JP7154092B2 - 調理支援システム - Google Patents

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Description

調理容器が載置される加熱部を有したコンロと、加熱部の周辺に向けて上方から光を照射する光照射手段とを備えた調理支援システムに関する。
従来から、この種の調理支援システムにおいては、例えば、加熱部の火力や調理に要する時間などに関する情報を表示することで利便性の向上を図る手法が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、ガスバーナの燃焼状態を表示するための表示手段がコンロ本体の上面に配設されたビルトイン式調理コンロが提案されている。具体的に、このビルトイン式調理コンロにおいて、表示手段は液晶表示装置やLED表示装置などから構成されており、当該表示手段にガスバーナの燃焼状態が表示されるため、使用者は、当該表示を確認してガスバーナの燃焼状態を把握することができる。
また、特許文献2には、被加熱体の載置場所の表示とその近傍の高温状態の表示を、一体的に構成された表示手段で行う誘導加熱装置が提案されている。この誘導加熱装置は、加熱コイルやこの加熱コイルの上方に設けられた光透過性のある絶縁板、絶縁板の裏面に配設され、絶縁板の温度を検出するサーミスタ、絶縁板の下方且つ加熱コイルの近傍に配設され、発光手段を具備した表示手段などを備えている。この誘導加熱装置によれば、加熱コイルへの通電が開始されると、表示手段は、加熱コイルによって加熱される部分を発光手段の発する光により示し、使用者に被加熱体を載置する場所を容易に識別させることができる。更に、この誘導加熱装置は、サーミスタにより検出される絶縁板の温度が所定値以上になると、加熱コイルに通電中は加熱コイルによって加熱される部分を光によって示し、加熱コイルの通電が停止されると、発光手段の発する光の形状や図形の大きさ、輝度、発光色、点滅周期などを変えた表示を継続し、その近傍の絶縁板が高温であることを使用者に容易に認識させることができる。
また、上記特許文献1及び2で提案されているもの以外にも、コンロの天板に表示部を埋め込んだ構成を採用し、この表示部に加熱部の火力や調理タイマーの残時間を表示する手法などが提案されている。
これらの手法によれば、表示手段の表示や発光状態を使用者が確認することで、加熱部の温度や調理タイマーの残時間を把握することができ、使用者にとっての利便性の向上を図ることができる。
特開2017-219222号公報 特開2006-190560号公報
ところが、上記従来の各手法では、コンロの状態を表示するための機構をコンロ本体内に搭載する必要があり、コンロの状態を表示するための機構は、電子回路などを含む複雑な機構である。このような機構をコンロ本体内に埋め込むためには、加熱部から伝達される熱による影響を考慮して、加熱部から離れた位置に配置したり、熱が籠り温度が上昇するのを防止するためにファン等を設けるといった対策を施す必要があったり、コンロ本体内に相応の空間を確保する必要があったりという理由から、技術的な困難性が高く、部品点数の増加によって装置構成も複雑化するため、製造コストの増加が避けられないという問題がある。
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであり、コンロ本体内に複雑な機構を搭載することなく、加熱部の周辺又は調理容器の温度に関する情報、或いは調理に要する時間に関する情報を表示することができる調理支援システムの提供を、その目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る調理支援システムの特徴構成は、
調理容器が載置される加熱部を有したコンロと、
前記コンロから独立した別体として設けられ、前記コンロの上面における前記加熱部の周辺に向けて上方から光を照射する光照射手段と
前記光照射手段の作動を制御して、前記光照射手段から照射させる光の形状及び照射方向の両方又はいずれか一方を調整する照射調整制御手段と、
前記コンロの上面を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段で撮影した前記コンロ上面の画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段で取得された前記画像データを基に、前記加熱部と前記光照射手段との位置関係を特定する位置関係特定手段とを備え、
前記光照射手段から照射する光は、前記加熱部の周辺又は前記調理容器の温度に関する情報或いは調理に要する時間に関する情報を示す光であり、
前記照射調整制御手段は、前記位置関係特定手段で特定された前記位置関係を基に、前記光照射手段から照射させる光の形状及び照射方向の両方又はいずれか一方を調整して、光を照射させる点にある。
上記特徴構成では、コンロから独立した別体として設けられた光照射手段によって、加熱部の周辺又は調理容器の温度に関する情報、或いは調理に要する時間に関する情報を示す光が、加熱部の周辺に向けて上方から照射され、加熱部の周辺に他の部分よりも輝度の高い部分(高輝度部)が現れる。そのため、使用者は加熱部の周辺に現れる高輝度部を確認することで、上記加熱部の周辺又は調理容器の温度に関する情報、或いは調理に要する時間に関する情報を把握することができる。そして、上記特徴構成によれば、加熱部の周辺又は調理容器の温度に関する情報、或いは調理に要する時間に関する情報を表示するための複雑な機構をコンロ本体内に搭載する必要がない。したがって、従来よりも容易に製造することができ、製造コストの削減を図ることができる。
