JP7181174B2 - 天井構造 - Google Patents

天井構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7181174B2
JP7181174B2 JP2019168921A JP2019168921A JP7181174B2 JP 7181174 B2 JP7181174 B2 JP 7181174B2 JP 2019168921 A JP2019168921 A JP 2019168921A JP 2019168921 A JP2019168921 A JP 2019168921A JP 7181174 B2 JP7181174 B2 JP 7181174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling
recess
fixed
ceiling structure
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019168921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021046693A (ja
Inventor
洋隆 宇田川
貴代 吉崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2019168921A priority Critical patent/JP7181174B2/ja
Publication of JP2021046693A publication Critical patent/JP2021046693A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7181174B2 publication Critical patent/JP7181174B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部を有する天井構造に関する。
天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部を有する天井構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
このような天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部は、特許文献1のように、間接照明用の照明器具を収納するスペースとして用いられる他、カーテンボックスとして用いられる。
そして、特許文献1において、天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部は、その内端部に沿った下方への側面板と天井面を形成する石膏ボードとが、吊木の下端部に固定した野縁に固定されて、凹部の上部内面を形成する合板の内端部が、前記吊木の側面に固定した野縁に固定されており、前記合板の外端部が、壁面に固定した野縁に固定されている。
特開平8-77810号公報
前述したような天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部を有する天井構造において、特許文献1のような内端部の側面板に沿った吊木を用い、その吊木の下端部に固定した野縁に、天井面を形成する石膏ボードを固定する構造では、凹部の側面板に沿った狭いスペースでの作業となり、施工性の面で改善の余地がある。
さらに、天井面を構成する野縁は、複数の吊木によって吊られて支持されるが、凹部を構成する野縁を支持する吊木が別途必要な場合、吊木の本数が通常よりも多くなってしまうこととなる。吊木の本数が多くなれば、その分、作業工程が増えるため、使用される部材の数を抑制することによっても、作業性の向上を図りたいという要望があった。
そして、特許文献1のような吊木の側面に固定した野縁と壁面に固定した野縁とで、凹部の上部内面を形成する合板を固定する構造では、凹部とその上方の上階床材との間のスペースが狭くなり、断熱材の配置が困難になる。
本発明の課題は、天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部を有する天井構造において、天井及び凹部における施工性を向上できるとともに、凹部とその上方の上階床材との間の断熱材の配置スペースを確保することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1から図3に示すように、
天井の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部3を有する天井構造において、
前記天井を構成する天井材2が、前記凹部3から離間した位置に設けられた吊木11の下端部に固定され、
前記吊木11の上下方向中間部に、前記凹部3側に伸長する補助梁12が固定され、
