JP2014141131A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗員の体勢に拘わらず、当該乗員へ吹き出される風の風量を安定的に確保することができる車両用空調装置を得る。
【解決手段】ドアトリム18、センタコンソール28にはアームレスト24、32が設けられている。アームレスト24とドアトリム本体20の間には吹出口66が設けられ、アームレスト32とコンソールボックス30の間には吹出口44が設けられているため、乗員Pがアームレスト24、32に肘を掛けた状態であっても、当該吹出口66、44が乗員Pの腕などによって遮られることはない。したがって、乗員Pの体勢に拘わらず、当該乗員Pへ吹き出される風の風量を安定的に確保することができる。
【選択図】図1
【解決手段】ドアトリム18、センタコンソール28にはアームレスト24、32が設けられている。アームレスト24とドアトリム本体20の間には吹出口66が設けられ、アームレスト32とコンソールボックス30の間には吹出口44が設けられているため、乗員Pがアームレスト24、32に肘を掛けた状態であっても、当該吹出口66、44が乗員Pの腕などによって遮られることはない。したがって、乗員Pの体勢に拘わらず、当該乗員Pへ吹き出される風の風量を安定的に確保することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用空調装置に関する。
特許文献1には、インストルメントパネルの上面にレジスタの吹出口が設けられ、当該レジスタの吹出口に複数枚のフィンを備えることで、吹出口から吹き出された風の向きを調節できるようにした技術が開示されている。
また、特許文献2にはセンタコンソールに設けられたアームレストに吹出口が設けられた技術が開示されており、特許文献3にはドアトリムの上部に吹出口が設けられた技術が開示されている。なお、一般的に、ドアトリムの車両上下方向中央部にはアームレストが設けられている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、インストルメントパネルが薄型形状を成している場合など、インストルメントパネルの意匠によってはレジスタ吹出口と乗員との距離が離れ、風量不足になる恐れがある。
一方、特許文献2、3に記載の技術では、センタコンソールのアームレストやドアトリムの上部に吹出口が設けられているため、当該吹出口と乗員との距離はインストルメントパネルの意匠に左右されない。しかし、ドアトリムの車両上下方向中央部にはアームレストが設けられているため、ドアトリムの上部に設けられた吹出口はアームレストに腕を乗せると当該吹出口は遮られてしまう。つまり、乗員の体勢によって風量不足になる恐れがある。センタコンソールに設けられたアームレストもこれと同様であり、アームレストに腕を乗せると当該吹出口は塞がれてしまい、風量不足となってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、乗員の体勢に拘わらず、当該乗員へ吹き出される風の風量を安定的に確保することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明に係る車両用空調装置は、サイドドアにおいて車室内側に設けられたドアトリム及び前記車室内において車両幅方向中央部に車両前後方向に沿って延在されたセンタコンソールの少なくとも一方に設けられ、車室内の座席に着座した乗員が腕を乗せるアームレストと、前記ドアトリム及び前記センタコンソールにおいて前記アームレストが設けられた側に配置され、前記アームレストを支持する本体部と、前記アームレストと前記本体部の間に位置して前記座席に着座した乗員側に配置され、空調装置又は送風装置による風が前記乗員へ向かって吹き出される吹出口と、を有している。
請求項1記載の発明に係る車両用空調装置では、サイドドアにおいて車室内側に設けられたドアトリム、及び車室内において車両幅方向中央部に車両前後方向に沿って延在されたセンタコンソールの少なくとも一方には、車室内の座席に着座した乗員が腕を乗せるアームレストが設けられている。また、ドアトリム及びセンタコンソールにおいてアームレストが設けられた側には、当該アームレストを支持する本体部が設けられている。この本体部とアームレストの間には、座席に着座した乗員側に吹出口が設けられており、空調装置又は送風装置により送給された風(空調風も含む)が乗員へ向かって吹き出されるようになっている。
