JP2004212796A - 状態情報表示方法、状態情報表示手段およびタッチパネル装置 - Google Patents
状態情報表示方法、状態情報表示手段およびタッチパネル装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004212796A JP2004212796A JP2003001281A JP2003001281A JP2004212796A JP 2004212796 A JP2004212796 A JP 2004212796A JP 2003001281 A JP2003001281 A JP 2003001281A JP 2003001281 A JP2003001281 A JP 2003001281A JP 2004212796 A JP2004212796 A JP 2004212796A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display
- electronic device
- state information
- touch panel
- color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- User Interface Of Digital Computer (AREA)
- Push-Button Switches (AREA)
- Electric Ovens (AREA)
- Cookers (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
Abstract
【課題】各種電子機器における動作モードや、入力モードの他経過モード等の状態情報を表示領域において容易に判別する。
【解決手段】電子機器が行う各操作を示す記号がそれぞれ異なる色彩を用いて記載されている表示領域9において、表示領域9における背景を、電子機器が行っている操作を示す記号の色彩に対応する色彩によって表示する。
【選択図】図2
【解決手段】電子機器が行う各操作を示す記号がそれぞれ異なる色彩を用いて記載されている表示領域9において、表示領域9における背景を、電子機器が行っている操作を示す記号の色彩に対応する色彩によって表示する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器の状態情報を表示する状態情報表示方法、状態情報表示手段及びタッチパネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、炊飯ジャーや電気ポット、電子レンジの他、PDA(Personal Digital Assistant)等の各種電子機器は、前記各電子機器の操作手段として押圧により所定の信号を入力する複数のスイッチを備えており、これら各スイッチの表面には、前記各電子機器の各種操作、例えば前記各電子機器を炊飯ジャーとして説明すると、「停止」「炊飯」「保温」等の操作が表示されている。
【0003】
さらに、前記炊飯ジャーには、一般に前記各スイッチの近傍に前記炊飯ジャーを操作した場合の「停止」「炊飯」「保温」等の状態情報を表示するため例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等からなる複数の小さい光源が設けられており、そして、これら各光源の近傍には、「保温」等の前記炊飯ジャーの各状態情報を示す文字等の記号が記載されている。
【0004】
この炊飯ジャーは、電源をONにすると、前記状態情報の「停止」を表す光源が点灯するようになっている。また、「炊飯」と表示されたスイッチを押圧すると前記炊飯ジャーに炊飯を行うための信号が入力されるとともに、前記状態情報の「停止」を表す光源が消灯されて「炊飯」を表す光源が点灯する。さらに、前記炊飯ジャーにおいて炊飯の操作が終了すると、「炊飯」を表す光源が消灯されて前記状態情報の「保温」を表す光源が点灯する。このように、前記炊飯ジャーは、その状態情報を外部に表示するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の炊飯ジャーにおいては各状態情報を表示するための前記各光源が小さく、またこれら光源の近傍に記載された「保温」等の表示も小さいため、遠目では前記炊飯ジャーの現在の状態を前記各光源によって判別することは困難であった。
【0006】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、各種電子機器における動作モードや、入力モードの他経過モード等の状態情報を容易に判別することができる状態情報表示方法、状態情報表示手段及びタッチパネル装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、電子機器が行う複数の操作のうち前記電子機器が行っている操作を、表示領域においてそれぞれ状態情報として表示する状態情報表示方法であって、前記各操作を示す記号がそれぞれ異なる色彩を用いて記載されている前記表示領域において、前記電子機器が行っている操作を示す記号の色彩に対応する色彩によって前記電子機器の状態情報を表示することを特徴とする。
【0008】
ここで、記号とは、前記電子機器の各操作を示す文字や図形等により構成される記号をいう。
【0009】
この本発明に係る状態情報表示方法によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができる。
【0010】
また、本発明に係る他の状態情報表示方法は、前記表示領域における背景を、前記電子機器が行っている操作を示す記号の色彩に対応する色彩によって表示することを特徴とする。
【0011】
この本発明に係る他の状態情報表示方法によれば、表示領域の背景に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができる。
【0012】
また、本発明に係る他の状態情報表示方法は、前記電子機器が操作を行っているときに、前記各状態情報として前記各記号のうちその操作に対応する記号のみを、それぞれ異なる色彩を用いて表示することを特徴とする。
【0013】
この本発明に係る他の状態情報表示方法によれば、液晶表示装置等の表示装置を利用せずに、異なる色彩を用いて所定の記号を表示することができる。
【0014】
また、本発明に係る状態情報表示手段は、電子機器が行う複数の操作のうち前記電子機器が行っている操作を状態情報として表示する表示領域と、前記表示領域にそれぞれ異なる色彩によって記載された前記各操作を示す複数の記号と、前記表示領域の裏面に配設された異なる色彩の複数の光源とを有してなり、前記電子機器が前記各操作を行っているときに、その操作を示す記号の色彩に対応する色彩の光源を用いて前記表示領域を照射して前記表示領域において前記各状態情報を表示することを特徴とする。
【0015】
この本発明に係る状態情報表示手段によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができる。
【0016】
さらに、本発明に係るタッチパネル装置は、電子機器が行う複数の操作のうち前記電子機器が行っている操作を状態情報として表示する表示領域を備えた対向して配設される一対の基板と、前記基板の相互に対向する面に配設された複数の導電層と、前記各操作を示す記号がそれぞれ異なる色彩によって記載されている複数の表示部と、前記各一対の基板の裏側に配設され、異なる色彩の複数の光源を備えたバックライトユニットとを有してなり、前記電子機器が前記各操作を行っているときに、その操作を示す記号の色彩に対応する色彩の光源を用いて前記一対の基板を照射して前記表示領域において前記各状態情報を表示することを特徴とする。
【0017】
