JP2607308Y2 - ユニット建物の建物ユニット間の耐火構造 - Google Patents
ユニット建物の建物ユニット間の耐火構造Info
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Description
ニット間の耐火構造に関し、2階建て以上のユニット住
宅等に利用できる。
作製し、これらの建物ユニットを現場に輸送して組み立
てるようにしたユニット建物が施工されている。このよ
うなユニット建物において、複数の建物ユニットが水平
及び垂直方向に組み合わされて建てられた2階建て又は
3階建て以上のものがある。通常、水平方向の建物ユニ
ット間には、若干の隙間が形成されている。そして、建
築基準法に則り、耐火構造が要求される場合には、水平
方向に隣合う建物ユニットの隣合う柱間に耐火性部材が
被覆されている。
には、水平方向の隣合う柱間に形成された前記隙間の
他、上下方向に隣合う2個又は4個の建物ユニットの上
下の柱間にも隙間が形成されている。火災の際、このよ
うな隙間へは、前記耐火性部材によって火炎の進入が防
止される筈であるが、火炎の勢いによっては耐火性部材
が破損したり、又は上階と下階の建物ユニットにそれぞ
れ設けられた前記耐火性部材間の隙間を通ったりして、
上階の建物ユニットにも燃え拡がる虞れがあった。そこ
で、本考案は、下階の建物ユニットから上階の建物ユニ
ットへの延焼を防止することができるユニット建物の建
物ユニット間の耐火構造を提供することを目的とする。
ニットが水平及び垂直方向に組み合わされて建てられる
ユニット建物の建物ユニット間の耐火構造において、水
平方向に隣合う建物ユニットの隣合う柱間の隙間が耐火
性部材で塞がれていると共に、上下方向に隣合う建物ユ
ニットの上下の柱間に形成された隙間に耐火性仕切り板
が配置され、この耐火性仕切り板は、柱の側面より突出
して前記耐火性部材に及ぶ大きさで、柱の側面より突出
した部分の上下面が前記耐火性部材と面接触するように
形成されていることを特徴とする。
セラミック(炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸化アルミニウ
ム等)、ロックウール、ケイ酸カルシウム、ALC、耐
火性鋼材等を使用できる。前記耐火性仕切り板として
も、同様にセラミック、ロックウール、ケイ酸カルシウ
ム、ALC等よりなる板を使用できる。また、耐火性を
有しない仕切り板に耐火性材料を被覆して耐火性仕切り
板を構成してもよい。この場合、耐火塗料等を塗布する
のが実施上容易である。
間に位置する部分だけに耐火性材料を被着して耐火性仕
切り板を構成することもできる。前記上下方向に隣合う
建物ユニットには、垂直方向で上下階となっている建物
ユニットのみならず、下階の建物ユニットに対して同じ
下階で隣合った建物ユニットの垂直方向に上階となる建
物ユニットも含む。また、前記上下の柱についても、同
様に垂直方向で上下となっている柱に限らない。
ットの上下の柱間に形成された隙間に耐火性仕切り板を
配置したことにより、水平方向に隣合う建物ユニットの
隣合う柱間の隙間を塞ぐ耐火性部材が破損した場合であ
っても、この耐火性仕切り板によって下階の建物ユニッ
トから上階の建物ユニットへの火炎の進入を防止するこ
とができるようになる。しかも、この耐火性仕切り板
は、柱の側面より突出して耐火性部材に及ぶ大きさで、
柱の側面より突出した部分の上下面が耐火性部材と面接
触するように形成されているから、上階の建物ユニット
と下階の建物ユニットにそれぞれ設けられた耐火性部材
間の隙間から上下方向に隣合う建物ユニット間の隙間へ
の火炎の進入を防止することができる。 そのうえ、ユニ
ット建物の建築において、下階部分に建物ユニットを配
置すると共に、その隣合う柱の上面間に耐火性仕切り板
を設置したのち、その上から上階部分の建物ユニットを
載置すれば、耐火性仕切り板が上下方向に隣合う建物ユ
ニットの上下の柱間に形成された隙間を塞ぐとともに、
上階の建物ユニットと下階の建物ユニットにそれぞれ設
けられた耐火性部材間の隙間をも塞ぐことになるから、
耐火性仕切り板の設置がきわめて容易である。
るユニット住宅11の住宅ユニット12間の耐火構造を説明
する。図1,2に示すように、前記ユニット住宅11は、
6個の住宅ユニット12が水平方向に組み合わされた1階
部分13、この1階部分13の上に同様の6個の住宅ユニッ
ト12が設置された2階部分14及びこの2階部分14の上に
同様の6個の住宅ユニット12が設置された3階部分15を
有する3階建てである。