ドアトリム及びセンタコンソールの少なくとも一方に設けられたアームレストと本体部の間に吹出口が形成されることで、インストルメントパネルに設けられたレジスタの吹出口よりも乗員の近傍に吹出口は配置されることになる。また、アームレストと本体部の間に吹出口が設けられているため、乗員がアームレストに肘を掛けた状態であっても、当該吹出口が乗員の腕などによって遮られることはない。
請求項2記載の発明に係る車両用空調装置は、請求項1に記載の車両用空調装置において、前記吹出口は、前記アームレストの下面に形成され前記座席に着座した乗員側へ向かうにつれて車両上方側へ向かって傾斜する上傾斜面と、前記本体部の上面に形成され前記座席に着座した乗員側へ向かうにつれて車両下方側へ向かって傾斜する下傾斜面と、を含んで構成されている。
請求項2記載の発明に係る車両用空調装置では、吹出口は、アームレストの下面に形成された上傾斜面と、本体部の上面に形成された下傾斜面と、を含んで構成されている。上傾斜面は座席に着座した乗員側へ向かうにつれて車両上方側へ向かって傾斜し、下傾斜面は座席に着座した乗員側へ向かうにつれて車両下方側へ向かって傾斜している。これにより、吹出口から吹き出される風を当該上傾斜面及び下傾斜面にはり付かせた状態で座席に着座した乗員側へ案内することができる。
請求項3記載の発明に係る車両用空調装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両用空調装置において、前記吹出口の奥側には、当該吹出口の車両上下方向に沿った中央部に配置され車両上下方向に沿って揺動する横フィンが設けられている。
請求項3記載の発明に係る車両用空調装置では、吹出口の奥側には横フィンが設けられている。この横フィンは、当該吹出口の車両上下方向に沿った中央部に配置され、車両上下方向に沿って揺動するようになっている。これにより、吹出口から吹き出される風の向きを車両上下方向で調整することができる。
請求項4記載の発明に係る車両用空調装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用空調装置において、前記吹出口へ風を送給するダクトにおける風の送給方向下流側にはチャンバ部が設けられている。
請求項4記載の発明に係る車両用空調装置では、吹出口へ風を送給するダクトにおける風の送給方向下流側にはチャンバ部が設けられているため、当該チャンバ部によって風を整流させ、風向き、風量において、ダクトから吹出口へ均等に風を送給することができる。
請求項5記載の発明に係る車両用空調装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用空調装置において、前記送風装置がブロアであり、前記サイドドアの一部を構成する前記ドアトリムと当該ドアトリムの車室外側に設けられたドアパネルとの間にブロアが配設されている。
請求項5記載の発明に係る車両用空調装置では、ドアトリムとドアパネルとの間にブロアが配設されている。インストルメントパネル内に設置された空調装置とドアトリムとをダクトで繋いだ場合、ダクトの配設スペースが狭く取り回しが困難である。しかし、サイドドア内にブロアを設けることで、ダクトの長さは短くなるため当該ダクトの取り回しが容易になる。
以上説明したように、請求項1記載の発明に係る車両用空調装置は、乗員の体勢に拘わらず、当該乗員へ吹き出される風の風量を安定的に確保することができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の発明に係る車両用空調装置は、狭い吹出口であっても風量を十分に確保することができる、という優れた効果を有する。
請求項3記載の発明に係る車両用空調装置は、風向きの調整を容易に行うことができる、という優れた効果を有する。
請求項4記載の発明に係る車両用空調装置は、乱流の発生を抑止し、ダクトから吹出口へ効果的に風を案内することができる、という優れた効果を有する。
請求項5記載の発明に係る車両用空調装置は、圧力損失も低く安定した状態で風を送給することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、図中に適宜記す矢印FRは車両前後方向の前方向を示し、矢印UPは車両上下方向の上方向、矢印Wは車両幅方向をそれぞれ示す。
(車両用空調装置の構成)
図1には、車両10の車室12内において乗員Pが座席(図示省略)に着座している状態が仮想線で示されている。乗員Pの車両幅方向外側には、サイドドア14が設けられており、サイドドア14における車両幅方向外側にはドアパネル16が設けられ、サイドドア14における車両幅方向内側にはドアトリム18が設けられている。
