JP5538708B2 - 定着装置、及びこの定着装置に用いられる加熱回転部材 - Google Patents

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本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタ等の画像形成装置に搭載する定着装置、及びこの定着装置に用いられる加熱回転部材に関する。
電子写真式の複写機やプリンタに搭載される定着装置(定着器)として、圧力加熱定着方式のものがある。
この圧力加熱定着方式の定着装置は、ヒーターなどの熱源を内部に有する定着ローラと、該定着ローラと対向するように配置された加圧ローラとによりニップ部を形成している。そして未定着のトナー画像を担持する記録材をニップ部で挟持搬送しつつ加熱することにより、その未定着のトナー画像を溶融させると共に溶融したトナー画像を記録材に定着させている。
記録紙等の記録材上に形成された未定着のトナー画像が直接接触する定着ローラは、一般的に、金属や耐熱性樹脂で形成された基層、基層の上に形成された弾性層、さらにその上にトナー画像との剥離性を良好にするための離型層が設けられている。
従来より、定着ローラの離型層としては、フッ素樹脂を静電塗装によりコーティングしたものや、フッ素樹脂のチューブを被覆したもの提案されている。
そして、一般的には離型層と基層の間には弾性層を設けられる。この弾性層は定着ローラと加圧ローラを互いに押圧させた際に弾性変形することによって、より幅広いニップ幅を形成すると同時に、記録材である紙の繊維の凹凸に追従させ、トナーの溶融ムラが発生するのを防止しようとするものである。
近年、このような定着装置を搭載した画像形成装置の高速化に対応する為に、熱源からの熱をさらに効率よくトナー画像及び記録媒体に伝達し、短い時間でトナーを加熱することを目的とした以下のような提案がなされている。
特許文献1、特許文献2では、離型層中に炭化珪素(SiC)を充填材として用いることにより離型層の熱伝導性の向上を試みる方法が提案されている。さらに、特許文献3には、グラファイト粉末を充填材として用い熱伝導性の向上を試みる方法が提案されている。
特開昭60−122976号公報 特公平4−52955号公報 特開平9−237007号公報
定着ローラにおいて、離型層にSiC、グラファイト等の熱伝導性の良い充填材を入れることで離型層の熱伝導率を上げる方法では、トナー画像、記録材(記録紙)に対する熱の伝達率はよくなるものの、離型層全体の硬度が高くなってしまいやすい。
定着ローラの離型層の硬度が高くなってしまうと記録紙への追従性が悪化し、記録紙の有する微小な凹凸への追従性が損なわれてしまい、記録紙の持つ凹凸の凸部分に圧力が集中しやすくなる。そのため、記録紙上のトナー画像の一様性が悪くなってしまいやすい。
また、これらの充填材はいずれも一般的な離型層の基材として用いられるフッ素樹脂よりも硬いことから、離型層表面近くに位置する充填材を覆っている部分のフッ素樹脂の磨耗が進行しやすい。充填材を覆っている部分のフッ素樹脂の磨耗が進行し、充填材が露出してしまうと、離型性能が極めて低下してしまう恐れがある。
いずれもフッ素樹脂よりも離型性が悪く、充填材を含まないフッ素樹脂のみの場合の離型層に比べて離型性が劣ってしまう。
本発明の目的は、記録材が担持する未定着トナー画像を記録材に定着する際に、未定着トナー画像の定着不良を抑えつつ、定着後のトナー画像の表面の平滑性を向上させて光沢度を確保し、且つ耐久性も優れた定着装置及びこの定着装置に用いられる加熱回転部材を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る定着装置の構成は、基層と、離型層と、前記基層と前記離型層の間に設けられた弾性層と、を有する加熱回転部材と、前記加熱回転部材を加熱する加熱部材と、前記離型層と接触してニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で未定着トナー画像を担持する記録材を挟持搬送しつつ未定着トナー画像を記録材に定着する定着装置において、前記離型層は、フッ素系樹脂基材中に、前記基材よりも硬度が低い耐熱性ゴム粒子が分散されている層であり、表面に前記ゴム粒子が露出しないように前記ゴム粒子が前記基材で覆われていることを特徴とする。
上記課題を解決するための本発明に係る加熱回転部材の構成は、基層と、離型層と、前記基層と前記離型層の間に設けられた弾性層と、を有し、定着装置に用いられる加熱回転部材において、前記離型層は、フッ素系樹脂基材中に、前記基材よりも硬度が低い耐熱性ゴム粒子が分散されている層であり、表面に前記ゴム粒子が露出しないように前記ゴム粒子が前記基材で覆われていることを特徴とする。
本発明によれば、記録材が担持する未定着トナー画像を記録材に定着する際に、未定着トナー画像の定着不良を抑えつつ、定着後のトナー画像の表面の平滑性を向上させて光沢度を確保し、且つ耐久性も優れた定着装置及びこの定着装置に用いられる加熱回転部材の提供を実現できる。
本発明を図面に基づいて説明する。
[実施例]
(1)画像形成装置例
図12は本発明に係る定着装置(定着器)搭載する画像形成装置の一例の構成模型図である。この画像形成装置は、電子写真画像形成方式を用いて記録材(例えば、記録紙、OHPシート等)に画像を形成するレーザビームプリンタである。
本実施例に示す画像形成装置100は、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)101を有する。この感光ドラム101は、画像形成装置Aの筐体を構成する画像形成装置本体Bに回転自在に支持されている。そしてプリント指令に応じてドラムモータ(不図示)が駆動され、そのドラムモータの駆動によって感光ドラム101は矢印方向へ所定のプロセススピードで回転する。その感光ドラム101の周囲には、回転方向に沿って、帯電ローラ(帯電手段)102、レーザ露光装置(露光手段)103、現像装置(現像手段)105、転写ローラ(転写手段)106、クリーニング装置(クリーニング手段)107がその順に配設してある。
