JPH10213988A - 定着部材、定着ローラ及び定着装置 - Google Patents

定着部材、定着ローラ及び定着装置

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JPH10213988A
JPH10213988A JP9018022A JP1802297A JPH10213988A JP H10213988 A JPH10213988 A JP H10213988A JP 9018022 A JP9018022 A JP 9018022A JP 1802297 A JP1802297 A JP 1802297A JP H10213988 A JPH10213988 A JP H10213988A
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JP
Japan
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fixing roller
fixing
filler
fluororesin
layer
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JP9018022A
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English (en)
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Toshiaki Kagawa
敏章 香川
Tasuke Kamimura
太介 上村
Shogo Yokota
昌吾 横田
Hisashi Shin
久司 新
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • G03G15/2057Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating relating to the chemical composition of the heat element and layers thereof

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ素樹脂層を表面に有する定着ローラにお
いて、定着ローラ表面へのオフセット防止剤の塗布むら
及びトナー画像エッジ部の鮮明さを改善する。 【解決手段】 定着ローラ1は、芯金2、弾性体層3、
フッ素樹脂層4からなり、フッ素樹脂層にはオフセット
防止剤に対し親和性を有するシリコーンオイル、シリコ
ーンパウダー等の充填剤を添加して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の電子写真プロセスを利用した電子写
真機器に使用する定着装置に関し、特にフルカラー印刷
が可能な電子写真機器に使用する、定着部材、定着ロー
ラ及び定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より複写機やプリンタ等電子写真機
器に使用される定着装置としては、加熱・加圧された一
対のローラ間に未定着トナー像をもつ記録紙を通過させ
ることにより、トナー像を溶融し記録紙に定着させる熱
ローラ定着方式が一般的に用いられている。特にカラー
の電子写真機器においては、定着ローラとしてシリコン
ゴムを被覆したローラを使用し、トナーの定着ローラへ
の付着、いわゆるオフセットを防ぐために、定着ローラ
表面にシリコーンオイル等の表面エネルギーの小さいオ
フセット防止剤を塗布することが必要不可欠となってい
る。
【0003】ところが、上記のように定着ローラの被覆
材としてシリコンゴムを用いた場合、耐久性の点で十分
ではなく、記録紙やトナー等による摩耗によりシリコン
ゴム表面が劣化し、20、000枚程度の印刷でオフセ
ットが発生してしまうといった問題があった。
【0004】そこで、特開平7―219375号公報等
に開示されているように、定着ローラ表面を耐久性に優
れるフッ素樹脂層で被覆する方法が提案されている。し
かし、定着ローラ表面をフッ素樹脂層で被覆した場合、
フッ素樹脂の表面エネルギーが小さいためにシリコーン
オイルの濡れ性が悪く、シリコーンオイルが均一に塗布
できないといった問題があった。
【0005】この問題を解決するため、近年2つの方法
が提案されている。その1つは、オフセット防止剤とし
て、フッ素樹脂に対し濡れ性を改善したフッ素変性シリ
コーンオイルを用いる方法である。もうひとつの方法
は、特公平7―46254号公報に開示されているよう
に、被覆したフッ素樹脂層自身の表面を改質することに
より表面張力を低下させ、シリコーンオイルの濡れ性を
向上させる方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のよう
に、オフセット防止剤としてフッ素変性シリコーンオイ
ルを使用した場合、従来のシリコーンオイルに比べコス
ト高であり、高温時に毒性の有するフッ素ガスが発生す
るといった問題があった。また、後者の方法では、フッ
素樹脂層の表面粗度が劣化するため、トナーが付着しや
すくなるといった問題があった。
【0007】さらに、定着ローラ表面をフッ素樹脂層で
被覆した場合の問題点として、フッ素樹脂はシリコーン
ゴムに比べ硬度が高いため、定着ローラ表面の弾性変形
によるトナー画像や用紙の凹凸に対する追従性が悪く、
その結果、特にトナー画像のエッジ部に十分熱が伝わら
ないため、エッジ部における画像の鮮明度が十分ではな
いといった問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の定着部材は、上
記の課題を解決するために、フッ素樹脂層を表面に有す
る定着部材において、該フッ素樹脂層がオフセット防止
剤に対し親和性を有する充填剤を含有してなることを特
徴としている。
【0009】上記の構成によれば、定着部材表面のオフ
セット防止剤に対する濡れ性が改善され、オフセット防
止剤の均一塗布が可能となる。更に定着部材表面の硬度
が低下するため、トナー画像エッジ部の鮮明度が向上す
る。
【0010】本発明の定着ローラは、上記の課題を解決
するために、フッ素樹脂層を表面に有する定着ローラに
おいて、該フッ素樹脂層がオフセット防止剤に対し親和
性を有する充填剤を含有してなることを特徴としてい
る。
【0011】上記の構成によれば、定着ローラ表面のオ
フセット防止剤に対する濡れ性が改善され、オフセット
防止剤の均一塗布が可能となる。更に定着ローラ表面硬
度が低下するため、トナー画像エッジ部の鮮明度が向上
する。
【0012】充填剤としては、シリコーンオイル、また
はシリコーンパウダー等が使用し得、またこの場合、そ
の含有量は0.1〜3%の範囲が適当である。
【0013】また、シリコーンパウダーの場合、シリコ
ーンパウダー添加によるフッ素樹脂層の機械的強度の低
下を極力抑制するため、平均粒径が13μm以下である
とよい。
【0014】また、本発明の定着ローラは、フッ素樹脂
層の充填剤の含有量が表面層で多く、層内部で少ない構
造を有することを特徴としている。
【0015】上記の構成によれば、充填剤がフッ素樹脂
層の表面により多く分布するために、必要最低限の充填
剤の添加でオフセット防止剤との濡れ性改善、画像エッ
ジ部の鮮明度改善等の目的を達成することができる。
【0016】さらに、本発明の定着ローラは、表面に樹
脂層を有する定着ローラにおいて、前記樹脂層がオフセ
ット防止剤に対して親和性を有する第1のモノマーとフ
ッ素系の第2のモノマーとが共重合された樹脂からなる
ことを特徴としている。
【0017】上記の構成によれば、樹脂層は2種の共重
合体となるため、フッ素樹脂にシリコーン系の充填剤を
添加する方法に比べて、 樹脂層自体の機械的強度が向上する。
【0018】オフセット防止剤によるシリコーン系の
充填剤の膨潤の心配がない。
【0019】等、単なるブレンドでは得られない優れた
特性が得られる。
【0020】また、本発明の定着装置は、互いに圧接し
て回転する一対の定着ローラと、該定着ローラの少なく
とも一方の定着ローラの表面にオフセット防止剤を塗布
するオフセット防止剤塗布手段とを備え、前記一対の定
着ローラの圧接部にて未定着トナー像を担持した記録材
を侠持搬送することにより、該未定着トナー像を記録材
上に定着せしめる定着装置において、前記少なくとも一
方の定着ローラは上述したような定着ローラであること
を特徴としている。
【0021】上記の構成によれば、オフセット防止剤が
定着ローラ表面に均一に塗布され、オフセット防止剤の
塗布むらに起因する画像欠陥がなく、また定着ローラ表
面硬度も低いために、シャープな画像エッジ部が得られ
る定着装置を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の定着ローラ及び定
着装置の一実施例について図面を参照して説明する。
【0023】(実施例1)図1は本発明の定着ローラの
第1の実施例を示す図である。
【0024】定着ローラ1は、図1に示すように芯金
2、芯金2上に形成された弾性体層3、及び表層である
フッ素樹脂層4からなる。芯金2は、鉄、アルミニウム
等の金属からなり、芯金2上に形成される弾性体層3に
は、通常耐熱性に優れるシリコーンゴムやフッ素ゴム等
が用いられる。本実施例では芯金2にアルミニウム、弾
性体層3にシリコーンゴムを使用している。
【0025】弾性体層3上にフッ素樹脂層4を形成する
方法としては、フッ素樹脂のディスパージョン(分散)
液を弾性体層上に塗布、焼成して形成する方法、及びあ
らかじめフッ素樹脂をチューブ状に成形し、このフッ素
樹脂チューブを弾性体層と一体成形若しくは弾性体層に
接着する等により形成する方法の2つの方法がある。
