JP7161898B2 - 定量吐出スクイズ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、定量吐出スクイズ容器に関し、特に、内容液を所定量吐出させるスクイズ操作部を有する定量吐出スクイズ容器に関する。
スクイズ容器は、例えばスクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体の胴部を手で把持してスクイズ(圧搾)することにより、容器本体をスクイズ変形させて、内容液を吐出口から吐出箇所に向けて所定量吐出させるものである。また、容器本体の胴部をスクイズした際に、容器の変形量にバラツキが生じず、繰り返し行われるスクイズ操作毎に一定量又は略一定量の内容液が各々吐出されるように工夫した、いわゆる定量吐出スクイズ容器も開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1や特許文献2の定量吐出スクイズ容器は、容器本体の内部に当接部材を取り付けたり、ブリッジ部が形成された筒状カバー体を容器本体の外周壁を覆って取り付けたりする必要があるため、構造が複雑になると共に、製造コストも増大する。このようなことから、本願出願人は、容器本体の形状を工夫することで、繰り返しスクイズ操作した際の容器本体のスクイズ変形量にバラツキが生じないように規制して、内容液を一定量ずつ吐出できるようにした定量吐出スクイズ容器を開発している(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
特開平10-24950号公報 特開2005-029199号公報 特開2011-121604号公報 特開2016-60526号公報
特許文献3や特許文献4の定量吐出スクイズ容器は、スクイズ操作部に、鈍角の交差角度で交差する2面に沿って配置された、一対の斜面部を含む山形状断面を有する圧搾面部を備えている。また、特許文献3や特許文献4の定量吐出スクイズ容器は、圧搾面部の山形状断面の頂部に指を押し当てて圧搾した際に、一対の斜面部が交差角度を拡げるようにして変形しながら、両側の山形状断面の裾部の間隔を押し拡げると共に、押し拡げる力が無くなるまで斜面部が変形した後、圧搾面部が谷形状に反転しないように規制される。これによって、繰り返し行われるスクイズ操作による容器本体のスクイズ変形量にバラツキが生じないようにして、内容液を一定量ずつ吐出させることが可能になる。
一方、このような定量吐出スクイズ容器では、容器本体の容量が例えば800mL以上の比較的大きな容量となっていると、スクイズ操作によってスクイズ操作部を変形させる際の変形が、スクイズ操作部の周囲に及び易くなる。このため、内容液の吐出量にバラツキを生じ易くなると考えられることから、特に容器本体の容量を大きくした場合に、スクイズ操作部をスクイズする際の変形が周囲に及ぶのを効果的に抑制して、内容液を、バラツキの少ないより安定した状態で一定量ずつ吐出させることを可能にする技術の開発が望まれている。
本発明は、特に容器本体の容量を大きくした場合でも、スクイズ操作部をスクイズする際の変形が周囲に及ぶのを効果的に抑制して、内容液を、バラツキの少ない、より安定した状態で一定量ずつ吐出させることのできる定量吐出スクイズ容器を提供することを目的とする。
本発明は、容器本体の少なくとも一部分をスクイズ変形させて吐出口から内容液を所定量吐出させる、スクイズ操作部を有する定量吐出スクイズ容器であって、前記容器本体の胴部の上下方向中間部分に、前記スクイズ操作部が設けられており、該スクイズ操作部は、圧搾面部を有しており、該圧搾面部の上方部分及び下方部分の少なくとも一方に、変形抑制補強部が形成されている定量吐出スクイズ容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の定量吐出スクイズ容器によれば、スクイズ操作部をスクイズする際の変形が周囲に及ぶのを効果的に抑制して、内容液を、バラツキの少ない、より安定した状態で一定量ずつ吐出させることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る定量吐出スクイズ容器の容器本体の斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る定量吐出スクイズ容器の容器本体の、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る定量吐出スクイズ容器の容器本体の断面形状を説明する、正面図、及び該正面図のA-A、B-B、C-C、D-D、及びE-Eに沿った各々の模式断面図である。 (a)、(b)は、本発明の好ましい一実施形態に係る定量吐出スクイズ容器において、スクイズ操作時に容器本体をスクイズ変形させる状況を説明する、図3の正面図のC-C、及びD-Dに沿った模式断面図である。 平均吐出量及び吐出量のバラツキの算出結果を示すグラフである。 (a)、(b)は、他の形態の圧搾面部を備える定量吐出スクイズ容器の容器本体を例示する斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を具体的に説明する。図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係る定量吐出スクイズ容器10は、スクイズ変形可能なプラスチックからなる容器本体11と、容器本体11の口首部12に着脱可能に装着されるキャップ部材(図示せず)とからなる。キャップ部材は、吐出ノズル部を備えるノズル付きキャップ等であることが好ましい。スクイズ容器10の容器本体11には、内容液として、例えば衣料用液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、食器用洗剤、入浴剤等を収容することができる。容器本体11は、例えば600~1500mL、好ましくは700~1000mL程度の比較的大きな容量のものとなっている。スクイズ容器10は、容器本体11の胴部13を把持して傾倒又は倒立させた状態で、把持した胴部13のスクイズ操作部14をスクイズ方向X(図2(b)、図4(a)参照)にスクイズ(圧搾)することで、スクイズ操作部14を変形させることにより、例えばキャップ部材に設けられた吐出ノズル部から、内容液を吐出箇所に向けて所定量吐出させることができる。
