトナー像形成部が構成される。
帯電装置208は、電子写真感光体207の表面に導電性部材(帯電ロール)を接触させて感光体に電圧を均一に印加し、感光体表面を所定の電位に帯電させるものである。なお、本発明の画像形成装置が備える帯電装置は、コロトロン、スコロトロンによる非接触方式のものでもあってもよい。
これらの導電性部材を用いて電子写真感光体207を帯電させる際には、導電性部材に電圧が印加されるが、かかる印加電圧は直流電圧、直流電圧に交流電圧を重畳したもののいずれでもよい。なお、本実施形態において示した帯電ロールの他、帯電ブラシ、帯電フィルム若しくは帯電チューブなどを用いて接触帯電方式による帯電を行ってもよい。また、コロトロン若しくはスコロトロンを用いた非接触方式による帯電を行ってもよい。
露光装置210としては、電子写真感光体207の表面に、半導体レーザー、LED(light emitting diode)、液晶シャッター等の光源を所望の像様に露光できる光学系装置等を用いることができる。これらの中でも、非干渉光を露光可能な露光装置を用いると、電子写真感光体207の導電性基体と感光層との間での干渉縞を防止することができる。
現像装置211としては、例えば、磁性若しくは非磁性の一成分系現像剤又は二成分系現像剤等を接触又は非接触させて現像する一般的な現像装置を用いて行うことができる。そのような現像装置としては、上述の機能を有している限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
転写装置212としては、ローラー状の接触帯電部材の他、ベルト、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、あるいはコロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等が挙げられる。
クリーニング装置213は、転写工程後の電子写真感光体の表面に付着した残存トナーを除去するためのもので、これにより清浄面化された電子写真感光体は上記の画像形成プロセスに繰り返し供される。クリーニング装置としては、図示したクリーニングブレードを用いたものの他、ブラシクリーニング、ロールクリーニング等の手法を用いることができるが、これらの中でもクリーニングブレードを用いることが好ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
本実施形態の画像形成装置は、図6に示したように、除電器(イレーズ光照射装置)214を備える。これにより、電子写真感光体が繰り返し使用される場合に、電子写真感光体の残留電位が次の画像形成サイクルに持ち込まれる現象が防止されるので、画像品質をより高めることができる。
−第二実施形態−
図7は、本発明の第二実施形態に係る画像形成装置の概略構成図を示す。図7に示す画像形成装置220は中間転写方式の電子写真装置であり、ハウジング400内において4つの電子写真感光体401a〜401d(例えば、電子写真感光体401aがイエロー、電子写真感光体401bがマゼンタ、電子写真感光体401cがシアン、電子写真感光体401dがブラックの色からなる画像をそれぞれ形成可能である)が中間転写ベルト409に沿って相互に並列に配置されている。
電子写真感光体401a〜401dのそれぞれは所定の方向(紙面上は反時計回り)に回転可能であり、その回転方向に沿って帯電ロール402a〜402d、現像装置404a〜404d、1次転写ロール410a〜410d、クリーニングブレード415a〜415dが配置されている。現像装置404a〜404dのそれぞれにはトナーカートリッジ405a〜405dに収容されたブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナーが供給可能であり、また、1次転写ロール410a〜410dはそれぞれ中間転写ベルト409を介して電子写真感光体401a〜401dに当接している。
電子写真感光体401と、帯電ロール402と、現像装置404と、1次転写ロール410と、クリーニングブレード415と、によりトナー像形成部が構成される。
さらに、ハウジング400内の所定の位置にはレーザー光源(露光装置)403が配置されており、レーザー光源403から出射されたレーザー光を帯電後の電子写真感光体401a〜401dの表面に照射することが可能となっている。