また、例えば、光照射手段が加熱部の周辺から視て斜め上方に配置されているような場合、当該光照射手段によって加熱部の周辺に光を照射するためには、光照射手段から照射される光の照射方向を調整する必要がある。また、例えば、加熱部の周辺に円環状の高輝度部が現れるようにしたい場合、上記のように光の照射方向を調整して斜め上方から加熱部の周辺に向けて円環状の光を照射したのでは、加熱部の周辺に現れる高輝度部の形状が、円環が歪んだ楕円環状となる。そのため、加熱部周辺に円環状の高輝度部が現れるようにするために、予め照射方向に起因する歪みを考慮して、光照射手段から照射する光の形状を調整しておくことが好ましい。
上記特徴構成によれば、照射調整制御手段によって、光照射手段の作動が制御され、当該光照射手段から照射される光の形状及び照射方向の両方又はいずれか一方が調整することができるため、光照射手段から加熱部の周辺に向けて、加熱部の周辺に所定形状の高輝度部が現れる光を照射することができる。
更に、上記特徴構成では、撮影手段によってコンロ上面が撮影され、画像データ取得手段が当該コンロ上面の画像データを取得する。そして、位置関係特定手段は、画像データ取得手段で取得された画像データを基に、加熱部と光照射手段との位置関係を特定する。その後、照射調整制御手段は、位置関係特定手段で特定された、加熱部と光照射手段との位置関係を基にして、光照射手段から照射させる光の形状及び照射方向の両方又はいずれか一方を調整して、光照射手段から光を照射させる。
このように、上記特徴構成によれば、加熱部と光照射手段との位置関係を特定するようにしており、例えば、加熱部から視て光照射手段が斜め後方に配置され、加熱部周辺に所定形状の高輝度部が現れるようにしたい場合、このような位置関係を位置関係特定手段によって特定した上で、この特定した位置関係を基に、形状及び照射方向が調整された光を照射することができる。したがって、上記特徴構成を備えた本発明に係る調理支援システムによれば、加熱部周辺に照射方向に起因する歪みが補正された所定形状の高輝度部が現れるように、光照射手段から加熱部に向けて上方から光を照射することができる。
また、本発明に係る調理支援システムの更なる特徴構成は、
前記加熱部上に載置された前記調理容器の温度を検出する温度検出手段を備え、
前記光照射手段は、前記温度検出手段によって検出された温度を示す光を照射する点にある。
上記特徴構成によれば、温度検出手段で検出された温度を示す光が、加熱部の周辺に向けて上方から照射され、加熱部の周辺に高輝度部が現れるため、使用者は当該高輝度部を確認することで、加熱部上に載置された調理容器の温度を容易に把握することができる。そして、調理中に調理容器が非常に高温になっている場合、調理容器が高温になっていることを使用者が把握することができ、調理容器を予熱している場合に当該調理容器が所望の温度に達したか否かを判断でき、また、使用者が誤って調理容器に触れて火傷等の重大な事故が引き起こされるのも未然に防ぐことができる。
また、本発明に係る調理支援システムの更なる特徴構成は、
調理に要する時間をカウントダウンする調理タイマーを更に備え、
前記光照射手段は、前記調理タイマーの残時間を示す光を照射する点にある。
上記特徴構成によれば、調理タイマーの残時間を示す光が、加熱部の周辺に向けて上方から照射され、加熱部の周辺に高輝度部が現れるため、使用者は当該高輝度部を確認することで、調理タイマーの残時間を容易に把握することができる。そして、調理タイマーの残時間を把握した使用者は、例えば、次に加熱部上に載置する調理容器の準備を開始するといった調理の段取りを計画に進めることができるようになる。
また、本発明に係る調理支援システムの更なる特徴構成は、前記光照射手段は、前記加熱部が作動していない状態において、前記加熱部の周辺が高温であることを示す光を照射する点にある。
上記特徴構成によれば、加熱部が作動していない状態において、加熱部の周辺が高温であることを示すが、加熱部の周辺に向けて上方から照射され、加熱部の周辺に高輝度部が現れるため、使用者は当該高輝度部を確認することで、加熱部の周辺が高温であることを把握することができる。そして、例えば、調理後に加熱部の作動を停止した後、加熱部作動中に伝達された熱によって加熱部の周辺が高温になっている場合であっても、高温になっていることを使用者が把握でき、誤って加熱部周辺に触れて火傷等の重大な事故が引き起こされるのを未然に防止することができる。
光照射手段から加熱部の周辺が高温であることを示す光を照射する場合において、加熱部の周辺が高温であっても加熱部の作動を停止してから一定時間が経過すれば、当該加熱部の周辺の温度が十分に下がり、火傷等の重大な事故が引き起こされる可能性が低くなるため、加熱部の周辺が高温であることを示す光を照射しておく必要性が低い。そこで、加熱部の周辺が高温であることを知らせる必要がある状態では光を照射し、知らせる必要がない状態では光を照射しないようにすべく、光の照射を開始した時点(例えば、加熱部の作動を停止した時点)から一定時間経過した後、光の照射を停止することが好ましい。
即ち、本発明に係る調理支援システムの更なる特徴構成は、前記光照射手段は、前記加熱部の周辺が高温であることを示す光の照射を開始してから一定時間経過後に、光の照射を停止する点にある。
ところで、加熱部がガスバーナである場合、ガスバーナの周辺は調理時に極めて高温になるため、従来のように、コンロの状態を表示するための機構をガスバーナ周辺のコンロ本体内に搭載することは極めて困難であり、使用者にコンロの状態を把握させることが難しい。これに対して、本発明に係る調理支援システムにおいては、加熱部の周辺又は調理容器の温度に関する情報、或いは調理に要する時間に関する情報を示す光を、コンロから独立した別体として設けられた光照射手段から加熱部の周辺に向けて照射し、加熱部の周辺に高輝度部が現れるようにして、当該高輝度部を基に使用者が加熱部の周辺又は調理容器の温度に関する情報、或いは調理に要する時間に関する情報を把握することができるようにしており、光照射手段をコンロ本体内に搭載する必要がない。したがって、上記特徴構成を備えた本発明の調理支援システムによれば、加熱部の周辺が極めて高温になるような場合、言い換えれば、加熱部がガスバーナである場合であっても、使用者に加熱部の周辺又は調理容器の温度に関する情報、或いは調理に要する時間に関する情報を容易に把握させることができる。
即ち、本発明に係る調理支援システムの更なる特徴構成は、前記加熱部は、ガスバーナである点にある。
また、本発明に係る調理支援システムの更なる特徴構成は、前記光照射手段から照射する光は、環状又は帯状である点にある。
上記特徴構成によれば、光照射手段から環状又は帯状の光が照射され、加熱部の周辺に環状又は帯状の高輝度部が現れ、使用者は、現れた高輝度部を基に加熱部の周辺又は調理容器の温度に関する情報、或いは調理に要する時間に関する情報を把握することができるが、このように高輝度部が環状又は帯状であることで、高輝度部が文字等である場合と比較して、直感的に上記情報を把握することができる。また、例えば、温度検出手段によって検出された温度の変化や、調理タイマーの残時間の変化に応じて、環状の高輝度部の一部が欠ける、或いは、帯状の高輝度部の長さが変化するように、光照射手段から光を照射するようにすれば、使用者は、高輝度部の形状によって、温度検出手段で検出された温度や調理タイマーの残時間を直感的に把握することも可能となる。
第1実施形態に係る調理支援システムの概略構成を示した斜視図である。 第1実施形態に係る調理支援システムを示した側面図である。 第1実施形態に係る調理支援システムの概略構成を示した機能ブロック図である。 第1実施形態に係る調理支援システムにおいて、ガスコンロ上面にLED光が照射された状態を示した平面図である。 第1実施形態に係る調理支援システムにおいて、ガスコンロ上面にLED光が照射された状態を示した平面図である。 第2実施形態に係る調理支援システムの概略構成を示した機能ブロック図である。 第2実施形態に係る調理支援システムにおいて、ガスコンロ上面にLED光が照射された状態を示した平面図である。 第3実施形態に係る調理支援システムの概略構成を示した機能ブロック図である。 第3実施形態に係る調理支援システムにおいて、ガスコンロ上面にLED光が照射された状態を示した平面図である。 別実施形態に係る調理支援システムにおいて、ガスコンロ上面にLED光が照射された状態を示した平面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して第1実施形態に係る調理支援システムについて説明する。尚、本実施形態では、コンロの一つの態様として、コンロがガスコンロGCである場合を例示して説明する。
図1~図3に示すように、第1実施形態に係る調理支援システムは、調理容器Tが上方に配置されるガスバーナ(加熱部)4を有したガスコンロGCと、ガスバーナ4の周辺に光を照射するLED照射装置(光照射手段)25とを備えている。また、当該調理支援システムは、ガスバーナ4上に載置された調理容器Tの温度を検出するための鍋底センサ(温度検出手段)4aを備えるとともに、LED照射装置25の作動を制御して、当該LED照射装置25から照射させる光の形状及び照射方向の両方又はいずれか一方を調整する照射調整制御部(照射調整制御手段)37aと、ガスコンロGCの上面を撮影するカメラ(撮影手段)26と、カメラ26で撮影したガスコンロGC上面の画像データを取得する画像データ取得部(画像データ取得手段)31と、画像データ取得部31で取得された画像データを基に、ガスバーナ4とカメラ26との位置関係を特定する位置関係特定部(位置関係特定手段)32とを備えており、また、ガスコンロGCの上方にはレンジフード10が配設されている。尚、本実施形態においては、照射調整制御部37a、画像データ取得部31及び位置関係特定部32は、LED照射装置25に内蔵された照射側制御装置30に組み込まれており、当該照射側制御装置30は、カメラ26などの作動を制御する各種制御部(図示せず)や各種データを記憶する記憶部42を更に備えている。また、本実施形態における調理支援システムは、ガスバーナ4の作動などを制御する各種制御部(図示せず)や記憶部(図示せず)を有するコンロ側制御装置20を備えており、これら2つの制御装置20,30間は、無線通信によって各種信号を送受信できるようになっている。
ガスコンロGCは、コンロ本体2と、コンロ本体2の上面を形成し、耐熱性の素材(耐熱ガラスやセラミックなど)からなるトッププレート3とを備えている。
トッププレート3は、その上面に、ガスを燃料としたガスバーナ4が手前側に2つ、奥側に1つ設けられている。また、各ガスバーナ4には、調理容器Tの被加熱部を載置するための五徳5が設けられており、各ガスバーナ4の点火、消火及び火力調節等は、コンロ本体2の前面右側に設けられたバーナ操作部6を押し操作及び回転操作等することにより行うことができるようになっている。尚、ガスバーナ4の点火及び消火を行うための操作が行われた場合、点火操作があったことを知らせる信号(バーナ点火信号)又は消火操作があったことを知らせる信号(バーナ消火信号)が無線通信によりコンロ側制御装置20に送信される。
