JP5493500B2 - 定着装置用回転体、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
すなわち請求項1に係る発明は、
基材と、
前記基材の外周面に設けられ、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体と、炭化珪素及びアルミナの少なくとも一種を含み形状係数SF1の値及び形状係数SF2の値が下記条件(1)及び下記条件(2)の少なくとも一方を満たす無機粒子と、を含む、表面層と、
を有する定着装置用回転体である。
条件(1):100<SF1<300、かつ、140<SF2<250
条件(2):170<SF1<300、かつ、100<SF2<250
前記無機粒子の形状係数SF1の値及び形状係数SF2の値は、下記条件(3)を満たす、請求項1に記載の定着装置用回転体である。
条件(3):190<SF1<280、かつ、160<SF2<230
請求項1又は請求項2に記載の定着装置用回転体を備えた定着装置である。
像保持体と、前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記トナー像を記録媒体に定着する請求項3に記載の定着装置を有する定着手段と、を備えた画像形成装置である。
図1に本発明の定着装置用回転体の具体例を示す断面図を示す。図1に示す定着装置用回転体10は、例えば、円筒状の基材1上に、弾性層3と、表面層2と、が順次形成されて構成されている。定着装置用回転体10は、弾性層3がない形態でもよい。
また、定着装置用回転体10は、ロール状に限られず、例えばベルト状のものであってもよい。定着装置用回転体10をベルト状のものとする場合、基材1としては、例えば、耐熱性樹脂が挙げられ、具体的には、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリイミダベンダゾール等が挙げられる。
なお、本実施形態では、無機粒子が炭化珪素及びアルミナの少なくとも一種を含む形態を適用する。
条件(1):100<SF1<300、かつ、140<SF2<250
条件(2):170<SF1<300、かつ、100<SF2<250
条件(3):190<SF1<280、かつ、160<SF2<230
条件(4):210<SF1<260、かつ、180<SF2<220
式(5):SF1=(π/4)×(L2/A)×100
式(6):SF2=(1/4π)×(I2/A)×100
ここで、Lは画像上における無機粒子の最大長を示し、Iは画像上における無機粒子の周囲長を示し、Aは無機粒子の投影面積を表す。
表面層2中に含まれる無機粒子の含有量としては、例えば、表面層2中に含まれるフッ素樹脂100質量部に対して1.0質量部以上10.0質量部以下が挙げられ、1.5質量部以上7.5質量部以下が好ましく挙げられる。
本実施形態の定着装置は、上記定着装置用回転体を少なくとも1つ以上具備していれば特に制限されず、その他の部材として種々の公知の部材を組合せてもよい。以下、本実施形態の定着装置の具体例を、図2を参照しながら説明する。
次に、前記実施形態の定着装置を用いた画像形成装置について説明する。
図3に示す画像形成装置101は、感光体79(静電潜像保持体)と、感光体79の表面を帯電する帯電ロール83と、感光体79の表面を露光し静電潜像を形成するレーザー発生装置78(静電潜像形成手段)と、感光体79表面に形成された潜像を、現像剤を用いて現像し、トナー像を形成する現像器85(現像手段)と、現像器85により形成されたトナー像が感光体79から転写される中間転写ベルト86(中間転写体)と、トナー像を中間転写ベルト86に転写する1次転写ロール80(第1の転写手段)と、感光体79に付着したトナーやゴミ等を除去する感光体清掃部材84と、中間転写ベルト86上のトナー像を記録媒体に転写する2次転写ロール75(第2の転写手段)と、記録媒体上のトナー像を定着する定着装置72(定着手段)と、を含んで構成されている。1次転写ロール80は、図3に示すとおり感光体79直上に配置していてもよく、感光体79直上からずれた位置に配置していてもよい。
画像形成装置101においては、感光体79の周囲に、反時計回りに帯電ロール83、現像器85、中間転写ベルト86を介して配置された1次転写ロール80、感光体清掃部材84が配置され、これら1組の部材が、1つの色に対応した現像ユニットを形成している。また、この現像ユニット毎に、現像器85に現像剤を補充するトナーカートリッジ71がそれぞれ設けられており、各現像ユニットの感光体79に対して、帯電ロール83の(感光体79の回転方向)下流側であって現像器85の上流側の感光体79表面に画像情報に応じたレーザー光を照射するレーザー発生装置78が設けられている。
なお、実施例中において「部」及び「%」は、特に断りのない限り「質量部」及び「質量%」を意味する。
また、下記実施例1〜3及び実施例10は、それぞれ参考例1〜3及び参考例10である。
フッ素樹脂としてPFA樹脂(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、共重合比 5:95、三井デュポンフロロケミカル社製、商品名:945HP−Plus)100重量部と、無機粒子として沈降性硫酸バリウム(堺化学社製、商品名:BMH60、SF−1:172、SF−2:143)2重量部とを、予め溶融させながら分散させて混合ペレットを作製した。次に、この混合ペレットを、温度380℃にて押し出し成型機を用いて、厚さ25μmのチューブを調製した。