感光ドラム101の回転動作中において、感光ドラム101の外周面(表面)は帯電ローラ102により所定の電位及び極性に一様に帯電される。そしてその感光ドラム101表面に対しレーザ露光装置103から目的の画像情報に基づいたレーザLがミラー104等を介して走査露光される。これによりその露光部分の電荷が除去され、感光ドラム101表面に画像情報に応じた静電潜像(静電像)が形成される。その静電潜像は現像ローラ105aを有する現像装置105によりトナー(現像剤)を用いて現像される。即ち、現像装置105は現像ローラ105aに現像バイアスを印加し、感光ドラム101表面の静電潜像にトナーを付着させる。これによって静電潜像はトナー画像(現像像)として可視化(顕像化)される。
一方、所定のタイミングで給送ローラ109により給送カセット108から記録紙Pが給送され、その記録紙Pは搬送ローラ110によって感光ドラム101と転写ローラ106との間の転写ニップ部Tnへと搬送される。そしてその記録紙Pは転写ニップ部Tnで挟持搬送され、その搬送過程において転写ローラ106に転写バイアスを印加する。これにより感光ドラム101表面のトナー画像が順次記録紙Pの上に転写される。
転写ニップ部Tnで未定着トナー画像を担持した記録紙Pは感光ドラム101表面から分離し搬送ガイド111に沿って定着装置112へ搬送される。定着装置112は記録紙P上の未定着トナー画像に熱と圧力を付与して未定着トナー画像を記録紙P上に加熱定着する。定着装置112を出た記録紙Pは、搬送ローラ113により排出ローラ114に搬送され、その排出ローラ114により装置本体B上の排出トレイ115に排出される。
トナー画像転写後の感光ドラム101表面は、クリーニング装置107の有するクリーニングブレード107aにより転写残トナー等の付着物が除去され、次の画像形成に供される。
(2)定着装置
以下の説明において、定着装置およびこの定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向をいう。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向をいう。幅とは短手方向の寸法をいう。
(2−1)定着装置全体の構成
図1は定着装置112の一例の横断面模式図である。
本実施例1に示す定着装置112は、加熱回転部材としての定着ローラ10と、加熱部材としてのハロゲンヒータ20と、バックアップ部材としての加圧ローラ30などを有する。
図2は定着ローラ10の層構成を示す図である。
定着ローラ10は、金属製の細長い中空円筒状の基層(芯金)14と、この基層14の外周面上に長手方向両端部を残してローラ状に設けられた弾性層13と、この弾性層13の外周面上に設けられた離型層12と、を有する。
基層14としては、アルミニウム、アルミニウム合金、SUS、真鍮等の金属材料などを使用することができる。基層14の内周面(内面)は黒色に塗装がなされ、基層14の内部に配されるハロゲンヒータ20の輻射熱を吸収しやすくなっている。
弾性層13は、例えばシリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性を有するゴム材料がである。この弾性層13の厚さは、出力画像として求められる画像品質に応じて、適宜選ぶことができる。
この弾性層13の有無は、本発明の効果に影響するものではないので、必ずしもなければならないというものではないが、一般的には、弾性層13の外側に形成される離型層12の記録材に対する追従性を確保する為に0.5〜10mm程度が好ましい。
さらに好ましくは、ハロゲンヒータ20により加熱された基層14の熱を効率よく定着ローラ10表面に伝達する為には、できるだけ薄くする方がよい。一方で離型層12の記録材に対する追従性を確保する為には、弾性層13はある程度の厚さを有している方が良い。そこで弾性層13の厚さは1〜5mm程度とするのがよい。
トナー画像との剥離性を良好にするための離型層12は、弾性層13の上に均一な厚みで形成されている。この離型層12は、1〜100μmの厚さを有する樹脂材(樹脂基材)12b中に弾性体(ゴム粒子)12aが分散されたものである。
この離型層12の厚さは、内面から弾性層13に伝達された熱を効率よく定着ローラ表面に伝達する為には、できるだけ薄くする方がよく、一方で耐久性能の維持する為にはある程度の厚さを有している方が良いので、5〜50mm程度とするのがさらに好ましい。
樹脂材12bは、主にフッ素系樹脂が好適であり、PFA、PTFE、FEPまたはETFE等が好ましい。またはこれらの複合樹脂から選択されたものを樹脂材12bとして用いてもよい。ここで、PFAとは4フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂であり、PTFEとは4フッ化エチレン樹脂である。FEPとは4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂であり、ETFEとはテトラフルオロエチレン−エチレン共重合樹脂である。
弾性体12aは、樹脂材12b中に分散・含有される耐熱性を有する弾性材料である。具体的には、フッ素ゴム、フロロシリコーンゴム、シリコーンゴムのうちの一種類を主成分とする耐熱性を有するゴム材料が好ましい。
弾性体12aの形状は、球状、粉状、粒状等どのような形状でも良い。
本実施例1の定着ローラ10では、この離型層12中に、耐熱性弾性材12aが分散、含有されて形成されていることが必須である。
この弾性体12aの平均粒径は、フロー式粒子像分析装置(FPIA−3000(商品名))、シスメックス株式会社製によって測定することができる。
なお、弾性体の硬さについては、JIS−A硬さ(JIS K 6253「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方」に規定される硬さ)で測定することができる。
弾性体の硬度については、使用するゴム材により形成したシート厚さ6mmのサンプルにて硬度の測定を行った。
樹脂材12bについては、上記と同様の方法で測定を試みることも可能であるが、一般的に、定着装置の離型層として用いられるフッ素樹脂系の樹脂材は上記耐熱性弾性材に用いられるゴム材よりも硬度が高いことは言うまでもない。
加圧ローラ30は、金属製の細長い中空円筒状の基層(芯金)31と、この基層31の外周面上に長手方向両端部を残してローラ状に設けられた弾性層32と、この弾性層32の外周面上に設けられた離型層33と、を有する。
基層31としては、アルミニウム、アルミニウム合金、SUS、真鍮等の金属材料などを使用することができる。
弾性層32は、例えばシリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性を有するゴム材料がである。この弾性層13の厚さは、出力画像として求められる画像品質に応じて、適宜選ぶことができる。
