JP7168620B2 - 車両 - Google Patents

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本発明は、車両に関する。
従来、車両内の空調に関する様々な技術が知られている。例えば、予約空調時のデフロスト運転の効率を向上させる車両用空気循環装置の技術が知られている。
特開2018-192852号公報
しかしながら、上記の従来技術では、乗車者が感染症に感染するリスクを低減することができるとは限らない。例えば、上記の従来技術では、フロントウィンドウの除霜の為に、フロントウィンドウに除湿された温風を吹き付けることに車両内の空調を行っているに過ぎない。このため、上記の従来技術では、乗車者に対する空調については考慮されておらず、乗車者が感染症に感染するリスクを低減することができるとはいえない。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、乗車者が感染症に感染するリスクを低減することができる車両を提案する。
本願に係る車両は、前記車両内の空間に設けられ、各々が少なくとも1つの客席を含む複数の区画を形成する隔離部材と、前記車両の外気を前記複数の区画の各々に供給する供給部と、前記複数の区画から前記車両外へ排気する排気部と、を備える。
実施形態の一態様によれば、乗車者が感染症に感染するリスクを低減することができるといった効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車両を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る車両を示す平面概略図である。 図3は、車両内に設けられる隔離部材の一部を示す要部斜視図である。 図4は、車両内を示す要部斜視図である。 図5は、車両内の空気の流れを示す平面概略図である。
以下に、本願に係る車両を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る車両が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.はじめに〕
近年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等の感染症の拡大が社会問題となっている。そのため、このような感染症の感染拡大を防ぐために、飲食店等の店舗における感染対策や新しい生活様式等の実践等、様々な感染対策が行われている。
このような感染症の感染拡大を防ぐための感染対策は、自動車等の車両についても行われることが望まれており、例えばタクシーや感染症患者を搬送する車両等においては一部導入されている。しかしながら、上記のタクシーや感染症患者を搬送する車両での感染対策は、運転席が位置する前方とその後方との間に飛沫防止カーテンや隔壁を設けるものであり、運転席への感染防止を主な目的としている。そのため、複数の乗客が乗車する車両、特に不特定の人が乗り合わせるようなバス等、感染者と相乗り状態となる可能性がある車両に対する感染対策としては十分であるとは言えない。
そこで、本願の一実施形態に係る車両1は、隔離部材10により各々が客席5を含む複数の区画100を形成する。これにより、車両1は、各区画100の乗客(乗車者)どうしを隔離することができる。また、車両1は、各区画100に外気を供給し、車両1外へ排気する。これにより、車両1は、各区画100を経由した空気が他の区画100を経由することを抑制することができ、乗車者が感染症に感染するリスクを低減することができる。
(実施形態)
〔2.車両の構成例〕
図1及び図2を用いて、実施形態に係る車両1の構成について説明する。図1は、実施形態に係る車両を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る車両を示す平面概略図である。なお、図1及び図2では、いわゆるバンである自動車を一例として説明するが、乗車者が入退可能な内部空間を有すればどのような車両であってもよく、例えば大型バス等であってもよい。車両1は、ハンドル部(操作部)やブレーキ部やアクセル部等、運転手による運転操作を受け付ける機能を実現する構成を有するが、通常の車両が有する構成のため適宜説明を省略する。また、車両1を移動させるための構成(駆動源やタイヤ等)についても通常の車両が有する構成のため説明を省略する。