図1には、車両10の車室12内において乗員Pが座席(図示省略)に着座している状態が仮想線で示されている。乗員Pの車両幅方向外側には、サイドドア14が設けられており、サイドドア14における車両幅方向外側にはドアパネル16が設けられ、サイドドア14における車両幅方向内側にはドアトリム18が設けられている。
ドアトリム18には車両幅方向内側(車室12内側)へ向かって膨出する本体部としてのドアトリム本体20が設けられている。ドアトリム本体20の下部には、小物入れ22が設けられており、ドアトリム本体20の上部には、乗員Pが肘を乗せるためのアームレスト24が設けられている。アームレスト24の車両前後方向前方側には、図示はしないが、サイドドア14をロック又はロック解除させるためのスイッチやドアガラス25を昇降させるためのスイッチ等が設けられている。
また、車両10の車両幅方向中央部には、車両前後方向に沿ってセンタコンソール28が延在されている。センタコンソール28には本体部としてのコンソールボックス30が設けられており、コンソールボックス30内には小物が収容可能とされている。コンソールボックス30の上部には、乗員Pが肘を乗せるためのアームレスト32が設けられており、当該アームレスト32とアームレスト24の高さは略同じとなるように設定されている。
図2(A)に示されるように、車両10における車両前後方向前部には、エンジンルーム34と車室12とを区画するインストルメントパネル36が設けられており、エンジンルーム34には、空調装置26が配設されている。
一般的に、インストルメントパネル36の車両前後方向後方側には、車両幅方向両側において、図示はしないがサイドレジスタがそれぞれ配設されており、インストルメントパネル36の車両幅方向中央部には、一対のセンタレジスタが配設されている。空調装置26にはレジスタ及びセンタレジスタと接続されるダクトが接続されており、当該空調装置26によって温度調整された空調風がレジスタ及びセンタレジスタから吹き出されるようになっている。
インストルメントパネル36の車両幅方向中央部には、センタコンソール28の車両前後方向前部が接続されている。センタコンソール28は、車室12内のフロア部38の表面から突出した状態となるように形成されており、コンソールボックス30は、センタコンソール28の一般部28Aよりもさらに車両上下方向上方側へ向かって突出するように設定されている。
本実施形態では、センタコンソール28内に空調装置26と接続されたダクト40が配設されている。前述のように、コンソールボックス30の上部には乗員Pが肘を乗せるためのアームレスト32が設けられているが、このコンソールボックス30とアームレスト32の間には隙間t1が設けられている。
この隙間t1内には、図3に示されるように、座席に着座した乗員P側に吹出口44が設けられて、当該吹出口44には、図2(A)に示されるように、センタコンソール28内に配設され空調装置26と接続されたダクト40が接続されている。これにより、吹出口44からは空調風が吹き出し可能とされている。なお、コンソールボックス30は小物が収容可能とされているため、コンソールボックス30の一部を利用して、ダクト40が配設されている。
図3に示されるように、コンソールボックス30の上面30Aからは、支持壁46が立設されている。この支持壁46は、例えば平面視で矩形状を成しており、当該支持壁46によってアームレスト32が支持されるようになっている。また、コンソールボックス30の上面30Aにはダクト40が接続されており、当該上面30Aを貫通してダクト40内の空調風が支持壁46内へ案内されるようになっている。
支持壁46における車両幅方向の両側壁46A(運転席及び助手席に着座した乗員P(図1参照)側)には、吹出口44と連通する開口部48がそれぞれ形成されている。なお、ここでは、支持壁46における車両幅方向の片側のみを実線で図示して説明する。これにより、ダクト40によって送出された空調風が、当該開口部48を通じて吹出口44へ吹き出し可能とされる。
吹出口44は、アームレスト32の下面32A及びコンソールボックス30の上面30Aを含んで構成された流路50を備えており、開口部48から吹き出された空調風は流路50内へ案内される。吹出口44において空調風の送給方向下流側に位置するアームレスト32の下面32Aにおける車両幅方向外側には、乗員P(図1参照)側へ向かうにつれて車両上方側へ向かって傾斜する上傾斜面52が形成されている。一方、コンソールボックス30の上面30Aにおける車両幅方向外側には、乗員P側へ向かうにつれて車両下方側へ向かって傾斜する下傾斜面54が形成されている。なお、上傾斜面52は、座席に着座した乗員Pの脇やのど元へ向かうように設定され、下傾斜面54は、当該乗員Pの腹部や大腿部へ向かうように設定されている。