これにより、電子写真感光体401a〜401dの回転工程において帯電、露光、現像、1次転写、クリーニングの各工程が順次行われ、各色のトナー像が中間転写ベルト409上に重ねて転写される。
中間転写ベルト409は駆動ロール406、バックアップロール408及びテンションロール407により所定の張力をもって支持されており、これらのロールの回転によりたわみを生じることなく回転可能となっている。また、2次転写ロール413は、中間転写ベルト409を介してバックアップロール408と当接するように配置されている。バックアップロール408と2次転写ロール413との間を通った中間転写ベルト409は、例えば駆動ロール406の近傍に配置されたクリーニングブレード416により清浄面化された後、次の画像形成プロセスに繰り返し供される。
また、ハウジング400内の所定の位置にはトレイ(記録媒体トレイ)411が設けられており、トレイ411内の紙などの記録媒体500が移送ロール412により中間転写ベルト409と2次転写ロール413との間、さらには本発明の定着装置414に順次移送された後、ハウジング400の外部に排紙される。
なお、上述の説明においては中間転写体として中間転写ベルト409を使用する場合について説明したが、中間転写体は、上記中間転写ベルト409のようにベルト状であってもよく、ドラム状であってもよい。
なお、記録媒体とは、電子写真感光体上に形成されたトナー像を転写する媒体であれば特に制限はない。例えば、電子写真感光体から直接、紙等の被転写媒体に転写する場合は、紙等が記録媒体である。
以下、本発明を実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例により限定されるものではない。なお、以下の文中における「部」は、全て「質量部」を示すものとする。
<フッ素樹脂塗料Aの調製>
平均粒径8μmのPFA粒子(大粒径PFA)30部と平均粒径0.2μmのPFA粒子(小粒径PFA)70部とを110部の蒸留水に加え、回転羽根式攪拌機にて、30分間攪拌処理をしてフッ素樹脂塗料Aを調製した。
[実施例1A、実施例2A及び比較例1A]
フッ素樹脂塗料Aをポリイミドシートサンプル(100x100mm)上に80μmの厚みにスプレー塗布後、80℃の乾燥炉で10分間乾燥してPFA乾燥膜を得た。このサンプルを実施例1A、実施例2Aでは、熱間静水圧加工装置(HIP)(三菱重工製)を用いて、それぞれ圧力:120MPa、温度:330℃、ピーク時間:10min、圧力:320MPa、温度:330℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、ポリイミドシート上に30μmのPFA膜が得られた。
一方、比較例1Aでは、実施例1A、2Aと同様にして作成したPFA乾燥膜を熱風循環オーブンを用いて、温度:330℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、ポリイミドシート上に32μmのPFA膜が得られた。表1に、実施例1A、実施例2A及び比較例1Aの製造条件をまとめて示す。
得られたシート状サンプルについて、材料特性評価として、純水の接触角、表面粗さ、表面グロス、膜密度を測定した。各評価方法を下記に示し、また、その評価結果を表2に示す。
(1)表面接触角測定(純水の接触角)
純水の接触角:協和界面科学(株)製表面接触角測定機を使用し、サンプル表面にイオン交換水の水滴を滴下し、その水滴とサンプル表面との接触角を側面より、測定した。
(2)表面粗さ(十点平均粗さRz)測定
東京精密(株)製表面粗さ測定機を使用し、サンプル表面に測定子を荷重0.07gで接触させ、トラバーススピード0.03mm/secで2.5mm移動させて測定した。測定倍率は水平方向×50,垂直方向×5000に設定して、十点平均粗さ(Rz)を求めた。
(3)表面グロス測定
Gardner(株)製マイクログロスメーターを使用し、サンプル表面にマイクログロスメーターを密着させ、入射/反射角:75°/75°の条件で測定した。
(4)膜密度
膜密度は、上述の方法により求めた。
Figure 0004882312
Figure 0004882312
[実施例3A及び実施例4A]