前記凹部3の上面を構成する上面部が、前記補助梁12の伸長方向側端部に固定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、天井を構成する天井材2が、天井の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部3から離間した位置に設けられた吊木11の下端部に固定されているので、天井材2を支持するための作業が凹部3から離間した位置で行えて、天井材2を吊木11下端部に固定する作業の施工性がよい。
そして、吊木11の上下方向中間部に、凹部3側に伸長する補助梁12が固定され、凹部3の上面を構成する上面部が、補助梁12の伸長方向側端部に固定されているので、凹部3の上面部を補助梁12によって支持できるため、凹部3の上面部を支持するための他の支持構造を採用する必要がなく、使用される部材の数を抑制しつつ、施工性の向上を図ることができる。
また、凹部3の周囲に吊木11が存在しないため、凹部3とその上方の上階床材21との間の断熱材15の配置スペースを確保することができる。したがって、断熱材15の配置においても、施工性がよい。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の天井構造において、例えば図1から図3に示すように、
前記凹部3の前記上面部は、下地材6と、この下地材6の下面に取り付けられた上面板5と、を有し、
前記下地材6が、前記補助梁12の前記伸長方向側端部に固定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、凹部3の上面部が、下地材6と、この下地材6の下面に取り付けられた上面板5と、を有するので、凹部3の上面部を堅牢な構造とすることができる。そして、このような構造の上面部が、補助梁12の伸長方向側端部に固定されることとなるので、補助梁12によって凹部3の上面部を支持する構造を堅牢なものにすることができる。
請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載の天井構造において、例えば図1から図3に示すように、
前記下地材6は、軸組材により形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、凹部3の上面部を構成する軸組材により形成された強固な下地材6を、補助梁12の伸長方向側端部に固定することができる。しかも、下地材6は、軸部材に形成されているので、強固でありながら空間の存在により軽量化でき、つまり、補助梁12の伸長方向側端部により支持しやすいものとなる。
請求項4に記載の発明は、
請求項1から3のいずれか一項に記載の天井構造において、例えば図1から図3に示すように、
前記天井材2の上方に、当該天井材2から離間して配置された上階床材21が設けられ、
前記吊木11の上端部が、前記上階床材21を構成する複数の芯材21a間に架設された吊梁22に固定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、吊木11の上端部が、上階床材21を構成する複数の芯材21a間に架設された吊梁22に固定されているので、上階床材21からの振動が下方の天井材2に伝わりにくくなる。
また、上階床材が例えば防振タイプであっても、その防振タイプの上階床材21に影響を与えることなく、その上階床材21に架設された吊梁22に吊木11の上端部を固定して、吊木11を支持することができる。
請求項5に記載の発明は、
請求項1から4のいずれか一項に記載の天井構造において、例えば図1、図2に示すように、
前記天井材2の上面部、前記凹部3の上面部及び側面部に沿って断熱材15a・15b・15cが敷設されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、天井材2の上面部、凹部3の上面部及び側面部に沿って、断熱材15a・15b・15cを容易に敷き込むことができる。
請求項6に記載の発明は、
請求項1から5のいずれか一項に記載の天井構造において、例えば図1に示すように、
前記凹部3は、内部にカーテンの上端部が配置されるカーテンボックスであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部3を、内部にカーテンの上端部が配置されるカーテンボックスとして使用することができる。
請求項7に記載の発明は、
請求項1から5のいずれか一項に記載の天井構造において、例えば図2に示すように、
前記凹部3は、内部に照明器具9が配置される照明器具収納部であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部3を、内部に照明器具9が配置される照明器具収納部として使用することができる、すなわち、凹部3内で反射して下方を照射する間接照明として使用することができる。
本発明によれば、天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部を有する天井構造において、天井及び凹部における施工性を向上できるとともに、凹部とその上方の上階床材との間の断熱材の配置スペースを確保することができる。