また、支持壁46における前壁部(図示省略)及び後壁部46Bからは、吹出口44を構成する流路50の側壁部58が車両幅方向沿って延出されており、側壁部58の先端面58Aは、アームレスト32の側壁部32B及びコンソールボックス30の側壁部30Bよりも車両幅方向中央部側に配置されている。つまり、図1に示されるように、乗員Pから見てアームレスト32はコンソールボックス30から浮き上がった状態に見える。
吹出口44の奥側(吹出口44における空調風の送給方向上流側)には、当該吹出口44の車両上下方向に沿った中央部に横フィン60が配置されている。この横フィン60は、その軸部60Aが流路50の側壁部58に支持されており、軸部60Aを中心に車両上下方向に沿って揺動可能とされているが、座席に着座した乗員Pからは見えない位置に配置されている。また、流路50の側壁部58には、図示はしないがダイヤル式の操作部が設けられるなどして、手動により横フィン60を揺動させ向きを変えることができるようになっている。
一方、図2(B)に示されるように、サイドドア14内にはダクト62が配設されており、当該ダクト62は空調装置26と接続されたダクト63と接続可能とされている。サイドドア14が開放された状態では、ダクト62はダクト63から離れ、サイドドア14が閉止された状態では、シール部材(図示省略)を介して、ダクト62とダクト63はシールされた状態で互いに接続されるようになっている。
図1に示されるように、ドアトリム本体20の上部には、乗員Pが肘を乗せるためのアームレスト24が設けられているが、コンソールボックス30と同様、ドアトリム本体20とアームレスト24の間には隙間t2が設けられている。この隙間t2内には、座席に着座した乗員P側に吹出口66が設けられて、当該吹出口66にはダクト62(図2(B)参照)が接続されている。これにより、吹出口66からは空調風が吹き出し可能とされているが、この吹出口66においても、吹出口44と略同じ構成となっている。
例えば、吹出口66において、アームレスト24の下面24Aには、乗員P側へ向かうにつれて車両上方側へ向かって傾斜する上傾斜面52(図3参照)が形成され、ドアトリム本体20の上面20Aには、乗員P側へ向かうにつれて車両下方側へ向かって傾斜する下傾斜面54(図3参照)が形成されている。また、吹出口66の奥側(吹出口66における空調風の送給方向上流側)には、当該吹出口66の車両上下方向に沿った中央部に横フィン60(図3参照)が配置されている。
(車両用空調装置の作用・効果)
図1に示されるように、本実施形態では、ドアトリム18及びセンタコンソール28には、アームレスト24、32がそれぞれ設けられている。ドアトリム18及びセンタコンソール28には、アームレスト24、32がそれぞれ設けられている。また、ドアトリム18及びセンタコンソール28には、当該アームレスト24、32を支持するドアトリム本体20、コンソールボックス30がそれぞれ設けられている。
図1に示されるように、本実施形態では、ドアトリム18及びセンタコンソール28には、アームレスト24、32がそれぞれ設けられている。ドアトリム18及びセンタコンソール28には、アームレスト24、32がそれぞれ設けられている。また、ドアトリム18及びセンタコンソール28には、当該アームレスト24、32を支持するドアトリム本体20、コンソールボックス30がそれぞれ設けられている。
アームレスト24とドアトリム本体20の間には吹出口66が設けられ、アームレスト32とコンソールボックス30の間には吹出口44が設けられている。吹出口44、66は、それぞれ座席に着座した乗員P側に設けられており、当該乗員Pへ向かって空調風が吹き出されるようになっている。
このように、アームレスト24とドアトリム本体20、及びアームレスト32とコンソールボックス30の間に吹出口66、44が形成されることで、インストルメントパネル36に設けられたレジスタ(図示省略)の吹出口よりも乗員Pの近傍に当該吹出口66、44が配置されることになる。
また、アームレスト24とドアトリム本体20、及びアームレスト32とコンソールボックス30の間に吹出口66、44が設けられているため、乗員Pがアームレスト24、32に肘を掛けた状態であっても、当該吹出口66、44が乗員Pの腕などによって遮られることはない。したがって、乗員Pの体勢に拘わらず、当該乗員Pへ吹き出される風の風量を安定的に確保することができる。
また、乗員Pがアームレスト24、32に肘を掛けた状態では、脇が開いた状態となるが、脇の下は温熱に対する敏感度が高い。一方、吹出口44の上傾斜面52(図3参照)が座席に着座した乗員Pの脇やのど元へ向かうように設定されている。このため、脇の下に直接空調風が当たることになり、乗員Pの体温調節が図り易くなる。
図1及び図3に示されるように、本実施形態では、吹出口44において、空調風の送給方向下流側に位置するアームレスト32の下面32Aにおける車両幅方向外側には、乗員P側へ向かうにつれて車両上方側へ向かって傾斜する上傾斜面52が形成されている。また、コンソールボックス30の上面30Aにおける車両幅方向外側には、乗員P側へ向かうにつれて車両下方側へ向かって傾斜する下傾斜面54が形成されている。これらにより、吹出口44から吹き出される風を当該上傾斜面52及び下傾斜面54にはり付かせた状態で乗員P側へ案内することができる。
なお、吹出口66においても吹出口44と同様であり、アームレスト32の下面32Aには、乗員P側へ向かうにつれて車両上方側へ向かって傾斜する上傾斜面52が形成され、ドアトリム本体20の上面20Aには、乗員P側へ向かうにつれて車両下方側へ向かって傾斜する下傾斜面54が形成されている。このため、吹出口66から吹き出される風を当該上傾斜面52及び下傾斜面54にはり付かせた状態で乗員P側へ案内することができる。したがって、狭い吹出口44、66であっても風量を十分に確保することができる。
また、吹出口44の奥側には、当該吹出口44の車両上下方向に沿った中央部に横フィン60が配置され、車両上下方向に沿って揺動するようになっている。これにより、吹出口44から吹き出される風の向きを車両上下方向で調整することができる。つまり、風向きの調整を容易に行うことができる。なお、吹出口66においても吹出口44と同様である。
また、横フィン60は、流路50の側壁部58に支持されているが、当該側壁部58の先端面58Aは、アームレスト32の側壁部32B及びコンソールボックス30の側壁部30Bよりも車両幅方向中央部側に配置され、横フィン60は、座席に着座した乗員Pからは見えない位置に配置されている。
このように、ダクト40と連通する開口部48や横フィン60を外部から見えないようにすることで、意匠性を向上させることができる。また、コンソールボックス30とアームレスト32の間には隙間t1が設けられることで、乗員Pから見てアームレスト24がコンソールボックス30から浮き上がった状態に見えるため、これによっても意匠性を向上させることができる。
また、吹出口44の上傾斜面52は、座席に着座した乗員Pの脇やのど元へ向かうように設定され、下傾斜面54は当該乗員Pの腹部や大腿部へ向かうように設定されているが、横フィン60を揺動させることによってこの範囲内で空調風の風向きを調整することができる。
(その他の実施形態)
(1)図4(A)に示されるように、ダクト40における空調風の送給方向下流側にチャンバ部72を設けても良い。ダクト40はコンソールボックス30(図2参照)内において車両上下方向に沿って配設されるが、吹出口44が車両幅方向に沿って設けられているため、空調風はダクト40から吹出口44へ案内される過程で送給方向が急に変わることになる。チャンバ部72が設けることで空調風を整流させ、風向き、風量において、ダクト40から吹出口44へ均等に空調風を送給することができる。
(1)図4(A)に示されるように、ダクト40における空調風の送給方向下流側にチャンバ部72を設けても良い。ダクト40はコンソールボックス30(図2参照)内において車両上下方向に沿って配設されるが、吹出口44が車両幅方向に沿って設けられているため、空調風はダクト40から吹出口44へ案内される過程で送給方向が急に変わることになる。チャンバ部72が設けることで空調風を整流させ、風向き、風量において、ダクト40から吹出口44へ均等に空調風を送給することができる。
例えば、図4(B)に示されるように、チャンバ部が設けられていない場合、ダクト100の配設方向に沿って空調風は吹き出されるため、支持壁46(図3参照)等に当たることによって当該空調風の風向きを変えることになる。このため、吹出口102内では乱流が発生することになるが、図4(A)に示す本実施形態によれば、乱流の発生を抑止し、ダクト40から吹出口44へ効果的に空調風を案内することができる。
(2)本実施形態では、図2(A)、(B)に示されるように、エンジンルーム34に配設された空調装置26とダクト40、62をそれぞれ接続して、空調装置26によって温度調整された空調風がセンタコンソール28に設けられた吹出口44及びドアトリム18に設けられた吹出口66へ案内されるようにしたが、当該吹出口44、66からそれぞれ風が吹き出されるようになっていれば良い。
