JP7165432B2

JP7165432B2 - スプレー缶

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Publication number: JP7165432B2
Application number: JP2021003419A
Authority: JP
Inventors: 陳漢▲梁▼
Original assignee: 競聯企業有限公司
Priority date: 2020-03-31
Filing date: 2021-01-13
Publication date: 2022-11-04
Anticipated expiration: 2041-01-13
Also published as: JP2021160834A; DE102020123749A1; DE102020123749B4; CN113460502B; CN113460502A; US11053068B1; TWI719873B; TW202138256A

Description

本発明は、液剤製品を収容及び噴出できる容器に関し、特に、内部空間に液剤及び噴射剤を充填することが可能であり、且つ当該噴射剤で液剤を噴出するスプレー缶に関するものである。

図９及び図１０に示すように、殺虫スプレーや催涙スプレーなど、周知技術で液剤製品を噴出するために用いられるスプレー缶は、缶体９１、バルブ組立体９２、チューブ９３及び噴射ノズル９４を備え、該缶体９１の頂部にマウンティングカップが巻き締められ、該バルブ組立体９２が該缶体９１のマウンティングカップ上に封止固定され、該チューブは、該缶体９１内に設置され、その先端９３１が該バルブ組立体９２と連通し、その尾端９３２が該缶体９１の底部に近づく。
該スプレー缶を使用する時は、まず、該缶体９１内に液剤Ａ及び噴射剤（例えば、液化／圧縮ガス）を充填し、その後、該缶体９１内の噴射剤によって形成された高い内圧を介して、該液剤Ａを該チューブ９３へ押し込むように流入させて、該バルブ組立体９２を通して、該噴射ノズル９４から噴出する。

周知技術におけるチューブ９３の構造は、主に次の二つの形式のいずれかである。

形式その１の、尾端９３２が前記缶体９１の胴体と底部によって構成される接続角部９１１に近づくチューブ９３においては、該チューブ９３の先端９３１が、前記バルブ組立体９２の底部に取り付けられ、該チューブ９３が略湾曲状を呈し、その尾端９３２が、前記スプレー缶の頂部に設置される噴射ノズル９４の噴出口９４１と同じ方向に向けられ、該尾端９３２の吸液口が、該缶体９１の胴体と底部によって構成される接続角部９１１に近づくように、該缶体９１の底部にある液剤Ａ内に浸されて位置決めされる。

前記スプレー缶を手に持って、直立状態で使用する場合、或は、缶内の液剤Ａの残量が半分または半分以下で水平に傾ける状態で使用する場合、前記チューブ９３の尾端９３２の吸液口が、前記缶体９１の底部に、或は該缶体９１の胴体と底部によって構成される接続角部９１１に近づくところに配置されて、液剤Ａ内に浸されていることから、前記噴射ノズル９４を押圧すると、缶内の液剤Ａが吸引されて噴出される。

しかしながら、図１１～図１２に示すように、缶内の液剤Ａの残量が半分または半分以下しか残っておらず、且つ、手に持ったスプレー缶の頂部にある噴射ノズル９４の噴出口９４１が地面と反対方向に傾斜する場合、前記缶体９１の胴体と底部によって構成される接続角部９１１に近づく前記チューブ９３の尾端９３２の吸液口も同じように地面の反対方向に向かうことで、缶内の液剤Ａ内に浸されない状態となるので、前記噴射ノズル９４を押圧すると、缶内の液剤Ａを噴出できなくなる。
また、該噴射ノズル９４が地面に向かうように水平まで傾き、同時に前記缶体９１が水平姿勢において長手方向を回転軸として左方向又は右方向軸回りに回転した状態の場合、該缶体９１の胴体と底部によって構成される接続角部９１１に近づく該チューブ９３の尾端９３２の吸液口も一緒に地面に向かって左方向又は右方向軸回りに回転することで、缶内の液剤Ａ内に浸されない状態となるので、前記噴射ノズル９４を押圧すると、缶内の液剤Ａを噴出することができない。さらに、前記缶体９１は、一般的に不透明な材料で製造されることから、使用者は前記尾端９３２の吸液口の位置を知ることができないので、缶内に液剤Ａが残っていても、残さずに噴出することができない。

形式その２のストレートチューブ９３Ａにおいては、図１３に示す公知のストレートチューブ９３Ａの先端がバルブ組立体９２Ａの底部に取り付けられ、該チューブ９３Ａの尾端９３２Ａが缶体９１Ａの内部中央に延在すると共に、その吸液口が該缶体９１Ａの底部に近づく。前記スプレー缶を手に持って直立状態で使用する場合、該吸液口が、該缶体９１の底部にある液剤Ａ内に浸されるので、前記噴射ノズル９４Ａを押圧すると、缶内の液剤Ａを噴出することができる。

図１４～図１６に示すように、缶内の液剤Ａの残量が半分または半分以下しか残っておらず、且つ、手に持ったスプレー缶の頂部にある噴射ノズル９４の噴出口９４１が地面に向かって傾斜する場合、或は、水平に傾く状態で使用する場合、前記チューブ９３Ａの吸液口が、缶内の液剤Ａ内に浸されないので、液剤Ａが残った状態で、前記噴射ノズル９４を押圧しても、缶内の液剤Ａを噴出できない。

従って、従来のスプレー缶は、改良する必要がある。

株式会社三谷バルブ製のバルブＫ５１ｓｅｒｉｅｓhttps://www.mitanivalve.com/products/pdf/2014_Valve_BBD_BKDseries.pdf

本発明は、前記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、チューブ組立体の尾端が自重により自動的に地面方向に向かって移動することができることから、缶体が任意の方向に傾いても、又は水平姿勢において任意に左右方向軸回りに回転しても、しかも缶内の液剤の残量の多少にかかわらず、チューブ組立体の尾端を介して缶内の液剤を吸引することができるので、液剤を残さずに噴出することが可能なスプレー缶を提供することを目的としている。

上記目的を達成するための本発明は、スプレー缶であって、缶体と、バルブ組立体と、チューブ組立体と、硬質チューブとを備え、前記缶体は、装着開口を有する有底中空筒構造体であり、前記バルブ組立体が、前記缶体の装着開口に封止固定されると共に、該缶体の内部空間に配置される液剤流入口と、該缶体の外部に配置される液剤流出口とを含み、該液剤流入口と該液剤流出口とが選択的に連通され、前記チューブ組立体は、互いに連通する先端と尾端を有し、該先端が前記バルブ組立体の液剤流入口と連通し、該尾端が前記缶体の底部に近づくように延在し、該チューブ組立体が、軟質チューブとオモリ部材を含み、該軟質チューブの対向する両端部がそれぞれ、該バルブ組立体の液剤流入口と連通するバルブ取付端部と、該缶体の底部へ延伸するオモリ取付端部であり、該オモリ部材が、該軟質チューブのオモリ取付端部に設けられ、該缶体が揺れ動く際に、該オモリ部材の自重により、該チューブ組立体の尾端が自動的に地面方向に向かって移動し、前記硬質チューブの頂端部が前記バルブ組立体に連結され、その底端部が前記缶体の底部に向かうように延伸し、前記軟質チューブが前記硬質チューブ内に貫設され、該軟質チューブのオモリ取付端部が該硬質チューブの底端部から下向きに突出し、該軟質チューブにおける該硬質チューブの底端部から突出する箇所から前記オモリ部材の頂部までの間には露出区間を有することを特徴とする。

前記チューブ組立体は、オモリ封止部材をさらに含み、該オモリ封止部材が中心を囲繞するように嵌合孔を形成し、該嵌合孔の対向する両端部がそれぞれ嵌合挿入口と嵌合送出口であり、該オモリ封止部材の嵌合孔が、前記軟質チューブのオモリ取付端部の外周に嵌装されることで、該軟質チューブが、該オモリ封止部材の嵌合孔で密着保持されることを特徴とする。

前記オモリ封止部材上にスリットが設けられ、該スリットにより、該オモリ封止部材の外周壁が貫通されると共に、該オモリ封止部材の嵌合送出口の開口周縁に切り口が形成され、このため、該嵌合送出口をより簡単に弾性変形させて拡張させることを特徴とする。

前記オモリ封止部材の嵌合孔の内周壁面の直径がテーパ状に縮径し、該オモリ封止部材が前記軟質チューブに嵌装される前に、該オモリ封止部材の嵌合孔の嵌合送出口の開口直径は、該軟質チューブの外径よりも小さいことを特徴とする。

前記オモリ封止部材の外周壁面上に、環状凹槽である内係合部が設けられ、前記オモリ部材の内周壁面上に、環状突起である外係合部が設けられ、該オモリ部材の外係合部と該オモリ封止部材の内係合部とは互いに係合可能に構成されることを特徴とする。

前記チューブ組立体は、バルブ封止部材をさらに含み、該バルブ封止部材が中心を囲繞するように嵌合孔を形成し、該嵌合孔の対向する両端部がそれぞれ嵌合挿入口と嵌合送出口であり、該バルブ封止部材の嵌合孔が、前記軟質チューブのバルブ取付端部の外周に嵌装されることで、該軟質チューブが、該バルブ封止部材の嵌合孔で密着保持されることを特徴とする。

前記バルブ組立体は、弁体とステムを含み、前記液剤流入口が該弁体の底部に位置し、該ステムの底部が該弁体の内部に位置し、該液剤流出口が該ステムの頂部に位置することを特徴とする。

前記オモリ部材に貫通孔が形成され、前記軟質チューブは、該オモリ部材の貫通孔を貫通して、前記缶体の底部に近づくことを特徴とする。

前記オモリ部材が、環状カウンターウエイトと、該環状カウンターウエイトを被覆する緩衝カバーとを含むことを特徴とする。

前記軟質チューブは、その材質がポリエチレンであり、その内径が０．７５～０．８５ｍｍ、外径が１．４０～１．５５ｍｍの範囲であることを特徴とする。

前記硬質チューブは、前記缶体の高さの半分を超える長さを有し、該硬質チューブの底端部と該缶体の底部との間の距離を移動可能距離とし、該移動可能距離は、該缶体の内径より小さいか又は等しいことを特徴とし、このような構成により、該缶体が傾いている時、該硬質チューブが前記軟質チューブの湾曲変形量を適度に制限し、これによって、前記オモリ部材に貫装される軟質チューブの吸液口が液剤内に素早く位置決めされる。