図1は、車両1を左斜め前方向から見た例を示し、車両1は、ボディ部2により外形が形成される。図2の車両1は、車両1の上側部分を除き、車両1を平面視した場合を示す。車両1内には、2個の前座席4及び8個の客席5が、車両1内の床面であるフロア部3に沿って配置される。図2では、車両1内の右前側に運転席4aが配置され、車両1内の左前側に助手席4bが配置される。運転席4aと助手席4bとを区別せずに説明する場合、前座席4と記載する。また、図2では、運転席4aの後方に客席5a、5b、5c、5d、5e、5fが配置され、助手席4bの後方に客席5g、5hが配置される。客席5a~5hを区別せずに説明する場合、客席5と記載する。
なお、図1及び図2の例では、助手席4bについては乗車者が着座する用途では用いられないものとする。すなわち、前座席4については、運転席4aのみに乗車者(運転手)が着座するものとする。なお、助手席4bは、例えば体温計、消毒液、ごみ袋等の用具の配置場所として用いられてもよい。また、例えば体温計等を用いた乗車前検査が客席5gの前方の乗車口付近で行われてもよい。
車両1内の右前側には、運転席4a前方にエアーコンディショナの第1吹き出し口6aが設けられ、車両1内の左前側には、助手席4b前方にエアーコンディショナの第1吹き出し口6bが設けられる。このように、2個の第1吹き出し口6a、6bは、車両1内前方に設けられており、第1吹き出し口6a、6bを区別せずに説明する場合、第1吹き出し口6と記載する。例えば、第1吹き出し口6は、車両1内の前側のインストルメントパネル(インパネ)に設けられる。なお、図2は一例に過ぎず、第1吹き出し口6は2個に限らず、3個以上設けられてもよく、例えばインパネの中央部にも第1吹き出し口6が設けられてもよい。
第1吹き出し口6は、外気を室内に入れる外気導入のモードと、外気を遮断し、車内の空気を循環させる内気循環のモードとを切り替えて設定可能であり、設定されたモードで送風が可能であるものとする。第1吹き出し口6は、外気導入のモードに設定され、外気導入のモードで動作する。
また、図2では、車両1内の運転席4aの後方には、3個のエアーコンディショナの第2吹き出し口7a、7b、7cが設けられる。第2吹き出し口7aは、客席5a、5bに対応する位置に設けられ、第2吹き出し口7bは、客席5c、5dに対応する位置に設けられ、第2吹き出し口7cは、客席5e、5fに対応する位置に設けられる。車両1内の運転席4aの後方には、2個のエアーコンディショナの第2吹き出し口7d、7eが設けられる。第2吹き出し口7dは、客席5gに対応する位置に設けられ、第2吹き出し口7fは、客席5hに対応する位置に設けられる。第2吹き出し口7a~7eを区別せずに説明する場合、第2吹き出し口7と記載する。なお、図2は、各区画100への外気供給を説明するための最小限の第2吹き出し口7の一例に過ぎず、第2吹き出し口7は5個に限らず、6個以上設けられてもよい。例えば、第2吹き出し口7は、客席5の数だけ設けられ、各客席5に対応して配置されてもよく、図2の場合、図示する5個の第2吹き出し口7に加えて、客席5b、5d、5fに対応する3個の第2吹き出し口7が追加されてもよい。
第2吹き出し口7は、車両1内の天井である天井部8(図3参照)に設けられる。第2吹き出し口7は、内気循環のモードでのみ送風が可能であり、車両1内の空気を循環させる。第2吹き出し口7は、後述する吸気口9(図4参照)から取り込まれ、温度や湿度等が調整された車両1内の空気を送風する。
客席5の周囲には、各々が少なくとも1つの客席5を含む複数の区画100を形成する隔離部材10が配置される。図2では、隔離部材10により、客席5a、5bを含む区画100aと、客席5c、5dを含む区画100bと、客席5e、5fを含む区画100cと、客席5gを含む区画100dと、客席5hを含む区画100eが形成される。区画100a~100eを区別せずに説明する場合、区画100と記載する。なお、区画100は図2に示す例に限られない。例えば、各区画100が1つの客席5のみを含むように形成されてもよいし、3つ以上の客席5を含む区画100があってもよい。
隔離部材10は、客席5の前方に配置される第1部材11と、客席5の側方に配置される第2部材12とを有する。
図2では、第1部材11aは、客席5a、5bの前方に配置され、第1部材11bは、客席5c、5dの前方に配置され、第1部材11cは、客席5e、5fの前方に配置される。第2部材12aは、客席5bの左側方に配置され、第2部材12bは、客席5dの左側方に配置され、第2部材12cは、客席5fの左側方に配置される。客席5e、5fの後方、すなわち客席5の最後方には、第3部材13aが配置される。
