JP5408063B2 - キャリブレーション方法、プログラム及びキャリブレーションシステム - Google Patents

キャリブレーション方法、プログラム及びキャリブレーションシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5408063B2
JP5408063B2 JP2010161139A JP2010161139A JP5408063B2 JP 5408063 B2 JP5408063 B2 JP 5408063B2 JP 2010161139 A JP2010161139 A JP 2010161139A JP 2010161139 A JP2010161139 A JP 2010161139A JP 5408063 B2 JP5408063 B2 JP 5408063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
value
output
input
colorimetric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010161139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012023645A (ja
Inventor
克次 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2010161139A priority Critical patent/JP5408063B2/ja
Publication of JP2012023645A publication Critical patent/JP2012023645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5408063B2 publication Critical patent/JP5408063B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、キャリブレーション方法、プログラム及びキャリブレーションシステムに関する。
近年、カラー印刷業界においてはオンデマンド印刷機(電子写真プリンタやインクジェットプリンタ等)が広く活用されるようになってきている。これらの出力品質を保つため、キャリブレーションによる色調の管理がますます重要になってきている。
そして、従来、例えば、カラープリンタからシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色成分を適宜変化させたカラーパッチをカラープリンタより出力し、この得られた出力物を分光測色計で測色してL*a*b*等の表色系における測色値を取得し、各カラーパッチの目標とする測色値との比較からキャリブレーション用の多次元テーブルを作成する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
また、このようなキャリブレーションを行う場合において、用意する測色パッチの数は多数となり、作業が煩雑になるため、この作業負荷を低減するために、CMYK等の色空間立体の色値の各頂点と中点、及び、中点同士を結ぶ点だけを測色し、基準とするプロファイルに差分を適用して、キャリブレーションに用いる方法が知られている(例えば、特許文献2)。
特開2004−23740号公報 特開2009−4865号公報
しかしながら、上記各特許文献に記載の方法では、対象のカラープリンタにおける温湿度などの出力条件が変更されて再現色域が狭くなるような変動をした場合には、再現色域が変動する前は再現色域内の色調であって、再現色域の変動によりカラープリンタの色域外となった部分については、全て変動した後の色域最外周で再現することとなる。そのため、高濃度部の階調再現性が失われ、サチュレーション(いわゆるサチリともいわれる)といった現象が生じ、好ましい再現性が得られないことがある。
また、対象のカラープリンタにおける出力条件が変更されて再現色域が広くなるような変動をした場合には、再現色域が変動する前には意図的に網点化せずに(すなわち、ベタにて)再現していたテキストやグラフィックスなどの画像が、再現色域の変動により入力値が変換された結果、網点になって出力される場合があり、画質の低下の原因となっている。
また、このような網点化を抑制するために、入力値が最大値(例えば、100%)であるものに対し、入力値を変換せず、最大値のまま出力する方法が考えられるが、最大値未満の部分との色調の差が大きくなると、見た目が不自然な出力となる場合があり、好ましいキャリブレーションといえるものではない。
本発明の課題は、カラープリンタなどの画像形成装置の出力条件が変更されて再現色域が変動しても、好ましい再現性が得られる画像を出力できるようなキャリブレーション方法、プログラム及びキャリブレーションシステムを提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、カラー画像を形成する画像形成装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション方法であって、
前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと測色色空間における目標値とが対応付けられた第1の色変換テーブルを設定する第1の色変換テーブル設定ステップと、
前記画像形成装置から各色の入力値の組み合わせに対応するパッチが形成されたチャートを出力し、該パッチを測色して測色値を得る測色値取得ステップと、
該得られた測色値に基づいて、前記測色色空間における色の値と、前記チャートを出力したときの条件にて前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと、が対応付けられた第2の色変換テーブルを作成する第2の色変換テーブル作成ステップと、
前記第1の色変換テーブルと前記第2の色変換テーブルとに基づいて、入力値から出力値を得るための補正テーブルを作成する補正テーブル作成ステップと、
該作成された補正テーブルを用いて前記画像形成装置の出力画像の補正を行う補正ステップと、
を含み、
前記補正テーブル作成ステップにおいて、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応する測色値として、予め定められた値を、前記補正テーブルを作成するときに使用することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のキャリブレーション方法であって、
前記測色値取得ステップにおいて、測色を行うパッチから、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応するパッチを除外したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のキャリブレーション方法であって、
前記測色値取得ステップにおいて、前記画像形成装置にて、各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応するパッチを除外して前記チャートにパッチを形成し、該チャートを出力することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のキャリブレーション方法であって、
前記補正テーブル作成ステップにおいて、前記補正テーブルを作成するときにおいて使用する前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応する測色値として、前記第1の色変換テーブルにおける目標値を使用することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のキャリブレーション方法であって、
前記補正テーブル作成ステップにおいて使用される前記第1の色変換テーブルにおける目標値は、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせと同一の各色の入力値の組み合わせに対応付けられた目標値であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載のキャリブレーション方法であって、
前記測色値取得ステップにおいて、測色を行うパッチから、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値の70%を超える値を含むものに対応するパッチを除外したことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、カラー画像を形成する画像形成装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション方法であって、
前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと測色色空間における目標値とが対応付けられた第1の色変換テーブルを設定する第1の色変換テーブル設定ステップと、
前記画像形成装置から各色の入力値の組み合わせに対応するパッチが形成されたチャートを出力し、該パッチを測色して測色値を得る測色値取得ステップと、
該得られた測色値に基づいて、前記測色色空間における色の値と、前記チャートを出力したときの条件にて前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと、が対応付けられた第2の色変換テーブルを作成する第2の色変換テーブル作成ステップと、
前記第1の色変換テーブルと前記第2の色変換テーブルとに基づいて、入力値から出力値を得るための補正テーブルを作成する補正テーブル作成ステップと、
該作成された補正テーブルを用いて前記画像形成装置の出力画像の補正を行う補正ステップと、
を含み、
前記補正テーブル作成ステップにおいて、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に所定の入力値を含むものに少なくとも対応する測色値として、予め定められた値を、前記補正テーブルを作成するときに使用することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、カラー画像を形成する画像形成装置のキャリブレーションを行うコンピュータに、
前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと測色色空間における目標値とが対応付けられた第1の色変換テーブルを設定する第1の色変換テーブル設定ステップと、
前記画像形成装置に各色の入力値の組み合わせに対応するパッチが形成されたチャートを出力させるチャート出力ステップと、
前記チャートに形成されたパッチの測色値を入力する測色値入力ステップと、
該入力された測色値に基づいて、前記測色色空間における色の値と、前記チャートを出力したときの条件にて前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと、が対応付けられた第2の色変換テーブルを作成する第2の色変換テーブル作成ステップと、
前記第1の色変換テーブルと前記第2の色変換テーブルとに基づいて、入力値から出力値を得るための補正テーブルを作成するとともに、該補正テーブルの作成において、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応する測色値として予め定められた値を使用する補正テーブル作成ステップと、
該作成された補正テーブルを用いて前記画像形成装置の出力画像の補正を行う補正ステップと、
を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、キャリブレーションシステムであって、
カラー画像を形成するとともに入力値に対応するパッチが形成されたチャートを出力する画像形成部と、
前記画像形成部によって出力されたチャートのパッチを測色して測色値を出力する測色部と、
前記画像形成部に入力される各色の入力値の組み合わせと測色色空間における目標値とが対応付けられた第1の色変換テーブルを設定し、前記測色部から測色値を入力し、該測色値に基づいて、前記測色色空間における色の値と、前記チャートを出力したときの前記画像形成部の条件にて前記画像形成部に入力される各色の入力値の組み合わせと、が対応付けられた第2の色変換テーブルを作成し、前記第1の色変換テーブルと前記第2の色変換テーブルとに基づいて、入力値から出力値を得るための補正テーブルを作成する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記補正テーブルの作成において、前記チャートを出力したときの前記画像形成部の条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応する測色値として予め定められた値を使用し、
前記画像形成部は、前記制御部によって作成された前記補正テーブルのデータに基づいて補正された画像を出力することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置の出力条件が変更されて再現色域が変動しても、好ましい再現性が得られる画像を出力できるようになる。
本発明の実施の形態における印刷システムのシステム構成図である。 プロファイラの機能的構成を示すブロック図である。 印刷指示端末の機能的構成を示すブロック図である。 コントローラの機能的構成を示すブロック図である。 キャリブレーションの作業手順を示すフローチャートである。 基準プロファイル作成実行時に表示される表示画面例を示す図である。 カラーパッチの配列について説明する図である。 出力されたカラーパッチに対応するCMYK値について説明する図である。 出力されたカラーパッチに対応するCMYK値について説明する図である。 キャリブレーション用LUT作成実行時に表示される表示画面例を示す図である。 キャリブレーション用LUT作成におけるマッチング作業について説明する概念図である。 キャリブレーション用LUTの作成手順を示すフローチャートである。 取得したCMYK値−L*a*b*値の関係について模式的に示す図である。 取得したCMYK値−L*a*b*値の関係について模式的に示す図である。 C,Mの表色系の座標における目標値T´を示す座標図である。 C,Mの色の組み合わせの座標における目標値Tを示す座標図である。 C,Mの色の組み合わせの座標における目標値Tを推定するための収束演算処理の座標図である。 C,Mの表色系の座標における目標値T´を推定するための収束演算処理の座標図である。 プリンタの再現色域の変動について概念的に表す図である。 入力値に対する出力値の関係について説明する図である。 入力値に対する出力濃度の関係について説明する図である。 入力値に対する出力値の関係について説明する図である。 入力値に対する出力濃度の関係について説明する図である。
以下、本発明に係るキャリブレーションを行うためのシステムとしての印刷システムの一実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1に、印刷システム100のシステム構成を示す。図1に示すように、印刷システム100は、測色器1、プロファイラ2、印刷指示端末3a,3b,3c、プリンタ4a,4b、コントローラ5a,5bを備えて構成されている。プロファイラ2、印刷指示端末3a,3b,3c、コントローラ5a,5bは、イントラネット等の通信ネットワークNを介してデータ通信可能に接続されている。
測色器1は、プリンタ4a,4bから出力されたカラーチャートに含まれる複数色のカラーパッチを測色し、測色データを生成する。測色データは、L*a*b*、XYZ等のデバイスに依存しない表色系で表される。本実施形態では、測色器1として、例えば、X−Rite社製のSpectrolino(登録商標)を使用しているが、他の測色器を用いてもよい。
プロファイラ2は、一般的なPC(Personal Computer)から構成され、コントローラ5a,5bにおいて使用される色変換プロファイル232(図2参照)を作成する情報処理装置である。プロファイラ2は、コントローラ5a,5bに対して、カラーチャートの出力指示を行う。また、プロファイラ2は、測色器1からカラーチャートの測色データを取得し、取得した測色データに基づいて色変換プロファイル232を作成してこれを保存する。そして、プロファイラ2は、色変換プロファイル232をコントローラ5a,5bに送信してこれを保存させる。
印刷指示端末3a,3b,3cは、一般的なPCから構成され、コントローラ5a,5b経由でプリンタ4a,4bに印刷指示を行う情報処理装置である。印刷指示端末3a,3b,3cには、印刷指示や印刷方法の指定を行うためのプリンタドライバプログラム331(図3参照)がインストールされている。なお、印刷指示端末3a,3b,3cは、印刷制御プログラム、又は、指定ホットフォルダへのファイルのコピー等により、印刷指示を行うこととしてもよい。
プリンタ4a,4bは、コントローラ5a,5bから受信したラスタデータに基づいて、指定された紙種・トレイを用いて印刷処理を行う。
コントローラ5a,5bは、一般的なPCから構成され、印刷指示端末3a,3b,3cから受信した印刷データに対して、色変換処理、ラスタライズ処理、スクリーニング処理等の処理を行い、ラスタデータを生成する情報処理装置である。コントローラ5a,5bは、プリンタ4a,4bにラスタデータを送信する。
コントローラ5a,5bには、色変換プロファイルとして、基準プロファイル532及びカレントプロファイル533(図4参照)が保存される。
基準プロファイル532及びカレントプロファイル533は、いずれも(1)入力CMYK値と、L*a*b*値等の入出力デバイスに依存しない測色色空間の色値との対応関係、及び、(2)L*a*b*値等の入出力デバイスに依存しない測色色空間の色値と、出力デバイスに依存するCMYK値との対応関係の二つの対応関係を記述したプロファイルである。これらの対応関係は、それぞれ色変換テーブル(LUT:Look Up Table)等により記述される。
これらの二つの対応関係のうち、基準プロファイル532は、入力CMYK値と、L*a*b*値等の入出力デバイスに依存しない測色色空間の色値との対応関係が利用され、カレントプロファイル533は、L*a*b*値等の入出力デバイスに依存しない測色色空間の色値と、出力デバイスに依存するCMYK値との対応関係が利用される。
プロファイラ2により作成された色変換プロファイル232は、コントローラ5a,5bにおいて、基準プロファイル532及びカレントプロファイル533として保存される。
また、コントローラ5a,5bには、基準プロファイル532及びカレントプロファイル533に基づいて作成されるキャリブレーション用LUT534が保存される。
キャリブレーション用LUT534は、ある基準プロファイル532とあるカレントプロファイル533との特定の組合せにおいて、両プロファイルを統合したプロファイルであり、入力CMYK値と、出力デバイスにおけるCMYK値との対応関係をデバイスに依存しない色空間を介さずに記述したプロファイルである。
図2に、プロファイラ2の機能的構成を示す。図2に示すように、プロファイラ2は、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、記憶部23、操作部24、表示部25、通信部26、測色器IF(InterFace)部27等を備えて構成され、各部はバス28により接続されている。
CPU21は、プロファイラ2の各部の処理動作を統括的に制御する。CPU21は、操作部24から入力される操作信号又は通信部26により受信した指示信号に応じて、記憶部23に格納されている各種処理プログラムを読み出してRAM22に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を実行する。
RAM22は、CPU21により実行される各種処理プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部23は、不揮発性の半導体メモリやハードディスク等の記憶装置からなり、各種処理プログラムや各種処理に関するデータ等を記憶する。例えば、記憶部23は、プロファイル作成プログラム231、色変換プロファイル232等を記憶する。
操作部24は、カーソルキー、文字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、ユーザによる操作入力を受け付ける。操作部24は、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号をCPU21に出力する。
表示部25は、LCD(Liquid Crystal Display)を備え、CPU21からの指示に従って、各種操作画面や各種処理結果を表示する。
通信部26は、通信ネットワークNを介して外部装置との間でデータの送受信を行う。例えば、通信部26は、コントローラ5a,5bからカラーチャート出力時の出力条件を示す出力条件情報を受信する。また、通信部26は、コントローラ5a,5bに色変換プロファイル232を送信する。
測色器IF部27は、測色器1との間でデータの入出力を行う。測色器IF部27は、測色器1から測色データを受信する。
CPU21は、カラーチャート出力時の出力条件を示す出力条件情報を自動的に取得する場合には、通信部26を介してコントローラ5a,5bから出力条件情報を取得する。カラーチャート出力時の出力条件を示す出力条件情報には、プリンタ4a,4bの固体識別番号、カラーチャート出力時の温度・湿度等、色再現に影響する情報が含まれる。
CPU21は、カラーチャート出力時の出力条件を示す出力条件情報を自動的に取得しない場合には、操作部24より入力された出力条件情報を取得する。
CPU21は、通信部26を介してコントローラ5a,5bにカラーチャートの出力を指示する。具体的には、CPU21は、各CMYK値のカラーパッチが配列されたカラーチャートの画像データを含む印刷指示をコントローラ5a,5bに送信する。
CPU21は、測色器IF部27を介して測色器1を制御し、プリンタ4a,4b(出力デバイス)により出力されたカラーチャートの測色を指示する。CPU21は、カラーチャートを測色器1で測色して得られた測色データを、測色器IF部27を介して測色器1から取得する。
CPU21は、測色器1から取得された測色データに基づいて、プリンタ4a,4bの色再現特性を表す色変換プロファイル232を作成する。CPU21は、作成された色変換プロファイル232に、予め定められた規則に則って出力条件情報を埋め込む。
CPU21は、出力条件情報が埋め込まれた色変換プロファイル232を、カラーチャートが出力されたプリンタ4a,4bに接続されているコントローラ5a,5bに送信し、色変換プロファイル232の登録を行う。
図3に、印刷指示端末3aの機能的構成を示す。図3に示すように、印刷指示端末3aは、CPU31、RAM32、記憶部33、操作部34、表示部35、通信部36等を備えて構成され、各部はバス37により接続されている。
CPU31は、印刷指示端末3aの各部の処理動作を統括的に制御する。CPU31は、操作部34から入力される操作信号又は通信部36により受信した指示信号に応じて、記憶部33に格納されている各種処理プログラムを読み出してRAM32に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を実行する。
RAM32は、CPU31により実行される各種処理プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部33は、不揮発性の半導体メモリやハードディスク等の記憶装置からなり、各種処理プログラムや各種処理に関するデータ等を記憶する。例えば、記憶部33は、プリンタドライバプログラム331等を記憶する。