本実施形態のスクイズ容器10は、容器本体11の形状を工夫することにより、スクイズ操作部14の所定の位置を指で圧搾して、繰り返しスクイズ操作した際に、容器本体11のスクイズ変形量にバラツキが生じないように規制して、内容液を一定量ずつ吐出させる機能を備える。また、本実施形態のスクイズ容器10は、容器本体11が例えば600~1500mL程度の比較的大きな容量のものであっても、好ましくは片手で容易に把持できるようにすると共に、スクイズ操作時にスクイズ操作部14以外の部分が変形するのを効果的に抑制して、内容液を、バラツキが生じるのを抑えつつ、一定量ずつより安定した状態で吐出できるようにする機能を備えている。本実施形態では、繰り返し行われる各々のスクイズ操作によって吐出させる、一回の内容液の吐出量は、1~30mLとなるように設定されていることが好ましく、5~15mLとなるように設定されていることが更に好ましい。
そして、本実施形態の定量吐出スクイズ容器10は、図1及び図2(a)~(c)に示すように、 容器本体11の少なくとも一部分をスクイズ変形させて、例えばキャップ部材(図示せず)に設けられた吐出ノズル部の吐出口(図示せず)から内容液を所定量吐出させる、スクイズ操作部14を有するスクイズ容器であって、容器本体11の胴部13の上下方向中間部分に、スクイズ操作部14が設けられている。スクイズ操作部14は、圧搾面部15を有しており、圧搾面部15の上方部分及び下方部分の少なくとも一方として、好ましくは下方部分に、変形抑制補強部16が形成されている。
ここで、容器本体11の「上下」は便宜的に規定するものであり、「上下方向」は、容器本体11の底部11aを載置面に載置した際に容器本体11が立設する方向Z(図2(a)、(b)参照)であり、容器本体11の軸方向である。また、「上方」は、容器本体の軸方向の一方側であって、容器本体11の底部11aから口首部12に向かう方向であり、「下方」は、容器本体の軸方向の他方側であって、容器本体11の口首部12から底部11aに向かう方向である。従って、内容液を吐出させる際に、口首部12が底部11aよりも下側に配置されるように容器本体11を傾けた状態とした場合でも、圧搾面部15の上方部分は該圧搾面部15の口首部12側に位置する部分であり、圧搾面部15の下方部分は該圧搾面部15の底部11a側に位置する部分である。また、容器本体11において、圧搾面部15と交差する方向が奥行き方向Dであり、該奥行き方向Dと直交する方向が横幅方向W(図2(a)、(b)参照)である。また、容器本体11の胴部13の上下方向中間部分は、胴部13の上端及び下端を除いた部分であり、例えば胴部13を上下方向に1~10の領域に等分割した場合に、上から2~9番目の領域に位置する部分である。
変形抑制補強部16は、圧搾面部15の上方部分又は下方部分のいずれか、又は双方に設けることができるが、本実施形態では、後述するように、スクイズ操作部14は、容器本体11の上下方向中央部よりも上部に片寄せて配設されており、これによって容器本体11の胴部13は、圧搾面部15の下方部分の方が、スクイズ操作した際により変形し易くなっていることから、圧搾面部15の下方部分にのみ、変形抑制補強部16が設けられている。なお、「上部」は、片寄せする部位より上方に位置する部位を指す。
また、本実施形態では、好ましくは変形抑制補強部16は、圧搾面部15の下辺部15bから離間して、当該下辺部15bの下方部分に、周方向に延設して形成された変形抑制補強リブ16となっている。圧搾面部15と変形抑制補強リブ16との間には、帯状周面領域が形成されている。帯状周面領域は、圧搾面部15の下辺部15bとリブ16との間に周方向に細幅に延びる領域である。
また、本実施形態では、容器本体11は、胴部13の上下方向中間部分に、絞り領域13cを備えており、絞り領域13cは、これの上方領域13a及び下方領域13bよりも断面積が絞られており、この絞り領域13cにスクイズ操作部14が設けられている。
さらに、本実施形態では、スクイズ操作部14は、図3及び図4(a)にも示すように、鈍角で交差する2面に沿って配置される一対の斜面部15aを含む山形状断面を有する圧搾面部15と、圧搾面部15の山形状断面の裾部17と接続部18を介して一体として連続形成される、圧搾面部15と対向する背面に向うほど横幅方向Wの長さが短くなる部分を含む断面形状有する圧搾支持部19とからなる横断面形状を備えている。圧搾支持部19は、好ましく円弧状又はU字状の断面形状を有している。
