JP3147673B2 - 鉄骨造り建築物における耐火性間仕切壁の設置工法 - Google Patents

鉄骨造り建築物における耐火性間仕切壁の設置工法

Info

Publication number
JP3147673B2
JP3147673B2 JP21852594A JP21852594A JP3147673B2 JP 3147673 B2 JP3147673 B2 JP 3147673B2 JP 21852594 A JP21852594 A JP 21852594A JP 21852594 A JP21852594 A JP 21852594A JP 3147673 B2 JP3147673 B2 JP 3147673B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
deck plate
rock wool
fire
partition wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21852594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0886032A (ja
Inventor
久雄 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP21852594A priority Critical patent/JP3147673B2/ja
Publication of JPH0886032A publication Critical patent/JPH0886032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3147673B2 publication Critical patent/JP3147673B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄骨造り建築物、特に階
高の高い鉄骨造り建築物に耐火性の間仕切壁を設置する
場合の設置工法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来の鉄骨造り建築物における耐火性間仕
切壁の設置工法としては通常次の工法が採用されてい
る。
【0003】(1)複数のリップ溝型鋼を間柱として建
て込み、その両側にメタルラスを張りモルタルまたはプ
ラスターを塗るか、間柱の両側に石膏ボードを張り、そ
の上に石膏プラスターを塗るかして、両面被覆軽量鉄骨
中空間仕切壁を形成する工法、(2)現場に型枠を組立
て鉄筋コンクリート壁を構築する工法、(3)コンクリ
ートブロックを積み上げる工法、(4)押出成形セメン
ト板やALC板を建て込む工法。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の鉄骨造り建築物
における耐火性間仕切壁の設置工法では、(1)の場合
は工数が多く、工期が長くなり、経費が高い、などの問
題がある。(2)の場合は型枠の組立て、撤去を必要と
し(1)と同様の問題がある他、大重量となるので床強
度の増強などの問題がある。(3)の場合は(1)、
(2)と同様の問題があり、更に階高が高くなると特別
の水平補強が必要となるなどの問題がある。(4)の場
合も大重量のために操作性が悪く、かつ、支持のために
鉄骨を設置する必要があるなどの問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の鉄骨造り
建築物における耐火性間仕切壁の設置工法に関する上記
の問題点に着目してなされたもので、デッキプレートを
間仕切壁本体として使用し、このデッキプレートの片面
のみに30〜40mmのロックウール層を設けて所要の耐
火性を付与することによって、従来法の問題点を一挙に
解決するものである。
【0006】即ち、本発明は、設置場所に鉛直にデッキ
プレートを建て込み、該デッキプレートの上部を鉄骨梁
に、底部を床に、それぞれ軽量型鋼を介して固定し、該
デッキプレートの片面のみにロックウールを吹付け30
〜40mmのロックウール層を設けることを特徴とする
骨造り建築物における耐火性間仕切壁の設置工法であ
る。
【0007】本発明の要点は、デッキプレートで間仕切
壁本体を形成し、このデッキプレートの片面のみに30
〜40mmのロックウール層を設ける点である。
【0008】本発明において使用されるデッキプレート
はJIS G 3352に規定されるもので、設置する
間仕切壁の高さ、長さ、厚さに応じて適切な寸法のもの
が使用される。
【0009】本発明においては、デッキプレートの建て
込みとデッキプレートへのロックウールの吹付けによっ
て、目的とする鉄骨造り建築物における耐火性間仕切壁
が構築されるわけであるが、間仕切壁で仕切られた部屋
の用途によっては、デッキプレート面またはロックウー
ル吹付け面が露出することは部屋の美観上好ましいこと
ではない。
【0010】そのような場合には、デッキプレート面ま
たはロックウール吹付け面の必要部分を化粧板で被覆す
る。ロックウール吹付け面を化粧板で被覆する場合に
は、ロックウールの吹付けに先立って、デッキプレート
面にリップ溝型鋼などの軽量型鋼を胴縁材として適当な
間隔で溶接しておき、デッキプレート面に所定の厚さの
ロックウールを吹付けた後、化粧板を胴縁材にビス止め
などで固定する。従って、この場合にはデッキプレート
面は全面にわたって所定の厚さのロックウールが吹付け
られているわけではなく、胴縁材を溶接した箇所のデッ
キプレート面にはロックウールが殆ど吹付けられていな
いが、溶接箇所は一部であるので間仕切壁の耐火性に特
に悪影響を及ぼすことはない。
【0011】デッキプレート面を化粧板で被覆する場合