鍋底センサ4aは、各ガスバーナ4に設けられており、調理容器T底面の温度を検出したり、調理容器Tの有無を検出したりするためのものであり、当該鍋底センサ4aでの検出結果は、無線通信によってコンロ側制御装置20に送信される。
コンロ本体2は、左右方向中央部にグリルGを備え、コンロ本体2の前面側にはグリル扉7が形成されている。グリルGでの加熱の開始、終了、加熱温度の調整及び加熱時間の調整等は、コンロ本体2の前面左側に設けられたグリル操作部8を操作することにより行うことができるようになっている。尚、グリルGでの被調理物の調理に伴う排気等は、トッププレート3の上面後部に設けられた排気口9から排気される。
レンジフード10は、ガスコンロGCの上方に設けられており、箱状のハウジング11や、このハウジング11の下部に設けられた平面視略四角形状の整流板12、ハウジング11の上部に設けられた排気部13、ハウジング11に設けられ、ガスコンロGCを照明する照明ランプ(図示せず)などを備えている。
ハウジング11は、その下部に開口を有しており、この下部の開口に対応する位置に、ハウジング11の下面周縁部との間に吸気部11aとなる隙間を空けた状態で整流板12が配置され、整流板12とハウジング11とにより、排気部13と連通する内部空間が形成されている。
排気部13は、図示しない送風機などを備えている。排気部13によれば、送風機を作動させることにより、ガスコンロGCでの調理で発生した煙や湯気、臭気等の排気が吸気部11aから吸い込まれて内部空間に取り込まれ、内部空間に取り込まれた排気が外部に排出される。
排気部13における送風機の作動や、照明ランプ14の点灯、消灯等は、ハウジング11の前面に設けられたレンジフード操作部15を操作することにより行うことができるようになっている。
LED照射装置25は、立方体形状の筐体内にカメラ26やLED発光部27、照射側制御装置30の他、バッテリ、無線受信器などが収容された形態で構成されており、LED発光部27から指向性の強いLED光L1を照射することができるようになっている。本実施形態において、LED照射装置25は、LED光L1の形状、照射方向及び色彩をそれぞれ調整するための調整機構(図示せず)を備えており、後述する照射調整制御部37aによって調整機構の作動が制御され、所定の形状及び色彩のLED光L1を所定の方向に向けて照射することができるようになっている。尚、LED照射装置25においては、LED光L1の照射口とカメラ26のレンズとは略同一水平面内に位置するように配設されており、当該LED照射装置25の上面がレンジフード10における下面の後方中央に固定されている。また、本実施形態において、LED光L1は調理容器Tの温度に関する情報を示す光である。
本実施形態に係る調理支援システムにおいては、LED照射装置25から照射されたLED光L1をトッププレート3上面に向けて照射することで、当該LED光L1が照射された部分に他の部分よりも輝度の高い部分(高輝度部)が現れる。
カメラ26は、LED照射装置25の取付位置にかかわらず、トッププレート3上の全領域が撮像範囲に入るようにレンズの向きを適宜調節できるようになっている。そして、このカメラ26は、撮像対象を複数の画素に分割し、R,G,Bの各色成分に分解してカラー画像として撮像可能であり、撮像された画像データは、照射側制御装置30に送信される。
コンロ側制御装置20は、上述したように、ガスバーナ4の作動などを制御する各種制御部(図示せず)や記憶部(図示せず)を備えており、例えば、マイクロコンピュータ等の演算処理機能及び半導体メモリなどの情報記憶機能を有する電気回路部を用いて構成される装置である。尚、当該コンロ側制御装置20の配置位置は、バーナ操作部6やレンジフード操作部15などに適宜設定すればよい。
照射側制御装置30は、上述したように、カメラ26などの作動を制御する各種制御部(図示せず)を備えるとともに、照射調整制御部37a、画像データ取得部31、位置関係特定部32及び記憶部42を備えており、上記コンロ側制御装置20と同様に、例えば、マイクロコンピュータ等の演算処理機能及び半導体メモリなどの情報記憶機能を有する電気回路部を用いて構成される装置である。尚、照射側制御装置30は、上記のように、LED照射装置25の筐体内に収容されている。
画像データ取得部31は、カメラ26で撮影したガスコンロGCの上面(言い換えれば、トッププレート3の上面)の画像データを取得する機能部であり、画像データ取得部31により取得された画像データは、記憶部42に記憶できるようになっている。
本実施形態において、位置関係特定部32は、寸法測定部33、バーナ位置検出部34、高さ位置算出部35及び平面位置算出部36からなり、各ガスバーナ4の中心位置とカメラ26の位置との平面上の位置関係を特定する機能部である。
寸法測定部33は、画像データ取得部31で取得された画像データを参照して、トッププレート3の4辺の長さ(以下、単に「寸法」ともいう)を測定する機能部であり、バーナ位置検出部34は、画像データ取得部31で取得された画像データを参照して、各ガスバーナ4の中心位置を検出する機能部である。
高さ位置算出部35は、寸法測定部33で測定されたトッププレート3の寸法と、トッププレート3の基準寸法とを比較して、トッププレート3に対するカメラ26の高さ位置を算出する機能部である。尚、トッププレート3の基準寸法とは、トッププレート3に対する高さ位置が所定の基準高さ位置となるように、トッププレート3中央部の真上に配置したカメラ26によってトッププレート3を撮影した画像データを基に測定されたトッププレート3の寸法であり、予め高さ位置算出部35に記憶されている。
