JPS585763Y2 - 複合耐火被覆構造物 - Google Patents
複合耐火被覆構造物Info
- Publication number
- JPS585763Y2 JPS585763Y2 JP1976071093U JP7109376U JPS585763Y2 JP S585763 Y2 JPS585763 Y2 JP S585763Y2 JP 1976071093 U JP1976071093 U JP 1976071093U JP 7109376 U JP7109376 U JP 7109376U JP S585763 Y2 JPS585763 Y2 JP S585763Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- precast
- fireproof
- ceiling
- floor
- steel frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、鉄骨架構の耐火被覆技術に関し、施工性に優
れたプレキャストコンクリート製天井版を用いて耐火被
覆を合理的に行なえるよう構成した複合耐火被覆構造物
を提供することを目的とする。
れたプレキャストコンクリート製天井版を用いて耐火被
覆を合理的に行なえるよう構成した複合耐火被覆構造物
を提供することを目的とする。
・鉄骨架構に対する耐火被覆には(イ)現場打ちコンク
リート、(ロ)モルタル及びプラスター、(ハ)鉱物質
繊維、(ニ)軽量プレキャスト塩等があるが、近年、現
場作業の省力化、工期短縮などの見地より天井部分にお
ける耐火被覆に軽量プレキャスト塩が多用される傾向に
ある。
リート、(ロ)モルタル及びプラスター、(ハ)鉱物質
繊維、(ニ)軽量プレキャスト塩等があるが、近年、現
場作業の省力化、工期短縮などの見地より天井部分にお
ける耐火被覆に軽量プレキャスト塩が多用される傾向に
ある。
この軽量プレキャスト塩の耐火被覆として、軽量コンク
リート板、気泡コンクリート板、けい酸カルシウム板、
石綿成形板、岩綿成形板、石こう成形板などが採用され
ているが、いずれも曲げ、たわみ等に対する機械的強度
が十分でないため、各単位プレキャスト塩の大きさく面
積)にも自ずと制約があり、広大な天井面に対して非常
に多数のプレキャスト塩を互いに密接した状態に取付け
るといった作業が要求されていた。
リート板、気泡コンクリート板、けい酸カルシウム板、
石綿成形板、岩綿成形板、石こう成形板などが採用され
ているが、いずれも曲げ、たわみ等に対する機械的強度
が十分でないため、各単位プレキャスト塩の大きさく面
積)にも自ずと制約があり、広大な天井面に対して非常
に多数のプレキャスト塩を互いに密接した状態に取付け
るといった作業が要求されていた。
本考案は、この点を改良したものである。
本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第1図乃
至第3図に示すように、短辺部分1aを局部的に上方へ
膨出させて補強しである矩形のプレキャストコンクリー
ト版1の上面に、鉄筋を屈曲させてなるトラス材2aと
アングル材よりなる上弦材2bと、プレキャストコンク
リート版1内に埋設された補強鉄筋よりなる下弦材2C
とをもって構成したトラス鉄骨2を、複数個互いに平行
に配設し、各トラス鉄骨2には、その長手方向複数個所
に座屈止め鉄筋3を設けて、耐火被覆天井板Aを構成し
たものである。
至第3図に示すように、短辺部分1aを局部的に上方へ
膨出させて補強しである矩形のプレキャストコンクリー
ト版1の上面に、鉄筋を屈曲させてなるトラス材2aと
アングル材よりなる上弦材2bと、プレキャストコンク
リート版1内に埋設された補強鉄筋よりなる下弦材2C
とをもって構成したトラス鉄骨2を、複数個互いに平行
に配設し、各トラス鉄骨2には、その長手方向複数個所
に座屈止め鉄筋3を設けて、耐火被覆天井板Aを構成し
たものである。
尚、第1図、第3図では、座屈止め鉄筋3を図面上省略
しである。
しである。
上記耐火被覆天井板Aの施工例について説明する。
第4図は、高層住宅を示し、階段室a・・・・・・を柱
とし、5層ごとに形成されたロビー、集会所等の共用階
部骨b・・・・・・を梁とする鉄骨造の大架構にPCa
版による住戸ユニットC・・・・・・を嵌め込む構造形
式を採用している。
とし、5層ごとに形成されたロビー、集会所等の共用階
部骨b・・・・・・を梁とする鉄骨造の大架構にPCa
版による住戸ユニットC・・・・・・を嵌め込む構造形
式を採用している。
上記の高層住宅の防火区画は、住戸部分、共用階部骨、
階段室部分の3種類に設定され、夫々の防火区画におけ
る可燃物量の設定や可燃物量がら火災が発生した場合の
火災継続時間の算定、住戸ユニツ)c・・・・・・開口
部から噴出する火炎の性状(温度分布)の算定、鉄骨架
構への加熱条件や許容鋼材温度の設定等に基づいて、各
防火区画の設計火災時間が、例えば、住戸ユニツ)Cで
90分、共用階部骨すで30分、階段室aで0分となる
ように設定される。
階段室部分の3種類に設定され、夫々の防火区画におけ
る可燃物量の設定や可燃物量がら火災が発生した場合の