本発明に係る天井構造を示すもので、凹部がカーテンボックスの場合を示した縦断面図である。 実施形態2の天井構造を示すもので、凹部が照明器具収納部の場合を示した縦断面図である。 図1及び図2の壁材と天井材と吊木及び補助梁の関係を示すもので、上方から見た斜視図である。 吊木に対する施工手順を示す縦断面図で、補助梁の取り付けを示した図(a)、凹部上面部の下地材の取り付けを示した図(b)、凹部の側面板の取り付けを示した図(c)、框材の取り付けを示した図(d)、断熱材の敷き込みを示した図(e)である。 補助梁・補助梁受けの取り付けを下方から示した斜視図である。 下地材の取り付けを下方から示した斜視図である。 上面板及び石膏ボードの取り付けを下方から示した斜視図である。 側面板の取り付けを下方から示した斜視図である。 エンド材の取り付けを下方から示した斜視図である。 エンド材に対する側面板の取り付けを下方から示した斜視図である。 荷重の伝達経路を上方から示した斜視図である。 コーナー部における壁材、凹部の側面板及び上面部、下地材の組み付け状態を示した斜視図である。 図12のコーナー部側面板の拡大図である。 防湿処理の場合を示すもので、下地材と壁間におけるブチルテープの施工を示した端面図(a)、同じく平面図(b)、下地材と上面板間における防湿シートの施工を分解状態で示した端面図(c)、下地材と側面板間における防湿シートの施工を示した端面図(d)、側面板外側への防湿シートの施工とその壁際端部のブチルテープの施工を示した斜視図(e)、天井材下面への防湿シートの施工を示した端面図(f)である。 壁際における防湿処理の納まりを示した斜視図である。 エンド部材における防湿処理の納まりを示した斜視図である。 最上階の天井構造を示した縦断面図である。 本発明を適用する家屋を例示した概略縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
先ず、図18は本発明を適用する家屋を例示したもので、図示のように、2階建て家屋において、1階の天井構造は、壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部3を有して、2階(最上階)の天井構造も、壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部3を有している。
図示例では、1階の2部屋において、凹部3をそれぞれ有しており、図示左側の凹部3は防湿処理が不要で、図示右側の凹部3は、2階バルコニーの直下に位置しているため、防湿処理が必要となっている。
そして、2階の1部屋において、バルコニーと反対側に凹部3を有しており、この凹部3は、屋根の軒先側直下に位置しているため、防湿処理が必要となっている。
(実施形態1)
図1は本発明に係る天井構造として凹部3がカーテンボックスの場合を示したもので、1は壁材、2は天井材、4は側面板、5は上面板、6は下地材、7は石膏ボード、11は吊木、12は補助梁、15は断熱材、21は2階床材、22は吊梁である。
図示のように、壁パネルにより形成された壁材1の上端部には、天井を構成する天井材2との間に、室内側の内壁面に沿って下向きに開口する凹部3が固定されている。
壁材1は、方形枠をなす芯材1aの内外両面に合板1bを張り付けて一体化した壁パネルにより形成されている。この壁材1の下方は窓部Wとなっている。
天井材2は、図3に示すように、軸組材による天井野縁により形成されており、凹部3から離間した位置に設けられた吊木11の下端部に固定されている。
凹部3は、壁材1と対向する側面部と、人間が当該凹部3を下から見上げた時に見える上面を構成する構造部分としての上面部とを備えている。
凹部3の側面部は、天井材2の端部に固定された合板2枚重ねによる側面板4と、その側面板4の凹部3内に面する内側面に張り付けられた石膏ボード7cとからなる。
凹部3の上面部は、合板1枚による上面板5と、その上面板5上に固定された軸組材による下地材6と、上面板5の下面に貼り付けられた石膏ボード7dとからなる。
上面板5とその上の下地材6は、壁材1の壁面と側面板4に固定されている。なお、壁材1の壁面と上面板5及び下地材6との間には、壁材1の内壁面に張り付けられた石膏ボード7aが介在している。
さらに、天井材2の下面に石膏ボード7bが張り付けられるとともに、凹部3内の側面板4及び上面板5にも石膏ボード7c・7dがそれぞれ張り付けられている。
また、天井材2は、図示のように、凹部3から離間した位置において、角材による吊木11の下端部に固定されている。
この吊木11は、その上端部が、床パネルにより形成された2階床材21内に架設した吊梁22に固定されている。
すなわち、2階床材21は、方形枠をなす芯材21a及びその内方の芯材21aの上面に合板21bを張り付けて一体化した床パネルにより形成されており、方形枠をなす芯材21aが壁材1の上端面に載せて固定されている。
この2階床材21の内部には、上面の合板21bから下方に離間して方形枠の対向する芯材21a間に吊梁22が架設されている。
なお、壁材1の上端面には、芯材21aの外側に沿って、合板21bの上面と一様な上面を有する調整材23を載せて固定されている。また、芯材21aの下端面に石膏ボード7eが貼り付けられている。