離型層33は、弾性層32の上にフッ素樹脂などの樹脂材を均一な厚みで形成したものである。
具体的には、定着装置112に用いた加圧ローラは、以下のようにして製造されたものである。
SUS(ステンレス)製の肉厚3.0mm、外径Φ30mmの中空円筒状の基層に2液反応形のシリコーンゴムを被覆して公知の条件で加熱硬化し、厚み3mmの弾性層を形成する。次に、前記シリコーンゴム層の表面を公知のフッ素系プライマーで表面処理後、厚さ30μmのPFAチューブ(グンゼ株式会社製)を被覆した。
上記の定着ローラ10は、定着ローラ10の基層11の長手方向両端部が軸受(不図示)を介して定着装置112の装置フレーム(不図示)に回転自在に支持されている。そして定着ローラ10の基層14の内部に配置されたハロゲンヒータ20は、ハロゲンヒータ20の長手方向両端部の口金(不図示)が装置フレームに支持されている。上記の加圧ローラ30は、定着ローラ10の下方において定着ローラ10と並列に配置され、加圧ローラ30の基層31の長手方向両端部が軸受(不図示)を介して定着装置112の装置フレーム(不図示)に回転自在に、かつ上下動自在に支持されている。そして加圧ローラ30は、加圧ローラ30の基層31の長手方向両端部が定着ローラ10の軸線に向けて加圧されている。その加圧によって加圧ローラ30の外周面(表面)と定着ローラ10の外周面(表面)が接触し弾性層32・13がそれぞれ弾性変形することにより、加圧ローラ30表面と定着ローラ10表面との間に所定幅のニップ部Nが形成される。
(2−2)定着装置の加熱定着動作
プリント指令に応じて定着モータ(駆動源)Mが駆動され、その定着モータMの駆動によって加圧ローラ30の基層31の長手方向端部に設けられた駆動ギア(不図示)が回転されることにより、加圧ローラ30は矢印方向に所定のプロセススピードで回転する。その加圧ローラ30の回転はニップ部Nを介して定着ローラ10表面に伝達され、これにより定着ローラ10は加圧ローラ30の回転に追従して矢印方向に回転する。
またプリント指令に応じて制御回路(制御手段)Cは、ハロゲンヒータ20に電力を供給するように、電力供給回路(電力供給部)Eを制御する。これにより電力供給回路Eからハロゲンヒータ20に電力が供給され、ハロゲンヒータ20は発熱する。ハロゲンヒータ20の発熱により定着ローラ10の基層14、弾性層13、離型層12が加熱され、これによって定着ローラ11表面が昇温する。また加圧ローラ30の回転に追従して定着ローラ10が回転することにより、定着ローラ10の表面温度と加圧ローラ30の表面温度が略等しくなる。定着ローラ11の表面温度は、定着ローラ11の表面近傍に配設されたサーミスタ(温度検知部材)THによって検知される。制御回路(制御手段)Cは、サーミスタTHからの検知温度(検知信号)に基づき、定着ローラ11の表面温度を所定温度(目標温度)に維持するように、電力供給回路Eからハロゲンヒータ20に供給する電力を制御する。
加圧ローラ30及び定着ローラ10の回転が安定し、かつ定着ローラ10の表面温度が所定温度に維持された状態で、未定着のトナー画像Tを担持した記録材Pがニップ部Nに導入される。その記録材Pはニップ部Pで定着ローラ10表面と加圧ローラ30表面とにより挟持搬送される。そしてその搬送過程においてトナー画像T及び記録材Pに定着ローラ10表面の熱とニップ部Nのニップ圧を付与することによりトナー画像Tは記録材Pの面上に加熱定着される。
(2−3)定着ローラの実施例
(2−3−1)実施例1
実施例1の定着ローラ10は、次のようにして製造した。
SUS(ステンレス)製の肉厚1.5mm、外径φ30mmの中空円筒状の基層14上に、2液反応型のシリコーンゴムを被覆して公知の条件で加熱硬化し、厚み3mmの弾性層13を形成した。
一方、バルク状のフッ素ゴムを液体窒素中で凍らせ、粉砕後、分級することで平均粒径1μmなるフッ素ゴム粒子(弾性体12a)を得た。
次に前記シリコーンゴム弾性層表面を公知のフッ素系プライマーで表面処理後、上記平均粒径1μmのフッ素ゴム粒子をフッ素樹脂分散塗料(ダイキン社製:PFA分散塗料AD2CR−E)(樹脂材12b)中に10重量%分散した。
このフッ素ゴムを分散させたフッ素樹脂分散塗料を厚さ25μmになるようスプレー塗装し、所定温度で乾燥させる。
その後、フッ素樹脂分散塗料のみを5μmの厚さになるようスプレー塗装し、所定温度で焼成した後、室温にて徐冷した。
このようにして、平均厚さ約30μmの離型層12であって、フッ素ゴム粒子が離型層12の最表層に現れることなくPFAに覆われた定着ローラ11を得た。
このときのRzは0.5μmである。
実施例1において作製した定着ローラ10の層構成の一例の横断面図を図2に示す。
(2−3−2)(実施例2〜6)
実施例2〜6で作成された定着ローラ10は、離型層12中に充填される弾性体12aの平均粒径が表1に示す平均粒径であること以外は、実施例1と同様にして定着ローラ11を作製した。
実施例2〜6において充填材として用いたフッ素ゴム(弾性体12a)の平均粒径は、それぞれ2、5、20、40、50μmである。
それぞれの粗さRzは表1に示すとおりである。ここで、Rz(十点平均粗さ)はJIS B0601 1994 に則って測定されたものである。
実施例2〜6の定着ローラ10では、離型層の平均厚さは実施例1と同じ30μmで、かつ実施例1の定着ローラ10に対して平均粒径の大きなフッ素ゴム粒子を離型層12に分散、充填されている。
従って、離型層表面形状は、離型層12に充填されているフッ素ゴム粒子の平均粒径が大きくなると、Rzも大きくなる。
実施例2において作製した定着ローラ10の層構成の横断面図を図3に示す。
(2−4)定着ローラの比較例
(2−4−1)比較例1
SUS(ステンレス)製の肉厚1.5mm、外径φ30mmの中空円筒状の基層14上に、2液反応型のシリコーンゴムを被覆して公知の条件で加熱硬化し、厚み3mmの弾性層13を形成した。
次に前記シリコーンゴム弾性層表面を公知のフッ素系プライマーで表面処理後、上記フッ素樹脂分散塗料を30μmの厚さになるようスプレー塗装し、所定温度で焼成した後、室温にて徐冷した。
このようにして、平均厚さ約30μmのPFA(樹脂材12b)からなる離型層を有する定着ローラ10を得た。
この比較例1の定着ローラ10はすなわち充填材を含まない離型層12を持つ定着ローラ10である。
