JP2004078251A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 外周面が周回できるように支持された定着部材51と、該定着部材51の外周面に当接して加熱する加熱手段53と、前記定着部材51の外周面を圧接し周回する加圧手段52とを備え、前記定着部材51と加圧手段52との圧接部(定着ニップ部)に未定着トナー像Tを担持した記録材Pを搬送し、該記録材PにトナーTを熱溶融着して定着する定着装置において、前記定着部材51の外周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段54を設けることで実現している。
【選択図】 図1
Description
1)加熱ニップ部の幅が狭く定着ローラに対する加熱性能に限界があるため、高速化が困難。
2)温度制御部の故障等により加熱ローラが異常に昇温した場合、加熱ローラだけでなく定着ローラもダメージを受け、定着ローラ表面材が熱劣化する。
3)定着ローラが停止した状態で加熱すると、定着ローラの一ヶ所に加熱が集中し、その部分が熱的にダメージを受け易く、また定着ローラ周方向で温度分布むらを生じる。
といったものがある。
本発明の請求項1においては、本発明の定着装置が外部加熱方式の定着装置で、定着部材の外周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を有している構成である。それ故、定着部材と加熱手段の接触部に潤滑剤が供給されるため、潤滑剤の作用により定着部材の表面性の劣化が低減されるといった効果を奏する。
〔第1の実施形態〕
本発明の定着装置における第1の実施形態の一実施例(実施例1)について、図1を用いて説明する。
1)フッ素オイル
2)フッ素変性シリコーンオイル
3)アミノ変性シリコーンオイル
4)メルカプト変性シリコーンオイルを使用することができる。ここで1)、2)については、定着ローラや加熱ローラの表面被覆材がPFA等のフッ素樹脂の場合、濡れ性が良く適している。また、3)、4)については、定着ローラや加熱ローラの表面被覆材がフッ素ゴムの場合、濡れ性が良く適している。しかし、本実施例においては、トナーのオフセットを防止する効果も大きく、潤滑作用だけでなく離型性向上効果も得られる点で有効であるジメチルシリコーンオイルを使用した。
ここで、本実施形態における加熱ローラ53の被覆層53bについて測定結果に基づいて説明する。
1)被覆材無のもの(アルミ)。
2)PFAチューブ(厚み30μm)を被覆したもの。
3)PFAを40μm厚でコーティング(塗布焼成)したもの。
4)フッ素ゴムを40μm厚でコーティング(塗布焼成)したもの。
5)シリコーンゴム(LTV)を40μm厚でコーティング(塗布焼成)したもの。
の計5種類について評価を行った。
潤滑剤を塗布した場合は、いずれの加熱ローラ53においても摺動後のPFAシート51cの表面劣化(c)はRaが0.15μm以下程度に低減し、潤滑剤によるPFAの表面保護効果が大きいことがわかる。これは後述の別の測定(測定例4)において、定着ローラ51の被覆層であるPFAチューブ51cの表面粗さRaが0.2μm以下であれば、画像欠陥が無く剥離不良等も発生しないことが確認できた。したがって、荷重Fが0.2N/mmの時には潤滑剤を塗布することで加熱ローラの被覆材の有無、種類に関係なく定着ローラ被覆材であるPFAチューブの表面性劣化を問題ないレベルまで低減できることがわかった。
次に、測定例1と同じ加速試験により潤滑剤を塗布した条件下での荷重F(加熱ローラ53とPFAシート51cの圧接部における荷重)によるPFAシート51cの表面粗さの変化を測定した。図7は本測定結果を示したものである。ここで(e)は加熱ローラ53の初期状態での表面粗さ、(i)は定着ローラ51のPFAシート51cの初期状態での表面粗さを示したものである。
ここで、LTVのコーティングが優れていることを確かめるために、加熱ローラ53の被覆材53bとしてLTVのコーティング品を使用し、加熱ローラ53bの表面を故意に荒らし、潤滑剤を塗布した場合のPFAシートの表面粗さの変化を加速試験により測定した結果を説明する。表1は本測定結果を示したものである。ここで加熱ローラ53表面は、サンドペーパー(#600)を用いて荒らした。
以上のことから潤滑剤を塗布する場合は、本実施形態の図1に示すように定着ローラ回転方向(矢印A)に対し塗布ローラ54を加熱ローラ53よりも上流側に配置するのがよい。このような配置とすることで、加熱ローラ53と定着ローラ54の圧接部である加熱ニップ部に確実に潤滑剤が供給されるため、潤滑剤の供給不良による定着ローラ51の表面性劣化を防止することができる。
1)定着ローラの被覆材よりも低硬度である。
2)コーティング時の流動性に優れ、加熱ローラ芯材の表面粗さの影響を緩和できる。
上記測定例1から測定例3での加速試験で得られた結果に基づき、図1に示す定着装置を用いて100,000枚(100K枚)の連続通紙エージングテストを行い実機による効果確認を行った。表3は本測定結果を示したものである。
本発明に実施形態に係る外部加熱方式の定着装置においては、測定の結果定着ローラ51の表面性を劣化させる要因として加熱ローラ53による摺動だけでなくトナーの影響も大きいことがわかった。すなわち外部加熱方式の定着装置においては、定着ローラ51を加熱させるために必ず加熱ローラ53と回転駆動させる必要がある。そのため、例えばジャム処理等によりトナーが定着ローラ51や加熱ローラ53にオフセットした状態で再度定着装置を常温からウオームアップさせようとした場合、ウオームアップの初期においてはオフセットしたトナーが十分溶融されない(固化した)状態で加熱ニップ部に搬送されるために、固化したトナーによって定着ローラ51表面が傷つけられてしまうといった問題のあることがわかった。
上記問題点であるオフセットしたトナーによる定着ローラの表面劣化の影響を調べるために、前記測定装置(図5)を用いて加速試験を行った。
1)ウオームアップ時に定着ローラの一ヶ所に加熱が集中し、その部分が熱的にダメージを受け易い。
2)ウオームアップ完了時に定着ローラ周方向で温度分布むらが生じ易い。
といった問題点は解消できる。
次に、本発明の定着装置における第2の実施形態の一実施例(実施例2)を図2を用いて説明する。
次に、本発明の定着装置における第3の実施形態の一実施例(実施例3)を図3を用いて説明する。
51c 定着ローラ被覆層
52 加圧ローラ
53 加熱ローラ
53b 加熱ローラ被覆層
54 塗布ローラ
55 ヒーターランプ
60 オフセット防止剤(シリコーンオイル)
Claims (12)
- 外周面が周回できるように支持された定着部材と、該定着部材の外周面に当接して加熱する加熱手段と、前記定着部材の外周面を圧接し周回する加圧手段とを備え、前記定着部材と加圧手段との圧接部に未定着トナー像を担持した記録材を搬送し、該記録材にトナーを熱溶融着して定着する定着装置において、
前記定着部材の外周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を設け、
加熱手段の表面部が、フッ素樹脂またはフッ素ゴムから成ることを特徴とする定着装置。 - 定着部材の外周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段として、該手段を加熱手段が兼ねてなることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 定着部材の外周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段として、定着部材と加熱手段の圧接部近傍に定着部材の外周面に塗布する潤滑剤の溜り部を設けることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 潤滑剤塗布手段が塗布する潤滑剤は、トナーのオフセットを防止するためのオフセット防止剤であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の定着装置。
- 定着部材と加熱手段との圧接荷重は、0.2N/mm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の定着装置。
- 外周面が周回できるように支持された定着部材と、該定着部材の外周面に当接して加熱する加熱手段と、前記定着部材の外周面を圧接し周回する加圧手段とを備え、前記定着部材と加圧手段との圧接部に未定着トナー像を担持した記録材を搬送し、該記録材にトナーを熱溶融着して定着する定着装置において、
前記加熱手段の表面は前記定着部材の表層材に比べ低硬度の材料で被覆されていることを特徴とする定着装置。 - 加熱手段の表面はシリコーンゴムの被覆層で形成されていることを特徴とする請求項6記載の定着装置。
- シリコーンゴムの被覆層はLTVを塗布焼成して形成したことを特徴とする請求項7記載の定着装置。
- 請求項1乃至8のいずれか記載の定着装置において、
加熱手段の温度を計測する温度計測手段と、計測された温度に応じて定着部材を回転制御する制御・駆動手段と、加熱手段を制御する制御・駆動手段を備え、加熱手段は定着部材に対して圧接及び離接可能な機構を有することを特徴とする定着装置。 - 請求項9記載の定着装置において、
温度計測手段にて計測された加熱手段の温度がトナーの軟化点近くに昇温している場合、回転制御・駆動手段にて定着部材を回転させ、加熱制御・駆動手段にて加熱手段を定着部材に当接させることを特徴とする定着装置。 - 請求項9記載の定着装置において、
温度計測手段にて計測された加熱手段の温度が異常に昇温している場合、加熱制御・駆動手段にて加熱手段を定着部材から離接させることを特徴とする定着装置。 - 請求項9記載の定着装置において、
定着部材が回転を止めている場合、加熱制御・駆動手段にて加熱手段は定着部材に当接させないことを特徴とする定着装置。
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