JPH09317051A - ユニット式建物の耐火構造 - Google Patents

ユニット式建物の耐火構造

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JPH09317051A
JPH09317051A JP8138601A JP13860196A JPH09317051A JP H09317051 A JPH09317051 A JP H09317051A JP 8138601 A JP8138601 A JP 8138601A JP 13860196 A JP13860196 A JP 13860196A JP H09317051 A JPH09317051 A JP H09317051A
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Japan
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unit
roof
floor
fireproof
building
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JP8138601A
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Yutaka Komatsu
裕 小松
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最上階室の天井高さを確保でき、最上階建物
ユニットの基本構造を他の建物ユニットと同じにできる
ユニット式建物の耐火構造を提供すること。 【解決手段】 梁2,3を含んで骨組みが形成された最
上階建物ユニット1Aに、下地フレーム15の上面に耐
火性屋根面材16を取り付けて形成された屋根構成体1
4を載せてユニット式建物を構成し、建物ユニット1A
の上梁2の下面に取り付けた耐火性天井面材6と耐火性
屋根面材16とを含んで形成される耐火性空間S1内に
上梁2、下地フレーム15を収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット式建物の
耐火構造(準耐火構造を含む)に係り、集合住宅や戸建
て住宅等に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】一定高さを超える等の法律上規定された建
物では、骨組み材である構造材に耐火性を具備させるこ
とが求められる。柱、梁からなるラーメン構造の骨組み
を有する複数の建物ユニットで構成されるユニット式建
物がこの法律上規定される建物に該当する場合に、建物
ユニットの構造材である柱、梁に個別に耐火材を被覆し
たのでは多大な作業労力がかかるため、このような問題
を解決する従来技術として特公平6−21477号、特
公平6−51996号が知られている。
【0003】これらの従来技術では、最上階建物ユニッ
トの上梁の上面に耐火性屋根材を取り付けるとともに、
上梁の下面に耐火性天井材を取り付け、耐火性屋根材と
耐火性天井材とを含んで形成される耐火空間内に複数の
上梁等を一括して配置するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術によ
ると、最上階建物ユニットの上梁の上面に取り付けられ
る耐火性屋根材はALC(軽量気泡コンクリート)等か
らなり、この耐火性屋根材は大きな厚さを有するため、
耐火性屋根材が予め取り付けられた最上階建物ユニット
を工場からユニット式建物の建設現場にトラック輸送す
る際の法律上の高さ制限を満足するように最上階建物ユ
ニットを形成しようとすると、上梁の高さ位置を下げな
ければならず、これによると、上梁の下面に取り付けら
れる耐火性天井材によって形成される最上階室の天井高
さが低くなるという問題が生じる。また、耐火性屋根材
に水勾配を設けようとすると、最上階室の天井高さは一
層低くなる。さらに、最上階建物ユニットには耐火性屋
根材を取り付けなければならないが、その下の建物ユニ
ットには耐火性屋根材を取り付ける必要はないため、最
上階建物ユニットとそれ以外の建物ユニットでは基本構
造が異なることになり、この結果、これらの建物ユニッ