この本発明に係るタッチパネル装置によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るタッチパネル装置の実施形態を図1から図5を参照して説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係るタッチパネル装置を示す概略断面図であり、本実施形態においては電子機器としての炊飯ジャー本体の操作部として用いられるタッチパネル装置について説明する。
【0020】
図1に示すように、本タッチパネル装置1は、合成樹脂等の材料からなる一対の透明基板2,3を有し、これら各透明基板2,3は、前記各透明基板2,3の周縁部分および所定の位置に配設されたスペーサ5を介して所定の間隙をもって対向するように配設されている。
【0021】
また、前記各透明基板2,3のうち表側の透明基板2における他の透明基板3に対向する面には、ITO(Indium Tin Oxide:インジウムスズ酸化物)等の材料をスパッタリング法等の方法を用いて成膜された複数の導電層6が一方向に平行に整列して配設されている。さらに、裏側の透明基板3における表側の透明基板2に対向する面には、前記表側の透明基板2に配設された各導電層6と同様の材料からなる複数の導電層7が前記表側の透明基板2に配設された各導電層6の配設方向に直交する方向に整列して配設されている。なお、前記各導電層6,7を、光透過性を有する導電材を含むインクによりパターニングして形成してもよい。
【0022】
そして、本タッチパネル装置1は、前記表側の透明基板2の表面における所定の各部分を押圧して前記表側の透明基板2の導電層6と前記裏側の透明基板3の導電層7とを接触させることにより、図示しない炊飯ジャーに対し所定の信号を入力し前記炊飯ジャーに所定の例えば「停止」、「炊飯」、「保温」等の操作を行わせるための信号を入力するようになっている。
【0023】
また、前記一対の透明基板2,3の表側には、前記炊飯ジャーに対して各種操作を行わせるために各導電層6,7を接触させる位置に相当する位置に複数の表示部8aが印刷形成された表示シート8が配設されている。これら各表示部8aには、図2に示すように、それぞれ前記炊飯ジャーの各種操作としての動作モードの1つである「停止」の文字が濃い青色によって、また「炊飯」の文字が濃い緑色によって、さらに「保温」という文字が濃い赤色によって、前記炊飯ジャーに対し入力する信号の操作に対応した表示となるように印刷されている。また、これら各表示部8aの表示は、前記タッチパネル装置1の表側から表示領域9において視認可能となっている。
【0024】
さらに、前記一対の透明基板2,3の裏側には、前記各透明基板2,3に対して照射光を照射するバックライトユニット10が配設されている。このバックライトユニット10は、前記裏側の透明基板3に対向するように配設された導光板11を有し、前記導光板11の裏側には、照射光を前記各透明基板2,3の方向に反射させる反射板12が配設されている。また、前記導光板11の表側には、照射光を前記各透明基板2,3の方向に拡散させるための拡散板13が配設されている。さらに、前記導光板11の側縁近傍には、光源としての青色、緑色および赤色の複数のLED15が整列して配設されている。
【0025】
そして、前記タッチパネル装置1においては、前記各LED15から前記導光板11に入射した照射光が、前記導光板11の裏面または反射板12の表面において反射することによって前記各透明基板2,3の方向に照射され、前記各透明基板2,3を透過して前記タッチパネル装置1における表示領域9の背景において視認されるようになっている。
【0026】
次に、本実施形態における状態情報表示方法について説明する。
【0027】
まず、炊飯ジャーの電源をONにすると、前記各LED15のうち各青色LED15Bが点灯する。すると、青色の照射光が前記導光板11および前記拡散板13を介して前記透明基板2,3を透過し、前記タッチパネル装置1の表側から青色の照射光が前記タッチパネル装置1における表示領域9の背景色として視認可能となる。このとき、前記タッチパネル装置1においては「停止」の文字が濃い青色によって印刷されているので、炊飯ジャーの動作モードが停止状態であることを判断することができる。
【0028】
続いて、前記タッチパネル装置1における「炊飯」の表示を押圧すると、表側の透明基板2と裏側の透明基板3の各導電層6,7が接触し、炊飯ジャーに対して炊飯の操作を行うように信号が入力される。これとともに、前記各青色LED15Bが消灯し、各緑色LED14Gが点灯する。すると、緑色の照射光が青色の照射光と同様に前記タッチパネル装置1の表側から表示領域9の背景色として視認可能となる。このとき、タッチパネル装置1においては「炊飯」の文字が濃い緑色によって印刷されているので、炊飯ジャーの動作モードが炊飯状態であることを判断することができる。
【0029】
さらに、前記炊飯ジャーにおいて前記炊飯が終了したとき、または前記タッチパネル装置1における「保温」の表示を押圧し、炊飯ジャーに対して保温の操作を行う信号が入力されたとき、前記各緑色LED15Gまたは前記各青色LED15Bが消灯し、各赤色LED15Rが点灯する。すると、赤色の照射光が青色の照射光と同様に前記タッチパネル装置1の表側から表示領域9の背景色として視認可能となる。このとき、タッチパネル装置1においては「保温」の文字が濃い赤色によって印刷されているので、炊飯ジャーの動作モードが保温状態であることを判断することができる。
【0030】
このように本実施形態におけるタッチパネル装置1においては、表示領域9の背景色の変化によって炊飯ジャーの状態情報を表示することができる。
【0031】
したがって、前記タッチパネル装置1によれば、その背景色が青色のときは炊飯ジャーが停止状態であり、緑色のときは炊飯状態であり、赤色のときは保温状態であると、背景色によって前記炊飯ジャーの状態を判断することができるので、遠目からでも容易に前記炊飯ジャーの状態を判断することができる。
【0032】
次に、本発明に係るタッチパネル装置の第2の実施形態について図3を参照して説明する。ここで、本実施形態においては、電子機器としてPDAを用いて説明する。
【0033】
本実施形態に係るタッチパネル装置は、表側の透明基板の表面における所定の各部分を押圧して前記表側の透明基板の導電層と前記裏側の透明基板の導電層とを接触させることにより、PDAに対し所定の信号を入力し前記PDAに例えば「ひらがな入力」、「アルファベット入力」、「数字入力」等の操作を行わせるようになっている。
【0034】
また、前記一対の透明基板の表側には、前記PDAに対して各種操作を行わせるために各導電層を接触させる位置に相当する位置に、複数の表示部が印刷形成された表示シートが配設されている。これら各表示部には、図3に示すように、それぞれ前記PDAの各種操作としての入力モードの1つであるひらがな入力を示す「あ」の文字が濃い青色によって、またアルファベット入力を示す「A」の文字が濃い緑色によって、さらに数字入力を示す「1」という文字が濃い赤色によって、前記PDAに対し入力する信号の操作に対応した表示となるように印刷されている。また、前記タッチパネルにおける表示領域の前記各文字以外の背景は、バックライトユニットからの照射光を透過するようになっている。
【0035】
なお、本実施形態のタッチパネル装置における他の構成は、第1の実施形態におけるタッチパネル装置の構成と同様であるので、説明を省略する。
【0036】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0037】
まず、PDAの電源をONにすると、各青色LEDが点灯する。すると、初期入力モードを示す青色の照射光が前記タッチパネル装置の表側から前記表示領域の背景色として視認可能となる。このとき、タッチパネル装置においては「あ」の文字が濃い青色によって印刷されており、これにより前記PDAの入力モードはひらがな入力の状態であることを判断することができる。
【0038】
