JP2007300193A - 色調調整方法および画像処理装置 - Google Patents

色調調整方法および画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】特にグレーにおいて局所的に発生する色転びを補正する色調調整方法実現する。
【解決手段】グレースケールチャートを印刷し、グレースケール中の色転びが発生している階調範囲の情報を入力する(S113)。そして、この情報からリファレンスとグレー周辺パッチを生成し(S114)、リファレンスとグレーパッチを比較する。これら比較により、リファレンスと最も近い色調のパッチを選択する(S115)。選択されたパッチ情報に基づき、色調補正カーブを作成する(S116)。この色調補正カーブにより、色調補正処理が行われる。
【選択図】図8

Description

本発明は、色調調整方法および画像処理装置に関し、詳しくは、グレーバランスを調整するための色調調整に関するものである。
カラープリンタ等のカラー記録装置においてグレー画像の印刷を行う場合、画像が赤、青などの僅かな色味を帯びる色むら(以下では「色転び」ともいう)を生じることがある。これらは、カラー色材の配合バランスが崩れる、いわゆるグレーバランスの崩れとして知られている。グレーバランスの崩れは、一般に、機種個体差や経時変化や、温度や湿度等の環境の変化による色材の記録媒体への付着量の変化に起因している。すなわち、カラープリンタでは、K(ブラック)の色材のみでグレー画像の印刷を行うと階調性が乏しく、また、粒状感が顕著になるという問題がある。そこで、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)4色あるいはこれらにLc(ライトシアン),Lm(ライトマゼンタ)を加えた6色を用い、これらの混色によってグレー画像の記録を行うことがある。そして、これらの混色の配合のバランスが崩れると、グレー画像に僅かな色味が生じることになる。従来、この問題を解決し、グレーの再現性を整えるために様々なグレーバランスの調整法が提案されている。
特許文献1には、中間階調のグレーを中心として、階調および色調を変化させた複数のパッチからなるテストパターンを印刷し、それぞれのパッチとリファレンスグレーと目視比較して、リファレンスグレーに最も近いパッチを選択することが記載されている。そして、選択したパッチに基づいて求めた補正量が、プリンタの色変換へ適用される。
また、特許文献2には、グレーの色偏りパッチの目視選択により要素色間の強弱のバランスを判定し、バランス調整が必要な要素色について、その要素色の強調の程度が異なる複数のグレースケールパターンを印刷することが記載されている。そして、複数のパターンの中から選択したグレースケールパターンに対応したトーンカーブに応じた色修正が行われる。
更に、特許文献3には、複数階調において各要素色の量を変化させた複数のパッチを有するパターンシートを印刷して、グレーに最も近いパッチを選択し、そのパッチの要素色の変化量に基づき、グレーバランス調整用補正カーブを生成することが記載されている。
米国特許第6008907号明細書 特許第3552874号公報 特開2003−234913号公報
しかしながら、このような従来のグレーバランスの調整法は、いずれも、複数のパッチパターンの中から基準グレーに最も近いもの、あるいはユーザが最もグレーと近いと思われるものを選択する。そして、それによってグレーバランスの崩れもしくはその補正量を知るものである。すなわち、ある基準となるグレーあるいはユーザが基準と考えるグレーからのずれを以ってグレーバランスの崩れを知るものである。このため、グレー階調のある階調は範囲で相対的もしくは局所的に生じ得るグレーバランスの崩れを知ることができず、また、それを、適切に補正することができない。なお、このような局所的なグレーバランスの崩れは、グレーを印刷する際の、各種色材の使用範囲が、全グレー階調に渡るものではなく、一部の範囲となる色材が有り、その記録媒体への付着量が変化することによるものである。
