JP7183937B2 - 色変換情報生成方法、色変換情報生成プログラム、および色変換情報生成装置 - Google Patents

色変換情報生成方法、色変換情報生成プログラム、および色変換情報生成装置 Download PDF

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Description

本発明は、色変換情報生成方法、色変換情報生成プログラム、および色変換情報生成装置に関する。
従来、プリンターの特性を考慮した印刷を実行する技術が知られている。例えば、特許文献1には、画像の一方の端部から他方の端部まで位置に応じて色が連続的に変化するグラデーション画像を印刷する場合に、プリンターの特性を考慮した印刷を実行する技術が記載されている。具体的には、この技術では、画像の端部に表示する任意の色を表す空間の座標値を、プリンターで再現可能な色を表す空間における座標値に変換することにより、プリンターの特性を考慮した印刷を実行する。なお、以下では、説明の便宜上、任意の色を表す空間を「機器独立色空間」と称し、機器独立色空間の座標値として規定される色を「機器非依存色」と称し、プリンターで再現可能な色を表す空間を「機器従属色空間」と称し、機器従属色空間の座標値として規定される色を「機器依存色」と称し、機器非依存色を機器依存色に変換するための情報を「変換情報」と称する。
特開2007-116465号公報
しかしながら、上述した従来技術では、グラデーション画像をプリンターが出力する場合、機器非依存色を機器独立色空間の座標値から、機器従属色空間の座標値に正確に変換するために、変換情報を調整する。しかしながら、前述の調整によって、変換情報における、プリンターが表現できる色の再現域の精度が低下し、機器依存色の色再現精度が低下するという問題があった。
本発明の好適な態様に係る色変換情報生成方法は、第1色を第1色空間において規定する第1情報、および、第2色を前記第1色空間において規定する第2情報を受け付ける受付工程と、前記第1色空間に格子状に配置された複数の基準点に基づいて、前記第1色空間において前記第1色を示す第1座標値と前記第1色空間において前記第2色を示す第2座標値とを結ぶ第1線分上に位置する中間点を1または複数生成する第1生成工程と、前記第1色空間の座標値を第2色空間の座標値に変換するための第1変換情報を用いて、前記第1座標値を前記第2色空間における第1変換座標値に変換し、前記第1変換情報を用いて、前記第2座標値を前記第2色空間における第2変換座標値に変換する第1変換工程と、前記第2色空間の座標値に応じた画像を出力する第1出力装置が、前記第1変換座標値を第1調整値により調整した座標値に応じて前記第1色を出力するように、前記第1調整値を設定し、前記第1出力装置が、前記第2変換座標値を第2調整値により調整した座標値に応じて前記第2色を出力するように、前記第2調整値を設定する設定工程と、前記第1調整値および前記第2調整値に基づいて、前記第1出力装置が、前記第1変換情報により前記中間点を示す前記第1色空間の第3座標値を変換した第3変換座標値を調整した座標値に応じた出力をする場合に用いられる、第3調整値を特定する特定工程と、前記第1変換情報に基づいて、前記第1色空間の座標値を前記第2色空間の座標値に変換するための修正変換情報を生成する第2生成工程と、ユーザーの操作に基づいて、前記第1線分上に位置する第4座標値を生成する第3生成工程と、前記修正変換情報に基づいて、前記第1情報を前記第2色空間の第5座標値に変換し、前記第2情報を前記第2色空間の第6座標値に変換し、前記第4座標値に関する情報を前記第2色空間の第7座標値に変換するための色変換情報を生成する第4生成工程と、をコンピューターが実行し、前記第1生成工程は、前記複数の基準点に対応する前記中間点の個数が1以下となるように、前記中間点を1または複数生成し、前記第2生成工程は、前記第1線分上の座標値が前記修正変換情報により前記第2色空間の座標値に変換される場合において、当該変換後の座標値に対して前記第1調整値、前記第2調整値および前記第3調整値のいずれかが反映されるように、前記修正変換情報を生成する。
本発明の好適な態様に係る色変換情報生成プログラムは、第1色を第1色空間において規定する第1情報、および、第2色を前記第1色空間において規定する第2情報を受け付ける受付部、前記第1色空間に格子状に配置された複数の基準点に基づいて、前記第1色空間において前記第1色を示す第1座標値と前記第1色空間において前記第2色を示す第2座標値とを結ぶ第1線分上に位置する中間点を1または複数生成する第1生成部、前記第1色空間の座標値を第2色空間の座標値に変換するための第1変換情報を用いて、前記第1座標値を前記第2色空間における第1変換座標値に変換し、前記第1変換情報を用いて、前記第2座標値を前記第2色空間における第2変換座標値に変換する第1変換部、前記第2色空間の座標値に応じた画像を出力する第1出力装置が、前記第1変換座標値を第1調整値により調整した座標値に応じて前記第1色を出力するように、前記第1調整値を設定し、前記第1出力装置が、前記第2変換座標値を第2調整値により調整した座標値に応じて前記第2色を出力するように、前記第2調整値を設定する設定部、前記第1調整値および前記第2調整値に基づいて、前記第1出力装置が、前記第1変換情報により前記中間点を示す前記第1色空間の第3座標値を変換した第3変換座標値を調整した座標値に応じた出力をする場合に用いられる、第3調整値を特定する特定部、前記第1変換情報に基づいて、前記第1色空間の座標値を前記第2色空間の座標値に変換するための修正変換情報を生成する第2生成部、ユーザーの操作に基づいて、前記第1線分上に位置する第4座標値を生成する第3生成部、および、前記修正変換情報に基づいて、前記第1情報を前記第2色空間の第5座標値に変換し、前記第2情報を前記第2色空間の第6座標値に変換し、前記第4座標値に関する情報を前記第2色空間の第7座標値に変換するための色変換情報を生成する第4生成部、としてコンピューターを機能させ、前記第1生成部は、前記複数の基準点に対応する前記中間点の個数が1以下となるように、前記中間点を1または複数生成し、前記第2生成部は、前記第1線分上の座標値が前記修正変換情報により前記第2色空間の座標値に変換される場合において、当該変換後の座標値に対して前記第1調整値、前記第2調整値および前記第3調整値のいずれかが反映されるように、前記修正変換情報を生成する。
本発明の好適な態様に係る色変換情報生成装置は、第1色を第1色空間において規定する第1情報、および、第2色を前記第1色空間において規定する第2情報を受け付ける受付部と、前記第1色空間に格子状に配置された複数の基準点に基づいて、前記第1色空間において前記第1色を示す第1座標値と前記第1色空間において前記第2色を示す第2座標値とを結ぶ第1線分上に位置する中間点を1または複数生成する第1生成部と、前記第1色空間の座標値を第2色空間の座標値に変換するための第1変換情報を用いて、前記第1座標値を前記第2色空間における第1変換座標値に変換し、前記第1変換情報を用いて、前記第2座標値を前記第2色空間における第2変換座標値に変換する第1変換部と、前記第2色空間の座標値に応じた画像を出力する第1出力装置が、前記第1変換座標値を第1調整値により調整した座標値に応じて前記第1色を出力するように、前記第1調整値を設定し、前記第1出力装置が、前記第2変換座標値を第2調整値により調整した座標値に応じて前記第2色を出力するように、前記第2調整値を設定する設定部と、前記第1調整値および前記第2調整値に基づいて、前記第1出力装置が、前記第1変換情報により前記中間点を示す前記第1色空間の第3座標値を変換した第3変換座標値を調整した座標値に応じた出力をする場合に用いられる、第3調整値を特定する特定部と、前記第1変換情報に基づいて、前記第1色空間の座標値を前記第2色空間の座標値に変換するための修正変換情報を生成する第2生成部と、ユーザーの操作に基づいて、前記第1線分上に位置する第4座標値を生成する第3生成部と、前記修正変換情報に基づいて、前記第1情報を前記第2色空間の第5座標値に変換し、前記第2情報を前記第2色空間の第6座標値に変換し、前記第4座標値に関する情報を前記第2色空間の第7座標値に変換するための色変換情報を生成する第4生成部と、を含み、前記第1生成部は、前記複数の基準点に対応する前記中間点の個数が1以下となるように、前記中間点を1または複数生成し、前記第2生成部は、前記第1線分上の座標値が前記修正変換情報により前記第2色空間の座標値に変換される場合において、当該変換後の座標値に対して前記第1調整値、前記第2調整値および前記第3調整値のいずれかが反映されるように、前記修正変換情報を生成する。
色変換テーブル生成システム1の構成図。 A2Bテーブル1211を示す図。 B2Aテーブル1212を示す図。 A2Bテーブル1221を示す図。 cmyk色空間CSDを示す図。 B2Aテーブル1222を示す図。 Lab色空間CSIを示す図。 色変換テーブル126の生成の概要を示す図。 探索による調整値Δcmykbの設定の概要を示す図。 調整範囲ARを示す図。 色変換テーブル126を示す図。 色変換テーブル生成処理を示すフローチャートを示す図。 色変換テーブル生成処理を示すフローチャートを示す図。 色変換テーブル生成画面220の一例を示す図。 調整値設定処理を示すフローチャートを示す図。 探索処理を示すフローチャートを示す図。 初期値Δcmykを示す図。 最適化問題求解処理を示すフローチャートを示す図。 印刷処理実行時の動作を示すフローチャートを示す図。 第1色変換フローを示す図。 第2色変換フローを示す図。 第3色変換フローを示す図。 色変換テーブル生成システム1aの構成図。 キャリブレーション用DLP127を示す図。 キャリブレーション用DLP127の生成の概要を示す図。 第2プリンター特性A2Bテーブル1276の一例を示す図。 測色結果差分テーブル1274の一例を示す図。 キャリブレーション用DLP生成処理を示すフローチャートを示す図。 キャリブレーション用DLP生成処理を示すフローチャートを示す図。 第2実施形態における探索処理を示すフローチャートを示す図。 第2実施形態における最適化問題求解処理を示すフローチャートを示す図。 第2実施形態における第1色変換フローを示す図。 第2実施形態における第2色変換フローを示す図。 第2実施形態における第3色変換フローを示す図。 第3変形例における印刷処理実行時の動作を示すフローチャートを示す図。 第4色変換フローを示す図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
A.第1実施形態
まず、第1実施形態にかかる色変換テーブル生成システム1を説明する。
A.1.色変換テーブル生成システム1の概要
図1は、色変換テーブル生成システム1の構成図である。色変換テーブル生成システム1は、ホスト装置10と、表示装置20と、測色装置30と、第1プリンター40とを含む。ホスト装置10が、「色変換情報生成装置」の一例である。第1プリンター40は、「第1出力装置」の一例である。ホスト装置10は、表示装置20と、測色装置30と、第1プリンター40とにアクセス可能である。
ホスト装置10は、表示装置20、測色装置30、および、第1プリンター40を制御して、色変換テーブル126を生成するコンピューターである。
表示装置20は、ホスト装置10による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば液晶表示パネル、または有機EL表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置20として好適に利用される。ELは、Electro Luminescenceの略である。
第1プリンター40は、ホスト装置10の指示に従って、インクを吐出して媒体に対して画像を形成するインクジェットプリンターである。媒体とは、例えば、普通紙、写真、または、はがき等の記録用紙である。インクの色は、シアン、マゼンタ、イエロー、および、ブラックの計4色である。インクは、この4色に限られない。例えば、第1プリンター40は、ライトシアン、ライトマゼンタ、ダークイエロー、またはライトブラック等のインクを用いてもよい。第1実施形態の第1プリンター40は、シアン、マゼンタ、イエロー、および、ブラックの4色のインクを用いる。
測色装置30は、第1プリンター40によって媒体に表示された画像を測色し、測色した色の値である測色値を出力する。測色装置30は、機器独立色空間における測色値を出力する。なお、機器独立色空間は、「第1色空間」の一例である。
機器独立色空間は、例えば、CIE L*a*b*色空間、または、CIE XYZ色空間である。CIEは、Commission internationale de l'eclairageの略である。以下の説明では、機器独立色空間がCIE L*a*b*色空間であるとし、さらに、CIE L*a*b*色空間を、単に、図7に示すようにLab色空間CSIと称する。同様に、Lab色空間CSIの座標値を「Lab値」と称する。
入力装置16は、ユーザーが情報を入力するための機器である。入力装置16は、例えば、ポインティングデバイス、キーボード、および、表示装置20の表面に貼り付けられたタッチパネル等の1種類以上の装置で構成される。
第1通信IF17は、測色装置30の測色装置通信IF32と通信する機器である。第2通信IF18は、第1プリンター40の第1プリンター通信IF42と通信する機器である。第1通信IF17、第2通信IF18、測色装置通信IF32、および第1プリンター通信IF42は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラー、ネットワークカードまたは通信モジュールとも表記される。第1通信IF17、第2通信IF18、測色装置通信IF32、および第1プリンター通信IF42の規格には、USB、または、近距離無線通信規格等を用いることができる。USBは、Universal Serial Busの略である。第1通信IF17、第2通信IF18、測色装置通信IF32、および第1プリンター通信IF42の通信は、有線でもよいし、無線でもよいし、LANまたはインターネット等といったネットワーク通信でもよい。LANは、Local Area Networkの略である。
ホスト装置10は、記憶装置12と、制御装置13と、入力装置16と、第1通信IF17と、第2通信IF18とを含む。IFは、Interfaceの略である。測色装置30は、測色装置通信IF32を含む。第1プリンター40は、第1プリンター通信IF42を含む。
記憶装置12は、制御装置13が読取可能な記録媒体であり、複数のプログラム、制御装置13が使用する各種のデータ、入力プロファイル121、出力プロファイル122、カラーライブラリー124、色変換テーブル126、および、色補正無しLUT128を記憶する。LUTは、Look Up Tableの略である。記憶装置12は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、RAM、HDD、SSD等の1種類以上の記憶回路で構成される。ROMは、Read Only Memoryの略である。EPROMは、Erasable Programmable ROMの略である。EEPROMは、Electrically Erasable Programmable ROMの略である。RAMは、Random Access Memoryの略である。HDDは、Hard Dive Diskの略である。SSDは、Solid State Driveの略である。
入力プロファイル121は、色空間を定義するファイルである。出力プロファイル122は、第1プリンター40の出力特性を示すファイルである。色空間には、前述した機器独立色空間と機器従属色空間とがある。機器従属色空間には、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックを組み合わせた色を示すためのCMYK色空間、シアン、マゼンタ、およびイエローを組み合わせた色を示すためのCMY色空間、ならびに、レッド、グリーン、およびブルーを組み合わせたRGB色空間等がある。
以下の説明において、単に、プロファイルと記載した場合、入力プロファイル121および出力プロファイル122の総称とする。
機器従属色空間は、前述したように、CMYK色空間、CMY色空間、および、RGB色空間等がある。例えば、入力プロファイル121は、CMYK色空間、CMY色空間、RGB色空間それぞれに関する色変換テーブルを有してもよく、出力プロファイル122は、CMYK色空間、CMY色空間、RGB色空間それぞれに関する色変換テーブルを有してもよい。しかしながら、説明の簡略化のため、第1実施形態では、入力プロファイル121および出力プロファイル122は、機器従属色空間に関してはCMYK色空間に関する色変換テーブルのみ有するものとする。
入力プロファイル121は、色変換テーブルとして、A2Bテーブル1211と、B2Aテーブル1212とを有する。出力プロファイル122は、色変換テーブルとして、A2Bテーブル1221と、B2Aテーブル1222とを有する。なお、入力プロファイル121は、A2Bテーブル1211およびB2Aテーブル1212を有さず、色変換のために用いる他のテーブルを有してもよい。ただし、第1実施形態では、入力プロファイル121は、A2Bテーブル1211およびB2Aテーブル1212を有する前提とする。A2Bテーブル1211、B2Aテーブル1212、A2Bテーブル1221、およびB2Aテーブル1222について説明する。
図2は、A2Bテーブル1211を示す図である。以下の説明からはユーザーの操作によって発生した印刷指令に含まれる画像情報がシアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックを組み合わせた色を示す場合の色空間を、大文字のアルファベットで「CMYK色空間」と示す。A2Bテーブル1221は、CMYK色空間の座標値から、Lab色空間CSIのLab値に変換するために用いられる。CMYK色空間の座標値を、「CMYK値」と称する。A2Bテーブル1211は、CMYK色空間におけるN1個の格子点のCMYK値とLab値とを示す。N1は、1以上の整数である。
CMYK色空間は、C軸、M軸、Y軸、およびK軸を有する。CMYK値は、プロセスカラーを示す座標値である。CMYK値は、C値、M値、Y値、およびK値を有する。C値、M値、Y値、およびK値は、0以上100以下の実数である。
Lab色空間CSIは、L軸、a軸、およびb軸を有する。Lab値は、L値、a値、およびb値を有する。
印刷指令に含まれる画像情報に含まれる色の種別には、プロセスカラーとスポットカラーとの2つがある。プロセスカラーは、シアン、マゼンタ、イエロー、および、ブラックという4色のインクの組み合わせによって表現された色である。一方、スポットカラーは、予め調合されたインクの色である。スポットカラーは、例えば、PANTONEの色見本帳で規定された色、および、DICの色見本帳で規定された色等である。PANTONEおよびDICは、登録商標である。