また、前記タッチパネル装置における「A」の表示を押圧すると、PDAに対してアルファベット入力のモードに変更するように信号が入力される。これとともに前記各青色LEDが消灯し、各緑色LEDが点灯し、緑色の照射光がタッチパネル装置の表側から前記表示領域の背景色として視認可能となる。このとき、タッチパネル装置においては「A」の文字が濃い緑色によって印刷されており、これにより前記PDAの入力モードはアルファベット入力の状態であることを判断することができる。
【0039】
一方、前記タッチパネル装置における「1」の表示を押圧すると、PDAに対して数字入力のモードに変更するように信号が入力される。これとともに前記各青色LEDが消灯し、各赤色LEDが点灯し、赤色の照射光がタッチパネル装置の表側から前記表示領域の背景色として視認可能となる。このとき、タッチパネル装置においては「1」の文字が濃い赤色によって印刷されており、これにより前記PDAの入力モードは数字入力の状態であることを判断することができる。
【0040】
このように本実施形態におけるタッチパネル装置においても、背景色の変化によってPDAの状態情報としての入力モードを表示することができる。
【0041】
したがって、前記タッチパネル装置においては、その背景色が青色のときはPDAがひらがな入力モードであり、緑色のときはアルファベット入力モードであり、赤色のときは数字入力モードであると、背景色によって前記PDAの入力モードを判断することができるので、容易に前記PDAの状態を判断することができる。
【0042】
さらに、本発明に係る他のタッチパネル装置の第3の実施形態について図4を参照して説明する。本実施形態についても、電子機器としてPDAを用いて説明する。
【0043】
本実施形態の表示部においては、図4に示すように、「あ」の文字が青色の照射光を透過するような青色によって印刷され、「A」の文字が緑色の照射光を透過するような緑色によって印刷され、「1」の文字が赤色の照射光を透過するような赤色によって印刷されている。また、前記タッチパネルにおける表示領域の前記各文字以外の背景は、前記各色彩の照射光を透過しない黒色となるように印刷されている。
【0044】
なお、本実施形態の他の構成は、前記第2の実施形態の構成と同様であるので説明を省略する。
【0045】
本実施形態によれば、PDAの電源をONにして各青色LEDが点灯すると、初期入力モードを示す青色の照射光が前記表示部の「あ」の部分のみを透過し、「あ」の文字が青色によって表示される。このとき、青色の照射光は、タッチパネル装置における背景においては黒色印刷がされているので前記タッチパネル装置の表側に透過されず、背景は黒色表示となる。また「A」および「1」の文字の部分においては緑色の印刷および赤色の印刷によるフィルタ効果によりほぼ黒色表示となる。これにより、前記PDAの入力モードはひらがな入力の状態であることを判断することができる。
【0046】
また、前記タッチパネル装置における「A」の表示を押圧して、PDAに対してアルファベット入力のモードに変更するように信号を入力するとともに前記各青色LEDを消灯し、各緑色LEDを点灯させると、緑色の照射光が前記表示部の「A」の部分のみを透過し、「A」の文字が緑色によって表示される。このとき、緑色の照射光は、タッチパネル装置における表示領域の背景においては前記タッチパネル装置の表側に透過されず、背景は黒色表示となる。また「あ」および「1」の文字の部分においては青色の印刷および赤色の印刷によるフィルタ効果によりほぼ黒色表示となる。これにより前記PDAの入力モードはアルファベット入力の状態であることを判断することができる。
【0047】
一方、前記タッチパネル装置における「1」の表示を押圧して、PDAに対して数字入力のモードに変更するように信号を入力するとともに前記各青色LEDを消灯し、各赤色LEDを点灯させると、赤色の照射光が前記表示部の「1」の部分のみを透過し、「1」の文字が赤色によって表示される。このとき、赤色の照射光は、表示領域の背景においては前記タッチパネル装置の表側に透過されず、背景は黒色表示となる。また「あ」および「A」の文字の部分においては青色の印刷および緑色の印刷によるフィルタ効果によりほぼ黒色表示となる。これにより前記PDAの入力モードは数字入力の状態であることを判断することができる。
【0048】
このように本実施形態におけるタッチパネル装置においては、文字の色によってPDAの入力モードを表示することができる。
【0049】
したがって、前記タッチパネル装置においては、その表示された文字色が青色のときはPDAがひらがな入力モードであり、緑色のときはアルファベット入力モードであり、赤色のときは数字入力モードであると、文字の色によって前記PDAの入力モードを判断することができるので、容易に前記PDAの状態を判断することができる。これとともに、液晶表示装置等を用いずに所定の文字のみを表示することにより、簡易に前記PDAの状態を判断することができる。
【0050】
さらに、本発明に係る他のタッチパネル装置の第4の実施形態について図5を参照して説明する。本実施形態についても、電子機器としてPDAを用いて説明する。
【0051】
本実施形態においては、表示部は、図5に示すように、「A」の文字を青色の照射光が透過するような青色によって印刷され、「1」の文字を赤色の照射光が透過するような赤色によって印刷されている。また、前記タッチパネルの前記各文字以外の背景は、バックライトユニットからの照射光を透過するようになっている。なお、本実施形態の他の構成は、前記第2の実施形態の構成と同様であるので説明を省略する。
【0052】
本実施形態によれば、PDAの電源をONにして各青色LEDが点灯すると、初期入力モードを示す青色の照射光は、前記表示領域における表示部の「A」の部分および背景部分を透過する一方、「1」の文字の部分においては赤色のフィルタ効果により透過しない。このため、「A」の文字は背景色と同化し「1」の文字が背景から浮かび上がって表示される。これにより、前記PDAの入力モードは数字入力の状態であることを判断することができる。
【0053】
また、前記タッチパネル装置における「1」の表示を押圧して、PDAに対して数字入力のモードに変更するように信号を入力するとともに前記各青色LEDを消灯し、各赤色LEDを点灯させると、赤色の照射光は、前記表示領域における表示部の「1」の部分および背景部分を透過する一方、「A」の文字の部分においては青色のフィルタ効果により透過しない。このため、「1」の文字は背景色と同化し「A」の文字が背景から浮かび上がって表示される。これにより、前記PDAの入力モードはアルファベット入力の状態であることを判断することができる。
【0054】
このように本実施形態におけるタッチパネル装置においては、文字の色によってPDAの入力モードを表示することができる。
【0055】
したがって、前記タッチパネル装置においては、文字の色によって前記PDAの入力モードを判断することができるので、容易に前記PDAの状態を判断することができる。これとともに、液晶表示装置等を用いずに所定の文字のみを表示することにより、簡易に前記PDAの状態を判断することができる。
【0056】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0057】
例えば、前記各実施形態においてはタッチパネル装置を電子機器として炊飯ジャーやPDAを用いて説明しているが、これに限定されず、他の各電子機器の操作部のタッチパネル装置として用いることができる。
【0058】
また、このタッチパネル装置は、前記各電子機器の本体に配設されているが、これに限定されず、例えば前記各電子機器を遠隔から操作するためのリモコン装置に配設されていてもよい。
【0059】
さらに、前記各実施形態においては電子機器の状態情報を表示するための手段として前述の構成からなるタッチパネル装置を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば電子機器の状態情報を表示する液晶表示装置等他の表示装置において本発明の状態情報表示方法を用いてもよい。
【0060】
さらにまた、前記各実施形態においては電子機器の状態情報として操作モードや入力モードを表示するようになっているが、これに限定されるものではない。例えば、異なる色彩によって温度変化や時間経過等の状態情報を表示するものであってもよい。
【0061】
さらにまた、前記各実施形態は、各青色、緑色、赤色のLEDを単独に用いて異なる色彩によって電子機器の状態情報を表示するものであるが、これに限定されず、各LEDの色彩を混合することにより、より多色を用いて電子機器の状態情報を表示してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る状態情報表示方法によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができるので、容易に電子機器の状態を判断することができる。
【0063】
また、本発明に係る他の状態情報表示方法によれば、表示領域の背景色によって電子機器の状態を判断することができるので、遠目からでも容易に前記電子機器の状態を判断することができる。
【0064】
また、本発明に係る他の状態情報表示方法によれば、容易に電子機器の状態を判断することができとともに、液晶表示装置等を用いずに所定の文字のみを表示することにより、簡易に前記電子機器の状態を判断することができる。
【0065】
また、本発明に係る状態情報表示手段によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができるので、容易に電子機器の状態を判断することができる。
【0066】
さらに、本発明に係るタッチパネル装置によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができるので、容易に電子機器の状態を判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタッチパネル装置の一実施形態を示す概略断面図
【図2】図1の表示部の表示および各光源を示す平面図
【図3】本発明に係る他のタッチパネル装置における表示部の表示を示す平面図
【図4】本発明に係る他のタッチパネル装置における表示部の表示を示す平面図
【図5】本発明に係る他のタッチパネル装置における表示部の表示を示す平面図
【符号の説明】
1 タッチパネル装置
2,3 表側透明基板
6,7 導電層
8a 表示部
10 バックライトユニット
11 導光板
12 反射板
13 拡散板
15 LED
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器の状態情報を表示する状態情報表示方法、状態情報表示手段及びタッチパネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、炊飯ジャーや電気ポット、電子レンジの他、PDA(Personal Digital Assistant)等の各種電子機器は、前記各電子機器の操作手段として押圧により所定の信号を入力する複数のスイッチを備えており、これら各スイッチの表面には、前記各電子機器の各種操作、例えば前記各電子機器を炊飯ジャーとして説明すると、「停止」「炊飯」「保温」等の操作が表示されている。
【0003】
さらに、前記炊飯ジャーには、一般に前記各スイッチの近傍に前記炊飯ジャーを操作した場合の「停止」「炊飯」「保温」等の状態情報を表示するため例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等からなる複数の小さい光源が設けられており、そして、これら各光源の近傍には、「保温」等の前記炊飯ジャーの各状態情報を示す文字等の記号が記載されている。
【0004】
この炊飯ジャーは、電源をONにすると、前記状態情報の「停止」を表す光源が点灯するようになっている。また、「炊飯」と表示されたスイッチを押圧すると前記炊飯ジャーに炊飯を行うための信号が入力されるとともに、前記状態情報の「停止」を表す光源が消灯されて「炊飯」を表す光源が点灯する。さらに、前記炊飯ジャーにおいて炊飯の操作が終了すると、「炊飯」を表す光源が消灯されて前記状態情報の「保温」を表す光源が点灯する。このように、前記炊飯ジャーは、その状態情報を外部に表示するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の炊飯ジャーにおいては各状態情報を表示するための前記各光源が小さく、またこれら光源の近傍に記載された「保温」等の表示も小さいため、遠目では前記炊飯ジャーの現在の状態を前記各光源によって判別することは困難であった。
【0006】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、各種電子機器における動作モードや、入力モードの他経過モード等の状態情報を容易に判別することができる状態情報表示方法、状態情報表示手段及びタッチパネル装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、電子機器が行う複数の操作のうち前記電子機器が行っている操作を、表示領域においてそれぞれ状態情報として表示する状態情報表示方法であって、前記各操作を示す記号がそれぞれ異なる色彩を用いて記載されている前記表示領域において、前記電子機器が行っている操作を示す記号の色彩に対応する色彩によって前記電子機器の状態情報を表示することを特徴とする。
【0008】
ここで、記号とは、前記電子機器の各操作を示す文字や図形等により構成される記号をいう。
【0009】
この本発明に係る状態情報表示方法によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができる。
【0010】
また、本発明に係る他の状態情報表示方法は、前記表示領域における背景を、前記電子機器が行っている操作を示す記号の色彩に対応する色彩によって表示することを特徴とする。
【0011】
この本発明に係る他の状態情報表示方法によれば、表示領域の背景に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができる。
【0012】
また、本発明に係る他の状態情報表示方法は、前記電子機器が操作を行っているときに、前記各状態情報として前記各記号のうちその操作に対応する記号のみを、それぞれ異なる色彩を用いて表示することを特徴とする。
【0013】
この本発明に係る他の状態情報表示方法によれば、液晶表示装置等の表示装置を利用せずに、異なる色彩を用いて所定の記号を表示することができる。
【0014】
また、本発明に係る状態情報表示手段は、電子機器が行う複数の操作のうち前記電子機器が行っている操作を状態情報として表示する表示領域と、前記表示領域にそれぞれ異なる色彩によって記載された前記各操作を示す複数の記号と、前記表示領域の裏面に配設された異なる色彩の複数の光源とを有してなり、前記電子機器が前記各操作を行っているときに、その操作を示す記号の色彩に対応する色彩の光源を用いて前記表示領域を照射して前記表示領域において前記各状態情報を表示することを特徴とする。
【0015】
この本発明に係る状態情報表示手段によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができる。
【0016】
さらに、本発明に係るタッチパネル装置は、電子機器が行う複数の操作のうち前記電子機器が行っている操作を状態情報として表示する表示領域を備えた対向して配設される一対の基板と、前記基板の相互に対向する面に配設された複数の導電層と、前記各操作を示す記号がそれぞれ異なる色彩によって記載されている複数の表示部と、前記各一対の基板の裏側に配設され、異なる色彩の複数の光源を備えたバックライトユニットとを有してなり、前記電子機器が前記各操作を行っているときに、その操作を示す記号の色彩に対応する色彩の光源を用いて前記一対の基板を照射して前記表示領域において前記各状態情報を表示することを特徴とする。
【0017】
