JPH0743556A - 光コネクタおよびその研磨組み立て方法 - Google Patents

光コネクタおよびその研磨組み立て方法

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JPH0743556A
JPH0743556A JP5208987A JP20898793A JPH0743556A JP H0743556 A JPH0743556 A JP H0743556A JP 5208987 A JP5208987 A JP 5208987A JP 20898793 A JP20898793 A JP 20898793A JP H0743556 A JPH0743556 A JP H0743556A
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JP
Japan
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housing
ferrule
fiber
optical fiber
optical
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Application number
JP5208987A
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English (en)
Inventor
Takashi Jo
傑 徐
Kenji Suzuki
健司 鈴木
Shinji Nagasawa
真二 長沢
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Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバの先端を確実にPC(Physical C
ontact)接続し、光結合の接続損失を小さくできる光コ
ネクタとその研磨組み立て方法を提供する。 【構成】 多心光ファイバテープ心線3を固定した内挿
フェルール1をハウジング4の嵌合開口部7に嵌合さ
せ、内挿フェルール1のファイバ挿通孔10を通って内挿
フェルール1から突出している光ファイバ6をハウジン
グ4のファイバ収容孔14に通す。光ファイバ6を研磨す
るときは、内挿フェルール1の基準面18とハウジング4
の基準受面19との間にスペーサを介して光ファイバ6と
ハウジング4の前端壁2の端面13を一体研磨し、研磨終
了後にスペーサを取り除いて内挿フェルール1の基準面
18とハウジング4の基準受面19を当接させ、光ファイバ
6の先端20側をスペーサの厚み分だけハウジング4の外
に突き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信等に用いられる
光コネクタおよびその研磨組み立て方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光通信分野において、光ファイバケーブ
ルを着脱自在に接続するために光コネクタが用いられて
おり、この種の一般的な多心光コネクタが図8に示され
ている。同図において、フェルール1の基端側には光ケ
ーブル挿入部11が形成され、その先端側にはフェルール
1の接続端面5に開口して、複数のファイバ挿通孔10が
配列形成されている。複数配列されたファイバ挿通孔10
の両側には一対のピン嵌合穴8が形成されており、この
ピン嵌合穴8の内径は嵌合ピン9ががたつきなく嵌め込
まれる寸法に形成されている。
【0003】フェルール1には、例えば、多心光ファイ
バテープ心線3が挿入され、その多心光ファイバテープ
心線3の先端側で被覆を除去された光ファイバ6がファ
イバ挿通孔10に挿入されている。多心光ファイバテープ
心線3や光ファイバ6は光ケーブル挿入部11に充填され
る接着剤12等により固定されており、光ファイバ6の先
端20面はフェルール1の接続端面5と一体的に研磨され
て接続端面5に露出している。
【0004】図9には、上記のような光コネクタの組み
立て方法が示されており、まず、同図の(a)に示すよ
うに、多心光ファイバテープ心線3の被覆部分を所定の
長さLだけ除去して光ファイバ6を露出させ、多心光フ
ァイバテープ心線3をフェルール1の光ケーブル挿入部
11に挿入し、光ファイバ6をファイバ挿通孔10に挿通さ
せる。このとき、光ファイバ6の長さLはファイバ挿通
孔10の長さよりも長くし、その長さ分だけ光ファイバ6
がフェルール1の接続端面5から突き出るようにする。
【0005】次に、フェルール1に多心光ファイバテー
プ心線3と光ファイバ6を固定するために、光ケーブル
挿入部11に接着剤12を流し込み、充填すると、(b)に
示すように、接着剤12はフェルール1の接続端面5側に
はみ出した状態となるが、その状態のまま接着剤12を加
熱硬化し、その後、はみ出した接着剤12とフェルール1
の接続端面5から突出した光ファイバ6を研削して落と
す。次に、(c)に示すように、光ファイバ6とフェル
ール1の接続端面5を一体的に研磨し、光ファイバ6の
先端20面と接続端面5を鏡面に仕上げる。
【0006】以上のようにして組み立てられたコネクタ
同士を接続し、多心光ファイバテープ心線3等を着脱自
在に接続するが、その接続に際して、図10に示すよう
に、一方側のフェルール1のピン嵌合穴8に嵌合ピン9
を挿入し、接続端面5側に突設させておき、その突設し
た嵌合ピン9に他方側にフェルール1のピン嵌合穴8を
嵌め込み、フェルール1同士を接続する。このとき、フ
ェルール1同士の接続端面5間および、光ファイバ6の
先端20面間には整合剤17を介在させて接続を行い、光フ
ァイバ6同士の光結合の接続損失を小さくしている。
【0007】すなわち、光コネクタ同士を接続すると、
対向する光ファイバ6はその光軸が合わされた状態で光
結合されるが、光ファイバに光を通したときに光ファイ
バ6同士の先端20面に隙間があると、隙間から光が漏れ
たり、光ファイバ6の先端20間で反射が生じたりするた
め、整合剤17によりそれらを低減させ、それにより、接
続損失が小さい光結合が行えるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、整合剤17に空気が混入したり、光コネクタを使用し
ている間に整合剤17が経時的に蒸発したりして減少して
しまったりすると、整合剤17により低減させられていた
伝送光の漏れや反射等が増大し、光通信の信頼性が低下
してしまうといった問題があった。特に、整合剤17が蒸
発したりして減少するのに加えて、図11に示すように、
フェルール1に通された複数の光ファイバ6のうち何本
かの光ファイバ6(図では1本)がヒートサイクル等の
何らかの原因で短くなってしまい、それらの光ファイバ
6の先端20がフェルール1の接続端面5よりも凹んでし
まったりすると、その光ファイバ6と対向する光ファイ
バ6との間にその分だけ大きな隙間が生じ、光ファイバ
6同士がPC(Physical Contact)接続できなくなる。
そのように、光ファイバ6同士がPC接続できなくなる
と、光ファイバ6の端面間に生じる光結合の接続損失が
ますます増大してしまう。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、光ファイバ同士を
隙間なくPC接続し、光結合の接続損失を極めて小さく
できる光コネクタと、その研磨組み立て方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、本
発明の光コネクタは、ファイバ挿通孔を備え、このファ
イバ挿通孔に光ファイバが貫通突出して固定されている
内挿フェルールと、この内挿フェルールが嵌まる嵌合開
口部を備え、嵌合開口部の前端壁に一心以上のファイバ
収容孔が形成されているハウジングとを有し、内挿フェ
ルールの外面には基準面が、この基準面に対向するハウ
ジング側の壁面には基準受面がそれぞれ形成され、内挿
フェルールの基準面がハウジングの基準受面に当接状態
で内挿フェルールはハウジングに組み込み装着され、内
挿フェルールから突出している一心以上の光ファイバは
ハウジングのファイバ収容孔を貫通して外に突き出され
ていることを特徴として構成されている。
【0011】また、前記内挿フェルールから突出してい
る光ファイバは、その先端が前記ハウジングのファイバ
収容孔の出口手前位置まで挿入されて収容され、光ファ
イバの先端とファイバ収容孔出口との間には凹部が形成
されていることも本発明の特徴的な構成とされている。
【0012】また、前記内挿フェルールの基準面と前記
ハウジングの基準受面との間にはスペーサが介設されて
いることも本発明の特徴的な構成とされている。
【0013】さらに、本発明の光コネクタの研磨組み立
て方法は、前記内挿フェルールを前記ハウジングの中に
前記内挿フェルールが配置され、その内挿フェルールと
ハウジングとに光ファイバが挿入されるハウジングの基
準受面とこれに対向する内挿フェルールの基準面との間
にスペーサを介した状態でこのような状態を仮止めし、
この仮止め状態でハウジングの前端壁を前記ファイバ収
容孔に挿入されている光ファイバとともに一体研磨し、
この研磨終了後、スペーサを取り除くか又は前記基準面
と基準受面との間に、より厚みの薄いスペーサを介して
光ファイバの先端をファイバ収容孔の出口から外に突き
出すことを特徴として構成されている。
【0014】さらに、前記のようにしてハウジングの前
端壁とファイバ収容孔に挿入されている光ファイバをと
もに一体研磨した後、内挿フェルールの基準面とハウジ
ングの基準受面との間に、より厚みの厚いスペーサを介
して光ファイバの先端をファイバ収容孔の出口から引っ
込めることにより、光コネクタを研磨組み立てすること
も本発明の特徴的な構成とされている。
【0015】さらに、前記ハウジングの中に内挿フェル
ールを配置し、その内挿フェルールとハウジングとに光
ファイバが挿入されている、このような状態を仮止め
し、この仮止め状態でハウジングの前端壁を前記光ファ
イバの先端側とともに一体研磨し、この研磨終了後、ハ
ウジングの基準受面とこれに対向する内挿フェルールの
基準面との間にスペーサを介設して光ファイバの先端を
ハウジングのファイバ収容孔の出口から引っ込めること
も本発明の光コネクタの研磨組み立て方法の特徴的な構
成とされている。
【0016】さらに、前記ハウジングの中に弾性変形可
能な内挿フェルールを配置し、その内挿フェルールとハ
ウジングとに光ファイバが挿入されている、このような
状態を仮止めし、この仮止め状態でハウジングの前端壁
を前記光ファイバの先端側とともに一体研磨し、この研
磨終了後、内挿フェルールの軸長方向の変形量を可変し
てハウジングのファイバのファイバ収容孔の出口から光
ファイバ先端を突き出すか又は引っ込めることも本発明
の光コネクタの研磨組み立て方法の特徴的な構成とされ
ている。
【0017】
【作用】上記構成の本発明において、内挿フェルールの
外面には基準面が形成され、この基準面に対向するハウ
ジング側の壁面には基準受面が形成されていて、内挿フ
ェルールは、基準面がハウジングの基準受面と当接状態
でハウジングに組み込み装着される。そして、内挿フェ
ルールから突出している光ファイバはハウジングのファ
イバ収容孔を貫通し、前端壁の外に突き出される。その
ため、例えば、この光コネクタにより光ファイバの光結
合を行う際に、ハウジングの前端壁を接続相手側と接合
させると、光ファイバの先端同士は隙間なく接続され、
光ファイバに通される光が光ファイバの先端間で漏れた
り、反射したりすることは殆どなく、光結合される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名
称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
図1には本発明に係る光コネクタの第1の実施例が示さ
れている。同図において、エポキシ樹脂とガラスとの混
合射出成形体であるハウジング4の基端側には嵌合開口
部7が形成され、嵌合開口部7の前端壁2には、長さ1
mm、直径126 μmの4本の貫通のファイバ収容孔14が配
列形成され、ファイバ収容孔14の形成領域を挟む両側に
は、一対のピン嵌合穴8が形成されている。
【0019】前記嵌合開口部7にはハウジング4と同じ
材料で形成された成形体の内挿フェルール1が嵌合され
ており、内挿フェルール1の外面の基準面18とハウジン
グ4側の嵌合開口部7に形成された基準受面19が対向
し、基準面18と基準受面19は当接状態で組み込み装着さ
れている。また、基準面18と基準受面19はファイバ挿通
孔10の軸方向に対し、垂直となっており、その直角度は
1000分の1以下となっている。
【0020】前記内挿フェルール1の基端側には光ケー
ブル挿入部11が形成され、その先端側には矩形状のファ
イバ挿通孔10が形成されており、光ケーブル挿入部11に
は多心光ファイバテープ心線3が挿入され、ファイバ挿
通孔10には多心光ファイバテープ心線3の被覆を除去さ
れた、直径125 μmの光ファイバ6が挿入されている。
内挿フェルール1の光ケーブル挿入部11のフェルール1
と光ファイバテープ心線3との隙間には接着剤12が充填
されており、接着剤12により多心光ファイバテープ心線
3が内挿フェルール1に固定されている。また、接着剤
12はファイバ挿通孔10側にも、はみ出して充填され、そ
れにより、光ファイバ6はファイバ挿通孔10に固定され
ている。
【0021】光ファイバ6はファイバ挿通孔10を貫通
し、ハウジング4のファイバ収容孔14を貫通し、ハウジ
ング4の前端壁2から光ファイバ6の挿通方向に僅かな
長さεだけ、外に突き出ている。光ファイバ6の軸とフ
ァイバ収容孔14の軸とは平行になっており、その平行度
は1000分の1である。
【0022】ハウジング4の嵌合開口部7のハウジング
4と内挿フェルール1との隙間にも接着剤12が充填され