前記硬質チューブの内周壁面と前記軟質チューブの外周壁面との間に間隔を有し、該硬質チューブの内径と該軟質チューブの外径との差は、１．４ミリメートルより小さいか又は等しいことを特徴とし、このような構成により、該硬質チューブが、該軟質チューブの動きを適度に制限することができると共に、組み合わせる時に、該軟質チューブを該硬質チューブ内に簡単に挿入することができる。

尚、前記移動可能距離と、前記缶体の内径との比は、０．５～１とすることが好ましい。

尚、前記軟質チューブの外径と、前記硬質チューブの内径との比は、０．３～０．８とすることが好ましい。

本発明の優れた点は以下のとおりである。

その１、本発明に係るスプレー缶内に配置される、液剤を吸引するチューブ組立体は、軟質チューブとオモリ部材を含み、該オモリ部材が、該軟質チューブにおける缶体の底部に向かって延伸する尾端（すなわちオモリ取付端部）に取り付けられる。そのため、缶体が傾斜又は水平状態になった場合、該オモリ部材の自重により、該チューブ組立体における液剤を吸入する尾端が自動的に地面に向かって任意に移動することができ、一方、液剤も重力に従って移動するため、該チューブ組立体における液剤を吸入する尾端が、液剤が集中する空間へ向かって自動的に移動して液剤内に浸される。また、缶体の傾斜により、缶内の液剤が、缶体の底部から、缶体の側壁に集中し、軟質チューブの尾端も、液剤が集中する側壁へ向かって自動的に移動して液剤内に浸される。
このような設計により、本発明に係るスプレー缶は傾斜又は水平状態になった場合、缶内の液剤の残量の多少にかかわらず、チューブ組立体の尾端が缶内の液剤を吸引して、液剤を残さずに噴出することができる。

その２、硬質チューブが、軟質チューブの外側を部分的に覆うことから、該軟質チューブの湾曲変形量を適度に制限する。これにより、該軟質チューブが缶内の高圧ガスの影響、又は使用中に使用者が缶体を激しく振ることによる影響で、缶内で動き回ったり倒懸したりすることが防止され、チューブ組立体の尾端が液剤内に浸されたままで、液剤を安定的に噴出することができる。

その３、本発明は、尾端にオモリ部品が吊り下げられると共に、硬質チューブ内に挿設される軟質チューブを備え、該軟質チューブは、該硬質チューブの底端部の開口からオモリ部品の頂部までの間に露出された、適度に湾曲できる露出区間を有する。これにより、任意の大容量の缶体（１インチのバルブを使用する缶体）や小容量の缶体（２０ｍｍのバルブを使用する缶体）の底部空間内に位置する該軟質チューブの尾端に吊り下げられるオモリ部品は、該缶体が直立状態であっても、任意の方向へ傾いても、又は水平或は傾斜姿勢において任意に左右方向軸回りに回動するにもかかわらず、該缶体の動きに連動して、一緒に傾いたり回動したりすることができる。このため、該軟質チューブに吊り下げられるオモリ部材の吸液口が、缶内の液剤の残量を問わず、缶内の液剤へ容易かつ素早く移動して、液剤内に浸されるように位置決めされることができる。
つまり、従来技術のチューブ（ストレートチューブや尾端が缶体の胴体と底部によって構成される接続角部に近づくチューブ）が抱える問題点に対して、本発明によれば、スプレー缶内の液剤をほぼ完全に排出することができるので、缶内に残して利用できない過剰な液剤Ａによる資源の無駄を減らすことができる。

本発明の第１実施例の側面視断面模式図である。本発明の第１実施例の部分断面分解図である。本発明の第１実施例における軟質チューブのバルブ取付端部の拡大断面図である。本発明の第１実施例における軟質チューブのバルブ封止部材の斜視図である。本発明の第１実施例における軟質チューブのオモリ取付端部の拡大断面図である。本発明の第１実施例における水平姿勢での操作状態を示す側面視断面模式図である。本発明の第１実施例における傾斜姿勢での操作状態を示す側面視断面模式図である。本発明の第２実施例の側面視断面模式図である。本発明の第２実施例における水平姿勢での操作状態を示す側面視断面模式図である。本発明の第２実施例における傾斜姿勢での操作状態を示す側面視断面模式図である。従来技術のスプレー缶を示す側面視断面模式図である。従来技術のスプレー缶の水平姿勢での操作状態を示す側面視断面模式図である。従来技術のスプレー缶の傾斜姿勢での操作状態を示す側面視断面模式図である。従来技術の小容量のスプレー缶の水平姿勢での操作状態を示す側面視断面模式図である。従来技術の他の小容量のスプレー缶の操作状態を示す側面視断面模式図である。従来技術の他の小容量のスプレー缶の操作状態を示す側面視断面模式図である。従来技術の他の小容量のスプレー缶の操作状態を示す側面視断面模式図である。従来技術のまた他の小容量のスプレー缶の操作状態を示す側面視断面模式図である。

以下、図面及び本発明の好適な実施例を参照しながら、本発明が予め決められた発明の目的を達成するために講じた技術的手段をさらに詳述する。

図１に示すように、本発明の第１実施例におけるスプレー缶は、缶体１０、バルブ組立体２０、チューブ組立体３０、硬質チューブ４０を備える。

前記缶体１０は、装着開口を有する有底中空筒構造体であり、本実施例においては、該装着開口は該缶体１０の頂部に巻き締められるマウンティングカップであり、該缶体１０の材質は金属であることが好ましい。さらに、本実施例では、前記缶体１０の底部は円弧状を呈する底壁１１を有し、該底壁１１が該缶体１０の内部空間１２へ凹んでおり、該缶体１０が、該底壁１１の周縁を介して自立する。