操作部34は、カーソルキー、文字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、ユーザによる操作入力を受け付ける。操作部34は、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号をCPU31に出力する。
表示部35は、LCDを備え、CPU31からの指示に従って、各種操作画面や各種処理結果を表示する。
通信部36は、通信ネットワークNを介して外部装置との間でデータの送受信を行う。例えば、通信部36は、コントローラ5a,5bに印刷データを送信する。
CPU31は、コントローラ5a,5bに対して印刷指示を行う際、印刷データを生成し、生成した印刷データを通信部36を介してコントローラ5a,5bに送信する。
印刷データには、印刷内容を示す画像データ及び印刷設定情報が含まれる。
印刷指示端末3b,3cは、印刷指示端末3aと同様の構成であるため、図3を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。
なお、本実施の形態では、プロファイラ2と印刷指示端末3a,3b,3cとをそれぞれ別の端末によって構成したが、1つの端末においてプロファイラ2及び印刷指示端末3a,3b,3cの各機能を有するように構成することももちろん可能である。
図4に、コントローラ5aの機能的構成を示す。図4に示すように、コントローラ5aは、CPU51、RAM52、記憶部53、操作部54、表示部55、通信部56、プリンタIF部57等を備えて構成され、各部はバス58により接続されている。
CPU51は、コントローラ5aの各部の処理動作を統括的に制御する。CPU51は、操作部54から入力される操作信号又は通信部56により受信した指示信号に応じて、記憶部53に格納されている各種処理プログラムを読み出してRAM52に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を実行する。
RAM52は、CPU51により実行される各種処理プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部53は、不揮発性の半導体メモリやハードディスク等の記憶装置からなり、各種処理プログラムや各種処理に関するデータ等を記憶する。例えば、記憶部53は、プリンタコントローラプログラム531、基準プロファイル532、カレントプロファイル533、キャリブレーション用LUT534等を記憶する。基準プロファイル532及びカレントプロファイル533は、プロファイラ2により作成された色変換プロファイル232に相当する。即ち、基準プロファイル532及びカレントプロファイル533には、カラーチャート出力時の出力条件を示す出力条件情報が予め定められた規則に則って埋め込まれている。また、キャリブレーション用LUT534には、キャリブレーション用LUT534の作成時に使用されたカレントプロファイル533に埋め込まれている出力条件情報が埋め込まれる。
操作部54は、カーソルキー、文字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、ユーザによる操作入力を受け付ける。操作部54は、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号をCPU51に出力する。
表示部55は、LCDを備え、CPU51からの指示に従って、各種操作画面や各種処理結果を表示する。
通信部56は、通信ネットワークNを介して外部装置との間でデータの送受信を行う。例えば、通信部56は、プロファイラ2から色変換プロファイル232を受信する。また、通信部56は、印刷指示端末3a,3b,3cから印刷データを受信する。
プリンタIF部57は、プリンタ4aとの間でデータの入出力を行う。プリンタIF部57は、プリンタ4aに対してラスタデータを送信する。
CPU51は、通信部56を介して印刷指示端末3a,3b,3cから印刷データを取得する。そして、CPU51は、プリンタ4aから出力条件を示す出力条件情報を取得する。
CPU51は、記憶部53に記憶されている複数のキャリブレーション用LUT534のそれぞれから出力条件情報を抽出する。CPU51は、複数のキャリブレーション用LUT534から抽出されたそれぞれの出力条件情報とプリンタ4aから取得された出力条件情報とを比較して、複数のキャリブレーション用LUT534の中から適用するキャリブレーション用LUT534を選択する。具体的には、CPU51は、複数のキャリブレーション用LUT534から抽出されたそれぞれの出力条件情報の中から、プリンタ4aから取得された出力条件情報と最も近似する出力条件情報を決定することにより、適用するキャリブレーション用LUT534を選択する。そして、CPU51は、選択されたキャリブレーション用LUT534を記憶部53からRAM52に書き込む。
CPU51は、色変換プログラムとの協働により、RAM52に書き込まれたキャリブレーション用LUT534を用いて色変換処理を行う。
CPU51は、色変換処理後の画像データに対してRIP処理を行い、ラスタデータを生成する。そして、CPU51は、プリンタIF部57を介してプリンタ4aにラスタデータを送信する。
コントローラ5bは、コントローラ5aと同様の構成であるため、図4を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。
次に、以上のように構成された印刷システム100を用いて行われるキャリブレーションの作業手順について図5を参照しながら説明する。
最初に、第1の色変換テーブル設定ステップとしての基準プロファイル532の作成を行う(ステップS101)。この基準プロファイル532は、プリンタ4a,4bの基準となる出力条件におけるCMYK値とL*a*b*値との対応関係を定めるものであり、出力条件が変更されてプリンタ4a,4bの再現色域が変動した場合に、その変動分の修正を行うための基準となるものである。なお、プリンタ4a,4bの基準となる出力条件については任意に設定することができ、予め製造者が設定してもよいし、ユーザが任意に設定することができるようにしてもよい。本実施の形態では、プリンタ4a,4bを気温23℃・相対湿度50%の条件下に十分なじませた状態を、基準となる出力条件に定めている。なお、本実施の形態では、基準となる出力条件において、例えば、ISO/TC130国内委員会が策定した「Japan Color 2001 type 3」をカラーターゲットとしてカラーチャートが出力されるように、コントローラ5a,5bにおいて予め色調整が行われている。
そして、基準となる出力条件において、プロファイラ2がコントローラ5a,5bにカラーチャートの出力指示を行うことによって、プリンタ4a,4bから複数色のカラーパッチが形成されたカラーチャートが出力され、ユーザがこれらのカラーパッチをそれぞれ測色器1によって測色することにより測色値を得る。ここで、本実施の形態では、測色器1の測色条件として、例えば、光源条件D50、2度視野に設定し、この条件によってL*a*b*値を取得することで測色値を得るようにしている。そして、得られた測色値から、ICC(International Color Consortium)にて定義された色変換プロファイル232をプロファイラ2が作成する。
この色変換プロファイル232は、例えば、4次元のCMYKの各値が入力されると、3次元のL*a*b*値が得られる4次元入力/3次元出力LUTによって構成されている。本実施の形態では、基準プロファイル532を作成するための色変換プロファイル232として、CMYKそれぞれの最小値0%から最大値100%までを10分割して11点の格子点をとり、CMYK値とL*a*b*値との対応関係が格子点毎に対応付けて記述されたLUTを作成する。このLUTが構成する格子点の数は、C×M×Y×K:11×11×11×11=14641点となる。このため、出力するカラーチャート上にも14641色のカラーパッチを形成する。
ICC定義のプロファイルは、例えば、公知のICCプロファイル作成ソフトウェアをプロファイラ2にインストールし、これを実行することにより作成することができる。このICCプロファイル作成ソフトウェアを実行した場合には、例えば、プロファイラ2のCPU21が、表示部25の表示画面上に、図6に示すような、基準プロファイル532を作成するためのGUI(Graphic User Interface)表示がされるように制御を行う。
以上のようにして作成された色変換プロファイル232は、プロファイラ2からコントローラ5a,5bに送信される。そして、コントローラ5a,5bは、この受信した色変換プロファイル232を基準プロファイル532として記憶部53に保存する。
次に、カレントプロファイル533の作成を行う(ステップS102)。このカレントプロファイル533は、プリンタ4a,4bの基準となる出力条件とは異なる出力条件(キャリブレーション実施時の出力条件ともいう)におけるCMYK値とL*a*b*値との対応関係を定めるものである。
カレントプロファイル533の作成は、先ず、測色値取得ステップとして、キャリブレーション実施時の出力条件において、プロファイラ2がコントローラ5a,5bにカラーチャートの出力指示を行うことによって、プリンタ4a,4bから複数色のカラーパッチが形成されたカラーチャートが出力され、ユーザがこれらのカラーパッチをそれぞれ測色器1によって測色することにより測色値を得る。ここでは、プリンタ4a,4bを気温18℃・相対湿度30%の条件下に十分なじませた状態をキャリブレーション実施時の出力条件としたものを例に説明する。なお、プリンタ4a,4bにおいて、補正制御が行われている場合には、当該補正制御を停止させてカラーチャートを出力する。
そして、第2の色変換テーブル作成ステップとして、上述した基準プロファイル532の作成の要領と同様にして、測色器1によって得られた測色値から色変換プロファイル232をプロファイラ2が作成する。
ここで、カレントプロファイル533を作成するための色変換プロファイル232の作成においては、測色するカラーパッチの数が少ない方が作業者への負担が少なく望ましい。そのため、本実施の形態では、図7に示すように、K=0%でCMYが0%、40%、70%の組み合わせの27色、K=40%でCMYが0%、40%、70%の組み合わせの27色、及び、K=70%でCMYが0%、40%、70%の組み合わせの27色の合計81色のカラーパッチが形成されたカラーチャートを出力する。各カラーパッチのCMYKのそれぞれの値は、図8及び図9に示される。ここで、図7中、各カラーパッチ上に示される数字はパッチNo.を示しており、図8及び図9に示されるパッチNo.に対応している。
本実施の形態では、CMYKの何れかの値に最大値である100%を含むもののカラーパッチの出力を行わないようにしている。これは、CMYKの何れかの値に最大値である100%を含むもののカラーパッチが測色されて得られた測色値が色変換プロファイル232に記述されないようにするためである。
以上のようにして作成された色変換プロファイル232は、CMYK値とL*a*b*値との対応関係を示す81点のデータが記述されたLUTによって構成される。そして、この色変換プロファイル232は、プロファイラ2からコントローラ5a,5bに送信される。そして、コントローラ5a,5bは、この受信した色変換プロファイル232をカレントプロファイル533として記憶部53に保存する。
次に、補正テーブル作成ステップとしてのキャリブレーション用LUT534の作成を行う(ステップS103)。このキャリブレーション用LUTの作成を行う際には、例えば、コントローラ5a,5bのCPU51が、表示部55の表示画面上に、図10に示すような、キャリブレーション用LUT534を作成するためのGUI表示がされるように制御を行う。
キャリブレーション用LUT534は、図11に示すように、基準となる出力条件におけるデバイス依存色空間(CMYK値)とデバイス非依存色空間(L*a*b*値)との関係に基づいて、キャリブレーション実施時の出力条件におけるデバイス非依存色空間(L*a*b*値)からデバイス依存色空間(CMYK値)を参照し、基準となる出力条件におけるCMYK値からキャリブレーション実施時の出力条件におけるCMYK値に変換するためのLUTである。