ており、接着剤12により、ハウジング4に内挿フェルー
ル1が固定されている。
【0023】以上のように、本実施例の光コネクタは構
成されており、次にその研磨組み立て方法について説明
する。まず、図2の(a)に示すように、内挿フェルー
ル1にはケーブル挿入部11に多心光ファイバテープ心線
3を挿入し、ファイバ挿通孔10に光ファイバ6を挿通さ
せてフェルール1から突出させ、接着剤12により、多心
光ファイバテープ心線3と光ファイバ6をフェルール1
に固定する。
【0024】その内挿フェルール1と金属銅箔のスペー
サ15をハウジング4の嵌合開口部7に嵌合し、(b)に
示すように、スペーサ15を内挿フェルール1の基準面18
とハウジング4の基準受面19との間に介設し、内挿フェ
ルール1から突出している光ファイバ6をハウジング4
のファイバ収容孔14に挿入する。このとき、光ファイバ
6の先端20がハウジング4の端面13よりも約40μmの僅
かな長さλだけ凹むようにして光ファイバ6の折れを防
止する。また、内挿フェルール1とハウジング4は板バ
ネ16によって仮止めする。なお、上記スペーサ15は厚さ
がδとなっている。
【0025】次に、この状態でハウジング4の前壁端13
と光ファイバ6の先端20面をともに一体研磨し、両者が
同一平面上になるように、そして、その表面が鏡面のよ
うに無傷となるようにする。この研磨に際し、本実施例
では、まず、#3000のダイヤモンドメタルボンド砥石で
光ファイバ6の先端20面に届く程度に研磨量を約60μm
として研磨し、次に#8000の酸化セリュウムからなる液
体ボンド砥石を用いて仕上げ研磨を行い、光ファイバ6
が良好な光学特性となるようにした。
【0026】次に、研磨終了後にスペーサ15と板バネ16
を取り除き、ハウジング4の基準受面19に内挿フェルー
ル1の基準面18を当接させて、図1に示したように、ス
ペーサ15の厚みδとほぼ同じ長さεだけ光ファイバ6を
ハウジング4の前端壁2よりも突き出るようにした。こ
のとき、光ファイバ6とファイバ収容孔14の平行度は10
00分の1で非常に小さく、ファイバ収容孔14の軸方向に
対するハウジング4の基準受面19や内挿フェルール1の
基準面18の直角度は1000分の1以下で非常に小さいため
に、スペーサ15の有無により光ファイバ6の軸方向とフ
ァイバ収容孔14との平行度が大きくずれるということが
なく、光ファイバ6が破損することはない。そして、最
後にハウジング4の嵌合開口部7のハウジング4と内挿
フェルール1との隙間に接着剤12を充填して両者を固定
し、図1の光コネクタを作製した。
【0027】この光コネクタ同士を接続するときは、ハ
ウジング4の前端壁2の端面13を突き合わせて、従来例
と同様に、ピン嵌合穴8に嵌合ピン9を通して接続し、
その接続により、光ファイバ6同士は光軸を位置合わせ
されて光結合されるが、このとき、光ファイバ6はハウ
ジング4の前端壁2よりも長さεだけ外に突き出てお
り、一方側の光コネクタの光ファイバ6と他方側の光コ
ネクタの光ファイバ6の先端20が押圧密着されて接続さ
れる。
【0028】このとき、光ファイバ6にはハウジング4
側からA方向の弾性復元力が作用するので、両ファイバ
6は好適な接触圧力を付与された状態で隙間なく接合
し、良好な光ファイバ接続が達成される。したがって、
光ファイバ6同士の先端20面は確実に隙間なくPC接続
され、光ファイバ6に光信号を通したときにも、光ファ
イバ6同士の端面間に光の漏れや反射が大幅に減少す
る。
【0029】また、この光コネクタを、一般的な光コネ
クタと接続する場合にも、ハウジング4の前端壁2から
突出している光ファイバ6の先端20面と接続側の光ファ
イバ6の先端20面は、上記と同様に押圧密着されて確実
に隙間なくPC接合され、その光結合は光ファイバ6の
端面間に光の漏れや反射が生じることが殆どない優れた
結合となる。
【0030】さらに、本実施例では、光コネクタの接続
の際に、整合剤17を光コネクタの間に介在させなくと
も、光ファイバの先端20同士が押圧密着されて隙間なく
PC接続されるために、光ファイバ6の優れた光結合が
可能となり、従来例のように、整合剤17の蒸発等により
光結合の長期安定性が左右されることはなく、長期に渡
って優れた光結合状態が維持される。
【0031】図3には、本発明の第2の実施例が示され
ている。第2の実施例が第1の実施例と違うところは、
内挿フェルール1の基準面18とハウジング4の基準受面
19との間に厚さδのスペーサ15が介設されているところ
である。第2の実施例を組み立てるときは、まず、第1
の実施例と同様に、図2の(a),(b)のように組み
立てて研磨するが、研磨時に用いたスペーサ15を研磨後
に取り除いた後、それよりも厚みδの薄いスペーサ15を
挟むことにより、光ファイバ6の先端20をファイバ収容
孔14の出口から外に突き出している。その後、第1の実
施例と同様に内挿フェルール1とハウジング4を固定し
ている。第2の実施例も第1の実施例と同様に接続され
て同様の効果を奏し、光ファイバ6同士の優れた光結合
を可能とする。
【0032】図4には、本発明の第3の実施例が示され
ている。第3の実施例が第2の実施例と違うところは、
内挿フェルール1から突出している光ファイバ6の先端
20が、ハウジング4のファイバ収容孔14の出口から長さ
ξだけ手前まで挿入されて収容され、光ファイバ6の先
端20とファイバ収容孔14出口との間には、凹部22が形成
されているところである。第3の実施例も第2の実施例
と同様にして組み立てられるが、第3の実施例では、研
磨時に用いた(図示されていない)スペーサ15aを研磨
後に取り除いた後、スペーサ15aよりも厚みδの厚いス
ペーサ15を挟むことにより、光ファイバ6の先端20がハ
ウジング4のファイバ収容孔14の出口手前となるように
しており、光ファイバ6の先端20とファイバ収容孔14出
口との間に凹部22を形成させている。本実施例ではスペ
ーサ15aの厚みを0.1mm とし、スペーサ15の厚みを0.6m
m とすることにより、光ファイバ6の先端20が出口から
0.5mm の長さξだけ手前に挿入され、その状態で第1の
実施例と同様に、内挿フェルール1とハウジング4を固
定している。
【0033】第3の実施例の光コネクタでは、光ファイ
バ6の先端20とファイバ収容孔14出口との間に凹部22が
形成されているために、例えば、図1,3で示したよう
な光ファイバ6の先端20がファイバ収容孔14の出口から
外に突き出している光コネクタと接続した場合に、その
外に突き出している光ファイバ6が凹部22に挿入され、
挿入された光ファイバ6の先端20と第3の実施例の光フ
ァイバ6の先端とは、図4のハウジングのファイバ収容
孔14内で上記と同様に隙間なくPC接続され、光ファイ
バ6同士は光結合される。したがって、その光結合は第
1、第2の実施例と同様に接続損失が極めて小さい優れ
た光結合となる。また、図5に示すように、第3の実施
例の光コネクタは多心光ファイバテープ心線と直接接続
することもでき、対向する光コネクタを省くこともでき
る。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、ハウジング4や内挿フェルール1はエポキ
シ樹脂とガラスを混合射出成形することにより形成した
が、ハウジング4を形成する材料は金属やセラミックス
などの他の材料でも構わず、形成方法も射出成形以外の
他の加工法を用いても構わない。
【0035】また、内挿フェルール1を弾性を有する金
属その他の材料で形成された弾性変形体により構成する
こともできる。図6には、内挿フェルール1を弾性変形
体により構成した光コネクタの研磨組み立て方法が示さ
れているが、まず、(a)に示すように、ハウジング4
の嵌合開口部7に内挿フェルール1を嵌合し、内挿フェ
ルール1の基準面18とハウジング4の基準受面19を当接
させ、板バネ16の固持力により仮止めして研磨を行う。
次に、研磨終了後に仮止め用の板バネ16を取り除き、そ
の代わりに、(b)に示すように、もっと固持力の強い
板バネ16を用いて内挿フェルール1とハウジング4を固
定する。
【0036】このとき、内挿フェルール1は弾性変形体
により構成されているために、内挿フェルール1は板バ
ネ16の固持力に押されて変形し、基準面18の一部分がハ
ウジング4の前端壁2側に押し出された状態となり、光
ファイバ6の先端20側がハウジング4の外に突き出され
る。このように、光ファイバ6がハウジング4の前端壁
2より外に突き出された光コネクタは、第1、第2の実
施例と同様に接続されて同様の効果を奏し、光ファイバ
6同士の優れた光結合を可能とする。
【0037】また、固持力の強い板バネ16を光ファイバ
6研磨持の仮止め用として用いて研磨し、研磨終了後に
そのバネ16よりも固持力の弱い板バネ16で固定すれば、
組み立てられる光コネクタは内挿フェルール1の基準面
18とハウジング4の基準受面19が当接状態で、かつ、第
3の実施例と同様に光ファイバ6の先端20とファイバ収
容孔14の出口との間に凹部22が形成された光コネクタと
なり、第3の実施例の光コネクタと同様の効果を奏する
ことになる。
【0038】このように、内挿フェルール1とハウジン
グ4との固定は、板バネ16により行ってもよいし、実施
例のように接着剤12を用いてもよいし、他の固定手段を
用いて固定しても構わない。
【0039】また、上記実施例では、研磨組み立て時に
用いたスペーサ15は金属銅箔を用いたが、スペーサ15は
金属銅箔とは限らず、そのスペーサ15の厚みδもいかな
る厚みでも構わない。例えば、スペーサ15として、内挿
フェルール1の基準面18やハウジング4の基準受面19に
ニッケルメッキを施し、研磨終了後にニッケル剥離液に
よってニッケル層を落として内挿フェルール1とハウジ
ング4を当接させ、光ファイバ6をハウジング4の外に
突き出したりしても構わない。
【0040】ニッケルメッキを施す場合に、そのニッケ
ル層は厚みを、例えば、1μmないしは2μm程度と非
常に薄く塗布することが可能であるため、スペーサ15と
してニッケルメッキを施す方法により光コネクタを組み
立てれば、他のスペーサ15を用いるよりも、より容易に
光ファイバ6を極短い長さεだけ突出させることができ
る。そのように、光ファイバ6が極短い長さだけ突出し
ている光コネクタにおいては、光ファイバ6が何らかの
原因で破損することも殆どなく、光コネクタは極めて安
定性の高いものとなる。
【0041】さらに、上記実施例では、内挿フェルール
1の基準面18とハウジング4の基準受面19は光ファイバ
6の軸方向に対して垂直に形成されていたが、必ずしも
垂直に形成されているとは限らず、図7に示すように、
光ファイバ6の軸方向に対して斜めに形成されていても
構わない。
【0042】さらに、上記実施例では、内挿フェルール
1のファイバ挿通孔10は複数の光ファイバ6をまとめて
挿通できる矩形状の挿通孔で構成されていたが、挿通孔
の形状は他の形状でも構わない。また、ファイバ挿通孔
10は、複数の光ファイバ6をまとめて挿通できる挿通孔
とも限らず、各光ファイバ6を個別に挿通する挿通孔で
も構わない。
【0043】さらに、これまでは複数の光ファイバを配
列固定する光コネクタについて説明を行ってきたが、1
本の光ファイバを固定する単心用に光コネクタにも本発
明を適用させることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の光コネクタによれば、内挿フェ
ルールから突出している光ファイバがハウジングのファ
イバ収容孔を貫通してハウジングの前端壁から外に突き
出されているコネクタにおいては、例えば、この光コネ
クタの光ファイバと他の光ファイバとの光結合を行う際
に、ハウジングの前端壁を接続相手側と接合させると、
対向する光ファイバの先端同士は押圧密着されて隙間な
くPC接続されるため、接続損失が極めて小さい光結合
が可能となる。
【0045】また、光ファイバの先端とハウジングのフ
ァイバ収容孔出口との間に凹部が形成されている光コネ
クタにおいては、このコネクタの光ファイバと他の光フ
ァイバとの光結合を行う際に、このコネクタの凹部に接
続相手側の光ファイバの先端側を挿入することにより、
コネクタの光ファイバと接続相手側の光ファイバの先端
同士はファイバ収容孔内で隙間なくPC接続され、接続
損失が極めて小さい光結合が可能となる。したがって、
本発明の光コネクタにより接続された光ファイバ等の光
通信は、非常に信頼性が高いものとなる。
【0046】また、本発明の光コネクタの研磨組み立て
方法によれば、内挿フェルールの基準面とハウジングの
基準受面との間にスペーサを介した状態で内挿フェルー
ルとハウジングを仮止めし、仮止め状態でハウジングの
前端壁を光ファイバとともに一体研磨し、研磨終了後に
スペーサを取り除くか、又は、前記スペーサよりも薄い
スペーサを代わりに挟むか、又は、厚いスペーサを代わ
りに挟むかにより、さらには、スペーサを設けないでハ
ウジングの前端壁と光ファイバとを一体的に研磨し、研
磨終了後に内挿フェルールの基準面とハウジングの基準
受面との間にスペーサを介して光コネクタを組み立てる
ため、その組み立ては容易で、しかもスペーサの厚みに
より光ファイバの先端を前端壁から突出させたり、凹ま
せたりといった調節も容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタの第1の実施例を示す
構成図である。
【図2】図1の光コネクタの研磨組み立て方法を示す説
明図である。
【図3】本発明に係る光コネクタの第2の実施例を示す
構成図である。
【図4】本発明に係る光コネクタの第3の実施例を示す
構成図である。
【図5】図4に示す光コネクタと多心光ファイバテープ
心線との直接接続を示す説明図である。
【図6】内挿フェルールを弾性変形体で構成したときの
光コネクタの研磨組み立て方法を示す説明図である。
【図7】光コネクタの内挿フェルールの基準面とハウジ
ングの基準受面を斜めに形成した例を示す説明図であ
る。
【図8】従来の光コネクタを示す説明図である。
【図9】従来の光コネクタの研磨組み立て方法を示す説
明図である。
【図10】従来の光コネクタの接続状態を示す説明図であ
る。
【図11】従来の光コネクタで1本の光ファイバが他の光
ファイバより短くなった状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 フェルール 4 ハウジング 6 光ファイバ 15 スペーサ 18 基準面 19 基準受面 20 先端 22 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沢 真二 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイバ挿通孔を備え、このファイバ挿
    通孔に光ファイバが貫通突出して固定されている内挿フ
    ェルールと、この内挿フェルールが嵌まる嵌合開口部を
    備え、嵌合開口部の前端壁に一心以上のファイバ収容孔
    が形成されているハウジングとを有し、内挿フェルール
    には基準面が、この基準面に対向するハウジング側には
    基準受面がそれぞれ形成され、内挿フェルールの基準面
    がハウジングの基準受面に当接状態で内挿フェルールは
    ハウジングに組み込み装着され、内挿フェルールから突
    出している一心以上の光ファイバはハウジングのファイ
    バ収容孔を貫通して外に突き出されている光コネクタ。
  2. 【請求項2】 内挿フェルールから突出している光ファ
    イバはその先端がハウジングのファイバ収容孔の出口手
    前位置まで挿入されて収容され、光ファイバの先端とフ
    ァイバ収容孔出口との間には凹部が形成されている請求
    項1記載の光コネクタ。
  3. 【請求項3】 内挿フェルールの基準面とハウジングの
    基準受面との間にはスペーサが介設されている請求項1
    又は請求項2記載の光コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のハウジングの中に内挿フ
    ェルールが配置され、その内挿フェルールとハウジング
    とに光ファイバが挿入されハウジングの基準受面とこれ
    に対向する内挿フェルールの基準面との間にスペーサを
    介した状態でこのような状態を仮止めし、この仮止め状
    態でハウジングの前端壁を前記ファイバ収容孔に挿入さ
    れている光ファイバの先端側とともに一体研磨し、この
    研磨終了後、スペーサを取り除くか又は前記基準面と基
    準受面との間に、より厚みの薄いスペーサを介して光フ
    ァイバの先端をファイバ収容孔の出口から外に突き出す
    光コネクタの研磨組み立て方法。
  5. 【請求項5】 研磨終了後に、内挿フェルールの基準面
    とハウジングの基準受面との間に、より厚みの厚いスペ
    ーサを介して光ファイバの先端をファイバ収容孔の出口
    から引っ込める請求項4記載の光コネクタの研磨組み立
    て方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のハウジングの中に内挿フ
    ェルールを配置し、その内挿フェルールとハウジングと
    に光ファイバが挿入されている、このような状態を仮止
    めし、この仮止め状態でハウジングの前端壁を前記光フ
    ァイバの先端側とともに一体研磨し、この研磨終了後、
    ハウジングの基準受面とこれに対向する内挿フェルール
    の基準面との間にスペーサを介設して光ファイバの先端
    をハウジングのファイバ収容孔の出口から引っ込める光
    コネクタの研磨組み立て方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のハウジングの中に弾性変
    形可能な内挿フェルールを配置し、その内挿フェルール
    とハウジングとに光ファイバが挿入されている、このよ
    うな状態を仮止めし、この仮止め状態でハウジングの前
    端壁を前記光ファイバの先端側とともに一体研磨し、こ
    の研磨終了後、内挿フェルールの軸長方向の変形量を可
    変してハウジングのファイバのファイバ収容孔の出口か
    ら光ファイバ先端を突き出すか又は引っ込める光コネク
    タの研磨組み立て方法。
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