第1部材11dは、客席5gの前方に配置され、第1部材11eは、客席5hの前方に配置される。第2部材12dは、客席5gの右側方に配置され、第2部材12eは、客席5hの右側方に配置される。客席5hの後方には、第3部材13bが配置される。第1部材11a~11eを区別せずに説明する場合、第1部材11と記載し、第2部材12a~12eを区別せずに説明する場合、第2部材12と記載し、第3部材13a、13bを区別せずに説明する場合、第3部材13と記載する。
第1部材11は、透明な板状の部材である。例えば、第1部材11には、アクリル板が用いられる。このように、客席5の前方の第1部材11に透明な板状の部材を用いることで、透過性不足による車酔いを抑制することができる。例えば、第1部材11は、客席5の前方を塞ぐように、一端部が天井部8に接し、他端部をフロア部3へ向けて配置される。図3では、第1部材11bは、客席5c、5dの前方を塞ぐように、一端部が天井部8に接し、他端部をフロア部3へ向けて配置される。図3は、車両内に設けられる隔離部材の一部を示す要部斜視図である。図3は、説明のために、隔離部材10のうち、区画100bの形成する第1部材11b、第2部材12b、及び第1部材11cのみを図示する。なお、第1部材11の他端部はフロア部3に接してもよく、例えば、第1部材11a、11dは、他端部がフロア部3に接してもよい。なお、第3部材13には、第1部材11と同様の部材が用いられる。
第2部材12bに示すように、第2部材12には、カーテン状の透明なシート部材が用いられる。例えば、第2部材12bには、ビニールカーテンが用いられる。第2部材12は、客席5の側方に開閉自在に配置される。第2部材12は、天井部8から吊り下げられ、フロア部3から離間するように設けられる。これにより、各区画100から区画100外への排気路を、第2部材12とフロア部3との間に形成することができる。
第2部材12には、取手121が設けられる。また、第2部材12は、天井部8に設けられたレール部122に取り付けられており、レール部122に沿って開閉可能である。なお、図3では、第2部材12の通路側に第2部材12を設けた例を示すが、取手121は、第2部材12の客席5側にも設けられる。
乗車者は、取手121を把持した手をレール部122に沿って移動させることにより、第2部材12を開閉させることができる。例えば、乗車時の乗車者は、取手121を用いて、第2部材12を前方側へ折り畳み開放状態にして区画100内に入り、その後第2部材12を閉鎖状態にする。同様に、降車時の乗車者は、取手121を用いて、第2部材12を前方側へ折り畳み開放状態にして区画100外へ出る。このように、乗車者が区画100に入退する際に、隔離部材10のうち接触する箇所を取手121に限定することにより、接触感染の可能性を低減させることができる。また、取手121を設けることにより、消毒する範囲を取手121及びその周辺などに狭めることができる。
なお、閉鎖状態の第2部材12は、後方に位置する第1部材11または第3部材13に取り付けられてもよい。例えば、第2部材12bは、後方の第1部材11cに取り付けられる。この場合、第2部材12bの後方端部に設けられた磁石部123が、第1部材11cの左前端部に設けられた金属部111へ吸着することにより、閉鎖状態の第2部材12bは、第1部材11cに取り付けられてもよい。
客席5c、5dを含む区画100bは、第1部材11b、第2部材12b、及び第1部材11cにより形成される。このように、区画100bは、客席5e、5fの前方(つまり客席5c、5dの後方)に配置される第1部材11cを用いて形成される。なお、区画100c、100eのように、その区画100よりも後方に客席5がない場合は、後方に位置する第3部材13により区画100が形成される。例えば、客席5eを含む区画100eは、第1部材11e、第2部材12e、及び第3部材13bにより形成される。なお、上述した例では、第1部材11、第2部材12、及び第3部材13、すなわち隔離部材10が透明である場合を一例として説明したが、隔離部材10は不透明であってもよい。第1部材11、第2部材12、及び第3部材13の少なくとも1つは、不透明であってもよい。
図2に示すように、車両1の前座席4が配置される第1空間と、前座席4より後方の第2空間との間には、隔壁14が設けられる。隔壁14は、第1空間と第2空間とを隔離するための透明な板状の気密隔壁である。隔壁14には、ポリカーボネート板、アクリル板等が用いられてもよい。これにより、第2空間の空気が第1空間に流入することを抑制することができるため、運転手等の第1空間に位置する乗車者の感染リスクを低減させることができる。なお、第2空間の乗車者が第1空間の運転手等と会話するための通話用のスピーカ等が第2空間に設置されてもよいし、各客席5にインターホンが設置されてもよい。