にも同様にデッキプレート面にリップ溝型鋼などの軽量
型鋼を胴縁材として適当な間隔で溶接しておき、化粧板
を胴縁材にビス止めなどで固定する。この場合の胴縁材
の溶接はロックウール吹付けの前に行ってもよいし、後
で行ってもよい。
【0012】化粧板としては一般のものが使用されるが
可燃性のものよりは不燃性のものを使用するのが好まし
い。
【0013】以上のようにして本発明の設置工法によ
り、耐火一時間の規準を満足する比較的軽量の耐火性間
仕切壁を簡単な操作で短工期で構築することができる。
【0014】本発明の設置工法では、間仕切りされた部
屋の用途に応じて次の四つの形態の耐火性間仕切壁が構
築される。
【0015】(1)デッキプレートの片面に吹付けによ
ってロックウール層を設けたままのもの。
【0016】(2)デッキプレートのロックウール層面
の必要部分に化粧板を取付けたもの。
【0017】(3)デッキプレートのデッキプレート面
の必要部分に化粧板を取付けたもの。
【0018】(4)デッキプレートの両面の必要部分に
化粧板を取付けたもの。なお、露出しているデッキプレ
ート面には防錆や美観のため必要に応じて適宜塗装が施
される。
【0019】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例を説
明する。
【0020】図1は本発明工法の実施例を示すもので
(a)は耐火性間仕切壁の一例の縦断面図であり、
(b)は耐火性間仕切壁の他の例の縦断面図であり、
(c)は(a)の下部の拡大縦断面図であり、(d)は
(b)の下部の拡大縦断面図である。
【0021】図2は本発明工法の他の実施例を示すもの
で(a)は耐火性間仕切壁の他の例の下部縦断面図であ
り、(b)は(a)のA−A断面図である。
【0022】まず、図1(a)の場合の施工手順を説明
する。
【0023】(1)上方の鉄骨梁3に所定の長さの軽山
型鋼であるブラケット7Aを適宜のピッチで溶接し、こ
のブラケット7Aにリップ溝型鋼8を架け渡して溶接す
る。一方床10の所定の位置に軽山型鋼6を後施工アン
カー13により固定する。
【0024】(2)リップ溝型鋼8および軽山型鋼6を
定規として複数枚のデッキプレート1を竪方向に建て込
み、上部はリップ溝型鋼8に、下部は軽山型鋼6にそれ
ぞれ点溶接し、デッキプレート1相互の接合部も点溶接
する。
【0025】(3)設置されたデッキプレート1に壁貫
通物(ダクト、配管、ケーブルラックなど)配置用の穴
を開け、穴周辺およびドアなどの開口部周辺の補強を行
ない、壁貫通物およびドア枠を施工する。(図示せず) (4)デッキプレート1の片面にロックウールを吹付
け、鏝おさえして厚さ30〜40mmのロックウール層2
を設ける。
【0026】(5)天井11の下地組みを行ったのち、
天井裏はその儘とし、デッキプレート1の居室側の化粧
板を取付ける面にリップ溝型鋼である胴縁材4を点溶接
し、その胴縁材4に化粧板5をビスで固定する。
【0027】次に、図1(b)の場合の施工手順を説明
する。
【0028】(1)上方の鉄骨梁3の長手方向に沿って
軽山型鋼7Bを一方床10の所定の位置に軽山型鋼6を
後施工アンカー13により固定する。
【0029】(2)軽山型鋼7Bおよび軽山型鋼6を定
規として複数枚のデッキプレート1を竪方向に建て込
み、上部は軽山型鋼7Bに、下部は軽山型鋼6にそれぞ
れ点溶接し、デッキプレート1相互の接合部も点溶接す
る。
【0030】(3)設置されたデッキプレート1に壁貫
通物(ダクト、配管、ケーブルラックなど)配置用の穴
を開け、穴周辺およびドアなどの開口部周辺の補強を行
う。(図示せず) (4)デッキプレート1の居室側の後に化粧板5を取り
付ける部分にリップ溝型鋼である胴縁材4を点溶接す
る。
【0031】(5)デッキプレート1の胴縁材4を溶接
した面にロックウールを吹付け、鏝おさえして厚さ30
〜40mmのロックウール層2を設ける。
【0032】(6)壁貫通物およびドア枠を施工する。
(図示せず) (7)天井11の下地組みを行ったのち、デッキプレー
ト1に溶接された胴縁材4に化粧板5をビスで固定す
る。
【0033】(8)居室と反対側(例えば倉庫)のデッ
キプレート1の露出面を塗装する。
【0034】図2は胴縁材4をデッキプレート1に直接
溶接するのではなく、間に軽溝型鋼12を介在させて溶
接した例であり、所定の厚さのロックウール層2を形成
するのに適した寸法の胴縁材4の入手が困難なときに、
溝の浅いリップ溝型鋼4を使用し溝の浅い分を軽溝型鋼
12を介在させて補った例である。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、次の効果を奏する。
【0036】(1)使用材料が全て軽量型鋼で汎用品で
あり、入手し易く軽量であるので施工が容易になる。
(2)施工工程が少ないので工期が短縮する。(3)階
高が高くなってもデッキプレートの種類の選定により容
易に対応することができ、補強鉄骨を必要としない。
(4)ロックウール層の厚さの選定により容易に所定の
耐火規準に対応することができる。(5)複雑な取合部
もロックウール層で塞ぐことになるので、不良箇所が生
ずることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工法の実施例を示すもので(a)は耐火
性間仕切壁の一例の縦断面図であり、(b)は耐火性間
仕切壁の他の例の縦断面図であり、(c)は(a)の下
部の拡大縦断面図であり、(d)は(b)の下部の拡大
縦断面図である。
【図2】本発明工法の他の実施例を示すもので(a)は
耐火性間仕切壁の他の例の下部縦断面図であり、(b)
は(a)のA−A断面図である。
【符号の説明】
1…デッキプレート、2…ロックウール層、3…鉄骨
梁、4…胴縁材、5…化粧板、6…軽山型鋼、7A…ブ