火災継続時間の算定、住戸ユニツ)c・・・・・・開口
部から噴出する火炎の性状(温度分布)の算定、鉄骨架
構への加熱条件や許容鋼材温度の設定等に基づいて、各
防火区画の設計火災時間が、例えば、住戸ユニツ)Cで
90分、共用階部骨すで30分、階段室aで0分となる
ように設定される。
この場合、住戸ユニツ)cはPCa版で作製され、ユニ
ットC自体が耐火被覆として機能するため、鉄骨架構の
うち、火災によって直接加熱を受ける部分は、共用階部
骨b・・・・・・の鉄骨のみとなり、耐・火被覆は、階
数に関係なく共用階部骨すにのみ施こされる。
ットC自体が耐火被覆として機能するため、鉄骨架構の
うち、火災によって直接加熱を受ける部分は、共用階部
骨b・・・・・・の鉄骨のみとなり、耐・火被覆は、階
数に関係なく共用階部骨すにのみ施こされる。
この共用階部骨すの耐火被覆として、第5図に示すよう
に、前記耐火被覆天井板Aを使用する。
に、前記耐火被覆天井板Aを使用する。
Bは、住戸ユニットCの上階層の床版であり、この床版
Bの下側に前記耐火被覆天井板Aを配設して、前記トラ
ス鉄骨2の上面側に対しては、前記床版Bが耐火被覆を
行なうように構成されている。
Bの下側に前記耐火被覆天井板Aを配設して、前記トラ
ス鉄骨2の上面側に対しては、前記床版Bが耐火被覆を
行なうように構成されている。
この場合、各耐火被覆天井板Aが上述の如きトラス鉄骨
2を有する構造であり、曲げ、たわみ等に対する強度が
大きいため、各耐火被覆天井板Aを、現場への搬入等を
考慮した範囲内で可及的に大きく構成することができ、
広大な面積をもつ共用階部骨すの天井部分に対して、使
用個数の少ない耐火被覆天井板Aをもって、容易に施工
することができる。
2を有する構造であり、曲げ、たわみ等に対する強度が
大きいため、各耐火被覆天井板Aを、現場への搬入等を
考慮した範囲内で可及的に大きく構成することができ、
広大な面積をもつ共用階部骨すの天井部分に対して、使
用個数の少ない耐火被覆天井板Aをもって、容易に施工
することができる。
第6図乃至第8図は別の実施例を示し、上弦材2bを構
成するファン材を下向きに開口する姿勢とし、かつ、前
記多数の座屈止め鉄筋3の代りに、各上弦材2bを、ア
ングル材利用の複数本の継材4で連結した点以外の構造
については、前述の場合と同様であるため、同−構成部
材には同一符号を付し、説明を省く。
成するファン材を下向きに開口する姿勢とし、かつ、前
記多数の座屈止め鉄筋3の代りに、各上弦材2bを、ア
ングル材利用の複数本の継材4で連結した点以外の構造
については、前述の場合と同様であるため、同−構成部
材には同一符号を付し、説明を省く。
以上のように、本考案の複合耐火被覆構造物は、プレキ
ャスト版1の上面に、互いに平行な複数のトラス鉄骨2
・・・・・・をその下弦材2C・・・・・・が前記プレ
キャスト版1内にアンカーされた状態に配設して耐火被
覆天井板Aを構成し、この耐火被覆天井板Aを、該耐火
被覆天井板Aとは別体に構成されている上階層の床版B
の下側に配置して、前記トラス鉄骨2の上面側を前記床
版Bで耐火被覆すべく構成しであることを特徴とするも
のであるがら、トラス鉄骨によって補強されたプレキャ
スト版1の、曲げ、たわみ等に対する機械的強度を顕著
に向上させ、プレキャスI・版1自体を可及的に大きく
構成することができるので、プレキャスト版形式の採用
による現場作業の省力化、工期の短縮はもとより、各単
位天井板Aを建物内への搬入を考慮した範囲内で可及的
に大きく構成して、広大な天井面に対する耐火被覆の施
工性を一層向上し得る効果がある。
ャスト版1の上面に、互いに平行な複数のトラス鉄骨2
・・・・・・をその下弦材2C・・・・・・が前記プレ
キャスト版1内にアンカーされた状態に配設して耐火被
覆天井板Aを構成し、この耐火被覆天井板Aを、該耐火
被覆天井板Aとは別体に構成されている上階層の床版B
の下側に配置して、前記トラス鉄骨2の上面側を前記床
版Bで耐火被覆すべく構成しであることを特徴とするも
のであるがら、トラス鉄骨によって補強されたプレキャ
スト版1の、曲げ、たわみ等に対する機械的強度を顕著
に向上させ、プレキャスI・版1自体を可及的に大きく
構成することができるので、プレキャスト版形式の採用
による現場作業の省力化、工期の短縮はもとより、各単
位天井板Aを建物内への搬入を考慮した範囲内で可及的
に大きく構成して、広大な天井面に対する耐火被覆の施
工性を一層向上し得る効果がある。
また、前記トラス鉄骨2により補強されたプレキャスト
版1を天井面に取付けた状態では、トラス鉄骨2部分は
、上階の床版Bによって耐火被覆された状態となり、こ
のトラス鉄骨2部分に対して別途耐火被覆手段を施こす
必要がなく、この点でも施工性を向上し得るものである
。
版1を天井面に取付けた状態では、トラス鉄骨2部分は
、上階の床版Bによって耐火被覆された状態となり、こ
のトラス鉄骨2部分に対して別途耐火被覆手段を施こす
必要がなく、この点でも施工性を向上し得るものである
。
さらにまた、前記天井板Aと床版Bとは、夫々が別体に
構成されていて、各別に組上げられるものであるから、
鉄骨梁などに支持されて充分な強度構造を有していると