そして、吊木11の上下方向中間部に、凹部3側に伸長する補助梁12が固定され、凹部3の上面部を構成する下地材6が、補助梁12の伸長方向側端部に固定されている。
すなわち、吊木11の上下方向中間部に角材による補助梁12が一端部で固定されており、この補助梁12は、吊木11の上下方向中間部に固定した野縁による補助梁受け13の上面に固定されている。補助梁受け13は、隣り合う吊木11間に架け渡され、これら隣り合う吊木11間を連結している。
補助梁12は、具体的には、吊木11から伸長する他端部側が、凹部3の側面板4及び下地材6の上面に固定されて、壁材1の内壁面に石膏ボード7aを介して固定されている。
以上の天井材2及び石膏ボード7b上に断熱材15aが敷き込まれて、凹部3の外側、すなわち、側面板4の外側に断熱材15bが敷き込まれるとともに、下地材6上に断熱材15cが敷き込まれている。
そして、壁材1の上端部と天井材2との間に形成された、室内側の内壁面に沿って下向きに開口する凹部3は、内部に図示しないカーテンの上部が配置されるカーテンボックスとして使用される。
(実施形態2)
図2は実施形態2の天井構造として凹部3が照明器具収納部の場合を示したもので、図示のように、基本的には、実施形態1の凹部3において、天井材2側の開口端部に沿って、内部に収納される照明器具9の光源を下方から隠すための框材8が石膏ボード7cを介して側面板4の下端部に固定されている。
そして、この框材8の周囲にも石膏ボード7fが貼り付けられており、この框材8の上方に照明器具9が配置されている。
このように、天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部3は、内部に照明器具9が配置される照明器具収納部として使用される。
したがって、凹部3内において、框材8上に配置された照明器具9の光源からの出射光が、矢印で示したように、上面で反射してから側面で反射して斜め下方を照射する間接照明として使用できる。
(施工方法の説明)
次に、図4は吊木11に対する施工手順を示すもので、これに先立ち、図5に示すように、吊木11に補助梁受け13を2本のビスb1止めにより固定しておく。
そして、図4(a)及び図5に示すように、補助梁12の左端部を、石膏ボード7aを介して壁材1の芯材に2本のビスb2を斜打ちして固定する一方、補助梁12の右端部側を補助梁受け13に載せて2本のビスb3止めにより固定する。
続いて、凹部3上面部の下地材6は、その壁材1に沿った軸材を、図示しない接着剤とビスで壁材1の芯材に固定して、その後、補助梁12の左端部側に図示しないビス止めにより固定する。この場合、下地材6の壁材1に沿った軸材は、ビスを斜打ちして壁材1の芯材に固定する。
また、下地材6の相互の結合部は、図6に示すように、予め、図示しない接着剤と2本のビスb4を斜打ちして固定する。
さらに、下地材6の端部は、図示しない接着剤と2本のビスb5を斜打ちして壁材1の芯材に固定する。
そして、図4(b)及び図7に示すように、凹部3の上面板5を下地材6に多数のビスb6止めにより固定して、石膏ボード7dを、上面板5を介して下地材6に多数のビスb7止めにより固定する。
次に、図4(c)に示すように、石膏ボード7cを、凹部3の側面板4に図示しないビス止めにより固定する。
続いて、図8に示すように、側面板4の上端を、下地材6の右端面に沿って塗布した接着剤s1と多数のビスb8止めにより固定する。
凹部3を照明器具収納部とする場合は、図4(d)に示すように、框材8を、石膏ボード7cを介して側面板4の下端部に図示しないビス止めにより固定して、框材8の周囲に石膏ボード7fを図示しないビス止めにより固定する。
続いて、凹部3をカーテンボックスとする場合、照明器具収納部とする場合ともに、図4(e)に示すように、天井材2上に断熱材15aを敷き込んで、凹部3の側面板4の外側に断熱材15bを敷き込むとともに、下地材6上に断熱材15cを敷き込む。
その後、図1、図2に示したように、天井材2の下面に石膏ボード7bを図示しないビス止めにより固定する。
(エンド材)
図9はエンド材10の取り付けを下方から示したもので、凹部3の端部が壁で納まらない場合には、図示のように、軸組材によるエンド材10を、石膏ボード7a・7dに沿って塗布した接着剤s2と、エンド材10の内方から上下及び左右2本ずつのビスb9止めにより、下地材6の端部及び壁材1の芯材に固定する。
図10はエンド材10に対する側面板4の取り付けを下方から示したもので、図示のように、側面板4の端部を、エンド材10の内側面に塗布した接着剤s3と、上下2本のビスb10止めにより、石膏ボード7cを介してエンド材10に固定する。
(荷重の伝達経路)
図11は荷重の伝達経路を上方から示したもので、凹部3に作用する図示しない天井付けカーテン等による矢印Aで示した荷重に対して、先ず、上面板5及び下地材6からビスb2・b11による結合部を経て補助梁12左端部に伝達されて、石膏ボード7aを経て壁材1に矢印Bで示したように支持される。