トを工場生産するときに管理が煩雑になるという問題が
生じる。
【0005】本発明の目的は、最上階室の天井高さを確
保でき、また、最上階建物ユニットとそれ以外の建物ユ
ニットとの基本構造を同じにできるユニット式建物の耐
火構造を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るユニット式
建物の耐火構造を図面をも参照して説明すると、ユニッ
ト式建物を、梁2,3を含む構造材で骨組みが形成され
た最上階建物ユニット1Aと、この最上階建物ユニット
1Aの上部に載せられ、耐火性屋根面材16,56が下
地フレーム15,55の上面に取り付けられて形成され
た屋根構成体14,54とを含んで構成し、最上階建物
ユニット1Aの天井をこの最上階建物ユニット1Aの上
梁2の下面に取り付けられた耐火性天井面材6で形成
し、この耐火性天井面材6と耐火性屋根面材16,56
とが含まれて形成される耐火空間内に最上階建物ユニッ
ト1Aの上梁2と屋根構成体14,54の下地フレーム
15,55とを配置したことを特徴とする。
【0007】この耐火構造において、最上階建物ユニッ
ト1Aで形成される最上階室に界壁30が設けられる場
合には、この界壁30の上端を前記耐火性天井面材6の
下面に接続する。
【0008】また、本発明に係るユニット式建物の耐火
構造は、ユニット式建物を、梁2,3を含む構造材で骨
組みが形成された最上階建物ユニット1Aと、この最上
階建物ユニット1Aの上部に載せられ、耐火性屋根面材
16,56が下地フレーム15,55の上面に取り付け
られて形成された屋根構成体14,54とを含んで構成
し、最上階建物ユニット1Aで形成される最上階室には
界壁40が設けられ、この界壁40の上端は最上階室の
天井を越えて耐火性屋根面材16,56の下面まで延び
ているとともに屋根構成体14,54側の上部界壁40
Bと最上階建物ユニット1A側の下部界壁40Aとの接
続によって形成され、この界壁40と耐火性屋根面材1
6,56とが含まれて形成される耐火空間内に最上階建
物ユニット1Aの上梁2と屋根構成体14,54の下地
フレーム15,55とを配置したことを特徴とするもの
である。
【0009】以上の本発明にかかる各耐火構造による
と、最上階建物ユニットの上梁と屋根構成体の下地フレ
ームとは耐火性屋根面材等で形成される耐火空間内に一
括して収納されたことになるため、これらの上梁や下地
フレームに個別に耐火材を被覆する必要がなくなるとと
もに、耐火性屋根面材は最上階建物ユニットに取り付け
られるのではなく、最上階建物ユニットの上部に載せら
れる屋根構成体の下地フレームの上面に取り付けられる
ため、屋根構成体をユニット式建物の建設現場で最上階
建物ユニットの上部に載せられるユニット化やパネル化
されたものとすることにより、最上階建物ユニットの上
梁の高さ位置を通常の建物ユニットの上梁と同じにで
き、このため、最上階室の天井高さを通常の建物ユニッ
トで形成される室と同じ高さにできる。また、最上階建
物ユニットに耐火性屋根面材を取り付けないため、この
最上階建物ユニットの基本構造をそれ以外の建物ユニッ
トと同じにでき、これらの建物ユニットを工場生産する
ときの管理を簡単化できる。
【0010】ユニット式建物の屋根は水勾配を有するま
たは有しないフラット屋根でもよく、また、傾斜屋根で
もよい。水勾配を有するフラット屋根の場合には、この
屋根は耐火性屋根面材が水勾配を設けられて配置された
屋根構成体によって形成され、傾斜屋根の場合には、こ
の屋根は耐火性屋根面材が傾斜して配置された屋根構成
体によって形成される。
【0011】以上において、耐火性屋根面材は例えばA
LC板やけい酸カルシウム板であり、また、耐火性天井
面材は例えば石膏ボード(複数枚重ねを含む)やけい酸
カルシウム板である。また、最上階建物ユニットの骨組
みおよび前記屋根構成体の下地フレームは、一般の鋼材
よりも高温耐力が大幅に向上された耐火鋼材からなるも
のを採用するのが好ましい。ここで、耐火鋼材として
は、一般の鋼材にクロムやモリブデン等の合金を添加す
ることで、高温耐力を大幅に向上したものが採用でき
る。
【0012】本発明における「耐火性」は本来の「耐火