このときのRzは0.1μmであった。
比較例1において作製した定着ローラ10の層構成の横断面図を図4に示す。
(2−4−2)比較例2
SUS(ステンレス)製の肉厚1.5mm、外径φ30mmの中空円筒状の基層14上に、2液反応型のシリコーンゴムを被覆して公知の条件で加熱硬化し、厚み3mmの弾性層13を形成した。
次に前記シリコーンゴム弾性層表面を公知のフッ素系プライマーで表面処理後、フッ素ゴム12cを平均厚さ約30μmで形成し、所定の温度で加熱を行ない、比較例2の定着ローラ10を得た。
この比較例2の定着ローラ10はフッ素ゴム12cにより離型層12を形成した定着ローラ10である。
このときのRzは5μmであった。
比較例2において作製した定着ローラ10の層構成の横断面図を図5に示す。
(2−4−3)比較例3
比較例3の定着ローラ10は、シリコンカーバイド(SiC)粒子を離型層12中に充填したものである。
すなわち、SUS(ステンレス)製の肉厚1.5mm、外径φ30mmの中空円筒状の基層14上に、2液反応型のシリコーンゴムを被覆して厚み3mmの弾性層13を形成した。
次に平均粒径5μmのSiC粒子12d(図6)を分散した10重量%の分散した上記フッ素樹脂分散塗料(樹脂材12b)を厚さ25μmになるようスプレー塗装し、所定温度で乾燥させる。
その後、上記フッ素樹脂分散塗料のみを5μmの厚さになるようスプレー塗装し、所定温度で焼成した後、室温にて徐冷した。
このようにして、平均粒径5μmのSiC粒子が分散された平均厚さ約30μmのPFAからなる離型層12を有する定着ローラ10を得た。
このときのRzは3μmである。
比較例3において作製した定着ローラ10の層構成の横断面図を図6に示す。
表1は上記実施例1〜6、比較例1〜3の各定着ローラ10の離型層12の構成についてまとめたものである。

(2−5)実施例1〜6及び比較例1〜3の定着ローラの評価方法
実施例1〜6、比較例1〜3のそれぞれの定着ローラ10を用いて、定着装置112を構成し、下記のとおり画像評価、及び離型耐久性の評価を行った。
前記定着装置112を、画像形成装置100に搭載し、プロセススピード250mm/sで連続して画像形成を行った。
使用したトナーTは、ワックスを含有する、平均粒径7μmのトナーである。
定着装置112における定着ローラ10と加圧ローラ30との加圧力は約254.8N(26kgf)であり、これにより定着ローラ10と加圧ローラ30の当接部であるニップ部幅は7mm形成される。
この画像形成装置内においては、定着装置の記録紙搬送方向上流側の転写部において、シアンとマゼンタのトナー画像1.0mg/cmと、ブラックのトナー画像0.5mg/cmの2種類の評価画像パッチが複写機用普通紙(75g/m)に転写される。
引き続き、未定着トナー画像Tを担持した記録紙Pは定着装置112に搬送され、定着が行われる。
この画像形成装置100において、それぞれ実施例1〜6、比較例1〜3の定着ローラ10を用いて構成した定着装置112を用いて連続して画像形成を行ない、10万枚までの通紙耐久テストを行った。
通紙後までの所定枚数ごとの定着画像について、下記の4項目について、画像評価、離型耐久性の評価を行った。
<光沢度(グロス)>
光沢度(グロス)は、JIS Z 8741、JIS K 7105に記載されている規定に基づいて、ハンディ光沢計グロスメータPG−3D(日本電色工業製)を用いて光の入射角60度の条件で測定した値である。ここで、JIS Z 8741には「鏡面光沢度測定方法」が記載されており、JIS K 7105には「プラスチックの光学的特性試験方法」が記載されている。測定は、シアンとマゼンタのトナー画像のパッチで行った。
測定された光沢度に応じて、
○:20以上
△:10以上20未満
×:10未満
とし、評価ランクを付した。好ましい光沢度は20以上であることから、○を良好な光沢度を有する定着画像とした。
<反射濃度>
画像反射濃度は「マクベス反射濃度計 RD918」(マクベス社製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地部分の画像に対する相対濃度を測定した。
測定は、ブラックのトナー画像のパッチで行った。
好ましい範囲は、1.55以上であることから、○が濃度として良好な状態である。
○:1.55以上
△:1.45以上1.55未満
×:1.45未満
<均一性>
画像全体の均一性について目視により判定した。
○:良好 (均一性が全面に渡って良好)
△:やや難あり(均一性が悪く、若干ムラが目立つ)
×:難あり (均一性が悪く、ムラが目立つ)
<耐久性(離型性)>
所定の枚数を連続して印字した後の、定着ローラ表面のトナーによる付着の有無を確認した。
○:良好 (トナーオフセットの発生なし)
△:やや難あり (トナーオフセット一部発生)
×:難あり (トナーオフセット発生)
以上の評価ランクに基づいて、評価を行った結果を表2に示す。
表中の“K”は1000単位であることを示し、すなわち、5K枚とは5000枚のことを示す。
ここで、画質に関する評価項目である<光沢度(グロス)>、<反射濃度>、<均一性>については、10万枚までの画像評価を通して、評価ランクの変化がなかった為、連続通紙を通しての評価を示す。

(2−6)評価結果の説明
表2に示した実施例1〜6及び比較例1〜3のそれぞれの定着ローラ10についての画像評価の結果より、以下のことが分かる。
平均粒径5μmのフッ素ゴムを充填材として用いた実施例1の定着ローラ10においては、光沢度(グロス)、均一性、反射濃度ともに「○」であり、良好な定着画像を得られる。またオフセットが発生することなく離型耐久性にも問題はなかった。
実施例2〜5の定着ローラ10についても、実施例1の定着ローラ10と同様に光沢度(グロス)、均一性が、反射射濃度ともに「○」であり、また離型耐久性にも問題はなかった。
実施例6の定着ローラ10については、均一性、反射濃度はともに「○」であるが、光沢度(グロス)は「△〜○」あった。また、離型耐久性については後半にやや悪化する傾向が見られた。
また、充填材を含まないPFAからなる離型層を有する比較例1の定着ローラ10では、離型耐久性は耐久を通して「○」であるものの、反射濃度と均一性が「△」であった。
また、フッ素ゴムからなる離型層を有する比較例2の定着ローラ10の場合、反射濃度、均一性は「○」であるが、良好な光沢度(グロス)が得られず「×」であった。また、離型性能も徐々に低下する傾向が見られた。