前記バルブ組立体２０は、液剤流入口２１及び液剤流出口２２を含み、該液剤流入口２１が前記缶体１０の内部空間１２に配置され、該液剤流出口２２が該缶体１０の外部に配置され、該液剤流入口２１と液剤流出口２２と連通する。具体的に述べると、図１及び図２に示す前記バルブ組立体２０は、弁体２３、ステム２４、及び金属製の固定キャップ２５を含み、該弁体２３は該固定キャップ２５の底部に設置され、該固定キャップ２５が前記缶体１０のマウンティングカップ上に封止固定され、前記液剤流入口２１が該弁体２３の底端部に形成される。該ステム２４は管体であって、その底端が該弁体２３内に設置され、その頂端が、該固定キャップ２５の底部中央にある穴を貫通するように突出し、また、該液剤流出口２２が該ステム２４の頂端に設けられる。
さらに、本実施例のスプレー缶は、付属品として前記ステム２４の頂端に取り付けられる噴射ノズル５０を備え、該噴射ノズル５０の噴出口５１は、該ステム２４の液剤流出口２２と連通する。尚、前記バルブ組立体２０は既存製品であるので、その内部構造の説明は省略する。本実施例でのバルブは、寸法１インチの既存製品を使用し、図９に示すように、公知標準仕様品のバルブ組立体は、ステム、インナーシール、固定キャップ９５、アウターシール、弁体９６、スプリング、チューブ９３など、七つの部品によって構成される（そのうちのステム、インナーシール、アウターシール、スプリングの四つの部品は図示せず）。

前記チューブ組立体３０は、互いに連通する先端３１と尾端３２を有し、該先端３１が前記バルブ組立体２０の液剤流入口２１と連通し、該尾端３２が前記缶体１０の底部に近づくまで延在し、さらに、該チューブ組立体３０が軟質チューブ３３とオモリ部材３４を含む。

前記軟質チューブ３３の対向する両端部がそれぞれ、前記バルブ組立体２０の液剤流入口２１と連通するバルブ取付端部３３１と、前記缶体１０の底部へ延伸するオモリ取付端部３３２である。尚、前記軟質チューブ３３は、ポリエチレン（ＰＥ）からなる湾曲可能な柔軟性を有する細径チューブであって、その内径は０．７５～０．８５ｍｍの範囲が推奨されるが、０．８ｍｍであることが好ましく、その外径は１．４０～１．５５ｍｍの範囲が推奨されるが、１．５ｍｍであることが好ましい。ただし、前記軟質チューブ３３の寸法や材質は、これらに限定されるものではなく、該軟質チューブ３３は、前記オモリ部材３４の自重により湾曲可能且つ屈曲性を有すればよい。

図１及び図３Ｂに示すように、前記オモリ部材３４が、前記軟質チューブ３３のオモリ取付端部３３２に取り付けられ、該オモリ部材３４の自重により、前記チューブ組立体３０の尾端３２が自動的に地面方向に向かって移動することが可能である。具体的に述べると、前記缶体１０の片側を地面に傾けると、該オモリ部材３４が重力の牽引を受けて同じ方向に移動し、該軟質チューブ３３が、該オモリ部材３４の動きに連れて適度に湾曲変形し、その結果、該尾端３２が自然に地面に向かって移動する。
本実施例においては、前記オモリ部材３４の中心に貫通孔３４４が設けられ、前記軟質チューブ３３のオモリ取付端部３３２が、前記缶体１０の底部へ延伸すると共に、該オモリ部材３４貫通孔３４４を貫通して突出するが、これに限られることはなく、他の実施例においては、該軟質チューブ３３のオモリ取付端部３３２が、該オモリ部材３４の貫通孔３４４内に挿設されてもよい。

図１及び図３Ｂに示すように、本実施例においては、前記オモリ部材３４が環状カウンターウエイト３４１と緩衝カバー３４２を含む。該環状カウンターウエイト３４１は、金属製環状中空部材であるものが好ましいが、これに限らず、柱状体やシート状体であってもよい。また、前記環状カウンターウエイト３４１の材質はガラスや陶磁器類など高密度材料であってもよく、これにより、該環状カウンターウエイト３４１の重量が増えることで、前記チューブ９３の尾端９３２が、該環状カウンターウエイト３４１の自重によって地面方向に牽引される効果が向上される。前記緩衝カバー３４２が、前記環状カウンターウエイト３４１の表面を被覆することにより、該環状カウンターウエイト３４１が金属製の前記缶体１０に直接に衝突することによって発生する衝突音や損傷を防ぐ。尚、前記環状カウンターウエイト３４１の材質はプラスチックであり、ポリエチレン（ＰＥ）またはポリプロピレン（ＰＰ）であることが好ましい。前記オモリ部材３４の大きさは、前記缶体１０の底部の内部空間に応じて、適宜変更することができる。

図２、図３Ａ及び図３Ｂに示すように、本実施例におけるチューブ組立体３０は、バルブ封止部材３５及びオモリ封止部材３６を含む。詳しく述べると、前記軟質チューブ３３のバルブ取付端部３３１は該バルブ封止部材３５に挿設されており、該バルブ封止部材３５の中心にバルブ嵌合孔３５１が形成され、該バルブ嵌合孔３５１の対向する両端部はそれぞれ嵌合挿入口３５１１と嵌合送出口３５１２である。該嵌合送出口３５１２の開口径は、該嵌合挿入口３５１１の開口径よりも若干小さいので、該バルブ嵌合孔３５１は、該嵌合挿入口３５１１から該嵌合送出口３５１２に向けて縮径しているテーパ状孔を呈し、該バルブ封止部材３５が、前記軟質チューブ３３に嵌装されていない場合、該嵌合送出口３５１２の開口の直径は、該軟質チューブ３３の外径よりも若干小さい。
また、前記バルブ封止部材３５は内係合部３５２及びスリット３５３を含み、該内係合部３５２が該バルブ封止部材３５の外周壁面上に形成される。具体的には、該内係合部３５２は環状凹槽であり、該スリット３５３は、該バルブ封止部材３５の外周壁を貫通するように、前記嵌合送出口３５１２の開口周縁に切り込みを形成することにより、該嵌合送出口３５１２がより簡単に弾性的に拡張することができることから、前記軟質チューブ３３のバルブ取付端部３３１が前記嵌合挿入口３５１１から嵌合送出口３５１２に向けて挿入しやすくなる。
前記軟質チューブ３３のバルブ取付端部３３１が、前記嵌合送出口３５１２に取り付けられる際に、前記嵌合送出口３５１２を挿通して突出させるのが理想的な取付具合であり、このように、該軟質チューブ３３は、該嵌合送出口３５１２によってスライド移動が制限されると共に、該バルブ封止部材３５のバルブ嵌合孔３５１内に密着保持される。

図２及び図３Ａに示すように、本実施例におけるバルブ組立体２０の弁体２３の内部空間に、内周壁面と液剤通路２３２が形成される。この内周壁面の外形は前記バルブ封止部材３５の外周壁面と対応し、該弁体２３の内周壁面上に外係合部２３１が形成され、具体的には該外係合部２３１は環状凹突起であり、また、該液剤通路２３２が該弁体２３の内部空間に形成されると共に、前記ステム２４の液剤流出口２２と連通する。さらに、前記軟質チューブ３３は、前記バルブ封止部材３５内に密着保持されていることから、該バルブ封止部材３５と軟質チューブ３３が一体に接合されると、一つの組立部材３５３３と見なされる。
上述したように、前記軟質チューブ３３を前記弁体２３に連結する時、まず、前記バルブ封止部材３５と軟質チューブ３３を結合して前記一つの組立部材３５３３となり、その後、該組立部材３５３３における前記バルブ取付端部３３１が突出する一端に位置するバルブ封止部材３５を、前記弁体２３の内部空間に挿入する。すると、該バルブ封止部材３５の内係合部３５２（環状凹槽）が該弁体２３の外係合部２３１（環状突起）と強固に係止され、突出している該軟質チューブ３３のバルブ取付端部３３１が自動的に前記液剤通路２３２内に挿通される。

図３Ｃに示すように、具体的に述べると、前記オモリ部材３４のオモリ封止部材３６の外形、仕様、構造、或は該オモリ封止部材３６と前記軟質チューブ３３との結合関係は全て、上述したバルブ封止部材３５と全く同じである。従って、該軟質チューブ３３のオモリ取付端部３３２は該オモリ封止部材３６に挿設されており、該オモリ封止部材３６の中心にオモリ嵌合孔３６１が形成され、該オモリ嵌合孔３６１の対向する両端部はそれぞれ嵌合挿入口３６１１と嵌合送出口３６１２である。該嵌合送出口３６１２の開口径は、該嵌合挿入口３６１１の開口径よりも若干小さいので、該オモリ嵌合孔３６１は、該嵌合挿入口３６１１から該嵌合送出口３６１２に向けて縮径しているテーパ状孔を呈し、該オモリ封止部材３６が、前記軟質チューブ３３に嵌装されていない場合、該嵌合送出口３６１２の開口の直径は、該軟質チューブ３３の外径よりも若干小さい。
また、前記オモリ封止部材３６が内係合部３６２及びスリット（符号なし）を含み、該内係合部３６２が該オモリ封止部材３６の外周壁面上に形成される。具体的には、該内係合部３６２は環状凹槽であり、該スリットは、該オモリ封止部材３６の外周壁を貫通するように、前記嵌合送出口３６１２の開口周縁に切り込みを形成することにより、該嵌合送出口３６１２はより簡単に弾性的に拡張することができることから、前記軟質チューブ３３のオモリ取付端部３３２が前記嵌合挿入口３６１１から嵌合送出口３６１２に向けて挿入しやすくなる。
前記軟質チューブ３３のオモリ取付端部３３２が、前記嵌合送出口３６１２に取り付けられる際に、前記嵌合送出口３６１２を挿通して突出させるのが理想的な取付具合であり、このように、該軟質チューブ３３は、該嵌合送出口３６１２によってスライド移動が制限されると共に、該オモリ封止部材３６のオモリ嵌合孔３６１内に密着保持される。