一方、側面板4からビスb12による結合部を経て補助梁12左側に矢印Cで示したように伝達されて、その補助梁12右側からビスb3による結合部を経て補助梁受け13に矢印Dで示したように伝達されて、さらに、その補助梁受け13からビスb1による結合部を経て吊木11に矢印Eで示したように伝達される。
そして、その吊木11から矢印Fで示したように吊梁22に支持される。
(コーナー部の説明)
次に、図12はコーナー部における壁材1、凹部3の側面板4及び上面部5、下地材6の組み付け状態を示したもので、図示のように、壁材1、凹部3の側面板4及び上面部5、下地材6が直交する入隅部(コーナー部)内側には、図13にも拡大して示すように、直交するL型形状のコーナー部側面板4Lを用いる。
すなわち、予め合板2枚重ねの側面板4を互いに直交するL型形状に2枚接合固定しておき、その直交するL型形状をなす2枚の側面板4・4の外側面に、石膏ボード7cをそれぞれ張り付けることで、図示したように、直交するL型形状のコーナー部側面板4Lを作成しておく。
このように、L型形状のコーナー部側面板4Lを用いることで、壁材1、凹部3の上面部5及び下地材6が直交する入隅部の内側に対し、L型形状のコーナー部側面板4Lを一括して簡単に取り付けることができる。
(防湿処理)
次に、図14は防湿処理の場合を示すものである。
すなわち、左右の勝手は逆であるが、図18の2階バルコニーの下方に位置する凹部3に対応している。
先ず、下地材6と壁材1間に塗布する接着剤の代わりに、図14(a)及び(b)に示すように、下地材6と壁材1間には、ブチルテープ16を施工する。
すなわち、壁材1の石膏ボード7aと下地材6端部との間にブチルテープ16を張り付けて施工する。
そして、図14(c)に示すように、下地材6と上面板5との間には、防湿シート17を施工する。
すなわち、下地材6に上面板5を固定するのに先立って、図示のように、下地材6の下面に防湿シート17を多数のステープラー18で止める。
さらに、図14(d)に示すように、下地材6と側面板4の上端部との間にも、防湿シート17を施工する。
また、図14(e)に示すように、側面板4の外側への防湿シート17の施工と、その壁際端部へのブチルテープ16の施工を行う。
すなわち、側面板4の外側面に防湿シート17を多数のステープラー18で止めて、その側面板4の壁際端部に沿ってブチルテープ16を張り付けておく。
なお、框材8を取り付ける場合は、その框材8を施工した後、上述のように、防湿シート17及びブチルテープ16を施工する。
そして、図14(f)に示すように、天井材2の端部下面への防湿シート17の施工を行う。
すなわち、図示のように、天井材2の端部下面に防湿シート17を畳み、その重ね長さ100mmを確保して、余りをカットする。
図15は壁際における防湿処理の納まりを示したもので、図示のように、壁材1の石膏ボート7aと下地材6との間及び側面板4の端部に沿ってブチルテープ16を張り、防湿シート17で全体を包むように密閉する。
図16はエンド部材10における防湿処理の納まりを示したもので、壁材1の石膏ボート7aとエンド材10との間に塗布する接着剤s2の代わりに、図示のように、壁材1の石膏ボート7aとエンド材10との間にブチルテープ16を張り、防湿シート17で全体を包むように密閉する。
(最上階の納まり)
次に、図17は最上階の天井構造を示したもので、図18に示した最上階である2階の天井構造は、図17に示すように、方形枠をなす芯材31aの上面に合板31bを張り付けて一体化した屋根パネルにより形成された屋根材31が、壁材1の上端に結合桁32を介して固定金具等により固定されている。
そして、天井材2は、屋根材31に上端を固定した吊木11に支持されており、その吊木11に固定した補助梁12に、前述した1階の天井構造と同様に、凹部3が支持されている。
また、図示のように、下地材6と壁材1間にブチルテープ16を施工して、下地材6と上面板5との間から、下地材6と側面板4の上端部との間、側面板4の外側、天井材2の端部下面まで防湿シート17を施工した、図14(f)と略同様の防湿処理となっている。
壁材1を形成する壁パネル内に断熱材1cが充填されて、天井材2及び石膏ボード7b上に断熱材35aが補助梁12まで配置されるともに、下地材6及び断熱材35a上から屋根材31まで断熱材35bが配置されている。
なお、屋根材31の下面には、断熱材35bに当接するせき板33が固定されている。
図18に示した2階建て家屋において、2階バルコニーの直下に位置した凹部3を有する天井構造を備えた1階の部屋は、その天井材2の上面に防湿シート19が施工されている。
そして、最上階の凹部3を有する天井構造を備えた2階の部屋も、その天井材2の上面に防湿シート19が施工されている。
なお、図11に示した荷重の伝達経路において、荷重は、吊木11から矢印Fで示したように屋根材31に支持される。
以上、実施形態によれば、天井を構成する天井材2が、天井の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部3から離間した位置に設けられた吊木22の下端部に固定されているので、天井材2を支持するための作業が凹部3から離間した位置で行えて、天井材2を吊木11下端部に固定する作業の施工性がよい。