例えば、図1に示されるように、サイドドア14を構成するドアパネル16とドアトリム18との間に、図5に示す送風装置としてのブロア74が配設されても良い。図2(B)に示されるように、空調装置26とドアトリム18とをダクト62で繋いだ場合、ダクト62の配設スペースが狭く取り回しが困難である。しかし、サイドドア14(図1参照)内にブロア74(図5参照)を設けることで、ダクト65(図5参照)の長さは短くなるため当該ダクト65の取り回しが容易になる。これにより、圧力損失も低く安定した状態で風を送給することができる。勿論、センタコンソール28(図1参照)内にブロアを配設しても良い。また、ブロアに変えてファンを配設しても良い。
なお、以上の実施形態では、ドアトリム18及びセンタコンソール28にアームレスト24、32がそれぞれ設けられているが、アームレストがドアトリム18又はセンタコンソール28に設けられていても良い。この場合、アームレストが設けられたドアトリム18又はセンタコンソール28側に吹出口が設けられることになる。
さらに、本実施形態では、インストルメントパネル36(図2(A)参照)に図示しないサイドレジスタ及びセンタレジスタがそれぞれ配設されているが、これらのレジスタ、センタレジスタは必ずしも必要ではない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両
12 車室
14 サイドドア
16 ドアパネル
18 ドアトリム
20 ドアトリム本体(本体部)
20A 上面
24 アームレスト
24A 下面
26 空調装置
28 センタコンソール
30 コンソールボックス(本体部)
30A 上面
32 アームレスト
32A 下面
40 ダクト
44 吹出口
52 上傾斜面(吹出口)
54 下傾斜面(吹出口)
60 横フィン
62 ダクト
65 ダクト
66 吹出口
72 チャンバ部
74 ブロア(送風装置)
P 乗員
t1 隙間
t2 隙間
12 車室
14 サイドドア
16 ドアパネル
18 ドアトリム
20 ドアトリム本体(本体部)
20A 上面
24 アームレスト
24A 下面
26 空調装置
28 センタコンソール
30 コンソールボックス(本体部)
30A 上面
32 アームレスト
32A 下面
40 ダクト
44 吹出口
52 上傾斜面(吹出口)
54 下傾斜面(吹出口)
60 横フィン
62 ダクト
65 ダクト
66 吹出口
72 チャンバ部
74 ブロア(送風装置)
P 乗員
t1 隙間
t2 隙間
Claims (5)
- サイドドアにおいて車室内側に設けられたドアトリム及び前記車室内において車両幅方向中央部に車両前後方向に沿って延在されたセンタコンソールの少なくとも一方に設けられ、車室内の座席に着座した乗員が腕を乗せるアームレストと、
前記ドアトリム及び前記センタコンソールにおいて前記アームレストが設けられた側に配置され、前記アームレストを支持する本体部と、
前記アームレストと前記本体部の間に位置して前記座席に着座した乗員側に配置され、空調装置又は送風装置により送給された風が前記乗員へ向かって吹き出される吹出口と、
を有する車両用空調装置。 - 前記吹出口は、
前記アームレストの下面に形成され前記座席に着座した乗員側へ向かうにつれて車両上方側へ向かって傾斜する上傾斜面と、
前記本体部の上面に形成され前記座席に着座した乗員側へ向かうにつれて車両下方側へ向かって傾斜する下傾斜面と、
を含んで構成されている請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記吹出口の奥側には、当該吹出口の車両上下方向に沿った中央部に配置され車両上下方向に沿って揺動する横フィンが設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両用空調装置。
- 前記吹出口へ風を送給するダクトにおける風の送給方向下流側にはチャンバ部が設けられている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用空調装置。
- 前記送風装置がブロアであり、前記サイドドアの一部を構成する前記ドアトリムと当該ドアトリムの車室外側に設けられたドアパネルとの間にブロアが配設されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用空調装置。
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