【0026】後者のフッ素樹脂チューブを用いる方法の
方が、焼成時の弾性体層3に対する熱劣化の影響がな
く、またフッ素樹脂層の耐久性に優れるためにより好ま
しい方法である。この実施例では、前者のフッ素樹脂チ
ューブを用いた例を示している。
【0027】フッ素樹脂チューブ4について詳しく説明
する。フッ素樹脂チューブ4に使用されるフッ素樹脂と
しては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テ
トラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体(PFA)等が用いら、押し出し成形に
よりチューブ状に成形される。チューブの厚みとして
は、定着ローラ表面の弾力性確保及びチューブの機械的
強度の点から、30μm〜100μmが好ましく、本実
施例においてはフッ素樹脂チューブ4の厚みは50μm
としている。このフッ素樹脂チューブの押し出し成形時
において、フッ素樹脂にオフセット防止剤に対し親和性
を有する充填剤を添加する。オフセット防止剤としては
現在シリコーンオイルが一般的に用いられているため、
充填剤としては、シリコーンオイルやシリコーンパウダ
ー等シリコーン系の充填剤が好ましい。
【0028】充填剤の添加方法としては、一般的に使用
されている自動添加装置による成形時に、スクリューの
回転に合わせてホッパーの下へ直接シリコーンオイルや
シリコーンパウダーを添加する方法、あるいはフッ素樹
脂にあらかじめシリコーンオイルやシリコーンパウダー
を高濃度に混合させたマスターペレットを作り、成形時
にマスターペレットを所望量添加する方法等がある。
【0029】添加するシリコーンオイルとしては、オフ
セット防止剤として使用するシリコーンオイルの種類に
合わせて、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニル
シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイ
ル、アルキル変性シリコーンオイル等任意のシリコーン
オイルを使用することができる。またシリコーンパウダ
ーとしては、ゴムパウダー、レジンパウダー、シリカパ
ウダー等各種市販のパウダーを使用することができる。
【0030】このように、フッ素樹脂チューブ4にシリ
コーンオイルやシリコーンパウダー等の充填剤を添加す
ることで、フッ素樹脂チューブ4とオフセット防止剤と
してのシリコーンオイルとの濡れ性を改善できる。さら
に、フッ素樹脂チューブの硬度が低下するため、定着ロ
ーラ表面の弾性変形によるトナー画像や用紙の凹凸に対
する追従性が向上し、画像エッジ部における画像の鮮明
度が改善される。特に充填剤としてシリコーンオイルを
用いた場合には、充填剤が液体であるため、フッ素樹脂
成形時の充填剤の添加が容易で、また分散性が良く、添
加後の充填剤の均一性にも優れるといった利点を有す
る。また充填剤としてシリコーンパウダーを用いた場合
には、シリコーンオイルに比べてフッ素樹脂層の硬度を
低下させやすく、エッジ部の画質改善の点で優れるとい
った利点を有する。
【0031】充填剤としてシリコーンオイルやシリコー
ンパウダーを使用した場合の添加量(含有量・重量%)
としては、0.1〜3%であることが重要である。シリ
コーンオイルの添加量が0.1%未満の場合は、フッ素
樹脂チューブ4とオフセット防止剤としてのシリコーン
オイルとの濡れ性が十分改善できないという点で不都合
であり、シリコーンオイルの添加量が3%を超える場合
にはフッ素樹脂チューブ4の機械的強度が低下し、寿命
が短くなるという点で不都合である。
【0032】また充填剤としてシリコーンパウダーを使
用した場合のパウダー粒径としては、平均粒径が13μ
m以下であることが重要である。パウダーの平均粒径が
13μmを超える場合には、フッ素樹脂チューブの機械
的強度が低下し、寿命が短くなるという点で不都合であ
る。
【0033】具体的な例をあげると次のとおりである。
例えば、フッ素樹脂としてはPFAを使用し、充填剤と
して粘度1万csのジメチルシリコーンオイル(信越化
学工業製KF−96)を1%添加し、押し出し成形によ
り厚み50μmのチューブ状に成形した。その後、弾性
体層3に一液性のシリコーンゴム系接着剤を用いて接着
した。
【0034】(実施例2)図2は本発明の定着ローラの
第2の実施例を示す図である。
【0035】定着ローラ1は、図2に示すように芯金2
及び芯金2上に形成されたフッ素樹脂層4からなる。芯
金2はアルミニウムからなり、その表面が十分脱脂さ
れ、サンドブラスト法により表面粗さが10点平均粗さ
で5μmに粗面化された後、フッ素樹脂のディスパージ
ョン(分散)液を塗布、焼成することにより層厚12μ
mのフッ素樹脂層4が形成されている。
【0036】本実施例のフッ素樹脂層4について詳しく