性」はもちろんのこと、「準耐火性」をも含む。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1には第1実施形態に係るユニッ
ト式建物が示され、このユニット式建物は3階建ての集
合住宅である。図1には2階部分と3階部分が示されて
いるが、1階から3階までの全部の建物ユニット1は、
構造材である四隅の4本の柱4の上端間、下端間を構造
材である各4本の上梁2、下梁3で結合したラーメン構
造の直方体状骨組みを有する。各階は互いに隣接する複
数の建物ユニット1によって形成されており、これらの
建物ユニット1のうち出入り用開口部4が設けられてい
る建物ユニット1にはバルコニユニット5が接合されて
いる。ここで、建物ユニット1の直方体状骨組みとなる
柱4および梁2,3は、一般の鋼材にクロムやモリブデ
ン等の合金を添加することで、高温耐力を大幅に向上さ
せた耐火鋼材から形成されている。
【0014】各階の建物ユニット1の上梁2の下面には
天井面材6が釘打ち等で結合され、2個の建物ユニット
1に跨る箇所にはこれらの建物ユニット1の天井面材6
同士を接続する接続用天井面材7が配設されている。1
個の建物ユニット1における互いに平行な2本の上梁2
の間には図示省略された天井小梁が架設され、この天井
小梁の下面にも天井面材6が釘打ち等で結合されてい
る。天井面材6および接続用天井面材7は石膏ボードを
2枚重ねしたものであり、このため、これらは耐火性を
有している。天井面材6の上には断熱材8が載せられて
いる。
【0015】各階の建物ユニット1の下梁3にはブラケ
ット9が取り付けられ、このブラケット9に床基版10
が1個の建物ユニット1における互いに平行な2本の下
梁3間に掛け渡された状態で配置され、床基版10上に
は根太11を介して床面材12が載置され、この床面材
12は下梁3と根太11とに釘打ち等で結合されてい
る。2個の建物ユニット1に跨る箇所には床面材12同
士を接続する接続用床面材13が配設されている。床基
版10はALC板等からなり、このため、各階の間の床
(図1では3階用建物ユニット1Aと2階用建物ユニッ
ト1Bとの間の床が示されている。)は界床となってい
る。
【0016】各3階建物ユニット1Aの上部には屋根ユ
ニット14が載置され、これらの屋根ユニット14は建
物ユニット1と同じ平面形状、平面大きさを有し、互い
に隣接配置されることによりユニット式建物の屋根を構
成する。このため、これらの屋根ユニット14は屋根構
成体となっている。ここで、屋根ユニット14は、4本
のフレーム材を四角枠状に組んだ下地フレーム15の上
面に屋根面材16を取り付けたものとなっている。屋根
面材16は、下地フレーム15との間に介装されるとと
もに、勾配角度を有するスペーサ17、または、所定の
高さレベルに固定されたブラケット(図示略)を介して
下地フレームに取付けられている。これにより、屋根面
材16には水勾配が設けられている。ここで、下地フレ
ーム15のフレーム材は、建物ユニット1と同様に、一
般の鋼材にクロムやモリブデン等の合金を添加すること
で、高温耐力を大幅に向上させた耐火鋼材から形成され
ている。各屋根ユニット14が所定位置に配置される
と、屋根面材16同士が接続されて連続する水勾配を有
するフラット屋根が形成される。屋根面材16はALC
板からなり、このため屋根面材16は耐火性を有する。
【0017】複数の屋根ユニット14のうち建物外周部
に配置された屋根ユニット14の外側面にはパラペット
ユニット18が接続され、このパラペットユニット18
は、天井面材19、軒天面材20、外壁材21が下地フ
レーム22に取り付けられて形成されている。天井面材
19、軒天面材20、外壁材21はALC板やけい酸カ
ルシウム板等の耐火性材料からなる。
【0018】また、各複数の3階建物ユニット1A、屋
根ユニット14のうち建物外周部に配置された3階建物
ユニット1A、屋根ユニット14にはALC板による耐
火性外壁材23,24が取り付けられている。
【0019】なお、以上の屋根ユニット14、パラペッ
トユニット18の屋根面材16間や16と19間の隙間
にはユニット式建物の建設現場でモルタル等の耐火性シ
ール材が充填され、そして屋根面材16、19の上面に