この本発明に係るタッチパネル装置によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るタッチパネル装置の実施形態を図1から図5を参照して説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係るタッチパネル装置を示す概略断面図であり、本実施形態においては電子機器としての炊飯ジャー本体の操作部として用いられるタッチパネル装置について説明する。
【0020】
図1に示すように、本タッチパネル装置1は、合成樹脂等の材料からなる一対の透明基板2,3を有し、これら各透明基板2,3は、前記各透明基板2,3の周縁部分および所定の位置に配設されたスペーサ5を介して所定の間隙をもって対向するように配設されている。
【0021】
また、前記各透明基板2,3のうち表側の透明基板2における他の透明基板3に対向する面には、ITO(Indium Tin Oxide:インジウムスズ酸化物)等の材料をスパッタリング法等の方法を用いて成膜された複数の導電層6が一方向に平行に整列して配設されている。さらに、裏側の透明基板3における表側の透明基板2に対向する面には、前記表側の透明基板2に配設された各導電層6と同様の材料からなる複数の導電層7が前記表側の透明基板2に配設された各導電層6の配設方向に直交する方向に整列して配設されている。なお、前記各導電層6,7を、光透過性を有する導電材を含むインクによりパターニングして形成してもよい。
【0022】
そして、本タッチパネル装置1は、前記表側の透明基板2の表面における所定の各部分を押圧して前記表側の透明基板2の導電層6と前記裏側の透明基板3の導電層7とを接触させることにより、図示しない炊飯ジャーに対し所定の信号を入力し前記炊飯ジャーに所定の例えば「停止」、「炊飯」、「保温」等の操作を行わせるための信号を入力するようになっている。
【0023】
また、前記一対の透明基板2,3の表側には、前記炊飯ジャーに対して各種操作を行わせるために各導電層6,7を接触させる位置に相当する位置に複数の表示部8aが印刷形成された表示シート8が配設されている。これら各表示部8aには、図2に示すように、それぞれ前記炊飯ジャーの各種操作としての動作モードの1つである「停止」の文字が濃い青色によって、また「炊飯」の文字が濃い緑色によって、さらに「保温」という文字が濃い赤色によって、前記炊飯ジャーに対し入力する信号の操作に対応した表示となるように印刷されている。また、これら各表示部8aの表示は、前記タッチパネル装置1の表側から表示領域9において視認可能となっている。
【0024】
さらに、前記一対の透明基板2,3の裏側には、前記各透明基板2,3に対して照射光を照射するバックライトユニット10が配設されている。このバックライトユニット10は、前記裏側の透明基板3に対向するように配設された導光板11を有し、前記導光板11の裏側には、照射光を前記各透明基板2,3の方向に反射させる反射板12が配設されている。また、前記導光板11の表側には、照射光を前記各透明基板2,3の方向に拡散させるための拡散板13が配設されている。さらに、前記導光板11の側縁近傍には、光源としての青色、緑色および赤色の複数のLED15が整列して配設されている。
【0025】
そして、前記タッチパネル装置1においては、前記各LED15から前記導光板11に入射した照射光が、前記導光板11の裏面または反射板12の表面において反射することによって前記各透明基板2,3の方向に照射され、前記各透明基板2,3を透過して前記タッチパネル装置1における表示領域9の背景において視認されるようになっている。
【0026】
次に、本実施形態における状態情報表示方法について説明する。
【0027】
まず、炊飯ジャーの電源をONにすると、前記各LED15のうち各青色LED15Bが点灯する。すると、青色の照射光が前記導光板11および前記拡散板13を介して前記透明基板2,3を透過し、前記タッチパネル装置1の表側から青色の照射光が前記タッチパネル装置1における表示領域9の背景色として視認可能となる。このとき、前記タッチパネル装置1においては「停止」の文字が濃い青色によって印刷されているので、炊飯ジャーの動作モードが停止状態であることを判断することができる。
【0028】
続いて、前記タッチパネル装置1における「炊飯」の表示を押圧すると、表側の透明基板2と裏側の透明基板3の各導電層6,7が接触し、炊飯ジャーに対して炊飯の操作を行うように信号が入力される。これとともに、前記各青色LED15Bが消灯し、各緑色LED14Gが点灯する。すると、緑色の照射光が青色の照射光と同様に前記タッチパネル装置1の表側から表示領域9の背景色として視認可能となる。このとき、タッチパネル装置1においては「炊飯」の文字が濃い緑色によって印刷されているので、炊飯ジャーの動作モードが炊飯状態であることを判断することができる。
【0029】
さらに、前記炊飯ジャーにおいて前記炊飯が終了したとき、または前記タッチパネル装置1における「保温」の表示を押圧し、炊飯ジャーに対して保温の操作を行う信号が入力されたとき、前記各緑色LED15Gまたは前記各青色LED15Bが消灯し、各赤色LED15Rが点灯する。すると、赤色の照射光が青色の照射光と同様に前記タッチパネル装置1の表側から表示領域9の背景色として視認可能となる。このとき、タッチパネル装置1においては「保温」の文字が濃い赤色によって印刷されているので、炊飯ジャーの動作モードが保温状態であることを判断することができる。
【0030】
このように本実施形態におけるタッチパネル装置1においては、表示領域9の背景色の変化によって炊飯ジャーの状態情報を表示することができる。
【0031】
したがって、前記タッチパネル装置1によれば、その背景色が青色のときは炊飯ジャーが停止状態であり、緑色のときは炊飯状態であり、赤色のときは保温状態であると、背景色によって前記炊飯ジャーの状態を判断することができるので、遠目からでも容易に前記炊飯ジャーの状態を判断することができる。
【0032】
次に、本発明に係るタッチパネル装置の第2の実施形態について図3を参照して説明する。ここで、本実施形態においては、電子機器としてPDAを用いて説明する。
【0033】
本実施形態に係るタッチパネル装置は、表側の透明基板の表面における所定の各部分を押圧して前記表側の透明基板の導電層と前記裏側の透明基板の導電層とを接触させることにより、PDAに対し所定の信号を入力し前記PDAに例えば「ひらがな入力」、「アルファベット入力」、「数字入力」等の操作を行わせるようになっている。
【0034】
また、前記一対の透明基板の表側には、前記PDAに対して各種操作を行わせるために各導電層を接触させる位置に相当する位置に、複数の表示部が印刷形成された表示シートが配設されている。これら各表示部には、図3に示すように、それぞれ前記PDAの各種操作としての入力モードの1つであるひらがな入力を示す「あ」の文字が濃い青色によって、またアルファベット入力を示す「A」の文字が濃い緑色によって、さらに数字入力を示す「1」という文字が濃い赤色によって、前記PDAに対し入力する信号の操作に対応した表示となるように印刷されている。また、前記タッチパネルにおける表示領域の前記各文字以外の背景は、バックライトユニットからの照射光を透過するようになっている。
【0035】
なお、本実施形態のタッチパネル装置における他の構成は、第1の実施形態におけるタッチパネル装置の構成と同様であるので、説明を省略する。
【0036】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0037】
まず、PDAの電源をONにすると、各青色LEDが点灯する。すると、初期入力モードを示す青色の照射光が前記タッチパネル装置の表側から前記表示領域の背景色として視認可能となる。このとき、タッチパネル装置においては「あ」の文字が濃い青色によって印刷されており、これにより前記PDAの入力モードはひらがな入力の状態であることを判断することができる。
【0038】