供給部20は、車両1の外気を複数の区画100の各々に供給する。供給部20は、第1吹き出し口6と第2空間に設けられたエアーコンディショナの吸気口9(図4参照)との間に配置される第1ダクト21と、吸気口9を覆うボックス22と、吸気口9から第2吹き出し口7との間に配置される第2ダクト23とを有する。
第1ダクト21は、外気を車両1内に導入するために用いられるダクトである。図2では、第1ダクト21は、第1吹き出し口6のうち、助手席4b側の第1吹き出し口6bと、吸気口9との間に配置される。これにより、第1ダクト21は、第2空間の吸気口9まで外気を誘導する。第1ダクト21の第1吹き出し口6b側の端部は、開口を第1吹き出し口6bに向けて第1吹き出し口6bを覆うように設けられてもよい。これにより、第1ダクト21内に第1空間の空気が流入することを抑制し、第1空間の空気が各区画100へ供給されることを抑制することができる。
また、第1吹き出し口6のうち、運転席4a側の第1吹き出し口6aは、第1空間の空調のために利用することができるとともに、運転席4aに着座する運転手に送風することができる。運転席4a付近は第1吹き出し口6aからの送風(風圧)により陽圧となり、第1空間の窓などから排気される。なお、図2に示す第1ダクト21の配置は、ボックス22との接続関係を示す概念的なものであり、第1ダクト21は、図4に示すように車両1内に端部を沿うように配置されてもよい。
ボックス22は、第1吹き出し口6bからの外気の供給に用いられる。例えば、ボックス22は、第1ダクト21に連通し、一面に開口部を有する箱型の部材であり、開口部を吸気口9へ向けて、吸気口9を覆う位置に配置される。この点について、図4を用いて説明する。図4は、車両内を示す要部斜視図である。図4は、吸気口9を示すために、2個のボックス22a、22bのうち、車両1の右側の吸気口9を覆うボックス22aを除いた図である。ボックス22a、22bを区別せずに説明する場合、ボックス22と記載する。
図4に示すように、ボックス22bは、車両1の左側の吸気口9(図示せず)を覆うように配置される。同様に、ボックス22aは、車両1の右側の吸気口9を覆うように配置される。このように、各ボックス22の開口を対応する吸気口9に向けて配置することにより、第1吹き出し口6bから第1ダクト21を経由した外気が吸気口9に取り込まれる。また、ボックス22が吸気口9を覆うように配置することにより、吸気口9が第2空間内の空気を取り込むことを抑制し、第2空間内の空気が循環することを抑制することができる。
吸気口9から取り込まれた第1吹き出し口6bからの外気は、第2ダクト23を経由して第2吹き出し口7から各区画100へ送風される。図2では、第2ダクト23aは、第2吹き出し口7a、7b、7cに連続しており、第2ダクト23aを経由した外気が第2吹き出し口7a、7b、7cの各々から、区画100a、100b、100cの各々へ送風される。第2ダクト23bは、第2吹き出し口7d、7eに連続しており、第2ダクト23bを経由した外気が第2吹き出し口7d、7eの各々から、区画100d、100eの各々へ送風される。第2ダクト23a、23bを区別せずに説明する場合、第2ダクト23と記載する。例えば、第2ダクト23は、天井部8の裏側を通るように配置される。なお、第2ダクト23は、車両1に備えら付けられた構成であってもよい。この場合、車両1は、その構成のうち一部を通常の車両が有する構成を用い、残りの構成を通常の車両に追加することにより実現されてもよい。すなわち、車両1は、通常の車両を改造して製造された車両(例えば感染対策車両)であってもよい。
上述した構成の供給部20により、車両1外の空気(外気)が各区画100へ供給される。具体的には、外気導入のモードで動作する第1吹き出し口6bからの外気は、第1ダクト21を通り吸気口9から取り込まれ、温度や湿度等が調整された後、内気循環のモードで動作する第2吹き出し口7から各区画100へ供給される。なお、上述した供給部20の構成は一例に過ぎず、外気を各区画100へ供給可能であればどのような構成でもよく、供給部20を導入する車両の構成により適宜変更されてもよい。