ころの床版Bが、構築物構成材の一部として組上げられ
た後に、前記天井板Aを順次付設していく作業工程をと
ることが可能であり、これら床版Bおよび天井板Bが予
め一体に構成された構造のものに比して、一般に軽量プ
レキャスト版などの軽量部材で構成される天井板Aが破
損されたり、骨組構築物の構築作業が行ない難くなるな
どの欠点が少なく、また、床版Bおよび天井板Aのレベ
ル調整や、寸法誤差の修正作業が行ない易いという点で
も有利である。
構成されていて、各別に組上げられるものであるから、
鉄骨梁などに支持されて充分な強度構造を有していると
ころの床版Bが、構築物構成材の一部として組上げられ
た後に、前記天井板Aを順次付設していく作業工程をと
ることが可能であり、これら床版Bおよび天井板Bが予
め一体に構成された構造のものに比して、一般に軽量プ
レキャスト版などの軽量部材で構成される天井板Aが破
損されたり、骨組構築物の構築作業が行ない難くなるな
どの欠点が少なく、また、床版Bおよび天井板Aのレベ
ル調整や、寸法誤差の修正作業が行ない易いという点で
も有利である。
図面は本考案に係る複合耐火被覆構造物の実施の態様を
例示し、第1図は平面図、第2図は第1図のI■−■■
線断面図、第3図は第1図のlll−III線断面図、
第4図、第5図は施工例を示し、第4図は概略正面図、
第5図は要部の縦断面図、第6図乃至第8図は別の実施
例を示し、第6図は一部切欠平面図、第7図は第6図の
VII−VII線断面図、第8図は第6図の■−■線断
面図である。 1・・・・・・プレキャスI−版、2・・・・・・トラ
ス鉄骨。
例示し、第1図は平面図、第2図は第1図のI■−■■
線断面図、第3図は第1図のlll−III線断面図、
第4図、第5図は施工例を示し、第4図は概略正面図、
第5図は要部の縦断面図、第6図乃至第8図は別の実施
例を示し、第6図は一部切欠平面図、第7図は第6図の
VII−VII線断面図、第8図は第6図の■−■線断
面図である。 1・・・・・・プレキャスI−版、2・・・・・・トラ
ス鉄骨。
Claims (1)
- プレキャスト塩1の上面に、互いに平行な複数のトラス
鉄骨2・・・・・・をその下弦材2C・・・・・・が前
記プレキャスト版1内にアンカーされた状態に配設して
耐火被覆天井板Aを構成し、この耐火被覆天井板Aを、
該耐火被覆天井板Aとは別体に構成されている上階層の
床版Bの下側に配置して、前記トラス鉄骨2の上面側を
前記床版Bで耐火被覆すべく構成しであることを特徴と
する複合耐火被覆構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1976071093U JPS585763Y2 (ja) | 1976-06-01 | 1976-06-01 | 複合耐火被覆構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1976071093U JPS585763Y2 (ja) | 1976-06-01 | 1976-06-01 | 複合耐火被覆構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52161909U JPS52161909U (ja) | 1977-12-08 |
JPS585763Y2 true JPS585763Y2 (ja) | 1983-02-01 |
Family
ID=28541187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1976071093U Expired JPS585763Y2 (ja) | 1976-06-01 | 1976-06-01 | 複合耐火被覆構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS585763Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49111421A (ja) * | 1973-02-23 | 1974-10-23 | ||
JPS49111420A (ja) * | 1973-02-23 | 1974-10-23 | ||
JPS49122119A (ja) * | 1973-03-28 | 1974-11-21 |
-
1976
- 1976-06-01 JP JP1976071093U patent/JPS585763Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49111421A (ja) * | 1973-02-23 | 1974-10-23 | ||
JPS49111420A (ja) * | 1973-02-23 | 1974-10-23 | ||
JPS49122119A (ja) * | 1973-03-28 | 1974-11-21 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52161909U (ja) | 1977-12-08 |
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