また、基準グレーを用いる方法は、例えば、黒調、冷黒調、セピア調等任意の色調を付加したグレーに対する色転び補正の場合、これらの色調が付加されたグレーに対応した基準グレーを用意することが困難であるという問題がある。すなわち、CMYKの4色又はこれらにLcLmを加えた6色で記録を行うインクジェットプリンタ等のカラー記録装置では、K色材のみで印刷したグレーまたはオフセット印刷等で印刷したグレーを基準グレーとする。そして、グレーバランスの調整をしたいプリンタによって選択可能な濃度のパッチを印字したシートと目視比較し、パッチの選択に従って要素色の補正量を決定してグレーバランスの調整を行う。この場合、温黒調、冷黒調、セピア調等の任意の色調を付加させたグレーに対応した、それぞれの基準グレーを用意するのは困難である。
本発明は以上の問題を解決するためになされたものであり、グレー階調によって局所的に生じる色転びないしグレーバランスの崩れを容易に検知でき、またそれを適切に補正することができる色調調整方法および画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、複数の色材を使用する画像記録装置で出力する画像の色調を調整するための色調調整方法であって、階調値が変化したグレースケールチャートを前記画像記録装置で出力するグレースケールチャート印刷工程と、前記出力されたグレースケールチャート内で、相対的に色むらを生じている階調値の情報を入力する入力工程と、前記入力した階調値情報に基づいて当該色むらを生じている階調値の補正量を求める補正量設定工程とを有したことを特徴とする。
以上の構成によれば、グレーラインにおける局所的な色転びを抑制し、滑らかなグレー画像を容易に再現することを可能とする色調調整方法を提供できる。
以下に図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の一実施形態にかかる印刷システムの構成を示すブロック図である。図1において、1はホストコンピュータを、2はプリンタを示す。ホストコンピュータ1からプリンタ2に記録データが送信され、プリンタにより記録が行なわれる。
ホストコンピュータ1の所定のメモリには、アプリケーションソフトウエア11、プリンタドライバ12及び色調調整処理決定プログラム13が格納され、CPUの制御の下、それぞれが連動して動作する。すなわち、アプリケーションソフトウエア11で作成されたデータをアプリケーションドライバ12にデータを送信する。そして、入力されたデータをドライバ12でプリンタのインク色に色変換を行い、さらにハーフトーン処理を施し、プリンタ2にデータを送信する。また、ユーザの好みによりグレー色調を設定する場合には、プリンタドライバ12のユーザインターフェイスから色調調整決定プログラム13を呼び出し、処理を行う。
なお、本実施形態では、プリンタドライバ12で色変換処理とハーフトーン処理とを行なう形態を説明するが、これら処理をプリンタで行う形態であってもよい。
図2は、本実施形態の色変換処理を示すブロック図であり、プリンタドライバ12で実行される色変換処理を示す。本図において、201は1次元ルックアップテーブル(1DLUT)による色補正処理を、202はカラーマッチング処理部を、203は色分解処理部を、204は出力γ補正処理部を、205はハーフトーン処理部を示す。
1DLUT色補正部201では、入力された画像データRGB信号に、図3にて後述される色転び補正がなされた1DLUTによる色調調整処理を施し、R´G´B´信号を出力する。そして、カラーマッチング処理部202では、1DLUT色補正部201から受け取ったR´G´B´信号をプリンタの色と合わせるためのカラーマッチング処理により、プリンタ固有のデバイスR”G”B”信号に変換する。このとき、R´G´B´信号からR”G”B”信号への変換は、3次元ルックアップテーブル(3DLUT)を参照するとともに、四面体補間、立方体補間等の3次元補間処理を用いて行なう。
色分解処理部203では、入力されたR”G”B”信号をプリンタの色材に対応するCMYK信号や、CMYKLcLm信号に色分解を行なう。これら色変換も、3DLUTを参照して、四面体補間、立方体補間等の3次元補間処理を併用して行われる。
出力γ補正処理部204では、ハーフトーン処理部205の内容とプリンタのエンジン部との組合せによるγ特性を補正するために、CMYK等の信号の補正を行う。具体的には、出力γ補正テーブルに基づいて補正処理を行い、CMYK信号の色材色データをC´M´Y´K´信号の多値データに変換する。
ハーフトーン処理部205では、出力γ補正処理部から受け取ったC´M´Y´K´信号の多値データをプリンタのエンジン部により表現が可能な階調数に変換するための2値化処理を色材の色毎に行なう。そして、ハーフトーン処理がされて得られた2値データC”M”Y”K”信号はプリンタに送信され、信号に基づき記録が実行される。
図3は、1DLUT色補正部201に関する処理を示すブロック図である。色調調整処理が開始されると、ステップS101でユーザが選択したグレー色調の選択のための処理を行う。ここで、ユーザは、グレースケール全体の色調の所望の色調を選択する。
図4は、グレー色調選択ダイアログを示す図である。これは、ホストコンピュータ1のディスプレイ等の表示装置に表示され、ユーザが所望するグレー色調の選択入力を受け付けるダイアログである。
同図において、32は色調を選択するスライダであり、マウス等のポインティングデバイスによりスライドバー33の範囲で左右に動かすことにより、暖色系(Warm)から寒色系(Cool)までグレーの色調を連続して指定することができる。選択中の色調は色調確認部31で簡易的に再現される。この色調確認部には、スライダ32の動きに応じて、暖色系から寒色系まで連続した異なる中間調グレーが表示される。そして、ユーザが所望する色調が色調確認部31に表示され、OKボタン34をクリックすることにより、グレー色調選択をすることができる。
なお、本実施形態では、グレー色調をスライドバーにより指定する形態であるが、数値指定等の他の形態により中間調グレーを表示するものであってもよい。
再び図3を参照すると、次のステップS102では、ステップS101で選択されたグレー色調に変換するための変換処理生成を行なう。入力データがRGBデータである場合、グレー色調変換処理は例えば、以下のようなγ変換により行うことができる。
R1=R0^(1.0−1.0×L)
G1=G0
B1=B0^(1.0+0.3×L)
ここで、R0,G0,B0は0.0〜1.0に正規化した入力値、R1,G1,B1は0.0〜1.0に正規化した出力値を示す。なお、本実施形態では、G成分は暖色及び寒色の色調にあまり寄与しないことから、常にG1=G0とし、変換を行なわない。また、視覚特性を考慮して、Rの変化率(1.0)とBの変化率(0.3)を異ならせている。
また、LはステップS101で選択したグレー色調に対応した設定値であり、標準状態がL=0.0であり、最も寒色である場合にはL=−1.0、最も暖色である場合にはL=1.0である。
したがって、ユーザが、標準状態(L=0.0)を設定した場合には、
R1=R0
G1=G0
B1=B0
となる。明らかなように、グレー色調特性は線形となり、実質的には無変換である。
最も寒色の色調(L=−1.0)を設定したときには、
R1=R0^1.1
G1=G0
B1=B0^0.7
となる。
図5は上述した最も寒色である場合を設定したときの色補正部201の色調変換を示す入出力特性を示すグラフである。R0,G0,B0が等しいグレーデータが入力された場合には、R成分のデータ値が低く、B成分のデータ値が高くなることから、全体に寒色調の色調に変換されることとなる。
一方、最も暖色の色調(L=1.0)を設定したときには、
R1=R0^0.9
G1=G0
B1=B0^1.3
となる。
図6は上述した最も暖色を設定したときの、同様に色補正部201による色調変換を示す、入出力特性を示すグラフである。R0,G0,B0が等しいグレーデータが入力された場合には、R成分のデータ値が高く、B成分のデータ値が低くなることから、全体に暖色調の色調に変換されることとなる。
以上の変換式による変換特性を、グレー色調変換処理として決定する。決定されたグレー色調変換処理は、計算式による値で記憶されてもよく、RGBに対する各々の1DLUTとして保持されてもよい。
グレー色調変換処理生成が終了すると、ステップS103に進む。
ステップS103は、上記決定したグレー色調変換処理の結果における色転びを補正するためにグレースケールチャートを印刷する工程である。先ず、予め用意されたグレースケール全範囲にわたるチャートのデータに対して、ステップS102で生成されたグレー色調変換処理を施す。そして、色調変換後のグレーチャートデータに対して色材色への色変換処理とハーフトーン処理を行い、プリンタ2で印刷する。
図7は、プリンタ2により出力されたグレースケールを示す。グレースケールのチャートデータは、RGBの値を正規化した状態で、0.0〜1.0まで滑らかに変化したものである。その印刷されたグレーチャートでは、色転びの範囲を入力するための階調を示す指標と目盛りが所定の位置に配置されている。本実施形態のグレースケールは、0.0〜1.0の範囲を600dpiの密度で、横3800画素で表したものであり、また、縦のサイズは同じ密度で300画素分である。そして、横3800画素は256の部分に分割され、各部分に0〜255のグレー階調がそれぞれ記録される。なお、本図では、目盛りを0.0から1.0に正規化しているが、各色8bitデータの場合には、0から255の値を目盛りにしてもよい。また、本実施形態では、グレーチャートは白から黒までの全階調にわたるチャートを用いるが、色転びが生じ易い範囲の階調範囲のグレースケールのチャートデータに基づいて、白から黒までの階調の一部のグレーチャートを用いてもよい。
次のステップS104は、上記のように記録したグレースケールチャートに基づいて、色転び補正処理生成を行なう工程である。
図8は、色転び補正処理を示すフローチャートである。色転び補正処理が開始されると、ステップS111では補正処理が初期化される。色転び補正処理は、入力色であるRGBに対応したそれぞれの1DLUTで実現される。このLUTの初期化後の状態では、入力値と出力値の値が等しい変換関係に保たれている。
ステップS112では、色転びが存在するか否かを確認するための処理を行なう。これは、例えば、図7に示すチャートを記録した後、ホストコンピュータ1のディスプレイに表示されるインターフェイスにおいて、ユーザが所定の操作を行い、色転びの有りまたは無しの入力を行なうことによって確認する。色転びが存在していなければ、ステップS113からS116を経ずにS117により色転び補正処理を終了する。色転びが存在する場合には、ステップS113に進む。ステップS113は、色転びの情報を入力する工程である。
図9は、色転び情報入力ダイアログを示す図である。これは、同様にホストコンピュータ1のディスプレイ等の表示装置に表示され、ユーザは、これを介して、色転びの情報の入力をする。
同図において、41はグレースケール画像を表示したものであり、42の数値入力インターフェイスに色転び部と非色転び部のグレー階調レベル値をキーボード等の入力装置により入力する。同図では、0.2と0.4を色転びを生じていない境界の階調値とし、これらの間の階調で色転びが生じている例を示している、そして、0.3の階調値において、色転びがピークにある。よって、色転びボックスに0.3を、左端ボックス及び右端ボックス(非色転び)に0.2及び0.4をそれぞれ入力する。
なお、上記の説明では、色転びが生じている階調の範囲(0.2〜0.4)において、丁度中間の階調値(0.3)で色転びのピークが生じる例を示したが、色転びのピークは色転びが生じている範囲の丁度中間の階調値とならなくてもよいことがもちろんである。しかし、左右の階調値は、色転びが生じている階調範囲の境界の値を入力することが望ましい。これは、以下で説明する色転び補正処理によって、色転びを生じていない階調範囲との間で、グレースケールの連続性を保つのに好ましいからである。
また、本実施形態では、階調レベル値を42の数値ボックスに直接入力するものであるが、41のグレースケールをマウスボタンでクリックをすることにより入力するものでもよく、入力の形態に限定されるものではない。各階調値の入力の後、OKボタン43をクリックすることにより、色転び情報入力が終了する。以上のように、グレーバランスの崩れによる色転びの検出は、階調値が変化するグレースケールチャートを印刷し、そのチャート内で相対的に色むらを生じているか否かを調べることによって行なう。これにより、グレーの階調範囲で局所的に生じている色むらを容易に検知することができる。また、色調を変化させたグレー階調における色むらも、その変化させたグレースケールチャートにおいて検出するものであることから、同様にして容易に色むらを検知できる。
ステップS114は、市松リファレンスとグレー周辺パッチの印刷を行なう工程である。これらは、プリンタ2により印刷される。