平面位置算出部36は、高さ位置算出部35で算出したカメラ26の高さ位置と、寸法測定部33で測定されたトッププレート3の寸法と、トッププレート3の4辺の実際の長さ(以下、「実寸法」ともいう)とを基にして、カメラ26の平面上の位置を算出する機能部である。尚、トッププレート3の実寸法は、コンロ側制御装置20の記憶部に予め記憶されている。
この位置関係特定部32によれば、バーナ位置検出部34で検出した各ガスバーナ4の中心位置と平面位置算出部36で算出したカメラ26の平面上の位置とを基にして、両者の位置関係を特定することができる。尚、特定された位置関係は、記憶部42に適宜記憶される。
本実施形態において、照射調整制御部37aは、形状調整部38a、照射方向調整部39a、色彩調整部40a及び照射制御部41aからなり、形状、照射方向及び色彩を調整して、LED光L1を所定のタイミングで照射させる機能部である。
形状調整部38aは、位置関係特定部32で特定された位置関係を基にして、LED照射装置25から照射するLED光L1の形状を調整する機能部であり、照射方向調整部39aは、同じく位置関係特定部32で特定された位置関係を基にして、LED照射装置25から照射するLED光L1の照射方向を調整する機能部である。これら形状調整部38a及び照射方向調整部39aは、それぞれLED光L1の形状及び照射方向を調整するための調整機構を適宜作動させることでLED光L1の形状及び照射方向を調整する。
色彩調整部40aは、コンロ側制御装置20から送信される鍋底センサ4aでの検出結果(即ち、調理容器Tの温度)を基にして、LED照射装置25から照射するLED光L1の色彩を調整する機能部であり、LED光L1の色彩を調整するための調整機構を適宜作動させることでLED光L1の色彩を調整する。
照射制御部41aは、LED光L1を所定のタイミングで照射させる機能部である。具体的に、本実施形態においては、照射側制御装置30がコンロ側制御装置20からバーナ点火信号を受信した場合にLED光L1の照射を開始し、バーナ消火信号を受信した場合にLED光L1の照射を停止する。
次に、本実施形態に係る調理支援システムにおいて、LED照射装置25からの調理容器Tの温度に関する情報を示すLED光L1の照射し、トッププレート3における手前左側のガスバーナ4周辺に円環状の高輝度部を表示させる態様について説明する。
本実施形態に係る調理支援システムのように、LED照射装置25がガスバーナ4の周辺から視て斜め上方に配置されているような場合、当該LED照射装置25によってガスバーナ4の周辺にLED光L1を照射するためには、LED照射装置25から照射されるLED光L1の照射方向を調整する必要がある。また、ガスバーナ4の周辺に円環状の高輝度部が現れるようにする場合、上記のようにLED光L1の照射方向を調整して斜め上方からガスバーナ4の周辺に向けて円環状のLED光L1を照射したのでは、ガスバーナ4の周辺に現れる高輝度部の形状が、円環が歪んだ楕円環状となる。そのため、ガスバーナ4の周辺に円環状の高輝度部が現れるようにするために、予め照射方向に起因する歪みを考慮して、LED照射装置25から照射するLED光L1の形状を調整する必要がある。
そこで、本実施形態においては、LED光L1の照射を開始する前に、LED照射装置25から照射するLED光L1の形状及び照射方向を予め調整する準備工程を行う。
準備工程では、まず、カメラ26によりトッププレート3上面が撮影され、この撮影されたトッププレート3上面の画像データが画像データ取得部31に取得される。
ついで、位置関係特定部32により、各ガスバーナ4の中心位置と、カメラ26の平面上の位置との関係を特定する。具体的に、寸法測定部33において、画像データ取得部31で取得された画像データからトッププレート3の寸法が測定されるとともに、バーナ位置検出部34において、同じく画像データ取得部31で取得された画像データから各ガスバーナ4の中心位置が検出される。
次に、高さ位置算出部35において、寸法測定部33で測定されたトッププレート3の寸法と、トッププレート3の基準寸法との比較により、トッププレート3に対するカメラ26の高さ位置が算出される。その後、平面位置算出部36において、高さ位置算出部35で算出したカメラ26の高さ位置、寸法測定部33で測定されたトッププレート3の寸法、及びトッププレート3の実寸法を基にして、カメラ26の平面上の位置が算出される。
これにより、バーナ位置検出部34で検出した各ガスバーナ4の中心位置と平面位置算出部36で算出したカメラ26の平面上の位置とを基にして、両者の位置関係が特定される。
次に、照射調整制御部37aの形状調整部38a及び照射方向調整部39aにおいて、LED照射装置25から照射するLED光L1の形状及び照射方向を調整する。即ち、本実施形態においては、形状調整部38a及び照射方向調整部39aにおいて、位置関係特定部32で特定された位置関係を基にLED照射装置25の調整機構の作動が制御され、照射するLED光L1の形状及び照射方向が、ガスバーナ4の中心位置を中心とする円環状の高輝度部がトッププレート3上面に現れるような形状及び照射方向となるように調整される。尚、LED光L1の形状及び照射方向は、ガスバーナ4周辺に表示される高輝度部の少なくとも外縁部が、調理容器Tを載置した状態で、トッププレート3上面に現れるように調整する。
このように、予め準備工程を行ってLED照射装置25から照射するLED光L1の形状及び照射方向を調整しておくことにより、ガスコンロGCから独立した別体として設けられたLED照射装置25からLED光L1を照射した際に、当該LED光L1がガスバーナ4の周辺に向けて上方から照射された状態となり、LED光L1が照射されたガスバーナ4の周辺に、当該ガスバーナ4の中心位置を中心とする円環状の高輝度部が表示されるようになる。