圧搾面部15の山形状断面の頂部20における所定の位置に指を押し当てて圧搾した際に、一対の斜面部15aが交差角度θ(図4(a)参照)を拡げるように変形しながら、両側の山形状断面の裾部17の間隔を円弧状断面又はU字状断面の圧搾支持部19との接続部18において押し拡げると共に、押し拡げる力が無くなるまで斜面部15aが変形した後、圧搾面部15は谷形状に反転しないように規制されて、頂部20の所定の位置20aに指を押し当てて繰り返し行われるスクイズ操作による容器本体11のスクイズ変形量に、バラツキが生じ難いようになっている。変形抑制補強部である変形抑制補強リブ16は、後述するように、スクイズ操作部14の圧搾面部15を圧搾した際の変形が、たわみ変形として容器本体11の胴部13の下方領域13bに連続して及ぶのを、効果的に抑制する機能を備えている。
さらにまた、本実施形態では、スクイズ操作部14の圧搾面部15には、図1及び図2(a)に示すように、下辺部15bに沿って下辺部段差接続部22が設けられていると共に、上辺部15cに沿って上辺部段差接続部23が設けられている。これらによって、圧搾面部15は、これの下方部分や上方部分の胴部13と区画されている。
本実施形態では、定量吐出スクイズ容器10を構成する容器本体11は、底部11aと、胴部13と、肩部11bと、口首部12とを備える、中空のボトル形状に形成されている。容器本体11は、例えばポリエチレンテレフタレ-ト、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、塩化ビニル等の、スクイズ変形可能なプラスチック容器を形成するのに適した公知の各種の合成樹脂を用いて、例えばブロー成形、延伸ブロー成形等することにより形成される。容器本体11は、例えば250mm程度の高さH(図2(c)参照)を有する、横幅方向W(図2(a)参照)の長さや奥行き方向D(図2(b)参照)の長さに比べて高さHが高い縦長中空のボトル形状に形成される。容器本体11が、横幅方向Wの長さや奥行き方向Dに比べて高さHの高い縦長中空のボトル形状に形成されていることにより、胴部13の絞り領域13cにおける太さを、片手で容易に把持できる程度の太さに保持しつつも、例えば600~1500mL程度の比較的大きな容量を、容器本体11に容易に確保することが可能になる。
また、本実施形態では、容器本体11は、上端部分の肩部11b及び口首部12と、下端部分の底部11aとが、胴部13よりも厚肉に形成されている。これによって、容器本体11は、胴部13の上端部分や下端部分の断面形状を、強固に且つ安定した状態で保持できるようになっている。また、容器本体11は、肩部11bが円形に近い楕円形の断面形状となるように形成されていると共に、底部11aが、奥行き方向Dの長さに対する横幅方向Wの長さの比が大きくなった、より扁平な断面形状となるように形成されている。これらによって、肩部11bや底部11aと連続する、胴部13の上方領域13aや下方領域13bもまた、胴部13の横幅方向Wと奥行き方向Dの長さが異なる扁平な断面形状を備えている(図3参照)。容器本体11の胴部13の上方領域13aや下方領域13bが、胴部13の横幅方向Wの長さと奥行き方向Dの長さとが異なる扁平な断面形状を備えていることにより、スクイズ操作部14が設けられた絞り領域13cの断面積の大きさを変更せずに、内溶液を収容可能な容量を拡大することが可能となり、スクイズ操作部14の把持のし易さの維持と、容量の拡大との両立を、容易に図ることが可能になる。横幅方向Wと奥行き方向Dの長さが異なる扁平な断面形状として、好ましくは図3に示すような長径及び短径を有する楕円形の断面形状、四角形の断面形状等が挙げられる。
本実施形態では、スクイズ操作部14が設けられた絞り領域13cを挟んだ上方領域13a及び下方領域13bは、奥行き方向Dの長さに対する横幅方向Wの長さの比が大きくなった、扁平な楕円形の断面形状を有していることで、スクイズ操作部14に圧搾力を加えた際の変形が、これらの扁平な断面形状に及び易くなっており、特に下方領域13bは、スクイズ操作部14が容器本体11の上下方向中央部よりも上部に片寄せて配設されていて、スクイズ操作した際に変形し易くなっている。本実施形態では、下方領域13bにおける圧搾面部15の下方部分に、好ましくは変形抑制補強リブ16による変形抑制補強部が設けられていることにより、スクイズ操作部14の圧搾面部15を圧搾した際の変形が、たわみ変形として容器本体11の胴部13の下方領域13bに連続して及ぶのを、効果的に抑制できるようになっている。
さらに、本実施形態では、スクイズ操作部14が設けられた絞り領域13cは、容器本体11の上下方向中央部よりも上部に片寄せて配設されている。これによって、容器本体11に収容された内容液の量が例えば半分以下に減ってきた場合でも、容器本体11を傾倒又は倒立させた状態で、スクイズ操作部14の部分の内部に内容液を保持したままスクイズ操作をすることが可能になって、残りの内容液をスムーズに吐出することが可能になる。本実施形態では、胴部13の絞り領域13cは、好ましくは40~80mm程度の高さを有する領域となっており、上方領域13aは、好ましくは40~80mm程度の高さを有する領域となっており、下方領域13bは、好ましくは80~140mm程度の高さを有する領域となっている。
さらにまた、本実施形態では、上方領域13a及び下方領域13bは、絞り領域13c側から上方又は下方に向けて断面積を連続して拡大させる部分を備えている。これによって、スクイズ操作部14が設けられた絞り領域13cの断面積の大きさを変更せずに、内溶液を収容可能な容量を拡大することが可能となり、スクイズ操作部14の把持のし易さの維持と、容量の拡大との両立を、容易に図ることが可能になる。