また、前記タッチパネル装置における「A」の表示を押圧すると、PDAに対してアルファベット入力のモードに変更するように信号が入力される。これとともに前記各青色LEDが消灯し、各緑色LEDが点灯し、緑色の照射光がタッチパネル装置の表側から前記表示領域の背景色として視認可能となる。このとき、タッチパネル装置においては「A」の文字が濃い緑色によって印刷されており、これにより前記PDAの入力モードはアルファベット入力の状態であることを判断することができる。
【0039】
一方、前記タッチパネル装置における「1」の表示を押圧すると、PDAに対して数字入力のモードに変更するように信号が入力される。これとともに前記各青色LEDが消灯し、各赤色LEDが点灯し、赤色の照射光がタッチパネル装置の表側から前記表示領域の背景色として視認可能となる。このとき、タッチパネル装置においては「1」の文字が濃い赤色によって印刷されており、これにより前記PDAの入力モードは数字入力の状態であることを判断することができる。
【0040】
このように本実施形態におけるタッチパネル装置においても、背景色の変化によってPDAの状態情報としての入力モードを表示することができる。
【0041】
したがって、前記タッチパネル装置においては、その背景色が青色のときはPDAがひらがな入力モードであり、緑色のときはアルファベット入力モードであり、赤色のときは数字入力モードであると、背景色によって前記PDAの入力モードを判断することができるので、容易に前記PDAの状態を判断することができる。
【0042】
さらに、本発明に係る他のタッチパネル装置の第3の実施形態について図4を参照して説明する。本実施形態についても、電子機器としてPDAを用いて説明する。
【0043】
本実施形態の表示部においては、図4に示すように、「あ」の文字が青色の照射光を透過するような青色によって印刷され、「A」の文字が緑色の照射光を透過するような緑色によって印刷され、「1」の文字が赤色の照射光を透過するような赤色によって印刷されている。また、前記タッチパネルにおける表示領域の前記各文字以外の背景は、前記各色彩の照射光を透過しない黒色となるように印刷されている。
【0044】
なお、本実施形態の他の構成は、前記第2の実施形態の構成と同様であるので説明を省略する。
【0045】
本実施形態によれば、PDAの電源をONにして各青色LEDが点灯すると、初期入力モードを示す青色の照射光が前記表示部の「あ」の部分のみを透過し、「あ」の文字が青色によって表示される。このとき、青色の照射光は、タッチパネル装置における背景においては黒色印刷がされているので前記タッチパネル装置の表側に透過されず、背景は黒色表示となる。また「A」および「1」の文字の部分においては緑色の印刷および赤色の印刷によるフィルタ効果によりほぼ黒色表示となる。これにより、前記PDAの入力モードはひらがな入力の状態であることを判断することができる。
【0046】
また、前記タッチパネル装置における「A」の表示を押圧して、PDAに対してアルファベット入力のモードに変更するように信号を入力するとともに前記各青色LEDを消灯し、各緑色LEDを点灯させると、緑色の照射光が前記表示部の「A」の部分のみを透過し、「A」の文字が緑色によって表示される。このとき、緑色の照射光は、タッチパネル装置における表示領域の背景においては前記タッチパネル装置の表側に透過されず、背景は黒色表示となる。また「あ」および「1」の文字の部分においては青色の印刷および赤色の印刷によるフィルタ効果によりほぼ黒色表示となる。これにより前記PDAの入力モードはアルファベット入力の状態であることを判断することができる。
【0047】
一方、前記タッチパネル装置における「1」の表示を押圧して、PDAに対して数字入力のモードに変更するように信号を入力するとともに前記各青色LEDを消灯し、各赤色LEDを点灯させると、赤色の照射光が前記表示部の「1」の部分のみを透過し、「1」の文字が赤色によって表示される。このとき、赤色の照射光は、表示領域の背景においては前記タッチパネル装置の表側に透過されず、背景は黒色表示となる。また「あ」および「A」の文字の部分においては青色の印刷および緑色の印刷によるフィルタ効果によりほぼ黒色表示となる。これにより前記PDAの入力モードは数字入力の状態であることを判断することができる。
【0048】
このように本実施形態におけるタッチパネル装置においては、文字の色によってPDAの入力モードを表示することができる。
【0049】
したがって、前記タッチパネル装置においては、その表示された文字色が青色のときはPDAがひらがな入力モードであり、緑色のときはアルファベット入力モードであり、赤色のときは数字入力モードであると、文字の色によって前記PDAの入力モードを判断することができるので、容易に前記PDAの状態を判断することができる。これとともに、液晶表示装置等を用いずに所定の文字のみを表示することにより、簡易に前記PDAの状態を判断することができる。
【0050】
さらに、本発明に係る他のタッチパネル装置の第4の実施形態について図5を参照して説明する。本実施形態についても、電子機器としてPDAを用いて説明する。
【0051】
本実施形態においては、表示部は、図5に示すように、「A」の文字を青色の照射光が透過するような青色によって印刷され、「1」の文字を赤色の照射光が透過するような赤色によって印刷されている。また、前記タッチパネルの前記各文字以外の背景は、バックライトユニットからの照射光を透過するようになっている。なお、本実施形態の他の構成は、前記第2の実施形態の構成と同様であるので説明を省略する。
【0052】
本実施形態によれば、PDAの電源をONにして各青色LEDが点灯すると、初期入力モードを示す青色の照射光は、前記表示領域における表示部の「A」の部分および背景部分を透過する一方、「1」の文字の部分においては赤色のフィルタ効果により透過しない。このため、「A」の文字は背景色と同化し「1」の文字が背景から浮かび上がって表示される。これにより、前記PDAの入力モードは数字入力の状態であることを判断することができる。
【0053】
また、前記タッチパネル装置における「1」の表示を押圧して、PDAに対して数字入力のモードに変更するように信号を入力するとともに前記各青色LEDを消灯し、各赤色LEDを点灯させると、赤色の照射光は、前記表示領域における表示部の「1」の部分および背景部分を透過する一方、「A」の文字の部分においては青色のフィルタ効果により透過しない。このため、「1」の文字は背景色と同化し「A」の文字が背景から浮かび上がって表示される。これにより、前記PDAの入力モードはアルファベット入力の状態であることを判断することができる。
【0054】
このように本実施形態におけるタッチパネル装置においては、文字の色によってPDAの入力モードを表示することができる。
【0055】
したがって、前記タッチパネル装置においては、文字の色によって前記PDAの入力モードを判断することができるので、容易に前記PDAの状態を判断することができる。これとともに、液晶表示装置等を用いずに所定の文字のみを表示することにより、簡易に前記PDAの状態を判断することができる。
【0056】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0057】
例えば、前記各実施形態においてはタッチパネル装置を電子機器として炊飯ジャーやPDAを用いて説明しているが、これに限定されず、他の各電子機器の操作部のタッチパネル装置として用いることができる。
【0058】
また、このタッチパネル装置は、前記各電子機器の本体に配設されているが、これに限定されず、例えば前記各電子機器を遠隔から操作するためのリモコン装置に配設されていてもよい。
【0059】
さらに、前記各実施形態においては電子機器の状態情報を表示するための手段として前述の構成からなるタッチパネル装置を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば電子機器の状態情報を表示する液晶表示装置等他の表示装置において本発明の状態情報表示方法を用いてもよい。