また、SiCを充填材として有する厚さ30μmの離型層をもつ比較例3の定着ローラ10では、光沢度(グロス)反射濃度、均一性共に「△」の評価結果であった。また、離型性能も徐々に低下する傾向が見られた。
(2−7)トナーの溶融過程の説明
以下に、どのようにして上述のような評価結果となる定着画像が形成されるのかについて、定着プロセス中におけるトナーの溶融過程を示すモデル図より説明する。
(2−7−1)実施例1の定着ローラ
図7は、実施例1の定着ローラ10を用いて定着装置112を構成し、その定着装置112を用いて定着を行った際の定着ローラ10の表層付近及びトナー画像Tを担時した記録紙Pの状態を表わす説明図である。図7の(a)はトナー画像Tを担持した記録紙Pがニップ部Nに挟持される前の状態を表わす図である。(b)はトナー画像Tを担持した記録紙Pをニップ部Nで挟持搬送している状態を表わす図であって、定着ローラ10表面とトナー画像T及び記録紙Pが接触している状態を表わす図である。(c)はニップ部Nを通過後に定着ローラ10表面から記録紙Pが離れた状態を表わす図である。すなわち、定着装置112で最終的に得られる定着画像としての画像表面の形状は図7(c)の状態である。
まず、図7(a)に示すように、実施例1の定着ローラ10の離型層12にはフッ素ゴム粒子12aが分散されている。このときのRzは前述したように約2μmであった。
一方、トナー画像Tを担時した記録紙Pも凹凸を有している。
一般的にオフィス等で用いられている普通紙の表面粗さRzは1〜20μm程度である。本実施例1において記録紙Pとして用いた複写機用普通紙の表面粗さRzはおよそ12μm程度の粗さを有していた。従って、この記録紙P上に担時されるトナー画像Tの表面も記録紙Pの有する凹凸を反映して、凹凸を有する形状となる。
ニップ部N中では、上述のフッ素ゴム粒子12aが分散された離型層12と、凹凸を有する記録紙Pに担持されたトナー画像Tとが接触することになる。このときの様子を図7(b)に示す。
図7(b)に示すように、ニップ部Nにおいて記録紙Pが定着ローラ10と加圧ローラ30に挟持されると、定着ローラ10の離型層12中に分散して存在するフッ素ゴム粒子12aが変形する。
例えば、記録紙Pの持つ凹凸の凸部分に対して当接する離型層12に相当する位置に存在するフッ素ゴム粒子(図中「F1」で示した充填材)は、図7(b)に示すように変形することによって、離型層と記録紙とが局所的に高い圧力がかからないように作用する。
通常、ニップ部N中において記録紙Pに担持されたトナー画像Tに対し、過剰に高い圧力が加わると、溶融したトナーTは記録紙Pに浸透してしまい、記録紙Pの繊維がトナー画像T表面にまで露出してしまう。このようになってしまうと、トナー画像Tがあるべきところに紙の繊維が露出してしまうことになるので、画像の濃度が著しく低下するとともに、光沢度(グロス)も低下する。
実施例1の定着ローラ10では、離型層12中のフッ素ゴム粒子12aが局所的に高い圧力がかからないように作用することにより、このような画像欠陥が発生することなく、良好な光沢度(グロス)、反射濃度を達成することができる。
同時に、上述のようにフッ素ゴム粒子12aを分散した離型層12は柔軟に変形することにより、離型層12と記録紙Pとの接触面積を大きくとることができるので、効率よく熱を伝達することができるようになる。これにより、記録紙P上に担持されたトナー画像Tに対して均一に熱を伝達し、溶融させることができるので、均一性に優れた定着画像を得ることができる。
以上のように、熱の伝達、適度に加圧されたトナー画像Tを担持した記録紙Pはニップ部Nより排出され、図7(c)に示すよう、光沢度(グロス)、反射濃度、均一性の優れた定着画像を得ることができる。
一方、離型性能に関しては、一般に離型性の良いフッ素樹脂(PFA等)で全面覆われていることが好ましいが、離型層12中に含まれる充填材等の露出がわずかであれば、定着装置としてのトナーの離型耐久性能には、特に問題は生じない。
実施例1の定着ローラ10においては、離型層12中に分散して存在するフッ素ゴム粒子12bが変形することにより、離型層12と記録紙Pとが局所的に高い圧力がかからないため、最表層のPFA部分の磨耗も進行しにくい。
これにより、実施例1の定着ローラ10は、上記の優れた定着画像を長期間維持することが可能であり、実施例1の定着ローラ10においては100K通紙後までフッ素樹脂の持つ優れた離型性能を維持することが可能となった。
(2−7−2)実施例2〜6の定着ローラ
実施例2〜6の定着ローラ10は、実施例1の定着ローラ10に対して分散粒子の充填量を増やした場合、また実施例1の定着ローラ10に対して平均粒径の大きい充填材粒子を用い、さらにその充填量を変更した場合である。
このように、離型層12の平均厚さを実施例1の定着ローラ10と同じ30μmとしたままで、分散粒子の充填量を増やす、或いは、充填材の粒径を大きくすると、離型層12表面のRzは実施例1の定着ローラ10に比べて大きいものを得ることができる。
ここでは実施例1の定着ローラ10に対してRzが大きい実施例2〜6の定着ローラ10を代表する説明例として、実施例4(Rz=7)のモデルを用いて説明する。
図8は、実施例4(Rz=7)の定着ローラ10を用いて定着装置112を構成し、その定着装置112を用いて定着を行った際の定着ローラ10の表層付近及びトナー画像Tを担時した記録紙Pの状態を表わす説明図である。図8の(a)はトナー画像Tを担持した記録紙Pがニップ部Nに挟持される前の状態を表わす図である。(b)はトナー画像Tを担持した記録紙Pをニップ部Nで挟持搬送している状態を表わす図であって、定着ローラ10表面とトナー画像T及び記録紙Pが接触している状態を表わす図である。(c)はニップ部Nを通過後に定着ローラ10表面から記録紙Pが離れた状態を表わす図である。すなわち、定着装置112で最終的に得られる定着画像としての画像表面の形状は図8(c)の状態である。
まず、図8(a)に示すように、実施例4の定着ローラ10の離型層12にはフッ素ゴム粒子12aが分散されていることにより、Rzは前述したように約7μmであった。
一方、トナー画像を担時した記録紙Pも前述した通り凹凸を有していることから、この記録紙P上に担時されるトナー画像Tの表面も記録紙Pの有する凹凸を反映して、凹凸を有する形状となる。
ニップ部N中では、上述のフッ素ゴム粒子12aが分散された離型層12と、凹凸を有する記録紙Pに担持されたトナー画像Tとが接触することになる。このときの様子を図8(b)に示す。