また、本実施形態では、下方領域13bの断面形状は、絞り領域13cの断面形状に比べて、奥行き方向Dの長さに対する横幅方向Wの長さの比(横幅方向Wの長さ/奥行き方向Dの長さ)が大きくなっている(図3参照)。これによって、スクイズ操作部14が設けられた絞り領域13cの断面積の大きさを変更せずに、内溶液を収容可能な容量を拡大することが可能となり、スクイズ操作部14の把持のし易さの維持と、容量の拡大との両立を、容易に図ることが可能になる。また、本実施形態では、下方領域13bの横幅方向Wの長さが奥行き方向Dの長さに対して長くなっている容器本体11の正面部に圧搾面部15が位置しているので、スクイズ操作性に優れる。
スクイズ操作部14は、上述のように、一対の斜面部15aを含む山形状断面を有する圧搾面部15と、圧搾面部15の山形状断面の裾部17と接続部18を介して一体として連続形成される、圧搾支持部19とからなる横断面形状を有している(図3参照)。圧搾面部15は、容器本体11の正面部における、胴部13の上下方向中央部よりも上部に片寄せて配設されている、把持領域部13cに設けられている。圧搾支持部19は、容器本体11の胴部13の正面部における、圧搾面部15が配置された絞り領域13cにおいて、圧搾面部15の両側の側辺部15dに沿った接続部18を介して、圧搾面部15と接続している。圧搾支持部19は、スクイズ操作部14が設けられた把持領域部13cの、両側の側面部及び背面部を形成しており、圧搾面部15と対向する背面部に向うほど横幅方向Wの長さが短くなる部分を含む断面形状として、好ましくは全体として円弧状の断面形状を備えている。
圧搾支持部19は、相当の保形剛性を備えていることにより、スクイズ操作時に圧搾面部15に負荷される圧搾力を安定した状態で支持できるようになっている。圧搾支持部19は、保形剛性の大きな好ましくは円弧状の断面形状によって、例えば胴部13を把持した手の平に圧搾時の反力を効率良く支持させることができるようになっている。本実施形態では、圧搾支持部19に、当該圧搾支持部19の保形剛性をさらに向上させる剛性補強リブ21が、周方向に延設して、上下方向に間隔をおいて複数設けられている。剛性補強リブ21によって、圧搾面部15に圧搾力を負荷した際の反力をより効率良く支持させることが可能になる。
圧搾面部15は、図1、図2(a)、及び図3に示すように、両側の側辺部15dに沿った接続部18と、上辺部15cに沿った上辺部段差接続部23と、下辺部15bに沿った下辺部段差接続部22とによって、4方が胴部13の他の領域から区画された、パネル形状の領域となっている。圧搾面部15の両側の側辺部15dは、圧搾支持部19との接続部18となっている。本実施形態では、両側の一対の側辺部15dは、上辺部段差接続部23の両端部から、下方に向けて間隔を滑らかに狭めた後に、圧搾面部15の高さ方向の中間部分に向けて間隔を滑らかに広げ、さらに下方に向けて間隔を滑らかに狭めた後に、下端部分において再度間隔を滑らか広げた形状を備えている。また一対の側辺部15dは、各々の下端部を下辺部段差接続部22の両端部に接続させると共に、圧搾面部15の頂部20の中心線を対称軸とする、対称な曲線状の凹凸形状を備えるように形成されている。本実施形態では、両側の側辺部15dの間隔が最も広がった部分の高さ位置と同様の高さ位置を、圧搾時に指を押し当てるべき所定の位置20aとして、圧搾面部15の山形状断面の頂部20に、平坦部を形成し、当該所定の位置20aを明示するようになっている。
本実施形態では、上辺部段差接続部23は、圧搾面部15の上辺部15cに沿って設けられており、圧搾面部15をこれの上方部分から区画する部分であって、上方に向けて凸となった円弧状の正面形状を備えている。また下辺部段差接続部22は、圧搾面部15の下辺部15bに沿って設けられており、圧搾面部15をこれの下方部分から区画する部分であって、横方向に直線状に延設する正面形状を備えている。
本実施形態では、圧搾面部15の頂部20は、相当の横巾を有する平坦な頂面となっており、その中心線を両側の側辺部15dの間の中央部に配置して、上辺部段差接続部23の中央部分から下辺部段差接続部22の中央部分に至るまで、縦方向に延設して設けられている。一対の斜面部15aは、頂部20の両側の側縁部から両側の側辺部15dに向けて、緩い勾配で傾斜して各々設けられている。また圧搾面部15の頂部20には、圧搾時に指を押し当てるべき所定の位置20aを明示する平坦部が設けられている。
そして、本実施形態では、好ましくはスクイズ操作部14における圧搾面部15の下辺部15bの下方部分に、変形抑制補強部16が形成されている。変形抑制補強部16は、好ましくは、圧搾面部15の下辺部15bから離間して、当該下辺部15bの下方部分に、周方向に延設して形成された変形抑制補強リブ16となっている。変形抑制補強部が、圧搾面部15の下辺部15bから離間して周方向に延設して形成された変形抑制補強リブ16となっていることにより、スクイズ操作部14の圧搾面部15をスクイズ(圧搾)した際に、これの下方部分へ変形が及んだり、拡がったりするのを、効果的に抑制することが可能になる。本実施形態では、変形抑制補強リブ16は、好ましくは胴部13の表面から内側に窪んで形成された、凹溝状の線状リブとなっている(図2(a)~(c)参照)。変形抑制補強リブ16は、胴部13の内面側では、内面から容器本体11の内側に突出した凸状の線状リブとなっている。また、変形抑制補強リブ16は、凹溝状の線状リブの断面形状(表面側)として、円弧状、V字状、U字状等の断面形状が挙げられる。変形抑制補強リブ16が、凹溝状の線状リブによって形成されていることにより、加飾(ラベル等のデコレーション)に影響を及ぼすことなく、圧搾面部15の下方部分の変形を抑制することが可能になる。凹溝状の線状リブによる変形抑制補強リブ16は、例えば溝幅w(図2(b)参照)が1~5mm、溝深さd(図2(b)参照)が1~4mmとなっていることが好ましい。変形抑制補強リブ16は、胴部13の表面から外側に突出して形成された、凸状の線状リブであっても良い。変形抑制補強リブである凹溝状又は凸状の線状リブは、直線状の他、例えば波状やV字の繰り返し等の形状で、周方向に延設していても良い。