次に、表面(外周面)にプライマー(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン株式会社製、商品名:DY39−051)を塗布した外径60mmのアルミニウム基材上に、前述したチューブが内面にセットされた円筒状金型スリーブを配置し、プライマーとチューブとの間に液状シリコーンゴム(東レ・ダウ・コーニング・シリコーン株式会社製)を注入した後加硫して定着ロールを調製した。
無機粒子を沈降性硫酸バリウム(堺化学社製:BMH SF−1:193、SF−2:162)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を沈降性硫酸バリウム(堺化学社製:BA SF−1:215、SF−2:181)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を酸化アルミニウム(昭和電工社製:A−42−2 SF−1:258、SF−2:216)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を酸化アルミニウム(昭和電工社製:AS50 SF−1:277、SF−2:228)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を炭化ケイ素(三井デュポンフロロケミカル社製:GC#3000 SF−1:298、SF−2:248)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を酸化アルミニウム(昭和電工社製:WA#4000 SF−1:125、SF−2:245)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を酸化アルミニウム(キンセイマティック社製:YFA02025 SF−1:295、SF−2:139)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を酸化アルミニウム(昭和電工社製:WA#8000 SF−1:173、SF−2:131)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
PFA樹脂100質量部の代わりに、PFA樹脂75質量部及びPTFE(ポリテトラフルオロエチレン、アウジモンド社製、商品名:MFA)25質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を酸化アルミニウム(昭和電工社製:CB−A05S SF−1:167、SF−2:138)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を板状硫酸バリウム(堺化学社製:A SF−1:310、SF−2:259)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を酸化アルミニウム(昭和電工社製:WA#4000 SF−1:151、SF−2:255)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
無機粒子を酸化アルミニウム(キンセイマティック社製:YFA02050 SF−1:305、SF−2:129)に変更した以外は実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
PFA樹脂100質量部の代わりに、PTFE100質量部を用いた以外は、実施例1と同様にして定着ロールを調製した。
実施例及び比較例において得られた定着ロールを備えた定着装置を、画像形成装置(富士ゼロックス株式会社製:カラープリンター Docu Center Color 1100)に組み込み、1万枚連続通紙によるランニング試験を実施し、定着ロールにおける磨耗量の評価及び形成された画像における光沢むらの評価を行った。
(光沢むらの評価基準)
A:光沢むらはほとんど観察されなかった
B:光沢むらがわずかに観察されたが、実用上許容されるレベルであった
C:光沢むらが著しく観察され、実用上許容範囲を超えるレベルであった
2 表面層
3 弾性層
7 記録媒体
11 加熱定着ロール
25 圧力ロール
72 定着装置
75 2次転写ロール
78 レーザー発生装置
79 感光体
80 1次転写ロール
85 現像器
86 中間転写ベルト
101 画像形成装置
Claims (4)
- 基材と、
前記基材の外周面に設けられ、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体と、炭化珪素及びアルミナの少なくとも一種を含み形状係数SF1の値及び形状係数SF2の値が下記条件(1)及び下記条件(2)の少なくとも一方を満たす無機粒子と、を含む、表面層と、
を有する定着装置用回転体。
条件(1):100<SF1<300、かつ、140<SF2<250
条件(2):170<SF1<300、かつ、100<SF2<250 - 前記無機粒子の形状係数SF1の値及び形状係数SF2の値は、下記条件(3)を満たす、請求項1に記載の定着装置用回転体。
条件(3):190<SF1<280、かつ、160<SF2<230 - 請求項1又は請求項2に記載の定着装置用回転体を備えた定着装置。
- 像保持体と、前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記トナー像を記録媒体に定着する請求項3に記載の定着装置を有する定着手段と、を備えた画像形成装置。
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