【0060】
さらにまた、前記各実施形態においては電子機器の状態情報として操作モードや入力モードを表示するようになっているが、これに限定されるものではない。例えば、異なる色彩によって温度変化や時間経過等の状態情報を表示するものであってもよい。
【0061】
さらにまた、前記各実施形態は、各青色、緑色、赤色のLEDを単独に用いて異なる色彩によって電子機器の状態情報を表示するものであるが、これに限定されず、各LEDの色彩を混合することにより、より多色を用いて電子機器の状態情報を表示してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る状態情報表示方法によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができるので、容易に電子機器の状態を判断することができる。
【0063】
また、本発明に係る他の状態情報表示方法によれば、表示領域の背景色によって電子機器の状態を判断することができるので、遠目からでも容易に前記電子機器の状態を判断することができる。
【0064】
また、本発明に係る他の状態情報表示方法によれば、容易に電子機器の状態を判断することができとともに、液晶表示装置等を用いずに所定の文字のみを表示することにより、簡易に前記電子機器の状態を判断することができる。
【0065】
また、本発明に係る状態情報表示手段によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができるので、容易に電子機器の状態を判断することができる。
【0066】
さらに、本発明に係るタッチパネル装置によれば、表示領域に表示された色彩によって電子機器の現在の状態情報を判断することができるので、容易に電子機器の状態を判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタッチパネル装置の一実施形態を示す概略断面図
【図2】図1の表示部の表示および各光源を示す平面図
【図3】本発明に係る他のタッチパネル装置における表示部の表示を示す平面図
【図4】本発明に係る他のタッチパネル装置における表示部の表示を示す平面図
【図5】本発明に係る他のタッチパネル装置における表示部の表示を示す平面図
【符号の説明】
1 タッチパネル装置
2,3 表側透明基板
6,7 導電層
8a 表示部
10 バックライトユニット
11 導光板
12 反射板
13 拡散板
15 LED
Claims (5)
- 電子機器が行う複数の操作のうち前記電子機器が行っている操作を、表示領域においてそれぞれ状態情報として表示する状態情報表示方法であって、
前記各操作を示す記号がそれぞれ異なる色彩を用いて記載されている前記表示領域において、前記電子機器が行っている操作を示す記号の色彩に対応する色彩によって前記電子機器の状態情報を表示することを特徴とする状態情報表示方法。 - 前記表示領域における背景を、前記電子機器が行っている操作を示す記号の色彩に対応する色彩によって表示することを特徴とする請求項1に記載の状態情報表示方法。
- 前記電子機器が操作を行っているときに、前記各状態情報として前記各記号のうちその操作に対応する記号のみを、それぞれ異なる色彩を用いて表示することを特徴とする請求項1に記載の状態情報表示方法。
- 電子機器が行う複数の操作のうち前記電子機器が行っている操作を状態情報として表示する表示領域と、前記表示領域にそれぞれ異なる色彩によって記載された前記各操作を示す複数の記号と、前記表示領域の裏面に配設された異なる色彩の複数の光源とを有してなり、
前記電子機器が前記各操作を行っているときに、その操作を示す記号の色彩に対応する色彩の光源を用いて前記表示領域を照射して前記表示領域において前記各状態情報を表示することを特徴とする状態情報表示手段。 - 電子機器が行う複数の操作のうち前記電子機器が行っている操作を状態情報として表示する表示領域を備えた対向して配設される一対の基板と、前記基板の相互に対向する面に配設された複数の導電層と、前記各操作を示す記号がそれぞれ異なる色彩によって記載されている複数の表示部と、前記各一対の基板の裏側に配設され、異なる色彩の複数の光源を備えたバックライトユニットとを有してなり、
前記電子機器が前記各操作を行っているときに、その操作を示す記号の色彩に対応する色彩の光源を用いて前記一対の基板を照射して前記表示領域において前記各状態情報を表示することを特徴とするタッチパネル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001281A JP2004212796A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | 状態情報表示方法、状態情報表示手段およびタッチパネル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003001281A JP2004212796A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | 状態情報表示方法、状態情報表示手段およびタッチパネル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004212796A true JP2004212796A (ja) | 2004-07-29 |
Family
ID=32819345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003001281A Withdrawn JP2004212796A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | 状態情報表示方法、状態情報表示手段およびタッチパネル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004212796A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007078289A (ja) * | 2005-09-15 | 2007-03-29 | Sanyo Electric Co Ltd | 加熱調理器 |
JP2008060058A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-03-13 | Citizen Electronics Co Ltd | 発光シートモジュール |
JP2009159347A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Nippon Interphone Co Ltd | インターホン |
JP2010091189A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Panasonic Corp | 加熱調理器 |
CN101268535B (zh) * | 2005-07-26 | 2011-03-02 | 索尼爱立信移动通讯股份有限公司 | 用于生成双图像的装置 |
JP2011096589A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器 |
JP2012049144A (ja) * | 2011-10-31 | 2012-03-08 | Panasonic Corp | 誘導加熱調理器 |
TWI394110B (zh) * | 2007-12-14 | 2013-04-21 | Chi Mei Comm Systems Inc | 訊號顯示器 |
CN106473609A (zh) * | 2015-08-24 | 2017-03-08 | 浙江苏泊尔家电制造有限公司 | 电炊具的工作信息显示方法 |