また、本実施形態では、変形抑制補強リブ16の断面形状は、容器本体11の胴部13の表面側が凹状に、内面側(内側)が凸状に形成されているが、これに限られず胴部13の表面側が凹状で内面側が平坦状、表面側が凸状で内面側が凹状、表面側が凸状で内面側が平坦状、あるいは表面側が凸状で内面側が凸状の形態から適宜選択することができる。後述するように、容器本体11の胴部13の外周面にシュリンクラベル(図示せず)が装着された状態とする場合には、変形抑制補強リブ16は、表面側が凹状となっていることが好ましい。
なお、前述の剛性補強リブ21の断面形状も、変形抑制補強リブ16と同様の形状となっている。
また、前述のように圧搾面部15と変形抑制補強リブ16との間には帯状周面領域が形成され、変形抑制補強リブ16は、圧搾面部15の下辺部15bから離間して設けられていることが好ましい。これによって、効果的に圧搾面部の変形を下方へ伝わりにくくし、変形を抑制することが可能になる。このような観点から、帯状周面領域の幅(容器本体11が立設する方向Zの長さ)は、変形抑制補強リブ16の溝幅wの2~20倍であることが好ましい。また同様の観点から、変形抑制補強リブ16は、圧搾面部15の下辺部15bから5~20mm離間して設けられていることが好ましく、10~15mm離間して設けられていることがよりに好ましい。ここで、圧搾面部15の下辺部15bと変形抑制補強リブ16との離間長さは、下辺部15bの下縁と変形抑制補強リブ16の上縁との間の離間長さである。
また、変形抑制補強リブ16は、上下方向に例えば5~20mm程度の間隔(中心間隔)をおいて、少なくとも2本設けられていることが好ましい。これによって、スクイズ操作部14の圧搾面部15を圧搾した際の変形が、たわみ変形として容器本体11の胴部13の下方領域13bに連続して及ぶのを、効果的に抑制することが可能になる。
また、変形抑制補強リブ16は、容器本体11の全周に亘って連続して、周方向に延設して設けられていることが好ましい。これによって、変形抑制補強リブ16の上下が分断又は遮断されることになるので、より変形が下方に伝わり難くして、変形を抑制することが可能になる。
さらに、スクイズ操作部14の圧搾面部15を圧搾した際の変形が、たわみ変形として容器本体11の胴部13の下方領域13bに連続して及ぶのを抑制する観点から、変形抑制補強リブ16の圧搾面部15の下辺部15bからの離間長さは、変形抑制補強リブ16の溝幅wよりも大きくなっていることが好ましい。変形抑制補強リブ16は、少なくとも圧搾面部15の直下部分に形成されていることが好ましく、容器本体11を圧搾面部15と対向する正面側から見た際に、容器本体11の全幅に亘って形成されていることがより好ましく、正面部から側面部に亘って形成されていることが更に好ましく、全周に形成されていることが特に好ましい。
本実施形態では、定量吐出スクイズ容器10は、好ましくは容器本体11の胴部13の外周面を覆って、シュリンクラベル(図示せず)が装着された状態で、製品化されるようになっている。シュリンクラベルを装着することによって、上下方向中間部分に断面積が絞られた絞り領域13cを備える容器本体11の胴部13の外周面に、装飾や宣伝や説明書きが施されたラベルを、密着させた状態で綺麗に取り付けることが可能になる。これによって、定量吐出スクイズ容器10の美観や意匠性を向上させることが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の定量吐出スクイズ容器10によれば、スクイズ操作部14をスクイズする際の変形が周囲に及ぶのを効果的に抑制して、内容液を、バラツキの少ない、より安定した状態で一定量ずつ吐出させることが可能になる。特に容器本体11の容量を大きくした場合に有効である。
すなわち、本実施形態によれば、定量吐出スクイズ容器10には、容器本体11の胴部13の上下方向中間部分に設けられたスクイズ操作部14における、圧搾面部15の下辺部15bの下方部分に、好ましくは当該下辺部15bから離間して、周方向に延設する変形抑制補強リブ16による変形抑制補強部が形成されている。
これによって、圧搾面部15の頂部20の平坦部となっている所定の位置20aに、指を押し当て圧搾することにより、スクイズ操作部14の圧搾面部15をスクイズ変形させて内容液を吐出する際に、圧搾面部15の変形が、変形抑制補強リブ16によって、当該変形抑制補強リブ16よりも下方に及ばないようにすることできるので、スクイズ操作部14の周囲の変形量を小さく留めることが可能になる。これによって、内容液の吐出量が、繰り返し行われる各々のスクイズ操作でバラツクことを効果的に抑制して、内容液を一定量ずつ、より安定した状態で吐出させることが可能になる。