12のユニットフレーム16は、床フレーム17と天井フレー
ム18及びこれらの上下のフレーム17,18 の四隅に連結さ
れた柱19を備えて構成される。図3に示すように、前記
ユニットフレーム16の外面側には、オートクレーブ養生
気泡コンクリートパネルのような外壁材21が張られてい
る。図3,4に示すように、下階側のユニットフレーム
16の柱19の上面には、上下のユニットフレーム16同士を
連結させるためのガイドピン22が取り付けられている。
短各一対の梁23が四角に組まれたものであり、床フレー
ム17には図示しない根太が、また天井フレーム18には小
梁が架け渡されている。そして、床フレーム17の上面に
は、床面材24が張られ、天井フレーム18の下面には、天
井面材25が張られている。
に2つの住宅ユニット12が隣合った部分(図1,2中、
Aで示す)においては、梁23の下方の隣合う2本の柱19
が柱19間の隙間26を含んで耐火性部材であるケイ酸カル
シウム板27で被覆され、また梁23の位置にある隣合う柱
19間の隙間26が耐火性部材であるロックウール28で塞が
れている。更に、梁23と外壁材21との間にもロックウー
ル28が充填されている。
平方向に4つの住宅ユニット12が隣合った部分(図1,
2中、Bで示す)においては、梁23の下方の隣合う4本
の柱19が柱19間の隙間26を含んでケイ酸カルシウム板27
で被覆され、また梁23の位置にある隣合う柱19間の隙間
26がロックウール28で塞がれている。
12の隣合う柱19間の場合であるが、図5に示すように、
上階となる2階の住宅ユニット12の隣合う柱19間も同様
に、ケイ酸カルシウム板27又はロックウール28による耐
火性部材で塞がれている。そして、図3に示すように、
例えば1階の水平方向に2つの住宅ユニット12が隣合っ
た部分においては、隣合う2本の柱19の上面間に架け渡
されるようにして耐火性仕切り板であるセラミック板31
が設けられている。
の上面間の隙間26に跨がり、かつ前記ロックウール28に
及ぶ大きさで形成された長方形状のものである。即ち、
このセラミック板31は、その周縁部がロックウール28の
上側又は下側の端部と面接触できる大きさとなってい
る。このセラミック板31には、前記ガイドピン22の挿通
用孔部32が2箇所に形成されている。一方、図4に示す
ように、例えば1階の水平方向に4つの住宅ユニット12
が隣合った部分においては、隣合う4本の柱19の上面間
に架け渡されるようにして耐火性仕切り板であるセラミ
ック板31が設けられている。
の上面間の隙間26に跨がり、かつ前記ロックウール28に
及ぶ大きさで形成された略正方形状のものである。この
セラミック板31には、前記ガイドピン22の挿通用孔部32
が4箇所に形成されている。
ット住宅11の建築において次のように設けることができ
る。先ず、通常通り、工場で作製した所要の住宅ユニッ
ト12を建築現場に輸送し、これらの住宅ユニット12を基
礎上に配置することにより、1階部分13を作る。
分Aにおける隣合う2本の柱19の梁23の下方をケイ酸カ
ルシウム板27で被覆すると共に、梁23の位置にある隣合
う柱19間の隙間26をロックウール28で塞ぐ。また、梁23
と外壁材21との間にもロックウール28を充填する。この
梁23と外壁材21との間のロックウール28の充填は、工場
で行っておいてもよい。
部分Bにおける隣合う4本の柱19の梁23の下方をケイ酸
カルシウム板27で被覆すると共に、梁23の位置にある隣
合う柱19間の隙間26をロックウール28で塞ぐ。次に、2
つの住宅ユニット12が隣合った部分Aにおける隣合う2
本の柱19の上面間にセラミック板31を設置すると共に、
4つの住宅ユニット12が隣合った部分Bにおける隣合う
4本の柱19の上面間にセラミック板31を設置した後、6
個のユニット住宅12をこの1階部分13上に載置すること
により2階部分14を作る。
対しても、1階部分13と同様にケイ酸カルシウム板27や
ロックウール28を設け、更に柱19の上面間にセラミック
板31を設置する。この後は上記と同様にして、3階部分
15の住宅ユニット12を設置することにより、本実施例に
係る3階建てのユニット住宅11を建築する。
ット12間の耐火構造によれば、上下方向に隣合う住宅ユ
ニット12の上下の柱19間に形成された隙間26に耐火性仕
切り板であるセラミック板31を配置したことにより、火
災の際、水平方向に隣合う住宅ユニット12の隣合う柱19
間を塞ぐ耐火性部材であるケイ酸カルシウム板27又はロ
ックウール28が破損した場合であっても、このセラミッ