ここで、キャリブレーション用LUT534の作成手順について図12を参照しながら説明する。
先ず、コントローラ5a,5bのCPU51は、記憶部53に記憶されたカレントプロファイル533からキャリブレーション実施時の出力条件におけるCMYK値−L*a*b*値の組み合わせ81点を読み出す(ステップS301)。
次に、コントローラ5a,5bのCPU51は、記憶部53に記憶された基準プロファイル532から、キャリブレーション実施時の出力条件において測色を行っていない所定のCMYK値−L*a*b*値を読み出す(ステップS302)。すなわち、CPU51は、CMYが0%、40%、70%、100%の組み合わせであって、CMYのうちの少なくとも1色の値が100%のものと、Kが0%、40%、70%との組み合わせの111色、Kが100%でCMYが0%、100%の組み合わせの8点の合計119点のCMYK値−L*a*b*値を基準プロファイル532から読み出す。
このようにして取得されたCMYK値−L*a*b*値の組み合わせ200点について、図13及び図14にて模式的に表すと、K=0%においては、図13に示すように、黒点にて示されるカレントプロファイル533から読み出して得られた27点のCMYK値−L*a*b*値が対応付けられた格子点と、白点にて示される基準プロファイル532から読み出して得られた37点のCMYK値−L*a*b*値が対応付けられた格子点とによって表される。K=40%、70%については、K=0%と同様の構成となる。また、K=100%においては、図14に示すように、白点にて示される基準プロファイル532から読み出して得られた8点のCMYK値−L*a*b*値によって表される。
そして、コントローラ5a,5bのCPU51は、ステップS301及びステップS302において読み出された200点のCMYK値−L*a*b*値に基づいて、「CMYK→L*a*b* LUT」を作成する(ステップS303)。具体的には、CPU51は、CMYKそれぞれの最小値0%から最大値100%までを10%刻みに10分割して11点の格子点をとり、CMYK値とL*a*b*値との対応関係が格子点毎に対応付けられて記述されたLUTを作成する。このLUTが構成する格子点の数は、C×M×Y×K:11×11×11×11=14641点となる。そして、CPU51は、上述した200点のCMYK値−L*a*b*値をこのLUTの対応する格子点にそれぞれ代入する。このとき、CMYK値−L*a*b*値が代入されない格子点におけるCMYK値−L*a*b*値については、LUTに代入された値に基づいて補間演算を行うことによって求められる。この補間演算は、例えば、特開2004−356952に示されるような公知の演算方法が適用できる。
本実施の形態では、CMYKの少なくとも1色の値に100%を含むものについては、カレントプロファイル533の値を使用せず、基準プロファイル532の値を使用するので、カレントプロファイル533のCMYK値70%から基準プロファイル532のCMYK値100%の間については、カレントプロファイル533のCMYK値70%に対応するL*a*b*値と基準プロファイル532のCMYK値100%に対応するL*a*b*値とが用いられて補間演算が行われることとなる。
次に、コントローラ5a,5bのCPU51は、ステップS303において作成された「CMYK→L*a*b* LUT」に基づき、「L*a*b*→CMYK LUT」を作成する(ステップS304)。「L*a*b*→CMYK LUT」は、L*a*b*表色系におけるL*a*b*の各値の組み合わせをCMYKの組み合わせに変換するためのテーブルであり、複数のL*a*b*値に各L*a*b*値で示される色を出力するためのCMYK値に関連付けたものである。すなわち、「L*a*b*→CMYK LUT」は、例えば、3次元のL*a*b*の各値が入力されると、4次元のCMYK値が得られる3次元入力/4次元出力LUTによって構成されるものである。本実施の形態では、CPU51は、0〜100の値をとるL*値と、−128〜127の値をとるa*値及びb*値をそれぞれ32等分して33点の格子点をとり、L*a*b*値とCMYK値との対応関係が格子点毎に対応付けて記述されたLUTを作成する。このLUTが構成する格子点の数は、L*×a*×b*:33×33×33=35937点となる。
具体的には、CPU51は、最初に、ステップS303において作成された「CMYK→L*a*b* LUT」のC×M×Y×K:11×11×11×11についてのL*a*b*値である4次元データから、C×M×Y:11×11×11についてのL*a*b*値である3次元データへの変換を行う。この変換方法については、例えば、特許第2898030号の明細書に記されている方法を用いることができる。例えば、CMYの最小値から求められるグレー成分を強調するためにKが加えられるようにしてCMYの最小値に基づいてKを求め、CMYにそのKを加えた場合についてのL*a*b*値を求めることにより行う。
Kは次の式によって求めることができる。CMYの最小値をmin[C、M、Y]とすると、
K=1.6(min[C、M、Y]−50%)
ただし、上記右辺が0または負になる場合は、K=0%とする。
また、このKがCMYに加えられたときのL*a*b*値は例えば次のようにして求めることができる。C=M=Y=70%の場合を例にとると、
K=1.6×(70%−50%)=32%であり、
この32%がC×M×Y×K:11×11×11×11のKの11点の30%と40%の間になることから、11×11×11×11点の中のC=M=Y=70%、K=30%の点のL*a*b*値と、C=M=Y=70%、K=40%の点L*a*b*値との2つから補間して計算する。C=M=Y=70%、K=30%のL*a*b*値であるL1*a1*b1*についての重みw1を、w1=1.0−(32%−30%)/(40%−30%)としてC=M=Y=70%、K=40%のL*a*b*値、L2*a2*b2*についての重みw2を、w2=(32%−30%)/(40%−30%)とすると、補間後のL*a*b*値、Lm*am*bm*は、
Lm*=w1×L1*+w2×L2*
am*=w1×a1*+w2×a2*
bm*=w1×b1*+w2×b2*
によって求めることができる。
これは、C=M=Y=70%の場合であるが、これをC×M×Y:11×11×11=1331点について行うことにより、C×M×Y×K:11×11×11×11の4次元のデータからC×M×Y:11×11×11の3次元のデータを作成することができる。
次に、上述のようにして作成されたC×M×Y:11×11×11の3次元データを用いて、「L*a*b*→CMYK LUT」を計算する。図15は、CMYの内のMとCの2次元11×11の組み合わせ(Y=0%)について、縦軸にL*を横軸にa*をプロットしたものである。実際には3次元であるが、説明を容易にするために2次元で示す。
このCMYの分布に対して、求めようとするターゲット点[L*(0〜100)a*(−127〜128)b*(−127〜128):33×33×33=35937の各LUT入力点]のL*a*b*が目標値T´として与えられる。目標値T´が図15に示すように格子点a´〜d´で囲まれる領域内にあるとき、MC座標系におけるMCの組み合わせ(目標値T)は図16に示すように格子点a〜dで囲まれる領域内にあるものと推定される。そして、目標値Tが格子点a〜dによって形成される領域のどこにあるかは、図15の表色系を図16の座標系に対応付けながら、収束演算処理をして求める。
次に、図17の格子点a〜dによって形成される領域SPを4つの領域SP〜SPに等分する。5個の分割点e〜iは、既に求められている周囲の格子点を利用して重み平均によって算出する。そして、この分割点e〜iに対応する値をL*a*b*表色系に変換したときの値を図18の表色系にプロットし、プロットされた分割点e´〜i´によって形成された4つの領域SP´〜SP´のうちどの領域に目標値T´があるかを求める。図18に示すように、目標値T´が領域SP´にあるときには、図17に示すように目標値Tは領域SP´に対応した領域SPにあるものと推定する。
次に、推定された領域SPを4つの領域SP〜SPに等分する。5個の分割点j〜nは既に求められている周囲の格子点又は分割点を利用して重み平均によって算出する。そして、この分割点j〜nに対応する値をL*a*b*表色系に変換したときの値を図18の表色系にプロットし、プロットされた分割点j´〜n´によって形成された4つの領域SP´〜SP´のうちどの領域に目標値T´があるかを求める。図18に示すように、目標値T´が領域SP´にあるときには、図17に示すように目標値Tは領域SP´に対応した領域SPにあるものと推定する。
次に、推定された領域SPを4つの領域SP〜SP12に等分する。5個の分割点o〜sは、既に求められている周囲の格子点又は分割点を利用して重み平均によって算出する。そして、この分割点o〜sに対応する値をL*a*b*表色系に変換したときの値を図18の表色系にプロットし、プロットされた分割点o´〜s´によって形成された4つの領域SP´〜SP12´のうちどの領域に目標値T’があるかを求める。図18に示すように、目標値T´が領域SP10´にあるときには、図17に示すように目標値Tは領域SP10´に対応した領域SP10にあるものと推定する。
以上のような領域の分割を繰り返すことによって格子は次第に小さくなり、ついには収束する。そして、収束した領域を形成する4つの格子点又は分割点を平均することによって目標値Tが求められ、従って求めようとする出力色を示す基本色の組み合わせを求めることができる。
また、本実施の形態では、上述のような収束演算による方法を記したが、例えば、特許第2895086号の明細書に記載されているような補間方法を用いてもよい。
なお、目標値T´が、L*a*b*表色系の頂点W´,C´,M´,B´で形成される色再現範囲の外にあるときには、この目標値T´を色再現範囲内に移動させる、公知のガマットマッピングを利用することができる。
また、ここでは説明のためにC×Mの2次元についての例を示したが、実際にはC×M×Yの3次元について行い、L*a*b*の33×33×33点の各LUT入力点を目標値T´として、C、M、Yの値を1点ずつ計算する必要がある。
上述のようにして求めたL*a*b*の33×33×33点についてのC、M、Yは、C×M×Y:11×11×11の3次元のデータに対応するCMYであり、Kについては、上述したのと同じ方法でCMYから求める。
以上のようにして求められたL*a*b*の33×33×33点の各LUT入力点についてのCMYK値をLUT化することにより、「L*a*b*→CMYK LUT」の作成を行う。
次に、コントローラ5a,5bのCPU51は、基準プロファイル532の入力CMYK値の5%毎の全点(C×M×Y×K:21×21×21×21=194481点)に対応するL*a*b*値を基準プロファイル532から取得し、取得したL*a*b*値に対応するキャリブレーション実施時の出力CMYK値を、ステップS304において作成した「L*a*b*→CMYK LUT」に基づいて求める(ステップS305)。
具体的には、CPU51は、10%毎に格子点が取られた基準プロファイル532を読み出す。そして、CPU51は、各格子点間におけるL*a*b*値を補間演算により求めることにより、入力CMYK値の5%毎の全点(C×M×Y×K:21×21×21×21=194481点)に対応するL*a*b*値を求め、「CMYK→L*a*b* LUT」を作成する。なお、補間演算の方法については、公知の補間演算方法を適用することができる。
そして、CPU51は、以上のようにして作成された基準プロファイル532に基づく「CMYK→L*a*b* LUT」と、ステップS304において作成されたカレントプロファイル533に基づく「L*a*b*→CMYK LUT」とを用いて、入力CMYK値に対する出力CMYK値を求める。「CMYK→L*a*b* LUT」におけるL*a*b*値が「L*a*b*→CMYK LUT」における格子点間となる場合は、次のようにして求める。
すなわち、上述のようにして求めたL*a*b*値から、ステップS304において作成した「L*a*b*→CMYK LUT」を用いて、CMYKを求める。例えば、基準プロファイル532に基づく「CMYK→L*a*b* LUT」のうちの任意の格子点におけるL*a*b*値がL*=57.0、a*=5.3、b*=35.6とすると、「L*a*b*→CMYK LUT」のL*a*b*:33×33×33内の入力点と、L*a*b*それぞれの入力点への距離は、
L*:57.0/100×32=18.2なので、L*の1つ目の点L1とL1への距離DL1と、Lの2つ目の点L2とL2への距離DL2は、L1=18、DL1=0.2、L2=19、DL2=0.8
a*:(5.3+127)/255×32=16.6なので、a*の1つ目の点a1とa1への距離Da1と、aの2つ目の点a2とa2への距離Da2は、a1=16、Da1=0.6、a2=17、Da2=0.4
b*:(35.6+127)/255×32=20.4なので、b*の1つ目の点b1とb1への距離Db1と、bの2つ目の点b2とb2への距離Db2は、b1=20、Db1=0.4、b2=21、Db2=0.6
となる。
「L*a*b*→CMYK LUT」からのL*2点(L1、L2)×a*2点(a1、a2)×b*2点(b1、b2)=8点についてのCMYK値を、
CL1a1b1,CL1a1b2,CL1a2b1,CL1a2b2,
CL2a1b1,CL2a1b2,CL2a2b1,CL2a2b2,
ML1a1b1,ML1a1b2,ML1a2b1,ML1a2b2,
ML2a1b1,ML2a1b2,ML2a2b1,ML2a2b2,
YL1a1b1,YL1a1b2,YL1a2b1,YL1a2b2,
YL2a1b1,YL2a1b2,YL2a2b1,YL2a2b2,
KL1a1b1,KL1a1b2,KL1a2b1,KL1a2b2,
KL2a1b1,KL2a1b2,KL2a2b1,KL2a2b2,
とすると、L*=57.0、a*=5.3、b*=35.6についてのCMYKの値は次式によって求められる。
C=DL2×Da2×Db2×CL1a1b1
+DL2×Da2×Db1×CL1a1b2
+DL2×Da1×Db2×CL1a2b1
+DL2×Da1×Db1×CL1a2b2
+DL1×Da2×Db2×CL2a1b1
+DL1×Da2×Db1×CL2a1b2
+DL1×Da1×Db2×CL2a2b1
+DL1×Da1×Db1×CL2a2b2
M=DL2×Da2×Db2×ML1a1b1
+DL2×Da2×Db1×ML1a1b2
+DL2×Da1×Db2×ML1a2b1
+DL2×Da1×Db1×ML1a2b2
+DL1×Da2×Db2×ML2a1b1
+DL1×Da2×Db1×ML2a1b2
+DL1×Da1×Db2×ML2a2b1
+DL1×Da1×Db1×ML2a2b2
Y=DL2×Da2×Db2×YL1a1b1
+DL2×Da2×Db1×YL1a1b2
+DL2×Da1×Db2×YL1a2b1
+DL2×Da1×Db1×YL1a2b2
+DL1×Da2×Db2×YL2a1b1
+DL1×Da2×Db1×YL2a1b2
+DL1×Da1×Db2×YL2a2b1
+DL1×Da1×Db1×YL2a2b2
K=DL2×Da2×Db2×KL1a1b1
+DL2×Da2×Db1×KL1a1b2
+DL2×Da1×Db2×KL1a2b1
+DL2×Da1×Db1×KL1a2b2
+DL1×Da2×Db2×KL2a1b1
+DL1×Da2×Db1×KL2a1b2
+DL1×Da1×Db2×KL2a2b1
+DL1×Da1×Db1×KL2a2b2
となる。
上述のようにして、C×M×Y×K:21×21×21×21=194481点の入力点について繰り返し算出することによって、基準プロファイル532の入力CMYK値の5%毎の全点に対応するキャリブレーション実施時の出力CMYK値を求める。
次に、コントローラ5a,5bのCPU51は、ステップS305において求められた、基準プロファイル532の入力CMYK値の5%毎の全点に対応するキャリブレーション実施時の出力CMYK値に基づき、キャリブレーション用LUT534を作成する(ステップS306)。
そして、図5に示すように、上述のようにしてキャリブレーション用LUT534が作成された後、このキャリブレーション用LUT534を用いて、補正済み画像を出力する(ステップS104)。
以上のようなキャリブレーション用LUT534の作成を、様々な出力条件毎について行う。
このように、本実施の形態におけるキャリブレーションは、図19に示すように、従来のキャリブレーションとは以下のような相違がみられる。
ここで、図19は再現色域を概念的に表す図であり、図中Xは、基準となる出力条件におけるプリンタの再現色域を示し、図中Yは、再現色域が変動した状態を示している。なお、説明を容易にするため、CMYの値の組み合わせを格子点によって表し、各格子点の位置は、均等色空間上での位置(色調)として模式的に表している。
従来のキャリブレーションでは、図19において黒点にて示すように、プリンタの再現色域が変動した状態において取得したプロファイルについて、CMYKの少なくとも1色の値が100%を含むものも使用してキャリブレーション用の多次元テーブルを作成していた。そのため、プリンタの再現色域が狭くなった部分(図中、例えば、入力値:C=0〜100%、M=100%、Y=0%にて示す部分)については、一定以上の入力値において、同一の濃度にて画像の出力が行われてしまうため、入力階調が100%に近い領域では、いわゆるサチリという階調が不足する現象が生じることとなる。また、プリンタの再現色域が広くなった部分(図中、例えば、入力値:C=100%、M=0〜100%、Y=0%にて示す部分)については、入力値が100%に対して、100%未満の出力値にて出力が行われるため、網点化されてしまい、いわゆるベタで出力されるべき部分ついて網点が認識されやすくなり、画質が悪くなる。
一方、本実施の形態では、図19において三角にて示すように、CMYKの少なくとも1色の値が100%を含むものについては、カレントプロファイル533の値を使用せず、基準プロファイル532の値を使用してキャリブレーション用LUT534を作成するようにした。そのため、カレントプロファイル533の値70%と基準プロファイル532の値100%とによって補間が行われることにより、プリンタ4a,4bの再現色域が狭くなるような変動が行われた場合でも、高濃度部における階調再現を維持することができ、サチリの発生が抑制される。また、プリンタ4a,4bの再現色域が広くなるような変動が行われた場合でも、入力値100%に対して100%の出力値にて出力が行われるため、網点化を防止できるとともに、階調再現性が維持できるので、補正の精度と階調再現の好ましさのバランスを保つことができる。
本実施の形態によって実現される階調再現性について、図20〜図21を参照しながら説明する。図20Aは、プリンタ4a,4bの再現色域が狭くなるような変動が行われた場合の、入力値と出力値との関係を示し、図20Bは、入力値と出力された画像の濃度との関係を示す。図21Aは、プリンタ4a,4bの再現色域が広くなるような変動が行われた場合の、入力値と出力値との関係を示し、図20Bは、入力値と出力された画像の濃度との関係を示す。また、図中、2点鎖線で示されるものは、基準となる出力条件における結果を表し、実線で示されるものは、出力条件が変更されて再現色域が変更された場合における、本実施の形態を使用した結果を示し、破線で示されるものは、出力条件が変更されて再現色域が変更された場合における従来のキャリブレーション方法を使用した結果を示す。
プリンタ4a,4bの再現色域が狭くなるような変動が行われた場合においては、図20Aに示すように、本実施の形態におけるキャリブレーション方法を使用したものと従来のキャリブレーション方法を使用したものの何れも、入力値が0%から70%の間については、同一の入力値に対して同一の補正結果となり、補正の精度を維持することができる。しかしながら、従来のキャリブレーション方法では、図20Bに示すように、入力値が70%を超えてからa%までの間は、補正の精度を維持することができるが、a%を超えると、100%を超える出力値が設定できないことから、同一の出力濃度となり、階調再現性が失われてしまう。一方、本実施の形態によれば、70%を超えてからa%までについて、従来のキャリブレーション方法によるものに比べて補正の精度に劣るものとなるが、70%と100%との間で、出力値が一定に変化するので、階調再現性を維持することができ、好ましい再現を実現できるようになる。
また、プリンタ4a,4bの再現色域が広くなるような変動が行われた場合においては、図21Aに示すように、本実施の形態におけるキャリブレーション方法を使用したものと従来のキャリブレーション方法を使用したものの何れも、入力値が0%から70%の間については、同一の入力値に対して同一の補正結果となり、補正の精度を維持することができる。しかしながら、従来のキャリブレーション方法では、図20Bに示すように、基準となる出力条件におけるものと同一の出力濃度が得られ、補正の精度を維持することができるが、100%においては、網点化されて出力されるため、画質が劣化してしまう。また、100%の場合にのみ、出力値を100%とすると、100%とそれ未満との出力濃度差が大きくなって不自然な出力結果となってしまう。一方、本実施の形態によれば、70%を超えてからは、従来のキャリブレーション方法によるものと比べて補正の精度に劣るものとなるが、入力値100%においては出力値100%で出力されるので、網点化を抑制でき、また、70%と100%との間で、出力値が一定に変化するので、階調再現性を維持することができ、好ましい再現を実現できるようになる。
ここで、70%以下の値についてはカレントプロファイル533の値を使用し、70%を超える部分について、カレントプロファイル533の値70%と基準プロファイル532の値100%との補間によって求めた値としたのは、以下の理由による。
すなわち、70%を超える部分についての補正の精度については、従来のキャリブレーション方法に比べて劣ることとなるが、70%の出力値までについて正しく補正が行われていれば、通常の写真画像などにおいては補正の精度の劣化についてはほとんど認識されず、むしろ、入力値が100%になる近傍で階調性が悪化することがないため、補正の精度と再現の好ましさのバランスが図れるようになるからである。
以下に、実施例および比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、勿論本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
下記の方法に従って実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例3のテスト画像の出力を行った。以下の実施例では、テスト画像として「JIS X9201-1995 高精細カラーディジタル標準画像(CMYK/SCID)」の中から、N1(ポートレイト)、N3(果物籠)、N4(ワインと食器)、N7(ミュージシャン)の各画像、YMCBGR各色の0〜100%までのグラデーション画像、及び、YMCBGR各色ベタのテキストを使用した。また、基準となる出力条件として、プリンタ4a,4bを気温23℃・相対湿度50%の条件下に十分なじませた状態でテスト画像の出力を行い、これを基準画像として、実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例3にて出力された画像との比較を行った。
[実施例1−1]
(テスト画像の作成)