防水シートが被せられる。
【0020】以上の構成から、最上階建物ユニットであ
る3階建物ユニット1Aの上梁2と屋根ユニット14の
下地フレーム15は、3階建物ユニット1Aの天井面材
6、接続用天井面材7と屋根ユニット14の屋根面材1
6との間の空間S1内に配置され、この空間S1は全部
耐火性を有している天井面材6、接続用天井面材7、屋
根面材16,19、軒天面材20、外壁材21によって
囲まれているため、耐火空間となっている。
【0021】このため、建設現場において工場生産され
た3階建物ユニット1Aの上に同じく工場生産された屋
根ユニット14を載せると、上梁2および下地フレーム
15はこの耐火空間S1内に自ずから一括して収納され
ることになり、この結果、上梁2や下地フレーム15の
各フレーム材に工場等で耐火材を個別に被覆する作業を
行う必要がない。
【0022】特に、耐火性屋根面材16は3階建物ユニ
ット1Aの上梁2の上面に取り付けられているのではな
く、3階建物ユニット1Aの上部に建設現場で載せられ
る屋根ユニット14に取り付けられているため、3階建
物ユニット1Aの高さ寸法を2階建物ユニット1B等の
他の建物ユニットと同じにできて、3階建物ユニット1
Aの建設現場へのトラック輸送時の高さ制限を満足する
ことができ、言い換えると、3階建物ユニットの上梁2
の高さを他の建物ユニットの上梁の高さと同じにでき、
このため、上梁2の下面に取り付けた天井面材6で形成
される3階室の天井高さを他の建物ユニットと同じ高い
高さにできる。
【0023】また、3階建物ユニット1Aには耐火性屋
根面材16が取り付けられていないため、この3階建物
ユニット1Aの基本構造は2建物ユニット1B等の他の
建物ユニットと同じになり、このため、これらの建物ユ
ニットを工場生産するとき各建物ユニットを区別する必
要がなく、生産管理を簡単化できる。
【0024】さらに、互いに接続された屋根面材16で
連続する水勾配が設けられたフラット屋根を形成する場
合でも、互いに並設された複数の3階建物ユニット1A
は高さが同じになった直方体状でよいため、複数の3階
建物ユニット1A同士の基本構造も同じにできる。ま
た、建物ユニット1の直方体状骨組みとなる柱4および
梁2,3、並びに、屋根ユニット14の下地フレーム1
5を、一般の鋼材よりも高温耐力を大幅に向上させた耐
火鋼材から形成したので、耐火性を有している天井面材
6および屋根面材16,19等の耐火被覆で覆った構造
とあいまって、優れた耐火性能を確保することができ
る。
【0025】図2は、3階建物ユニット1Aで形成され
る3階室に各住戸を区画する界壁30が設けられている
場合を示す。界壁30は、下地材31に壁面材32を取
り付けた一対の壁パネル33によって形成され、壁面材
32は石膏ボードを2枚重ねたものである。各壁パネル
33の上端、すなわち、界壁30の上端は3階建物ユニ
ット1Aの耐火性天井面材6の下面に接続される。
【0026】このように界壁30に対して耐火性天井面
材6勝ちとすると、図1の場合と同様に、耐火性天井面
材6や耐火性屋根面材16で形成される耐火性空間S1
内に3階建物ユニット1Aの上梁2と屋根ユニット14
の下地フレーム15を一括して収納できる。
【0027】図3は、別実施形態に係る界壁40を示
す。この界壁40は、図2の界壁と同様に、下地材41
に壁面材42を取り付けた一対の壁パネル43によって
形成され、壁面材42は石膏ボードを2枚重ねたもので
ある。界壁40は3階建物ユニット1Aの天井面材46
による天井を越えて上方に延び、すなわち天井面材46
に対して界壁40勝ちとなっており、界壁40の上端は
屋根ユニット14の耐火性屋根面材16の下面に接続さ
れている。一方、界壁40の下端は2階と3階の間の耐
火性床基版10まで延びてこれの上面に接続されてい
る。
【0028】界壁40は、3階建物ユニット1A内に配
置された下部界壁40Aと、屋根ユニット14内に配置
された上部界壁40Bとからなる。このように、界壁4
0を3階建物ユニット1A側の下部界壁40Aと屋根ユ
ニット14側の上部界壁40Bとの組み合わせとするこ
とにより、建設現場で3階建物ユニット1Aの上に屋根
ユニット14を載せると上下部界壁40A,40Bの接