排気部30は、複数の区画100から車両1外への排気を行う。排気部30は、車両1後方に設けられた孔と、その孔から排気を行う強制排気装置とを有する。排気部30は、供給部20から供給され各区画100を経由した外気を、強制排気装置により孔から排気する。なお、排気部30は、孔や強制排気装置に限らず、車両1外へ排気可能であれば、どのような構成であってもよい。
第2空間において、供給部20による第2吹き出し口7からの送風により、各区画100内は陽圧となり、排気部30による車両1外への排気により、客席5間の通路や車両1内の後部等の区画100外については陰圧となる。これにより、第2空間には前方から後方への空気の流れができ、車両1は、供給部20により各区画100の上部から外気を供給し、第2部材12とフロア部3との間から後方に向け排気部30により強制排気することができる。
上述した車両1内の空気の流れのイメージについて、図5を用いて具体的に説明する。図5は、車両内の空気の流れを示す平面概略図である。図5に示すように、第1吹き出し口6bからの外気は、供給部20により提供される供給路P1を通って、各区画100へ供給される。そして、区画100aを経由した外気は、第2部材12aとフロア部3との間の排気路P21を経由し排気路P2を通って、排気部30により車両1外へ排気される。同様に、区画100b~eを経由した外気は、各々が対応する排気路P22~P25を経由し排気路P2を通って、排気部30により車両1外へ排気される。このように、各区画100へ供給された外気は、各排気路P21~P25を経由し、客席5間の通路(フロア部3)に沿う排気路P2を通り車両1外へ排気される。
上述のように、車両1は、隔離部材10により区画100を形成することにより、車両1内を半個室化することにより、区画100ごとに乗客(乗車者)どうしを隔離することができる。そして、車両1は、各区画100に外気を供給し、その外気を排気することにより、各区画100の空気が他の区画100へ流入することを抑制することで、乗車者が感染症に感染するリスクを低減することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することができることが可能である。
〔3.その他〕
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
1 車両
2 ボディ部
3 フロア部
4 前座席
5 客席
6 第1吹き出し口
7 第2吹き出し口
8 天井部
9 吸気口
10 隔離部材
11 第1部材
12 第2部材
13 第3部材
20 供給部
21 第1ダクト
22 ボックス
23 第2ダクト
30 排気部
100 区画
111 金属部
121 取手
122 レール部
123 磁石部

Claims (7)

  1. 運転席が配置される第1空間と、前記運転席より後方の空間であって、前後方向に複数の列の各々に沿って左右方向に複数の客席が配置される第2空間とを有する車両であって、
    前記車両内の前記第2空間に設けられ、前記複数の列の各々を区切り、前記複数の列の各々の複数の客席を区切し、各々が少なくとも1つの客席を含む複数の区画を形成する隔離部材と、
    前記車両の外気を前記複数の区画の各々に供給する供給部と、
    前記複数の区画から前記車両外へ排気する排気部と、
    を備え
    前記隔離部材は、前記客席の前方に配置される透明な第1部材と、前記客席の側方に配置される透明な第2部材とを有し、
    前記第2部材は、前記車両内の床面から離間して設けられる車両。
  2. 前記第2部材は、取手を有し、前記取手により開閉自在である
    請求項に記載の車両。
  3. 前記第1部材は、板状であり、
    前記第2部材は、シート状である
    請求項または請求項に記載の車両。
  4. 前記供給部は、前記車両の前方から後方へ送風し、
    前記排気部は、前記車両の後方から排気する
    請求項1~のいずれか1項に記載の車両。
  5. 記第1空間と、前記第2空間との間に設けられる隔壁、
    を備える請求項1~のいずれか1項に記載の車両。
  6. 前記供給部は、前記第1空間に設けられたエアーコンディショナの吹き出し口の前記車両の外気を前記複数の区画の各々に供給する
    請求項に記載の車両。
  7. 前記供給部は、前記第1空間の前記吹き出し口と、前記第2空間に設けられたエアーコンディショナの吸気口との間に配置されるダクトを有する
    請求項に記載の車両。
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