説明する。フッ素樹脂層4に使用されるフッ素樹脂とし
ては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体(PFA)等が用いられる。このフッ素樹
脂の塗布焼成時において、フッ素樹脂にはオフセット防
止剤に対し親和性を有する充填剤を添加する。充填剤と
しては、実施例1に記載しているように、シリコーンオ
イルやシリコーンパウダー等シリコーン系の充填剤が同
様に使用できる。充填量は、実施例1と同様で、シリコ
ーンオイルやシリコーンパウダー等シリコーン系の充填
剤の場合、0.1〜3%の範囲が適当である。
【0037】フッ素樹脂と充填剤の混合は、それぞれデ
ィスパージョン(分散)液、溶液、粉末状態で混合、攪
拌する方法が一般的であり、例えば、本実施例ではPF
Aのディスパージョン液に充填剤として粒径0.8μm
のシリコーンパウダー(信越化学工業製KMPシリー
ズ)を1%添加、攪拌したものをスプレー塗装により芯
金2に塗布した後、焼成温度300℃、焼成時間30分
の焼成条件下で、バッチ炉により焼成してフッ素樹脂層
4を形成した。
【0038】このようにフッ素樹脂層4に充填剤を混合
することで、実施例1と同様、オフセット防止剤との親
和性の改善、定着ローラ表面硬度の低下による画質改善
等を図ることができる。
【0039】また、フッ素樹脂層4内における充填剤の
分散状態は、シリコーンオイルやシリコーンパウダーな
どの添加剤の種類、粒径、焼成温度、時間等の条件によ
り変化するが、充填剤がフッ素樹脂層の表層近くにより
多く分散するような条件下で塗布、焼成を行う方が好ま
しい。すなわち、このような条件下でフッ素樹脂層を形
成すると、充填剤が必要とされるフッ素樹脂層4の表層
近くに多く含有され、かつ全体としては充填剤の添加量
を低減することができ、充填剤の添加によるフッ素樹脂
層4の機械的強度の低下を極力抑えることができる、と
いう利点がある。
【0040】例えば、充填剤にシリコーンゴムパウダー
を用いた場合は、焼成温度が高い(350℃以上)とフ
ッ素樹脂が表面近くに集まりやすいが、焼成温度が低い
(300℃以下)と逆に表層がシリコーンゴム過多とな
る傾向がある。このため、シリコーンゴムパウダーを用
いる場合には、前述の具体例のように、焼成温度は低い
(300℃以下)方が望ましく、充填剤が必要とされる
フッ素樹脂層4の表層近くに多く、かつ全体としては充
填剤の添加量を低減することができる。
【0041】(実施例3)図3は本発明の定着ローラの
第3の実施例を示した図である。
【0042】定着ローラ1は、図3に示すように芯金
2、芯金2上に形成された弾性体層3、及び表層である
樹脂層4からなる。芯金2、弾性体層3については、実
施例1と同じ構成であるので説明については省略し、樹
脂層4について詳細に説明する。
【0043】樹脂層4は、オフセット防止剤に対し親和
性を有する例えばシリコーン系のモノマーと、フッ素系
のモノマーが共重合された樹脂で形成されている。この
樹脂層4を形成する方法としては、共重合樹脂を含むデ
ィスパージョン(分散)液を弾性体層上に塗布、焼成し
て形成させる方法、及びあらかじめ共重合樹脂をチュー
ブ状に成形し、この共重合樹脂チューブを弾性体層と一
体成形若しくは弾性体層に接着する等により形成する方
法のいずれの方法を用いてもよい。
【0044】このように本実施例では樹脂層4はシリコ
ーン系のモノマーとフッ素系のモノマーの共重合体とな
っているため、実施例1や実施例2のようにフッ素樹脂
にシリコーン系の充填剤を添加する方法に比べて、 樹脂層自体の機械的強度が向上する。
【0045】オフセット防止剤によるシリコーン系の
充填剤の膨潤の心配がない。
【0046】等、単なるブレンドでは得られない優れた
特性が得られる利点を有する。
【0047】シリコーン系モノマーとフッ素系モノマー
の具体的な重合方法としては、公知のブロック重合法や
グラフト重合法を用いることができる。
【0048】具体的な一例をあげると、例えば、次のと
おりである。樹脂層4として、PTFEをハードセグメ
ントA、ポリジメチルシロキサンをソフトセグメントB
とするABAトリブロック型ポリマーのブロック重合体
を、押し出し成形により厚み50μmのチューブ状に成
形する。そして、このチューブを弾性体層3に一液性の
シリコーンゴム系接着剤を用いて接着し、図示のフッ素
樹脂層4とする。
【0049】なお、グラフト重合体を用いる場合は、共
重合したPFAの単位からなるセグメントとオルガノポ
リシロキサンセグメントとが化学結合したグラフト共重
合体等が用いられる。
【0050】このように、2種のモノマーの重合法とし
てブロック重合法やグラフト重合法を用いることで、2
種のモノマーの本来の特性を十分保持しながら、更に単
なるブレンドでは得られない上記のような利点を引き出
すことができる。
【0051】図4、図5は、本発明による定着ローラを
採用した定着装置を電子写真機器であるレーザープリン
ターに適用したものである。
【0052】本実施の形態に係るレーザープリンタは、
図5に示すように給紙部10、画像形成装置20、レー
ザ走査部30、定着装置50を有している。
【0053】上記構成のレーザプリンタは、給紙部10
から用紙Pを画像形成装置20に搬送する。この画像形
成装置20では、レーザ走査部30によるレーザ光34
に基づいてトナー像が形成されており、このトナー像を
搬送された用紙Pに転写するようになっている。そして
トナー像の転写された用紙Pを定着装置50に搬送し
て、トナー像を用紙Pに固定させる。最後にトナー像が
定着された用紙Pは、定着装置50の用紙搬送下流側に
設けられた用紙搬送ローラ41、42によって装置外部
に排出される。つまり用紙Pは、図中に示す矢印Eの経
路に沿って、給紙トレイ11、画像形成装置20、定着
装置50の順に搬送され、装置外部に排出される。
【0054】上記給紙部10は、給紙トレイ11、給紙
ローラ12、用紙分離摩擦板13、加圧ばね14、用紙
検知アクチュエータ15、用紙検知センサー16、及び
制御回路17を有している。
【0055】給紙トレイ11に装着された用紙Pは、プ
リント命令を受け、給紙ローラ12、用紙分離摩擦板1
3、加圧ばね14の作用により一枚ずつ給紙されプリン
タ内部に給送される。送り込まれた用紙Pは用紙検知ア
クチュエータ15を倒し、用紙検知光学センサ16に電
気信号として出力させ、画像印刷の開始を指示する。入
紙検知アクチュエータ15の動作により起動された制御
回路17は、画像信号をレーザ走査部30のレーザダイ
オード発光ユニット31に送り、発光ダイオードの点灯
/非点灯を制御する。
【0056】上記レーザ走査部30は、上記レーザダイ
オード発光ユニット31、走査ミラー32、走査ミラー
モータ33、及び反射ミラー35、36、37を備えて
いる。
【0057】走査ミラー32は走査ミラーモータ33に
より高速かつ定速に回転する。即ち図5において、レー
ザ光34は紙面に対して垂直方向に走査することにな
る。レーザダイオード発光ユニット31から照射された
レーザ光34は、反射ミラー36、35、37を介して
後述の感光体21へ照射される。このときレーザ光34
は、上記制御回路17からの点灯/非点灯の情報を基
に、感光体21上に選択的に露光する。上記画像形成装
置20は、感光体1、転写ローラ22、帯電部材23、
現像ローラ24、現像ユニット25、及びクリーニング
ユニット26を備えている。
【0058】上記レーザ光34より、予め帯電部材23
により帯電された感光体表面電荷を選択的に放電させ静
電潜像を形成させる。現像に供されるトナーは現像ユニ
ット25に蓄積されている。現像ユニット25内で適度
な攪拌により電荷付与されたトナーは現像ローラ24表
面に付着し、現像ローラ24に与えられた現像バイアス
電圧および感光体表面電位の作り出す電界の作用により
静電潜像に応じたトナー像を感光体21上に形成するこ
とができる。
【0059】前記給紙部10より搬送された用紙Pは、
感光体21と転写ローラ22に挟まれ送られる。そして
転写ローラ22に印加された転写電圧の与える電界の作
用により感光体21上のトナーは電気的に吸引され用紙
P上に転写される。このとき、感光体21上のトナーは
転写ローラ22により用紙Pに転写されるとともに、未
転写トナーはクリーニングユニット26により回収され
る。
【0060】その後、用紙Pは定着装置50に搬送され
る。そこで加圧ローラ52及び170℃に保たれた定着
ローラ51により適度な温度と加圧力が与えられる。そ
してトナーは溶解し用紙Pに固定され堅牢な画像とな
る。
【0061】用紙Pは用紙搬送ローラ41、42により
搬送され機外に排出される。
【0062】次に本発明の一実施例における定着装置に
ついて図4を用いて詳細に説明する。
【0063】定着ローラ51は、上記実施例1から3に
記載した内のいずれかのローラが使用可能である。加圧
ローラ52はステンレス製の芯材52a表面にシリコー
ンゴムからなる弾性層52bを設けた構成となってお
り、図示していない加圧手段によって定着ローラ51に
対し所定の圧力で加圧されている。定着ローラ51の内
部にはヒーターランプ53が配設されており、定着ロー
ラ51表面を所定の温度に加熱する。
【0064】オイル塗布装置は、オイル塗布ローラ5
4、オイル塗布フェルト55、オイル規制ブレード5
6、加圧ばね57、オイルタンク58及び支持フレーム
59からなる。オイルタンク58内には粘度300CS
のシリコーンオイル70(信越化学工業社製 KF−9
6)が充填されている。
【0065】オイル塗布ローラ54はステンレス製の芯
材54a表面にシリコーンゴム層54bを被覆した構成
で、支持フレーム59に対し回転自在に支持されてい
る。オイル塗布ローラ54は、更に定着ローラ51に対
し図示していない加圧手段によって所定の加圧力で加圧
されており、図示していない駆動手段によって定着ロー
ラ51と同じ周速で回転駆動する。オイル塗布フェルト
55は目付量550g/m2、厚み2mmのノーメック
ス(商品名 デュポン社)を用いており、その上端がオ
イル塗布ローラ54に接触し、下端がオイルタンク58
内のオイル70に浸かるように配設されている。
【0066】オイル規制ブレード56は、支持フレーム
59により回転支点56dを中心に回転自在に支持され
ており、加圧ばね57によりオイル塗布ローラ54に対
し所定の圧力で加圧されている。以上のように構成され
たオイル塗布装置において、オイル塗布フェルト55の
毛細管現象によりオイルタンク58内からくみ上げられ
たオイル70は、オイル塗布ローラ55表面に塗布され
る。オイル塗布ローラ54にくみ上げられたオイル70
は、オイル塗布ローラ54の回転(図中矢印Dの方向)
により、オイル規制ブレード56の方向に移動し、オイ
ル規制ブレード56のエッジ部Aにより所定の量に均一
化された後、オイル塗布ローラ54と定着ローラ51と
の圧接部Bにおいて、定着ローラ51表面に転写塗布さ
れる。
【0067】下記表1は、上記定着ローラ51に、実施
例1、2、3の各具体例として記載した本発明の定着ロ
ーラ1、及び、比較例として実施例1の定着ローラにお
いて、フッ素樹脂チューブ4に充填剤(シリコーンオイ
ル)が添加されていない従来方式の定着ローラを、実際
に定着装置50に組み込んで行った実験結果の例であ
る。実験内容としては、各定着ローラのシリコーンオイ
ルに対する接触角を測定し、更にオイル塗布の均一性に
ついて実写テストにより比較、評価を行った。
【0068】
【表1】
【0069】表1の画像評価において、○はオイル塗布
むらによる画像欠陥の発生しなかったもの、×はオイル
塗布むらにより画像欠陥(OHPの透過率ばらつき、光
沢度ばらつき、オフセット等)の発生したものとした。
【0070】この結果から、本発明による定着ローラに
おいては、従来(比較例)の定着ローラと比べてシリコ
ーンオイルに対する接触角が小さく、シリコーンオイル
の濡れ性が改善されていることがわかる。また実写テス
トによる画像評価でもオイル塗布むらに起因する画像欠
陥(透過率ばらつき、光沢度ばらつき、オフセット等)
が発生せず、良好な印字画像が得られることがわかっ
た。
【0071】表2は、実施例1、2において、充填剤と
してシリコーンオイルを用いた場合の添加量の影響につ
いて確認を行ったものである。充填剤としては、信越化
学工業製ジメチルシリコーンオイル(KF−96)を使
用し、添加量とシリコーンオイルに対する接触角、実写
テストによる画像及びライフとの関係について調べた。
【0072】
【表2】
【0073】ここでライフは、実写によるエージングテ
ストにより、定着ローラ表面の摩耗、劣化によるオフセ
ットの発生、用紙の巻き付き等の問題がなく、良好な画
像が得られた枚数を示している。
【0074】この結果より、シリコーンオイルの添加量
としては、シリコーンオイルに対する濡れ性の点から
0.1%以上、定着ローラライフの点からは3%以下が
望ましいという結果となった。また充填剤としてシリコ
ーンパウダー(信越化学工業製KMPシリーズ)を用い
た場合も同様に、添加量としては0.1%以上3%以下
が望ましいという結果が得られた。
【0075】表3は、実施例1、2において、充填剤と
してシリコーンパウダーを用いた場合のパウダー粒径の
影響について確認したものである。確認に用いた充填剤
は、信越化学工業製シリコーンパウダー(シリコーンレ
ジンパウダーKMPシリーズ)であり、影響の確認のた
め、粒径と定着ローラのライフとの関係について調べて
いる。
【0076】
【表3】
【0077】この結果から、パウダー粒径が大きくなる
と定着ローラの耐久性が低下することがわかり、定着ロ
ーラライフの点からパウダー粒径としては13μm以下
が好ましいという結果となった。
【0078】なお、上記各実施例では、定着部材として
定着ローラに適用したものについて説明したが、定着ベ
ルト等の他の定着部材にも同様に適用できることはいう
までもない。
【0079】すなわち、例えば、本実施例の定着ベルト
は、フッ素樹脂層を表面に有する定着ベルトにおいて、
該フッ素樹脂層がオフセット防止剤に対し親和性を有す
る充填剤を含有してなることを特徴としている。この構
成により、定着ベルト表面のオフセット防止剤に対する
濡れ性が改善され、オフセット防止剤の均一塗布が可能
となる。更に定着ベルト表面硬度が低下するため、トナ
ー画像エッジ部の鮮明度が向上する。ここで、充填剤と
しては、シリコーンオイル、またはシリコーンパウダー
等が使用し得、同様に、その含有量は0.1〜3%の範
囲が適当である。
【0080】また、シリコーンパウダーの場合、シリコ
ーンパウダー添加によるフッ素樹脂層の機械的強度の低
下を極力抑制するため、平均粒径が13μm以下である
とよい。
【0081】また、本定着ベルトは、フッ素樹脂層の充
填剤の含有量が表面層で多く、層内部で少ない構造とし
てもよい。この構成によれば、充填剤がフッ素樹脂層の
表面により多く分布するために、必要最低限の充填剤の
添加でオフセット防止剤との濡れ性改善、画像エッジ部
の鮮明度改善等の目的を達成することができる。
【0082】さらに、本定着ベルトは、表面に樹脂層を
有する定着ベルトにおいて、前記樹脂層がオフセット防
止剤に対して親和性を有する第1のモノマーとフッ素系
の第2のモノマーとが共重合された樹脂から形成しても
よい。この構成によれば、樹脂層は2種の共重合体とな
るため、フッ素樹脂にシリコーン系の充填剤を添加する
方法に比べて、 樹脂層自体の機械的強度が向上する。
【0083】オフセット防止剤によるシリコーン系の
充填剤の膨潤の心配がない。
【0084】等、単なるブレンドでは得られない優れた
特性が得られる。
【0085】また、定着ベルトと、該定着ベルトの表面
にオフセット防止剤を塗布するオフセット防止剤塗布手
段とを備えた定着装置に、上記いずれかの定着ベルトを
組み込むことにより、オフセット防止剤が定着ベルト表
面に均一に塗布され、オフセット防止剤の塗布むらに起
因する画像欠陥がなく、また定着ベルト表面硬度も低い
ために、シャープな画像エッジ部が得られる定着装置を
提供することができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明の定着部材は、フ
ッ素樹脂層を表面に有する定着部材において、該フッ素
樹脂層がオフセット防止剤に対し親和性を有する充填剤
を含有している構成である。それゆえ、定着部材表面の
オフセット防止剤に対する濡れ性が改善され、オフセッ
ト防止剤の均一塗布が可能となるという効果を奏する。
更に定着部材表面硬度が低下するため、トナー画像エッ
ジ部の鮮明度が向上できる。
【0087】また、発明の定着ローラは、フッ素樹脂層
を表面に有する定着ローラにおいて、該フッ素樹脂層が
オフセット防止剤に対し親和性を有する充填剤を含有し
ている構成である。それゆえ、定着ローラ表面のオフセ
ット防止剤に対する濡れ性が改善され、オフセット防止
剤の均一塗布が可能となるという効果を奏する。更に定
着ローラ表面硬度が低下するため、トナー画像エッジ部
の鮮明度が向上できる。
【0088】また本発明の定着ローラは、例えば、充填
剤がシリコーンオイルであり、この場合、充填剤が液体
であるため、成形時におけるフッ素樹脂への添加が容易
で分散性も良く、またシリコーン系充填剤であるため、
オフセット防止剤として一般的に用いられているシリコ
ーンオイルに対する親和性にも優れるといった効果を奏
する。
【0089】本発明の充填剤は、シリコーンパウダーで
もよく、この場合は、充填剤がフッ素樹脂層の硬度低下
により適しているため、画像エッジ部の鮮明度の改善効
果が大きいといった効果を奏する。
【0090】また、充填斉としてのシリコーンオイルあ
るいはシリコーンパウダーの含有量は、オフセット防止
剤との濡れ性の改善及びフッ素樹脂層の機械的強度の低
下防止の2つの面から、0.1〜3%が適当である。
【0091】なおまた、リコーンパウダーの平均粒径は
13μm以下が好ましく、フッ素樹脂層厚に比べてシリ
コーンパウダーの粒径を十分小さくして、シリコーンパ
ウダー添加によるフッ素樹脂層の機械的強度の低下を極
力抑制することができる効果を奏する。
【0092】また、本発明の定着ローラにおいて、フッ
素樹脂層の充填剤の含有量が表面層で多く、層内部で少
ない構造を有する構成とすると、充填剤がフッ素樹脂層
の表面により多く分布するために、必要最低限の充填剤
の添加でオフセット防止剤との濡れ性改善、画像エッジ
部の画質改善等の目的を達成することができる効果を奏
する。
【0093】本発明の他の定着ローラとしては、表面に
樹脂層を有する定着ローラにおいて、前記樹脂層がオフ
セット防止剤に対して親和性を有する第1のモノマーと
フッ素系の第2のモノマーとが共重合された樹脂からな
る構成である。この定着ローラによれば、樹脂層は2種
の共重合体となるため、フッ素樹脂にシリコーン系の充
填剤を添加する方法に比べて、 樹脂層自体の機械的強度が向上する。
【0094】オフセット防止剤によるシリコーン系の
充填剤の膨潤の心配がない。
【0095】等、単なるブレンドでは得られない優れた
特性が得られるといった効果を奏する。
【0096】上記の定着ローラにおいて、特に、第1の
モノマーがシリコーン系のモノマーであれば、オフセッ
ト防止剤として一般的に用いられているシリコーンオイ
ルに対する親和性に優れ、オフセット防止剤の濡れ性を
さらに向上させることできる。
【0097】また、本発明の定着ローラは、前記各フッ
素樹脂層がローラの上に被覆されるフッ素樹脂チューブ
として形成されてもよく、ローラの芯金上に塗布・焼成
により形成されるものであってもよい。チューブ状であ
れば、定着ローラ表面層が元来耐久性に優れるフッ素樹
脂で構成されるため、充填剤を添加したことによる定着
ローラ表面層の機械的強度の低下の影響を極力抑えるこ
とができるという効果を奏する。
【0098】本発明の定着装置は、互いに圧接して回転
する一対の定着ローラと、該定着ローラの少なくとも一
方の定着ローラの表面にオフセット防止剤を塗布するオ
フセット防止剤塗布手段とを備え、前記一対の定着ロー
ラの圧接部にて未定着トナー像を担持した記録材を侠持
搬送することにより、該未定着トナー像を記録材上に定
着せしめる定着装置において、前記少なくとも一方の定
着ローラは上記の定着ローラである構成である。それゆ
え、オフセット防止剤が定着ローラ表面に均一に塗布さ
れ、また定着ローラ表面硬度も低いために、オフセット
防止剤の塗布むらに起因する画像欠陥がなく、シャープ
な画像エッジ部が得られる定着装置を提供することがで
きるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着ローラの第1の実施例における概
略断面図である。
【図2】本発明の定着ローラの第2の実施例における概
略断面図である。
【図3】本発明の定着ローラの第3の実施例における概
略断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る定着装置の概略構成
図である。
【図5】図4に示す定着装置を備えたレーザプリンタの
概略構成図である。
【符号の説明】
1、51 定着ローラ 2 芯金 3 弾性体層 4 フッ素樹脂層 52 加圧ローラ 54 オイル塗布ローラ 55 オフセット防止剤(シリコーンオイル)
フロントページの続き (72)発明者 新 久司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素樹脂層を表面に有する定着部材に
    おいて、該フッ素樹脂層がオフセット防止剤に対し親和
    性を有する充填剤を含有してなることを特徴とする定着
    部材。
  2. 【請求項2】 フッ素樹脂層を表面に有する定着ローラ
    において、該フッ素樹脂層がオフセット防止剤に対し親
    和性を有する充填剤を含有してなることを特徴とする定
    着ローラ。
  3. 【請求項3】 前記充填剤がシリコーンオイルであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の定着ローラ。
  4. 【請求項4】 前記シリコーンオイルの含有量が0.1
    〜3%であることを特徴とする請求項3記載の定着ロー
    ラ。
  5. 【請求項5】 前記充填剤がシリコーンパウダーである
    ことを特徴とする請求項2記載の定着ローラ。
  6. 【請求項6】 前記シリコーンパウダーの含有量が0.
    1〜3%であることを特徴とする請求項5記載の定着ロ
    ーラ。
  7. 【請求項7】 前記シリコーンパウダーの平均粒径が1
    3μm以下であることを特徴とする請求項5または請求
    項6記載の定着ローラ。
  8. 【請求項8】 前記フッ素樹脂層の前記充填剤の含有量
    が表面層で多く、層内部で少ない構造を有する請求項2
    及至請求項7記載のいずれかの定着ローラ。
  9. 【請求項9】 表面に樹脂層を有する定着ローラにおい
    て、前記樹脂層がオフセット防止剤に対して親和性を有
    する第1のモノマーとフッ素系の第2のモノマーとが共
    重合された樹脂からなることを特徴とする定着ローラ。
  10. 【請求項10】 第1のモノマーがシリコーン系のモノ
    マーであることを特徴とする請求項9記載の定着ロー
    ラ。
  11. 【請求項11】 前記フッ素樹脂層がローラ上に被覆さ
    れるフッ素樹脂チューブとして形成されることを特徴と
    する請求項2乃至請求項10記載のいずれかの定着ロー
    ラ。
  12. 【請求項12】 前記フッ素樹脂層がローラの芯金上に
    塗布・焼成により形成されることを特徴とする請求項2
    乃至請求項10記載のいずれかの定着ローラ。
  13. 【請求項13】 互いに圧接して回転する一対の定着ロ
    ーラと、該定着ローラの少なくとも一方の定着ローラの
    表面にオフセット防止剤を塗布するオフセット防止剤塗
    布手段とを備え、前記一対の定着ローラの圧接部にて未
    定着トナー像を担持した記録材を侠持搬送することによ
    り、前記未定着トナー像を記録材上に定着せしめる定着
    装置において、前記少なくとも一方の定着ローラは請求
    項2乃至請求項12記載の定着ローラであることを特徴
    とする定着装置。
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