ク板31によって下階の住宅ユニット12から上階の住宅ユ
ニット12への火炎の進入を防止することができる。
ユニット12と下階の住宅ユニット12にそれぞれ設けられ
たロックウール28間の隙間を塞ぐものでもあるため、こ
の隙間から上下方向に隣合う住宅ユニット12間の隙間26
への火炎の進入を防止することができ、これによって上
階の住宅ユニット12への延焼を防止できる。更に、ユニ
ット住宅11の建築において、下階部分の住宅ユニット12
上に上階部分の住宅ユニット12を載置する際、隣合う2
本の柱19の上面間又は隣合う4本の柱19の上面間にセラ
ミック板31を設置するだけでよいため、セラミック板31
の設置作業が容易である。
して1枚のセラミック板31を使用したが、図6に示すよ
うに、金属板33を耐火性のセラミック層34で被覆したも
のを使用してもよい。また、上記実施例では、前記セラ
ミック板31によって下階の隙間26から上階の隙間26への
火炎の進入防止とロックウール28間の隙間から前記隙間
26への火炎の進入防止を兼ねさせたが、ロックウール28
間の隙間から前記隙間26への火炎の進入防止だけを目的
とするのであれば、図7に示すように、金属板35のロッ
クウール28間の隙間に位置する部分だけに耐火性材料で
あるセラミック材36を形成するようにしてもよい。
ト間の耐火構造によれば、下階の建物ユニットから上階
の建物ユニットへの延焼を防止することができる。
平断面図である。
要部を示す斜視図である。
要部を示す斜視図である。
要部を示す断面図である。
要部を示す断面図である。
要部を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の建物ユニットが水平及び垂直方向
に組み合わされて建てられるユニット建物の建物ユニッ
ト間の耐火構造において、 水平方向に隣合う建物ユニットの隣合う柱間の隙間が耐
火性部材で塞がれていると共に、上下方向に隣合う建物
ユニットの上下の柱間に形成された隙間に耐火性仕切り
板が配置され、この耐火性仕切り板は、柱の側面より突
出して前記耐火性部材に及ぶ大きさで、柱の側面より突
出した部分の上下面が前記耐火性部材と面接触するよう
に形成されていることを特徴とするユニット建物の建物
ユニット間の耐火構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載のユニット建物の建物ユ
ニット間の耐火構造において、 前記耐火性仕切り板は、セラミック、ロックウール、ケ
イ酸カルシウム又はALCよりなることを特徴とするユ
ニット建物の建物ユニット間の耐火構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054337U JP2607308Y2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | ユニット建物の建物ユニット間の耐火構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054337U JP2607308Y2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | ユニット建物の建物ユニット間の耐火構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723118U JPH0723118U (ja) | 1995-04-25 |
JP2607308Y2 true JP2607308Y2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993054337U Expired - Fee Related JP2607308Y2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | ユニット建物の建物ユニット間の耐火構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607308Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-06 JP JP1993054337U patent/JP2607308Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0723118U (ja) | 1995-04-25 |
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