続による界壁40を形成できることになる。
【0029】2階建物ユニット1B内および1階建物ユ
ニット1C内には界壁50が配置され、これらの界壁5
0は3階建物ユニット1A内の下部界壁40Aと同様に
構成され、2階建物ユニット1B内の界壁50は2階と
3階の間の床基版10から1階と2階の間の床基版10
まで延び、1階建物ユニット1C内の界壁50は1階と
2階の間の床基版10から1階の床下内の床基版10ま
で延びている。そして、1階建物ユニット1Cの下梁3
は基礎47上に載せられている。
【0030】以上のことから、耐火性屋根面材16や界
壁40,50で囲まれる空間は耐火空間S2となってお
り、本実施形態では、この耐火空間S2内に3階建物ユ
ニット1Aの上梁2、屋根ユニット14の下地フレーム
15、さらには3階建物ユニット1Aの下梁3、2階、
1階建物ユニット1B,1Cの上下梁2,3が一括して
収納されている。
【0031】この実施形態によっても建物ユニットの梁
や、屋根ユニット14の下地フレーム15の各フレーム
材に工場で個別に耐火材を被覆する作業を行う必要がな
くなるとともに、3階建物ユニット1Aの高さ寸法を他
の建物ユニットB,1Cと同じにできるため、3階室の
天井高さを2階室、1階室と同様に高くできる。また、
3階建物ユニット1Aの基本構造を2階、1階建物ユニ
ット1B,1Cと同じにでき、さらに、複数の3階建物
ユニット1A同士の基本構造も同じにできる。
【0032】図4は、屋根が異なる別実施形態に係るユ
ニット式建物を示す。このユニット式建物の屋根は、図
1の屋根と同様に、下地フレーム55とこの下地フレー
ム55の上面に取り付けられた耐火性屋根面材56とを
含んで形成されていて、3階建物ユニット1A毎に設け
られた複数の屋根ユニット54によって構成されている
が、下地フレーム55は基枠フレーム55Aと長短の柱
55Bからなるため、耐火性屋根面材56は傾斜してお
り、このため、屋根構成体である複数の屋根ユニット5
4の並設でできるこの実施形態の屋根は傾斜屋根となっ
ている。
【0033】複数の屋根ユニット54のうち建物外周部
に配置された屋根ユニット54には軒先部57が設けら
れ、軒天には耐火性軒天面材58が取り付けられてい
る。建設現場で複数の屋根ユニット54を所定位置に配
置した後、互いに接続された耐火性屋根面材56の上面
に防水シートが敷設され、その上に屋根仕上げ材59が
固定されて屋根が仕上げられる。
【0034】この実施形態でも、3階建物ユニット1A
の天井面材6、接続用天井面材7と屋根ユニット54の
耐火性屋根面材56との間の空間S3内に3階建物ユニ
ット1Aの上梁2と屋根ユニット54の下地フレーム5
5が配置されることになり、この空間S3は全部耐火性
を有する天井面材6、接続用面材7、天井面材56、軒
天面材58、3階建物ユニット1Aの外壁材63、屋根
ユニット54の外壁材64で囲まれているため、耐火空
間となっている。
【0035】このため、この実施形態でも3階建物ユニ
ット1Aの上梁2、屋根ユニット54の下地フレーム5
5は一括して耐火空間S3内に収納されるとともに、耐
火性屋根面材56は3階建物ユニット1Aに取り付けら
れておらず、屋根ユニット54に取り付けられているた
め、前記各実施形態と同様な効果を達成できる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、耐火性屋根面材を最上
階建物ユニットに取り付けず、最上階建物ユニットの上
部に載せる屋根構成体に取り付けたため、最上階室の天
井高さを確保でき、また、最上階建物ユニットとそれ以
外の建物ユニットとの基本構造を同じにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラット屋根を備えたユニット式建物の最上階
部分周辺を示す縦断面図である。
【図2】天井面材勝ちとなった界壁部分周辺を示す縦断
面図である。
【図3】天井面材に対して界壁勝ちとなっている実施形
態を示すユニット式建物の縦断面図である。
【図4】傾斜屋根を備えたユニット式建物の最上階部分
周辺を示す図1と同様の図である。
【符号の説明】