プリンタ4a,4bを気温18℃・相対湿度30%の条件下に十分なじませた状態をキャリブレーション実施時の出力条件とし、この出力条件においてカラーチャートを出力した。そして、出力されたカラーチャートのうち、K=0%でCMYが0%、40%、70%の組み合わせの27色、K=40%でCMYが0%、40%、70%の組み合わせの27色、及び、K=70%でCMYが0%、40%、70%の組み合わせの27色の合計81色のカラーパッチを測色した。そして、この測色値に基づいてカレントプロファイル533を作成した。そして、作成したカレントプロファイル533に基づいてキャリブレーション用LUT534を作成した。そして、作成したキャリブレーション用LUT534を使用してプリンタ4a,4bにてテスト画像の出力を行い、実施例1−1のテスト画像を得た。
(出力結果の評価)
得られた実施例1−1のテスト画像と基準画像とを標準観察光源下にて10名のモニタによる目視観察を行い、下記の基準に従って、写真画像、グラデーション画像、テキストについてそれぞれランク付けを行い、その平均値を求めた。
5:基準画像との差異がほとんど認められない
4:基準画像との差異が僅かに認められるが、極めて近似した品質である
3:基準画像との差異がやや認められるが、実用上許容される範囲にある
2:基準画像と品質差異が認められ、やや許容し難い
1:明らかな基準画像との差異が認められ、許容できない
以上のようにして実施された実施例1−1における評価の結果を下記表1に示す。
Figure 0005408063
[実施例1−2]
(テスト画像の作成)で、プリンタ4a,4bを気温27℃・相対湿度80%の条件下に十分なじませた状態をキャリブレーション実施時の出力条件とする以外は実施例1−1と同様にしてテスト画像の作成を行い、実施例1−1と同様の手法によりその評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[実施例2−1]
(テスト画像の作成)で、測色を行うカラーパッチを、K=0%でCMYが0%、40%、60%の組み合わせの27色、K=40%でCMYが0%、40%、60%の組み合わせの27色、及び、K=60%でCMYが0%、40%、60%の組み合わせの27色の合計81色とする以外は実施例1−1と同様にしてテスト画像の作成を行い、実施例1−1と同様の手法によりその評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[実施例2−2]
(テスト画像の作成)で、プリンタ4a,4bを気温27℃・相対湿度80%の条件下に十分なじませた状態をキャリブレーション実施時の出力条件とする以外は実施例2−1と同様にしてテスト画像の作成を行い、実施例1−1と同様の手法によりその評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[実施例3−1]
(テスト画像の作成)で、測色を行うカラーパッチを、K=0%でCMYが0%、40%、80%の組み合わせの27色、K=40%でCMYが0%、40%、80%の組み合わせの27色、及び、K=80%でCMYが0%、40%、80%の組み合わせの27色の合計81色とする以外は実施例1−1と同様にしてテスト画像の作成を行い、実施例1−1と同様の手法によりその評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[実施例3−2]
(テスト画像の作成)で、プリンタ4a,4bを気温27℃・相対湿度80%の条件下に十分なじませた状態をキャリブレーション実施時の出力条件とする以外は実施例3−1と同様にしてテスト画像の作成を行い、実施例1−1と同様の手法によりその評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[比較例1−1]
(テスト画像の作成)
プリンタ4a,4bを気温18℃・相対湿度30%の条件下に十分なじませた状態をキャリブレーション実施時の出力条件とし、この出力条件においてカラーチャートを出力した。そして、出力されたカラーチャートのうち、K=0%でCMYが0%、40%、70%、100%の組み合わせの64色、K=40%でCMYが0%、40%、70%、100%の組み合わせの64色、及び、K=70%でCMYが0%、40%、70%、100%の組み合わせの64色、K=100%でCMYが0%、100%の組み合わせの8色の合計200色のカラーパッチを測色した。そして、この測色値に基づいてカレントプロファイル533を作成した。そして、作成したカレントプロファイル533に基づいてキャリブレーション用LUT534を作成した。ここで、CMYKの少なくとも1色の値が100%を含むものについてもカレントプロファイル533の値を使用した。そして、作成したキャリブレーション用LUT534を使用してプリンタ4a,4bにてテスト画像の出力を行い、比較例1−1のテスト画像を得た。そして、実施例1−1と同様の手法によりテスト画像の評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[比較例1−2]
(テスト画像の作成)で、プリンタ4a,4bを気温27℃・相対湿度80%の条件下に十分なじませた状態をキャリブレーション実施時の出力条件とする以外は比較例1−1と同様にしてテスト画像の作成を行い、実施例1−1と同様の手法によりその評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[比較例2−1]
(テスト画像の作成)で、測色を行うカラーパッチを、K=0%でCMYが0%、40%、60%、100%の組み合わせの64色、K=40%でCMYが0%、40%、60%、100%の組み合わせの64色、及び、K=60%でCMYが0%、40%、60%、100%の組み合わせの64色、K=100%でCMYが0%、100%の組み合わせの8色の合計200色とする以外は比較例1−1と同様にしてテスト画像の作成を行い、実施例1−1と同様の手法によりその評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[比較例2−2]
(テスト画像の作成)で、プリンタ4a,4bを気温27℃・相対湿度80%の条件下に十分なじませた状態をキャリブレーション実施時の出力条件とする以外は比較例2−1と同様にしてテスト画像の作成を行い、実施例1−1と同様の手法によりその評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[比較例3−1]
(テスト画像の作成)で、測色を行うカラーパッチを、K=0%でCMYが0%、40%、80%、100%の組み合わせの64色、K=40%でCMYが0%、40%、80%、100%の組み合わせの64色、及び、K=80%でCMYが0%、40%、80%、100%の組み合わせの64色、K=100%でCMYが0%、100%の組み合わせの8色の合計200色とする以外は比較例1−1と同様にしてテスト画像の作成を行い、実施例1−1と同様の手法によりその評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[比較例3−2]
(テスト画像の作成)で、プリンタ4a,4bを気温27℃・相対湿度80%の条件下に十分なじませた状態をキャリブレーション実施時の出力条件とする以外は比較例3−1と同様にしてテスト画像の作成を行い、実施例1−1と同様の手法によりその評価を行った。その結果を上記表1に示す。
[結果]
表1に示すように、各実施例によってキャリブレーションを行った場合と比較例との対比においては、本発明がキャリブレーション実施時にCMYの100%を含むカラーパッチを測定していなかったにもかかわらず、写真画像の補正結果においてほぼ同等の評価結果が得られた。
さらに、低温低湿環境下(気温18℃・相対湿度30%)での比較においては、プリンタ4a,4bの出力濃度低下の影響により、比較例ではグラデーション画像にサチリが生じて評価点を落としたが、実施例ではサチリが生じることなく僅かな色調の変動のみであったため、比較的高い評価点を得ることができた。
さらに、高温高湿環境下(気温27℃・相対湿度80%)での比較においては、プリンタ4a,4bの出力濃度が高く変動したため、比較例では入力値100%に対する出力値が100%ではなくなってテキストが網点化し、文字のガサツキとなって現れ、評価点を落とした。一方、実施例では、入力値100%に対して出力値が100%となるため、ベタによる出力が必ず保持され、テキストの品質を落とすことがなく、比較的高い評価点を得ることができた。
また、実施例1〜3での比較において、最大測定%を比較すると、最大測定点を60%にした場合には、実施例2−1及び実施例2−2に示すように、若干写真画像の色調に変動の影響が強く出る傾向があり、僅かに評価点を落とした。
また、最大測定点を80%にした場合には、実施例3−1に示すように、低温低湿環境下で出力濃度が低下した場合にサチリが出てしまう色があり、グラデーション画像の評価において、評価点を落とした。また、実施例3−2に示すように、高温高湿環境下で出力濃度が高く変動した場合に、グラデーション画像の濃度の変動具合がある点を境に大きく異なるようになって階調再現性が僅かに劣り、評価点を僅かに落とした。
一方、最大測定点を70%にした場合は、写真画像、グラデーション画像及びテキストの何れの評価においても比較的高い水準での評価点が得られ、基準画像に対して最も好ましく再現されているということがわかった。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、第1の色変換テーブル設定ステップにて、プリンタ4a,4bに入力される各色の入力値の組み合わせと測色色空間における目標値とが対応付けられた基準プロファイル532を設定する。そして、測色値取得ステップにおいて、プリンタ4a,4bから各色の入力値の組み合わせに対応するカラーパッチが形成されたカラーチャートを出力し、カラーパッチを測色して測色値を得る。そして、第2の色変換テーブル作成ステップにおいて、測色値取得ステップにて得られた測色値に基づいて、測色色空間におけるL*a*b*値と、カラーチャートを出力したときの条件にてプリンタ4a,4bに入力される各色の入力値の組み合わせと、が対応付けられたカレントプロファイル533を作成する。そして、補正テーブル作成ステップにおいて、基準プロファイル532とカレントプロファイル533とに基づいて、入力値から出力値を得るためのキャリブレーション用LUT534を作成する。そして、補正ステップにおいて、キャリブレーション用LUT534を用いてプリンタ4a,4bの出力画像の補正を行う。そして、補正テーブル作成ステップにおいて、カラーチャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に100%の値を含むものに少なくとも対応する測色値として、予め定められた値を、キャリブレーション用LUT534を作成するときに使用する。その結果、プリンタの出力条件が変更して再現色域が狭くなる変動が行われた場合であっても、いわゆるサチリの発生を抑制することが可能となり、また、再現色域が広くなる変動が行われた場合であっても、補正の精度の低下を認識させずに、よい階調再現性を得ることが可能となるので、好ましい再現性が得られる画像を出力することが可能となる。
また、本発明の実施の形態によれば、測色値取得ステップにおいて、測色を行うカラーパッチから、カラーチャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に100%を含むものに少なくとも対応するカラーパッチを除外したので、作業者への測色作業の負担が軽減される。
また、本発明の実施の形態によれば、測色値取得ステップにおいて、プリンタ4a,4bにて、各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に100%を含むものに少なくとも対応するパッチを除外してカラーチャートにカラーパッチを形成し、このカラーチャートを出力する。その結果、測色を行う必要のないカラーパッチについて測色されることがなくなり、キャリブレーション作業における作業者への負担がより軽減される。