本実施形態に係る調理支援システムにおいては、使用者がガスバーナ4を点火するための操作を行うと、バーナ点火信号がコンロ側制御装置20に送信されるとともに、コンロ側制御装置20から照射側制御装置30にバーナ点火信号が送信される。そして、照射側制御装置30がバーナ点火信号を受信した時点で、照射調整制御部37aの照射制御部41aはLED照射装置25からのLED光L1の照射を開始させる。これにより、図4に示すように、調理容器Tの温度を示すLED光L1が照射された部分に高輝度部(図4の網掛け部)が現れる。
また、本実施形態においては、鍋底センサ4aでの検出結果(即ち、調理容器Tの温度)が、照射側制御装置30に送信され、照射調整制御部37aの色彩調整部40aにおいて、調理容器Tの温度に応じて、照射するLED光L1の色彩が調整される。例えば、本実施形態において、調理容器Tの温度(鍋底センサ4aの検出結果)に応じて、青色から赤色へと徐々に変化するように、照射するLED光L1の色彩を所定温度(例えば、50℃)刻みで調整するようにした場合、LED光L1の照射開始直後は青色(図4において網掛けで示す)であり、時間の経過に伴って調理容器Tの温度が所定温度上昇するごとにLED光L1の色彩が徐々に変化し、図5に示すように、照射しているLED光L1が赤色(図5において黒塗りで示す)となる。
以上のように、本実施形態に係る調理支援システムによれば、調理容器Tの温度を示すLED光L1を、ガスコンロGCから独立した別体として設けたLED照射装置25からガスバーナ4の周辺に上方から照射して、当該ガスバーナ4の中心位置を中心とする円環状の高輝度部をガスバーナ4の周辺に表示させることができ、使用者は高輝度部を確認することで調理容器Tの温度を把握することができるため、調理容器Tを予熱している場合に当該調理容器Tが所望の温度に達したかを判断でき、また、使用者が誤って調理容器に触れて火傷等の重大な事故が引き起こされるのを未然に防止することができる。
また、本実施形態に係る調理支援システムは、調理容器Tの温度を表示するための複雑な機構をガスコンロGC本体内に搭載する必要がないため、従来よりも容易に製造することができ、製造コストの削減を図ることができる。
更に、調理容器Tの温度に応じてLED光L1の色彩を変化させるようにしているため、温度の変化を数字等で表現する場合と比較して、使用者は高輝度部の色彩を確認することで調理容器Tがどの程度の温度であるかを直感的に認識することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態に係る調理支援システムは、主として、調理に要する時間をカウントダウンする調理タイマーを備え、LED照射装置25が、調理タイマーの残時間に関する情報を示すLED光L2を照射する点が第1実施形態と異なっている。以下、第2実施形態に係る調理支援システムについて説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第2実施形態に係る調理支援システムは、図6に示すように、調理に要する時間をカウントダウンする調理タイマー50を備えており、当該調理タイマー50がセットされた場合、調理タイマー50の残時間に関する信号(残時間信号)が逐次コンロ側制御装置20に送信されるようになっている。
また、第2実施形態の調理支援システムにおける照射調整制御部37bは、形状調整部38b、照射方向調整部39b及び照射制御部41bからなり、形状及び照射方向を調整して、LED光L2を所定のタイミングで照射させる機能部である。この照射側制御装置30は、コンロ側制御装置20から残時間信号を受信するように構成されており、形状調整部38aは、位置関係特定部32で特定された位置関係を基にして、LED照射装置25から照射するLED光L2の形状を調整するとともに、調理タイマー50の残時間を基にして、LED光L2の形状を調整する機能部である。尚、照射方向調整部39b及び照射制御部41bは、それぞれ上記第1実施形態における照射方向調整部39a及び照射制御部41aと同様の機能部である。
第2実施形態に係る調理支援システムにおいては、上記第1実施形態に係る調理支援システムと同様に、ガスバーナ4の周辺に円環状の高輝度部が現れるようにすべく、LED照射装置25から照射するLED光L2の形状及び照射方向が予め調整された状態で、使用者が調理タイマー50をセットすると、残時間信号がコンロ側制御装置20に送信され、更に、当該信号がコンロ側制御装置20から照射側制御装置30に送信される。そして、照射側制御装置30が残時間信号を受信した時点で、照射調整制御部37bの照射制御部41bはLED照射装置25からのLED光L2の照射を開始させる。これにより、ガスバーナ4周辺が高温であることを示すLED光L2が照射された部分に高輝度部が現れる。
ここで、本実施形態に係る調理支援システムにおいては、照射側制御装置30が逐次残時間信号を受信するように構成されており、形状調整部38bは、調理タイマー50の残時間に応じて、照射するLED光L2の形状を調整する。具体的に、本実施形態において、LED光L2の照射開始時点では、図4に示した場合と同様に、ガスバーナ4周辺に円環状の高輝度部が表示されるように照射するLED光L2の形状を調整され、残時間が少なくなるにつれて、図7に示すように、円環が徐々に欠けた高輝度部(図7の網掛け部)が表示されるように照射するLED光L2の形状が調整される。尚、図7では、円環状の高輝度部のうち、残時間の減少により欠けた部分を一点鎖線で示した。