1 建物ユニット 1A 最上階建物ユニットである3階建物ユニット 2 上梁 3 下梁 6 耐火性天井面材 14,54 屋根構成体である屋根ユニット 15,55 下地フレーム 16,56 耐火性屋根面材 30,40,50 界壁 40A 下部界壁 40B 上部界壁 S1,S2,S3 耐火空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット式建物を、梁を含む構造材で骨
    組みが形成された最上階建物ユニットと、この最上階建
    物ユニットの上部に載せられ、耐火性屋根面材が下地フ
    レームの上面に取り付けられて形成された屋根構成体と
    を含んで構成し、前記最上階建物ユニットの天井をこの
    最上階建物ユニットの上梁の下面に取り付けられた耐火
    性天井面材で形成し、この耐火性天井面材と前記耐火性
    屋根面材とが含まれて形成される耐火空間内に前記最上
    階建物ユニットの上梁と前記屋根構成体の下地フレーム
    とを配置したことを特徴とするユニット式建物の耐火構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のユニット式建物の耐火
    構造において、前記最上階建物ユニットで形成される最
    上階室には界壁が設けられ、この界壁の上端は前記耐火
    性天井面材の下面に接続されていることを特徴とするユ
    ニット式建物の耐火構造。
  3. 【請求項3】 ユニット式建物を、梁を含む構造材で骨
    組みが形成された最上階建物ユニットと、この最上階建
    物ユニットの上部に載せられ、耐火性屋根面材が下地フ
    レームの上面に取り付けられて形成された屋根構成体と
    を含んで構成し、前記最上階建物ユニットで形成される
    最上階室には界壁が設けられ、この界壁の上端は最上階
    室の天井を越えて前記耐火性屋根面材の下面まで延びて
    いるとともに前記屋根構成体側の上部界壁と前記最上階
    建物ユニット側の下部界壁との接続によって形成され、
    この界壁と前記耐火性屋根面材とが含まれて形成される
    耐火空間内に前記最上階建物ユニットの上梁と前記屋根
    構成体の下地フレームとを配置したことを特徴とするユ
    ニット式建物の耐火構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のユニッ
    ト式建物の耐火構造において、前記屋根構成体は、前記
    耐火性屋根面材が水勾配を設けられて配置されたフラッ
    ト屋根を構成するものであることを特徴とするユニット
    式建物の耐火構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のユニッ
    ト式建物の耐火構造において、前記屋根構成体は、前記
    耐火性屋根面材が傾斜して配置された傾斜屋根を構成す
    るものであることを特徴とするユニット式建物の耐火構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のユニッ
    ト式建物の耐火構造において、前記最上階建物ユニット
    の骨組みおよび前記屋根構成体の下地フレームは、通常
    の鋼材よりも高温耐力が大幅に向上された耐火鋼材から
    なることを特徴とするユニット式建物の耐火構造。
JP8138601A 1996-05-31 1996-05-31 ユニット式建物の耐火構造 Withdrawn JPH09317051A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001241111A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Misawa Homes Co Ltd Alc床構造およびalc床設計方法
JP2009127269A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Asahi Kasei Homes Kk 軒裏用耐火構造

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