図3は、B2Aテーブル1212を示す図である。B2Aテーブル1212は、Lab色空間CSIのLab値を、図5に示すcmyk色空間CSDの座標値に変換するために用いられる。cmyk色空間CSDの座標値を、「cmyk値」と称する。印刷指令に含まれる画像情報におけるCMYK色空間と区別するため、第1プリンター40に入力されるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックを組み合わせた色を示す色空間を、cmyk色空間というように、小文字のアルファベットで示す。さらに、理解を容易にするために、第1プリンター40に依存する色を示すための空間をcmyk色空間CSDと表現する。なお、cmyk色空間CSDが、「第2色空間」の一例である。
cmyk値は、c値、y値、m値、およびk値を有する。c値、y値、m値、およびk値は、0以上100以下の実数である。B2Aテーブル1212は、Lab色空間CSIにおけるN2個の格子点のcmyk値を示す。N2は、1以上の整数である。
図4は、A2Bテーブル1221を示す図である。A2Bテーブル1221は、cmyk色空間CSDのcmyk値を、Lab色空間CSIのLab値に変換するために用いられる。なお、A2Bテーブル1221は、「第2変換情報」の一例である。
A2Bテーブル1221は、第1プリンター40依存のcmyk色空間CSDのcmyk値全域で再現可能なLab値を格納したテーブルである。
図5は、cmyk色空間CSDを示す図である。cmyk色空間CSDは、c軸、m軸、y軸、および、k軸を有する4次元の空間である。図示を容易にするため、図5では、c軸、m軸およびy軸の3次元の空間として示す。A2Bテーブル1221は、cmyk色空間CSDにおけるN3個の格子点GDaにおけるLab値を示す。N3は、1以上の整数である。図5に示す白抜きの丸が格子点GDaである。図5では、図面の煩雑化を抑えるため、複数の格子点GDaのうち一部の格子点GDaのみを代表して符号を付与してある。格子点GDaは、cmyk色空間CSDの中で、c軸方向、m軸方向、y軸方向、k軸方向へ等間隔で配置される。より詳細には、格子点GDaは、c軸方向に間隔Gc離れ、m軸方向に間隔Gm離れ、y軸方向に間隔Gy離れ、k軸方向に図示しない間隔Gk離れて配置される。
図6は、B2Aテーブル1222を示す図である。B2Aテーブル1222は、Lab色空間CSIのLab値から、cmyk色空間CSDのcmyk値に変換するために用いられる。B2Aテーブル1222にLab全域に対して第1プリンター40が再現可能なcmyk値を格納する際に、第1プリンター40で再現できないLab値に対してガマットマッピングが考慮されたcmyk値が格納される。ガマットとは、機器が表現できる色の再現域である。B2Aテーブル1222は、「第1変換情報」の一例である。
図7は、Lab色空間CSIを示す図である。B2Aテーブル1222の各レコードは、Lab色空間CSIにおけるN4個の格子点GDbのcmyk値を示す。N4は、8以上の整数である。図7に示す白抜きの丸が格子点GDbである。図7では、図面の煩雑化を抑えるため、複数の格子点GDbのうち一部の格子点のみを代表して符号を付与してある。格子点GDbは、Lab色空間CSIの中で、L軸方向、a軸方向、b軸方向へ等間隔で配置される。より詳細には、格子点GDbは、L軸方向に間隔GL離れ、a軸方向に間隔Ga離れ、b軸方向に間隔Gb離れて配置される。L軸、a軸、b軸は、互いに交差しており、好ましくは直交している。以下は、説明を容易にするため、L軸、a軸、b軸は、互いに直交していることを前提にする。
N4個の格子点GDbは、Lab色空間CSIに格子状に配置されている。N4個の格子点GDbが、「複数の基準点」に相当する。
図4および図6に示すように、出力プロファイル122は、cmyk値からLab値への色変換に用いられるA2Bテーブル1221、および、Lab値からcmyk値への色変換に用いられるB2Aテーブル1222を有する。B2Aテーブル1222は、ガマットマッピングが行われた3次元のテーブルであり、A2Bテーブル1221は、出力可能な色を表すcmyk値がLab値に対応付けられた4次元のテーブルである。従って、あるLab値をB2Aテーブル1222によりcmyk値に変換し、変換して得られたcmyk値をA2Bテーブル1221によりLab値に変換した場合、得られるLab値は、元のLab値と同一の値にはならないことがある。また、以下の説明において、あるLab値をB2Aテーブル1222によりcmyk値に変換し、変換して得られたcmyk値をA2Bテーブル1221によりLab値に変換する処理を、「round-trip演算」と称する場合がある。round-trip演算を実行すると、第1プリンター40の印刷をシミュレートしたLab値を得ることができる。
説明を図1に戻す。カラーライブラリー124は、スポットカラーの名称を、スポットカラーのLab値に変換することに用いられる。以下、説明の簡略化のため、スポットカラーの名称を、「スポットカラー名」と称する。スポットカラー名は、Lab値で表される色を示す。スポットカラー名は、例えば、「Pantone P 41-8C」、および「Pantone P 97-8C」等である。
色補正無しLUT128は、cmyk値から、ハーフトーンを適用して、図9に示すインク使用量INKに変換することに用いられる。インク使用量INKは、第1プリンター40が最適に印刷可能なインクの使用量である。第1実施形態では、インク使用量INKは、cのインク使用量、mのインク使用量、yのインク使用量、kのインク使用量という4つのインク使用量を有する。
制御装置13は、ホスト装置10の全体を制御するプロセッサーである。制御装置13は、記憶装置12からプログラムを読み出し、読み出したプログラムを実行することにより各種処理を行う。制御装置13は、1または複数の処理装置で構成される。また、制御装置13の機能の一部または全部を、DSP、ASIC、PLD、またはFPGA等のハードウェアで実現してもよい。DSPは、Digital Signal Processorの略である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略である。PLDは、Programmable Logic Deviceの略である。FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略である。
A.2.第1実施形態の構成
制御装置13は、記憶装置12から、プログラムを読み取り実行することによって、色変換テーブル生成部130および印刷処理部140として機能する。色変換テーブル生成部130は、受付部131と、第1生成部132と、第1変換部133と、設定部134と、第1特定部136と、第2生成部137と、第3生成部138と、第4生成部139とを含む。印刷処理部140は、第2変換部142と、出力制御部146とを含む。図8および図9を用いて、色変換テーブル生成部130および印刷処理部140を説明する。
図8は、色変換テーブル126の生成の概要を示す図である。色変換テーブル生成部130は、色変換テーブル126を生成する。
受付部131は、ユーザーの入力装置16の操作によって、第1スポットカラーをLab色空間CSIにおいて規定する第1スポットカラー情報INFO1、および、第2スポットカラーをLab色空間CSIにおいて規定する第2スポットカラー情報INFO2を受け付ける。
第1スポットカラー情報INFO1は、第1スポットカラーを示す第1スポットカラーLab値SP_Lab1、および、第1スポットカラーのスポットカラー名の一方または両方である。第1スポットカラーのスポットカラー名を、以下、単に、「第1スポットカラー名」と称する。第2スポットカラー情報INFO2は、第2スポットカラーを示す第2スポットカラーLab値SP_Lab2、および、第2スポットカラーのスポットカラー名の一方または両方である。第2スポットカラーのスポットカラー名を、以下、単に、「第2スポットカラー名」と称する。受付部131が、第1スポットカラーLab値SP_Lab1を受け付けず第1スポットカラー名のみを受け付けた場合、制御装置13は、カラーライブラリー124を用いて、受け付けた第1スポットカラー名に応じた第1スポットカラーLab値SP_Lab1を特定する。受付部131は、第2スポットカラーLab値SP_Lab2についても同様の処理を行う。
図8の例では、受付部131は、第1スポットカラー情報INFO1として第1スポットカラーLab値SP_Lab1を受け付け、第2スポットカラー情報INFO2として第2スポットカラーLab値SP_Lab2を受け付ける。
なお、第1スポットカラーが、「第1色」の一例である。第1スポットカラー情報INFO1は、「第1情報」の一例である。第1スポットカラーLab値SP_Lab1が、「第1座標値」の一例である。第2スポットカラーが、「第2色」の一例である。第2スポットカラー情報INFO2は、「第2情報」の一例である。第2スポットカラーLab値SP_Lab2が、「第2座標値」の一例である。
第1生成部132は、複数の格子点GDbに基づいて、第1スポットカラーLab値SP_Lab1と第2スポットカラーLab値SP_Lab2とを結ぶ第1線分上に位置する中間点を1または複数生成する。中間点を生成する際、第1生成部132は、N4個の格子点GDbに対応する複数の単位直方体の各々に含まれる中間点の個数が1以下となるように、中間点を1または複数生成する。単位直方体は、「基準空間」の一例である。1つの単位直方体は、8個の格子点GDbを頂点として形成される。以下、第1生成部132が生成する中間点を、「システム中間点」と称し、システム中間点のLab値を、「システム中間点Lab値Q_Lab」と称する。また、格子点GDbを頂点とする単位直方体を、単に、「単位直方体」と称する。システム中間点Lab値Q_Labは、「第3座標値」の一例である。
第1生成部132の具体的な処理について説明する。第1スポットカラーLab値SP_Lab1が(L1,a1,b1)であり、第2スポットカラーLab値SP_Lab2が(L2,a2,b2)であるとする。第1生成部132は、L軸に対応する|L2-L1|、a軸に対応する|a2-a1|、および、b軸に対応する|b2-b1|のうち、最も大きい値に対応する軸を選択する。|x|は、xの絶対値を示す。第1生成部132は、選択した軸の方向における格子点GDbの間隔以下の数分のシステム中間点を生成する。
図8の右上に示すLab色空間CSI内の線分Li1が、第1スポットカラーLab値SP_Lab1と第2スポットカラーLab値SP_Lab2とを結ぶ線分である。線分Li1が、「第1線分」の一例である。図8の例では、第1生成部132は、システム中間点として、システム中間点Lab値Q_Lab1、システム中間点Lab値Q_Lab2、システム中間点Lab値Q_Lab3、システム中間点Lab値Q_Lab4、および、システム中間点Lab値Q_Lab5を生成する。システム中間点Lab値Q_Lab1が示す点、システム中間点Lab値Q_Lab2が示す点、システム中間点Lab値Q_Lab3が示す点、システム中間点Lab値Q_Lab4が示す点、および、システム中間点Lab値Q_Lab5が示す点は、それぞれ、単位直方体内に1つ含まれる。
第1生成部132は、1以上のシステム中間点を、等間隔となるように生成することが好ましい。また、第1生成部132は、1つの単位直方体に2以上のシステム中間点が含まれることがないように、システム中間点を生成する。一方で、図8の右上に示すLab色空間CSIで示すように、線分Li1を通過する各単位直方体のうち、システム中間点を0個含む単位直方体、すなわち、システム中間点を含まない単位直方体があってもよい。
第1変換部133は、B2Aテーブル1222を用いて、第1スポットカラーLab値SP_Lab1をcmyk色空間CSDにおける第1機器依存色座標値Initcmyk1に変換し、B2Aテーブル1222を用いて、第2スポットカラーLab値SP_Lab2をcmyk色空間CSDにおける第2機器依存色座標値Initcmyk2に変換する。
なお、第1機器依存色座標値Initcmyk1が、「第1変換座標値」の一例である。また、第2機器依存色座標値Initcmyk2が、「第2変換座標値」の一例である。
また、以下の記載では、同種の要素を区別する場合には、第1機器依存色座標値Initcmyk1および第2機器依存色座標値Initcmyk2のように参照符号を使用する。一方、同種の要素を区別しない場合には、機器依存色座標値Initcmykのように、参照符号のうちの共通番号だけを使用する。
ここで、プロファイルに従った変換を関数ficc(第1引数,第2引数,第3引数)で表すことにする。第1引数は、使用するプロファイルを表す。第2引数は、第1引数で表されるプロファイルにおいて使用する色変換テーブルを表す。より詳細には、第2引数において、A2Bであれば機器依存色から機器非依存色への変換を示し、B2Aであれば機器非依存色から機器依存色への変換を示す。第3引数は、変換対象の座標値を表す。
具体的な処理内容として、ficc()は、第3引数で指定された値が、第1引数および第2引数で指定されたテーブルに登録されている値と一致する場合、登録されている値に対応付けられた値を出力する。一方、第3引数で指定された値が、第1引数および第2引数で指定されたテーブルに登録されている値と一致しない場合、ficc()は、第3引数で指定された値の近傍値からの補間演算によって得られた値を出力する。
第1変換部133の処理は、下記(1)式および下記(2)式で換言可能である。
Initcmyk1=ficc(出力プロファイル122,B2A,SP_Lab1) (1)
Initcmyk2=ficc(出力プロファイル122,B2A,SP_Lab2) (2)
設定部134は、第1プリンター40が、第1機器依存色座標値Initcmyk1を第1調整値Δcmykb_SP1により調整したcmyk値に応じて第1スポットカラーを出力するように、第1調整値Δcmykb_SP1を設定し、第1プリンター40が、第2機器依存色座標値Initcmyk2を第2調整値Δcmykb_SP2により調整したcmyk値に応じて第2スポットカラーを出力するように、第2調整値Δcmykb_SP2を設定する。
設定部134による具体的な調整値Δcmykbの設定については、例えば、下記に示す3つの態様がある。第1の態様について、設定部134は、第1機器依存色座標値Initcmyk1に応じて第1プリンター40が出力した出力画像を測色装置30が測色し、測色結果を用いて探索した、第1プリンター40が第1スポットカラーを出力可能な最適なcmyk値、および、第1機器依存色座標値Initcmyk1の差分を、第1調整値Δcmykb_SP1として設定する。設定部134は、第2調整値Δcmykb_SP2についても、第1調整値Δcmykb_SP1と同様に、第1プリンター40が第2スポットカラーを出力可能な最適なcmyk値を探索することにより設定する。
第2の態様について、設定部134は、第1調整値Δcmykb_SP1については第1の態様と同様に、第1プリンター40が第1スポットカラーを出力可能な最適なcmyk値を探索することにより設定し、第2調整値Δcmykb_SP2については、ユーザーが入力した値を第2調整値Δcmykb_SP2として設定する。ユーザーは、例えば、第1プリンター40の出力特性、および、第1調整値Δcmykb_SP1を考慮して、第2調整値Δcmykb_SP2とする値を入力する。
第3の態様について、設定部134は、ユーザーが入力した値を第1調整値Δcmykb_SP1として設定し、ユーザーが入力した値を第2調整値Δcmykb_SP2として設定する。
以下の説明では、設定部134は、第1の態様によって調整値Δcmykbを設定するものとする。図9を用いて、探索による調整値Δcmykbの設定について説明する。
図9は、探索による調整値Δcmykbの設定の概要を示す図である。図9では、第1調整値Δcmykb_SP1の設定と、第2調整値Δcmykb_SP2の設定との説明を共通化した、調整値Δcmykbの設定について説明する。従って、図9において、第1調整値Δcmykb_SP1の設定では、「スポットカラーLab値SP_Lab」を「第1スポットカラーLab値SP_Lab1」と読み替え、「機器依存色座標値Initcmyk」を「第1機器依存色座標値Initcmyk1」と読み替え、「調整値Δcmykb」を「第1調整値Δcmykb_SP1」と読み替えればよい。同様に、第2調整値Δcmykb_SP2の設定では、「スポットカラーLab値SP_Lab」を「第2スポットカラーLab値SP_Lab2」と読み替え、「機器依存色座標値Initcmyk」を「第2機器依存色座標値Initcmyk2」と読み替え、「調整値Δcmykb」を「第2調整値Δcmykb_SP2」と読み替えればよい。
設定部134は、機器依存色座標値Initcmykに応じて第1プリンター40が出力した出力画像を測色装置30が測色して、測色装置30からLab色空間CSIにおいて測色結果を表す測色値cLabを取得する。測色値cLabは、「測色座標値」の一例である。より詳細には、制御装置13は、機器依存色座標値Initcmykを、色補正無しLUT128を用いてインク使用量INKに変換する。第1プリンター40は、インク使用量INKに基づいて、スポットカラーの画像を印刷する。測色装置30は、スポットカラーの画像を測色する。設定部134は、測色装置30から測色値cLabを取得する。
設定部134は、機器依存色座標値InitcmykをLab色空間CSIの機器非依存色座標値InitLabに変換する。なお、機器非依存色座標値InitLabが、「第4変換座標値」の一例である。機器非依存色座標値InitLabへの変換は、下記(3)式で換言可能である。
InitLab=ficc(出力プロファイル122,A2B,Initcmyk) (3)
なお、上述の(1)式および(3)式によって、スポットカラーLab値SP_Labに対してround-trip演算が実行されて、機器非依存色座標値InitLabが得られたとみなすことができる。
設定部134は、機器非依存色座標値InitLabと、スポットカラーLab値SP_Labおよび測色値cLabの差分値ΔLabとに基づいて、Lab色空間CSIの目標色を示す目標Lab値TargetLabを決定する。目標Lab値TargetLabは、「目標座標値」の一例である。差分値ΔLabは、スポットカラーLab値SP_Labの各成分から測色値cLabの各成分を減算した値でもよいし、測色値cLabの各成分からスポットカラーLab値SP_Labの各成分を減算した値でもよい。第1実施形態では、差分値ΔLabは、スポットカラーLab値SP_Labの各成分から測色値cLabの各成分を減算した値であるとする。例えば、設定部134は、目標Lab値TargetLabを、下記(4)式に従って決定する。
TargetLab=InitLab+ΔLab (4)
なお、差分値ΔLabが、測色値cLabの各成分からスポットカラーLab値SP_Labの各成分を減算した値であれば、設定部134は、機器非依存色座標値InitLabから差分値ΔLabを減算して得られる値を、目標Lab値TargetLabとして決定する。
設定部134は、cmyk色空間CSDの暫定cmyk値pcmykpをA2Bテーブル1221を用いて変換したLab色空間CSIの暫定Lab値pLabpと目標Lab値TargetLabとの色差が、機器非依存色座標値InitLabと目標Lab値TargetLabとの色差より小さいという条件を満たす暫定cmyk値pcmykpを最適cmyk値cmykstとして探索する。