そして、吊木11の上下方向中間部に、凹部3側に伸長する補助梁12が固定され、凹部3の上面を構成する上面部が、補助梁12の伸長方向側端部に固定されているので、凹部3の上面部を補助梁12によって支持できるため、凹部3の上面部を支持するための他の支持構造を採用する必要がなく、使用される部材の数を抑制しつつ、施工性の向上を図ることができる。
また、凹部3の周囲に吊木11が存在しないため、凹部11とその上方の上階床材21との間の断熱材15の配置スペースを確保することができる。したがって、断熱材15の配置においても、施工性がよい。
さらに、凹部3の上面部が、下地材6と、この下地材6の下面に取り付けられた上面板5と、を有するので、凹部3の上面部を堅牢な構造とすることができる。そして、このような構造の凹部3の上面部が、補助梁12の伸長方向側端部に固定されることとなるので、補助梁12によって凹部3の上面部を支持する構造を堅牢なものにすることができる。
また、凹部3の上面部を構成する軸組材により形成された強固な下地材6を、補助梁12の伸長方向側端部に固定することができる。しかも、下地材6は、軸部材に形成されているので、強固でありながら空間の存在により軽量化でき、つまり、補助梁12の伸長方向側端部により支持しやすいものとなる。
そして、吊木11の上端部を、天井材2の上方に離間して配置された2階床材21の床パネル内に架設された吊梁22に固定したため、上階床材21からの振動が下方の天井材2に伝わりにくくなる。
また、防振タイプの床パネルによる2階床材21に影響を与えることなく、その2階床21、すなわち、床パネル内に架設された吊梁22に吊木11の上端部を固定して、吊木11を支持することができる。
また、天井材2の上面部、凹部3を構成する上面板5上の下地材6上及び側面板4に沿って、断熱材15a・15b・15cを容易に敷き込むことができる。
以上のように、天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部3を、実施形態1では、内部にカーテンの上部が配置されるカーテンボックスとして使用することができる。
さらに、天井面の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部3を、実施形態2では、内部に照明器具9が配置される照明器具収納部として使用することができる。すなわち、凹部3内において、框材8上に配置された照明器具9の光源からの出射光が反射して下方を照射する間接照明として使用することができる。
(変形例)
以上の実施形態においては、2階建て家屋において、上階床材を床パネル、屋根材を屋根パネルとしたが、本発明は2階建て家屋、床パネル、屋根パネルに限定されるものではなく、3階建て家屋において、2階天井の場合は最上階床材、3階天井の場合は屋根材であればよい。
また、実施形態では、凹部に側面板を設けたが、側面板に代えて軸組材でもよい。
さらに、吊木、吊梁、補助梁の寸法等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
1 壁材
2 天井材
3 凹部
4 側面板
5 上面板
6 下地材
8 框材
9 照明器具
11 吊木
12 補助梁
15 断熱材
21 上階床材
22 吊梁

Claims (7)

  1. 天井の壁面側端部に沿って下向きに開口する凹部を有する天井構造において、
    前記天井を構成する天井材が、前記凹部から離間した位置に設けられた吊木の下端部に固定され、
    前記吊木の上下方向中間部に、前記凹部側に伸長する補助梁が固定され、
    前記凹部の上面を構成する上面部が、前記補助梁の伸長方向側端部に固定されていることを特徴とする天井構造。
  2. 請求項1に記載の天井構造において、
    前記凹部の前記上面部は、下地材と、この下地材の下面に取り付けられた上面板と、を有し、
    前記下地材が、前記補助梁の前記伸長方向側端部に固定されていることを特徴とする天井構造。
  3. 請求項2に記載の天井構造において、
    前記下地材は、軸組材により形成されていることを特徴とする天井構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の天井構造において、
    前記天井材の上方に、当該天井材から離間して配置された上階床材が設けられ、
    前記吊木の上端部が、前記上階床材を構成する複数の芯材間に架設された吊梁に固定されていることを特徴とする天井構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の天井構造において、
    前記天井材の上面部、前記凹部の上面部及び側面部に沿って断熱材が敷設されていることを特徴とする天井構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の天井構造において、