また、本発明の実施の形態によれば、補正テーブル作成ステップにおいて、キャリブレーション用LUT534を作成するときにおいて使用するカラーチャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちのいずれかの色に100%を含むものに少なくとも対応する測色値として、基準プロファイル532における目標値を使用する。その結果、予め測色値を入力しておく必要がなくなるので、キャリブレーション作業が効率的となる。
また、本発明の実施の形態によれば、補正テーブル作成ステップにおいて使用される基準プロファイル532における目標値は、カラーチャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせと同一の各色の入力値の組み合わせに対応付けられた目標値であるので、プリンタの出力条件が変更して再現色域が狭くなる変動が行われた場合であっても、100%に近い領域でのサチリの発生が抑制される。また、再現色域が広くなる変動が行われた場合であっても、100%の入力値に対して網点化された画像が出力されるのを抑制できる。そのため、補正の精度の低下を認識させずに、好ましい階調再現性を得ることが可能となり、より好ましい再現性が得られる画像を出力することが可能となる。
また、本発明の実施の形態によれば、測色値取得ステップにおいて、測色を行うカラーパッチから、カラーチャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に70%を超える値を含むものに対応するカラーパッチを除外したので、最も好ましい再現性が得られる画像を出力することが可能となる。
また、本発明の実施の形態によれば、プリンタ4a,4bは、カラー画像を形成するとともに入力値に対応するカラーパッチが形成されたカラーチャートを出力する。そして、測色器1は、プリンタ4a,4bによって出力されたカラーチャートのカラーパッチを測色して測色値を出力する。そして、コントローラ5a,5bは、プリンタ4a,4bに入力される各色の入力値の組み合わせと測色色空間における目標値とが対応付けられた基準プロファイル532を設定する。そして、プロファイラ2は、測色器1から測色値を入力する。そして、コントローラ5a,5bは、該測色値に基づいて、測色色空間におけるL*a*b*値と、カラーチャートを出力したときのプリンタ4a,4bの条件にてプリンタ4a,4bに入力される各色の入力値の組み合わせと、が対応付けられたカレントプロファイル533を作成する。そして、コントローラ5a,5bは、基準プロファイル532とカレントプロファイル533とに基づいて、入力値から出力値を得るためのキャリブレーション用LUT534を作成する。そして、コントローラ5a,5bは、キャリブレーション用LUT534の作成において、カラーチャートを出力したときのプリンタ4a,4bの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に100%の値を含むものに少なくとも対応する測色値として予め定められた値を使用する。そして、プリンタ4a,4bは、コントローラ5a,5bによって作成されたキャリブレーション用LUT534のデータに基づいて補正された画像を出力する。その結果、プリンタの出力条件が変更して再現色域が狭くなる変動が行われた場合であっても、いわゆるサチリの発生を抑制することが可能となり、また、再現色域が広くなる変動が行われた場合であっても、補正の精度の低下を認識させずに、よい階調再現性を得ることが可能となるので、好ましい再現性が得られる画像を出力することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態における記述は、本発明に係るキャリブレーションシステムの一例であり、これに限定されるものではない。キャリブレーションシステムを構成する各機能部の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
また、本発明の実施の形態では、入力値及び出力値として、最大値を100%とし、0〜100%の値で表したが、最大値を1バイトの最大値である255とし、0〜255の値で表すようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、キャリブレーション用LUTを作成するときにおいて使用するカラーチャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちのいずれかの色に100%を含むものに対応する測色値として、基準プロファイルにおける入力値100%に対応する測色値を使用したが、予め定められた他の値であってもよい。例えば、メーカが製品の出荷時に予め記録媒体等に保持させた値を用いるようにしてもよい。また、ユーザによって予め値を入力しておき、これを用いるようにしてもよい。また、コントローラを含む本システムに予め値が保持されていなくてもよく、例えば、他のデバイスから値を取得し、これを用いるようにしてもよい。また、ネットワークを介して、メーカ等のサーバからダウンロードして値を取得するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、カレントプロファイルの作成時における測色点を、CMYK各色0%,40%,70%としたが、少なくともCMYKの何れかの色に少なくとも100%を含むものでなければ、任意に設定することができる。また、測色点数を、本発明の実施の形態とは異なせてもよい。
また、本発明の実施の形態では、出力されたカラーチャートを測色し、この測色結果に基づいて基準プロファイルを作成したが、測色結果に基づく基準プロファイルを作成しないものとしてもよい。例えば、メーカが製品の出荷時に予め記録媒体等に保持させておく等、予め作成されたものであってもよい。また、ユーザによってプロファイルを直接入力し、これを用いるようにしてもよい。また、他のデバイスからプロファイルを取得し、これを用いるようにしてもよい。また、ネットワークを介して、メーカ等のサーバからダウンロードしてプロファイルを取得するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、カレントプロファイルを作成するためのカラーチャートにおいて、CMYKの何れかの色に少なくとも100%を含むカラーパッチを形成しないようにしたが、CMYKの何れかの色に少なくとも100%を含むカラーパッチを形成してもよい。この場合、当該カラーパッチについては測色不要である旨をカラーチャート上等に表示するようにしてもよい。
また、カラーチャートに形成されたCMYKの何れかの色に少なくとも100%を含むカラーパッチを測色するが、この測色結果をキャリブレーション用LUTの作成時においては使用しないようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、電子写真方式、インクジェット方式等、様々なカラー印刷機に適用することができる。
また、本発明の実施の形態では、CMYK4色のカラープリンタを使用したが、複数色によって画像形成を行うカラー印刷機であれば、何れのものについても適用することができる。
また、本発明の実施の形態では、プリンタ、コントローラ、プロファイラを別途の装置にて構成したが、コントローラ及びプロファイラの機能をプリンタに持たせるようにしてもよい。この場合、測色器をプリンタに接続して本発明を実施することができる。また、コントローラ及びプロファイラの機能を有する制御装置を用いる構成としてもよい。
また、本発明の実施の形態において作成されたキャリブレーション用LUTを、コントローラ、プリンタ、プロファイラ及び印刷指示端末の何れに保持させることも可能であるが、コントローラ又はプリンタに保持させるのがより好ましい。
また、本発明の実施の形態では、基準プロファイル及びカレントプロファイルから取得した200点のCMYK値−L*a*b*値に基づく「CMYK→L*a*b* LUT」の作成において、カレントプロファイルのCMYKの入力値70%と、基準プロファイルのCMYKの入力値100%とに基づき、CMYKの各色70%と100%との間のL*a*b*値を補間演算により求めるようにしたが、CMYKの各色70%と100%との間のL*a*b*値について基準プロファイルにおける測色値を用いるようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態において、カレントプロファイルを作成するために出力されたカラーチャートにおけるカラーパッチのうち、一部について測色を行わず、測色を行わない色に対応する値について、例えば、他の日に測色したときに得られた値を使用するようにしてもよい。これによれば、測色点数を減少させつつ良好な再現性を維持することができる。
また、本実施の形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
100 印刷システム
1 測色器
2 プロファイラ
4a,4b プリンタ
5a,5b コントローラ
532 基準プロファイル
533 カレントプロファイル
534 キャリブレーション用LUT

Claims (9)

  1. カラー画像を形成する画像形成装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション方法であって、
    前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと測色色空間における目標値とが対応付けられた第1の色変換テーブルを設定する第1の色変換テーブル設定ステップと、
    前記画像形成装置から各色の入力値の組み合わせに対応するパッチが形成されたチャートを出力し、該パッチを測色して測色値を得る測色値取得ステップと、
    該得られた測色値に基づいて、前記測色色空間における色の値と、前記チャートを出力したときの条件にて前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと、が対応付けられた第2の色変換テーブルを作成する第2の色変換テーブル作成ステップと、
    前記第1の色変換テーブルと前記第2の色変換テーブルとに基づいて、入力値から出力値を得るための補正テーブルを作成する補正テーブル作成ステップと、
    該作成された補正テーブルを用いて前記画像形成装置の出力画像の補正を行う補正ステップと、
    を含み、
    前記補正テーブル作成ステップにおいて、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応する測色値として、予め定められた値を、前記補正テーブルを作成するときに使用することを特徴とするキャリブレーション方法。
  2. 前記測色値取得ステップにおいて、測色を行うパッチから、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応するパッチを除外したことを特徴とする請求項1に記載のキャリブレーション方法。
  3. 前記測色値取得ステップにおいて、前記画像形成装置にて、各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応するパッチを除外して前記チャートにパッチを形成し、該チャートを出力することを特徴とする請求項2に記載のキャリブレーション方法。
  4. 前記補正テーブル作成ステップにおいて、前記補正テーブルを作成するときにおいて使用する前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応する測色値として、前記第1の色変換テーブルにおける目標値を使用することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のキャリブレーション方法。
  5. 前記補正テーブル作成ステップにおいて使用される前記第1の色変換テーブルにおける目標値は、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせと同一の各色の入力値の組み合わせに対応付けられた目標値であることを特徴とする請求項4に記載のキャリブレーション方法。