CN106691153A (zh) * | 2015-08-24 | 2017-05-24 | 浙江苏泊尔家电制造有限公司 | 电炖锅的烹饪状态显示方法 |
CN108415300A (zh) * | 2017-02-09 | 2018-08-17 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 一种烹饪器具工作状态的高区分度控制方法和烹饪器具 |
CN108852026A (zh) * | 2018-07-16 | 2018-11-23 | 广东美的厨房电器制造有限公司 | 控制面板组件与烹饪电器 |
CN110604474A (zh) * | 2018-06-14 | 2019-12-24 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 烹饪器具的控制方法、系统和烹饪器具 |
JP2020056528A (ja) * | 2018-10-01 | 2020-04-09 | 大阪瓦斯株式会社 | 調理支援システム |
JP7421676B1 (ja) | 2023-04-10 | 2024-01-24 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理システム、プログラム、および情報端末の制御方法 |
-
2003
- 2003-01-07 JP JP2003001281A patent/JP2004212796A/ja not_active Withdrawn
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101268535B (zh) * | 2005-07-26 | 2011-03-02 | 索尼爱立信移动通讯股份有限公司 | 用于生成双图像的装置 |
JP2007078289A (ja) * | 2005-09-15 | 2007-03-29 | Sanyo Electric Co Ltd | 加熱調理器 |
JP4660327B2 (ja) * | 2005-09-15 | 2011-03-30 | 三洋電機株式会社 | 加熱調理器 |
JP2008060058A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-03-13 | Citizen Electronics Co Ltd | 発光シートモジュール |
TWI394110B (zh) * | 2007-12-14 | 2013-04-21 | Chi Mei Comm Systems Inc | 訊號顯示器 |
JP2009159347A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Nippon Interphone Co Ltd | インターホン |
JP2010091189A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-04-22 | Panasonic Corp | 加熱調理器 |
JP2011096589A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器 |
JP2012049144A (ja) * | 2011-10-31 | 2012-03-08 | Panasonic Corp | 誘導加熱調理器 |
CN106473609A (zh) * | 2015-08-24 | 2017-03-08 | 浙江苏泊尔家电制造有限公司 | 电炊具的工作信息显示方法 |
CN106691153A (zh) * | 2015-08-24 | 2017-05-24 | 浙江苏泊尔家电制造有限公司 | 电炖锅的烹饪状态显示方法 |
CN108415300A (zh) * | 2017-02-09 | 2018-08-17 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 一种烹饪器具工作状态的高区分度控制方法和烹饪器具 |
CN110604474A (zh) * | 2018-06-14 | 2019-12-24 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 烹饪器具的控制方法、系统和烹饪器具 |
CN108852026A (zh) * | 2018-07-16 | 2018-11-23 | 广东美的厨房电器制造有限公司 | 控制面板组件与烹饪电器 |
JP2020056528A (ja) * | 2018-10-01 | 2020-04-09 | 大阪瓦斯株式会社 | 調理支援システム |
JP7154092B2 (ja) | 2018-10-01 | 2022-10-17 | 大阪瓦斯株式会社 | 調理支援システム |
JP7421676B1 (ja) | 2023-04-10 | 2024-01-24 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理システム、プログラム、および情報端末の制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004212796A (ja) | 状態情報表示方法、状態情報表示手段およびタッチパネル装置 | |
CN102058314B (zh) | 加热烹调器 | |
JP2012523671A (ja) | 統合されたタッチセンサ電極およびバックライトマスク | |
WO2011137982A1 (en) | Cooktop-interface, cooktop-panel, cooking device and method of operating a cooktop-interface | |
TWI446240B (zh) | 具有發光圖案之輸入裝置 | |
JP5324972B2 (ja) | スイッチモジュール | |
CN201903838U (zh) | 触控冷光键盘装置 | |
RU2675925C2 (ru) | Устройство управления и электрический прибор с таким устройством | |
JP3450218B2 (ja) | 電気調理器の操作表示装置 | |
CN102032497A (zh) | 触摸按键的背光结构 | |
JP2010067551A (ja) | バックライト装置 | |
CN107818884A (zh) | 直下式发光键盘 | |
TWM358987U (en) | Light guide panel with pattern switching apparatus | |
WO2018068463A1 (zh) | 一种柔性电路板和触控设备 | |
TWM363641U (en) | Capacitive touch input device | |
WO2009022124A1 (en) | Illuminated keyboard | |
JP2012099438A (ja) | タッチスイッチ | |
JP2006285053A (ja) | 可変表示構造 | |
TWI444869B (zh) | 具有發光圖案之輸入裝置 | |
WO1997004275A1 (fr) | Module de commande, appareil de cuisson utilisant ce module et procede de mise en ×uvre | |
CN210627135U (zh) | 键盘及电子设备 | |
CN111124168A (zh) | 一种金属触控模组、电子装置及其控制方法 | |
CN202057821U (zh) | 一种可分区显示的导光薄膜及其导光结构 | |
WO2023280223A1 (zh) | 显示装置、显示装置的加工工艺和电器设备 | |
JPH0545249B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |