JPS63156141A

JPS63156141A - 建築物における屋根の耐火構造

Info

Publication number: JPS63156141A
Application number: JP61304909A
Authority: JP
Inventors: 隆橋本; 健二原
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1986-12-19
Filing date: 1986-12-19
Publication date: 1988-06-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、共同住宅、病院、ホテル、下宿等を用途とし
た三階建以上の建築物などに用いて好適な建築物におけ
る屋根の耐火構造に関する。

（従来の技術）共同住宅、病院、ホテル、下宿等を用途とした三階建以
上の建築物の屋根材及び大梁は、建築基準法に基づき、
所定の耐火性能を有する耐火構造でなければならない。

この屋根の耐火構造として、従来一般的には、第３図に
示すような構造が知られている。

この従来構造は、屋根材０１を耐火材料で形成すると共
に、屋根板０１を支持する大ｆｆ１０２に対し個々に耐
火被覆材０３を被せることで所定の耐火性能が確保され
たものであった。

ちなみに、耐火被覆材０３を大梁０２に被せるにあたっ
て、第３図に示すような岩綿等を吹き付ける吹き付は施
工によって行なわれる他、貼り付は施工によっても行な
われていた。いずれにしても大梁０２に対して個々に行
なわれていた。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、このような従来の屋根の耐火構造のよう
に、大梁０２に対し個々に耐火被覆材０３を被せること
は、多くの材料を必要とすると共に、極めて手間を要し
て面倒であるという問題点があった。更に、貼り付は施
工においては、大梁０２に対して隙間なく耐火被覆材ｏ
３を貼り付けるのが困難であり、また、吹き付は施工に
おいては、岩綿等の耐火被覆材が他の物との接触等によ
って剥れ落ち易いことから全ての大梁０２に対して隙間
なく耐火被覆するのが困難なことであった。

（問題点を解決するための手段）本発明は、上述のような問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために、本発明で
は、屋根板と野地板とを並設して屋根材が構成され、前
記野地板と天井材とで小屋裏空間が形成されており、該
小屋裏空間には、大梁及び小梁が配設され、前記野地板
と天井材とが所定の耐火性能を有する耐火材料で形成さ
れている手段とした。

（作　用）　　　　　　Ｊ本発明の建築物における屋根の耐火構造では、屋根板と
野地板とを並設して屋根材が構成され、野地板と天井材
とで小屋裏空間が形成され、該小Ｍ裏空間に大梁及び小
梁が配設され、前記野地板と天井材とが所定の耐火性能
を有する耐火材料で形成されているために、これらの大
梁及び小梁は、野地板と天井材とで同時に耐火被覆され
る。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面により詳述する。

尚、この実施例を述べるにあたって、三階建のユニット
建築物を例にとり、その屋根の耐火構造について説明す
る。

まず、実施例のユニット建築物は、第１図に示すように
、ユニッ）Ａが上下３段に積み重ねて構成されている。

これらの各ユニツ）Ａは、床大梁ｌ及び床小、梁２と、
天井大梁３及び天井小梁４と、柱５とから躯体が構成さ
れ、この躯体に床材６と天井材７と壁材（外壁材８．内
壁材９１間仕切壁材１０）とが取り付けられた箱状のも
ので、−階ユニッ）Ａは基礎１１の上に据えられて該基
礎１１に対しボルト緊結されており、最上階である三階
ユニー／　）Ａの上には屋根材１２が据えられている。

更に、第２図に示すように、天井大梁３は［形鋼で形成
され、かつ、天井小梁４はＩ形鋼で形成されており、天
井大梁３及び天井小梁４の下面には野縁１３が固定され
ている。

前記屋根材１２は、鉄骨フレーム１２２の上面に折版１
２１が固定されると共に、下面に野地板１２３が固定さ
れたもので、前記野地板１２３が三階二二ッ）Ａの天井
大梁３にボルト緊結されて固定されている。また、前記
野地板１２３の下面には補強のために屋根小梁２７が固
定されており、この屋根小梁２７は、三階ユニツ）Ａの
天井小梁４にボルト緊結されている。

更に、前記折版１２１は亜鉛鉄板で形成され、野地板１
２３は例えば厚さ１８ｍｍの硬質木片セメント板等の耐
火時間３０分以上（ＪＩＳ　Ａ　１３０４建築構造部分
の耐火試験方法による）の耐火材料で形成されている。

そして、屋根材１２全体としても耐火時間１時間以上（
ＪＩＳ　Ａ　１３０４　　建築構造部分の耐火試験方法
による）の耐火性能を得ている。

尚、前記折版１２１の両端には、水受は板１４と水切り
板１５とが対向して設けられている。

前記天井材７は、例えば、厚さ２５ｍｍの石綿ケイ酸カ
ルシウム板等の耐火時間１時間以上（ＪＩＳＡ　１３０
４建築構造部分の耐火試験方法による）の耐火材料で形
成され、前記野縁１３に対してタッピングビス１６で固
定されている。この天井材７のユニットわたり部には、
天井材７と同じ材料で形成された天井わたり材１７が天
井材７と密着して設けられている。

即ち、凹陥のユニッ）Ａにおいて天井材７は、天井わた
り材１７を介して同一平面上に連続して設けられている
。

前記外壁材８は、例えば、厚さ１０６ｍｍのＡＬＣ板等
の耐火時間２時間以上（ＪＩＳ　Ａ　１３０４　　建築
構造部分の耐火試験方法による）の耐火材料で形成され
、ロックウール１８を介して天井大梁３に締結されてい
る。尚、この外壁材８と屋根材１２の野地板１２３、及
び外壁材８と天井材７とは、それぞれの目地にロックウ
ール１９．２０が充填されることで密着されている。

従って、屋根材１２と三階ユニッ）Ａとの間には、第２
図に示すように、屋根材１２の野地板１２３と三階ユニ
ッ）Ａの天井材７及び外壁材８とで密閉された小屋裏空
間２１が形成され、この小屋裏空間２１には、三階ユニ
ッ）Ａの天井大梁３及び天井小梁４が配設され、かつ天
井材７の上面に沿ってグラスウール等の断熱材２８が設
けられている。

前記天井大梁３には野地板１２３から天井材７に亘って
仕切板２２が固定されており、前記小屋裏空間２ｔはこ
の仕切板２２によってユニットＡ毎に横に仕切られてい
る。

尚、前記仕切板２２は、例えば、アルミナシリケート！
ａ維フェルト８ｍｍとロックウールフェル）３Ｑｍｍの
積層材、又は厚さ２５ｍｍの石綿ケイ酸カルシウム板等
の耐火時間１時間以上（ＪＩＳＡ　１３０４　　建築構
造部分の耐火試験方法による）の耐火材料で形成されて
いる。また仕切板２２は屋根の形状によっては外壁材８
に代えて設けられてもよい。

更に、屋根の形状によっては、外壁材８とは関係なく天
井材７と野地板１２３だけで小屋裏空間が形成されても
よい。

内壁材９は１石膏ボード等の不燃性の材料で形成されて
おり、枠２４を介して耐火被覆された柱５に固定されて
いる。

尚、前記内壁材９の内面には、グラスウール等の断熱材
２５が取り付けられている。

また、間仕切壁材１０も同様に１石膏ボード等の不燃性
の材料で形成されており、床面（床材６の上面）と天井
面（天井材７の下面）との間に立設され、軽鉄製のスタ
ッド２６を介して耐火被覆された柱５に固定されている
。

次に実施例の作用を説明する。

以上説明してきたように、三階ユニットＡと屋根材１２
どの間に、屋根材１２の野地板１２３と三階ユニッ）Ａ
の天井材７との間に小屋裏空間２１が形成され、これら
の野地板１２３と天井材７とは、全て耐火材料で形成さ
れているために、前記小屋裏空間２１に配設されている
三階ユニットＡの天井大梁３及び天井小梁４は、同時に
耐火材料によって耐火被覆されていることになり、天井
材７と同様１時間以上の耐火性能が確保される。

従って、屋根材１２と三階ユニットＡとを緊結させるこ
とがそのまま三階ユニッ）Ａの天井大梁３及び天井小梁
４を耐火被覆することになり、従来構造のように、個々
に梁を耐火被覆するのに比べて材料を削減でき、かつ、
作業手間を省くことができる。また、天井梁及び天井小
梁４が野地板１２３と天井材７によって耐火被覆されて
いるから、屋根折版１２１と野地板１２３との間の空間
を面戸などを通して換気することも可能である。

また、工場において、箱状に組み立てられたユニットＡ
に対し、更に、仕切板２２を天井大梁３に固定し、かつ
、ロックウール１８．１９を外壁材８と天井大梁３との
隙間及び外壁材８と天井材７との目地等に充填させてお
くことにより、施工現場における作業を簡略化して、更
に迅速かつ正確な施工を達成させることも可能である。

更に、小屋裏空間２１は、耐火材料で形成されている仕
切板２２によってユニットＡ毎に仕切られているために
、火災時に、あるひとつのユニットＡにおいて屋根材１
２あるいは天井材７が破損し、小屋裏空間２１に火災が
侵入したとしても、前記仕切板２２によって火災は遮断
され、横部のユニットＡへの進入は防止される。

以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる６例えば、実施例では、耐火構造を
三階建のユニット建築物に適用したが、−階建、二階建
、四階建以上のユニット建築物に適用してもよいし、ユ
ニット建築物以外の鉄骨建築物等に適用してもよい。

また、屋根材や天井材は、所定の耐火性能を有していれ
ば実施例以外の耐火材料を用いてもよく、また、耐火材
料の他に遮音シートや断熱材を付加してもよい。

（発明の効果）以上説明してきたように、本発明の建築物における屋根
の耐火構造にあっては、大梁及び小梁を屋根材の野地板
と天井材とで同時に耐火被覆することができる手段とし
たために、大梁を個々に被覆するのに比べて、材料が削
減でき、かつ、作業手間が短縮化できるという効果が得
られる。また、￥ｆ地板と天井材とで容易に大梁及び小
梁を全て耐火被覆することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例のユニット建築物を示す縦断面図
、第２図は実施例のユニット建築物における屋根の耐火
構造を示す縦断面図、第３図は従来の建築物における屋
根の耐火構造を示す縦断面図である。３・・・大梁４・・・小梁７・・・天井材１２・・・屋根材１２１・・・折版（屋根板）１２３・・・野地板２１・・・小屋裏空間第３図

Claims

【特許請求の範囲】

１）屋根板と野地板とを並設して屋根材が構成され、前
記野地板と天井材とで小屋裏空間が形成されており、該
小屋裏空間には、大梁及び小梁が配設され、前記野地板
と天井材とが所定の耐火性能を有する耐火材料で形成さ
れていることを特徴とする建造物における屋根の耐火構
造。