またこれによって、変形抑制補強部が設けられていない従来のもののように、スクイズ操作部14の圧搾面部15を圧搾した際の変形が、厚肉に形成された底部との接続部分を支点とするたわみ変形として、容器本体の胴部の下方領域の全体に連続して及ぶことになるのを効果的に回避して、スクイズ操作部14の周囲の変形量を小さく留めることで、内容液の吐出量が、繰り返し行われる各々のスクイズ操作でバラツクことを抑制して、内容液を一定量ずつ、より安定した状態で吐出させることが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、容器本体は、断面積が絞られた絞り領域を備えている必要は必ずしも無く、スクイズ操作部が設けられた絞り領域は、上方領域や下方領域と同様の断面積を有する部分であっても良い。容器本体は、例えば600~1500mLの比較的大きな容量のものである必要は必ずしも無く、これよりも大きな容量や、小さな容量を備えるものであっても良い。上方領域や下方領域は、胴部の横幅方向と奥行き方向の長さが異なる扁平な断面形状を備えている必要は必ずしも無い。変形抑制補強リブは、圧搾面部の上方部分又は下方部分に、1本のみ、又は3本以上設けられていても良い。変形抑制補強リブは、容器本体の全周に亘って連続して設けられている必要は必ずしもなく、断続的に設けられていたり、圧搾面部の下辺部の直下部分にのみ、設けられていても良い。変形抑制補強部は、圧搾面部の下辺部の下方部分に、周方向に延設して形成された変形抑制補強リブである必要は必ずしも無く、間欠状の補強リブ、補強パネル、別部材を用いた補強手段等のその他の構造による変形抑制補強部であっても良い。変形抑制補強部は、圧搾面部の上方部分の設けることもでき、上方部分及び下方部分の双方に設けることもできる。
さらに、スクイズ操作部に設けられた圧搾面部は、図1、図2(a)、及び図3に示す形態のものである必要は必ずしも無く、例えば図6(a)、(b)に示す圧搾面部のように、スクイズ(圧搾)することで変形して内容液を所定量吐出させることが可能な、その他の種々の形態の圧搾面部であっても良い。図6(a)、(b)に示す定量吐出スクイズ容器においても、スクイズ操作部14は、圧搾面部15と、圧搾面部15の山形状断面の裾部17と接続部18を介して一体として連続形成される、圧搾面部15と対向して配置される圧搾支持部19とからなる横断面形状を備えている。図6(a)に示す圧搾面部15は、周方向に直線状の平坦な面を山形状断面の頂部20としており、頂部20の所定の位置20aに、指を押し当てて圧搾することを明示する凸部が形成されている。図6(b)に示す圧搾面部15は、上方に向かって頂部20の幅が狭くなり、圧搾面部15の山形状断面の斜面部15aが、上方において幅が狭くなった頂部20と連結するように、頂部20側に延出する斜め面を形成している。圧搾面部15は、周方向及び上下方向に凸の緩やかな曲面を形成している。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の付記(定量吐出スクイズ容器等)を開示する。
<1>
容器本体の少なくとも一部分をスクイズ変形させて吐出口から内容液を所定量吐出させる、スクイズ操作部を有する定量吐出スクイズ容器であって、前記容器本体の胴部の上下方向中間部分に、前記スクイズ操作部が設けられており、該スクイズ操作部は、圧搾面部を有しており、該圧搾面部の上方部分及び下方部分の少なくとも一方に、変形抑制補強部が形成されている定量吐出スクイズ容器。
<2>
前記容器本体は、胴部の上下方向中間部分に、絞り領域を備えており、該絞り領域は、これの上方領域及び下方領域よりも断面積が絞られており、該絞り領域に前記スクイズ操作部が設けられている<1>記載の定量吐出スクイズ容器。
<3>
前記スクイズ操作部が設けられた前記絞り領域は、前記容器本体の上下方向中央部よりも上部に片寄せて配設されている<2>記載の定量吐出スクイズ容器。
<4>
前記上方領域及び前記下方領域は、上方又は下方に向けて断面積を連続して拡大させる部分を備えている<2>又は<3>記載の定量吐出スクイズ容器。
<5>
前記上方領域又は前記下方領域は、前記圧搾面部と交差する奥行き方向の長さと、該奥行き方向と直交する横幅方向の長さとが異なる扁平な断面形状を備えている<2>~<4>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<6>
前記下方領域の断面形状は、前記絞り領域の断面形状に比べて、前記圧搾面部と交差する奥行き方向の長さに対する、該奥行き方向と直交する横幅方向の長さの比(横幅方向の長さ/奥行き方向の長さ)が大きくなっている<2>~<5>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<7>
前記スクイズ操作部は、鈍角で交差する2面に沿って配置される一対の斜面部を含む山形状断面を有する前記圧搾面部と、該圧搾面部の山形状断面の裾部と接続部を介して一体として連続形成される、前記圧搾面部と対向する背面部に向うほど幅方向の長さが短くなる部分を含む断面形状を有する圧搾支持部とからなる横断面形状を備えている<1>~<6>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<8>
前記圧搾支持部に、剛性補強リブが、周方向に延設して、上下方向に間隔をおいて複数設けられている<7>記載の定量吐出スクイズ容器。
<9>
前記変形抑制補強部は、前記圧搾面部の下辺部又は上辺部から離間して、当該下辺部の下方部分又は当該上辺部の上方部分に、周方向に延設して形成された変形抑制補強リブである<1>~<8>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<10>
