JPS63165629A

JPS63165629A - ユニット建築物の耐火構造

Info

Publication number: JPS63165629A
Application number: JP31034486A
Authority: JP
Inventors: 佐藤　貞二; 隆橋本
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1986-12-25
Filing date: 1986-12-25
Publication date: 1988-07-08
Anticipated expiration: 2010-05-10
Also published as: JPH0742740B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、共同住宅、病院、ホテル、下宿等を用途とし
た三階建以上の建築物等に用いて好適な建築物の耐火構
造に関する。

（従来の技術）共同住宅、病院、ホテル、下宿等を用途とした三階建以
上の建築物の床材及び大梁は、建築基準法に基づき、所
定の耐火性能を有する耐火構造でなければならない。こ
の床の耐火構造として、従来、第４図に示すような構造
が知られている。

この従来構造は、界壁材Ｏ１が天井材０２を分断させて
天井裏まで延びており、室内空間０３と共に天井材０２
と上階の床材０４との間の天井裏空間０５も各月毎に仕
切っている。そして、床材０４と界壁材Ｏ１とは耐火材
料で形成され、大梁０６は、個々に耐火被覆材０７が被
覆されることでその耐火被覆材０７と床材０４とで耐火
被覆され、また、床小梁０８も、個々に耐火被覆材０９
が被覆されることでその耐火被覆材０９と床材０４とで
耐火被覆されていた。

ちなみに、耐火被覆材０７．０９を大梁０６゜床小梁０
８に被せるにあたって、第４図に示すような貼り付は施
工によって行なわれる他、岩綿等を吹き付ける吹き付は
施工によっても行なわれていた。いずれにしても大梁０
６と床小梁０８に対して個々に行なわれていた。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、このような従来の床の耐火構造のように
、大梁０６及び床小梁０８に対し個々に耐火被覆材０７
，０９を被せることは、多くの材料を必要とすると共に
、極めて手間を要して面倒であるという問題点があった
。更に、貼り付は施工においては、全ての梁に対して隙
間なく耐火被覆材０７．０９を貼り付けるのが困難であ
り、また、吹き付は施工においては、岩綿等の耐火被覆
材が他の物との接触等によって剥れ落ち易いことから全
ての梁に対して隙間なく耐火被覆するのが困難なことで
あった。

また、第４図に示すように、大梁０６が柱Ｏ１Ｏの上端
部に固定され、界壁材０１が大梁０６の耐火被覆材０７
とで接合されている場合には、この耐火被覆材０７と界
壁材Ｏ１との接合が複雑で困難なものとなり、また、大
梁０６や小梁０８と界壁材０１とが交差する場合には、
界壁材０１を一部切り欠かなければならない等構造が複
雑化するという問題点があった。

（問題点を解決するための手段）本発明は、上述のような問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために、本発明で
は、下階の床面と天井裏との間に立設する界壁材を、天
井裏空間を仕切る上部界壁材と室内空間を仕切る下部界
壁材とに分断して天井材を水平方向に連続させ、該天井
材と上階の床材との間に形成される天井裏空間に大梁と
小梁を配設させ、前記天井材と床材と界壁材とを所定の
耐火性能を有する耐火材料で形成させた手段とした。

（作　用）本発明の建築物の耐火構造では、天井材を水平方向に連
続させ、該天井材と床材との間に形成される天井裏空間
に大梁と小梁とを配設させ、前記床材と天井材とを所定
の耐火性能を有する耐火材料で形成させたために、大梁
と小梁とを、天井材と床材とで一括して同時に耐火被覆
することができる。

また、天井裏空間に配設されてその外からは容易に見る
ことができない大梁と小梁には耐火を直接節されずに、
天井裏空間の外から容易に見ることができる床材と天井
材とに耐火が施されているために、耐火構造の管理が容
易に行なえる。

更に、天井材によって界壁材が上部界壁材と下部界壁材
とに分断されているために、上部界壁材の固定位置を、
梁や柱等が邪魔にならない位置に位置調節することがで
きる。

また、界壁材が耐火材料で形成されているために、ある
室内空間から火災が発生したとしても、下部界壁材によ
って火災を遮断し、この下部界壁材を隔てた室内空間に
まで火災が進入するのを防止できると共に、床材あるい
は天井材が万一破損し、天井裏空間に火災が侵入したと
しても、上部界壁材によって火災を遮断し、この上部界
壁材を隔てた天井裏空間への火災の進入も防止できる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面により詳述する。

尚、この実施例を述べるにあたって、三階建のユニット
建築物を例にとり、その屋根の耐火構造について説明す
る。

まず、実施例のユニット建築物は、第１図に示すように
、ユニッ）Ａが上下３段に積み重ねて構成されている。

これらの各ユニッ）Ａは、床大梁１及び床小梁２と、天
井大梁３及び天井小梁４と、柱５とから躯体が構成され
、この躯体に床材６と天井材７と壁材（外壁材８．内壁
材９．界壁材１０）とが取り付けられた箱状のものであ
る。−階ユニッ）Ａ２は基礎１１の上に据えられて該基
礎１１に対しボルト緊結されており、最上階である三階
ユニットＡ３の上には屋根材１２が据えられている。

尚、−階ユニットＡ１と二階二二ッ）Ａ２及び二階ユニ
ッ）Ａ２と三階ユニッ）Ａ３は、上側のユニッ）Ａの床
大梁ｌと下側のユニッ）Ａの天井大梁３とがボルト緊結
されて結合されている。

更に、第２図及び第３図に示すように、前記床大梁１及
び天井大梁３は［形鋼で形成され、かつ、前記床小梁２
及び天井小梁４は工形鋼で形成されており、天井大梁３
及び天井小梁４の下面には野縁固定金具１３を介して野
縁１４が固定されている。

前記床材６は、例えば、厚さ１８ｍｍの硬質木片セメン
ト板等の耐火時間１時間以上（ＪＩＳ　Ａ　１３０４　
　建築構造部分の耐火試験方法による）の耐火材料で形
成され、床大梁１及び床小梁２の上面に直接締結されて
いる。この床材６のユニットわたり部には、床材６と同
じ材料で形成された床わたり材１５が床材６と密着して
設けられている。

前記天井材７は、例えば、厚さ２５ｍｍの石綿ケイ酸カ
ルシウム板等の耐火時間１時間以上（ＪＩＳＡ　１３０
４　　建築構造部分の耐火試験方法による）の耐火材料
で形成され、前記野縁１４に対してタッピングビス１６
で固定されている。この天井材７のユニットわたり部に
は、天井材７と同じ材料で形成された天井わたり材１７
が天井材７と密着して設けられている。

即ち、四階のユニッ）Ａにおいて床材６及び天井材７は
、床わたり材１５及び天井わたり材１７を介して同一平
面上に連続して設けられている。

従って、−階ユニッ）Ａｔ　と二階ユニッ）Ａ２との間
及び二階ユニッ）Ａ２と三階ユニットＡ３との間には、
床材６と天井材７とで天井裏空間２１が形成され、この
天井裏空間２１には、上側のユニットＡの床大梁１及び
床小梁２と下側のユニッ）Ａの天井大梁３及び天井小梁
４が配設される。

前記外壁材８は、例えば、厚さ１００　ｍ　ｍのＡＬＣ
板等の耐火時間２時間以上（ＪＩＳ　Ａ　１３０４　　
建築構造部分の耐火試験方法による）の耐火材料で形成
され、ロックウール１８を介して天井大梁３に締結され
ている。尚、この外壁材８のユニットわたり部には、耐
火材がコーキングされ、外壁材８と床材６、及び外壁材
８と天井材７とは、それぞれの目地にロックウール１９
．２０が充填されることで密着されている。

前記界壁材１０は、各月毎に空間を仕切るもので、前記
天井材７によって天井裏空間２１を仕切る上部界壁材１
０１と、室内空間２７を仕切る下部界壁材１０２とに分
断されている。

前記上部界壁材１０１は、例えば、厚さ３０ｍｍのロッ
クウールフェルトと厚さ８ｍｍのアルミナリケード繊維
の積層材あるいは厚さ２５ｍｍの石綿ケイ産カルシウム
板等の耐火時間１時間以上（ＪＩＳ　Ａ　１３０４　　
建築構造部分の耐火試験方法による）の耐火材料で形成
され、前記天井わたり材１７と床わたり材１５との間に
立設されいる。また、この上部界壁材１０１は、床大梁
１と天井大梁３とにそれぞれ固定されており、ユニッ）
Ａを上下に締結させた状態で、上側ユニッ）Ａの床大梁
１に固定された上部界壁材１０１と下側ユニットＡの天
井大梁３に固定された上部界壁材１０１とが連続し、両
ユニッ）Ａ間に形成された天井裏空間２１を仕切るよう
になっている。

また、前記下部界壁材１０２は、軽量鉄骨製のスタッド
２６の片面に厚さ１２ｍｍの石膏ボード２２が固定され
ると共に、もう片面に厚さ３０ｍｍのガラス繊維入り石
膏ボード２３が固定された耐火時間１時間以上（ＪＩＳ
　Ａ　１３０４　　建築構造部分の耐火試験方法による
）の耐火性能を有するもので、この下部界壁材１０２は
、天井わたり材１７を挟んでその両側に立設されており
、スタッド２６が耐火被覆された柱５に固定されている
。