ラケット、7B…軽山型鋼、8…リップ溝型鋼、9…上
階床または屋根、10…床、11…天井、12…軽溝型
鋼、13…後施工アンカー。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置場所に鉛直にデッキプレートを建て
    込み、該デッキプレートの上部を鉄骨梁に、底部を床
    に、それぞれ軽量型鋼を介して固定し、該デッキプレー
    トの片面のみにロックウールを吹付け30〜40mmのロ
    ックウール層を設けることを特徴とする鉄骨造り建築物
    における耐火性間仕切壁の設置工法。
  2. 【請求項2】 設置場所に鉛直にデッキプレートを建て
    込み、該デッキプレートの上部を鉄骨梁に、底部を床
    に、それぞれ軽量型鋼を介して固定し、該デッキプレー
    トの片面の必要部分に軽量型鋼よりなる胴縁材を水平方
    向に取付けた後、その面にロックウールを吹付け30mm
    〜40mmのロックウール層を設け、ついで胴縁材に化粧
    板を取付けることを特徴とする鉄骨造り建築物における
    耐火性間仕切壁の設置工法。
  3. 【請求項3】 デッキプレートのロックウール層を設け
    ていない面の必要部分に軽量型鋼よりなる胴縁材を水平
    方向に取付け、その胴縁材に化粧板を取付けることを特
    徴とする請求項1,2記載の鉄骨造り建築物における
    火性間仕切壁の設置工法。
JP21852594A 1994-09-13 1994-09-13 鉄骨造り建築物における耐火性間仕切壁の設置工法 Expired - Fee Related JP3147673B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21852594A JP3147673B2 (ja) 1994-09-13 1994-09-13 鉄骨造り建築物における耐火性間仕切壁の設置工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21852594A JP3147673B2 (ja) 1994-09-13 1994-09-13 鉄骨造り建築物における耐火性間仕切壁の設置工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0886032A JPH0886032A (ja) 1996-04-02
JP3147673B2 true JP3147673B2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=16721299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21852594A Expired - Fee Related JP3147673B2 (ja) 1994-09-13 1994-09-13 鉄骨造り建築物における耐火性間仕切壁の設置工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3147673B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1064291C (zh) * 1997-08-14 2001-04-11 长春光学精密机械学院 球面零件轨迹成形加工方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0886032A (ja) 1996-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2992849B2 (ja) カーテンウォール用鉄骨の合成耐火構造およびその施工方法
JP3147673B2 (ja) 鉄骨造り建築物における耐火性間仕切壁の設置工法
JP3860738B2 (ja) 建物の耐火構造とその施工方法
WO2021186770A1 (ja) 間仕切壁と床版の接続構造とその施工方法
JP3748956B2 (ja) 軽量形鋼使用フレーム,パネル,およびその製造方法
JP2003171988A (ja) 耐火構造の耐力壁としての外壁および床
JP3497617B2 (ja) パネルを用いた建物
JP2002097730A (ja) 区画壁の固定構造
JPH08260659A (ja) 耐火壁構造
WO2000047836A1 (en) Wall construction system
JPH06294174A (ja) 小屋裏界壁構造
JP3209822B2 (ja) 小屋裏界壁構造
JP2980199B2 (ja) 建築物構造
JPH0765357B2 (ja) 新規な中空間仕切壁及びその組立方法
JP2024065922A (ja) 耐火気密構造及び耐火建築物
JPH10280554A (ja) 天井構造体、建物ユニット及び建物
JPH05133031A (ja) 木質構造建築物の床構造
AU760116B2 (en) Wall construction system
JP2004324371A (ja) 組立式構造物の耐火被覆構造物
JP3474316B2 (ja) バスユニット付建物ユニット
JPS63156144A (ja) 建築物の耐火構造
JP2024075028A (ja) 吊天井構造
JPS63156141A (ja) 建築物における屋根の耐火構造
JPS63165630A (ja) 建築物における床・梁の耐火構造
JP2003301546A (ja) 鉄筋コンクリート造の外断熱建築物

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990316

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees