JP7150822B2 - 送風装置および空気調和機 - Google Patents

送風装置および空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP7150822B2
JP7150822B2 JP2020507304A JP2020507304A JP7150822B2 JP 7150822 B2 JP7150822 B2 JP 7150822B2 JP 2020507304 A JP2020507304 A JP 2020507304A JP 2020507304 A JP2020507304 A JP 2020507304A JP 7150822 B2 JP7150822 B2 JP 7150822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
louver
dehumidifier
louvers
inclined surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020507304A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019180998A1 (ja
Inventor
謙一 今関
康之 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Publication of JPWO2019180998A1 publication Critical patent/JPWO2019180998A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7150822B2 publication Critical patent/JP7150822B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/34Nozzles; Air-diffusers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/08Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates
    • F24F13/10Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers
    • F24F13/14Air-flow control members, e.g. louvres, grilles, flaps or guide plates movable, e.g. dampers built up of tilting members, e.g. louvre
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/20Casings or covers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Humidification (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Description

本発明は、風向を制御するルーバー、ルーバーを備えた空気調和機および除湿機に関する。
従来、空気調和機の一種として室内の空気を除湿する除湿機がある。近年、除湿機には、室内の空気の除湿を行う除湿機能に加えて、洗濯後の衣類に乾燥した風を吹き付けて衣類乾燥を行う衣類乾燥機能を備えた除湿機が知られている。
ところで、除湿機能と衣類乾燥機能とをそれぞれ効率良く機能させるには、乾燥した風を吹き出す方向を異ならせる必要がある。除湿機能では、室内全体に乾燥した風を吹き出す必要があるため、部屋の壁側に向かって乾燥した風を吹き出す必要があり、衣類乾燥機能では、乾燥対象となる衣類をつるした方向に乾燥した風を吹き出す必要がある。
通常、室内の除湿を考えた場合、乾燥した風を壁側に向かって吹き付け、衣類の乾燥を考えた場合、乾燥した風を衣類の方向に向かって吹き付ける。すなわち、除湿機を室内の壁際に載置した場合、除湿機の前方が衣類乾燥機能実行時の風の吹出方向、当該除湿機の後方が除湿機能実行時の風の吹出方向になる。風の吹出方向の切替は、乾燥した風の吹出口に設けた一枚の板状のルーバーによって行われる(例えば特許文献1に開示された除湿機、特許文献2に開示された空気調和機)。
日本国公開特許公報「特開2002-267203号公報(2002年9月18日公開)」 日本国公開特許公報「特開2002-333185号公報(2002年11月22日公開)」
ところで、従来の除湿機で使用されるルーバーは、肉厚がほぼ均一の板状の部材が使用されているので、風の吹出角(床面に対する傾斜角)は、ルーバーの回転角に等しくなる。例えば、ルーバーが床面に対して90°回転すれば、風の吹出し角も床面に対して90°となる。
このように、一枚の平板形状のルーバーで風向きを制御する場合、風向と同じ範囲にルーバーを回転させる必要があるため、種々の問題が生じる。
例えば、風向によっては回転時にルーバーが風路に入り込む為に、当該風路近傍の構造を当該ルーバーが接触しない構造にする必要がある。また、当該ルーバーと、風路から排出される風を左右方向に振り分けるための左右ルーバーと併用する場合には、大きなスペースを要する。
従って、従来のルーバーでは、ユーザが所望する風の吹出方向にするために、所望する吹出方向と同じになるまで当該ルーバーを回転させる必要があるため、ルーバーを備える吹出口近傍の空間を広くしなければならない。
本発明の一態様は、少ない回転角でユーザが所望する風の吹出方向が得られるルーバー、ルーバーを備えた空気調和機および除湿機を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る送風装置は、内部に上下方向に延びる送風路が形成され、前記送風路の上方に吹出口が形成された筐体と、前記送風路の上方に回動可能に軸支されることで、前記吹出口から吹き出す風振り分けるルーバーと、を備えた送風装置であって、前記ルーバーは、前記吹出口に対向する面において、第一方向の両端部よりも中央側が肉厚である肉厚部を有し前記吹出口に対向する面は、最も肉厚である最大肉厚部から前記第一方向の一方端に向かう第1傾斜面と、前記最大肉厚部側から前記第一方向の他方端に向かう第2傾斜面とを含み、前記ルーバーは第1状態と第2状態とに回動可能であり、前記第1状態では、前記ルーバーは、前記第1傾斜面の前記一方端側が前記第2傾斜面の前記他方端側よりも上方に位置して前記吹出口が前記一方端側へ開口するように回動し、前記第2状態では、前記ルーバーは、前記第2傾斜面の前記他方端側が前記第1傾斜面の前記一方端側よりも上方に位置して前記吹出口が前記他方端側へ開口するように回動することを特徴としている。
本発明の一態様によれば、少ない回転角でユーザが所望する風の吹出方向を得ることができる。
本発明の実施形態1に係る除湿機の外観を示す外観斜視図である。 上記除湿機の内部構成を示す縦断面図である。 図1に示す除湿機の各運転モード時の外観斜視図を示し、(a)は除湿モード時、(b)は衣類乾燥モード時のルーバーの回動状態を示す図である。 図3に示すルーバーの回動状態を示す拡大図であり、(a)は除湿モード時、(b)は衣類乾燥モード時の拡大図である。 図1に示す除湿機の除湿モード時の気流を説明するための図である。 図1に示す除湿機の衣類乾燥モード時の気流を説明するための図である。 図1に示す除湿機における各運転モード時のルーバーの状態を示し、(a)は運転停止時、(b)は衣類乾燥モード時、(c)は除湿モード時のルーバーの状態を示す図である。 図1に示す除湿機に備えられたルーバーを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のAA線矢視断面図である。 図1に示す除湿機における送風範囲を説明するための図である。 本発明の実施形態2に係る除湿機に備えられたルーバーの種々の形状を示す図である。 本発明の実施形態3に係る除湿機に備えられた操作パネルの一例を示す平面 図11に示す操作パネルを備えた除湿機に備えられたコントローラのブロック図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。なお、本実施形態では、空気調和機として除湿機を例に説明する。
(除湿機の概要)
図1は、本実施の形態の除湿機101の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示す除湿機101の内部構成を示す縦断面図である。以下の説明において、図1に示す除湿機101の左側を正面(フロント)、右側を背面(リヤ)とする。
除湿機101は、周囲の空気を吸い込むとともに、空気に含まれる水分を除去する除湿機能(除湿運転モード)、除湿した空気(風)を衣類に吹き付ける衣類乾燥機能(衣類乾燥モード)を備えた装置である。
除湿機101は、図1に示すように、外装部材である筐体1を備え、筐体1の内部に、図2に示すように、送風機(送風装置)2、除湿部5およびコントローラ30(図12)等を備えている。
図1に戻り、筐体1は、ケース11、フロントカバー12およびリヤカバー13を備えている。ケース11は、内部に空間を有する箱型の部材であり、例えば、板金、合成樹脂等を用いて形成されるものを挙げることができるが、これに限定されるものではない。ケース11の正面および背面には図示しない開口が形成されており、正面の開口にフロントカバー12が、背面の開口にリヤカバー13がそれぞれ着脱可能に取り付けられている。
リヤカバー13には吸込口16が設けられ、また、ケース11の上面には吹出口15が設けられている。吸込口16から吸い込まれた空気は除湿され、吹出口15から吹き出される。吹出口15には、吹き出される風の風向の上下方向を調整するための上下ルーバー14が設けられている。さらに、吹出口15内には、吹き出される風の風向の左右方向を調整するための左右ルーバー19が設けられている。また、上下ルーバー14は、吹出口15の上方において回動自在に軸支され、当該吹出口15から吹き出す風を前後方向に振り分けるようにもなっている。ここで、除湿機101のフロントカバー12側を前方、リヤカバー13側を後方とする。
また、ケース11には、吹出口15の近傍リヤ側に操作部18が設けられている。
なお、除湿機101においては、リヤカバー13の内側であって、ケース11の背面の開口には、空気清浄フィルタ(図示せず)を配置してもよい。この場合、リヤカバー13に設けられた吸込口16を通過した空気は、空気清浄フィルタを介して除湿部5に吸い込まれる。空気清浄フィルタは、通過する空気から微細塵、埃等の異物を捕集するフィルタである。空気清浄フィルタとしては、不織布を紙状に形成したHEPAフィルタ(High Efficiency Particulate AirFilter)を挙げることができるがこれに限定されない。
送風機2は、ファン21、ファンケース22、ファンモータ23、ダクト24を備えている。ファン21は、ここでは、遠心方向に空気を排出するファンであり、回転することで、中央部分から空気を吸い込むとともに、外周に向かう気流を発生させる。なお、ファン21に換えてターボファンや高圧軸流ファンを使用してもよい。
ファン21は、ファンケース22の内部に回転可能に配置されている。ファンケース22は、ダクト(送風路)24と連結されており、ファン21の周方向に発生した気流をダクト24に向けて吹出すことができる構成を有している。
ファン21は、ファンモータ23の出力軸に取り付けられている。ファンモータ23はファンケース22に固定されており、ファンモータ23が回転駆動することで、ファン21が回転する。ダクト24はファン21の回転によって発生した気流を吹出口15に導く。
ダクト24には、気流にイオンを包含させるイオン発生器を配置してもよい。この場合、イオン発生器は、大気中で放電してイオンを発生するものである。イオン発生器としては、m、nをそれぞれ任意の自然数とする正イオンH(HO)m、負イオンO2-(HO)nを発生する構成が好ましい。この場合、空気中の浮遊細菌やウィルスの表面に正負イオンが付着して反応し、表面で活性種OHラジカル(・OH)や過酸化水素(H)を生成することで殺菌などの効果を発揮させることができる。
除湿部5は、蒸発器、凝縮器を含み、除湿した水を蓄える除湿タンク51を備えている。除湿部5は、通過する気流を冷却して空気に含まれる水分を結露させることで、空気に含まれる水分を取り除く(除湿する)。除湿部5は、冷媒を循環させ、冷媒の相変化を利用して、空気を冷却する冷凍サイクル装置を備えている。冷凍サイクル装置は、蒸発器、凝縮器以外にも、図示をしていない圧縮機、膨張器等を備えている。
除湿部5に含まれる蒸発器および凝縮器は、熱交換器であり、例えば、フィン&チューブを用いた熱交換器を挙げることができるがこれに限定されない。除湿部5は、リア側において送風機2に近接して配置される。送風機2の駆動によりファンケース22に空気が吸い込まれてダクト24から送出されるに伴って、除湿部5の蒸発器および凝縮器のフィンの隙間を流れる気流が発生する。
蒸発器は気流つまり空気を冷却し、凝縮器は気流を暖める。そのため、除湿部5では、気流の上流側に蒸発器を配置して気流を冷却して、蒸発器に空気中の水分を結露させる。そして、蒸発器で冷やされた気流を凝縮器で高温の冷媒との熱交換で暖め、蒸発器に流入したときと同じ温度か、又は高い温度に昇温する。以上のことから、除湿部5では、凝縮器よりも気流の上流に蒸発器が配置される。
除湿タンク51は、除湿部5にいて除湿した水(ドレイン水)を蓄えるタンクである、溜まった溜ったドレイン水の量または水位を検出することができるようになっている。除湿機101では、除湿タンク51に一定量のドレイン水が溜まると、警告を行うようになっているとともに、除湿機101の少なくとも除湿部5を停止する。使用者が、警告に応じて除湿タンク51を取り外して、溜まったドレン水を排水することで、再度除湿機能が利用可能になる。なお、本実施形態では、冷凍サイクルを用いた除湿、所謂コンプレッサ方式にて除湿を行っているが、これに限定されず、空気中の水分を吸着する乾燥剤等を用いた除湿、所謂デシカント方式にて除湿を行ってもよく、また、コンプレッサ方式とデシカント方式とを組み合わせたハイブリッド方式にて除湿してもよく、さらに、他の除湿方式にて除湿を行ってもよい。
コントローラ30は、筐体1内に備えられ、除湿機101の各部を制御するものである。詳細については後述するが、コントローラ30は、操作部18が受付けたユーザの操作内容に従う制御信号を生成し、生成された制御信号により、各部の動作を制御する。
図2に示す矢印は、除湿機101における空気の流れを示す図である。すなわち、上記構成の除湿機101は、送風機2が駆動することで、吸込口16から空気が取り込まれ、除湿部5を通過する。除湿部5を通過した空気は、ファン21により吸込まれ、ダクト24を介して吹出口15から吹出される。本除湿機101は、部屋全体の除湿を行うための除湿モード、部屋につるされた洗濯後の衣類を乾燥させるための衣類乾燥モードの2種類の運転モードを備えている。ここで、除湿機101に備えられた上下ルーバー14は、上述したように、吹出口15の上方に回動可能に軸支することで、前記吹出口15から吹き出す風を前後に振り分けている。つまり、各運転モードに適した方向に乾燥した風を吹き出すように、上下ルーバー14が回動する。以下に各運転モードについて説明する。
(除湿モード)
図3の(a)は除湿モード時、(b)は衣類乾燥モード時の上下ルーバー14の回動状態を示している。図4の(a)は除湿モード時、(b)は衣類乾燥モード時の上下ルーバー14の回転状態の拡大図を示している。図5は、除湿モード時の気流を示している。
図5の(a)に示すように、除湿機101を部屋の壁際に配置した場合、部屋全体を除湿する際の気流は、壁、天井、床に沿っていることが好ましい。すなわち、除湿機101から吹き出された風は、壁際(1)、天井(2)、壁際(3)、床面(4)に沿って流れる。この場合、除湿機101は、図5の(b)に示すように、上下ルーバー14を調整して除湿機101の吹出口15のリヤカバー13側を開放させて、後方、すなわち壁に向かって風を吹き出すようにすれば、コアンダ効果により、従って、壁際(1)、天井(2)、壁際(3)、床面(4)に沿って流れる。
従って、除湿機101のリヤカバー13側を部屋の壁側にした場合、除湿モード時には、図3の(a)および図4の(a)に示すように、リヤカバー13側に向かって風を吹き出すように上下ルーバー14が回動する。すなわち、吹出口15のリヤカバー13側が開口するように、上下ルーバー14をフロントカバー12側に向かって回動させる。
このとき、風の吹出しの角度は、床面に対して20°であることが好ましい。この状態を上下ルーバー14を後ろ斜め20°に傾けると称する。但し、この角度は、20°に限定されるものではなく、コアンダ効果が得られるのであれば、部屋の形状や大きさによって変えてもよい。
さらに、図5の(c)に示すように、吹出口15内に設けられた左右ルーバー19を調整して風を左右方向に吹き出すようにすれば、除湿機101から吹き出す風は、左右方向に拡がりを持つようになるため、除湿した空気が部屋全体に行き渡り易くなる。つまり、効率良く除湿が行える。
このように、上下ルーバー14を利用し、後ろ斜め20°気流を背面の壁に向けて風を吹出し、コアンダ効果により壁・天井を沿った除湿空気を発生させることで、人の生活空間を避けながら、部屋の隅々まで均一に省エネルギーで除湿を行うことが出来る。
しかも、除湿機101から吹き出す風にイオンを含ませることで、壁に沿ったイオンを含む除湿空気により、従来の除湿機では不十分であった壁や天井の付着カビ菌の抑制効果も得ることが出来ると同時に、窓に沿った除湿空気により、冬場の結露にも除湿機を移動させることなく対策することが出来る。
さらに、後ろ吹き出し時には上下ルーバー14を余り倒さない状態にて後ろ斜め20°気流が可能な為、製品前方の表示部などと被らないという利点があるため、製品設計上の自由度が増すという効果もする。
(衣類乾燥モード)
図6は、除湿モード時の気流を示している。
図6に示すように、除湿機101を部屋の壁際に配置した場合、部屋の中心でつるされた洗濯後の衣類102には、当該除湿機101から除湿された風を直接吹き付けることが好ましい。この場合、除湿機101は、図6に示すように、上下ルーバー14を調整して除湿機101の吹出口15のフロントカバー12側を開放させて、前方、すなわち衣類102に向かって風を吹き出すようにする。
従って、除湿機101のリヤカバー13側を部屋の壁側にした場合、依頼乾燥モード時には、図3の(b)および図4の(b)に示すように、フロントカバー12側に向かって風を吹き出すように上下ルーバー14が回動する。すなわち、吹出口15のフロントカバー12側が開口するように、上下ルーバー14をリヤカバー13側に向かって回動させる。
衣類102を効率良く乾燥させるには、当該衣類102に直接風が当たるように吹き付ける必要がある。このため、上下ルーバー14は、衣類102に風を吹き付けるように上下が調整される。このとき、左右ルーバー19は、吹き出す風が広がらないように調整される。
以上のように、除湿機101の部屋の設置場所を変えずに、上下ルーバー14の回動状態を変えることで、除湿モードと衣類乾燥モードを切替えることができる。
(上下ルーバー14の形状)
図7の(a)(b)は、上下ルーバー14の形状の一例を示している。すなわち、上下ルーバー14は、図7の(a)(b)に示すように、断面略三角形状の板状部材である。図7の(b)の断面形状において、3面(面14a,14b,14c)の長さは、14a>14c>14bとなっている。ここで、面14aと14bがなす角度をθ1,面14aと14cがなす角度をθ2としたとき、θ1>θ2の関係にある。面14aを除湿機101の上面、面14bをフロントカバー12側、面14cをリヤカバー13側になるように、上下ルーバー14を除湿機101に設置する。上下ルーバー14は、風の吹出方向の前後両端側(端部14e・14f側)が肉薄で、中央側が肉厚であり、中央側に最も肉厚である最大肉厚部14gを有する。さらに、上下ルーバー14の吹出口15に対向する面(面14b、14cとする)が、フロントカバー12側、リヤカバー13側から上記最大肉厚部14g(三角形の頂点14dから面14aに下ろした垂線の長さに相当の部分)に向かって傾斜された平面(傾斜面)となっている。
また、上下ルーバー14は、θ1>θ2の関係にあるため、面14bと面14cとが公差する交差部、すなわち三角形の頂点14dの位置は、面14b側にずれている。本実施形態では、上記三角形の頂点14dは、フロントカバー12側にずれている。
なお、上下ルーバー14の断面形状については、上述した三角形状に限定されるものではない。すなわち、上下ルーバー14の吹出口15に対向する面(面14b、14c)において、前記上下ルーバー14の風を吹き出す方向の両端部(端部14e、14f)よりも中央側が肉厚であればよい。具体的には、前記吹出口15に対向する面(面14b、14c)に、最も肉厚である最大肉厚部14gが形成されている。従って、面14bは、前記端部14eから最大肉厚部14gの頂点14dに向かって傾斜した傾斜面、面14cは、前記端部14fから最大肉厚部14gの頂点14dに向かって傾斜した傾斜面となる。さらに、前記吹出口15に対向する面(面14b、14c)が交差する交差部である頂点14dは、端部14e側にずれている。また、前記最大肉厚部14gが、前記端部14e・14f間を直線で結んだ仮想線Xの中間地点Oよりも一方の端部である端部14e側に位置している。なお、頂点14dがずれる方向および中間地点Oがずれる方向は、上下ルーバー14の用途に応じて、端部14f側であってもよい。このような条件を満たす形状であれば、上下ルーバー14は、どのような断面形状であってもよい。上下ルーバー14の他の形状については、後述する実施形態2において説明する。
ここで、ルーバーの端部角度θが大きい場合、少ない回転でより上方側に風を送れるため、例えば送風装置付近上方に設置された衣類に対して全体に風を当てることができる。つまり、衣類乾燥に適している。また、ルーバーの傾斜面の距離が長いほど、吹出口からの風が傾斜面に沿う時間・距離が長いため、風の吹き出し方向がより安定する。つまり、一定の角度の風をキープできるため、循環気流を作りやすく、効率の良い空気清浄および除湿が可能である。従って、図7の(b)に示す上下ルーバー14は、端部14eが衣類乾燥モード時に上方に回転し、端部14fが除湿モード時に上方に回転するようになっている。以下に、上下ルーバー14の動作について説明する。
(上下ルーバー14の動作)
図8の(a)は運転停止時、(b)は除湿モード時、(c)は衣類乾燥モード時のルーバーの状態を示している。図9は、上下ルーバー14の衣類乾燥モード時の送風範囲を説明するための図である。
除湿機101は、運転停止時では、図8の(a)に示すように、吹出口15を塞ぐように上下ルーバー14が回動し、除湿モード時では、図8の(b)に示すように、吹出口15が操作部18側(リヤカバー13側)に開口するように上下ルーバー14が回動し、衣類乾燥モード時では、図8の(c)に示すように、吹出口15がフロントカバー12側に開口するように上下ルーバー14が回動する。
ここで、除湿モータ時では、図8の(b)に示すように、上下ルーバー14のリヤカバー13側の面14cが上向きに回動し、リヤカバー13側、すなわち部屋の壁側に向かって乾燥した風を吹き出すようになっている。この場合の上下ルーバー14の回動角度は後ろ斜め20°が好ましい。後ろ斜め20°は、床面に対する壁側に向かって上方に20°傾斜した傾斜角をいう。この角度により、除湿した風が壁から天井に向井、さらに、天井から壁、床へと循環する気流になり、部屋全体を効率良く除湿することが可能となる。なお、この傾斜角については、20°に限定されるものではない。例えば、除湿機101の設置場所、除湿機101を設置した部屋の構造などによって、傾斜角を変えてもよい。
一方、衣類乾燥モード時では、図8の(c)に示すように、上下ルーバー14のフロントカバー12側の面14bが上向きに回動し、フロントカバー12側、すなわち部屋の壁側と反対側に向かって乾燥した風を吹き出すようになっている。衣類乾燥モードは、除湿モードと異なり、乾燥した風を所定の場所に効率よく吹き付ける必要がある。この場合、図9に示すように、運転停止時の上下ルーバー14の面14bの接線Xと、衣類乾燥モード時の上下ルーバー14の面14bの接線Yとの間が送風範囲となる。この衣類乾燥モード時の上下ルーバー14の面14bの接線Yは、ほぼ垂直になっている。
上下ルーバー14は、図7の(b)に示すように、フロントカバー12側の角θ1がリヤカバー13側の角θ2よりも大きいため、面14b側が上向きになるように回動する際には、面14c側が上向きになるように回動するときの回転角よりも小さい回転角で接線Yをほぼ垂直にできる。このため、上下ルーバー14の面14bを上向きに回動させた場合に、吹出口15内に設けられた左右ルーバー19に上下ルーバー14の面14cが干渉しないようにできる。従って、吹出口15内の空間を狭くすることが可能となるため、除湿機101の吹出口15近傍の上下方向のサイズを小さくすることができる。
このように、厚みを持たせた断面略三角形状(略V字状)の上下ルーバー14によって、風向を衣類乾燥に優位な上方にずらすことが出来き、その際に上下ルーバー14が吹出口15からダクト24に入り込む領域も少なくなるため、製品吹出口15の省スペース化が図れる。
また、左右に風向を制御する左右ルーバー19の形状も、製品後方側を凹ませることで、上下ルーバー14との干渉を避けて、さらなる省スペース化が可能である。しかも、上下ルーバー14の頂点が製品前方(フロントカバー12)寄りであることで、後ろ吹き時は風路からずれた位置に頂点がくるため、圧損になりにくくより低騒音・高効率での除湿運転が可能となる。
(効果)
上記構成の除湿機101において、上下ルーバー14は、吹出口に対向する面(面14b、面14c)が、風の吹出方向の前後両端側から当該上下ルーバー14の回転中心側に向かって傾斜された傾斜面であることで、風が傾斜面に沿って流れて外に吹き出される。これにより、上下ルーバー14から吹き出す風の吹出方向が、当該上下ルーバー14の回転角が同じであれば、当該上下ルーバー14の吹出口15に対向する面(面14b、14c)が傾斜面でない平面の場合よりも上向きになる。
しかも、傾斜面の傾斜角を大きくすれば、それだけ、風の吹出方向を少ない回転角で変更することが可能となる。
また、上下ルーバー14は、θ1>θ2の関係にあるため、面14bと面14cとが公差する点、すなわち三角径の頂点の位置は、面14b側にずれている。本実施形態では、上記三角形の頂点は、フロントカバー12側にずれている。これにより、上下ルーバー14の回転角が同じであれば、傾斜角の大きい傾斜面(面14b)から吹き出す風の吹出方向を傾斜面(面14c)よりも上向きにすることが可能となる。
従って、上下ルーバー14が反転することで後ろ方向(リヤカバー13側)と、前方向(フロントカバー12側)に気流を切り替えることが出来、かつ上下ルーバー14の回転中心に厚みを持たせることで、除湿機101として一般的に求められる、上方への気流制御が可能である。
なお、上述したように、風の吹出し範囲を同じにする場合に、上下ルーバー14の回転角をできるだけ小さくできればよいので、上下ルーバー14の構成は、図7の(b)に示すように、断面略三角形状に限定されるものではなく、断面形状において中央部において肉厚で、風の吹出し側が肉薄になっていればよい。以下の実施形態2では、上下ルーバーの他の形状について説明する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(ルーバーの形状・着脱可能)
図10は、本実施形態に係る種々のルーバーの概略構成を示し、(a)~(c)は断面図、(d)(e)は平面図である。
前記実施形態1の図7の(b)に示す上下ルーバー14では面14b、面14cは平面であり、面14aと面14bとのなす角度をθ1,面14aと面14cとのなす角度をθ2としたときにθ1>θ2の関係にあった。
これに対して、図10の(a)に示す上下ルーバー201では、面201b、面201cは傾斜面であり、面201aと面201bとのなす角度をθ1,面201aと面201cとのなす角度をθ2としたときにθ1=θ2の関係にある。ここで、面201a、面201b、面201cは、上下ルーバー14の面14a、面14b、面14cに対応する。この上下ルーバー201を除湿機101に搭載すれば、フロントカバー12側、リヤカバー13側に同じ回転角で同じ向きに風を吹き出すことが可能となる。
他の形状の上下ルーバーとしては、図10の(b)に示すように、面202bは曲面、面202cは傾斜した平面である上下ルーバー202であってもよい。ここで、面202a、面202b、面202cは、上下ルーバー14の面14a、面14b、面14cに対応する。
さらに他の形状の上下ルーバーとしては、図10の(c)に示すように、面203bは傾斜した平面、面203cは傾斜した平面、面203bと面203cとを繋ぐ面203dを備えた断面略台形状のルーバー203であってもよい。ここで、面203a、面203b、面203cは、上下ルーバー14の面14a、面14b、面14cに対応する。
このように、上下ルーバーとしては、断面形状において中央部において肉厚で、風の吹出し側が肉薄になっていればどのような形状であってもよい。
また、前記実施形態1では、左右方向の風の吹出し方向の調整を左右ルーバー19によって行っているが、図10の(d)(e)に示すように、上下ルーバー204の裏面(吹出口15に対向する面204c・204b)にフィン204d・205eを設けてもよい。フィン204dは、リヤカバー13側に広がりを持って風を吹き出すように、上下ルーバー204のリヤ側の面204cに広がりを持たせて形成され、フィン204eは、フロントカバー12側に広がりを持たせずに風を吹き出すように、上下ルーバー204のフロント側の面204bに吹出し方向に平行に形成されている。
従って、図10の(d)(e)に示す上下ルーバー204を使用すれば、左右ルーバー19によって風の吹出しの左右方向の調整をする必要がないため、左右ルーバー19を設ける必要がなくなり、吹出口15の空間をさらに狭めることができる。これによっても、除湿機の上下方向のサイズを左右ルーバー19を設けた分、小さくすることが可能となる。
以上の種々の構成の上下ルーバーは、除湿機101に着脱可能に設けられてもよい。これにより、ユーザは、使用する用途に応じて、上下ルーバーを付け替えることができる。
なお、前記実施形態1,2では、主に、上下ルーバーの形状および動作について説明したが、以下の実施形態3では、前記実施形態1,2の除湿機101の衣類乾燥モードを使用した場合のニオイ戻り制御について説明する。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
一般に、除湿機によって衣類を乾燥させた場合、室内の湿気を衣類が再吸湿し、雑菌が繁殖して、不快なニオイが発生する。この現状を、ニオイ戻りと称する。
本実施形態では、記実施形態1,2に記載の除湿機を用いて衣類乾燥を行った際にニオイ戻りを生じさせないニオイ戻り制御について説明する。
(操作部)
図11は、図1に示す除湿機101に搭載された操作部18のユーザが操作する操作面を示す図である。
操作部18は、図11に示すように、タイマー、左右スイング、上下スイング、便利機能、衣類入、除湿入、カビバリア入等の各種操作ボタンを備えている。ニオイ戻り制御は、衣類入のボタンを押下して、衣類乾燥モードにした後、便利機機能のボタンを操作し、臭い戻り対策を選択することで実行される。このように、操作部18を操作することで、ユーザの操作内容に従う制御信号を生成し、生成された制御信号により、各部の動作を制御する。
(ニオイ戻り制御)
図12は、操作部18の操作を受付けるコントローラ30の機能ブロック図である。
コントローラ30は、ニオイ戻り制御部31、ルーバー駆動部32、除湿駆動部33、ファン駆動部34を含んでいる。
ニオイ戻り制御部31は、さらに、操作部18、湿度センサ41、温度センサ42が接続されている。すなわち、ニオイ戻り制御部31は、操作部18によって臭い戻りの制御を実行するための制御信号を受付けると、湿度センサ41によって検出された湿度、温度センサ42によって検出された温度から、ルーバー駆動部32によって上下ルーバー14の回転制御を行い、除湿駆動部33によって除湿部5の除湿制御を行い、ファン駆動部34によってファンモータ23の回転制御を行う。これにより、ニオイ戻り制御部31は、ニオイ戻り制御を実行している。
ニオイ戻り制御では、衣類乾燥モードによる衣類乾燥が終了した後、風を乾燥した衣類にあてる制御を行う。これにより、乾燥した衣類に対する再吸湿を防ぎ、乾燥衣類に付着した雑菌を死滅させることができる。
具体的には、以下の(1)~(6)のようにニオイ戻り制御を実行している。
(1)衣類乾燥後に風のみを乾燥衣類にあて続ける。この場合、湿度センサ41によって室内の湿度を検出し、検出した湿度が所定値より低くなった時点で衣類乾燥モードを終了し、衣類乾燥モードが終了した時点から所定時間、乾燥した衣類に風をあて続けるようにファン駆動部34に指示を出してファンモータ23を駆動し続ける。このとき、除湿駆動部33は、除湿部5に対する除湿を停止させている。ここでは、衣類乾燥時間を1時間した後、送風を1時間続けるものとする。
ここで、衣類乾燥時の風量は、除湿機101にて設定可能な風量の最大に設定されているので、ニオイ戻り制御時の風量もそのまま最大を維持する。
(2)衣類乾燥後の風量を湿度に応じて可変にする。つまり、ニオイ戻り制御時の風量を、衣類乾燥時の風量をそのままにするのではなく、湿度センサ41による検出結果に応じて可変にしてもよい。この場合、ニオイ戻り制御部31は、湿度センサ41による検出結果から湿度が所定値よりも高いと判断すれば、風量を上げるように、湿度が所定値よりも低いと判断すれば、風量を下げるように、ファン駆動部34に指示を出してファンモータ23の駆動を制御する。
(3)ニオイ戻り制御時に吹き出す乾燥空気の風向をワイド(広域)とナロー(狭域:1点集中)とを交互に切替える。この場合、除湿機101では、左右ルーバー19を駆動させることで実行できる。このように、風向をワイドとナローに交互に切替えることで、衣類にあたる風に強弱を持たせて、当該衣類を波立たせることで、乾燥を促進させることが可能となる。
(4)ニオイ戻り制御時に風のみを乾燥衣類にあて続けているときに、湿度が上がれば、除湿運転を行う。この場合、ニオイ戻り制御部31は、湿度センサ41によって所定値より高い湿度が検出されたとき、除湿駆動部33に指示を出して除湿部5による除湿運転を実行させる。
(5)ニオイ戻り制御時に温度を検出し、所定温度以下の低温部に送風を集中させる。この場合、ニオイ戻り制御部31は、温度センサ42によって乾燥した衣類周囲をエリア毎に温度を検出し、所定温度以下のエリアに対して送風を集中せるように、ファン駆動部34、ルーバー駆動部32に指示を出して、ファンモータ23および上下ルーバー14および左右ルーバー19を駆動させる。
(6)ニオイ戻り制御時に上中下・左右のエリア別に送風し、湿度が所定値よりも高くなったエリアに対して送風を集中させる。この場合、ニオイ戻り制御部31は、乾燥した衣類を含む空間を複数のエリアに分割し、分割したエリア毎に送風するように、ルーバー駆動部32およびファン駆動部34に指示をして、上下ルーバー14および左右ルーバー19、ファンモータ23を駆動させる。
(効果)
上記構成のように、除湿機101において、ニオイ戻り制御部31により、衣類乾燥後に、上述したニオイ戻り制御を実行することで、室内の湿気を衣類が再吸湿することを防ぎ、且つ、衣類に存在する雑菌を死滅させることで、乾燥後の衣類の不快なニオイを無くすことができる。
前記実施形態1~3においては、本発明のルーバーを空気調和機の一種である除湿機に搭載した例について説明したが、これに限定されるものではなく、空気清浄機、除湿空気清浄機等の他の空気調和機に搭載してもよい。従って、本発明のルーバーは、空気調和機等のように風を吹き出す機能を搭載した装置、すなわち送風装置全般に適用可能である。
〔ソフトウェアによる実現例〕
除湿機101の制御ブロック(特にニオイ戻り制御部31)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、除湿機101は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るルーバーは、送風装置(除湿機101)の吹出口15の上方に回動可能に軸支することで、前記吹出口15から吹き出す風を前後に振り分けるルーバー(上下ルーバー14)であって、前記ルーバーの前記吹出口15に対向する面(面14a、14b)において、前記ルーバー(上下ルーバー14)の風を吹き出す方向の両端部よりも中央側が肉厚であることを特徴としている。
上記構成によれば、ルーバーの吹出口に対向する面の肉厚が、風の吹出方向の前後両端側よりも中央側が厚いことで、風がルーバーの肉厚が厚い部分から薄い部分に向かって流れる。これにより、ルーバーから吹き出す風の吹出方向が、ルーバーの吹出口に対向する面の肉厚が均一な場合よりも上向きになる。
これにより、少ない回転角でユーザが所望する風の吹出方向を得ることができる。
本発明の態様2に係るルーバーは、上記態様1において、前記吹出口15に対向する面(面14b・面14c)は、最も肉厚である最大肉厚部を有し、前記両端部のうち少なくとも一方の端部から前記最大肉厚部に向かって傾斜した平面を有していてもよい。
上記の構成によれば、吹出口に対向する面が、上記風の吹出方向の前後両端側から上記最大肉厚部側に向かって傾斜された平面(傾斜面)であることで、風が傾斜面に沿って流れて外に吹き出される。これにより、ルーバーから吹き出す風の吹出方向が、ルーバーの吹出口に対向する面が傾斜面でない平面の場合よりも上向きになる。
しかも、傾斜面の傾斜角を大きくすれば、それだけ、風の吹出方向を少ない回動角で変更することが可能となる。
本発明の態様3に係るルーバーは、上記態様2において、前記吹出口15に対向する面(面14b、14c)において形成される、前記両端部の一方の端部から前記最大肉厚部に向かう傾斜面と、前記両端部の他方の端部から前記最大肉厚部に向かう傾斜面とが交差する交差部が、前記両端部の何れかの端部側にずれていてもよい。
上記構成によれば、前記吹出口に対向する面において形成される、前記両端部の一方の端部から前記最大肉厚部に向かう傾斜面と、前記両端部の他方の端部から前記最大肉厚部に向かう傾斜面とが交差する交差部が、前記両端部の何れかの端部側にずれていることで、風の吹出方向の前後両端側から最大肉厚部に向かって傾斜された2つの傾斜面の傾斜角を異ならせることができる。
これにより、同じ回動角であれば、傾斜角の大きい傾斜面から吹き出す風の吹出方向を上向きにすることが可能となる。
本発明の態様4に係る空気調和機は、上記態様1~3の何れか1態様のルーバー(上下ルーバー14)を備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、少ない回転角でユーザが所望する風の吹出方向を得ることができる。
本発明の態様5に係る空気調和機は、上記態様4の空気調和機において、上記ルーバー(上下ルーバー14)は、空気調和機(除湿機101)本体から着脱自在に設けられていてもよい。
上記構成によれば、ユーザが用途に合わせてルーバーを取り替えることができる。
本発明の態様6に係る除湿機は、上記態様1~3の何れか1態様のルーバー(上下ルーバー14)を備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、少ない回転角でユーザが所望する風の吹出方向を得ることができる。
本発明の態様7に係る除湿機は、上記態様6の除湿機において、上記ルーバー(上下ルーバー14)は、空気調和機(除湿機101)本体から着脱自在に設けられていてもよい。
上記構成によれば、ユーザが用途に合わせてルーバーを取り替えることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 筐体
2 送風機(送風装置)
5 除湿部
11 ケース
12 フロントカバー
13 リヤカバー
14 上下ルーバー(ルーバー)
14e 端部
14f 端部
14g 最大肉厚部
15 吹出口
16 吸込口
18 操作部
19 左右ルーバー
21 ファン
22 ファンケース
23 ファンモータ
24 ダクト(通風路)
30 コントローラ
31 ニオイ戻り制御部
32 ルーバー駆動部
33 除湿駆動部
34 ファン駆動部
41 湿度センサ
42 温度センサ
51 除湿タンク
101 除湿機(空気調和機)
102 衣類
201、202、203、204 上下ルーバー
204d・205e フィン

Claims (5)

  1. 内部に上下方向に延びる送風路が形成され、前記送風路の上方に吹出口が形成された筐体と、
    前記送風路の上方に回動可能に軸支されることで、前記吹出口から吹き出す風を振り分けるルーバーと、を備えた送風装置であって、
    前記ルーバーは、前記吹出口に対向する面において、第一方向の両端部よりも中央側が肉厚である肉厚部を有し
    前記吹出口に対向する面は、最も肉厚である最大肉厚部から前記第一方向の一方端に向かう第1傾斜面と、前記最大肉厚部側から前記第一方向の他方端に向かう第2傾斜面とを含み、
    前記ルーバーは第1状態と第2状態とに回動可能であり、
    前記第1状態では、前記ルーバーは、前記第1傾斜面の前記一方端側が前記第2傾斜面の前記他方端側よりも上方に位置して前記吹出口が前記一方端側へ開口するように回動し、
    前記第2状態では、前記ルーバーは、前記第2傾斜面の前記他方端側が前記第1傾斜面の前記一方端側よりも上方に位置して前記吹出口が前記他方端側へ開口するように回動する
    ことを特徴とする、送風装置。
  2. 前記第1傾斜面は、前記第2傾斜面よりも長いことを特徴とする、請求項1に記載の送風装置
  3. 前記第1状態では、前記第2傾斜面の前記他方端が、前記送風路の前記他方端側の側壁よりも前記他方端側に位置することを特徴とする、請求項1または2に記載の送風装置
  4. 前記ルーバーは、さらに前記第一方向に沿って延びる第3面を有し、
    前記送風装置が停止状態のとき、前記第3面は前記筐体の外装の一部を構成することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の送風装置
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の送風装置を備えることを特徴とする、空気調和機
JP2020507304A 2018-03-19 2018-09-03 送風装置および空気調和機 Active JP7150822B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018051280 2018-03-19
JP2018051280 2018-03-19
PCT/JP2018/032561 WO2019180998A1 (ja) 2018-03-19 2018-09-03 ルーバー、空気調和機および除湿機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019180998A1 JPWO2019180998A1 (ja) 2021-03-18
JP7150822B2 true JP7150822B2 (ja) 2022-10-11

Family

ID=67986246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020507304A Active JP7150822B2 (ja) 2018-03-19 2018-09-03 送風装置および空気調和機

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7150822B2 (ja)
CN (1) CN111886456B (ja)
TW (1) TWI810248B (ja)
WO (1) WO2019180998A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021110296A (ja) * 2020-01-10 2021-08-02 シャープ株式会社 送風装置
JP7436842B2 (ja) 2020-07-21 2024-02-22 ダイキン工業株式会社 床置き型空気調和機
WO2023286385A1 (ja) * 2021-07-14 2023-01-19 シャープ株式会社 ウイルス作用抑制の方法及びウイルス作用抑制成分送出装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001254970A (ja) 2000-03-14 2001-09-21 Mitsubishi Electric Corp 除湿機
JP2002106947A (ja) 2000-09-29 2002-04-10 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2002333185A (ja) 2001-05-11 2002-11-22 Sanyo Electric Co Ltd 除湿運転機能を有する空気調和機
JP2007093175A (ja) 2005-09-30 2007-04-12 Sanyo Electric Co Ltd 風向変更板及び空気調和装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0673641U (ja) * 1993-03-24 1994-10-18 ユニチカ株式会社 空気吹き出し口用ルーバー
TW550364B (en) * 2000-10-04 2003-09-01 Sharp Kk Air conditioner and temperature detection device
TWM342486U (en) * 2008-01-29 2008-10-11 Jiang Ming Air Conditioners Technology Co Ltd An improved box-type air conditioner
WO2014068654A1 (ja) * 2012-10-30 2014-05-08 三菱電機株式会社 空気調和機
CN104075441B (zh) * 2013-03-28 2018-12-04 广东松下环境系统有限公司 取暖换气扇
CN205119403U (zh) * 2015-10-12 2016-03-30 珠海格力电器股份有限公司 空调导风板及空调
CN205505207U (zh) * 2016-04-12 2016-08-24 海信(山东)空调有限公司 空调器导风板及立式空调器
CN106369791A (zh) * 2016-09-07 2017-02-01 青岛海尔空调器有限总公司 导风板及具有其的壁挂式空调室内机
CN206959284U (zh) * 2017-07-05 2018-02-02 广东美的制冷设备有限公司 空调器的导流块及具有其的空调器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001254970A (ja) 2000-03-14 2001-09-21 Mitsubishi Electric Corp 除湿機
JP2002106947A (ja) 2000-09-29 2002-04-10 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
JP2002333185A (ja) 2001-05-11 2002-11-22 Sanyo Electric Co Ltd 除湿運転機能を有する空気調和機
JP2007093175A (ja) 2005-09-30 2007-04-12 Sanyo Electric Co Ltd 風向変更板及び空気調和装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019180998A1 (ja) 2019-09-26
TW201938964A (zh) 2019-10-01
CN111886456A (zh) 2020-11-03
CN111886456B (zh) 2022-10-21
JPWO2019180998A1 (ja) 2021-03-18
TWI810248B (zh) 2023-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7150822B2 (ja) 送風装置および空気調和機
JP7185392B2 (ja) 空気調和装置の室内機
EP1707888B1 (en) Humidifier
KR20170050907A (ko) 제습기
JP2004101072A (ja) 空気調和機
CN107923635A (zh) 除加湿装置
KR20060095058A (ko) 공기조화기
JP4247636B2 (ja) 浴室乾燥機
KR20170086435A (ko) 가습 기능을 갖는 공기청정 장치
JP6890250B2 (ja) 除湿装置
JP3607844B2 (ja) 除湿機
JP2014144414A (ja) 除湿装置
JP7150493B2 (ja) 空気調和機
KR101016310B1 (ko) 공기조화기
TW201814225A (zh) 除濕裝置
CN116420049A (zh) 换气装置及包括换气装置的空调机
KR20060115484A (ko) 천정형 공기조화기
JP6982721B2 (ja) 除湿装置
JP3554474B2 (ja) 除・加湿装置
JP3249466B2 (ja) 加湿・換気・除湿ユニットおよび空気調和機
JP2014004043A (ja) 除湿乾燥機構
JP2004293963A (ja) 調湿装置
KR102371162B1 (ko) 제가습 장치
JP5262163B2 (ja) 除湿装置
JP5631148B2 (ja) 屋内用除湿装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7150822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150