内壁材９は、石膏ボード等の不燃性の材料で形′成され
ており、枠２４を介して耐火被覆された柱５に固定され
ている。

尚、前記内壁材９の内面には、グラスウール等の断熱材
２５が取り付けられている。

次に実施例の作用を説明する。

以上説明してきたように、−階ユニッ）Ａ＋　と二階ユ
ニッ）Ａ２との間及び二階ユニットＡ２と三階ユニッ）
Ａａとの間に、上側のユニッ）Ａの床材６と下側のユニ
ッ）Ａの天井材７とで天井裏空間２１が形成され、これ
らの床材６と天井材７とは、全て耐火材料で形成されて
いるために、前記天井裏空間２１に配設されている上側
のユニットＡの床大梁ｌ及び床小梁２と下側のユニッ）
Ａの天井大梁３及び天井小梁４は、同時に耐火材料によ
って耐火被覆されていることになり、これら全体を床と
して見た場合に、この床は、耐火時間１時間以上（ＪＩ
Ｓ　Ａ　１３０４　　建築構造部分の耐火試験方法によ
る）の耐火性能が確保されている。

従って、ユニットＡ同士を緊結させることがそのまま上
側のユニッ）Ａの床大梁ｌ及び床小梁２と下側のユニッ
）Ａの天井大梁３及び天井小梁４を耐火被覆することに
なり、従来構造のように、個々に梁を耐火被覆するのに
比べて材料を削減でき、かつ、作業手間を省くことがで
きる。

また、ユニット建築物完成後において天井裏空間２１の
外からでも容易に見ることができる床材６と天井材７と
に耐火が施されているために、耐火構造の管理も容易で
ある。

また、室内空間２７が各戸毎に下部界壁材１０２によっ
て仕切られているために、ある戸の室内空間２７から火
災が発生したとしても、下部界壁材１０２によって火災
を遮断し、横隣の戸へ火災が進入するのを防止できる。

更に、天井裏空間２１は、上部界壁材ｌｏｔによって各
戸毎に仕切られているために、火災時に、ある戸におい
て床材６あるいは天井材７が万一破損し、室内空間２７
から天井裏空間２１に火災が侵入したとしても、前記上
部界壁材ｌｏｔによって火災を遮断し、天井裏空間２１
から横隣の戸へ火災が進入するのを防止できる。

以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。

例えば、実施例では、耐火構造を三階建のユニット建築
物に適用したが、−階建や二階建あるいは四階建以上の
ユニット建築物に適用してもよいし、ユニット建築物以
外の鉄骨建築物等に適用してもよい。

また、床材や天井材は、所定の耐火性能を有していれば
実施例以外の耐火材料を用いてもよく、また、耐火材料
の他に遮音シートや断熱材を付加してもよい。

（発明の効果）以上説明してきたように、本発明の建築物の耐火構造に
あっては、大梁と小梁を天井材と床材とで一括して同時
に耐火被覆することができる手段としたために、大梁及
び小梁を個々に被覆するのに比べて、材料が削減でき、
かつ、作業手間が短縮化できるという効果が得られる。

また、天井裏空間の外からでも容易に見ることができる
天井材と床材とに耐火が施されているために、耐火構造
の管理も容易であるという効果が得られる。

更に、天井材によって界壁材が上部界壁材と下部界壁材
とに分断されているために、上部界壁材の設置箇所を梁
や柱等が邪魔にならない位置に位置調節することができ
るという効果が得られる。

また、界壁材を耐火材料で形成したために、火災が発生
しても界壁材によって火災を遮断して界壁材を隔てた隣
の空間への火災の進入を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例のユニット建築物を示す縦断面図
、第２図は実施例のユニット建築物における床の耐火構
造を示す縦断面図、第３図は実施側構造の要部を示す斜
視図、第４図は従来の建築物における床の耐火構造を示
す縦断面図である。１・・・床大梁（大梁）２・・・床小梁（小梁）３・・・天井大梁（大梁）４・・・天井小梁（小梁）６・・・床材７・・・天井材ｌＯ・・・界壁材１０１・・・上部界壁材１０２・・・下部界壁材２１・・・天井裏空間２７・・・室内空間特　　許　　出　　願　　人積水化学工業株式会社　　１、

Claims

【特許請求の範囲】

１）下階の床面と天井裏との間に立設する界壁材を、天
井裏空間を仕切る上部界壁材と室内空間を仕切る下部界
壁材とに分断して天井材を水平方向に連続させ、該天井
材と上階の床材との間に形成される天井裏空間に大梁と
小梁を配設させ、前記天井材と床材と界壁材とを所定の
耐火性能を有する耐火材料で形成させたことを特徴とす
る建造物の耐火構造。