  6. 前記測色値取得ステップにおいて、測色を行うパッチから、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値の70%を超える値を含むものに対応するパッチを除外したことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のキャリブレーション方法。
  7. カラー画像を形成する画像形成装置のキャリブレーションを行うキャリブレーション方法であって、
    前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと測色色空間における目標値とが対応付けられた第1の色変換テーブルを設定する第1の色変換テーブル設定ステップと、
    前記画像形成装置から各色の入力値の組み合わせに対応するパッチが形成されたチャートを出力し、該パッチを測色して測色値を得る測色値取得ステップと、
    該得られた測色値に基づいて、前記測色色空間における色の値と、前記チャートを出力したときの条件にて前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと、が対応付けられた第2の色変換テーブルを作成する第2の色変換テーブル作成ステップと、
    前記第1の色変換テーブルと前記第2の色変換テーブルとに基づいて、入力値から出力値を得るための補正テーブルを作成する補正テーブル作成ステップと、
    該作成された補正テーブルを用いて前記画像形成装置の出力画像の補正を行う補正ステップと、
    を含み、
    前記補正テーブル作成ステップにおいて、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に所定の入力値を含むものに少なくとも対応する測色値として、予め定められた値を、前記補正テーブルを作成するときに使用することを特徴とするキャリブレーション方法。
  8. カラー画像を形成する画像形成装置のキャリブレーションを行うコンピュータに、
    前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと測色色空間における目標値とが対応付けられた第1の色変換テーブルを設定する第1の色変換テーブル設定ステップと、
    前記画像形成装置に各色の入力値の組み合わせに対応するパッチが形成されたチャートを出力させるチャート出力ステップと、
    前記チャートに形成されたパッチの測色値を入力する測色値入力ステップと、
    該入力された測色値に基づいて、前記測色色空間における色の値と、前記チャートを出力したときの条件にて前記画像形成装置に入力される各色の入力値の組み合わせと、が対応付けられた第2の色変換テーブルを作成する第2の色変換テーブル作成ステップと、
    前記第1の色変換テーブルと前記第2の色変換テーブルとに基づいて、入力値から出力値を得るための補正テーブルを作成するとともに、該補正テーブルの作成において、前記チャートを出力したときの条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応する測色値として予め定められた値を使用する補正テーブル作成ステップと、
    該作成された補正テーブルを用いて前記画像形成装置の出力画像の補正を行う補正ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  9. カラー画像を形成するとともに入力値に対応するパッチが形成されたチャートを出力する画像形成部と、
    前記画像形成部によって出力されたチャートのパッチを測色して測色値を出力する測色部と、
    前記画像形成部に入力される各色の入力値の組み合わせと測色色空間における目標値とが対応付けられた第1の色変換テーブルを設定し、前記測色部から測色値を入力し、該測色値に基づいて、前記測色色空間における色の値と、前記チャートを出力したときの前記画像形成部の条件にて前記画像形成部に入力される各色の入力値の組み合わせと、が対応付けられた第2の色変換テーブルを作成し、前記第1の色変換テーブルと前記第2の色変換テーブルとに基づいて、入力値から出力値を得るための補正テーブルを作成する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記補正テーブルの作成において、前記チャートを出力したときの前記画像形成部の条件における各色の入力値の組み合わせのうちの何れかの色に最大値を含むものに少なくとも対応する測色値として予め定められた値を使用し、
    前記画像形成部は、前記制御部によって作成された前記補正テーブルのデータに基づいて補正された画像を出力することを特徴とするキャリブレーションシステム。
JP2010161139A 2010-07-16 2010-07-16 キャリブレーション方法、プログラム及びキャリブレーションシステム Active JP5408063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010161139A JP5408063B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 キャリブレーション方法、プログラム及びキャリブレーションシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010161139A JP5408063B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 キャリブレーション方法、プログラム及びキャリブレーションシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012023645A JP2012023645A (ja) 2012-02-02
JP5408063B2 true JP5408063B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=45777505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010161139A Active JP5408063B2 (ja) 2010-07-16 2010-07-16 キャリブレーション方法、プログラム及びキャリブレーションシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5408063B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020138060A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 大日本印刷株式会社 蓄電デバイス用外装材、その製造方法、及び蓄電デバイス

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078774A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Konica Corp 色調整方法、色調整方法の実行のためのプログラム及びプログラムを格納した媒体
JP2004274546A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Konica Minolta Holdings Inc 出力色の調整方法、カラー画像形成装置
JP5264288B2 (ja) * 2008-05-22 2013-08-14 キヤノン株式会社 記録システム、記録装置、プログラム及び記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012023645A (ja) 2012-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8559058B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer program product
JP5316578B2 (ja) 色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体
JP5617567B2 (ja) キャリブレーションシステム、キャリブレーション方法及びプログラム
US10542191B2 (en) Profile adjustment method, profile adjustment program of non-transitory computer readable medium for storing, and profile adjustment system
US10447894B2 (en) Profile adjustment method, and profile adjustment system
JP5854034B2 (ja) 色処理装置、画像形成装置およびプログラム
JP6156401B2 (ja) 色変換方法、プログラム、及び画像処理装置
JP2014165656A (ja) カラープロファイル生成装置、画像処理装置、画像処理システム、カラープロファイルの生成方法およびプログラム
US7522309B2 (en) Image processing method, image processing apparatus and storage medium storing a program
JP2012080486A (ja) 色変換装置、画像形成装置及び色変換プログラム
JP5854066B2 (ja) 色処理装置、画像形成装置およびプログラム
JP5299232B2 (ja) 色変換テーブル作成プログラム、色変換テーブル作成装置及び色変換テーブル作成方法
JP2020182104A (ja) 色変換情報生成方法、色変換情報生成プログラム、および色変換情報生成装置
JP2007181012A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
JP5408063B2 (ja) キャリブレーション方法、プログラム及びキャリブレーションシステム
JP7211215B2 (ja) 色変換情報生成方法、色変換情報生成プログラム、および色変換情報生成装置
JP6241184B2 (ja) 色処理装置、色調整システムおよびプログラム
JP3910323B2 (ja) プロファイル作成方法およびプロファイル作成装置
JP5994586B2 (ja) 色変換テーブルの調整方法、プログラム及びプログラムを格納するコンピューター読み取り可能な媒体
JP2005210225A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2011151491A (ja) 色変換装置及び色変換プログラム
JP5630231B2 (ja) 色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体
JP2011254224A (ja) 色変換テーブル作成プログラム、色変換テーブル作成プログラムを格納した媒体、及び色変換テーブルの作成方法
JP6446898B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及びそのプログラム
JP6665559B2 (ja) 算出装置、および、コンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130110

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5408063

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150