さらに、前記オモリ部材３４の内部空間に、内周壁面と貫通孔３４４が形成される。この内周壁面の外形は前記オモリ封止部材３６の外周壁面と対応し、該オモリ部材３４の内周壁面上に外係合部３４３が形成され、具体的には該外係合部３４３は環状凹突起であり、また、該貫通孔３４４が該オモリ部材３４の中心に貫設される。前述したバルブ封止部材３５と同じように、前記軟質チューブ３３は、前記オモリ封止部材３６内に密着保持されていることから、該オモリ封止部材３６と軟質チューブ３３が一体に接合されて、一つの組立部材３６３３と見なされる。故に、前記軟質チューブ３３を前記オモリ部材３４に連結する時、まず、前記オモリ封止部材３６と軟質チューブ３３を結合して前記一つの組立部材３６３３となり、その後、該組立部材３６３３における前記オモリ取付端部３３２が突出する一端に位置するオモリ封止部材３６を、前記オモリ部材３４の内部空間に挿入する。すると、該オモリ封止部材３６の内係合部３６２（環状凹槽）が該オモリ部材３４の外係合部３４３（環状突起）と強固に係止され、突出している該軟質チューブ３３のオモリ取付端部３３２が自動的に前記貫通孔３４４内に挿通されて、該オモリ部材３４から突出する。

前記硬質チューブ４０の対向する両端部はそれぞれ、頂端部と底端部４１であり、該硬質チューブ４０の頂端部が前記バルブ組立体２０の弁体２３の底部に連結され、該硬質チューブ４０の底端部４１が前記缶体１０の底部に向かうように延伸する。前記硬質チューブ４０が、前記軟質チューブ３３に外嵌されており、該硬質チューブ４０の底端部４１は、該軟質チューブ３３における、吊り下げられるオモリ部材３４の上方に位置する。

本実施例においては、該硬質チューブ４０の底端部と該缶体１０の底部との間の距離を、移動可能距離Ｄ１（図１を参照）とし、該移動可能距離Ｄ１は、該缶体１０の内径より小さいか又は等しく、かつ該硬質チューブ４０は、該缶体１０の高さＤ２（図１を参照）の半分を超える長さを有する。このような構成により、前記缶体１０が傾いている場合において、該硬質チューブ４０が前記軟質チューブ３３の湾曲変形量を適度に制限し、前記オモリ部材３４に貫装される軟質チューブ３３の吸液口が液剤Ａ内に素早く位置決めされる。

詳しく述べると、前記軟質チューブ３３のオモリ取付端部３３２は、前記硬質チューブ４０の底端部４１から下向きに突出しており、該軟質チューブ３３における硬質チューブ４０の底端部４１から突出する部分から前記オモリ部材３４の頂部までの間には、適度に湾曲変形可能な露出区間３３３（図１を参照）を有する。適度に湾曲変形可能な前記露出区間３３３には、前記硬質チューブ４０が外嵌されていないため、前記軟質チューブ３３における露出される部分は、該硬質チューブ４０の底端部４１の開口の外側で、本来の柔軟性や屈曲性を維持しながら、自由に移動または回転することが可能となる。
その結果、露出される軟質チューブ３３は、その一端が前記硬質チューブ４０の底端部４１の開口に当接しながら、他端が該軟質チューブ３３に吊り下げられるオモリ部材３４の自重によって牽引される。具体的には、該軟質チューブ３３３に吊り下げられるオモリ部材３４は、缶内の液剤Ａの残量を問わず、使用中の前記スプレー缶の直立状態や、傾斜状態、或いは傾斜しながらも左右方向軸回りに回転された状態に従って、缶内の液剤Ａへ無難に素早く移動して、液剤Ａ内に浸されるように位置決めされることができる。尚、前記硬質チューブ４０は、ポリエチレン（ＰＥ）からなる硬質直管であって、その内径が前記軟質チューブ３３３の外径よりわずかに大きいことが好ましい。

本実施例においては、前記硬質チューブ４０の内周壁面と前記軟質チューブ３３の外周壁面との間に間隔を有し、該硬質チューブ４０の内径と該軟質チューブ３３の外径との差は、１．４ミリメートルより小さいか又は等しい。このような構成により、前記硬質チューブ４０が、前記軟質チューブ３３の動きを適度に制限することができると共に、組み合わせる時に、該軟質チューブ３３を該硬質チューブ４０内に簡単に挿入することができる。他の実施例においては、前記軟質チューブ３３の外径と、前記硬質チューブ４０の内径との比は、０．３～０．８とすることが好ましく、このような設定により、該硬質チューブ４０内の該軟質チューブ３３の動き範囲を適度に制限すると共に、取り組みを簡単にするための程よい隙間を確保できる。

言い換えれば、本発明に係るスプレー缶に前記硬質チューブ４０が設置されていない場合においては、使用中に当該スプレー缶の噴射ノズル５０を押圧する際に、前記軟質チューブ３３に吊り下げられるオモリ部材３４が、缶内の液剤Ａに浸されるかどうかにかかわらず、缶内の噴射剤の影響、又は使用中に使用者が缶体１０を激しく振ることにより影響を受けて、缶内で動き回ったり倒懸したりすることがよくあることから、液剤Ａ内に浸されて位置決めされることができなくなるので、缶内の液剤Ａを噴出することもできなくなる懸念がある。例えば、飛び回る蚊に噴霧殺虫剤を吹きかけたり、暴力を振るう悪党や不審者に催涙スプレーを噴射したりする場合、使用者がスプレー缶を動態的に操作しているため、前記缶体１０のオモリ部材３４が動き回ったり倒懸してしまったりする不安定な状態となることから、前記チューブ組立体３０の尾端３２は安定した状態で前記液剤Ａ内に浸されるように位置決めされることができないので、液剤Ａを吸引することもなかなか難しい。
前記軟質チューブ３３における前記硬質チューブ４０の底端部４１から前記オモリ部材３４の間に突出する露出区間３３３には、該硬質チューブ４０が外嵌されていない構造によれば、該露出区間３３３が該オモリ部材３４の自重によって牽引されて適度に湾曲変形することができるので、缶内の液剤Ａへ無難に素早く移動して、液剤Ａ内に浸されるように位置決めされたまま保持することができる。

本発明に係るスプレー缶を使用する時においては、前記缶体１０内に液剤Ａ及び噴射剤（図示せず）が予め充填されており、該缶体１０の噴射ノズル５０を押圧して、前記バルブ組立体２０のステム２４が開放状態となると、該缶体１０内の噴射剤によって形成された高い内圧を介して、該液剤Ａが、前記軟質チューブ３３のオモリ取付端部３３２を通って、上方に前記弁体２３へ推進され、その後、該ステム２４の液剤流出口２２を通って、前記噴射ノズル５０の噴出口５１から噴出される。さらに説明すると、噴射剤はメチルエーテル（ＤＭＥ）または窒素（Ｎ_２）の圧縮ガスであることが好ましく、一方、液剤とは、調和した配合製品のこと、例えば殺虫製剤や催涙スプレー製剤などである。

図４及び図５に示すように、本発明の第１実施例においては、前記缶体１０が水平又は傾斜状態になった場合、該缶体１０内の液剤Ａが重力に従って、地面方向に向かうように該缶体１０の底部から側壁箇所に集中する。一方、前記チューブ組立体３０の尾端３２が、前記オモリ部材３４の自重により、該液剤Ａが集中される空間へ向かって素早く移動することもできることから、該チューブ組立体３０の尾端３２の吸液口がずっと液剤内に浸されたまま保持されることができるので、該缶体１０が水平に近い傾斜状態であっても、該チューブ組立体３０は依然としてスプレー缶内の液剤を吸い込んで噴出することができる。
尚、現在、スプレー缶によく使用されるバルブは、１インチサイズ（大容量の缶体に使用）と２０ミリメートルサイズ（２０ｍｍ）（小容量の缶体に使用）の二種類があり、第１実施例でのバルブの寸法は１インチサイズである。

図６～図８に示すように、本発明の第２実施例は、第１実施例とほぼ同じであるが、相違点としては、前記缶体１０Ａは小容量の缶体であることと、前記バルブ組立体２０Ａの規格寸法は２０ミリメートル（２０ｍｍ）のバルブを使用することである。

上述したように、本発明のチューブ組立体３０は、軟質チューブ３３及びオモリ部材３４を含み、該オモリ部材３４は該軟質チューブ３３の尾端に取り付けられ、該軟質チューブ３３のオモリ取付端部３３２は前記硬質チューブ４０の底端部４１から下向きに突出し、該軟質チューブ３３における硬質チューブ４０の底端部４１から突出する部分から前記オモリ部材３４の頂部までの間には、適度に湾曲変形可能な露出区間３３３を有する。これらの構造によれば、該チューブ組立体３０の尾端３２は、該オモリ部材３４の自重により、自動的に地面に向かって任意に移動することが可能となり、本発明に係るスプレー缶が任意の方向に傾いても、又は水平姿勢において任意に左右方向軸回りに回転しても、しかも缶内の液剤の残量の多少にかかわらず、該軟質チューブ３３に吊り下げられるオモリ部材３４の吸液口が、該缶体１０の底部や、該缶体１０の胴体と底部によって構成される接続角部に集中されている液剤Ａ内に浸される。これによって、スプレー缶内の液剤をほぼ完全に排出することができるので、缶内に残した利用できない過剰な液剤Ａによる資源の無駄を減らすことができる。

以上の説明は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明に対して何ら形式上の限定を行うものではない。本発明は好ましい実施形態によって上記のように開示されているが、それは本発明を限定するためのものではなく、すべての当業者が、本発明の技術構想を逸脱しない範囲において、上記に開示する技術内容を用いて変更及び修飾を行った等価の実施形態で、且つ本発明の技術構想の内容を逸脱しないものは、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施形態に対して行われたいかなる簡単な修正、等価の変更及び修飾も、依然としてすべて本発明の技術構想の範囲内にある。

１０、１０Ａ缶体
１１底壁
１２内部空間
２０、２０Ａバルブ組立体
２１液剤流入口
２２液剤流出口
２３弁体
２３１外係合部
２３２液剤通路
２４ステム
２５固定キャップ
３０チューブ組立体
３１先端
３２尾端
３３軟質チューブ
３３１バルブ取付端部
３３２オモリ取付端部
３３３露出区間
３４オモリ部材
３４１環状カウンターウエイト
３４２緩衝カバー
３４３外係合部
３４４貫通孔
３５バルブ封止部材
３５１バルブ嵌合孔
３５１１嵌合挿入口
３５１２嵌合送出口
３５２内係合部
３５３スリット
３５３３組立部材
３６オモリ封止部材
３６１オモリ嵌合孔
３６１１嵌合挿入口
３６１２嵌合送出口
３６２内係合部
３６３３組立部材
４０硬質チューブ
４１底端部
５０噴射ノズル
５１噴出口
Ａ液剤
９１、９１Ａ缶体
９１１角部
９２、９２Ａバルブ組立体
９３、９３Ａチューブ
９３１、９３１Ａ先端
９３２、９３２Ａ尾端
９４、９４Ａ噴射ノズル
９４１、９４１Ａ噴出口
９７噴霧ガン
９７１トリガー
９５固定キャップ
９６弁体
Ｄ１移動可能距離
Ｄ２缶体の高さ

Claims

スプレー缶であって、缶体と、バルブ組立体と、チューブ組立体と、硬質チューブとを備え、
前記缶体は、装着開口を有する有底中空筒構造体であり、
前記バルブ組立体は、前記缶体の装着開口に封止固定されると共に、該缶体の内部空間に配置される液剤流入口と、該缶体の外部に配置される液剤流出口とを含み、該液剤流入口と該液剤流出口とが選択的に連通され、
前記チューブ組立体は、互いに連通する先端と尾端を有し、該先端が前記バルブ組立体の液剤流入口と連通し、該尾端が前記缶体の底部に近づくように延在し、該チューブ組立体が、軟質チューブとオモリ部材を含み、該軟質チューブの対向する両端部がそれぞれ、該バルブ組立体の液剤流入口と連通するバルブ取付端部と、該缶体の底部へ延伸するオモリ取付端部であり、該オモリ部材が、該軟質チューブのオモリ取付端部に設けられ、該缶体が揺れ動く際に、該オモリ部材の自重により、該チューブ組立体の尾端が自動的に地面方向に向かって移動し、
前記硬質チューブは、頂端部が前記バルブ組立体に連結され、その底端部が前記缶体の底部に向かうように延伸し、
前記軟質チューブが前記硬質チューブ内に貫設され、
該軟質チューブのオモリ取付端部が該硬質チューブの底端部から下向きに突出し、
該軟質チューブにおける該硬質チューブの底端部から突出する箇所から前記オモリ部材の頂部までの間に露出区間を有し、
前記硬質チューブは、前記缶体の高さの半分を超える長さを有し、該硬質チューブの底端部と該缶体の底部との間の距離を、移動可能距離とし、
該移動可能距離は、該缶体の内径より小さいか又は等しいことを特徴とする、
スプレー缶。
前記チューブ組立体は、オモリ封止部材をさらに含み、該オモリ封止部材の中心に嵌合孔が形成され、該嵌合孔の対向する両端部がそれぞれ嵌合挿入口と嵌合送出口であり、該オモリ封止部材の嵌合孔が前記軟質チューブのオモリ取付端部の外周に嵌装されることで、該軟質チューブが該オモリ封止部材の嵌合孔内に密着保持されることを特徴とする請求項１に記載のスプレー缶。
前記オモリ封止部材上にスリットが設けられ、該スリットは、該オモリ封止部材の外周壁を貫通するように、該オモリ封止部材の嵌合送出口の開口周縁に切り込みを形成し、このため、該嵌合送出口をより簡単に弾性変形して拡張させることができることを特徴とする請求項２に記載のスプレー缶。
前記オモリ封止部材の嵌合孔の内周壁面の直径がテーパ状に縮径しており、該オモリ封止部材が前記軟質チューブに嵌装されていない場合、該オモリ封止部材の嵌合孔の嵌合送出口の開口の直径は、該軟質チューブの外径よりも小さいことを特徴とする請求項３に記載のスプレー缶。
前記オモリ封止部材の外周壁面上に、環状凹槽である内係合部が設けられ、前記オモリ部材の内周壁面上に、環状突起である外係合部が設けられ、該オモリ部材の外係合部と該オモリ封止部材の内係合部とは互いに係合可能に構成されることを特徴とする請求項２に記載のスプレー缶。
前記チューブ組立体は、バルブ封止部材をさらに含み、該バルブ封止部材の中心に嵌合孔が形成され、該嵌合孔の対向する両端部がそれぞれ嵌合挿入口と嵌合送出口であり、該バルブ封止部材の嵌合孔が、前記軟質チューブのバルブ取付端部の外周に嵌装されることで、該軟質チューブが該バルブ封止部材の嵌合孔内に密着保持されることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のスプレー缶。
前記オモリ部材に貫通孔が形成され、前記軟質チューブは、該オモリ部材の貫通孔を貫通して、前記缶体の底部に近づくことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のスプレー缶。
前記オモリ部材が、環状カウンターウエイトと、該環状カウンターウエイトを被覆する緩衝カバーとを含むことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のスプレー缶。
前記軟質チューブは、その材質がポリエチレンであり、その内径が０．７５～０．８５ｍｍ、外径が１．４０～１．５５ｍｍの範囲であることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のスプレー缶。
前記硬質チューブの内周壁面と前記軟質チューブの外周壁面との間に間隔を有し、該硬質チューブの内径と該軟質チューブの外径との差は、１．４ミリメートルより小さいか又は等しいことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のスプレー缶。