したがって、本実施形態に係る調理支援システムによれば、調理タイマー50の残時間を示すLED光L2を、ガスコンロGCから独立した別体として設けたLED照射装置25からガスバーナ4の周辺に上方から照射して、当該ガスバーナ4の中心位置を中心とする円環状の高輝度部をガスバーナ4の周辺に表示させることができ、使用者は高輝度部を確認することで調理タイマー50の残時間を把握することができるため、例えば、使用者は、次にガスバーナ4上に載置する調理容器Tの準備を開始するといった調理の段取りを計画に進めることができるようになる。
また、本実施形態に係る調理支援システムは、調理タイマー50の残時間を表示するための複雑な機構をガスコンロGC本体内に搭載する必要がないため、従来よりも容易に製造することができ、製造コストの削減を図ることができる。
更に、調理タイマー50の残時間に応じてLED光L2の形状を変化させるようにしているため、残時間を数字等で表現する場合と比較して、使用者は高輝度部の形状を確認することで調理タイマー50の残時間を直感的に認識することができる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態に係る調理支援システムは、主として、LED照射装置25が、ガスバーナ4が作動していない状態において、ガスバーナ4の周辺が高温であることを示す光を照射する点が上記各実施形態と異なっている。以下、第3実施形態の調理支援システムについて説明するが、上記各実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第3実施形態の調理支援システムは、図8に示すように、照射調整制御部37cが、形状調整部38c、照射方向調整部39c及び照射制御部41cからなり、形状及び照射方向を調整して、LED光L3を所定のタイミングで照射させる機能部である。本実施形態における照射制御部41cは、LED光L3を所定のタイミングで照射させるとともに、照射を開始してから一定時間経過後に照射を停止させる機能部である。具体的に、本実施形態においては、照射側制御装置30がコンロ側制御装置20からバーナ消火信号を受信した場合にLED光L3の照射を開始し、照射を開始してから一定時間(例えば、10分間)経過した後、LED光L3の照射を停止する。
第3実施形態に係る調理支援システムにおいては、上記第1実施形態に係る調理支援システムと同様に、ガスバーナ4の周辺に円環状の高輝度部が現れるようにすべく、LED照射装置25から照射するLED光L3の形状及び照射方向が予め調整される。
このように、LED照射装置25から照射するLED光L3の形状及び照射方向を調整しておくことにより、ガスコンロGCから独立した別体として設けられたLED照射装置25からLED光L3を照射した際に、当該LED光L3がガスバーナ4の周辺に向けて上方から照射された状態となり、LED光L3が照射されたガスバーナ4の周辺に、当該ガスバーナ4の中心位置を中心とする円環状の高輝度部が表示されるようになる。
ここで、使用者が調理を終え、ガスバーナ4の消火を行ったとしても、一定時間経過するまでは、ガスバーナ4の炎により加熱されたガスバーナ4の周辺の温度は極めて高温になっている。
そこで、第3実施形態に係る調理支援システムにおいては、ガスバーナ4が作動していない状態において、ガスバーナ4周辺が高温であることを示すLED光L3を照射するようにしている。具体的に、使用者がガスバーナ4の消火を行うための操作を行うと、バーナ消火信号がコンロ側制御装置20に送信されるとともに、コンロ側制御装置20から照射側制御装置30にバーナ消火信号が送信される。そして、照射側制御装置30がバーナ消火信号を受信した時点で、照射調整制御部37cの照射制御部41cはLED照射装置25からのLED光L3の照射を開始させる。これにより、図9に示すように、ガスバーナ4周辺が高温であることを示すLED光L3が照射された部分に高輝度部(図9の網掛け部)が現れる。
また、ガスバーナ4を消火してから一定時間経過した場合、ガスバーナ4の周辺の温度が十分に下がり、ガスバーナ4の周辺が高温であることを示すLED光L3を照射しておく必要性は低い。
そこで、本実施形態において、照射制御部41cは、LED光L3の照射を開始してから一定時間(例えば10分)経過した時点で、LED光L3の照射を停止させる。
以上のように、第3実施形態に係る調理支援システムによれば、ガスバーナ4が作動していない状態において、ガスバーナ4の周辺が高温であることを示すLED光L3を、ガスコンロGCから独立した別体として設けたLED照射装置25からガスバーナ4の周辺に上方から照射して、当該ガスバーナ4の中心位置を中心とする円環状の高輝度部をガスバーナ4の周辺に表示させることができ、使用者は表示された高輝度部を確認することでガスバーナ4の周辺が高温であることを認識することができるため、使用者が誤って当該ガスバーナ4周辺に触れて火傷等の重大な事故が引き起こされるのを未然に防止することができる。
また、第3実施形態に係る調理支援システムは、ガスバーナ4の周辺が高温であることを表示するための複雑な機構をガスコンロGC本体内に搭載する必要がないため、従来よりも容易に製造することができ、製造コストの削減を図ることができる。
更に、第3実施形態に係る調理支援システムでは、LED光L3の照射を開始してから一定時間経過後に照射を停止するようにしているため、必要なタイミングでのみLED光L3を照射させ、必要以上に照射時間が長くなることもない。また、消費エネルギーの削減を図ることもできる。
〔別実施形態〕
〔1〕上記各実施形態において、ガスバーナ4の周辺に円環状の高輝度部が現れるように形状及び照射方向を調整してLED光L1,L2,L3を照射するようにしているが、ガスバーナ4の周辺に現れる高輝度部を確認することで、使用者が調理容器Tの温度、調理タイマー50の残時間又はガスバーナ4の周辺が高温であることを認識することができれば、高輝度部の形状は特に限定されるものではなく、照射するLED光L1,L2,L3の形状及び照射方向は、所望の形状の高輝度部が現れるように適宜設定することができる。尚、使用者の立場からみて、高輝度部が環状又は帯状であれば、高輝度部が文字等である場合と比較して、調理容器Tの温度、調理タイマー50の残時間又はガスバーナ4の周辺が高温であること直感的に認識し易くなるため、環状又は帯状の高輝度部をガスバーナ4の周辺に現れるようにすべく、LED照射装置25から照射するLED光L1,L2,L3の形状は環状又は帯状であることが好ましい。
〔2〕上記各実施形態においては、一のLED光を照射する一のLED照射装置を備えた構成としたが、これに限られるものではなく、一のLED照射装置から複数のLED光を照射する、或いは、一のLED光を照射する複数のLED照射装置を設けるようにしても良い。尚、この場合、ガスバーナ4の周辺のスペース等を考慮して、高輝度部が所定の形状となるようにLED光を照射すれば良く、例えば、図10に示すように、手前左側のガスバーナ4の周辺には環状の高輝度部(図10の黒塗り部)が現れるようし、奥側のガスバーナ4の周辺には帯状の高輝度部(図10の網掛け部)が現れる態様を例示することができる。
〔3〕上記各実施形態において、調理支援システムがレンジフード10を備えた構成としたが、調理支援システムはレンジフードを備えていなくても良い。レンジフードを備えていない場合、例えば、トッププレート上にLED照射装置を載置し、天井に反射部材を排して、LED照射装置から照射されたLED光を反射部材によってガスバーナ周辺に向けて反射させる構成や、ガスレンジ近傍の家屋の内壁にLED照射装置を取り付ける構成を採用することができる。
〔4〕上記各実施形態では、コンロの一つの態様として、コンロがガスコンロである場合を例にとって説明したが、各実施形態においては、コンロがIHコンロであっても良い。
〔5〕上記各実施形態では、調理容器Tの温度、調理タイマー50の残時間又はガスバーナ4の周辺が高温であることを示す光をLEDを用いて照射するようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、レーザ等を用いるようにしても良い。
〔6〕上記各実施形態(別実施形態を含む)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、コンロ本体内に複雑な機構を搭載することなく、加熱部の周辺又は調理容器の温度に関する情報、或いは調理に要する時間に関する情報を表示することができる調理支援システムに利用できる。
4 ガスバーナ
4a 鍋底センサ
25 LED照射装置
26 カメラ
31 画像データ取得部
32 位置関係特定部
37a,37b,37c 照射調整制御部
50 調理タイマー
L1,L2 LED光
GC ガスコンロ
T 調理容器

Claims (7)

  1. 調理容器が載置される加熱部を有したコンロと、
    前記コンロから独立した別体として設けられ、前記コンロの上面における前記加熱部の周辺に向けて上方から光を照射する光照射手段と
    前記光照射手段の作動を制御して、前記光照射手段から照射させる光の形状及び照射方向の両方又はいずれか一方を調整する照射調整制御手段と、
    前記コンロの上面を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段で撮影した前記コンロ上面の画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データ取得手段で取得された前記画像データを基に、前記加熱部と前記光照射手段との位置関係を特定する位置関係特定手段とを備え、
    前記光照射手段から照射する光は、前記加熱部の周辺又は前記調理容器の温度に関する情報或いは調理に要する時間に関する情報を示す光であり、
    前記照射調整制御手段は、前記位置関係特定手段で特定された前記位置関係を基に、前記光照射手段から照射させる光の形状及び照射方向の両方又はいずれか一方を調整して、光を照射させる調理支援システム。
  2. 前記加熱部上に載置された前記調理容器の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記光照射手段は、前記温度検出手段によって検出された温度を示す光を照射する請求項1に記載の調理支援システム。
  3. 調理に要する時間をカウントダウンする調理タイマーを更に備え、
    前記光照射手段は、前記調理タイマーの残時間を示す光を照射する請求項1又は2に記載の調理支援システム。
  4. 前記光照射手段は、前記加熱部が作動していない状態において、前記加熱部の周辺が高温であることを示す光を照射する請求項1から3のいずれか一項に記載の調理支援システム。
  5. 前記光照射手段は、前記加熱部の周辺が高温であることを示す光の照射を開始してから一定時間経過後に、光の照射を停止する請求項4に記載の調理支援システム。
  6. 前記加熱部は、ガスバーナである請求項1からのいずれか一項に記載の調理支援システム。
  7. 前記光照射手段から照射する光は、環状又は帯状である請求項1からのいずれか一項に記載の調理支援システム。
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