    前記凹部は、内部にカーテンの上端部が配置されるカーテンボックスであることを特徴とする天井構造。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の天井構造において、
    前記凹部は、内部に照明器具が配置される照明器具収納部であることを特徴とする天井構造。
JP2019168921A 2019-09-18 2019-09-18 天井構造 Active JP7181174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019168921A JP7181174B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 天井構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019168921A JP7181174B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 天井構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021046693A JP2021046693A (ja) 2021-03-25
JP7181174B2 true JP7181174B2 (ja) 2022-11-30

Family

ID=74877940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019168921A Active JP7181174B2 (ja) 2019-09-18 2019-09-18 天井構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7181174B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113356486B (zh) * 2021-06-17 2022-08-30 中国建筑第八工程局有限公司 室内瓦片装饰吊顶结构的施工方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005133440A (ja) 2003-10-31 2005-05-26 Sawata Kenzaisha:Kk 天井装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0678425U (ja) * 1993-04-13 1994-11-04 ナショナル住宅産業株式会社 天井下地パネルの支持構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005133440A (ja) 2003-10-31 2005-05-26 Sawata Kenzaisha:Kk 天井装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021046693A (ja) 2021-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5647747B1 (ja) 壁パネルの接合方法
JP7181174B2 (ja) 天井構造
JP2006225871A (ja) 壁パネル、壁パネルの固定構造、及び壁パネルの固定方法
JP6463321B2 (ja) パネルユニット、及びこれを備えたカーテンウォール
JPH06341177A (ja) 壁構成エレメントならびに該壁構成エレメントから形成された壁
JP2006161406A (ja) 天井または床の耐火構造
JP7173942B2 (ja) 制振天井構造
JP5714161B1 (ja) 壁パネルの接合構造及び壁パネルの接合方法
JP6339774B2 (ja) 建物の防湿構造
JP6249720B2 (ja) 軒天材の支持金具、防火構造及び建物
JP7267224B2 (ja) 天井構造
JP7232681B2 (ja) 建物の下地構造
JP6093797B2 (ja) 屋根の防湿構造
JP7176857B2 (ja) 額縁の取付構造及び建物
JP6829589B2 (ja) 建物の断熱構造
JP2001173153A (ja) 建物用複合板及び床構造
JP6290000B2 (ja) 建物の軒部構造
JP2021134593A (ja) 界壁構造
JPH04254636A (ja) 屋根ユニット、居室ユニット、及びユニット建物
JP2022046032A (ja) 乾式床受け梁と、梁と床の納まり構造
JPH06220921A (ja) ユニット式建物
JP2021050549A (ja) 建物
JP4664083B2 (ja) 軸組工法におけるファイヤーストップ構造
JP2021080644A (ja) 吊木の固定方法及び屋根ユニット
JPS63156141A (ja) 建築物における屋根の耐火構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7181174

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150