色差は、例えば、CIEDE2000色差式で表される色差ΔE00、CIE1994年色差式で表される色差ΔE*94、1976年に提案されたLab表色系による色差ΔE*ab、いわゆるΔE*76、または、CIE L*u*v*表色系による色差ΔE*uv等がある。第1実施形態では、色差にΔE00を用いるとし、以下、色差ΔE00と称する。
色差ΔE00は、関数fΔE00(第1引数,第2引数)で求めることができる。関数fΔE00 ()の詳細は、説明の簡略化のため省略する。暫定Lab値pLabpと目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00は、関数fΔE00()の第1引数に暫定Lab値pLabを代入し、第2引数に目標Lab値TargetLabを代入することにより求められる。同様に、機器非依存色座標値InitLabと目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00は、関数fΔE00 ()の第1引数に機器非依存色座標値InitLabを代入し、第2引数に目標Lab値TargetLabを代入することにより求められる。
なお、最適cmyk値cmykstが、「第5変換座標値」の一例である。最適cmyk値cmykstをA2Bテーブル1221を用いて変換したLab値が、「第6変換座標値」の一例である。
最適cmyk値cmykstの探索としては、例えば、以下に示す2つの態様がある。第1の態様において、設定部134は、暫定Lab値pLabpと目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00を算出する。暫定Lab値pLabpの変換元となる暫定cmyk値pcmykpは、任意のcmyk値である。ただし、暫定cmyk値pcmykpは、機器依存色座標値Initcmykに近い値であることが好ましく、同一であることが最も好ましい。暫定Lab値pLabpと目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00が、機器非依存色座標値InitLabと目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00より小さいという条件を満たす場合、設定部134は、この暫定cmyk値pcmykpを最適cmyk値cmykstとして出力する。一方、暫定Lab値pLabpと目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00が、前述した条件を満たさない場合、設定部134は、この暫定cmyk値pcmykpを変更し、最適cmyk値cmykstが見つかるまで繰り返す。暫定cmyk値pcmykpの変動量は、例えば、固定値である。
第2の態様において、設定部134は、暫定cmyk値pcmykpに第1探索調整値Δcmyk1を加算した第1暫定cmyk値pcmykp1をA2Bテーブル1221により変換した第1暫定Lab値pLabp1と目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00を含む目的関数の出力値が小さくなるように、第1探索調整値Δcmyk1を変化させる第1探索処理を実行する。さらに、設定部134は、暫定cmyk値pcmykpに第2探索調整値Δcmyk2を加算した第2暫定cmyk値pcmykp2をA2Bテーブル1221により変換した第2暫定Lab値pLabp2と目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00を含む第2目的関数の出力値が小さくなるように、第2探索調整値Δcmyk2を変化させる第2探索処理を実行する。そして、設定部134は、第1探索処理の終了時における目的関数の出力値が、第2探索処理の終了時における目的関数の出力値よりも小さい場合、第1探索処理の終了時の第1暫定cmyk値pcmykp1を最適cmyk値cmykstとして特定する。一方、第2探索処理の終了時における第2目的関数の出力値よりも小さい場合、設定部134は、第2探索処理の終了時の第2暫定cmyk値pcmykp2を最適cmyk値cmykstとして特定する。
第1探索調整値Δcmyk1および第2探索調整値Δcmyk2は、Δc、Δm、Δy、およびΔkを成分に持つ4次元ベクトルである。
また、設定部134は、第1暫定cmyk値pcmykp1および第2暫定cmyk値pcmykp2を含む複数の暫定cmyk値pcmykpを用いて、それぞれの暫定cmyk値pcmykpと目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00を含む目的関数の出力値を最小とする最適化問題を解くことによって、探索調整値Δcmykを変化させる探索処理を実行してもよい。第1実施形態では、設定部134は、第1暫定cmyk値pcmykp1から第27暫定cmyk値pcmykp27までのそれぞれの暫定cmyk値pcmykpに対する探索処理を実行する。そして、設定部134は、それぞれの暫定cmyk値pcmykpに対する探索処理のうち、目的関数の出力値が最も小さい探索処理の終了時の暫定cmyk値pcmykpを最適cmyk値cmykstとして特定する。
目的関数は、例えば、下記(5)式で示される。
f(Δcmyk)=ΔE00 2+w×V2+Co (5)
w×Vは、探索調整値Δcmykの各成分のいずれかの絶対値が突出して大きくなることを抑制するために設けられた項である。係数wは、正の数である。係数wは、1より大きく10以下であることが好ましい。大きさVは、探索調整値Δcmykの大きさである。コストCoは、cmyk値の各成分が取り得る範囲0以上100以下という条件を、暫定cmyk値pcmykpが満たすように調整する定数である。
最適化問題の解法については、例えば、準ニュートン法、ニュートン法、または、共役勾配法等を用いることができる。準ニュートン法を用いる場合、例えば、BFGS法またはDFP法を用いることができる。BFGSは、Broyden-Fletcher-Goldfarb-Shanno methodの略である。DFPは、Davidon-Fletcher-Powellの略である。最適化問題の解法として、第1実施形態では、準ニュートン法におけるBFGS法を用いる。
27個の初期値のそれぞれに対して前述の最適化問題を解くことにより、前述の条件を満たす暫定cmyk値pcmykpを特定する方法として、設定部134は、例えば、27個の初期値のそれぞれに対して最適化問題を解いて得られた解候補のうち、目的関数f(Δcmyk)の値がより小さい解候補が示すcmyk値を、最適cmyk値cmykstとして特定する。そして、設定部134は、最適cmyk値cmykstと機器依存色座標値Initcmykとの差分を、調整値Δcmykbとして設定する。
図9では、設定部134が、第1暫定cmyk値pcmykp1から、第27暫定cmyk値pcmykp27それぞれを初期値として最適化問題を解くことを示している。第1暫定cmyk値pcmykp1は、機器依存色座標値Initcmykに初期値Δcmyk1を加算した値として表現できる。図9に示す暫定cmyk値pcmykp1_1は、第1暫定cmyk値pcmykp1から微小量変化させた値である。第27暫定cmyk値pcmykp27は、機器依存色座標値Initcmykに初期値Δcmyk27を加算した値として表現できる。図9に示す暫定cmyk値pcmykp27_1は、第27暫定cmyk値pcmykp27から微小量変化させた値である。図9に示す第1暫定Lab値pLabp1、暫定Lab値pLabp1_1、第27暫定Lab値pLabp27、暫定Lab値pLabp27_1は、それぞれ、第1暫定cmyk値pcmykp1、暫定cmyk値pcmykp1_1、第27暫定cmyk値pcmykp27、暫定cmyk値pcmykp27_1を、A2Bテーブル1221を用いて変換して得られた値である。
そして、図9に示すように、設定部134は、第1暫定cmyk値pcmykp1、…、第27暫定cmyk値pcmykp27を初期値として、最適化問題を解き、最適解候補Δcmykpb1、…、最適解候補Δcmykpb27を得る。次に、設定部134は、最適解候補Δcmykpb1、…、最適解候補Δcmykpb27から、目的関数f(Δcmykpbn)を最小とする最適解Δpcmykbを特定し、特定した最適解Δpcmykbを、調整値Δcmykbとして設定する。
説明を図8に戻す。第1特定部136は、第1調整値Δcmykb_SP1および第2調整値Δcmykb_SP2に基づいて、第1プリンター40が、B2Aテーブル1222によりシステム中間点Lab値Q_Labを変換したcmyk値を調整したcmyk値に応じた出力をする場合に用いられる、調整値ADを特定する。
B2Aテーブル1222によりシステム中間点Lab値Q_Labを変換したcmyk値が、「第3変換座標値」の一例である。調整値ADが、「第3調整値」の一例であえる。第1特定部136は、調整値ADを、システム中間点Lab値Q_Labごとに特定する。
調整値ADの特定例として、第1特定部136は、第1スポットカラーLab値SP_Lab1に対応する第1調整値Δcmykb_SP1、および、第2スポットカラーLab値SP_Lab2に対応する第2調整値cmykb_SP2に基づいて、システム中間点Lab値Q_Labに対応する調整値ADを補間することによって調整値ADを特定する。
第1特定部136の処理は、例えば、以下に示す2つの態様がある。第1の態様において、第1特定部136は、線形補間を行うことにより、調整値ADを特定する。第2の態様において、第1特定部136は、3次元の3次スプライン関数による線形補間を行うことにより、調整値ADを特定する。
図8に示すグラフ900において、第1特定部136が第1の態様である場合の調整値ADを示す。グラフ900の横軸がLab値を示し、グラフ900の縦軸が調整値ADを示す。第1特定部136は、線形補間により、システム中間点Lab値Q_Lab1に対応する調整値AD1、システム中間点Lab値Q_Lab2に対応する調整値AD2、システム中間点Lab値Q_Lab3に対応する調整値AD3、システム中間点Lab値Q_Lab4に対応する調整値AD4、および、システム中間点Lab値Q_Lab5に対応する調整値AD5を特定する。
第2生成部137は、B2Aテーブル1222に基づいて、修正B2Aテーブル1223を生成する。修正B2Aテーブル1223は、B2Aテーブル1222と同様に、Lab色空間CSIのLab値を、cmyk色空間CSDのcmyk値に変換するために用いられる。修正B2Aテーブル1223の生成に関して、第2生成部137は、第1線分上のLab値が修正B2Aテーブル1223によりcmyk色空間CSDのcmyk値に変換される場合において、当該変換後のcmyk値に対して第1調整値Δcmykb_SP1、第2調整値Δcmykb_SP2および調整値ADのいずれかが反映されるように、修正B2Aテーブル1223を生成する。修正B2Aテーブル1223が、「修正変換情報」の一例である。
当該変換後のcmyk値に対して第1調整値Δcmykb_SP1、第2調整値Δcmykb_SP2および調整値ADのいずれかが反映されるようにするために、第2生成部137は、例えば、以下に示す2つの態様がある。
第2生成部137の第1の態様において、まず、第2生成部137は、B2Aテーブル1222を複製して、修正B2Aテーブル1223となる複製B2Aテーブルを生成する。そして、第2生成部137は、第1調整値Δcmykb_SP1に基づいて、複製B2Aテーブルにおける第1スポットカラーLab値SP_Lab1を含む単位直方体の頂点である8個の近傍格子点に対する調整値を決定する。同様に、第2生成部137は、第2調整値Δcmykb_SP2に基づいて、複製B2Aテーブルにおける第2スポットカラーLab値SP_Lab2を含む単位直方体の頂点である8個の近傍格子点に対する調整値を決定し、調整値ADに基づいて、複製B2Aテーブルにおけるシステム中間点Lab値Q_Labを含む単位直方体の頂点である8個の近傍格子点に対する調整値を決定する。そして、第2生成部137は、決定した調整値を、複製B2Aテーブルに反映することにより、反映後の複製B2Aテーブルを修正B2Aテーブル1223として生成する。
ここで、第1スポットカラーLab値SP_Lab1、第2スポットカラーLab値SP_Lab2、システム中間点Lab値Q_Labのそれぞれに対する8個の近傍格子点の一部が同一となる可能性もある。第1スポットカラーLab値SP_Lab1に対する8個の近傍格子点および第2スポットカラーLab値SP_Lab2に対する8個の近傍格子点の一部が同一となる場合を用いて、8個の近傍格子点の一部が同一となる場合の調整値について説明する。
複製B2Aテーブルにおいて、第2生成部137は、第1スポットカラーLab値SP_Lab1に対する8個の近傍格子点GPSP_Lab1の調整値を、第1調整値Δcmykb_SP1に基づく調整値Xnに決定する。同様に、第2生成部137は、第2スポットカラーLab値SP_Lab2に対する8個の近傍格子点GPSP_Lab2の調整値を、第2調整値Δcmykb_SP2に基づく調整値Ymに決定する。8個の近傍格子点GPSP_Lab1と8個の近傍格子点GPSP_Lab2との両方に含まれる近傍格子点がある場合、制御装置13は、調整値Xnと調整値Ymとの平均値により、この両方に含まれる近傍格子点の調整値を更新する。
第2生成部137の第2の態様において、まず、第2生成部137は、B2Aテーブル1222を複製して、修正B2Aテーブル1223となる複製B2Aテーブルを生成する。そして、第2生成部137は、第1調整値Δcmykb_SP1に基づいて、複製B2Aテーブルにおける第1スポットカラーLab値SP_Lab1の調整範囲AR_SP1に含まれる格子点GDbに対する調整値を決定する。同様に、第2生成部137は、第2調整値Δcmykb_SP2に基づいて、複製B2Aテーブルにおける第2スポットカラーLab値SP_Lab2の調整範囲AR_SP2に含まれる格子点GDbに対する調整値を決定し、調整値ADに基づいて、複製B2Aテーブルにおけるシステム中間点Lab値Q_Labの調整範囲AR_Qに含まれる格子点GDbに対する調整値を決定する。そして、第2生成部137は、決定した調整値を、複製B2Aテーブルに反映することにより、反映後の複製B2Aテーブルを修正B2Aテーブル1223として生成する。
図10は、調整範囲ARを示す図である。図10に示すように、第2生成部137は、調整範囲AR_SP1、調整範囲AR_SP2、および、調整範囲AR_Qのいずれかに含まれる格子点GDbに対する調整値を決定する。調整範囲AR_SP1、調整範囲AR_SP2、および、調整範囲AR_Qの形状は、例えば、球である。調整範囲AR_SP1の半径、および、調整範囲AR_SP2の半径は、色変換テーブル生成システム1の設計者、または、ユーザーによって設定される値である。調整範囲AR_Qiの半径は、例えば、下記(6)式によって求められる。iは、1からシステム中間点の個数までの整数である。
調整範囲AR_Qiの半径=調整範囲AR_SP1の半径+i×(調整範囲AR_SP2の半径-調整範囲AR_SP1の半径)/(システム中間点の個数+1) (6)
調整範囲AR_SP1、調整範囲AR_SP2、および、調整範囲AR_Qのうち少なくとも2つに含まれる格子点GDbがある場合、第2生成部137は、第2生成部137の第1の態様と同様に処理すればよい。
説明を図8に戻す。第3生成部138は、ユーザーの操作に基づいて、第1線分上に位置する中間点を示すLab値を生成する。以下、第3生成部138が生成する中間点を、「ユーザー中間点」と称し、ユーザー中間点のLab値を、「ユーザー中間点Lab値R_Lab」と称する。ユーザー中間点Lab値R_Labが、「第4座標値」の一例である。
より具体的には、第3生成部138は、ユーザーの操作によって、ユーザー中間点Lab値R_Labを生成する個数を受け付ける。そして、第3生成部138は、受け付けた個数より1大きい数で第1線分を均等に分割するユーザー中間点を示す個数のLab値を、ユーザー中間点Lab値R_Labとして、受け付けた個数分生成する。例えば、第3生成部138は、ユーザー中間点Lab値R_Labjを、下記のように算出する。jは、1からユーザー中間点の個数までの整数である。
R_Labj=((ユーザー中間点の個数+1-j)×SP_Lab1+j×SP_Lab2)/(ユーザー中間点の個数+1)
図8の例では、第3生成部138は、ユーザーの操作によって、ユーザー中間点Lab値R_Labを生成する個数:3を受け付ける。そして、第3生成部138は、図8の左下に示すLab色空間CSIで示すように、線分Li1を、4つに分割するユーザー中間点を示す、ユーザー中間点Lab値R_Lab1、ユーザー中間点Lab値R_Lab2、および、ユーザー中間点Lab値R_Lab3を生成する。
第4生成部139は、修正B2Aテーブル1223に基づいて、第1スポットカラー情報INFO1をcmyk色空間CSDの登録cmyk値pcmyk_SP1に変換し、第2スポットカラー情報INFO2をcmyk色空間CSDの登録cmyk値pcmyk_SP2に変換し、ユーザー中間点Lab値R_Labをcmyk色空間CSDの登録cmyk値pcmyk_Rに変換するための色変換テーブル126を生成する。
なお、登録cmyk値pcmyk_SP1が、「第5座標値」の一例である。登録cmyk値pcmyk_SP2が、「第6座標値」の一例である。登録cmyk値pcmyk_Rが、「第7座標値」の一例である。ユーザー中間点Lab値R_Labは、「ユーザー中間点Lab値R_Labに関する情報」、即ち、「第4座標値に関する情報」の一例である。
図11は、色変換テーブル126を示す図である。具体的な色変換テーブル126の生成例として、第4生成部139は、修正B2Aテーブル1223を用いて、第1スポットカラーLab値SP_Lab1を登録cmyk値pcmyk_SP1に変換し、第2スポットカラーLab値SP_Lab2を登録cmyk値pcmyk_SP2に変換し、ユーザー中間点Lab値R_Labを登録cmyk値pcmyk_Rに変換する。ユーザー中間点Lab値R_Labを登録cmyk値pcmyk_Rに変換する態様として、例えば、2つの態様がある。第1の態様において、第4生成部139は、修正B2Aテーブル1223の格子点のうち、ユーザー中間点Lab値R_Labの近傍格子点のcmyk値から、内挿補間により登録cmyk値pcmyk_Rを算出する。第2の態様において、第4生成部139は、第1スポットカラーLab値SP_Lab1に対応する登録cmyk値pcmyk_SP1と、第2スポットカラーLab値SP_Lab2に対応する登録cmyk値pcmyk_SP2とに基づいて、ユーザー中間点Lab値R_Labに対応する登録cmyk値pcmyk_Rを、内挿補間により算出する。そして、第4生成部139は、第1スポットカラー情報INFO1を登録cmyk値pcmyk_SP1に対応付けて色変換テーブル126に格納する。同様に、第4生成部139は、第2スポットカラー情報INFO2を登録cmyk値pcmyk_SP2に対応付けて色変換テーブル126に格納し、ユーザー中間点Lab値R_Labに関する情報を登録cmyk値pcmyk_Rに対応付けて色変換テーブル126に格納する。
説明の簡略化のため、以下では、登録cmyk値pcmyk_SP1に対応付ける第1スポットカラー情報INFO1は、第1スポットカラーLab値SP_Lab1であり、登録cmyk値pcmyk_SP2に対応付ける第2スポットカラー情報INFO2は、第2スポットカラーLab値SP_Lab2であり、登録cmyk値pcmyk_Rに対応付けるユーザー中間点Lab値R_Labに関する情報は、ユーザー中間点Lab値R_Labであるとして、説明を行う。