前記変形抑制補強リブは、上下方向に間隔をおいて、少なくとも2本設けられている<9>記載の定量吐出スクイズ容器。
<11>
前記変形抑制補強リブは、前記容器本体の全周に亘って連続して、周方向に延設して設けられている<9>又は<10>記載の定量吐出スクイズ容器。
<12>
前記容器本体の外周面を覆って、シュリンクラベルが装着されている<1>~<11>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<13>
前記圧搾面部と前記変形抑制補強リブとの間に、帯状周面領域が形成されている<9>~<12>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<14>
前記帯状周面領域の幅は、変形抑制補強リブの溝幅の2~20倍である<13>に記載の定量吐出スクイズ容器。
<15>
前記圧搾支持部は、円弧状又はU字状の断面形状を有している<7>~<14>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<16>
前記変形抑制補強部である変形抑制補強リブは、前記圧搾面部の下辺部又は上辺部から5~20mm離間して設けられている<1>~<15>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<17>
前記変形抑制補強部である変形抑制補強リブは、胴部の表面から内側に窪んで形成された、凹溝状の線状リブとなっている<1>~<16>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<18>
前記変形抑制補強部である変形抑制補強リブの断面形状は、容器本体の胴部の表面側が凹状で内面側が凸状、表面側が凹状で内面側が平坦状、表面側が凸状で内面側が凹状、表面側が凸状で内面側が平坦状、あるいは表面側が凸状で内面側が凸状の形状から選択される<1>~<17>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<19>
前記容器本体の容量は、600~1500mLである<1>~<18>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<20>
スクイズ操作によって吐出させる一回の内容液の吐出量は、1~30mLである<1>~<19>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<21>
前記上方領域及び前記下方領域は、長径及び短径を有する楕円形の断面形状を備える<2>~<20>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
<22>
前記圧搾面部は、下方領域の横幅方向の長さが奥行き方向の長さに対して長くなっている前記容器本体の正面部に位置している<1>~<21>のいずれか1に記載の定量吐出スクイズ容器。
以下、実施例及び比較例により、本発明の定量吐出スクイズ容器をさらに詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例及び比較例の記載によって何ら制限されるものではない。
〔実施例1、比較例1〕
図1に示す容器本体の口首部に、特開2011-143971号公報に記載の吐出ノズル部を備えるキャップ部材を装着した、上記実施形態の定量吐出スクイズ容器と同様の構成を備える容器を、実施例1の定量吐出スクイズ容器とした。圧搾面部の下辺部の下方部分に変形抑制補強リブが設けられていないこと以外は、実施例1の定量吐出スクイズ容器と同様の構成を備える容器を、比較例1の定量吐出スクイズとした。
実施例1の定量吐出スクイズ容器において、容器本体は、樹脂として、ポリプロピレンに添加剤としてエラストマーを添加したものを用いて形成されており、内容量は850mL程度となっている。また内容液の充填率は80%程度となっている。変形抑制補強リブの溝幅は3mm、溝深さは1.5mmとなっており、リブ間のピッチ(溝間の中心間距離)は、13mmとなっている。圧搾支持部に設けられた剛性補強リブも同様に、溝幅は3mm、溝深さは1.5mmとなっており、リブ間のピッチ(溝間の中心間距離)は、13mmとなっている。変形抑制補強リブと剛性補強リブは、等間隔に配置されている。
〔平均吐出量及び吐出量のバラツキ〕
被験者5名に、内容液を充填収容した実施例1の定量吐出スクイズ容器、及び比較例1の定量吐出スクイズ容器を各々使用してもらい、各10回づつスクイズ操作した際の内容液の吐出量を測定して、平均吐出量を算出した。算出した被験者5名の各々の平均吐出量から、母集団全体の平均吐出量を算出すると共に、最大平均吐出量及び最小平均吐出量を算出し、母集団全体のバラツキをグラフにした。測定時の温度は室温とし、内容液は液体洗剤として、商品名「アタックNeo 抗菌 Ex Wパワー」(花王株式会社製)を使用した。算出された吐出量の値は、標準吐出量(設計値)を100%としたときの、相対値とした。算出結果を図5に示す。
図5に示す平均吐出量及びバラツキの算出結果によれば、比較例1の定量吐出スクイズ容器では、設計した標準吐出量よりも、多い量の内容液が吐出されるようになっており、また吐出量のバラツキも大きくなっているのに対して、本発明に係る実施例1の定量吐出スクイズ容器によれば、設計した標準吐出量に近い量の内容液を吐出できるようになっており、また吐出量のバラツキも小さくなっていることが判明する。これによって、本発明に係る実施例1の定量吐出スクイズ容器によれば、比較例1の定量吐出スクイズ容器と比較して、より安定した状態で、内容液を一定量ずつ吐出できることが判明する。
〔容器本体の変形量の測定〕
実施例1の定量吐出スクイズ容器、及び比較例1の定量吐出スクイズ容器を空にした状態で、圧搾面部の変形が規制されるまで圧搾面部の頂部を圧搾した際の、容器本体の圧搾方向の変形量を測定した。容器本体の圧搾方向の変形量の測定は、把持領域部の下方の下方領域における、圧搾面部の頂部の下方延長線上であって、容器本体の底面から約85mmの高さ位置(図2(a)~(c)における下側の変形抑制補強リブ16の下方に隣接する位置)で行った。変形量の測定は、デジタルノギスを使用し、正面部及び背面部を挟んで、奥行き方向Dの長さを測定した。スクイズ操作をしていない状態での測定値と、スクイズ操作をしている状態での測定値との差異を、圧搾方向の変形量とした。
圧搾方向の変形量は、比較例1の定量吐出スクイズ容器では、3.2mmであったのに対して、本発明に係る実施例1の定量吐出スクイズ容器によれば、2.0mmとなって、比較例1の定量吐出スクイズ容器の変形量よりも、約40%、変形量が低減していた。これによって、本発明に係る実施例1の定量吐出スクイズ容器によれば、変形抑制補強部が設けられていることにより、スクイズ操作部をスクイズする際の変形が周囲に及ぶのを、効果的に抑制できることが判明する。
10 定量吐出スクイズ容器
11 容器本体
11a 底部
11b 肩部
12 口首部
13 胴部
13a 上方領域
13b 下方領域
13c 絞り領域
14 スクイズ操作部
15 圧搾面部
15a 斜面部
15b 下辺部
15c 上辺部
15d 側辺部
16 変形抑制補強リブ(変形抑制補強部)
17 裾部
18 接続部
19 圧搾支持部
20 山形状断面の頂部
20a 所定の位置
21 剛性補強リブ
22 下辺部段差接続部
23 上辺部段差接続部
W 容器本体の胴部の横幅方向
D 容器本体の胴部の奥行き方向
w 変形抑制補強リブの溝幅
d 変形抑制補強リブの溝深さ
X スクイズ方向
Z 容器本体が立設する方向
θ 交差角度

Claims (12)

  1. 容器本体の少なくとも一部分をスクイズ変形させて吐出口から内容液を所定量吐出させる、スクイズ操作部を有する定量吐出スクイズ容器であって、
    前記容器本体の胴部の上下方向中間部分に、前記スクイズ操作部が設けられており、
    該スクイズ操作部は、圧搾面部を有しており、
    該圧搾面部の下方部分に、変形抑制補強部が形成されており、
    該変形抑制補強部は、前記圧搾面部の下辺部から離間して、当該下辺部の下方部分に、前記容器本体の全周に亘って連続して周方向に延設して形成された変形抑制補強リブであり、
    前記圧搾面部と前記変形抑制補強リブとの間に、帯状周面領域が形成されており、
    前記容器本体は、胴部の上下方向中間部分に、絞り領域を備えており、該絞り領域は、これの上方領域及び下方領域よりも断面積が絞られており、該絞り領域に前記スクイズ操作部が設けられており、
    前記スクイズ操作部が設けられた前記絞り領域は、前記容器本体の上下方向中央部よりも上部に片寄せて配設されている定量吐出スクイズ容器。
  2. 前記上方領域及び前記下方領域は、上方又は下方に向けて断面積を連続して拡大させる部分を備えている請求項1記載の定量吐出スクイズ容器。
  3. 前記上方領域又は前記下方領域は、前記圧搾面部と交差する奥行き方向の長さと、該奥行き方向と直交する横幅方向の長さとが異なる扁平な断面形状を備えている請求項1又は2記載の定量吐出スクイズ容器。
  4. 前記下方領域の断面形状は、前記絞り領域の断面形状に比べて、前記圧搾面部と交差する奥行き方向の長さに対する、該奥行き方向と直交する横幅方向の長さの比(横幅方向の長さ/奥行き方向の長さ)が大きくなっている請求項1~3のいずれか1項記載の定量吐出スクイズ容器。
  5. 前記スクイズ操作部は、鈍角で交差する2面に沿って配置される一対の斜面部を含む山形状断面を有する前記圧搾面部と、該圧搾面部の山形状断面の裾部と接続部を介して一体として連続形成される、前記圧搾面部と対向する背面部に向うほど幅方向の長さが短くなる部分を含む断面形状を有する圧搾支持部とからなる横断面形状を備えている請求項1~4のいずれか1項記載の定量吐出スクイズ容器。
  6. 前記圧搾支持部に、剛性補強リブが、周方向に延設して、上下方向に間隔をおいて複数設けられている請求項5記載の定量吐出スクイズ容器。
  7. 前記変形抑制補強リブは、凹溝状の線状リブとなっている請求項1~6のいずれか1項記載の定量吐出スクイズ容器。
  8. 前記変形抑制補強リブは、上下方向に間隔をおいて、少なくとも2本設けられている請求項1~7のいずれか1項記載の定量吐出スクイズ容器。
  9. 前記容器本体の外周面を覆って、シュリンクラベルが装着されている請求項1~8のいずれか1項記載の定量吐出スクイズ容器。
  10. 前記変形抑制補強部である変形抑制補強リブは、前記圧搾面部の下辺部から5~20mm離間して設けられている請求項1~9のいずれか1項記載の定量吐出スクイズ容器。
  11. 前記帯状周面領域の幅は、変形抑制補強リブの溝幅の2~20倍である請求項1~10のいずれか1項記載の定量吐出スクイズ容器。
  12. 前記帯状周面領域は、周方向に亘り一定の幅で形成されている請求項1~11のいずれか1項記載の定量吐出スクイズ容器。
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