フッ素樹脂塗料Aをポリイミドシートサンプル(100x100mm)上に80μmの厚みにスプレー塗布後、80℃の乾燥炉で10分間乾燥した。このサンプルを実施例3、実施例4では、熱間静水圧加工装置(HIP)(三菱重工製)を用いて、それぞれ圧力:120MPa、温度:360℃、ピーク時間:10min、圧力:320MPa、温度:360℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、ポリイミドシート上に28μmのPFA膜が得られた。表1に、実施例3A及び実施例4Aの製造条件をまとめて示す。
得られたシート状サンプルについて、材料特性評価として、純水の接触角、表面粗さ、表面グロス、膜密度を実施例1Aと同様にして測定した。その評価結果を表2に示す。
[実施例5A]
担体として、アルミニウム製の中空芯金コアを用意し、弾性体層としてシリコーンゴム組成物を0.8mmの厚さに被覆した後、このロール表面にフッ素樹脂塗料Aを80μmの厚みにスプレー塗布した。この加熱ロールを、熱間静水圧加工装置(HIP)(三菱重工製)を用いて、圧力:120MPa、温度:330℃、ピーク時間:10min、の条件下で、処理を実施した。その結果、PFA表面層(離型層;30μm)/シリコーンゴム弾性体層/コアで構成された加熱ロールが得られた。
[実施例6A]
基体として、ポリイミド(PI)製のエンドレスベルトを作成し、その表面にフッ素樹脂塗料Aを80μmの厚みにディップ塗布した。このエンドレスベルトを熱間静水圧加工装置(HIP)(三菱重工製)を用いて、それぞれ圧力:120MPa、温度:360℃、ピーク時間:10min、の条件下で、処理を実施した。その結果、PFA表面層(離型層;30μm)/PIエンドレス基材で構成された加圧ベルトが得られた。
[比較例2A]
担体として、アルミニウム製の中空芯金コアを用意し、弾性体層としてシリコーンゴム組成物を0.8mmの厚さに被覆した後、このロール表面にフッ素樹脂塗料Aを80μmの厚みにスプレー塗布した。この加熱ロールを熱風循環オーブンを用いて、温度:330℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、PFA表面層(離型層;32μm)/シリコーンゴム弾性体層/コアで構成された加熱ロールが得られた。
[比較例3A]
基体として、ポリイミド製のエンドレスベルトを作成し、その表面にフッ素樹脂塗料Aを80μmの厚みにディップ塗布した。このエンドレスベルトを熱風循環オーブンを用いて、温度:360℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、PFA表面層(離型層;32μm)/PIエンドレス基材で構成された加圧ベルトが得られた。
表3に実施例5A、実施例6A、比較例2A及び比較例3Aの製造条件をまとめて示す。また、実施例5A、実施例6A、比較例2A及び比較例3Aに係る加熱ロール及び加圧ベルトの純水の接触角、表面粗さ、表面グロス、膜密度を実施例1Aと同様にして測定した。その結果を表4に示す。
Figure 0004882312
Figure 0004882312
実施例5A、6Aで作製された加熱ロールと加圧ベルトとを図2と同様の構成の定着装置を有する電子写真装置である富士ゼロックス社製Docu CenterColor400に装着し、定着性能評価を行った。上記電子写真装置は、加熱ロール内部に800Wのハロゲンランプヒーターを有し、150℃の設定温度、150mm/secのスピード、8mmのニップ幅を有する様に設定されている。また、トナーは、富士ゼロックス社製Docu CenterColor400用カラートナー(シアン色)を使用し、富士ゼロックス社製「J紙」に定着させた。記録材である用紙上に形成された粉体トナー像のトナー密度は1mg/cm2であった。上記条件により、100,000枚(100kpv)の定着維持性テストを実施した。離型層の耐磨耗性の評価は、テスト後の加熱ロールと加圧ベルトの離型層の膜厚を測定し、1kpv当たりの摩耗量を求めることにより行った。また、定着特性、剥離特性及び紙しわを、下記基準に基づいて評価した。その評価結果を表5に示す。
−定着特性−
画像が定着された用紙の、定着トナー像のソリッド部のほぼ中央に、内側に折り目を入れて定着トナー像が破壊された部分をティッシュペーパーで拭い取り、白抜けした線幅を測定し、白抜けした線幅が0.2mm未満のものの割合が80%以上である場合、良好と評価した。
−剥離特性−
印字サンプル100枚中、ジャム(剥離不良)発生がない場合、良好と評価した。
−紙しわ−
印字サンプル100枚中、紙しわの発生がない場合、良好と評価した。
比較例2A、3Aで作製られた加熱ロールと加圧ベルトを用いて実施例5A/6Aと同様に定着性能評価を行った。その結果、55kpv経過時点で加圧ベルトの離型層が、摩滅してしまった。その評価結果を表5に示す。
Figure 0004882312
表5から、熱間静水圧加工により、離型層の耐磨耗性が大幅に改善されていることがわかる。
<フッ素樹脂塗料Bの調製>
平均粒径8μmのPFA粒子(大粒径PFA)30部と平均粒径0.2μmのPFA粒子(小粒径PFA)70部とBaSO4(堺化学社製、BMH−60 平均粒径5μm)10部とを110部の蒸留水に加え、回転羽根式攪拌機にて、30分間攪拌処理をしてフッ素樹脂塗料Bを調製した。
<フッ素樹脂塗料Cの調製>
平均粒径8μmのPFA粒子(大粒径PFA)30部と平均粒径0.2μmのPFA粒子(小粒径PFA)70部とゼオライト(トヨビルダー製、平均粒径2μm)5部とを110部の蒸留水に加え、回転羽根式攪拌機にて30分間攪拌処理をしてフッ素樹脂塗料Cを調製した。
[実施例1B、実施例2B及び比較例1B]
フッ素樹脂塗料Bをポリイミドシートサンプル(100x100mm)上に80μmの厚みにスプレー塗布後、80℃の乾燥炉で10分間乾燥してPFA乾燥膜を得た。このサンプルを実施例1B、実施例2Bでは、熱間静水圧加工装置(HIP)(三菱重工製)を用いて、それぞれ圧力:120MPa、温度:330℃、ピーク時間:10min、圧力:320MPa、温度:330℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、ポリイミドシート上に30μmのPFA膜が得られた。
一方、比較例1Bでは、実施例1B、2Bと同様にして作成したPFA乾燥膜を熱風循環オーブンを用いて、温度:330℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、ポリイミドシート上に32μmのPFA膜が得られた。表6に、実施例1B、実施例2B及び比較例1Bの製造条件をまとめて示す。
得られたシート状サンプルを用いて実施例1Aと同様の評価を行った。その評価結果を表7に示す。
Figure 0004882312
Figure 0004882312
[実施例3B、実施例4B及び比較例2B]
フッ素樹脂塗料Cをポリイミドシートサンプル(100x100mm)上に80μmの厚みにスプレー塗布後、80℃の乾燥炉で10分間乾燥した。このサンプルを実施例3B、実施例4Bでは、熱間静水圧加工装置(HIP)(三菱重工製)を用いて、それぞれ圧力:120MPa、温度:360℃、ピーク時間:10min、圧力:320MPa、温度:360℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、ポリイミドシート上に28μmのPFA膜が得られた。
一方、比較例2Bでは、実施例3Bと同様にして作成したPFA乾燥膜を熱風循環オーブンを用いて、温度:360℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、ポリイミドシート上に32μmのPFA膜が得られた。表6に、実施例3B、実施例4B及び比較例2Bの製造条件をまとめて示す。
得られたシート状サンプルを用いて実施例1Aと同様の評価を行った。その評価結果を表7に示す。
[実施例5B]
担体として、アルミニウム製の中空芯金コアを用意し、弾性体層としてシリコーンゴム組成物を0.8mmの厚さに被覆した後、このロール表面にフッ素樹脂塗料Bを80μmの厚みにスプレー塗布した。この加熱ロールを、熱間静水圧加工装置(HIP)(三菱重工製)を用いて、圧力:120MPa、温度:330℃、ピーク時間:10min、の条件下で、処理を実施した。その結果、PFA表面層(離型層;30μm)/シリコーンゴム弾性体層/コアで構成された加熱ロールが得られた。
[実施例6B]
基体として、ポリイミド製のエンドレスベルトを作成し、その表面にフッ素樹脂塗料Bを80μmの厚みにディップ塗布した。このエンドレスベルトを熱間静水圧加工装置(HIP)(三菱重工製)を用いて、それぞれ圧力:120MPa、温度:360℃、ピーク時間:10min、の条件下で、処理を実施した。その結果、PFA表面層(離型層;30μm)/PIエンドレス基材で構成された加圧ベルトが得られた。
[比較例3B]
担体として、アルミニウム製の中空芯金コアを用意し、弾性体層としてシリコーンゴム組成物を0.8mmの厚さに被覆した後、このロール表面にフッ素樹脂塗料Bを80μmの厚みにスプレー塗布した。この加熱ロールを熱風循環オーブンを用いて、温度:330℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、PFA表面層(離型層;32μm)/シリコーンゴム弾性体層/コアで構成された加熱ロールが得られた。
[比較例4B]
基体として、ポリイミド製のエンドレスベルトを作成し、その表面にフッ素樹脂塗料Bを80μmの厚みにディップ塗布した。このエンドレスベルトを熱風循環オーブンを用いて、温度:360℃、ピーク時間:10minの条件下で、処理を実施した。その結果、PFA表面層(離型層;32μm)/PIエンドレス基材で構成された加圧ベルトが得られた。
表8に実施例5B、実施例6B、比較例3B及び比較例4Bの製造条件をまとめて示す。また、実施例5B、実施例6B、比較例3B及び比較例4Bに係る加熱ロール及び加圧ベルトの純水の接触角、表面粗さ、表面グロス、膜密度を実施例1Aと同様にして測定した。その結果を表9に示す。
Figure 0004882312
Figure 0004882312
実施例5B、6Bで作製された加熱ロールと加圧ベルトとを図2と同様の構成の定着装置を有する電子写真装置である富士ゼロックス社製Docu CenterColor400に装着し、定着性能評価を行った。上記電子写真装置は、加熱ロール内部に800Wのハロゲンランプヒーターを有し、150℃の設定温度、150mm/secのスピード、8mmのニップ幅を有する様に設定されている。また、トナーは、富士ゼロックス社製Docu CenterColor400用カラートナー(シアン色)を使用し、富士ゼロックス社製「J紙」に定着させた。記録材である用紙上に形成された粉体トナー像のトナー密度は1mg/cm2であった。上記条件により、100,000枚(100kpv)の定着維持性テストを実施した。離型層の耐磨耗性、定着特性、剥離特性及び紙しわを上述と同様にして評価した。その評価結果を表10に示す。
比較例3B、4Bで作製された加熱ロールと加圧ベルトを用いて実施例5B/6Bと同様に定着性能評価を行った。その評価結果を表10に示す。
Figure 0004882312
表10から、熱間静水圧加工により、離型層の耐磨耗性が大幅に改善されていることがわかる。
本発明の第一実施形態に係る加熱ロール型定着装置の概略構成図を示す。 本発明の第二実施形態に係る加熱ロール・ベルト型定着装置の概略構成図を示す。 本発明の第二実施形態の変形例であるフリーベルト型定着装置の概略構成図を示す。 本発明の第三実施形態に係る加熱ベルト・ロール型定着装置の概略構成図を示す。 本発明の第四実施形態に係る加熱ベルト型定着装置の概略構成図を示す。 本発明の第一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図を示す。 本発明の第二実施形態に係る画像形成装置の概略構成図を示す。
符号の説明
1 加熱ロール
2 加圧ロール
3 記録材
4 未定着トナー
5 クリーニング装置
6 外部加熱装置
7 剥離爪
8 温度センサー

Claims (1)

  1. 基体と、前記基体上に設けられた平均粒径が異なる2種のフッ素樹脂粒子を焼結して得られた離型層と、を少なくとも有し、前記離型層の膜密度が98%以上であり、且つ前記離型層の膜厚が20〜60μmであるフッ素樹脂被覆部材の製造方法であって、基体上に平均粒径が異なる2種のフッ素樹脂粒子を少なくとも含むフッ素樹脂塗料を塗布する工程と、熱間静水圧加工装置を用いて前記フッ素樹脂粒子を融点以上の温度で加圧する工程と、を少なくとも有するフッ素樹脂被覆部材の製造方法。
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