図11に示す色変換テーブル126には、2つのスポットカラーのLab値として、第1スポットカラーLab値SP_Lab1と、第2スポットカラーLab値SP_Lab2とが登録されている。第1スポットカラーLab値SP_Lab1に登録cmyk値pcmyk_SP1が対応付けられており、第2スポットカラーLab値SP_Lab2に登録cmyk値pcmyk_SP2が対応付けられている。さらに、色変換テーブル126には、ユーザー中間点Lab値R_Lab1、ユーザー中間点Lab値R_Lab2、および、ユーザー中間点Lab値R_Lab3が登録されている。ユーザー中間点Lab値R_Lab1には登録cmyk値pcmyk_R1が対応付けられており、ユーザー中間点Lab値R_Lab2には登録cmyk値pcmyk_R2が対応付けられており、ユーザー中間点Lab値R_Lab3には登録cmyk値pcmyk_R3が対応付けられている。
図9を用いて、印刷処理実行時について説明する。第1実施形態における印刷処理において、第1プリンター40に供給される印刷指令に含まれる画像情報は、画像の一方の端部から他方の端部まで位置に応じて色が連続的に変化するグラデーション画像を示す。色の変化の度合いは、位置によらず同一でもよいし、位置によって異なってもよい。以下では、説明の簡略化のため、色の変化の度合いは、位置によらず同一であるとする。色の変化の度合いが位置によらず一定の場合、グラデーション画像の中央の位置に表示される色は、一方の端部に表示される色と他端の端部に表示される色とが、1対1、言い換えれば50%対50%で混色した色である。画像情報には、画像の一方の端部に表示する色を示す情報、および、他方の端部に表示する色を示す情報が含まれる。これらの情報は、CMYK値、RGB色空間における座標値、スポットカラーを示すLab値、または、スポットカラー名である。RGB色空間における座標値を、以下、「RGB値」と称する。なお、印刷指令が、「出力指令」の一例である。説明の簡略化のため、一方の端部に表示する色を示す情報および他方の端部に表示する色を示す情報は、CMYK値、スポットカラーを示すLab値、またはスポットカラー名であるとして説明する。一方の端部に表示する色を示す情報および他方の端部に表示する色を示す情報がCMYK値である場合、即ち、画像情報がCMYK値を含む場合を図9を用いて説明し、一方の端部に表示する色を示す情報および他方の端部に表示する色を示す情報がLab値またはスポットカラー名である場合、即ち、画像情報がLab値またはスポットカラー名を含む場合を図1を用いて説明する。
また、CMYK値を含む画像情報が示すグラデーション画像を、「CMYK値が指定されたグラデーション画像」と称する場合がある。同様に、Lab値またはスポットカラー名を含む画像情報が示すグラデーション画像を、「スポットカラーが指定されたグラデーション画像」と称する場合がある。
画像情報がCMYK値を含む場合、制御装置13は、グラデーション画像内のある位置における色を示すcmyk値を算出する。
具体的には、制御装置13は、グラデーション画像内の位置における色を示すCMYK値CMYKinを、印刷指令に含まれる画像情報Grad(CMYKin1,CMYKin2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて算出する。Grad(第1引数,第2引数)は、第1引数が示す色によって画像の一方の端部を表示し、第2引数が示す色によって画像の他方の端部を表示するグラデーション画像を示す。CMYKin1は、画像の一方の端部に表示する色を示すCMYK値であり、CMYKin2は、画像の他方の端部に表示する色を示すCMYK値である。位置情報は、例えば、一方の端部から他方の端部までの長さに対する、一方の端部から前述の位置までの長さの割合である。より具体的には、位置情報は、一方の端部から他方の端部までの長さに対して、一方の端部からa%離れた位置を示す情報である。aは、0以上100以下の実数である。例えば、制御装置13は、下記に示す式によって、CMYK値CMYKinを算出する。
CMYKin=((100-a)×CMYKin1+a×CMYKin2)/100
制御装置13は、算出したCMYK値CMYKinを、A2Bテーブル1211を用いてLab値に変換し、さらに、変換したLab値をB2Aテーブル1222を用いてcmyk値pcmykに変換する。制御装置13は、cmyk値pcmykを色補正無しLUT128を用いてインク使用量INKに変換し、インク使用量INKに応じて第1プリンター40に、前述の位置における色を印刷させる。
説明を図1に戻す。画像情報がLab値を含む場合、第2変換部142は、グラデーション画像内の位置に応じたLab値Labinを、印刷指令に含まれる画像情報Grad(Labin1,Labin2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて算出する。「グラデーション画像内の位置に応じたLab値」は、「グラデーション画像内の位置に応じた第1色空間の座標値に関する情報」の一例である。Labin1は、画像の一方の端部に表示する色を示すLab値であり、Labin2は、他方の端部に表示する色を示すLab値である。例えば、画像情報がLab値を含む場合、第2変換部142は、Lab値Labin1と、Lab値Labin2と、位置情報とに基づいて、前述の位置に応じたLab値Labinを算出する。例えば、制御装置13は、下記に示す式によって、Lab値Labinを算出する。
Labin=((100-a)×Labin1+a×Labin2)/100
ただし、aは、位置情報に含まれる値である。
そして、第2変換部142は、画像情報に含まれる2つのLab値ともに、色変換テーブル126に登録されているか否かを判定する。判定結果が肯定である場合、第2変換部142は、色変換テーブル126を用いて、前述の位置に応じたLab値Labinをcmyk値pcmykに変換する。より詳細には、第2変換部142は、位置に応じたLab値の近傍値からの補間演算によって得られたcmyk値を、cmyk値pcmykとして出力する。
画像情報に含まれる2つのLab値のいずれか一方または両方が、色変換テーブル126に登録されていない場合、第2変換部142は、Lab値Labin1をB2Aテーブル1222を用いてcmyk値pcmykに変換する。
画像情報がスポットカラー名を含む場合、第2変換部142は、カラーライブラリー124を用いて、画像の一方の端部に表示する色を示すスポットカラー名をLab値に変換し、他方の端部に表示する色を示すスポットカラー名をLab値に変換する。第2変換部142は、変換した2つのLab値と、位置情報とに基づいて、前述の位置に応じたLab値Labinを算出する。そして、第2変換部142は、続けて、第2変換部142は、スポットカラー名を変換した2つのLab値ともに、色変換テーブル126に登録されているか否かを判定する。判定結果が肯定である場合、色変換テーブル126を用いて、前述の位置に応じたLab値Labinをcmyk値pcmykに変換する。より詳細には、第2変換部142は、位置に応じたLab値の近傍値からの補間演算によって得られたcmyk値を、cmyk値pcmykとして出力する。
スポットカラー名を変換した2つのLab値のいずれか一方または両方が色変換テーブル126に登録されていない場合、第2変換部142は、Lab値Labin1をB2Aテーブル1222を用いてcmyk値pcmykに変換する。
出力制御部146は、第2変換部142によって変換されたcmyk値に応じて、第1プリンター40に前述の位置における色を出力させる。より詳細には、制御装置13は、cmyk値を色補正無しLUT128を用いてインク使用量INKに変換し、インク使用量INKに応じて前述の位置における色を印刷させる。
A.3.色変換テーブル生成処理実行時における色変換テーブル生成システム1の動作
図12および図13は、色変換テーブル生成処理を示すフローチャートである。ステップS1において、表示装置20は、制御装置13の制御によって、図14に示す色変換テーブル生成画面220を表示する。
図14は、色変換テーブル生成画面220の一例を示す図である。色変換テーブル生成画面220は、色変換テーブル126を生成することに用いられる画面である。色変換テーブル生成画面220は、出力プロファイル選択領域221、スポットカラーLab値表示領域222、cmyk値表示領域223、ユーザー中間点数選択領域225、グラデーション画像プレビュー領域226、スポットカラー位置表示アイコン227、ユーザー中間点位置表示アイコン228、および、色変換テーブル生成ボタン229を有する。スポットカラーLab値表示領域222およびcmyk値表示領域223は、スポットカラーごとに、スポットカラーに関する情報を示すレコードを有する。
説明を図12に戻す。ステップS2において、制御装置13は、色変換テーブル生成画面220に対する操作を受け付ける。ステップS3において、制御装置13は、出力プロファイル選択領域221への押下操作を受け付けたか否かを判定する。ステップS3の判定結果が肯定の場合、ステップS4において、制御装置13は、出力プロファイル122を受け付ける。制御装置13は、受け付けた出力プロファイル122のファイル名を、出力プロファイル選択領域221に表示するように色変換テーブル生成画面220を更新する。表示装置20は、更新された色変換テーブル生成画面220を表示する。更新された色変換テーブル生成画面220の表示後、制御装置13は、ステップS2の処理に戻る。
一方、ステップS3の判定結果が否定の場合、制御装置13は、ステップS5において、スポットカラーLab値表示領域222への押下操作を受け付けたか否かを判定する。ステップS5の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、ステップS6において、第1スポットカラーLab値SP_Lab1と第2スポットカラーLab値SP_Lab2とを受け付ける。
ユーザーが入力する態様として、以下に示す2つの態様がある。第1の態様において、ユーザーは、スポットカラーのLab値を入力し、制御装置13は、入力されたLab値をスポットカラーLab値表示領域222内に表示させる。第2の態様において、ユーザーは、スポットカラー名を入力し、制御装置13は、カラーライブラリー124を用いて、入力されたスポットカラー名に対応するLab値を取得する。
さらに、制御装置13は、2つのスポットカラーLab値SP_Labを受け付けた場合、グラデーション画像プレビュー領域226の両端に、スポットカラー位置表示アイコン227を表示させる。また、制御装置13は、第1スポットカラーLab値SP_Lab1が示すスポットカラーから第2スポットカラーLab値SP_Lab2が示すスポットカラーまで位置に応じて色が連続的に変化するグラデーション画像を、グラデーション画像プレビュー領域226内に表示させる。
図14の例では、ユーザーが、1つ目のスポットカラー名として、「Pantone P 41-8C」を入力し、2つ目のスポットカラー名として、「Pantone P 97-8C」を入力した例を示す。制御装置13は、カラーライブラリー124を用いて「Pantone P 41-8C」に対応する第1スポットカラーLab値SP_Lab1を取得する。同様に、制御装置13は、カラーライブラリー124を用いて「Pantone P 97-8C」に対応する第2スポットカラーLab値SP_Lab2を取得する。
さらに、制御装置13は、グラデーション画像プレビュー領域226の左端に、第1スポットカラーLab値SP_Lab1に対応するスポットカラー位置表示アイコン227_SP1を表示させ、グラデーション画像プレビュー領域226の右端に、第2スポットカラーLab値SP_Lab2に対応するスポットカラー位置表示アイコン227_SP2を表示させる。また、制御装置13は、第1スポットカラーLab値SP_Lab1から第2スポットカラーLab値SP_Lab2まで位置に応じて色が連続的に変化するグラデーション画像を、グラデーション画像プレビュー領域226内に表示させる。
制御装置13は、スポットカラーLab値SP_Lab、スポットカラー位置表示アイコン227、および、グラデーション画像プレビュー領域226を表示するように色変換テーブル生成画面220を更新する。表示装置20は、更新された色変換テーブル生成画面220を表示する。更新された色変換テーブル生成画面220の表示後、制御装置13は、ステップS2の処理に戻る。
一方、ステップS5の判定結果が否定の場合、制御装置13は、ステップS7において、ユーザー中間点数選択領域225の押下操作を受け付けたか否かを判定する。ステップS7の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、ステップS8において、ユーザー中間点数を受け付ける。そして、制御装置13は、ステップS9において、スポットカラーLab値SP_Labと、受け付けたユーザー中間点数とに基づいて、ユーザー中間点数分のユーザー中間点Lab値R_Labを生成する。
図14では、制御装置13が、ユーザー中間点数として「3」を受け付けた例を示す。制御装置13は、ユーザー中間点Lab値R_Lab1、ユーザー中間点Lab値R_Lab2、および、ユーザー中間点Lab値R_Lab3を生成する。そして、制御装置13は、ユーザー中間点Lab値R_Lab1を示すユーザー中間点位置表示アイコン228_R1、ユーザー中間点Lab値R_Lab2を示すユーザー中間点位置表示アイコン228_R2、および、ユーザー中間点Lab値R_Lab3を示すユーザー中間点位置表示アイコン228_R3を表示するように色変換テーブル生成画面220を更新する。表示装置20は、更新された色変換テーブル生成画面220を表示する。更新された色変換テーブル生成画面220の表示後、制御装置13は、ステップS2の処理に戻る。
一方、ステップS7の判定結果が否定の場合、制御装置13は、ステップS10において、色変換テーブル生成ボタン229への押下操作を受け付けたか否かを判定する。ステップS10の判定結果が否定の場合、すなわち色変換テーブル生成ボタン229への押下操作を受け付けていない場合、制御装置13は、ステップS2の処理に戻る。
一方、ステップS10の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、図13に示すステップS21において、B2Aテーブル1222を用いて、第1スポットカラーLab値SP_Lab1を第1機器依存色座標値Initcmyk1に変換する。ステップS21の処理は、上述の(1)式により換言可能である。ステップS21の処理と同様に、制御装置13は、ステップS22において、B2Aテーブル1222を用いて、第2スポットカラーLab値SP_Lab2を第2機器依存色座標値Initcmyk2に変換する。ステップS22の処理は、上述の(2)式により換言可能である。
ステップS22の処理終了後、制御装置13は、ステップS23において、第1スポットカラーLab値SP_Lab1および第1機器依存色座標値Initcmyk1を実引数として調整値設定処理を実行し、第1調整値Δcmykb_SP1を取得する。さらに、制御装置13は、ステップS24において、第2スポットカラーLab値SP_Lab2および第2機器依存色座標値Initcmyk2を実引数として調整値設定処理を実行し、第2調整値Δcmykb_SP2を取得する。調整値設定処理について、図15を用いて説明する。
図15は、調整値設定処理を示すフローチャートである。ステップS41において、制御装置13は、色補正無しLUT128を用いて、仮引数である機器依存色座標値Initcmykをインク使用量INKに変換する。そして、制御装置13は、ステップS42において、インク使用量INKに基づいて、スポットカラーの画像を第1プリンター40に印刷させる。ステップS43において、測色装置30は第1プリンター40が印刷した出力画像を測色し、制御装置13は、測色値cLabを取得する。
ステップS43の処理終了後、制御装置13は、ステップS44において、仮引数であるスポットカラーLab値SP_Labから測色値cLabを減算することにより、差分値ΔLabを算出する。ステップS44の処理は、下記式で換言可能である。
ΔLab=SP_Lab-cLab
また、制御装置13は、ステップS45において、A2Bテーブル1221を用いて、機器依存色座標値Initcmykを機器非依存色座標値InitLabに変換する。ステップS45の処理は、上述の(3)式で換言可能である。
ステップS45の処理終了後、制御装置13は、ステップS46において、機器依存色座標値Initcmykに差分値ΔLabを加算することにより、目標Lab値TargetLabを算出する。ステップS46の処理は、上述の(4)式で換言可能である。
そして、制御装置13は、ステップS47において、探索処理を実行する。探索処理について、図16を用いて説明する。
図16は、探索処理を示すフローチャートである。探索処理は、機器非依存色座標値Initcmykに探索調整値Δcmykを加えた暫定cmyk値pcmykpをA2Bテーブル1221を用いて変換した暫定Lab値pLabpが、目標Lab値TargetLabに極力近づける最適解Δcmykbを探索する。より具体的には、探索処理は、探索調整値Δcmykを引数とする目的関数f(Δcmyk)を設定し、目的関数f(Δcmyk)を最小とする最適化問題を解くことにより、最適解Δcmykbを探索する。
準ニュートン法では微分関数を用いた探索を行うため局所解へ収束してしまい、正しい最適解が得られない可能性がある。局所解への収束を抑制するため、探索処理は、複数の初期値Δcmykを与えて、各初期値Δcmykに対して準ニュートン法を適用して最適解候補Δcmykpbを求める。そして探索処理は、各初期値に対する最適解候補Δcmykpbから、最適解Δcmykbを決定する。
探索処理において、制御装置13は、ステップS51において、変数iに1を代入する。変数iは、複数の探索初期値Δcmykのそれぞれを識別する変数である。以下の説明において、初期値Δcmykという記載は、全ての初期値Δcmykiの総称である。次に、制御装置13は、ステップS52において、探索調整値Δcmykの初期値Δcmykiを設定する。
図17は、初期値Δcmykを示す図である。図17に示すcmyk色空間CSDにおける各格子点が、初期値Δcmykの位置を示す。図17では、図面の煩雑化を抑えるため、一部の格子点のみに対して初期値Δcmykとの関係を示す。以下の説明において、初期値Δcmykiの各成分を、(Δci,Δmi,Δyi,Δki)と示す。探索処理において、初期値Δcmyk1は、(0,0,0,0)である。第1実施形態では、初期値Δcmyk1を中心として、c値を所定間隔Scずつずらした3点、m値を所定間隔Smずつずらした3点、およびy値を所定間隔Syずつずらした3点による27点の初期値Δcmykを用意している。所定間隔Sc、所定間隔Sm、および所定間隔Syは、0より大きい実数である。変数iは、1以上27以下の整数である。探索処理を高速化させるため、Δkiを0とする。従って、初期値Δcmykiの各成分(Δci,Δmi,Δyi,Δki)は、以下の通りである。
(Δc1,Δm1,Δy1,Δk1)=(0,0,0,0)
(Δc2,Δm2,Δy2,Δk2)=(+Sc,0,0,0)
(Δc3,Δm3,Δy3,Δk3)=(+Sc,0,+Sy,0)

(Δc12,Δm12,Δy12,Δk12)=(+Sc,+Sm,+Sy,0)

(Δc25,Δm25,Δy25,Δk25)=(-Sc,-Sm,-Sy,0)

(Δc27,Δm27,Δy27,Δk27)=(+Sc,-Sm,-Sy,0)
上述のように、第1実施形態ではΔkiを0とするが、Δcmykを中心として、所定間隔Skずつずらすことも可能である。所定間隔Skは、0より大きい実数である。また、第1実施形態では、初期値Δcmykの個数は27個であるが、8個または81個等、27個以外でもよい。
所定間隔Sc、所定間隔Sm、および所定間隔Syは、例えば、cmyk色空間CSDにおけるA2Bテーブル1221によって示される格子点GDaの間隔Gc、間隔Gm、間隔Gyの0.5倍以上2倍以下とすることができる。式で表すと、以下の通りとなる。
0.5×Gc≦Sc≦2×Gc
0.5×Gm≦Sm≦2×Gm
0.5×Gy≦Sy≦2×Gy
所定間隔Sc、所定間隔Sm、および所定間隔Syを、間隔Gc、間隔Gm、間隔Gyの0.5倍以上2倍以下とすると、最適解Δcmykbを効率よく探索することができる。
Δcmykを中心として、所定間隔Skずつずらす場合には、例えば、k軸方向における格子点GDaの間隔の0.5倍以上2倍以下とすることができる。
説明を図16に戻す。制御装置13は、ステップS53において、探索調整値Δcmykに初期値Δcmykiを代入する。ステップS53の処理は、下記式で換言可能である。
Δcmyk=Δcmyki
次に、制御装置13は、ステップS54において、最適化問題求解処理を実行する。最適化問題求解処理について、図18を用いて説明する。
図18は、最適化問題求解処理を示すフローチャートである。最適化問題求解処理は、準ニュートン法におけるBFGS法を用いて、複数の初期値Δcmykiのうちの1つの初期値Δcmykiに対する最適解候補Δcmykpbを求める。
制御装置13は、ステップS61において、機器依存色座標値Initcmykに探索調整値Δcmykを加算することにより、暫定cmyk値pcmykpを算出する。ステップS61の処理は、下記式で換言可能である。
pcmykp=Initcmyk+Δcmyk
そして、制御装置13は、ステップS62において、A2Bテーブル1221を用いて、暫定cmyk値pcmykpを暫定Lab値pLabpに変換する。ステップS62の処理は、下記式で換言可能である。
pLabp=ficc(出力プロファイル122,A2B,pcmykp
ステップS63からステップS65までの処理は、目的関数f(Δcmyk)の各項を求める処理である。目的関数f(Δcmyk)は、上述の(5)式で示される。
制御装置13は、ステップS63において、暫定Lab値pLabpと目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00の2乗を算出する。
また、制御装置13は、ステップS64において、探索調整値Δcmykをcmyk色空間CSDのベクトルで表現した場合の該ベクトルの大きさVの2乗を算出する。
また、制御装置13は、ステップS65において、コストCoを算出する。cmyk値の各成分が取り得る範囲0以上100以下という条件を、暫定cmyk値pcmykpが満たすため、制御装置13は、コストCoを、以下の式に従って算出する。以下の式において、暫定cmyk値pcmykpの各成分を、(cpp,mpp,ypp,kpp)とする。
cpp<0である場合、 Co=-cpp×Cco
cpp>100である場合、Co=(cpp-100)×Cco
mpp<0である場合、 Co=-mpp×Cco
mpp>100である場合、Co=(mpp-100)×Cco
ypp<0である場合、 Co=-ypp×Cco
ypp>100である場合、Co=(ypp-100)×Cco
kpp<0である場合、 Co=-kpp×Cco
kpp>100である場合、Co=(kpp-100)×Cco
上記以外の場合、Co=0
係数Ccoは、正の数であり、cmyk値の各成分が取り得る範囲0以上100以下と比べて十分に大きい数である10以上10以下程度が好ましい。
制御装置13は、コストCoを、cmyk値の各成分が取り得る範囲0以上100以下という条件以外の要素に基づいて算出してもよい。例えば、制御装置13は、ステップS61の処理からステップS65の処理までを実行した場合にエラーが生じた場合、コストCoに、10以上10以下の値を加算してもよい。
ステップS63からステップS65までの処理により、目的関数f(Δcmyk)の各項が求まったため、制御装置13は、ステップS66において、目的関数f(Δcmyk)を算出し、出力値を得る。
制御装置13は、ステップS67において、ステップS61からステップS66の処理を、目的関数f(Δcmyk)の出力値を極小値とする最適解候補Δcmykpbが見つかるまで繰り返す。最初にステップS67の処理が行われる場合には、目的関数f(Δcmyk)の出力値が極小値であるか否かを判定することができないため、制御装置13は、ステップS68において、探索調整値Δcmykを微小量変化させたうえ、処理をステップS61に戻す。この微小量は、BFGS法に基づいて定められる。2回目以降にステップS67の処理が行われる場合には、制御装置13は、最適解候補Δcmykpbが見つからない場合にステップS68の処理を実行する。最適解候補Δcmykpbが見つかった場合、制御装置13は、図18に示す一連の処理を終了し、図16に示すステップS55の処理を実行する。
説明を図16に戻す。制御装置13は、ステップS55において、全ての初期値Δcmykに対して最適化問題求解処理を実行したか否かを判定する。ステップS55の判定結果が否定である場合、即ち、まだ最適化問題求解処理を実行していない初期値Δcmykがある場合、制御装置13は、ステップS56において、変数iを1増加させて、処理をステップS52に戻す。一方、ステップS55の判定結果が肯定である場合、制御装置13は、ステップS57において、初期値Δcmykごとの最適解候補Δcmykpbから、最適解Δcmykbを決定する。
そして、制御装置13は、ステップS58において、最適解Δcmykbを、調整値Δcmykbとして決定する。調整値設定処理がステップS23から呼び出されている場合、制御装置13は、最適解Δcmykbを第1調整値Δcmykb_SP1として決定する。同様に、調整値設定処理がステップS24から呼び出されている場合、制御装置13は、最適解Δcmykbを第2調整値Δcmykb_SP2として決定する。ステップS58の処理終了後、制御装置13は、図16に示す一連の処理、および、図15に示す一連の処理を終了し、調整値設定処理の呼び出し元に処理を戻す。
説明を図13に戻す。制御装置13は、ステップS25において、第1スポットカラーLab値SP_Lab1と第2スポットカラーLab値SP_Lab2とを結ぶ第1線分上に位置するシステム中間点Lab値Q_Labを1または複数生成する。ただし、制御装置13は、ステップS25において、単位直方体に含まれるシステム中間点の個数が1以下となるように、システム中間点Lab値Q_Labを生成する。
次に、制御装置13は、ステップS26において、第1調整値Δcmykb_SP1および第2調整値Δcmykb_SP2に基づいて、システム中間点Lab値Q_Labの調整値ADを特定する。また、制御装置13は、ステップS27において、出力プロファイル122のB2Aテーブル1222を複製し、複製B2Aテーブルを得る。例えば、記憶装置12が、HDDおよびRAMであり、B2Aテーブル1222がHDDに記憶されているとする。制御装置13は、HDDに記憶されているB2Aテーブル1222を、複製B2AテーブルとしてRAM上に複製する。
ステップS27の処理終了後、制御装置13は、ステップS28において、第1線分上のLab値が複製B2Aテーブルにより変換されたcmyk値に対して第1調整値Δcmykb_SP1、第2調整値Δcmykb_SP2および調整値ADのいずれかが反映されるように複製B2Aテーブルを調整することにより、修正B2Aテーブル1223を生成する。
次に、制御装置13は、ステップS29において、修正B2Aテーブル1223を用いて、第1スポットカラーLab値SP_Lab1を登録cmyk値pcmyk_SP1に変換し、第2スポットカラーLab値SP_Lab2を登録cmyk値pcmyk_SP2に変換し、ユーザー中間点Lab値R_Labを登録cmyk値pcmyk_Rに変換する。
そして、制御装置13は、ステップS30において、第1スポットカラーLab値SP_Lab1および登録cmyk値pcmyk_SP1、第2スポットカラーLab値SP_Lab2および登録cmyk値pcmyk_SP2、ならびに、ユーザー中間点Lab値R_Labおよび登録cmyk値pcmyk_Rを、色変換テーブル126に追加する。
次に、制御装置13は、ステップS31において、修正B2Aテーブル1223を破棄する。ステップS31の処理終了後、制御装置13は、図12および図13に示す一連の処理を終了する。
A.4.印刷処理実行時における色変換テーブル生成システム1の動作
図19は、印刷処理実行時の動作を示すフローチャートである。制御装置13は、ユーザーの操作等によって第1プリンター40に供給される印刷指令を受け付けた場合、ステップS81において、印刷指令に含まれる画像情報がスポットカラー名を含むか否かを判定する。画像情報がスポットカラー名を含む場合、スポットカラーが指定されたことを意味する。ステップS81の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、ステップS82において、カラーライブラリー124を用いて、画像情報に含まれるスポットカラー名をLab値に変換する。そして、制御装置13は、ステップS83において、画像情報がLab値を含むか否かを判定する。ステップS81の判定結果が否定の場合、すなわち、印刷指令に含まれる画像情報が、Lab値またはCMYK値を含む場合も、制御装置13は、ステップS83において、画像情報がLab値を含むか否かを判定する。
ステップS83の判定結果が肯定の場合、ステップS84において、制御装置13は、記憶装置12が色変換テーブル126を有するか否かを判定する。ステップS84の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、ステップS85において、画像情報に含まれる2つのLab値ともに、色変換テーブル126に登録されているか否かを判定する。ステップS85の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、ステップS86において、第1色変換フローに従って画像情報が示すグラデーション画像を印刷する。
図20は、第1色変換フローを示す図である。第1色変換フローにおいて、制御装置13は、スポットカラーが指定されたグラデーション画像内の位置における色を示すLab値Labinを、画像情報であるGrad(Labin1,Labin2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて算出する。次に、制御装置13は、Lab値Labinを、色変換テーブル126を用いて登録cmyk値pcmykに変換する。次に、制御装置13は、変換した登録cmyk値pcmykを、色補正無しLUT128を用いてインク使用量INKに変換する。そして、制御装置13は、変換したインク使用量INKに基づいて、第1プリンター40にLab値Labinが示す色を媒体pに印刷させる。制御装置13は、グラデーション画像内の全ての位置に対して、上述の処理を行うことにより、媒体pに、グラデーション画像を表示させる。
説明を図19に戻す。ステップS84の判定結果が否定の場合、制御装置13は、ステップS87において、第2色変換フローに従って画像情報が示すグラデーション画像を印刷する。同様に、ステップS85の判定結果が否定の場合、すなわち、画像情報に含まれる2つのLab値の一方または両方が色変換テーブル126に登録されていない場合も、制御装置13は、ステップS87に示す処理を実行する。
図21は、第2色変換フローを示す図である。第2色変換フローにおいて、制御装置13は、スポットカラーが指定されたグラデーション画像内の位置における色を示すLab値Labinを、画像情報であるGrad(Labin1,Labin2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて算出する。次に、制御装置13は、Lab値Labinを、B2Aテーブル1222を用いてcmyk値pcmykに変換する。次に、制御装置13は、変換したcmyk値pcmykを、色補正無しLUT128を用いてインク使用量INKに変換する。以降の処理は、第1色変換フローと同一であるため、説明を省略する。
説明を図19に戻す。ステップS83の判定結果が否定の場合、言い換えれば、画像情報がCMYK値を含む場合、制御装置13は、ステップS88において、第3色変換フローに従って画像情報が示すグラデーション画像を印刷する。
図22は、第3色変換フローを示す図である。第3色変換フローにおいて、制御装置13は、CMYK値が指定されたグラデーション画像内の位置における色を示すCMYK値CMYKinを、画像情報であるGrad(CMYKin1,CMYKin2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて算出する。次に、制御装置13は、算出したCMYK値CMYKinを、A2Bテーブル1211を用いてLab値に変換する。そして、制御装置13は、変換したLab値をB2Aテーブル1222を用いてcmyk値pcmykに変換する。次に、制御装置13は、変換したcmyk値pcmykを、色補正無しLUT128を用いてインク使用量INKに変換する。以降の処理は、第1色変換フローと同一であるため、説明を省略する。
ステップS86、ステップS87、またはステップS88の処理終了後、制御装置13は、図19に示す一連の処理を終了する。
A.5.第1実施形態の効果
以上の説明のように、色変換テーブル生成システム1において、ホスト装置10に含まれる制御装置13は、受付部131と、第1生成部132と、第1変換部133と、設定部134と、第1特定部136と、第2生成部137と、第3生成部138と、第4生成部139とを含む。受付部131は、受付工程として機能する。第1生成部132は、第1生成工程として機能する。第1変換部133は、第1変換工程として機能する。設定部134は、設定工程として機能する。第1特定部136は、特定工程として機能する。第2生成部137は、第2生成工程として機能する。第3生成部138は、第3生成工程として機能する。第4生成部139は、第4生成工程として機能する。
スポットカラーが指定されたグラデーション画像の色再現精度を高めるため、第2生成部137は、修正B2Aテーブル1223を調整するが、B2Aテーブル1222を調整しない。従って、制御装置13は、スポットカラーが指定されたグラデーション画像に関しては色変換テーブル126を用いることにより色再現精度を高めることができるとともに、B2Aテーブル1222を調整しないことにより、プロファイルの色空間全体の色再現精度を維持することが可能になる。従って、制御装置13は、印刷指令に含まれる画像情報がCMYK値を含む場合であっても、B2Aテーブル1222によって色再現精度を維持することが可能になる。B2Aテーブル1222による色再現精度が維持されることによって、例えば、CMYK値によって指定された画像に関しても、色再現精度を維持することが可能になる。CMYK値によって指定された画像は、例えば、動物および植物のような、自然物を写した画像である。
また、第1生成部132は、単位直方体に1以下のシステム中間点が含まれるように、システム中間点を1または複数生成する。単位直方体に含まれるシステム中間点が1以下であることにより、制御装置13は、修正B2Aテーブル1223を精度良く調整することが可能になる。仮に、単位直方体にシステム中間点が複数含まれる場合、第2生成部137は、複数のシステム中間点のそれぞれの調整値が適切となるように、8個の格子点GDbのそれぞれのcmyk値を調整する必要がある。しかしながら、複数のシステム中間点のいずれかの影響が大きくなるという偏りが生じてしまい、8個の格子点GDbのそれぞれのcmyk値を正しく調整できない場合がある。
また、第3生成部138は、ユーザーの操作によって、ユーザー中間点を生成する。第1生成部132が生成するシステム中間点は、ユーザーにとっては不要な中間点である場合がある。ユーザー中間点Lab値R_Labを色変換テーブル126に登録することにより、制御装置13は、ユーザーの好みを反映した色変換テーブル126を生成することが可能になる。
また、第2生成部137の第1の態様によれば、第1スポットカラーLab値SP_Lab1、第2スポットカラーLab値SP_Lab2、システム中間点Lab値Q_Labのいずれかを含む単位直方体の頂点となる格子点GDbの調整値を調整することができる。従って、第1線分のうち、第1スポットカラーLab値SP_Lab1、第2スポットカラーLab値SP_Lab2、システム中間点Lab値Q_Labのいずれかを含む単位直方体内にユーザー中間点が生成された場合、このユーザー中間点に対応する登録cmyk値pcmyk_Rには、調整値を反映することができる。また、第1線分のうち、調整値が反映された格子点GDbを有する単位直方体と隣り合う単位直方体内にユーザー中間点が生成される場合もある。この場合、このユーザー中間点に対応する登録cmyk値pcmyk_Rを算出する際に、制御装置13は、調整値が反映された格子点GDbのcmyk値を用いた補間演算によって、登録cmyk値pcmykを算出する。従って、調整値が反映された格子点GDbを有する単位直方体と隣り合う単位直方体内にユーザー中間点が生成されても、このユーザー中間点に対応する登録cmyk値pcmyk_Rには、調整値を反映することができる。
また、第2生成部137の第2の態様によれば、第1スポットカラーLab値SP_Lab1、第2スポットカラーLab値SP_Lab2、システム中間点Lab値Q_Labを中心とする調整範囲ARによって調整値が波及されるため、調整範囲ARを適切に設定することにより、第1線分上のいずれのLab値にユーザー中間点が生成されても、このユーザー中間点に対応する登録cmyk値pcmyk_Rには、調整値を反映することができる。
また、設定部134は、第1機器依存色座標値Initcmyk1に応じて第1プリンター40が出力した出力画像を測色装置30が測色し、測色結果を用いて探索した、第1プリンター40が第1スポットカラーを出力可能な最適なcmyk値、および、第1機器依存色座標値Initcmyk1の差分を、第1調整値Δcmykb_SP1として設定する。
これにより、第1プリンター40の特性を考慮した最適な第1調整値Δcmykb_SP1によって、スポットカラーが指定されたグラデーション画像の色再現精度を高めることができる。
また、第3生成部138は、ユーザーの操作によって、ユーザー中間点Lab値R_Labを生成する個数を受け付け、受け付けた個数より1大きい数で第1線分を均等に分割するユーザー中間点を示す個数のLab値を、ユーザー中間点Lab値R_Labとして生成する。
生成されるシステム中間点の数は、第1スポットカラーLab値SP_Lab1と第2スポットカラーLab値SP_Lab2とが離れているほど多くなる。仮に、色変換テーブル126にシステム中間点Lab値Q_Labを登録する場合、第1スポットカラーLab値SP_Lab1と第2スポットカラーLab値SP_Lab2とが互いに離れているほど、色変換テーブル126のデータ量が多くなり、色再現精度が高くなる。しかしながら、ユーザーとしては、グラデーション画像の色再現精度はある程度でよく、色変換テーブル126のデータ量を抑えたい場合、ユーザーの意図と異なる色変換テーブル126を生成してしまう。また、色変換テーブル126にシステム中間点Lab値Q_Labを登録する場合、第1スポットカラーLab値SP_Lab1と第2スポットカラーLab値SP_Lab2とが互いに近くなるほど、色変換テーブル126のデータ量を抑えることができる。しかしながら、ユーザーとしてはグラデーション画像の色再現精度を高めたい場合、ユーザーの意図と異なる色変換テーブル126を生成してしまう。
第1実施形態では、第3生成部138は、ユーザー中間点を示す個数のLab値を、ユーザー中間点Lab値R_Labとして生成するので、ユーザーの意図に合うような色変換テーブル126を生成することが可能になる。
また、第1特定部136は、第1スポットカラーLab値SP_Lab1に対応する第1調整値Δcmykb_SP1、および、第2スポットカラーLab値SP_Lab2に対応する第2調整値cmykb_SP2に基づいて、システム中間点Lab値Q_Labに対応する調整値ADを補間することによって調整値ADを特定する。
これにより、第1特定部136は、適切な調整値ADを特定することが可能になる。
印刷処理実行時において、第1実施形態では、第2変換部142が、第1プリンター40に供給される出力指令に含まれる画像情報が、スポットカラーが指定されたグラデーション画像を示す場合、色変換テーブル126を用いて、グラデーション画像内の位置に応じたLab値をcmyk値pcmykに変換する。出力制御部146は、第2変換部142によって変換されるcmyk値pcmykに応じて、第1プリンター40に位置に応じた色を出力させる。第2変換部142が、第2変換工程として機能する。出力制御部146が、出力制御工程として機能する。以上により、第1実施形態では、スポットカラーが指定されたグラデーション画像を印刷する場合、色変換テーブル126を用いることによって、色再現精度を高めることができる。
B.第2実施形態
第1実施形態における色変換テーブル生成システム1は、第1プリンター40を含む。一方、第2実施形態における色変換テーブル生成システム1aは、2つのプリンターとして、第1プリンター40と第2プリンター50とを有する。第2実施形態では、第1プリンター40を用いて生成した色変換テーブル126を、第2プリンター50が印刷する場合にも用いる方法について説明する。
以下、第2実施形態にかかる色変換テーブル生成システム1aを説明する。なお、以下に例示する第2実施形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照の符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
B.1.色変換テーブル生成システム1aの概要
図23は、色変換テーブル生成システム1aの構成図である。色変換テーブル生成システム1aは、ホスト装置10aと、表示装置20と、測色装置30と、第1プリンター40と、第2プリンター50とを含む。第2プリンター50が、「第2出力装置」の一例である。ホスト装置10aは、表示装置20と、測色装置30と、第1プリンター40と、第2プリンター50とにアクセス可能である。
第2プリンター50は、第1プリンター40と同一の機能を有するインクジェットプリンターである。しかしながら、プリンターには、個体ごとの出力特性があり、出力特性にバラつきがある。このバラつきのため、第1プリンター40および第2プリンター50が同一のcmyk値で示される画像を印刷した場合、印刷して得られる画像の色は、互いに異なることがある。
ホスト装置10は、記憶装置12aと、制御装置13aと、入力装置16と、第1通信IF17と、第2通信IF18と、第3通信IF19とを含む。第3通信IF19は、第2プリンター50の第2プリンター通信IF52と通信する機器である。第3通信IF19および第2プリンター通信IF52の規格には、USB、または、近距離無線通信規格等を用いることができる。第3通信IF19および第2プリンター通信IF52の通信は、有線でもよいし、無線でもよいし、LANまたはインターネット等といったネットワーク通信でもよい。
記憶装置12aは、複数のプログラム、制御装置13aが使用する各種のデータ、入力プロファイル121、出力プロファイル122、カラーライブラリー124、色変換テーブル126、キャリブレーション用DLP127、および、色補正無しLUT128を記憶する。DLPは、Device Link Profileの略である。キャリブレーション用DLP127は、「キャリブレーション用色変換情報」の一例である。
図24は、キャリブレーション用DLP127を示す図である。キャリブレーション用DLP127は、cmyk値cmyk0と、このcmyk値cmyk0に応じて第2プリンター50が印刷する画像の色を第1プリンター40が印刷する画像の色に近づける補正値との対応関係を示す。補正値には、例えば、以下に示す2つの態様がある。
第1の態様における補正値は、前述した第1プリンター40が印刷する画像の色に近づけた色を示す画像を第2プリンター50が印刷することができるcmyk値cmyk1である。第2の態様における補正値は、cmyk値cmyk1とcmyk値cmyk0との差分である。以下の記載では、補正値は、第1の態様であるとし、cmyk値cmyk0を、「入力cmyk値cmyk0」と称し、cmyk値cmyk1を、「補正cmyk値cmyk1」と称する。
図24に示すキャリブレーション用DLP127は、cmyk色空間CSDにおけるN5個の格子点における補正cmyk値cmyk1を示す。N5は、1以上の整数である。
B.2.第2実施形態の構成
説明を図21に戻す。制御装置13aは、記憶装置12aから、プログラムを読み取り実行することによって、色変換テーブル生成部130、印刷処理部140a、およびキャリブレーション用DLP生成部150として機能する。印刷処理部140aは、第2変換部142と、第3変換部144と、出力制御部146aとを含む。キャリブレーション用DLP生成部150は、第4変換部151と、第2特定部152と、決定部153と、探索部154と、第5生成部155とを含む。図25を用いて、キャリブレーション用DLP生成部150および印刷処理部140aを説明する。
図25は、キャリブレーション用DLP127の生成の概要を示す図である。制御装置13aは、色変換テーブル126に登録された調整対象cmyk値cmykS2に応じて、第1プリンター40にカラーパッチPAが配置された画像であるカラーチャートCHを印刷させる。カラーパッチPAの数は、調整対象cmyk値cmykS2の数に一致する。同様に、制御装置13aは、調整対象cmyk値cmykS2に応じて、第2プリンター50にカラーパッチPAが配置された画像であるカラーチャートCHを印刷させる。このように、制御装置13aは、同一の調整対象cmyk値cmykS2を、第1プリンター40および第2プリンター50に印刷させる。しかしながら、前述のように、第1プリンター40および第2プリンター50では出力特性に差があるため、カラーチャートCHとカラーチャートCHとは互いに異なる画像となる。
第4変換部151は、第2プリンター特性A2Bテーブル1276を用いて、調整対象cmyk値cmykS2を、Lab色空間CSIの調整対象Lab値LabS2に変換する。
図26は、第2プリンター特性A2Bテーブル1276の一例を示す図である。第2プリンター特性A2Bテーブル1276は、cmyk色空間CSDにおけるECIチャートのカラーパッチに対応するcmyk値ccmykと、第2プリンター50が出力したECIチャートを測色して得られるLab色空間CSIにおける測色結果を表す測色値cLabECI_Pとの対応関係を示す。ECIは、European Color Initiativeの略である。第2プリンター特性A2Bテーブル1276には、cmyk色空間CSDにおけるN6個の格子点におけるLab値を示す。N6は、1以上の整数である。N6は、ECIチャートのカラーパッチの数となる。第2プリンター特性A2Bテーブル1276の格子点は、通常、cmyk色空間CSDにc軸方向、m軸方向、y軸方向、および、k軸方向へ略等間隔となるように並べられる。
説明を図25に戻す。第2特定部152は、測色結果差分テーブル1274を用いて、調整対象Lab値LabS2に対応する測色値差分ΔLabT-P_S2を特定する。
図27は、測色結果差分テーブル1274の一例を示す図である。測色結果差分テーブル1274は、測色値cLabPと、測色値差分ΔcLabT-Pとの対応関係を示す。測色値cLabPは、第2プリンター50が印刷したカラーチャートCHを測色した測色結果を示す。測色値差分ΔcLabT-Pは、測色値cLabTから測色値cLabPを減算して得られる値である。測色値cLabTは、第1プリンター40が印刷したカラーチャートCHを測色した測色結果を示す。測色値差分ΔcLabT-Pは、ΔL、Δa、およびΔbを有する。測色結果差分テーブル1274には、カラーパッチPAの数としてN7個のレコードが登録される。例えば、j番目のレコードには、j番目のカラーパッチPAに対応する測色値cLabPとして、Lj,aj,bjが登録されており、j番目のカラーパッチPAに対応する測色値差分ΔcLabT-Pとして、(ΔLT-Pj,(ΔaT-Pjおよび(ΔbT-Pjが登録されている。jは、1以上N7以下の整数である。
調整対象Lab値LabS2と同一のLab値が測色結果差分テーブル1274に登録されているため、第2特定部152は、登録されているLab値に対応する測色値差分ΔcLabT-Pを、測色値差分ΔcLabT-P_S2として特定する。
説明を図25に戻す。決定部153は、調整対象Lab値LabS2と測色値差分ΔLabT-P_S2とに基づいて、Lab色空間CSIの目標Lab値TargetLabを決定する。例えば、決定部153は、調整対象Lab値LabS2に測色値差分ΔLabT-P_S2を加算して得られる値を、Lab色空間CSIの目標Lab値TargetLabとして決定する。
なお、測色値差分は、測色値cLabPから測色値cLabTを減算して得られる値でもよい。この場合、決定部153は、調整対象Lab値LabS2から、調整対象Lab値LabS2に対応する測色値差分を減算して得られる値を、Lab色空間CSIの目標Lab値TargetLabとして決定する。
探索部154は、cmyk色空間CSDの暫定cmyk値pcmykpを第2プリンター特性A2Bテーブル1276を用いて変換したLab色空間CSIの暫定Lab値pLabpと目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00が、調整対象Lab値LabS2と目標Lab値TargetLabとの色差ΔE00より小さいという条件を満たす暫定cmyk値pcmykpを最適cmyk値cmykstとして探索する。
具体的な最適cmyk値cmykstの探索方法は、第1実施形態における最適cmyk値cmykstの探索方法と同一の方法とすることができる。
図25では、探索部154が、第1暫定cmyk値pcmykp1から第27暫定cmyk値pcmykp27それぞれを初期値として最適化問題を解くことを示している。第1暫定cmyk値pcmykp1は、調整対象cmyk値cmykS2に初期値Δcmyk1を加算した値として表現できる。同様に、第27暫定cmyk値pcmykp27は、調整対象cmyk値cmykS2に初期値Δcmyk27を加算した値として表現できる。
図25に示す第1暫定Lab値pLabp1、第27暫定Lab値pLabp27は、それぞれ、第1暫定cmyk値pcmykp1、第27暫定cmyk値pcmykp27を、第2プリンター特性A2Bテーブル1276を用いて変換して得られた値である。
そして、図25に示すように、探索部154は、第1暫定cmyk値pcmykp1、…、第27暫定cmyk値pcmykp27を初期値として、最適化問題を解き、最適解候補Δcmykpb1、…、最適解候補Δcmykpb27を得る。次に、探索部154は、最適解候補Δcmykpb1、…、最適解候補Δcmykpb27から、目的関数f(Δcmykpbn)を最小とする最適解Δpcmykbを特定し、調整対象Lab値LabS2に最適解Δpcmykbを加算して得られた値を、最適cmyk値cmykstとして特定する。nは、1から27までの値である。
第5生成部155は、調整対象cmyk値cmykS2と最適cmyk値cmykstとに基づいて、キャリブレーション用DLP127を生成する。例えば、第5生成部155は、調整対象cmyk値cmykS2を最適cmyk値cmykstに対応付けて、キャリブレーション用DLP127に格納する。さらに、調整対象cmyk値cmykS2のみの調整であると、調整対象cmyk値cmykS2の周囲に階調崩れが発生するため、第5生成部155は、調整対象cmyk値cmykS2の周辺の入力cmyk値cmyk0に対する補正cmyk値cmyk1を調整する。
説明を図23に戻す。第2プリンター50に出力される印刷対象画像を示す画像情報がLab値またはスポットカラー名を含む場合、第3変換部144は、第2変換部142によって変換された、グラデーション画像内の位置に応じたLab値を変換したcmyk値を、キャリブレーション用DLP127を用いて補正cmyk値cmyk1に変換する。出力制御部146は、第3変換部144によって変換された補正cmyk値cmyk1に応じて、第2プリンター50に、前述の位置における色を印刷させる。
なお、第2実施形態において、第1プリンター40に画像を出力させる場合、制御装置13aは、第1実施形態で示したように、キャリブレーション用DLP127を用いずに、第2変換部142によって変換されたcmyk値に応じて、第1プリンター40に、前述の位置における色を印刷させる。
B.3.キャリブレーション用DLP生成処理実行時における色変換テーブル生成システム1の動作
図28および図29は、キャリブレーション用DLP生成処理を示すフローチャートである。制御装置13aは、ステップS101において、入力cmyk値cmyk0と補正cmyk値cmyk1とが同一のキャリブレーション用DLP127を生成する。次に、制御装置13aは、ステップS102において、第1プリンター40に、色変換テーブル126に登録された調整対象cmyk値cmykS2に応じて各カラーパッチPAを含むカラーチャートCHを印刷させる。また、ステップS103において、測色装置30は、第1プリンター40が印刷したカラーチャートCHを測色し、制御装置13aは、各カラーパッチPAの測色値cLabTを測色装置30から取得する。
また、制御装置13aは、ステップS104において、第2プリンター50に、色変換テーブル126に登録された調整対象cmyk値cmykS2に応じて各カラーパッチPAを含むカラーチャートCHを印刷させる。そして、ステップS105において、測色装置30は、カラーチャートCHを測色し、制御装置13aは、各カラーパッチPAの測色値cLabPを取得する。
次に、制御装置13aは、ステップS106において、ECIチャートのカラーパッチに対応するcmyk値ccmykと、cmyk値ccmykに応じて第2プリンター50が印刷した各カラーパッチの測色値cLabECI_Pとに基づいて、第2プリンター特性A2Bテーブル1276を生成する。具体的な生成方法として、制御装置13aは、cmyk値ccmykを、第2プリンター特性A2Bテーブル1276のcmyk値に代入する。さらに、制御装置13aは、cmyk値ccmykによって第2プリンター50が印刷したECIチャートの測色結果を示す測色値cLabECI_Pを、代入したcmyk値ccmykと対応付ける。具体的には、制御装置13aは、前述の測色値cLab ECI_Pを、第2プリンター特性A2Bテーブル1276における、代入したcmyk値ccmykと同一のレコードのLab値に代入する。
そして、制御装置13aは、ステップS107において、調整対象cmyk値cmykS2と測色値cLabTと測色値cLabPとに基づいて、測色結果差分テーブル1274を生成する。具体的な生成方法として、制御装置13aは、ある調整対象cmyk値によって第1プリンター40が印刷したカラーチャートCHの測色結果を示す測色値cLabPを、測色結果差分テーブル1274のLab値に代入する。さらに、制御装置13aは、あるcmyk値によって第1プリンター40が印刷したカラーチャートCHの測色結果を示す測色値cLabTから、代入した測色値cLabPを減算することにより、測色値差分ΔcLabT-Pを算出する。そして、制御装置13aは、前述の測色値差分ΔcLabT-Pを、代入したLab値と対応付ける。具体的には、制御装置13aは、前述の測色値差分ΔcLabT-Pを、測色結果差分テーブル1274における、代入したLab値と同一のレコードのΔcLab値に代入する。
次に、制御装置13aは、ステップS108において、色変換テーブル126に登録された調整対象cmyk値cmykS2を第2プリンター特性A2Bテーブル1276を用いて、調整対象Lab値LabS2に変換する。ステップS108の処理は、下記式で換言可能である。
LabS2=ficc(第2プリンター特性A2Bテーブル1276,A2B,cmykS2
そして、制御装置13aは、ステップS109において、測色結果差分テーブル1274を参照して、調整対象Lab値LabS2に対応する測色値差分ΔcLabT-P_S2を特定する。
次に、制御装置13aは、ステップS110において、調整対象Lab値LabS2に、測色値差分ΔcLabT-P_S2を加算することにより、目標Lab値TargetLabを算出する。ステップS110の処理は、下記式で換言可能である。
TargetLab=LabS2+ΔcLabT-P_S2
そして、制御装置13aは、ステップS111において、第2実施形態における探索処理を実行する。第2実施形態における探索処理について、図30を用いて説明する。
図30は、第2実施形態における探索処理を示すフローチャートである。第2実施形態における探索処理は、第1実施形態における探索処理とほぼ同一の処理である。以下では、第1実施形態における探索処理との差異部分のみ説明する。
制御装置13aは、ステップS134において、最適化問題求解処理を実行する。最適化問題求解処理について、図31を用いて説明する。
図31は、第2実施形態における最適化問題求解処理を示すフローチャートである。第2実施形態における最適化問題求解処理は、第1実施形態における最適化問題求解処理とほぼ同一の処理である。以下では、第1実施形態における最適化問題求解処理との差異部分のみ説明する。
制御装置13aは、ステップS141において、調整対象cmyk値cmykS2に探索調整値Δcmykを加算することにより、暫定cmyk値pcmykpを算出する。ステップS141の処理は、下記式で換言可能である。
pcmykp=cmykS2+Δcmyk
ステップS142において、制御装置13aは、第2プリンター特性A2Bテーブル1276を用いて、暫定cmyk値pcmykpを暫定Lab値pLabpに変換する。ステップS142の処理は、下記式で換言可能である。