図10は、基準グレーであるリファレンスの例を示す図である。リファレンスは、ステップS113で入力された色転び部の境界となる階調レベル情報により作成される。すなわち、色転びの範囲の境界を示すそれぞれの数値ボックスの値の階調値の領域を混合配置して、リファレンスを作成する。本実施形態では、各境界値それぞれの領域による市松模様状の市松リファレンスを用いる。しかし、これに限定されることなく、図10に示すように、例えば、ストライプ状のリファレンスや、網点状のリファレンスを用いてもよい。また、本実施形態では、図9にて指定された境界値0.2及び0.4に対応する部分からリファレンスを作成しているが、2箇所以上の部分からリファレンスを作成してもよい。さらに、色転びのピークが色転び範囲の丁度中間の階調でない場合には、階調数に応じたリファレンスを作成することが望ましい。例えば、色転びのピークが0.35で生じ、色転びボックスに0.35を入力するとともに、境界値が0.2、0.4で左端ボックス及び右端ボックスに0.2及び0.4をそれぞれ入力した場合は、丁度中間の値は0.3である。この場合は、0.2に対応する領域を25%、0.4に対応する領域を75%配合した、リファレンスを作成する。すなわち、色転び部と左右端部に入力した数値の比に応じて、混合の割合を変化させることとなる。
また、リファレンスは、明視距離で観察して視覚的な混色が行なわれるような充分小さな矩形により構成されることが望ましい。
なお、リファレンスは比較用のカードとして別に印刷されてもよいが、図11で後述するグレー周辺パッチの背景として印刷されてもよい。
図11は、グレー周辺パッチの例を示す図である。本図は、7×7のグレー周辺パッチであるが、パッチ数は任意の数に変更することができる。
グレー周辺パッチ5は、S113で入力した色転び部の階調レベル情報に基づき作成される。なお、背景52を市松リファレンスグレーにより作成すると、ステップS115で後述するパッチの選択が容易になる。グレー周辺パッチは、色転び部に入力した階調値、すなわち色転びがピークとなっている階調値(図9に示す例では、「0.3」)で作成されたグレーパッチ51を中心に配置する。そして、右方向にRを変化させ、左上方向にGを変化させ、下方向にBを変化させたものである。それぞれ明度のバランスを保つために、それぞれの変化量は、例えばRが+2となる場合にはG及びBをそれぞれ−1ずつ変化させる。53に示すように、パッチ選択のために、パッチそれぞれに番号が付されている。
ステップS115は、パッチを選択する工程である。市松リファレンスとグレー周辺パッチとを比較し、最もリファレンスのグレーと色調が近いパッチを選択し、そのパッチ番号を入力装置によりホストコンピュータ1に入力する。
図12は、図11に示す7×7のグレー周辺パッチのパッチそれぞれのRGBの補正量を示す表である。なお、補正量は、パーセント(%)で示している。パッチ番号が選択されると、パッチ番号に対応した図12に示す補正量から、図13で後述する色調変換のための補正曲線が作成される。
例えば、グレー色調変換処理(図3のステップS101、S102)後の色転びのピークである階調レベルx=0.3におけるRGB値が
R1=0.282
G1=0.300
B1=0.359
の場合において、パッチ番号34のパッチを選択し、それに基づく補正曲線によれば、このパッチの補正量(R,G,B)=(3,−3,0)がx=0.3のRGB値にそのまま適用され、
R2=0.282×((100+3)/100)=0.290
G2=0.300×((100−3)/100)=0.291
B2=0.359×((100+0)/100)=0.359
となる。このように、色変換と組合せた色補正部201(図2)の処理結果として、RGB値が出力され、以下の処理で用いられる。色転び補正単独の色変換は次のようになる。
図13は、色転び部の色調変換のための補正曲線を示す図である。図において、階調レベルxは、色転び情報のうち、ピークに対応した色転びの値(図9に示す例では、「0.3」)である。また、階調レベルa1は、同じく色転び情報のうち、色転び範囲の左端の値(図9に示す例では「0.2」)、階調レベルa2は同じく色転び部の右端の値(図9に示す例では、「0.4」)である。これらの値に基づいてRGB値の補正曲線を作成する。なお、それぞれの値は、0≦a1<x<a2≦1を充たさなければならない。
詳しくは、階調レベルxで上述のパッチ選択に対応した補正量が適応される。そして、その階調値xにおいて補正量の絶対値が最大となるように、スプライン曲線による補正を行う。なお、補正曲線は、スプライン曲線に限定されず、例えば、ガウス関数を用いた曲線であってもよく、演算時間短縮のために左右端と線形で繋いだ山型の補正曲線を使用してもよい。