図8(b)に示すように、ニップ部Nにおいて記録紙Pが定着ローラ10と加圧ローラ30に挟持されると、定着ローラ10の離型層12中に分散して存在するフッ素ゴム粒子12aが変形する。
例えば、記録紙Pの持つ凹凸の凸部分に対して、離型層12の凸部分が接触する部分では、その離型層12の凸部分に相当する位置に存在するフッ素ゴム粒子が、変形することによって、離型層12と記録紙Pとが局所的に高い圧力がかからないように作用する。
実施例1の定着ローラ10について説明したのと同様に、実施例4の定着ローラ10では、離型層12中のフッ素ゴム粒子12aが局所的に高い圧力がかからないように作用することにより、良好な光沢度(グロス)、反射濃度を達成することができる。
また、記録紙Pの持つ凹凸の凸部分に対して、離型層12の凹部分が接触する部分では、ちょうど記録紙Pの凸部分を包み込むような接触状態となるので、離型層12と記録紙Pとの接触面積を大きくなり、効率よく熱を伝達することができるようになる。
同時に、上述のようにフッ素ゴム粒子12aを分散した離型層12は柔軟に変形することにより、離型層12と記録紙Pとの接触面積を大きくとることができるので、効率よく熱を伝達することができるようになる。これにより、記録紙P上に担持されたトナー像Tに対して均一に熱を伝達し、溶融させることができるので、均一性に優れた定着画像を得ることができる。
以上のように、熱の伝達、適度に加圧されたトナー画像Tを担持した記録紙Pはニップより排出され、図8(c)に示すよう、光沢度(グロス)、反射濃度、均一性の優れた定着画像を得ることができる。
また、離型層12中に分散して存在するフッ素ゴム粒子12aが変形することにより、離型層12と記録紙Pとが局所的に高い圧力がかからないため、最表層のPFA部分の磨耗も進行しにくい。
これにより、実施例4の定着ローラ10は、上記の優れた定着画像を長期間維持することが可能であり、実施例1の定着ローラ10と同様に100K通紙後までフッ素樹脂の持つ優れた離型性能を維持することが可能となった。
実施例2〜3、5の定着ローラ10についても同様のメカニズムにより、良好な定着画像を得られることが説明できる。
一方、実施例6の定着ローラ10については、全般的に良好な結果であったが、実施例1〜5の定着ローラ10と比較すると、光沢度(グロス)がやや低く、また耐久後半において離型性が若干低下した。この光沢度の違いは実施例6の定着ローラ10の表面のRzは22[μm]と他の実施例に比べてやや高いためである。
また、耐久後半において離型性が若干低下する原因もRzが高いために磨耗が若干進みやすいためと考えられる。
これらのことから、フッ素ゴム粒子12aが離型層12に分散された定着ローラであっても、好ましくは、Rzを20μm以下とすると良い。
(2−7−3)比較例1の定着ローラ
図9は、比較例1の定着ローラ10を用いて定着装置112を構成し、その定着装置112を用いて定着を行った際の定着ローラ11の表層付近及びトナー画像Tを担時した記録紙Pの状態を表わす説明図である。(a)はトナー画像Tを担持した記録紙Pがニップ部Nに挟持される前の状態を表わす図である。(b)はトナー画像Tを担持した記録紙Pをニップ部Nで挟持搬送している状態を表わす図であって、定着ローラ10表面とトナー画像T及び記録紙Pが接触している状態を表わす図である。(C)はニップ部Nを通過後に定着ローラ10表面から記録紙Pが離れた状態を表わす図である。すなわち、定着装置112で最終的に得られる定着画像としての画像表面の形状は図9(c)の状態である。
まず、図9(a)に示すように、比較例1の定着ローラ10の離型層12は厚さ30μmのPFAにより形成されたフッ素樹脂層である。このときのRzは前述したように0.1μm程度であった。
一方、トナー画像Tを担時した記録紙Pは図9(a)のように凹凸を有している。
実施例1の定着ローラ10でのトナー画像Tの溶融過程を説明したものと同様に、ここで用いた複写機用普通紙の表面粗さRzはおよそ12μm程度の粗さを有している。従って、この記録紙P上に担時されるトナー画像Tの表面も記録紙Pの有する凹凸を反映して、凹凸を有する形状となる。
ニップ部N中では、上述のフッ素樹脂からなる離型層12と、凹凸を有する記録紙Pに担持されたトナー画像Tとが接触することになる。このときの様子を図9(b)に示す。
図9(b)に示すように、記録紙Pの持つ凹凸の凸部分が存在するトナー画像Tには離型層12表面はしっかりと当接するものの、凹部分に存在するトナー画像Tに対しては離型層12表面が近づきにくい。
これは、フッ素樹脂は比較的硬度が高く変形しにくい為である。
このため、比較例1の定着ローラ10は、実施例1の定着ローラ10に対して、離型層12と記録紙Pとの接触面積が小さくなるため、熱の伝達にムラが生じる。すなわち、記録紙Pの持つ凹凸の凸部分が存在するトナー画像Tに対しては離型層12を介してしっかりと熱を伝達し、溶融させることができる。しかし記録紙Pの持つ凹部分に存在するトナー画像Tに対しては、離型層12と接触していない為に熱の供給が不足しトナーの溶融がしっかり進行しない。
このような状態を経て記録紙Pはニップ部Nから排出されることにより、比較例1の定着ローラ10においては、図9(c)のようなトナー層が均一に溶融定着されていない定着画像となる。
以上のことから、比較例1の定着ローラ10を用いた場合の画像評価、離型耐久性性能となった理由は具体的に下記のように説明できる。
まず、画像の均一性が悪く見えるのは、上述したように記録紙Pのトナー画像Tがしっかりと溶融する部分と、しっかりと溶融していない部分が混在する為である。
また、反射濃度がやや悪くなってしまうのは、比較的硬度が高く平坦な形状から変形しにくいフッ素樹脂表層が記録紙Pの持つ凹凸に接触する為、記録紙Pの凸部分に圧力が集中し、トナー画像Tが記録紙Pに浸透しやすくなるためである。
また、比較例1の定着ローラ10の離型層12は比較的硬度が高く平坦な形状から変形しにくいことから、記録紙Pの凸部分のトナー画像も平坦な形状となりやすい。一方、記録紙Pの凹部分のトナー画像Tはしっかりと溶融が進まないので、この領域からの反射光は帰ってこないものの、凸部分のトナー画像Tがフラットになる為、数値的には光沢度(グロス)の高い画像となった。
離型耐久性能については、フッ素樹脂系の優れた離型性が維持され、100K通紙後までオフセットが発生することはなかった。
以上のように、フッ素樹脂により形成された離型層12を有する比較例1の定着ローラ10の場合、記録紙Pの有する凹凸に対しての追従性が本実施形態に対して悪い為、実施例1の定着ローラ10と同等の反射濃度、均一性をもつ定着画像は得られなかった。
(2−7−4)比較例2の定着ローラ
図10は、比較例2の定着ローラ10を用いて定着装置112を構成し、その定着装置112を用いて定着を行った際の定着ローラ10の表層付近及びトナー画像Tを担時した記録紙Pの状態を表わす説明図である。(a)はトナー画像Tを担持した記録紙Pがニップ部Nに挟持される前の状態を表わす図である。(b)はトナー画像Tを担持した記録紙Pをニップ部で挟持搬送している状態を表わす図であって、定着ローラ10表面とトナー画像T及び記録紙Pが接触している状態を表わす図である。(c)はニップ部Nを通過後に定着ローラ10表面から記録紙Pが離れた状態を表わす図である。すなわち、定着装置112で最終的に得られる定着画像としての画像表面の形状は図10(c)の状態である。
まず、図10(a)に示すように、比較例2の定着ローラ10の離型層12は厚さ30μmのフッ素ゴム12cにより形成されている。このときのRzは前述したように5μm程度であった。
一方、トナー画像Tを担時した記録紙Pは図10(a)のように凹凸を有している。
実施例1の定着ローラ10でのトナー画像Tの溶融過程を説明したものと同様に、ここで用いた複写機用普通紙の表面粗さRzはおよそ12μm程度の粗さを有している。従って、この記録紙P上に担時されるトナー画像Tの表面も記録紙の有する凹凸を反映して、凹凸を有する形状となる。
ニップ部N中では、上述のフッ素樹脂からなる離型層12と、凹凸を有する記録紙Pに担持されたトナー画像Tとが接触することになる。このときの様子を図10(b)に示す。
図10(b)に示すように、フッ素ゴムからなる表層(離型層12)は、硬度が十分に低いので、記録紙Pの持つ凹凸に対して、ほぼ追従するように変形する。これにより、記録紙P上に担持されたトナー画像Tは一様に離型層12に接触し、十分に溶融される。
その後、ニップ部Nから排出され、記録紙Pと離型層12が離れ、図10(c)に示すような表面形状を有する定着画像となる。
以上の定着プロセスから、比較例2の定着ローラ10を用いた場合の画像評価、離型耐久性能が表2に示すようになった理由は下記のように説明できる。
まず、均一性がよいのは、記録紙Pの凹凸に対する追従性がよいためである。フッ素ゴムで形成された離型層12は記録紙Pの持つ凹凸に対して、ほぼ追従するように変形する。これにより記録紙Pの凹凸にかかわらず、記録紙Pに担持されたトナー画像Tは、一様に溶融される。このため、定着画像表面において溶融度合いの差が少ないため、均一性の良い定着画像となる。
また、反射濃度も十分高いのは、記録紙Pの凸部分に圧力が集中することなく分散して圧力がかかることから、記録紙Pの凸部分に存在するトナー画像Tも記録紙Pに浸透することが少ないためである。
一方で、比較例2の定着ローラ10の離型層12は比較的硬度が低く記録紙Pの有する凹凸に容易に追従してしまう為に平滑な面が形成されにくい。このため、反射光が散乱しやすく、適度な光沢度(グロス)を有する定着画像は得られなかった。
また、ワックスを含有するトナーであっても、フッ素ゴムは同じフッ素系樹脂に対して、離型性能に劣る為、耐久評価の後半に次第にオフセットが発生してしまった。
以上のように、フッ素ゴムにより形成された離型層12を有する比較例2bの定着ローラ10の場合、記録紙Pの有する凹凸に対する追従性はよく、十分な反射濃度、均一性を達成できる。その反面、光沢度(グロス)、離型耐久性能については、実施例1の定着ローラ10と同等の性能を得ることはできなかった。
(2−7−5)比較例3の定着ローラ
図11は、比較例3の定着ローラ10を用いて定着装置112を構成し、その定着装置112を用いて定着を行った際の定着ローラ10の表層付近及びトナー画像Tを担時した記録紙Pの状態を表わす説明図である。(a)はトナー画像Tを担持した記録紙Pがニップ部Nに挟持される前の状態を表わす図である。(b)はトナー画像を担持した記録紙Pをニップ部Nで挟持搬送している状態を表わす図であって、定着ローラ10表面とトナー画像T及び記録紙Pが接触している状態を表わす図である。(c)はニップ部Nを通過後に定着ローラ10から記録紙Pが離れた状態を表わす図である。すなわち、定着装置112で最終的に得られる定着画像としての画像表面の形状は図11(c)の状態である。
まず、図11(a)に示すように、比較例3の定着ローラ10の離型層12は平均粒径5μmのSiC粒子を含有する厚さ30μmのPFA層である。このときのRzは前述したように約3μmであった。
一方、トナー画像Tを担時した記録紙Pは図11(a)のように凹凸を有している。
実施例1の定着ローラ10でのトナー画像Tの溶融過程を説明したものと同様に、ここで用いた複写機用普通紙の表面粗さRzはおよそ12μm程度の粗さを有している。従って、この記録紙P上に担時されるトナー画像Tの表面も記録紙Pの有する凹凸を反映して、凹凸を有する形状となる。
ニップ部N中では、上述のフッ素樹脂からなる離型層12と、凹凸を有する記録紙Pに担持されたトナー画像Tとが接触することになる。このときの様子を図11(b)に示す。
図11(b)に示すように、SiCを含有した離型層12は、比較例1に示したPFAのみを離型層12として形成したものに比べて硬度が同程度か、或いはさらに高くなる。このため、比較例3の定着ローラ10と記録紙Pの当接状態は図11(b)に示すように、記録紙Pの凸部分に対してはしっかりと接触するものの、凹部分に対しては接触しづらい。
すなわち、記録紙Pの持つ凹凸の凸部分が存在するトナー画像Tに対しては離型層12を介してしっかりと熱を伝達し、溶融させることができる。しかし、記録紙Pの持つ凹部分に存在するトナー画像Tに対しては、離型層12と接触していない為に熱の供給が不足しトナーの溶融がしっかり進行しない。
このような状態のまま記録紙Pはニップ部Nから排出されるため、比較例3の定着ローラ10においては、図11(c)のようなトナー層が均一に溶融定着されていない定着画像となる。
以上のことから、比較例3の定着ローラ10を用いた場合の画像評価、離型耐久性性能となった理由は具体的に下記のように説明できる。
まず、画像の均一性が悪く見えるのは、比較例1の定着ローラ10の場合と同様に記録紙Pのトナー画像Tがしっかりと溶融する部分と、しっかりと溶融していない部分が混在する為である。
また、反射濃度がやや悪くなってしまうのは、比較例1の定着ローラ10の場合と同様に離型層12表面の硬度が高いためである。このため、離型層12表層と記録紙Pとが接触した時に、記録紙Pの凸部分に圧力が集中し、トナー画像Tが記録紙Pに浸透しやすくなるためである。
また、光沢度(グロス)が比較例1の定着ローラ10に対してやや低いのは、表面粗さが3μmと比較例1の定着ローラ10に対してやや大きく、さらに離型層12表面の硬度が高い為である。これにより、比較例1の定着ローラ10での記録紙Pと離型層12表面の接触状態に対して、さらに接触面積が小さく、点接触に近い状態になってしまうために、トナー画像T表面がフラットになりにくいためである。
離型耐久性能については、耐久初期はPFAが最表面を覆っている為に離型性能は良好であるものの、SiCを充填したものでは離型層12の磨耗の進行が早く、徐々に充填材としてのSiCが最表面に露出してしまう為である。
フッ素樹脂層に対してSiCのような弾性を有さない充填材が分散されていると、定着ローラ10の離型層12面内においてSiC充填材が存在する離型層12部分に局所的に高い圧力がかかる。
このため、SiCを覆っている最表面のPFA層の磨耗が早く進行する。
比較例3の定着ローラ10としては、シリコンカーバイド(SiC)粒子12dを離型層12中に充填したものを作製した。このシリコンカーバイド粒子12dに代えてグラファイト、金属粒子等、金属酸化物等の熱伝導性粒子類を用いたとしても、これらはいずれも基材であるフッ素樹脂材よりも硬度が高い。したがって、ここで示したものと同様のメカニズムによって、実施例1で示した定着ローラ10と同等の画像品質、離型耐久性能を得ることは困難である。
本実施例1において述べた、各部材に関する層構成、厚さ、外径、材質等は本実施例1に限定されるものでなく、実際に製品化される定着装置に応じて適宜設定されるものである。
また記録材に熱を伝達する加熱部材はローラ形状に限定するものではなくベルト状であってもよい。
加熱手段についても、定着ローラ10の基層内面から熱供給に限定するものではなく外周面からの熱の供給であっても良い。
熱源についても、ハロゲンヒータのような抵抗発熱体を用いたものに限定されるものではなく、誘導加熱、等であっても良い。
定着装置の一例の横断面模式図である。 実施例1の定着ローラの層構成を表わす横断面図である。 実施例2の定着ローラの層構成を表わす横断面図である。 比較例1の定着ローラの層構成を表わす横断面図である。 比較例2の定着ローラの層構成を表わす横断面図である。 比較例3の定着ローラの層構成を表わす横断面図である。 実施例1の定着ローラを用いた定着装置によって未定着のトナー画像の定着を行なった場合のトナーの溶融・定着過程を示す説明図である。 実施例4の定着ローラを用いた定着装置によって未定着のトナー画像の定着を行なった場合のトナーの溶融・定着過程を示す説明図である。 比較例1の定着ローラを用いた定着装置によって未定着のトナー画像の定着を行なった場合のトナーの溶融・定着過程を示す説明図である。 比較例2の定着ローラを用いた定着装置によって未定着のトナー画像の定着を行なった場合のトナーの溶融・定着過程を示す説明図である。 比較例3の定着ローラを用いた定着装置によって未定着のトナー画像の定着を行なった場合のトナーの溶融・定着過程を示す説明図である。 画像形成装置の一例の構成模型図である。
符号の説明
10:定着ローラ
12:離型層
12a:弾性体
12b:樹脂材
12c:フッ素ゴム
12d:SiC粒子
20:ハロゲンヒータ
30:加圧ローラ
112:定着装置
T:トナー画像
P:記録材

Claims (6)

  1. 基層と、離型層と、前記基層と前記離型層の間に設けられた弾性層と、を有する加熱回転部材と、前記加熱回転部材を加熱する加熱部材と、前記離型層と接触してニップ部を形成するバックアップ部材と、を有し、前記ニップ部で未定着トナー画像を担持する記録材を挟持搬送しつつ未定着トナー画像を記録材に定着する定着装置において、
    前記離型層は、フッ素系樹脂基材中に、前記基材よりも硬度が低い耐熱性ゴム粒子が分散されている層であり、表面に前記ゴム粒子が露出しないように前記ゴム粒子が前記基材で覆われていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記離型層表面の粗さRzが、20μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記基材は、PFA(4フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)、FEP(4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂)、ETFE(テトラフルオロエチレン−エチレン共重合樹脂)のうちの一種類、或いはこれらの複合樹脂から選択されたフッ素樹脂であり、前記ゴム粒子は、フッ素ゴム、フロロシリコーンゴム、シリコーンゴムのうちの一種類を主成分とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 基層と、離型層と、前記基層と前記離型層の間に設けられた弾性層と、を有し、定着装置に用いられる加熱回転部材において、
    前記離型層は、フッ素系樹脂基材中に、前記基材よりも硬度が低い耐熱性ゴム粒子が分散されている層であり、表面に前記ゴム粒子が露出しないように前記ゴム粒子が前記基材で覆われていることを特徴とする加熱回転部材。
  5. 前記離型層表面の粗さRzが、20μm以下であることを特徴とする請求項4に記載の加熱回転部材。
  6. 前記基材は、PFA(4フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)、FEP(4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂)、ETFE(テトラフルオロエチレン−エチレン共重合樹脂)のうちの一種類、或いはこれらの複合樹脂から選択されたフッ素樹脂であり、前記ゴム粒子は、フッ素ゴム、フロロシリコーンゴム、シリコーンゴムのうちの一種類を主成分とすることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の加熱回転部材。
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