pLabp=ficc(第2プリンター特性A2Bテーブル1276,A2B,pcmykp
ステップS147の判定結果が肯定の場合、制御装置13aは、図31に示す一連の処理を終了し、ステップS135の処理を実行する。
説明を図30に戻す。ステップS138において、制御装置13aは、調整対象cmyk値cmykS2に最適解Δcmykbを加算することにより、最適cmyk値cmykstを算出する。ステップS138の処理は、下記式で換言可能である。
cmykst=cmykS2+Δcmyk
ステップS138の処理終了後、制御装置13aは、図30に示す一連の処理を終了し、図29に示すステップS121の処理を実行する。
説明を図29に戻す。ステップS121において、制御装置13aは、最適cmyk値cmykstに基づいて、キャリブレーション用DLP127の補正cmyk値cmyk1を調整する。具体的な調整方法として、以下に示す2つの態様がある。
第1の態様では、制御装置13aは、キャリブレーション用DLP127の入力cmyk値cmyk0のうち、最適cmyk値cmykstが含まれる多次元超立方体の各頂点である16個の近傍格子点である入力cmyk値cmyk0に対応する補正cmyk値cmyk1を調整対象とする。例えば、制御装置13aは、調整対象とする16個の補正cmyk値cmyk1のうちのi番目の補正cmyk値cmyk1の各成分を、c1i、m1i、y1i、および、k1iと表し、最適cmyk値cmykstの各成分を、cTarget、mTarget、yTarget、およびkTargetと表すとする。iは、1から16までの整数である。制御装置13aは、以下のようにキャリブレーション用DLP127の補正cmyk値cmyk1を調整する。
c1i=cTarget
m1i=mTarget
y1i=yTarget
k1i=kTarget
第2の態様では、制御装置13aは、第1の態様による調整を行った後、キャリブレーション用DLP127の各補正cmyk値cmyk1の間で滑らかとなるようにスムージング処理を行い、このスムージング処理によりスムージングされた最適解に基づいてキャリブレーション用DLP127の補正cmyk値cmyk1を再度調整する。スムージング処理は、例えば、4次元の3次スプライン関数による補間演算処理である。
ステップS122において、制御装置13aは、墨保持処理を実行する。墨保持処理は、インクドットの粒状感の抑制等のため、ブラックの使用量を保持する処理である。具体的には、墨保持処理は、キャリブレーション用DLP127の入力cmyk値cmyk0のk0が、0より大きい場合に補正cmyk値cmyk1のk1を0より大きく調整し、0である場合に補正cmyk値のk1を0に調整する。
次に、ステップS123において、制御装置13aは、純色保持処理を実行する。純色保持処理は、キャリブレーション用DLP127の入力cmyk値cmyk0が、シアン、マゼンタ、またはイエローである場合に、補正cmyk値cmyk1も入力cmyk値cmyk0と同一の純色とする処理である。純色は、インクの混ざりの無い色を示す。具体的な例として、入力cmyk値cmyk0iが、シアンを示す場合、入力cmyk値cmyk0iのc0iが0より大きく、m0i、y0i、およびk0iが0である。純色保持処理は、補正cmyk値cmyk1iのc1iを0より大きく、m1i、y1i、およびk0iを0に調整する。
ステップS123の処理終了後、制御装置13aは、図28および図29に示す一連の処理を終了する。
B.4.印刷処理実行時における色変換テーブル生成システム1aの動作
第2実施形態における印刷処理実行時の動作は、第1実施形態における印刷処理実行時の動作と比較すると、第1色変換フロー、第2色変換フロー、および、第3色変換フローにおいて、第2プリンター50が印刷する場合にキャリブレーション用DLP127を用いる点のみに差異がある。従って、第2実施形態における印刷処理実行時の動作を示すフローチャートの説明および図示を省略し、第2プリンター50が印刷する場合における、第2実施形態における第1色変換フロー、第2色変換フロー、および、第3色変換フローについて以下に説明する。
図32は、第2実施形態における第1色変換フローを示す図である。第1色変換フローにおいて、制御装置13aは、グラデーション画像内の位置における色を示すLab値Labinを、画像情報であるGrad(Labin1,Labin2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて算出する。次に、制御装置13aは、Lab値Labinを、色変換テーブル126を用いて登録cmyk値pcmykに変換する。そして、制御装置13aは、変換した登録cmyk値pcmykを、キャリブレーション用DLP127を用いて、第2プリンター50の出力特性に応じた補正cmyk値pcmyk’に変換する。次に、制御装置13aは、補正cmyk値pcmyk’を、色補正無しLUT128を用いてインク使用量INKに変換する。以降の処理は、第1実施形態における第1色変換フローと同一であるため、説明を省略する。
図33は、第2実施形態における第2色変換フローを示す図である。第2色変換フローにおいて、制御装置13aは、グラデーション画像内の位置における色を示すLab値Labinを、画像情報であるGrad(Labin1,Labin2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて算出する。次に、制御装置13aは、Lab値Labinを、B2Aテーブル1222を用いてcmyk値pcmykに変換する。そして、制御装置13aは、変換したcmyk値pcmykを、キャリブレーション用DLP127を用いて、第2プリンター50の出力特性に応じた補正cmyk値pcmyk’に変換する。次に、制御装置13aは、補正cmyk値pcmyk’を、色補正無しLUT128を用いてインク使用量INKに変換する。以降の処理は、第1実施形態における第2色変換フローと同一であるため、説明を省略する。
図34は、第2実施形態における第3色変換フローを示す図である。第3色変換フローにおいて、制御装置13aは、グラデーション画像内の位置における色を示すCMYK値CMYKinを、画像情報であるGrad(CMYKin1,CMYKin2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて算出する。次に、制御装置13aは、算出したCMYK値CMYKinを、A2Bテーブル1211を用いてLab値に変換する。そして、制御装置13aは、変換したLab値をB2Aテーブル1222を用いてcmyk値pcmykに変換する。次に、制御装置13aは、変換したcmyk値pcmykを、キャリブレーション用DLP127を用いて、第2プリンター50の出力特性に応じた補正cmyk値pcmyk’に変換する。そして、制御装置13aは、補正cmyk値pcmyk’を、色補正無しLUT128を用いてインク使用量INKに変換する。以降の処理は、第1実施形態における第3色変換フローと同一であるため、説明を省略する。
B.5.第2実施形態の効果
以上の説明のように、第2プリンター50に、スポットカラーが指定されたグラデーション画像を示す画像情報を含む出力指令が供給される場合、第2変換部142によってグラデーション画像内の位置に応じたLab値が変換されたcmyk値を補正cmyk値cmyk1に変換する。出力制御部146は、第3変換部144によって変換された補正cmyk値cmyk1に応じて、第2プリンター50に、前述の位置に応じた色を印刷させる。第3変換部144が、第3変換工程として機能する。色変換テーブル126が、第1プリンター40および第2プリンター50共通で利用されているとも言える。このように、複数のプリンターを有する色変換情報生成システムであっても、色変換テーブル126をプリンターごとに生成する必要がない。さらに、キャリブレーション用DLP127を用いて第2プリンター50にグラデーション画像を印刷させるため、第2プリンター50の出力特性に応じたグラデーション画像が印刷される。従って、第2プリンター50用の色変換テーブル126がなくとも、スポットカラーが指定されたグラデーション画像を第2プリンター50が印刷する場合、グラデーション画像の色再現精度を高めることができる。
また、図24に示すように、キャリブレーション用DLP127は、多次元のLUTであるため、1次元のLUTを用いる場合と比較して、第2変換部142によって変換されたcmyk値が、c、m、y、kの全ての混色を示す色である場合に、色再現精度をより高くすることが可能になる。
また、制御装置13aは、第4変換部151と、第2特定部152と、決定部153と、探索部154と、第5生成部155として機能する。第5生成部155は、入力cmyk値cmyk0と、入力cmyk値cmyk0に応じて第2プリンター50が印刷する画像の色を第1プリンター40が印刷する画像の色に近づける補正cmyk値cmyk1との対応関係を示すキャリブレーション用DLP127を生成する。印刷処理実行時に、生成したキャリブレーション用DLP127を用いることにより、スポットカラーが指定されたグラデーション画像を第2プリンター50が印刷する場合、グラデーション画像の色再現精度を高めることができる。
C.変形例
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
C.1.第1変形例
第1実施形態および第2実施形態では、説明の簡略化のため、入力プロファイル121および出力プロファイル122は、機器従属色空間に関してはCMYK色空間に関する色変換テーブルのみ有するものとしたが、これに限られない。例えば、入力プロファイル121は、A2Bテーブル1211の替わりに、または、追加して、RGB値からLab値に変換するために用いられるA2Bテーブルを有してもよい。同様に、出力プロファイル122は、B2Aテーブル1222の替わりに、Lab値からRGB値に変換するために用いられるB2Aテーブルを有してもよい。さらに、出力プロファイル122は、A2Bテーブル1221の替わりに、または、追加して、RGB値からLab値に変換するために用いられるA2Bテーブルを有してもよい。RGB値は、0以上255以下の値を取り得る。
入力プロファイル121が、A2Bテーブル1211、かつ、RGB値からLab値に変換するために用いられるA2Bテーブルを有する前提において、ステップS83の判定結果が否定の場合、制御装置13は、画像情報がCMYK値を含むか、またはRGB値を含むかを判定する。画像情報がCMYK値を含む場合、制御装置13は、図22に示すように、CMYK値が指定されたグラデーション画像内の位置における色を示すCMYK値CMYKinを、画像情報であるGrad(CMYKin1,CMYKin2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて算出する。
一方、画像情報がRGB値が含まれる場合、制御装置13は、RGB値が指定されたグラデーション画像内の位置における色を示すRGB値RGBinを、画像情報であるGrad(RGBin1,RGB in2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて算出する。そして、制御装置13は、RGB値RGBinを、RGB値からLab値に変換するために用いられるA2Bテーブルを用いてLab値に変換する。
また、出力プロファイル122が、RGB値に関するA2BテーブルかつB2Aテーブルを有する場合、ステップS65およびステップS145のコストCoは、RGB値の各成分が取り得る範囲0以上255以下という条件を、暫定RGB値が満たすように調整する定数となる。制御装置13は、コストCoを、以下の式に従って算出する。以下の式において、暫定RGB値の各成分を、(Rpp,Gpp,Bpp)とする。
Rpp<0である場合、 Co=-Rpp×Cco
Rpp>255である場合、Co=(Rpp-255)×Cco
Gpp<0である場合、 Co=-Gpp×Cco
Gpp>255である場合、Co=(Gpp-255)×Cco
Bpp<0である場合、 Co=-Bpp×Cco
Bpp>255である場合、Co=(Bpp-255)×Cco
上記以外の場合、Co=0
係数Ccoは、正の数であり、RGB値の各成分が取り得る範囲0以上100以下と比べて十分に大きい数である10以上10以下程度が好ましい。なお、出力プロファイル122が、A2Bテーブル1221、およびB2Aテーブル1222の替わりに、RGB値に関するA2Bテーブル、およびB2Aテーブルを有する場合、RGB色空間が、「第2色空間」の一例である。
C.2.第2変形例
第2実施形態において、第2プリンター50に供給される印刷指令に含まれる画像情報がスポットカラーに対応するLab値を含む場合、第2変換部142が、色変換テーブル126を用いて、グラデーション画像内の位置に応じたLab値をcmyk値に変換し、第2変換部142によって変換されたcmyk値に応じて、第2プリンター50に、前述の位置における色を出力させてもよい。言い換えれば、制御装置13aは、キャリブレーション用DLP127を用いずに第2プリンター50に、前述の色における色を出力させてもよい。例えば、第1プリンター40と第2プリンター50との出力特性に大きな差がない場合に、第2変形例を採用してもよい。これにより、第1プリンター40と第2プリンター50との出力特性に大きな差がない場合であれば、スポットカラーが指定されたグラデーション画像を第2プリンター50が印刷する場合、色再現精度を高めることができる。
C.3.第3変形例
上述の態様において、第1実施形態に示す色変換テーブル126は、第1スポットカラーLab値SP_Lab1、第2スポットカラーLab値SP_Lab2、および、ユーザー中間点Lab値R_Labを登録している。しかしながら、色変換テーブル126は、第1スポットカラーLab値SP_Lab1の替わりに第1スポットカラー名を登録し、第2スポットカラーLab値SP_Lab2の替わりに第2スポットカラー名を登録し、ユーザー中間点Lab値R_Labの替わりに、ユーザー中間点Lab値R_Labが示す色をスポットカラー名によって示す文字列を登録してもよい。ユーザー中間点Lab値R_Labが示す色をスポットカラー名によって示す文字列は、「ユーザー中間点Lab値R_Labに関する情報」の一例である。ユーザー中間点Lab値R_Labに関する情報は、ユーザー中間点Lab値R_Lab、および、ユーザー中間点Lab値R_Labが示す色をスポットカラー名によって示す文字列の一方または両方である。以下、第3変形例が、第1実施形態からの変形例であるとして説明する。
例えば、ステップS6において、第1スポットカラーLab値SP_Lab1および第2スポットカラーLab値SP_Lab2の替わりに、第1スポットカラー名および第2スポットカラー名を受け付けたことを前提とする。この前提の元、制御装置13は、ステップS30において、ユーザー中間点Lab値R_Labの替わりに、ユーザー中間点Lab値R_Labが示す色をスポットカラー名によって示す文字列を色変換テーブル126に登録する。ユーザー中間点Lab値R_Labjが示す色をスポットカラー名によって示す文字列は、例えば、以下の文字列である。jは、1からユーザー中間点の個数までの整数である。
「第1スポットカラー名:」&string((ユーザー中間点の個数+1-j)×100/(ユーザー中間点の個数+1))&「%、第2スポットカラー名:」&string(j×100/(ユーザー中間点の個数+1))&「%」
ただし、&は、文字列連結演算子である。string()は、引数の数値を文字列に変換する関数である。例えば、第1スポットカラー名が「Pantone P 41-8C」であり、第2スポットカラー名が「Pantone P 97-8C」であるとする。制御装置13は、図8に示すユーザー中間点Lab値R_Lab1が示す色を示す文字列、ユーザー中間点Lab値R_Lab2が示す色を示す文字列、および、ユーザー中間点Lab値R_Lab3が示す色を示す文字列として、それぞれ、以下に示す文字列を生成し、登録cmyk値pcmyk_Rと対応付けて色変換テーブル126に追加する。
Pantone P 41-8C:75%、Pantone P 97-8C:25%
Pantone P 41-8C:50%、Pantone P 97-8C:50%
Pantone P 41-8C:25%、Pantone P 97-8C:75%
なお、色の変化の度合いは、位置によって異なってもよい。色の変化の度合いが位置によって異なる場合には、グラデーション画像の中央の位置に表示される色は、一方の端部に表示される色と他端の端部に表示される色とが、x%対(100-x)%で混色した色である。xは0より大きく100より小さい実数である。例えば、xは、25%、30%、70%等を取り得る。
図35は、第3変形例における印刷処理実行時の動作を示すフローチャートである。制御装置13は、ユーザーの操作等によって第1プリンター40に供給される印刷指令を受け付けた場合、ステップS151において、印刷指令に含まれる画像情報がLab値またはスポットカラー名を含むか否かを判定する。ステップS151の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、ステップS152において、記憶装置12が色変換テーブル126を有するか否かを判定する。ステップS152の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、ステップS153において、制御装置13は、画像情報がLab値を含むか否かを判定する。ステップS153の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、ステップS154において、画像情報に含まれる2つのLab値ともに、色変換テーブル126に登録されているか否かを判定する。ステップS154の判定結果が肯定の場合、ステップS155において、第1色変換フローに従って画像情報が示すグラデーション画像を印刷する。第3変形例における第1色変換フローは、第1実施形態における第1色変換フローと同一であるため、説明を省略する。
一方、ステップS153の判定結果が否定の場合、すなわち画像情報がスポットカラー名を含む場合、ステップS156において、画像情報に含まれる2つのスポットカラー名ともに、色変換テーブル126に登録されているか否かを判定する。ステップS156の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、ステップS157において、第4色変換フローに従って画像情報が示すグラデーション画像を印刷する。
図36は、第4色変換フローを示す図である。第4色変換フローにおいて、制御装置13は、スポットカラーが指定されたグラデーション画像内の位置における色を示す文字列SNameinを、画像情報であるGrad(SNamein1,SNamein2)と、前述の位置を示す位置情報とに基づいて生成する。SNamein1は、画像の一方の端部に表示する色を示すスポットカラー名である。SNamein2は、他方の端部に表示する色を示すスポットカラー名である。例えば、制御装置13は、下記のように、文字列SNameinを生成する。
SNamein=SNamein1&「:」&string(100-a)&「%、」&SNamein2&「:」&string(a)&「%」
ただし、aは、位置情報に含まれる値である。例えば、一方の端部に表示する色を示すスポットカラー名が「Pantone P 41-8C」であり、他方の端部に表示する色を示すスポットカラー名が「Pantone P 97-8C」であり、位置情報が、一方の端部から他方の端部までの長さに対して、一方の端部から10%離れた位置を示す情報であるとする。この場合、制御装置13は、文字列SNameinを「Pantone P 41-8C:90%、Pantone P 97-8C:10%」と生成する。
制御装置13は、文字列SNameinを、色変換テーブル126を用いて登録cmyk値pcmykに変換する。より詳細には、文字列SNameinが示す色の近傍の色を示す文字列を特定し、特定した文字列と、特定した文字列に対応する登録cmyk値pcmykとに基づく補間演算によって、cmyk値pcmykを得る。例えば、文字列SNameinが、前述の「Pantone P 41-8C:90%、Pantone P 97-8C:10%」であり、色変換テーブル126に、以下に示す内容が登録されているとする。
Pantone P 41-8C pcmyk_SP1
Pantone P 97-8C pcmyk_SP2
Pantone P 41-8C:75%、Pantone P 97-8C:25% pcmyk_R1
Pantone P 41-8C:50%、Pantone P 97-8C:50% pcmyk_R2
Pantone P 41-8C:25%、Pantone P 97-8C:75% pcmyk_R3
制御装置13は、「Pantone P 41-8C:90%、Pantone P 97-8C:10%」が示す色の近傍の色を示す「Pantone P 41-8C」と「Pantone P 41-8C:75%、Pantone P 97-8C:25%」とを特定する。そして、制御装置13は、「Pantone P 41-8C」と、「Pantone P 41-8C:75%、Pantone P 97-8C:25%」と、「Pantone P 41-8C」に対応付けられた登録cmyk値pcmyk_SP1と、「Pantone P 41-8C:75%、Pantone P 97-8C:25%」に対応付けられた登録cmyk値pcmyk_R1とに基づく補間演算によって、cmyk値pcmykを得る。次に、制御装置13は、変換したcmyk値pcmykを、色補正無しLUT128を用いてインク使用量INKに変換する。以降の処理は、第1実施形態における第1色変換フローと同一であるため、説明を省略する。
説明を図35に戻す。ステップS152の判定結果が否定の場合、制御装置13は、ステップS158において、画像情報がスポットカラー名を含むか否かを判定する。ステップS158の判定結果が肯定の場合、制御装置13は、ステップS159において、カラーライブラリー124を用いて、スポットカラー名をLab値に変換する。ステップS156の判定結果が否定の場合、すなわち、2つのスポットカラー名のいずれか一方または両方が色変換テーブル126に登録されていない場合も、制御装置13は、ステップS159の処理を実行する。
ステップS159の処理実行後、制御装置13は、ステップS160において、第2色変換フローに従って画像情報が示すグラデーション画像を印刷する。また、ステップS158の判定結果が否定の場合も、制御装置13は、ステップS160の処理を実行する。同様に、ステップS154の判定結果が否定の場合、すなわち、2つのLab値のいずれか一方または両方が色変換テーブル126に登録されていない場合も、制御装置13は、ステップS160の処理を実行する。第3変形例における第2色変換フローは、第1実施形態における第2色変換フローと同一であるため、説明を省略する。
ステップS151の判定結果が否定の場合、言い換えれば、画像情報がCMYK値を含む場合、制御装置13は、ステップS161において、第3色変換フローに従って画像情報が示すグラデーション画像を印刷する。第3変形例における第3色変換フローは、第1実施形態における第3色変換フローと同一であるため、説明を省略する。
ステップS155、ステップS157、ステップS160、または、ステップS161の処理終了後、制御装置13は、図35に示す一連の処理を終了する。
C.4.その他の変形例
上述の各形態では、第1スポットカラーが「第1色」の例であり、第2スポットカラーが「第2色」の例であるとしたが、これに限らない。例えば、第1色および第2色の一方または両方は、スポットカラーではない何らかのLab値が示す色でもよい。例えば、受付部131は、シアンのLab値、マゼンタのLab値、イエローのLab値、ブラックのLab値、PANTONEおよびDIC等の色見本帳で規定された色ではなく、ユーザーが任意に設定したLab値を、第1情報として受け付けてもよい。第2情報についても第1情報と同様である。
上述の各態様において、第3生成部138は、受け付けた個数より1大きい数で第1線分を均等に分割したが、不均等に分割してもよい。例えば、ステップS2において、制御装置13は、ユーザー中間点位置表示アイコン228の左右へのドラッグ操作を受け付けてもよい。ドラッグ操作を受け付けた場合、制御装置13は、ドラッグ操作に応じた位置にユーザー中間点位置表示アイコン228が配置されるように色変換テーブル生成画面220を更新する。さらに、制御装置13は、位置を更新したユーザー中間点位置表示アイコン228に対応するユーザー中間点Lab値R_Labを、更新後のユーザー中間点位置表示アイコン228の位置に合わせて更新する。
ユーザーの操作に応じてユーザー中間点の位置を決定することにより、ユーザーの意図に合うような色変換テーブル126を生成することが可能になる。例えば、ユーザーが、グラデーション画像の一方の端部付近では色再現精度を高めたく、他方の端部付近では色再現精度がある程度でよいという意図を有しているとする。ユーザーが、ユーザー中間点位置表示アイコン228の位置を、一方の端部に近づける操作を行うことにより、制御装置13は、ユーザーの意図に合うような色変換テーブル126を生成することが可能になる。
上述の各形態では、第1プリンター40および第2プリンター50がインクジェットプリンターであると説明したが、これに限らない。例えば、色材としてトナーを使用するレーザープリンターといった電子写真方式のプリンター、3次元プリンター、または表示装置等でもよい。表示装置は、例えば、ディスプレイまたはプロジェクターである。
上述の各形態において、目的関数f(Δcmyk)は、(5)式で示されると説明したが、これに限らない。目的関数f(Δcmyk)は、例えば、(5)式から、コストCoを除いた式でもよいし、w×V2を除いた式でもよい。さらに、(5)式には、ΔE00 2が含まれるが、ΔE00 2の替わりにΔE00が含まれてもよい。同様に、(5)式には、w×V2が含まれるが、w×V2の替わりにw×Vが含まれてもよい。
上述の各形態において、キャリブレーション用DLP127生成処理を実行する場合、制御装置13aは、ステップS122およびステップS123の少なくとも一方を実行しなくてもよい。
上述の各形態において、上記のホスト装置10を、上記に記載のホスト装置10の各部として機能させるように構成された色変換情報生成プログラムまたは当該色変換情報生成プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体として捉えることもできる。記録媒体は例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体の他、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の記録媒体を含み得る。また、上述の各形態において、上述した各態様にかかる色変換情報生成方法としても特定される。
1,1a…色変換テーブル生成システム、10,10a…ホスト装置、13,13a…制御装置、14…出力制御部、16…入力装置、20…表示装置、30…測色装置、40…第1プリンター、50…第2プリンター、121…入力プロファイル、122…出力プロファイル、126…色変換テーブル、130…色変換テーブル生成部、131…受付部、132…第1生成部、133…第1変換部、134…設定部、136…第1特定部、137…調整部、138…第2生成部、139…第3生成部、140、140a…印刷処理部、142…第2変換部、144…第3変換部、146、146a…出力制御部、1221…A2Bテーブル、1222…B2Aテーブル、1223…複製B2Aテーブル、Q_Lab…システム中間点Lab値、R_Lab…ユーザー中間点Lab値。

Claims (9)

  1. 第1色を第1色空間において規定する第1情報、および、第2色を前記第1色空間において規定する第2情報を受け付ける受付工程と、
    前記第1色空間に格子状に配置された複数の基準点に基づいて、前記第1色空間において前記第1色を示す第1座標値と前記第1色空間において前記第2色を示す第2座標値とを結ぶ第1線分上に位置する中間点を1または複数生成する第1生成工程と、
    前記第1色空間の座標値を第2色空間の座標値に変換するための第1変換情報を用いて、前記第1座標値を前記第2色空間における第1変換座標値に変換し、前記第1変換情報を用いて、前記第2座標値を前記第2色空間における第2変換座標値に変換する第1変換工程と、
    前記第2色空間の座標値に応じた画像を出力する第1出力装置が、前記第1変換座標値を第1調整値により調整した座標値に応じて前記第1色を出力するように、前記第1調整値を設定し、前記第1出力装置が、前記第2変換座標値を第2調整値により調整した座標値に応じて前記第2色を出力するように、前記第2調整値を設定する設定工程と、
    前記第1調整値および前記第2調整値に基づいて、前記第1出力装置が、前記第1変換情報により前記中間点を示す前記第1色空間の第3座標値を変換した第3変換座標値を調整した座標値に応じた出力をする場合に用いられる、第3調整値を特定する特定工程と、
    前記第1変換情報に基づいて、前記第1色空間の座標値を前記第2色空間の座標値に変換するための修正変換情報を生成する第2生成工程と、
    ユーザーの操作に基づいて、前記第1線分上に位置する第4座標値を生成する第3生成工程と、
    前記修正変換情報に基づいて、前記第1情報を前記第2色空間の第5座標値に変換し、前記第2情報を前記第2色空間の第6座標値に変換し、前記第4座標値に関する情報を前記第2色空間の第7座標値に変換するための色変換情報を生成する第4生成工程と、
    をコンピューターが実行し、
    前記第1生成工程は、
    前記複数の基準点に対応する前記中間点の個数が1以下となるように、前記中間点を1または複数生成し、
    前記第2生成工程は、
    前記第1線分上の座標値が前記修正変換情報により前記第2色空間の座標値に変換される場合において、当該変換後の座標値に対して前記第1調整値、前記第2調整値および前記第3調整値のいずれかが反映されるように、前記修正変換情報を生成する、
    色変換情報生成方法。
  2. 前記設定工程は、
    前記第1出力装置が前記第1変換座標値に応じて出力した出力画像を、測色装置により測色し、当該測色の結果を、前記第1色空間における測色座標値として取得し、
    前記第2色空間の座標値を前記第1色空間の座標値に変換するための第2変換情報を用いて、前記第1変換座標値を前記第1色空間の第4変換座標値に変換し、
    前記第1座標値および前記測色座標値の差分と、前記第4変換座標値とに基づいて、前記第1色空間の目標座標値を決定し、
    前記第2色空間の第5変換座標値を前記第2変換情報を用いて変換した前記第1色空間の第6変換座標値と前記目標座標値との色差が、前記第4変換座標値と前記目標座標値との色差より小さいという条件を満たす前記第5変換座標値を探索し、
    前記第5変換座標値および前記第1変換座標値の差分を、前記第1調整値として設定する、
    請求項1に記載の色変換情報生成方法。
  3. 前記第3生成工程は、
    前記ユーザーの操作によって、前記第4座標値を生成する個数を受け付け、
    前記個数より1大きい数で前記第1線分を均等に分割する前記個数の座標値を、前記第4座標値として生成する、
    請求項1または2に記載の色変換情報生成方法。
  4. 前記特定工程は、
    前記第1座標値に対応する前記第1調整値、および、前記第2座標値に対応する前記第2調整値に基づいて、前記第3座標値に対応する前記第3調整値を補間することによって前記第3調整値を特定する、
    請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の色変換情報生成方法。
  5. 前記コンピューターが、
    前記第1出力装置に供給される出力指令に含まれる画像情報が、画像の一方の端部から他方の端部まで位置に応じて色が連続的に変化するグラデーション画像を示す場合、前記色変換情報を用いて、前記グラデーション画像内の位置に応じた前記第1色空間の座標値に関する情報を前記第2色空間の座標値に変換する第2変換工程と、
    前記第2変換工程によって変換される前記第2色空間の座標値に応じて、前記第1出力装置に前記位置に応じた色を出力させる出力制御工程と、
    を実行する請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の色変換情報生成方法。
  6. 前記出力制御工程が、
    前記第2色空間の座標値に応じた画像を出力する第2出力装置に、画像の一方の端部から他方の端部まで位置に応じて色が連続的に変化するグラデーション画像を示す画像情報を含む出力指令が供給される場合、前記第2変換工程によって当該グラデーション画像内の位置に応じた前記第1色空間の座標値に関する情報が変換される前記第2色空間の座標値に応じて、前記第2出力装置に当該位置に応じた色を出力させる、
    を含む請求項5に記載の色変換情報生成方法。
  7. 前記第2色空間の座標値と当該座標値に応じて前記第2出力装置が出力する画像の色を前記第1出力装置が出力する画像の色に近づける補正値との対応関係を示すキャリブレーション用色変換情報を用いて、前記第2変換工程によって変換された前記第2色空間の座標値を補正値に変換する第3変換工程を含み、
    前記出力制御工程は、
    前記第3変換工程によって変換された前記補正値に応じて、前記第2出力装置に当該位置に応じた色を出力させる、
    請求項6に記載の色変換情報生成方法。
  8. 第1色を第1色空間において規定する第1情報、および、第2色を前記第1色空間において規定する第2情報を受け付ける受付部、
    前記第1色空間に格子状に配置された複数の基準点に基づいて、前記第1色空間において前記第1色を示す第1座標値と前記第1色空間において前記第2色を示す第2座標値とを結ぶ第1線分上に位置する中間点を1または複数生成する第1生成部、
    前記第1色空間の座標値を第2色空間の座標値に変換するための第1変換情報を用いて、前記第1座標値を前記第2色空間における第1変換座標値に変換し、前記第1変換情報を用いて、前記第2座標値を前記第2色空間における第2変換座標値に変換する第1変換部、
    前記第2色空間の座標値に応じた画像を出力する第1出力装置が、前記第1変換座標値を第1調整値により調整した座標値に応じて前記第1色を出力するように、前記第1調整値を設定し、前記第1出力装置が、前記第2変換座標値を第2調整値により調整した座標値に応じて前記第2色を出力するように、前記第2調整値を設定する設定部、
    前記第1調整値および前記第2調整値に基づいて、前記第1出力装置が、前記第1変換情報により前記中間点を示す前記第1色空間の第3座標値を変換した第3変換座標値を調整した座標値に応じた出力をする場合に用いられる、第3調整値を特定する特定部、
    前記第1変換情報に基づいて、前記第1色空間の座標値を前記第2色空間の座標値に変換するための修正変換情報を生成する第2生成部、
    ユーザーの操作に基づいて、前記第1線分上に位置する第4座標値を生成する第3生成部、および、
    前記修正変換情報に基づいて、前記第1情報を前記第2色空間の第5座標値に変換し、前記第2情報を前記第2色空間の第6座標値に変換し、前記第4座標値に関する情報を前記第2色空間の第7座標値に変換するための色変換情報を生成する第4生成部、
    としてコンピューターを機能させ、
    前記第1生成部は、
    前記複数の基準点に対応する前記中間点の個数が1以下となるように、前記中間点を1または複数生成し、
    前記第2生成部は、
    前記第1線分上の座標値が前記修正変換情報により前記第2色空間の座標値に変換される場合において、当該変換後の座標値に対して前記第1調整値、前記第2調整値および前記第3調整値のいずれかが反映されるように、前記修正変換情報を生成する、
    色変換情報生成プログラム。
  9. 第1色を第1色空間において規定する第1情報、および、第2色を前記第1色空間において規定する第2情報を受け付ける受付部と、
    前記第1色空間に格子状に配置された複数の基準点に基づいて、前記第1色空間において前記第1色を示す第1座標値と前記第1色空間において前記第2色を示す第2座標値とを結ぶ第1線分上に位置する中間点を1または複数生成する第1生成部と、
    前記第1色空間の座標値を第2色空間の座標値に変換するための第1変換情報を用いて、前記第1座標値を前記第2色空間における第1変換座標値に変換し、前記第1変換情報を用いて、前記第2座標値を前記第2色空間における第2変換座標値に変換する第1変換部と、
    前記第2色空間の座標値に応じた画像を出力する第1出力装置が、前記第1変換座標値を第1調整値により調整した座標値に応じて前記第1色を出力するように、前記第1調整値を設定し、前記第1出力装置が、前記第2変換座標値を第2調整値により調整した座標値に応じて前記第2色を出力するように、前記第2調整値を設定する設定部と、
    前記第1調整値および前記第2調整値に基づいて、前記第1出力装置が、前記第1変換情報により前記中間点を示す前記第1色空間の第3座標値を変換した第3変換座標値を調整した座標値に応じた出力をする場合に用いられる、第3調整値を特定する特定部と、
    前記第1変換情報に基づいて、前記第1色空間の座標値を前記第2色空間の座標値に変換するための修正変換情報を生成する第2生成部と、
    ユーザーの操作に基づいて、前記第1線分上に位置する第4座標値を生成する第3生成部と、
    前記修正変換情報に基づいて、前記第1情報を前記第2色空間の第5座標値に変換し、前記第2情報を前記第2色空間の第6座標値に変換し、前記第4座標値に関する情報を前記第2色空間の第7座標値に変換するための色変換情報を生成する第4生成部と、
    を含み、
    前記第1生成部は、
    前記複数の基準点に対応する前記中間点の個数が1以下となるように、前記中間点を1または複数生成し、
    前記第2生成部は、
    前記第1線分上の座標値が前記修正変換情報により前記第2色空間の座標値に変換される場合において、当該変換後の座標値に対して前記第1調整値、前記第2調整値および前記第3調整値のいずれかが反映されるように、前記修正変換情報を生成する、
    色変換情報生成装置。
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