図12で説明したように、パッチ番号34のパッチを選択した場合、このパッチの補正量は(R,G,B)=(3,−3,0)である。このとき、a1及びa2における補正量は0%であり、x=0.3における補正量は(R,G,B)=(3,−3,0)となる。従って、x=0.3の値をそれぞれ、
(R,G,B)=(0.300×((100+0.03)/100),0.300×((100−0.03)/100,0.300×((100+0.00)/100)))=(0.309,0.291,0.300)
となるような、補正曲線を作成することとなる。このような曲線を用いて色転び補正を行うことにより、色転び部前後においても、滑らかな色調が得られることとなる。すなわち、色転びを生じている階調範囲の境界の階調値を用いて基準グレーを生成し、それを基準として補正量を求める。よって、色転びが生じている範囲に対してのみ補正を行っても、補正後に他の階調値範囲との間で階調値の不連続を生じないようにすることができる。
なお、上記実施形態では、グレースケールのレベルxでのRGBを求めるとき、グレー色調変換処理を行ったデータに対して、各グレースケールに対する色転びに対する補正を行う態様を説明した。しかしながら、グレースケールの色転び範囲に対する補正を行ってからグレー色調変換処理を行ってもよい。
色転び補正処理が終了すると、ステップS112に戻る。ステップS112において、色転びが複数存在する場合には、再びステップS113からS116の処理を行う。色転びが改善されたと判断した場合には、色転び補正テーブルが決定され、色転び補正処理が終了する。
そして、図3に示すステップS105で、色調調整処理の内容が決定される。色調調整処理は、ステップS102で生成されたグレー色調変換処理の内容と、ステップ104で生成された色転び補正処理の内容を組み合せることにより行われる。色調調整処理は、グレー色調変換処理と色転び補正処理を連続した2つの処理として行なってもよく、2つの処理内容を合成した1DLUTを用いて行なってもよい。なお、2つの処理を連続して行う場合、グレー色調変換処理と色転び補正処理のどちらを先に処理してもよいが、ステップS104でパッチ生成を行なった処理の順番と一致させる事が望ましい。
以上のように、任意のグレー色調を選択し、グレー色調変換処理を生成し、グレースケールの色転び補正処理を生成し、これら組み合せることにより、ユーザが所望するグレー色調に変換することができる。また、部分的な色転び存在しないグレー画像を出力することができる。従って、測色器等を別途用意することなく、測色に手間をかけず、かつ安価で用意にグレーの色転びを補正することが可能となる。また、本実施形態では、RGB画像データに対する処理について具体的に説明したが、入力データがCMYKの場合であっても、補正に用いる1DLUTを4つ用意することにより、適用することができる。
(他の実施形態)
本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また、ソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給してもよい。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。すなわち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれてもよい。そしてその後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の実施形態1にかかる印刷システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1の色変換処理を示すブロック図である。 本発明の実施形態1にかかる1次元ルックアップテーブル色補正部における処理を示すブロック図である。 本発明の実施形態1にかかるグレー色調選択ダイアログを示す図である。 本発明の実施形態1にかかる入力特性を示すグラフである。 本発明の実施形態1にかかる入力特性を示すグラフである。 本発明の実施形態1にかかるグレースケールを示す図である。 本発明の実施形態1にかかる色転び補正処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1にかかる色転び情報入力ダイアログを示す図である。 本発明の実施形態1にかかるリファレンスの例を示す図である。 本発明の実施形態1にかかるグレー周辺パッチの例を示す図である。 本発明の実施形態1にかかるパッチのRGBの補正量を示す表である。 本発明の実施形態1にかかる色調変換のための補正曲線を示す図である。
符号の説明
1 ホストコンピュータ
2 プリンタ
11 アプリケーション
12 プリンタドライバ
13 色調調整処理決定プログラム
3 グレー色調選択ダイアログ
31 グレー色調確認部
32 スライダ
33 スライドバー
34 OKボタン
4 色転び情報入力ダイアログ
41 グレースケール表示部
42 色転び情報入力部
43 OKボタン
5 グレー周辺パッチ
51 色転び部パッチ
52 背景
53 パッチ番号

Claims (9)

  1. 複数の色材を使用する画像記録装置で出力する画像の色調を調整するための色調調整方法であって、
    階調値が変化したグレースケールチャートを前記画像記録装置で出力するグレースケールチャート印刷工程と、
    前記出力されたグレースケールチャート内で、相対的に色むらを生じている階調値の情報を入力する入力工程と、
    前記入力した階調値情報に基づいて当該色むらを生じている階調値の補正量を求める補正量設定工程と、
    を有したことを特徴とする色調調整方法。
  2. 前記補正量設定工程は、前記入力工程で入力された情報から、色むらを調整するための基準グレーを生成する調整基準生成工程と、前記入力工程で入力された情報から、比較調整のためのグレー周辺パッチを生成するグレー周辺パッチ生成工程と、前記基準グレーと前記グレー周辺パッチとを比較し、前記グレー周辺パッチから前記グレー基準の色調と最も近い色調のパッチを選択する選択工程とをさらに有し、前記選択工程で選択されたパッチに基づき補正量を求めることを特徴とする請求項1に記載の色調調整方法。
  3. 前記基準グレーは、前記色むらを生じている階調の境界値の色調により生成されることを特徴とする請求項2に記載の色調調整方法。
  4. 前記グレー周辺パッチは、前記色むらを生じている階調のパッチを中心にして構成されることを特徴とする請求項2に記載の色調調整方法。
  5. 複数の色材を使用する画像記録装置で出力する画像の色調を調整する画像処理装置において、
    階調値が変化したグレースケールチャートを前記画像記録装置で出力するグレースケールチャート印刷手段と、
    前記出力されたグレースケールチャート内で、相対的に色むらを生じている階調値の情報を入力する入力手段と、
    前記入力した階調値情報に基づいて当該色むらを生じている階調値の補正量を求める補正量設定手段と、
    を有したことを特徴とする画像処理装置。
  6. 前記補正量設定手段は、前記入力手段で入力された情報から、色むらを調整するための基準グレーを生成する調整基準生成手段と、前記入力手段で入力された情報から、比較調整のためのグレー周辺パッチを生成するグレー周辺パッチ生成手段と、前記基準グレーと前記グレー周辺パッチとを比較し、前記グレー周辺パッチから前記グレー基準の色調と最も近い色調のパッチを選択する選択手段とをさらに有し、前記選択手段で選択されたパッチに基づき補正量を求めることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記基準グレーは、前記色むらを生じている階調の境界値の色調により生成されることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記グレー周辺パッチは、前記色むらを生じている階調のパッチを中心にして構成されることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
    装置。
  9. コンピュータによって読取り可能にプログラムを記憶した記憶媒体であって、前記プログラムは、コンピュータに複数の色材を使用する画像記録装置で出力する画像の色調の調整を実行させるプログラムであって、
    階調値が変化したグレースケールチャートを前記画像記録装置で出力するグレースケールチャート印刷工程と、
    前記出力されたグレースケールチャート内で、相対的に色むらを生じている階調値の情報を入力する入力工程と、
    前記入力した階調値情報に基づいて当該色むらを生じている階調値の補正量を求める補正量設定工程と、
    を有したプログラムを記憶した記憶媒体。
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